説明

連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび流体送達システムとその内部使用のための製剤

再使用可能な連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムにより、供給源から出口オリフィスへ無菌の流動性物質が流れ、流動性物質の流れが止まったときに、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリからの汚染物の逆流が予防される。バルブアセンブリには、流動性物質の分注が止まったときに、汚染物逆流の予防に役立つエラストマー膜が含まれる。防腐剤を含まない流動性物質が複数回投与される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は、2005年11月3日に出願の米国特許出願番号第11/267,868号、2006年3月17日に出願の暫定米国特許出願番号第60/783,451号、2006年3月17日に出願の暫定特許出願番号第60/783,569号および2006年8月24日に出願の暫定米国特許出願番号第60/840,377号からの優先権を請求するもので、それぞれその全文を参照により本文に組み込む。
【0003】
発明の技術分野
本発明は、防腐剤を含有させることも、全く使用しないこともできる無菌の流動性物質を分注し、その一方、流動性物質供給源への汚染物の逆流を予防するための、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリを含む分注・送達システムを対象とする。分注・送達システムには、例えば、流動性物質を調整可能な出口に通過させ、その一方で、流動性物質の各回の分量や投与量を分注した後で、流動性物質の供給源への一切の逆流を予防するための、加圧によって移動が可能な柔軟な部材やエラストマー材によって囲まれたバルブアセンブリが含まれる。
【0004】
背景技術
これまで、汚染物が全くない状態に流動性物質を保つために、分注される貯蔵部の流動性物質には、防腐剤が調合されていた。防腐剤の使用は、使用者に有害である傾向があり、特に、アイケア用溶液、鼻腔内の薬剤、化粧品またはスキンケア製品といった医薬品の場合に、流動性物質の有効性が制限される場合が多くある。このグループの処方箋および非処方箋の薬剤は多くの場合、複数回用の形態で防腐剤を添加して分注される。流動性物質は、食品、飲料、機能性食品や美容食品でもよい。
【0005】
他の考慮点としては、眼球に直接アイケア用溶液を投与する際など、使用者に損傷を与えることなく選択量の流動性物質を出口に送るバルブアセンブリの能力が挙げられる。
【0006】
これまで、流動性物質の供給源への逆流を予防しつつバルブアセンブリ出口への流動性物質の流量を調節するために、可撓膜が使用されてきた。しかしながら、こうしたバルブ(米国特許番号第34,243号に記載されたバルブなどで、その全文を参照により本文に組み込む)では、密封させるために厚さが均一の可撓膜と併用するO−リングの使用に関する記述がある。他のバルブアセンブリでもまた、例えば、組立時にあらかじめ張力をかけた可撓膜を側面が直線のコア上にスライドさせる必要のある円筒状の部品が使用され、自動化による高速な組立が妨げられていた。従って、例えば自動化高速生産による製造が可能で、かつ構成部品数を減らすとともに、自動化高速生産を可能にすることで製造費を抑えうる効果的な設計のバルブアセンブリは過去にはなかった。
【0007】
発明の要約
本発明の例示的実施態様によれば、分注・送達システムは、密閉した供給源(例えば折り畳み可能な貯蔵部)から流動性物質を送りつつ、その一方で、一回分の物質が分注された後で、周囲大気から酸素や他の汚染物がバルブアセンブリを通り流動性物質の供給源に逆流するのを予防する。
【0008】
折り畳み可能な貯蔵部としては、例えば、実質的にその内容物の全てを分注することを目的とするベローズ型貯蔵部、折り畳み可能なチューブ、内蔵バッグまたは他の種類の適切な貯蔵部などが考えられる。本発明の例示的実施態様によれば、分注送達システムは、バルブアセンブリから流動性物質の調節量を分注するための、通常は閉じている調整可能な出口オリフィスを有する。流動性物質が分注されるときにその内容物に汚染物が一切入らないよう、貯蔵部はバルブアセンブリと密接している。
【0009】
流動性物質は、その内容物がバルブアセンブリへ、またこれを通って流れるよう、直接貯蔵部に、またはポンプを介して圧力を加えることによって、その分注が行われる。内容物は、分注中は汚染物が全く無い状態を保つ必要のあるアイケア用の溶液やゲルまたは鼻用の溶液やゲルといった医薬品でもよい。本発明の例示的実施態様によれば、複数回の分注量の提供が可能で、その一方、未分注の流動性物質を防腐剤が一切含まれない状態に維持できる。誤って圧力がかからないよう、貯蔵部はハウジングによって保護される。
【0010】
バルブアセンブリには、例えば、流動性物質のディスペンサまたは貯蔵部に対して開いた軸方向に延びる構造が含まれる。バルブアセンブリは、貯蔵部に開放した軸方向に延びる内部コア、または硬質プラスチックの構成部品でも形成が可能である。コアの内側には、貯蔵部からの流動性物質を入れるための通路をもたせることができる。通路から伸びる少なくとも一つのポートをもたせ、内部コアから外に流動物質を送るための開口部を設けることもできる。内部コアは、十分に先細のまたは十分な錐状体の形状で設計することができる。
【0011】
軸方向に延びる可撓膜は、しっかりと内部コアを囲み、内部コアからポートの出口末端をカバーする。流動性物質が加圧され、ポートを通過して、可撓膜の出口末端へ流れると、可撓膜が内部コアから外向きに移動する。可撓膜は、例えば流通口に最も近い末端の方が厚くなるような構造で、例えば、可撓膜の厚みはその長さ方向について均一ではない。この厚みにより、バルブが厚い方の末端がまず密封されるようになる。あるいは、膜の厚みが均一であった場合であっても、流通口に最も近い膜の部分の方の弾性が小さくなるように、膜の弾性を変えて、結果的にバルブ開口部に最も近い膜の部分がまず閉じるようにもできる。
【0012】
例示的実施態様では、可撓膜および、上記で述べた通り、内部コアは、十分に先細のまたは十分な錐状体の形状のあるものとなり、内部コア上への可撓膜の組立てが迅速となり、また配置容易となりうる。
【0013】
バルブカバーは、調整可能な出口オリフィスの、可撓膜の末端の外側横に位置する。加圧された流動性物質は、外向きに放射状に伸びる可撓膜と内部コアの外側表面の間を移動し、調整可能な出口オリフィスへと流れる。出口オリフィスが、分注される流動性物質の調節量を供給する。オーバーキャップは、保管中にバルブアセンブリを保護するために、バルブカバーの外部を覆う。接管により、バルブアセンブリを貯蔵部に連結することができ、貯蔵部に汚染物が一切流入しない密封状態を作ることができる。接管および貯蔵部のネック領域は係止具と共に設計され、これにより、組立中は接管を無効化できるが、その後は、接管のネジの緩みや分解を防止し、またシステムの開口や潜在的な汚染が阻止される。
【0014】
本発明の特徴を記述する新規性の様々な特徴は、付属の請求で詳細に指摘されており、この開示内容の一部を形成している。本発明、その操作、そしてその使用によって得られる利点や特定の目的をより深く理解するために、本発明の好ましい実施例を図示・説明した添付図面および記述的内容が参照されるべきである。
【0015】
発明の詳細な説明
図1、2Aおよび2Bに示すように、本発明の例示的実施態様による分注・送達システム1は、ベローズ貯蔵部またはハウジング6内に位置する供給源2を具備する。貯蔵部2または貯蔵部2に連結されているアクチュエータ2aに圧力が加えられと、ハウジング6が、流動性物質の貯蔵部2(無菌であるか純粋な流動性物質が好ましい)、貯蔵部2から出口に流動性物質を送るためのバルブアセンブリ3(詳細を図2A、2Bおよび4A−Dに示す)を保持する。オーバーキャップ15が、保管中にバルブアセンブリ3を汚染から防ぐために、バルブアセンブリ3をカバーする。ハウジング6は、アセンブリを保持するための表層6aを有する。周囲にある汚染物が貯蔵部2に入ることができないように、接管8でバルブアセンブリ3と貯蔵部2を接続し、接続部分が密封される。
【0016】
再び図1、2Aおよび2Bに関連して、ベローズ貯蔵部2は、複数回分を貯蔵部から分注できるよう十分に大きく、貯蔵部に圧力を加えた際に、折り畳みが可能である。流動性物質の複数回分の分注を可能にする折り畳み可能なチューブまたは貯蔵部の内蔵バッグといったその他適切な貯蔵部を使用できる。バルブアセンブリ3および接管8により、好ましいことに分注手順後に貯蔵部への空気やその他汚染の流入が予防される。
再び図1、2Aおよび2Bに関連して、ベローズ貯蔵部または供給源2は、例えば、貯蔵部に誤って圧力がかかるのを防ぐために、軸方向に延びるハウジング6によって、側面を取り囲まれている。ハウジング6の軸方向に延びるスロット6bにより、流動性物質が外へ押し出される際に、貯蔵部のアクチュエータ2aを使用者が使用できるようなる。流動性物質が分注される際に、ハウジング6にはハウジングを保持するための表層6aがある。
【0017】
次に図2Aおよび2Bに関連して、バルブアセンブリ3は、可撓膜13を囲むバルブカバー14を有する。バルブアセンブリ3は、内部コア10、軸方向に延びる未貫通の通路11、ポート12、可撓膜13、フランジ14aのあるバルブカバー14および調整可能な出口オリフィス7aのある軟質カバー7(その全ては、図4A−Dの説明と関連して、後で更に詳細に述べられる)から成る。可撓膜13が内部コア10に適応するために中空の状態である一方で、装置に組立てられる際に、バルブアセンブリが休止状態のときに隙間が残らないように、内部コア10で充填されるものと理解される。
貯蔵部2に隣接するバルブカバー14の末端には、可撓膜の末端でフランジを圧迫する外方向に放射状に伸びるフランジ14aがあり、貯蔵部2からの開口部でバルブアセンブリが密封される。貯蔵部2の開口部またはネック領域は、例えば、接管8と嵌合するねじ山によって、フランジ14aを密封する。あるいは、これに加え、接管8および貯蔵部2の開口部またはネック領域は、係止具と共に設計されているが、これにより、組立中は接管8を無効化できるが、その後は、接管8のネジの緩みや分解を防止し、またシステムの開封や潜在的な汚染が阻止される。これにより、消費者による意図しない汚染が予防され、更にシステムを再充填する可能性がなくなる。
【0018】
次に図2Bに特に関連して、流動性物質をポンプ輸送することに適している実施態様において、ポンプアセンブリ16は、バルブアセンブリ3aに、また貯蔵部2およびボトル6bに連結される。接管8は、ポンプアセンブリ16とバルブアセンブリ3aとの接続を取り囲む。ポンプアセンブリ16は、ねじ山によってボトル6に接続している。ボトル6の開口部またはネック領域は、例えば、ボトル6およびポンプアセンブリ16との間の貯蔵部2のフランジ2cを密封しているポンプアセンブリ16と嵌合するねじ山によって、ポンプアセンブリ16を密封する。あるいは、これに加え、接管8および貯蔵部2の開口部またはネック領域は、係止具と共に設計されているが、これにより、組立中はポンプアセンブリ16を無効化できるが、その後は、ポンプアセンブリ16のネジの緩みや分解を防止し、またシステムの開封や潜在的な汚染が阻止される。これにより、消費者による意図しない汚染が予防され、更にシステムを再充填する可能性がなくなる補充する手間が省かれる。
【0019】
ポンプアセンブリ16は従って、アクチュエータ17、内部コア10、軸方向に延びる未貫通の通路11、ポート12、可撓膜13、フランジ14aのあるバルブカバー14および調整可能な出口オリフィス7aのある軟質カバー7(更に、図4A−Dの説明と関連して後述する)のあるバルブアセンブリ3aに接続している。任意選択で、アクチュエータ17に、アトマイザが含まれるかまたはこれに接続され得る。操作において、アクチュエータ17は、貯蔵部2から流動性物質を引き出すためにポンプアセンブリ16のチェックバルブを介して力を伝達する役割をし、このように、流動性物質を分注するのに必要な力を提供する。例えば、従来のポンプをこの方法で利用することができる。
更にまた、貯蔵部2は、開放端部がプラグ2cによって密封されるボトル6の内に配置することができる。プラグ2cは、貯蔵部2への破損、破裂または不注意にかかる力から貯蔵部2を保護するのに役立つ。
【0020】
次に図3に関連して、調整可能な出口オリフィス7aは十字のスリットを有し、実質的に液だれのない流動性物質の分注が可能である。圧力が開放されると、十字のスリットによって、調整可能な出口オリフィス7aはそれ自体が自動で閉じる。
調整可能な出口オリフィス7aは、流動性物質の噴霧または流動を供給するために望ましい形で形成が可能である。あるいは、調整可能な出口オリフィス7aを選択的に必要な大きさにすることによって、流動性物質の滴状の量を、例えば、アイケア用溶液を分注するような場合に、分注することができる。これより量の多い流動性物質が分注される場合は、例えば眼または鼻用の溶液やゲルなど、比較的量の多い流動性物質を分注するために調整可能な出口オリフィス7aを形成することができる。
【0021】
次に図4A−Dに関連して、バルブアセンブリ3は、内部コア10、軸方向に延びる未貫通の通路11、ポート12、可撓膜13、フランジ14aのあるバルブカバー14および調整可能な出口オリフィス7aのある軟質カバー7を有することが好ましい。未使用時には、オーバーキャップ15はバルブアセンブリ3上に位置し、周囲にある汚染物との接触から保護する。
【0022】
バルブアセンブリ3では、軸方向に延びる内部コア10が、貯蔵部から内部コアの軸方向に延びる未貫通の通路11に流れ込むよう、貯蔵部2の開口部を圧迫する。通路11は、内部コアの軸方向長さの大半の長さがある。通路11のおよそ半分の長さで、内部コアは、通路の表層から内部コア10の外側表面まで通路の軸が直角に伸びる一対のポート12を有する。内部コア10は、例えば硬質プラスチック材料で形成され、バルブアセンブリの出口末端の内側方向に終端をなす。更に、例示的実施態様では、組立ておよびアセンブリの充填が終わると、通路11およびポート12には空気が存在しない。補充のポート12が内部コア10を通った位置にある場合がある点に注目する必要がある。
【0023】
更に、例示的実施態様では、内部コア10および可撓膜13が、互いにきつく適合するような構造にされ、例えば可撓膜13と内部コア10との間には気密性の高い密封構造を可能にする高精度の公差がある。更なる例示的実施態様において、可撓膜13および内部コア10、ならびに上記に相互を密封するものとして述べた他の構成部品の成形工程は、表面に実質的な欠損が全くないかまたは密封が発生する接触領域に合わせ目がある非対称の成形工程である。従って、例示的実施態様では、部品間の高精度公差は、例えば内部コア10や可撓膜13および他の部品において、バルブアセンブリの最適な密封および操作を提供するために使用される。
【0024】
例えばエラストマー材といった、可撓膜13は、内部コアの外側表面上にしっかりと適合し、貯蔵部2の開口部から内部コア10の対向端部まで伸びている。図4A−Dにおいてわかる通り、膜の厚みはその軸の長さに沿って変えることができることが好ましい。内部コアの出口の末端領域では、例えば、可撓膜13の残部に比べてかなりの厚みのある軸方向に延びる途切れのない連続的な末端がある。すなわち、バンドは、軸方向に伸びる切込みによっては、軸方向には分離されない。より厚い末端により、下記で更に後述するが、バルブが液体を分注した後、バルブがまず開口部7aに最も近い末端で確実に閉じられ、その結果、逆流が予防される。これは、より大きな張力を供給するより厚い壁の厚みによって得られる。その結果、可撓膜13の張力は不均一である。
【0025】
更なる実施例において、また更に他の実施例でも、膜の厚みはその軸の長さに沿って変えられる場合があり、そして、内部コアの出口末端を取り囲んでいる領域には、例えば、可撓膜13の残部よりかなり厚い軸方向に延びる持続性の連続的な環状バンドがある。更に特定の実施態様において、バンドは、軸方向に伸びる切込みによっては、軸方向には分離されない。あるいは、流通口に最も近い可撓膜の末端の弾性またはジュロメータを変化させることでき、例えば、圧力が開放されたときに、流通口に最も近い末端がまず密封されるよう、縮小させることもできる。
【0026】
更なる実施態様では、可撓膜13および内部コア10は、高速の自動化生産による製造設備によって組み立てる際に内部コア10が可撓膜13に相互に組み込まれるよう、調整可能な出口オリフィス7aに最も近い末端で、大幅に先細りになっているかまたは十分な錐状体の形状になっている。
【0027】
貯蔵部2の開口部に隣接した末端で、可撓膜13は、貯蔵部からの開口部に位置する内部コア上のフランジを支える表面に伸びるフランジを有する。
軸方向に延びるバルブカバー14が可撓膜13を取り囲み、図2aの休止位置で示されるように、可撓膜の外側表面から外向きに放射状に間隔を置いて配置されている。貯蔵部2に隣接するバルブカバー14の末端には、貯蔵部2からの開口部でバルブアセンブリの密封を生じさせるための、可撓膜の末端でフランジを圧迫する外向きに放射状に伸びるフランジ14aがある。
【0028】
バルブカバー14は、例えば、バルブアセンブリ3の出口末端に、またはその上に軸方向にそのフランジ14aから伸びるエラストマー材の内部層で形成される。エラストマー材は、バルブカバー14の出口末端上に軟質カバー7を形成するが、これは、バルブアセンブリがアイケア用溶液を分注するために使用されるときに特に有益である。該軟質カバー7は、例えば、眼球または周囲組織の傷つきやすい外側表面が傷つけられる可能性を阻止する。軟質カバー7は、流動性物質を分注するための調整可能な出口オリフィス7aを有する。出口オリフィスは、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリの休止位置では閉じ、分注位置で開く。
【0029】
再び図4A−Dおよび図5に関連して、バルブアセンブリ3の各種実施態様が、後述するように軟質カバー7の構造を変化させたものとして表現されている。
【0030】
次に図4Aに特に関連して、上部が平らな軟質カバー7のあるバルブアセンブリが提供される。軟質カバー7は上部が平らで、これにより結果的に、調整可能な出口オリフィス7aが短くなるため、調整可能な出口オリフィス7aに付着する流動性でない物質の量を少量にすることが可能となる。軟質カバー7は、流動性物質の噴霧または流動を提供するために望ましい形で形成することができる調整可能な出口オリフィス7aを有する。更にまた、調整可能な出口オリフィス7aは、図3に示す十字のスリットとすることもできる。あるいは、選択的に調整可能な出口オリフィス7aを必要な大きさにすることによって、流動性物質の滴の量を、例えば、アイケア用溶液または滴状で通常は投与されるような他の溶液を分注するような場合に、分注することができる。これより大量の流動性物質が分注される場合は、調整可能な出口オリフィス7aを、例えば眼または鼻用の溶液やゲルといった製品のために直径を広げることで、より大量の流動性物質を分注するために形成することができる。
【0031】
次に図4B−Cに特に関連して、丸い軟質カバー7のあるバルブアセンブリが提供される。軟質カバー7には、眼球、周囲組織または他の敏感な身体部位の外側表面に流動性物質を分注するのに役立つ丸い上部がある。丸い先端部には鋭い縁が無いため、流動性物質の投与中に偶発的な接触が発生する場合に、眼球または他の敏感な組織への損傷が回避または低減される。軟質カバー7は、流動性物質の噴霧または流動を提供するために望ましい形で形成することができる、調整可能な出口オリフィス7aを有する。更にまた、調整可能な出口オリフィス7aは、図3に示す十字のスリットとすることもできる。あるいは、選択的に調整可能な出口オリフィス7aを必要な大きさにすることによって、流動性物質の滴の量を、例えば、アイケア用溶液または滴状で通常は投与されるような他の溶液を分注するような場合に、分注することができる。これより大量の流動性物質が分注される場合は、調整可能な出口オリフィス7aを、例えば眼または鼻用の溶液やゲルといった製品のために直径を広げることで、より大量の流動性物質を分注するために形成することができる。
【0032】
次に図4Dに特に関連して、調整可能な出口オリフィス7aの大型版のある平らなカバー7のあるバルブアセンブリが提供される。調整可能な出口オリフィス7aの大型版では、内部コア10および可撓膜13を収容させることが可能で、ローション、クリームおよび皮膚軟化剤といった粘着性の流動性物質を分注するのに適しているが、他の流動性物質用にも使用され得る。調整可能な出口オリフィス7aの大型版によって、流動性物質が2つの開口部間−すなわち、柔軟なエラストマー13末端の開口部および調整可能な出口オリフィス7a(これらは現在同じ高さである)−を移動することなく分注が可能となる。
【0033】
次に図5に関連して、ポート12から圧力を加えて流れ出た液体による、内部コア10と可撓膜13との間に形成された隙間を比較的容易に見ることができる。軟質カバー7の調整可能な出口オリフィス7aも見ることができ、例えば軟質カバー7の材料による実質的には不均一の丸い孔であるか、または前項で述べた通り最適の大きさにされ得る。
【0034】
次に図6A−Bに関連して、他の実施態様において、流動性物質は、図6Aおよび6Bに示すように、内部コア10の単一ポート12から流れて可撓膜13を伸ばし、内部コア10の外部周辺で渦巻き、出口12aより排出される。これにより結果的に、流動性物質を分注するのにより一定の圧力が必要となり、特に、粘弾性の溶液や粘弾性のゲルといった、より高い粘性の流動性物質の用途(これに限定されないが)に有益である。補充のポート12が内部コア10を通った位置にある場合がある点に注意する必要がある。
【0035】
例示的な操作において、流動性物質を分注する際に、ある程度の量の流動性物質が貯蔵部から内部コア10内の通路11に出て行くように、オーバーキャップ15を外し、貯蔵部2のアクチュエータ2aに圧力を加える。物質はポート12を通って流れて放射状に外側へと可撓膜13を伸ばし、可撓膜の出口末端の方へ流れ、そこで、カバー内の調整可能な出口オリフィス7aの内側へと放射状に出て、分注される。
【0036】
流動性物質が分注され、可撓膜の出口末端より出る際に、調整可能な出口オリフィス7aへと放射状に内側へと流れ、その後これが開き、物質がバルブアセンブリから流れ出ることができるようになる。流動性物質が分注され、供給源への圧力が開放されたときに、バルブアセンブリへの逆流を防ぐために、調整可能な出口オリフィス7aが閉じる。未使用時には、オーバーキャップ15がバルブアセンブリ3上に位置し、周囲にある汚染物との接触から保護する。
【0037】
他の実施態様において、例えば図6Aおよび6Bにて図示する通り、流動性物質は、図6Aおよび6Bに示すように、内部コア10の単一ポート12から流れて可撓膜13を伸ばし、内部コア10の外部周辺で渦巻き、出口12aから排出される。これにより結果的に、流動性物質を分注するためのクラッキング圧力は低くなり、特に、粘弾性の溶液や粘弾性のゲルといった、より高い粘性の流動性物質の用途(これに限定されないが)に有益である。
【0038】
貯蔵部のアクチュエータ2aへの圧力を開放することで、分注の操作は終了し、可撓膜13が内側に戻り、内部コア10の外側表面と接触する。可撓膜の内側の動きはその出口末端で始まるが、その理由は、その増加する厚みによるものであり、内部コアの外側表面との段階的な接触が生じ、流動性物質がポートから貯蔵部内へと戻るが、それによって汚染物が貯蔵部に入ることはない。貯蔵部がほぼ完全に空になるまで、毎回分の流動性物質を連続的に分注することができる。バルブアセンブリの構造および操作の結果として、本発明の例示的実施態様によるバルブアセンブリは、流動性物質への加圧によって、バルブ構成部品への均一な圧力を供給する。
【0039】
更に別の例示的実施態様では、例えば図2Bにおいて示されるような噴霧ポンプといった、それを押したときに、アクチュエータ17がポンプアセンブリ16に力を伝達する役目をする。これにより次に貯蔵部2が圧縮され、従って、流動性物質を分注するために、バルブアセンブリそして、上記の特定の実施態様において調整可能な出口7aを開くために必要な力が提供される。
【0040】
軟質カバー7を形成するために適切なエラストマー、可撓膜13および本発明の例示的実施態様によるバルブカバー14としては、GLS社製のDynaflex、CPT社製のC−FlexまたはAdvanced Elastomer Systems, Inc製のSantopreneといった熱可塑性エラストマーなどがある。エラストマーおよび装置の他のあらゆる構成部品を構成する材料には、AgIONなどが供給元のセラミック担体内に含まれる銀イオン、もしくは抗菌性プラスチックの製造に使われることが知られているWestlake Plastic Technologiesなどが供給元の徐放性のイオン銀化合物を組み込んだり、それらの材料を含浸させたり、また別の方法で抗菌性成分内に入れることができる。更にまた、プラスチックとの配合またはプラスチックの塗布に適しているその他抗菌物質を使用しうる。更に、流動性物質を反発させるために、軟質カバー7または可撓膜13のいずれか、あるいはその両方を、プラスに帯電させ残留流動性物質を反発させる(例えばテフロンタイプのプラスチックで中をコーティングする)、液面張力を増加させたり、または濡れないようにしたりする、または上記のいずれの組み合わせもできる。
【0041】
上記を含む他の実施態様において、エラストマーのジュロメータを、流動性物質の粘性に対して変更することができる。例えば、比較的高い粘性のある物質を含むアセンブリは、より柔らかいものを利用、すなわちジュロメータが低めのエラストマーを利用するが、これは流動性物質を分注するために必要な安定性の高い圧力を加えるためであり、他方では、より低い粘性の流動性物質では、より固いものを利用、すなわちジュロメータが高めのエラストマーを利用し、しっかりとした密封が維持される。同様に、潤滑剤を含む流動性物質では、しっかりした密封を維持するために、より固いものを利用、すなわちジュロメータが高めのエラストマーが利用される。
【0042】
上記の通り、バルブアセンブリを含む、分注・送達装置の一部は、気密な密封を形成し、最適な密封および装置の操作を確保する嵌めあいとなるよう、高精度に製造され得る。
【0043】
眼科製品または耳鼻咽喉科製品は、後述するように分注され得るが、周囲大気からの汚染物のない場所で維持することが重要である。分注される材料の流動性の特性によって、バルブアセンブリの種類と大きさが決定される。
【0044】
上述の通り、流動性物質は防腐剤を含まない医薬品とすることができ、例えば下記の実施例の眼科製品または耳鼻咽喉科製品で、その全ては周囲大気からの汚染物や、貯蔵部2での保管中に防腐剤を一切含めずに保管することを目的としている。下記の実施例の眼科製品または耳鼻咽喉科製品は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを使用している貯蔵部からの保管および分注に適している。
以下実施例では、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを使用している貯蔵部からの保管および分注に適した医薬品のカテゴリーを述べる実施態様を提示する。これらの製剤の防腐剤を含まない保管および送達は、例えば、参照によりその全文を本文に組み込む米国特許番号第34,243号、第5,092,855号、第5,305,783号、第5,279,447号、第5,305,786号および第5,353,961号にて説明されている通り、複数回用の測定、バリアが高く防腐剤を一切含まないシステムを提供することによっても達成される。
【0045】
実施例
実施例1
一例示的実施態様では、防腐剤を含まない眼科製品は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部からの保管および分注に適している。例えば、点眼剤は、好適には、慢性的なケア(例えばドライアイ、緑内障、アレルギーおよびNSAID)に関わる点眼剤、また、急性的なケア(例えば眼の外科手術時)に関る点眼剤は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部からの保管および分注に適している。更なる実施例として、眼の疲労を緩和するために用いられる点眼剤、ドライアイを軽減するために用いられる点眼剤、そして、コンピュータの使用、テレビの見すぎ、睡眠不足が原因の疲労によるドライアイを軽減するために用いられる点眼剤は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部からの保管および分注に適している。
【0046】
ドライアイ製品の例には、セルロース誘導体、異なる分子量のヒアルロナンがあり、これにはそれ自体が高分子量(HMW)のものかまたは低分子量のヒアルロナン組成物(LMW)との結合によるもの、ポリエチレングリコール400 0.4%、プロピレングリコール0.3%、グリセリン、デキストラン、ポリソルベート80および鉱油など(これに限定はされない)で構成されるドライアイ製品を含めうる。緑内障製品の例には、チモロール0.25%/0.50%、ブリモニジンタータラート0.1%、ビマトプロスト0.03%およびトラバプロスト0.004%を含む緑内障製品が含まれる。アレルギー製品の例には、オロパタジン塩酸0.1%および酢酸プレドニゾロン1%を含むアレルギー製品が含まれる。NSAID製品の例には、ケトロラク0.5%およびジクロフェナク0.1%を含むNSAID製品が含まれる。
【0047】
更に、眼科使用の好適な実施態様では、ヒアルロナンの製剤および緩和剤は、適切な添加剤と共に、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部から保管、分注される。該製剤の例と調製方法を下記に提示する。
そのナトリウム、カリウム、カルシウム、もしくはその他の塩として調製でき、特定の実施例でその濃度が、約0.05から約3.0パーセント(w/v)まで変化し、また分子量の範囲が未変性の形態では、約300,000ダルトンから約7,000,000ダルトンで、架橋した形態では最高約25,000,000ダルトンである、ヒアルロナンあるいはその誘導体が、現在の製剤において利用されている。
【0048】
好ましくは、約1000から約1500万、あるいは約1000から約2500万ダルトンのヒアルロナン(高分子量HA)の使用により、眼科の外科手術で、実質的な利点が提供される。患者が外科手術を受ける際に、その多くの場合になんらかの方法で鎮静剤が与えられるため、高分子量HAによる眼のかすみや、身体の違和感、眼への刺激といった不利益を感じることなく、高分子量ヒアルロナンを使用できる場合があり、これによって利点が高められている。例えば、眼科手術中に繰り返し眼球に潅注する必要が実質的に低減されるが、これは、高分子量HAが分子状スポンジとして作用し、より多くの緩和剤や水分を蓄えや放出をするためである。加えて、高分子量HAに存在する架橋結合により、製剤において使用されるヒアルロナンの濃度を下げることが可能になる。さらに、屈折矯正手術において用いられるレーザーアブレーション時に角膜の表層を被覆するために使用される場合に、この種の製剤が有益であり得る。眼のかすみや身体の違和感はこの種の屈折矯正レーザー手術では問題にならないため、より高い分子量のHAを使用することが有益であることが立証される。加えて、高分子量HAに存在する架橋結合により、製剤において使用されるヒアルロナンの濃度を下げることが可能になる。
【0049】
好ましい実施態様においては、約140から約200または約150から約200万ダルトンのヒアルロナンにより、ドライアイやその他の手術以外で使用する製剤に実質的な利点を提供する。例えば、目のかすみや身体の違和感、刺激作用といった副作用が最低減に抑えられ、各利用の効果的な滞留時間が増加する。これにより結果的に、眼に製品を再度使用する必要性が少なくなる。更にまた、上述の分子量でヒアルロナンを使用することで、改良された長時間にわたる緩和剤の送達および角膜表層の優れた水分補給が提供され、その一方で、点眼の極めて重要な粘弾性の特性が維持される。従って、絶えず続くまばたきの前やその間、そしてその後での、製剤の粘弾性が維持され、眼の接眼面および眼瞼の内部表面の被覆および再被覆が補助される。
【0050】
更なる実施例において、ヒアルロナンあるいはグリセリンと結合したその誘導体、あるいは他の緩和剤の組成物が、強化された粘膜付着性として作用し、滞留時間を増加させ、被覆が改善される。
【0051】
なお更なる実施態様において、粘弾性のある製剤を、生物学的利用能を強化したり、滞留時間を長くしたりする目的で、接眼組織に防腐剤を含まないポンプまたは装置と組み合わせて薬剤を送達するために使用しうる。例えば、接眼組織上での抗生剤の滞留時間は、分単位から時間単位に増加しうる。この方法で送達しうる薬剤の例には、緑内障治療薬、抗アレルギー薬、ステロイド、抗生剤、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)、炎症薬、消炎薬、抗真菌薬および局所的に接眼組織に送達されるその他の薬剤がある。
【0052】
該粘弾性のある製剤は、劣悪な環境条件、手術、コンピュータ使用による疲労、飛行機での旅行、熱、医原性のドライアイ、眼球乾燥症候群、心的外傷、薬物投与および疾患によるドライアイを治療するために使用できる。
【0053】
本発明の実施態様によって、いくつかの驚くような利点が提供されるが、これには例えば、優れた被覆、強化された接眼面に対する粘膜付着性の液面張力、より長い滞留時間、優れた患者の快適さ、優れた保湿、外科医にとっての術野の明確な可視性、角膜不規則性の選択的アブレーションを可能にするレーザー屈折矯正手術中の角膜表層の優れた対称性の高い被覆、および防腐剤を含まない複数投与複数回使用の製品分注などがある。
【0054】
例えば、本発明の実施態様より、眼球の角膜の表層および結膜により長い生体内の滞留時間を持つ優れた被覆が提供されるが、これは、少なくとも部分的に、グリセリンを含むがこれに限らず、特定の大きさの範囲を持つヒアルロナンあるいはその他の緩和剤の組成物を含むその誘導体との新規性のある組み合わせに起因する。
更にまた、患者に優れた快適さが提供されるのは、実施例において使用されるヒアルロナンの新規性のある大きさと濃度によって得られる、ヒアルロナンあるいはその誘導体の組成物の粘弾性によるものである。
【0055】
加えて、ヒアルロナンあるいはその誘導体の組成物による優れた保湿は、患者がまばたきをする際に緩和剤や水分を吸収・放出し、分子状スポンジとして作用することを可能にする、実施例において使用されるヒアルロナンの新規性のある大きさと濃度が原因である。更にまた、実施態様により、患者がはっきりと見える視界が広くなるが、これは、より低い濃度のヒアルロナンの組成物が使用されるためである。更に付け加える驚くべき利点は、外科医が手術中に眼球の表面に粘弾性のある流動性角膜の遮蔽物(点眼剤)として組成物を使用したり、レーザー屈折矯正手術中に角膜の表層のより滑らかな被覆としてこれを使用した場合に、外科医にはっきりとした視野が促進される点である。
また更に、眼球への複数回用を含みかつ送ることのできる防腐剤を含まない送達システムにより、その製剤が汚染あるいは損傷されることなく維持される一方で、使い捨てのユニット分注に関連した高コストのニーズや無駄が取り除かれる。
【0056】
該粘弾性のある点眼剤は従って、特にドライアイの症状を治療するのに応用されるが、これは、例えば、劣悪な環境条件、手術、コンピュータ使用による疲労、飛行機での旅行、熱、医原性のドライアイ、眼球乾燥症候群、心的外傷、疾患、手術中または術後の外科的な使用によるものである。
【0057】
ある種の実施態様では、本発明による粘弾性のある点眼剤には、セルロース誘導体、デキストラン、ゼラチン、ポリオール、ポリビニルアルコールおよびポビドンの併用が含まれ得る。
【0058】
セルロース誘導体には、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびメチルセルロースが含まれるが、これに限定されるものではない。最終的な製剤の重量には、セルロース誘導体が約0.05から約から2.5パーセント含まれ得る。
【0059】
デキストランまたはデキストラン誘導体が含有され得る。例えば、デキストラン70が、本発明による製剤で使用され得る。通常は約0.1パーセントの濃度のデキストランが、他の重合体緩和剤や本発明の送達システムが使用される場合に、使用され得る。
ゼラチンも含有され得る。含有される場合は、ゼラチンは重量で約0.01パーセントとしうる。
【0060】
ポリオールには、グリセリン、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400ポリソルベート80およびプロピレングリコールが含有され得る。通常、ポリオールの濃度は、組成物の重量の約0.05〜約1パーセントを占める。更にグリセリンが約0.05%から約0.5%まで提供され得る。
【0061】
ポリビニルアルコール(PVA)が通常約0.1から約4パーセントの濃度で、そしてポビドン(PVP)が通常0.1から2パーセントの濃度で、さらに含有され得る。
上記に示した重量百分率は、本開示で規定された技術の当業者が理解できるように、特定の状況下で変化する場合がある。
【0062】
ある種の実施態様では、ホスファートまたはその他緩衝剤が、約6.0〜約8.0に変化するpHを維持するために、製剤に取り入れられる場合がある。塩化ナトリウムまたはその他塩類が、約130から約380のmOsmol/Kgの範囲の重量オスモル濃度を維持するために、特定の組成物に取り入れられる場合がある。水溶媒質を提供するために水が使用され得る。
【0063】
ある種の実施態様では、組成物は、無菌性を維持するために最終製品の梱包に応じて、防腐剤と共に、または使用せずに調製できる。例えば次のような梱包方法が挙げられる:防腐剤を含まない単一ユニット投与量の貯蔵部、防腐剤を含む複数回用の貯蔵部、防腐剤や注射器またはアンプルのない複数回用の貯蔵部(空気の吸入が可能でない)。
ある種の実施態様では、使用されるヒアルロナンには、約140万から約200万ダルトンの分子量がある。
【0064】
ある種の実施態様では、先に述べた通りの、眼科手術に役立つヒアルロナンが、約200から約1500万ダルトンの範囲で、好ましくは約1000から約2500万ダルトンで、またはさらに好ましくは約1000から約1500万の分子量で提供される。
ある種の実施態様では、ヒアルロナンは、約0.05から約0.5 %の濃度で存在する。
【0065】
ある種の実施態様では、生物発酵性のヒアルロナンが提供され、分子を得るために動物源を使用する必要がなくなる。これにより、ヒアルロナンのウイルスによるリスクやまたはその他生物学的汚染のリスクが軽減される。
【0066】
ある種の実施態様では、緩和剤(別名ドープ剤)がヒアルロナンと共に提供される。例えば、ポリオール、PVAおよびPVPがドープ剤として使用され得るが、これは、粘着性がより低く、従って不快感を感じたり視力障害が生じる可能性が低く、さらに、角膜上でより長い滞留時間が提供されるためである。従って、ある種の実施態様では、ポリオールがコンタクトレンズにも快適な点眼、日中および夜間の点眼、または軽度から中程度のKCSまたはドライアイに使用され、また、獣医科での動物への投与に使用されることがあるが、これは、活動時間の視力によって左右され、また夜間にドライアイの症状を和らげるためや、レーザー屈折矯正手術中にも使用される。
【0067】
ある種の実施態様では、セルロース誘導体がヒアルロナンと共にドープ剤として使用される。例えば、より粘着性のあるセルロース誘導体は就寝時や手術中、術後、または中程度から重篤のKCSにおいて使用され、また、獣医科で視力に主に依存しない動物への投与に使用されることもある。
ある種の実施態様では、組成物は、以下の表にて説明の通り、水性混合溶媒あるいは溶剤で調製され得る:
【0068】
【表1】

【0069】
実施例1.1
一実施例では、表1の組成物は、眼科レーザー屈折矯正手術およびその他眼科手術を受けている患者の眼を潤滑させるために使用される。眼科手術の例には、角膜移植、白内障、人工水晶体移植、緑内障および網膜手術が含まれる。手術を行うスタッフは手術中、以前に利用できた何らかの代替組成物を使用して行っていたように、患者の眼を何度も潤す必要が無い。
【0070】
実施例1.2
別の実施例では、表1の組成物が、眼球乾燥症候群や他のドライアイの症状、または軽度、中程度、または重篤の炎症のある患者の眼に利用されるが、これは、劣悪な環境条件、自然な涙の不足、長時間にわたるコンピュータの使用で自然なまばたきが遅れたりその回数が減少し、その結果潤いが無くなったり、乾いた感じや炎症が起こる、仕事に関係する状況によるものである。患者のドライアイの症状が軽減され、患者は、以前に利用できた何らかの代替組成物を使用して行っていたように、点眼を行う必要が無い。
【0071】
実施例1.3
更に別の実施例では、表1の組成物が、飛行機の機内や環境、コンタクトレンズの着用またはアレルギーに関連した理由のためにドライアイの症状のある患者の眼に適用される。患者のドライアイの症状が軽減され、患者は、以前に利用できた何らかの代替組成物を使用して行っていたように、点眼を行う必要が無い。
【0072】
従って、ヒアルロナンおよび緩和剤を併用する製剤あるいはこれらの製剤の防腐剤を含まない保管および送達が、眼科手術を受けている患者やドライアイによる炎症のある患者に提供され、関連する乾燥による症状には、眼に潤いを与える緩和剤の粘着性および送達が改善された、防腐剤を含まない粘弾性のある点眼が提供される。更にまた、これらの実施態様は一般的に、耳、鼻および咽頭への利用にも役立つ。
【0073】
実施例2
一例示的実施態様では、防腐剤を含まない耳鼻咽喉科製品は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部からの保管および分注に適している。例えば、鼻の薬、より好適には鼻のスプレー薬、外耳用クリーム、点耳剤、ステロイド点耳剤、抗生物質の点耳剤、点鼻剤およびフェニレフリン0.25%およびプソイドエフェドリン30 mgを含んでいる点鼻剤は、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部からの保管および分注に適している。
【0074】
更に、鼻および副鼻腔に用いられる好ましい実施態様において、ヒアルロナンおよび緩和剤の製剤が、適切な添加剤と共に、本発明の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムを用いた貯蔵部から保管および分注される。該製剤の例と調製方法を下記に提示する:
【0075】
そのナトリウム、カリウム、カルシウム、またはその他の塩として調製でき、特定の実施例でその濃度が、約0.05から約3.0パーセントまで変化し、また分子量の範囲が未変性の形態では約300,000ダルトンから約7,000,000ダルトンで、架橋した形態では最高約25,000,000ダルトンであるヒアルロナンあるいはその誘導体が、現在の製剤において利用されている。
【0076】
好ましくは、下記に述べるとおり、低分子量の緩和剤と共に、1000から1500万あるいは1000から2500万ダルトンのヒアルロナン(高分子量HA)を含む粘弾性のある製剤を使用することにより、鼻腔または経鼻の副鼻腔の外科手術中またはその術後に実質的な利点が提供される。例えば、粘弾性のある高分子量HAの製剤が、患者の鼻または副鼻腔に物理的にポンプで送りこまれ、従来の方法によって患者の鼻に加湿したり、あるいは付着を防ぐ液体を投与することに関連した問題点が除去される。加えて、高分子量HAに存在する架橋結合により、低い濃度のヒアルロナンを製剤に使用することが可能となる。
【0077】
好ましい実施態様において、100から200万または150から200万ダルトンのヒアルロナンにより、鼻の感想や手術外および術後の使用に大きな利点が提供される。例えば、効果的な滞留時間が増加するため、最低限のレベルの快適さや湿度を維持するために食塩溶液を繰り返し投与することによる副作用が、最低限に抑えられる。快適さや湿度、水分補給および保護を維持するために必要な投与の回数がより少なくなることは、本発明の大きな理学的および臨床的利益である。
【0078】
該粘弾性のある製剤は、鼻の乾燥、くしゃみあるいは炎症の治療に利用され得るが、これらの症状の原因には、例えば、風邪、インフルエンザ、アレルギー、ほこり、煙、空気汚染、空気調節、暖房、高い高度、旅行、酸素療法、特定の治療が原因となる乾燥、医原性の鼻の乾燥、手術や麻酔による鼻の乾燥がある。
【0079】
更なる実施例において、ヒアルロナンあるいはグリセリンと結合したその誘導体、あるいは他の緩和剤の組成物は、強化された粘膜付着性として作用し、滞留時間を増加させ、被覆が改善される。
【0080】
なお更なる実施態様において、粘弾性のある製剤が、最高10倍以上、生物学的利用能を強化し、滞留時間の時間を長くすることにより鼻の組織に、防腐剤を含まない送達ポンプまたは装置を介して、薬剤を送達するために使用され得る。例えば、鼻の組織上の抗生剤の滞留時間は、分単位から時間単位に増加される。この方法で送達が可能な薬剤の例には、鼻腔または副鼻腔組織に直接送達される、抗アレルギー、ステロイド、抗生剤、NSAID、炎症薬、抗炎症薬、抗真菌薬およびその他の薬剤が含まれる。
【0081】
ある種の実施態様では、本発明による粘弾性のある鼻用の液体には、セルロース誘導体、デキストラン、ゼラチン、ポリオール、ポリビニルアルコールおよびポビドンとの併用が含まれ得る。
【0082】
本発明の実施態様により、いくつかの驚くような利点が提供されるが、これには、優れた被覆、強化された鼻腔および副鼻腔表層に対する粘膜付着性張力、より長い滞留時間、優れた加湿、より簡単な適用、手術中および術後の鼻腔および副鼻腔表層へのより均一な被覆、防腐剤を含まない複数投与複数回用の製品の分注が挙げられる。
加えて、粘弾性のある高分子量HA製剤は、患者に物理的にポンプで送りこみ得るが、従来の方法で患者の鼻を加湿する液体を投与することに関連する問題点が除去され、また、手術中の到達できない腔や組織を含む、鼻腔および副鼻腔表層へのより均一な被覆が提供される。
【0083】
更に、鼻を加湿する液体の多回投与を含みかつ送ることのできる防腐剤を含まない送達システムが、その製剤が汚染あるいは損傷されることなく維持されながら開発されており、使い捨てのユニット分注に関連した高コストのニーズや無駄が取り除かれる。
ある種の実施態様では、本発明による粘弾性のある鼻用の液体には、セルロース誘導体、デキストラン、ゼラチン、ポリオール、ポリビニルアルコールおよびポビドンとの併用が含まれ得る。
【0084】
セルロース誘導体には、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびメチルセルロースが含まれるが、これに限定されるものではない。最終的な製剤の重量で、セルロース誘導体が約0.05から約2.5パーセント、含まれ得る。
【0085】
デキストランまたはデキストラン誘導体が含有され得る。例えば、デキストラン70が、本発明による製剤で使用され得る。通常は約0.1パーセントの濃度のデキストランが、他の重合体緩和剤や本発明の送達システムが使用される場合に、使用され得る。
ゼラチンも含有され得る。含有される場合は、ゼラチンが重量で約0.01パーセントを占め得る。
【0086】
ポリオールには、グリセリン、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400ポリソルベート80およびプロピレングリコールが含有され得る。通常、ポリオールの濃度は、組成物の重量の約0.05から約1パーセントを占める 。更に、グリセリンが重量の約0.05%から約0.5%、提供され得る。
【0087】
ポリビニルアルコール(PVA)が通常約0.1から約4パーセントの濃度で、そしてポビドン(PVP)が通常0.1から2パーセントの濃度で、さらに含有され得る。
上記に示した重量百分率は、現在の開示を提供される当業者が理解できるように、特定の状況下で変化する場合がある。
【0088】
ある種の実施態様では、リン酸またはその他緩衝剤が、約5.0から約8.0、より好適には約6.0から約8.0に変化するpHを維持するために、製剤に取り入れられる場合がある。塩化ナトリウムまたはその他塩類が、約270から約350のmOsmol/Kgの範囲の重量オスモル濃度を維持するために、特定の組成物に取り入れられる場合がある。水溶媒質を提供するために水が使用され得る。
【0089】
ある種の実施態様では、組成物が、無菌性を維持するために最終製品の梱包に応じて、防腐剤と共に、または使用せずに調製できる。例えば次のような梱包方法が挙げられる:防腐剤を含まない単一ユニット投与量の貯蔵部、防腐剤を含む複数回用の貯蔵部、防腐剤や注射器またはアンプルのない複数回用の貯蔵部(空気の吸入が可能でない)。
【0090】
ある種の実施態様では、使用されるヒアルロナンには、約100万から約200万ダルトン、または約140万から約200万ダルトンの分子量がある。
【0091】
ある種の実施態様では、上記で述べたとおり、鼻腔または副鼻腔の手術に役立ち、ヒアルロナンが約1000から約2500万ダルトン、より好ましくは約1000から約1500万ダルトンの範囲の分子量で提供される。
【0092】
ある種の実施態様では、ヒアルロナンは、約0.05から約0.5 %の濃度で存在する。更に他の実施態様において、手術や術後の適用に役立つヒアルロナンが、約0.15%から約0.5 %の濃度で存在する。更に別の実施態様では、鼻の乾燥を治療するのに毎日使用するのに役立つヒアルロナンが、約0.15から約0.3%、または約0.05から約0.5 %の濃度で存在する。
【0093】
上記に示した重量百分率は、現在の開示を提供される当業者が理解できるように、特定の状況下で変化する場合がある。
ある種の実施態様では、組成物が、無菌性を維持するために最終製品の梱包に応じて、防腐剤と共に、または使用せずに調製され得る。例えば次のような保管あるいは送達方法が挙げられる:防腐剤を含まない単一ユニット投与量の貯蔵部、防腐剤を含む複数回用の貯蔵部、防腐剤や注射器またはアンプルのない複数回用の貯蔵部(空気の吸入が可能でない)。
【0094】
ある種の実施態様では、生物発酵性のヒアルロナンが提供され、分子を得るために動物源を使用する必要がなくなる。これにより、ヒアルロナンのウイルスのまたはその他生物学的汚染のリスクが軽減される。
ある種の実施態様では、緩和剤(別名ドープ剤)がヒアルロナンと共に提供される。例えば、ポリオール、PVAおよびPVPがドープ剤として使用され得るが、これは、粘着性がより低く、従って不快感を感じる可能性が低く、さらに、鼻の組織上でより長い滞留時間が提供されるためである。
【0095】
ある種の実施態様では、セルロース誘導体がヒアルロナンと共にドープ剤として使用される。例えば、より粘着性のあるセルロース誘導体が就寝時や手術中、術後、または中程度から重篤の鼻の乾燥の症状において使用されることもある。
ある種の実施態様では、組成物は、以下の表にて説明の通り、水性混合溶媒あるいは溶剤で調製され得る:
【0096】
【表2】

【0097】
ある種の実施態様では、ヒアルロナンあるいはその誘導体が別個に、あるいは他の緩和剤と共に送達されるが、これは、ポンピング装置内の粘弾性のある液体が、本発明の一方向性バルブおよび送達システムを使用し、鼻孔に直接塗布するためで、患部に直接触れることなく、使いやすさや衛生の面を最適化するためである。更に、この製品を、本発明の一方向性バルブおよび送達システムを利用しているチューブタイプの構造または貯蔵部にも送達することが可能である。更に、ポンピング装置を使用することで、患部に直接触れる必要がなく、患部の優れた衛生的な被覆や使いやすさが得られる。従って、本発明の実施態様は、特に鼻腔内または経鼻での効果を得るためにポンピング装置でヒアルロナンあるいはその誘導体を別個にまたは他の緩和剤と組み合わせて使用する場合にも関連する。
【0098】
本発明の実施態様によって、いくつかの驚くような利点が提供されるが、これには例えば、優れた被覆、優れた患者の快適さ、優れた加湿、優れた水分補給および防腐剤を含まない複数投与複数回使用の製品分注がある。
【0099】
例えば、本発明の実施態様より、鼻腔および副鼻腔組織の表層により長い生体内の滞留時間を持つ優れた被覆が提供されるが、これは、少なくとも部分的に、グリセリンを含むがこれに限らず、上記のその他の緩和剤の組成物と共に、特定の大きさの範囲を持つヒアルロナンあるいはその誘導体との新規性のある組み合わせに起因する。
更にまた、患者に優れた快適さが提供されるのは、実施例において使用されるヒアルロナンの新規性のある大きさと濃度によって得られる、ヒアルロナンあるいはその誘導体の組成物の粘弾性によるものである。
【0100】
加えて、ヒアルロナンあるいはその誘導体の組成物による優れた保湿が提供されるのは、組織が必要とする緩和剤や水分を吸収、放出し、分子状スポンジとして作用するのを可能にする、実施例において使用されるヒアルロナンの新規性のある大きさと濃度が原因である。
【0101】
また更に、鼻用の液体の複数回用を含みかつ送ることのできる防腐剤を含まない送達システムにより、その製剤が汚染あるいは損傷されることなく維持される一方で、使い捨てのユニット分注に関連した高コストのニーズや無駄が取り除かれる。
該粘弾性のある鼻用の液体は従って特に、鼻の乾燥の症状を治療するのに利用され得るが、これらの症状の原因には、例えば、風邪、インフルエンザ、アレルギー、ほこり、煙、空気汚染、空気調節、暖房、高い高度、旅行、酸素療法、特定の治療が原因となる乾燥、医原性の鼻の乾燥、手術や麻酔による鼻の乾燥がある。
【0102】
実施例2.1
表1の組成物は、鼻腔または副鼻腔の手術を受けている患者の鼻腔または副鼻腔の通路に適用される。手術中、外科医が加湿のための液体を鼻腔および副鼻腔に適用するのがずっと簡単なり得る。加えて、粘弾性のある溶剤には鼻の組織上で長い滞留時間があり、これにより、より長い被覆、加湿、潤滑および傷つきやすい鼻の組織への保護が可能となり、また、外科的に変更を加えられたか切断された鼻の組織に対して、特に手術後に血液が残留する組織表面の望ましくない術後癒着を予防することができる。
【0103】
実施例2.2
表1の組成物は、中耳たは内耳の手術を受けている患者の耳の中に適用される。手術中、外科医が加湿のための液体を耳の中や表面に適用するのがずっと簡単なり得る。また、粘弾性のある溶液は組織上で長い滞留時間があり、より優れた加湿、保護、潤滑が可能となり、また、手術後の望ましくない組織の癒着を予防することができる。該方法で、粘弾性のある溶液は、例えば手術後に血液が残留する場合の、組織の望ましくない術後癒着を避けることで、治癒の過程を促進することが可能である。
【0104】
実施例2.3
表1の組成物は、鼻腔または副鼻腔の手術後の患者の鼻腔または副鼻腔の通路に適用される。患者の鼻が乾燥する症状は緩和され、患者は、滞留時間の短い異なる物理的性質を示す塩類溶液や他の鼻用溶液と比較してそれほど頻繁には鼻用の液体を何度も適用する必要が無い。
【0105】
実施例2.4
表1の組成物は、飛行機の機内や環境、特定の治療またはアレルギーに関連した理由のために鼻の乾燥症状のある患者の鼻腔または副鼻腔の通路に適用される。患者の鼻の乾燥症状が軽減され、患者は、以前に利用できた何らかの代替組成物を使用して行っていたように、鼻用の液体を何度も適用する必要が無い。
【0106】
従って、ヒアルロナンおよび緩和剤あるいはこれらの製剤の防腐剤を含まない保管および送達を組み合わせた製剤が提供されると、鼻の乾燥症状に苦しむ患者に、防腐剤を含まない粘弾性のある鼻用の液体、および同程度か、改善されている、長時間持続する保湿、保護および潤滑の特性が提供される。更にまた、これらの実施態様は一般的に、保湿のための液体が必要とされる、耳、鼻、口、喉、ならびに膣への適用にも役立る。
本システムは、様々な防腐剤を含まない製剤の用途のために設計されているが、防腐剤を含む製剤でも使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図1は、本発明の例示的実施態様による分注・送達システムを軸方向に拡張した図面である。
【図2A】図2Aは、本発明の例示的実施態様に従って図lに示されるような、分注・送達システムの分解図である。
【図2B】図2Bは、流動性物質を分注するためのポンプを含む、本発明の例示的実施態様に従って図lに示されるような、分注・送達システムの分解図である。
【図3】図3は、調整可能な出口オリフィスに十字のスリットのある、本発明の例示的実施態様による軟質カバーとその調整可能な出口オリフィスの分解図である。
【図4A】図4Aは、本発明の例示的実施態様による、上部が平らな軟質カバーのある連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた拡大部分図である。
【図4B】図4Bは、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが休止位置にある、本発明の例示的実施態様による丸い軟質カバーのある連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた拡大部分図である。
【図4C】図4Cは、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが分注位置にある、本発明の例示的実施態様による丸い軟質カバーのある連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた拡大部分図である。
【図4D】図4Dは、本発明の例示的実施態様に従って軟質カバーの開口部にバルブアセンブリの一部の可撓膜および内部コアが含まれる、連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた拡大部分図である。
【図5】図5は、本発明の例示的実施態様に従って図4Bおよび4Cに示される連続封鎖式一方向性バルブアセンブリの一部が軸方向に延びた拡大図である。
【図6A】図6Aは、本発明の例示的実施態様に従って1つのポートおよび出口のある連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた部分図である。
【図6B】図6Bは、本発明の例示的実施態様に従って1つのポートおよび出口のある連続封鎖式一方向性バルブアセンブリが軸方向に延びた拡大部分図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を特長とする、流動性物質を分注するための連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:
流動性物質を保管する供給源、開口部のある供給源;
供給源の開口部に連結するバルブアセンブリ、以下を含む該バルブアセンブリ;
(i) 流動性物質を通路へと受ける入口開口部および通路から少なくとも一つのポート開口部のある内部コア、
(ii) 第一端部および第二端部のある中空の可撓膜で、第一端部が第二端部よりも厚みがあり、中空の可撓膜が内部コアの外側表面上に適合し、流動性物質に加圧されたときに、流動性物質が少なくとも一つのポートから排出され、該内部コアの該外側表面から外側に該膜を伸ばすもの;
カバーが可撓膜を囲み、流動性物質に圧力が加えられる際にバルブアセンブリから流動性物質を分注する出口オリフィスがあるもの、そして、
流動性物質が圧力から開放されたときに、中空の可撓膜の第一端部が、中空の可撓膜の残りの部分が該内部コアの外側表面にぴったりと適合して接触する前に、内部コアの外側表面にぴったりと適合して接触するもの、そして、
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケアまたはノーズケアの製品が充填されるもの:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体。
【請求項2】
中空の可撓膜の第一端部および核の周りで、軸方向に延びる持続性の連続的なバンドが中空の可撓膜にある、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項3】
内部コアの通路に隣接して、該膜の第二端部で外側に放射状に伸びるフランジが該膜にあり、内部コアの中へと通路の開口部で外側に放射状に伸びるフランジに液体がしっかりと接触するよう、膜上でフランジを押圧する、外側に放射状に伸びるフランジがカバーにある、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項4】
接管および連結管の部材によってバルブアセンブリが供給源に固定される、請求項3に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項5】
連結管の部材が接管と嵌合するネジ山のあるネジである、請求項4に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項6】
供給源の接管および連結管の部材によってバルブアセンブリが供給源に固定され、供給源が開くのを防ぐ絶対的な安全装置の効果がある、請求項4に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項7】
流動性物質の選択量を分注することができるよう、出口オリフィスが配置されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項8】
カバーの出口オリフィスが柔らかい材質で形成されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項9】
カバーの出口オリフィスが柔軟な材質で形成されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項10】
カバーが、軸方向に伸びる硬質プラスチックのシェル管胴で側面から囲まれた、内側に軸方向に延びる可撓膜で形成されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項11】
保管中に外部の汚染がバルブアセンブリに混入しないよう、バルブアセンブリに適合し、十分な密封を形成するよう、オーバーキャップが配置されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項12】
少なくとも二つのポートが内部コアを通って通路から可撓膜の内面に伸びる、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項13】
供給源に、流動性物質が折り畳み可能な貯蔵部から分注されるときと比率した量で縮小可能な折り畳み可能な貯蔵部が含まれる、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項14】
該折り畳み可能な貯蔵部が、ベローズ、チューブ、内蔵バッグのいずれかである、請求項13に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項15】
軸方向に伸びるハウジングが供給源を側面から囲む、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項16】
ハウジングに、折り畳み可能な貯蔵部のアクチュエータへの分注のための圧力を加えるための、軸方向に伸びるスロットがある、請求項15に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項17】
カバーに、分注のための圧力が供給源に加えられるときに、カバーから流動性物質を分注するために開く、閉じた出口オリフィスのある、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項18】
カバーの出口オリフィスが流動性物質に対して不浸透性で、流動性物質が出口オリフィスの内部に保持されない、請求項17に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項19】
アクチュエータが抑圧されたときに流動性物質が出口オリフィスから分注されるよう、内部コアがポンプアセンブリおよびアクチュエータに連結している、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項20】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体および単数または複数の緩和剤。
【請求項21】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約300,000ダルトンから約7,000,000ダルトンの大きさの範囲の、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項22】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約140万ダルトンから約200万ダルトンの大きさの範囲の、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項23】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約200万ダルトンから約1500万ダルトンの大きさの範囲の、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項24】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約1000万ダルトンから約1500万ダルトンの大きさの範囲の、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項25】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約1000万ダルトンから約2500万ダルトンの大きさの範囲の、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項26】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約0.05〜0.5%存在する、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項27】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約0.05〜3%存在する、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項28】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が生物発酵によって得られる、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項29】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:チモロール0.25%/0.50%、ブリモニジンタータラート0.1%、ビマトプロスト0.03% およびトラバプロスト0.004%。
【請求項30】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:オロパタジン塩酸0.1%および酢酸プレドニゾロン1%。
【請求項31】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:ケトロラク0.5%およびジクロフェナク0.1%。
【請求項32】
緩和剤が以下の単数または複数から選択されている、請求項20に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:セルロース誘導体、デキストラン、ゼラチン、ポリオール、ポリビニルアルコールおよびポビドン。
【請求項33】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないノーズケア製品が充填されている、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体および単数または複数の緩和剤。
【請求項34】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約140万ダルトンから約200万ダルトンの大きさの範囲の、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項35】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約100万ダルトンから約200万ダルトンの大きさの範囲の、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項36】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約1000万ダルトンから約1500万ダルトンの大きさの範囲の、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項37】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約1000万ダルトンから約2500万ダルトンの大きさの範囲の、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項38】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約0.05〜0.5%存在する、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項39】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約0.15〜3%存在する、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項40】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が約0.15〜0.5%存在する、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項41】
ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体が生物発酵によって得られる、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項42】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:チモロール0.25%/0.50%、 ブリモニジンタータラート0.1%、ビマトプロスト0.03% およびトラバプロスト0.004%。
【請求項43】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:オロパタジン塩酸0.1%および酢酸プレドニゾロン1%。
【請求項44】
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケア製品が充填されている、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体、単数または複数の緩和剤および以下の単数または複数から選択される製品:ケトロラク0.5%およびジクロフェナク0.1%。
【請求項45】
緩和剤が以下の単数または複数から選択されている、請求項33に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:セルロース誘導体、デキストラン、ゼラチン、ポリオール、ポリビニルアルコール、ポリソルベート80およびポビドン。
【請求項46】
連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システムが防腐的を含まない製品の複数回用を調合することができる、請求項1に記載の連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム。
【請求項47】
以下を特長とする、流動性物質を分注するための連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:
流動性物質を保管する供給源、開口部のある供給源;
供給源の開口部に連結するバルブアセンブリ、以下を含む該バルブアセンブリ;
(i) 流動性物質を通路へと受ける入口開口部および通路から少なくとも一つのポート開口部のある内部コア、
(ii) 第一端部および第二端部のある中空の柔軟な膜で、第一端部が第二端部よりも厚みがあり、中空の柔軟な膜が内部コアの外側表面上に適合し、流動性物質に加圧されたときに、流動性物質が少なくとも一つのポートから排出され、該内部コアの該外側表面から外側に該膜を伸ばすもの;
カバーが可撓膜を囲み、流動性物質に圧力が加えられる際にバルブアセンブリから流動性物質を分注する出口オリフィスがあるもの、そして、
流動性物質が圧力から開放されたときに、中空の可撓膜の第一端部が、中空の可撓膜の残りの部分が該内部コアの外側表面とぴったりと適合して接触する前に、内部コアの外側表面とぴったりと適合して接触するもの、そして、
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケアまたはノーズケアの製品が充填されるもの:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体および単数または複数の緩和剤。
【請求項48】
以下を特長とする、流動性物質を分注するための連続封鎖式一方向性バルブアセンブリおよび送達システム:
流動性物質を保管する供給源、開口部のある供給源;
供給源の開口部に連結するバルブアセンブリ、以下を含む該バルブアセンブリ;
(i) 流動性物質を通路へと受ける入口開口部および通路から少なくとも一つのポート開口部のある内部コア、
(ii) 第一端部および第二端部のある中空の柔軟な膜で、第一端部が第二端部よりも厚みがあり、中空の柔軟な膜が内部コアの外側表面上に適合し、流動性物質に加圧されたときに、流動性物質が少なくとも一つのポートから排出され、該内部コアの該外側表面から外側に該膜を伸ばすもの;
カバーが可撓膜を囲み、流動性物質に圧力が加えられる際にバルブアセンブリから流動性物質を分注する出口オリフィスがあるもの、そして、
流動性物質が圧力から開放されたときに、中空の可撓膜の第一端部が、中空の可撓膜の残りの部分が該内部コアの外側表面にぴったりと適合して接触する前に、内部コアの外側表面にぴったりと適合して接触するもの、そして、
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケアまたはノーズケアの製品が充填されるもの:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体および単数または複数の緩和剤。
【請求項49】
以下を特徴とする、送達システム:
流動性物質を保管する供給源、開口部のある供給源;
供給源の開口部に連結するバルブアセンブリ、以下を含む該バルブアセンブリ;
(i) 流動性物質を通路へと受ける入口開口部および通路から少なくとも一つのポート開口部のある内部コア、
(ii) 第一端部および第二端部のある中空の柔軟な膜で、第一端部が第二端部よりも厚みがあり、中空の柔軟な膜が内部コアの外側表面上に適合し、流動性物質に加圧されたときに、流動性物質が少なくとも一つのポートから排出され、該内部コアの該外側表面から外側に該膜を伸ばすもの;
カバーが可撓膜を囲み、流動性物質に圧力が加えられる際にバルブアセンブリから流動性物質を分注する出口オリフィスがあるもの、そして、
流動性物質が圧力から開放されたときに、中空の可撓膜の第一端部が、中空の可撓膜の残りの部分が該内部コアの外側表面とぴったりと適合して接触する前に、内部コアの外側表面とぴったりと適合して接触するもの、そして、
供給源に以下を含む防腐剤を含まないアイケアまたはノーズケアの製品が充填されるもの:ヒアルロナンまたはヒアルロナンの誘導体。


【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2009−523465(P2009−523465A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539098(P2008−539098)
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/043113
【国際公開番号】WO2007/056233
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(508133363)リシール インターナショナル リミテッド パートナーシップ (6)
【Fターム(参考)】