説明

部品取付け装置

【課題】小型化と部品点数の削減と生産性および品質の向上を実現することができる部品取付け装置を提供する。
【解決手段】被着体に、部品取付け装置を取付ける時に、一対以上の弾性体からなる脚部のうちの一方の脚部を、被着体と部品取付け装置とを角度を設けて、被着体の貫通孔に挿入し、部品取付け装置を回転方向に移動させながら、もう一方の脚部を内側に弾性変形させながら、挿入嵌合させて被着体に取付け、部品取付け装置を部品に取付ける時には、脚部を外側に弾性変形させながら、挿入嵌合させて部品に取付けることで、部品により、脚部が内側に弾性変形するのを阻止して、被着体と部品取付け装置とが、ロックされるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車や住宅等の構造物に各種構成部品を取付けるための部品取付け装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出抑制等の地球環境保護を目的とした環境対策が全世界レベルで展開されている。
その中で、自動車業界の環境対策内容を例にして説明すると、二酸化炭素の排出抑制を目的として、自動車の省燃費化、小型軽量化、部品点数削減化を厳しく要求され、この要求を受けて自動車業界では、省燃費化対策の一環として以下の取組がなされている。
【0003】
自動車の燃費は、そのエンジン回転数に依存しており、省燃費領域のエンジン回転数で走行しようとすると、エンジン騒音が大きく発生し、運転者に不快感を与えてしまい、このため運転者は、この不快感を避けるために省燃費領域外のエンジン回転にて走行してしまい、結果として省燃費走行が実現できないという傾向がある。
【0004】
これを解決するために、アクティブノイズコントロール(以下、略してANCと記載)を、車両に取付けて、運転者に不快感を与えるエンジン騒音をフィードバック技術で打消し、運転者が省燃費領域で走行するのを可能にすることで、省燃費化を実現する技術が普及してきている。
【0005】
このように自動車の省燃費に貢献することができる技術であるANCではあるが、一方このANCを車両に取付けることは、小型軽量化に逆行し、部品点数も増えてしまうことから、このANCをいかに軽薄短小にして、またいかに部品点数を削減して実現できるかが今後の課題であった。
【0006】
以下、ANC等の部品を自動車の車両に搭載するための部品取付け装置の従来技術について説明する。
図22は、従来の自動車等に使用される部品取付け装置の構成を示した概念図の一例である。図22に示すように、51は従来の部品取付け装置であり、52は被着体に取付けられる部品である。
【0007】
部品取付け装置51は、前面部51Aと、脚部51Bから構成され、脚部51Bにはビスを挿入するための穴が設けられている。53は被着体としての自動車の内装部品である天井材であり、54は部品52と天井材53との間に設けられたクッションであり、55および56は部品52を、天井材53に部品取付け装置51を用いて取付けるためのビスである。
【0008】
従来の部品取付け装置を用いた部品の取付け方法について、以下説明する。
部品52は、自動車の内装部品である天井材53の内部すなわち室内と反対側に設けられるマイクロフォン等の音響部品である。
【0009】
この部品52を天井材53の内部に取付ける方法については、先ず、天井材53に設けられた貫通孔53Aに、天井材53の表側すなわち室内側から部品取付け装置51の脚部51Bを挿入する。
【0010】
次に、部品取付け装置51の脚部51Bに、貫通孔52Aを設けた部品52を挿入し、部品52に設けられたビリツキ防止や空気洩れ防止用のクッション54を天井材53の裏側に当接させる。
【0011】
次に、部品取付け装置51の脚部51Bに設けられた穴にビスを挿入し、ビス止めにより部品52を天井材53とビス55およびビス56の頭部にて挟み込み固定する。
以上、ビス止めによる部品取付け装置51の構成を説明したが、ビス止めによるもの以外に、ボルトとナット止めによる部品取付け装置も存在する。
【0012】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1および特許文献2が知られている。
【特許文献1】特開2004−98816号公報
【特許文献2】特開平11−214865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし上記のような従来の部品取付け装置は、ビス止め構造により、部品取付け装置の脚部および部品の貫通孔が部品内部を占有しているため、部品と部品取付け装置が大型化し、小型化できないという課題を有するものであった。
【0014】
また、被着体の貫通孔への部品取付け装置挿入時、部品取付け装置の脚部先端の接触により、被着体および被着体の貫通孔が破損しないよう、被着体の貫通孔全周にクリアランスを設ける必要があり、そのクリアランスにより、被着体の貫通孔が大型化されてしまうという課題を有するものであった。
【0015】
さらに、ビス止めに用いたビスの頭により、奥行き寸法も増大してしまうという課題を有するものであった。
一方、生産工程では、ビス止めによる取付けであるため、ビスが必要であり、さらにビスを締付ける工程が必要であり、さらに、締付けトルク等の管理が必要であり、よって部品点数が多くなり、それに伴い生産工数も多くなるため、軽量化やコストの低減ができないというさらなる課題を有するものでもあった。
【0016】
さらに、締付けトルク等の多くの管理項目が必要であり、これらの管理項目を厳格に遵守しなければ品質的に不安定なものとなってしまう。また、ビス止め作業時に、部品取付け装置の脚部を誤って破損させてしまうという品質的な課題を有するものでもあった。
【0017】
さらに別の課題として、部品と部品取付け装置と天井材の嵌合は、ビス止めにより完成するものであり、よってビス締付け完了まで、部品取付け装置を、天井材から落下しないように天井材に仮保持するための仮保持作業が必要であるという生産効率上の課題をも有するものであった。このため、生産工数的にも多くの作業が必要となり、低コスト化を図ることが困難であった。
【0018】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、小型化や部品点数の削減による軽量化や低コスト化、生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と安定した品質を実現することができる部品取付け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するために本発明は、部品取付け装置に関して、ビスを使用することなく、板状の本体とそれから突出する一対以上の弾性体からなる脚部を有し、前記脚部には、その外側に前記被着体と嵌合する第1爪と、この第1爪と反対方向である内側に前記部品と嵌合する第2爪を備え、前記被着体に取付けられる時には、前記板状本体が前記被着体に対して傾けられた状態で、前記一対以上の脚部のうちの一方の脚部が前記貫通孔に挿入され、その脚部を支点にして前記板状本体が回転移動されることにより、他方の脚部を内側に弾性変形させながら前記第1爪を前記貫通孔に挿入して嵌合させ、前記部品が取付けられる時には、前記一対以上の脚部を外側に弾性変形させながら前記第2爪を前記部品に嵌合させ、前記部品との嵌合により前記脚部が内側に弾性変形するのを阻止することにより、前記被着体に対してロックするように構成されたことを特徴とするものである。
【0020】
この構成とすることにより、小型化や部品点数の削減による軽量化や低コスト化、生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と安定した品質を確保できる部品取付け装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明による部品取付け装置は、ビスを使用することなく、小型化や軽量化を実現することができる。
さらに、ビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と低コスト化を実現することができる。
【0022】
さらに、被着体と部品取付け装置とが部品によりロックされる構成により、部品の落下防止を図ることができ、ビスをなくして締付けトルク等の管理も不要とした構成から、安定した品質を確保できる部品取付け装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を示す部品取付け装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の部品取付け装置について図面を用いて説明する。
【0024】
図1は、本発明の自動車等の移動体装置の内部空間に使用される部品取付け装置の構成を示した斜視図であり、図2は同様に手前側の一対の脚部が存在する位置での断面図を示したものである。
【0025】
さらに図3は、上述の部品取付け装置を使用して部品を被着体に取付けた状態の自動車の断面図を示したものであり、音響部品であるマイクロフォン60やスピーカを天井パネルに組込んで、ノイズキャンセラー装置や会話補助装置やカーナビゲーションやカーオーディオの一部として使用して自動車50を構成したものである。
【0026】
図1および図2に示すように、部品取付け装置1は、一対以上の弾性体からなる脚部を有している。本実施の形態の場合は、脚部11と脚部12が一対となっており、さらに脚部13と脚部14が一対となっている合計二対の場合について説明する。
【0027】
これらの脚部には、それぞれ被着体と嵌合する爪11Aと爪12Dおよび爪13Aと爪14Dを外側に備えている。さらに、これらの脚部には、それぞれ部品と嵌合する爪11Bと爪12Cおよび爪13Bと爪14Cを内側に備えている。
【0028】
この部品取付け装置1を被着体に取付け、さらにこの被着体に取付けられた部品取付け装置1に部品を取付ける場合の取付け方法について以下説明する。
図4は被着体に取付けるための部品2の断面図であり、本実施の形態の場合は、音響部品であるマイクロフォンの例について説明する。
【0029】
部品2は、外装ケース21と内蔵物22から構成され、外装ケース21は、金属で構成され、その側面部には部品取付け装置1の脚部に設けられた爪が嵌合挿入される嵌合穴が設けられている。また、内蔵物は電子回路を含んで構成され、音響部品であるマイクロフォンの駆動用の電子回路を含んで構成されている。
【0030】
図5は被着体3である貫通孔3Aを設けた天井材の断面図であり、自動車等の内部空間に設けられた内装部品の天井に相当する部分の材料である。図6から図12については、前述した部品取付け装置1を用いて部品2を被着体3に取付ける場合の説明を示す斜視図と断面図である。
【0031】
被着体3は材厚を有し、かつ貫通孔3Aを有し、部品取付け装置1を用いて、この部品取付け装置1と、部品2とを、被着体3の貫通孔3Aの前面と背面から嵌合させて取付ける部品取付け方法について以下説明する。
【0032】
先ず、部品取付け装置1を被着体3に取付ける場合の取付け方法について、図6から図9を用いて説明する。
図6は、部品取付け装置1と被着体3である貫通孔3Aを設けた天井材との取付け前の状態を示す斜視図である。図7は、部品取付け装置1と被着体3である貫通孔3Aを設けた天井材との取付け方法を示す断面図である。図8は、部品取付け装置1と被着体3である貫通孔3Aを設けた天井材とを取付けた状態を示す断面図である。図9は、図8と同様に部品取付け装置1と被着体3である貫通孔3Aを設けた天井材とを取付けた状態を示す斜視図である。
【0033】
図6および図7に示すように、部品取付け装置1を取付ける時に、二対の弾性体からなる脚部11と脚部12および脚部13と脚部14のうちの一方の脚部11と脚部13を、被着体3と部品取付け装置1とを角度(傾斜)を設けて、脚部11の爪11Aと脚部13の爪13Aを被着体3の貫通孔3Aに挿入し、部品取付け装置を矢印に示す回転方向に移動させながら、もう一方の脚部12および脚部14を内側に弾性変形させながら、それぞれの爪12Dおよび爪14Dを挿入嵌合させて被着体3に取付けている。
【0034】
以上のように、部品取付け装置1と被着体3の取付けが完了した状態が、図8および図9に示す断面図および斜視図である。
このときの効果として、被着体3と部品取付け装置1とを角度を設けて、脚部11の爪11Aと脚部13の爪13Aを被着体3の貫通孔3Aに挿入し、部品取付け装置1を回転方向に移動させながら、もう一方の内側に弾性変形した脚部12および脚部14が、弾性変形から復帰し、外側に位置する被着体3の貫通孔3Aと嵌合することで、組付け完了の「パチッ」という音を発生させ、嵌合の完了を確認することができる。
【0035】
また、別の効果として、被着体3の貫通孔3Aと部品取付け装置1とが、ビス止めなしに組付け完了できるので、部品取付け装置1を被着体3の貫通孔3Aと嵌合させた後は、部品取付け装置1が天井材から落下しないように仮保持するための仮保持作業も不要とすることができる。
【0036】
次に、部品取付け装置1と部品2を取付ける場合の取付け方法について、図10から図12を用いて説明する。
図10は、被着体3の貫通孔3Aに取付けられた部品取付け装置1と、部品2であるマイクロフォンとの取付け前の状態を示す斜視図である。2A、2B、2C、2Dは、部品2に設けられた部品取付け装置1の脚部の内側の爪と嵌合させるための穴であり、4はビリツキ防止や空気洩れ防止用のクッション、5および6はコードと結合させるためのコネクタ、7は電気信号の入出力用のコードである。
【0037】
図11は、部品取付け装置1と、部品2であるマイクロフォンとの取付け方法を示す斜視図である。図12は、部品取付け装置1と、部品2であるマイクロフォンとを取付けた状態を示す断面図である。
【0038】
図10から図12に示すように、被着体3の貫通孔3Aに取付けられた部品取付け装置1と、部品2を取付ける時には、部品取付け装置1の二対の弾性体からなる脚部11と脚部12および脚部13と脚部14のうちの1方の脚部12と脚部14を、部品2と部品取付け装置1とを角度(傾斜)を設けて、脚部12の爪12Cと脚部14の爪14Cを部品2に設けられた穴2Bおよび穴2Dに挿入、部品2を矢印に示す回転方向に移動させながら、もう一方の脚部11および脚部13を外側に弾性変形させながら、それぞれの爪11Bおよび爪13Bを挿入嵌合させて部品2を取付ける。
【0039】
この構成とすることで、部品2により、脚部11、脚部12、脚部13および脚部14が内側に弾性変形するのを阻止して、被着体3と部品取付け装置1とが、ロックされるように構成している。
【0040】
このときの効果として、脚部12と脚部14を、部品2と部品取付け装置1とを角度を設けて、脚部12の爪12Cと脚部14の爪14Cを部品2に設けられた外側に弾性変形した脚部11および脚部13が、弾性変形から復帰し、内側に位置する部品の貫通穴と嵌合することで、組付け完了の「パチッ」という音を発生させ、嵌合の完了を確認することができる。
【0041】
次に、被着体3の貫通孔3Aへの部品取付け装置1の挿入時における、部品取付け装置1の脚部先端の接触による被着体3および被着体の貫通孔3Aの破損対策について説明する。
【0042】
従来技術のように、被着体の貫通孔全周にクリアランスを設けて対策することで、そのクリアランスにより、被着体の貫通孔が大型化されてしまうという課題を解決するため、ここでは、先の図2を角度的に90度回転させた方向からの断面図である図13および図14を用いて説明する。
【0043】
図13は、被着体3の貫通孔3Aへの部品取付け装置1の挿入前の状態を示す断面図、図14は、同様に挿入後の断面図を示したものである。図13および図14に示すように、部品取付け装置1の脚部12および脚部14の爪外側に挿入用のテーパ12eおよびテーパ14eを設けて、さらに爪の先端に丸み12fおよび丸み14fを持たせた構成としている。
【0044】
そして、このテーパ12eおよび14eをガイドにしながら、部品取付け装置1を被着体3の貫通孔3Aに沿わせて挿入することで中心位置に保持することができる。
この構成とすることで、部品取付け装置1の脚部12および14の先端の接触によっても、爪のテーパ12eおよび14eと爪の先端の丸み12fおよび14fの効果により、被着体3および被着体の貫通孔3Aへの傷が発生しない構成となり、被着体3および被着体の貫通孔3Aの破損対策が可能となり、挿入時のクリアランスが不要となるため小型化することができる。
【0045】
なお、ここでは、先の図2を角度的に90度回転させた方向からの断面図を用いてクリアランスが不要となる旨説明したが、図2に示す方向においてもクリアランスが不要となることは言うまでもない。
【0046】
また、図15および図16に示すように、部品取付け装置の爪11Bの内側に、部品2の側面との間に隙間がないことで、嵌合の完了を目視できる突起面11gを設けることでも、嵌合の完了を目視にて確認することができる。
【0047】
ここで図15は、嵌合が完了している状態を示すもので、上方から目視にて確認しても突起面11gにより部品取付け装置の爪11Bの内側に、部品2の側面との隙間がないことを確認できるものである。
【0048】
一方、図16は、嵌合が完了していない状態を示すもので、上方から目視にて確認すると突起面11gにより部品取付け装置の爪11Bの内側に、部品2の側面との隙間があることを確認できるものである。
【0049】
以上のように、上述した組付け完了の「パチッ」という音の発生とともに、突起面11gを設けることでも、目視により嵌合の完了を確認することができ、作業者の耳と目との両方で嵌合の完了を確認することができるため、従来にない高いレベルで嵌合不良を防止することができる。
【0050】
次に、クッション4の効果について説明する。
上述のロックされる構成に加え、部品取付け装置1と部品2との間に、ビリツキ防止や空気洩れ防止用のクッション4を設けることで、自動車等の移動体に搭載しても、その走行時の振動によるビリツキを防止することができ、音響部品としてのマイクロフォンのノイズ低減を実現させることができる。
【0051】
さらに、音響部品としての空気洩れ防止の効果により、車室内の音を正確にマイクロフォンにて集音させることができる。
また、部品取付け装置1の部品の取付け側に設けられた全周突起部1Aの部品側全周を部品と当接させることにより、空気洩れ防止用としての効果をさらに向上させることができ、マイクロフォンのノイズ低減用としての効果もさらに向上させることができる。
【0052】
このように、部品取付け装置1を、部品カバーや装飾を兼ねたガーニッシュとして、すなわち当実施の形態の場合は、マイクロフォンカバーやマイクロフォンガーニッシュとして代用させて使用することで、部品点数を削減することができる。
【0053】
天井材である被着体3の貫通孔3Aの形状と、部品取付け装置1の脚部の位置関係については、被着体3の貫通孔3Aの形状は角型とし、部品取付け装置1の二対の脚部四箇所をそれぞれ被着体3の貫通孔3Aの角部に配置嵌合させて、位置決めすることで、被着体3と部品取付け装置1とのガタツキの発生を防止し、強固で安定した取付けを実現させることができる。
【0054】
次に、各々の材質について、以下説明する。
被着体3の材質については、柔軟性に富む材料で構成させることで、部品取付け装置1や部品2との当接部から発生するビリツキを防止することができ、より好ましい。
【0055】
部品2の外形寸法の一部が、被着体3の貫通孔より大きい外形寸法に設定することで、この大きい外形の一部で、柔軟性に富む材料で構成された被着体3の一部を加圧しながら部品を取付けることができ、より安定した取付け状態を確保することができる。
【0056】
部品の外装ケースの材質については、金属材料で構成させることで、強固で安定した取付けを実現させるとともに、内蔵物である電子回路を外部からの電磁波からシールドしてノイズを低減させる効果がある。
【0057】
部品の外装ケースに収納された内蔵物については、当実施の形態では電子回路を含むマイクロフォンの例について説明したが、これにより車室内に電子回路とマイクロフォンを用いたノイズキャンセラー装置や会話補助装置を構成することができるが、これに限定されることなく、電子機器そのものを収納して、自動車等の移動体装置にさらなる搭載効果の大きい機能を付加することも可能である。
【0058】
以上の構成とすることで、小型化や軽量化を実現することができる。
さらに、ビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と低コスト化、安定した品質を確保できる部品取付け装置を実現することができる。
【0059】
また、補修時等において部品2を取外す必要が生じた時の取り外し方について説明する。
最初に、被着体3の貫通孔に挿入した爪11Bの外側の爪11Aの上方に設けられた指で引っ掛かる形状を有する外側テーパ面上部を、指で外側に広げるとロックが外れ、部品取付け装置1を破損させることなく、部品を、部品取付け装置に取付けた工程の逆手順に回転移動させ、容易に部品取付け装置から外すことができる。
【0060】
以上のように、部品取付け装置1と部品2を取付ける時には、部品2と部品取付け装置1とを角度を設けて挿入し、部品2を回転方向に移動させながら、脚部を外側に弾性変形させて爪を挿入嵌合させて取付ける方法について説明したが、当説明内容に限定されることなく、部品取付け装置1と部品2を取付ける時には、角度を設けることなく部品2を移動させながら、部品取付け装置1の4箇所の脚部を同時に外側に弾性変形させながら爪を挿入嵌合させて取付ける方法としても良い。
【0061】
また、部品取付け装置1の脚部については、脚部の数が少なく、かつ取付け後の安定性を向上できる形態として二対の例について説明したが、これに限定されることなく、三対や四対さらにはそれ以上であっても良い。少なくとも、一対以上であれば効果を発揮させることができる。
【0062】
以上の内容をまとめると、本発明による部品取付け装置は、ビスを使用することなく、一対以上の弾性体からなる脚部に被着体と嵌合する爪を外側に備え、部品と嵌合する爪を内側に備え、被着体に、部品取付け装置を取付ける時に、一対以上の弾性体からなる脚部のうちの一方の脚部を、被着体と部品取付け装置とを角度を設けて、被着体の貫通孔に挿入し、部品取付け装置を回転方向に移動させながら、もう一方の脚部を内側に弾性変形させながら、挿入嵌合させて被着体に取付け、部品取付け装置を部品に取付ける時には、脚部を外側に弾性変形させながら、挿入嵌合させて部品に取付けることで、部品により、脚部が内側に弾性変形するのを阻止して、被着体と部品取付け装置とが、ロックされるように構成したものであり、この構成とすることにより、小型化や軽量化を実現することができる。
【0063】
さらに、ビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と低コスト化を実現することができる。
【0064】
さらに、被着体と部品取付け装置とが部品によりロックされる構成により、部品の落下防止を図ることができる。そして、ビスをなくして締付けトルク等の管理も不要とした構成から、安定した品質を確保できる部品取付け装置を実現することができる。
【0065】
また、爪の先端に丸みを持たせ、側面にテーパを設けて、部品取付け装置を被着体の貫通孔に挿入時、部品取付け装置の脚部先端の接触により、被着体および被着体の貫通孔を破損しない構造とすることで、挿入時のクリアランスを不要とすることができ、この構成からも小型化を図ることができる。
【0066】
さらに、ビス止めに用いるビスを廃止することにより、ビス頭分の奥行き寸法を小さくすることができ、これらの構成からも部品、部品取付け装置、および被着体の貫通孔を小型化することができる。
【0067】
また、爪の側面テーパにより、部品取付け装置を挿入時、被着体の貫通孔の中心位置に保持することができる。
また、被着体の貫通孔と部品取付け装置の外側の爪により嵌合が完了し、部品取付け装置が、被着体の貫通孔から脱落したり、落下したりすることは無くなり、仮保持作業を不要とすることができる。
【0068】
そして、被着体と部品取付け装置とを角度を設けて、脚部の爪を被着体の貫通孔に挿入し、部品取付け装置を回転方向に移動させる回転組付け工法とし、もう一方の内側に弾性変形した脚部が、弾性変形から復帰し、外側に位置する被着体の貫通孔と嵌合するときに組付け完了の音を発生させることで嵌合の完了を確認することができる。
【0069】
さらに、部品と部品取付け装置とを角度を設けて、脚部の爪を部品の貫通穴に挿入し、部品を回転方向に移動させる回転組付け工法とし、もう一方の外側に弾性変形した脚部が、弾性変形から復帰し、内側に位置する部品の貫通穴と嵌合するときに組付け完了の音を発生させることで嵌合の完了を確認することができる。
【0070】
また、部品取付け装置の爪の内側と、部品側面との間に隙間がないことを目視するための突起面を設ける構造とすることで、嵌合の完了を確認することができる。
以上説明したように、この構成とすることにより、従来では実現できなかったビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工数の削減を図ることができ、生産性の向上やコストの低減化や品質の安定化を実現させることができる。
【0071】
さらに、自動車用として重要な品質面や信頼性を向上させることができ、環境面に関しても大きく寄与することができる。よって、自動車等の移動体装置の性能や品質を向上させることができる。
【0072】
以上の説明は、部品取付け装置を自動車等の移動体装置の天井材に使用される場合について説明したが、この実施例に限定されることなく、図17に示すような建築構造物70である住宅やマンション、オフィス等の居住空間への使用も可能である。
【0073】
すなわち、建築構造物70の天井材や壁面、床面等への使用も可能であり、その応用範囲は広く、この部品取付け装置を使用したものについては、部品点数の削減と生産工数の削減を図ることができ、生産性の向上やコストの低減化や品質の安定化を実現させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の部品取付け装置について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1にて説明した内容については省略しながら説明する。
【0074】
図18は、本発明の自動車等の移動体装置の内部空間に使用される部品取付け装置を使用して、部品を被着体に取付けた状態の断面図を示したものである。図18に示すように、部品取付け装置1には、音響部品であるスピーカ8が取付けられ、スピーカ8から発生する音が通過できる貫通孔を備えて構成され、これらが車室内の天井材である被着体3に取付けられている。
【0075】
この場合、実施の形態1では、部品取付け装置1に部品2を取付ける時に、部品2に設けられた穴に部品取付け装置1の脚部の爪を挿入嵌合させて取付けていたが、部品2に穴を設けることなく、段差を設けてこの段差に爪を引っ掛けることにより嵌合させる構成としている。
【0076】
この構成とすることで、部品に穴を設けることなく、部品取付け装置に部品を取付けることができ、簡単な構造で強固に結合させることができる。
このスピーカ8は、通常車室内にてオーディオ装置と結合して、音楽や音声を再生する用途に使用されるものである。これらの用途以外にも、ノイズキャンセラー装置や会話補助装置等を構成することもできる。
【0077】
また、部品取付け装置1にスピーカグリルとしての機能を持たせることにより、別途スピーカグリルを設ける必要がなくなり、さらに部品点数の削減と軽量化を図ることができ、自動車等の燃費向上や、加えて地球環境に寄与することができる。
【0078】
図19は、本発明の自動車等の移動体装置の内部空間に使用される部品取付け装置を使用して、部品を被着体に取付けた状態の断面図を示したものである。図19に示すように、部品取付け装置1には、発光部品である電球9が取付けられ、電球9から発光する光が通過できる材質を備えて構成され、これらが車室内の天井材である被着体3に取付けられている。
【0079】
この発光部品である電球9は、通常車室内にて照明用として使用されるものである。
部品取付け装置1の発光する光が通過できる材質としては、透明や半透明の樹脂材料等が使用されている。
【0080】
また、部品取付け装置1に集光レンズとしての機能を持たせることにより、発光部品である電球9の発光効率を向上させることができ、車室内に必要な照明を、より少ない電力消費で実現することができ、自動車等の燃費向上や、加えて地球環境の改善に寄与することができる。
【0081】
発光部品は電球に限定されることなく、発光ダイオードやその他発光できる部品であれば良い。
図20は、本発明の自動車等の移動体装置の内部空間に使用される部品取付け装置を使用して、部品を被着体に取付けた状態の断面図を示したものである。図20に示すように、部品取付け装置1には、スイッチ部品10が取付けられている。このスイッチ部品10は、通常車室内にて電装品用のスイッチとして使用されるものである。
【0082】
以上、部品取付け装置を用いて被着体に取付ける部品の例について示したが、上述した例以外でも、部品として取付が必要なものであれば良い。
また、以上は部品として取付けるものについて示したが、一方、部品を取付けるための被着体については、上述した自動車内の内装部品である天井材に限定されず、ドアトリムやアッパーバックトリム等の内装部品、すなわち部品取付け装置を取付けられるものであれば良い。
【0083】
以上の構成とすることで、上述した他の実施の形態についても、実施の形態1と同様に、ビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工数の削減を図ることができ、小型化に加えて生産性の向上やコストの低減化や品質の安定化を実現できる優れた部品取付け装置を提供することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の部品取付け装置について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1にて説明した内容については省略しながら説明する。
【0084】
図21は、本発明の一実施の形態の部品取付け装置における電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステムやラジカセ等の外観図を示したものである。図21に示すように、本発明の部品取付け装置を用いてスピーカ30をエンクロジャー41に組込んで、スピーカシステムを構成し、このスピーカに入力する電気信号の増幅手段であるアンプ42と、このアンプ42に入力されるソースを出力するプレーヤ43とを備えて、電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステム44を構成したものである。
【0085】
ここで、さらに本発明の部品取付け装置を用いてマイクロフォン40をプレーヤ43に組込んで、ミニコンポシステム44を構成している。
以上のように、被着体としては、スピーカのエンクロジャーの前面バッフルおよびマイクロフォンを取付けるプレーヤの前面パネルとしている。
【0086】
この構成とすることにより、従来では実現できなかったビスや、ボルトとナット等の部品を不要とすることができ、それらを締付ける工程を不要とすることができ、さらに、締付けトルク等の管理も不要となり、部品点数の削減と生産工数の削減を図ることができ、生産性の向上やコストの低減化や品質の安定化を実現できる優れたミニコンポシステムやラジカセ等の電子機器を実現させることができる。
【0087】
さらに、環境面に関しても、その改善に大きく寄与することができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明の部品取付け装置は、小型化や部品点数の削減による軽量化や低コスト化、生産工程や生産工数の削減による生産効率の向上と安定した品質を確保することができるもので、自動車等の移動体装置の内部空間に使用でき、さらには住宅やマンション、オフィス等の居住空間への応用展開も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施の形態による部品取付け装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態による部品取付け装置の断面図
【図3】本発明の実施の形態による移動体装置の断面図
【図4】本発明の実施の形態による部品の断面図
【図5】本発明の実施の形態による被着体の断面図
【図6】部品取付け装置と被着体との取付け前の状態を示す斜視図
【図7】部品取付け装置と被着体との取付け方法を示す断面図
【図8】部品取付け装置と被着体とを取付けた状態を示す断面図
【図9】部品取付け装置と被着体とを取付けた状態を示す斜視図
【図10】被着体に取付けられた部品取付け装置と部品との取付け前の状態を示す斜視図
【図11】部品取付け装置と部品との取付け方法を示す斜視図
【図12】部品取付け装置と部品とを取付けた状態を示す断面図
【図13】被着体の貫通孔への部品取付け装置の挿入前の状態を示す断面図
【図14】被着体の貫通孔への部品取付け装置の挿入後の断面図
【図15】部品取付け装置と部品の嵌合が完了している状態を示す断面図
【図16】部品取付け装置と部品の嵌合が完了していない状態を示す断面図
【図17】本発明の実施の形態による建築構造物の断面図
【図18】本発明の実施の形態による部品取付け装置を使用して部品を被着体に取付けた状態の断面図
【図19】本発明の実施の形態による部品取付け装置を使用して他の部品を被着体に取付けた状態の断面図
【図20】本発明の実施の形態による部品取付け装置を使用してさらに他の部品を被着体に取付けた状態の断面図
【図21】本発明の実施の形態による電子機器の外観図
【図22】従来の部品取付け装置の断面図
【符号の説明】
【0090】
1 部品取付け装置
11 脚部
11A 爪
11B 爪
12 脚部
12C 爪
12D 爪
13 脚部
13A 爪
13B 爪
14 脚部
14C 爪
14D 爪
2 部品
21 外装ケース
22 内蔵物
3 被着体
3A 貫通孔
5 コネクタ
6 コネクタ
7 コード
8 部品(スピーカ)
9 部品(電球)
10 部品(スイッチ)
30 スピーカ
40 マイクロフォン
41 エンクロジャー
42 アンプ
43 プレーヤ
44 ミニコンポシステム
50 自動車
51 部品取付け装置
51A 前面部
51B 脚部
52 部品
52A 貫通孔
53 被着体
53A 貫通孔
54 クッション
55 ビス
56 ビス
60 マイクロフォン
70 建築構造物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材厚が有りかつ貫通孔を有する被着体に対して、取付けられる部品と嵌合しつつ前記貫通孔の前面と背面から嵌合することにより、前記部品とともに取付けられる部品取付け装置であって、
板状の本体とそれから突出する一対以上の弾性体からなる脚部を有し、
前記脚部には、その外側に前記被着体と嵌合する第1爪と、
この第1爪と反対方向である内側に前記部品と嵌合する第2爪を備え、
前記被着体に取付けられる時には、
前記板状本体が前記被着体に対して傾けられた状態で、前記一対以上の脚部のうちの一方の脚部が前記貫通孔に挿入され、その脚部を支点にして前記板状本体が回転移動されることにより、
他方の脚部を内側に弾性変形させながら前記第1爪を前記貫通孔に挿入して嵌合させ、
前記部品が取付けられる時には、
前記一対以上の脚部を外側に弾性変形させながら前記第2爪を前記部品に嵌合させ、
前記部品との嵌合により前記脚部が内側に弾性変形するのを阻止することにより、
前記被着体に対してロックするように構成された
ことを特徴とする部品取付け装置。
【請求項2】
部品は、音響部品である請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項3】
部品は、発光部品である請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項4】
音響部品は、マイクロフォンである請求項2記載の部品取付け装置。
【請求項5】
音響部品は、スピーカである請求項2記載の部品取付け装置。
【請求項6】
発光部品は、電球または発光ダイオードである請求項3記載の部品取付け装置。
【請求項7】
被着体は、内装部品である請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項8】
内装部品は、天井材である請求項7記載の部品取付け装置。
【請求項9】
内装部品は、ドアトリムである請求項7記載の部品取付け装置。
【請求項10】
内装部品は、アッパーバックトリムである請求項7記載の部品取付け装置。
【請求項11】
部品取付け装置は、部品カバーである請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項12】
部品取付け装置は、マイクロフォンカバーである請求項4記載の部品取付け装置。
【請求項13】
部品取付け装置は、スピーカグリルである請求項5記載の部品取付け装置。
【請求項14】
部品取付け装置は、集光レンズである請求項6記載の部品取付け装置。
【請求項15】
脚部を2対とした請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項16】
部品に4箇所の嵌合孔を設けた請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項17】
被着体の貫通孔は角型とし、前記2対の脚部を前記被着体の貫通孔の角部に配置嵌合させて位置決めした請求項15記載の部品取付け装置。
【請求項18】
部品は、外装ケースと内蔵物から構成された請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項19】
外装ケースは、金属で構成された請求項18記載の部品取付け装置。
【請求項20】
内蔵物は、電子回路を含む請求項18記載の部品取付け装置。
【請求項21】
部品の取付け側に設けられた全周突出部の部品側全周が前記部品と当接する請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項22】
部品取付け装置と部品との間にクッション材を設けた請求項21記載の部品取付け装置。
【請求項23】
部品は、少なくともその外形寸法の一部が、被着体の貫通孔より大きい外形を有し、
その大きい外形の一部で、前記被着体の一部を加圧する請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項24】
被着体は、柔軟性に富む材料で構成された請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項25】
部品は、電子機器である請求項1記載の部品取付け装置。
【請求項26】
請求項1記載の部品取付け装置を備えた電子機器。
【請求項27】
請求項1記載の部品取付け装置を備えた移動体装置。
【請求項28】
請求項1記載の部品取付け装置を備えた建築構造物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−264564(P2009−264564A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117961(P2008−117961)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】