説明

電動ラックアンドピニオンアセンブリ

【課題】 自動車部品または付属品を伸長位置および縮退位置に自動的に移動させる。
【解決手段】 自動車において使用される、ハウジングと該ハウジングに装着されるモータを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリが、提供される。動力伝達系はハウジング内に配置され、モータによって駆動される。駆動軸は、動力伝達系と係合し、ハウジングから外方に延びる。ピニオンは、駆動軸の一端部に固定される。電動ラックアンドピニオンアセンブリは、伸長部材であって、それに固定されるラックバーを有する伸長部材をさらに含む。駆動軸のピニオンは、伸長部材のラックバーと噛み合い係合する。モータは動力伝達系を駆動し、動力伝達系は駆動軸を回転させてピニオンを回転させ、ピニオンはラックバーと係合し、これによって伸長部材を縮退位置と伸長位置との間で移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラックアンドピニオンアセンブリに関し、さらに詳しくは、自動車用電動ラックアンドピニオンアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
長年にわたって、自動車産業では、ますます多くの部品、追加物および付属品を典型的な自動車内および自動車上に取付ける傾向がある。しかしながら、追加される部品は、典型的な自動車の限られたサイズ、形状および重量の要件範囲内で空間と実用性との間でうまく両立させなければならない。たとえば、踏板は、SUV、小型トラックおよび他の大型車で非常に人気のある部品である。踏板が最も効果的であるためには、大きな足場面積が与えられる程度に踏板が自動車から外方に延びるように、踏板が取付けられなければならない。しかしながら、このような程度にまで延びる踏板は、自動車の有効幅が増加するので、歩行者または他の自動車に危害を及ぼし得る。
【0003】
カップホルダもまた、自動車における他の人気のある部品である。カップホルダは、乗員の手が容易に届くように、その充分に近くまで、計器盤から延びれば、最も有用である。しかしながら、カップホルダが使用状態にないときには、このような配置は自動車の乗員にとって、有用であるよりもむしろ邪魔になる。さらに、延ばされたカップホルダは、破損し易く、けがの原因になることさえある。
【0004】
エアダムは、自動車の空気抵抗を低減するために用いられる部品である。最も効果的であるためには、エアダムは、自動車の走行している面に近接して配置されることが必要である。舗装道路および幹線道路などの相対的に滑らかな道路上では、エアダムは地面にかなり近接させることが可能である。しかしながら、未舗装の道路、荒れた道路または起伏のある道路は、エアダムが表面に近接しすぎていれば、これを損傷する可能性がある。
【0005】
他の一般的に取付けられる部品としては、車両ナビゲーションシステム、スポイラおよびミラーがある。しかしながら、上述した部品と同様に、自動車に内在する空間に限界があるために、これらの部品の多くは、自動車の操作の邪魔になるように配置されたり、理想とするものよりもあまり役に立たないように配置されたりする。当該技術分野において、自動車部品を格納位置から、それらを充分に活用できる伸長位置に自動的に配置することができるシステムが必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、自動車部品または付属品を伸長位置および縮退位置に自動的に移動させる自動車用電動アセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、モータと、
前記モータに接続される動力伝達系と、
固定部材と伸長部材とを含むスライダアセンブリと、
前記動力伝達系に接続される駆動軸と、
前記駆動軸に接続されるピニオンと、
前記固定部材に取付けられるラックとを含み、
前記ピニオンが前記ラックと噛み合い係合していることを特徴とする電動ラックアンドピニオンアセンブリである。
【0008】
本発明において、前記スライダアセンブリは、前記固定部材と前記伸長部材とに接続される可撓性部材を含むことを特徴とする。
本発明において、前記駆動軸は、六角形状の棒であることを特徴とする。
【0009】
本発明において、前記動力伝達系は、前記モータによって駆動され、前記駆動軸を回転させる駆動歯車と噛み合い係合するウォーム歯車を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明において、前記固定部材は、前記駆動軸と前記ピニオンとを収容する開口と、前記伸長部材を収容するシーブと、装着ブラケットとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明において、ラックバーは前記伸長部材内に配置され、前記伸長部材は前記固定部材の前記開口と整列するスロットを有し、前記ピニオンと前記駆動軸とは前記スロットと前記開口とを通って、前記ラックバーと噛み合い係合することを特徴とする。
【0012】
本発明において、前記モータは、電気モータであり、
移動中の前記伸長部材の障害は、前記電気モータへの電気アンペアのスパイクを生じさせ、
前記スパイクに応答して前記電気モータを停止させるコントローラをさらに含むことを特徴とする。
【0013】
本発明は、ハウジングと、
前記ハウジングに装着されるモータと、
前記モータによって駆動される動力伝達系と、
前記動力伝達系と係合し、前記ハウジングから外方に延びる駆動軸と、
前記駆動軸の一端部に固定されるピニオンと、
前記ピニオンと噛み合い係合するラックバーを有する伸長部材とを含み、
前記モータは前記動力伝達系を駆動し、前記動力伝達系は前記駆動軸を回転させて、該駆動軸は前記ピニオンを回転させ、前記ピニオンは前記ラックバーと係合し、これによって前記伸長部材を第1位置から第2位置に移動させることを特徴とする自動車において使用される電動ラックアンドピニオンアセンブリである。
【0014】
本発明において、前記伸長部材を取り囲む可撓性部材をさらに含むことを特徴とする。
本発明において、前記駆動軸は、六角形状の棒であることを特徴とする。
【0015】
本発明において、前記動力伝達系は、前記モータによって駆動され、前記駆動軸を回転させる駆動歯車と噛み合い係合するウォーム歯車を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明において、前記駆動軸と前記ピニオンとを収容する開口と、前記伸長部材を収容するシーブと、装着ブラケットとを有するスライダアセンブリをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
本発明において、前記ラックバーは前記伸長部材内に配置され、前記伸長部材は前記スライダアセンブリの前記開口と整列するスロットを有し、前記ピニオンと前記駆動軸とは前記スロットと前記開口とを通って、前記ラックバーと噛み合い係合し、前記ピニオンと前記駆動軸とは、前記伸長部材が前記第1位置から前記第2位置に移動するにつれて、前記スロットに沿って移動することを特徴とする。
【0018】
本発明において、前記モータは、電気モータであり、
前記第1位置と前記第2位置との間で移動中の前記伸長部材の障害は、前記電気モータへの電気アンペアのスパイクを生じさせ、
前記スパイクに応答して前記電気モータを停止させるコントローラをさらに含むことを特徴とする。
【0019】
本発明において、前記伸長部材は、それに装着されるカップホルダを有し、前記カップホルダは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする。
【0020】
本発明において、前記伸長部材は、それに装着されるミラーを有し、前記ミラーは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする。
【0021】
本発明において、前記伸長部材は、それに装着されるスポイラを有し、前記スポイラは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする。
【0022】
本発明において、前記伸長部材は、それに装着される踏板を有し、前記踏板は、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする。
【0023】
本発明において、前記伸長部材は、それに装着されるエアダムを有し、前記エアダムは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする。
【0024】
本発明において、前記伸長部材は、自動車のパネルにおいて伸長部材に装着される車両システムの表示スクリーンを有し、前記表示スクリーンは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき前記パネルから離れた伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき前記パネル内の縮退位置にあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、ハウジングと該ハウジングに装着されるモータを有する自動車で使用される電動ラックアンドピニオンアセンブリを提供する。動力伝達系は、前記ハウジング内に配置され、前記モータによって駆動される。駆動軸は、前記動力伝達系と係合し、前記ハウジングから外方に延びる。ピニオンは、前記駆動軸の一端部に固定される。電動ラックアンドピニオンアセンブリは、伸長部材であって、それに固定されたラックバーを有する伸長部材をさらに含む。前記駆動軸のピニオンは、前記伸長部材のラックバーと噛み合い係合する。前記モータは動力伝達系を駆動し、前記動力伝達系は前記駆動軸を回転させて、したがって前記ピニオンを回転させ、前記ピニオンは前記ラックバーと係合し、これによって前記伸長部材を縮退位置と伸長位置との間で移動させる。
【0026】
電動ラックアンドピニオンアセンブリは、いかなる方法で用いられてもよい。カップホルダ、ミラー、スポイラ、踏板、エアダムおよび表示スクリーンが、前記伸長部材に固定され、縮退位置と伸長位置との間で移動可能な品目の全ての例である。
【0027】
本発明の応用のさらなる範囲は、以下に述べる詳細な説明から明らかになるであろう。その詳細説明および特定の実施例は、発明の好適な実施形態を示すものではあるがが、説明のためにのみ意図されたものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではないと理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明は、詳細な説明および添付の図面から充分に理解されるであろう。
以下の好適な実施形態の説明は、全くの例示に過ぎず、発明、その応用または使用を限定するために何ら意図されるものではない。
【0029】
図面において、同様な参照符号は、いくつかの図にわたって同様なまたは対応する部分を示す。図面を参照して、図1には、本発明の原理に従う電動ラックアンドピニオンアセンブリ10が示される。ラックアンドピニオンアセンブリ10は、モータハウジング12と、駆動軸16によって接続されるスライダアセンブリ14とを含む。伸長部材18は、以下により詳細に述べるように、種々の自動車部品を収容するスライダアセンブリ14から外方に延びる。伸長部材18およびスライダアセンブリ14に装着されるフレキシブルブーツ19は、スライダアセンブリ14をごみ、破片などから保護する。記載された実施例では、一対のスライダアセンブリ14と、一対の駆動軸16と、一対の伸長部材18と、一対のフレキシブルブーツ19とが示されているが、1つのスライダアセンブリ14と、1つの駆動軸16と、1つの伸長部材18とを使用してもよく、クレームされた発明の範囲を逸脱しないと理解されるべきである。
【0030】
図2に参照されるように、モータハウジング12は、モータハウジング12に装着されるモータ20と、モータハウジング12内に配置される動力伝達系22とを含む。モータ20は、好ましくは、当該技術において周知であるような電気モータであるが、種々の他のタイプのモータが使用されてもよい。モータ20は、動力伝達系22を駆動し、該動力伝達系は駆動軸16を次々に回転させる。モータハウジング12は、以下に述べるように、モータハウジング12を様々な場所に装着することができる装着ブラケット24を有する。
【0031】
提供される特定の実施例では、動力伝達系22は、駆動歯車28と噛み合い係合するウォーム歯車26を含む。しかしながら、種々の他の動力伝達系、たとえばスプロケット・チェーン構成が、使用されてもよい。ウォーム歯車26は、モータ20によって駆動され、該ウォーム歯車は次々に駆動歯車28と係合して、駆動歯車28を回転させる。駆動歯車28は、駆動軸16に固定され、駆動軸16を回転させる。駆動軸16は、開口30を通ってモータハウジング12から外方に延び、スライダアセンブリ14に接続される。例示の目的のために、駆動軸16は六角形断面を有するように示されているが、種々の他の断面が利用されてもよい。
【0032】
図3〜図5に参照されるように、スライダアセンブリ14は、複数の装着ブラケット32と、伸長部材18を収容するシーブ34とを有する固定部材31を含む。伸長部材18は、スライダアセンブリ14のシーブ34内で摺動可能である。伸長部材18は、空洞36を規定し、一側面に形成されるスロット38を有する。ラックバー40は、空洞36内に装着され、スロット38と整列される。提供される特定の実施例では、ラックバー40は、複数のねじ41によって伸長部材18に装着されるように示される。しかしながら、ラックバー40を伸長部材18に装着する様々な他の手段、たとえば接着剤、ボルトまたは締め具が使用されてもよいことは理解されるであろう。フレキシブルブーツ19は、スライダアセンブリ14に装着され、伸長部材18を収容する。図示される特定の実施例では、フレキシブルブーツ19は、スライダアセンブリ14に形成されるタブ23を収容する、フレキシブルブーツ19に形成される溝21を含み、これによってフレキシブルブーツ19をスライダアセンブリ14に固定する。しかしながら、フレキシブルブーツ19をスライダアセンブリ14に固定する種々の他の方法、たとえばシール、ねじまたは接着剤が使用されてもよい。
【0033】
駆動軸16は、スライダアセンブリ14の側面に形成される開口42と、伸長部材18のスロット38とを通って延びる。開口42内に装着され、六角形状の駆動軸16に適合された内周面と円筒状の外周面とを有するスリーブ43が、駆動軸16を開口42内で回転自在にさせる。ピニオン44は、伸長部材18の空洞36内で駆動軸16の一端部に装着される。ピニオン44は、ラックバー40と噛み合い係合する。
【0034】
ラックアンドピニオンアセンブリ10の動作中、モータ20はウォーム歯車26を回転させ、該ウォーム歯車26は次々に駆動歯車28を回転させる。駆動歯車28は駆動軸16を回転させ、該駆動軸16はピニオン44を回転させる。ピニオン44は、ラックバー40と噛み合い係合し、該ラックバー40は伸長部材18をスライダアセンブリ14内の縮退位置から伸長位置まで移動させる。伸長部材18が縮退位置から伸長位置に移動するにつれて、駆動軸16およびピニオン44は、伸長部材18のスロット38に沿って移動する。フレキシブルブーツ19は、伸長部材18が伸長するにつれて展開し、伸長部材18が縮退するにつれて折り畳まれる。これによって、スライダアセンブリ14と伸長部材18との間に一定のシールを保つ。伸長部材18の、伸長位置と縮退位置との間の移動が妨げられた場合、モータ20内で電気アンペアのスパイクが生じる。このスパイクは、モータ20と通信しているコントローラ46によって検知され、該コントローラ46は、モータ20を自動的に停止させる。これによって、電動ラックアンドピニオンアセンブリ10の動作中のけがを防ぐ。
【0035】
電動ラックアンドピニオンアセンブリ10は、種々の取付け部品を用いる多くの異なる構成に使用されてもよい。実施の一形態では、電動ラックアンドピニオンアセンブリ10は、図6に示されるように、自動車の後部に装着されてもよく、スポイラ48がラックバー40と伸長部材18とに固定される。他の実施形態では、カップホルダ50が、図7に示されるように、ラックバー40に固定されてもよい。さらなる実施形態では、自動車のサイドミラー52が、図8に示されるように、ラックバー40と伸長部材18とに固定されてもよい。さらに他の実施形態では、電動ラックアンドピニオンアセンブリ10は、フランジ32,34を用いて自動車の下部に装着されてもよい。踏板54は、図9に示されるように、伸長部材18に固定される。さらに他の実施形態では、電動ラックアンドピニオンアセンブリ10は、自動車の前部に装着されてもよく、エアダム56が、図10に示されるように、ラックバー40に固定される。最後に、電動ラックアンドピニオンアセンブリ10は、自動車の計器盤内に装着されてもよく、車両ナビゲーションシステムの表示スクリーン58が、図11に示されるように、ラックバー40に固定される。明確に示されていない他の種々の取付けを採用してもよく、本発明は上述の実施例に限定されない。
【0036】
発明の説明は、単に例示に過ぎず、発明の要旨から逸脱しない変形は発明の範疇にあると意図される。このような変形は、発明の精神および範囲からの逸脱とはみなされない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の原理に従う電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図2】本発明の原理に従うモータハウジングの拡大分解図である。
【図3】本発明の原理に従うスライダアセンブリの拡大図である。
【図4】本発明の原理に従うスライダアセンブリの拡大断面図である。
【図5】本発明の原理に従う伸長部材の拡大図である。
【図6】本発明の原理に従うスポイラを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図7】本発明の原理に従うカップホルダを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図8】本発明の原理に従うミラーを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図9】本発明の原理に従う踏板を有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図10】本発明の原理に従うエアダムを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【図11】本発明の原理に従う表示スクリーンを有する電動ラックアンドピニオンアセンブリの斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
10 電動ラックアンドピニオンアセンブリ
12 モータハウジング
14 スライドアセンブリ
16 駆動軸
18 伸長部材
19 フレキシブルブーツ
20 モータ
21 溝
22 動力伝達系
23 タブ
24 装着ブラケット
26 ウォーム歯車
28 駆動歯車
30 開口
31 固定部材
32 装着ブラケット
34 シーブ
36 空洞
38 スロット
40 ラックバー
41 ねじ
42 開口
43 スリーブ
44 ピニオン
46 コントローラ
48 スポイラ
50 カップホルダ
52 ミラー
54 踏板
56 エアダム
58 表示スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータに接続される動力伝達系と、
固定部材と伸長部材とを含むスライダアセンブリと、
前記動力伝達系に接続される駆動軸と、
前記駆動軸に接続されるピニオンと、
前記固定部材に取付けられるラックとを含み、
前記ピニオンが前記ラックと噛み合い係合していることを特徴とする電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項2】
前記スライダアセンブリは、前記固定部材と前記伸長部材とに接続される可撓性部材を含むことを特徴とする請求項1記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項3】
前記駆動軸は、六角形状の棒であることを特徴とする請求項1記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項4】
前記動力伝達系は、前記モータによって駆動され、前記駆動軸を回転させる駆動歯車と噛み合い係合するウォーム歯車を含むことを特徴とする請求項1記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項5】
前記固定部材は、前記駆動軸と前記ピニオンとを収容する開口と、前記伸長部材を収容するシーブと、装着ブラケットとを含むことを特徴とする請求項1記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項6】
ラックバーは前記伸長部材内に配置され、前記伸長部材は前記固定部材の前記開口と整列するスロットを有し、前記ピニオンと前記駆動軸とは前記スロットと前記開口とを通って、前記ラックバーと噛み合い係合することを特徴とする請求項5記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項7】
前記モータは、電気モータであり、
移動中の前記伸長部材の障害は、前記電気モータへの電気アンペアのスパイクを生じさせ、
前記スパイクに応答して前記電気モータを停止させるコントローラをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項8】
ハウジングと、
前記ハウジングに装着されるモータと、
前記モータによって駆動される動力伝達系と、
前記動力伝達系と係合し、前記ハウジングから外方に延びる駆動軸と、
前記駆動軸の一端部に固定されるピニオンと、
前記ピニオンと噛み合い係合するラックバーを有する伸長部材とを含み、
前記モータは前記動力伝達系を駆動し、前記動力伝達系は前記駆動軸を回転させて、該駆動軸は前記ピニオンを回転させ、前記ピニオンは前記ラックバーと係合し、これによって前記伸長部材を第1位置から第2位置に移動させることを特徴とする自動車において使用される電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項9】
前記伸長部材を取り囲む可撓性部材をさらに含むことを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項10】
前記駆動軸は、六角形状の棒であることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項11】
前記動力伝達系は、前記モータによって駆動され、前記駆動軸を回転させる駆動歯車と噛み合い係合するウォーム歯車を含むことを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項12】
前記駆動軸と前記ピニオンとを収容する開口と、前記伸長部材を収容するシーブと、装着ブラケットとを有するスライダアセンブリをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項13】
前記ラックバーは前記伸長部材内に配置され、前記伸長部材は前記スライダアセンブリの前記開口と整列するスロットを有し、前記ピニオンと前記駆動軸とは前記スロットと前記開口とを通って、前記ラックバーと噛み合い係合し、前記ピニオンと前記駆動軸とは、前記伸長部材が前記第1位置から前記第2位置に移動するにつれて、前記スロットに沿って移動することを特徴とする請求項12記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項14】
前記モータは、電気モータであり、
前記第1位置と前記第2位置との間で移動中の前記伸長部材の障害は、前記電気モータへの電気アンペアのスパイクを生じさせ、
前記スパイクに応答して前記電気モータを停止させるコントローラをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項15】
前記伸長部材は、それに装着されるカップホルダを有し、前記カップホルダは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項16】
前記伸長部材は、それに装着されるミラーを有し、前記ミラーは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項17】
前記伸長部材は、それに装着されるスポイラを有し、前記スポイラは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項18】
前記伸長部材は、それに装着される踏板を有し、前記踏板は、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項19】
前記伸長部材は、それに装着されるエアダムを有し、前記エアダムは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。
【請求項20】
前記伸長部材は、自動車のパネルにおいて伸長部材に装着される車両システムの表示スクリーンを有し、前記表示スクリーンは、前記伸長部材が前記第1位置にあるとき前記パネルから離れた伸長位置にあり、前記伸長部材が前記第2位置にあるとき前記パネル内の縮退位置にあることを特徴とする請求項8記載の電動ラックアンドピニオンアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−57690(P2006−57690A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−238739(P2004−238739)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【出願人】(504314568)
【氏名又は名称原語表記】Algonquin Automotive
【住所又は居所原語表記】1 Crescent Road,Huntsville,Ontario,Canada
【Fターム(参考)】