説明

CRTH2受容体拮抗作用を示すベンズイミダゾール酢酸およびこれらの使用

本発明は、2型Tヘルパー細胞で発現されるケモアトラクタント受容体相同分子(Chemoattractant receptor − homologous molecule expressed on T − Helper type 2 cells)(CRHT2)受容体の拮抗薬として機能するベンズイミダゾール酢酸化合物に関する。本発明は、CRTH2受容体へのプロスタグランジンDおよびこの代謝産物または一定のトロンボキサン代謝産物の結合を阻害するためのこれらの化合物の使用、ならびにこうした阻害に反応する疾患を治療するためのこれらの化合物の使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中、
Xは、NRSO、NRCOR、S(O)またはHであり;
nは、0、1または2であり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、ORもしくはNRであり;または
およびRは、環を形成し;または
およびRは、環を形成し;および
は、H、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくはORであり;または
は、R、RまたはRと一緒に、縮合飽和または不飽和環を形成するが;
但し、Xが、4位でのNRCORであるとき、Rは、アリールでないことを条件とする。)
を有する化合物ならびにこの医薬的に許容される塩およびプロドラッグ。
【請求項2】
Xが、NRSOであり、ならびにR、R、RおよびRが、上で定義したとおりである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが、NRCORであり、ならびにR、R、RおよびRが、上で定義したとおりであるが、但し、Xが、4位でのNRCORであるとき、Rは、アリールでないことを条件とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
{5−[ベンジル−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−(4−フルオロ−ベンジル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−(3−メチル−ブチル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−イソプロピル−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[アセチル−(4−フルオロ−ベンジル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(2−クロロ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(3−クロロ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−クロロ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(2,3−ジクロロ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[[2−(4−クロロ−フェノキシ)−エチル]−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−(3−フェニル−プロピル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−(3−フェノキシ−プロピル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−シアノ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[ベンゾチアゾール−2−イルメチル−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[ブト−2−エニル−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;
{5−[ベンジル−(3−メチル−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸;および
{5−[ベンジル−(チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル}−酢酸
から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
請求項1の化合物および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物と細胞を接触させることを含む、細胞上のCRTH−2受容体への内因性リガンドの結合を阻害する方法。
【請求項7】
前記内因性リガンドが、プロスタグランジンD(PGD)またはこの代謝産物である、請求項7に記載の方法。
【請求項8】
前記内因性リガンドが、トロンボキサン代謝産物である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
動物においてCRHT−2受容体への内因性リガンドの結合の阻害に反応する疾患を治療、改善または予防する方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効量を前記動物に投与することを含む、前記方法。
【請求項10】
前記疾患が、高レベルのPGDまたはこの代謝産物を特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項11】
前記内因性リガンドが、トロンボキサン代謝産物である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、鼻炎、鼻ポリポーシス、サルコイドーシス、農夫肺、肺線維症、特発性間質性肺炎、嚢胞性線維症または咳である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記疾患が、関節炎、強直性脊椎炎、ライター病、ベーチェット病、シェーグレン症候群または全身性硬化症である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記疾患が、乾癬、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、表皮水疱瘡、蕁麻疹、脈管性皮膚病(angiodermas)、脈管炎、紅斑、皮膚好酸球増加症、慢性皮膚潰瘍、ブドウ膜炎、角膜潰瘍または結膜炎である、請求項10に記載に方法。
【請求項15】
前記疾患が、腹腔疾患、直腸炎、胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸疾患または食物関連アレルギーである、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記疾患が、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、クロイツフェルト・ヤコブ病、AIDS痴呆複合症、ハンチングトン病、ギラン・バレー症候群、多発性硬化症、脳脊髄炎、筋無力症、熱帯性痙性麻痺、CNS外傷、偏頭痛または卒中である、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記疾患が、アテローム硬化症、AIDS、エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、I型糖尿病、ネフローゼ症候群、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、らい病、血小板減少性紫斑病、術後癒着、敗血症、虚血/再潅流障害、肝炎、糸球体腎炎または慢性腎不全である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記疾患が、急性または慢性同種移植片拒絶反応である、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
追加の治療薬の投与をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物および前記化合物を動物に投与するための説明を含むキット。
【請求項21】
追加の治療薬をさらに含む、請求項21に記載のキット。
【請求項22】
a)式IIを有する化合物をスルホニレートと縮合させて、式IIIを有する化合物を形成すること;
【化2】

b)式IIIを有する化合物をカルボキシル保護アミノ酸と縮合させて、式IVを有する化合物を形成すること;
【化3】

c)式IVを有する化合物を還元し、次いで、アルデヒドRCHOでアルキル化して、式Vを有する化合物を形成すること;および
【化4】

d)式Vを有する化合物を脱保護して、式IVを有する化合物を形成すること
【化5】

または
e)式Vを有する化合物をアルキル化し、次いで、脱保護して、式VIIを有する化合物を形成すること
【化6】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式VIまたはVIIを有する化合物の調製方法。
【請求項23】
a)式Vを有する化合物を脱保護して、式VIを有する化合物を形成すること;
【化7】

または
b)式Vを有する化合物をアルキル化し、次いで、脱保護して、式VIIを有する化合物を形成すること
【化8】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式VIまたはVIIを有する化合物の調製方法。
【請求項24】
a)式IIを有する化合物をアミノ保護基で保護して、式VIIIを有する化合物を形成すること;
【化9】

b)式VIIIを有する化合物を保護アミノ酸と縮合させて、式IXを有する化合物を形成すること;
【化10】

c)式IXを有する化合物を還元し、続いて、アルデヒドRCHOでアルキル化して、式Xを有する化合物を形成すること;
【化11】

d)式Xを有する化合物を脱保護して、式XIを有する化合物を形成すること;
【化12】

e)式XIを有する化合物をスルホニレートと縮合させて、式XIIを有する化合物を形成すること;および
【化13】

f)式XIIを有する化合物をハロゲン化アルキルでアルキル化し、次いで、脱保護して、式XIIIを有する化合物を形成すること;
【化14】

または
g)式XIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XIVを有する化合物を形成すること;
【化15】

または
h)式XIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、次いで、ハロゲン化アシルと縮合させ、次いで、脱保護して、式XVを有する化合物を形成すること
【化16】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、ORもしくはNRであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XIII、XIVまたはXVを有する化合物の調製方法。
【請求項25】
a)式XIIを有する化合物をハロゲン化アルキルでアルキル化し、次いで、脱保護して、式XIIIを有する化合物を形成すること;
【化17】

または
b)式XIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XIVを有する化合物を形成すること;
【化18】

または
c)式XIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、次いで、ハロゲン化アシルと縮合させ、次いで、脱保護して、式XVを有する化合物を形成すること
【化19】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、ORもしくはNRであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XIII、XIVまたはXVを有する化合物の調製方法。
【請求項26】
a)式XVIを有する化合物をカルボン酸RCOHと縮合させて、式XVIIを有する化合物を形成すること;
【化20】

b)式XVIIを有する化合物をハロゲン化酢酸アルキルエステルでアルキル化して、式XVIIIを有する化合物を形成すること;
【化21】

c)式XVIIIを有する化合物を還元して、式XIXを有する化合物を形成すること;
【化22】

d)式XIXを有する化合物をスルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXを有する化合物を形成すること;
【化23】

または
e)式XIXを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXIを有する化合物を形成すること
【化24】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XXまたはXXIを有する化合物の調製方法。
【請求項27】
a)式XIXを有する化合物をスルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXを有する化合物を形成すること;
【化25】

または
b)式XIXを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXIを有する化合物を形成すること
【化26】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XXまたはXXIを有する化合物の調製方法。
【請求項28】
a)式XVIを有する化合物をカルボン酸RCOHと縮合させて、式XVIIを有する化合物を形成すること;
【化27】

b)式XVIIを有する化合物をハロゲン化酢酸アルキルエステルでアルキル化して、式XXIIを有する化合物を形成すること;
【化28】

c)式XXIIを有する化合物を還元して、式XXIIIを有する化合物を形成すること;
【化29】

d)式XXIIIを有する化合物をハロゲン化アシルと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXIVを有する化合物を形成すること;
【化30】

または
e)式XXIIIを有する化合物をスルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXVを有する化合物を形成すること;
【化31】

または
f)式XXIIIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXVIを有する化合物を形成すること
【化32】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、ORもしくはNRであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XXIV、XXVまたはXXVIを有する化合物の調製方法。
【請求項29】
a)式XXIIIを有する化合物をハロゲン化アシルと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXIVを有する化合物を形成すること;
【化33】

または
b)式XXIIIを有する化合物をスルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXVを有する化合物を形成すること;
【化34】

または
c)式XXIIIを有する化合物をアルデヒドRCHOでアルキル化し、スルホニレートと縮合させ、次いで、脱保護して、式XXVIを有する化合物を形成すること
【化35】

(式中、
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニルもしくは−C1−10アルキル−O−C1−10アルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリールもしくはヘテロアリールであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールもしくはORであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−10アルキル、C1−10過ハロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−C1−10アルキル−O−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−C3−10シクロアルキル、−C1−10アルキル−O−アリール、−C1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、アリール、ヘテロアリール、ORもしくはNRであり;
Qは、ハロゲンであり;および
は、カルボキシル保護基である。)
を含む、式XXIV、XXVまたはXXVIを有する化合物の調製方法。

【公表番号】特表2008−513511(P2008−513511A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532673(P2007−532673)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/034028
【国際公開番号】WO2006/034418
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(504156083)アサーシス, インク. (11)
【氏名又は名称原語表記】ATHERSYS, INC.
【住所又は居所原語表記】3201 Carnegie Avenue, Cleveland, OH 44115 (US)
【Fターム(参考)】