説明

ICチップ実装パッケージ、及びこれを用いた画像表示装置

【課題】インターポーザー基板をテープキャリアに接続した際、テープキャリア上の配線電極がインターポーザー基板端部に接触したとしても配線電極間の短絡を起こさないICチップ(液晶ドライバ)実装パッケージを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態である液晶ドライバ実装パッケージ1aは、インターポーザー基板4aを介してフィルム基材2と液晶ドライバ3とが接続している。インターポーザー基板4aのフィルム基材接続用端子13と、フィルム基材2のフィルム上配線5・6の端子とは、異方性導電接着材を用いて接続されている。インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部には絶縁膜7が形成されており、フィルム上配線5・6がこの絶縁膜7と接触した際、隣接フィルム上配線間での短絡が起こらない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばファインピッチの端子を有するICチップの実装パッケージ、及びこの実装パッケージを備えた画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置に搭載される液晶ドライバ(ICチップ)は、液晶表示装置の高精細化・高性能化に伴って、更なる多出力化が要求されている。
【0003】
一般的にICチップの多出力化には、チップサイズの縮小化や、チップに設けられるバンプのファインピッチ(微細)化等によって実現される。最近では、ファインピッチ化が可能な、ベアチップ液晶ドライバを実装するCOF(Chip On Film)が多用されている。
【0004】
最新のCOFパッケージでは、テープキャリアとICチップとを導通させる際、加熱加圧することでICチップ上のバンプとテープキャリア上のインナーリードとを接合させている。しかしながら、このような接合方法の場合、バンプ位置とインナーリード位置とのずれを無くすために、熱変形が小さく、且つ高精細なキャリアテープ材料を用いる必要がある。すなわち、ファインピッチを実現しようとするほど、テープキャリアに使用できる材料は限定されてしまうという欠点があった。
【0005】
このような欠点を解決する方法として、インターポーザー基板を介してICチップを回路基板(テープキャリア)に接続する方法が特許文献1に開示されている。図18に、特許文献1より引用したパッケージ構造の断面図を示す。
【0006】
ICチップ104は、図18に示すように、インターポーザー基板101にフリップチップ接続され、さらにインターポーザー基板101は、回路基板107の電極パターン110にバンプ接続されている。インターポーザー基板101はシリコン(Si)基板であり、Siウエハプロセスにより形成されるため、ICチップ104が接続される電極はICチップ104の電極と同等なファインピッチに形成することが可能である。一方、回路基板107に接続される電極は、回路基板107の電極ピッチ、すなわち比較的幅広なピッチに合わせて形成される。そして、ICチップ104に接続される電極と回路基板107に接続される電極は、対応する電極同士がインターポーザー基板101上で接続されている。なお、回路基板107として、テープキャリアを用いることができる。
【0007】
すなわち、図18に示すインターポーザー基板101を仲介することによって、ICプロセスレベルのファインピッチをテープキャリアレベルの電極ピッチに変換することが可能となるので、ICチップのサイズ縮小や多出力化により、接続電極が高度にファインピッチ化されたICチップを実装するCOFパッケージにおいても、テープキャリア基材の選択肢の制限を緩めることが可能となる。
【0008】
また、ファインピッチに対応するため、ICチップ104とインターポーザー基板101の接続には比較的硬く、且つ融点の高い金属または合金製バンプが用いられる。例えば、Auバンプを用いたAu−Au接合を適用することができる。これにより、バンプの変形が抑えられ、隣り合うバンプ間での接触の問題を解決できるので、25μm程度まで端子ピッチを縮小することが可能となり、ICチップの多出力化を可能にしている。
【0009】
一方、インターポーザーとテープキャリアとの接続は、ICチップの接続端子より広いピッチ、例えば50〜100μm程度のピッチを持つ端子間の接続とすることができる。このような場合は、Auバンプのような高価な接続電極を形成する必要は無く、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)あるいは異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)を用いた一括ボンディングを適用することが可能である。
【0010】
また、このようなACF/ACPボンディングを採用することによって、接続する電極に突起電極が不要であることから、インターポーザー基板の工程簡略化も期待できる。
【特許文献1】特開2004−207566号公報(2004年7月22日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、図18のような構成においてACFボンディング等によってSi等のインターポーザー基板をテープキャリアに接続した場合、品質異常を招く虞がある。具体的に説明すると以下の通りである。
【0012】
図19はテープキャリア207に接続された、ICチップ204を実装したインターポーザー基板201を示す断面図である。COFに用いられるテープキャリア207は、曲げ加工し易いように薄くて可撓性が高い素材が用いられる。インターポーザー基板201は、SiウエハプロセスによってSiウエハからダイシングあるいはスクライビングによって個片に分離されたものであり、その端部は導電性のSi基板が露出している。このような構成を備えている場合に、インターポーザー基板201をキャリアテープ207にACFボンディング205すると、導電性のSi基板が露出したインターポーザー基板201の端部と、テープキャリア207上の配線電極210とが接触し(図19のP)、配線電極間が短絡して品質異常を招く。
【0013】
そして、このような構成のICチップ実装パッケージを備えた画像表示装置は、その信頼性が著しく低下する。
【0014】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インターポーザー基板をテープキャリアに接続した際、テープキャリアの配線電極がインターポーザー基板端部に接触した場合であっても配線電極間の短絡を起こさない、高品質のICチップ実装パッケージ、及びこれを用いた画像表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るICチップ実装パッケージは、上述した課題を解決するために、ICチップと、ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、上記テープキャリア側接続端子と上記インターポーザー基板側接続端子とは異方性導電接着材を介して導電接続されており、上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴としている。
【0016】
上記のようにインターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることから、ACFあるいはACPのような異方性導電接着材によって、曲げ加工し易いように薄くて可撓性が高い素材から構成されるテープキャリアにインターポーザー基板を接続した場合に、テープキャリアの配線がインターポーザー基板の端部に接触したとしても、テープキャリアの配線導体間の短絡を防ぐことができる。これにより、品質異常を引き起こすことなく、所望の品質を維持することができる。
【0017】
また、上記のようなACFボンディングを無理なく適用できることから、所望の品質を実現しつつ、パッケージ製造に係るコストを低減させることが可能となる。これは、ACFボンディングが、低温プロセスであり、接続と同時に樹脂封止が完了することから、工程時間が短く高い生産性が実現でき、また、接続する電極に突起電極が不要であることから、インターポーザー基板の製造工程の簡略化を実現できるためである。
【0018】
なおここで、絶縁部の配置位置は、テープキャリア側接続端子がテープキャリアのインターポーザー基板側接続端子と電気的接続を形成する際に接続に支障をきたすことなく、且つ露出したままではテープキャリアのテープ上配線導体と接触してしまう可能性が高い領域を含むことが好ましい。その領域について、具体的には、インターポーザー基板の表面であるとともに、上記テープキャリアの配線導体と対向している領域の少なくとも一部を含み、より具体的には、インターポーザー基板の端面、インターポーザー基板の端部及び当該端部からテープキャリア側接続端子までのインターポーザー基板表面の領域の少なくとも一部を含むことが好ましい。
【0019】
また、本発明は、上記テープキャリアが可撓性を有する材料からなり、更には、上記テープキャリアの配線導体が上記絶縁部と接触している構造も含まれる。
【0020】
具体的には、本発明に係るICチップ実装パッケージは、上記絶縁部として絶縁膜を備えることが好ましい。
【0021】
これにより、インターポーザー基板として汎用されているシリコンなどの半導体基板をそのまま適用することができる。
【0022】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、上記インターポーザー基板が絶縁性基板からなることが好ましい。これは、絶縁性基板の一部を絶縁部として機能させるものである。
【0023】
上記した構成とすることにより、インターポーザー基板全体を絶縁性とすることにより、上記インターポーザー基板の端部のみに絶縁材料を形成する場合と比較して、インターポーザー基板の製造を簡素化することができる。
【0024】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、上記インターポーザー基板が可視光透過性を有する材料からなることが好ましい。
【0025】
上記した構成とすることにより、ICチップのフリップチップボンディングにおいてアライメントの確認が容易となる。
【0026】
すなわち、フリップチップボンディングの場合、ICチップにおける出入力端子群が設けられた面と、インターポーザー基板におけるICチップ側接続端子が設けられた面とを対向させて、ICチップをインターポーザー基板に実装する。この場合、出入力端子群とICチップ側接続端子とはICチップ及びインターポーザー基板に挟まれて隠れてしまうため、製造者は接続状態の確認が困難となる。これに対して、本発明に係るICチップ実装パッケージは、インターポーザー基板に可視光透過性を有する材料を用いていることから、製造者、もしくは接続状態を確認できる機器によって、インターポーザー基板におけるICチップ実装側とは反対側から、ICチップの出入力端子群と、インターポーザー基板のICチップ側接続端子との接続状態を確認することが容易となる。
【0027】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、上記異方性導電接着材として、導電性粒子が混入された熱硬化性樹脂がフィルム状に形成された異方性導電フィルム、もしくは導電性粒子がペースト状の熱硬化性樹脂に混入された異方性導電ペーストを用いることができる。
【0028】
上記のように、上記異方性導電接着材として異方性導電フィルム(ACF)もしくは異方性導電ペースト(ACP)を用いれば、インターポーザー基板のキャリアテープ側接続端子と、テープキャリアのインターポーザー基板側接続端子とをACFあるいはACPを挟んで加熱圧着することによって、端子間に挟まれた導電性粒子が端子間の電気的接続を形成し、熱硬化性樹脂が電極間のバインダーとなって電極接続が成される。
【0029】
また、樹脂中の導電性粒子は横方向に分散して存在する一方、熱硬化性樹脂が含まれているので、熱硬化性樹脂が隣り合う端子間の絶縁状態を確保することができる。
【0030】
また、導電性粒子は熱硬化性樹脂によって外部環境から保護されるため、導電性粒子が酸化等によって劣化することを回避することができる。
【0031】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、ICチップと、ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、上記インターポーザー基板は半導体基板からなり、上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴としている。
【0032】
上記のように、シリコンなどの半導体材料からなるインターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることから、テープキャリアにインターポーザー基板を接続した場合に、テープキャリアの配線がインターポーザー基板の端部に接触したとしても、テープキャリアの配線導体間の短絡を防ぐことができる。これにより、品質異常を引き起こすことなく、所望の品質を維持することができる。ここで、ボンディングとして、ACFやACPなどの異方性導電接着材を用いるボンディングを採用するものに適用可能であるが、それ以外のボンディングを採用するものにも適用可能である。なお、絶縁部の好ましい配置位置は上述したのと同様である。
【0033】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、電気信号によって動作する画像表示体を駆動するためのドライバICを上記ICチップとして用いることができる。
【0034】
また、本発明に係る画像表示装置は、上記ICチップとして、電気信号によって動作する画像表示体を駆動するためのドライバICを備えたICチップ実装パッケージと、電気信号によって動作する画像表示体とを備えたことを特徴としている。
【0035】
上記した構成とすることにより、多出力であって、且つ配線導体間において短絡を引き起こすことがない高品質のICチップ実装パッケージを備えることができ、よって、高精細化及び高性能化を実現した、信頼性の高い画像表示装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明に係るICチップ実装パッケージは、以上のように、ICチップと、ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、上記テープキャリア側接続端子と上記インターポーザー基板側接続端子とは異方性導電接着材を介して導電接続しており、上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴としている。
【0037】
以上の構成とすれば、ACFあるいはACPのような異方性導電接着材によって、曲げ加工し易いように薄くて可撓性が高い素材から構成されるテープキャリアにインターポーザー基板を接続した場合に、テープキャリアの配線がインターポーザー基板の端部に接触したとしても、テープキャリアの配線導体間の短絡を防ぐことができる。これにより、品質異常を引き起こすことなく、所望の品質を維持することができる。
【0038】
また、本発明に係るICチップ実装パッケージは、以上のように、ICチップと、ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、上記インターポーザー基板は半導体基板からなり、上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴としている。
【0039】
以上の構成とすれば、テープキャリアにインターポーザー基板を接続した場合に、テープ上配線がインターポーザー基板の端部及びその周辺部に接触したとしても、テープキャリアの配線導体間の短絡を防ぐことができる。これにより、品質異常を引き起こすことなく、所望の品質を維持することができる。
【0040】
また、本発明に係る画像表示装置は、以上のように、上記ICチップとして電気信号によって動作する画像表示体を駆動するためのドライバICを備えたICチップ実装パッケージと、電気信号によって動作する画像表示体とを備えたことを特徴としている。
【0041】
以上の構成とすれば、高精細化及び高性能化を実現した信頼性の高い画像表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
〔実施の形態1〕
本発明に係る液晶ドライバ実装パッケージ(ICチップ実装パッケージ)についての一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が以下の実施形態および図面に限定されるものではない。
【0043】
まず、図1ないし図16に基づいて本発明に係る液晶ドライバ実装パッケージについて説明する。
【0044】
図1は本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージの構成を示した平面図であり、インターポーザー基板4a側から見た状態を示す平面図である。図2は図1に示す液晶ドライバ実装パッケージ1aを切断線A−A’において切断した状態を示した矢視断面図である。なお図2は、説明の便宜上、インターポーザー基板4aを図面の下方にした状態で示し、且つ、切断線A−A’において切断した断面の一部を示している。
【0045】
本実施形態の液晶ドライバ実装パッケージ1aは、表示面を有する液晶表示体を駆動すべく当該表示面の周辺において当該液晶表示体に隣接配置される液晶表示体駆動装置として用いることができる。そのため、液晶ドライバ実装パッケージ1aは、図1に示すように、フィルム基材(テープキャリア)2と、液晶ドライバ(ICチップ)3と、インターポーザー基板4aとを少なくとも備えている。液晶ドライバ実装パッケージ1aは、図2に示すように、液晶ドライバ3を、フィルム基材2に設けられたデバイスホール8に配設しており、液晶ドライバ3は、インターポーザー基板4aを介してフィルム基材2に固定されている。なお、本実施形態では、フィルム基材2上に形成された配線導体(インナーリード)と、インターポーザー基板4aに形成された配線導体とが向き合う形で構成されたCOF(Chip On Film)形態の液晶ドライバ実装パッケージについて説明する。
【0046】
上記液晶ドライバ3は、複数の液晶駆動用回路(不図示)を備えており、液晶表示体を駆動する機能を有している。液晶駆動用回路には、図2に示すように、駆動信号を出力するための駆動信号出力用端子3aと、画像データ信号等を入力するための信号入力用端子3bとが設けられている。本実施形態の液晶ドライバ実装パッケージ1aに実装される液晶ドライバ3としては、例えば1×8mmのチップサイズのものを実装できる。また、チップを研磨することによって、薄層化することも可能である。
【0047】
上記インターポーザー基板4aは、半導体材料、好ましくはシリコンから構成することができる。サイズは特に限定されるものではないが、例えば2mm×20mmで、厚さ400μmとすることができる。インターポーザー基板4aの詳細な構成については、図3を用いて説明する。
【0048】
図3は、インターポーザー基板4aの構成を示した斜視図であり、液晶ドライバ3が実装される前の状態を示している。
【0049】
インターポーザー基板4aには、図3に示すように、液晶ドライバ接続用端子(ICチップ側接続端子)12と、フィルム基材接続用端子(テープキャリア側接続端子)13と、当該液晶ドライバ接続用端子12とフィルム基材接続用端子13とを接続する基板上配線(基板上配線導体)14とが一表面上に設けられている。図3に示すように、液晶ドライバ接続用端子12はインターポーザー基板4aの中心付近に設けられており、フィルム基材接続用端子13は液晶ドライバ接続用端子12の配設位置よりも外周側に設けられている。
【0050】
上記液晶ドライバ接続用端子12は、バンプ接続によって液晶ドライバ3の駆動信号出力用端子3a及び信号入力用端子3bと接続している。そのため、液晶ドライバ接続用端子12にはバンプ11が形成されており、駆動信号出力用端子3a及び信号入力用端子3b上にはそれぞれバンプ10が形成されている。具体的な接続方法としては、例えばバンプとして金バンプを用いた場合には、インターポーザー基板4aと液晶ドライバ3とを430℃程度まで加熱し、荷重をかけることにより、バンプ10・11同士を接合させて電気的接続を形成する方法がある。
【0051】
上記バンプ10・11の高さは、例えば液晶ドライバ接続用端子12に形成するバンプ11の高さを7.5μm、バンプ10の高さを7.5μmとし、合計で15μmとすることができる。
【0052】
また、液晶ドライバ3の駆動信号出力用端子3a及び信号入力用端子3bのピッチ(バンプ10のピッチ)は、0μmを超え、20μm以下のファインピッチとなるように構成されているため、バンプ10もこれに併せて20μm以下のファインピッチとなるように構成されている。
【0053】
上記のように、バンプ10・11には半導体プロセスで製造できる金バンプを用いることができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体プロセスで製造することができる導電性材料であればよい。このように半導体プロセスで製造することができるバンプ材料を採用することにより、半導体プロセスの微細化の進歩に伴って、バンプピッチをさらに微細なものとすることができる。つまり、液晶ドライバ3の端子に形成された金バンプがインターポーザー基板4aの液晶ドライバ接続用端子12と対向する位置関係になるように位置決めさえ可能ならば、半導体プロセスの配線間隔レベルで、接合が可能となる。
【0054】
上記フィルム基材接続用端子13は、フィルム基材2のデバイスホール8の周辺部に設けられたフィルム上配線5・6の端子(インターポーザー基板側接続端子)と接続するように構成されている。フィルム基材接続用端子13のピッチは、上記した液晶ドライバ接続用端子12のピッチよりも広いピッチで形成されている。具体的には、50μm以上のピッチで形成されている。
【0055】
このように、フィルム基材接続用端子13のピッチを液晶ドライバ接続用端子12のピッチよりも大きく形成したインターポーザー基板4aを備えることによって、液晶ドライバ3の端子がファインピッチ化されている場合であっても、フィルム基材2のフィルム上配線5・6のピッチをファインピッチ化する必要はない。このため、フィルム基材2のフィルム上配線5・6は、銅箔厚を薄くする等の技術革新やそれに対応するための新規加工機器等の設備を備える必要はなく、既存の技術を用いて形成することができるため、技術面やコスト面の増加を著しく抑えることができる。
【0056】
言い換えれば、インターポーザー基板4aを備えることによって、フィルム基材2の端子ピッチを考慮することなく、液晶ドライバ3の端子のピッチを可能な限りファインピッチ化することができる。これにより、液晶ドライバ3のチップサイズを縮小することができる。従って、コストの低減を実現することができる。具体的には、520以上のバンプをもつ1×8mmサイズ、20μmパッドピッチの液晶ドライバを実装することが可能となる。
【0057】
なお、本実施形態では、インターポーザー基板4aの液晶ドライバ接続用端子12、及び液晶ドライバ3の駆動信号出力用端子3a及び信号入力用端子3bに各々バンプを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、何れか一方に高さ15μmのバンプが形成されていれてもよい。
【0058】
また本実施形態では、1つのインターポーザー基板4aに1つの液晶ドライバ3を実装した構成について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の液晶ドライバを実装してもよい。
【0059】
ここで、フィルム基材接続用端子13と、フィルム上配線5・6の端子との接続は、バンプ接続ではなく、異方性導電フィルム(ACF)あるいは異方性導電ペースト(ACP)である異方性導電接着材を用いた一括ボンディングを採用している。これにより、バンプ接続の場合と比較して、バンプ形成工程を簡略化することが可能となるだけでなく、フィルム基材接続用端子13と、フィルム上配線5・6の端子との間の距離を最小限にすることが可能となる。ACFは導電性粒子が混入された熱硬化性樹脂がフィルム状に形成されたものであり、ACPは導電性粒子がペースト状の樹脂に混入された形態のものであり、端子間にACFあるいはACPを挟んで加熱圧着することによって、上記導電性粒子が端子間の電気的接続を形成する。また、これと同時に、熱硬化性樹脂が端子間のバインダーとなる。ACF及びACP双方の作用は同等であり、このような樹脂を電極上に配置する際の工法によって適宜選択することができる。よって、貼付けで工程を行う場合はACF、印刷あるいは塗布の場合はACPを適用することができる。
【0060】
フィルム基材2に形成された上記フィルム上配線5・6は、フィルム基材接続用端子13と接続することによって、インターポーザー基板4aを介して、液晶ドライバ3の集積回路(不図示)と導通している。具体的には、フィルム上配線5は液晶ドライバ3から出力された信号(例えば駆動信号)を液晶表示体に送るための出力用配線であり、フィルム上配線6は制御信号(例えば画像データ信号)を液晶ドライバ3に入力するための入力用配線である。なお、図1に示すように、フィルム上配線5・6の表面には、フィルム上配線5・6を保護するためのソルダーレジスト15を配設していることが好ましい。
【0061】
フィルム基材2は、曲げ加工し易いように、ポリイミド(PI)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の有機フイルムなどの可撓性が高い素材によって形成されている。
【0062】
ところで、フィルム基材2をこのような素材で構成すると、フィルム上配線5・6が、上述した図19に示すようにインターポーザー基板の端部やその周辺部と接触することがある。後述するようにインターポーザー基板は、その製造工程においてウエハからダイシングあるいはスクライビングによって個片に分離されるため、端部において導電性のSi基板が露出している。そのため、図19のようにSi基板が露出したままのインターポーザー基板201を備えている場合は、当該端面および端部に配線電極210が接触して、配線電極間が短絡する虞があった。しかしながら、本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージ1aでは、図4に示すように、インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部に絶縁膜7が設けられているため、フィルム上配線5・6をインターポーザー基板4aに直接接触すること回避することができる。
【0063】
すなわち、本発明は、可撓性が高いフィルム基材2を備えたことによって、製造過程や製造後に何らかの外的負荷によってフィルム上配線5・6が絶縁膜7と接触した構造の液晶ドライバ実装パッケージも含むものとする。
【0064】
以下、絶縁膜7について説明する。
【0065】
絶縁膜7は、図2に示すように、インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部に配設されている。ここで「周辺部」とは、フィルム基材接続用端子13がフィルム上配線5・6の端子と電気的接続を形成する際に接続に支障をきたすことなく、且つ露出したままではフィルム上配線5・6と接触してしまう可能性が高い領域のことを示す。具体的には、インターポーザー基板4aの表面であるとともに、フィルム上配線5・6と対向している領域のことを示し、図2に示すように、インターポーザー基板4aの端面4a−1と、インターポーザー基板4aの端部4a−2と、当該端部からフィルム基材接続用端子13までのインターポーザー基板4a表面4a−3とに絶縁膜7が配設されている。
【0066】
絶縁膜7としては、例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂から構成することができる。また、絶縁膜7の厚さも、フィルム上配線5・6とインターポーザー基板4aとを絶縁状態とすることができれば特に限定されるものではないが、例えば、2μm〜6μmとすることができる。
【0067】
次に、インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部に絶縁膜7を配設する方法を、本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージ1aの製造過程とともに説明する。
【0068】
図5は、液晶ドライバ実装パッケージ1aの製造過程を示した図である。
【0069】
まず、液晶ドライバとなる、液晶駆動用回路などがパターニングされたドライバ用ウエハ32をダイシングにより個片化して、液晶ドライバ3を形成する(図5中の点線囲み(a))。ダイシングは従来公知の方法を採用することができ、例えばドライバ用ウエハ32を載置台35に載置して、ダイシングブレード34によって所定のチップサイズにダイシングすることができる。
【0070】
次に、液晶ドライバ3を、液晶ドライバ接続用端子12、フィルム基材接続用端子13及び基板上配線14がパターニングされたインターポーザーウエハ33に接合する。接合は、予め形成しておいたバンプ10・11(図2)を用いたバンプ接続によって行う。接合後、接合された液晶ドライバ3とインターポーザーウエハ33間を、レジストまたは樹脂などの封止剤9で封止する(図5中の点線囲み(b))。封止剤9で封止することにより、続くインターポーザーウエハのダイシング工程で発生するシリコンくずの入り込みを防ぐことができる。なお、ここで、封止剤9による封止は、液晶ドライバ3全体を覆う必要はなく、液晶ドライバ3とインタポーザーウエハ33との間隙を埋める程度でもよい。
【0071】
ここで、インターポーザーウエハのダイシング工程については図6(a)・(b)に基づいて詳述する。
【0072】
図6(a)は、液晶ドライバ3が接合されたインターポーザーウエハ33(以下、単にインターポーザーウエハ33と記載することがある)の斜視図、図6(b)は図6(a)に示すインターポーザーウエハ33を切断線B−B’において切断した断面を示す矢視断面図であり、インターポーザーウエハ33をダイシングによって個片に分離する過程を示している。
【0073】
本実施形態では、図6(a)に示すインターポーザーウエハ33をダイシングブレード34を用いてダイシングする際(図5中の点線囲み(c))、インターポーザーウエハ33の厚さの途中、具体的には厚さの1/2程度でダイシングを中断し、ウエハ表面に溝36を形成する(図6(b)の上段)。
【0074】
そして、この溝36およびその周辺部に、絶縁膜7となるエポキシ樹脂やアクリル樹脂などの絶縁材料を塗布する(図6(b)の中段)。塗布方法は、従来公知の方法を採用すればよく、一例としては、印刷法が挙げられる。
【0075】
溝36およびその周辺部に絶縁材料を塗布した後は、熱や光により絶縁材料を硬化した後にダイシングを再開し、インターポーザーウエハ33を個片に分離する。これにより、個々のインターポーザー基板4aの端部及びその周辺部に絶縁膜7が形成された、液晶ドライバ実装インターポーザー基板40を得ることができる(図6(b)の下段、図5中の点線囲み(c))。
【0076】
液晶ドライバ実装インターポーザー基板40は、液晶ドライバ3がフィルム基材2のデバイスホール8に配設されるように位置決めされ、フィルム基材2のフィルム上配線5・6の端子と、フィルム基材接続用端子13とをACFあるいはACPを用いて接続する。そして最後に、フィルム基材2のフィルム上配線5・6を含めて樹脂などの封止剤9’で封止することにより図2に示すCOF形態の液晶ドライバ実装パッケージ1aが完成する。なお、封止材9’による封止は、液晶ドライバ3やインターポーザー基板4a全体を覆う必要はなく、液晶ドライバ3とフィルム基材2との間隙やインターポーザー基板4aとフィルム基材2との間隙を埋め、インターポーザー基板4aの側面の端面を覆う程度でも良い。
【0077】
ここで、図2に示す封止剤9と封止剤9’とは同一のものでも構わないが、種類を分けることも可能であり、例えば、樹脂流れの悪いファインピッチバンプで接合された部分のみを、0.5Pa・s程度の粘度をもつCOFの樹脂封止に用いられている樹脂等の低粘度の封止剤を封止剤9として使用してもよい。また、封止剤9’には、1.5Pa・s程度の粘度をもつTCPの樹脂封止に用いられている樹脂等の高粘度の封止剤を用いることもできる。高粘度の封止剤を用いることによって、デバイスホール8に封止剤9’が流れることを回避することができる。
【0078】
また、上述した方法では、ACF/ACPボンディングした箇所を中心に封止剤9で封止しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7のように、液晶ドライバ3を被覆するように封止剤9’を提供してもよい。これにより、ACF/ACPボンディングの保護とともに、液晶ドライバ3を保護することができる。
【0079】
なお、上述した液晶ドライバ実装パッケージ1aの製造方法は一例であり、本発明がこの方法に限定されるものではない。すなわち、以下の図8及び図9に示す方法であってもよい。
【0080】
図8は、液晶ドライバを接合する前に、インターポーザーウエハ33をダイシングする態様である。具体的には、図5中の点線囲み(a)のようにドライバ用ウエハ32を載置台35に載置して、ダイシングブレード34によって所定のチップサイズにダイシングする一方で、図5中の点線囲み(b)に示すインターポーザーウエハ33のダイシングを開始する。ここで、インターポーザーウエハ33に溝36が形成されたところでダイシングを中断し、上記と同様に、絶縁膜7となる絶縁材料を塗布する。絶縁材料を塗布した後は、ダイシングを再開し、個片に分離してインターポーザー基板4aを形成する。
【0081】
そして、ダイシングにより個片化された液晶ドライバ3とインターポーザー基板4aを接合させて、液晶ドライバ実装インターポーザー基板40とし、上記と同様に、この液晶ドライバ実装インターポーザー基板40をフィルム基材2に接続して、液晶ドライバ実装パッケージ1aを得ることができる。
【0082】
また、図9は、フィルム基材2上で液晶ドライバ3とインターポーザー基板4aとを接合する態様である。すなわち、図8と同様、液晶ドライバ3と、絶縁膜7が設けられたインターポーザー基板4aとを各々作成する。そして、インターポーザー基板4aのフィルム基材接続用端子13をACFあるいはACPを用いてフィルム基材2のフィルム上配線5・6と接続する。それから、フィルム基材2に搭載されたインターポーザー基板4aに液晶ドライバ3を接合して、液晶ドライバ実装パッケージ1aを得ることができる。
【0083】
以上のように、本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージ1aは、インターポーザー基板4aの端部およびその周辺部における、フィルム上配線5・6が接触している箇所に絶縁膜7が形成されている。これにより、フィルム上配線5・6とインターポーザー基板4aとの間で配線間の短絡が生じる虞はなく、シリコン等の半導体からなる一般的なインターポーザー基板を採用しても信頼性の高い液晶ドライバ実装パッケージ1aを提供することができる。
【0084】
また、絶縁膜7を設けたことによって、上述したようにACFボンディングを無理なく採用できることから、所望の品質を実現しつつ、パッケージ製造に係るコストを低減させることが可能となる。これは、ACFボンディングが、低温プロセスであり、且つ接続と同時に樹脂封止が完了することから、工程時間が短く高い生産性が実現できるためである。また、接続する電極に突起電極が不要であることから、インターポーザー基板の製造工程の簡略化を実現できるためである。
【0085】
なお、本実施形態では、半導体基板からなるインターポーザー基板4aの端部及びその周辺部に絶縁材料を塗布することによって、絶縁膜7を配設した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部を酸化処理することによってこれを絶縁膜7としてもよい。
【0086】
また、本発明に係る液晶ドライバ実装パッケージは、インターポーザー基板4aそのものを絶縁性材料や、可視光透過性を有する材料から構成してもよい。このようにインターポーザー基板全体を絶縁性基板から構成することによって、インターポーザー基板4aの端部及びその周辺部のみに絶縁膜7を配設した構成と比較して、インターポーザー基板の製造を簡素化することができる。
【0087】
具体的には、絶縁性基板として、セラミックスやガラスエポキシ、石英、サファイアなどが挙げられる。中でもガラスエポキシ、石英、サファイアは可視光透過性を有する。フリップチップボンディングの場合、液晶ドライバにおける上記端子群3a・3bが設けられた面と、インターポーザー基板における液晶ドライバ接続用端子12が設けられた面とを対向させて接合する。この場合、端子群3a・3bと液晶ドライバ接続用端子12とはドライバと基板との間に挟まれて隠れてしまうため、製造者はこれらの接合(接続)状態の確認が困難となる。これに対して、インターポーザー基板を可視光透過性を有する材料から構成することによって、製造者、もしくは接続状態を確認できる機器によって、上記接合状態を容易に確認することが可能となる。
【0088】
また、本発明では、インターポーザー基板4aに代えて、図11に示すインターポーザー基板4bを用いてもよい。インターポーザー基板4bは、配線が多層構造となっている多層配線14’を有している。
【0089】
インターポーザー基板に設けられた基板上配線が単層の場合、フィルム基材接続用端子13の端子順と、液晶ドライバ接続用端子12の端子順は同一の順番でしか構成できない。しかしながら、多層配線14’のように配線を多層にすることにより、図11のように配線を交差することが可能になるため、フィルム基材接続用端子13の端子順と、液晶ドライバ接続用端子12の端子順を入れ替えることが可能となる。
【0090】
例えば、液晶ドライバ実装パッケージを液晶表示体に実装する際に、液晶ドライバの入力側端子は、液晶表示体のタイプに応じて、変更が必要となる場合がある。このような場合、液晶ドライバがフィルム基材に直接接続されていると、液晶ドライバ自体の変更が必要となる。しかしながら、図11に示したインターポーザー基板4bを備えていることによって、インターポーザー基板4b上で配線を入れ替えることができる。インターポーザー基板4bは、上記したように、半導体プロセスによって製造することができ、液晶ドライバ3のように微細プロセスを必要としないことから、液晶ドライバ自体を変更する場合と比較して、コストを抑えて対応することができる。
【0091】
本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージ1aは、多層配線14’の他にも、以下のような構成素子を備えたインターポーザー基板4bを配設することができる。
【0092】
図12には、液晶ドライバ接続用端子12と、フィルム基材接続用端子13と、基板上配線14とに加えて、電源回路(電源素子)16及び出力駆動バッファー(出力バッファー素子)17を備えている。
【0093】
液晶ドライバ3とインターポーザー基板4bとは、実施形態1において説明したように別のプロセスで製造されるため、インターポーザー基板4bを例えば電源回路16が作成しやすいプロセスで作成し、インターポーザー基板4b上の電源回路16で作成した電圧を液晶ドライバ3に供給することが可能となる。
【0094】
液晶ドライバの液晶パネルの駆動能力は、実装される液晶表示体の大きさ等により決定される負荷容量を十分駆動できる能力が必要であるが、必要以上に大きくすると液晶ドライバが大きくなるという問題が生じる。そこで、図12のインターポーザー基板4bに示すように、出力駆動バッファー17を搭載することにより、液晶ドライバ3の駆動能力を小さく作成しておき、インターポーザー基板4b上の出力駆動バッファーのサイズを液晶表示体に合わせて変更することにより、種々の液晶表示体に対応可能であると共に、液晶ドライバ3のコストダウンを実現することができる。
【0095】
なお、図12のように出力駆動バッファー17をインターポーザー基板4bに搭載する際、出力駆動バッファー17は出力数に相当する数あるため、全出力分に相当する出力駆動バッファー17をインターポーザー基板4bに搭載してもよく、一部の出力に相当する出力駆動バッファー17をインターポーザー基板4bに搭載してもよい。また、液晶ドライバ3の出力部のオペアンプをインターポーザー基板4b上に設けることによって、全出力分に相当する出力駆動バッファー17を含む液晶駆動電圧の出力回路を全てインターポーザー基板4b上で製造してもよい。オペアンプ等のアナログ回路がすべてインターポーザー基板4b上で構成でき、液晶ドライバ3はロジック回路のみになり、液晶ドライバ3のチップ面積を飛躍的に小さくできる。このように構成することによって、インターポーザー基板4bのコストは上がるが、インターポーザー基板4bを安価なプロセスで作成することで、液晶ドライバ3でのコストダウンより少ないコストアップに抑え、全体としてコストダウンを実現することが可能となる。
【0096】
また、図12では、出力駆動バッファー17を備えたインターポーザー基板4bについて説明したが、入力バッファーを備えるものであってもよい。これにより、液晶ドライバのコストダウンを実現することができる。また、液晶ドライバへの信号入力は、差動信号を使用したRSDSやLVDS等のディスプレイ・インターフェース技術を使用した信号が入力されることが多い。これらの技術は規格に合わせたレシーバーを液晶ドライバに内蔵する必要がある。半導体基板に入力バッファーやレシーバーを構成することにより、規格の異なったインターフェースにも容易に対応可能になる。
【0097】
次に、図13に示すインターポーザー基板4bは、液晶ドライバ接続用端子12と、フィルム基材接続用端子13と、基板上配線14とに加えて、冗長バッファー(冗長バッファー素子)18を備えている。
【0098】
液晶表示体の画素を結ぶ配線が途中で切断された場合、切断後のラインは表示不良となる。これを回避するため、切断ラインの反対側から駆動信号を入力して救済を行うことが知られている。この時、信号ラインの接続等により負荷が増えるため、通常の駆動バッファーより大きな駆動能力が必要になる。しかしながら、このような大きな冗長用バッファーを、微細プロセスで作成する液晶ドライバに搭載するのは、コストアップになる。そこで、冗長用バッファー18をインターポーザー基板4bに搭載することにより、インターポーザー基板4bでのコストアップを最小限にし、なお且つ、液晶ドライバ3のコストアップを防止することができる。
【0099】
次に、図14に示すインターポーザー基板4bは、液晶ドライバ接続用端子12と、フィルム基材接続用端子13と、基板上配線14とに加えて、共通電源配線19と、共通GND配線(共通接地配線)30とを備えている。
【0100】
液晶ドライバ3の場合、出力回路が多く、またアナログ回路が使用されているため、出力間で電源のインピーダンスが異なると出力電圧の差(出力間偏差)が発生する。この差を少なくするため、通常は、液晶ドライバで多層配線を使用し、幅広い電源配線を設ける必要がある。しかしながら、電源配線を配設することによって、配線層が1層多くなり、コストアップにつながる虞がある。そこで、図14に示すインターポーザー基板4bは、共通配線(共通電源配線19及び共通GND配線30)を設け、液晶ドライバ3の各出力と当該共通配線と接続するパッド及び電極を設けている。これにより、液晶ドライバ3での電源配線を省略すると共に、液晶ドライバ3の各出力間での電源インピーダンスの差を少なくすることができ、液晶ドライバ3の出力間偏差の低減が行われ、表示品位の向上を実現することが可能となる。
【0101】
次に、図15に示すインターポーザー基板4bは、液晶ドライバ接続用端子12と、フィルム基材接続用端子13と、基板上配線14とに加えて、保護素子31を備えている。
【0102】
保護素子31は、静電放電(ESD:Electrostatic discharge)に対する保護回路である。静電放電は、組み立てラインの機械や人に帯電して、帯電した物から集積回路へ放電するモードや、集積回路のパッケージが帯電して、パッケージから外部へ放電するモードが考えられており、何れも数千ボルトに及ぶ静電放電を生じるため、集積回路の破壊を招く。特に、液晶ドライバ実装パッケージ1aを液晶パネルへ実装する工程で、前者のモードによる帯電が生じてESD破壊を生じる虞がある。ところで、ESDでの破壊を防止するためには、保護素子31自体の耐圧も必要になる。そのため、保護素子31の内部回路の集積度が上がり微細化されても、保護素子31自体は微細化できない傾向にある。そこで、図15に示すように、保護素子31をインターポーザー基板4bに搭載すれば、液晶ドライバ3は微細プロセスのみで製造できるため、集積度を向上させることができ、且つチップサイズを小さくしてコストダウンを図ることができる。一方、インターポーザー基板4bは、液晶ドライバ3のような微細なプロセスを使用せずに製造することができるので、保護素子31を搭載しても、保護素子を液晶ドライバに搭載する構成と比較して、コストアップを抑えることができる。
【0103】
なお、本実施形態では、多層配線、出力駆動バッファー及び電源回路、入力バッファー、電源回路、冗長バッファー、共通電源配線、共通GND配線、保護素子の何れかを備えた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜組み合わせることも可能である。
【0104】
さらに、本実施形態におけるインターポーザー基板4bは、図16に示すような構成であってもよい。
【0105】
図16は、インターポーザー基板4b及び液晶ドライバの構成を示している。図16に示す液晶ドライバ3’は端子パッドが液晶ドライバの全面に設けられており、インターポーザー基板4bの液晶ドライバ接続用端子12及びバンプ11は、これに対応するように設けられている。
【0106】
これにより、液晶ドライバ3’での出力回路(不図示)の配置の制約が少なくなり、液晶ドライバ3’の形状を、図5に示した長方形から正方形へ近い形状にすることができる。
【0107】
液晶ドライバをはじめとする集積回路は、上述したような円形のウエハ上に複数作成される。そのため、ウエハ上に乗るチップの個数(乗り数)を多くするためにはチップ形状を正方形にするほうが良いことになる。そこで、液晶ドライバ3’を用いることによって、その形状を正方形に近い形状にできるので、液晶ドライバ3’の製造に伴うコストダウンが可能となる。
【0108】
また、液晶ドライバ形状を正方形に近い形状にするために、基板上配線14を上記のように多層構造とすることも有効である。
【0109】
次に、本実施形態における液晶ドライバ実装パッケージ1aを備えた液晶ドライバ実装表示装置(画像表示装置)を、図10に基づいて説明する。
【0110】
図10は、本発明の一実施形態である液晶ドライバ実装表示装置の構成を示した斜視図である。本実施形態における液晶ドライバ実装表示装置51は、図10に示すように、液晶表示手段(画像表示体)52と、液晶ドライバ3がインターポーザー基板4aを介してテープキャリア2に実装された液晶ドライバ実装パッケージ1aとを備えている。液晶ドライバ実装パッケージ1aにおいて、テープキャリア2には出力端子部45と入力端子部46が形成されている。
【0111】
上記液晶表示手段52は、アクティブマトリクス基板25と、液晶層26と、対向電極が形成された対向基板27と、が設けられた構成となっている。
【0112】
アクティブマトリクス基板25は、図10に示すように、ガラス基板20と、その上に形成された信号配線21、画素24などを有している。画素24は、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)22、画素電極23などから構成されており、画素24はXYマトリクス状(二次元行列状)に配置されている。そして、TFT22のデータ電極およびゲート電極はそれぞれデータ電極線21aおよびゲート電極線21bに接続されている。
【0113】
さらに、データ電極線21aおよびゲート電極線21bは、それぞれアクティブマトリクス基板25の列方向および行方向に延びており、ガラス基板20の端部においてそれぞれの電極線を駆動する複数の液晶ドライバに接続されている。なお、以下の説明においては便宜上、図10に示したデータ電極線21a側の構成についてのみ説明を行うが、ゲート電極線21b側も同様の構成とできることは明らかである。
【0114】
データ電極線21aはガラス基板20の端部まで延伸され、ここで液晶ドライバ実装パッケージ1aの出力端子部45に設けられた駆動信号出力用端子と接続される。この接続は、例えば出力端子部45に所定のピッチで形成された駆動信号出力用端子と、同じピッチでガラス基板20の端部に形成された複数のデータ電極線を、ACFを介して重ね合わせて熱圧着することによって実施できる。
【0115】
一方、液晶ドライバ実装パッケージ1aの入力端子部46に設けられた信号入力用端子は、外部配線基板47上に設けられた配線と接続されている。外部配線基板47上の配線は表示データ等の制御信号や電源電位を供給し、これがテープキャリア2及びインターポーザー基板4aを介して液晶ドライバ3に伝達される。
【0116】
上記表示データをもとに液晶ドライバ3で生成された駆動信号は、インターポーザー基板4aを介して液晶ドライバ実装パッケージ1aの駆動信号出力用端子に出力されるので、これがデータ電極線21aに伝達されて対応する画素24の点灯をコントロールすることができる。
【0117】
上述したように本発明による液晶ドライバ実装パッケージ1aにおいては、多出力化、あるいは小型化のためファインピッチ化された端子を持つ液晶ドライバ3を実装する際にも、インターポーザー基板4aを介することによって信頼性を低下させることなく端子ピッチを広いピッチに変換できるので、フィルム基材(テープキャリア)上の配線ピッチは既存の技術から大きく変更する必要が無い。従って、既存の工程を変更することなく液晶ドライバ実装表示装置の組み立てが可能となるため、充分な信頼性を確保しながら、液晶ドライバ実装表示装置の高性能化や低コスト化を実現することが可能となる。
【0118】
なお、本実施形態では、アクティブマトリクス基板25にはガラス基板20を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、透明基板であれば従来公知のものを用いてもよい。
【0119】
また、本実施形態は、データ電極線側のドライバとして液晶ドライバ3を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲート電極線側の液晶ドライバに用いてもよい。
【0120】
なお、本実施形態においては、液晶表示体を駆動すべく構成された液晶ドライバ実装パッケージとして説明したが、本発明のICチップ実装パッケージは、これに限定されるものではない。すなわち、EL(エレクトロルミネセンス)表示体の駆動素子や、各種携帯用電子機器などの装置内部に搭載される素子の実装用パッケージとして適用することが可能である。
【0121】
また、本発明に係るICドライバ実装パッケージは、以下の構成を特徴としていると換言することができる。
【0122】
すなわち、ICドライバ実装パッケージは、ICチップと、前記ICチップを実装するインターポーザー基板と、前記インターポーザー基板と接続されるテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、前記インターポーザー基板は、ICチップを実装する面と同一面に前記テープキャリアと接続される端子を備えるとともに、少なくとも前記テープキャリアとインターポーザー基板とが重なる位置の基板表面及び基板端面には絶縁性を有しており、前記インターポーザー基板と前記テープキャリアとはACF(異方性接着材)により接続されていることを特徴としていると換言することができる。
【0123】
〔実施の形態2〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図17に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
【0124】
図17は、本実施形態の液晶ドライバ実装パッケージ1bの構成を示した断面図である。本実施形態は、フィルム基材2におけるフィルム上配線5・6が形成された面とは反対側の面と、インターポーザー基板4cに形成された配線導体とが向き合う形の構成となった、TCP(Tape Carrier Package)形態の液晶ドライバ実装パッケージの例について示したものである。
【0125】
液晶ドライバ実装パッケージ1bは、フィルム上配線5・6が形成されたフィルム基材2からなるテープキャリアと、絶縁材料からなるインターポーザー基板4cと、液晶ドライバ3を備えている。液晶ドライバ3はバンプ10・11によりインターポーザー基板4bに接続されている。TCP形態では図に示すように、フィルム上配線5・6がフィルム基材2に形成された貫通孔(デバイスホール)に突出するように形成されて片梁状のインナーリードとなり、インターポーザー基板4cは異方性導電接着剤によりこのインナーリードに接続されている。
【0126】
このようにフィルム基材2におけるフィルム上配線5・6が形成された面とは反対側の面と、インターポーザー基板4cに形成された配線導体とが向き合う形で構成されたTCPの場合においても、フィルム上配線5・6からなるインナーリードとインターポーザー基板4cは対向して重なるため、インターポーザー基板を絶縁材料で構成する本発明は、フィルム上配線5・6の短絡を防ぐのに有効である。
【0127】
図17に示した実施形態においては、インターポーザー基板4cが絶縁材料である場合について説明したが、基板の端部に絶縁部を有するインターポーザー基板を用いて構成した場合においても同様な効果を得ることができる。さらに、本実施形態2についても、上記実施形態1と同様に図10に示したような画像表示装置にも適用して効果的である。
【0128】
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明のICチップ(液晶ドライバ等)実装パッケージは、インターポーザー基板をキャリアテープに接続した際、テープキャリアの配線電極がインターポーザー基板端部に接触したとしても配線電極間の短絡を起こさない。
【0130】
従って、液晶表示体を駆動すべく構成された液晶ドライバ実装パッケージとして適用できるほか、EL(エレクトロルミネセンス)表示体の駆動素子や、各種携帯用電子機器などの装置内部に搭載される素子の実装用パッケージとして適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶ドライバ実装パッケージの構成を示す平面図である。
【図2】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージを切断線A−A’において切断した状態を示した矢視断面図である。
【図3】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられた液晶ドライバ及びドライバソケットの構成を示した斜視図である。
【図4】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージのフィルム上配線が絶縁膜と接触している状態を示す断面図である。
【図5】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージの製造方法を説明した図である。
【図6】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージの製造方法を説明した図である。
【図7】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージの他の構成を示した断面図である。
【図8】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージの製造方法を説明した図である。
【図9】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージの製造方法を説明した図である。
【図10】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージを備えた液晶ドライバ実装表示装置の構成を示した図である。
【図11】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板の他の構成について示した斜視図である。
【図12】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板の他の構成について示した斜視図である。
【図13】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板の他の構成について示した斜視図である。
【図14】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板の他の構成について示した斜視図である。
【図15】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板の他の構成について示した斜視図である。
【図16】図1に示した液晶ドライバ実装パッケージに設けられたインターポーザー基板及び液晶ドライバの他の構成について示した斜視図である。
【図17】本発明にかかる液晶ドライバ実装パッケージの他の実施形態の構造を示す断面図である。
【図18】従来技術の構成を示す断面図である。
【図19】図18に示した構成において発生する問題点を説明した断面図である。
【符号の説明】
【0132】
1a,1b 液晶ドライバ実装パッケージ(ICチップ実装パッケージ)
2 フィルム基材(テープキャリア)
3,3’ 液晶ドライバ(ICチップ)
3a 駆動信号出力用端子(出入力端子群)
3b 信号入力用端子(出入力端子群)
4a,4b,4c インターポーザー基板
5 フィルム上配線
6 フィルム上配線
7 絶縁膜
8 デバイスホール
9,9’ 封止剤
10,11 バンプ
12 液晶ドライバ接続用端子(ICチップ側接続端子群)
13 フィルム基材接続用端子(テープキャリア側接続端子)
14 基板上配線(基板上配線導体)
14’ 多層配線
15 ソルダーレジスト
16 電源回路(電源素子)
17 出力駆動バッファー(出力バッファー素子)
18 冗長用バッファー(冗長バッファー素子)
19 共通電源配線
30 共通接地配線
31 保護素子
32 液晶ドライバ(ICチップ)用ウエハ
33 インターポーザーウエハ
34 ダイシングブレード
35 載置台
36 溝
40 液晶ドライバ実装インターポーザー基板
51 液晶ドライバ実装表示装置(画像表示装置)
52 液晶表示手段(画像表示体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICチップと、
ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、
上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、
上記テープキャリア側接続端子と上記インターポーザー基板側接続端子とは異方性導電接着材を介して導電接続されており、
上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴とするICチップ実装パッケージ。
【請求項2】
上記テープキャリアは、可撓性を有する材料からなることを特徴とする請求項1に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項3】
上記絶縁部は、上記インターポーザー基板の表面で、上記テープキャリアの配線導体と対向している領域に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項4】
上記絶縁部として絶縁膜が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項5】
上記インターポーザー基板が絶縁性基板からなることを特徴とする請求項1から3に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項6】
上記インターポーザー基板が可視光透過性を有する材料からなることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項7】
上記異方性導電接着材は、導電性粒子が混入された熱硬化性樹脂がフィルム状に形成された異方性導電フィルム、もしくは導電性粒子がペースト状の熱硬化性樹脂に混入された異方性導電ペーストであることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項8】
ICチップと、
ICチップ側接続端子及びテープキャリア側接続端子を有する配線導体が設けられたインターポーザー基板と、
上記テープキャリア側接続端子と導電接続するインターポーザー基板側接続端子を有する配線導体が設けられたテープキャリアとを備えたICチップ実装パッケージであって、
上記インターポーザー基板は半導体基板からなり、
上記インターポーザー基板の端部に絶縁部を有していることを特徴とするICチップ実装パッケージ。
【請求項9】
上記ICチップが、電気信号によって動作する画像表示体を駆動するためのドライバICであることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のICチップ実装パッケージ。
【請求項10】
請求項9に記載のICチップ実装パッケージと、電気信号によって動作する画像表示体とを備えたことを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−335607(P2007−335607A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165257(P2006−165257)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】