説明

JNKタンパク質を調節するための組成物および方法

本発明は、Jun N末端キナーゼ1(JNK1タンパク質をコードする遺伝子の発現の調節を介する処置に敏感な疾患または障害を処置および診断するための組成物および方法を提供する。本発明はまた、被験体において肥満症、糖尿病および代謝症候群を処置する方法も提供する。本発明の方法は、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物の必要のある被験体へのそのような投与を包含する。このアンチセンス化合物は、配列番号:87、89、90および91に対して相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グルコースレベルを低下する必要のある被験体においてグルコースレベルを低下する方法であって、該被験体に、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与することによって、グルコースレベルを低下する工程を包含する、方法。
【請求項2】
脂質レベルを低下する必要のある被験体において脂質レベルを低下する方法であって、該被験体に、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与することによって、脂質レベルを低下する工程を包含する、方法。
【請求項3】
前記脂質レベルが、トリグリセリドもしくはコレステロールまたはそれらの組み合わせである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
代謝症候群を処置する必要のある被験体において代謝症候群を処置する方法であって、該被験体に、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与することによって、代謝症候群を処置する工程を包含する、方法。
【請求項5】
前記投与することによる工程が、体重、トリグリセリドレベルもしくはグルコースレベルまたはそれらの組み合わせを低下する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
肥満症を処置する必要のある被験体において肥満症を処置する方法であって、該被験体に、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与することによって、肥満症を処置する工程を包含する、方法。
【請求項7】
前記投与することによる工程が、代謝率を増加し、体重もしくは脂肪量またはそれらの組み合わせを減少する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
糖尿病を処置する必要のある被験体において糖尿病を処置する方法であって、該被験体に、JNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与することによって、糖尿病を処置する工程を包含する、方法。
【請求項9】
前記投与が、肥満症、グルコースレベル、脂質レベルの低下または代謝率もしくはインスリン感度の増加あるいはそれらの任意の組み合わせをもたらす、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
糖尿病が、2型糖尿病である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
被験体において糖尿病を処置する方法であって、該被験体に、血糖降下薬およびJNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を含んでいる薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項12】
被験体において糖尿病を処置する方法であって、該被験体に、血糖降下薬およびJNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項13】
前記投与することによる工程が、グルコースレベルを低下するか、もしくはインスリン感度を改善するか、またはその両方を行う、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記血糖降下薬が、インスリンまたはインスリンアナログ、ビグアナイド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素またはアルファ−グルコシダーゼインヒビターである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記血糖降下薬が、ビグアナイドである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ビグアナイドが、メトホルミンである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記血糖降下薬が、メグリチニドである、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記メグリチニドが、ナテグリニドまたはレパグリニドである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記血糖降下薬が、チアゾリジンジオンである、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記チアゾリジンジオンが、ナテグリニドピオグリタゾン、ロシグリタゾンまたはトログリタゾンである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記血糖降下薬が、ロシグリタゾンである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
血中グルコースレベルを低下し、そして体重を維持するか、または減少する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記血糖降下薬が、アルファ−グルコシダーゼインヒビターである、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記アルファ−グルコシダーゼインヒビターが、アカルボースまたはミグリトールである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記血糖降下薬が、スルホニル尿素である、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
被験体において肥満症または代謝症候群を処置する方法であって、該被験体に、脂質低下薬およびJNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を含んでいる薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項27】
被験体において代謝症候群の肥満症を処置する方法であって、該被験体に、脂質低下薬およびJNK1核酸に対して標的化された治療有効量のアンチセンス化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項28】
前記脂質低下薬が、HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたはコレステロール吸収インヒビターである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記脂質低下薬が、HMG−CoAレダクターゼインヒビターである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記HMG−CoAレダクターゼインヒビターが、スタチンである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記スタチンが、アトルバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチンまたはロスバスタチンである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記脂質低下薬が、コレステロール吸収インヒビターである、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記コレステロール吸収インヒビターが、エゼチミブである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記肥満症が、精神治療薬を用いる処置によって誘導される、請求項7に記載の方法。
【請求項35】
投与が、前記精神治療薬の送達と同時である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記精神治療薬が、オランザピンまたはリスペリドンである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
投与が、前記精神治療薬のCNS作用に影響を及ぼさずに、代謝率の上昇もしくは脂肪過多の減少またはその両方をもたらす、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記血糖降下薬およびアンチセンス化合物が、同時に投与される、請求項12に記載の方法。
【請求項39】
前記投与が、腸管外投与を含む、請求項1〜38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記腸管外投与が、皮下投与または静脈内投与を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記アンチセンス化合物が、配列番号:87、89、90または91に対して少なくとも80%の相補性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記アンチセンス化合物が、配列番号:87、89、90または91に対して少なくとも90%の相補性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記アンチセンス化合物が、配列番号:87、89、90または91に対して少なくとも95%の相補性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記アンチセンス化合物が、配列番号:87、89、90または91に対して100%の相補性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
前記アンチセンス化合物が、12〜30ヌクレオシド長である、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
前記アンチセンス化合物が、18〜24ヌクレオシド長である、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記アンチセンス化合物が、19〜22ヌクレオシド長である、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
前記アンチセンス化合物が、20ヌクレオシド長である、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
前記アンチセンス化合物が、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
前記アンチセンス化合物が、少なくとも1つの改変された糖部分を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項51】
前記改変された糖部分が、2’−O−メトキシエチル糖部分である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記アンチセンス化合物が、少なくとも1つの改変されたヌクレオシド間結合を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記アンチセンス化合物の各ヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記アンチセンス化合物が、少なくとも1つの改変された核酸塩基を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項55】
前記アンチセンス化合物の各シトシンが、5−メチルシトシンである、請求項1に記載の方法。
【請求項56】
前記アンチセンス化合物が、ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
前記アンチセンス化合物が、ギャップが広いアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが、5個の2’−MOEヌクレオチドのウイングセグメント間に位置する10個の2’−デオキシヌクレオチドのギャップセグメントを含む、請求項1に記載の方法。

【公表番号】特表2010−500290(P2010−500290A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523084(P2009−523084)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/075301
【国際公開番号】WO2008/017081
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(595104323)アイシス ファーマシューティカルズ, インコーポレーテッド (53)
【Fターム(参考)】