説明

カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ及びその操作方法

【課題】カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ及びその操作方法を提供する。
【解決手段】カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリは、第1導電型の基板と、第2導電型のドープ領域と、カップリングゲートと、ゲート誘電層と、アンチヒューズゲートと、アンチヒューズ層と、を含む。基板中に隔離構造を有する。ドープ領域が基板中に設置され、且つドープ領域及び隔離構造の間にチャネル領域を定義する。カップリングゲートがドープ領域及び隔離構造の間の基板上に設置され、且つカップリングゲートとドープ領域と隣り合う。ゲート誘電層がカップリングゲート及び基板の間に設置される。アンチヒューズゲートがカップリングゲート及び隔離構造の間の基板上に設置され、アンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間に間隔を有する。アンチヒューズ層がアンチヒューズゲート及び基板の間に設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイスに関し、特に、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリデバイスは、保存したデータを電源オフ後も消失させないようにする利点を有するので、既にパーソナルコンピュータ及び電子機器が広く採用するメモリデバイスとなっている。
【0003】
一般的に、不揮発メモリは、消去可能プログラマブルROM(Erasable Programmable ROM = EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(Electrically Erasable Programmable ROM = EEPROM)、マスクROM、ワンタイムプログラマブルROM(One Time Programmable ROM = OTPROM)等に細分することができる。
【0004】
EPROM及びEEPROMについては、EPROM及びEEPROMが書き込み及び消去の機能を有するので、実際の応用に好適な選択となっている。但し、EPROM及びEEPROMの製造工程は、より複雑であり且つコストを上昇させる。
【0005】
マスクROMについては、マスクROMの製造工程が簡単であり、コストが比較的低いが、フォトマスクにより書き込みたいデータを定義する必要があるので、使用上の制限が比較的多くなっている。
【0006】
OTPROMについては、メモリが工場を離れた後に初めてデータを書き込むことができ、即ち、メモリが設置された環境に基づき、ユーザによりデータを書き込むことができるので、OTPROMは、使用上マスクROMに比較し、より便利である。近年では、半導体集積回路装置において、OTPROMが不可欠なデバイスとなっている。
【0007】
アンチヒューズメモリデバイスは、パーソナルコンピュータ及び電子機器が広く採用するOTPROMである。電圧を印加し、電流をアンチヒューズ層の接合面に流すことによりアンチヒューズ層の崩壊(高温溶断)を引き起こし、導電経路を形成する。
【0008】
しかしながら、集積回路産業の発展に伴い、業界は、速度がより速く、寸法がより小さい製品を製造することを目標としているので、メモリデバイスの集積度(Integration)は、必然的に絶え間ない増加を続けている。但し、線幅縮小の結果、往々にしてメモリセルの間に漏電流の発生を招き、メモリセルの操作に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図1が示すのは、従来のアンチヒューズメモリセルの断面図である。
図1に示すように、ゲート10に印加する電圧及びドープ領域16(ビット線)に印加する電圧の電圧差により酸化シリコン層18を崩壊させ、これによりメモリセルをプログラミングする。しかしながら、プルグラム操作時、酸化シリコン層18の崩壊位置を制御することが困難である。崩壊位置aは、理想的崩壊位置である。崩壊位置bは、メモリセルのゲート10を崩壊後において、ポケットドープ領域20(Pocket doped region)と接続を発生させ、ポケットドープ領域20がソース/ドレインドープ領域(S/D doped region)の比較的下方箇所に位置し、且つ導電性が低濃度ドープドレイン(Lightly doped drain, LDD)が異なる形態であることにより、読み取り時に抵抗値が過度に高くなり、読み取り電流が低くなり、更に深刻には、比較的高い閾値電圧(Threshold voltage)により電流が発生、流動しなくなる。崩壊位置cは、メモリセルのゲート10に低濃度ドープドレイン22を経由してドープ領域16(ビット線)と直接短絡を発生させ、その全体の読み取り経路の抵抗値が低過ぎ、このビット読み取り電流が過度に大きくなる。これら問題は、常にメモリにメモリセル読み取り時の電流均一度の変化が大き過ぎる状況を発生させ、メモリの可制御性、歩留まり及び信頼性を低下させる。このことから分かるように、高集積度を有し且つ信頼性の高いメモリを如何に形成するかは、既に解決が熱望される問題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、カップリングゲート構造を利用し、アンチヒューズ構造及びドープ領域(ビット線)を分けるカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ及びその操作方法を提供する。アンチヒューズメモリセルにプログラミング又は読み取り操作を行う時、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートに電圧を印加し、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、所謂「反転チャネル」(inversion channel)を形成し、アンチヒューズメモリのチャネル領域全体をオンにし、このメモリセルの特殊な設計により、アンチヒューズメモリ層の崩壊し得る点の下方にポケットドープ領域、低濃度ドープドレイン及びソース/ドレインドープ領域を有さず、アンチヒューズ層が崩壊(break down)を発生する位置を制御し、従来式のアンチヒューズメモリが発生し易い読み取り電流がない又は大き過ぎるという問題を回避することができる。
【0011】
本発明は、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリを提供し、それは、基板と、第2導電型の第1ドープ領域と、カップリングゲートと、ゲート誘電層と、アンチヒューズゲートと、アンチヒューズ層と、を含む。第1ドープ領域は、基板中に設置される。アンチヒューズゲートが基板上に設置される。アンチヒューズ層がアンチヒューズゲート及び基板の間に設置される。カップリングゲートが第1ドープ領域及びアンチヒューズゲートの間の基板上に設置され、カップリグゲート及びアンチヒューズゲートの間に間隔を有する。ゲート誘電層がカップリングゲート及び基板の間に設置される。カップリングゲート及びアンチヒューズゲートに電圧を印加し、フリンジ電界(Fringing Electrical Field)効果を発生し、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(Inversion Channel)を形成する。
【0012】
本発明の1つの実施例において、前記基板が第1導電型であり、且つカップリングチャネルがアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板から構成される。
【0013】
本発明の1つの実施例において、前記第1ドープ領域が第1導電型のウェル領域中に設置され、且つウェル領域の一部分がカップリングゲート下方に位置する。
【0014】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリが、更に、第2導電型の第2ドープ領域を含む。第2ドープ領域が第1ドープ領域及びカップリングゲートの間に設置される。第2導電型の第2ドープ領域がソース/ドレイン延伸領域、二重拡散領域又は低濃度ドープ領域である。
【0015】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリが、更に、ポケットドープ領域を含む。ポケットドープ領域が低濃度ドープ領域下方に設置される。
【0016】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリが、更に、スペーサを含む。スペーサがカップリングゲート及びアンチヒューズゲートの側壁に設置される。スペーサがカップリングゲート及びアンチヒューズゲートの間の間隔を充填するか、充填しない。
【0017】
本発明の1つの実施例において、前記スペーサがカップリングゲート及びアンチヒューズゲートの間の間隔を充填する。
【0018】
本発明の1つの実施例において、前記間隔の長さが2μm以下である。
【0019】
本発明の1つの実施例において、前記アンチヒューズ層の材質が酸化シリコンであり、アンチヒューズゲート下方のアンチヒューズ層を崩壊させ、プログラミング操作を行う。
【0020】
本発明の1つの実施例において、前記アンチヒューズ層及びゲート誘電層の厚さが同一である。
【0021】
本発明の1つの実施例において、第1導電型がP型であれば、第2導電型がN型であり、前記第1導電型がN型であれば、第2導電型がP型である。
【0022】
本発明の1つの実施例において、アンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中にドープ領域を形成しない。
【0023】
本発明の1つの実施例において、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリが、更に、隔離構造を有し、基板中に設置され、そのうち、アンチヒューズゲートがカップリングゲート及び隔離構造の間の基板上に設置される。
【0024】
本発明の1つの実施例において、前記アンチヒューズゲートの一部分が隔離構造上に設置される。
【0025】
本発明の1つの実施例において、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリが、更に、第2導電型の第3ドープ領域を有し、そのうち、アンチヒューズゲートがカップリグゲート及び第3ドープ領域の間の基板上に設置される。
【0026】
本発明は、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法を提供し、このアンチヒューズメモリは、基板中に設置されるドープ領域と、基板上に設置されるアンチヒューズゲートと、ドープ領域及びアンチヒューズゲートの間の基板上に設置されるカップリグゲートと、を含み、且つアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間に間隔を有し、アンチヒューズメモリの操作方法が、以下のステップを含む:
プログラミング操作を行う時、カップリングゲートに第1電圧を印加し、アンチヒューズゲートに第2電圧を印加し、ドープ領域に第3電圧を印加し、そのうち、第1電圧又は第2電圧がフリンジ電界効果を発生するのに十分であり、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間に基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが、アンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板において、カップリングチャネルとされ、チャネル領域をオンにさせ、第2電圧及び第3電圧の電圧差がアンチヒューズゲートの下方のアンチヒューズ層を崩壊させるのに十分である。
【0027】
本発明の1つの実施例において、前記第1電圧及び第3電圧の電圧差がカップリングゲートの下方のゲート誘電層を崩壊させるのに十分でない。
【0028】
本発明の1つの実施例において、前記第1電圧が第2電圧の半分である。
【0029】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法が、更に以下を含む:読み取り操作を行う時、カップリングゲートに第4電圧を印加し、アンチヒューズゲートに第5電圧を印加し、ドープ領域に第6電圧を印加し、そのうち、第4電圧又は第5電圧がフリンジ電界効果を発生するに十分であり、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが、アンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板において、カップリングチャネルとされ、チャネル用域をオンにさせる。
【0030】
本発明は、カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法を提供し、このアンチヒューズメモリは、アレイに設置される複数のメモリセルを含み、各メモリセルがドープ領域、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートを有し、そのうち、ドープ領域が基板中に設置され、アンチヒューズゲートが基板上に設置され、カップリングゲートがドープ領域及びアンチヒューズゲートの間の基板上に設置され、且つアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間に間隔を有し、複数のカップリングゲート線は、それぞれ同一行のメモリセルのカップリングゲートを接続し、複数のアンチヒューズゲート線は、それぞれ同一行のメモリセルのアンチヒューズゲートを接続し、複数のビット線は、それぞれ同一列のメモリセルのドープ領域を接続し、アンチヒューズメモリの操作方法は、以下を含む:
プログラミング操作を行う時、選定メモリセルが結合する選定カップリングゲート線に第1電圧を印加し、選定メモリセルが結合する選定アンチヒューズゲート線に第2電圧を印加し、選定メモリセルが結合する選定ビット線に第3電圧を印加し、そのうち、第1電圧又は第2電圧がフリンジ電圧降下を発生するに十分であり、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが選定メモリセルのアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板において、カップリングチャネルとされ、選定メモリセルのチャネル領域をオンにさせ、第2電圧及び第3電圧の電圧差が選定メモリセルのアンチヒューズゲート下方のアンチヒューズ層を崩壊させるに十分である。
【0031】
本発明の1つの実施例において、前記第1電圧及び第3電圧の電圧差が選定メモリセルのカップリングゲートの下方のゲート誘電層を崩壊させるのに十分でない。
【0032】
本発明の1つの実施例において、前記第1電圧が第2電圧の半分である。
【0033】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法が、更に、以下を含む:プログラミング操作を行時、その他の非選定ビット線に第4電圧を印加し、選定メモリセルと選定カップリングゲート線及び選定アンチヒューズ線を共有するその他の非選定メモリセルがプログラミングされることを抑制する。
【0034】
本発明の1つの実施例において、前記第4電圧が第2電圧の半分である。
【0035】
本発明の1つの実施例において、前記カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法が、更に、以下を含む:読み取り操作を行う時、選定メモリセルが結合する選定カップリングゲート線に第5電圧を印加し、選定メモリセルが結合する選定アンチヒューズゲート線に第6電圧を印加し、選定メモリセルが結合するビット線に第7電圧を印加し、そのうち、第5電圧及び第6電圧が、フリンジ電界効果を発生するのに十分であり、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘電電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが選定メモリセルのアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板において、カップリングチャネルとされ、メモリセルのチャネル領域をオンにさせる。
【発明の効果】
【0036】
本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ及びその操作方法において、カップリングゲート構造を利用し、アンチヒューズ構造及びドープ領域(ビット線)を分け、アンチヒューズメモリセルにプログラミング又は読み取り操作を行う時、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートに電圧を印加し、フリンジ電解効果(fringe field effect)によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中にカップリングチャネルを形成し、メモリセルのチャネル領域をオンにさせ、このメモリセルの特殊な設計により、アンチヒューズメモリセル層の崩壊し得る点の下方にポケットドープ領域、低濃度ドープドレイン及びソース/ドレインドープ領域を有さず、アンチヒューズ層が崩壊(break down)を発生する位置を制御し、従来式のアンチヒューズメモリが発生し易い読み取り電流がない又は大き過ぎるという問題を回避することができる。
【0037】
本発明の上記及び他の特徴と利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施例を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】従来のアンチヒューズメモリセルの断面図である。
【図2A】本発明の1つの好適実施例のアンチヒューズメモリセルの平面図である。
【図2B】本発明のもう1つの好適実施例の図2A中のアンチヒューズメモリセルのA−A’ 線に沿った断面図である。
【図2C】本発明のもう1つの好適実施例の図2A中のアンチヒューズメモリセルのA−A’ 線に沿った断面図である。
【図2D】本発明のもう1つの好適実施例のアンチヒューズメモリセルの断面図である。
【図3】本発明の1つの好適実施例のアンチヒューズメモリアレイアレイの回路概略図である。
【図4A】アンチヒューズメモリアレイに対しプログラミング操作を行う1つの実例の説明図である。
【図4B】アンチヒューズメモリアレイに対し読み取り操作を行う1つの実例の説明図である。
【図5A】プログラミング操作を行う時の選定メモリセルM13の断面説明図である。
【図5B】プログラミング操作を行う時の非選定メモリセルM11の断面説明図である。
【図5C】読み取り操作を行う時の選定メモリセルM13の断面説明図である。
【図6】プログラミング特性の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリは、複数のメモリセルアレイを含む。各メモリセルアレイは、複数のメモリセルが列/行アレイに配列されて構成される。図2Aが示すのは、本発明の好適実施例のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの平面図である。図2Bが示すのは、図2A中のA−A’線に沿った断面図である。
【0040】
図2A及び図2Bを参照し、本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルが、例えば、基板100上に設置される。基板100は、例えば、第1導電型の基板である。また、基板100中に、例えば、隔離構造102を設置し、アクティブ領域(active area)を定義する。隔離構造102は、例えば、シャロートレンチ隔離構造又はフィールド酸化層である。
【0041】
本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルは、第2導電型のドープ領域104と、カップリングゲート(coupling gate)106と、ゲート誘電層108と、アンチヒューズゲート(anti-fuse gate)110と、アンチヒューズ層112と、を含む。
【0042】
ドープ領域104が、基板100中に設置される。ドープ領域104及び隔離構造102の間に、例えば、チャネル領域(channel region)を定義する。
【0043】
カップリングゲート110が、基板100上に設置される。第1実施例において、アンチヒューズゲート110の一部分が、例えば、隔離構造102上に設置される。
【0044】
アンチヒューズ層112が、アンチヒューズゲート110及び基板100の間に設置される。アンチヒューズ層112の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。アンチヒューズゲート110及びアンチヒューズ層112は、アンチヒューズ構造を構成する。アンチヒューズゲート110下方のアンチヒューズ層112を崩壊させることによりプログラミング操作を行う。
【0045】
カップリングゲート106は、例えば、ドープ領域104及びアンチヒューズゲート110の間の基板100上に設置され、且つカップリングゲート106がドープ領域104と隣り合う。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106は、間隔114を有し、そのうち、該間隔114の長さが2μm以下である。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が、第1導電型を表す。本実施例において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表すとは、以下を指している:デバイス製造過程において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型ドーパント及び第2導電型ドーパントを同時に含有し得るが、最終的な結果がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100を第1導電型として表すものであれば良い。カップリングゲート106の材質は、例えば、ドープポリシリコンである。カップリングゲートが、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100中にカップリングチャネルを形成することに用いられる。
【0046】
そのうち、特殊な設計(例えば、フォトマスクをそれにフォトレジストを間隔114の上に形成させるよう設計する)を介し、第2導電型のドープを間隔114の下の基板に注入しないようにすることができる。
【0047】
ゲート誘電層108が、例えば、カップリングゲート106及び基板100の間に設置される。ゲート誘電層108の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。カップリングゲート106及びゲート誘電層108がカップリングゲート構造を構成する。アンチヒューズ112及びゲート誘電層108の厚さが、例えば、同一である。
【0048】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じて第1導電型のウェル領域116を設置することもできる。ドープ領域104が、例えば、ウェル領域116中に設置され、且つウェル領域116の一部分がカップリングゲート106下方に位置する。
【0049】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じて第2導電型のドープ領域118を設置することもできる。ドープ領域118が、例えば、ドープ領域104及びカップリングゲート106の間に設置される。ドープ領域118が、ソース/ドレイン延伸領域、二重拡散領域又は低濃度ドープ領域である。
【0050】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてポケットドープ領域(pocket-doped region)120を設置することもできる。ポケットドープ領域120がドープ領域118下方に設置される。
【0051】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてスペーサ(spacer)122を設置することができる。スペーサ122がカップリングゲート106及びアンチヒューズ110の側壁に設置される。また、スペーサ122が、カップリングゲート106及びアンチヒューズゲート110の間の間隔を充填する。
【0052】
上記実施例において、第1導電型がP型であれば、第2導電型がN型であり、前記第1導電型がN型であれば、第2導電型がP型である。
【0053】
図2Cが示すのは、本発明のもう1つの好適実施例のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルの断面図である。
【0054】
図2Cを参照し、本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルが、例えば、基板100上に設置される。基板100が、例えば、第1導電型の基板である。基板100中に第1導電型のウェル124を設置する。また、基板100中に、例えば、隔離構造102を設置し、アクティブ領域(active area)を定義する。
【0055】
本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルが第2導電型のドープ領域104と、カップリングゲート(coupling gate)106と、ゲート誘電層108と、アンチヒューズゲート(anti-fuse gate)110と、アンチヒューズ層112と、を含む。
【0056】
ドープ領域104が第1導電型のウェル領域124中に設置され、ドープ領域104及び隔離構造102の間にチャネル領域(channel region)を定義する。
【0057】
カップリングゲート106が、例えば、ドープ領域104及び隔離構造102の間の基板100上に設置され、且つカップリングゲート106がドープ領域104と隣り合う。カップリングゲート106の材質が、例えば、ドープポリシリコンである。カップリングゲート106がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100中にカップリングチャネルを形成することに用いられる。
【0058】
ゲート誘電層108が、例えば、カップリングゲート106及びウェル124の間に設置される。ゲート誘電層108の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。カップリングゲート106及びゲート誘電層108がカップリングゲート構造を構成する。
【0059】
アンチヒューズゲート110がカップリングゲート106及び隔離構造102の間のウェル領域124上に設置される。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106が間隔114を有し、そのうち、該間隔114の長さが2μm以下である。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表す。本実施例において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表すことは、以下を指している:デバイス製造過程において、アンチヒューズゲート110及びアンチヒューズゲート106の間の基板100が第1導電型ドーパント及び第2導電型ドーパントを同時に含有し得るが、ただ最終的な結果がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100に第1導電型を表させるものであればよい。第1実施例において、アンチヒューズゲート110の一部分が隔離構造102上に設置される。
【0060】
アンチヒューズ層112がアンチヒューズゲート110及びウェル領域124の間に設置される。アンチヒューズ層112の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。アンチヒューズゲート110及びアンチヒューズ層112がアンチヒューズ構造を構成する。アンチヒューズ層112及びゲート誘電層108の厚さが、例えば、同一である。
【0061】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じて第2導電型のドープ領域(light-doped region)118を設置することができる。ドープ領域118が、例えば、ドープ領域104及びカップリングゲート106の間に設置される。ドープ領域118が、ソース/ドレイン延伸部、二重拡散領域又は低濃度ドープ領域である。
【0062】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてポケットドープ領域120(pocket-doped region)を設置することができる。ポケットドープ領域120がドープ領域118下方に設置される。
【0063】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてスペーサ(spacer)122を設置することもできる。スペーサ122がカップリングゲート106及びアンチヒューズ110の側壁に設置される。また、スペーサ122が、カップリングゲート106及びアンチヒューズゲート110の間の間隔を充填するか、充填しない。
【0064】
上記実施例において、第1導電型がP型であれば、第2導電型がN型であり、前記第1導電型がN型であれば、第2導電型がP型である。
【0065】
図2Dが示すのは、本発明のもう1つの好適実施例のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルの断面図である。
【0066】
図2Dを参照し、本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルは、例えば、基板100上に設置される。基板100が、例えば、第1導電型の基板である。基板100中に第1導電型のウェル領域124を設置する。基板100中に第1導電型のアクティブ領域(active area)を設置する。
【0067】
本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルは、第2導電型のドープ領域104、カップリングゲート(coupling gate)106と、ゲート誘電層108と、アンチヒューズゲート(anti-fuse gate)110と、アンチヒューズ層112と、第2導電型のドープ領域126と、を含む。
【0068】
ドープ領域104、ドープ領域126が第1導電型のウェル領域124中に設置される。カップリングゲート(coupling gate)106及びアンチヒューズゲート(anti-fuse gate)110がドープ領域104及びドープ領域126の間の基板100上に設置される。
【0069】
アンチヒューズゲート110が基板100上に設置される。アンチヒューズ層112がアンチヒューズゲート110及び基板100の間に設置される。アンチヒューズ層112の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。アンチヒューズゲート110及びアンチヒューズ層112がアンチヒューズ構造を構成する。
【0070】
カップリングゲート106が、例えば、ドープ領域104及びアンチヒューズゲート110の間の基板100上に設置され、且つカップリングゲート106がドープ領域104と隣り合う。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106は、間隔114を有し、そのうち、該間隔114の長さが2μm以下である。アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が、第1導電型を表す。本実施例において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表すとは、以下を指している:デバイス製造過程において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型ドーパント及び第2導電型ドーパントを同時に含有し得るが、ただ最終的な結果がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100を第1導電型として表すものであれば良い。カップリングゲート106の材質が、例えば、ドープポリシリコンである。カップリングゲート106がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100中にカップリングチャネルを形成することに用いられる。
【0071】
ゲート誘電層108が、例えば、カップリングゲート106及び基板100の間に設置される。ゲート誘電層108の材質が、例えば、酸化シリコン又はその他のゲート酸化層を形成可能な絶縁層(例えば、HfO2、Al2O3等の誘電値の高い酸化層)である。カップリングゲート106及びゲート誘電層108がカップリングゲート構造を構成する。アンチヒューズ層112及びゲート誘電層108の厚さが、例えば、同一である。
【0072】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じて第2導電型のドープ領域(light-doped region)118、ドープ領域118aを設置することもできる。ドープ領域118が、例えば、ドープ領域104及びカップリングゲート106の間に設置される。ドープ領域118aが、例えば、ドープ領域126及びアンチヒューズゲート110の間に設置される。ドープ領域118、ドープ領域118aが、ソース/ドレイン延伸部、二重拡散領域又は低濃度ドープ領域である。
【0073】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてポケットドープ領域120(pocket-doped region)、ポケットドープ領域120aを設置することもできる。ポケットドープ領域120、ポケットドープ領域120aがドープ領域118、ドープ領域118a下方に設置される。
【0074】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、必要に応じてスペーサ(spacer)122を設置することもできる。スペーサ122がカップリングゲート106及びアンチヒューズ110の側壁に設置される。また、スペーサ122が、カップリングゲート106及びアンチヒューズゲート110の間の間隔を充填するか、充填しない。
【0075】
上記実施例において、第1導電型がP型であれば、第2導電型がN型であり、前記第1導電型がN型であれば、第2導電型がP型である。
【0076】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表す。本実施例において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型を表すとは、以下を指している:デバイス製造過程において、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100が第1導電型ドーパント及び第2導電型ドーパントを同時に含有し得るが、ただ最終的な結果がアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板を第1導電型として表すものであれば良い。図2Aに示すように、本発明のアンチヒューズメモリセルを製造する時、ブロック層128(N+ブロック層及び/又はP+ブロック層及びLDDブロック層)を利用し、ドーパントがアンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100に注入しないようにする。このように、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の下方のカップリングチャネル部分が基板又はウェル領域124と同一の材質を維持する。N+ブロック層及び/又はP+ブロック層は、N+及び/又はP+注入プロセスを行う時、ドーパントをブロックし、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の下方の領域にN+及び/又はP+ドーパントが注入されないようにすることに用いられる。LDDブロック層は、プロセスにおいて、LDDの注入プロセスを行う時、LDD注入をブロックし、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の下方の領域にドーパントが注入されないようにすることに用いる。
【0077】
本発明のアンチヒューズメモリセルにおいて、カップリングゲート構造を利用し、アンチヒューズ構造及びドープ領域104(ビット線)を分け、アンチヒューズメモリセルに対しプログラミング又は読み取り操作を行う時、カップリングゲート106及びアンチヒューズゲート110に電圧を印加し、フリンジ電界効果によって、アンチヒューズゲート110及びカップリングゲート106の間の基板100中にカップリングチャネルを形成し、フリンジ電界効果によって、アンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、所謂「反転チャネル」(inversion channel)を形成し、メモリセルのチャネル領域をオンにし(turn on)、このメモリセルの特殊な設計により、アンチヒューズメモリ層の崩壊し得る点の下方にポケットドープ領域、低濃度ドープドレイン及びソース/ドレインドープ領域を有さず、アンチヒューズ層112が崩壊(break down)を発生する位置を制御し、従来式のアンチヒューズメモリが発生し易い読み取り電流がない又は大き過ぎるという問題を回避することができる。
【0078】
アンチヒューズメモリセルに対しプログラミング操作を行う時、カップリングゲート106に印加される電圧がゲート誘電層108を崩壊させない必要があり、アンチヒューズゲート110に印加される電圧は、アンチヒューズ層112を崩壊させる必要がある。ゲート誘電層108及びアンチヒューズ層112の材質及び厚さが同一であれば、ゲート誘電層108を崩壊させないように、カップリングゲート106に印加する電圧がアンチヒューズゲート110に印加する電圧より小さくする必要がある。また一方で、ゲート誘電層108及びアンチヒューズ層112の材質が同一であれば、ゲート誘電層108の厚さを増加することによって、カップリングゲート106に印加する電圧がアンチヒューズゲート110に印加する電圧に等しくとも、ゲート誘電層108を崩壊させることがないようにする。
【0079】
図3が示すのは、本発明の1つの好適実施例のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリセルアレイの回路概略図である。
【0080】
図3を参照し、本発明のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリは、例えば、複数のメモリセルアレイにより構成される。メモリセルアレイについて、以下に説明する。本実施例において、3×3のメモリセルにより構成されるメモリセルアレイを例として説明を行うが、メモリセルアレイを構成するメモリセルの個数は、実際の状況に応じて変動することができ、例えば、メモリセルアレイは、64個、256個、512個のメモリセル等から構成されることができる。図3において、X方向が列方向として定義され、Y方向が行方向として定義される。
【0081】
メモリセルアレイは、複数のメモリセルM11〜M33と、複数のカップリングゲート線CG1〜CG3と、複数のアンチヒューズゲート線AF1〜AF3と、複数のビット線BL1〜BL3と、を含む。
【0082】
各メモリセルM11〜M33が上記図2A及び図2Bの構造を有し、詳細については、ここでは再度記載しない。
【0083】
複数のカップリングゲート線CG1〜CG3は、基板上に平行設置され、列方向(X方向)に延伸する。カップリングゲート線CG1〜CG3は、それぞれ、同一行のメモリセルのカップリングゲートを接続する。例えば、カップリングゲート線CG1が複数のメモリセルM11〜M13のカップリングゲートを接続し、カップリングゲート線CG2が複数のメモリセルM21〜M23のカップリングゲートを接続し、カップリングゲート線CG3が複数のメモリセルM31〜M33のカップリングゲートを接続する。
【0084】
複数のアンチヒューズゲート線AF1〜AF3は、基板上に平行設置され、列方向(X方向)に延伸する。アンチヒューズゲート線AF1〜AF3は、それぞれ、同一行のメモリセルのアンチヒューズゲートを接続する。例えば、アンチヒューズゲート線AF1が複数のメモリセルM11〜M13のアンチヒューズゲートを接続し、アンチヒューズゲート線AF2が複数のメモリセルM21〜M23のアンチヒューズゲートを接続し、アンチヒューズゲート線AF3が複数のメモリセルM31〜M33のアンチヒューズゲートを接続する。
【0085】
複数のビット線BL1〜BL3は、基板上に平行設置され、行方向(Y方向)に延伸する。ビット線BL1〜BL3は、それぞれ、同一行のメモリセルのドープ領域を接続する。例えば、ビット線BL1が複数のメモリセルM11〜M31のドープ領域を接続し、ビット線BL2が複数のメモリセルM12〜M32のドープ領域を接続し、ビット線BL3が複数のメモリセルM13〜M33のドープ領域を接続する。
【0086】
続いて、本発明のアンチヒューズメモリの操作方法を説明し、それは、プログラミング、データ読み取り等の操作モードを含む。本発明のアンチヒューズメモリの操作方法について、以下に1つの好適実施例を提供し、説明する。但し、本発明のアンチヒューズメモリアレイの操作方法は、これら方法に制限するものではない。下記説明において、図面中のメモリセルM13を実例として説明を行う。
【0087】
図4A及び図4Bがそれぞれ示すのは、メモリアレイに対しプログラミング操作及び読み取り操作を行う一実例の説明図である。図5Aが示すのは、プログラミング操作を行う時の選定メモリセルM13の断面説明図である。図5Bが示すのは、プログラミング操作を行う時の非選定メモリセルM11の断面説明図である。図5Cが示すのは、読み取り操作を行う時の非選定メモリセルM13の断面説明図である。
【0088】
図4Aを参照し、選定したメモリセルM13に対しプログラミング操作を行う時、選定メモリセルM13に結合される選定カップリングゲート線CG1に電圧Vp1を印加し、選定メモリセルM13に結合される選定アンチヒューズゲート線AF1に電圧Vp2を印加し、選定メモリセルM13に結合される選定ビット線BL3に電圧Vp3を印加する。非選定ビット線BL1,BL2に電圧Vp4を印加する。電圧Vp1及び電圧Vp2は、フリンジ電界効果を発生するのに十分でなければならず、選定メモリセルM13のアンチヒューズゲートAF及びカップリングゲートCGの間にカップリングチャネルを形成し、選定メモリセルM13のチャネル領域をオンにさせる。電圧Vp2及び電圧Vp3の間の電圧差は、選定メモリセルM13のアンチヒューズゲートAF下方のアンチヒューズ層を崩壊させるのに十分である。電圧Vp1及び電圧Vp3の間の電圧差は、選定メモリセルM13のカップリングゲートCG下方のゲート誘電層を崩壊させるのに十分でない。電圧Vp1が、例えば、電圧Vp2の半分である。電圧Vp2及び電圧Vp4の間の電圧差は、選定メモリセルM13のアンチヒューズゲートAF下方のアンチヒューズ層を崩壊させるのに十分でない。電圧Vp4が、例えば、電圧Vp2の半分である。
【0089】
本実施例において、アンチヒューズ層の厚さが、例えば、4〜60Åであり、電圧Vp2及び電圧Vp3の電圧差が、例えば、1〜12Vであり、電圧Vp1が、例えば、約4Vであり、電圧Vp2が、例えば、約8Vであり、電圧Vp3が、例えば、約0Vである。
【0090】
図5Aに示すように、選定メモリセルM13をプログラミングする時、カップリングゲート線CG1(カップリングゲートCG)に印加する電圧Vp1及びアンチヒューズゲートAF1(アンチヒューズゲートAF)に印加する電圧Vp2が、それぞれカップリングゲートCG及びアンチヒューズゲートAF下方の基板のチャネルをオンにする。更に、カップリングゲート線CG1(カップリングゲートCG)に印加する電圧Vp1及びアンチヒューズゲートAF1(アンチヒューズゲートAF)に印加する電圧Vp2がフリンジ電界効果を発生し、選定メモリセルM13のアンチヒューズゲートAF及びカップリングゲートCGの間にカップリングチャネル204を形成する。従って、ビット線BL3(ドープ領域202)に印加する電圧Vp3がカップリングゲートCG下方のチャネル、カップリングチャネル204及びアンチヒューズゲートAF下方のチャネルを経由し、アンチヒューズAF下方に到達する。その後、アンチヒューズゲートAFに印加する電圧Vp2及びビット線BL3(ドープ領域202)に印加する電圧Vp3の電圧差によりアンチヒューズ層200を崩壊させ、これにより選定メモリセルM13をプログラムする。
【0091】
プログラミング操作を行う時、選定メモリセルM13とカップリングゲート線CG1及びアンチヒューズゲート線AF1を共有するその他の非選定メモリセルM11(図5B参照)及びM12において、非選定メモリセルM11,M12に結合される非選定ビット線BL1,BL2に印加する電圧Vp4及びアンチヒューズゲート線AF1に印加する電圧Vp2の間の電圧差がその他の非選定メモリセルM11,M12のそれぞれのアンチヒューズ層200を崩壊させるのに十分でなく、非選定メモリセルM11,M12がプログラミングされることを抑制することができる。
【0092】
プログラミング操作を行う時、選定メモリセルM13とビット線BL3を共有するその他の非選定メモリセルM23,M33において、これら非選定メモリセルM23,M33に結合される非選定カップリングゲート線CG2,CG3及びアンチヒューズゲート線AF2,AF3に印加する電圧(全て0Vである)は、選定メモリセルM13のアンチヒューズゲートAF及びカップリングゲートCGの間にカップリングチャネル204を形成することができない。即ち、非選定メモリセルM23,M33のチャネル領域がオフ(turn off)状態になる。これら非選定メモリセルM23,M33のアンチヒューズゲートAF及び基板が電圧差を有さないので、その他の非選定メモリセルM23,M33のアンチヒューズ層200が崩壊せず、即ち、非選定メモリセルM23,M33がプログラムされない。
【0093】
プログラミング操作を行う時、非選定メモリセルM21,M22,M31,M32について、非選定メモリセルM21,M22,M31,M32に結合される非選定カップリングゲート線CG2,CG3及びアンチヒューズゲート線AF2,AF3に印加する電圧(全て0Vである)は、アンチヒューズゲートAF及びカップリングゲートCGの間にカップリングチャネルを形成することができない。即ち、非選定メモリセルM21,M22,M31,M32のチャネル領域がオフ(turn off)状態になる。これら非選定メモリセルM21,M22,M31,M32のアンチヒューズゲートAF及び基板が電圧差を有さないので、その他の非選定メモリセルM21,M22,M31,M32のアンチヒューズ層200が崩壊しない。言い換えれば、非選定メモリセルM21,M22,M31,M32がプログラムされない。
【0094】
上記実施例のアンチヒューズメモリのプログラミング操作において、メモリセルアレイ中の単一のメモリセルを単位としてプログラミング操作を行うが、本発明のアンチヒューズメモリのプログラミング操作は、各制御線及び各プログラミング線の制御により、バイト、セグメント、又はパーティションを単位としてプログラミングを行うこともできる。
【0095】
図4Bは、アンチヒューズメモリアレイが読み取り操作を行う実例の説明図である。
【0096】
図4B及び図5Cを参照し、選定メモリセルM13に対し、読み取り操作を行う時、選定メモリセルM13に結合される選定カップリングゲート線CG1に電圧Vr1を印加し、選定メモリセルM13に結合される選定アンチヒューズゲート線AF1に電圧Vr2を印加し、選定メモリセルM13に結合される選定ビット線BL3に電圧Vr3を印加する。非選定ビット線BL1,BL2に電圧Vr4を印加する。電圧Vr1及び電圧Vr2がフリンジ電界効果を発生するに十分であり、選定メモリM13のアンチヒューズゲートAF及びカップリングゲートCGの間にカップリングチャネル204を形成し、選定メモリセルM13のチャネル領域をオンにする。
【0097】
本実施例において、電圧Vr1が、例えば、約1.2Vであり、電圧Vr2が、例えば、約1.2Vであり、電圧Vr3が、例えば、約0Vであり、電圧Vr4が、例えば、約1.2Vである。
【0098】
上記バイアス電圧状況において、メモリセルのチャネル電流Irの大きさを検出することにより、このメモリセルM13中に保存するデジタル情報を判断することができる。
【0099】
図6が示すのは、プログラミング特性の説明図である。図6に示すように、アンチヒューズ層(例えば、酸化シリコン)崩壊前、メモリセルが高い抵抗を示し、また、如何なる読み取り電流も有さない。電圧VAF(=VPP)をアンチヒューズゲートに印加し、電圧VCG(1/2*VPP)をカップリングゲートに印加し、その他のノードを接地することにより、プログラミングバイアス約1μs〜10μsを提供する。アンチヒューズゲートのアンチヒューズ層(例えば、酸化シリコン)が高い電場の印加により、ゲート絶縁層を崩壊させ、メモリセルに低い抵抗を示させる。従って、このアンチヒューズメモリセル中に読み取りバイアスを利用し、検出可能な読み取り電流を示すことができる。
【0100】
上記操作方法において、選定メモリセルにプログラミング操作を行う時、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートに印加する電圧がフリンジ電界効果を発生することができ、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが選定メモリセルのアンチヒューズメモリセル及びカップリングゲートの間の基板において、カップリングチャネルとされ、チャネル領域をオンにする。ドープ領域に印加する電圧がカップリングゲート下方のチャネル、カップリングチャネル及びアンチヒューズゲート下方のチャネルを経て、アンチヒューズゲート下方に到達するので、従来のメモリに比較し、本発明は、アンチヒューズメモリ層の崩壊し得る点の下方にポケットドープ領域、低濃度ドープドレイン及びソース/ドレインドープ領域を有さないよう設計し、アンチヒューズ層の崩壊を発生する位置を制御することができ、従来式のアンチヒューズメモリが発生し易い読み取り電流がない又は大き過ぎるという問題を回避し、メモリの歩留まり及び信頼性を向上することができる。
【0101】
上記のように、本発明のアンチヒューズメモリ及びその操作方法において、カップリングゲート構造を利用し、アンチヒューズ構造及びドープ領域(ビット線)を分ける。操作時、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートに印加する電圧がフリンジ電界効果を発生することができ、フリンジ電界効果によりアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間の基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネル(inversion channel)を形成し、この反転チャネルが選定メモリセルのアンチヒューズメモリセルのチャネル領域をオンにする。して選定メモリのアンチヒューズゲート及びカップリングゲートの間にカップリングチャネルを形成し、選定メモリセルのチャネル領域をオンにし、アンチヒューズ層の崩壊し得る点下方にポケットドープ領域、低濃度ドープドレイン及びソース/ドレインドープ領域を有さないよう設計し、アンチヒューズ層の崩壊を発生する位置を制御することができ、従来式のアンチヒューズメモリが発生し易い読み取り電流がない又は大き過ぎるという問題を回避し、メモリの歩留まり及び信頼性を向上することができる。
【0102】
また、本発明のアンチヒューズメモリの操作方法は、各カップリングゲート線、各アンチゲート線及び各ビット線の制御により、単一のメモリセル、バイト、セグメント又はパーティションを単位としてプログラミング及び読み取りを行うことができる。
【0103】
以上のごとく、この発明を実施例により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0104】
10 ゲート
16 ドープ領域
18 酸化シリコン層
20 ポケットドープ領域
22 低濃度ドープドレイン
100 基板
102 隔離構造
104,126,202 ドープ領域
106,CG カップリングゲート
108 ゲート誘電層
110,AF アンチヒューズゲート
112,200 アンチヒューズ層
114 間隔
116,124 ウェル領域
118,118a ドープ領域
120,120a ポケットドープ領域
122 スペーサ
128 ブロック層
204 カップリングチャネル
a,b,c アンチヒューズゲート線
AF1〜AF3 アンチヒューズゲート線
BL1〜BL3 ビット線
CG1〜CG3 カップリングゲート線
M11〜M33 メモリセル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板中に設置される第2導電型の第1ドープ領域と、
前記基板上に設置されるアンチヒューズゲートと、
前記アンチヒューズゲート及び前記基板の間に設置されるアンチヒューズ層と、
前記第1ドープ領域及び前記アンチヒューズゲートの間の前記基板上に設置され、前記アンチヒューズゲートとの間に間隔を有するカップリングゲートと、
前記カップリングゲート及び前記基板の間に設置されるゲート誘電層と、
を含み、そのうち、前記カップリングゲート及び前記アンチヒューズゲートに電圧を印加し、フリンジ電界効果を発生し、前記フリンジ電界効果により前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネルを形成するカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項2】
前記基板が第1導電型であり、且つカップリングチャネルが前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板から構成される請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項3】
前記第1ドープ領域が前記第1導電型のウェル領域中に設置され、且つ前記ウェル領域の一部分が前記カップリングゲート下方に位置する請求項2に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項4】
更に、前記第1ドープ領域及び前記カップリングゲートの間に設置される前記第2導電型の第2ドープ領域を含む請求項2に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項5】
更に、前記第2ドープ領域下方に設置されるポケットドープ領域を含む請求項4に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項6】
更に、前記カップリングゲート及び前記アンチヒューズゲートの側壁に設置されるスペーサを含む請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項7】
前記間隔の長さが2μm以下である請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項8】
前記アンチヒューズゲート下方の前記アンチヒューズ層を崩壊させ、プログラミング操作を行う請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項9】
前記アンチヒューズ層及び前記ゲート誘電層の厚さが同一である請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項10】
前記第1導電型がP型及びN型のうち1つであり、前記第2導電型がP型及びN型のうちのもう1つのである請求項2に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項11】
前記基板が前記第1導電型を有し、前記基板中に第1導電型のウェル領域を設置し、且つカップリングチャネルが前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記ウェル領域から構成される請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項12】
更に、隔離構造を含み、前記基板中に設置され、そのうち、前記アンチヒューズゲートが前記カップリングゲート及び前記隔離構造の間の前記基板上に設置される請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項13】
前記アンチヒューズゲートの一部分が前記隔離構造上に設置される請求項12に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項14】
更に、前記第1導電型の第3ドープ領域を含み、そのうち、前記アンチヒューズゲートが前記カップリングゲート及び前記第3ドープ領域の間の前記基板上に設置される請求項1に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリ。
【請求項15】
カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法であって、前記アンチヒューズメモリは、
基板中に設置されるドープ領域と、前記基板上に設置されるアンチヒューズゲートと、前記ドープ領域及び前記アンチヒューズゲートの間の前記基板上に設置されるカップリングゲートと、を含み、且つ前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートが間隔を有し、前記アンチヒューズメモリの操作方法が、
プログラミング操作を行う時、前記カップリングゲートに第1電圧を印加し、前記アンチヒューズゲートに第2電圧を印加し、前記ドープ領域に第3電圧を印加し、そのうち、前記第1電圧及び前記第2電圧がフリンジ電界効果を発生するに十分であり、前記フリンジ電界効果により前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中に誘導電荷を形成し、反転チャネルを形成し、前記反転チャネルが前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中において、カップリングチャネルとされ、前記チャネル領域をオンにさせ、前記第2電圧及び前記第3電圧の電圧差が前記アンチヒューズゲート下方のアンチヒューズ層を崩壊させるカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項16】
前記第1電圧及び前記第3電圧の電圧差が前記カップリングゲート下方のゲート誘電層を崩壊させるのに十分でない請求項15に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項17】
前記第1電圧が前記第2電圧の半分である請求項15に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項18】
プログラミング操作を行う時、前記カップリングゲートに第4電圧を印加し、前記アンチヒューズゲートに第5電圧を印加し、前記ドープ領域に第6電圧を印加し、そのうち、前記第4電圧及び前記第5電圧がフリンジ電界効果を発生するに十分であり、前記フリンジ電界効果により前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中に誘電電荷を形成し、反転チャネルを形成し、前記反転チャネルが前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間において、前記カップリングチャネルとされ、前記チャネル領域をオンにさせることを更に含む請求項15に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項19】
カップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法であって、前記アンチヒューズメモリは、複数のメモリセルであって、アレイに配列され、各前記メモリセルがドープ領域、カップリングゲート及びアンチヒューズゲートを含み、そのうち、前記ドープ領域が基板中に設置され、前記アンチヒューズゲートが基板上に設置され、前記カップリングゲートが前記ドープ領域及び前記アンチヒューズゲートの間の前記基板上に設置され、且つ前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートが間隔を有する複数のメモリセルと、
それぞれ同一行の前記メモリセルの前記カップリングゲートを接続する複数のカップリングゲート線と、
それぞれ同一行の前記メモリセルの前記アンチヒューズゲートを接続する複数のアンチヒューズゲート線と、
それぞれ同一行の前記メモリセルの前記ドープ領域を接続する複数のビット線と、
を含み、前記アンチヒューズメモリの操作方法が、
プログラミング操作を行う時、選定メモリセルが結合される選定カップリングゲート線に第1電圧を印加し、前記選定メモリセルが結合される選定アンチヒューズゲート線に第2電圧を印加し、前記選定メモリセルが結合される選定ビット線に第3電圧を印加し、そのうち、前記第1電圧及び前記第2電圧は、フリンジ電界効果を発生するに十分であり、前記フリンジ電界効果により前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中に誘電電荷を形成し、反転チャネルを形成し、前記反転チャネルが前記選定メモリセルの前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中においてカップリングチャネルとされ、前記選定メモリセルの前記チャネル領域をオンにさせ、前記第2電圧及び前記第3電圧の電圧差が前記選定メモリセルの前記アンチヒューズゲート下方のアンチヒューズ層を崩壊させるに十分であることを含むカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項20】
前記第1電圧及び前記第3電圧の電圧差が前記選定メモリセルの前記カップリングゲート下方の誘電層を崩壊させるに十分でない請求項19に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項21】
前記第1電圧が前記第2電圧の半分である請求項19に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項22】
前記プログラミング操作を行う時、その他の非選定ビット線に第4電圧を印加し、前記被選定メモリセルと前記選定カップリングゲート線及び前記選定アンチヒューズゲート線を共有するその他の非選定メモリセルがプログラミングされることを抑制することを更に含む請求項19に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項23】
前記第4電圧が前記第2電圧の半分である請求項22に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。
【請求項24】
前記読み取り操作を行う時、前記選定メモリセルが結合される前記選定カップリングゲート線に第5電圧を印加し、前記選定メモリセルが結合される前記選定アンチヒューズゲート線に第6電圧を印加し、前記選定メモリセルが結合される前記選定ビット線に第7電圧を印加し、そのうち、前記第5電圧及び前記第6電圧がフリンジ電界効果を発生するに十分であり、前記フリンジ電界効果により前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中に誘電電荷を形成し、反転チャネルを形成し、前記反転チャネルが前記選定メモリセルの前記アンチヒューズゲート及び前記カップリングゲートの間の前記基板中において前記カップリングチャネルとされ、前記選定メモリセルの前記チャネル領域をオンにさせることを更に含む請求項19に記載のカップリングチャネルを使用したアンチヒューズメモリの操作方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−16808(P2013−16808A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−149464(P2012−149464)
【出願日】平成24年7月3日(2012.7.3)
【出願人】(510199683)力旺電子股▲ふん▼有限公司 (11)
【Fターム(参考)】