説明

ガス遮断装置

【課題】ネットワーク接続状態の有無により器具の使用制限機能を適切に制御することを目的とする。
【解決手段】ガス通路内のガス流量を求め、該流量値が器具流量と判定したとき登録する流量情報取得手段110と、流量値が登録されてからの連続使用時間を計測し、使用時間設定手段112の設定値と比較して使用時間の適否を判断する異常使用判定手段103と、外部と各種情報の送受信を行う通信手段113と、外部との通信状態が正常か否かで使用時間設定手段の設定値を変更する使用時間切替手段108とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークとガス遮断装置に関し、特に、ネットワーク接続検出の出力信号により器具の使用制限制御機能により保安を高めると共に使い勝手の向上を図ったガス遮断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガス遮断装置としては、例えば特許文献1に示されるようなものがあった。
【0003】
この特許文献1のガス遮断装置について図6を用いて簡単に説明する。図6は、通信型プリペイドシステム、および機器(ガスメータ、ガス機器)の構成を示す。
【0004】
通信型プリペイドシステムは、金融機関1とセンタ2と、ネットワーク3と、携帯端末4、5等で構成されている。携帯端末4、5は、携帯電話やPHS等のネットワーク5に接続可能な通信端末である。センタ2のコンピュータと、金融機関1のコンピュータと、携帯端末4、5とは、互いにネットワーク3で接続されている。
【0005】
携帯端末4は、近距離無線通信端末4−1を備え、近距離無線通信端末6−1を備えるガスメータ6と、通信を行う。同様に、携帯端末5は、近距離無線通信端末5−1を備え、近距離無線通信端末7−1を備えるガス機器7と、通信を行う。センタ2は、ガスメータ6やガス機器7等を管理している。
【0006】
ガスメータ6は、制御弁の開閉により、ガスの遮断等を行う装置である。ガスメータ6は、近距離無線通信端末6−1、制御装置6−2等を有する。
【0007】
近距離無線通信端末6−1は、Bluetooth等の規格で、近距離無線通信端末4−1と無線通信を行う。近距離無線通信端末6−1は、ガスメータ6に内蔵、或いはガスメータ6に取り付けたアダプタ等を介してガスメータ6に取り付けられる。制御装置6−2は、制御弁の開閉等の各種制御を行う。
【0008】
ガスメータ6は、携帯端末4−1からの指示を、近距離無線通信端末6−1で受信し、制御装置6−2が制御弁の開閉制御等を行う。
【0009】
ガス機器7は、例えばガス乾燥機、ガス暖冷房装置等である。ガス機器7は、携帯端末5−1からの指示を、近距離無線通信端末7−1で受信し、制御装置7−2が動作のオンオフ、装置の設定等の遠隔操作を受ける。ガスメータ6と同様に、近距離無線通信端末7−1がガス機器7に内蔵されるか、又はアダプタ等を介して、近距離無線通信端末7−1がガス機器7に取り付けられる。
【0010】
次に、従来例の構成の動作を説明する。まず、ガスメータ6は遮断された状態にある。ガスメータ6のユーザは、ネットワーク3に接続できる機能を有する携帯端末4を用いて、ネットワーク3経由で、金融機関1に対しガス料金の支払いを行う。ここで説明するガス料金の支払いは、プリペイドであることを想定しており、支払いに相当する一定流量のガスを利用すると、ガスメータは再び遮断する。
【0011】
金融機関1は、ガスメータ6を管理しているセンタ2に対し、ガスメータ6のガス料金が支払われたことを通知する。金融機関1からセンタ2への通知方法は、ネットワーク3
を介して行う。
【0012】
次に、センタ2から携帯端末4に、ガスメータ6制御のためのプログラムが送られ、ダウンロードされる。ガスメータ6やガス機器7等が備える近距離無線通信端末6−1、7−1と、通信を行うためのプログラムである。
【0013】
携帯端末4からプログラムを起動すると、携帯端末4の近距離無線通信端末4−1から、ガスメータ6の近距離無線通信端末6−1に対して、開栓指令と、ガスを流せる流量についての情報が、近距離無線通信を利用して送られる。近距離無線通信端末6−1に送られた開栓指令を受けて、ガスメータ6の制御装置6−2は制御弁を開栓する。
【0014】
ガスメータ6の制御装置6−2は、一定時間ごとにガス流量をチェックする。ガス流量が規定の流量を超えた場合は、ガスメータ6の制御装置6−2は制御弁を遮断する。さらに、近距離無線通信端末6−1から、携帯端末4の近距離無線通信端末4−1に対して遮断情報の通知を行い、携帯端末4−1に表示する。
【0015】
ガスを流せる流量が少なくなってくる、即ち閉栓までの時間が少なくなってくると、ガスメータ6の制御装置6−2は、近距離無線通信端末6−1から、携帯端末4の近距離無線通信端末4−1に対して通知を行う。
【0016】
携帯端末4には、ガスメータ6の動作時間に関する情報が表示される。ユーザから、追加のガス料金の支払いが行われると、センタ2から携帯端末4に動作延長の為のプログラムがダウンロードされ、携帯端末4から近距離無線通信4−1を介してガスメータ6に指令が送られ、ガスメータ6の動作時間は延長される。支払いが行われないと、ガスメータは遮断される。携帯端末を用いて機器の使用料金のプリペイド・オンライン決済をし、さらに携帯端末から直接機器を制御する。
【0017】
また、警報器との関連を有するガス遮断装置としては、特許文献2に示すようなものがあった。
【0018】
図7は、特許文献2に記載された従来のガス遮断装置を示すものである。
【0019】
図7に示すように、ガス漏れ警報器20の接続及び未接続を検出する接続/未接続検出手段18a2と、接続/未接続検出手段18a2が接続を一度も検出したことがない接続初期状態から、接続を一度でも検出したことがある接続済状態になったとき以降、未接続の検出に応じて、ガス漏れ警報器20と当該ガスメータの接続が断たれたことを検出する断線検出手段18a2と、断線の検出に応じて、その旨を報知するデータを外部に送信する送信手段18a2とを備えたものである。
【0020】
上記構成により、ガスメータ設置時から元々ガス漏れ警報器20が接続されていない場合、接続初期状態から接続済状態に移行することがないことに着目し、接続初期状態から接続済状態になったとき以降、未接続の検出に応じて断線を検出している。これにより、ガス漏れ警報器20とガスメータとの接続が断たれたときだけ、その旨を報知するデータが送信され、ガス漏れ警報器20との未接続が検出される毎に、データが送信されることを防ぐことができる。また、管理側では、断線検出の旨の受信によって、ガス漏れ警報器20との接続の有無を確認することなく、ガス漏れ警報器20が断線したと判断することができる。
【0021】
また、ガス使用時間が予め定めた設定時間以上、継続したときガス供給を遮断する使用時間遮断手段18a2と、ガス漏れ警報器20が接続されている場合と、接続されていな
い場合とで、設定時間を変更する変更手段18a2とを備えたものである。
【0022】
これにより、使用時間遮断の設定時間を第1接続フラグのオンとオフとで、つまり、ガス漏れ警報器20の接続時と未接続時とで変えるために制御された第1接続フラグを流用して、より一層簡単に断線を検出したときに、データを送信することができるようになるガスメータを得ることができる。
【特許文献1】特開2002−74238号公報
【特許文献2】特開2004−45075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、ユーザがプリペイドのオンライン決済を行うとガスメータ1でガス供給を行い、ユーザからの追加料金が支払われないときガスメータ6の制御弁をセンターより閉栓するが、ネットワークを介してセンター2とガスメータ6とが接続されていても器具の使用時間監視をどのように行われるか開示されていない。
【0024】
また、上記特許文献2の構成では、ガス漏れ警報器等の外付けセンサの有無を検出して流量継続所定時間を可変(図5に示すように、例えば0.5m/hでは長時間を400分、短時間を50分)にするだけであるため、ガス漏れ警報器等の外付けセンサの有効期限が過ぎてセンサの劣化が進み、正確な異常検出能力を有していなくなっても、ガス漏れ警報器等の外付けセンサが見かけ上、動作していれば流量継続所定時間を長時間設定としたままとなり、不安全となる可能性があるという課題を有していた。
【0025】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス遮断装置がガス漏れ警報器等の外付けセンサの有効期限に達するか否かを監視し、有効期限に達すると自動的に流量継続所定時間を長時間設定としたものを、短時間設定に戻す機能を有したガス遮断装置、あるいはネットワークとガスメータとが接続されることにより、器具の使用時間監視を行い、ユーザが器具使用を継続して行え、ネットワーク未接続状態時に使用時間を制限することにより、使い勝手や安全性が高いガス遮断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記従来の課題を解決するために、本発明のガス遮断装置は、ガス通路内のガス流量を求め、該流量値が器具流量と判定したとき登録する流量情報取得手段と、流量値が登録されてからの連続使用時間を計測し、使用時間設定手段の設定値と比較して使用時間の適否を判断する異常使用判定手段と、外部と各種情報の送受信を行う通信手段と、外部との送受信状態が正常か否かで使用時間設定手段の設定値を変更する使用時間切替手段とを備えたものである。
【0027】
上記発明によれば、流量情報取得手段の具体的構成において、器具が使用されたことを流量検出手段により検出され、所定の演算手段により換算された流量値が器具流量として流量登録手段に登録されると、異常使用判定手段において使用時間の計測が行われ、その使用時間と使用時間設定手段の設定値が比較され、使用時間が設定値を超えると異常使用と判定して遮断手段によりガスの供給を停止することで安全性を確保するようにしている。
【0028】
さらに、通信手段により外部との情報の送受信が正常に実行されているか否かを判定し、送受信状態が確保できていると判定したとき、使用時間切替手段により使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更することで、使用者は器具を長時間使用することが可能となり使い勝手が向上し、送受信状態が確保できていないと判定したときは、使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することで、使用者の安全性を確保するようにして
いる。
【発明の効果】
【0029】
本発明のガス遮断装置は、器具流量値を判定したときの使用時間と予め定めた設定値より器具使用時間の制限を行うことで安全性を確保することを基本とし、さらに、通信手段により外部との情報の送受信が正常に実行されているか否かを判定し、送受信状態が確保できていると判定したとき、使用時間切替手段により使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更することで、使用者は器具を長時間使用することが可能となり使い勝手が向上し、送受信状態が確保できていないと判定したときは、使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することで、使用者の安全性を確保するようにしている。
【0030】
例えば、ガス事業者が管理する監視センターと正常に通信状態を確保できているか否かを判定し、通信状態が確保できていると判定したとき、使用時間切替手段により使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更することで、使用者の器具使用時間の延長を可能とし使い勝手の向上を図ると共に、ネットワークを介した監視機能により安全性を確保することができる。
【0031】
つまり、ガス遮断装置とガス事業者が管理する監視センターとの間をネットワーク等の通信回線を利用して接続し、ガス事業者が管理する監視センターでガス需要家が器具使用中、あるいは長時間使用し使用時間遮断予告状態に入った等の情報を24時間監視することにより、器具使用の安全を確保することができ、ガス遮断装置からの情報に基づき直ちに出動あるいはガス需要家に電話し器具使用を停止させるなどのアクションをとることが可能となり、一方、ガス使用者は安心してガス器具の使用を長時間使用可能となり、使い勝手が向上し、安全性を高める効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
第1の発明は、ガス通路内のガス流量を求め、該流量値が器具流量と判定したとき登録する流量情報取得手段と、流量値が登録されてからの連続使用時間を計測し、使用時間設定手段の設定値と比較して使用時間の適否を判断する異常使用判定手段と、外部と各種情報の送受信を行う通信手段と、外部との送受信状態が正常か否かで使用時間設定手段の設定値を変更する使用時間切替手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0033】
そして、流量情報取得手段の具体的構成において、器具が使用されたことを流量検出手段により検出され、所定の演算手段により換算された流量値が器具流量として流量登録手段に登録されると、異常使用判定手段において使用時間の計測が行われ、その使用時間と使用時間設定手段の設定値が比較され、使用時間が設定値を超えると異常使用と判定して遮断手段によりガスの供給を停止することで安全性を確保するようにしている。
【0034】
さらに、通信手段により外部との情報の送受信が正常に実行されているか否かを判定し、送受信状態が確保できていると判定したとき、使用時間切替手段により使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更することで、使用者は器具を長時間使用することが可能となり使い勝手が向上し、送受信状態が確保できていないと判定したときは、使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することで、使用者の安全性を確保するようにしている。
【0035】
また、第2の発明は、上記第1の発明において、通信手段は監視センターとの間で各種情報の通信を実行するものであって、使用時間切替手段は、監視センターとの通信が正常に実行されたと判断したとき使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更し、監視センターとの通信が異常であると判断したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することを特徴とするものである。
【0036】
そして、ガス事業者が管理する監視センターと正常に通信状態を確保できているか否かを判定し、通信状態が確保できていると判定したとき、使用時間切替手段により使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更することで、使用者の器具使用時間の延長を可能とし使い勝手の向上を図ると共に、ネットワークを介した監視機能により安全性を確保することができる。
【0037】
つまり、ガス遮断装置とガス事業者が管理する監視センターとの間をネットワーク等の通信回線を利用して接続し、ガス事業者が管理する監視センターでガス需要家が器具使用中、あるいは長時間使用し使用時間遮断予告状態に入った等の情報を24時間監視することにより、器具使用の安全を確保することができ、ガス遮断装置からの情報に基づき直ちに出動あるいはガス需要家に電話し器具使用を停止させるなどのアクションをとることが可能となり、一方、ガス使用者は安心してガス器具の使用を長時間使用可能となり、使い勝手が向上し、安全性を高める効果がある。
【0038】
また、第3の発明は、上記第1の発明において、通信手段は外付けセンサからの接続有無情報を受信するものであって、使用時間切替手段は、外付けセンサの接続「有」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更し、外付けセンサの接続「無」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することを特徴とするものである。
【0039】
そして、各種警報器等の外付けセンサが設置され正常に機能しているか否かを、外付けセンサからの情報として通信手段で受信し、外付けセンサが設置され正常に機能している信号として、外付けセンサの接続「有」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更し、使用者の器具使用時間の延長を可能として使い勝手の向上を図り、外付けセンサが設置されていない、又は正常に機能していない信号として、外付けセンサの接続「無」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更し、使用者の器具使用条件を制限することで安全性を確保するようにしている。
【0040】
また、第4の発明は、上記第1、第3の発明において、外付けセンサの接続「有」情報を受信したとき有効期間の計時を開始し予め定めた有効期限が経過すると期間満了信号を出力する期間判定部を設け、使用時間切替手段は、期間判定部より期間満了信号が出力されたとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更することを特徴とするものである。
【0041】
そして、ガス遮断装置が外付けセンサの有効期限に達するか否かを監視し、有効期限に達すると自動的に器具の連続使用時間の許容値である使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更するようにしているため、有効期限が切れた不安定な状態にある外部センサを信頼することなく、器具の使用条件を制限することで、一応の安全性を確保することができ、外部センサが交換されるまでの安全性を確保するための暫定処置が簡単な処理で可能となる。
【0042】
また、第5の発明は、上記第1の発明において、通信手段は外付けセンサからの交換要求信号を受信するものであって、使用時間切替手段は、外付けセンサからの交換要求信号を受信したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更すると共に、満了報知信号を出力することを特徴とするものである。
【0043】
そして、外付けセンサに自身の有効期限を計時する機能を持たせ、有効期限が近づいた場合、あるいは経過した時点で期限切れ報知信号を出力し、この期限切れ報知信号の受信有無をガス遮断装置が監視し、受信有を判定したとき外付けセンサの異常検知機能が保証
範囲を超えたと判断し、連続使用時間の許容値を短時間設定とすることで、ガス器具の使用条件に制限を加えるようにしたもので、外付けセンサ自身が有効期限の判定を行う機能を有しているため、種類や仕様の異なる外付けセンサで有効期限が異なるものでも容易に対応することができ、有効期限が過ぎても交換されない場合は、器具の使用条件を制限することで、一応の安全性を確保することができ、外部センサが交換されるまでの安全性を確保するための暫定処置が簡単な処理で可能となる。
【0044】
また、第6の発明は、上記第1〜第5の発明において、使用時間切替手段は、使用時間設定手段の設定値を変更するとき、予め定めた最長延長可能時間の範囲において複数回の変更処理を可能としたことを特徴とするものである。
【0045】
そして、通信手段により送受信状態が正常に確保されていることか判定されたとき、器具使用時間の延長を可能とし、その制限時間を最長延長可能時間の範囲において複数回に分けて設定するようにしているため、遠隔監視機能を確認しつつ制限時間を段階的に延長することができ、安全性を確保しつつ使い勝手の向上を図ることができる。
【0046】
また、第7の発明は、上記第1〜第5の発明において、一定期間の使用時間を計測し所定係数を乗じて使用時間設定手段の設定値を更新する学習手段を備え、使用時間切替手段は、学習手段で更新された設定値に応じて設定される最長延長可能時間の範囲内で使用時間設定手段の設定値を延長可能としたことを特徴とするものである。
【0047】
そして、通信手段により送受信状態が正常に確保されているときに設定可能な器具使用時間の最長延長可能時間を、需要家毎の器具使用パターンの学習結果に基づいて設定される制限時間に応じて設定するようにしているため、需要家の器具使用状況に応じた最適な器具使用時間の制限値を設定することができ、安全性と使い勝手のバランスを考慮したガス遮断装置を提供することができる。
【0048】
また、プログラムで処理することでマイコン等を用いて本発明の遮断装置の一部あるいは全てを容易に実現することができる。
【0049】
さらに、記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【0050】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置とネットワークとの接続形態を示す図、図2は同ガス遮断装置の制御ブロック図である。図1及び図2は図3と同一機能を行う手段には同一番号を付している。
【0051】
図1において、ガス遮断装置8は無線子機9と接続され、無線子機9よりの通信は無線親機10との間で行われ、無線親機10はネットワーク3を介してガス事業者の監視センター2に接続される。無線は特定小電力或いは近距離無線等種々の方法がある。この図は無線子機、親機を使用した場合であるが、ガス遮断装置より信号伝送装置をネットワーク(電話回線など)を介してガス事業者の監視センターに接続される場合もある(図示せず)。
【0052】
図2は、実施の形態1におけるガス遮断装置8の制御ブロック図の一例である。
【0053】
そして、設置されたガス器具が使用されガス消費が発生するとガス遮断装置8でその使用状態を監視し、使用量が計測され、各種データとして記憶されている。このガス遮断装置8に記憶されたデータはガス事業者からの定期的なデータ要求指令に基づいて応答する

【0054】
図2において、101は流量検出手段で、ガス流量を計測する。なお、流量検出手段101としては種々の方式があり、本実施の形態で示す流路内に設置された一対の超音波センサで超音波信号を一方から他方に発信しその伝搬時間より使用ガス流量を検出するものや、流路内に熱線式センサを設け流れにより変化するインピーダンスより流量を求めるもの、さらには計量膜によりガス量を検出し計量膜の機械的動作を磁石とリードスイッチあるいは磁気抵抗素子等により電気的パルス信号として流量を検出するものがある。
【0055】
例えば、超音波センサを用いた流量検出手段101について簡単に説明すると、超音波を送信または受信する第1送受信器と受信または送信する第2送受信器が流れ方向に対向して配置され、予め定めた周期毎に上流から下流へ、又下流から上流に向かって超音波信号を送信し、伝搬時間を計測する。そして、第1送受信器と第2送受信器との超音波の伝搬時間差から流路の大きさや流体の流れ状態を考慮して、流量演算手段102で流量値を求める。
【0056】
そして、110は流量登録手段で、求めた流量値が所定流量以上の場合、器具流量として使用時間監視対象として登録される。111は使用時間計測手段で、流量登録手段110に器具流量として登録されると使用時間の計測を開始する。112は使用時間設定手段で、流量登録手段110に登録される流量の流量域に応じて使用時間の制限時間を予め設定されている。又、使用時間はガス需要家毎の使用時間に応じて使用時間範囲の下限から上限範囲が予めあり、その範囲内で設定される。
【0057】
103は異常判定手段で、使用器具の異常監視を行う。使用時間計測手段111の使用時間測定値と使用時間設定手段112の設定値とを比較し、使用時間が設定値を超えて異常な使用をされていないかを判定する。又、流量登録手段110の登録流量より使用最大流量の監視判定値などが記憶されており、例えばストーブ等へガスを供給するホースが何らかの原因で外れた時、異常な大流量が発生するが、そのような状態を監視するための合計流量遮断値等が設定されており、この設定値と流量登録手段110の登録流量値を異常判定手段103で比較判定することで、登録流量値が使用最大流量値を超えていないか等を判定する。この異常判定手段103で異常と判定したとき遮断手段105に遮断信号を送ってガスの供給を停止する。また、遮断状態や遮断内容を液晶表示素子等に表示すると共にガスの安全監視を行っている監視センター2に通信手段113などを通じて通報する。
【0058】
108は使用時間切替手段で、ガス遮断装置8と監視センター2の通信により遠隔監視機能が正常に作用しているときに使用時間設定手段112の設定値を予め定めた最長延長可能時間の範囲内で変更する。具体的には、通信手段113を介して無線子機9を通してネットワーク3を介してガス事業者の監視センター2とネットワーク接続通信を行う。ガス事業者の監視センター2より応答通信がネットワーク3を介して通信手段113が受信したとき、使用時間切替手段108は、使用時間設定手段112の設定値の上限値を更に上の上限値に全区分延長設定する。
【0059】
異常判定手段103は、ガス遮断装置8と監視センター2とが通信接続されていると使用時間設定値は延長された更なる上限値と下限値の範囲に設定された遮断値と比較する。
【0060】
次に、以上のように構成されたガス遮断装置の動作を説明する。
【0061】
ガス遮断装置8は、例えば無線子機9を介して中継器としての無線親機10との間で無線信号により通信する。無線親機10は更にネットワーク3に接続され、ガス事業者の監
視センター2に有線通信或いは無線通信網を介して接続される。そして、この通信網を利用してガス遮断装置8は予め決められたタイミング、あるいは所定の周期で使用時間切替手段108より通信手段113を介して、監視センター2との通信接続が正常にできているか否かを確認するためのセンター通信を行う。
【0062】
このセンター通信は、まずガス遮断装置8の無線子機9より中継器としての無線親機10を介してネットワーク3を通じセンタ2に通信する。監視センター2が受信すると応答電文を返信する。使用時間切替手段108は通信手段113を介して応答電文を受信すると使用時間設定手段112の設定値の上限値より更なる最長延長時間の設定可能信号を出力する。また、ネットワーク3との通信接続ができず、監視センター2からの応答電文を受信できない場合は使用時間設定手段112には、上限値延長設定不可信号を出力し、制限時間はネットワーク接続無の場合の低い上限値設定となる。
【0063】
ここで、予め定めたタイミング、あるいは所定の周期で実行されるセンター通信により監視センター2から応答電文が返信されたとき、ガス遮断装置8と監視センター2との間で正常な通信状態が確保され、監視センター2でガス遮断装置8の遠隔監視機能が正常に作用していると判断して、器具使用時間の延長を可能としている。
【0064】
そして、遠隔監視機能が正常な場合における延長可能な器具使用時間の制限値は、予め定めた最長延長可能時間の範囲において設定可能とし、その設定方法も最初に応答電文が返信されたとき最長延長可能時間を設定してもよく、予め定めたタイミング、あるいは所定の周期で応答電文が返信される度に最長延長可能時間の範囲において複数回に分けて設定するようにしてもよいものである。前者の設定方法によれば、器具使用時間の制限値の延長変更処理を簡単に行うことができ、かつ使い勝手の向上を図ることができる。また、後者の設定方法によれば、遠隔監視機能を確認しつつ制限時間を段階的に延長することができ、安全性を確保しつつ使い勝手の向上を図ることができる。
【0065】
ガス遮断装置8は、需要家宅で保有しているガス器具、例えばガスストーブや給湯器等が使用されるとその流量を流量検出手段101で検出する。例えば超音波センサを用いた場合は超音波信号の伝搬時間が検出値として計測され、この信号が流量演算手段102に送られて流量として算出され、器具使用と判定して流量登録手段110に登録される。
【0066】
流量登録されると使用時間計測手段111が器具の使用時間を計時し始める。一方、使用時間設定手段112は流量登録される流量の属する流量区分毎、使用時間の制限時間の下限値と上限値とを有している。通常は最大の上限値を使用時間設定手段112の設定値とするが、需要家の器具使用状況に応じた最適な器具使用時間の制限値を設定する場合は、使用時間設定手段112の中に一定期間の使用時間を計測し所定係数を乗じて設定値を更新する学習手段を設け、この学習手段で更新される設定値を器具使用時間の制限値として監視するようにしている。
【0067】
そして、本発明の遠隔監視機能が正常に作用しているときに器具使用時間の延長が可能になる構成においては、使用時間切替手段108として、学習手段で更新された設定値に応じて設定される最長延長可能時間の範囲内で使用時間設定手段112の設定値を設定することで、安全性と使い勝手のバランスを考慮したガス遮断装置を提供することができる。
【0068】
そして、異常判定手段103は使用時間計測手段111と使用時間設定手段112のその時点の設定値とを比較し、使用時間が設定より超えていないか監視する。
【0069】
一方、流量登録手段110に登録される前の求めた流量値が、或いは登録後の流量より
急激に増加し、ホース抜け等の原因による異常流量を超えていないかも並行して監視する。使用時間計測手段111が使用時間設定手段112の制限時間を超えていると判定すると、異常判定手段103は即座に遮断手段105に遮断信号を出力し、ガスの供給を停止して安全性を確保している。
【0070】
煮炊きでガステーブルを使用したりやガスファンヒータ等が使用されているとき、比較的長時間使用することがある。ガス需要家によってはこのような使い方をされるが、ガス遮断装置8と監視センター2とが通信接続されていると、器具の長時間使用の情報がガス遮断装置8より即座に監視センター2にネットワーク3を介して通報できるし、又監視センター2からも詳細な情報をネットワーク3を通じて通信電文で入手できる。
【0071】
このように、監視センター2のような遠隔よりガス需要家の器具使用状態を通信で監視できるので、使用時間の制限時間を延ばすことが可能となり、ガス需要家は暖房としてガスファンヒータを更に長時間使いたいのに予め設定された使用時間で遮断されたり、ガス事業者からの通報で一旦器具停止したり、することがなくなり手間がかからず、使い勝手が向上すると共に、通信ネットワークによる遠隔監視機能で安全確保が可能である。
【0072】
なお、本実施の形態に使用した数値限定は一例であり、又使用形態も本実施の形態に限定されるものではない。
【0073】
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2におけるガス遮断装置8の制御ブロック図の一例である。
【0074】
図3において、流量検出部101は、ガス通路内を通過するガス流量(例えば、ガス通路内の上流側と下流側に対向して超音波センサを取り付け、上流側から下流側、下流側から上流側に発信する超音波の伝搬時間の違いからガス流量を検知してもよいし、ガス通路内にガスが流れる経路を作成しガスが経路を流れるときに発生する振動からガス流量を検知しても同様の効果が得られる)に対応して流量信号Aを出力する。
【0075】
流量算出部102は、流量検出部101の流量信号Aを受け取ると、所定の演算処理に基づいて流量Bを算出する。
【0076】
異常流量判定部103は、流量算出部102の流量Bを受け取ると、所定の条件で長時間設定と短時間設定に区別して流量区分別に設定した器具の連続使用時間の許容値を用いて、流量Bに基づいた判定値変更部108のガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間G(例えば、図5に示すように室内器具であるFHの流量0.5m/hは外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限内では400分の長時間設定だが、有効期限切れでは50分の短時間設定とし、また、流量区分が屋外器具である給湯器の2.0m/hの場合は、大気開放なので外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限には関係なく長時間設定と短時間設定は同じ100分とする)を取得し、流量Bがガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gの間、継続して流れていれば弁閉信号Cを出力する。
【0077】
弁駆動部104は異常流量判定部103の弁閉信号Cまたはセンサ信号入力部109の弁閉信号Cを受け取ると弁駆動信号Dを出力する。
【0078】
弁105は、弁駆動部104の弁駆動信号Dを受け取るとガス通路を閉栓する。
【0079】
接続判定部107は、外付けセンサ106(例えば、ガス漏れ警報器、CO警報器や火災警報器等の個別型または複合型のものでも良いし、ガス遮断装置を監視するユーザ宅内
に設置された宅内情報盤等の管理システムでも良い)の接続状態信号Eを監視し、外付けセンサ106の有無を判定してセンサ有無信号Fを出力する。
【0080】
判定値変更部108は、接続判定部107のセンサ有/無信号Fがセンサ有になった場合には期間判定部200に判定開始信号Iを出力してガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定とし、センサ有/無信号Fがセンサ無(例えば、有効期限前に交換するためには外付けセンサ106が外されたり、急激に電池消耗あるいは商業用電源が外れたり、停電により外付けセンサ106が動作しなくなった場合。停電等の一時的なものはセンサ使用許可期間とセンサ有効期限のズレを発生させないために、センサ有無信号Fをセンサ無にしないことでセンサ使用許可期間の計時をリスタートさせないようにしてもよい)となった場合、あるいは期間判定部200から期間満了信号Jを受け取るとガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを短時間設定にする。
【0081】
期間判定部200は、判定値変更部108からの判定開始信号Iを受け取ると、計時を開始して予め保持している外付けセンサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、5年間)が経過すると期間満了信号Jを出力する。
【0082】
センサ信号入力部109は、外付けセンサ106からの異常検知信号H(例えば、ガス漏れやCO発生等の異常状態を外付けセンサ106が検出したことを報知する信号)を受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0083】
以上のように、本実施の形態においては、接続判定部107のセンサ有/無信号Fがセンサ有となった時点を起点として、期間判定部200が外付けセンサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、5年間)を経過するまで計時し、センサ使用許可期間に至ると期間満了信号Jすることで、判定値変更部108が一旦、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定としたものを、短時間設定に戻すことができる。
【0084】
つまり、本実施の形態では、ガス通路内のガス流量を検出する流量検出部101と、流量検出部101の検出信号Aに基づいて流量Bを算出する流量算出部102と、流量区分別に器具の連続使用時間の許容値を設定し所定の条件で許容値を長時間設定と短時間設定に変更する判定値変更部108と、ガス流量が検出されたとき流量算出部102で算出された流量Bに対応する連続使用時間の許容値を判定値変更部108より取り出し、ガス流量Aが検出されている時間が取り出した連続使用時間の許容値より長く継続しているとき弁閉信号Cを出力する異常流量判定部103と、異常流量判定部103の弁閉信号Cが入力されたとき弁駆動信号Dを出力する弁駆動部104と、弁駆動部104の駆動信号によりガス通路を閉栓する弁105と、屋内環境の異常を検出する外付けセンサ106と、外付けセンサ106の接続状態Eを監視し、センサ有/無信号Fを出力する接続判定部107と、接続判定部107からのセンサ有信号Iで外部センサ106の有効期間の計時を開始し予め定めた有効期限が経過すると期間満了信号Jを出力する期間判定部200と、外部センサ106からの異常検知信号Hが入力されると弁閉信号Cを出力するセンサ信号入力部109とを備え、判定値変更部108は、接続判定部107よりセンサ有信号が出力されたとき連続使用時間の許容値を長時間設定とし、接続判定部107よりセンサ無信号が出力されたとき連続使用時間の許容値を短時間設定とし、かつ期間判定部200より期間満了信号Jが出力されたとき連続使用時間の許容値を短時間設定としたことを特徴としたものである。
【0085】
そして、ガス遮断装置が外付けセンサ106の有効期限に達するか否かを監視し、有効期限に達すると自動的に器具の連続使用時間の許容値を長時間設定としたものを、短時間
設定に戻すことができ、有効期限が切れた不安定な状態にある外部センサ106を信頼することなく、器具の使用条件を制限することで、一応の安全性を確保することができ、外部センサ106が交換されるまでの安全性を確保するための暫定処置が簡単な処理で可能となる。
【0086】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3におけるガス遮断装置について、図3を用いて説明する。
【0087】
図3において、実施の形態2と同一機能を行う手段には同一番号を付している。そして、実施の形態2と相違する点は、接続判定部107に代えて、電圧判定部201を設けた点である。以下、その相違点を中心に説明する。
【0088】
電圧判定部201は、外付けセンサ106の接続状態信号Eの電圧を監視し、予め定めた電圧値以下(例えば、2.0V以下)に低下した後、再度予め定めた電圧値以上(例えば、2.8V以上)に戻ると、新しい外付けセンサ106に交換されたと認識(電池駆動している外付けセンサ106の出力電圧は電池消耗に伴い電圧降下が現れ、外付けセンサ106を交換しなければヒステリシスのある電圧判定をパスできないことを利用した判定方法)して交換済信号Kを出力する。
【0089】
判定値変更部108は、電圧判定部201の交換済信号Kを受け取ると、期間判定部200に判定開始信号Iを出力してガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定とし、期間判定部200から期間満了信号Jを受け取るとガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを短時間設定にする。
【0090】
期間判定部200は、判定値変更部108からの判定開始信号Iを受け取ると計時を開始して、予め保持している外付けセンサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、5年間)が経過すると期間満了信号Jを出力する。
【0091】
センサ信号入力部109は、外付けセンサ106からの異常検知信号H(例えば、ガス漏れやCO発生等の異常状態を外付けセンサ16が検出したことを報知する信号)を受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0092】
以上のように、本実施の形態においては、電圧判定部201の交換済信号Kを受け取った時点を起点として、期間判定部200が外付けセンサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間を経過するまで計時し、センサ使用許可期間に至ると期間満了信号Jを出力することで判定値変更部108が一旦、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定としたものを、短時間設定に戻すことができる。
【0093】
つまり、実施の形態3では、ガス通路内のガス流量を検出する流量検出部101と、流量検出部101の検出信号Aに基づいて流量Bを算出する流量算出部102と、流量区分別に器具の連続使用時間の許容値を設定し所定の条件で前記許容値を長時間設定と短時間設定に変更する判定値変更部108と、ガス流量が検出されたとき前記流量算出部102で算出された流量Bに対応する連続使用時間の許容値を前記判定値変更部108より取り出し、ガス流量が検出されている時間が取り出した連続使用時間の許容値より長く継続しているとき弁閉信号Cを出力する異常流量判定部103と、前記異常流量判定部103の弁閉信号Cが入力されたとき弁駆動信号Dを出力する弁駆動部104と、前記弁駆動部104の駆動信号Dによりガス通路を閉栓する弁105と、屋内環境の異常を検出する外付けセンサ106と、前記外付けセンサ106の接続状態を電圧レベルで監視し、所定レベル以上で接続有、所定レベル以下で接続無とした場合、電圧レベルが所定レベル以上から所定レベル以下に低下し、再度所定レベル以上に復帰したとき外付けセンサ106が交換
されたとして交換済信号Kを出力する電圧判定部201と、該電圧判定部201からの交換済信号Kで外部センサ106の有効期間の計時を再開し予め定めた有効期限が経過すると期間満了信号Jを出力する期間判定部200と、外部センサ106からの異常検知信号Hが入力されると弁閉信号Cを出力するセンサ信号入力部109とを備え、判定値変更部108は、電圧判定部201より交換済信号Kが出力されたとき連続使用時間の許容値を長時間設定とし、期間判定部200より期間満了信号Jが出力されたとき連続使用時間の許容値を短時間設定としたものである。
【0094】
そして、電圧判定部201により外部センサ106が交換されたか否かを確実に判断することができ、外部センサ106の有効期限管理に伴うガス器具の安全利用面において有効な手段となる。また、電圧判定部201より交換済信号Kが出力されたとき連続使用時間の許容値を長時間設定とし、期間判定部200より期間満了信号Jが出力されたとき連続使用時間の許容値を短時間設定としているため、有効期限が過ぎても交換されない場合は、器具の使用条件を制限することで、一応の安全性を確保することができ、外部センサ106が交換されるまでの安全性を確保するための暫定処置が簡単な処理で可能となる。
【0095】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4におけるガス遮断装置について、図3を用いて説明する。
【0096】
図3において、実施の形態2と同一機能を行う手段には同一番号を付している。そして、実施の形態2と相違する点は、外付けセンサ106の有効期限を任意に設定し変更することが可能な期間設定部202を設けた点である。以下、その相違点を中心に説明する。
【0097】
期間設定部202は外部より(例えば、設定器にて直接または公共や専用の通信網を使って遠隔より設定しても良い)設定期間(例えば、期間を3年とダイレクトに入れても良いし、3年を意味するコードを入れても同等の効果が得られる)を取得すると期間変更信号Lを出力する。
【0098】
期間判定部200は、判定値変更部108からの判定開始信号Iを受け取ると計時を開始して、期間設定部202の期間変更信号Lにより設定された期間に基づいた、外部センサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、先に設定された3年間)が経過すると期間満了信号Jを出力する。
【0099】
以上のように、本実施の形態においては、期間設定部202の期間変更信号Lにより個々の外付けセンサ106(例えば、警報器やCO警報器や火災警報器等)の有効期限(例えば、技術革新が進み外付けセンサ106の性能が向上して有効期限が長くなる場合にもガス遮断装置を交換することなく対応できる。あるいはガス遮断装置と外付けセンサ106の交換時期が異なり、外付けセンサ106を継続して使用しガス遮断装置を交換する場合に、交換したガス遮断装置に外付けセンサ106の残有効期限を設定することが可能となる)に細かく対応できるようになる。
【0100】
つまり、実施形態4では、外部センサ106の有効期限を変更するための期間変更信号Lを出力する期間設定部202を備え、期間判定部200は、所定の条件下で有効期間の計時を開始し、期間設定部202で設定された有効期限が経過すると期間満了信号Jを出力するようにしたものである。
【0101】
そして、期間設定部202の期間変更信号Lにより、種類や仕様の異なる個々の外付けセンサ106の有効期限を適切に設定することができ、より細かな対応が可能となる。
【0102】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5におけるガス遮断装置について、図3を用いて説明する。
【0103】
図3において、実施の形態2と同一機能を行う手段には同一番号を付している。そして、実施の形態2と相違する点は、外部センサ106の有効期限より短い期限とした予告期限を設定し、該予告期限に達すると予告報知信号を出力するようにした点である。以下、その相違点を中心に説明する。
【0104】
期間判定部202は、判定値変更部108からの判定開始信号Iを受け取ると計時を開始して、期間満了信号Jを出力するより以前の日時に設定されている予告期間(例えば、外付けセンサ106の有効期限が5年の場合、その3ヶ月前の4年と9ヶ月目の時点)に達すると予告報知信号Mを出力し、予め保持している外部センサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、5年間)が経過すると満了報知信号Nと期間満了信号Jを出力する。
【0105】
外部通信部23は、期間判定部200の予告報知信号Mを受け取ると外部に予告として報知し、満了報知信号Nを受け取ると外部に満了として報知し、外部に満了を報知した後、外部から遮断の指示を受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0106】
弁駆動部104は、実施の形態1、2、3で説明した内容に加えて、外部通信部203の弁閉信号Cを受け取ると弁駆動信号Dを出力するようにしたものとする。
【0107】
以上のように、本実施の形態においては、期間判定部200の予告報知信号Mに基づく外部通信部203からの予告を受け取った時点でガス遮断装置を監視しているセンタ(例えば、公共または専用の通信網を通してガス遮断装置の異常の有無を定期的または常時監視するセンタシステム)から工事業者に外付けセンサ106の交換を依頼し、期間判定部200の満了報知信号Nに基づく外部通信部203からの満了を受け取った時点で工事の未完を工事業者に通達する。工事業者の対応が困難と判断した場合にガス使用者の安全を守るために強制的(例えば、無条件にガス通路を閉栓しても良いし、ガス使用者の合意を得てからガス通路を閉栓する等、運用形態を変更することは容易に想定される)にガス通路を閉栓する手段を持つことができるようになる。
【0108】
つまり、実施の形態5では、外部センサ106の有効期限より短い期限とした予告期限を設定し、該予告期限に達すると予告報知信号Mを出力すると共に有効期限が経過すると満了報知信号Nを出力する期間判定部200と、期間判定部200からの予告報知信号Mと満了報知信号Nに基づき区別して外部に報知すると共に、外部からの遮断指示に基づき弁閉信号Cを出力する外部通信部203とを備え、予告報知信号Mが出力されてから満了報知信号Nが出力されるまでに、外部センサ106の交換作業が完了していない場合に外部通信部203を介して遮断指示を行うようにしたものである。
【0109】
そして、期間判定部200の予告報知信号Mに基づく外部通信部203からの予告を受け取った時点で、ガス遮断装置を監視しているセンタから工事業者に外付けセンサ106の交換を依頼し、期間判定部200の満了報知信号Nに基づく外部通信部203からの満了を受け取った時点で工事の未完を工事業者に通達する。工事業者の対応が困難と判断した場合に、ガス使用者の安全を守るために強制的にガス通路を閉栓することで、予告報知信号Mを用いた外部センサ106の交換作業期間の確保が可能となり、かつ作業未完時の安全性を確保することができる。
【0110】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6におけるガス遮断装置について、図3を用いて説明する。
【0111】
図3において、実施の形態2と同一機能を行う手段には同一番号を付している。そして、実施の形態2と相違する点は、外部センサの有効期限より長い期限とした猶予期限を設定し、有効期限が経過したとき出力される猶予期間中信号が猶予期限が経過しても継続して出力されているとき弁閉信号を出力する第2期間判定部を設けた点である。以下、その相違点を中心に説明する。
【0112】
期間判定部200は、判定値変更部108からの判定開始信号Iを受け取ると、猶予期間中信号Oの出力を停止して計時を開始し、予め保持している外部センサ106の有効期限であるセンサ使用許可期間(例えば、5年間)が経過すると期間満了信号Jと猶予期間中信号Oを出力する。
【0113】
第2期間判定部204は、期間判定部200の猶予期間中信号Oを受け取ると計時を開始し、予め保持している猶予期間(例えば、外付けセンサ106の交換に要するまでの期間として3ヶ月)に至っても猶予期間中信号Oが継続していると弁閉信号Cを出力する。
【0114】
弁駆動部104は、実施の形態1、2、3で説明した内容に加え、第2期間判定部204の弁閉信号Cを受け取ると弁駆動信号Dを出力するようにしたものとする。
【0115】
以上のように、本実施の形態においては、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを短時間設定に切り替えた後も、外付けセンサ106が交換されていないことを第2期間判定部204が猶予期間まで計時することで検出して、ガス通路を閉栓することができるようになる。
【0116】
つまり、実施の形態6では、外部センサ106の有効期限より長い期限とした猶予期限を設定し、有効期限が経過すると期間満了信号Jを出力すると共に猶予期間中信号Oを出力する期間判定部200と、期間判定部200からの猶予期間中信号Oで計時を開始し予め設定された猶予期限が経過しても猶予期間中信号Oが継続して出力されているとき弁閉信号Cを出力する第2期間判定部204とを備え、期間判定部200の満了報知信号Jで連続使用時間の許容値を短時間設定に変更し、その後、猶予期限が経過するまでに外部センサ106の交換作業が完了したとき猶予期間中信号Oの出力を停止するようにしたものである。
【0117】
そして、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間を短時間設定に切り替えた後も、外付けセンサ106が交換されていないことを第2期間判定部204が猶予期間まで計時することで検出することができ、交換されない場合にガス通路を閉栓することで、猶予期間中信号Oを用いた外部センサ106の交換作業期間の確保が可能となり、かつ作業未完時の安全性を確保することができる。
【0118】
(実施の形態7)
図4は、本発明の実施の形態7におけるガス遮断装置8の機能ブロック図を示すものである。
【0119】
図4において、流量算出部101は、ガス通路内を通過するガス流量(例えば、ガス通路内の上流側と下流側に対向して超音波センサを取り付け、上流側から下流側、下流側から上流側に発信する超音波の伝搬時間の違いからガス流量を検知してもよいし、ガス通路内にガスが流れる経路を作成しガスが経路を流れるときに発生する振動からガス流量を検知しても同様の効果が得られる)に対応して流量信号Aを出力する。
【0120】
流量算出部102は、流量検出部101の流量信号Aを受け取ると、所定の演算処理に基づいて流量Bを算出する。
【0121】
異常流量判定部103は、流量算出部102の流量Bを受け取ると、所定の条件で長時間設定と短時間設定に区別して流量区分別に設定した器具の連続使用時間の許容値を用いて、流量Bに基づいた判定値変更部108のガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間G(例えば、図5に示すように室内器具であるFHの流量0.5m/hは外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限内では400分の長時間設定だが、有効期限切れでは50分の短時間設定とし、また、流量区分が屋外器具である給湯器の2.0m/hの場合は、大気開放なので外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限には関係なく長時間設定と短時間設定は同じ100分とする)を取得し、流量Bがガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gの間、継続して流れていれば弁閉信号Cを出力する。
【0122】
弁駆動部104は、異常流量判定部103の弁閉信号Cまたはセンサ信号入力部109の弁閉信号Cを受け取ると弁駆動信号Dを出力する。
【0123】
弁105は、弁駆動部104の弁駆動信号Dを受け取るとガス通路を閉栓する。
【0124】
接続判定部107は、外付けセンサ106(例えば、ガス漏れ警報器、CO警報器や火災警報器等の個別型または複合型のものでも良いし、ガス遮断装置を監視するユーザ宅内に設置された宅内情報盤等の管理システムでも良い)の接続状態信号Eを監視し外付けセンサ16の有無を判定してセンサ有無信号Fを出力する。
【0125】
判定値変更部108は、接続判定部107のセンサ有/無信号Fがセンサ有になった場合にはガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定とし、センサ有/無信号Fがセンサ無(例えば、有効期限前に交換するためには外付けセンサ106が外されたり、急激に電池消耗あるいは商業用電源が外れたり、停電により外付けセンサ106が動作しなくなった場合。停電等の一時的なものはセンサ使用許可期間とセンサ有効期限のズレを発生させないために、センサ有/無信号Fをセンサ無にしないことでセンサ使用許可期間の計時をリスタートさせないようにしてもよい)となった場合、あるいは第2信号入力部205からの交換要求信号Qを受け取るとガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを短時間設定にする。
【0126】
センサ信号入力部109は、外付けセンサ106からの異常検知信号H(例えば、ガス漏れやCO発生等の異常状態を外付けセンサ106が検出したことを報知する信号)を受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0127】
第2信号入力部205は、外付けセンサ106から期限切れ信号P(例えば、有効期限が経過した場合に出力されるものでも良いし、予め外付けセンサ106を交換するために余裕を待たせて出力されるものでも良い)を受け取ると交換要求信号Qを出力する。
【0128】
以上のように、本実施の形態においては、第2信号入力部205の交換要求信号Qを受け取ることで判定値変更部108が一旦、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定としたものを、短時間設定に戻すことができるようになる。
【0129】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8におけるガス遮断装置について、図4を用いて説明する。
【0130】
図4において、他の実施の形態7と同一機能を行う手段には同一番号を付している。そして、実施の形態7と相違する点は、第2信号入力部205の交換要求信号Qを受け取ると満了報知信号を出力し、外部通信手段により報知するようにした点である。以下、その
相違点を中心に説明する。
【0131】
判定値変更部108は、接続判定部107のセンサ有/無信号Fがセンサ有になった場合にはガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間G(例えば、図5に示すように室内器具であるFHの流量0.5m/hは外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限内では400分の長時間設定だが、有効期限切れでは50分の短時間設定とし、また、流量区分が屋外器具である給湯器の2.0m/hの場合は、大気開放なので外付けセンサ106であるCOセンサの有効期限には関係なく長時間設定と短時間設定は同じ100分とする)を長時間設定とし、センサ有/無信号Fがセンサ無(例えば、有効期限前に交換するためには外付けセンサ106が外されたり、急激に電池消耗あるいは商業用電源が外れたり、停電により外付けセンサ106が動作しなくなった場合、停電等の一時的なものはセンサ使用許可期間とセンサ有効期限のズレを発生させないために、センサ有/無信号Fをセンサ無にしないことでセンサ使用許可期間の計時をリスタートさせないようにしてもよい)となった場合、あるいは第2信号入力部205からの交換要求信号Qを受け取るとガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを短時間設定にし、交換要求信号Qを受け取ると満了報知信号N(あるいは、予め外付けセンサ106を交換するために余裕を待たせて出力される期限切れ信号Pの場合は満了報知信号Nではなく予告報知信号Mとし、上記実施の形態2で説明した期間判定部200で予告期間分の例えば3ヶ月を計時させ、期間満了信号Jを受け取ることでガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間Gを長時間設定から短時間設定に変更し、満了報知信号Nを出力するようにしてもよい)を出力する。
【0132】
外部通信部203は、判定値変更部108の満了報知信号N(あるいは、予め外付けセンサ106を交換するために余裕を待たせた予告報知信号M)を受け取ると外部に満了(あるいは予告)として報知し、外部に満了を報知したあと外部から遮断の指示を受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0133】
弁駆動部104は、上記他の実施の形態1で説明した内容に加えて、外部通信部203の弁閉信号Cを受け取ると弁駆動信号Dを出力するようにしたものとする。
【0134】
以上のように、判定値変更部108の満了報知信号Nに基づく外部通信部203からの満了を受け取った時点で工事業者に外付けセンサの交換を依頼し、工事業者の対応が困難と判断した場合に、ガス使用者の安全を守るために強制的(例えば、無条件にガス通路を閉栓しても良いし、ガス使用者の合意を得てからガス通路を閉栓する等、運用形態を変更することは容易に想定される)にガス通路を閉栓する手段を持つことができるようになる。
【0135】
以上、実施の形態2から6において、ガス遮断装置が外付けセンサ106の有効期限内か否かを把握することで、ガス器具の連続使用時間の許容値である流量継続所定時間を自動的に長時間設定と短時間設定に区別して切り替えることが可能となり、外付けセンサ106の有効期限が過ぎた場合に、ガス使用者の安全性向上を図ることが可能となり、より高度な保安機能を担保することでシステムの信頼性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0136】
以上のように、本発明に係るガス遮断装置は、ネットワーク接続を介して遠隔監視される、あるいは警報器が接続され正常に機能している、ことによりガス流量器具の使用制限機能を適切に確保できるものであり、器具監視装置全般に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の実施の形態1における遮断装置とネットワークの接続形態を示す図
【図2】本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置の制御ブロック図
【図3】本発明の実施の形態2から6におけるガス遮断装置の制御ブロック図
【図4】本発明の実施の形態7、8におけるガス遮断装置の制御ブロック図
【図5】本発明の実施の形態における流量区分別の連続使用時間の設定値を示す図
【図6】従来のガス遮断装置の制御ブロック図
【図7】従来の他のガス遮断装置の制御ブロック図
【符号の説明】
【0138】
101 流量検出手段(流量情報取得手段)
102 流量演算手段(流量情報取得手段)
103 異常判定手段(異常使用判定手段)
105 遮断手段
106 外付けセンサ
107 接続判定部
108 判定値変更部(使用時間切替手段)
109 センサ信号入力部
110 流量登録手段(流量情報取得手段)
111 使用時間計測手段(異常使用判定手段)
112 使用時間設定手段(異常使用判定手段)
113 通信手段
200 期間判定部
201 電圧判定部
202 期間設定部
203 外部通信部
204 第2期間判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス通路内のガス流量を求め、該流量値が器具流量と判定したとき登録する流量情報取得手段と、流量値が登録されてからの連続使用時間を計測し、使用時間設定手段の設定値と比較して使用時間の適否を判断する異常使用判定手段と、外部と各種情報の送受信を行う通信手段と、外部との通信状態が正常か否かで使用時間設定手段の設定値を変更する使用時間切替手段と、を備えたガス遮断装置。
【請求項2】
通信手段は監視センターとの間で各種情報の通信を実行するものであって、
使用時間切替手段は、監視センターとの通信が正常に実行されたと判断したとき使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更し、監視センターとの通信が異常であると判断したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更する請求項1記載のガス遮断装置。
【請求項3】
通信手段は外付けセンサからの接続有無情報を受信するものであって、
使用時間切替手段は、外付けセンサの接続「有」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を延長する方向に変更し、外付けセンサの接続「無」情報を受信したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更する請求項1記載のガス遮断装置。
【請求項4】
通信手段は外付けセンサからの接続有無情報を受信するものであって、
外付けセンサの接続「有」情報を受信したとき有効期間の計時を開始し予め定めた有効期限が経過すると期間満了信号を出力する期間判定部を設け、
使用時間切替手段は、期間判定部より期間満了信号が出力されたとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更する請求項1または3記載のガス遮断装置。
【請求項5】
通信手段は外付けセンサからの交換要求信号を受信するものであって、
使用時間切替手段は、外付けセンサからの交換要求信号を受信したとき使用時間設定手段の設定値を短縮する方向に変更すると共に、満了報知信号を出力する請求項1記載のガス遮断装置。
【請求項6】
使用時間切替手段は、使用時間設定手段の設定値を変更するとき、予め定めた最長延長可能時間の範囲において複数回の変更処理を可能とした請求項1から5のいずれか1項記載のガス遮断装置。
【請求項7】
一定期間の使用時間を計測し所定係数を乗じて使用時間設定手段の設定値を更新する学習手段を備え、
使用時間切替手段は、前記学習手段で更新された設定値に応じて設定される最長延長可能時間の範囲内で使用時間設定手段の設定値を延長可能とした請求項1から5のいずれか1項記載のガス遮断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−210041(P2009−210041A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54425(P2008−54425)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】