説明

クライアント装置、サーバ装置、地図データ更新システム、方法及びこれらの制御方法

【課題】ユーザの住所などの付近とそれ以外で異なる圧縮率を使い分けることにより、よく使う地域について短時間で早い更新を実現すること。
【解決手段】車載機1から送信されたユーザの住所を表す位置情報を位置情報受信手段62が受信すると、地図データ圧縮記録手段63により、更新用地図データ記憶手段61に記憶された更新用地図データを、位置情報受信手段62で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、DVDーRなどの記録媒体に記録する。頻繁に使う自宅付近の地域だけ地図データを、低い圧縮率の更新データを短時間で復元し早期に更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置で用いる地図データの更新に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子技術の発達に伴い、車載用に代表されるナビゲーション装置の普及が著しい。ナビゲーション装置は、予め用意した地図データをもとに、GPSなどで得る自車位置を地図表示したり、施設検索や地図スクロールなどで指定した目的地への経路を探索し、画面表示や合成音声で進行方向などを案内するものである。なお、この場合の地図データは、狭義の地図や道路のデータだけでなく、施設検索用など各種の関連データを含む。
【0003】
このようなナビゲーション装置は、地図データの取扱いに応じ、外部との通信で逐次取得するいわゆる通信型やオフボードと呼ばれるタイプと、予めHDDやメモリに格納しておくオンボードと呼ばれるタイプがあるが、オンボードの機種では、道路や施設などの変遷を反映すべく適宜更新を要し、更新用地図データはDVDなどの記録メディアなどで提供される。
【0004】
そして、ナビゲーション装置一台あたりのデータは、例えば、地図関連10GB、その他5GBの計15GBといった具合に、非常に大容量であり、置換え分にしろ差分にしろ、更新用地図データもそれなりの容量になる。
【0005】
このため、更新に用いる記録メディアの容量(例えば片面一層DVDで4.7GB)に収まるよう、データの圧縮が必須となるが、圧縮されたデータを更新の際にもとのデータに復元する復元処理時間は、高圧縮であるほど時間がかかり、更新所要時間に影響する。このため、圧縮率を上げれば更新所要時間が長くなってユーザの負担となる一方、圧縮率を下げれば更新所要時間は短いが、記録メディアの容量あふれや更新データの削減を余儀なくされる。
【0006】
この点、地域ごとの更新も考えられるが、従来は、更新用地図データは、全体を均一的に圧縮していたため、地図上のどの地域を更新しても復元処理時間は同じであった。
【特許文献1】特開2003−97953
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、従来では、どの地域の地図データを更新するにしても更新用圧縮データの復元所要時間は同じであるため、例えば、ユーザにとって必要性の高い住所近辺の地域だけでも地図データを短時間で早く更新して使用したい、といった希望に応えることはできないという課題があり、その解決が待望されていた。
【0008】
なお、地図データの容量に関しては、通信型のナビゲーション装置において、自車の進行方向に通信の難しい地域がある場合、その分のデータをまとめて受信し、その容量がメモリ容量を超過しないように案内情報や地図情報などを優先度に応じ取捨選択する提案はあるが(特許文献1参照)、これは圧縮率ではなく情報の取捨選択であり、通信型であるオフボードのタイプを対象としたものである。
【0009】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、ユーザの住所などの付近とそれ以外で異なる圧縮率を使い分けることにより、よく使う地域について短時間で早い更新を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1のクライアント装置は、地図データを記録する地図データ記憶手段と、所定地点の位置情報を記憶する所定地点記憶手段と、日時を記憶する日時記憶手段と、現在の日時を取得する日時取得手段と、前記日時取得手段で取得された日時が、前記日時記憶手段に記憶されている日時と比較して所定期間経過しているかどうかを判断する期間判断手段と、前記期間判断手段で所定期間経過していると判断された場合に、前記所定地点記憶手段で記憶されている位置情報を所定のサーバ装置へ送信する位置情報送信手段と、提供される記録媒体に記憶された更新用地図データにより、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する地図データ更新手段と、を有することを特徴とした。
【0011】
請求項5のクライアント装置の制御方法は、請求項1の発明を方法という見方から捉えたもので、地図データを記録する地図データ記憶手段と、所定地点の位置情報を記憶する所定地点記憶手段と、日時を記憶する日時記憶手段と、を有し、コンピュータの演算制御部により、日時取得手段と、期間判断手段と、位置情報送信手段と、地図データ更新手段と、を実現するとともに、前記日時取得手段により、現在の日時を取得し、前記期間判断手段により、前記日時取得手段で取得された日時が、前記日時記憶手段に記憶されている日時と比較して所定期間経過しているかどうかを判断し、前記位置情報送信手段により、前記期間判断手段で所定期間経過していると判断された場合に、前記所定地点記憶手段で記憶されている位置情報を所定のサーバ装置へ送信し、前記地図データ更新手段により、提供される記録媒体に記憶された更新用地図データにより、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新することを特徴とした。
【0012】
請求項2のサーバ装置は、更新用地図データを記憶した更新用地図データ記憶手段と、通信で接続されるクライアント装置から送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記更新用地図データ記憶手段に記憶された更新用地図データを、前記位置情報受信手段で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、記録媒体に記録する地図データ圧縮記録手段と、を有することを特徴とした。
【0013】
請求項6の発明は、請求項2の発明を方法という見方から捉えたもので、更新用地図データを記憶した更新用地図データ記憶手段と、コンピュータの演算制御部の制御による位置情報受信手段と、地図データ圧縮記録手段と、を有するサーバ装置の制御方法において、前記位置情報受信手段により、通信で接続されるクライアント装置から送信された位置情報を受信すると、前記地図データ圧縮記録手段により、前記更新用地図データ記憶手段に記憶された更新用地図データを、前記位置情報受信手段で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、記録媒体に記録することを特徴とした。
【0014】
請求項3の地図データ更新システムは、請求項1のクライアント装置と、請求項2のサーバ装置と、を組み合わせることを特徴とした。
【0015】
請求項7の地図データ更新方法は、請求項3の発明を方法という見方から捉えたもので、 請求項5のクライアント装置の制御方法と、請求項6のサーバ装置の制御方法と、を組み合わせることを特徴とした。
【0016】
これらの態様では、圧縮して提供する更新用地図データの圧縮率について、登録しているユーザの自宅住所等を無線通信でサーバへ送信し、その付近の所定範囲内は復元の早い低圧縮率、その範囲外はコンパクトな高圧縮率、と異なる圧縮率を使い分けて記録媒体に記録することにより、頻繁に使う地域だけ地図データを早く短時間で更新するなど、コンパクトなデータ容量と迅速な更新を両立可能となる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1に記載のクライアント装置において、前記地図データ更新手段は、それまで更新に使用していた更新用地図データの圧縮率と圧縮率の異なる更新用地図データで更新しようとした場合は一時処理を中止することを特徴とした。
【0018】
請求項8の発明は、請求項4の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項5に記載のクライアント装置の制御方法において、前記地図データ更新手段により、それまで更新に使用していた更新用地図データの圧縮率と圧縮率の異なる更新用地図データで更新しようとした場合は一時処理を中止することを特徴とした。
【0019】
このように、地図の更新の際、圧縮率が例えば低圧縮から高圧縮に変わる際に処理を止めて続行を確認することにより、低圧縮率ですぐ済む更新は直ちに行い、それ以外は余裕のあるときに、といった具合に個々のユーザの事情に合った使い勝手が実現可能となる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、ユーザの住所などの付近とそれ以外で異なる圧縮率を使い分けることにより、よく使う地域について短時間で早い更新を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題での説明と共通の前提事項は適宜省略する。
【0022】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1の構成図に示すように、クライアント装置であるナビゲーション装置(以下「車載機」とも呼ぶ)1と、サーバ装置(以下、単に「サーバ」とも呼ぶ)2と、を組み合わせた地図データ更新システムであり、車載機1は、地図データを記録するHDDなどの地図データ記憶手段10と、自車位置検出に用いる位置・方位検出部15と、VICSデータ受信部20と、入出力部25と、携帯電話などで無線通信を行う無線通信部30と、DVD等の記録媒体を読み書きするためのメディア制御部35と、を有する。
【0023】
このうち、位置・方位検出部15は、GPSを用いる絶対位置・方位日時取得部17と、振動ジャイロセンサや車速パルス処理回路などを用いる相対位置・方位取得部19と、を有する。また、VICSデータ受信部20は、光・電波ビーコン受信部22と、FM受信部24と、を有する。また、入出力部25は、ボタンやタッチパネルなどの入力部27と、画面や音声等の出力部29と、を有する。
【0024】
また、車載機1は、以上の各部やメモリ40を利用して制御や情報処理を行う演算制御部であるCPU50を有し、このCPU50は、図示しない制御プログラムにより、図1に示す各要素51〜56を実現する。これら各要素は、以下のような本実施形態の各機能作用を実現実行する処理手段で、例えば、情報の記憶は、メモリ40や地図データ記憶手段10に変数などの領域を確保して行う。
【0025】
また、サーバ2は、更新用地図データを記憶したHDDなどの更新用地図データ記憶手段61と、図示はしないがCPUなどの演算制御部が車載機1と同様に制御プログラムやサーバ装置のハードウェアを用いることにより、外部との通信を処理する位置情報受信手段62と、DVDなどの記録媒体への書込みを行う地図データ圧縮記録手段63と、を実現している。
【0026】
〔2.作用〕
以上のように構成された本実施形態における処理の流れを表すフローチャートの一例を図2に示す。なお、車載機1では、所定地点記憶手段51が、所定地点、すなわちユーザが車載機1を使用する本拠地として入力操作などで登録した例えば自宅住所の位置情報を予め記憶し、また、日時記憶手段52は地図データを最後に更新した日時を記憶するが、この日時として当初は車載機1を車両に搭載した日時を記録する。
【0027】
そして、車載機1の稼働中は、日時取得手段53が、GPS衛星3から信号電波とともに送信される現在日時を、絶対位置・方位日時取得部17を制御して受信するなどにより、現在の日時を逐次取得し(ステップS01)、このように日時取得手段53で取得された日時をもとに、期間判断手段54が、日時記憶手段52に記憶されている日時と比較して所定期間経過しているかどうかを判断する(ステップS02)。
【0028】
そして、期間が未経過なら何もしないが、期間判断手段54で所定期間経過していると判断された場合(ステップS02)、更新するかユーザに判断を仰ぎ(ステップS03)、更新する場合は、位置情報送信手段55が、所定地点記憶手段51で記憶されているユーザ自宅住所などの位置情報を、サーバ2へ送信する。
【0029】
一方、サーバ2では、通信で接続されるクライアント装置である車載機1から送信された位置情報を位置情報受信手段62が受信すると(ステップS21)、地図データ圧縮記録手段63により、更新用地図データ記憶手段61に記憶された更新用地図データを、位置情報受信手段62で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、DVDーRなどの記録媒体に記録(ステップS22)。このように更新用地図データを記録した記録媒体は、ユーザへ配送し車載機にセットさせる。
【0030】
これは、車載機1から送られてきたユーザの住所を基に、その住所近辺すなわちその住所を中心とした所定範囲内については低圧縮、所定範囲外については高圧縮とした、更新用地図データ(「更新データ」とも呼ぶ)を作成することであり、図3は、二種の圧縮率の適用範囲を示す概念図で、例えば、ユーザの住所である群馬県を中心に、住所付近の所定範囲(円の内側)は低圧縮、その外側は高圧縮とする。
【0031】
そして、図4の概念図に示すように、高い圧縮率による圧縮データは(図4(1))、容量は相対的に小さい反面、復元に長時間かかり、低い圧縮率であれば容量は相対的に大きいが、逆に短時間で復元できる(図4(2))。本実施形態では、ユーザの住所付近の限られた範囲だけを低圧縮率にすることで、更新データ全体を不必要に大容量にすることなく、頻繁に使う地域についてのみ、短時間で更新データを復元しとりあえず先に更新することを可能とする。
【0032】
すなわち、車載機1では、地図データ更新手段56が、提供される記録媒体に記憶された更新用地図データにより、地図データ記憶手段10に記憶されている地図データを更新するが、この際、地図データ更新手段56は、それまで更新に使用していた更新用地図データの圧縮率と圧縮率の異なる更新用地図データで更新しようとした場合は一時処理を中止する。
【0033】
すなわち、車載機1では、記録媒体がセットされると(ステップS05)、まず、自宅周辺の地域(「特定地域」と呼ぶこととする)に係る低圧縮の更新データを記録媒体から読み出して(ステップS06)もとの更新データを復元し(ステップS07)、これによりHDDすなわち地図データ記憶手段10内の特定地域の地図データを更新する(ステップS08)。
【0034】
続いて、高圧縮の更新用地図データによる更新に移る際に、一時処理中止し、残りの地域の地図データを更新するかどうかをユーザーへ問い合わせる(ステップS09)。ここで残りの地域は更新せずに一旦処理を終了することも可能であるが、その場合は、残りの部分について、次回や後日に車載機を起動する際などに、更新するかを再度問い合わせる。
【0035】
これら問い合わせにおいて、更新を選択すると(ステップS09)、残りの地域について高圧縮の更新データを読み出して(ステップS10)復元し(ステップS11)、更新を行う(ステップS12)。
【0036】
この際、バックグラウンド処理での更新が望ましく、その場合、例えば「自宅周辺の地図更新は終了しました。これより自宅周辺より遠方の地図を更新します。更新中は電源を切らないでください。なお、更新中でも自宅周辺(半径100km)なら経路案内ができます」のようなメッセージを出力すればよい。
【0037】
〔3.効果〕
以上のように、本実施形態では、圧縮して提供する更新用地図データの圧縮率について、登録しているユーザの自宅住所等を無線通信でサーバへ送信し、その付近の所定範囲内は復元の早い低圧縮、その範囲外はコンパクトな高圧縮率、と異なる圧縮率を使い分けて記録媒体に記録することにより、頻繁に使う地域だけ地図データを、低い圧縮率の更新データを短時間で復元し早期に更新するなど(図4)、コンパクトなデータ容量と迅速な更新を両立可能となる。
【0038】
特に、本実施形態では、地図の更新の際、圧縮率が例えば低圧縮から高圧縮に変わる際に処理を止めて続行を確認することにより、低圧縮率ですぐ済む更新は直ちに行い、それ以外は余裕のあるときに、といった具合に個々のユーザの事情に合った使い勝手が実現可能となる。
【0039】
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するものやそれ以外の他の実施形態も含むものである。例えば、本発明は、ナビゲーション装置以外の地図データの更新にも適用可能である。また、前回の更新から所定期間経過した場合、ユーザに確認せずに位置情報を送信してもよいし、また、更新データを記録する記録媒体は、DVDのほか、メモリースティックやminiSDカード(それぞれ登録商標)といったフラッシュメモリ媒体などでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態における地図データ更新の処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施形態において、地域により二種の圧縮率を使い分ける状態を示す概念図。
【図4】圧縮率により復元所要時間が異なることを示す概念図。
【符号の説明】
【0041】
1…車載機
2…サーバ
3…衛星
15…方位検出部
17…絶対位置・方位日時取得部
19…相対位置・方位取得部
20…データ受信部
22…光・電波ビーコン受信部
24…FM受信部
25…入出力部
27…入力部
29…出力部
30…無線通信部
35…メディア制御部
40…メモリ
51…所定地点記憶手段
52…日時記憶手段
53…日時取得手段
54…期間判断手段
55…位置情報送信手段
56…地図データ更新手段
61…更新用地図データ記憶手段
62…位置情報受信手段
63…地図データ圧縮記録手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記録する地図データ記憶手段と、
所定地点の位置情報を記憶する所定地点記憶手段と、
日時を記憶する日時記憶手段と、
現在の日時を取得する日時取得手段と、
前記日時取得手段で取得された日時が、前記日時記憶手段に記憶されている日時と比較して所定期間経過しているかどうかを判断する期間判断手段と、
前記期間判断手段で所定期間経過していると判断された場合に、前記所定地点記憶手段で記憶されている位置情報を所定のサーバ装置へ送信する位置情報送信手段と、
提供される記録媒体に記憶された更新用地図データにより、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する地図データ更新手段と、
を有することを特徴としたクライアント装置。
【請求項2】
更新用地図データを記憶した更新用地図データ記憶手段と、
通信で接続されるクライアント装置から送信された位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記更新用地図データ記憶手段に記憶された更新用地図データを、前記位置情報受信手段で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、記録媒体に記録する地図データ圧縮記録手段と、
を有することを特徴としたサーバ装置。
【請求項3】
請求項1のクライアント装置と、
請求項2のサーバ装置と、
を組み合わせることを特徴とした地図データ更新システム。
【請求項4】
前記地図データ更新手段は、それまで更新に使用していた更新用地図データの圧縮率と圧縮率の異なる更新用地図データで更新しようとした場合は一時処理を中止することを特徴とした請求項1に記載のクライアント装置。
【請求項5】
地図データを記録する地図データ記憶手段と、
所定地点の位置情報を記憶する所定地点記憶手段と、
日時を記憶する日時記憶手段と、
を有し、コンピュータの演算制御部により、日時取得手段と、期間判断手段と、位置情報送信手段と、地図データ更新手段と、を実現するとともに、
前記日時取得手段により、現在の日時を取得し、
前記期間判断手段により、前記日時取得手段で取得された日時が、前記日時記憶手段に記憶されている日時と比較して所定期間経過しているかどうかを判断し、
前記位置情報送信手段により、前記期間判断手段で所定期間経過していると判断された場合に、前記所定地点記憶手段で記憶されている位置情報を所定のサーバ装置へ送信し、
前記地図データ更新手段により、提供される記録媒体に記憶された更新用地図データにより、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する
ことを特徴としたクライアント装置の制御方法。
【請求項6】
更新用地図データを記憶した更新用地図データ記憶手段と、コンピュータの演算制御部の制御による位置情報受信手段と、地図データ圧縮記録手段と、を有するサーバ装置の制御方法において、
前記位置情報受信手段により、通信で接続されるクライアント装置から送信された位置情報を受信すると、
前記地図データ圧縮記録手段により、前記更新用地図データ記憶手段に記憶された更新用地図データを、前記位置情報受信手段で受信された位置情報の地点から所定範囲内についての圧縮率と、その所定範囲外についての圧縮率と、を異ならせて、記録媒体に記録する
ことを特徴としたサーバ装置の制御方法。
【請求項7】
請求項5のクライアント装置の制御方法と、
請求項6のサーバ装置の制御方法と、
を組み合わせることを特徴とした地図データ更新方法。
【請求項8】
前記地図データ更新手段により、それまで更新に使用していた更新用地図データの圧縮率と圧縮率の異なる更新用地図データで更新しようとした場合は一時処理を中止することを特徴とした請求項5に記載のクライアント装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−241573(P2008−241573A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−84779(P2007−84779)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】