説明

クロックデータリカバリ回路

【課題】ジッタに高速に追従可能なCDR回路を提供する。
【解決手段】フリップフロップFF1〜FF4はそれぞれ、入力データDINを対応するクロック信号CKのタイミングでラッチする。i(iは自然数)番目の第1論理ゲートG1iは、(2×i−1)番目のフリップフロップFFの出力と(2×i)番目のフリップフロップFFの出力とが不一致のときアサートされる内部アップ信号UPを生成する。j(jは自然数)番目の第2論理ゲートG2jは、(2×j)番目のフリップフロップFFの出力と(2×j+1)番目のフリップフロップFFの出力とが不一致のときアサートされる内部ダウン信号dnを生成する。第3論理ゲートG3は、複数の内部アップ信号up1〜up2にもとづきアップ信号UP_Aを生成する。第4論理ゲートG4は、複数の内部ダウン信号dn1、dn2にもとづきダウン信号DN_Aを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDR(Clock Data Recovery)回路に関する。
【背景技術】
【0002】
少ない本数のデータ伝送線路を介して半導体集積回路間でデータを送受信するために、シリアルデータ伝送が利用される。シリアルデータ信号の受信は、シリアルデータの各ビットデータを、それと同期したクロック信号のタイミングでラッチすることにより行われる。
【0003】
ここでシリアルデータ信号にクロック信号が埋め込まれる場合がある。この場合、CDR回路によってシリアルデータ信号の変化点を監視し、検出した変化点にもとづいてクロック信号を再生し、再生したクロック信号によってシリアルデータ信号をラッチする。特許文献1、2には関連技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−5999号公報
【特許文献2】特開2003−204319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シリアルデータ伝送には、フルレートとハーフレートと称される2つの方式が存在する。ハーフレートではCDR回路は、伝送データレートの1/2の周波数を有し、かつ位相が互いに(360°/N)度シフトしているN相クロック信号が生成される。ここでNは4以上の整数である。
【0006】
たとえば従来では、シリアルデータ信号を第1相のクロック信号でサンプリングした値と、シリアルデータ信号を第2相のクロック信号でサンプリングしたデータの一致・不一致にもとづきアップ信号・ダウン信号を発生し、アップ信号・ダウン信号に応じたN相クロック信号の周波数をフィードバック制御する。この方式では、データ間の位相差も信号として出力されるため、データの値が連続して変化する回数とは無関係の期間、アサートされるアップ信号やダウン信号が生成されてしまう。
【0007】
特許文献1の技術では、サンプリングしたデータを一旦、フリップフロップやラッチ回路でタイミング同期し、データ変化を比較した後にアップ信号、ダウン信号を生成している。しかしながらこの方式ではアップ信号、ダウン信号に遅延が生ずるため、回路の応答性が悪化し、入力データのジッタに対する追従性が低下するという問題がある。
【0008】
本発明は係る状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的の一つは、ジッタに高速追従可能なクロックデータリカバリ回路の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある態様は、クロックデータリカバリ回路に関する。このクロックデータリカバリ回路は、それぞれが入力された制御電圧に応じた周波数を有し、互いに位相が等間隔にシフトしている複数のクロック信号を含む多相クロック信号を発生する電圧制御発振器と、入力データの位相を、複数のクロック信号それぞれの位相と比較し、比較結果を示すアップ信号およびダウン信号を含む位相差信号を発生する位相比較器と、位相差信号のアップ信号がアサートされるとき、電圧制御発振器の周波数が高くなるように、位相差信号のダウン信号がアサートされるとき、電圧制御発振器の周波数が低くなるように、制御電圧を発生するチャージポンプ回路と、を備える。位相比較器は、複数のフリップフロップ、複数の第1論理ゲート、複数の第2論理ゲート、第3論理ゲートおよび第4論理ゲートを含む。
複数のフリップフロップは、複数のクロック信号ごとに設けられ、それぞれが入力データを対応するクロック信号のタイミングでラッチする。複数の第1論理ゲートは、奇数番目のフリップフロップごとに設けられる。i(iは自然数)番目の第1論理ゲートは、(2×i−1)番目のフリップフロップの出力と(2×i)番目のフリップフロップの出力とが不一致のときアサートされる内部アップ信号を生成するように構成される。
複数の第2論理ゲートは、偶数番目のフリップフロップごとに設けられている。j(jは自然数)番目の第2論理ゲートは、(2×j)番目のフリップフロップの出力と(2×j+1)番目のフリップフロップの出力とが不一致のときアサートされる内部ダウン信号を生成するように構成される。第3論理ゲートは、複数の第1論理ゲートにより生成された複数の内部アップ信号にもとづき、アップ信号を生成する。第4論理ゲートと、複数の第2論理ゲートにより生成された複数の内部ダウン信号にもとづき、ダウン信号を生成する。
【0010】
この態様によると、データ変化に比例するアップ信号およびダウン信号を、少ない遅延で生成することができ、再生されたクロック信号のジッタを抑制できるとともに、入力クロック信号のジッタへの追従性を高めることができる。
【0011】
第3論理ゲートは、すべての内部アップ信号がアサートされるときに、アップ信号をアサートし、第4論理ゲートは、すべての内部ダウン信号がアサートされるときに、ダウン信号をアサートしてもよい。
【0012】
複数のクロック信号は4相であってもよい。
【0013】
複数の第1論理ゲートおよび複数の第2論理ゲートはEOR(排他的論理和)ゲートであり、第3論理ゲートおよび第4論理ゲートはAND(論理積)ゲートであってもよい。
【0014】
電圧制御発振器は、リング状に接続され、それぞれの遅延量が制御電圧に応じて調節される複数の差動遅延回路と、複数の差動遅延回路ごとに設けられ、それぞれが、対応する差動遅延回路に入力される差動信号をシングルエンド形式の内部クロック信号に変換する複数のコンパレータと、位相が互いに180度シフトしている内部クロック信号のペアを受け、それぞれのデューティ比を補正して出力するデューティ補正回路と、を含んでもよい。
この態様では、クロック信号のデューティ比を補正した後に、位相比較のためのフリップフロップへと供給するため、正確な位相比較が可能となる。
【0015】
デューティ補正回路は、その第1入力端子に内部クロック信号のペアの一方が入力される第1NAND(否定論理積)ゲートと、その第1入力端子に内部クロック信号のペアの他方が入力され、その第2入力端子が第1NANDゲートの出力端子と接続され、その出力端子が第1NANDゲートの第2入力端子と接続された第2NANDゲートと、その第1入力端子が第1NANDゲートの出力端子と接続された第3NANDゲートと、その第1入力端子が第2NANDゲートの出力端子と接続され、その第2入力端子が第3NANDゲートの出力端子と接続され、その出力端子が第3NANDゲートの第2入力端子と接続された第4NANDゲートと、を含んでもよい。
【0016】
デューティ補正回路は、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第1PMOS(PチャンネルMetal Oxide Semiconductor)トランジスタ、第1NMOS(NチャンネルMetal Oxide Semiconductor)トランジスタ、第2NMOSトランジスタと、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第2PMOSトランジスタ、第3NMOSトランジスタ、第4NMOSトランジスタと、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第3PMOSトランジスタ、第5NMOSトランジスタ、第6NMOSトランジスタと、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第4PMOSトランジスタ、第7NMOSトランジスタ、第8NMOSトランジスタと、を含んでもよい。第1PMOSトランジスタ、第2NMOSトランジスタのゲートに内部クロック信号のペアの一方が入力され、第2PMOSトランジスタ、第4NMOSトランジスタのゲートに内部クロック信号のペアの他方が入力され、第1PMOSトランジスタと第1NMOSトランジスタの接続点が、第3NMOSトランジスタ、第3PMOSトランジスタ、第6NMOSトランジスタのゲートと接続され、第2PMOSトランジスタと第3NMOSトランジスタの接続点が、第1NMOSトランジスタ、第4PMOSトランジスタ、第8NMOSトランジスタのゲートと接続され、第3PMOSトランジスタと第5NMOSトランジスタの接続点が、第7NMOSトランジスタのゲートおよびデューティ補正回路の一方の出力端子と接続され、第4PMOSトランジスタと第7NMOSトランジスタの接続点が、第5NMOSトランジスタのゲートおよびデューティ補正回路の他方の出力端子と接続されてもよい。
【0017】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0018】
本発明のある態様によれば、少ない遅延でクロック信号を再生可能なクロックデータリカバリ回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態に係るCDR回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCDR回路における各信号のタイミングを示すタイムチャートである。
【図3】図1の位相比較器の構成を示す回路図である。
【図4】図4(a)、(b)は、図3の位相比較器の動作を示すタイムチャートである。
【図5】図5(a)、(b)は、図3の位相比較器の動作を示すタイムチャートである。
【図6】図1のVCOの構成を示す回路図である。
【図7】図7(a)、(b)は、デューティ補正回路の構成を示す回路図である。
【図8】図8(a)、(b)は、デューティ補正回路の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0021】
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0022】
図1は、実施の形態に係るCDR回路100の構成を示すブロック図である。CDR回路100は、位相比較器10、周波数比較器20、セレクタ30、チャージポンプ回路40、ループフィルタ50、VCO(Voltage Controlled Oscillator)60、シリアルパラレル変換器70を備える。
【0023】
CDR回路100は、シリアル形式の差動入力データDIN+、DIN−(以下、必要に応じて単に入力データDINと総称する)を受ける。入力データDINには、クロック信号が埋め込まれている。CDR回路100は入力データDINからクロック信号を抽出・再生し、再生したクロック信号を利用して入力データDINの値を取り込む。
【0024】
CDR回路100は、データレートの1/2の周波数の4相クロック信号CK1〜CK4を再生する。また4相クロック信号CK1〜CK4は、互いに位相が1/4周期(90度)ずつシフトしている。4相クロック信号CK1〜CK4は、いわゆるPLL回路によって生成される。
【0025】
位相比較器10は、4相クロック信号CK1〜CK4のうち、位相が互いに180度シフトしている第1クロック信号CK1および第3クロック信号CK3を利用して、クロック信号の1周期ごとに2つのデータDOUT1、DOUT2を取得する。具体的には、第1クロック信号CK1のポジティブエッジのタイミングで入力データDINの値をラッチし、その値をデータDOUT1とし、第3クロック信号CK3のポジティブエッジのタイミングで入力データDINの値をラッチし、その値をデータDOUT2とする。データDOUT1、DOUT2は、後段のシリアルパラレル変換器70へと供給される。図2は、図1のCDR回路100における各信号のタイミングを示すタイムチャートである。
【0026】
シリアルパラレル変換器70は、シリアルデータDOUT1、DOUT2と、それらと同期したクロック信号CK1、CK3を受け、シリアルデータDOUT1、DOUT2のタイミングを合わせて出力パラレルデータDOUTに変換する。シリアルパラレル変換器70は、出力パラレルデータDOUTを、それと同期したクロック信号CKOUTとともに後段の処理ブロックへと出力する。
【0027】
以下、CDR回路100におけるクロック信号CK1〜CK4の抽出、再生に関する構成を説明する。
【0028】
位相比較器10、チャージポンプ回路40、ループフィルタ50、VCO60は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路を形成する。このPLL回路によって、第2クロック信号CK2のエッジのタイミングと、第4クロック信号CK4のエッジのタイミングがそれぞれ、入力データDINの変化点と一致するように、クロック信号CK1〜CK4の周波数および位相がフィードバック制御される。
【0029】
VCO60は、入力された制御電圧Vcnt2に応じた周波数で発振する。VCO60は、4相クロック信号CK1〜CK4を発生する。たとえばVCO60は、4段の遅延素子がリング状に接続されたリングオシレータである。各遅延素子は制御電圧Vcnt2によってバイアスされており、それぞれの遅延量が制御電圧Vcnt2によって制御される。その結果、リングオシレータの発振周波数は、制御電圧Vcnt2に応じたものとなる。4相のクロック信号CK1〜CK4は、4つの遅延素子の入力信号(もしくは出力信号)に相当する。
【0030】
位相比較器10は、入力データDINとクロック信号CK1〜CK4を受ける。位相比較器10は、入力データDINの位相をクロック信号CK1〜CK4それぞれの位相と比較し、アップ信号UP_A、ダウン信号DN_Aを発生する。アップ信号UP_Aとダウン信号DN_Aを総称して位相差信号PD_Aとも称する。
【0031】
入力データDINに対してクロック信号CKの位相が遅れているときには、アップ信号UP_Aがアサート(ハイレベル)され、入力データDINに対してクロック信号CKの位相が進んでいるときには、ダウン信号DN_Aがアサートされる。
【0032】
位相差信号PD_Aは、はセレクタ30を経てチャージポンプ回路40へと入力される。チャージポンプ回路40は、アップ信号UP_Aがアサートされると制御電圧Vcnt1を増加させ、ダウン信号DN_Aがアサートされると制御電圧Vcnt1を低下させる。ループフィルタ50はラグリードフィルタであり、制御電圧Vcnt1の高周波成分を調整し、制御電圧Vcnt2を生成する。ループフィルタ50としてローパスフィルタを用いてもよい。
【0033】
チャージポンプ回路40の構成は限定されないが、たとえば、キャパシタと、アップ信号UP_Aに応答してキャパシタを充電する充電回路と、ダウン信号DN_Aに応答してキャパシタを放電する放電回路と、を含んで構成される。制御電圧Vcnt2はVCO60へと出力される。
【0034】
クロック信号CKの位相が遅れて、アップ信号UP_Aがアサートされると、制御電圧Vcnt2が上昇するためクロック信号CKの周波数が高くなり、位相が進むようにフィードバックがかかる。反対にクロック信号CKの位相が進んで、ダウン信号DN_Aがアサートされると、制御電圧Vcnt2が低下するためクロック信号CKの周波数が低くなり、位相が遅れるようにフィードバックがかかる。その結果、クロック信号CKの周波数および位相が、入力データDINの変化点(エッジ)を基準として最適化される。
【0035】
上述のPLL回路に加えて、CDR回路100は、周波数比較器20、チャージポンプ回路40、ループフィルタ50、VCO60が形成するFLL(Frequency Locked Loop)回路を備える。
【0036】
FLL回路によってクロック信号CK2およびCK4の周期が、入力データDINのデータ周期Tdと一致するようにクロック信号CK1〜CK4の周波数および位相がフィードバック制御される。なおFLL回路のループは省略してもよい。
【0037】
第1コンパレータCMP1は、入力データDIN+とDIN−を比較し、リファレンス信号Refを生成する。また第2コンパレータCMP2は、クロック信号CK2とCK4を比較し、Vco信号を生成する。周波数比較器20は、リファレンス信号RefとVco信号を比較し、その位相差に応じた位相周波数差信号PFDを生成する。位相周波数差信号PFDは、リファレンス信号Refの位相に対して、Vco信号の位相が進んでいるか遅れているかを示す。位相周波数差信号PFDは、位相差信号PDと同様に、アップ信号UP_Bとダウン信号DN_Bを含む。Vco信号の位相が遅れているときアップ信号UP_Bがアサートされ、その位相が進んでいるときダウン信号DN_Bがアサートされる。
【0038】
位相周波数差信号PFDは、セレクタ30を経てチャージポンプ回路40へと入力される。チャージポンプ回路40、ループフィルタ50、VCO60の動作は上述したとおりである。セレクタ30は、位相差信号PDと位相周波数差信号PFDを受け、制御信号(UP/DN)を発生する。
【0039】
FLL回路によって、クロック信号CK2のポジティブエッジとクロック信号CK4のポジティブエッジとの間隔が、入力データDINの周期と一致するようにクロック信号CK1〜CK4の周波数および位相がフィードバック制御される。
【0040】
以上がCDR回路100全体の構成である。続いて、位相比較器10の具体的な構成を説明する。図3は、図1の位相比較器10の構成を示す回路図である。位相比較器10は、フリップフロップFF1〜FF4、バッファBUF1〜BUF4およびデコーダ回路12を備える。
【0041】
複数のフリップフロップFF1〜FF4はそれぞれ、クロック信号CK1〜CK4ごとに設けられる。i番目のフリップフロップFFi(1≦i≦4)は、入力信号DIN+とDIN−を比較(シングルエンド変換)し、比較結果を示すデータを、対応するクロック信号CKiのポジティブエッジのタイミングでラッチする。このフリップフロップはセンスアンプ(SA)とも称される。
【0042】
フリップフロップFF1によりラッチされたデータq1は、バッファBUF1を経てデータDOUT1として出力される。同様にフリップフロップFF2によりラッチされたデータq2は、バッファBUF2を経てデータDOUT2として出力される。
【0043】
各フリップフロップFF1〜FF4により生成されたデータq1〜q4は、バッファBUF1〜BUF4を経て後段のデコーダ回路12へと入力される。デコーダ回路12は、データq1〜q4にもとづいて位相差信号PD_A(アップ信号UP_A、ダウン信号DN_A)を生成する。
【0044】
デコーダ回路12は、複数の第1論理ゲートG1、複数の第2論理ゲートG2、第3論理ゲートG3、第4論理ゲートG4を備える。
【0045】
複数の第1論理ゲートG1、G1は、奇数番目のフリップフロップFF1、FF3ごとに設けられる。相数が4より多い場合には、FF1、FF3、FF5・・・が奇数番目のフリップフロップとして把握される。言い換えれば、奇数番目のフリップフロップとは、データDOUT1、DOUT2をラッチするためのクロック信号に対応するフリップフロップと、それと1つ置きに配置されるフリップフロップをいう。
【0046】
i(iは自然数)番目の第1論理ゲートG1は、(2×i−1)番目のフリップフロップFF2×i−1の出力と(2×i)番目のフリップフロップFF2×iの出力とが不一致のときアサート(ハイレベル)される内部アップ信号upiを生成するように構成される。
【0047】
複数の第2論理ゲートG2、G2は、偶数番目のフリップフロップFF2、FF4ごとに設けられる。相数が4より多い場合には、FF2、FF4、FF6・・・が偶数番目のフリップフロップとして把握される。
【0048】
j(jは偶数)番目の第2論理ゲートG2は、(2×j)番目のフリップフロップFF(2×j)の出力と(2×j+1)番目のフリップフロップの出力とが不一致のときアサートされる内部ダウン信号dniを生成するように構成される。
【0049】
たとえば第1論理ゲートG1および第2論理ゲートG2は、排他的論理和ゲートEORを用いて構成することができる。
【0050】
具体的には、論理ゲートEOR0(G1)は、データq1とデータq2を比較し、一致、不一致を示す内部アップ信号up1を生成する。論理ゲートEOR1(G2)は、データq2とデータq3を比較し、一致、不一致を示す内部ダウン信号dn1を生成する。論理ゲートEOR2(G2)は、データq4とデータq1を比較し、一致、不一致を示す内部ダウン信号dn2を生成する。論理ゲートEOR3(G1)は、データq3とデータq4を比較し、一致、不一致を示す内部アップ信号up2を生成する。各論理ゲートEOR0〜EOR3の出力は、それぞれの2つの入力信号が一致したとき0(ローレベル)、不一致のとき1(ハイレベル)となる。
【0051】
第3論理ゲートG3(AND0)は、複数の第1論理ゲートG1、G1によって生成された複数の内部アップ信号up1、up2にもとづき、アップ信号UP_Aを生成する。具体的には第3論理ゲートG3はANDゲートであり、すべての内部アップ信号up1〜up2がアサートされるときに、アップ信号UP_Aをアサートする。
【0052】
第4論理ゲートG4(AND1)はANDゲートであり、複数の第2論理ゲートG2、G2によって生成された複数の内部ダウン信号dn1、dn2にもとづき、ダウン信号DN_Aを生成する。具体的には第4論理ゲートG4はANDゲートであり、すべての内部ダウン信号dn1、dn2がアサートされるときに、ダウン信号DN_Aをアサートする。
【0053】
以上が位相比較器10の構成である。続いて位相比較器10の動作を説明する。図4(a)、(b)および図5(a)、(b)は、図3の位相比較器10の動作を示すタイムチャートである。図4(a)、(b)はそれぞれ、入力データDINが1回変化した場合、2回連続で変化した場合の、図5(a)、(b)はそれぞれ、入力データDINが3回連続で変化した場合、2回非連続で変化した場合の動作を示す。
【0054】
図4(a)に示すように、入力データDINが1回変化した場合、入力データDINの位相が進んでいれば、1区間(クロック信号の1/4周期)の長さのアップ信号UP_Aが生成され、反対に入力データDINの位相が遅れていれば、1区間(クロック信号の1/4周期)の長さのダウン信号DN_Aが生成される。
【0055】
図4(b)を参照すると、入力データDINが2回連続で変化した場合、入力データDINの位相が進んでいれば、3区間(クロック信号の3/4周期)の長さのアップ信号UP_Aが生成され、反対に入力データDINの位相が遅れていれば、3区間(クロック信号の3/4周期)の長さのダウン信号DN_Aが生成される。
【0056】
図5(a)を参照すると、入力データDINが3回連続で変化した場合、入力データDINの位相が進んでいれば、5区間(クロック信号の5/4周期)の長さのアップ信号UP_Aが生成され、反対に入力データDINの位相が遅れていれば、5区間(クロック信号の5/4周期)の長さのダウン信号DN_Aが生成される。
【0057】
図5(b)を参照すると、入力データDINが不連続で変化する場合には、図4(a)の1回変化の場合と同様の動作を2回繰り返すことがわかる。
【0058】
このように実施の形態に係る位相比較器10によれば、入力データDINが連続して変化する回数に応じた期間アサートされる、アップ信号UP_Aおよびダウン信号DN_Aを生成することが可能となる。
【0059】
また位相比較器10は、アップ信号UP_Aおよびダウン信号DN_Aを生成する過程において、タイミング同期をとらないため、遅延が少ないという特徴を有する。したがってクロック信号の位相は入力データDINの変動に高速に追従させることが可能となる。
【0060】
またダウン信号DNおよびアップ信号UPのアサート期間の最小幅が、1区間(クロック信号の1/4周期、90度位相)であることも、図3の位相比較器10の利点である。すなわち、ダウン信号DN_Aおよびアップ信号UP_Aの最小幅が小さいことにより、チャージポンプ回路40の設計の自由度を高めることができる。
【0061】
一般にチャージポンプ回路40は、キャパシタと、アップ信号UPに応じてキャパシタを充電する充電回路と、ダウン信号DNに応じたキャパシタを放電する放電回路と、を備える。そしてキャパシタに生ずる電圧が制御電圧Vcnt1として出力される。
したがって制御電圧Vcnt1の変化量ΔVは、
ΔV=τ×Ichg/C
で与えられる。つまり、
(1)アップ信号UP,ダウン信号DNのパルス幅τに比例し、
(2)充放電電流Ichgに比例し、
(3)キャパシタの容量値Cに反比例する。
【0062】
したがって同じ制御電圧Vcnt1の変化量ΔVを得ようとすれば、パルス幅が短いことにより、充放電電流Ichgを大きくし、あるいはキャパシタの容量値Cを小さくすることができる。キャパシタCが小さいことは、回路面積を小さくできることを意味するため、回路を集積化する上できわめて有用である。また充放電電流Ichgを大きくできることは、その精度を高めることができることを意味するため、CDR回路100の周波数安定化の精度を高める上で非常に有用である。
【0063】
続いて、図1のVCO60の構成を説明する。図6は、図1のVCO60の構成例を示す回路図である。VCO60は、複数の差動遅延回路D1〜D4、複数のコンパレータCMP1〜CMP4、2つのデューティ補正回路62a、62bを備える。
【0064】
複数の差動遅延回路D1〜D4は、リング状に接続され、それぞれの遅延量が制御電圧Vcnt2に応じて調節される。
【0065】
複数のコンパレータCMP1〜CMP4は、複数の差動遅延回路D1〜D4ごとに設けられる。各コンパレータCMP1〜CMP4は、対応する差動遅延回路D1〜D4に入力される差動信号をシングルエンド形式の内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270に変換する。
【0066】
デューティ補正回路62aは、位相が互いに180度シフトしている内部クロック信号のペアCLK0、CLK180を受け、それぞれのデューティ比が50%となるように補正して出力する。同様にデューティ補正回路62bは、内部クロック信号のペアCLK90、CLK270を受け、それぞれのデューティ比が50%となるように補正して出力する。
【0067】
図7(a)、(b)は、デューティ補正回路62の構成を示す回路図である。
図7(a)のデューティ補正回路62はNANDゲートを用いたスタティック型の回路構成を有する。図7(a)のデューティ補正回路62は、ゲートNAND0〜NAND3を含む。
【0068】
ゲートNAND0およびNAND1のペア、NAND2およびNAND3のペアはそれぞれ、いわゆるNAND型SRフリップフロップの構成を有する。つまりデューティ補正回路62は、2つのSRフリップフロップSRFF1、SRFF2がカスケード接続された構成を有する。
【0069】
具体的には、第1ゲートNAND0の第1入力端子には、内部クロック信号CLKのペアの一方CLK0(CLK90)が入力される。第2ゲートNAND1の第1入力端子には内部クロック信号のペアの他方CLK180(CLK270)が入力され、その第2入力端子は第1ゲートNAND0の出力端子と接続される。またゲートNAND0の出力端子は、NANDゲートNAND1の第2入力端子と接続される。
第3ゲートNAND2の第1入力端子は、第1NANDゲートNAND0の出力端子と接続される。第4ゲートNAND3の第1入力端子は、第2NANDゲートNAND3の出力端子と接続され、その第2入力端子は第3ゲートNAND2の出力端子と接続され、その出力端子が第3ゲートNAND2の第2入力端子と接続される。
【0070】
図7(b)のデューティ補正回路62はダイナミック型の回路構成を有する。図7(b)のデューティ補正回路62は、第1PMOSトランジスタMP1〜第4PMOSトランジスタMP4、第1NMOSトランジスタMN1〜第8NMOSトランジスタMN8を含む。
【0071】
トランジスタMP1、MN1、MN2は、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続される。同様にトランジスタMP2、MN3、MN4のセット、トランジスタMP3、MN5、MN6のセット、トランジスタMP4、MN7、MN8のセットもそれぞれ、電源端子と接地端子の間に順に直列に接続される。
【0072】
トランジスタMP1、MN2のゲートには、内部クロック信号のペアの一方CLK0(CLK90)が入力される。トランジスタMP2、MN4のゲートには、内部クロック信号のペアの他方CLK180(CLK270)が入力される。トランジスタMP1とMN1の接続点n0は、トランジスタMN3、MP3、MN6それぞれのゲートと接続される。またトランジスタMP2とトランジスタMN3の接続点n1は、トランジスタMN1、MP4、MN8のゲートと接続される。
【0073】
トランジスタMP3とMN5の接続点は、トランジスタMN7のゲートと接続されるとともに、デューティ補正回路62の出力端子の一方OPと接続される。
またトランジスタMP4とMN7の接続点は、トランジスタMN5のゲートと接続されるとともに、デューティ補正回路62の他方の出力端子ONと接続される。
【0074】
図8(a)、(b)は、デューティ補正回路62の動作を示すタイムチャートである。図8(a)は、内部クロック信号のペアのハイレベルの期間が短い(デューティ比が50%より低い)場合、図8(b)は内部クロック信号のペアのハイレベルの期間が長い(デューティ比が50%より高い)場合を示す。
【0075】
図8(a)に示すように、内部クロック信号のハイレベルの期間が長い場合には、前段のSRフリップフロップSRFF1によって内部クロック信号のペアが反転され、後段のSRフリップフロップSRFF2によって、SRフリップフロップSRFF1の出力信号がラッチされる。
【0076】
反対に図8(b)に示すように、内部クロック信号のハイレベルの期間が短い場合には、前段のSRフリップフロップSRFF1によって内部クロック信号のペアがラッチされ、後段のSRフリップフロップSRFF2によって、SRフリップフロップSRFF1の出力信号が反転される。
【0077】
いずれの場合においても、デューティ補正回路62はデューティ比を50%に補正したクロック信号を生成することができる。
【0078】
つまりデューティ補正回路62を設けることにより、差動遅延回路D1〜D4によって生成されるクロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270のデューティ比が変動しても、それらデューティ比を50%に補正したクロック信号CK1〜CK4を、位相比較器10に供給することができる。
【0079】
クロック信号CK1、CK3のポジティブエッジは、上述したデータDOUT1、DOUT2を取り込むタイミングを規定する。つまりクロック信号CK1〜CK4のデューティ比が50%に固定されることにより、クロック信号CK1、CK3のポジティブエッジのタイミングが安定するため、データDOUT1、DOUT2を正確に取得することができる。
また上述のように位相比較器10においては、クロック信号CK1〜CK4を用いて入力データDINをラッチした結果にもとづいて、クロック信号CK1〜CK4の位相制御を行う。したがってクロック信号CK1〜CK4のデューティ比が50%に安定化されることにより、位相比較器10における位相比較の精度を高めることができる。
【0080】
実施の形態では、4相のクロック信号を再生する場合を例に説明したが、実施の形態に開示される技術的思想は、8相、16相、その他のクロック信号にも展開可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることが当業者には理解される。
【0081】
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
【符号の説明】
【0082】
CMP1…第1コンパレータ、G1…第1論理ゲート、CMP2…第2コンパレータ、G2…第2論理ゲート、G3…第3論理ゲート、G4…第4論理ゲート、10…位相比較器、12…デコーダ回路、20…周波数比較器、30…セレクタ、40…チャージポンプ回路、50…ループフィルタ、60…VCO、62…デューティ補正回路、70…シリアルパラレル変換器、100…CDR回路、D…差動遅延回路、CMP…コンパレータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが入力された制御電圧に応じた周波数を有し、互いに位相が等間隔にシフトしている複数のクロック信号を含む多相クロック信号を発生する電圧制御発振器と、
入力データの位相を、前記複数のクロック信号それぞれの位相と比較し、比較結果を示すアップ信号およびダウン信号を含む位相差信号を発生する位相比較器と、
前記位相差信号の前記アップ信号がアサートされるとき、前記電圧制御発振器の周波数が高くなるように、前記位相差信号の前記ダウン信号がアサートされるとき、前記電圧制御発振器の周波数が低くなるように、前記制御電圧を発生するチャージポンプ回路と、
を備え、
前記位相比較器は、
前記複数のクロック信号ごとに設けられ、それぞれが前記入力データを対応する前記クロック信号のタイミングでラッチする複数のフリップフロップと、
奇数番目のフリップフロップごとに設けられた複数の第1論理ゲートであって、i(iは自然数)番目の第1論理ゲートが、(2×i−1)番目のフリップフロップの出力と(2×i)番目のフリップフロップの出力とが不一致のときアサートされる内部アップ信号を生成するように構成された、複数の第1論理ゲートと、
偶数番目のフリップフロップごとに設けられた複数の第2論理ゲートであって、j(jは自然数)番目の第2論理ゲートが、(2×j)番目のフリップフロップの出力と(2×j+1)番目のフリップフロップの出力とが不一致のときアサートされる内部ダウン信号を生成するように構成された、複数の第2論理ゲートと、
前記複数の第1論理ゲートにより生成された複数の内部アップ信号にもとづき、前記アップ信号を生成する第3論理ゲートと、
前記複数の第2論理ゲートにより生成された複数の内部ダウン信号にもとづき、前記ダウン信号を生成する第4論理ゲートと、
を含むことを特徴とするクロックデータリカバリ回路。
【請求項2】
前記第3論理ゲートは、すべての内部アップ信号がアサートされるときに、前記アップ信号をアサートし、
前記第4論理ゲートは、すべての内部ダウン信号がアサートされるときに、前記ダウン信号をアサートすることを特徴とする請求項1に記載のクロックデータリカバリ回路。
【請求項3】
前記複数のクロック信号は4相であることを特徴とする請求項1または2に記載のクロックデータリカバリ回路。
【請求項4】
前記複数の第1論理ゲートおよび前記複数の第2論理ゲートはEOR(排他的論理和)ゲートであり、前記第3論理ゲートおよび前記第4論理ゲートはAND(論理積)ゲートであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクロックデータリカバリ回路。
【請求項5】
前記電圧制御発振器は、
リング状に接続され、それぞれの遅延量が前記制御電圧に応じて調節される複数の差動遅延回路と、
前記複数の差動遅延回路ごとに設けられ、それぞれが、対応する前記差動遅延回路に入力される差動信号をシングルエンド形式の内部クロック信号に変換する複数のコンパレータと、
位相が互いに180度シフトしている前記内部クロック信号のペアを受け、それぞれのデューティ比を補正して出力するデューティ補正回路と、
を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のクロックデータリカバリ回路。
【請求項6】
前記デューティ補正回路は、
その第1入力端子に前記内部クロック信号のペアの一方が入力される第1NAND(否定論理積)ゲートと、
その第1入力端子に前記内部クロック信号のペアの他方が入力され、その第2入力端子が前記第1NANDゲートの出力端子と接続され、その出力端子が前記第1NANDゲートの第2入力端子と接続された第2NANDゲートと、
その第1入力端子が前記第1NANDゲートの出力端子と接続された第3NANDゲートと、
その第1入力端子が前記第2NANDゲートの出力端子と接続され、その第2入力端子が前記第3NANDゲートの出力端子と接続され、その出力端子が前記第3NANDゲートの第2入力端子と接続された第4NANDゲートと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のクロックデータリカバリ回路。
【請求項7】
前記デューティ補正回路は、
電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第1PMOS(PチャンネルMetal Oxide Semiconductor)トランジスタ、第1NMOS(NチャンネルMetal Oxide Semiconductor)トランジスタ、第2NMOSトランジスタと、
電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第2PMOSトランジスタ、第3NMOSトランジスタ、第4NMOSトランジスタと、
電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第3PMOSトランジスタ、第5NMOSトランジスタ、第6NMOSトランジスタと、
電源端子と接地端子の間に順に直列に接続された第4PMOSトランジスタ、第7NMOSトランジスタ、第8NMOSトランジスタと、
を含み、
前記第1PMOSトランジスタ、前記第2NMOSトランジスタのゲートに前記内部クロック信号のペアの一方が入力され、
前記第2PMOSトランジスタ、前記第4NMOSトランジスタのゲートに前記内部クロック信号のペアの他方が入力され、
前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続点が、前記第3NMOSトランジスタ、前記第3PMOSトランジスタ、前記第6NMOSトランジスタのゲートと接続され、
前記第2PMOSトランジスタと前記第3NMOSトランジスタの接続点が、前記第1NMOSトランジスタ、前記第4PMOSトランジスタ、前記第8NMOSトランジスタのゲートと接続され、
前記第3PMOSトランジスタと前記第5NMOSトランジスタの接続点が、前記第7NMOSトランジスタのゲートおよび前記デューティ補正回路の一方の出力端子と接続され、
前記第4PMOSトランジスタと前記第7NMOSトランジスタの接続点が、前記第5NMOSトランジスタのゲートおよび前記デューティ補正回路の他方の出力端子と接続されることを特徴とする請求項5に記載のクロックデータリカバリ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−120106(P2011−120106A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276873(P2009−276873)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】