サーチュインモジュレーターとしてのピリジン、二環式ピリジンおよび関連するアナログ
本発明においては、サーチュイン調節化合物およびその使用方法が提供される。サーチュイン調節化合物は、細胞の寿命を増加させるために、および例えば、加齢またはストレスと関連付けられる疾患または障害、糖尿病、肥満、神経変性疾患、心血管疾患、血液凝固障害、炎症、癌および/またはフラッシングなどを含む、多種の疾患および障害、ならびにミトコンドリア活性の増加により利益を受けるであろう疾患または障害を治療および/または防止するために使用されてもよい。さらに、サーチュイン調節化合物を他の治療剤と組み合わせて含む、組成物も提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で示される化合物、互変異性体、またはその塩:
【化1】
[式中:
Z1およびZ2は、各々、独立して、NおよびCRより選択され、ここで:
Z1およびZ2のうち少なくとも一つがCRであり;
各Rは水素、ハロ、−OH、−C≡N、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−O−フルオロ置換の(C1−C2)アルキル、−S−フルオロ置換の(C1−C2)アルキル、C1−C4アルキル、−O−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C4)アルキル、C3−C7シクロアルキル−(C1−C2)アルキル−N(R3)(R3)、−O−CH2CH(OH)CH2OH、−O−(C1−C3)アルキル−N(R3)(R3)および−N(R3)(R3)から独立して選択され;
R”は、水素およびC1−C4アルキルより選択され、該C1−C4アルキルは、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、=O、C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−または3、−S−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)および−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)より独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよく;
R1は、炭素環および複素環より選択され、ここで、R1は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、=O、C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C4アルキル、−または3、−S−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)、および、5または6員の飽和複素環より独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、かつ、R1がフェニルである場合、R1はまた
O−(飽和複素環)、−O−(フルオロ置換の飽和複素環)、およびC1−C4アルキル置換の飽和複素環、3、4−メチレンジオキシ、フルオロ置換の3、4−メチレンジオキシ、3、4−エチレンジオキシ、または、フルオロ置換の3、4−エチレンジオキシで置換されていてもよく、ここで
R3は、各々、独立して水素およびC1−C4アルキルより選択されるか;または2個のR3がその結合する窒素と一緒になって、NH、S、S(=O)、S(=O)2およびOより選択される1個の付加的なヘテロ原子を含んでもよい4ないし8員の飽和複素環を形成し、ここで
R3がアルキルである場合、該アルキルは、−OH、フルオロ、−NH2、−NH(C1−C4アルキル)、−N(C1−C4アルキル)2、−NH(CH2CH2OCH3)、および−N(CH2CH2OCH3)2より選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく;かつ
2個のR3がその結合する窒素原子と一緒になって、4ないし8員の飽和複素環を形成する場合、該飽和複素環は、任意の炭素原子が、−OH、−C1−C4アルキル、フルオロ、−NH2、−NH(C1−C4アルキル)、−N(C1−C4アルキル)2、−NH(CH2CH2OCH3)または−N(CH2CH2OCH3)2により置換されていてもよく、および置換可能な窒素原子が−C1−C4アルキル、フルオロ置換のC1−C4アルキル、または−(CH2)2−O−CH3で置換されていてもよく;
R2は炭素環および複素環より選択され、ここでR2は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、−C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−または3、−S−R3、−S(O)−R3、−S(O)2−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)、−O−フェニル、フェニル、および第二の複素環より独立して選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、R2がフェニルである場合、R2はまた、−O−(飽和複素環)、3、4−メチレンジオキシ、フルオロ置換の3、4−メチレンジオキシ、3、4−エチレンジオキシまたはフルオロ置換の3、4−エチレンジオキシで置換されていてもよく、ここでR2の置換基のフェニル、飽和複素環または第二の複素環は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−O−(C1−C2)フルオロ置換のアルキル、−O−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C2)フルオロ置換のアルキル、−NH−(C1−C4)アルキルおよび−N(C1−C4)2−アルキルで置換されていてもよく;
Xは、−NH−C(=O)−†、−C(=O)−NH−†、−NH−C(=S)−†、−C(=S)−NH−†、−NH−S(=O)−†、−S(=O)−NH−†、−S(=O)2−NH−†、−NH−S(=O)2−†、−NH−S(O)2−NR4−†、−NR4−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)O−†、−OC(=O)NH−†、−NH−C(=O)NR4−†、−NR4−C(=O)NH−†、−NH−NR4−†、−NR4−NH−†、−O−NH−†、−NH−O−†、−NH−CR4R5−†、−CR4R5−NH−†、−NH−C(=NR4)−†、−C(=NR4)−NH−†、−C(=O)−NH−CR4R5−†、−NH−C(=O)−CR4R5−†、−CR4R5−NH−C(O)−†、−NH−C(=S)−CR4R5−†、−CR4R5−C(=S)−NH−†、−NH−S(O)−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)−NH−†、−NH−S(O)2−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)−O−CR4R5−†、−CR4R5−O−C(=O)−NH−†、−NH−C(=O)−NR4−CR4R5−†および−CR4R5−NH−C(=O)−O−†、ここで:
†は、XがR1に結合する部位を表し;かつ
各R4およびR5は、水素、C1−C4アルキル、−CF3および(C1−C3アルキル)−CF3から独立して選択され;かつ
Wは、水素、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルから選択され;かつ
Yは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルから選択されるか;または
WおよびYは互いに結合して5−ないし7−員環を形成し、ここで:
Wは、−O−、−NH−、−N(C1−C4アルキル)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2および−C(R6)(R6)−から選択され、かつ
Yは(−C(R6)(R6)−)1−3であり、かつ
各R6は、水素、C1−C4アルキル、およびフルオロ置換のC1−C4アルキルから独立に選択されるか、または同一の炭素に結合する二つのR6が一緒になって=Oを形成し、ここで:
各Z1およびZ2が−CH−であり、Wが水素であり、YがC1−C4アルキルであり、Xが−NH−CR4R5−†であり、かつR2が無置換のフェニルである場合、R1が無置換のフェニル以外であるかまたは無置換のピリジン−2−イルであり;
各Z1およびZ2が−CH−であり、Wが水素であり、YがC1−C4アルキルであり、Xが−NH−S(O)−†であり、Rが4−メチルフェニルである場合、R2は無置換のフェニルまたは無置換のモルホリン−4−イルでなく;かつ
前記化合物は:
でない]。
【請求項2】
R’’が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
以下の構造式のうちの一つを有する化合物から選択される、請求項2に記載の化合物:
【化2】
(式中、X、R4、およびR5は、式(III)の化合物で定義された通りであり、かつY2はメチルである)。
【請求項4】
Xが−NH−C(=O)−†および−C(=O)−NH−†より選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
R1が
【化3】
より選択され、ここでR1がさらにハロ、C1−C4アルキル、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、=O、−または3およびピロリジニルより独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R1が、
【化4】
より独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R1が
【化5】
より選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R1が
【化6】
より選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R2が
【化7】
より選択され、ここで、R2 が、ハロ、C1−C4アルキル、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、フル置換のC1−C2アルキル、 −O−R3、−SO2−R3、−N(R3)(R3)、および −O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)より独立して選択される1または複数の基で置換されていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R2が
【化8】
より独立して選択される1または複数の基で置換されていてもよい、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R2が
【化9】
より選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R2が
【化10】
が選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Wは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルより選択され、かつYは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルより選択されるか、または
WおよびYは互いに結合して5−ないし7−員環を形成し、ここで、
Wは、−O−、−NH−、−N(C1−C4アルキル)−、−S−、−S(O)−、および−S(O)2より選択され、かつYは(−C(R6)(R6)−)1−3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Xは、−NH−C(=O)−†、−C(=O)−NH−†、−NH−C(=S)−†、−C(=S)−NH−†、−S(=O)−NH−†、−S(=O)2−NH−†、−NH−S(=O)2−†、−NH−S(O)2−NR4−†、−NR4−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)O−†、 −NH−C(=O)NR4−†、−NR4−C(=O)NH−†、−NH−NR4−†、−NR4−NH−†、−O−NH−†、−NH−O−†、−CR4R5−NH−†、−NH−C(=NR4)−†、−C(=NR4)−NH−†、−C(=O)−NH−CR4R5−†、−NH−C(=O)−CR4R5−†、−CR4R5−NH−C(O)−†、−NH−C(=S)−CR4R5−†、−CR4R5−C(=S)−NH−†、−NH−S(O)−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)−NH−†、−NH−S(O)2−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)−O−CR4R5−†、−CR4R5−O−C(=O)−NH−†、−NH−C(=O)−NR4−CR4R5−†、および−CR4R5−NH−C(=O)−O−†より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
化合物番号206、212、222、227、231、234、235、236、242、244、251、278および294のいずれか1種より選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物および医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項17】
付加的な活性剤をさらに含む、請求項16記載の医薬組成物。
【請求項18】
インスリン耐性、代謝性症候群、糖尿病またはその合併症を罹患している、または罹患しやすい対象を治療するための、あるいは対象におけるインスリン感受性を増大させるための方法であって、請求項16に記載の組成物をそれを必要とする対象に投与することを含む、方法。
【請求項19】
付加的な治療剤をそれを必要とする対象に投与することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項1】
式(I)で示される化合物、互変異性体、またはその塩:
【化1】
[式中:
Z1およびZ2は、各々、独立して、NおよびCRより選択され、ここで:
Z1およびZ2のうち少なくとも一つがCRであり;
各Rは水素、ハロ、−OH、−C≡N、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−O−フルオロ置換の(C1−C2)アルキル、−S−フルオロ置換の(C1−C2)アルキル、C1−C4アルキル、−O−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C4)アルキル、C3−C7シクロアルキル−(C1−C2)アルキル−N(R3)(R3)、−O−CH2CH(OH)CH2OH、−O−(C1−C3)アルキル−N(R3)(R3)および−N(R3)(R3)から独立して選択され;
R”は、水素およびC1−C4アルキルより選択され、該C1−C4アルキルは、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、=O、C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−または3、−S−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)および−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)より独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよく;
R1は、炭素環および複素環より選択され、ここで、R1は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、=O、C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C4アルキル、−または3、−S−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)、および、5または6員の飽和複素環より独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、かつ、R1がフェニルである場合、R1はまた
O−(飽和複素環)、−O−(フルオロ置換の飽和複素環)、およびC1−C4アルキル置換の飽和複素環、3、4−メチレンジオキシ、フルオロ置換の3、4−メチレンジオキシ、3、4−エチレンジオキシ、または、フルオロ置換の3、4−エチレンジオキシで置換されていてもよく、ここで
R3は、各々、独立して水素およびC1−C4アルキルより選択されるか;または2個のR3がその結合する窒素と一緒になって、NH、S、S(=O)、S(=O)2およびOより選択される1個の付加的なヘテロ原子を含んでもよい4ないし8員の飽和複素環を形成し、ここで
R3がアルキルである場合、該アルキルは、−OH、フルオロ、−NH2、−NH(C1−C4アルキル)、−N(C1−C4アルキル)2、−NH(CH2CH2OCH3)、および−N(CH2CH2OCH3)2より選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく;かつ
2個のR3がその結合する窒素原子と一緒になって、4ないし8員の飽和複素環を形成する場合、該飽和複素環は、任意の炭素原子が、−OH、−C1−C4アルキル、フルオロ、−NH2、−NH(C1−C4アルキル)、−N(C1−C4アルキル)2、−NH(CH2CH2OCH3)または−N(CH2CH2OCH3)2により置換されていてもよく、および置換可能な窒素原子が−C1−C4アルキル、フルオロ置換のC1−C4アルキル、または−(CH2)2−O−CH3で置換されていてもよく;
R2は炭素環および複素環より選択され、ここでR2は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、−C3−C7シクロアルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−または3、−S−R3、−S(O)−R3、−S(O)2−R3、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−C(O)−N(R3)(R3)、−(C1−C4アルキル)−C(O)−N(R3)(R3)、−O−フェニル、フェニル、および第二の複素環より独立して選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、R2がフェニルである場合、R2はまた、−O−(飽和複素環)、3、4−メチレンジオキシ、フルオロ置換の3、4−メチレンジオキシ、3、4−エチレンジオキシまたはフルオロ置換の3、4−エチレンジオキシで置換されていてもよく、ここでR2の置換基のフェニル、飽和複素環または第二の複素環は、ハロ、−C≡N、C1−C4アルキル、フルオロ置換のC1−C2アルキル、−O−(C1−C2)フルオロ置換のアルキル、−O−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C4)アルキル、−S−(C1−C2)フルオロ置換のアルキル、−NH−(C1−C4)アルキルおよび−N(C1−C4)2−アルキルで置換されていてもよく;
Xは、−NH−C(=O)−†、−C(=O)−NH−†、−NH−C(=S)−†、−C(=S)−NH−†、−NH−S(=O)−†、−S(=O)−NH−†、−S(=O)2−NH−†、−NH−S(=O)2−†、−NH−S(O)2−NR4−†、−NR4−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)O−†、−OC(=O)NH−†、−NH−C(=O)NR4−†、−NR4−C(=O)NH−†、−NH−NR4−†、−NR4−NH−†、−O−NH−†、−NH−O−†、−NH−CR4R5−†、−CR4R5−NH−†、−NH−C(=NR4)−†、−C(=NR4)−NH−†、−C(=O)−NH−CR4R5−†、−NH−C(=O)−CR4R5−†、−CR4R5−NH−C(O)−†、−NH−C(=S)−CR4R5−†、−CR4R5−C(=S)−NH−†、−NH−S(O)−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)−NH−†、−NH−S(O)2−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)−O−CR4R5−†、−CR4R5−O−C(=O)−NH−†、−NH−C(=O)−NR4−CR4R5−†および−CR4R5−NH−C(=O)−O−†、ここで:
†は、XがR1に結合する部位を表し;かつ
各R4およびR5は、水素、C1−C4アルキル、−CF3および(C1−C3アルキル)−CF3から独立して選択され;かつ
Wは、水素、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルから選択され;かつ
Yは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルから選択されるか;または
WおよびYは互いに結合して5−ないし7−員環を形成し、ここで:
Wは、−O−、−NH−、−N(C1−C4アルキル)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2および−C(R6)(R6)−から選択され、かつ
Yは(−C(R6)(R6)−)1−3であり、かつ
各R6は、水素、C1−C4アルキル、およびフルオロ置換のC1−C4アルキルから独立に選択されるか、または同一の炭素に結合する二つのR6が一緒になって=Oを形成し、ここで:
各Z1およびZ2が−CH−であり、Wが水素であり、YがC1−C4アルキルであり、Xが−NH−CR4R5−†であり、かつR2が無置換のフェニルである場合、R1が無置換のフェニル以外であるかまたは無置換のピリジン−2−イルであり;
各Z1およびZ2が−CH−であり、Wが水素であり、YがC1−C4アルキルであり、Xが−NH−S(O)−†であり、Rが4−メチルフェニルである場合、R2は無置換のフェニルまたは無置換のモルホリン−4−イルでなく;かつ
前記化合物は:
でない]。
【請求項2】
R’’が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
以下の構造式のうちの一つを有する化合物から選択される、請求項2に記載の化合物:
【化2】
(式中、X、R4、およびR5は、式(III)の化合物で定義された通りであり、かつY2はメチルである)。
【請求項4】
Xが−NH−C(=O)−†および−C(=O)−NH−†より選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
R1が
【化3】
より選択され、ここでR1がさらにハロ、C1−C4アルキル、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、−N(R3)(R3)、=O、−または3およびピロリジニルより独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R1が、
【化4】
より独立して選択される1または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R1が
【化5】
より選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R1が
【化6】
より選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R2が
【化7】
より選択され、ここで、R2 が、ハロ、C1−C4アルキル、−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)、フル置換のC1−C2アルキル、 −O−R3、−SO2−R3、−N(R3)(R3)、および −O−(C1−C4アルキル)−N(R3)(R3)より独立して選択される1または複数の基で置換されていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R2が
【化8】
より独立して選択される1または複数の基で置換されていてもよい、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R2が
【化9】
より選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R2が
【化10】
が選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Wは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルより選択され、かつYは、C1−C4アルキルおよびフルオロ置換のC1−C4アルキルより選択されるか、または
WおよびYは互いに結合して5−ないし7−員環を形成し、ここで、
Wは、−O−、−NH−、−N(C1−C4アルキル)−、−S−、−S(O)−、および−S(O)2より選択され、かつYは(−C(R6)(R6)−)1−3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Xは、−NH−C(=O)−†、−C(=O)−NH−†、−NH−C(=S)−†、−C(=S)−NH−†、−S(=O)−NH−†、−S(=O)2−NH−†、−NH−S(=O)2−†、−NH−S(O)2−NR4−†、−NR4−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)O−†、 −NH−C(=O)NR4−†、−NR4−C(=O)NH−†、−NH−NR4−†、−NR4−NH−†、−O−NH−†、−NH−O−†、−CR4R5−NH−†、−NH−C(=NR4)−†、−C(=NR4)−NH−†、−C(=O)−NH−CR4R5−†、−NH−C(=O)−CR4R5−†、−CR4R5−NH−C(O)−†、−NH−C(=S)−CR4R5−†、−CR4R5−C(=S)−NH−†、−NH−S(O)−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)−NH−†、−NH−S(O)2−CR4R5−†、−CR4R5−S(O)2−NH−†、−NH−C(=O)−O−CR4R5−†、−CR4R5−O−C(=O)−NH−†、−NH−C(=O)−NR4−CR4R5−†、および−CR4R5−NH−C(=O)−O−†より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
化合物番号206、212、222、227、231、234、235、236、242、244、251、278および294のいずれか1種より選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物および医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項17】
付加的な活性剤をさらに含む、請求項16記載の医薬組成物。
【請求項18】
インスリン耐性、代謝性症候群、糖尿病またはその合併症を罹患している、または罹患しやすい対象を治療するための、あるいは対象におけるインスリン感受性を増大させるための方法であって、請求項16に記載の組成物をそれを必要とする対象に投与することを含む、方法。
【請求項19】
付加的な治療剤をそれを必要とする対象に投与することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【公表番号】特表2012−507556(P2012−507556A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534786(P2011−534786)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/062649
【国際公開番号】WO2010/056549
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(507239341)サートリス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (32)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/062649
【国際公開番号】WO2010/056549
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(507239341)サートリス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (32)
【Fターム(参考)】
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