説明

シクロアルカンカルボキサミド誘導体及びその製造方法

【課題】 選択的にカテプシンK阻害作用を有する新規なシクロアルカンカルボキサミド誘導体及びその製造法を提供する。
【解決手段】 下記の一般式(I)で示されるシクロアルカンカルボキサミド誘導体または薬学的に許容できる塩。
【化1】


[式中、R1、R2は、(置換)アルキル基、(置換)アルケニル基、(置換)アルキニル基、(置換)芳香族炭化水素基、(置換)複素環基を表し、環Aは炭素数5〜7のアルキリデン基、Bはホルミル基、ヒドロキシメチル基を示す]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で示されるシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【化1】

[式中、Rは、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、RO−で表される基、RS−で表される基(R、Rは、それぞれ独立して、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基である)、またはR(R)N−で表される基(R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基であり、ここでRとRは一体となって環を形成してもよい)であり;Rは、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基あるいは置換または無置換の複素環基であり;環Aは炭素数5、6、または7の環状アルキリデン基であり;Bはホルミル基、またはヒドロキシメチル基である。
ここで、Bがホルミル基である場合、Rが2−カルボキシエチル基であることはない。

【請求項2】
式(I)中、R、R、R、R、R、Rで示される基におけるアルキル基が炭素数1〜12の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基であり、アルケニル基が炭素数2〜12の直鎖状、分岐状または環状のアルケニル基であり、アルキニル基が炭素数2〜12の直鎖状、分岐状または環状のアルキニル基であり、芳香族炭化水素基が炭素数6〜18の単環式または多環式芳香族炭化水素基であり、複素環基が環構成原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を少なくとも1つ含む3〜7員環の複素環基であることを特徴とする請求項1に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項3】
式(I)中、R、R、R、R、R、Rで示される基においてアルキル基の置換基が、水酸基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、芳香族炭化水素基、複素環基、アルコキシ基、グアニジノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシル基、スルホニル基、ヘテロシクリルオキシ基、ヘテロシクリルチオ基、アミド基、ウレイド基、カルボキシル基、カルバモイル基、オキソ基、スルファモイル基、スルホ基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、アジド基、スルホンアミド基、メルカプト基、アルコキシカルボニルアミノ基及びRx(Ry)N基(Rx、Ryはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族炭化水素基または複素環基を表す)から選ばれる基であり、
アルケニル基、アルキニル基、芳香族炭化水素基及び複素環基の置換基が、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、芳香族炭化水素基、複素環基、アルコキシ基、グアニジノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシル基、スルホニル基、ヘテロシクリルオキシ基、ヘテロシクリルチオ基、アミド基、ウレイド基、カルボキシル基、カルバモイル基、オキソ基、スルファモイル基、スルホ基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、アジド基、スルホンアミド基、メルカプト基、アルコキシカルボニルアミノ基及びRx(Ry)N基(Rx、Ryはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族炭化水素基または複素環基を表す)から選ばれる基であることを特徴とする請求項1または2に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項4】
式(I)中、Bがヒドロキシメチル基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項5】
式(I)中、Bがホルミル基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項6】
式(I)中、Rが、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基あるいは置換または無置換の複素環基であり、Rが、置換または無置換のアルキル基、あるいは置換または無置換の芳香族炭化水素基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項7】
式(I)中、Rで示される、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基あるいは置換または無置換の複素環基が、α-アミノ酸から誘導される基であり、該α-アミノ酸が、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソアスパラギン、γ−カルボキシグルタミン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、ヒスチジン、ホモアルギニン、ホモシステイン、ホモシスチン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、ノルロイシン、t−ロイシン、ノルバリン、オルニチン、フェニルアラニン、フェニルグリシン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、アリルグリシン、ネオペンチルグリシン、アロスレオニン、ホモリジン、ナフチルアラニン、α−アミノアジピン酸、チエニルグリシン、ピリジルアラニン及びシクロヘキシルアラニンから選ばれるα-アミノ酸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項8】
式(I)中、Rで示される、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基あるいは置換または無置換の複素環基が、α-アミノ酸から誘導される基であり、該α-アミノ酸が、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソアスパラギン、γ−カルボキシグルタミン酸、システイン、シスチン、グルタミン、ヒスチジン、ホモアルギニン、ホモシステイン、ホモシスチン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、ノルロイシン、ノルバリン、オルニチン、フェニルアラニン、フェニルグリシン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、アリルグリシン、ネオペンチルグリシン、アロスレオニン、ホモリジン、ナフチルアラニン、α−アミノアジピン酸、チエニルグリシン、ピリジルアラニン及びシクロヘキシルアラニンから選ばれるα-アミノ酸であることを特徴とする請求項1、2、3及び5のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項9】
式(I)中、Rが環構成原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を少なくとも1つ含む3〜7員環の置換または無置換の複素環基または置換芳香族炭化水素基であり、Rが炭素数1〜4のアルキル基であり、環Aがシクロヘキシリデン基であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載のシクロアルカンカルボキサミド誘導体またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項10】
下記式(XI)で示されるシクロアルキルカルボニルアミノアルコール誘導体を酸化して、式(XIII)で示されるシクロアルキルカルボニルアミノアルデヒド誘導体を製造することを特徴とする方法。
【化2】

(但し、上記式(XI)、及び(XIII)における環A、R及びRは、請求項1におけると同義である。)
【請求項11】
下記式(I)で示されるオキサゾロン誘導体から、下記工程(A)〜(C)のいずれかの工程により式(XI)で示されるシクロアルキルカルボニルアミノアルコール誘導体を製造することを特徴とする方法。
工程(A);
式(I)で示されるオキサゾロン誘導体を、式(VII)で示されるアミノ酸誘導体と反応させて、式(X)で示されるシクロアルキルカルボニルアミノ酸誘導体を生成し、次いで該シクロアルキルカルボニルアミノ酸誘導体を還元する;
【化3】

工程(B);
式(I)で示されるオキサゾロン誘導体を、式(IX)で示されるアミノ酸エステル誘導体と反応させて式(XII)で示されるシクロアルキルカルボニルアミノ酸エステル誘導体を生成し、次いで該シクロアルキルカルボニルアミノ酸エステル誘導体を還元する;
【化4】

工程(C);
式(I)で示されるオキサゾロン誘導体を、式(VIII)で示されるアミノアルコール誘導体と縮合させる
【化5】

(但し、上記式における(I)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)及び(XII)におけるR、R並びに環Aは、請求項1におけると同義であり、式(IX)及び(XII)におけるRは、炭素数1〜6の置換または無置換のアルキル基である。)

【公開番号】特開2007−210997(P2007−210997A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343571(P2006−343571)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000195524)生化学工業株式会社 (143)
【Fターム(参考)】