シール装置
【課題】 本発明はシール部のシール剤に紫外線が当って劣化するのを効率よく防止して、従来の約2倍以上の期間、シール剤の取り替え作業が不要な、ランニングコストが安価なシール装置を得るにある。
【解決手段】 外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部 近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とでシール装置を構成している。
【解決手段】 外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部 近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とでシール装置を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外壁材のつなぎ目やパラペットや外壁躯体のひび割れ部位のシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の外壁材のつなぎ目は、つなぎ目の奥の方に高分子のシール剤で一次シールを行なった後、表面側に高分子のシール剤で二次シールを行なっている。
また、パラペットや外壁躯体にひび割れが生じた場合、ひび割れ部をカッターでV字状あるいはU字状の溝を形成し、該溝底に底シールを行なった後、樹脂モルタルを埋めてシールを行なっている。
【0003】
しかしながら、このような方法では、外表面に現れる二次シールや樹脂モルタルは設置後、紫外線が当ることで約10年で劣化するため、約10年毎に足場を用いた大修理を行なわなければならず、多額な修繕費がかかるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、シール部のシール剤に紫外線が当って劣化するのを効率よく防止して、従来の約2倍以上の期間、シール剤の取り替え作業が不要な、ランニングコストが安価なシール装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部
近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とでシール装置を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部 近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とで構成されているので、外壁材のつなぎ目の表面のシール剤や外壁躯体のひび割れ部の表面のシール剤に紫外線が当るのを化粧カバーのカバー材で覆うことができる。
したがって、シール剤の紫外線からの劣化を従来の2倍程長く持たせることができる。
このため、シール剤を取り替える作業が少なくなり、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、構造が簡単であるので、容易に設置することができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、外壁材のつなぎ目や外壁躯体のひび割れ部に、従来行なっている一次シールと二次シールのいずれかを省略しても同様な効果が得られるため、一方を省略してコスト高になるのを防止することができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、支持台でつなぎ目やひび割れ部を覆うことができ、かつ支持台に化粧カバーを容易に嵌合固定することができる。
したがって、シール剤の劣化を効率よく防止できるとともに、容易に設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は外壁材2、2のつなぎ目3をシールする本発明のシール装置で、このシール装置1は前記外壁材2、2のつなぎ目3近傍の一方の外壁材2に複数本のビス4で固定されるアングル状の金属材製の支持台5と、この支持台5の立設片5aに複数本のビス6で固定された、該支持台5の立設片5aと前記つなぎ目3を覆う一対の脚部7、7および、脚部7、7の上部より外方へ突出するカバー部8、8とからなる紫外線劣化防止材を図ることができる鉄やステンレス等の金属材製の化粧カバー9と、この化粧カバー9のカバー部8、8の脚部7、7より外方へ突出する部位の下部に設けたシール剤10、10とで構成されている。
なお、外壁材2、2のつなぎ目3にはバックアップ材11を配置して、高分子の一次シール剤12、バックアップ材13を介して高分子の二次シール剤14が設けられるが、必要に応じていずれかを省略してもよい。
【0014】
上記構成のシール装置1は外壁材2、2のつなぎ目3は金属材製の化粧カバー9で覆われるため、外壁材2、2のつなぎ目3に設置された二次シール剤14には紫外線が当ることなく、劣化しずらく、約2倍の期間使用できる。
なお、化粧カバー9のカバー部8、8の下部のシール剤10、10は劣化することが考えられるが、該シール剤10、10が劣化しても、外壁材2、2のつなぎ目3の二次シール剤14には紫外線が当らず、劣化しずらいため、長期間安全に使用することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0015】
次に、図6ないし図18に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0016】
図6ないし図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、外壁躯体であるパラペット15にひび割れ部16をカッター17でV字状あるいはU字状に溝18を形成し、該溝18に底シール19と樹脂モルタル20で埋めてシール21した後、前記第1の実施の形態のシール装置1を設置した点で、このようにシール装置1を設置しても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、シール装置1の両端部は化粧カバー9の両端部内にシール剤10、10を充填して覆った状態にしておく。
また、外壁躯体であるパラペット15にひび割れ部16を加工することなく、そのまま樹脂モルタル20で埋めてシールしたり、シールしない状態で前記第1の実施の形態のシール装置1を設置してもよい。
【0017】
図9ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、両端部に嵌合片22、22が形成された外壁材2、2のつなぎ目3近傍で複数個のビス4、4によって固定されるチャンネル状の支持台5Aと、この支持台5Aの嵌合片22、22と嵌合する嵌合脚片23、23を形成した化粧カバー9Aを用いた点で、このように構成したシール装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、支持台5Aの左右部位で複数個のビス4、4によって外壁材2、2に固定するものに付いて説明したが、本発明はこれに限らず、支持台5Aの左右部位のいずれか、一方を複数個のビス4で外壁材2に固定してもよい。
【0018】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、外壁躯体24に形成されたひび割れ部16をシール21処理した後、前記第3の形態のシール装置1Aでシール21処理部を覆った点で、このようにしても前記本発明を実施するための第2の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、本実施例は支持台5Aの左右部位のいずれか、一方を複数個のビス4で外壁材2に固定してもよい。
また、外壁躯体であるパラペット15のひび割れ部16を加工することなく、そのまま樹脂モルタル20で埋めてシールしたり、シールしない状態でシール装置1Aを設置してもよい。
【0019】
図16ないし図18に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、支持台5Aを係止ピン25によって外壁材2、2のつなぎ目3をシールしている二次シール剤14、バックアップ材13、一次シール剤12に固定した点で、このように係止ピン25を固定して支持台5Aを固定しても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
なお、前記本発明を実施するための各実施の形態では外壁材2、2のつなぎ目3や外壁躯体のひび割れ部16に使用するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、外表面にシール剤が現れ、紫外線で劣化する部分には同様に使用することができる。
また、支持台5、5Aは金属材以外の合成樹脂材等の材質を用いてもよい。また、化粧カバー9、9Aは金属材以外の紫外線劣化防止が出来る合成樹脂材や紫外線防止テープを表面に貼着したものを使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は外壁材のつなぎ目やパラペットや外壁躯体のひび割れ部位のシール装置を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の正面図。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の支持台の説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の化粧カバーの説明図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の正面図。
【図7】図6の7−7線に沿う拡大断面図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態のひび割れ部の処理状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第3の形態の使用状態の正面図。
【図10】図9の10−10線に沿う拡大断面図。
【図11】本発明を実施するための第3の形態の支持台の説明図。
【図12】本発明を実施するための第3の形態の化粧カバーの説明図。
【図13】本発明を実施するための第4の形態の使用状態の正面図。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図。
【図15】本発明を実施するための第4の形態の支持台の取付け状態の説明図。
【図16】本発明を実施するための第5の形態の使用状態の正面図。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図。
【図18】本発明を実施するための第5の形態の支持台の取付け状態の説明図。
【符号の説明】
【0023】
1、1A:シール装置、 2:外壁材、
3:つなぎ目、 4:ビス、
5、5A:支持台、 6:ビス、
7:脚部、 8:カバー部、
9、9A:化粧カバー、 10:シール剤、
11:バックアップ材、 12:一次シール剤、
13:バックアップ材、 14:二次シール剤、
15:パラペット、 16:ひび割れ部、
17:カッター、 18:溝、
19:底シール、 20:樹脂モルタル、
21:シール、 22:嵌合片、
23:嵌合脚片、 24:外壁躯体、
25:係止ピン。
【技術分野】
【0001】
本発明は外壁材のつなぎ目やパラペットや外壁躯体のひび割れ部位のシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の外壁材のつなぎ目は、つなぎ目の奥の方に高分子のシール剤で一次シールを行なった後、表面側に高分子のシール剤で二次シールを行なっている。
また、パラペットや外壁躯体にひび割れが生じた場合、ひび割れ部をカッターでV字状あるいはU字状の溝を形成し、該溝底に底シールを行なった後、樹脂モルタルを埋めてシールを行なっている。
【0003】
しかしながら、このような方法では、外表面に現れる二次シールや樹脂モルタルは設置後、紫外線が当ることで約10年で劣化するため、約10年毎に足場を用いた大修理を行なわなければならず、多額な修繕費がかかるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、シール部のシール剤に紫外線が当って劣化するのを効率よく防止して、従来の約2倍以上の期間、シール剤の取り替え作業が不要な、ランニングコストが安価なシール装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部
近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とでシール装置を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部 近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とで構成されているので、外壁材のつなぎ目の表面のシール剤や外壁躯体のひび割れ部の表面のシール剤に紫外線が当るのを化粧カバーのカバー材で覆うことができる。
したがって、シール剤の紫外線からの劣化を従来の2倍程長く持たせることができる。
このため、シール剤を取り替える作業が少なくなり、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、構造が簡単であるので、容易に設置することができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、外壁材のつなぎ目や外壁躯体のひび割れ部に、従来行なっている一次シールと二次シールのいずれかを省略しても同様な効果が得られるため、一方を省略してコスト高になるのを防止することができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、支持台でつなぎ目やひび割れ部を覆うことができ、かつ支持台に化粧カバーを容易に嵌合固定することができる。
したがって、シール剤の劣化を効率よく防止できるとともに、容易に設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は外壁材2、2のつなぎ目3をシールする本発明のシール装置で、このシール装置1は前記外壁材2、2のつなぎ目3近傍の一方の外壁材2に複数本のビス4で固定されるアングル状の金属材製の支持台5と、この支持台5の立設片5aに複数本のビス6で固定された、該支持台5の立設片5aと前記つなぎ目3を覆う一対の脚部7、7および、脚部7、7の上部より外方へ突出するカバー部8、8とからなる紫外線劣化防止材を図ることができる鉄やステンレス等の金属材製の化粧カバー9と、この化粧カバー9のカバー部8、8の脚部7、7より外方へ突出する部位の下部に設けたシール剤10、10とで構成されている。
なお、外壁材2、2のつなぎ目3にはバックアップ材11を配置して、高分子の一次シール剤12、バックアップ材13を介して高分子の二次シール剤14が設けられるが、必要に応じていずれかを省略してもよい。
【0014】
上記構成のシール装置1は外壁材2、2のつなぎ目3は金属材製の化粧カバー9で覆われるため、外壁材2、2のつなぎ目3に設置された二次シール剤14には紫外線が当ることなく、劣化しずらく、約2倍の期間使用できる。
なお、化粧カバー9のカバー部8、8の下部のシール剤10、10は劣化することが考えられるが、該シール剤10、10が劣化しても、外壁材2、2のつなぎ目3の二次シール剤14には紫外線が当らず、劣化しずらいため、長期間安全に使用することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0015】
次に、図6ないし図18に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0016】
図6ないし図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、外壁躯体であるパラペット15にひび割れ部16をカッター17でV字状あるいはU字状に溝18を形成し、該溝18に底シール19と樹脂モルタル20で埋めてシール21した後、前記第1の実施の形態のシール装置1を設置した点で、このようにシール装置1を設置しても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、シール装置1の両端部は化粧カバー9の両端部内にシール剤10、10を充填して覆った状態にしておく。
また、外壁躯体であるパラペット15にひび割れ部16を加工することなく、そのまま樹脂モルタル20で埋めてシールしたり、シールしない状態で前記第1の実施の形態のシール装置1を設置してもよい。
【0017】
図9ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、両端部に嵌合片22、22が形成された外壁材2、2のつなぎ目3近傍で複数個のビス4、4によって固定されるチャンネル状の支持台5Aと、この支持台5Aの嵌合片22、22と嵌合する嵌合脚片23、23を形成した化粧カバー9Aを用いた点で、このように構成したシール装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、支持台5Aの左右部位で複数個のビス4、4によって外壁材2、2に固定するものに付いて説明したが、本発明はこれに限らず、支持台5Aの左右部位のいずれか、一方を複数個のビス4で外壁材2に固定してもよい。
【0018】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、外壁躯体24に形成されたひび割れ部16をシール21処理した後、前記第3の形態のシール装置1Aでシール21処理部を覆った点で、このようにしても前記本発明を実施するための第2の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、本実施例は支持台5Aの左右部位のいずれか、一方を複数個のビス4で外壁材2に固定してもよい。
また、外壁躯体であるパラペット15のひび割れ部16を加工することなく、そのまま樹脂モルタル20で埋めてシールしたり、シールしない状態でシール装置1Aを設置してもよい。
【0019】
図16ないし図18に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、支持台5Aを係止ピン25によって外壁材2、2のつなぎ目3をシールしている二次シール剤14、バックアップ材13、一次シール剤12に固定した点で、このように係止ピン25を固定して支持台5Aを固定しても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
なお、前記本発明を実施するための各実施の形態では外壁材2、2のつなぎ目3や外壁躯体のひび割れ部16に使用するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、外表面にシール剤が現れ、紫外線で劣化する部分には同様に使用することができる。
また、支持台5、5Aは金属材以外の合成樹脂材等の材質を用いてもよい。また、化粧カバー9、9Aは金属材以外の紫外線劣化防止が出来る合成樹脂材や紫外線防止テープを表面に貼着したものを使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は外壁材のつなぎ目やパラペットや外壁躯体のひび割れ部位のシール装置を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の正面図。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の支持台の説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の化粧カバーの説明図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の正面図。
【図7】図6の7−7線に沿う拡大断面図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態のひび割れ部の処理状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第3の形態の使用状態の正面図。
【図10】図9の10−10線に沿う拡大断面図。
【図11】本発明を実施するための第3の形態の支持台の説明図。
【図12】本発明を実施するための第3の形態の化粧カバーの説明図。
【図13】本発明を実施するための第4の形態の使用状態の正面図。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図。
【図15】本発明を実施するための第4の形態の支持台の取付け状態の説明図。
【図16】本発明を実施するための第5の形態の使用状態の正面図。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図。
【図18】本発明を実施するための第5の形態の支持台の取付け状態の説明図。
【符号の説明】
【0023】
1、1A:シール装置、 2:外壁材、
3:つなぎ目、 4:ビス、
5、5A:支持台、 6:ビス、
7:脚部、 8:カバー部、
9、9A:化粧カバー、 10:シール剤、
11:バックアップ材、 12:一次シール剤、
13:バックアップ材、 14:二次シール剤、
15:パラペット、 16:ひび割れ部、
17:カッター、 18:溝、
19:底シール、 20:樹脂モルタル、
21:シール、 22:嵌合片、
23:嵌合脚片、 24:外壁躯体、
25:係止ピン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とからなることを特徴とするシール装置。
【請求項2】
外壁材のつなぎ目あるいは外壁躯体のひび割れ部を覆うように外壁材、外壁躯体あるいはつなぎ目のシール剤に固定された両端部に嵌合片が突出された支持台と、この支持台の両端部の嵌合片と嵌合する一対の嵌合脚片および該嵌合脚片の上部を覆う嵌合脚片より外方へ突出するカバー材とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の嵌合脚片より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とからなることを特徴とするシール装置。
【請求項1】
外壁材のつなぎ目近傍あるいは外壁躯体のひび割れ部近傍に複数本のビスで固定される支持台と、この支持台に複数本のビスで固定される該支持台と前記つなぎ目あるいはひび割れ部を覆う一対の脚部および、この脚部の上部をより外方へ突出するカバー部とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の脚部より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とからなることを特徴とするシール装置。
【請求項2】
外壁材のつなぎ目あるいは外壁躯体のひび割れ部を覆うように外壁材、外壁躯体あるいはつなぎ目のシール剤に固定された両端部に嵌合片が突出された支持台と、この支持台の両端部の嵌合片と嵌合する一対の嵌合脚片および該嵌合脚片の上部を覆う嵌合脚片より外方へ突出するカバー材とからなる紫外線劣化防止材製の化粧カバーと、この化粧カバーのカバー部の嵌合脚片より外方へ突出する部位の下部に設けられたシール剤とからなることを特徴とするシール装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2008−291421(P2008−291421A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−134888(P2007−134888)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000110365)ドーエイ外装有限会社 (152)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000110365)ドーエイ外装有限会社 (152)
【Fターム(参考)】
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