説明

テレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法

【課題】 リアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話を可能とするようにする。
【解決手段】 通信送受信部12が他の端末から送信されてきた通話を検出すると、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を放映中に通話検出部により通話が検出されると、テレビジョン放送音声と通話音声とを重畳した音声、該通話音声を消音して残ったテレビジョン放送音声、及び該テレビジョン放送音声を消音して残った該通話音声のうちのいずれかの音声を、スピーカ14またはヘッドホン15に出力する。また、画像・音声出力部17は、放送受信部11が受信したテレビジョン放送画像をディスプレイ13に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法に関し、特に他の端末との間に通話及び画像の送受信があった際に、テレビジョン音声及び通話音声、並びにテレビジョン画像及び送受信画像の出力を調整するテレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送受信装置は、各家庭で少なくとも1台以上設置されている。また、携帯電話は、その利便性の良さから広く普及している。従来のテレビジョン放送受信装置では、テレビジョン放送受信装置に番組を放送中、携帯電話に電話がかかってきた場合には、視聴者は、放送中のテレビジョン番組の視聴を通話が終了するまで諦め、通話中の番組視聴を諦めざるを得なかった。
【0003】
そこで、通話開始から通話終了までの番組を録画または録音しておき、通話終了後に録画または録音を再生する技術を有するテレビジョン放送受信装置が開示されている(特許文献1、2参照)。更に具体的説明すると、開示されて技術を有するテレビジョン放送受信装置は、携帯電話を内蔵するテレビジョン放送受信装置であって、携帯電話部で着信が生じて通話を開始したときには、視聴中の番組の符号映像・音声データを、ハードディスク、SDRAM等の記録媒体に録画する処理を開始する。そして、このテレビジョン放送受信装置は、通話が終了すると、上記録画処理を続行しつつ記録媒体から符号化映像・音声データを読み出し、通話開始時点の映像から追っかけて番組を再生するようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−77323号公報
【特許文献2】特開2003−111004号公報
【0005】
しかしながら、上述したテレビジョン放送受信装置では、テレビジョン放送を視聴中に通話が入った場合、通話が終了後、通話開始から通話終了までの番組を再生するようにしているので、例えば、ニュース、スポーツ等のリアルタイム性が高い情報を有する放送番組を中断せず視聴したい場合にあっても、中断せざるを得ないという事情があった。
【0006】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、リアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話を可能とするテレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法を提供することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明のテレビジョン放送受信装置は、テレビジョン放送画像を表示する放送画像表示部と、他の端末から送信されてきた通話を検出する通話検出部と、テレビジョン放送を放映中に前記通話検出部により前記通話が検出されると、前記テレビジョン放送音声と前記通話音声とを重畳した音声、該通話音声を消音して残ったテレビジョン放送音声、及び該テレビジョン放送音声を消音して残った該通話音声のうちのいずれかの音声を出力する音声出力部とを備えるという構成を有する。
【0008】
この構成によれば、ニュース、スポーツ等のリアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話をすることができる。
【0009】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記音声出力部に出力される前記音声を指定する音声指定情報を記憶する音声指定情報記憶部を更に備え、前記音声出力部が、前記通話検出部により前記通話が検出されると、前記音声指定情報記憶部に記憶されている前記音声指定情報に指定された前記音声を出力するという構成を有する。
【0010】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記通話音声を消音にして前記テレビジョン放送音声のみを前記音声出力部より出力した場合には、消音した該通話音声を記憶する通話音声記憶部と、前記通話音声記憶部に記憶されている前記通話音声を前記音声出力部に出力要求する通話音声出力要求部とを更に備え、前記音声出力部が、前記通話音声出力要求部からの出力要求を受けると、前記通話音声記憶部に記憶されている前記通話音声を出力するという構成を有する。
【0011】
この構成によれば、消音した通話の音声をのちに出力するため、他の端末からの要件を確認することができる。
【0012】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記音声指定情報記憶部には、通話先の識別情報が登録されたアドレス帳情報を前記音声指定情報に関連付けて更に記憶しており、前記音声出力部が、テレビジョン放送を放映中に、前記音声指定情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されている電話番号を有する端末からの通話が前記通話検出部により検出されると、該電話番号が登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された音声を出力するという構成を有する。
【0013】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に記述されている電話番号に基づき、通話相手の通話音声を消音したり、消音しなかったりすることが可能となり、テレビジョン放送の視聴を通話相手の重要度に合わせて行うことができる。
【0014】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記音声指定情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記音声指定情報に関連付けて更に記憶しており、前記音声出力部が、前記音声指定情報記憶部に記憶されている番組情報に登録されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末からの通話が前記通話検出部により検出されると、前記番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された前記音声を出力するという構成を有する。
【0015】
この構成によれば、予め記憶する番組情報に記述されているテレビジョン放送の番組に基づき通話相手の通話音声を消音したり、消音しなかったりすることが可能となり、テレビジョン放送の視聴を番組の重要度にあわせて行うことができる。
【0016】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、他の端末から受信した画像を表示させるか否かを指定する受信表示可否情報を記憶する受信画像表示可否情報記憶部と、前記画像を検出する受信画像検出部と、テレビジョン放送を放映中に、前記画像が前記画像受信検出部により検出されると、前記受信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記受信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する受信画像表示部とを更に備えるという構成を有する。
【0017】
この構成によれば、予め記憶してある受信画像表示可否情報に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0018】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記受信画像表示可否情報記憶部が、更にメールアドレスが登録されたアドレス帳情報を前記受信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、前記受信画像表示部が、テレビジョン放送を放映中に、前記受信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末から受信した画像が前記受信画像検出部により検出されると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0019】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているメールアドレスに基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0020】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記受信画像表示可否情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記受信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、前記受信画像表示部が、前記番組情報記憶部に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、前記画像が前記受信画像検出部により検出されると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0021】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているテレビジョン放送の番組に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0022】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、他の端末に対して送信する画像を表示させるか否かを指定する送信画像表示可否情報を記憶する送信画像表示可否情報記憶部と、前記画像を検出する送信画像検出部と、テレビジョン放送を放映中に前記画像が前記送信画像検出部により検出されると、前記送信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記送信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する送信画像表示部とを更に備えるという構成を有する。
【0023】
この構成によれば、予め記憶してある送信画像表示可否情報に基づき、テレビジョン放送の視聴中に送信する画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0024】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記送信画像表示可否情報記憶部が、更にメールアドレスが登録されたアドレス帳情報を前記送信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、前記送信画像表示部が、テレビジョン放送を放映中に、前記送信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末に対して送信する画像が前記送信画像検出部により検出されると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0025】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているメールアドレスに基づき、テレビジョン放送の視聴中に送信する画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0026】
本発明のテレビジョン放送受信装置は、前記送信画像表示可否情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記送信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、前記送信画像表示部が、前記番組情報記憶部に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末に対して送信する画像が前記送信画像検出部により検出されると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0027】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているテレビジョン放送の番組に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0028】
本発明のテレビジョン放送受信方法は、テレビジョン放送画像を表示し、他の端末から送信されてきた通話を検出し、テレビジョン放送を放映中に前記通話検出部により前記通話を検出すると、前記テレビジョン放送音声と前記通話音声とを重畳した音声、該通話音声を消音して残ったテレビジョン音声、及び該テレビジョン音声を消音して残った該通話音声のうちのいずれかの音声を出力するという構成を有する。
【0029】
この構成によれば、ニュース、スポーツ等のリアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話をすることができる。
【0030】
本発明のテレビジョン受信方法は、予め記憶するために、出力される前記音声を指定する前記音声指定情報を入力し、前記通話を検出すると、予め記憶する、前記音声指定情報に指定された前記音声を出力するという構成を有する。
【0031】
本発明のテレビジョン受信方法は、前記通話音声を消音して前記テレビジョン放送の音声のみを出力した場合には、予め記憶する消音した該通話音声を出力要求し、前記出力要求後、前記通話音声を出力するという構成を有する。
【0032】
この構成によれば、消音した通話の音声をのちに出力するため、他の端末からの要件を確認することができる。
【0033】
本発明のテレビジョン受信方法は、テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、通話先の端末の識別情報を有する前記アドレス帳情報に登録されている電話番号を有する端末からの通話を検出すると、該電話番号が登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された音声を出力するという構成を有する。
【0034】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に記述されている電話番号に基づき、通話相手の通話音声を消音したり、消音しなかったりすることが可能となり、テレビジョン放送の視聴を通話相手の重要度に合わせて行うことができる。
【0035】
本発明のテレビジョン受信方法は、予め記憶する、テレビジョン放送の番組の識別情報を有する番組情報に登録された前記番組のテレビジョン放送を放映中に前記通話を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された前記音声を出力するという構成を有する。
【0036】
この構成によれば、予め記憶する番組情報に記述されているテレビジョン放送の番組に基づき通話相手の通話音声を消音したり、消音しなかったりすることが可能となり、テレビジョン放送の視聴を番組の重要度にあわせて行うことができる。
【0037】
本発明のテレビジョン受信方法は、他の端末から受信した画像を検出し、テレビジョン放送を放映中に前記画像を検出すると、予め記憶する、他の端末から受信した画像を表示させるか否かを指定する受信表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0038】
この構成によれば、予め記憶してある受信画像表示可否情報に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0039】
本発明のテレビジョン受信方法は、テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、更にメールアドレスが記述されたアドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末が送信した画像の受信を検出すると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0040】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているメールアドレスに基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0041】
本発明のテレビジョン受信方法は、予め記憶する、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、前記画像の受信を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0042】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているテレビジョン放送の番組に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0043】
本発明のテレビジョン受信方法は、テレビジョン放送を放映中に他の端末に対して送信する画像を検出すると、予め記憶する、他の端末に対して送信する画像を表示させるか否かを指定する送信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0044】
この構成によれば、予め記憶してある送信画像表示可否情報に基づき、テレビジョン放送の視聴中に送信する画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0045】
本発明のテレビジョン受信方法は、テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、更にメールアドレスが記述されたアドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末に対して送信する画像を検出すると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0046】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているメールアドレスに基づき、テレビジョン放送の視聴中に送信する画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0047】
本発明のテレビジョン受信方法は、予め記憶する、テレビジョン放送の番組の識別情報を有する番組情報に登録されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末に対して送信する画像を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示するという構成を有する。
【0048】
この構成によれば、予め記憶するアドレス帳情報に登録されているテレビジョン放送の番組に基づき、テレビジョン放送の視聴中に受信した画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【発明の効果】
【0049】
本発明は、リアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話を可能とするテレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の実施するための最良の形態に係るテレビジョン放送受信装置について、図面を参照して説明する。
【0051】
図1は本発明の実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図である。この実施形態のテレビジョン放送受信装置は、携帯電話に内蔵されているものであって、図1に示すように、放送受信部11と、通信送受信部12と、液晶表示装置からなるディスプレイ13と、スピーカ14と、ヘッドホン15と、情報蓄積部16と、画像・音声出力部17と、操作部18と、音声記憶部19と、送受信画像記憶部20とを備える。
【0052】
放送受信部11は、テレビアンテナ(図示せず)介して受信したテレビジョン放送局からのテレビジョン放送電波を復調し、復調したテレビジョン放送画像及びテレビジョン放送音声を画像・音声出力部17に出力する。
【0053】
通信送受信部12は、CDMA(符号分割多元接続)方式等を用いて多重化した音声(以下、通話音声という)、及び電子メール等の文字・画像(以下、単に画像という)を送受信する。また、通信送受信部12は、携帯テレビ電話の如き他の端末から受信した通話の音声(以下、通話音声という)を音声記憶部19に一時記憶するようにとの指示を操作部18から受けると、その指示に従い、通話音声を音声記憶部19に記憶する。更に、通信送受信部12は、他の端末との間で送受信する通信画像を送受信画像記憶部20に記憶する。すなわち、通信送受信部12は、通話検出部、受信画像検出部、送信画像検出部として機能する。
【0054】
ディスプレイ13は、図2に示すように、放送画像領域(放送画像表示部)131、受信画像領域(受信画像表示部)132、及び送信画像領域(送信画像表示部)133を有する。放送画像領域131は画像・音声出力部17から出力されたテレビジョン放送画像を表示し、受信画像領域132は画像・音声出力部17から出力された他の端末から受信した画像を表示し、送信画像領域133は画像・音声出力部17から出力された他の端末に送信する画像を表示する。なお、テレビジョン放送画像のみ表示する場合には、画面全体を使用するようにしてもよい。
【0055】
図1に示すスピーカ14及びヘッドホン15は、画像・音声出力部17から出力された後述する音声を出力する。
【0056】
情報蓄積部16は、不揮発メモリなどにより構成され、操作部18から入力された図3に示すような視聴中通信基本設定データ161、アドレス帳データ(アドレス帳情報)162、番組情報データ163を記憶する。
【0057】
視聴中通信基本設定データ161は、1)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から画像を受信した場合、その画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示するか否かを示す情報が記述されている視聴中受信画像設定項目と、2)テレビジョン放送を視聴中に他の端末に画像を送信する場合、その画像をディスプレイ13の送信画像領域133に表示するか否かを示す情報が記述されている視聴中送信画像設定項目と、3)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から通話があった場合、スピーカ14またはヘッドホン15に通話音声をミュートするか否かを示す情報が記述されている視聴中受信音声設定項目と、4)テレビジョン放送を視聴中に他の端末に音声を付随する画像を送信する場合、その音声をミュートするか否かを示す情報が記述されている視聴中送信音声設定項目と、5)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から通話があった場合、スピーカ14またはヘッドホン15にテレビジョン放送音声をミュートするか否かを示す情報が記述されている放送音声設定項目等とを備える。
【0058】
アドレス帳データ162は、送受した際の相手先の端末の所有者名が記述された名前項目、その住所が記述された住所項目、電話番号が記述された電話番号項目、メールアドレスが記述されたメールアドレス項目等、及び視聴中通信基本設定データにおいて説明したものと同等の内容を有する視聴中受信画像設定項目、視聴中送信画像設定項目、視聴中受信音声設定項目、視聴中送信音声設定項目、放送音声設定項目等を備える。
【0059】
番組情報データ163には、テレビジョン放送の番組名が記述された番組名項目、その番組の放送時間が記述された放送時間項目、その番組のジャンルが記述されたジャンル項目等の如き番組の識別情報、視聴中通信基本設定データにおいて説明したものと同等の内容を有する視聴中受信画像設定項目、視聴中送信画像設定項目、視聴中受信音声設定項目、視聴中送信音声設定項目、放送音声設定項目等を備える。
【0060】
視聴中受信音声設定項目、視聴中送信音声設定項目、放送音声設定項目は、音声指定情報記憶部として機能する。視聴中受信画像設定項目は受信画像表示可否情報記憶部として機能し、視聴中送信画像設定項目は送信画像表示可否情報記憶部として機能する。
【0061】
図1に示す画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を放映中に他の端末から通話が通信送受信部12により検出されると、情報蓄積部16に記憶されている視聴中通信基本設定データ161、アドレス帳データ162、及び番組情報データ163のうちのいずれかの情報を使用し、テレビジョン放送音声と前記通話音声とを重畳した音声、通話音声を消音して残ったテレビジョン放送音声、及びテレビジョン放送音声を消音して残った通話音声のうちのいずれかの音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。
【0062】
また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送中を放映中に他の端末から受信した画像が通信送受信部12により検出されると、視聴中通信基本設定データ161、アドレス帳データ162、及び番組情報データ163のうちのいずれかの情報を使用し、その画像をディスプレイ13に表示させる場合には、その画像をディスプレイ13に出力する。
【0063】
また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送中を放映中に他の端末に対して送信する画像が通信送受信部12により検出されると、視聴中通信基本設定データ161、アドレス帳データ162、及び番組情報データ163のうちのいずれかの情報を使用し、その画像をディスプレイ13に表示させる場合には、その画像をディスプレイ13に出力する。
【0064】
例えば、選択設定データが視聴中通信基本設定データ161に設定され、かつ、その視聴中通信基本設定データ161が図3(a)に示すように、視聴中受信画像設定項目が”表示する”、視聴中送信画像設定項目が”、表示する”、視聴中受信音声設定項目が”ミュートにする”、放送音声設定項目が”ミュートにしない”と記述されている場合には、画像・音声出力部17は、次のような画像の表示、音声の出力を選択する。
【0065】
a)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から通話があった場合
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送画像をディスプレイ13中の放送画像領域131に表示させる一方、通話音声をミュート(消音)にし、視聴中のテレビジョン放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。なお、この場合には、送受信する画像がないため、ディスプレイ13中の受信画像領域132及び送信画像領域133には画像を表示しない。
【0066】
b)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から画像のみを受信した場合
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送画像をディスプレイ13中の放送画像領域131に出力するとともに、受信した画像をディスプレイ13中の受信画像領域132に出力する。また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。
【0067】
c)テレビジョン放送を視聴中に他の端末から音声が付随された画像を受信した場合
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送画像をディスプレイ13中の放送画像領域131に出力するとともに、受信した画像をディスプレイ13中の受信画像領域132に出力する。また、画像・音声出力部17は、通話音声をミュート(消音)にし、視聴中のテレビジョン放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。なお、この場合には、送信する画像がないため、ディスプレイ13中の送信画像領域133には画像を表示しない。
【0068】
d)テレビジョン放送を視聴中に他の端末に画像のみを送信する場合
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送画像をディスプレイ13中の放送画像領域131に出力するとともに、送信する画像をディスプレイ13中の送信画像領域133に出力する。また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。なお、この場合には、他の端末から受信した画像がないため、ディスプレイ13中の受信画像領域132には画像を表示しない。
【0069】
e)テレビジョン放送を視聴中に他の端末に音声が付随された画像を送信する場合
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送画像をディスプレイ13中の放送画像領域131に出力するとともに、送信する画像をディスプレイ13中の送信画像領域133に表示させる。また、画像・音声出力部17は、通話音声をミュート(消音)にし、視聴中のテレビジョン放送の放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。なお、この場合には、他の端末から受信する画像がないため、ディスプレイ13中の受信画像領域132には画像を表示しない。
【0070】
操作部18は、テンキー、文字キー、電源キー等の操作キーを備えている。操作部18は、 赤外線を用いて入力情報を出力するリモートコントローラや、テレビジョン放送受信装置に備え付けられた種々のキー等によって構成されるが、入力操作ができるのであれば特にその態様は限定されない。操作部は、視聴中通信基本設定データ161、アドレス帳データ162、及び番組情報データ163を、情報蓄積部16に入力する。また、操作部18は、テレビジョン放送の終了後、他の端末から送信されてきた通話音声をスピーカ14またはヘッドホン15から聞くため、通話音声を音声記憶部19に記憶させるように通信送受信部12に指示を出力する。
【0071】
音声記憶部19は、テレビジョン放送の終了後、他の端末から送信されてきた通話音声をスピーカ14またはヘッドホン15から聞くための通話音声を記憶する。送受信画像記憶部20は、他の端末との間に送受する画像を記憶する。
【0072】
次に、この実施形態のテレビジョン放送受信装置の動作を説明する。
【0073】
図4は実施形態のテレビジョン放送受信装置の動作を示すフローチャートである。 電源(図示せず)がオンになると、放送受信部11は、受信したテレビジョン放送局からのテレビジョン放送電波を復調し、復調したテレビジョン放送画像及びテレビジョン放送音声を画像・音声出力部17に出力する(ステップS11)。画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の画像をディスプレイ13に出力するとともに、音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する(ステップS12)。
【0074】
テレビジョン放送の画像及び音声を放送中に、通信送受信部12は、他の端末から通話若しくは画像、または、他の端末に送信する画像を検出すると(ステップS13)、検出情報を画像・音声出力部17に出力したのち(ステップS14)、通話の場合にはその音声を画像・音声記憶部19に出力し、画像の場合にはその画像を送受信画像記憶部20に記憶する(ステップS15)。
【0075】
画像・音声出力部17に送信する検出情報は、a)他の端末から通話を受信した場合にはその旨及びその端末の電話番号、b)他の端末から画像のみを受信した場合にはその旨及び受信した画像を送信した端末のメールアドレス、c)他の端末から音声を付随する画像を受信した場合にはその旨及び受信した通信画像を送信した端末のメールアドレス、d)他の端末に画像のみを送信する場合にはその旨及び送信先の端末のメールアドレス、e)音声を付随する画像を他の端末に送信する場合にはその旨及び送信先の端末のメールアドレスである。
【0076】
画像・音声出力部17は、通信送受信部12から検出情報が入力されると、他の端末から通話を受信したか否かを判定する(ステップS16)。画像・音声出力部17は、通話を受信したと判定した場合には(ステップS16;YES)、後述する通話処理を実行し(ステップS17)、ステップS26に移行し、そうでない判定した場合には(ステップS16;NO)、他の端末から画像のみを受信したか否かを判定する(ステップS18)。画像・音声出力部17は、画像のみを受信したと判定した場合には(ステップS18;YES)、後述する受信画像のみ処理を実行して(ステップS19)処理を終了し、そうでないと判定した場合には(ステップS18;NO)、他の端末から音声を付随する画像受信したか否かを判定する(ステップS20)。画像・音声出力部17は、音声を付随する画像を受信したと判定した場合には(ステップS20;YES)、後述する音声付随受信画像処理を実行して(ステップS21)処理を終了し、そうでない判定した場合には(ステップS20;NO)、他の端末に送信する画像のみがあるか否かを判定する(ステップS22)。画像・音声出力部17は、画像のみを送信すると判定した場合には(ステップS22;YES)、後述する送信画像のみ処理を実行して(ステップS23)処理を終了し、そうでないと判定した場合には(ステップS22;NO)、他の端末に音声を付随する画像を送信するか否かを判定する(ステップS24)。画像・音声出力部17は、音声を付随する画像を送信すると判定した場合には(ステップS24;YES)、後述する音声付随送信画像処理を実行して(ステップS25)処理を終了し、そうでないと判定した場合には(ステップS24;NO)、処理を終了する。
【0077】
その後、画像・音声出力部17は、通信送受部12により、受信した通話音声をスピーカ14またはヘッドホン15から出力させる要求があるか否かを判定する(ステップS26)。画像・音声出力部17は、要求があると判定した場合には(ステップS26;YES)、音声記憶部19に記憶されている音声を読み出し、その音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力させる(ステップS27)。一方、画像・音声出力部17は、要求がないと判定した場合には(ステップS26;NO)、処理を終了する。
【0078】
次に、ステップS17の通話処理の詳細を、図5を用いて説明する。
【0079】
画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を視聴中に他の端末から通話を受信したものと判定した場合には(ステップS16;YES)、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162の電話番号項目に通話相手の電話番号が登録されているか否かを判定する(ステップS171)。画像・音声出力部17は、登録されていると判定した場合には(ステップS171;YES)、放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、アドレス帳データ162の視聴中受信音声設定項目及び放送音声設定項目のそれぞれに基づいた通話音声及びテレビジョン放送音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS172)。
【0080】
例えば、図3(b)に示すよう、アドレス帳データ162の視聴中受信音声設定項目がミュートにしないという設定で、かつ、放送音声設定項目がミュートにするという設定の場合には、画像・音声出力部17は、放送画像をディスプレイ13に表示させるとともに、テレビジョン放送の話音をミュートにし、通話音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、通話音声のみを出力する。
【0081】
ステップS171において、画像・音声出力部17は、アドレス帳データ162の電話番号項目に通話相手の電話番号が登録されていないと判定した場合には(ステップS171;NO)、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報163に登録されているか否かを判定する(ステップS173)。画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていると判定した場合には(ステップS173;YES)、放送画像をディスプレイ13に表示させるとともに、番組情報データ163の視聴中受信音声設定項目及び通信放送音声設定項目のそれそれに基づいた通話音声及びテレビジョンの放送音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS174)。
【0082】
例えば、図3(c)に示すよう、番組情報データ163の視聴中受信音声設定項目がミュートにしないという設定で、かつ、放送音声設定項目がミュートにしないという設定の場合には、画像・音声出力部17は、放送画像をディスプレイ13に表示させるとともに、通話音声及び放送音声をミキシングした音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。スピーカまたはヘッドホン15は、通話音声及び放送音声をミキシングした音声を出力する。
【0083】
ステップS173において、画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていないと判定した場合には(ステップS173;NO)、放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信音声設定項目及び通信放送音声設定項目のそれそれに基づいたテレビジョン放送音声及び通話音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS175)。
【0084】
例えば、図3(a)に示すよう、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信音声設定項目がミュートにするという設定で、かつ、放送音声設定項目がミュートにしないという設定の場合には、画像・音声出力部17は、放送画像をディスプレイ13に表示させるとともに、通話音声をミュートにし、テレビジョン放送の音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、テレビジョン放送の音声のみを出力する。
【0085】
次に、図4のステップS19の画像のみ処理の詳細を、図6を用いて説明する。
【0086】
ステップS19の受信画像のみ処理において、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を視聴中に他の端末から画像のみを受信するものと判定した場合には(ステップS18;YES)、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に通信相手のメールアドレスが登録されているか否かを判定する(ステップS191)。画像・音声出力部17は、登録されていると判定した場合には(ステップS191;YES)、テレビジョン放送の放送画像を放送画像領域131に表示させ、また、アドレス帳データ162の視聴中受信画像設定に基づき受信した通信画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示させるとともに、画像・音声出力部17は、放送音声設定項目に基づきテレビジョン放送の音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS192)。
【0087】
例えば、図3(b)に示すよう、アドレス帳データ162の視聴中受信画像設定項目が”表示する”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにする”という設定の場合には、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、受信した通信画像を受信画像領域132に表示させる。また、画像・音声出力部17は、放送音声をミュートにしスピーカ14またはヘッドホン15に音声を出力しない。
【0088】
ステップS191において、画像・音声出力部17は、アドレス帳データ162のメールアドレス項目に通話相手のメールアドレスが登録されていないと判定した場合には(ステップS191;NO)、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されているか否かを判定する(ステップS193)。画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていると判定した場合には(ステップS193;YES)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、番組情報データ163の視聴中受信画像設定項目に基づき、受信した通信画像を受信画像領域132に表示するとともに、番組情報データ項目の放送音声設定項目に基づき、テレビジョン放送の放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力させる(ステップS194)。
【0089】
例えば、図3(c)に示すよう、番組情報データ163の視聴中受信画像設定が”表示しない”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、受信した通信画像をディスプレイ132に表示させずに、テレビジョン放送の放送画像のみをディスプレイ13の放送画像領域131に表示させる。また、画像・音声出力部17は、放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。スピーカ14またはヘッドホン15は、放送音声を出力する。
【0090】
ステップS193において、画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていない判定した場合には(ステップS193;NO)、テレビジョン放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信画像設定項目に基づき、受信した通信画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示させるとともに、放送音声設定項目に基づき、テレビジョン放送の音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS195)。
【0091】
例えば、図3(a)に示すよう、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信画像設定項目が”表示する”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、受信した通信画像を受信画像領域132に表示させる。また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、テレビジョン放送の音声のみを出力する。
【0092】
次に、図4のステップS21の音声付随受信画像処理の詳細を、図7を用いて説明する。
【0093】
ステップS21の音声付随受信画像処理において、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を視聴中に他の端末から音声を付随する画像を受信したものと判定した場合には(ステップS20;YES)、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に相手のメールアドレスが登録されているか否かを判定する(ステップS211)。画像・音声出力部17は、相手のメールアドレスが登録されていると判定した場合には(ステップS211;YES)、アドレス帳データ162の視聴中受信画像設定に基づいた受信画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示させ、また、テレビジョン放送画像を放送画像領域131に表示させるとともに、視聴中受信音声設定項目及び放送音声設定項のそれぞれに基づき、テレビジョン放送の放送音声及び受信した通信音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS212)。
【0094】
例えば、図3(b)に示すよう、アドレス帳データ162の視聴中受信画像設定項目が”表示する”という設定で、視聴中受信音声設定項目が”ミュートにしない”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにする”という設定の場合には、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、受信した通信画像を受信画像領域132に表示させ、かつ、放送音声をミュートにし、受信した通信音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。
【0095】
ステップS211において、画像・音声出力部17は、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に通話相手のメールアドレスが登録されていないと判定した場合には(ステップS211;NO)、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されているか否かを判定する(ステップS213)。画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていると判定した場合には(ステップS213;YES)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中受信画像設定項目に基づき、受信した通信画像を受信画像領域132に表示させるとともに、番組情報データ163の視聴中受信音声設定項目及び放送音声設定項目のそれぞれに基づき、テレビジョン放送の放送音声及び受信した通信音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS214)。
【0096】
例えば、図3(c)に示すよう、番組情報データ163の視聴中受信画像設定が”表示しない”という設定で、視聴中受信音声設定項目が”ミュートにしない”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域に表示させるが、受信した通信画像を受信画像領域132に表示しない。また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送音声と受信した通信音声とをミキシングした音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。スピーカ14またはヘッドホン15は、放送音声と受信した通信音声とをミキシングした音声を出力する。
【0097】
ステップS213において、画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていない判定した場合には(ステップS213;NO)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信画像設定項目に基づき、受信した通信画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示させるとともに、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信音声設定項目及び放送音声設定項目のそれぞれに基づき、受信した通信音声及びテレビジョン放送の放送音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させるる(ステップS215)。
【0098】
例えば、図3(a)に示すよう、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信画像設定項目が”表示する”という設定で、視聴中受信音声設定項目が”ミュートにする”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、受信した通信画像を受信画像領域132に表示させる。また、画像・音声出力部17は、受信した通信音声をミュートにし、テレビジョン放送の放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、放送音声を出力する。
【0099】
次に、図4のステップS23の送信画像処理の詳細を、図8を用いて説明する。
【0100】
ステップS23の送信画像のみ処理において、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を視聴中に他の端末に画像のみを送信するとものと判定した場合には(ステップS22;YES)、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に送信先の端末のメールアドレスが登録されているか否かを判定する(ステップS231)。画像・音声出力部17は、登録されていると判定した場合には(ステップS231;YES)、テレビジョン放送の放送画像を放送画像領域131に表示させ、また、アドレス帳データ162の視聴中送信画像設定項目に基づき、送信する通信画像をディスプレイ13の送信画像領域133に表示させるとともに、放送音声設定項目に基づきテレビジョン放送の音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS232)。
【0101】
例えば、図3(b)に示すよう、アドレス帳データ162の視聴中送信画像設定項目が”表示する”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにする”という設定の場合には、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、送信する通信画像を送信画像領域133に表示させる。また、画像・音声出力部17は、放送音声をミュートにしスピーカ14またはヘッドホン15に音声を出力しない。
【0102】
ステップS231において、画像・音声出力部17は、アドレス帳データ162のメールアドレス項目に送信先の端末のメールアドレスが登録されていないと判定した場合には(ステップS231;NO)、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されているか否かを判定する(ステップS233)。画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていると判定した場合には(ステップS233;YES)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、番組情報データ163の視聴中送信画像設定項目に基づき、送信する通信画像を送信画像領域133に表示するとともに、番組情報データ項目の放送音声設定項目に基づき、テレビジョン放送の放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力させる(ステップS234)。
【0103】
例えば、図3(c)に示すよう、番組情報データ163の視聴中送信画像設定が”表示しない”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、送信する通信画像をディスプレイ13に表示させずに、テレビジョン放送の放送画像のみをディスプレイ13の放送画像領域131に表示させる。また、画像・音声出力部17は、放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。スピーカ14またはヘッドホン15は、放送音声を出力する。
【0104】
ステップS233において、画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていない判定した場合には(ステップS233;NO)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中通信基本設定データ161の視聴中送信画像設定項目に基づき、送信する通信画像をディスプレイ13の送信画像領域132に表示させるとともに、放送音声設定項目に基づき、テレビジョン放送の音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS235)。
【0105】
例えば、図3(a)に示すよう、視聴中通信基本設定データ161の視聴中送信画像設定項目が”表示する”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、送信する通信画像を送信画像領域133に表示させる。また、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送音声をスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、テレビジョン放送の音声のみを出力する。
【0106】
次に、図4のステップS25の音声付随送信画像処理の詳細を、図9を用いて説明する。
【0107】
ステップS25の音声付随送信画像処理において、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送を視聴中に他の端末に音声を付随する画像を送信するものと判定した場合には(ステップS24;YES)、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に送信先の端末のメールアドレスが登録されているか否かを判定する(ステップS251)。画像・音声出力部17は、送信先の端末のメールアドレスが登録されていると判定した場合には(ステップS251;YES)、アドレス帳データ162の視聴中送信画像設定項目に基づいた送信画像をディスプレイ13の送信画像領域133に表示させ、また、テレビジョン放送の放送画像を放送画像領域131に表示させるとともに、視聴中送信声設定項目及び放送音声設定項のそれぞれに基づき、テレビジョン放送の放送音声及び送信する通信音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS252)。
【0108】
例えば、図3(b)に示すよう、アドレス帳データ162の視聴中送信画像設定項目が”表示する”という設定で、視聴中送信音声設定項目が”ミュートする”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにする”という設定の場合には、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、送信する通信画像を送信画像領域132に表示させ、かつ、放送音声をミュートにし、かつ、送信する通信画像に有する音声をミュートにし、スピーカ14またはヘッドホン15に音声を出力しない。
【0109】
ステップS251において、画像・音声出力部17は、情報蓄積記憶部16に記憶されているアドレス帳データ162のメールアドレス項目に送信先の端末のメールアドレスが登録されていないと判定した場合には(ステップS251;NO)、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されているか否かを判定する(ステップS253)。画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていると判定した場合には(ステップS253;YES)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中送信画像設定項目に基づき、送信する通信画像を送信画像領域133に表示させるとともに、番組情報データ163の視聴中送信音声設定項目及び放送音声設定項目のそれぞれに基づき、送信画像に有する音声及びテレビジョン放送の放送音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS254)。
【0110】
例えば、図3(c)に示すよう、番組情報データ163の視聴中送信画像設定が”表示しない”という設定で、視聴中送信音声設定項目が”ミュートにする”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるが、送信した通信画像を受信画像領域133に表示しない。また、画像・音声出力部17は、送信する画像に有する音声をミュートし、テレビジョン放送の放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力する。
【0111】
ステップS253において、画像・放送出力部17は、現在放送されている番組が情報蓄積部16に記憶されている番組情報データ163に登録されていない判定した場合には(ステップS253;NO)、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させ、また、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信画像設定項目に基づき、受信した通信画像をディスプレイ13の受信画像領域132に表示させるとともに、視聴中通信基本設定データ161の視聴中受信音声設定項目及び放送音声設定項目のそれぞれに基づき、受信した通信音声及びテレビジョン放送の放送音声をスピーカ14及びヘッドホン15に出力させる(ステップS255)。
【0112】
例えば、図3(a)に示すよう、視聴中通信基本設定データ161の視聴中送信画像設定項目が”表示する”という設定で、視聴中送信音声設定項目が”ミュートにする”という設定で、かつ、放送音声設定項目が”ミュートにしない”という設定の場合には、画像・音声出力部17は、テレビジョン放送の放送画像をディスプレイ13の放送画像領域131に表示させるとともに、送信する通信画像を送信画像領域133に表示させる。また、画像・音声出力部17は、送信する画像に有する音声をミュートにし、テレビジョン放送の放送音声のみをスピーカ14またはヘッドホン15に出力し、スピーカ14またはヘッドホン15は、放送音声を出力する。
【0113】
この実施の形態のテレビジョン放送受信装置によれば、情報蓄積部16に視聴中受信音声設定情報を記憶するので、画像・音声出力部17が、テレビジョン放送の放送画像を表示している際に、テレビジョン放送の放送音声と他の端末から送信されてきた通話の通話音声とを重畳した音声か、または、放送音声及び通話音声のうちのいずれか1つを消音して残った音声かを選択して出力することが可能となり、ニュース、スポーツ等のリアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話をすることができる。
【0114】
また、この実施の形態のテレビジョン放送受信装置によれば、通話の音声を消音してテレビジョン放送の放送音声のみ出力された場合であっても、消音した通話音声が音声記憶部19に記憶することが可能なため、番組が終了したのち、他の端末からの要件を確認することができる。
【0115】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置は、情報蓄積部16に記憶されアドレス帳データに端末の電話番号及び視聴中受信音声設定情報が記述されているので、画像・音声出力部17が、通話先の端末の電話番号ごとに、通話音声の出力形態を選択することが可能となり、通話相手の重要度にあわせて通話音声を消音したり、消音しなかったりすることができる。
【0116】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に記憶されている番組情報データにテレビジョン放送の番組及び視聴中受信音声設定情報を記憶するので、画像・音声出力部17が、テレビジョン放送の番組に基づき、通話音声の出力形態を選択することが可能となり、通話相手の重要度にあわせて通話音声を消音したり、消音しなかったりすることができる。
【0117】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に視聴中受信画像設定情報を記憶するので、画像・音声出力部17が視聴中画像設定情報に基づき、受信する画像の表示形態を選択することが可能となり、受信した画像の重要度にあわせて画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0118】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に記憶されているアドレス帳データに受信した端末のメールアドレス及び視聴中受信画像設定情報が記述されているので、画像・音声出力部17が、受信した画像の表示形態を選択することが可能となり、受信した画像の重要度にあわせて画像を表示したりしなかったりすることができる。
【0119】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に記憶されている番組情報データにテレビジョン放送の番組及び視聴中受信画像設定情報が記述されているので、画像・音声出力部17が、受信した画像の表示形態を選択することが可能となり、受信した画像の重要度にあわせて画像を表示したりしなかったりすることができる。
【0120】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に視聴中送信画像設定情報を記憶するので、画像・音声出力部17が視聴中送信画像設定情報に基づき、他の端末に送信する画像の表示形態を選択することが可能となり、送信する画像の重要度にあわせて画像を表示したり、表示しなかったりすることができる。
【0121】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に記憶されているアドレス帳データに送信する端末のメールアドレス及び視聴中送信画像設定情報が記述されているので、画像・音声出力部17が、送信する画像の表示形態を選択することが可能となり、送信する画像の重要度にあわせて画像を表示したりしなかったりすることができる。
【0122】
また、この実施形態のテレビジョン放送受信装置では、情報蓄積部16に記憶されている番組情報データにテレビジョン放送の番組及び視聴中送信画像設定情報が記述されているので、画像・音声出力部17が、送信する画像の表示形態を選択することが可能となり、送信する画像の重要度にあわせて画像を表示したりしなかったりすることができる。
【0123】
尚、本発明のテレビジョン放送受信装置は、携帯端末に組み込むことにより携帯テレビ端末、特に携帯テレビ電話に適用されるが、適用される製品は特に限定されない。通常の据え置き型テレビジョン装置に本発明の受信装置、電話機能、メール通信機能を付加することもできる。また通信相手である他の端末も特に限定はされず、通話機能、画像付きメール機能を有する任意の通信装置であり得る。
【0124】
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明は、リアルタイム性の高い情報を有する放送番組を視聴中に通話が入ったときでも、番組を中断せずに通話を可能とするテレビジョン放送受信装置及びテレビジョン放送受信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明の実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1中のディスプレイの表示内容を示す図。
【図3】図1中の情報蓄積部に記憶されている情報を示す図。
【図4】本発明の実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の動作を示すフローチャート。
【図5】ステップS17の通話処理を示すフローチャート。
【図6】ステップS19の受信画像のみ処理を示すフローチャート。
【図7】ステップS21の音声付随受信画像処理を示すフローチャート。
【図8】ステップS23の送信画像のみ処理を示すフローチャート。
【図9】ステップS25の音声付随送信画像処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0127】
11 放送受信部
12 通信送受信部
13 ディスプレイ
14 スピーカ
15 ヘッドホン
16 情報蓄積部
17 画像・音声出力部
18 操作部
19 音声記憶部
20 送受信画像記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送画像を表示する放送画像表示部と、
他の端末から送信されてきた通話を検出する通話検出部と、
テレビジョン放送を放映中に前記通話検出部により前記通話が検出されると、前記テレビジョン放送音声と前記通話音声とを重畳した音声、該通話音声を消音して残ったテレビジョン放送音声、及び該テレビジョン放送音声を消音して残った該通話音声のうちのいずれかの音声を出力する音声出力部と、を備えるテレビジョン放送受信装置。
【請求項2】
請求項1記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記音声出力部に出力される前記音声を指定する音声指定情報を記憶する音声指定情報記憶部を更に備え、
前記音声出力部は、
前記通話検出部により前記通話が検出されると、前記音声指定情報記憶部に記憶されている前記音声指定情報に指定された前記音声を出力する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記通話音声を消音にして前記テレビジョン放送音声のみを前記音声出力部より出力した場合には、消音した該通話音声を記憶する通話音声記憶部と、
前記通話音声記憶部に記憶されている前記通話音声を前記音声出力部に出力要求する通話音声出力要求部とを更に備え、
前記音声出力部は、
前記通話音声出力要求部からの出力要求を受けると、前記通話音声記憶部に記憶されている前記通話音声を出力する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項4】
請求項2記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記音声指定情報記憶部には、通話先の端末の識別情報が登録されたアドレス帳情報を前記音声指定情報に関連付けて更に記憶しており、
前記音声出力部は、
テレビジョン放送を放映中に、前記音声指定情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されている電話番号を有する端末からの通話が前記通話検出部により検出されると、該電話番号が登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された音声を出力する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか1項記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記音声指定情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記音声指定情報に関連付けて更に記憶しており、
前記音声出力部は、
前記音声指定情報記憶部に記憶されている番組情報に登録されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末からの通話が前記通話検出部により検出されると、前記番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された前記音声を出力する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項記載のテレビジョン放送受信装置であって、
他の端末から受信した画像を表示させるか否かを指定する受信表示可否情報を記憶する受信画像表示可否情報記憶部と、
前記画像を検出する受信画像検出部と、
テレビジョン放送を放映中に、前記画像が前記画像受信検出部により検出されると、前記受信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記受信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する受信画像表示部と、を更に備えるテレビジョン放送受信装置。
【請求項7】
請求項6記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記受信画像表示可否情報記憶部は、更にメールアドレスが登録されたアドレス帳情報を前記受信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、
前記受信画像表示部は、
テレビジョン放送を放映中に、前記受信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末から受信した画像が前記受信画像検出部により検出されると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には該画像を表示する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項8】
請求項6記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記受信画像表示可否情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記受信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、
前記受信画像表示部は、
前記番組情報記憶部に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、前記画像が前記受信画像検出部により検出されると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項9】
請求項7または8記載のテレビジョン放送受信装置であって、
他の端末に対して送信する画像を表示させるか否かを指定する送信画像表示可否情報を記憶する送信画像表示可否情報記憶部と、
前記画像を検出する送信画像検出部と、
テレビジョン放送を放映中に前記画像が前記送信画像検出部により検出されると、前記送信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記送信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する送信画像表示部と、を更に備えるテレビジョン放送受信装置。
【請求項10】
請求項9記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記送信画像表示可否情報記憶部は、更にメールアドレスが登録されたアドレス帳情報を前記送信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、
前記送信画像表示部は、
テレビジョン放送を放映中に、前記送信画像表示可否情報記憶部に記憶されている前記アドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末に対して送信する画像が前記送信画像検出部により検出されると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項11】
請求項9記載のテレビジョン放送受信装置であって、
前記送信画像表示可否情報記憶部には、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報を前記送信画像表示可否情報に関連付けて更に記憶しており、
前記送信画像表示部は、
前記番組情報記憶部に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末に対して送信する画像が前記送信画像検出部により検出されると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信装置。
【請求項12】
テレビジョン放送画像を表示し、
他の端末から送信されてきた通話を検出し、
テレビジョン放送を放映中に前記通話検出部により前記通話を検出すると、前記テレビジョン放送音声と前記通話音声とを重畳した音声、該通話音声を消音して残ったテレビジョン放送音声、及び該テレビジョン放送音声を消音して残った該通話音声のうちのいずれかの音声を出力する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項13】
請求項12記載のテレビジョン放送受信方法であって、
予め記憶するために、出力される前記音声を指定する前記音声指定情報を入力し、
前記通話を検出すると、予め記憶する、前記音声指定情報に指定された前記音声を出力する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項14】
請求項12または13記載のテレビジョン放送受信方法であって、
前記通話音声を消音して前記テレビジョン放送音声のみを出力した場合には、予め記憶する消音した該通話音声を出力要求し、
前記出力要求後、前記通話音声を出力する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項15】
請求項12ないし14のいずれか1項記載のテレビジョン放送受信方法であって、
テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、通話先の端末の識別情報を有するアドレス帳情報に登録されている電話番号を有する端末からの通話を検出すると、該電話番号が登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された音声を出力する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項16】
請求項12ないし14のいずれか1項記載のテレビジョン放送受信方法であって、
予め記憶する、テレビジョン放送の識別情報を有する番組情報に登録された前記番組のテレビジョン放送を放映中に前記通話を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記音声指定情報に指定された前記音声を出力する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項17】
請求項12ないし16のいずれか1項記載のテレビジョン放送受信方法であって、
他の端末から受信した画像を検出し、
テレビジョン放送を放映中に前記画像を検出すると、予め記憶する、他の端末から受信した画像を表示させるか否かを指定する受信表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項18】
請求項17記載のテレビジョン放送受信方法であって、
テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、更にメールアドレスが記述されたアドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末が送信した画像の受信を検出すると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項19】
請求項17記載のテレビジョン放送受信方法であって、
予め記憶する、テレビジョン放送の番組の識別情報が登録された番組情報に記憶されている番組のテレビジョン放送を放映中に、前記画像の受信を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記受信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項20】
請求項18または19記載のテレビジョン放送受信方法であって、
テレビジョン放送を放映中に他の端末に対して送信する画像を検出すると、予め記憶する、他の端末に対して送信する画像を表示させるか否かを指定する送信画像表示可否情報が前記画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項21】
請求項20記載のテレビジョン放送受信方法であって、
テレビジョン放送を放映中に、予め記憶する、更にメールアドレスが記述されたアドレス帳情報に登録されているメールアドレスを有する端末に対して送信する画像を検出すると、該メールアドレスが登録されている該アドレス帳情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。
【請求項22】
請求項20記載のテレビジョン放送受信方法であって、
予め記憶する、テレビジョン放送の番組の識別情報を有する番組情報に登録されている番組のテレビジョン放送を放映中に、他の端末に対して送信する画像を検出すると、該番組が登録されている番組情報に関連付けられた前記送信画像表示可否情報が該画像を表示させる指定を有する場合には、該画像を表示する、テレビジョン放送受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−197183(P2006−197183A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−6079(P2005−6079)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】