説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラム

【課題】正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】自宅3に設置されるサーバ10は、自宅3における各ユーザ毎の行動や身体状態等を検出センサ15等を介して検出し、ユーザ毎に個人情報DB19Bに格納される個人情報データテーブル62に記憶する。また、車両4に搭載されるナビゲーション装置2のCPU41は、運転者識別装置51を介して運転者を識別する。そして、CPU11は、運転者の自宅3における行動や身体情報等に関する個人情報をサーバ10から取得して、該個人情報に基づいて、液晶ディスプレイ25やスピーカ26を介して案内情報を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両内のユーザに案内情報を提供するナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両内のユーザに案内情報を提供する技術に関し種々提案されている。
例えば、車両に装備された演算ユニットに生体センサ、CCDカメラ、車両センサ、道路センサ、記憶装置、表示装置、及び、警報装置がそれぞれ接続され、生体センサやCCDカメラにより検出された運転中の運転者に関する身体情報が通常時の身体情報から一定以上に変化していれば、表示装置及び警報装置が運転者に警告を出すドライバ体調モニタが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−104013号公報(段落(0007)〜(0028)、図1〜図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されるドライバ体調モニタでは、車両に搭載された種々のセンサにより運転者の身体情報を検出するが、このように車両に搭載されるセンサでは検出できる身体情報に限りがあるため、正確な身体情報が得られないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーションシステムは、施設(3)に設置されるサーバ(10)と、車両(4)に搭載されるナビゲーション装置(2)と、を備え、前記サーバ(10)は、前記施設内でのユーザの生活に関する個人情報を検出する個人情報検出手段(15〜18)と、前記個人情報検出手段により検出された前記個人情報をユーザ毎に記憶する個人情報データベース(19B)と、前記個人情報を前記ナビゲーション装置へ提供する個人情報提供手段(10、8)と、を有し、前記ナビゲーション装置(2)は、前記車両内のユーザを特定し、特定されたユーザの生活に関する個人情報を前記サーバから取得する個人情報取得手段(23、27、51)と、前記個人情報取得手段により取得した前記ユーザの生活に関する個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供手段(23、25、26)と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係るナビゲーション装置は、車両(4)に搭載されたナビゲーション装置(2)において、前記車両内のユーザを特定するユーザ特定手段(51)と、前記ユーザ特定手段によって特定されたユーザの施設(3)内での生活に関する個人情報を前記施設に設置されたサーバ(10)から取得する個人情報取得手段(23、27)と、前記個人情報取得手段により前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供手段(23、25、26)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係るナビゲーション装置は、請求項2に記載のナビゲーション装置(2)において、前記案内情報を提供する条件を予め記憶する提供条件記憶手段(36)を備え、前記案内情報提供手段(23、25、26)は、前記サーバから取得した個人情報と前記条件とに基づいて前記案内情報を提供することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係るナビゲーション装置は、請求項2又は請求項3に記載のナビゲーション装置(2)において、前記サーバから取得した個人情報にユーザの特定行動に対応する所定個人情報がある場合には、ユーザが前記特定行動をした際に、前記所定個人情報と該特定行動とを対応させて順次記憶する行動履歴記憶手段(38)を備え、
前記案内情報提供手段(23、25、26)は、前記サーバから取得した個人情報に前記所定個人情報が含まれている場合には、前記行動履歴記憶手段に記憶されている該所定個人情報に対応するユーザの前記特定行動に基づいて前記案内情報を提供することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係るナビゲーション方法は、車両内のユーザを特定するユーザ特定工程と、前記ユーザ特定工程で特定されたユーザの施設内での生活に関する個人情報を前記施設に設置されたサーバから取得する個人情報取得工程と、前記個人情報取得工程で前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供工程と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
更に、請求項6に係るプログラムは、コンピュータに、車両内のユーザを特定するユーザ特定工程と、前記ユーザ特定工程で特定されたユーザの施設内での生活に関する個人情報を前記施設に設置されたサーバから取得する個人情報取得工程と、前記個人情報取得工程で前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供工程と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーションシステムでは、自宅や会社や宿舎等の施設に設置されたサーバは、ユーザの施設内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報を検出して、該ユーザ毎にデータベース化することが可能となる。また、車両に搭載されたナビゲーション装置は、車両内のユーザを特定して、特定されたユーザの施設内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報をサーバから取得して、この個人情報に基づいて案内情報を提供することが可能となる。これにより、運転者等の車両内のユーザの身体状態を検出する種々の検出センサを車両に搭載することなく、正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となる。
【0012】
また、請求項2に係るナビゲーション装置では、車両内のユーザを特定して、特定されたユーザの自宅や会社や宿舎等の施設内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報を、施設に設置されたサーバから取得して、この個人情報に基づいて案内情報を提供することが可能となる。これにより、運転者等の車両内のユーザの身体状態を検出する種々の検出センサを車両に搭載することなく、正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となる。
【0013】
また、請求項3に係るナビゲーション装置では、サーバから取得した個人情報と、予め記憶する案内情報を提供する条件とに基づいて、運転者等の車両内のユーザの身体状態等に対応する案内情報を更に精度良く特定して提供することが可能となる。
【0014】
また、請求項4に係るナビゲーション装置では、サーバから受信した個人情報に所定個人情報が含まれている場合には、行動履歴記憶手段に記憶されている該所定個人情報に対応する車両内のユーザの特定行動を特定して、案内情報を更に精度良く特定して提供することが可能となる。
【0015】
また、請求項5に係るナビゲーション方法では、車両内のユーザを特定して、特定されたユーザの自宅や会社や宿舎等の施設内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報を、施設に設置されたサーバから取得して、この個人情報に基づいて案内情報を提供することが可能となる。これにより、運転者等の車両内のユーザの身体状態を検出する種々の検出センサを車両に搭載することなく、正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となる。
【0016】
更に、請求項6に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、該コンピュータは、車両内のユーザを特定して、特定されたユーザの自宅や会社や宿舎等の施設内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報を、施設に設置されたサーバから取得して、この個人情報に基づいて案内情報を提供することが可能となる。これにより、運転者等の車両内のユーザの身体状態を検出する種々の検出センサを車両に搭載することなく、正確に車両内のユーザの身体状態を特定して案内情報を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係るナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラムを具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0018】
先ず、本実施例に係るナビゲーションシステム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーションシステム1を示したブロック図である。
【0019】
図1に示すように本実施例に係るナビゲーションシステム1は、車両4に搭載されたナビゲーション装置2と、自宅3に設置されたサーバ10とから基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2とサーバ10は、携帯電話回線網や無線LAN、電力線搬送通信(PLC:PowerLine Communications)等により各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。
尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図3を用いて詳細に説明する。
【0020】
自宅3に設置されるサーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、後述の自宅3でのユーザの行動や身体状態等の個人情報を検出してユーザ毎に順次記憶して個人情報データベース(個人情報DB)を作成する処理(図7参照)や、検出したユーザの行動や身体状態等の個人情報をナビゲーション装置2に対して提供する個人情報提供処理(図7参照)等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ14を備えている。
【0021】
また、サーバ10には、自宅内でのユーザの行動や身体状態等を検出する検出センサ15が接続されている。この検出センサ15は、浴室に配置された体重計、体水分率を測定する体水分計、体脂肪計、寝室に配置された血圧計、心拍計、トイレに配置された尿軸値測定器、リビングに配置された人感センサ、玄関に配置された赤外線センサ等から構成されている。これにより、サーバ10は、ユーザの体重、体水分率、体脂肪率、就寝、起床、出勤、帰宅等の行動や身体状態等を検出可能に構成されている。
【0022】
また、サーバ10には、不図示の冷蔵庫に設けられて、冷蔵庫内に収納された各食品に添付されたICタグに記録された商品情報等を読み取る冷蔵庫ICタグ読取装置16が接続されている。これにより、サーバ10は、ユーザが冷蔵庫から取り出した商品の商品情報や冷蔵庫内の食品等の収納情報等を取得することが可能に構成されている。
【0023】
また、サーバ10には、リビング、ダイニングキッチン、応接間、寝室、玄関、浴室、トイレ等の各部屋に配置されたCCDカメラ等から構成される室内カメラ17が電気的に接続される画像認識装置19が接続されている。これにより、サーバ10は、検出センサ15や冷蔵庫ICタグ読取装置16等によって検出した行動や身体状態の取得情報に対応するユーザを室内カメラ17及び画像認識装置18を介して画像認識によって識別することが可能に構成されている。
【0024】
尚、各部屋にICタグ読取装置を配置し、ユーザが携帯するICタグ付き携帯端末(例えば、携帯電話等である。)を、このICタグ読取装置で把握して、検出センサ15や冷蔵庫ICタグ読取装置16等によって検出した行動や身体状態の取得情報に対応するユーザを識別するようにしてもよい。
【0025】
また、サーバ10には、情報データベース(情報DB)19と自宅側通信装置8が接続されている。この自宅側通信装置8は、ナビゲーション装置2と通信を行う携帯電話回線網や無線LAN、電力線搬送通信等を利用する通信手段である。
また、この情報DB19には、自宅3で生活する各ユーザを認証するためのデータが記憶された後述の認証データテーブル61(図2参照)が格納される認証データベース19Aと、自宅3における各ユーザ毎の行動や身体状態等の検出データが格納された後述の個人情報データテーブル62(図8参照)が格納される個人情報データベース(個人情報DB)19Bとが設けられている。
【0026】
ここで、認証DB19Aに格納される認証データテーブル61の一例について図2に基づいて説明する。図2は認証DB19Aに格納される認証データテーブル61の一例を示す図である。
【0027】
図2に示すように、認証データテーブル61は、自宅3における各ユーザの登録順番を表す「No」と、登録されたユーザ名を表す「登録名」と、登録されたユーザの年齢を表す「年齢」と、登録されたユーザが運転免許を有しているか否かを表す「運転免許」、登録された各ユーザの認証パスワードを表す「認証データ」と、登録された各ユーザを識別する識別記号を表す「個人ID」等から構成されている。
【0028】
次に、本実施例に係るナビゲーションシステム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図3を用いて説明する。図3は本実施例に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
【0029】
図3に示すように本実施例に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出する現在地検出部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD)25と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、不図示の道路交通情報センタ(VICS(登録商標))や自宅3のサーバ10等との間で携帯電話回線網や無線LAN、電力線等を介して無線通信や電力線搬送通信等を行う通信装置27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続される。
【0030】
また、ナビゲーション制御部23には、運転者を識別する運転者識別装置51が接続されている。この運転者識別装置51は、IDカード認証、指紋認証、静脈認証、声紋認証、虹彩認証等により運転者を識別するものである。また、操作部24を介して運転者に「個人ID」と「認証データ」とを入力させることで運転者を識別するようにしてもよい。また、運転者の顔を撮影できるルームミラー付近やピラーやインストルメントパネル等の位置にCCDカメラ等を設置して、画像認識により運転者を識別するようにしてもよい。
【0031】
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出部21は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位等を検出することが可能となっている。
【0032】
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側地図情報データベース(ナビ側地図情報DB)35、提供条件データベース(提供条件DB)36、認証データベース(認証DB)37、行動履歴データベース(行動履歴DB)38、及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0033】
ここで、ナビ側地図情報DB35には、ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに不図示の情報配信センタによる更新対象となるナビ地図情報35Aが格納されている。ここで、ナビ地図情報35Aは、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である幼稚園、小学校、中学校等の各種学校や店舗等のPOIに関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、ナビ側地図情報DB35の内容は、情報配信センタから通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0034】
また、提供条件DB36には、自宅3に設置されたサーバ10から取得した運転者の個人情報に基づいて案内情報を提供する条件が記憶される後述の提供条件データテーブル63(図4参照)が格納されている。
また、認証DB37には、上記認証データテーブル61(図2参照)が格納され、サーバ10から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0035】
また、行動履歴DB38には、サーバ10から受信した運転者に関する個人情報に含まれた所定個人情報(例えば、水分補給等である。)に対して、運転者が特定行動(例えば、休憩等である。)を行った場合に、該所定個人情報と該特定行動とを対応させて順次記憶する後述の行動履歴データテーブル64(図5参照)が格納されている。
【0036】
また、図3に示すように、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データやサーバ10から受信した運転者の個人情報等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の運転者の個人情報を受信した場合に、該個人情報に基づいて案内情報を提供する案内情報提供処理プログラム(図10参照)が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0037】
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ(LCD)25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0038】
この操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。尚、操作部24としては、キーボード、マウス等や、液晶ディスプレイ25の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ25には、ナビ地図情報35Aに基づく地図が表示されて各リンク上の交通情報が表示される経路案内画面の他、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報等が表示される。
【0039】
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「休憩をとって下さい。」、「飲酒運転になります。」等がある。
【0040】
そして、通信装置27は、不図示の情報配信センタやサーバ10と通信を行う携帯電話回線網、無線LAN、PLC等による通信手段であり、情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信や、サーバ10との間で運転者の個人ID及び認証データや個人情報等の送受信を行う。また、通信装置27は、不図示の道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0041】
ここで、提供条件DB36に格納される提供条件データテーブル63の一例について図4に基づいて説明する。図4は提供条件DB36に格納される提供条件データテーブル63の一例を示す図である。
【0042】
図4に示すように、提供条件データテーブル63は、案内情報を提供する条件の登録順番を表す「No」と、案内情報の内容を表す「案内等の内容」、案内情報を提供する条件を表す「提供条件」とから構成されている。
【0043】
例えば、「案内交差点の手前1kmでの案内を追加する」という案内情報を提供する条件として、「睡眠時間が5時間以内」の条件が格納されている。尚、通常は、CPU41は、案内交差点の手前700mで最初の案内を行う。また、トイレがある場所を液晶ディスプレイ25に表示されている地図上に表示して、トイレ休憩の案内を行う条件として、「自宅3での最後にトイレに行った後の計測値として、体水分率50%以上、且つ、水分補給200ml以上」の条件が格納されている。また、飲酒運転になることを警告する条件として、自宅3で「飲酒後4時間以内」の条件が格納されている。
【0044】
また、行動履歴DB38に格納される行動履歴データテーブル64の一例について図5に基づいて説明する。図5は行動履歴DB38に格納される行動履歴データテーブル64の一例を示す図である。
【0045】
図5に示すように、行動履歴データテーブル64は、個人IDを表す「個人ID」と、個人情報に含まれる自宅3での水分補給情報を表す「最後にトイレに行った後の計測値」と、その個人情報を受信した際に、自宅3で最後にトイレに行った後、休憩した行動情報を表す「最後にトイレに行った後、最初の休憩までの経過時間」とから構成されている。
【0046】
尚、自宅3で最後にトイレに行った後、所定時間以上(例えば、2時間以上である。)経過して最初の休憩をとった場合に限り、CPU41は、行動履歴データテーブル64に、サーバ10から受信した個人情報に含まれる自宅3での水分補給情報を「最後にトイレに行った後の計測値」として記憶し、また、自宅3で最後にトイレに行った後、休憩するまでの経過時間を「最後にトイレに行った後、最初の休憩までの経過時間」として記憶する。
【0047】
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、サーバ10のCPU11が実行する処理であって、自宅3内におけるユーザ毎の個人情報のデータベースを作成すると共に、ナビゲーション装置2へ個人情報を提供する情報提供処理について図6乃至図9に基づいて説明する。
【0048】
図6は自宅3内におけるユーザ毎の個人情報のデータベースを作成すると共に、ナビゲーション装置2へ個人情報を提供する情報提供処理を示すメインフローチャートである。図7は図6の「個人情報DB作成処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図8は個人情報DB19Bに格納される個人情報データテーブル62の一例を示す図である。図9は図6の「個人情報提供処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。尚、図6にフローチャートで示されるプログラムは、サーバ10のROM13に格納されており、CPU11により所定時間毎(例えば、約10m秒〜約1秒毎等である。)に実行される。
【0049】
図6に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU11は、自宅3内におけるユーザ毎の個人情報のデータベースを作成する後述の「個人情報DB作成処理」のサブ処理(図7参照)を実行する。
そして、S12において、CPU11は、ナビゲーション装置2へ運転者の個人情報を提供する後述の「個人情報提供処理」のサブ処理(図9参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0050】
次に、CPU11が上記S11で実行する「個人情報DB作成処理」のサブ処理について図7及び図8に基づいて説明する。
図7に示すように、先ず、S111において、CPU11は、自宅内でのユーザの行動や身体状態等を検出する検出センサ15や冷蔵庫ICタグ読取装置16等からセンサ情報が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検出センサ15や冷蔵庫ICタグ読取装置16等からセンサ情報が入力されていない場合には(S111:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0051】
一方、検出センサ15や冷蔵庫ICタグ読取装置16等からセンサ情報が入力された場合には(S111:YES)、CPU11は、S112の処理に移行する。S112において、CPU11は、入力されたセンサ情報からユーザの行動や身体状態を検出すると共に、タイマ14から日時情報(例えば、年月日及び時刻である。)取得してRAM12に記憶する。
【0052】
例えば、浴室に配置された体重計、体水分率を測定する体水分計、体脂肪を測定する体脂肪計から、ユーザの体重、体水分率、体脂肪率を検出して、日時情報と共にRAM12に記憶する。また、寝室に配置された血圧計、心拍計から、ユーザの就寝、起床等を検出して、日時情報と共にRAM12に記憶する。また、冷蔵庫ICタグ読取装置16により冷蔵庫から取り出されるミルクやジュース、パン等のICタグのデータを読み込み、ユーザの水分補給や食事量を検出して、日時情報と共にRAM12に記憶する。また、玄関に配置された赤外線センサから、ユーザの出勤や帰宅を検出して、日時情報と共にRAM12に記憶する。
【0053】
続いて、S113において、CPU11は、上記S111で入力されたセンサ情報に対応する検出センサ15や冷蔵庫が配置された部屋に配置される室内カメラ17によってユーザを撮影することができたか否かを判定する判定処理実行する。つまり、CPU11は、室内カメラ17によって取得された画像データから画像認識装置18によりユーザを識別することができるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0054】
そして、室内カメラ17によって取得された画像データから画像認識装置18によりユーザを識別することができなかった場合には(S113:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0055】
一方、室内カメラ17によって取得された画像データから画像認識装置18によりユーザを識別することができた場合には(S113:YES)、CPU11は、S114に移行する。S114において、CPU11は、識別したユーザの個人IDを認証DB19Aに格納される認証データテーブル61から読み出し、RAM12に記憶する。例えば、画像認識により識別されたユーザが「ヤマダタロウ」の場合には、認証データテーブル61から個人ID「P01」を読み出し、RAM12に記憶する。
【0056】
そして、S115において、CPU11は、個人IDとユーザの行動や身体状態と日時情報をRAM12から読み出し、個人情報DB19Bに格納される個人情報データテーブル62に追加記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0057】
ここで、個人情報DB19Bに格納される個人情報データテーブル62の一例について図8に基づいて説明する。
図8に示すように、個人情報データテーブル62は、個人IDを表す「個人ID」と、検出した年月日を表す「年月日」と、検出した時刻を表す「時間」と、行動情報(睡眠情報、トイレ情報、飲食情報、外出情報等である。)又は身体状態である生体情報を表す「大項目」と、「大項目」の具体的内容(就寝時間、起床時間、ミルク、パン、水等である。)を表す「小項目」と、検出された数量を表す「値」と、「値」の単位を表す「単位」とから構成されている。
【0058】
尚、個人情報データテーブル62には、「個人ID」毎に区分されて各データが順次記憶されている。また、「小項目」が時間を表す内容の場合には、「値」と「単位」には、データ値は記憶されない。
【0059】
次に、CPU11が上記S12で実行する「個人情報提供処理」のサブ処理について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、先ず、S211において、CPU11は、ナビゲーション装置2から個人照合を指示する指示コマンドと共に、ユーザを識別する「個人ID」とユーザの認証パスワードを表す「認証データ」とを受信したか否か、即ち、自宅3におけるユーザの個人照合の要求があったか否かを判定する判定処理を実行する。
【0060】
そして、ナビゲーション装置2から「個人ID」と「認証データ」を受信していない場合、即ち、自宅3におけるユーザの個人照合の要求がない場合には(S211:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0061】
一方、ナビゲーション装置2から「個人ID」と「認証データ」を受信した場合、即ち、自宅3におけるユーザの個人照合の要求があった場合には(S211:YES)、CPU11は、S212の処理に移行する。S212において、CPU11は、受信した「個人ID」及び「認証データ」と、認証DB19Aに格納される認証データテーブル61に記憶されている各ユーザの「個人ID」及び「認証データ」とを順番に照合する。
【0062】
続いて、S213において、CPU11は、受信した「個人ID」及び「認証データ」が、認証DB19Aに格納される認証データテーブル61に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、受信した「個人ID」及び「認証データ」が、認証DB19Aに格納される認証データテーブル61に記憶されていない場合には(S213:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0063】
一方、受信した「個人ID」及び「認証データ」が、認証DB19Aに格納される認証データテーブル61に記憶されている場合には(S213:YES)、CPU11は、S214の処理に移行する。S214において、CPU11は、個人情報DB19Bに格納される個人情報データテーブル62から、受信した「個人ID」に対応する所定期間内(例えば、過去12時間以内等である。)の「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データを読み出し、個人情報としてナビゲーション装置2へ送信後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0064】
例えば、受信した「個人ID」が「P01」で、受信した日時が「2007年7月26日8時32分」の場合には、CPU11は、図8に示す個人情報データテーブル62から、「個人ID」が「P01」に対応する、「年月日」が「2007/7/25〜26」で、「時間」が「20:30」〜「8:30」に対応する「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データを個人情報としてナビゲーション装置2へ送信後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0065】
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置2のCPU41が実行する処理であって、サーバ10から受信した個人情報から案内情報を決定して運転者に提供する案内情報提供処理について図10に基づいて説明する。
【0066】
図10はナビゲーション装置2のCPU41が実行する処理であって、サーバ10から受信した個人情報から案内情報を決定して運転者に提供する案内情報提供処理を示すフローチャートである。尚、図10にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション制御部23のROM43に格納されており、CPU41により所定時間毎(例えば、約10m秒〜約1秒毎等である。)に実行される。
【0067】
図10に示すように、先ず、S311において、CPU41は、運転者識別装置51を介して運転者が自宅3におけるいずれかのユーザとして識別できるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0068】
具体的には、指紋認証、静脈認証、声紋認証、虹彩認証等により、運転者が、予めデータ記録部22に記憶されている自宅3におけるいずれかのユーザの身体的特徴に合致するか否かを判定する。また、操作部24を介して入力された「個人ID」及び「認証データ」が、認証DB37に記憶されている認証データテーブル61の「個人ID」及び「認証データ」のいずれかと合致するか否かを判定するようにしてもよい。また、CCDカメラ等によって画像認識された運転者の画像データが、データ記録部22に予め記憶されている自宅3におけるいずれかのユーザの画像データと合致するか否かを判定するようにしてもよい。
【0069】
そして、運転者識別装置51を介して運転者が自宅3におけるいずれかのユーザとして識別できない場合には(S311:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、運転者識別装置51を介して運転者が自宅3におけるいずれかのユーザとして識別できた場合には(S311:YES)、CPU41は、S312の処理に移行する。
【0070】
S312において、CPU41は、運転者識別装置51を介して識別したユーザの「個人ID」とユーザの認証パスワードを表す「認証データ」とを認証DB37に格納される認証データテーブル61から読み出す。そして、CPU41は、サーバ10に対して個人照合を指示する指示コマンドと共に、この「個人ID」及び「認証データ」を送信する、つまり、サーバ10に対して運転者の個人照合を要求する。
【0071】
続いて、S313において、CPU41は、所定時間以内(例えば、約5秒以内〜10秒以内である。)に、所定期間内(例えば、過去8時間以内等である。)の「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データから構成される個人情報をサーバ10から受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0072】
そして、所定時間以内(例えば、約10秒以内である。)に、所定期間内(例えば、過去8時間以内等である。)の「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データから構成される個人情報をサーバ10から受信しない場合には(S313:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0073】
一方、所定時間以内(例えば、約10秒以内である。)に、所定期間内(例えば、過去8時間以内等である。)の「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データから構成される個人情報をサーバ10から受信した場合には(S313:YES)、CPU41は、S314に移行する。
【0074】
S314において、CPU41は、受信した所定期間内(例えば、過去8時間以内等である。)の「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データから構成される個人情報をRAM42に記憶する。
【0075】
そして、S315において、CPU41は、提供条件DB36に格納されている提供条件データテーブル63の各「提供条件」を読み出し、この「提供条件」を満たす行動情報や生体情報がRAM42に記憶した個人情報にある場合には、当該「提供条件」に対応する「案内等の内容」を案内情報としてRAM42に記憶する。
【0076】
例えば、図8に示す個人情報データテーブル62から、「個人ID」が「P01」に対応する、「年月日」が「2007/7/25〜26」で、「時間」が「20:30」〜「8:30」に対応する「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データを個人情報として受け取った場合には、睡眠時間が「4時間」であるため、提供条件データテーブル63のNo1の「案内等の内容」である、「交差点手前1kmでの案内を追加する」を案内情報としてRAM42に記憶する。尚、通常時は、交差点手前700mで案内交差点の最初の案内を行う。
【0077】
また、「6:10」に「トイレ情報」が記憶され、「7:00」に「ミルク」を「200ml」飲み、「8:00」に「体水分率」が「65%」であることから、提供条件データテーブル63のNo2の「案内等の内容」である最後にトイレに行った後、3時間経過後に、即ち、「9:10」に、トイレ休憩案内を行う案内情報をRAM42に記憶する。
【0078】
また、CPU41は、行動履歴DB38に格納されている行動履歴データテーブル64から運転手の「個人ID」に該当する「最後にトイレに行った後の計測値」を読み出す。そして、CPU41は、この「最後にトイレに行った後の計測値」を満たす行動情報や生体情報がRAM42に記憶した個人情報にある場合には、提供条件データテーブル63により設定され記憶された案内情報をRAM42から削除し、この「最後にトイレに行った後の計測値」に対応する「最後にトイレに行った後、最初の休憩までの経過時間」を読み出し、この経過時間でのトイレ休憩を案内する案内情報としてRAM42に記憶する。
【0079】
例えば、図8に示す個人情報データテーブル62から、「個人ID」が「P01」に対応する、「年月日」が「2007/7/25〜26」で、「時間」が「20:30」〜「8:30」に対応する「年月日」、「時間」、「大項目」、「小項目」、「値」、「単位」の各データを個人情報として受け取った場合には、「6:10」に「トイレ情報」が記載され、「8:00」に「体水分率」が「65%」で、「7:00」に「ミルク」を「200ml」飲んでいることから、RAM42から「9:10」にトイレ休憩案内を行う案内情報を削除し、行動履歴データテーブル64から「2.3時間」を読み出し、「9:30」に休憩案内を行う案内情報をRAM42に記憶する。
【0080】
そして、CPU41は、RAM42に記憶した各案内情報を運転手に提供する状態になった場合には(例えば、案内交差点手前1kmに到達した時点や、トイレ後3時間経った場合等である。)、スピーカ26や液晶ディスプレイ25を介して各案内情報を報知後、当該処理を終了する。
【0081】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、自宅3に設置されたサーバ10のCPU11は、各ユーザの自宅3内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報を検出して、該ユーザ毎に記憶した個人情報データテーブル62を作成して個人情報DB19Bに格納することが可能となる。また、車両4に搭載されたナビゲーション装置2のCPU41は、運転者識別装置51を介して車両4内の運転手を識別して、この識別した運転手の自宅3内での行動や身体状態等の生活に関する個人情報をサーバ10から取得し、当該運転手に対して自宅3内での行動や身体状態等に対応した案内情報を提供することが可能となる。これにより、運転者の身体状態を検出する種々の検出センサを車両4に搭載することなく、正確に運転者の身体状態等を特定して案内情報を提供することが可能となる。
【0082】
また、CPU41は、サーバ10から取得した個人情報と、提供条件DB36に予め格納された提供条件データテーブル63に記憶する案内情報を提供する条件とに基づいて、運転者の身体状態等に対応する案内情報を更に精度良く特定して提供することが可能となる。更に、CPU41は、サーバ10から受信した個人情報に「生体情報」である「体水分率」と「飲食情報」である水やミルク等の水分補給情報が含まれている場合には、行動履歴DB38に格納されている行動履歴データテーブルから運転手の自宅3で水分補給後、休憩までの経過時間を精度よく特定して、休憩情報を提供することが可能となる。
【0083】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0084】
(A)ナビゲーション装置2のCPU41は、車両4に乗車した全乗員を識別する識別手段を備え、この識別手段によって識別した全乗員の個人情報をサーバ10から取得するようにしてもよい。これにより、運転手だけでなく、同乗者に対しても、自宅3での行動や身体状態に基づいて、案内情報を提供することが可能となる。
【0085】
(B)また、ナビゲーション装置2のCPU41は、運転手が目的地を設定した場合には、サーバ10から取得する個人情報を限定するようにしてもよい。例えば、市内であれば、冷蔵庫の庫内情報だけを取得するようにしてもよい。これにより、ナビゲーション装置2とサーバ10との通信量を削減化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本実施例に係るナビゲーションシステムを示したブロック図である。
【図2】認証DBに格納される認証データテーブルの一例を示す図である。
【図3】ナビゲーションシステムのナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図4】提供条件DBに格納される提供条件データテーブルの一例を示す図である。
【図5】行動履歴DBに格納される行動履歴データテーブルの一例を示す図である。
【図6】自宅内におけるユーザ毎の個人情報のデータベースを作成すると共に、ナビゲーション装置へ個人情報を提供する情報提供処理を示すメインフローチャートである。
【図7】図6の「個人情報DB作成処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図8】個人情報DBに格納される個人情報データテーブルの一例を示す図である。
【図9】図6の「個人情報提供処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図10】ナビゲーション装置のCPUが実行する処理であって、サーバから受信した個人情報から案内情報を決定して運転者に提供する案内情報提供処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0087】
1 ナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 自宅
4 車両
8 自宅側通信装置
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
14、45 タイマ
15 検出センサ
16 冷蔵庫ICタグ読取装置
17 室内カメラ
18 画像認識装置
19 情報DB
19A、37 認証DB
19B 個人情報DB
21 現在地検出部
23 ナビゲーション制御部
27 通信装置
35 ナビ側地図情報DB
36 提供条件DB
38 行動履歴DB
51 運転者識別装置
61 認証データテーブル
62 個人情報データテーブル
63 提供条件データテーブル
64 行動履歴データテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置されるサーバと、
車両に搭載されるナビゲーション装置と、
を備え、
前記サーバは、
前記施設内でのユーザの生活に関する個人情報を検出する個人情報検出手段と、
前記個人情報検出手段により検出された前記個人情報をユーザ毎に記憶する個人情
報データベースと、
前記個人情報を前記ナビゲーション装置へ提供する個人情報提供手段と、
を有し、
前記ナビゲーション装置は、
前記車両内のユーザを特定し、特定されたユーザの生活に関する個人情報を前記サ
ーバから取得する個人情報取得手段と、
前記個人情報取得手段により取得した前記ユーザの生活に関する個人情報に基づい
てユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供手段と、
を有することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
車両に搭載されたナビゲーション装置において、
前記車両内のユーザを特定するユーザ特定手段と、
前記ユーザ特定手段によって特定されたユーザの施設内での生活に関する個人情報を前記施設に設置されたサーバから取得する個人情報取得手段と、
前記個人情報取得手段により前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
前記案内情報を提供する条件を予め記憶する提供条件記憶手段を備え、
前記案内情報提供手段は、前記サーバから取得した個人情報と前記条件とに基づいて前記案内情報を提供することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記サーバから取得した個人情報にユーザの特定行動に対応する所定個人情報がある場合には、ユーザが前記特定行動をした際に、前記所定個人情報と該特定行動とを対応させて順次記憶する行動履歴記憶手段を備え、
前記案内情報提供手段は、前記サーバから取得した個人情報に前記所定個人情報が含まれている場合には、前記行動履歴記憶手段に記憶されている該所定個人情報に対応するユーザの前記特定行動に基づいて前記案内情報を提供することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
車両内のユーザを特定するユーザ特定工程と、
前記ユーザ特定工程で特定されたユーザの施設内での生活に関する個人情報を前記施設に設置されたサーバから取得する個人情報取得工程と、
前記個人情報取得工程で前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対して案内情報を提供する案内情報提供工程と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
コンピュータに、
車両内のユーザを特定するユーザ特定工程と、
前記ユーザ特定工程で特定されたユーザの施設内での生活に関する個人情報を前記
施設に設置されたサーバから取得する個人情報取得工程と、
前記個人情報取得工程で前記サーバから取得した個人情報に基づいてユーザに対し
て案内情報を提供する案内情報提供工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−75033(P2009−75033A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246509(P2007−246509)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】