説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーションプログラム

【課題】現在位置を取得するための消費電力を低減することによって、目的地点に到着する前に電池がなくなることを防止できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置100は、外部から受信した測位信号に基づいて現在位置を取得する位置取得手段106Eと、加速度を取得する加速度取得手段107Aと、現在位置と加速度とに基づいて現在位置を更新する位置更新手段106Fと、目的地までの経路を生成する経路生成手段106Bと、経路上に少なくとも1つの測位地点を設定する第1の設定手段106Cと、現在位置が測位地点に一致したと判断した場合は位置取得手段を機能させ、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合は加速度取得手段と位置更新手段とを機能させる切替手段106Dと、表示部110Bに地図上に現在位置を表示させる表示制御部106Gとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からの測位用電波に基づいて自身の現在位置を取得することができるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーションプログラムに関し、特に加速度センサを用いても現在位置を更新することができるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自身の現在位置を取得する機能、たとえばGPS(Global Positioning System)衛星からの測位用電波を受信することによって自身の現在位置を特定するGPS機能を備えるナビゲーション装置が開発されている。
【0003】
しかしながら、測位用電波を受信して現在位置を取得する際には、多量の電力を消費してしまう。たとえば、所定期間毎にGPS信号を受信することによって現在位置を更新するポータブル型のナビゲーション装置の場合には、目的地に到着する前に電池残量が無くなってしまう虞もある。そこで、移動時にのみ測位用電波に基づいて現在位置を取得するナビゲーション装置や、測位用電波に基づいて現在位置を取得する方法以外の方法に基づいて現在位置を取得することができるナビゲーション装置が提案されている。
【0004】
たとえば、特開2000−352519号公報(特許文献1)には、測位装置が開示されている。特開2000−352519号公報(特許文献1)によると、測位装置は、GPS衛星から送られてくる位置情報に基づき、GPS処理部により現在位置を計測する。傾斜スイッチの検出信号に基づき装置本体の振動の有無を検知するとともに、振動のない状態が一定時間以上継続したときには、停止状態にあると判断して、GPS処理部による現在位置の計測動作を自動的に停止する。また、計測された現在位置が一定時間前の計測結果と同一であったとき、GPS処理部による現在位置の計測動作を自動的に停止する。無意味な測位動作を停止することにより消費電力を削減する。また、サーモセンサや加速度センサにより装置本体の所定時間内の温度変化や姿勢変化等を検出する。それにより使用者に装着されていない状態を検知して現在位置の計測動作を自動的に停止する。
【0005】
また、地磁気センサや加速度センサを利用することによって、現在位置を取得するナビゲーション装置なども提案されている。たとえば、特開2003−172633号公報(特許文献2)には、集積化方位センサが開示されている。特開2003−172633号公報(特許文献2)によると、集積化方位センサは、重力加速度を検出する加速度センサと、地磁気を検出する磁気センサと、加速度センサからの加速度情報および磁気センサからの磁気情報を演算処理する演算処理部とを備える。加速度センサは、ガラス台に固定される支持体と、重り部と、この重り部を可動自在に支持体に支持させる梁等から構成される。加速度センサを構成する重り部上の所定位置には、磁気センサおよび演算処理部がそれぞれ配置されている。
【0006】
また、特開2007−108326号公報(特許文献3)には、携帯型地図表示装置が開示されている。特開2007−108326号公報(特許文献3)によると、正面方位算出部は端末の正面方位を算出する。進行方位算出部は、移動方向検出部からの携帯機器移動方向情報と、正面方位算出部からの端末正面方位情報とから、携帯機器の進行方向がどの方位に向かって進行しているのかの情報を得る。選択部は、端末移動状態検出部からの情報をもとに、携帯機器が歩行者によって保持されていると判断されているときは正面方位算出部から得た方位情報を選択し、携帯機器が車載状態であると判断されるときは進行方位検出部からの方位情報を選択して計算部に渡す。計算部は、記憶部に保存されている地図情報を読み出すとともに、選択部からの表示方位情報およびGPSが取得する緯度経度情報をもとに地図情報を処理し、表示部に送る。
【特許文献1】特開2000−352519号公報
【特許文献2】特開2003−172633号公報
【特許文献3】特開2007−108326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2000−352519号公報(特許文献1)に係る測位装置は、GPS信号に基づいた測位しか行えないため、移動時には常に電力消費が大きいGPSに基づいた測位を行う必要がある。その結果、たとえば、ポータブルの測位装置の場合には、目的地点に到着する前に測位装置の電池残量がなくなってしまう虞があった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の主たる目的は、現在位置を取得するための消費電力を低減することによって、目的地点に到着する前に電池がなくなることを防止できるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーションプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの局面に従うと、現在位置を出力するナビゲーション装置が提供される。ナビゲーション装置は、外部から受信した測位信号に基づいて、ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得手段と、ナビゲーション装置の加速度を取得する加速度取得手段と、最新の現在位置と当該最新の現在位置の取得タイミング以降に取得された加速度とに基づいて、現在位置を順次更新する位置更新手段と、地図データを記憶する記憶部と、目的地の設定を受け付ける操作部と、地図データを参照して、目的地までの経路を生成する経路生成手段と、経路上に少なくとも1つの測位地点を設定する第1の設定手段と、現在位置が測位地点に一致したと判断した場合は、位置取得手段を動作させ、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合は、位置取得手段の動作を停止させるとともに加速度取得手段と位置更新手段とを動作させる切替手段とを備える。
【0010】
好ましくは、ナビゲーション装置は、表示部と、地図データと現在位置とに基づいて、表示部に、地図上に現在位置を表示させる表示制御部とをさらに備える。
【0011】
好ましくは、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の各部に電力を供給する電池部と、電池部の電池残量を測定する測定手段とをさらに備える。第1の設定手段は、電池残量に基づいて、測位地点の個数を演算する個数演算手段を含む。第1の設定手段は、経路上に個数の測位地点を設定する。
【0012】
好ましくは、第1の設定手段は、経路の総距離を演算する総距離演算手段と、個数と総距離とに基づいて、第1の所定距離を演算する所定距離演算手段と、経路上に第1の所定距離毎に第1の測位地点を設定する第2の設定手段とをさらに含む。
【0013】
好ましくは、第1の設定手段は、経路上の分岐地点の前方および後方の、分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する第3の設定手段をさらに含む。所定距離演算手段は、個数から第2の測位地点の個数を減じた個数と総距離とに基づいて、第1の所定距離を演算する。
【0014】
好ましくは、第1の設定手段は、経路上の分岐地点の前方および後方の、分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する第3の設定手段を含む。
【0015】
好ましくは、第3の設定手段は、経路上の分岐地点のうち曲がるべき分岐地点から前方および後方の第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する。
【0016】
好ましくは、第1の設定手段は、経路上の目的地から第3の所定距離離れた地点に第3の測位地点を設定する第4の設定手段を含む。
【0017】
好ましくは、ナビゲーション装置は、現在位置が測位地点に一致した時刻からの経過時間を測定する時間測定手段と、経過時間が所定時間に達したか否かを判断する第1の判断手段とをさらに備える。切替手段は、経過時間が所定時間に達したときに、位置取得手段を動作させる。
【0018】
好ましくは、ナビゲーション装置は、経路と現在位置とに基づいて、現在位置の経路からの離間距離を演算する離間距離演算手段と、離間距離が第4の所定距離に達したか否かを判断する第2の判断手段とをさらに備える。切替手段は、離間距離が第4の所定距離に達したときに、位置取得手段を動作させる。
【0019】
好ましくは、経路生成手段は、離間距離が第4の所定距離に達したときに、地図データを参照して、位置取得手段によって取得された現在位置から目的地までの経路を生成し直す。
【0020】
この発明の別の局面に従うと、ナビゲーション装置におけるナビゲーション方法が提供される。ナビゲーション装置は、表示部と、地図データを記憶する記憶部と、ナビゲーション装置を制御する制御部とを備える。ナビゲーション方法は、制御部が、外部から受信した測位信号に基づいて、ナビゲーション装置の現在位置を取得するステップと、制御部が、目的地の設定を受け付けるステップと、制御部が、地図データを参照して、目的地までの経路を生成するステップと、制御部が、経路上に少なくとも1つの測位地点を設定するステップと、制御部が、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合に、ナビゲーション装置の加速度を取得するステップと、制御部が、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合に、現在位置と加速度とに基づいて現在位置を順次更新するステップと、制御部が、現在位置が測位地点に一致したと判断した場合に、外部から受信した測位信号に基づいて現在位置を更新するステップと、制御部が、地図データと現在位置とに基づいて、表示部に、地図上に現在位置を表示させるステップとを備える。
【0021】
この発明の別の局面に従うと、ナビゲーション装置に現在位置を取得させるためのナビゲーションプログラムが提供される。ナビゲーション装置は、表示部と、地図データを記憶する記憶部と、ナビゲーション装置を制御する制御部とを備える。ナビゲーションプログラムは、制御部に、外部から受信した測位信号に基づいて、ナビゲーション装置の現在位置を取得するステップと、目的地の設定を受け付けるステップと、地図データを参照して、目的地までの経路を生成するステップと、経路上に少なくとも1つの測位地点を設定するステップと、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合に、ナビゲーション装置の加速度を取得するステップと、現在位置が測位地点に一致していないと判断した場合に、現在位置と加速度とに基づいて現在位置を順次更新するステップと、現在位置が測位地点に一致したと判断した場合に、外部から受信した測位信号に基づいて現在位置を更新するステップと、地図データと現在位置とに基づいて、表示部に、地図上に現在位置を表示させるステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、この発明によれば、現在位置を取得するための消費電力を低減することによって、目的地点に到着する前に電池がなくなることを防止できるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびナビゲーションプログラムが実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお以下の説明では、同一の部品については同一の符号を付すものとし、当該部品の名称や機能が同一である場合には、当該部品についての詳細な説明は繰り返さない。
【0024】
「ナビゲーション装置」は、ナビゲーション装置自身の現在位置を取得する位置取得部と、ナビゲーション装置の加速度を取得する加速度取得部とを備える情報機器である。「ナビゲーション装置」は、ユーザによって持ち運ばれたり、車両などに搭載されたりする。より詳細には、「ナビゲーション装置」は、たとえばGPS機能に代表される、外部からの測位用電波に基づいてナビゲーション装置の現在位置を取得するための機能と、地磁気センサや加速度センサに代表されるナビゲーション装置の加速度を取得するための機能と、地図データを格納する記憶部とを有している。「ナビゲーション装置」は、目的地までの経路やナビゲーション装置自身の現在位置などを出力することができる。
【0025】
なお、「出力」とは、データや信号に基づいて表示や印刷を行う動作だけでなく、少なくともデータや信号を他のプログラムや装置に与える動作も含む概念である。すなわち、「出力」とは、コンピュータ内部において他のアプリケーションなどにデータを受け渡す動作や、ネットワークを介してデータを送信する動作も含む概念である。
【0026】
たとえば、「ナビゲーション装置」は、表示部を介して、地図上に、目的地までの経路やナビゲーション装置自身の現在位置などを表示することができる。具体的には、「ナビゲーション装置」は、携帯電話やカーナビゲーション装置(Satellite navigation system)やPND(Personal Navigation Device)やノート型パーソナルコンピュータや電子辞書などによって実現される。
【0027】
[実施の形態1]
<PND100の動作概要>
まず、本実施の形態に係るナビゲーション装置における動作概要について説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーション装置の動作概要を示す第1のイメージ図である。図1に示すように、本実施の形態に係るナビゲーション装置は、出発地点から目的地点までの間において、予め設定された測位地点205においてはGPSによる現在位置の測位を行い、測位地点以外の箇所206では加速度センサや地磁気センサ(以下、両センサをまとめて6軸センサともいう。)による現在位置の測定を行う。
【0028】
より詳細には、ナビゲーション装置には、出発地点と目的地点とが入力される。ナビゲーション装置は、ナビゲーションの開始時に測位用電波を受信することによって、出発地点の位置を測定する。ナビゲーション装置は、出発地点と目的地点とから、地図データを参照してナビゲーション装置の経路を演算する。その後、ナビゲーション装置は、次の測位地点に達するまで6軸センサを用いて現在位置を測定し、次の測位地点に達したときにGPSによって現在位置を測定する。
【0029】
ここで、ナビゲーション装置は、たとえば、経路上の全ての交差点の前後100mの地点を測位地点に設定する。あるいは、ナビゲーション装置は、経路上のナビゲーション装置が右折または左折すべき交差点の前後100mの地点を測位地点に設定する。つまり、ナビゲーション装置は、ユーザが右折しなければならない交差点の前後100mに達した際に、GPSによる測位を行う。換言すれば、設定された測位地点以外の箇所では、ナビゲーション装置は6軸センサを用いて現在位置を測定する。これによって、ナビゲーション装置は、GPSによる測位の回数を低減することができ、電力消費を抑制することができる。
【0030】
より詳細には、本実施の形態に係るナビゲーション装置は、交差点の前後100mの地点だけでなく、交差点の間においても測位地点を設定することができる。図2は、本実施の形態に係るナビゲーション装置の動作概要を示す第2のイメージ図である。図2に示すように、本実施の形態に係るナビゲーション装置は、経路上のナビゲーション装置が右折または左折すべき交差点の後方100mの地点205Aと次の交差点の前方100mの地点205Aとの間に、電池残量に応じた第1の所定間隔毎に測位地点205Bを設定する。これによって、ナビゲーション装置は、電池残量に応じた頻度で、GPSに基づく正確な現在位置を取得することができる。
【0031】
以下、このような動作を実現するための構成について詳述する。
<PND100のハードウェア構成>
図3は、本実施の形態に係るナビゲーション装置の一例であるPND100のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。図3に示すように、本実施の形態に係るPND100は、PND100の各部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)106と、通信信号を送受信する通信アンテナ111と、通信信号とデータとを相互に変換する無線通信部101と、GPS衛星からの電波を受信するGPS測位アンテナ112と、その電波に基づいて現在位置を取得するGPS信号処理部102と、現在位置や目的地点などを格納するRAM(Random Access Memory)103と、制御プログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)104と、PND100の各部に電力を供給する電池105と、PND100の向きを取得するための地磁気センサ107と、PND100に所定の座標系におけるPND100の加速度を取得するための加速度センサ108と、音声を出力するスピーカ109と、タッチパネル110と、各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)113と、時間を計測する時計114を備える。
【0032】
無線通信部101は、CPU106からの通信データを通信信号に変換し、その通信信号を通信アンテナ111を介して発信する。無線通信部101は、通信アンテナ111を介して受信した通信信号を通信データに変換し、その通信データをCPU106に入力する。これによって、本実施の形態に係るPND100は、たとえばデジタル放送を受信したり、ネットワークを介してキャリア網やインターネット網に接続したりすることができる。
【0033】
GPS信号処理部102は、GPS測位アンテナ112を介して受信した測位用電波に基づいて、PND100の現在位置を示すデータを生成し、そのデータをCPU106に入力する。
【0034】
タッチパネル110は、画像を表示するモニタ(表示部)と、液晶ディスプレイに積層されるスイッチ(操作部)から構成される。なお、モニタ(表示部)は、液晶パネルやCRTから構成されるものであって、CPU106が出力したデータに基づいて、画像やテキストを表示する。スイッチ(操作部)は、スタイラスペンによる押下やキー入力操作などによってユーザから情報を受け付ける。
【0035】
HDD113は、地図データや現在位置に関するデータ(測定現在位置や予想現在位置)などを格納する。ただし、PND100は、地図データや現在位置に関するデータなどを格納できればよく、HDD113などの固定ディスクを装備する構成でなくともよい。たとえば、PND100は、HDD113の代わりに、メモリインターフェイスを装備する構成であってもよい。そして、メモリインターフェイスに、SDカードなどの着脱自在なメモリが装着される構成であってもよい。
【0036】
時計114は、最後にGPSによって現在地位を取得したときからの経過時間を計測する。
【0037】
<ナビゲーション装置の機能構成>
次に、本実施の形態に係るナビゲーション装置の機能構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施の形態に係るナビゲーション装置は、操作部110Aと、表示部110Bと、電池105と、加速度取得部107Aと、経路生成部106Bと、設定部106Cと、切替部106Dと、第1の位置取得部(位置取得手段)106Eと、第2の位置取得部(位置更新手段)106Fと、表示制御部106Gと、電池測定部106Hと、時間測定部106Jと、第1の判断部106Kと、離間距離演算部106Lと、第2の判断部106Mと、記憶部113Aとを含む。
【0038】
なお、図4に示される各機能は、CPU106がROM104やHDD113などに記憶されるプログラムを実行して図3に示される各ハードウェアを制御することによって発揮される機能である。本実施の形態においては、現在位置取得処理を実行するための機能がPND100などのコンピュータ上で実行されるソフトウェアによって実現される構成としているが、各ブロックの機能や各ステップの処理をソフトウェアによって実現する代わりに、各々を専用のハードウェア回路等によって実現してもよい。
【0039】
以下、各機能について説明する。まず、加速度取得部107Aは、たとえば、地磁気センサ107や加速度センサ108やCPU106などによって実現される。加速度取得部107Aは、加速度センサ108にて取得されるナビゲーション装置の座標系における加速度を、地磁気センサ107にて取得されるナビゲーション装置の向き(姿勢)に基づいて、地図の座標系における加速度に修正する。
【0040】
これによって、ナビゲーション装置は、自身の移動ベクトルを取得することができる。そして、加速度取得部107Aは、ナビゲーション装置の移動ベクトルに関するデータを記憶部113Aに格納する。これによって、加速度取得部107Aは、ナビゲーション装置自身の移動ベクトルに関するデータを第2の位置取得部106Fに受け渡す。
【0041】
なお、地磁気センサ107および加速度センサ108(いわゆる6軸センサ)を利用したナビゲーション装置の移動ベクトルの取得方法は、たとえば、特開2003−172633号公報(特許文献2)や、特開2007−108326号公報(特許文献3)などによって公知の技術となっているため、ここでは説明を繰り返さない。
【0042】
そして、操作部110Aおよび表示部110Bは、たとえば、タッチパネル110によって実現される。あるいは、操作部110Aは、たとえばスイッチ(操作部)によって実現される。あるいは、表示部110Bは、たとえばCPU106からのデータに基づいて画像やテキストを表示するモニタ(表示部)によって実現される。
【0043】
操作部110Aは、ユーザから目的地点の設定を受け付けて、演算処理部106Aに入力する。表示部110Bは、演算処理部106Aからのデータに基づいて、地図や、目的地点までの経路や、ナビゲーション装置の現在位置などを表示する。
【0044】
なお、表示部110Bは、ナビゲーション装置の現在位置を出力するための出力部の一例である。すなわち、ナビゲーション装置は、出力部として、表示部110Bの代わりに(あるいは表示部110Bに加えて)、ネットワークや他の装置に現在位置を出力するためのインターフェイスを備えてもよい。
【0045】
(記憶部113Aの機能構成)
記憶部113Aは、RAM103やROM104やHDD113などによって実現される。記憶部113Aは、地図を表示するためのデータや、経路を示すデータや、ナビゲーション装置の現在位置を示すデータなどを格納する。具体的には、記憶部113Aは、地図を表示するためのデータを格納する地図データベース113Xや、ナビゲーションに関するデータを格納するナビゲーションデータベース113Yなどを記憶する。
【0046】
地図データベース113Xは、地図を構成する画像データを位置座標に対応付けて格納する。地図データベース113Xは、地図を構成する道路に関するデータ、たとえば、分岐地点(交差点)の位置座標や、分岐地点間の距離などを格納する。
【0047】
図5(a)は、記憶部113Aに記憶されている第1のナビゲーションデータベース113Y−1のデータ構造を示すイメージ図である。図5(b)は、記憶部113Aに記憶されている第2のナビゲーションデータベース113Y−2のデータ構造を示すイメージ図である。
【0048】
図5(a)に示すように、第1のナビゲーションデータベース113Y−1には、目的地点を示す座標が格納されている。図5(b)に示すように、第2のナビゲーションデータベース113Y−2には、現在位置を示す座標が格納されている。より詳細には、第2のナビゲーションデータベース113Y−2は、現在位置に関するデータとして、第1の位置取得部106Eによって取得された最新のGPS位置座標と、当該GPS位置座標の取得時刻と、第2の位置取得部106Fによって取得された当該GPS位置座標からの相対座標と、GPS位置座標と相対位置とから算出された現在位置座標とを格納する。
【0049】
図6(a)は、記憶部113Aに記憶されている第3のナビゲーションデータベース113Y−3のデータ構造を示すイメージ図である。図6(b)は、記憶部113Aに記憶されている第4のナビゲーションデータベース113Y−4のデータ構造を示すイメージ図である。
【0050】
図6(a)に示すように、第3のナビゲーションデータベース113Y−3は、地図データベース113Xを参照して生成された出発地点から目的地点までの経路を格納する。より詳細には、第3のナビゲーションデータベースは、その経路上の分岐地点に関するデータや、その経路上の道路に関するデータなどを格納する。第3のナビゲーションデータベース113Y−3は、分岐地点毎に、分岐地点の位置座標を示すデータと、ナビゲーション装置のユーザが直進すべきか右折すべきか左折すべきかを示すデータと、分岐地点の重要度とを格納する。
【0051】
ここで、分岐地点の重要度とは、たとえば、次の分岐地点までの距離に基づいて予め設定される値であってもよいし、交差する道路の数に基づいて予め設定される値であってもよい。すなわち、重要度は、ユーザが、各分岐地点において直進や右折や左折を間違えた場合の損失(たとえば時間的なロス)の大きさなどに基づいて決定されることが好ましい。なお、第3のナビゲーションデータベース113Y−3は、経路上の、ナビゲーション装置のユーザが右折すべきまたは左折すべき分岐地点のみのデータを格納してもよい。
【0052】
また、第3のナビゲーションデータベース113Y−3は、分岐地点間の道路に関するデータを格納する。分岐地点間の道路に関するデータとは、分岐地点間の(道路毎の)距離などである。
【0053】
図6(b)に示すように、第4のナビゲーションデータベース113Y−4は、生成された経路の総距離T(m)と、電池残量に基づくGPSによる測位可能回数A(回)と、経路上の分岐地点数B(個)と、分岐地点でない箇所の総距離である非分岐距離L(m)と、測位地点間の距離であるGPS測位間隔D(m)とを格納する。
【0054】
(演算処理部106Aの機能構成)
図4に戻って、経路生成部106B、設定部106C、切替部106D、第1の位置取得部106E、第2の位置取得部106F、表示制御部106G、電池測定部106H、時間測定部106J、第1の判断部106K、離間距離演算部106L、第2の判断部106Mは、演算処理部106Aに含まれる機能である。そして、演算処理部106Aは、たとえば、CPU106によって実現される。すなわち、演算処理部106Aが有する各機能は、CPU106が、ROM104やHDD113に記憶されたプログラムを一旦RAM103へと読み出して、RAM103からそのプログラムを読み出しながら順次実行することによって実現される。
【0055】
第1の位置取得部106Eは、たとえば、GPS測位アンテナ112やGPS信号処理部102やCPU106などによって実現される。第1の位置取得部106Eは、複数の衛星などからの測位用電波を受信して、現在位置を取得する。本実施の形態に係る第1の位置取得部106Eは、時間的に間欠的に測位用電波を受信して新たな現在位置を取得して、古い現在位置を更新する。
【0056】
より詳細には、第1の位置取得部106Eは、所定期間内に取得された複数の測定現在位置に基づいて、ナビゲーション装置自身の予想現在位置を取得する。第1の位置取得部106Eは、所定期間内の複数の測定現在位置に関するX座標の平均値を予想現在位置のX座標とし、所定期間内の複数の測定現在位置に関するY座標の平均値を予想現在位置のY座標とする。そして、第1の位置取得部106Eは、複数の測定現在位置や予想現在位置を、記憶部113Aに格納する。これによって、第1の位置取得部106Eは、所定期間内の複数の測定現在位置や予想現在位置を表示制御部106Gに受け渡す。以下では、予想現在位置を現在位置と略す。
【0057】
第2の位置取得部106Fは、加速度取得部107Aが取得したナビゲーション装置の加速度に基づいて、ナビゲーション装置の移動量を算出する。具体的には、加速度ベクトルを積分することによって、最後に取得された現在位置からの変位を算出する。本実施の形態に係る第2の位置取得部106Fは、第1の位置取得部106Eが現在位置の測位を行っていないときに、あるいは第1の位置取得部106Eが現在位置の測位を行っているか否かにかかわらず、最後に取得された現在位置とその現在位置からの変位とに基づき新たな現在位置を取得して、古い現在位置を更新する。
【0058】
経路生成部106Bは、地図データベース113Xを参照して、操作部110Aを介して目的地点を受け付ける。経路生成部106Bは、現在位置から目的地点までの経路を生成する。より詳細には、経路生成部106Bは、操作部110Aを介して入力される目的地点に関するデータと、第1の位置取得部106Eから入力される現在位置に関するデータとに基づいて、最適な(最短の)経路を演算する。なお、操作部110Aが現在位置の入力を受け付け、経路生成部106Bが操作部110Aからの現在位置と目的地点とに基づいて経路を演算する構成であってもよい。
【0059】
電池測定部106Hは、電圧計やCPU106などによって実現される。電池測定部106Hは、電池105の電池残量を測定し、測定結果を記憶部113Aに記憶する。これによって、電池測定部106Hは、電池残量を設定部106Cに受け渡す。
【0060】
設定部106Cは、生成された経路上に少なくとも1つのGPS(第1の位置取得部106E)による測位地点を設定する。図7は、設定部106Cの機能構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、設定部106Cは、個数演算部106C−5と、総距離演算部106C−6と、所定距離演算部106C−7と、第2の設定部106C−2と、第3の設定部106C−3と、第4の設定部106C−4とを含む。
【0061】
個数演算部106C−5は、電池測定部106Hからの電池残量に基づいて、GPSによる現在位置の測定が可能な回数A(回)、すなわち測位地点の個数A(個)を演算する。これによって、設定部106Cは、経路上に電池残量に基づいた個数の測位地点を設定することができる。
【0062】
総距離演算部106C−6は、地図データベース113Xを参照して、出発地点から目的地点までの経路の総距離T(m)を演算する。
【0063】
所定距離演算部106C−7は、個数A(個)と総距離T(m)とに基づいて、第1の所定距離、すなわちGPS測位間隔D(m)を演算する。たとえば、所定距離演算部106C−7は、以下の式(1)に基づいて、第1の所定距離D(m)を計算する。そして、所定距離演算部106C−7は、第1の所定距離D(m)を第4のナビゲーションデータベース113Y−4に格納する。
【0064】
D=T/A・・・(1)
第2の設定部106C−2は、経路上に第1の所定距離D(m)毎に第1の測位地点を設定する。たとえば、第2の設定部106C−2は、第1の測位地点の位置座標をナビゲーションデータベース113Yに格納する。
【0065】
第3の設定部106C−3は、経路上の全ての分岐地点の前方および後方の、分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する。あるいは、第3の設定部106C−3は、経路上の分岐地点のうちナビゲーション装置が曲がるべき分岐地点の前方および後方の、ナビゲーション装置が曲がるべき分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する。
【0066】
所定距離演算部106C−7は、測位可能回数A(回)が第2の測位地点の個数よりも多い場合に、測位可能回数A(回)から第2の測位地点の個数を減じた個数と総距離T(m)とに基づいて、第1の所定距離Dを演算する。
【0067】
あるいは、所定距離演算部106C−7は、測位可能回数A(回)から第2の測位地点の個数を減じた個数と、総距離T(m)から各分岐地点付近の距離を減じた距離とに基づいて、第1の所定距離D(m)を演算する。ここで、各分岐地点付近の距離とは、経路上の各分岐地点の前方および後方の、分岐地点から第2の所定距離離れた地点(測位地点)、の間の距離をいう。
【0068】
第4の設定部106C−4は、目的地点から第3の所定距離離れた経路上の地点に第3の測位地点を設定する。
【0069】
図4に戻って、時間測定部106Jは、現在位置が測位地点に実質的に一致した最新の時刻からの経過時間を計測する。すなわち、時間測定部106Jは、最後に第1の位置取得部106Eによって現在位置が取得された時刻からの経過時間を計測する。
【0070】
第1の判断部106Kは、その経過時間が所定時間に達したか否かを判断する。
離間距離演算部106Lは、生成された経路と現在位置とに基づいて、現在位置の経路からの離間距離を演算する。
【0071】
第2の判断部106Mは、離間距離が第4の所定距離に達したか否かを判断する。
経路生成部106Bは、離間距離が第4の所定距離に達したときに、地図データベース113Xを参照して、現在位置から目的地点までの経路を生成し直す。
【0072】
切替部106Dは、現在位置が測位地点に実質的に一致したときに、第1の位置取得部106Eを機能させることによって新たな現在位置を取得する。すなわち、切替部106Dは、現在位置が測位地点に実質的に一致したときに、第1の位置取得部106Eによって取得された現在位置によって、第2のナビゲーションデータベース113Y−2のGPS位置座標および現在位置座標を更新する。
【0073】
一方、切替部106Dは、現在位置が測位地点に一致しないときに、加速度取得部107Aと第2の位置取得部106Fとを機能させることによって新たな現在位置を取得する。すなわち、切替部106Dは、現在位置が測位地点に一致しないときに、加速度取得部107Aと第2の位置取得部106Fとによって取得された現在位置によって、第2のナビゲーションデータベース113Y−2の現在位置座標を更新する。
【0074】
切替部106Dは、最後に第1の位置取得部106Eによって現在位置が取得された時刻からの経過時間が所定時間に達したときに、第1の位置取得部106Eを機能させることによって新たな現在位置を取得する。
【0075】
切替部106Dは、現在位置の経路からの離間距離が第4の所定距離に達したときに、第1の位置取得部106Eを機能させることによって新たな現在位置を取得する。
【0076】
表示制御部106Gは、第1の位置取得部106Eあるいは第2の位置取得部106Fから現在位置を取得して、すなわち第2のナビゲーションデータベース113Y−2の現在位置を読み出して、地図データベース113Xを参照して、表示部110Bに地図上に経路と新たな現在位置とを表示させる。
【0077】
<PND100における現在位置取得処理>
次に、本実施の形態に係るPND100における現在位置取得処理について説明する。図8は、本実施の形態に係るPND100における現在位置取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
図8に示すように、ユーザがPND100に目的地点を入力すると(ステップS102にてYESである場合)、CPU106はGPS信号を待ち受ける(ステップS104)。すなわち、CPU106は、GPS信号を受信することによって現在位置を取得する(ステップS104)。CPU106は、目的地点と現在位置とに基づき、地図データを参照して経路を設定する(ステップS106)。そして、CPU106は、PND100の電池残量が目的地までGPSによる測位を行うのに十分であるか否かを判断するための電池残量比較処理(ステップS200)を実行する。電池残量比較処理(ステップS200)については後述する。
【0079】
CPU106は、電池残量が目的地までGPSによる測位を行うのに十分である場合(ステップS114にてYESである場合)、電池余裕処理(ステップS300)を実行する。電池余裕処理(ステップS300)については後述する。
【0080】
一方、CPU106は、電池残量が目的地までGPSによる測位を行うのに十分でない場合(ステップS114にてNOである場合)、電池不足処理(ステップS400)を実行する。電池不足処理(ステップS400)については後述する。
【0081】
電池余裕処理(ステップS300)あるいは電池不足処理(ステップS400)において、CPU106がGPSによる測位地点を設定すると、CPU106は地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて、自律航法を開始する(ステップS116)。CPU106は、目的地点に到着したか否かを判断する(ステップS118)。より詳細には、CPU106は、現在位置が実質的に目的地点に一致するか否かを判断する。
【0082】
未だ、目的地点に達していない場合(ステップS118にてNOである場合)、CPU106は、PND100が測位地点に達したか否かを判断する(ステップS120)。より詳細には、CPU106は、現在位置が実質的に測位地点に一致するか否かを判断する。CPU106は、測位地点に達した場合(ステップS120にてYESである場合)、GPS測位アンテナ112およびGPS信号処理部102を介してGPS信号を受信して、現在位置を測定する(ステップS122)。そして、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置を取得することにより、自律航法を続行する(ステップS116)。すなわち、CPU106は、ステップS116からの処理を繰り返す。
【0083】
一方、CPU106は、PND100が測位地点に達していない場合(ステップS120にてNOである場合)、ステップS116からの処理を繰り返す。
【0084】
<PND100における電池残量比較処理>
次に、本実施の形態に係るPND100における電池残量比較処理について説明する。図9は、本実施の形態に係るPND100における電池残量比較処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0085】
図9に示すように、電池残量比較処理(ステップS200)においては、まず、CPU106が、ナビゲーションデータベース113Yから生成された経路の総距離Tを取得する(ステップS202)。CPU106は、電池105の電池残量を取得する(ステップS204)。CPU106は、総距離Tに基づいて、地磁気センサ107と加速度センサ108とよる現在位置の取得に必要な電力を計算する(ステップS206)。より詳細には、CPU106は、総距離Tに基づいて現在位置(出発地点)から目的地点までの所要時間を算出し、予め設定された単位時間当たりの地磁気センサ107と加速度センサ108とよる現在位置の取得に必要な電力と当該所要時間とから、現在位置から目的地点までの地磁気センサ107と加速度センサ108とよる現在位置の取得に必要な電力を計算する。
【0086】
CPU106は、電池残量と地磁気センサ107と加速度センサ108とよる現在位置の取得に必要な電力から、GPSによる測位に利用できる電力を算出する。CPU106は、GPSによる測位に利用できる電力と、予め設定されているGPSによる測位1回分の消費電力とに基づいて、GPSによる測位可能回数A(回)を算出する(ステップS208)。CPU106は、ナビゲーションデータベース113Yから分岐地点数B(箇所)を取得する(ステップS210)。
【0087】
CPU106は、GPSによる測位可能回数A(回)と、GPSによる予定測位回数とを比較する。本実施の形態に係るPND100においては、分岐地点の前後100mの地点をGPSによる測位地点に設定する構成であるため、CPU106は、GPSによる測位可能回数A(回)が、分岐地点数B×2(回)よりも大きいか否かを判断する(ステップS212)。その後、CPU106は、ステップS114に進む。
【0088】
<PND100における電池余裕処理>
次に、本実施の形態に係るPND100における電池余裕処理について説明する。図10は、本実施の形態に係るPND100における電池余裕処理の処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態においては、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2(箇所)よりも大きい場合に、CPU106が電池余裕処理(ステップS300)を実行する。
【0089】
図10に示すように、電池余裕処理(ステップS300)においては、まず、CPU106が、分岐地点の前後S(m)に分岐測位地点(図2における測位地点205A)を設定する(ステップS302)。そして、CPU106は、測位可能回数A(回)から分岐測位地点の個数B×2(個)を減じることによって、余裕回数C(回)を計算する(ステップS304)。ここでの、分岐地点は、経路上の全ての分岐地点であってもよいし、PND100のユーザが右折あるいは左折すべき分岐地点であってもよい。
【0090】
CPU106は、経路から分岐地点の付近を除いた部分の総距離L(m)を計算する(ステップS306)。より詳細には、CPU106は、以下の式(2)から非分岐距離L(m)を計算する(ステップS306)。
【0091】
L=T−B×2×S・・・(2)
そして、CPU106は、以下の式(3)から余裕GPS測位間隔D(m)を計算する(ステップS308)。
【0092】
D=L/(A−B×2)(回)・・・(3)
CPU106は、余裕GPS測位間隔D(m)に基づいて、地図データベース113Xを参照して、経路上に測位地点(図2における測位地点205B)を設定する(ステップS310)。その後、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置の測位を開始する(ステップS116)。
【0093】
<PND100における電池不足処理>
次に、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理について説明する。図11は、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態においては、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2(箇所)よりも小さい場合に、CPU106が電池不足処理(ステップS400)を実行する。
【0094】
図11に示すように、電池不足処理(ステップS400)においては、まず、CPU106が、以下の式(4)に基づいて、GPS測位間隔D(m)を計算する(ステップS402)。
【0095】
D=T/A・・・(4)
CPU106は、GPS測位間隔D(m)に基づいて、地図データベース113Xを参照して、経路上に第1の測位地点を設定する(ステップS404)。その後、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置の測位を開始する(ステップS116)。
【0096】
<PND100における電池不足処理の第1の変形例>
次に、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の第1の変形例について説明する。図12は、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の第1の変形例の処理手順を示すフローチャートである。本変形例においても、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2(箇所)よりも小さい場合に、CPU106が電池不足処理(ステップS400)を実行する。
【0097】
図12に示すように、電池不足処理(ステップS400)においては、まず、CPU106が、図6(a)に示すように、分岐地点毎に重要度を設定する(ステップS412)。
【0098】
そして、本実施の形態においては、分岐地点の前後100mの地点をGPSによる測位地点に設定する構成であるため、CPU106は、以下の式(5)に基づいて、測位可能分岐地点数E(箇所)を計算する(ステップS414)。
【0099】
E=A/2・・・(5)
CPU106は、図6(a)に示す第3のナビゲーションデータベース113Y−3を参照して、各分岐地点の重要度に基づいて、測位可能分岐地点数E(箇所)分の分岐地点を選択する(ステップS416)。そして、CPU106は、選択された分岐地点の前後S(m)に第2の測位地点を設定する(ステップS418)。その後、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置の測位を開始する(ステップS116)。
【0100】
<PND100における電池不足処理の第2の変形例>
次に、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の第2の変形例について説明する。図13は、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の第2の変形例の処理手順を示すフローチャートである。本変形例においても、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2(箇所)よりも小さい場合に、CPU106が電池不足処理(ステップS400)を実行する。
【0101】
図13に示すように、電池不足処理(ステップS400)においては、まず、CPU106が、操作部110Aを介してユーザから、GPSによる測位を行うべき目的地点からの距離あるいは目的地点からの近傍度合いの入力を受け付ける(ステップS422)。GPSによる測位を行うべき目的地点からの距離とは、目的地点手前のGPSによる測位を行う場所から目的地点までの距離である。目的地点からの近傍度合いとは、総距離Tに対する目的地点からGPSによる測位を行うべき場所までの距離の割合である。
【0102】
これによって、ユーザはより正確な位置を知りたい目的地点からの近傍度合いを設定でき、その近傍度合いの設定地点では、GPSによる測位を行うようにして位置を確認することができる。また、その近傍度合いの距離以内にある分岐点では、GPSによる測位を行うように設定することも可能である。つまり、ユーザは、適切なタイミングでGPSによる正確な現在位置を取得して、自身の現在位置を確認することができる。
【0103】
たとえば、ユーザが、操作部110Aを介して、GPSによる測位を行うべき目的地点からの距離として「1km」を入力すると(ステップS422にてYESである場合)、CPU106は経路上の目的地点から1km手前の位置を第3の測位地点に設定する(ステップS424)。あるいは、総距離が20kmの場合に、ユーザが、操作部110Aを介して、目的地点からの近傍度合いとして1/10を入力すると(ステップS422にてYESである場合)、CPU106は目的地点から2km(=20km×1/10)手前の位置を第3の測位地点に設定する(ステップS424)。
【0104】
その後、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置の測位を開始する(ステップS116)。
【0105】
<PND100における電池不足処理のその他の変形例>
上記に示す変形例は、その本質を変容させることなく互いに組み合わせ可能であり、他の実施の形態にも適用することができる。たとえば、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理(ステップS400)の変形例を組み合わせた構成について説明する。図14は、本実施の形態に係るPND100における電池不足処理の第3の変形例の処理手順を示すフローチャートである。本変形例においても、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2(箇所)よりも小さい場合に、CPU106が電池不足処理(ステップS400)を実行する。
【0106】
図14に示すように、電池不足処理(ステップS400)においては、まず、CPU106が、操作部110Aを介して、ユーザからGPSによる測位を行うべき目的地点からの距離あるいは目的地点からの近傍度合いの入力を受け付ける(ステップS432)。CPU106は、GPSによる測位を行うべき目的地点からの距離あるいは目的地点からの近傍度合いに基づいて第3の測位地点に設定する(ステップS434)。
【0107】
次に、CPU106が、図6(a)に示すように、分岐地点毎に重要度を設定する(ステップS436)。本変形例においては、CPU106が、測位可能回数Aから第3の測位地点の個数、すなわち1回分を減じた回数を、分岐地点での測位と非分岐地点での測位とに均等に分割する。ここで、本実施の形態においては、分岐地点の前後100mの地点をGPSによる測位地点に設定する構成であるため、CPU106は、以下の式(6)に基づいて、測位可能分岐地点数E(箇所)を計算する(ステップS438)。ここで、Eの値が整数にならない場合は、小数点以下は切り下げて計算するものとする。
【0108】
E=(A−1)/2/2・・・(6)
CPU106は、第3のナビゲーションデータベース113Y−3を参照して、各分岐地点の重要度に基づいて、測位可能分岐地点数E(箇所)分の分岐地点を選択する(ステップS440)。そして、CPU106は、選択された分岐地点の前後S(m)に第2の測位地点を設定する(ステップS442)。
【0109】
そして、CPU106は、経路から分岐地点の付近を除いた部分の総距離L(m)を計算する(ステップS444)。CPU106は、以下の式(7)からGPS測位間隔D(m)を計算する(ステップS446)。
【0110】
D=L/(E×2)=L/A−1−E×2・・・(7)
分岐地点前後の測位地点の個数(E×2)と非分岐地点の測位地点の個数とが同じであることから、式(7)に示すように、総距離L(m)を分岐地点前後の測位地点の個数で除することによって、GPS測位間隔D(m)を算出することができる。また、非分岐地点の測位地点の個数は、測位可能回数Aから第3の測位地点の個数(1個)と分岐地点前後の測位地点の個数(E×2個)とを減算することによって算出されるため、総距離L(m)を減算後の個数で除することによってGPS測位間隔D(m)を算出することができる。
【0111】
CPU106は、GPS測位間隔D(m)に基づいて、地図データベース113Xを参照して、経路上に第1の測位地点を設定する(ステップS448)。その後、CPU106は、地磁気センサ107と加速度センサ108とを用いて現在位置の測位を開始する(ステップS116)。
【0112】
また、別の形態として、ステップS200の電池残量比較処理において、ステップS212で、GPSによる測位可能回数Aが分岐地点数B×2より小さい場合と判断された場合は、一旦、ステップS106に戻り、B×2の値がAより小さくなるような分岐点のより少ない経路を生成するように処理を行うことも可能である。この場合は、ステップS106における経路の生成は、ナビゲーションシステム等で通常行われる最短時間で到着する経路を生成するのではなく、極力分岐点が少なくなるような経路の生成を行うことになる。この機能は、限られた電池容量で、確実に案内をして欲しいナビゲーションを所望するユーザにとっては非常に有用である。
【0113】
<その他の実施の形態>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0114】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
【0116】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本実施の形態に係るナビゲーション装置の動作概要を示す第1のイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係るナビゲーション装置の動作概要を示す第2のイメージ図である。
【図3】本実施の形態に係るナビゲーション装置の一例であるPNDのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】記憶部に記憶されている第1および第2のナビゲーションデータベースのデータ構造を示すイメージ図である。
【図6】記憶部に記憶されている第3および第4のナビゲーションデータベースのデータ構造を示すイメージ図である。
【図7】設定部の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図8】本実施の形態に係るPNDにおける現在位置取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係るPNDにおける電池残量比較処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態に係るPNDにおける電池余裕処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係るPNDにおける電池不足処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係るPNDにおける電池不足処理の第1の変形例の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係るPNDにおける電池不足処理の第2の変形例の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係るPNDにおける電池不足処理の第3の変形例の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
100 PND、101 無線通信部、102 GPS信号処理部、102A 位置取得部、103 RAM、104 ROM、105 電池、106 CPU、106A 演算処理部、106B 経路生成部、106C 設定部、106C−2 第2の設定部、106C−3 第3の設定部、106C−4 第4の設定部、106C−5 個数演算部、106C−6 総距離演算部、106C−7 所定距離演算部、106D 切替部、106E 第1の位置取得部、106F 第2の位置取得部、106G 表示制御部、106H 電池測定部、106J 時間測定部、106K 第1の判断部、106L 離間距離演算部、106M 第2の判断部、107 地磁気センサ、107A 加速度取得部、108 加速度センサ、109 スピーカ、110 タッチパネル、110A 操作部、110B 表示部、111 通信アンテナ、112 GPS測位アンテナ、113 HDD、113A 記憶部、113X 地図データベース、113Y ナビゲーションデータベース、114 時計、205,205A,205B 測位地点、A 測位可能回数、B 分岐地点数、C 余裕回数、D GPS測位間隔、E 測位可能分岐地点数、L 非分岐距離、T 総距離。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を出力するナビゲーション装置であって、
外部から受信した測位信号に基づいて、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
前記ナビゲーション装置の加速度を取得する加速度取得手段と、
最新の現在位置と当該最新の現在位置の取得タイミング以降に取得された前記加速度とに基づいて、前記現在位置を順次更新する位置更新手段と、
地図データを記憶する記憶部と、
目的地の設定を受け付ける操作部と、
前記地図データを参照して、前記目的地までの経路を生成する経路生成手段と、
前記経路上に少なくとも1つの測位地点を設定する第1の設定手段と、
前記現在位置が前記測位地点に一致したと判断した場合は、前記位置取得手段を動作させ、前記現在位置が前記測位地点に一致していないと判断した場合は、前記位置取得手段の動作を停止させるとともに前記加速度取得手段と前記位置更新手段とを動作させる切替手段とを備える、ナビゲーション装置。
【請求項2】
表示部と、
前記地図データと前記現在位置とに基づいて、前記表示部に、地図上に前記現在位置を表示させる表示制御部とをさらに備える、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記ナビゲーション装置の各部に電力を供給する電池部と、
前記電池部の電池残量を測定する測定手段とをさらに備え、
前記第1の設定手段は、前記電池残量に基づいて、前記測位地点の個数を演算する個数演算手段を含み、
前記第1の設定手段は、前記経路上に前記個数の測位地点を設定する、請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記第1の設定手段は、
前記経路の総距離を演算する総距離演算手段と、
前記個数と前記総距離とに基づいて、第1の所定距離を演算する所定距離演算手段と、
前記経路上に前記第1の所定距離毎に第1の測位地点を設定する第2の設定手段とをさらに含む、請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記第1の設定手段は、前記経路上の分岐地点の前方および後方の、該分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する第3の設定手段をさらに含み、
前記所定距離演算手段は、前記個数から前記第2の測位地点の個数を減じた個数と前記総距離とに基づいて、前記第1の所定距離を演算する、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記第1の設定手段は、経路上の前記分岐地点の前方および後方の、該分岐地点から第2の所定距離離れた地点に、第2の測位地点を設定する第3の設定手段を含む、前記請求項1から3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記第3の設定手段は、前記経路上の前記分岐地点のうち曲がるべき分岐地点から前方および後方の前記第2の所定距離離れた地点に、前記第2の測位地点を設定する、請求項5または6に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記第1の設定手段は、前記経路上の前記目的地から第3の所定距離離れた地点に第3の測位地点を設定する第4の設定手段を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記現在位置が前記測位地点に一致した時刻からの経過時間を測定する時間測定手段と、
前記経過時間が所定時間に達したか否かを判断する第1の判断手段とをさらに備え、
前記切替手段は、前記経過時間が所定時間に達したときに、前記位置取得手段を動作させる、請求項1から8のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記経路と前記現在位置とに基づいて、前記現在位置の前記経路からの離間距離を演算する離間距離演算手段と、
前記離間距離が第4の所定距離に達したか否かを判断する第2の判断手段とをさらに備え、
前記切替手段は、前記離間距離が第4の所定距離に達したときに、前記位置取得手段を動作させる、請求項1から9のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記経路生成手段は、前記離間距離が第4の所定距離に達したときに、前記地図データを参照して、前記位置取得手段によって取得された現在位置から前記目的地までの経路を生成し直す、請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
ナビゲーション装置におけるナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
表示部と、
地図データを記憶する記憶部と、
ナビゲーション装置を制御する制御部とを備え、
前記ナビゲーション方法は、
前記制御部が、外部から受信した測位信号に基づいて、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得するステップと、
前記制御部が、目的地の設定を受け付けるステップと、
前記制御部が、前記地図データを参照して、前記目的地までの経路を生成するステップと、
前記制御部が、前記経路上に少なくとも1つの測位地点を設定するステップと、 前記制御部が、前記現在位置が前記測位地点に一致していないと判断した場合に、前記ナビゲーション装置の加速度を取得するステップと、
前記制御部が、前記現在位置が前記測位地点に一致していないと判断した場合に、前記現在位置と前記加速度とに基づいて前記現在位置を順次更新するステップと、
前記制御部が、前記現在位置が前記測位地点に一致したと判断した場合に、外部から受信した測位信号に基づいて前記現在位置を更新するステップと、
前記制御部が、前記地図データと前記現在位置とに基づいて、前記表示部に、地図上に前記現在位置を表示させるステップとを備える、ナビゲーション装置におけるナビゲーション方法。
【請求項13】
ナビゲーション装置に現在位置を取得させるためのナビゲーションプログラムであって、
前記ナビゲーション装置は、
表示部と、
地図データを記憶する記憶部と、
ナビゲーション装置を制御する制御部とを備え、
前記ナビゲーションプログラムは、前記制御部に、
外部から受信した測位信号に基づいて、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得するステップと、
目的地の設定を受け付けるステップと、
前記地図データを参照して、前記目的地までの経路を生成するステップと、
前記経路上に少なくとも1つの測位地点を設定するステップと、
前記現在位置が前記測位地点に一致していないと判断した場合に、前記ナビゲーション装置の加速度を取得するステップと、
前記現在位置が前記測位地点に一致していないと判断した場合に、前記現在位置と前記加速度とに基づいて前記現在位置を順次更新するステップと、
前記現在位置が前記測位地点に一致したと判断した場合に、外部から受信した測位信号に基づいて前記現在位置を更新するステップと、
前記地図データと前記現在位置とに基づいて、前記表示部に、地図上に前記現在位置を表示させるステップとを実行させる、ナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−32289(P2010−32289A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193205(P2008−193205)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】