説明

ナビゲーション装置および方法

【課題】使用者が不案内な土地の特定の住所に行きたい状況において、使用者にとってより一層利便性が高いナビゲーション装置等を提供する。
【解決手段】車両使用者に案内情報を提供するためのナビゲーション装置であって、駐車場に関する情報を含む地図データを記憶する記憶装置と、車両の位置に関する位置情報を提供するセンサユニットと、前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成する制御ユニットと、前記車両使用者への案内情報を出力する出力ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、更に、前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行い、前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行い、前記第二の判断に応じて、前記出力ユニットを制御して駐車通知情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の使用者に案内情報を提供するためのナビゲーション装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の使用者に案内を提供するためのナビゲーション装置が知られており、使用者が目的地を入力すると、該ナビゲーション装置が該目的地に至る経路を算出し車両の使用者を目的地に誘導する案内情報を出力する。
【0003】
また、下記の特許文献1によれば、この装置が、目的地付近の駐車場に関する情報を検索し、例えば一番安い駐車場など使用者の入力した条件と一致する駐車場を選択することが知られている。
【0004】
さらに、下記の特許文献2によれば、車両が目的地に到着したのにしばらく周辺を移動しつづけると、ナビゲーション装置が該目的地までのナビゲーションの案内を再開することを判断することも知られている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−257979号公報
【特許文献2】特開2006−58026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来のナビゲーション装置を用いる場合、目的地の入力に関しては、基本的に以下の二つの選択肢がある。すなわち、イ)使用者は、目的地の特定の住所を入力しなければならず、または、ロ)使用者は、目的地の特定の住所に近いどこか特定の駐車場を入力しなければならないか、もしくはナビゲーション装置が前記特定の住所に近い駐車場を選択するという選択肢を利用しなければならない。
【0007】
本発明は、上記のような従来のナビゲーション装置を改良したものであって、使用者が不案内な土地の特定の住所に行きたい状況において、使用者にとってより一層利便性が高いナビゲーション装置およびナビゲーション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る、車両使用者に案内情報を提供するためのナビゲーション装置の特徴構成は、駐車場に関する情報を含む地図データを記憶する記憶装置と、車両の位置に関する位置情報を提供するセンサユニットと、前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成する制御ユニットと、前記車両使用者への案内情報を出力する出力ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、更に、前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行い、前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行い、前記第二の判断に応じて、前記出力ユニットを制御して駐車通知情報を出力する点にある。
【0009】
なお、本願において「地図データ」は、例えばノード及びリンクの接続関係により道路を表す道路ネットワークデータなどのような、道路データを含む概念として用いている。また、本願において「目標目的地」となり得る目的地には、最終目的地のほか、経由地として設定された目的地も含まれる。
【0010】
本発明に係るナビゲーション装置を用いれば、使用者は目的地に案内され、該ナビゲーション装置は車両が目標目的地周辺の第一の閾領域内に入ったことを判断する。そして、使用者が特定の住所近くに路側駐車場やその他の駐車場を見つけることができた場合には、車両は駐車通知出力条件が満たされる前に駐車される。一方、使用者が目的地の近くで空いている路側駐車場または特定の駐車場を見つけられなかったために、特定の時間や特定の走行距離などの駐車通知出力条件が満たされた場合には、ナビゲーション装置は、駐車通知情報を出力し、車両の使用者を目的地近くの駐車場に案内する。
【0011】
したがって、使用者は、上記の選択肢イ)またはロ)の一つを選ぶことを強いられることはない。すなわち、上記イ)と同様に目標目的地を入力して空いている路側駐車場あるいは目標目的地近くの駐車場を探すことができ、もし使用者が車を駐車できない場合は、目的地近くの駐車場への案内情報を取得することを選択できる。なお、上記のような駐車通知情報の出力は、使用者からの要請があった場合に限るという任意のオプションとしてもよい。
【0012】
ここで、前記制御ユニットは、前記第一の判断に応じて、前記目標目的地への経路案内情報を提供する処理と並行して実行される自動駐車通知処理を開始し、前記第二の判断は、前記自動駐車通知処理に含まれる構成とすると好適である。
【0013】
また、前記制御ユニットは、前記駐車通知出力条件が満たされるまでは、前記出力ユニットを制御して前記目標目的地への経路案内情報を提供する構成とすると好適である。
【0014】
また、前記制御ユニットは、前記車両が、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域に入ったという第三の判断を行い、前記第三の判断に応じて、前記目標目的地に到着したことを判断する構成とすると好適である。
【0015】
また、前記駐車通知出力条件は、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから経過した時間について設定された条件、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから走行した距離について設定された条件、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域を出入りした回数について設定された条件、および前記第一の閾領域が所定の値より狭い場合は前記第一の閾領域に入ること、のいずれか一つ又はそれらの組み合わせの条件であると好適である。
【0016】
また、前記駐車通知情報は、前記目標目的地周辺の駐車場を新たな目標目的地とした経路案内情報であると好適である。
【0017】
また、前記車両が前記駐車通知出力条件を満たす前に駐車された場合には、前記第二の判断を含む前記駐車通知情報の出力のための処理を終了する構成とすると好適である。
【0018】
一方、本発明に係る、車両使用者に案内情報を提供するためのナビゲーション方法の特徴構成は、駐車場に関する情報を含む地図データを取得するステップ、車両の位置に関する位置情報を取得するステップ、前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成するステップ、前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行うステップ、前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行うステップ、および前記第二の判断に応じて、駐車通知情報を出力するステップ、を備える点にある。
【0019】
また、本発明に係る、車両の使用者に対して案内情報を提供するためのナビゲーションプログラムの特徴構成は、駐車場に関する情報を含む地図データを取得するステップ、車両の位置に関する位置情報を取得するステップ、前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成するステップ、前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行うステップ、前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行うステップ、および前記第二の判断に応じて、駐車通知情報を出力するステップ、をコンピュータに実行させる点にある。
【0020】
これらの本発明に係るナビゲーション方法又はナビゲーションプログラムによれば、上述した本発明に係るナビゲーション装置を用いた場合と同様の効果を得ることができる。また、これらの本発明に係るナビゲーション方法又はナビゲーションプログラムは、以下のような構成を備えると更に好適である。
【0021】
すなわち、前記第一の判断に応じて、前記目標目的地への経路案内情報を提供する処理と並行して実行される自動駐車通知処理を開始し、前記第二の判断を行うステップは、前記自動駐車通知処理に含まれる構成とすると好適である。
【0022】
また、前記駐車通知出力条件が満たされるまでは、前記目標目的地への経路案内情報を提供する構成とすると好適である。
【0023】
また、前記車両が、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域に入ったという第三の判断を行うステップを更に備え、前記第三の判断に応じて、前記目標目的地に到着したことを判断する構成とすると好適である。
【0024】
また、前記駐車通知出力条件は、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから経過した時間について設定された条件、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから走行した距離について設定された条件、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域を出入りした回数について設定された条件、および前記第一の閾領域が所定の値より狭い場合は前記第一の閾領域に入ること、のいずれか一つ又はそれらの組み合わせの条件であると好適である。
【0025】
また、前記駐車通知情報は、前記目標目的地周辺の駐車場を新たな目標目的地とした経路案内情報であると好適である。
【0026】
また、前記車両が前記駐車通知出力条件を満たす前に駐車された場合には、前記第二の判断を行うステップを含む前記駐車通知情報の出力のための処理を終了する構成とすると好適である。
【0027】
なお、本発明の更なる特徴や利点は、以下、添付の図を参照した実施形態の説明で明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1は、本発明の一つの実施形態に係るナビゲーション装置を示す。該ナビゲーション装置は、記憶装置10、センサユニット20、出力ユニット30、及び制御ユニット40を備えている。ここで、記憶装置10は、駐車場に関する情報を含む地図データを記憶するための装置である。センサユニット20は、GPS受信機などの衛星測位システム(SPS)ユニット21、方位センサ22、磁気センサ23、セル方式の携帯無線電話ユニットなどの通信ユニット24、およびその他のセンサ25のいずれか一つ以上を含むユニットである。出力ユニット30は、案内情報の音声出力用のスピーカ31および視覚出力用の表示部32の一方又は双方からなるユニットである。制御ユニット40は、記憶装置10、センサユニット20および出力ユニット30に接続し、かつ、これらの各部を含むナビゲーション装置を制御して、その他のユニットに供給されまたは記憶された情報を処理するユニットである。使用者が情報を入力するための入力ユニット(例えばタッチスクリーンやキーボードなど)など、ナビゲーション装置に通常用いられるその他のユニットは、簡潔にするために図1には示していない。
【0029】
図2は、図1に示したナビゲーション装置を用いて実施できるナビゲーション方法の一つの実施形態のフローチャートを示している。このフローチャートにおいて、ステップS1〜S9は目標目的地への経路案内情報を提供する通常の案内処理であり、ステップS51〜S58が駐車通知情報の出力のための自動駐車通知処理である。以下に説明する処理は、制御ユニット40が所定のナビゲーションプログラム又はナビゲーション方法に従って動作し、或いはナビゲーション装置の各部の動作を制御することにより実行される。この際、制御ユニット40は、ナビゲーションプログラムを実行するコンピュータとして動作する。
【0030】
ステップS1において、車両の使用者は該車両を案内すべき目的地を入力する。ステップS2では、該使用者により入力された目的地を目標目的地として設定する。ステップS3では、車両の現在位置から目標目的地までの経路が算出される。ステップS4では、出力ユニット30が制御されて目的地までの経路案内が行われる、すなわち、案内情報が使用者に対して出力される。
【0031】
目標目的地のタイプに応じて、該目標目的地周辺の第一の閾領域が決められる。目標目的地が、例えば「ニュンフェンブルガー通り53番地」など特定の住所であれば、第一の閾領域は、例えば目標目的地の周囲300メートルの円などのように、比較的狭く設定される。この第一の閾領域は、円以外の形とすることもできる。例えば、目的地に近づくそれぞれの道路に、該目的地からの走行距離で300メートルの地点に印を付ける場合、これらの印を結ぶ線は円にならない。
【0032】
一方、目標目的地がミュンヘン中央駅など比較的広い範囲に及ぶ目標の場合には、該目標目的地周辺の第一の閾領域は、例えば該目標目的地の周囲半径600メートルの円などのように、比較的広く設定することができる。さらに、本システムは、通常比較的狭く、車両が該目標目的地に到着したかどうか判断するために使われる、目標目的地周辺の第二の閾領域を決定する。目標目的地が特定の住所の場合、第二の閾領域は、通常10〜30メートルの半径を有する。
【0033】
ステップS5では、第一の閾領域に到着したかどうかが判断される(第一の判断)。第一の閾領域にまだ到着していなかった場合(S5でN)は、処理のフローはステップS4に戻り、経路案内を継続する。第一の閾領域に到着していた場合(S5でY)、すなわち、車両が第一の閾領域に入った場合には、処理のフローはステップS6へと続き、ステップS6において自動駐車通知(APN:Automatic Parking Notification)処理が開始される。
【0034】
自動駐車通知処理を別個の処理(ステップS51からS57まで)として開始後、処理のフローはステップS7へ続き、目標目的地への案内を継続する。これは、該自動駐車通知処理がバックグランドで稼動していることを意味している。ステップS8では、例えば第二の閾領域を用いることにより、目標目的地に到着したかどうかを判断する(第三の判断)。目標目的地に到着していなければ(S8でN)、処理のフローはステップS7に戻り目標目的地への案内を継続する。目標目的地に到着した場合(S8でY)には、ステップS9において通常の経路案内は終了する。
【0035】
経路案内が終了したか継続されたか、すなわち、ステップS8での判断の結果にかかわらず、ステップS6で開始された自動駐車通知処理は、目標目的地への経路案内情報を提供する通常の案内処理(ステップS1〜S9)と並行して(バックグランドで)実行されつづける。
【0036】
自動駐車通知処理においては、先ず目標目的地のタイプが駐車場であるかどうか判断する。そうであれば(ステップS51でY)、該自動駐車通知処理は終了する。そうでなければ(ステップS51でN)、ステップS52において以下に詳細を説明する駐車通知出力条件の測定を開始する。
【0037】
ここでは、駐車通知出力条件(PNOC:Parking Notification Output Condition)を説明するため、図3を参照する。図3では、第一の閾領域2に入る前の車両の経路を(図3の左上側から引いた)実線で示している。車両が該第一の閾領域2に入ったとき(ステップS5でY)、該車両は目標目的地3、図3では特定の住所「ニュンフェンブルガー通り53番地」への経路を進み続ける。第一の閾領域2に入った後の車両の経路は、図3に破線で示す。図3に示す状況では、車両は「ニュンフェンブルガー通り」を進み続け、30メートルの半径R4を持つ第二の閾領域4に入る。車両が該第二の閾領域4に入った後、経路案内は終了する(ステップS57でY)。ここで、使用者は路側駐車場を探し始め、次に左折できるところで左折し、典型的には、路側に駐車できるところを見つけるために該目標目的地3周辺の街路を走行する。
【0038】
駐車通知出力条件は、以下の(a)〜(d)の条件のいずれか、又はそれらの複数の組み合わせとすることができる。
(a)車両が第一の閾領域2に入ってから走行した距離について設定された条件
このような距離としては、例えば、走行距離1500メートル(例えば100メートルから5000メートルの任意の値に決めることができる)などのように特定の距離に設定することができる。
(b)車両が第一の閾領域2に入ってから経過した時間について設定された条件
このような時間としては、例えば、5分(例えば10秒から10分まで任意の時間に決めることができる)などのように特定の時間に設定することができる。
(c)車両が目標目的地周辺の第二の閾領域4を出入りした回数について設定された条件
このような回数としては、例えば、1回、2回、3回、・・・のように特定の回数に設定することができる。ここで第二の閾領域4の出入りは、車両の使用者が駐車する場所を見つけられず、目標目的地を再度通り過ぎることを意味する。
(d)車両の使用者が、合理的な時間、距離などの間に駐車する場所を見つけることができなかったと判断するためのその他の条件
【0039】
ステップS53では、駐車通知出力条件を測定する。ステップS54では、車両が駐車されたかどうか判断する。車両が駐車されたかどうかの該判断は、例えばエンジンのスイッチが切られている、2分以上動作がない、などの特定の条件で行うことができる。
【0040】
車両がまだ駐車していない(ステップS54でN)と判断された場合、ステップS55で、該駐車通知出力条件が満たされたかどうかを判断する(第二の判断)。該駐車通知出力条件が満たされていなかった場合(ステップS55でN)、自動駐車通知処理はステップS53に戻る。他方、使用者が車両を駐車した(ステップS54でY)とステップS54で判断された場合、自動駐車通知処理は終了する。
【0041】
駐車通知出力条件が満たされた(ステップS55でY)とステップS55で判断された場合、自動駐車通知処理のフローはステップS57へ続く。なお、ステップS56は任意のステップであるため、後で説明する。ステップS57では、目標目的地3に近いパーキングハウスなどの駐車場を決定する。この駐車場は、距離、値段など特定の条件に基づいて決めることができる。これらの条件は使用者またはシステムによってあらかじめ設定しておいてもよい。図3に示す状況では、これらの条件として、使用者は一番近い駐車場を設定したが、駐車場17より目標目的地3に近い駐車場15および16は満車で、そのことが通信ユニット24経由でナビゲーションシステムに連絡されていた、という状況であった。
【0042】
そのため、満車でない一番近い駐車場17を選び、新たな目標目的地として設定する。そして、処理のフローはステップS4へ続き、このような新たな目標目的地への経路を算出し、出力ユニット30を制御して目標目的地への経路案内情報を出力する。すなわち、このような新たな目標目的地(図3の例では駐車場17)への経路案内情報が、駐車通知情報となる。図3には示していないが、この際、例えば自動駐車通知フラグの使用などにより、ステップ5および6を省略すると好適である。
【0043】
自動駐車通知処理のフローはステップS7へと続き、目標目的地である駐車場17への案内を出力する。図3に示すように車両1が目標目的地である駐車場17に到着すると、ステップS8において目標目的地に到着したと判断され、ステップS9において経路案内は(再度)終了される。
【0044】
状況に応じてこの方法は、駐車場への案内が必要かどうかを使用者に入力するよう促すステップS56を含む。使用者が駐車場への案内を望む(任意ステップS56でY)場合、自動駐車通知処理はステップS57へ続く。そうでない場合(ステップS56でN)、経路案内がまだ終了していなければ、自動駐車通知処理はステップS8へと続く。また、状況に応じて、特開2006−58026号公報に説明されるような経路案内の再開が可能である。
【0045】
別の実施形態として、ナビゲーション装置およびナビゲーション方法が第二の閾領域を使用せず、該車両が該第一の閾領域に入ると該道順案内を停止する構成としても好適である。この際、駐車通知出力条件として、車両が第一の閾領域に入ることも条件とすることができる。本選択肢は、目標目的地が特定の住所で、かつ該第一の閾領域の半径R2が比較的小さく設定されている場合に、実行可能である。
【0046】
本明細書および請求項の一方又は双方の中に開示されたすべての特徴は、実施形態および請求項の一方又は双方における特徴構成から独立して特許請求の範囲に記載されている発明を限定するためだけではなく最初の開示のためにも、互いに別個に独立して開示されることを意図したものであることは明白である。すべての値の範囲または一群の要素の表示は、請求の範囲に記載されている発明を限定するためだけでなく最初の開示のためにも、あらゆる可能な中間値または中間要素を、特に値の範囲の限界として、開示していることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置のブロック図
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーション方法のフローチャート
【図3】目的地周辺での車両の標準的な走行経路を示す地図
【符号の説明】
【0048】
1:車両
2:第一の閾領域
3:目標目的地
4:第二の閾領域
10:記憶装置
20:センサユニット
30:出力ユニット
40:制御ユニット
15、16、17、18、19:駐車場

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両使用者に案内情報を提供するためのナビゲーション装置であって、
駐車場に関する情報を含む地図データを記憶する記憶装置と、
車両の位置に関する位置情報を提供するセンサユニットと、
前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成する制御ユニットと、
前記車両使用者への案内情報を出力する出力ユニットと、を備え、
前記制御ユニットは、更に、
前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行い、
前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行い、
前記第二の判断に応じて、前記出力ユニットを制御して駐車通知情報を出力する、
ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは、前記第一の判断に応じて、前記目標目的地への経路案内情報を提供する処理と並行して実行される自動駐車通知処理を開始し、前記第二の判断は、前記自動駐車通知処理に含まれる、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは、前記駐車通知出力条件が満たされるまでは、前記出力ユニットを制御して前記目標目的地への経路案内情報を提供する、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御ユニットは、前記車両が、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域に入ったという第三の判断を行い、前記第三の判断に応じて、前記目標目的地に到着したことを判断する、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記駐車通知出力条件は、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから経過した時間について設定された条件、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから走行した距離について設定された条件、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域を出入りした回数について設定された条件、および前記第一の閾領域が所定の値より狭い場合は前記第一の閾領域に入ること、のいずれか一つ又はそれらの組み合わせの条件である、請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記駐車通知情報は、前記目標目的地周辺の駐車場を新たな目標目的地とした経路案内情報である、請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記車両が前記駐車通知出力条件を満たす前に駐車された場合には、前記第二の判断を含む前記駐車通知情報の出力のための処理を終了する請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
車両の使用者に対して案内情報を提供するためのナビゲーション方法であって、
駐車場に関する情報を含む地図データを取得するステップ、
車両の位置に関する位置情報を取得するステップ、
前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成するステップ、
前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行うステップ、
前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行うステップ、および
前記第二の判断に応じて、駐車通知情報を出力するステップ、
を備えるナビゲーション方法。
【請求項9】
前記第一の判断に応じて、前記目標目的地への経路案内情報を提供する処理と並行して実行される自動駐車通知処理を開始し、前記第二の判断を行うステップは、前記自動駐車通知処理に含まれる、請求項8に記載のナビゲーション方法。
【請求項10】
前記駐車通知出力条件が満たされるまでは、前記目標目的地への経路案内情報を提供する、請求項8又は9に記載のナビゲーション方法。
【請求項11】
前記車両が、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域に入ったという第三の判断を行うステップを更に備え、前記第三の判断に応じて、前記目標目的地に到着したことを判断する、請求項8から10のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項12】
前記駐車通知出力条件は、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから経過した時間について設定された条件、前記車両が前記第一の閾領域に入ってから走行した距離について設定された条件、前記第一の閾領域より狭い、前記目標目的地周辺の第二の閾領域を出入りした回数について設定された条件、および前記第一の閾領域が所定の値より狭い場合は前記第一の閾領域に入ること、のいずれか一つ又はそれらの組み合わせの条件である、請求項8から11のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項13】
前記駐車通知情報は、前記目標目的地周辺の駐車場を新たな目標目的地とした経路案内情報である、請求項8から12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項14】
前記車両が前記駐車通知出力条件を満たす前に駐車された場合には、前記第二の判断を行うステップを含む前記駐車通知情報の出力のための処理を終了する請求項8から13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項15】
車両の使用者に対して案内情報を提供するための処理をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラムであって、
駐車場に関する情報を含む地図データを取得するステップ、
車両の位置に関する位置情報を取得するステップ、
前記位置情報および前記地図データを処理して案内情報を作成するステップ、
前記車両が目標目的地周辺の第一の閾領域に入ったという第一の判断を行うステップ、
前記第一の判断に応じて、前記車両が所定の駐車通知出力条件を満たしたという第二の判断を行うステップ、および
前記第二の判断に応じて、駐車通知情報を出力するステップ、
をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−32708(P2008−32708A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−184648(P2007−184648)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】