ナビゲーション装置において使用するための改善された地図データを生成する方法
ナビゲーション装置上で地図変更を作成する方法を説明する。方法は、地図を装置上にロードするステップと、可能な変更のメニュー駆動選択を提供するステップと、それら変更のうち少なくとも1つを含む入力を受信するステップと、それら変更のうち少なくとも1つを含む地図訂正を生成するステップとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置において使用するための改善された地図データを生成する方法に関する。ナビゲーション装置は、全地球測位システムGPSを使用する電子パーソナルナビゲーション装置を含む。
【背景技術】
【0002】
TomTomInternational BVのGOTMのようなGPSを使用するパーソナルナビゲーション装置等の電子ナビゲーション装置のための地図データは、Tele Atlas NV等の地図専門メーカから得られる。特に、この地図データは、一般にGPSシステムからの場所データを使用するルートガイダンスアルゴリズムにより使用されるように設計される。例えば、道路は線、すなわちベクトル(例えば、道路の始点、終点、方向であり、道路全体は、各々が始点/終点方向パラメータにより一意に規定される数百の区間から構成される)として記述される。地図は、そのような道路ベクトルの集合であり、データは、各ベクトル(制限速度;移動方向等)、地点情報(POI)、道路名、公園の境界や川の境界等の他の地理的特徴と関連付けられ、それらは全てベクトルに関して規定される。全ての地図の特徴(例えば、道路ベクトル、POI等)は、一般にGPS座標系に対応するか又は関連する座標系で規定され、GPSシステムを介して判定される装置の位置を地図に示される関連道路に配置することを可能にし、目的地までの最適なルートの計画を可能にする。
【0003】
この地図データベースを構築するために、Tele Atlasは、英国の道路のOrdnance Survey等の種々の情報源からの基本的な道路情報から開始する。更にTele Atlasは、道路を走る車両専用の大きなチーム、並びに他の地図及び空中写真を調査する担当者を有し、自身のデータを更新及び調査する。このデータがTele Atlas地図データベースの中核を構成する。この地図データベースは、地理参照データにより継続的に向上されている。これは、1年に4回調査され、TomTomのような装置製造業者に公表される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
莫大な量の情報源がそれらの地図の更新及び検証に使用されているにも関わらず、ある地理的領域に対するデータは1年以上古い可能性がある。
【0005】
上述の継続した改善に加え、エンドユーザは、Tele Atlasのウェブサイトを使用してTele Atlasに地図の誤りを直接報告できる。このように、TomTomのような装置製造業者は、ユーザから地図誤りレポートを入手及び転送する。一般に、これらの誤りレポートは単にフリーテキスト形式であるため、誤りが実際に意味すること及びそれらが関連する正確な場所について解決するのに相当な労力が費やされる必要がある。実際の誤りとして確認されると、適切な訂正が検査され、今後の地図のリリースに含まれる。最終的に訂正は、最初に通知されてから1年以上後でエンドユーザの装置において見つけられるか又は全く見つけられない場合もある。
【0006】
GPS衛星ナビゲーション装置を使用して計画され且つ行なわれた行程の「トレース」を格納することは周知である(例えば、ALK Technologies of Princeton, USAにより提供される「GPS track submission」機能性を参照)。このトレースは、ジオコードデータを使用して車両がとった完全なルートのレコードである。ユーザはこのトレースデータを装置のメーカに送出でき、そのデータは地図データベースの正確度及び完全性を向上するために使用される。例えば、道路又は曲がり角の厳密な位置は装置により使用される地図上で正確に入手されない可能性がある。その道路又は曲がり角を利用するユーザに対する軌跡群により更に正確な位置が判定され、装置のメーカによる今後の地図のリリースは訂正を取り入れられる。
【0007】
多くの場合に「wikimaps」と呼ばれる共同マッピングプロジェクトを更に参照してもよい。しかし、wikimapsは、ここで規定するような「地図データ」を生成しない。すなわち、目的地までの道路システム上のルートを計画するためのルートガイダンスアルゴリズムに適した地図データを生成しない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ナビゲーション装置上で地図変更を作成及び格納する方法である。方法は、
地図をロードするステップと、
可能な変更のメニュー駆動選択を提供するステップと、
前記変更のうち少なくとも1つを含む入力を受信するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを実現するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを前記装置に格納するステップとを有する。
【0009】
従って、エンドユーザは、ウェブリンクを介して誤りを地図メーカに報告して、その地図メーカが誤りを検証し、地図を更新し且つ更新データを供給することを待つように制約される必要はなくなる。それが完了するのにかかる周期は、数ヶ月及び時には数年である。ナビゲーション装置は、地図メーカによる検査等の外部処理なしで訂正を使用できる。装置による訂正の使用は、相対的な用語では「迅速に」である。用語「迅速」は、瞬時として解釈されるべきではないが、訂正が入力された直後を単純に意味する。ユーザが訂正を使用すべきかを検証するステップ、装置の電源を入れ且つその後電源を切るステップ等の仲介ステップが存在してもよい。
【0010】
一実現例において、ユーザが自身の装置に格納された地図データに対して修正を行なうことを可能にするナビゲーション装置が存在する。ナビゲーション装置は、TomTom International BVのGOシリーズの装置等のルートガイダンス機能を有するポータブルスタンドアロンGPSナビゲーション装置であってもよく、あるいは移動電話又はPDA等の任意の他の種類のポータブル情報装置であってもよい。しかし、同様に、ナビゲーション装置は、車両に組み込まれた装置であってもよく、あるいはナビゲーションソフトウェア(この用語は、実際には動的ルートガイダンスを配信しないがユーザが存在する場所を単純にマッピングするマッピングソフトウェアを含む。またナビゲーションソフトウェアは、クライアント装置上でローカルに実行可能であるか、あるいはクライアント装置から離れたサーバ上で実行可能である)を実行する固定デスクトップPC(ラップトップを含む)等の演算装置であってもよい。PCは、ルートガイダンス機能を有するポータブルナビゲーション装置とドッキングして、ポータブルナビゲーション装置に訂正を転送できる。
【0011】
そのようなナビゲーション装置の一般的な特徴は以下の通りである:
・ユーザがデジタルに格納された地図に対する訂正を作成することを可能にするユーザインタフェース。
・ユーザがルート計算に地図訂正を含むか又はルート計算から地図訂正を除外することを可能にするユーザインタフェース。
・ユーザがデジタル地図上で訂正された地図データを見れるようにするユーザインタフェース。
・ユーザが1つ以上の交通手段と地図訂正を関連付けることを可能にする訂正カテゴリの集合。
・例えばコンテンツ集約サービスを介して地図訂正を他のユーザと共有する能力。共有された地図は、ダウンロードされるとすぐに使用可能である(例えば、ルート計画アルゴリズム又は地図表示エンジンにより)。
添付の図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】図1Aは、ナビゲーション装置により表示されるメイン誤り報告画面を示す図である。
【図1B】図1Bは、ユーザが入手及び報告したい誤りの種類を規定することを可能にする画面を示す図である。
【図1C】図1Cは、本発明の一実現例において使用される記号の集合を示す図である。
【図1D】図1Dは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイに配置される国際交通標識を示すスクリーンショットである。
【図1E】図1Eは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイに配置される更なる国際交通標識を示すスクリーンショットである。
【図1F】図1Fは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイ上で国際交通標識を使用する別の実施形態を示すスクリーンショットである。
【図2】図2は、本発明を実現するナビゲーション装置において展開される中核のソフトウェアモジュールを示す図である。
【図3】図3は、本発明を実現するナビゲーション装置のスクリーンショットを示す図であり、スクリーンショットは、計画地図のビュー及びディスプレイの下部に沿うステータスバーを示す。
【図4】図4は、3Dビューを実現するナビゲーション装置のスクリーンショットを示す図である。
【図5】図5は、ナビゲーションメニューを示すナビゲーション装置のスクリーンショットをす図である。
【図6】図6は、ナビゲーション装置を示す透視図である。
【図7】図7は、ナビゲーション装置のシステムアーキテクチャを示す概略図である。
【図8】図8は、ナビゲーション装置の構成要素を示すブロック図である。
【図9】図9は、図8のナビゲーション装置の電気サブアセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ユーザがパーソナルナビゲーション装置を使用して地図の誤りを修正し且つ共有及び報告することを可能にする地図データ訂正ツールの一実現例を参照して、本発明を説明する。ユーザは、訂正(又は地図修正)をナビゲーション装置に入力する。地図修正は、装置にローカルに適用され、道路、POI等をルーティング及び表示する際に装置により使用される地図データを補足する。地図修正は、即座に利用可能である。地図修正は、多くの方法により装置によってリモートサーバに報告される。装置は、一体型の通信機能(例えば、データをサーバに送出できる無線セルラシステム)を有してもよく、狭域無線リンクを介して移動電話にデータを送出して、移動電話がそのデータをサーバに送出してもよく、サーバと通信でき且つインターネットに接続されたPCとドッキングできてもよく、あるいは装置自体がインターネットに接続されたPCであってもよい。サーバは、全てのユーザからの全ての訂正を集約し、訂正を検査し、その訂正を他のユーザに配信し、1つ以上の地図メーカと訂正を共有してもよい。
【0014】
完全に実行された場合、そのフィードバックは、ナビゲーション製品の地図データを更新する主な機構として地図メーカ更新データを置換できる。
【0015】
地図データ訂正ツールの一実現例の範囲は、ユーザが以下のことを行なえる装置上の使用し易いツールを提供することである。
・地図上の道路をブロック及びブロック解除する。
・地図上の道路の交通の方向を修正する。
・地図上の道路名を追加及び修正する。
・地図上の道路の制限速度を修正する。
【0016】
従って、訂正は、ルーティング計算アルゴリズムの動作方法に直接影響を及ぼす。すなわち、訂正は、目的地までのルートを計算する時に使用される。更に地図データ訂正ツールにより、ユーザは以下のことが可能である。
・安全カメラの場所を地図に追加する。
・他のユーザと地図訂正を共有する。
・他のユーザから地図訂正をダウンロードする。
・大きな誤りに対する地図誤りレポートを作成する。
【0017】
装置上の訂正に加え、上記訂正の種類全てに対する同一の訂正の特徴は、例えば訂正を格納するために装置に接続できるデスクトップコンピュータアプリケーションを使用して利用可能にできる。
【0018】
装置上の特徴に加え、ウェブを使用する既存の地図誤り報告ツールに対して改善が可能である。
・地図誤り報告は、ナビゲーション装置の製造業者のサポートウェブサイト上で更に容易に行なえる。
・地図誤り報告ツールは、ユーザのPC上で実行するアプリケーションに追加されてもよい。
・ユーザは、報告した地図誤りに関するフィードバックを受信してもよい。
・誤りは、TeleAtlas等の地図供給元に送出する前に優先順位付けされてもよい。
・上述したように、地図データ訂正ツールの重要な特徴は以下の通りである:
・地図訂正及び誤り報告は、ナビゲーション装置上又はユーザのPCで実行するアプリケーション上で可能である。
・訂正は即座に有効になる(例えば、ユーザ規定の基準を満足する訂正)。
・ユーザは他のユーザと訂正を交換してもよい。
【0019】
ナビゲーション装置において、これは、装置が図1Aに示すようなメニュー項目「マップの変更(Make changes to the map)」101を表示することにより実現される。この項目を選択した結果を以下に説明する。まず説明する別のメニュー項目が2つ存在する。
【0020】
第1に、メニュー項目「変更の交換(Exchange Changes)」103により、ユーザはユーザ自身の変更のアップロードを開始でき且つ他のユーザの変更を装置にダウンロードできる。アップロードは、Bluetoothネットワークを介してナビゲーション装置にリンクするGPRS無線リンクを有する移動電話を介して行なわれるか又は装置がドッキングされるインターネット接続PCを介して行なわれる。
【0021】
第2に、メニュー項目「変更に関する選好(Preferences About changes)」102は、有効にする変更を判定する。この項目を選択することにより、装置は、例えば有効及び無効にする適用可能な変更の種類を示すためのチェックボックスを含むメニュー画面等を表示できる。例えばユーザは、以下の任意の種類を有効/無効にするために選択してもよい。
・自身の変更
・最近の変更
・去年の変更
・他の地図に行なわれた変更
・2度以上報告された場合のみ
・信頼できる情報源からの変更のみ
【0022】
ナビゲーション装置は、現在の基本設定に基づいて、利用可能な変更の合計数及びユーザにより使用可能にされた(ダウンロードするために選択された)変更の数を表示してもよい。
【0023】
「Make changes to map」101アイコンにより、ユーザは地図を即座に変更するためのオプション及び誤りを報告するためのオプション(自己動作の対象として含まれない場合)を提供するサブメニューに移ってもよい。図1Bに示すように、これらは以下を含む。
・Add/change street name111:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、名前を変更する道路を選択し、画面上のキーボードを介して新しい名前を入力することができる。
・Block Street112:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、ブロックする道路を選択することができる。
・Change traffic direction(不図示):ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを交通の方向と共に表示してもよい。ユーザは、交通の方向を変更する道路を選択することができる。
・Change speed limit114:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを適用可能な制限速度と共に表示してもよい。ユーザは、制限速度を変更する道路を選択し、メニューから適切な新しい制限速度を選択することができる。
・Un-block street115:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)ブロックされた道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、ブロック解除する道路を選択することができる。
【0024】
更に、以下の訂正に対するグラフィカルオプションを含むサブメニューを開くために「Edit/delete POI」113アイコンを選択できる。
・POI名の変更
・POIの移動
・POIのカテゴリへの追加
・POIの削除
・POIの再分類
【0025】
いずれの場合においても、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)POI名のリストを表示してもよい。ユーザは、関連するPOIを選択し、そのPOIを編集又は削除することがえきる。一般にそれらのPOIは、地図メーカにより供給されたPOIであるが、ユーザによりダウンロードされたPOI(例えば、スピードカメラ)を含むことができる。
【0026】
更なるメニュー項目は、「Reportother error」116である。これにより、苦情、欠落した道路等を報告できる。このメニュー項目により、ユーザは場所を選択し、一般的な問題のリストから選択でき、ユーザはフリーテキストコメント等を追加できる。
【0027】
図1Cは、本発明の一実施形態において使用され得る国際交通標識121のいくつかの例を示す。交通標識又は道路標識は、道路のユーザに情報を伝えるために道路の脇に掲示される標識である。用語ではなく記号を使用する国際標識は、国際道路交通を容易にし且つ道路の安全性を向上するために開発され且つ殆どの国で採用されてきた。交通標識は、Vienna Convention on Road Signs and Signalsにおいて規定される標識等の警戒、優先標識、禁止又は制限標識、命令標識、特殊な規制標識、情報、施設、サービス、方向、位置、指示標識又は補助標識であってもよい。いくつかの国において、それらの交通標識は標識情報と呼ばれる。本明細書において使用される交通標識、道路標識又は標識情報という用語は、道路標示、車線情報、横断歩道の縞模様、道路名、番地、商標名及びロゴ等の道路交通、規則、道路のオブジェクトの識別又はそれらの場所に関する任意のグラフィカル記号を含むことを意図する。
【0028】
図1Dに示すように、ユーザは、国際交通標識121をナビゲーション装置の地図上に配置することにより場所、交通規則、交通の方向及び他の地図関連データに関する情報を提供してもよい。この例において、ユーザは、道路123の入口(すなわち、1つの角に近接して)「進入禁止」の交通標識121を配置して、道路にはその端から自動車により進入できないことを示してもよい。
【0029】
図1Eは、本発明の別の例である。この例によると、ユーザは角に近接する道路に「右折禁止」又は「左折禁止」の標識等の他の禁止標識121を配置して右左折制限を示してもよい。
【0030】
ユーザは、道路又は橋に「最大トン数」の交通標識121を配置して、その重量を超える自動車又はトラックがそこを移動できないことを示してもよい。高さ又は幅制限は、同様に示されてもよい。
【0031】
ユーザは、道路に「最高60kph」又は「最低80kph」の交通標識を配置して、その道路又は道路の一部に対する制限速度を示してもよい。
【0032】
ユーザは、駐車情報を更に提供してもよい。標識は、実世界の標識と一致しなくてもよい。標識は、駐車が禁止されているか又は単に駐車場所がないために、道路における駐車が不可能であることを示してもよい。標識は、駐車が許可されていないということではなく、運転者がそこに駐車できないことを単純に示してもよい。
【0033】
地図関連データの訂正は、例えばウェブブラウザ又はマッピングアプリケーションを使用してPC上で可能である。ユーザは、ナビゲーション装置がPCに接続されるか否かに関係なく、ナビゲーション装置と同様に地図上に国際交通標識121を配置してもよい。
【0034】
ユーザは、同一の標識が実世界において掲示される場所の地図上に交通標識121を配置してもよい。それらの標識が実世界においてそこに存在するか否かに関係なく、あるいはそれらの標識が正確に配置される場所に関係なく、ナビゲーション装置は、状況を図で説明するためにそれらの国際交通標識121を使用して道路又は交通制限に関する情報を表示してもよい。
【0035】
交通標識121は、以下の理由のために特にこの目的に適する:
−標識は国際的である。
−標識は周知である。
−標識は道路に関する情報を指定するように適合される。
−特定の標識が実世界において存在する同一の場所の地図上にその標識を配置することにより、所望の結果を正確に得る。
【0036】
地図に配置された標識は、自動車、自転車、自動車運転者、トラック、タクシーを含む種々の交通手段に対して使用されてもよい。ユーザは、入力された地図訂正が有効である交通手段を指定してもよい。例えば、図1Cの項目122を使用して図示されるように、入力された全ての標識は自転車のみに関連付けられる。あるいは、地図訂正は全ての交通手段に有効であってもよく、ある特定の交通手段に対する制限(又は免除)は別個に示されてもよい。
【0037】
上述のように、ユーザは、「Make changes to map」メニュー101を選択し、行なう訂正の種類及び使用する交通標識を選択する。この段階又は前段階において、ユーザは、変更が有効になるべき場所を選択する。交通標識121、すなわちこの例においては「進入禁止」の標識121は、適切な領域、例えば道路123の入口をクリックすることにより地図上に配置される。ユーザは、交通標識アイコンを適切な場所にドラッグしてもよく、あるいは、地図上の交通標識アイコン121をクリック及びドラッグすることにより場所を訂正してもよい。ユーザは、「進入禁止」の標識121を道路の一端から他方に移動することにより一方通行道路の方向を変更してもよい。交通標識121の移動は、アイコンをクリック及びドラッグするか又は同様の動作により、例えば画面の中心を再度合わせることにより実行されてもよい。交通標識アイコン121を地図上に配置してドラッグするために、ナビゲーション装置のタッチスクリーンが使用されてもよい。他の実現例において、ナビゲーション装置上の矢印ボタン(上下左右)又は座標を入力するための数値入力等、適切なハード又はソフトボタンが更に使用されてもよい。パーソナルコンピュータのキーボード及びマウス等の種々の他の入力周辺装置が使用されてもよい。
【0038】
別の実施形態において、交通標識121は、一般に道路に関する情報を表示するために使用されてもよい。図1Fに示すように交通規則及び制限に関する視覚的なフィードバックを与えるために、交通標識121がそれ自体のみで又は適切なテキストラベルと組み合わせて使用されてもよい。同様に、他の種類のグラフィカルオブジェクト(不図示)は、地図項目及び場所に関する情報を伝えるためにユーザにより地図上に配置されてもよい。ナビゲーション装置のユーザは、信号又は横断歩道を表すアイコンを地図上に配置し、それらのオブジェクトの実際の場所を示すか又は更新してもよい。
【0039】
交通規則を示すことに対して、ユーザがロゴ、商標名等の店舗の識別を地図上に配置し、それらの店舗を地図上で識別することが可能である。
【0040】
他の特徴
・ユーザは、自身の地図に対して「個人専用」の修正を作成し且つ集約のためにリモートサーバに送出される「共有」の修正を作成することができる。
・各地図修正は個別に格納される。
・地図修正は、OTA配信のために高圧縮可能である。
・地図修正はセキュリティ保護されており(そのため、形式を手動で逆行分析(reverse engineer)することは不可能である)、無許可のユーザ及び装置が地図データ訂正を使用できないことを保証する。
・地図修正は、地図のアップグレード中に保存され且つ種々のメーカの地図に適用可能であるように、地図に依存しない形式で格納される。
・地図修正に関連した領域が地図データの新しいリリースにおいて変更されている場合(地図誤りが地図供給元により修正されている場合)、その修正は自動的に除去されてもよい。
・地図修正は、ユーザの地図データを永続的に修正しないのが好ましい。
・ユーザが、使用する変更の種類を選択可能としてもよい(例えば、自分の変更のみを使用するか又は自分の変更及び他の情報源からの変更を使用する)。
・ユーザが、地図の変更を受け付けた他の情報源から選択可能としてもよい。
・地図修正は、地図バージョン及び地図供給元と関連付けられてもよい。
・リリースされた各地図バージョンに対する地図修正データベースを保持できる。
・新しい地図を有するユーザは、旧地図バージョン及び現在の地図バージョンに関して報告された修正を受信してもよい。
・古い地図のユーザは新しい地図に関して報告された修正を受信できなくてもよい。
・集約システムは、地図訂正及びレポートを収集し且つ他のユーザと共有するために使用されてもよい。
・集約システムは、地図修正及びレポートの妥当性又は信頼性が評価されるように信頼性を追加するツールとしての役割を果たしてもよい。
・定期的に適切な誤りを報告するユーザは「信頼」されるようになり、それらのユーザの修正は、妥当性検査せずに全てのユーザに提供されてもよい。
・これらの「信頼」ユーザは、他のユーザにより提出された修正を検査してもよい。
・ナビゲーション装置の製造業者は、ユーザにより送出された検査済み修正を承認してもよい。
【0041】
図2は、本発明を実現するナビゲーション装置において展開される中核のソフトウェアモジュールを概略的に示す。ディスプレイ201は、ユーザが従来の方法で目的地の住所を入力するタッチスクリーンディスプレイである。その入力された住所データは、UIモジュール202により処理され、ナビゲーション/ルート計画モジュール203に送出される。GPSモジュール204からのGPS出力を使用するルート計画モジュール203は、装置が有する(又はTele Atlas等の地図メーカから供給される)暗号化圧縮地図データの地図データを使用してルートを計画する。本発明は、以下のように実現される。すなわち、ユーザは、タッチスクリーン対話を使用し、図1A及び図1Bに例示するような大きなグラフィカルアイコンに触れて、必要に応じて地図訂正をディスプレイ201に入力する。UIモジュール202は地図修正を入手し、それを地図修正記憶装置206に送出する。地図修正は、地図修正206記憶装置に入るとすぐに、ルート計画モジュール203及びUIモジュール202に対して使用可能にされる。地図修正が運転している現在のルートであってもその再計画を必要とする場合、再計画は自動的に行なわれる(ユーザがそのオプションを設定している場合)。例えば装置は、ユーザが道路を曲がることを要求するルートを計画している場合がある。曲がり角に近付いた時、ユーザはその道路が最近「進入禁止」の道路にされたことに気がつく。ユーザは適切な地図訂正を入力でき、新しいルートは進入禁止の道路を考慮して迅速に計画され、適切なルートガイダンスが与えられる。同様に、ユーザが別の目的地までの完全に新しいルートを計画した場合、その新しいルートは地図修正を考慮に入れる。地図修正が地図の見え方に影響を及ぼす(例えば、道路名を変更したり、スピードカメラ等の新しいPOIを表示する)場合、新しい外観は即座に存在する。訂正の自動的な使用は必須ではない。ユーザの中には、地図訂正を除外してルート計算等を行なうことを好むユーザもいるだろうからである。
【0042】
本発明を実現できる一般的な装置について以下に説明する。
【0043】
本発明は、GOと呼ばれるTomTom International B.V.の統合ナビゲーション装置において実現可能である。GOは、Navigator(又はNavcore)と呼ばれるナビゲーションソフトウェアを展開し、内部GPS受信機を有する。Navigatorソフトウェアは、Compaq iPaq等のタッチスクリーンの(すなわち、スタイラスで制御される)PocketPC搭載PDA装置上で実行してもよい。このソフトウェアは、PDAがGPS受信機と結合された時にGPSを使用するナビゲーションシステムを提供する。組み合わされたPDA及びGPS受信機システムは、車載ナビゲーションシステムとして使用されるように設計される。
【0044】
本発明は、一体型GPS受信機/コンピュータ/ディスプレイを有する装置、あるいは乗り物以外による使用(例えば、歩行者)又は自動車以外の乗り物(例えば、航空機)に対して設計された装置等のナビゲーション装置の任意の他の構成で実現されてもよい。ナビゲーション装置は、任意の種類の位置検知技術を実行してもよく、GPSに限定されない。従って、ナビゲーション装置は、欧州のガリレオシステム等の他の種類のGNSS(グローバルナビゲーションサテライトシステム)を使用して実現される。同様に、ナビゲーション装置は、衛星を使用する位置/速度システムに限定されず、地上ビーコン又は装置が地理的な場所を判定することを可能にする任意の他の種類のシステムを使用して展開される。
【0045】
ナビゲーション装置(又はPDA上で実行するナビゲーションソフトウェア)は、使用されている時、図3に示す通常のナビゲーションモード画面を表示する。このビューは、テキスト、記号、音声ガイダンス及び動画地図の組合せを使用して運転指示を提供する。重要なユーザインタフェース要素は、2次元地図301が画面の殆どを占有することである。地図は、ユーザの自動車が動く方向が常に「上姿勢」になるように回転された自動車及びその周囲を示す。ステータスバー302は、画面の下1/4にわたってもよい。装置自体が従来のGPS位置探索及びその姿勢(移動する方向から推測される)を使用して判定するように、装置の現在の場所は矢印303により示される。装置により計算されたルート(メモリ素子の地図データベースに格納された地図データに適用されるメモリ素子に格納されたルート計算アルゴリズムを使用して)は、移動方向を示す矢印と重ね合わされた陰影をつけた経路304で示される。陰影をつけた経路304において、全ての主な動作(例えば、角、交差点、ロータリー等を曲がる)は、経路304に重なる矢印305により概略的に示される。ステータスバー302は、左側に次の動作(ここでは、右折)を示す記号306を更に含む。ステータスバー302は、装置により計算されたルート全体のデータベース(すなわち、選択されるルートを規定する全ての道路及び関連する動作のリスト)から抽出される次の動作までの距離(すなわち、右折−ここでは距離は220メートル)を更に示す。ステータスバー302は、現在の道路名308、到着までの推定時間309(ここでは、2分40秒)、実際の推定到着時間310(11:36am)及び目的地までの距離311(1.4Km)を更に示す。GPS信号強度は、移動電話と同様の信号強度指標312で示される。
【0046】
図4は、同一の図中符号を使用して、図3に関して上述したオブジェクトと同一のオブジェクトを示すナビゲーションモード画面の3次元ビューを示す。
【0047】
ユーザが画面313に触れる場合、ナビゲーション画面のメインメニュー(不図示)が表示される。このメニューから、Navigatorアプリケーション内の他の中核のナビゲーション機能は開始又は制御される。非常に容易に呼び出される(例えば、地図の表示からメニュー画面まで1ステップである)メニュー画面から中核のナビゲーション機能を選択することを可能にすることにより、ユーザ対話が非常に簡単化されて高速且つ容易になる。
【0048】
ユーザにより触れられる必要のあるタッチゾーンの領域は、スタイラスを使用する殆どのタッチスクリーンシステムより非常に大きい。この領域は、特定の精度なしで1本の指で確実に選択されるのに十分な大きさになるように、すなわち、車両を制御している時に運転者に対する現実の状況を模倣するように設計される。運転者は、小さな制御アイコンを含む非常に詳細な画面を見る時間は殆どなく、またそれらの小さな制御アイコンの1つを正確に押下する時間は更に少ない。従って、所定のソフトキー(又は画面313の中央にあるような隠しソフトキー)と関連付けられた非常に大きなタッチスクリーン領域を使用することは、この実現例の熟慮された設計特徴である。他のスタイラスを使用するアプリケーションとは異なり、この設計特徴は、実際に運転中に運転者により必要とされる可能性が高い中核の機能を選択するために、Navigatorにわたり一貫して展開される。従って、ユーザが画面上のアイコン(例えば、制御アイコン又は目的地の住所等を入力するための仮想キーボードのキー)を選択する選択肢を与えられる場合は常に、それらのアイコン/キーの設計は単純さが維持され、関連するタッチスクリーンゾーンは、各アイコン/キーが明確に指で選択されるようなサイズに拡張される。実際には、関連するタッチスクリーンゾーンは、少なくとも0.7cm2であり、一般に正方形のゾーンである。通常のナビゲーションモードにおいて、装置は地図を表示する。画面の中央(又は別の実現例においては画面の任意の部分)に近接して地図(すなわち、タッチセンシティブディスプレイ)を1度(又は異なる実現例においては2度)触れることにより、別のルートを計算するオプション502及び道路の次の区間を回避するようにルートを再計算するオプション503(障害物又は大渋滞に直面した場合に有用である)、あるいは特定の一覧表示された道路を回避するようにルートを再計算するオプション504〜506等の種々のナビゲーション機能501〜506に対応する大きなアイコンを含むナビゲーションメニュー(図5を参照)を直接(すなわち、次の下のレベル)又は間接的(すなわち、2つ以上下のレベル)に呼び出す。
【0049】
装置の実際の物理的な構造は、メモリアーキテクチャ(以下のシステムアーキテクチャの節を参照)に関して従来の組込み装置と根本的に異なる。高レベルにおいては、その構造は同様である。すなわち、メモリはルート計算アルゴリズム、地図データベース及びユーザインタフェースソフトウェアを格納する。マイクロプロセッサは、ユーザ入力(例えば、装置のタッチスクリーンを使用して、出発地の住所及び目的地の住所、並びに全ての他の制御入力を入力する)を解釈及び処理し、ルート計算アルゴリズムを展開して最適なルートを計算する。「最適」は、最短時間又は最短距離、あるいは他のユーザに関係する要素等の基準を参照してもよい。
【0050】
更に詳細には、ユーザは、通常の方法で、仮想キーボードを使用してPDA上で実行するNavigatorソフトウェアに出発位置及び要求する目的地を入力する。ユーザは、移動ルートを計算する方法を選択する。ルートを非常に迅速に計算するがルートが最短ではない可能性のある「高速」モード;全ての可能なルートを調べて最短のルートを見つけるが計算時間がより長くなる「フル」モード等の種々のモードが提供される。例えば、特に美しい眺めとしてマーク付けされた殆どのPOI(地点情報)を通過するか又は子供が興味を持つ可能性のある殆どのPOIを通過する景色のよいルート、あるいは分岐点が最も少ないルートをユーザが規定する等、他のオプションが可能である。
【0051】
道路自体は、PDA上で実行するNavigatorの一部である(又はNavigatorによりアクセスされる)地図データベースにおいて線、すなわちベクトル(例えば、道路の始点、終点、方向であり、道路全体は、各々が始点/終点方向パラメータにより一意に規定される数百の区間から構成される)として記述される。地図は、そのような道路ベクトル、地点情報(POI)、道路名、公園の境界や川の境界等の他の地理的特徴の集合であり、それらは全てベクトルに関して規定される。全ての地図の特徴(例えば、道路ベクトル、POI等)は、GPS座標系に対応するか又は関連する座標系で規定され、GPSシステムを介して判定される装置の位置を地図に示される関連道路に配置することを可能にする。
【0052】
ルート計算は、Navigatorソフトウェアの一部である複雑なアルゴリズムを使用する。アルゴリズムは、多くの潜在的な種々のルートを採点するために適用される。Navigatorソフトウェアは、フルモードスキャン、景色のよいルート、美術館/博物館を通過及びスピードカメラなし等のユーザが規定した基準(又は装置のデフォルト)に対してそれらのルートを評価する。規定された基準に最も適合するルートは、PDAのプロセッサにより計算され、ベクトルのシーケンス、道路名及びベクトルの終点で行なわれる動作(例えば、100m先で左折してx通りへなど、ルートの各道路に沿った所定の距離に対応する)としてRAMのデータベースに格納される。
【0053】
図6は、ナビゲーション装置601の一例を示す透視図である。ナビゲーション装置601は、ディスプレイ、内部GPS受信機、マイクロプロセッサ、電源及びメモリシステム(不図示)を含むユニットである。装置は、吸着カップ603を使用して自動車のダッシュボードに固定されるアーム602上に位置してもよい。或いは、ナビゲーション装置601は、車両のダッシュボード上にドッキングされてもよい。
【0054】
大容量のマスク読み出し専用メモリROM又はフラッシュメモリ装置から所定の位置にある全てのオペレーティングシステム及びアプリケーションコードを実行する従来の組込み装置と異なり、本発明の一実現例は図7に示すようなメモリアーキテクチャを使用してもよい。一般に701で示される装置は、マイクロプロセッサ706、電源707、ディスプレイ/関連ドライバ708等の従来の要素を含む。更に、装置はSDカードリーダ703を含み、SDカード702は所定の位置に差し込まれて示される。装置701は、内部ダイナミックランダムアクセスメモリDRAM704及びXIP(eXecute In Place)フラッシュ705を更に有してもよい。
【0055】
従って、装置は3つの異なる形態のメモリを使用してもよい:
1.小容量の内部XIPフラッシュROM705。これは、PCのBIOSROMに類似し、自社開発のブートローダであるE2エミュレーション(UID及び製造データに対する)及びスプラッシュスクリーンビットマップのみを含む。これは、サイズが256KBであると推定され、低速8ビット幅SRAMインタフェース上に存在する。
2.メインシステムRAM(又はDRAM)メモリ704。これは、PCのメインメモリ(RAM)に類似する。このメモリにおいて、全ての主なコードはこのメモリから実行され、ビデオRAM及び作業領域をOS及びアプリケーションに提供する。尚、永続的なユーザデータはメインシステムRAMに格納されない(PCのように)。すなわち、「RAMドライブ」が存在しない。このRAMは、32ビット100MHz同期高速バスに排他的に接続される。
3.PCのハードディスクに類似する不揮発性記憶装置は、取り外し可能なフラッシュSDカード702として実現されてもよい。全てのオペレーティングシステム、アプリケーション、設定ファイル及び地図データは、SDカードに永続的に格納されてもよい。
【0056】
図8は、本発明を実現するナビゲーション装置のいくつかの一般的な構成要素を示すブロック図である。
【0057】
ナビゲーション装置は、標準の商品の構成要素に基づいてもよい。
【0058】
ナビゲーション装置は、「標準」1/4ビデオグラフィックスアレイVGAディスプレイであってもよいtransflective3.5”薄膜トランジスタTFTバックライト付きディスプレイ803を使用してもよい。これは、一体型タッチパネル/バックライトを更に含む。ディスプレイ803は、横向きに搭載されるか、あるいは縦向きに搭載される場合もある。
【0059】
ナビゲーション装置は、高度に統合されたプロセッサCPU815、アプリケーション及び地図データ記憶のためのSDカードメモリスロット827、一体型GPS受信機817/アンテナ805、簡単な推測航法のための2軸一体型加速度計821、電源(不図示)、並びに外部GPSアンテナ接続806を含んでもよい。ナビゲーションアプリケーションが自身のUIを提供するため、ナビゲーション装置は、GUIレイヤを有さない組込みLinuxをカスタマイズしたバージョンを使用してもよい。ナビゲーション装置は、指で使用するように最適化された非常に単純なタッチスクリーンUI及び音声指示のための高品質一体型スピーカ801を含んでもよい。
【0060】
ナビゲーション装置は、内部蓄電池(不図示)を有してもよく、車両に対するいずれの接続とも無関係に動作してもよい。電池は充電式でもよく、装置は外部の電源(不図示)から電力を供給されてもよい(電池が電荷を含まない場合であっても)。この外部電源は、ドッキングコネクタ825又はDCジャックソケット(不図示)を介して供給されてもよい。装置は、単一のボタンを使用して又は車両のイグニッションの電源がON及びOFFにされた時に電源のON及びOFFが行なわれてもよい。
【0061】
ナビゲーション装置は、1つ以上のハードボタン、少なくとも電源ボタン(不図示)を有してもよい。このボタンは、装置の電源のON又はOFFのために1度押下される。UIは、全ての他の動作がタッチスクリーンを介して容易にアクセス可能なように設計されてもよい。
【0062】
ナビゲーション装置は、PC又は移動電話等の他の装置と接続するために、ユニバーサルシリアルバスUSBコネクタ823及びBluetoothトランシーバ829を含んでもよい。
【0063】
ナビゲーション装置は、音声指示を与えるために内部スピーカ801を有してもよい。スピーカは、内部増幅器(不図示)及びオーディオコーデック807により駆動されてもよい。オーディオライン出力端子は、装置又はドッキングコネクタ825に存在してもよい。
【0064】
ドッキングコネクタ825は、外部ドッキングステーションへのインタフェースを提供する。
【0065】
地図データ訂正ツールを使用して、地図誤りはナビゲーション装置上で迅速に報告又は訂正されてもよい。更に、ユーザはウェブブラウザ又はTomTom Homeアプリケーション等のアプリケーションを使用してナビゲーション装置に接続されたPC上で地図訂正を行なってもよい。
【0066】
以下において、ナビゲーション装置又は適切なPCアプリケーションを使用して行なわれる地図訂正のいくつかの例について説明する。
・ユーザは、安全カメラの場所を地図上に追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路をブロックしてもよい。
・ユーザは、地図上の道路をブロック解除してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の交通の方向のプロパティを修正してもよい。
・ユーザは、両面通行道路を一方通行道路(いずれかの方向)に変更してもよい。
・ユーザは、一方通行道路を両面通行道路に変更してもよい。
・ユーザは、一方通行道路の方向を他方の方向に変更してもよい。
・ユーザは、地図上に道路(1つ以上のノードから構成される)を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の2点を接続し、この新しいリンクを新しい道路として規定してもよい。
・ユーザは、地図上の名前を付けられていない道路に道路名を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路名を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の最高速度を修正してもよい。
【0067】
地図訂正がナビゲーション装置上に存在すると、デフォルトで又は種々の基準に基づいて、ユーザはそれらの訂正を利用できるようになる。例えばユーザは、個人専用の訂正が記録されるとすぐにそれらの訂正を使用してもよく、あるいはユーザは、公開訂正が装置にダウンロードされるとすぐにそれらの訂正を使用してもよい。
【0068】
いくつかの地図の訂正が他のナビゲーション装置の所有者により行なわれた可能性があるため、ユーザは、ルートを計算する際に使用する訂正を選択できる。
【0069】
ユーザは、個人専用の及び/又は公開して報告された安全カメラに対する警告を受信するかを選択できてもよく、また、ユーザは、訂正を含むルートを計画する時は常に個人専用の地図訂正を使用又は無視できてもよい。
【0070】
ユーザは、訂正を含むルートを計画する時は常に公開地図訂正を使用又は無視できてもよい。
【0071】
ユーザは、1つ以上のカテゴリの個人専用及び/又は公開訂正がルート計算に自動的に含まれるように装置を構成できてもよい。ユーザは、地図訂正が使用されていることを通知されてもよい。
【0072】
ユーザは、地図訂正を含むか又は除外するようにルートを再計算できてもよい。
【0073】
ユーザは、地図訂正を装置から除去できてもよい。
【0074】
いくつかの地図の誤りは、装置上で訂正を行なうには複雑すぎるか又は規模が大きすぎる。それらの誤りは、ナビゲーション装置の製造業者(又は地図供給元)が訂正動作を行なえるように、製造業者に報告される必要がある。あるいは、誤りレポートは、地図供給元に直接送出されてもよい。
【0075】
ナビゲーション装置のユーザは、地図データ訂正及びレポートを作成及び使用する時にいくつかのオプションを有してもよい。
【0076】
ユーザは、装置上で地図誤りレポート及び訂正を作成し、リモートサーバにアップロードできてもよい。
【0077】
安全上の理由で、運転中にユーザによる地図誤りレポート及び訂正を作成できないようにしてもよい。
【0078】
また、装置上で誤りレポートを作成する場合に事前定義済みの誤りの種類のリストをユーザに提供できる。
【0079】
ユーザは、TomTom Home等のPCアプリケーション内で地図誤りレポート及び訂正を作成し、それらをリモートサーバにアップロードできてもよい。
【0080】
ユーザは、地図誤りレポート及び訂正を作成するために登録する必要も顧客になる必要もない。
【0081】
ユーザは、装置上で取り込んだ地図誤りレポート及び訂正をTomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションにインポートできてもよい。ユーザは、それらのレポートを編集し、リモートサーバにアップロードできてもよい。ユーザは、報告された地図誤りに関するフィードバックを受信してもよい。
【0082】
ある状況において、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の用途に基づいてユーザに訂正を提案できる。
【0083】
例えば、ルート計画内で複数回にわたり回避することを選択した道路をブロックするように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0084】
また、道路として印のつけられていない地図領域を複数回にわたり運転した場合、地図上に道路を追加するように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0085】
また、名前の付けられていない道路に対するルートを複数回にわたり計画した場合、地図上のそのような道路に名前を追加するように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0086】
地図データに記述される速度と非常に異なる速度で複数回にわたり道路を運転した場合に、その道路の制限速度を修正するように、ユーザに入力指示するようにしてもよい。
【0087】
地図データ訂正ツールのユーザは、他のナビゲーション装置のユーザと訂正を共有したいだろう。例えばユーザが、個人的に使用するためだけに訂正を作成できるようにしてもよい。これらの訂正は、リモートサーバに送出されないが、TomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションに転送されてもよい。
【0088】
他のナビゲーション装置と共有される訂正をユーザが作成できるようにしてもよい。これらの訂正は、リモートサーバにアップロードされ、他のナビゲーション装置に対して利用可能にされてもよい。地図データ訂正は、ナビゲーション装置間で直接、すなわちリモートサーバ又はPCを使用せずに共有されてもよい。
【0089】
ユーザは、適用可能なユーザコミュニティに従って公開地図訂正を分類できてもよい。以下のコミュニティカテゴリは可能な例である。
・全てのユーザ
・全ての自動車運転者
・大型トラックの運転者
・オートバイの運転者
・速度制限した車両の運転者
・歩行者
・自転車
【0090】
アップロードした地図訂正の個数及び品質に基づいて「信頼ユーザ」状態をユーザが取得できるようにしてもよい。
【0091】
使用している地図データの新しいバージョンにおいて訂正された地図訂正を報告しようとしたかがユーザに通知されてもよい。更新された地図の購入方法を更にユーザに通知するようにしてもよい。
【0092】
公開地図訂正を使用するために、ユーザは例えばリモートサーバからそれらの訂正を検索してもよい。公開地図訂正をナビゲーション装置及び/又はTomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションにユーザがダウンロードできるようにしてもよい。公開地図訂正は、1つ以上のコミュニティカテゴリに対して利用可能であってもよい。
【0093】
1つ以上のコミュニティ情報源カテゴリから公開地図訂正をユーザがダウンロードできるようにしてもよい。
【0094】
1つ以上の地図供給元情報源カテゴリから公開地図訂正をユーザがダウンロードできるようにしてもよい。供給元カテゴリは、各地図供給元に対して提供されてもよい。
【0095】
ユーザが、以下を含んでもよい1つ以上の場所カテゴリから公開地図訂正をダウンロードできるようにしてもよい:
・全ての地図
・装置上の全ての地図
・装置上の現在ロードされている地図
【0096】
ユーザが公開地図訂正に関して情報を得た上で決定することを可能にするために、地図データ訂正ツールはそれらの訂正を管理し且つ分類を提供する。
【0097】
公開地図訂正は、サーバの管理者、すなわちナビゲーション装置の製造業者又は地図供給元により集約されてもよい。地図データ訂正が第三者により収集、格納及び集約されることも可能である。
【0098】
公開地図訂正は、それらの情報源、適用可能性及び信頼性を評価するために解析されてもよい。公開地図訂正は、要求に応じてユーザに配信されてもよい。また、公開地図訂正は自動的に配信されてもよい。
【0099】
各地図訂正の適用可能性は、ユーザに供給された各地図に対して評価されてもよい。地図訂正が所定の地図に対して適用可能でないことが分かった場合、その地図訂正は、集約された地図訂正から除去されてもよく、その地図のユーザに配信されなくてもよい。あるいは、地図訂正が適用可能でないことが分かった場合、その地図訂正は印がつけられ且つ/又は更なる検証のために送出されてもよい。
【0100】
リモートサーバ上に保持される地図訂正は、ユーザがその訂正の情報源の相対的な信頼性を通知されるように、情報源により分類されてもよい。
【0101】
特定の地図訂正は承認され、特定のカテゴリにおいてユーザに示されてもよい。
【0102】
単一のユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示されてもよい。
【0103】
2人以上のユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示されてもよい。特に、以下のカテゴリが示されてもよい:
・2〜5人のユーザによる報告
・6人以上のユーザによる報告
【0104】
信頼ユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示される。
【0105】
地図データ訂正ツールのユーザは、他のユーザにより行なわれた地図訂正を承認できてもよく、それらの承認の証拠はユーザに示されてもよい。
【0106】
New Yorkから競争力のある利点を取得(又は維持)するために、地図訂正データが構造化された再利用可能な安全な方法で保持されることが不可欠である。本節において、セキュリティに関する制約について説明する。
【0107】
各地図訂正は、一意に識別されてもよい。
【0108】
地図訂正は、それらが入力及び/又は報告された時間をタイムスタンプされてもよい。
【0109】
各地図訂正は、その訂正が全ての他の地図訂正とは無関係に地図に適用されることを可能にする形式で格納されてもよい(すなわち、ナビゲーション装置又はPDA上のナビゲーションソフトウェアは、訂正が地図に適用され且つユーザに示されるべきであるかを訂正毎に決定できる)。
【0110】
地図訂正は、ユーザの地図データに対して永続的な修正を行なわなくてもよい。
【0111】
地図訂正は圧縮され、無線ネットワークを介する高速で安価な配信を可能にしてもよい。
【0112】
地図訂正は、データ形式が逆行分析されないように高度に暗号化されてもよい。
【0113】
地図訂正は、地図アップグレード処理においても保持されるように格納されてもよい。
【0114】
旧バージョンの地図上で行なわれた訂正が最新バージョンに適用されるように、地図訂正は今後の地図バージョンと互換性があってもよい。
【0115】
地図訂正は、旧地図バージョンとの互換性がなくてもよい。現在の地図バージョン上で行なわれた地図訂正を旧地図バージョンに適用できなくてもよい。
【0116】
地図訂正が種々の供給元からの地図に適用されるように、地図訂正は地図供給元に依存しなくてもよい。
【0117】
適切にフォーマットされたレポートを地図供給元に送出できるように、地図訂正は、Tele Atlas等の地図供給元の地図報告APIと互換性があってもよい。
【0118】
地図訂正がユーザの装置上で適切に処理されることを保証するために、ある特定の規則が適用されてもよい。本節において、装置上での地図訂正処理に関する制約のいくつかの例について説明する。
【0119】
旧地図バージョン上で作成された地図訂正は調査され、それらの訂正がユーザの装置上の現在ロードされている地図に適用可能であるかを確認してもよい。適用不可能な地図訂正は、ルート計算内で使用されなくてもよい。
【0120】
更に効果的に地図誤りレポートを管理するために、ナビゲーション装置の製造業者又は地図供給元等の誤りレポートの受信者は、誤りレポートを集約し且つ優先順位付けする方法を実現してもよい。
【0121】
地図誤りレポートは、ユーザ装置、PCアプリケーション及びウェブサイトを含む種々の情報源から集約されてもよい。
【0122】
最も重大な誤りが強調表示されるように、地図誤りレポートは評価され、優先順位に割り当てられてもよい。誤りレポートを地図供給元に提出する時に、優先順位はそれらの地図供給元に通信されてもよい。
【0123】
ユーザは、地図上の都市名(及び他の場所名)を修正できる。
【0124】
ユーザは、1つ以上の交通手段に対して道路へのアクセスをブロックしてもよい。特にユーザは、以下の交通手段に対してアクセスをブロックしてもよい:
・全ての自動車
・歩行者
・大型トラック
・自転車
【0125】
ユーザは、1つ以上の交通手段に対して道路へのアクセスのブロックを解除してもよい。特にユーザは、以下の交通手段に対してアクセスのブロックを解除してもよい:
・全ての自動車
・歩行者
・大型トラック
・自転車
【0126】
上述の例に加えて、ナビゲーション装置のユーザ(又は適切なコンピュータアプリケーション)は、以下の任意の動作を含む種々の訂正動作を行なってもよいが、それらに限定されない。
・ユーザは、地図上の道路の「種別」を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に右左折制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に適用された右左折制限を除去してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に番地(単一の番号又は範囲)を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に適用された番地(単一の番号又は範囲)の場所を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の平均速度を修正してもよい。
・ユーザは、有料道路として地図上の道路に印をつけてもよい。
・ユーザは、地図上の道路から通行料の存在を除去してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に標識の情報を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた標識の情報のプロパティを修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた標識の情報を除去してもよい。
・ユーザは、地図上のPOIの場所を修正してもよい。
・ユーザは、地図上のPOI名を修正してもよい。
・ユーザは、地図上のPOIのカテゴリを修正してもよい。
・ユーザは、地図からPOIを除去してもよい。
・ユーザは、地図上の高速道路の出口番号を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた郵便番号を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路高さ制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路幅制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路重量制限を追加してもよい。
【0127】
いくつかの地図誤りは、装置上で訂正を行なうには複雑すぎるか又は規模が大きすぎる。それらの誤りは、訂正動作を行なうために地図供給元に報告されてもよい。
【0128】
特定の好適な実施形態を参照して本発明を説明した。しかし、添付の請求の範囲の範囲内で変更及び変形が可能であることは理解されるだろう。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置において使用するための改善された地図データを生成する方法に関する。ナビゲーション装置は、全地球測位システムGPSを使用する電子パーソナルナビゲーション装置を含む。
【背景技術】
【0002】
TomTomInternational BVのGOTMのようなGPSを使用するパーソナルナビゲーション装置等の電子ナビゲーション装置のための地図データは、Tele Atlas NV等の地図専門メーカから得られる。特に、この地図データは、一般にGPSシステムからの場所データを使用するルートガイダンスアルゴリズムにより使用されるように設計される。例えば、道路は線、すなわちベクトル(例えば、道路の始点、終点、方向であり、道路全体は、各々が始点/終点方向パラメータにより一意に規定される数百の区間から構成される)として記述される。地図は、そのような道路ベクトルの集合であり、データは、各ベクトル(制限速度;移動方向等)、地点情報(POI)、道路名、公園の境界や川の境界等の他の地理的特徴と関連付けられ、それらは全てベクトルに関して規定される。全ての地図の特徴(例えば、道路ベクトル、POI等)は、一般にGPS座標系に対応するか又は関連する座標系で規定され、GPSシステムを介して判定される装置の位置を地図に示される関連道路に配置することを可能にし、目的地までの最適なルートの計画を可能にする。
【0003】
この地図データベースを構築するために、Tele Atlasは、英国の道路のOrdnance Survey等の種々の情報源からの基本的な道路情報から開始する。更にTele Atlasは、道路を走る車両専用の大きなチーム、並びに他の地図及び空中写真を調査する担当者を有し、自身のデータを更新及び調査する。このデータがTele Atlas地図データベースの中核を構成する。この地図データベースは、地理参照データにより継続的に向上されている。これは、1年に4回調査され、TomTomのような装置製造業者に公表される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
莫大な量の情報源がそれらの地図の更新及び検証に使用されているにも関わらず、ある地理的領域に対するデータは1年以上古い可能性がある。
【0005】
上述の継続した改善に加え、エンドユーザは、Tele Atlasのウェブサイトを使用してTele Atlasに地図の誤りを直接報告できる。このように、TomTomのような装置製造業者は、ユーザから地図誤りレポートを入手及び転送する。一般に、これらの誤りレポートは単にフリーテキスト形式であるため、誤りが実際に意味すること及びそれらが関連する正確な場所について解決するのに相当な労力が費やされる必要がある。実際の誤りとして確認されると、適切な訂正が検査され、今後の地図のリリースに含まれる。最終的に訂正は、最初に通知されてから1年以上後でエンドユーザの装置において見つけられるか又は全く見つけられない場合もある。
【0006】
GPS衛星ナビゲーション装置を使用して計画され且つ行なわれた行程の「トレース」を格納することは周知である(例えば、ALK Technologies of Princeton, USAにより提供される「GPS track submission」機能性を参照)。このトレースは、ジオコードデータを使用して車両がとった完全なルートのレコードである。ユーザはこのトレースデータを装置のメーカに送出でき、そのデータは地図データベースの正確度及び完全性を向上するために使用される。例えば、道路又は曲がり角の厳密な位置は装置により使用される地図上で正確に入手されない可能性がある。その道路又は曲がり角を利用するユーザに対する軌跡群により更に正確な位置が判定され、装置のメーカによる今後の地図のリリースは訂正を取り入れられる。
【0007】
多くの場合に「wikimaps」と呼ばれる共同マッピングプロジェクトを更に参照してもよい。しかし、wikimapsは、ここで規定するような「地図データ」を生成しない。すなわち、目的地までの道路システム上のルートを計画するためのルートガイダンスアルゴリズムに適した地図データを生成しない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ナビゲーション装置上で地図変更を作成及び格納する方法である。方法は、
地図をロードするステップと、
可能な変更のメニュー駆動選択を提供するステップと、
前記変更のうち少なくとも1つを含む入力を受信するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを実現するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを前記装置に格納するステップとを有する。
【0009】
従って、エンドユーザは、ウェブリンクを介して誤りを地図メーカに報告して、その地図メーカが誤りを検証し、地図を更新し且つ更新データを供給することを待つように制約される必要はなくなる。それが完了するのにかかる周期は、数ヶ月及び時には数年である。ナビゲーション装置は、地図メーカによる検査等の外部処理なしで訂正を使用できる。装置による訂正の使用は、相対的な用語では「迅速に」である。用語「迅速」は、瞬時として解釈されるべきではないが、訂正が入力された直後を単純に意味する。ユーザが訂正を使用すべきかを検証するステップ、装置の電源を入れ且つその後電源を切るステップ等の仲介ステップが存在してもよい。
【0010】
一実現例において、ユーザが自身の装置に格納された地図データに対して修正を行なうことを可能にするナビゲーション装置が存在する。ナビゲーション装置は、TomTom International BVのGOシリーズの装置等のルートガイダンス機能を有するポータブルスタンドアロンGPSナビゲーション装置であってもよく、あるいは移動電話又はPDA等の任意の他の種類のポータブル情報装置であってもよい。しかし、同様に、ナビゲーション装置は、車両に組み込まれた装置であってもよく、あるいはナビゲーションソフトウェア(この用語は、実際には動的ルートガイダンスを配信しないがユーザが存在する場所を単純にマッピングするマッピングソフトウェアを含む。またナビゲーションソフトウェアは、クライアント装置上でローカルに実行可能であるか、あるいはクライアント装置から離れたサーバ上で実行可能である)を実行する固定デスクトップPC(ラップトップを含む)等の演算装置であってもよい。PCは、ルートガイダンス機能を有するポータブルナビゲーション装置とドッキングして、ポータブルナビゲーション装置に訂正を転送できる。
【0011】
そのようなナビゲーション装置の一般的な特徴は以下の通りである:
・ユーザがデジタルに格納された地図に対する訂正を作成することを可能にするユーザインタフェース。
・ユーザがルート計算に地図訂正を含むか又はルート計算から地図訂正を除外することを可能にするユーザインタフェース。
・ユーザがデジタル地図上で訂正された地図データを見れるようにするユーザインタフェース。
・ユーザが1つ以上の交通手段と地図訂正を関連付けることを可能にする訂正カテゴリの集合。
・例えばコンテンツ集約サービスを介して地図訂正を他のユーザと共有する能力。共有された地図は、ダウンロードされるとすぐに使用可能である(例えば、ルート計画アルゴリズム又は地図表示エンジンにより)。
添付の図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】図1Aは、ナビゲーション装置により表示されるメイン誤り報告画面を示す図である。
【図1B】図1Bは、ユーザが入手及び報告したい誤りの種類を規定することを可能にする画面を示す図である。
【図1C】図1Cは、本発明の一実現例において使用される記号の集合を示す図である。
【図1D】図1Dは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイに配置される国際交通標識を示すスクリーンショットである。
【図1E】図1Eは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイに配置される更なる国際交通標識を示すスクリーンショットである。
【図1F】図1Fは、ナビゲーション装置の地図ディスプレイ上で国際交通標識を使用する別の実施形態を示すスクリーンショットである。
【図2】図2は、本発明を実現するナビゲーション装置において展開される中核のソフトウェアモジュールを示す図である。
【図3】図3は、本発明を実現するナビゲーション装置のスクリーンショットを示す図であり、スクリーンショットは、計画地図のビュー及びディスプレイの下部に沿うステータスバーを示す。
【図4】図4は、3Dビューを実現するナビゲーション装置のスクリーンショットを示す図である。
【図5】図5は、ナビゲーションメニューを示すナビゲーション装置のスクリーンショットをす図である。
【図6】図6は、ナビゲーション装置を示す透視図である。
【図7】図7は、ナビゲーション装置のシステムアーキテクチャを示す概略図である。
【図8】図8は、ナビゲーション装置の構成要素を示すブロック図である。
【図9】図9は、図8のナビゲーション装置の電気サブアセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ユーザがパーソナルナビゲーション装置を使用して地図の誤りを修正し且つ共有及び報告することを可能にする地図データ訂正ツールの一実現例を参照して、本発明を説明する。ユーザは、訂正(又は地図修正)をナビゲーション装置に入力する。地図修正は、装置にローカルに適用され、道路、POI等をルーティング及び表示する際に装置により使用される地図データを補足する。地図修正は、即座に利用可能である。地図修正は、多くの方法により装置によってリモートサーバに報告される。装置は、一体型の通信機能(例えば、データをサーバに送出できる無線セルラシステム)を有してもよく、狭域無線リンクを介して移動電話にデータを送出して、移動電話がそのデータをサーバに送出してもよく、サーバと通信でき且つインターネットに接続されたPCとドッキングできてもよく、あるいは装置自体がインターネットに接続されたPCであってもよい。サーバは、全てのユーザからの全ての訂正を集約し、訂正を検査し、その訂正を他のユーザに配信し、1つ以上の地図メーカと訂正を共有してもよい。
【0014】
完全に実行された場合、そのフィードバックは、ナビゲーション製品の地図データを更新する主な機構として地図メーカ更新データを置換できる。
【0015】
地図データ訂正ツールの一実現例の範囲は、ユーザが以下のことを行なえる装置上の使用し易いツールを提供することである。
・地図上の道路をブロック及びブロック解除する。
・地図上の道路の交通の方向を修正する。
・地図上の道路名を追加及び修正する。
・地図上の道路の制限速度を修正する。
【0016】
従って、訂正は、ルーティング計算アルゴリズムの動作方法に直接影響を及ぼす。すなわち、訂正は、目的地までのルートを計算する時に使用される。更に地図データ訂正ツールにより、ユーザは以下のことが可能である。
・安全カメラの場所を地図に追加する。
・他のユーザと地図訂正を共有する。
・他のユーザから地図訂正をダウンロードする。
・大きな誤りに対する地図誤りレポートを作成する。
【0017】
装置上の訂正に加え、上記訂正の種類全てに対する同一の訂正の特徴は、例えば訂正を格納するために装置に接続できるデスクトップコンピュータアプリケーションを使用して利用可能にできる。
【0018】
装置上の特徴に加え、ウェブを使用する既存の地図誤り報告ツールに対して改善が可能である。
・地図誤り報告は、ナビゲーション装置の製造業者のサポートウェブサイト上で更に容易に行なえる。
・地図誤り報告ツールは、ユーザのPC上で実行するアプリケーションに追加されてもよい。
・ユーザは、報告した地図誤りに関するフィードバックを受信してもよい。
・誤りは、TeleAtlas等の地図供給元に送出する前に優先順位付けされてもよい。
・上述したように、地図データ訂正ツールの重要な特徴は以下の通りである:
・地図訂正及び誤り報告は、ナビゲーション装置上又はユーザのPCで実行するアプリケーション上で可能である。
・訂正は即座に有効になる(例えば、ユーザ規定の基準を満足する訂正)。
・ユーザは他のユーザと訂正を交換してもよい。
【0019】
ナビゲーション装置において、これは、装置が図1Aに示すようなメニュー項目「マップの変更(Make changes to the map)」101を表示することにより実現される。この項目を選択した結果を以下に説明する。まず説明する別のメニュー項目が2つ存在する。
【0020】
第1に、メニュー項目「変更の交換(Exchange Changes)」103により、ユーザはユーザ自身の変更のアップロードを開始でき且つ他のユーザの変更を装置にダウンロードできる。アップロードは、Bluetoothネットワークを介してナビゲーション装置にリンクするGPRS無線リンクを有する移動電話を介して行なわれるか又は装置がドッキングされるインターネット接続PCを介して行なわれる。
【0021】
第2に、メニュー項目「変更に関する選好(Preferences About changes)」102は、有効にする変更を判定する。この項目を選択することにより、装置は、例えば有効及び無効にする適用可能な変更の種類を示すためのチェックボックスを含むメニュー画面等を表示できる。例えばユーザは、以下の任意の種類を有効/無効にするために選択してもよい。
・自身の変更
・最近の変更
・去年の変更
・他の地図に行なわれた変更
・2度以上報告された場合のみ
・信頼できる情報源からの変更のみ
【0022】
ナビゲーション装置は、現在の基本設定に基づいて、利用可能な変更の合計数及びユーザにより使用可能にされた(ダウンロードするために選択された)変更の数を表示してもよい。
【0023】
「Make changes to map」101アイコンにより、ユーザは地図を即座に変更するためのオプション及び誤りを報告するためのオプション(自己動作の対象として含まれない場合)を提供するサブメニューに移ってもよい。図1Bに示すように、これらは以下を含む。
・Add/change street name111:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、名前を変更する道路を選択し、画面上のキーボードを介して新しい名前を入力することができる。
・Block Street112:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、ブロックする道路を選択することができる。
・Change traffic direction(不図示):ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを交通の方向と共に表示してもよい。ユーザは、交通の方向を変更する道路を選択することができる。
・Change speed limit114:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)道路名のリストを適用可能な制限速度と共に表示してもよい。ユーザは、制限速度を変更する道路を選択し、メニューから適切な新しい制限速度を選択することができる。
・Un-block street115:ユーザがこれを選択した場合、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)ブロックされた道路名のリストを表示してもよい。ユーザは、ブロック解除する道路を選択することができる。
【0024】
更に、以下の訂正に対するグラフィカルオプションを含むサブメニューを開くために「Edit/delete POI」113アイコンを選択できる。
・POI名の変更
・POIの移動
・POIのカテゴリへの追加
・POIの削除
・POIの再分類
【0025】
いずれの場合においても、例えば装置は、地図により現在表示されている(又は装置が通常のナビゲーションモードである場合に表示される)POI名のリストを表示してもよい。ユーザは、関連するPOIを選択し、そのPOIを編集又は削除することがえきる。一般にそれらのPOIは、地図メーカにより供給されたPOIであるが、ユーザによりダウンロードされたPOI(例えば、スピードカメラ)を含むことができる。
【0026】
更なるメニュー項目は、「Reportother error」116である。これにより、苦情、欠落した道路等を報告できる。このメニュー項目により、ユーザは場所を選択し、一般的な問題のリストから選択でき、ユーザはフリーテキストコメント等を追加できる。
【0027】
図1Cは、本発明の一実施形態において使用され得る国際交通標識121のいくつかの例を示す。交通標識又は道路標識は、道路のユーザに情報を伝えるために道路の脇に掲示される標識である。用語ではなく記号を使用する国際標識は、国際道路交通を容易にし且つ道路の安全性を向上するために開発され且つ殆どの国で採用されてきた。交通標識は、Vienna Convention on Road Signs and Signalsにおいて規定される標識等の警戒、優先標識、禁止又は制限標識、命令標識、特殊な規制標識、情報、施設、サービス、方向、位置、指示標識又は補助標識であってもよい。いくつかの国において、それらの交通標識は標識情報と呼ばれる。本明細書において使用される交通標識、道路標識又は標識情報という用語は、道路標示、車線情報、横断歩道の縞模様、道路名、番地、商標名及びロゴ等の道路交通、規則、道路のオブジェクトの識別又はそれらの場所に関する任意のグラフィカル記号を含むことを意図する。
【0028】
図1Dに示すように、ユーザは、国際交通標識121をナビゲーション装置の地図上に配置することにより場所、交通規則、交通の方向及び他の地図関連データに関する情報を提供してもよい。この例において、ユーザは、道路123の入口(すなわち、1つの角に近接して)「進入禁止」の交通標識121を配置して、道路にはその端から自動車により進入できないことを示してもよい。
【0029】
図1Eは、本発明の別の例である。この例によると、ユーザは角に近接する道路に「右折禁止」又は「左折禁止」の標識等の他の禁止標識121を配置して右左折制限を示してもよい。
【0030】
ユーザは、道路又は橋に「最大トン数」の交通標識121を配置して、その重量を超える自動車又はトラックがそこを移動できないことを示してもよい。高さ又は幅制限は、同様に示されてもよい。
【0031】
ユーザは、道路に「最高60kph」又は「最低80kph」の交通標識を配置して、その道路又は道路の一部に対する制限速度を示してもよい。
【0032】
ユーザは、駐車情報を更に提供してもよい。標識は、実世界の標識と一致しなくてもよい。標識は、駐車が禁止されているか又は単に駐車場所がないために、道路における駐車が不可能であることを示してもよい。標識は、駐車が許可されていないということではなく、運転者がそこに駐車できないことを単純に示してもよい。
【0033】
地図関連データの訂正は、例えばウェブブラウザ又はマッピングアプリケーションを使用してPC上で可能である。ユーザは、ナビゲーション装置がPCに接続されるか否かに関係なく、ナビゲーション装置と同様に地図上に国際交通標識121を配置してもよい。
【0034】
ユーザは、同一の標識が実世界において掲示される場所の地図上に交通標識121を配置してもよい。それらの標識が実世界においてそこに存在するか否かに関係なく、あるいはそれらの標識が正確に配置される場所に関係なく、ナビゲーション装置は、状況を図で説明するためにそれらの国際交通標識121を使用して道路又は交通制限に関する情報を表示してもよい。
【0035】
交通標識121は、以下の理由のために特にこの目的に適する:
−標識は国際的である。
−標識は周知である。
−標識は道路に関する情報を指定するように適合される。
−特定の標識が実世界において存在する同一の場所の地図上にその標識を配置することにより、所望の結果を正確に得る。
【0036】
地図に配置された標識は、自動車、自転車、自動車運転者、トラック、タクシーを含む種々の交通手段に対して使用されてもよい。ユーザは、入力された地図訂正が有効である交通手段を指定してもよい。例えば、図1Cの項目122を使用して図示されるように、入力された全ての標識は自転車のみに関連付けられる。あるいは、地図訂正は全ての交通手段に有効であってもよく、ある特定の交通手段に対する制限(又は免除)は別個に示されてもよい。
【0037】
上述のように、ユーザは、「Make changes to map」メニュー101を選択し、行なう訂正の種類及び使用する交通標識を選択する。この段階又は前段階において、ユーザは、変更が有効になるべき場所を選択する。交通標識121、すなわちこの例においては「進入禁止」の標識121は、適切な領域、例えば道路123の入口をクリックすることにより地図上に配置される。ユーザは、交通標識アイコンを適切な場所にドラッグしてもよく、あるいは、地図上の交通標識アイコン121をクリック及びドラッグすることにより場所を訂正してもよい。ユーザは、「進入禁止」の標識121を道路の一端から他方に移動することにより一方通行道路の方向を変更してもよい。交通標識121の移動は、アイコンをクリック及びドラッグするか又は同様の動作により、例えば画面の中心を再度合わせることにより実行されてもよい。交通標識アイコン121を地図上に配置してドラッグするために、ナビゲーション装置のタッチスクリーンが使用されてもよい。他の実現例において、ナビゲーション装置上の矢印ボタン(上下左右)又は座標を入力するための数値入力等、適切なハード又はソフトボタンが更に使用されてもよい。パーソナルコンピュータのキーボード及びマウス等の種々の他の入力周辺装置が使用されてもよい。
【0038】
別の実施形態において、交通標識121は、一般に道路に関する情報を表示するために使用されてもよい。図1Fに示すように交通規則及び制限に関する視覚的なフィードバックを与えるために、交通標識121がそれ自体のみで又は適切なテキストラベルと組み合わせて使用されてもよい。同様に、他の種類のグラフィカルオブジェクト(不図示)は、地図項目及び場所に関する情報を伝えるためにユーザにより地図上に配置されてもよい。ナビゲーション装置のユーザは、信号又は横断歩道を表すアイコンを地図上に配置し、それらのオブジェクトの実際の場所を示すか又は更新してもよい。
【0039】
交通規則を示すことに対して、ユーザがロゴ、商標名等の店舗の識別を地図上に配置し、それらの店舗を地図上で識別することが可能である。
【0040】
他の特徴
・ユーザは、自身の地図に対して「個人専用」の修正を作成し且つ集約のためにリモートサーバに送出される「共有」の修正を作成することができる。
・各地図修正は個別に格納される。
・地図修正は、OTA配信のために高圧縮可能である。
・地図修正はセキュリティ保護されており(そのため、形式を手動で逆行分析(reverse engineer)することは不可能である)、無許可のユーザ及び装置が地図データ訂正を使用できないことを保証する。
・地図修正は、地図のアップグレード中に保存され且つ種々のメーカの地図に適用可能であるように、地図に依存しない形式で格納される。
・地図修正に関連した領域が地図データの新しいリリースにおいて変更されている場合(地図誤りが地図供給元により修正されている場合)、その修正は自動的に除去されてもよい。
・地図修正は、ユーザの地図データを永続的に修正しないのが好ましい。
・ユーザが、使用する変更の種類を選択可能としてもよい(例えば、自分の変更のみを使用するか又は自分の変更及び他の情報源からの変更を使用する)。
・ユーザが、地図の変更を受け付けた他の情報源から選択可能としてもよい。
・地図修正は、地図バージョン及び地図供給元と関連付けられてもよい。
・リリースされた各地図バージョンに対する地図修正データベースを保持できる。
・新しい地図を有するユーザは、旧地図バージョン及び現在の地図バージョンに関して報告された修正を受信してもよい。
・古い地図のユーザは新しい地図に関して報告された修正を受信できなくてもよい。
・集約システムは、地図訂正及びレポートを収集し且つ他のユーザと共有するために使用されてもよい。
・集約システムは、地図修正及びレポートの妥当性又は信頼性が評価されるように信頼性を追加するツールとしての役割を果たしてもよい。
・定期的に適切な誤りを報告するユーザは「信頼」されるようになり、それらのユーザの修正は、妥当性検査せずに全てのユーザに提供されてもよい。
・これらの「信頼」ユーザは、他のユーザにより提出された修正を検査してもよい。
・ナビゲーション装置の製造業者は、ユーザにより送出された検査済み修正を承認してもよい。
【0041】
図2は、本発明を実現するナビゲーション装置において展開される中核のソフトウェアモジュールを概略的に示す。ディスプレイ201は、ユーザが従来の方法で目的地の住所を入力するタッチスクリーンディスプレイである。その入力された住所データは、UIモジュール202により処理され、ナビゲーション/ルート計画モジュール203に送出される。GPSモジュール204からのGPS出力を使用するルート計画モジュール203は、装置が有する(又はTele Atlas等の地図メーカから供給される)暗号化圧縮地図データの地図データを使用してルートを計画する。本発明は、以下のように実現される。すなわち、ユーザは、タッチスクリーン対話を使用し、図1A及び図1Bに例示するような大きなグラフィカルアイコンに触れて、必要に応じて地図訂正をディスプレイ201に入力する。UIモジュール202は地図修正を入手し、それを地図修正記憶装置206に送出する。地図修正は、地図修正206記憶装置に入るとすぐに、ルート計画モジュール203及びUIモジュール202に対して使用可能にされる。地図修正が運転している現在のルートであってもその再計画を必要とする場合、再計画は自動的に行なわれる(ユーザがそのオプションを設定している場合)。例えば装置は、ユーザが道路を曲がることを要求するルートを計画している場合がある。曲がり角に近付いた時、ユーザはその道路が最近「進入禁止」の道路にされたことに気がつく。ユーザは適切な地図訂正を入力でき、新しいルートは進入禁止の道路を考慮して迅速に計画され、適切なルートガイダンスが与えられる。同様に、ユーザが別の目的地までの完全に新しいルートを計画した場合、その新しいルートは地図修正を考慮に入れる。地図修正が地図の見え方に影響を及ぼす(例えば、道路名を変更したり、スピードカメラ等の新しいPOIを表示する)場合、新しい外観は即座に存在する。訂正の自動的な使用は必須ではない。ユーザの中には、地図訂正を除外してルート計算等を行なうことを好むユーザもいるだろうからである。
【0042】
本発明を実現できる一般的な装置について以下に説明する。
【0043】
本発明は、GOと呼ばれるTomTom International B.V.の統合ナビゲーション装置において実現可能である。GOは、Navigator(又はNavcore)と呼ばれるナビゲーションソフトウェアを展開し、内部GPS受信機を有する。Navigatorソフトウェアは、Compaq iPaq等のタッチスクリーンの(すなわち、スタイラスで制御される)PocketPC搭載PDA装置上で実行してもよい。このソフトウェアは、PDAがGPS受信機と結合された時にGPSを使用するナビゲーションシステムを提供する。組み合わされたPDA及びGPS受信機システムは、車載ナビゲーションシステムとして使用されるように設計される。
【0044】
本発明は、一体型GPS受信機/コンピュータ/ディスプレイを有する装置、あるいは乗り物以外による使用(例えば、歩行者)又は自動車以外の乗り物(例えば、航空機)に対して設計された装置等のナビゲーション装置の任意の他の構成で実現されてもよい。ナビゲーション装置は、任意の種類の位置検知技術を実行してもよく、GPSに限定されない。従って、ナビゲーション装置は、欧州のガリレオシステム等の他の種類のGNSS(グローバルナビゲーションサテライトシステム)を使用して実現される。同様に、ナビゲーション装置は、衛星を使用する位置/速度システムに限定されず、地上ビーコン又は装置が地理的な場所を判定することを可能にする任意の他の種類のシステムを使用して展開される。
【0045】
ナビゲーション装置(又はPDA上で実行するナビゲーションソフトウェア)は、使用されている時、図3に示す通常のナビゲーションモード画面を表示する。このビューは、テキスト、記号、音声ガイダンス及び動画地図の組合せを使用して運転指示を提供する。重要なユーザインタフェース要素は、2次元地図301が画面の殆どを占有することである。地図は、ユーザの自動車が動く方向が常に「上姿勢」になるように回転された自動車及びその周囲を示す。ステータスバー302は、画面の下1/4にわたってもよい。装置自体が従来のGPS位置探索及びその姿勢(移動する方向から推測される)を使用して判定するように、装置の現在の場所は矢印303により示される。装置により計算されたルート(メモリ素子の地図データベースに格納された地図データに適用されるメモリ素子に格納されたルート計算アルゴリズムを使用して)は、移動方向を示す矢印と重ね合わされた陰影をつけた経路304で示される。陰影をつけた経路304において、全ての主な動作(例えば、角、交差点、ロータリー等を曲がる)は、経路304に重なる矢印305により概略的に示される。ステータスバー302は、左側に次の動作(ここでは、右折)を示す記号306を更に含む。ステータスバー302は、装置により計算されたルート全体のデータベース(すなわち、選択されるルートを規定する全ての道路及び関連する動作のリスト)から抽出される次の動作までの距離(すなわち、右折−ここでは距離は220メートル)を更に示す。ステータスバー302は、現在の道路名308、到着までの推定時間309(ここでは、2分40秒)、実際の推定到着時間310(11:36am)及び目的地までの距離311(1.4Km)を更に示す。GPS信号強度は、移動電話と同様の信号強度指標312で示される。
【0046】
図4は、同一の図中符号を使用して、図3に関して上述したオブジェクトと同一のオブジェクトを示すナビゲーションモード画面の3次元ビューを示す。
【0047】
ユーザが画面313に触れる場合、ナビゲーション画面のメインメニュー(不図示)が表示される。このメニューから、Navigatorアプリケーション内の他の中核のナビゲーション機能は開始又は制御される。非常に容易に呼び出される(例えば、地図の表示からメニュー画面まで1ステップである)メニュー画面から中核のナビゲーション機能を選択することを可能にすることにより、ユーザ対話が非常に簡単化されて高速且つ容易になる。
【0048】
ユーザにより触れられる必要のあるタッチゾーンの領域は、スタイラスを使用する殆どのタッチスクリーンシステムより非常に大きい。この領域は、特定の精度なしで1本の指で確実に選択されるのに十分な大きさになるように、すなわち、車両を制御している時に運転者に対する現実の状況を模倣するように設計される。運転者は、小さな制御アイコンを含む非常に詳細な画面を見る時間は殆どなく、またそれらの小さな制御アイコンの1つを正確に押下する時間は更に少ない。従って、所定のソフトキー(又は画面313の中央にあるような隠しソフトキー)と関連付けられた非常に大きなタッチスクリーン領域を使用することは、この実現例の熟慮された設計特徴である。他のスタイラスを使用するアプリケーションとは異なり、この設計特徴は、実際に運転中に運転者により必要とされる可能性が高い中核の機能を選択するために、Navigatorにわたり一貫して展開される。従って、ユーザが画面上のアイコン(例えば、制御アイコン又は目的地の住所等を入力するための仮想キーボードのキー)を選択する選択肢を与えられる場合は常に、それらのアイコン/キーの設計は単純さが維持され、関連するタッチスクリーンゾーンは、各アイコン/キーが明確に指で選択されるようなサイズに拡張される。実際には、関連するタッチスクリーンゾーンは、少なくとも0.7cm2であり、一般に正方形のゾーンである。通常のナビゲーションモードにおいて、装置は地図を表示する。画面の中央(又は別の実現例においては画面の任意の部分)に近接して地図(すなわち、タッチセンシティブディスプレイ)を1度(又は異なる実現例においては2度)触れることにより、別のルートを計算するオプション502及び道路の次の区間を回避するようにルートを再計算するオプション503(障害物又は大渋滞に直面した場合に有用である)、あるいは特定の一覧表示された道路を回避するようにルートを再計算するオプション504〜506等の種々のナビゲーション機能501〜506に対応する大きなアイコンを含むナビゲーションメニュー(図5を参照)を直接(すなわち、次の下のレベル)又は間接的(すなわち、2つ以上下のレベル)に呼び出す。
【0049】
装置の実際の物理的な構造は、メモリアーキテクチャ(以下のシステムアーキテクチャの節を参照)に関して従来の組込み装置と根本的に異なる。高レベルにおいては、その構造は同様である。すなわち、メモリはルート計算アルゴリズム、地図データベース及びユーザインタフェースソフトウェアを格納する。マイクロプロセッサは、ユーザ入力(例えば、装置のタッチスクリーンを使用して、出発地の住所及び目的地の住所、並びに全ての他の制御入力を入力する)を解釈及び処理し、ルート計算アルゴリズムを展開して最適なルートを計算する。「最適」は、最短時間又は最短距離、あるいは他のユーザに関係する要素等の基準を参照してもよい。
【0050】
更に詳細には、ユーザは、通常の方法で、仮想キーボードを使用してPDA上で実行するNavigatorソフトウェアに出発位置及び要求する目的地を入力する。ユーザは、移動ルートを計算する方法を選択する。ルートを非常に迅速に計算するがルートが最短ではない可能性のある「高速」モード;全ての可能なルートを調べて最短のルートを見つけるが計算時間がより長くなる「フル」モード等の種々のモードが提供される。例えば、特に美しい眺めとしてマーク付けされた殆どのPOI(地点情報)を通過するか又は子供が興味を持つ可能性のある殆どのPOIを通過する景色のよいルート、あるいは分岐点が最も少ないルートをユーザが規定する等、他のオプションが可能である。
【0051】
道路自体は、PDA上で実行するNavigatorの一部である(又はNavigatorによりアクセスされる)地図データベースにおいて線、すなわちベクトル(例えば、道路の始点、終点、方向であり、道路全体は、各々が始点/終点方向パラメータにより一意に規定される数百の区間から構成される)として記述される。地図は、そのような道路ベクトル、地点情報(POI)、道路名、公園の境界や川の境界等の他の地理的特徴の集合であり、それらは全てベクトルに関して規定される。全ての地図の特徴(例えば、道路ベクトル、POI等)は、GPS座標系に対応するか又は関連する座標系で規定され、GPSシステムを介して判定される装置の位置を地図に示される関連道路に配置することを可能にする。
【0052】
ルート計算は、Navigatorソフトウェアの一部である複雑なアルゴリズムを使用する。アルゴリズムは、多くの潜在的な種々のルートを採点するために適用される。Navigatorソフトウェアは、フルモードスキャン、景色のよいルート、美術館/博物館を通過及びスピードカメラなし等のユーザが規定した基準(又は装置のデフォルト)に対してそれらのルートを評価する。規定された基準に最も適合するルートは、PDAのプロセッサにより計算され、ベクトルのシーケンス、道路名及びベクトルの終点で行なわれる動作(例えば、100m先で左折してx通りへなど、ルートの各道路に沿った所定の距離に対応する)としてRAMのデータベースに格納される。
【0053】
図6は、ナビゲーション装置601の一例を示す透視図である。ナビゲーション装置601は、ディスプレイ、内部GPS受信機、マイクロプロセッサ、電源及びメモリシステム(不図示)を含むユニットである。装置は、吸着カップ603を使用して自動車のダッシュボードに固定されるアーム602上に位置してもよい。或いは、ナビゲーション装置601は、車両のダッシュボード上にドッキングされてもよい。
【0054】
大容量のマスク読み出し専用メモリROM又はフラッシュメモリ装置から所定の位置にある全てのオペレーティングシステム及びアプリケーションコードを実行する従来の組込み装置と異なり、本発明の一実現例は図7に示すようなメモリアーキテクチャを使用してもよい。一般に701で示される装置は、マイクロプロセッサ706、電源707、ディスプレイ/関連ドライバ708等の従来の要素を含む。更に、装置はSDカードリーダ703を含み、SDカード702は所定の位置に差し込まれて示される。装置701は、内部ダイナミックランダムアクセスメモリDRAM704及びXIP(eXecute In Place)フラッシュ705を更に有してもよい。
【0055】
従って、装置は3つの異なる形態のメモリを使用してもよい:
1.小容量の内部XIPフラッシュROM705。これは、PCのBIOSROMに類似し、自社開発のブートローダであるE2エミュレーション(UID及び製造データに対する)及びスプラッシュスクリーンビットマップのみを含む。これは、サイズが256KBであると推定され、低速8ビット幅SRAMインタフェース上に存在する。
2.メインシステムRAM(又はDRAM)メモリ704。これは、PCのメインメモリ(RAM)に類似する。このメモリにおいて、全ての主なコードはこのメモリから実行され、ビデオRAM及び作業領域をOS及びアプリケーションに提供する。尚、永続的なユーザデータはメインシステムRAMに格納されない(PCのように)。すなわち、「RAMドライブ」が存在しない。このRAMは、32ビット100MHz同期高速バスに排他的に接続される。
3.PCのハードディスクに類似する不揮発性記憶装置は、取り外し可能なフラッシュSDカード702として実現されてもよい。全てのオペレーティングシステム、アプリケーション、設定ファイル及び地図データは、SDカードに永続的に格納されてもよい。
【0056】
図8は、本発明を実現するナビゲーション装置のいくつかの一般的な構成要素を示すブロック図である。
【0057】
ナビゲーション装置は、標準の商品の構成要素に基づいてもよい。
【0058】
ナビゲーション装置は、「標準」1/4ビデオグラフィックスアレイVGAディスプレイであってもよいtransflective3.5”薄膜トランジスタTFTバックライト付きディスプレイ803を使用してもよい。これは、一体型タッチパネル/バックライトを更に含む。ディスプレイ803は、横向きに搭載されるか、あるいは縦向きに搭載される場合もある。
【0059】
ナビゲーション装置は、高度に統合されたプロセッサCPU815、アプリケーション及び地図データ記憶のためのSDカードメモリスロット827、一体型GPS受信機817/アンテナ805、簡単な推測航法のための2軸一体型加速度計821、電源(不図示)、並びに外部GPSアンテナ接続806を含んでもよい。ナビゲーションアプリケーションが自身のUIを提供するため、ナビゲーション装置は、GUIレイヤを有さない組込みLinuxをカスタマイズしたバージョンを使用してもよい。ナビゲーション装置は、指で使用するように最適化された非常に単純なタッチスクリーンUI及び音声指示のための高品質一体型スピーカ801を含んでもよい。
【0060】
ナビゲーション装置は、内部蓄電池(不図示)を有してもよく、車両に対するいずれの接続とも無関係に動作してもよい。電池は充電式でもよく、装置は外部の電源(不図示)から電力を供給されてもよい(電池が電荷を含まない場合であっても)。この外部電源は、ドッキングコネクタ825又はDCジャックソケット(不図示)を介して供給されてもよい。装置は、単一のボタンを使用して又は車両のイグニッションの電源がON及びOFFにされた時に電源のON及びOFFが行なわれてもよい。
【0061】
ナビゲーション装置は、1つ以上のハードボタン、少なくとも電源ボタン(不図示)を有してもよい。このボタンは、装置の電源のON又はOFFのために1度押下される。UIは、全ての他の動作がタッチスクリーンを介して容易にアクセス可能なように設計されてもよい。
【0062】
ナビゲーション装置は、PC又は移動電話等の他の装置と接続するために、ユニバーサルシリアルバスUSBコネクタ823及びBluetoothトランシーバ829を含んでもよい。
【0063】
ナビゲーション装置は、音声指示を与えるために内部スピーカ801を有してもよい。スピーカは、内部増幅器(不図示)及びオーディオコーデック807により駆動されてもよい。オーディオライン出力端子は、装置又はドッキングコネクタ825に存在してもよい。
【0064】
ドッキングコネクタ825は、外部ドッキングステーションへのインタフェースを提供する。
【0065】
地図データ訂正ツールを使用して、地図誤りはナビゲーション装置上で迅速に報告又は訂正されてもよい。更に、ユーザはウェブブラウザ又はTomTom Homeアプリケーション等のアプリケーションを使用してナビゲーション装置に接続されたPC上で地図訂正を行なってもよい。
【0066】
以下において、ナビゲーション装置又は適切なPCアプリケーションを使用して行なわれる地図訂正のいくつかの例について説明する。
・ユーザは、安全カメラの場所を地図上に追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路をブロックしてもよい。
・ユーザは、地図上の道路をブロック解除してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の交通の方向のプロパティを修正してもよい。
・ユーザは、両面通行道路を一方通行道路(いずれかの方向)に変更してもよい。
・ユーザは、一方通行道路を両面通行道路に変更してもよい。
・ユーザは、一方通行道路の方向を他方の方向に変更してもよい。
・ユーザは、地図上に道路(1つ以上のノードから構成される)を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の2点を接続し、この新しいリンクを新しい道路として規定してもよい。
・ユーザは、地図上の名前を付けられていない道路に道路名を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路名を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の最高速度を修正してもよい。
【0067】
地図訂正がナビゲーション装置上に存在すると、デフォルトで又は種々の基準に基づいて、ユーザはそれらの訂正を利用できるようになる。例えばユーザは、個人専用の訂正が記録されるとすぐにそれらの訂正を使用してもよく、あるいはユーザは、公開訂正が装置にダウンロードされるとすぐにそれらの訂正を使用してもよい。
【0068】
いくつかの地図の訂正が他のナビゲーション装置の所有者により行なわれた可能性があるため、ユーザは、ルートを計算する際に使用する訂正を選択できる。
【0069】
ユーザは、個人専用の及び/又は公開して報告された安全カメラに対する警告を受信するかを選択できてもよく、また、ユーザは、訂正を含むルートを計画する時は常に個人専用の地図訂正を使用又は無視できてもよい。
【0070】
ユーザは、訂正を含むルートを計画する時は常に公開地図訂正を使用又は無視できてもよい。
【0071】
ユーザは、1つ以上のカテゴリの個人専用及び/又は公開訂正がルート計算に自動的に含まれるように装置を構成できてもよい。ユーザは、地図訂正が使用されていることを通知されてもよい。
【0072】
ユーザは、地図訂正を含むか又は除外するようにルートを再計算できてもよい。
【0073】
ユーザは、地図訂正を装置から除去できてもよい。
【0074】
いくつかの地図の誤りは、装置上で訂正を行なうには複雑すぎるか又は規模が大きすぎる。それらの誤りは、ナビゲーション装置の製造業者(又は地図供給元)が訂正動作を行なえるように、製造業者に報告される必要がある。あるいは、誤りレポートは、地図供給元に直接送出されてもよい。
【0075】
ナビゲーション装置のユーザは、地図データ訂正及びレポートを作成及び使用する時にいくつかのオプションを有してもよい。
【0076】
ユーザは、装置上で地図誤りレポート及び訂正を作成し、リモートサーバにアップロードできてもよい。
【0077】
安全上の理由で、運転中にユーザによる地図誤りレポート及び訂正を作成できないようにしてもよい。
【0078】
また、装置上で誤りレポートを作成する場合に事前定義済みの誤りの種類のリストをユーザに提供できる。
【0079】
ユーザは、TomTom Home等のPCアプリケーション内で地図誤りレポート及び訂正を作成し、それらをリモートサーバにアップロードできてもよい。
【0080】
ユーザは、地図誤りレポート及び訂正を作成するために登録する必要も顧客になる必要もない。
【0081】
ユーザは、装置上で取り込んだ地図誤りレポート及び訂正をTomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションにインポートできてもよい。ユーザは、それらのレポートを編集し、リモートサーバにアップロードできてもよい。ユーザは、報告された地図誤りに関するフィードバックを受信してもよい。
【0082】
ある状況において、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の用途に基づいてユーザに訂正を提案できる。
【0083】
例えば、ルート計画内で複数回にわたり回避することを選択した道路をブロックするように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0084】
また、道路として印のつけられていない地図領域を複数回にわたり運転した場合、地図上に道路を追加するように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0085】
また、名前の付けられていない道路に対するルートを複数回にわたり計画した場合、地図上のそのような道路に名前を追加するように、ユーザに入力指示をするようにしてもよい。
【0086】
地図データに記述される速度と非常に異なる速度で複数回にわたり道路を運転した場合に、その道路の制限速度を修正するように、ユーザに入力指示するようにしてもよい。
【0087】
地図データ訂正ツールのユーザは、他のナビゲーション装置のユーザと訂正を共有したいだろう。例えばユーザが、個人的に使用するためだけに訂正を作成できるようにしてもよい。これらの訂正は、リモートサーバに送出されないが、TomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションに転送されてもよい。
【0088】
他のナビゲーション装置と共有される訂正をユーザが作成できるようにしてもよい。これらの訂正は、リモートサーバにアップロードされ、他のナビゲーション装置に対して利用可能にされてもよい。地図データ訂正は、ナビゲーション装置間で直接、すなわちリモートサーバ又はPCを使用せずに共有されてもよい。
【0089】
ユーザは、適用可能なユーザコミュニティに従って公開地図訂正を分類できてもよい。以下のコミュニティカテゴリは可能な例である。
・全てのユーザ
・全ての自動車運転者
・大型トラックの運転者
・オートバイの運転者
・速度制限した車両の運転者
・歩行者
・自転車
【0090】
アップロードした地図訂正の個数及び品質に基づいて「信頼ユーザ」状態をユーザが取得できるようにしてもよい。
【0091】
使用している地図データの新しいバージョンにおいて訂正された地図訂正を報告しようとしたかがユーザに通知されてもよい。更新された地図の購入方法を更にユーザに通知するようにしてもよい。
【0092】
公開地図訂正を使用するために、ユーザは例えばリモートサーバからそれらの訂正を検索してもよい。公開地図訂正をナビゲーション装置及び/又はTomTom Homeアプリケーション等のPCアプリケーションにユーザがダウンロードできるようにしてもよい。公開地図訂正は、1つ以上のコミュニティカテゴリに対して利用可能であってもよい。
【0093】
1つ以上のコミュニティ情報源カテゴリから公開地図訂正をユーザがダウンロードできるようにしてもよい。
【0094】
1つ以上の地図供給元情報源カテゴリから公開地図訂正をユーザがダウンロードできるようにしてもよい。供給元カテゴリは、各地図供給元に対して提供されてもよい。
【0095】
ユーザが、以下を含んでもよい1つ以上の場所カテゴリから公開地図訂正をダウンロードできるようにしてもよい:
・全ての地図
・装置上の全ての地図
・装置上の現在ロードされている地図
【0096】
ユーザが公開地図訂正に関して情報を得た上で決定することを可能にするために、地図データ訂正ツールはそれらの訂正を管理し且つ分類を提供する。
【0097】
公開地図訂正は、サーバの管理者、すなわちナビゲーション装置の製造業者又は地図供給元により集約されてもよい。地図データ訂正が第三者により収集、格納及び集約されることも可能である。
【0098】
公開地図訂正は、それらの情報源、適用可能性及び信頼性を評価するために解析されてもよい。公開地図訂正は、要求に応じてユーザに配信されてもよい。また、公開地図訂正は自動的に配信されてもよい。
【0099】
各地図訂正の適用可能性は、ユーザに供給された各地図に対して評価されてもよい。地図訂正が所定の地図に対して適用可能でないことが分かった場合、その地図訂正は、集約された地図訂正から除去されてもよく、その地図のユーザに配信されなくてもよい。あるいは、地図訂正が適用可能でないことが分かった場合、その地図訂正は印がつけられ且つ/又は更なる検証のために送出されてもよい。
【0100】
リモートサーバ上に保持される地図訂正は、ユーザがその訂正の情報源の相対的な信頼性を通知されるように、情報源により分類されてもよい。
【0101】
特定の地図訂正は承認され、特定のカテゴリにおいてユーザに示されてもよい。
【0102】
単一のユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示されてもよい。
【0103】
2人以上のユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示されてもよい。特に、以下のカテゴリが示されてもよい:
・2〜5人のユーザによる報告
・6人以上のユーザによる報告
【0104】
信頼ユーザにより報告された地図訂正は、特定のカテゴリにおいて他のユーザに示される。
【0105】
地図データ訂正ツールのユーザは、他のユーザにより行なわれた地図訂正を承認できてもよく、それらの承認の証拠はユーザに示されてもよい。
【0106】
New Yorkから競争力のある利点を取得(又は維持)するために、地図訂正データが構造化された再利用可能な安全な方法で保持されることが不可欠である。本節において、セキュリティに関する制約について説明する。
【0107】
各地図訂正は、一意に識別されてもよい。
【0108】
地図訂正は、それらが入力及び/又は報告された時間をタイムスタンプされてもよい。
【0109】
各地図訂正は、その訂正が全ての他の地図訂正とは無関係に地図に適用されることを可能にする形式で格納されてもよい(すなわち、ナビゲーション装置又はPDA上のナビゲーションソフトウェアは、訂正が地図に適用され且つユーザに示されるべきであるかを訂正毎に決定できる)。
【0110】
地図訂正は、ユーザの地図データに対して永続的な修正を行なわなくてもよい。
【0111】
地図訂正は圧縮され、無線ネットワークを介する高速で安価な配信を可能にしてもよい。
【0112】
地図訂正は、データ形式が逆行分析されないように高度に暗号化されてもよい。
【0113】
地図訂正は、地図アップグレード処理においても保持されるように格納されてもよい。
【0114】
旧バージョンの地図上で行なわれた訂正が最新バージョンに適用されるように、地図訂正は今後の地図バージョンと互換性があってもよい。
【0115】
地図訂正は、旧地図バージョンとの互換性がなくてもよい。現在の地図バージョン上で行なわれた地図訂正を旧地図バージョンに適用できなくてもよい。
【0116】
地図訂正が種々の供給元からの地図に適用されるように、地図訂正は地図供給元に依存しなくてもよい。
【0117】
適切にフォーマットされたレポートを地図供給元に送出できるように、地図訂正は、Tele Atlas等の地図供給元の地図報告APIと互換性があってもよい。
【0118】
地図訂正がユーザの装置上で適切に処理されることを保証するために、ある特定の規則が適用されてもよい。本節において、装置上での地図訂正処理に関する制約のいくつかの例について説明する。
【0119】
旧地図バージョン上で作成された地図訂正は調査され、それらの訂正がユーザの装置上の現在ロードされている地図に適用可能であるかを確認してもよい。適用不可能な地図訂正は、ルート計算内で使用されなくてもよい。
【0120】
更に効果的に地図誤りレポートを管理するために、ナビゲーション装置の製造業者又は地図供給元等の誤りレポートの受信者は、誤りレポートを集約し且つ優先順位付けする方法を実現してもよい。
【0121】
地図誤りレポートは、ユーザ装置、PCアプリケーション及びウェブサイトを含む種々の情報源から集約されてもよい。
【0122】
最も重大な誤りが強調表示されるように、地図誤りレポートは評価され、優先順位に割り当てられてもよい。誤りレポートを地図供給元に提出する時に、優先順位はそれらの地図供給元に通信されてもよい。
【0123】
ユーザは、地図上の都市名(及び他の場所名)を修正できる。
【0124】
ユーザは、1つ以上の交通手段に対して道路へのアクセスをブロックしてもよい。特にユーザは、以下の交通手段に対してアクセスをブロックしてもよい:
・全ての自動車
・歩行者
・大型トラック
・自転車
【0125】
ユーザは、1つ以上の交通手段に対して道路へのアクセスのブロックを解除してもよい。特にユーザは、以下の交通手段に対してアクセスのブロックを解除してもよい:
・全ての自動車
・歩行者
・大型トラック
・自転車
【0126】
上述の例に加えて、ナビゲーション装置のユーザ(又は適切なコンピュータアプリケーション)は、以下の任意の動作を含む種々の訂正動作を行なってもよいが、それらに限定されない。
・ユーザは、地図上の道路の「種別」を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に右左折制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に適用された右左折制限を除去してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に番地(単一の番号又は範囲)を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に適用された番地(単一の番号又は範囲)の場所を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路の平均速度を修正してもよい。
・ユーザは、有料道路として地図上の道路に印をつけてもよい。
・ユーザは、地図上の道路から通行料の存在を除去してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に標識の情報を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた標識の情報のプロパティを修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた標識の情報を除去してもよい。
・ユーザは、地図上のPOIの場所を修正してもよい。
・ユーザは、地図上のPOI名を修正してもよい。
・ユーザは、地図上のPOIのカテゴリを修正してもよい。
・ユーザは、地図からPOIを除去してもよい。
・ユーザは、地図上の高速道路の出口番号を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路と関連付けられた郵便番号を修正してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路高さ制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路幅制限を追加してもよい。
・ユーザは、地図上の道路に道路重量制限を追加してもよい。
【0127】
いくつかの地図誤りは、装置上で訂正を行なうには複雑すぎるか又は規模が大きすぎる。それらの誤りは、訂正動作を行なうために地図供給元に報告されてもよい。
【0128】
特定の好適な実施形態を参照して本発明を説明した。しかし、添付の請求の範囲の範囲内で変更及び変形が可能であることは理解されるだろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置上で地図変更を作成する方法であって、
地図を前記装置上にロードするステップと、
可能な変更のメニュー駆動選択を提供するステップと、
前記変更のうち少なくとも1つを含む入力を受信するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを含む地図訂正を生成するステップとを有する方法。
【請求項2】
前記地図データを前記装置に格納するステップと、
前記訂正を前記装置に格納するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを前記装置に格納するステップと、
前記地図データ及び前記訂正に基づいてルートを判定するステップとを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記地図データを格納するステップは、一意の識別子を前記格納された地図データと関連付けるステップと、前記一意の識別子を前記格納された地図データと共に格納するステップとを更に含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記訂正が前記訂正を格納する前記ステップに従って格納された時期を示すタイムスタンプを前記訂正と共に格納するステップを更に含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記訂正は、前記訂正が他の訂正とは無関係に地図データに適用されることを可能にする形式を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記訂正のステップは、前記地図がアップグレードされた後に前記訂正を格納することを更に含む請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記訂正をサーバに送信するステップを更に含む請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記装置に格納された地図データを変更するアイコン又はメニューオプションを起動するステップを更に含む請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記起動するステップは、地図データ変更に影響を及ぼす1つ以上のアイコン又は他のメニューオプションを含むより低いレベルのオプションメニューを表示するステップを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
複数の装置間で前記訂正を配信するステップを更に含む請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記訂正は、前記装置においてのみ使用するためにフォーマットされる請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
他の装置から発信される他の訂正をダウンロードするステップを更に含む請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記他の装置は、規定されたコミュニティ及び地図データ供給元のうち少なくとも一方を含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザに対する前記訂正の影響に基づく前記訂正の種類を判定するステップを更に含む請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記訂正の前記種類は、周知のエンドユーザが入力した訂正、未知のエンドユーザが入力した訂正、信頼できる訂正及び報告された訂正を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記訂正は、地図上の道路をブロックすることを含む請求項1から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記訂正は、地図上の道路をブロック解除することを含む請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記訂正は、地図上の道路における制限速度を変更することを含む請求項1から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記訂正は、POIの名前変更、移動、追加、削除及び再分類のいずれか1つを行なうことを含む請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記訂正は、都市、都市の一部、道路及び道路の一部のうち少なくとも1つの名前に対する変更を含む請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記訂正は、道路交通の方向の変更を含む請求項1から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記訂正は、道路の追加又は少なくとも2つの道路の接続を含む請求項1から21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
訂正を1つ以上の交通手段と関連付けるステップを更に含む請求項1から22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記訂正は、自動車、歩行者、大型トラック及び自転車のうち少なくとも1つに対するブロックされたアクセスを含む請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記訂正は、追加された右左折制限を含む請求項1から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記訂正は、除去された右左折制限を含む請求項1から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記訂正は、変更された構造番号を含む請求項1から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記訂正は、道路の有料状態に対する変更を含む請求項1から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記訂正は、変更された標識を含む請求項1から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記入力を受信するステップは、前記地図上に標識アイコンのグラフィカル表現を配置するステップを更に含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記配置するステップは、前記アイコンをクリック及びドラッグするステップを更に含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記訂正は、高速道路の出口番号に対する変更を含む請求項1から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記訂正は、場所と関連付けられた郵便番号に対する変更を含む請求項1から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記訂正は、特定の道路における車両の高さ、重量又は幅制限に対する変更を含む請求項1から33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
エア配信のために前記訂正を圧縮するステップを更に含む請求項1から34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記訂正をセキュリティ上安全に符号化するステップを更に含む請求項1から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記訂正は、前記装置に格納された前記地図データに永続的に影響を及ぼさない請求項1から36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
新しくリリーズされた地図データが訂正に関連する修正に影響を及ぼす場合に前記訂正を自動的に除去するステップを更に含む請求項1から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
ルート計画に訂正を含ませることに手動選択を作用させるステップを更に含む請求項1から38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
ルート計算中に1つ以上の情報源からの個人専用又は公開訂正を自動的に含ませることに対して手動による操作が作用するように前記装置を構成するステップを更に含む請求項1から39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
訂正が使用される時に装置のユーザに通知するステップを更に含む請求項40に記載の方法。
【請求項42】
装置のユーザに訂正を提案するステップを更に含む請求項1から41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記提案は、ユーザが前記訂正に従ってルートからそれた場合に行なわれる請求項42に記載の方法。
【請求項44】
コミュニティ、共有状態、妥当性及び言語のうち少なくとも1つに従って前記訂正を分類するステップを更に含む請求項1から43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項1】
ナビゲーション装置上で地図変更を作成する方法であって、
地図を前記装置上にロードするステップと、
可能な変更のメニュー駆動選択を提供するステップと、
前記変更のうち少なくとも1つを含む入力を受信するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを含む地図訂正を生成するステップとを有する方法。
【請求項2】
前記地図データを前記装置に格納するステップと、
前記訂正を前記装置に格納するステップと、
前記変更のうち前記少なくとも1つを前記装置に格納するステップと、
前記地図データ及び前記訂正に基づいてルートを判定するステップとを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記地図データを格納するステップは、一意の識別子を前記格納された地図データと関連付けるステップと、前記一意の識別子を前記格納された地図データと共に格納するステップとを更に含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記訂正が前記訂正を格納する前記ステップに従って格納された時期を示すタイムスタンプを前記訂正と共に格納するステップを更に含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記訂正は、前記訂正が他の訂正とは無関係に地図データに適用されることを可能にする形式を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記訂正のステップは、前記地図がアップグレードされた後に前記訂正を格納することを更に含む請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記訂正をサーバに送信するステップを更に含む請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記装置に格納された地図データを変更するアイコン又はメニューオプションを起動するステップを更に含む請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記起動するステップは、地図データ変更に影響を及ぼす1つ以上のアイコン又は他のメニューオプションを含むより低いレベルのオプションメニューを表示するステップを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
複数の装置間で前記訂正を配信するステップを更に含む請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記訂正は、前記装置においてのみ使用するためにフォーマットされる請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
他の装置から発信される他の訂正をダウンロードするステップを更に含む請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記他の装置は、規定されたコミュニティ及び地図データ供給元のうち少なくとも一方を含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザに対する前記訂正の影響に基づく前記訂正の種類を判定するステップを更に含む請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記訂正の前記種類は、周知のエンドユーザが入力した訂正、未知のエンドユーザが入力した訂正、信頼できる訂正及び報告された訂正を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記訂正は、地図上の道路をブロックすることを含む請求項1から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記訂正は、地図上の道路をブロック解除することを含む請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記訂正は、地図上の道路における制限速度を変更することを含む請求項1から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記訂正は、POIの名前変更、移動、追加、削除及び再分類のいずれか1つを行なうことを含む請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記訂正は、都市、都市の一部、道路及び道路の一部のうち少なくとも1つの名前に対する変更を含む請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記訂正は、道路交通の方向の変更を含む請求項1から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記訂正は、道路の追加又は少なくとも2つの道路の接続を含む請求項1から21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
訂正を1つ以上の交通手段と関連付けるステップを更に含む請求項1から22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記訂正は、自動車、歩行者、大型トラック及び自転車のうち少なくとも1つに対するブロックされたアクセスを含む請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記訂正は、追加された右左折制限を含む請求項1から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記訂正は、除去された右左折制限を含む請求項1から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記訂正は、変更された構造番号を含む請求項1から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記訂正は、道路の有料状態に対する変更を含む請求項1から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記訂正は、変更された標識を含む請求項1から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記入力を受信するステップは、前記地図上に標識アイコンのグラフィカル表現を配置するステップを更に含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記配置するステップは、前記アイコンをクリック及びドラッグするステップを更に含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記訂正は、高速道路の出口番号に対する変更を含む請求項1から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記訂正は、場所と関連付けられた郵便番号に対する変更を含む請求項1から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記訂正は、特定の道路における車両の高さ、重量又は幅制限に対する変更を含む請求項1から33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
エア配信のために前記訂正を圧縮するステップを更に含む請求項1から34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記訂正をセキュリティ上安全に符号化するステップを更に含む請求項1から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記訂正は、前記装置に格納された前記地図データに永続的に影響を及ぼさない請求項1から36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
新しくリリーズされた地図データが訂正に関連する修正に影響を及ぼす場合に前記訂正を自動的に除去するステップを更に含む請求項1から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
ルート計画に訂正を含ませることに手動選択を作用させるステップを更に含む請求項1から38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
ルート計算中に1つ以上の情報源からの個人専用又は公開訂正を自動的に含ませることに対して手動による操作が作用するように前記装置を構成するステップを更に含む請求項1から39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
訂正が使用される時に装置のユーザに通知するステップを更に含む請求項40に記載の方法。
【請求項42】
装置のユーザに訂正を提案するステップを更に含む請求項1から41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記提案は、ユーザが前記訂正に従ってルートからそれた場合に行なわれる請求項42に記載の方法。
【請求項44】
コミュニティ、共有状態、妥当性及び言語のうち少なくとも1つに従って前記訂正を分類するステップを更に含む請求項1から43のいずれか1項に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2010−500585(P2010−500585A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−524137(P2009−524137)
【出願日】平成19年8月15日(2007.8.15)
【国際出願番号】PCT/EP2007/007307
【国際公開番号】WO2008/019881
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.Linux
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月15日(2007.8.15)
【国際出願番号】PCT/EP2007/007307
【国際公開番号】WO2008/019881
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.Linux
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
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