説明

ナビゲーション装置

【課題】 検索データで特定された検索対象位置を正確に地図データによる道路地図上に反映させるナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】
ナビゲーション装置は、検索データを検索して所望のPOIを特定し、特定した所望のPOIの位置情報を取得し、道路データを使用して道路地図をモニタ18に表示し、検索した所望のPOIを道路地図上に表示する。検索データは、POIの位置情報とは別に、POIの該当する道路の始点終点の位置情報31、32や、該当する道路に対するPOIの相対位置情報36や、始点終点からの距離情報39、40などの付加属性をさらに有する。ナビゲーション装置1は、所望のPOIの付加属性データを使用して、所望のPOIの道路地図上の表示位置を補正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置において、地図を複数のユニットに分割し、各ユニット単位で地図データファイルを作成し、各ユニット単位で地図データファイルを更新する技術が知られている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1の技術は地図データの更新に関する技術であり、ナビゲーション装置で使用する検索データの更新について考慮されたものではない。
【0003】
【特許文献1】特開2001−56823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検索データを更新した場合、更新後の検索データで特定される検索対象の位置が、地図データ上で正確な位置に特定されない場合が生じる。これは、地図データを生成する地図ベンダーと検索データを生成する地図ベンダーが異なる場合に生じやすい。地図データを更新した場合も同様である。
【0005】
本発明は、検索データで特定された検索対象位置を正確に地図データによる道路地図上に反映させるナビゲーション装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ナビゲーション装置に適用され、道路の位置情報を有する道路データを取得する道路データ取得手段と、複数の検索対象の位置情報を有する検索データを取得する検索データ取得手段と、取得された検索データを検索して所望の検索対象を特定し、特定された所望の検索対象の位置情報を取得する検索手段と、道路データ取得手段により取得した道路データを使用して道路を特定し、検索手段により取得した所望の検索対象の位置情報を使用して、所望の検索対象と特定された道路との相対的位置関係を特定する制御手段とを備え、検索データは、検索対象ごとに、検索対象の位置情報とは別に、検索対象が面する道路に関する付加情報をさらに有し、検索手段は、特定された所望の検索対象の付加情報をさらに取得し、制御手段は、検索手段により取得した所望の検索対象の付加情報を使用して、所望の検索対象と特定された道路との相対的位置関係を補正することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、制御手段は、道路データを使用して道路地図を表示手段に表示し、所望の検索対象を道路地図上に表示し、所望の検索対象と特定された道路との相対的位置関係を補正することにより、所望の検索対象の道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1から2に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が当該検索対象が面する道路のどちら側に位置するかの相対位置情報を有することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の端点位置情報を有することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つを有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の端点の交差点名称情報を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の端点から当該検索対象の位置するところまでの距離情報を有することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、道路単位を、両端にノードを有するリンクで表すように定義し、道路データは、リンクとノードに関する情報から構成され、付加情報は、検索対象が面する道路の端点位置情報、道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つの情報と、検索対象が面する道路のどちら側に当該検索対象が位置するかの相対位置情報とを有し、制御手段は、検索手段により取得した所望の検索対象の面する道路の端点位置情報、道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つの情報を使用して道路データ内の所望の検索対象の面する道路に該当するリンクを特定し、検索手段により取得した相対位置情報に基づいて特定したリンクのいずれかの側の位置に所望の検索対象を表示するようにして、所望の検索対象の道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の端点から当該検索対象の位置するところまでの距離情報をさらに有し、制御手段は、所望の検索対象の面する道路の端点に該当する道路データ内のノードを特定し、特定したノードから検索手段により取得した距離情報に基づく距離だけ離れた位置に所望の検索対象を表示するようにして、所望の検索対象の道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のナビゲーション装置において、道路データは、ノードに関する情報としてノードの位置情報を有し、制御手段は、検索手段により取得した所望の検索対象の面する道路の端点位置情報を使用して、所望の検索対象の面する道路の端点に該当する道路データ内のノードを特定することを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載のナビゲーション装置において、付加情報は、検索対象が面する道路の端点の交差点名称情報をさらに有し、道路データは、ノードに関する情報としてノードの位置情報および交差点名称情報を有し、制御手段は、検索手段により取得した所望の検索対象の面する道路の端点位置情報および交差点情報の少なくともいずれかを使用して、所望の検索対象の面する道路の端点に該当する道路データ内のノードを特定することを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、ナビゲーション装置用データのデータ構造に適用され、請求項1から11のいずれかに記載のナビゲーション装置によって取得される検索データのデータ構造を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上説明したように構成しているので、検索データを使用して検索する検索対象を、道路データを使用して表示する道路地図上に正確に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の実施の形態であるナビゲーション装置において使用する検索データの更新システムを示す図である。車載用ナビゲーション装置1は、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体2から、地図データや検索データ(案内検索データ)などを読み取る。データ提供センタ9のサーバ6は、地図データベース7や検索データベース8から地図データや検索データを読み取り、地図データや検索データの更新データをナビゲーション装置へ提供する。
【0009】
本実施の形態のナビゲーション装置1は、検索データや地図データを更新したとき、検索データで特定される検索対象の位置と地図データによる位置との不整合を適切に補正するようにしたものである。
【0010】
ナビゲーション装置1は、携帯電話などの通信装置4と接続可能である。ナビゲーション装置1は、通信装置4を介して電話回線網5に接続し、さらに電話回線網5を介してサーバ6に接続することができる。サーバ6は、古い地図データから最新の地図データまでを地図データベース7に保有し、また、古い検索データから最新の検索データまでを検索データベース8に保有する。従って、サーバ6は、地図データや検索データの一部を更新する更新データを電話回線網5を介してナビゲーション装置1に提供することができる。
【0011】
ナビゲーション装置1は、制御装置11と不揮発性メモリ12を有する。制御装置11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成される。不揮発性メモリ12は、ナビゲーション装置1の内部に設けられたハードディスクや、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。不揮発性メモリ12は、ナビゲーション装置1の電源が落とされても、書きこまれたデータが消えない記憶装置であればどのようなものでもよい。
【0012】
データ提供センタ9の地図データベース7や検索データベース8は、新旧すべての地図データや検索データなどを有するマザーデータのデータベースである。サーバ6は、地図データベース7や検索データベース8を使用して、初期の(更新前の)地図データや検索データなどを有する記録媒体2を準備することもできる。
【0013】
図2は、車載用ナビゲーション装置1のブロック図である。ナビゲーション装置1は、制御装置11、不揮発性メモリ12、現在地検出装置13、DVD駆動装置14、メモリ15、通信インターフェース16、入力装置17、モニタ18などを有する。
【0014】
現在地検出装置13は車両の現在地を検出し、例えば車両の進行方位を検出する方位センサや車速を検出する車速センサやGPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ等から成る。DVD駆動装置14は、記録媒体2を搭載して地図データなどを読み込む。本実施の形態では、記録媒体2はDVD−ROMとする。なお、CD−ROMや他の記録媒体であってもよい。
【0015】
メモリ15は、現在地検出装置13によって検出された車両位置情報等を格納したり、制御装置11が演算した推奨経路上のノード情報やリンク情報等を格納する。メモリ15は制御装置11のワーキングエリアである。通信インターフェース16は、通信装置4を接続するインターフェースである。通信インターフェース16を介して携帯電話の利用や、インターネットとの接続が可能である。
【0016】
モニタ18は、地図や推奨経路や各種情報を表示する。モニタ18は、ナビゲーション装置本体の一部として一体に設けてもよいし、筐体としては別々に設けてもよい。さらに、モニタ18のみを、ナビゲーション装置本体とケーブルなどによって接続し、分離した位置に設けるようにしてもよい。入力装置17は、経路探索時に車両の目的地等を入力したりするときに使用される。検索キーを入力するときにも使用する。リモコンであってもよいし、モニタ18の画面上に設けられたタッチパネルなどで構成してもよい。
【0017】
制御装置11は、現在地検出装置13で検出された車両の現在地情報と記録媒体2や不揮発性メモリ12に格納された地図データや検索データなどを使用して、道路地図の表示、経路計算(経路探索)、経路誘導等の各種のナビゲーション処理を行う。なお、制御装置11が実行する各種の処理プログラムは、制御装置11内部に設けられたROM(不図示)に組み込まれている。
【0018】
データ提供センタ9のサーバ6はコンピュータシステムであり、地図データベース7や検索データベース8を使用して、更新データの提供をはじめ各種の処理を行う。サーバ6のコンピュータシステムは、汎用コンピュータやワークステーションやパソコンなど各種のコンピュータにより構成できる。
【0019】
次に、ナビゲーション装置1で使用される地図データと検索データについて説明する。
【0020】
−地図データ−
地図データは、地図に関する情報であり、道路データ(地図表示用データ、ロケータ用データ)、経路探索用データ(ネットワークデータ)、経路誘導用データ(交差点名称・道路名称・方面名称・方向ガイド施設情報など)などのデータ種別がある。道路データは、道路や道路地図を表示したり、車両の道路上の位置(現在地)の特定やマップマッチングなどに使用されるデータである。経路探索用データは、道路形状とは直接関係しない分岐情報などから成るデータであり、主に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。経路誘導用データは、交差点の名称などから成るデータであり、演算された推奨経路に基づき運転者等に推奨経路を誘導する際に用いられる。
【0021】
道路データは、道路の位置情報を有し、例えば道路をリンクとノードとリンク列という概念で表した場合のリンク列データである。ノードは交差点や道路上において特に指定された点を言う。リンクはノード間の道路に該当し、道路データ上で定義される道路単位と言ってもよい。リンクは両端にノードを有するように定義され、リンク列は1本の道路を複数のリンクで表したものである。リンク列データは、公知な内容であるので、詳細な内容は公知な内容を参照するものとする。
【0022】
以上のように、道路データは、リンクとノードに関する情報から構成される。上記リンクの概念で道路を表す道路データを、地図データを代表するものとして地図データと言う場合もある。また、道路地図は、例えば、ポリゴンやポリラインなどのデータで表示される場合もある。本実施の形態の道路データは、これらも含めて、道路の位置や座標が特定でき、画面上に道路を表示することができるデータを言う。
【0023】
−検索データ−
検索データは、所望の地点を地図上で指示するために使用されるデータではなく、キー入力された情報により検索して求めるときに使用されるデータである。例えば、経路探索の目的地を設定するときに、POI(Point of Interest)の名称や住所や電話番号などを入力することにより、そのPOIの位置を検索データを使用して求める。検索データは、複数の検索対象であるPOIの位置情報を有する。制御装置11は、検索データを使用して求めた地点を例えば目的地として設定し、経路探索などの処理を行う。
【0024】
検索データは、種別として、名称(読み)検索データ、住所検索データ、電話番号検索データなどがある。名称検索データは、POI名称(施設名称)により地図上の位置を特定するために使用されるデータであり、カテゴリ(ジャンル)ごとに地域(エリア)単位でデータファイルが作成されている。カテゴリには、例えば「駅」「空港」「フェリー」「デパート」「ホテル」「ガソリンスタンド」「スキー場」「ゴルフ場」などがある。
【0025】
各ファイルの中には、名称により検索できる検索木(ツリー)データと実体データが格納されている。なお、POIは対象施設と言ってもよいが、必ずしも建物等の施設に限定する必要はない。スキー場やゴルフ場、あるいは観光地などの地点であってもよい。名称検索データは、POI検索データと言うことができる。
【0026】
住所検索データは、住所により地図上の位置を特定するために使用されるデータであり、地域(エリア)単位でデータファイルが作成されている。各ファイルの中には、住所により検索できる検索木データと実体データが格納されている。
【0027】
電話番号検索データは、電話番号により地図上の位置を特定するために使用されるデータであり、市外局番の上2けた単位でデータファイルが作成されている。各ファイルの中には、電話番号により検索できる検索木データと実体データが格納されている。
【0028】
上記各検索データの検索木データは、検索対象を絞り込むためのデータであり、検索フレームデータとも言われる。実体データは、検索データの種別に応じて、各POIの名称情報、住所情報、位置情報などのデータを有する。検索データにおける位置情報とは、緯度経度などで特定される位置座標データである。なお、実体データを上記検索データ間で共有するようにしてもよい。
【0029】
−データの更新による問題点−
検索データや地図データのどちらか一方を更新したとき、検索データと地図データ間で地図ベンダーが異なる場合が生じる。このように検索データと地図データ間で地図ベンダーが異なると、検索データで特定される検索対象の位置と地図データによる位置とで微妙なずれが生じ、検索された検索対象が地図データ上の間違った位置に表示されてしまったりする場合が生じる。最悪、検索された検索対象が道路の反対側に表示されてしまったりする場合が生じる。
【0030】
図3は、地図データと検索データ間で地図ベンダーが異なる場合に生じる問題点を示す図である。図3(a)は、A社の地図データとA社の検索データの場合を示す図である。図3(a)では、座標(xa,ya)のPOIであるコンビニエンスストアが、座標(x1、y1)の交差点から座標(x2、y2)の交差点に向かう道路の左側に位置している。図3(a)のPOIと道路の相対的位置関係は正常な場合である。
【0031】
図3(b)は、A社の地図データとB社の検索データの場合を示す図である。図3(b)では、座標(xb,yb)のPOIであるコンビニエンスストアが、座標(x1、y1)の交差点から座標(x2、y2)の交差点に向かう道路の右側に位置している。図3(b)は、地図データの地図ベンダーA社と検索データの地図ベンダーB社が異なるため、位置データに微妙なずれが生じ、POIと道路の相対的位置関係が間違っている場合を示している。
【0032】
図3(c)は、A社の地図データとB社の検索データの場合を示す図である。図3(c)では、座標(xa,ya)のPOIであるコンビニエンスストアが、座標(x3、y3)の交差点から座標(x4、y4)の交差点に向かう道路には位置せず、座標(x3、y3)で交差する他の道路に位置している。図3(c)も、地図データの地図ベンダーB社と検索データの地図ベンダーA社が異なるため、位置データに微妙なずれが生じ、POIと道路の相対的位置関係が間違っている場合を示している。
【0033】
このように、検索データと地図データ間で地図ベンダーが異なる場合、検索データで特定される検索対象の位置と地図データによる位置とが微妙にずれ、POIと道路の相対的位置関係が間違ってしまう場合が生じる。そこで、本実施の形態では、検索データの属性データに以下のような属性データを付加し、相対的な位置のずれを補正する。
【0034】
−検索データの属性データ−
図4は、名称検索データの実体データ部分のデータ構造を示す図である。名称検索データは、複数のレコードからなり、各レコードは各POIに対応するデータを有する。図4の例では、名称検索データの実体データは、n個のレコードからなり、n個の複数のPOIの個別データを有する。
【0035】
名称検索データの実体データの各レコードは、POI名称21、名称読み22、カテゴリ23、住所24、メッシュコード25、POI位置26の属性データ、および、後述する付加属性データ27などからなる。すなわち、本実施の形態の検索データは、通常の属性データであるPOI位置情報であるPOI位置26とは別に、付加属性データ27を有する。付加属性データ27によるPOIの付加情報が付加されている。
【0036】
POI名称21はPOIの名称のデータを格納する。名称読み22はPOIの名称の読みのデータを格納する。カテゴリ23はPOIの属するカテゴリを示すデータを格納する。住所24はPOIの住所データを格納する。メッシュコード25はPOIが属するメッシュのメッシュコードのデータを格納する。本実施の形態では、地図データを複数のメッシュに分割し、メッシュ単位に地図データを格納する。メッシュコードは、分割したメッシュを特定するためのコードであり、例えば、緯度経度などのデータで構成される。POI位置は、POIの位置を示す正規化座標データを格納する。メッシュコードおよび正規化座標データにより、POIの緯度経度が分かる。
【0037】
図5は、POI位置26およびPOI付加属性データ27を示す図である。図5は、図3(a)で示したコンビニエンスストアのPOIの属性データの例を示す。ただし、検索データの更新により、図3(b)に示すように、POIの位置情報が(xb、yb)となってしまっていることが示されている。
【0038】
付加属性データ27は、該当する道路の位置と傾き(始点)31、該当する道路の位置と傾き(終点)32、該当する道路の種別33、該当する道路の路線番号34、該当する道路の通称名35、POIの道路に対する相対位置(進行方向)36、始点交差点名称37、終点交差点名称38、始点からPOIまでの距離39、終点からPOIまでの距離40からなる。
【0039】
図5の、該当する道路の位置と傾き(始点)31は、POIが面する道路の始点の位置情報である。該当する道路の位置と傾き(終点)32は、POIが面する道路の終点の位置情報である。位置情報は、座標値データからなる。POIが面する道路の始点および終点は道路の端点とも言い、基本的に交差点に対応する。該当する道路の位置と傾き(始点)31と該当する道路の位置と傾き(終点)32は、道路の端点位置情報である。道路の端点のいずれを始点および終点にするかは、後述する相対位置36の情報と関係する。
【0040】
該当する道路の位置と傾き(始点)31と該当する道路の位置と傾き(終点)32は、上述したように交差点に対応するので、道路データのノードに対応する。また、POIが面する道路は、道路データのリンクに対応する。該当する道路の位置と傾き(始点)31と該当する道路の位置と傾き(終点)32には、位置座標が格納されているので、該当する道路の傾きを座標値から演算することができる。
【0041】
該当する道路の種別33は、国道、県道(都道府県道)、一般道、高速道路、有料道路などの道路の種別を示す情報である。該当する道路の路線番号34、国道や県道の路線番号を示す情報である。図5の例では、国道16号線のデータが格納されている。該当する道路の通称名35は、道路名称すなわち道路の通称名称を格納する。図5の例ではブランクであるが、例えば、東京都杉並区からあきる野市にいたる道路について「五日市街道」というような通称名称を格納する。
【0042】
POIの道路に対する相対位置(進行方向)36は、POIが道路の左側に位置するための道路の方向を示す情報を格納する。例えば、図3(a)に示すコンビニエンスストアは、始点(x1,y1)から終点(x2,y2)に進行する道路において、進行方向左側に位置する。従って、POIの道路に対する相対位置(進行方向)36には、始点(x1,y1)終点(x2,y2)の情報を格納する。前述した該当する道路の位置と傾き(始点)31と該当する道路の位置と傾き(終点)32は、このようにして規定される始点と終点の位置情報を格納する。
【0043】
始点(x1,y1)交差点名称37は、始点(x1,y1)の交差点名称を格納する。図5の例では、○○交差点という名称を格納する。終点(x2,y2)交差点名称38は、終点(x2,y2)の交差点名称を格納する。図5の例では、△△交差点という名称を格納する。始点(x1,y1)からPOIまでの距離39は、始点(x1,y1)からPOIの位置までの距離情報を格納する。終点(x2,y2)からPOIまでの距離40は、終点(x2,y2)からPOIの位置までの距離情報を格納する。距離情報は、例えばmを単位とした値を格納する。
【0044】
POIは通常いずれかの道路に面して存在するかあるいは接して存在するので、上記POI付加属性データ27においてPOIが面する道路とは、その面するあるいは接する道路のことを言う。POIが面する道路は、単に、POIが位置する道路と言ってもよい。また、POI付加属性データ27は、POIの通常の位置情報とは別の情報であり、POIが面する道路の情報を有しているので、POIすなわち検索対象が面する道路に関する付加情報と言える。
【0045】
−検索処理−
図6は、検索結果のPOIが誤って道路の反対側に表示されるのを補正する様子を示す図である。具体的には、図3(b)に示したように、地図データの地図ベンダーA社と検索データの地図ベンダーB社が異なるため、POIと道路の相対的位置関係が間違って演算され表示される状態を、POI付加属性データを使用して、図3(a)のような正常なPOIと道路の相対的位置関係に補正するものである。
【0046】
図7は、ナビゲーション装置1における上記補正を伴う検索処理のフローチャートを示す図である。図7は、名称検索データを使用した例を示す。図7のフローは、ナビゲーション処理のメニュー画面から目的地を設定するために、「名称から」が選択されたところから開始するものとする。図7の処理は、制御装置11が実行する。
【0047】
ステップS1では、DVD駆動装置14に搭載された記録媒体2から検索データを読み出し取得する。ステップS2では、POI検索を行う。ユーザが入力装置17を使用して所望の検索対象のPOIの名称を入力すると、入力した文字と一致するPOI名称を検索し特定する。ステップS3では、検索し特定したPOIの属性からPOIの位置情報を取得し、取得したPOI位置周辺の道路データをDVD駆動装置14に搭載された記録媒体2から読み出し取得する。
【0048】
ステップS4では、検索したPOIの付加属性を抽出し、道路データとの比較および補正処理を行う。ステップS4については、後に詳述する。ステップS5では、POI近辺の道路データに基づきPOI近辺の道路地図を表示し、ステップS4で補正処理されたPOIの位置情報に基づき道路地図上にPOIを表示をする。例えば、POIの位置に*のマークやカーソルの中心を表示をするとともに、「決定スイッチを押してください」などの表示をする。ユーザが入力装置17を使用して決定スイッチを押すと、ステップS4で補正処理されたPOIの位置が目的地として設定され、経路探索などの処理が行われる。
【0049】
図8は、図7のステップS4の詳細なフローチャートを示す図である。ステップS11では、POI付加属性27内の道路種別33と路線番号34を抽出する。ステップS12では、POI付加属性27内の通称名称35を抽出する。ステップS13では、POI付加属性27内の道路の位置と傾きの始点31、終点32を抽出し、道路の始点および終点の位置情報を取得するとともに、道路の傾きを演算して取得する。
【0050】
ステップS14では、ステップS11〜S13により抽出された何れかのPOI情報あるいはこれらを組み合わせたものと道路データを比較して該当するリンクを特定する。該当するリンクとは、POIが面する道路、あるいは、POIが隣接する道路に相当するリンクのことである。
【0051】
図9は、比較する道路データのデータ構造の一例を示す図である。道路データは、図9に示すとおり、リンク列1〜nに関する各種情報を記述したリンク列データをリンク列ごとに設けて構成され、各リンク列のデータはリンク列情報とノードリンク情報とを有する。リンク列情報は、図9にも示す通り、リンク列サイズ、要素点数、リンク属性、道路名称オフセット、路線番号などのデータから構成される。ノードリンク情報は、図9にも示す通り、属性1+X座標、属性2+Y座標、同一ノードオフセット、誘導オフセット、リンク番号、高さ情報などのデータから構成される。
【0052】
リンク列情報のリンク属性は、国道、県道、一般道、高速道路、有料道路などの道路の種別を表すデータであり、路線番号は国道や県道の路線番号を表すデータである。これらのデータと、ステップS11で取得した道路種別33や路線番号34のデータと比較する。
【0053】
道路名称オフセットは、道路名称テーブルを参照するオフセットであり、リンク列に該当する道路名称を取得することができる。このようにして所得できる道路名称とステップS12で取得した通称名称35と比較する。
【0054】
ノードリンク情報のX座標、Y座標は、リンク列を構成するノードの座標を表すデータである。これらのデータと、ステップS13で取得した道路の位置と傾きの始点31、終点32のデータと比較する。座標値の比較のみならず、ノードの座標からリンクの傾きも求め、リンクの傾きとステップS13で求めた道路の始点と終点の傾きも比較する。
【0055】
ステップS15では、上記のようにステップS11〜S13により抽出された何れかのPOI情報あるいはそれらを組み合わせたものと道路データとを比較して、該当するリンクの特定が可能であったかどうかを判別する。ステップS15において、道路(リンク)の特定が可能であればステップS16に進み、道路(リンク)の特定が不可能であればステップS22に進む。
【0056】
ステップS16では、POI付加属性27内のリンク始点31の座標と交差点名称37、リンク終点32の座標と交差点名称38を抽出をする。ステップS17では、ステップS16で抽出されるPOI情報と道路データと比較して該当する交差点(ノード)を特定する。
【0057】
道路データの誘導オフセットは、経路誘導用データを参照するためのオフセットであり、これによりノードに該当する交差点の交差点名称を取得することができる。このデータとステップS17取得した交差点名称38と比較することができる。ステップS18では、POI付加属性27内のリンク端点からPOIまでの距離39、40を抽出する。
【0058】
ステップS19では、ステップS17で特定した交差点とステップS18で取得したリンク端点からPOIまでの距離39、40データに基づいて、POIの道路(リンク)上の距離を特定する。ステップS20では、POI付加属性27内の道路に対する相対位置36を抽出する。相対位置36は、POIが道路の左側に位置すべき進行方向を示す情報である。図5のPOIの道路に対する相対位置36の例では、ノード(交差点)(x1、y1)からノード(交差点)(x2、y2)に向かう方向のリンク(道路)で左側に位置していることを示している。ステップS21では、ステップS20で抽出されるPOI情報により終点を道路(リンク)に対してどちら側にするかを決める。
【0059】
一方、ステップS22では、POIと道路が一致しないと判断し、経路終点が妥当でないことのメッセージをモニタ16に表示する。
【0060】
以上説明したナビゲーション装置1や検索データを使用すると、次のような効果を奏する。
(1)検索データを使用して検索する検索対象のPOIを、道路データを使用して表示する道路地図上に正確に表示することができる。地図データすなわち道路データだけを更新した結果、あるいは、地図データとは異なる検索データだけを更新した結果、地図データのベンダーが変更されてしまうような場合であっても、検索されたPOIを道路地図上に正確に表示することができる。具体的には、道路の反対側に表示されてしまったり、本来の道路とは異なる道路に面して表示されてしまったりすることを防止することができる。
(2)POIである店や施設は、頻繁に追加や削除や変更が行われる。従って、検索データは、POIの追加や削除や変更に伴って、逐次更新するのが好ましい。本実施の形態のような構成を取ることにより、道路データの更新を気にすることなく、道路データから独立して検索データの更新をいつでも自由にすることが可能となる。しかも、更新後の検索データを使用して検索したPOIを、道路地図上に正確に表示することができる。
(3)POIの面する道路が道路データ内のリンクとして特定できない場合には、POIと道路が一致していないとしてメッセージを表示するので、検索データと道路データが一致していないことが容易に分かる。また、そのまま経路探索が行われても、目的地あたりが正確でないことを認識した上で経路誘導を受けるので、目的地近辺に来ても戸惑うことがない。
(4)POI付加属性データ27として、該当する道路の始点および終点の端点位置情報や、道路種別情報や、路線番号情報や、通称名称情報などを有するので、道路データと比較して該当するリンクを容易に特定することがができる。
(5)POI付加属性データ27として、POIの道路に対する相対位置情報、いいかえれば、POIが道路の所定の進行方向に対してどちらの側に位置するかの情報を有するので、POIを間違って道路の反対側に表示してしまうことがない。道路の反対側に位置するか本来の側に位置するかは、座標値だけでは僅かな差である。従って、POIの位置座標のデータが少しずれていると、道路の反対側に表示されてしまう場合がある。しかし、道路が表示されるので、位置が微妙にずれいてるだけであっても、道路の反対側に表示されると間違いが非常に目立ってしまい、ユーザに明らかに間違った情報を提供することになる。本実施の形態のナビゲーション装置1では、このような間違った情報の提供を確実に防止することができる。
(6)POI付加属性データ27として、道路の始点の交差点名称や、終点の交差点名称を有するので、道路データの道路名称データと比較することができ、道路データのノードを容易に特定することができる。
(7)POI付加属性データ27として、道路の始点からPOIまでの距離情報と終点からPOIまでの距離情報を有するので、POIを道路地図上ノードを起点とした正確な位置に表示することができる。
【0061】
上記実施の形態では、POI付加属性データ27の、POIの面する該当する道路の端点位置情報、道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のいずれかを使用してリンクを特定し、次に、道路の端点位置情報と交差点名称とでノードを特定し、端点からの距離情報により端点からPOIの位置する距離を求め、相対位置情報により該当する道路のどちらの側に位置するかを特定してPOIの位置を表示する例を示した。しかし、必ずしもこの内容に限定する必要はない。すなわち、上記実施の形態で行った処理をすべて行う必要はない。いずれかの組み合わせだけでもよい。
【0062】
例えば、いずれかの方法でリンクを特定すると、相対位置情報のみを使用して、該当するリンクの正常な側に表示するのみとしてもよい。すなわち、ノードからの距離はPOIの位置情報などで適宜決めるだけでもよい。道路の反対側に確実に表示されないようにするだけでも、本発明の効果が十分にある。
【0063】
上記実施の形態では、ナビゲーション装置1とデータ提供センタ9とを電話回線網5で接続する例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。他の通信回線(通信媒体)であってもよい。例えば、インターネットを介して接続するようにしてもよい。専用回線などを使用するようにしてもよい。
【0064】
上記実施の形態では、更新検索データを、電話回線網5の通信回線(通信媒体)を介して提供する例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。更新検索データを、CD−ROMやメモリカードなどの記録媒体に格納して提供するようにしてもよい。
【0065】
上記実施の形態では、検索データとして名称検索データ、電話番号検索データ、住所検索データの例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。その他の検索データであってもよい。すなわち、位置の特定に使用される検索データであれば、どのようなものでもよい。
【0066】
上記実施の形態では、名称検索データは、カテゴリごとに地域(エリア)単位でデータファイルが作成されている例を示し、電話番号検索データは、市外局番の上2けた単位でデータファイルが作成されている例を示し、住所検索データは、地域(エリア)単位でデータファイルが作成されている例を示したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。データファイルは他の単位で生成するものでもよい。
【0067】
上記実施の形態では、ナビゲーション装置1側にDVD駆動装置14を搭載する例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。ハードディスクなどの不揮発性メモリ12のみを有し、地図データや検索データはすべて通信により取得するようにしてもよい。また、ナビゲーション装置1にICカードなどのスロットを設け、ICカードなどのリムーバブルメモリを使用して、検索データの更新データを提供するようにしてもよい。
【0068】
上記実施の形態では、車両に搭載するナビゲーション装置の例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。ポータブルなナビゲーション装置にも本発明は適用できる。また、ナビゲーション以外の装置にも適用できる。すなわち、検索データと道路データを使用し、道路データで表示する道路地図上に検索データで検索した検索対象を表示する装置全般に本発明を適用することができる。
【0069】
上記実施の形態では、道路地図をモニタ18に表示し、検索したPOIを道路地図に表示するときに表示位置を補正する例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。道路地図を表示しないナビゲーション装置にも本発明は適用することができる。例えば、音声や矢印のみでナビゲーションを行うナビゲーション装置にも適用できる。このようなナビゲーション装置では、まず誘導などのナビゲーション処理の対象となる道路が特定され、このように特定された道路とPOIとの相対的位置関係が特定される。そして、特定された道路とPOIとの相対的位置関係を、前述した手法と同様に補正することができる。
【0070】
上記実施の形態では、ナビゲーション装置1やサーバ6が実行するプログラムは、すでに各装置に搭載されている例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。これらのプログラムを、DVDやCD−ROMなどの記録媒体で提供するようにしてもよい。この場合には、各装置がそれらの記録媒体からデータを読み込む装置が必要となる。また、それらのプログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供するようにしてもよい。すなわち、プログラムを、伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信することも可能である。
【0071】
上記実施の形態では、車両に搭載される専用ナビゲーション装置の例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。上述したナビゲーション装置1用の制御プログラムをパソコン上で実行させてナビゲーション装置を実現するようにしてもよい。その場合、現在地検出装置13などはパソコンの所定のI/Oポートなどに接続するようにすればよい。
【0072】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施の形態であるナビゲーション装置において使用する検索データの更新システムを示す図である。
【図2】車載用ナビゲーション装置1のブロック図である。
【図3】地図データと検索データ間で地図ベンダーが異なる場合に生じる問題点を示す図である。
【図4】名称検索データの実体データ部分のデータ構造を示す図である。
【図5】POI位置26およびPOI付加属性データ27を示す図である。
【図6】検索結果のPOIが誤って道路の反対側に表示されてしまうのを補正する様子を示す図である。
【図7】ナビゲーション装置1における上記補正を伴う検索処理のフローチャートを示す図である。
【図8】図7のステップS2の詳細なフローチャートを示す図である。
【図9】比較する道路データのデータ構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
1 ナビゲーション装置
2 記録媒体
4 通信装置
5 電話回線網
6 サーバ
7 地図データベース
8 検索データベース
11 制御装置
12 不揮発性メモリ
13 現在地検出装置
14 DVD駆動装置
15 メモリ
16 通信インターフェース
17 入力装置
18 モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置であって、
道路の位置情報を有する道路データを取得する道路データ取得手段と、
複数の検索対象の位置情報を有する検索データを取得する検索データ取得手段と、
前記取得された検索データを検索して所望の検索対象を特定し、前記特定された所望の検索対象の位置情報を取得する検索手段と、
前記道路データ取得手段により取得した道路データを使用して道路を特定し、前記検索手段により取得した前記所望の検索対象の位置情報を使用して、前記所望の検索対象と前記特定された道路との相対的位置関係を特定する制御手段とを備え、
前記検索データは、前記検索対象ごとに、前記検索対象の位置情報とは別に、前記検索対象が面する道路に関する付加情報をさらに有し、
前記検索手段は、前記特定された所望の検索対象の前記付加情報をさらに取得し、
前記制御手段は、前記検索手段により取得した前記所望の検索対象の付加情報を使用して、前記所望の検索対象と前記特定された道路との相対的位置関係を補正することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記制御手段は、前記道路データを使用して道路地図を表示手段に表示し、前記所望の検索対象を前記道路地図上に表示し、前記所望の検索対象と前記特定された道路との相対的位置関係を補正することにより、前記所望の検索対象の前記道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1から2のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が当該検索対象が面する道路のどちら側に位置するかの相対位置情報を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点位置情報を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1から4に記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1から5に記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点の交差点名称情報を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1から6に記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点から当該検索対象の位置するところまでの距離情報を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
道路単位を、両端にノードを有するリンクで表すように定義し、
前記道路データは、前記リンクとノードに関する情報から構成され、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点位置情報、道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つの情報と、検索対象が面する道路のどちら側に当該検索対象が位置するかの相対位置情報とを有し、
前記制御手段は、前記検索手段により取得した前記所望の検索対象の面する道路の端点位置情報、道路種別情報、路線番号情報、道路名称情報のうち少なくとも1つの情報を使用して前記道路データ内の前記所望の検索対象の面する道路に該当するリンクを特定し、前記検索手段により取得した前記相対位置情報に基づいて前記特定したリンクのいずれかの側の位置に前記所望の検索対象を表示するようにして、前記所望の検索対象の前記道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項8に記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点から当該検索対象の位置するところまでの距離情報をさらに有し、
前記制御手段は、前記所望の検索対象の面する道路の端点に該当する前記道路データ内のノードを特定し、前記特定したノードから前記検索手段により取得した前記距離情報に基づく距離だけ離れた位置に前記所望の検索対象を表示するようにして、前記所望の検索対象の前記道路地図上の表示位置を補正することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項9に記載のナビゲーション装置において、
前記道路データは、前記ノードに関する情報としてノードの位置情報を有し、
前記制御手段は、前記検索手段により取得した前記所望の検索対象の面する道路の端点位置情報を使用して、前記所望の検索対象の面する道路の端点に該当する前記道路データ内のノードを特定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項9に記載のナビゲーション装置において、
前記付加情報は、検索対象が面する道路の端点の交差点名称情報をさらに有し、
前記道路データは、前記ノードに関する情報としてノードの位置情報および交差点名称情報を有し、
前記制御手段は、前記検索手段により取得した前記所望の検索対象の面する道路の端点位置情報および交差点情報の少なくともいずれかを使用して、前記所望の検索対象の面する道路の端点に該当する前記道路データ内のノードを特定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかに記載のナビゲーション装置によって取得される前記検索データのデータ構造を有することを特徴とするナビゲーション装置用データのデータ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−71812(P2007−71812A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261673(P2005−261673)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】