説明

ナビゲーション装置

【課題】 電波環境の良好な経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 接続手段19を介して携帯電話20と接続可能なナビゲーション装置1において、ナビゲーション装置1は、自動車で走行中、ナビゲーション装置1に接続された携帯電話20で通話中に経路探索を行うとき、地図データ記憶手段16に記憶した地図データのうち電波の強度をパラメータとした経路探索を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話と接続可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話を介してマイクより入力された音声を通話相手に送信し、通話相手の音声をスピーカより出力することでハンズフリー通話が可能なナビゲーション装置が市販されている。
【0003】
ところが、このようなナビゲーション装置においては自動車の移動に伴い通話圏内から圏外へ移動することにより通話が途切れることがある。
【0004】
そこで、自動車で走行中に電波環境の悪い地域に近づいたことを事前に使用者に報知することが考えられた(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−157746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載された技術は、単に携帯電話が取得した電界強度に応じたアイコンを表示することで使用者に電波環境の悪い地域に近づいたことを報知するだけであるため、そのまま走行を続けると通話が途切れ、再び通話圏内になると相手に電話をかけ直さなければならず、安全運転上好ましくない。
【0006】
また、通話が途切れないようにする為には使用者は、一旦自動車を停止するなどして通話を行い、終話後再度運転を再開しなければならず使い勝手が悪くなってしまう。
【0007】
本願発明のナビゲーション装置は、上記問題に鑑みなされたもので、携帯電話を介して通話を行っているときは、電界強度の強い経路を案内することで、通話中に走行を行っても通話の途切れることのないナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
携帯電話を介して通話相手と通話可能なナビゲーション装置において、
該ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、所定範囲毎の前記携帯電話と無線接続される基地局との電波の強度を記憶する電界強度記憶手段と、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、該経路探索手段に経路探索を指示する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とする。
【0009】
本願の請求項2にかかる発明は、更に、
前記制御手段は、前記携帯電話を介して通話中でないときは、前記経路探索手段に使用者により指示された条件で経路探索を行わせ、前記携帯電話を介して通話中であるときは、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とする。
【0010】
また、本願の請求項3にかかる発明は、更に、
前記制御手段は、使用者により指示された条件で経路探索された経路で経路案内中に前記携帯電話を介して通話中になると、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項4にかかる発明は、更に、
前記電波の強度に基づいた経路探索により探索された経路で経路案内中に、終話されると、使用者により指示された条件で経路探索を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項5にかかる発明は、更に、
使用者により指示された条件で経路探索された経路で経路案内中に前記携帯電話を介して通話中になると、使用者により指示された条件で経路案内を継続するか前記電波の強さに基づいた経路案内に切り替えを行う切替手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
そして、本願の請求項6にかかる発明は、更に、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記携帯電話より前記電波の強度を取得する電界強度取得手段と、を備え、
前記制御手段は、前記現在位置検出手段が検出した現在位置における前記電界強度取得手段が取得した電波の強度が前記電界強度取得手段に記憶された電波の強度と異なるとき、前記電界強度取得手段が取得した電界強度と前記現在位置検出手段により検出された現在位置とを関連付けて前記電界強度取得手段に記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1にかかる発明においては、通話に適した経路で経路案内を行うので、通話中に電波環境の悪い場所に差し掛かっても通話が途切れることがなくなる。
【0015】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる通話中か否かに応じて適切な経路で案内を行うことができる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明においては、使用者により指示された条件で探索された経路を案内中であっても、通話中は通話に適した経路案内が行われる。
【0017】
更に、請求項4にかかる発明においては、終話が検出されると使用者により指示された条件で経路探索を行うので使用者の意図に即した経路案内が可能となる。
【0018】
更に、請求項5にかかる発明においては、使用者により何れの条件で経路案内を行うかを選択が可能であり、例えば通話時間が短い場合は、使用者が指示した条件で探索された経路での案内を通話中であっても維持することが可能となる。
【0019】
また、請求項6にかかる発明においては、一度走行した道路では実際の電波の強度を反映した経路探索が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための地図表示装置を例示するものであって、本発明をこの実施例の地図表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の地図表示装置にも等しく適用し得るものである。
【0021】
図1は、本発明の実施例にかかるナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。
制御手段10は、ROM11に記憶された制御プログラムに基づいてナビゲーション装置1の各部の制御を行う。
【0022】
RAM12は、制御手段10が行う制御動作の中で一時的に記憶が必要なデータ(例えば目的地)等を記憶する書き換え可能な記憶媒体である。
【0023】
入力手段13は、使用者が目的地等の入力を行う等、使用者がナビゲーション装置1に対して指示を送るための手段であり、ナビゲーション装置1に設けられたハードキーや後述する表示手段14に表示されたアイコンに触れることで入力が可能なタッチパネル等で構成される。
【0024】
表示手段14は、LCD等で構成され制御手段10の指示により地図や誘導経路などを表示する。
【0025】
現在位置検出手段15は、ナビゲーション装置1の現在位置を特定するものであり、図示しないGPS受信部、ジャイロセンサ、車速センサ等の出力に基づいて現在位置を特定する。
【0026】
地図データ記憶手段16には、経路案内を行うために必要な地図データが記憶されており、詳細には、表示の為のポリゴンデータと道路上の屈曲点、交差点の位置とするノードと、各ノードの接続関係を示すリンクとで構成されている。
【0027】
経路探索手段17は、制御手段10の指示により、入力手段13を介して入力された例えば、最短距離、最短時間、等の条件で地図データを参照して出発地から目的地までの経路を探索する。そして更に、後述する電波の強度データを参照して経路を探索することも可能である。
【0028】
電界強度記憶手段18は、書き替え可能なRAMで構成され、地図データ記憶部16に記憶されているリンクに対応付けられた各リンク毎の電波の強度が記憶されている。
【0029】
接続手段19は、USBケーブル等が接続可能なコネクタであり、ナビゲーション装置1は接続手段19に接続されたケーブルを介して携帯電話20と接続され、マイク21より入力された音声を携帯電話20を介して通話相手に出力可能であり、更に携帯電話20を介して入力された音声をスピーカ22へ出力可能である。
【0030】
電界強度取得手段23は、現在位置検出手段15により検出された現在位置における携帯電話20により検出された電波の強度を取得し、その位置に対応する地図データ記憶手段16に記憶されたリンクの電波の強度として電界強度記憶手段18に記憶する。
【0031】
現在位置検出手段15において検出された現在位置における電波の強度が電界強度取得手段23により、通話中である携帯電話20を介して取得され、この取得された電波の強度が、取得された位置に対応する地図データ記憶手段に記憶されたリンクの電波の強度として電界強度記憶手段18に記憶されているのだが、電界強度取得手段23により携帯電話20を介して取得された電波の強度が既に電界強度記憶手段18に記憶されているとき、制御手段10は、電界強度取得手段23において取得された電波の強度と電界強度記憶手段18に記憶された電波の強度とを比較し、互いの電波の強度が異なるときは、電界強度取得手段23において取得された電波の強度を最新のデータとして電界強度記憶手段18に記憶を行う。これにより、電界強度取得手段23が電界強度記憶手段18に記憶された電波の強度を取得した時と、現在とで電波環境が変化しているときでも最新の電波の強度を取得し記憶しておくことであらゆる電波環境の変化にも対応することができるものである。
【0032】
ここで、地図データ記憶手段16に記憶された地図データ及び電界強度記憶手段18に記憶された電波の強度について詳しく説明する。
【0033】
地図データは図2に示すように、所定の領域毎に区切られた複数のブロックで構成され、各ブロックは道路の結節点や屈曲点を表すノードと各ノードを結ぶリンクで構成されている。例えば図2のブロックA,Bでは図3に示すように、ノード(a〜m)とリンク(a−b),(b−c)・・・(i−m)とで構成されている。
【0034】
更に、図4に示すようにノード(f)とノード(h)とが、ノード(g)とノード(i)とが関連付けられ記憶されており、複数のブロックをまたいで経路探索を行うときであっても道路の接続関係が保たれる。
【0035】
また、電界強度記憶手段18には図5に示す如く地図記憶手段16に記憶されたリンクに対応付けられた電波の強度が5段階で記憶されており、各リンクに電波の強度を対応付けて記憶することにより電波の強度をパラメータとして経路探索が可能となる。
【0036】
次に経路探索の方法について説明する。本願発明のナビゲーション装置1における経路探索手段17は、従来のナビゲーション装置と同様に、使用者により選択された条件(例えば最短距離,最短時間)で目的地までの経路探索が可能であり、更に電波の強度をパラメータとして経路探索も可能である。電波の強度をパラメータとして経路探索を行う場合は、電波の強度が3以上のリンクを用いて経路を算出する。図5,図6を用いて説明すると、例えばノード(b)を出発地としノード(k)を目的地とする場合、リンク(e−gi)は電波の強度が2であるから電波の強度が5であるリンク(e−fh)を通りノード(k)に至る経路を算出する。
【0037】
このように電波の強度が3以上のリンクを用いて経路探索を行う事で通話が途切れることのない経路を探索することができる。
【0038】
次にナビゲーション装置1の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
ナビゲーション装置1において経路探索を行うとき、まず、使用者により入力手段13を介してナビゲーション装置1に対して所望する目的地の入力と経路探索条件の入力とが行われると(ステップS1)、経路探索手段17は、現在位置検出手段15により検出された現在位置と、地図データ記憶手段16に記憶された地図データと、使用者の入力した経路探索条件とに基づき、使用者の入力した条件を満たした経路を算出し(ステップS2)、ステップS2の処理において算出された経路に基づき経路案内を開始する(ステップS3)。
【0040】
ステップS3の処理において、使用者により設定された経路探索条件で経路案内を開始すると、次に、目的地へ到着したか否かの検出を行い(ステップS4)、ステップS4の処理において目的地への到着を検出すると経路案内を終了する(ステップS4のY)。
【0041】
また、ステップS4の処理において、目的地への到着が検出されなかったときは(ステップS4のN)、次に、携帯電話20において通話が開始されたか否かの検出を行い(ステップS5)、ステップS5の処理において、携帯電話20において通話が開始されたことを検出すると(ステップS5のY)、経路探索手段17は、電波の強度をパラメータとして電波の強度が強い経路となるように経路探索を行い(ステップS6)、この新たな経路で経路案内する様に切替えを行う(ステップS7)。
【0042】
また、ステップS5の処理において、携帯電話20において通話が開始されたことを検出しなかったときは(ステップS5のN)、ステップS4の処理に戻り、再度目的地へ到着したか否かの検出を行いながら継続してステップS3の処理において開始した経路案内を行う。
【0043】
ステップS7の処理において、電波の強度をパラメータとして探索した経路案内に切り替えられると、ステップS4の処理と同様に、目的地へ到着したか否かの検出を行い(ステップS8)、ステップS8の処理において目的地への到着を検出すると(ステップS8のY)、経路案内を終了する。
【0044】
ステップS8の処理において、目的地への到着を検出しなかったとき(ステップS8のN)、次に携帯電話20において通話が終了されたか否かの検出を行い(ステップS9)、ステップS9の処理において通話が終了されたことを検出すると(ステップS9のY)、ステップS2の処理に戻り、経路探索手段17により通話が終了した地点から目的地までの経路を、ステップS1において入力された経路探索条件に基づき経路探索を行い、この探索した経路で経路案内を行うように切替える。
【0045】
また、ステップS9の処理において、通話が終了したことを検出しなかったとき(ステップS9のN)、ステップS8の処理に戻り、再度目的地へ到着したか否かの検出を行いながら継続して経路案内を行う。
【0046】
次に、ナビゲーション装置1における他の実施例を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
図8において、まず、使用者により入力手段13を介してナビゲーション装置1に対して所望する目的地の入力と経路探索条件の入力とが行われると(ステップS11)、次に、携帯電話20において通話中であるか否かの検出を行い(ステップS12)、ステップS12の処理において、現在通話中であることを検出すると(ステップS12のY)、経路探索手段17は、電波の強度をパラメータとして電波の強度が強い経路となるように経路探索を行い(ステップS13)、ステップS13の処理において経路探索手段17により探索された経路に基づき経路案内を開始する(ステップS14)。
【0048】
ステップS14の処理において、経路案内を開始すると、次に、目的地へ到着したか否かの検出を行い(ステップS15)、ステップS15の処理において、目的地への到着を検出すると(ステップS15のY)、経路案内を終了する。
【0049】
ステップS15の処理において、目的地への到着を検出しなかったときは(ステップS15のN)、次に、携帯電話20による通話が終了されたか否かの検出を行い(ステップS16)、ステップS16の処理において、通話を終了したことを検出すると(ステップS16のY)、経路探索手段17により、通話が終了した地点から目的地までの経路をステップS11において入力された経路探索条件に基づき探索され(ステップS17)、この探索された経路での経路案内に切替える(ステップS18)。
【0050】
尚、ステップS12の処理において携帯電話20で通話中でないことを検出したとき(ステップS12のN)もステップS17の処理へ進み、経路探索手段17により現在位置から目的地までの経路を、ステップS11において入力された経路探索条件により探索され、この探索された経路に基づく経路案内に切替える。
【0051】
また、ステップS16の処理において、通話の終了が検出されなかったときは、ステップS15に戻り、再度目的地へ到着したか否かの検出を行いながら継続してステップS14の処理において開始した経路案内を行う(ステップS16のN)。
【0052】
ステップS18の処理において、経路案内を開始すると、次に、ナビゲーション装置1は目的地へ到着したか否かの検出を行い(ステップS19)、ステップS19の処理において目的地へ到着したことを検出すると(ステップS19のY)、経路案内を終了する。
【0053】
ステップS19の処理において、目的地へ到着していないことを検出すると(ステップS19のN)、次に、携帯電話20において通話が開始されたか否かの検出を行い(ステップS20)、ステップS20の処理において、通話が開始されたことを検出すると(ステップS20のY)、ステップS21の処理へと進み、ステップS20の処理において通話の開始を検出しなかったときは(ステップS20のN)、ステップS19の処理へ戻り再度目的地へ到着したか否かの検出を行いながら継続して経路案内を行う。
【0054】
また、ステップS20の処理において、通話が開始されたことを検出すると(ステップS20のY)、次に、ステップS18の処理において開始した経路案内と、電波の強度をパラメータとして探索した経路案内と、どちらの経路案内を行うか使用者に選択を促す(ステップS21)。
【0055】
ステップS21の処理において、使用者が、電波の強度をパラメータとして探索した経路案内を選択したときはステップS13の処理に進み、経路探索手段17は、電波の強度をパラメータとして経路探索を行い(ステップS13)、ステップS13の処理において探索された経路に基づき経路案内を切替える(ステップS14)。
【0056】
ステップS21の処理において、使用者が、ステップS18の処理において開始された使用者により入力された経路探索条件で探索した経路案内を選択したときは、ステップS19の処理に戻り、再度目的地へ到着したか否かの検出を行いながら継続して経路案内を行う。
【0057】
尚、上記実施例において、使用者が目的地の入力を行ったときに(ステップS11)携帯電話20において通話中であることを検出すると(ステップS12)、自動的に電波の強度をパラメータとした経路探索を行うと説明したが、これに限ることはなく、目的地の入力を行ったときに携帯電話20において通話中であることを検出すると、使用者に対して、使用者が入力した経路探索条件に基づき経路探索を行うか、電波の強度をパラメータとした経路探索を行うかの選択を促すようにしてもよい。
【0058】
これにより、携帯電話20において通話が開始された地点から目的地までの距離が近いときなど、通話中であっても使用者の判断において電波の強度をパラメータとして探索した経路案内を必要としないときなどに使用者が自由に経路案内の選択を行うことができるようになる。
【0059】
このとき使用者には、表示手段14に選択を促すメッセージを表示することで報知を行い、表示手段14に選択を促すメッセージを表示すると同時に音声でも選択を促すメッセージを報知することもできる。
【0060】
また、ナビゲーション装置1は、経路案内中に現在位置から目的地までの距離を随時監視し、例えば、携帯電話20において通話が開始されたときの現在位置から目的地までの距離が所定距離以下であることを検出すると、電波の強度をパラメータとした経路探索は行わず、自動的に使用者が入力した経路探索条件に基づいた経路探索を行うようにしてもよい。
【0061】
電波の強度をパラメータとした経路探索を行おうとしたとき、現在位置から目的地までの距離が近すぎて経路探索手段17が経路探索を行うときに経路の選択肢が限られてしまい時として来た道を逆走する経路探索を行ってしまう恐れがあるからである。
【0062】
電波の強度をパラメータとした経路探索を行わなくなる所定距離は走行するエリアにより異なり、現在位置が都市部であれば多数経路選択が可能であるため目的地近傍においても電波の強度をパラメータとした経路探索が可能となるが、現在位置が山間部であれば経路の選択肢も少なく目的地から離れた位置であっても電波の強度をパラメータとした経路探索が不可能となる可能性もある。
【0063】
以上説明したように本発明のナビゲーション装置1では、携帯電話20において通話中に経路探索を行うとき、電波の強度をパラメータとして経路探索を行うため、途中で通話が途切れることのない電波環境の良好な経路で経路案内を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本ナビゲーション装置1における内部構成を示すブロック図である。
【図2】本ナビゲーション装置1における表示手段14に地図を表示した状態を示す図である。
【図3】本ナビゲーション装置1における地図データ記憶手段16に記憶された地図データを構成するノードとリンクを示す図である。
【図4】本ナビゲーション装置1における地図データ記憶手段16に記憶された地図データを構成するノードとリンクの関係を示した図である。
【図5】本ナビゲーション装置1における電界強度記憶手段18の内部構成を示す図である。
【図6】本ナビゲーション装置1における経路探索手段17が探索した経路を示した図である。
【図7】本ナビゲーション装置1における制御動作を示したフローチャートである。
【図8】本ナビゲーション装置1における別の制御動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
10・・・制御手段
11・・・ROM
12・・・RAM
13・・・入力手段
14・・・表示手段
15・・・現在位置検出手段
16・・・地図データ記憶手段
17・・・経路探索手段
18・・・電界強度記憶手段
19・・・接続手段
20・・・携帯電話
21・・・マイク
22・・・スピーカ
23・・・電界強度取得手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話を介して通話相手と通話可能なナビゲーション装置において、
該ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、所定範囲毎の前記携帯電話と無線接続される基地局との電波の強度を記憶する電界強度記憶手段と、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、該経路探索手段に経路探索を指示する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記携帯電話を介して通話中でないときは、前記経路探索手段に使用者により指示された条件で経路探索を行わせ、前記携帯電話を介して通話中であるときは、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は、使用者により指示された条件で経路探索された経路で経路案内中に前記携帯電話を介して通話中になると、前記経路探索手段に前記電波の強度に基づいた経路探索を行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記電波の強度に基づいた経路探索により探索された経路で経路案内中に、終話されると、使用者により指示された条件で経路探索を行うことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
使用者により指示された条件で経路探索された経路で経路案内中に前記携帯電話を介して通話中になると、使用者により指示された条件で経路案内を継続するか前記電波の強度に基づいた経路案内に切り替えを行う切替手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記携帯電話より前記電波の強度を取得する電界強度取得手段と、を備え、
前記制御手段は、前記現在位置検出手段が検出した現在位置における前記電界強度取得手段が取得した電波の強度が前記電界強度記憶手段に記憶された電波の強度と異なるとき、前記電界強度取得手段が取得した電界強度と前記現在位置検出手段により検出された現在位置とを関連付けて前記電界強度記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1から4何れかに記載されたナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−203040(P2008−203040A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38302(P2007−38302)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】