説明

フォトレジスト組成物およびこれを用いた表示基板の製造方法

【課題】フォトレジスト組成物およびこれを用いた表示基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】フォトレジスト組成物はアルカリ可溶性樹脂、キノンアジアド系化合物を含む溶解抑制剤、ベンゾ−ル類化合物を含む第1添加剤、アクリル供重合体を含む第2添加剤および有機溶媒を含む。これによって、耐熱性を向上させながらもフォトレジストパターンを容易にストリップさせ、フォトレジストパターンにクラックが生じるのを低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトレジスト組成物およびこれを用いた表示基板の製造方法に関する。より詳細には、表示装置用表示基板の製造に用いられるフォトレジスト組成物およびこれを用いた表示基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示パネル(liquid crystal display:LCD)は各画素を駆動するための薄膜トランジスタが形成された表示基板と表示基板と対向する対向基板と表示基板と対向基板との間に配置された液晶層とを含む。表示基板はゲートパターン、半導体パターン、ソースパターンおよび画素電極がベース基板上に積層された構造を有する。ゲートパターン、半導体パターン、ソースパターンおよび画素電極それぞれはフォトリソグラフィ工程(Photolithography process)を通じて薄膜をパターニングして形成してもよい。
【0003】
最近では、既存の2枚のマスクを用いていた工程を、1枚のマスクだけを用いて異なる2つの薄膜をパターニングする工程としている。具体的に、順次積層された第1薄膜および第2薄膜上に領域別に厚さが異なるフォトレジストパターンを形成し、フォトレジストパターンをマスクとして第1および第2薄膜をパターニングする。続いて、フォトレジストパターンの一部を除去して形成した残留パターンをマスクとして第2薄膜をパターニングすることができる。これによって、高価のマスクの使用を減少させることによって、生産費用を節減することができる。
【0004】
しかし、残留パターンをマスクとして第2薄膜をパターニングする工程で、残留パターンが第2薄膜のエッチング液によって簡単に損傷またはリフロ(reflow)される。これによって、第2薄膜が第1薄膜に比べて相対的により多くエッチングされ、第1薄膜パターンが第2薄膜パターンに比べて相対的に突出した形状を有するようになる。第2薄膜がソース金属層で、第1薄膜がシリコン層の場合、実際に電極または信号配線の役割をするのは第2薄膜パターンにもかかわらず、第1薄膜パターンが第2薄膜パターンより表示基板で広い面積を占める。これによって、表示基板の開口率が低下する。
【0005】
したがって、微細フォトレジストパターンを形成するためにはフォトレジストパターンの高耐熱性が求められる。また、低い温度または化学物質によってフォトレジストパターンの表面にクラック(crack)を発生させてはならず、ストリッパ(stripper)によってフォトレジストパターンが容易に除去されなければならない。しかし、フォトレジストパターンの耐熱性を強化させると、フォトレジストパターンの除去が難しくなり、フォトレジストパターンの除去を容易にするために処理温度を低くすると、クラックが発生するなどの問題があるため、これを解決するフォトレジスト組成物の開発に対する要求は高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、フォトレジストパターンの信頼性を向上させるフォトレジスト組成物を提供することにある。
【0007】
また、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、フォトレジスト組成物を用いた表示基板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るフォトレジスト組成物はアルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド系化合物を含む溶解抑制剤、下記化学式(1)で示すベンゾール類化合物を含む第1添加剤、下記化学式(2)で示すアクリル共重合体を含む第2添加剤および有機溶媒を含む。
【0009】
【化1】

【0010】
【化2】

【0011】
前記化学式(1)で、R1、R2およびR3はそれぞれ独立的に水素原子、1〜10の炭素原子数を有するアルキル基、または1〜10の炭素原子数を有するアルキルヒドロキシ基を示し、R1、R2およびR3のうち少なくとも1つはヒドロキシ基を示し、前記化学式(2)で、R4、R5およびR6はそれぞれ独立的に水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、R7は水素原子価置換または非置換された炭素原子数1〜6の炭化水素を示し、R8はベンジル基またはフェニル基を示し、m、nおよびkはそれぞれ独立的に1〜99の自然数であって、m+n+k=100である。
【0012】
前記アルカリ可溶性樹脂は分級ノボラック系樹脂(fractionated novolac resin)を含む。
【0013】
前記分級ノボラック系樹脂のガラス転移点は120℃以上150℃以下である。
【0014】
前記分級ノボラック系樹脂の重量平均分子量は20000g/mol以上30000g/mol以下である。
【0015】
前記フォトレジスト組成物は10重量%以上25重量%以下の前記アルカリ可溶性樹脂、1重量%以上10重量%以下の前記溶解抑制剤、0.1重量%以上10重量%以下の前記第1添加剤、0.1重量%以上10重量%以下の前記第2添加剤および有機溶媒を含んでもよい。
【0016】
本発明の実施形態に係る表示基板の製造方法は、ゲート線およびゲート電極を含むゲートパターンをベース基板上に形成する。前記ゲートパターンを含む前記ベース基板上にゲート絶縁層、半導体層、オーミックコンタクト層およびソース金属層を形成する。前記ソース金属層を含む前記ベース基板上にアルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド系化合物を含む溶解抑制剤、下記化学式(1)で示すベンゾール類化合物を含む第1添加剤、下記化学式(2)で示すアクリル共重合体を含む第2添加剤および有機溶媒を含むフォトレジスト組成物を用いてフォトレジストパターンを形成する。前記フォトレジストパターンを用いてデータ線、ソース電極およびドレイン電極を含むソースパターンおよび前記データ線の下部に形成されたラインパターンと、前記ソース電極と前記ドレイン電極の下部にチャネル部を含むアクティブパターンを形成する。前記ソースパターン、前記ラインパターンおよび前記アクティブパターンを含む前記ベース基板上に前記ドレイン電極と電気的に接続された画素電極を形成する。
【0017】
【化3】

【0018】
【化4】

【0019】
前記フォトレジストパターンは、前記ソースパターンが形成された領域上に第1の厚さで形成された第1の厚さ部および前記ソース電極および前記ドレイン電極の間の離隔領域上に前記第1の厚さより薄い第2の厚さで形成された第2の厚さ部を含む。
【0020】
前記フォトレジストパターンは、前記ラインパターンを形成する工程の前に140℃以上150℃以下で熱処理してもよい。前記フォトレジストパターンは、前記熱処理以前の形状と前記熱処理以後の形状が実質的に同一であってもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、フォトレジスト組成物の耐熱性を向上させながらも、フォトレジストパターンを容易にストリップさせ、フォトレジストパターンにクラックが生じることを防止するフォトレジスト組成物およびこれを用いた表示基板の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る表示基板を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示基板を示す断面図である。
【図3】図2に示す表示基板の製造方法を示す断面図である。
【図4】図2に示す表示基板の製造方法を示す断面図である。
【図5】図2に示す表示基板の製造方法を示す断面図である
【図6】本発明の他の実施形態に係る表示基板を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る表示基板を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるが、実施形態で図面を例示して本明細書で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、或いは代替物を含むものとして理解しなければならない。各図面では、同じ構成要素には同じ符号を用いた。第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するために用いているが、これらの構成要素は用語によって限定してはならない。用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で用いている。本明細書で用いる用語は単に実施形態を説明するために用いるものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」又は「有する」等の用語は明細書に記載した特徴、数字、工程、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、工程、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在、又は付加の可能性を、予め排除しないことと理解すべきである。
【0024】
特に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含んで、明細書で用いる全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に用いられる辞書において定義する用語と同じ用語は関連技術の文脈上に有する意味と一致すると理解すべきであり、本明細書において明白に定義しない限り、理想的或いは形式的な意味として解釈してはならない。
【0025】
添付された図面において、基板、層(膜)または、パターンのサイズは本発明の明確性を期するために実際より拡大して示したものである。本発明において、各層(膜)、パターンまたは、構造物が基板、各層(膜)または、パターンの「上に」または「上部」、「下に」または「下部」に形成されることとして言及する場合には各層(膜)、パターンまたは、構造物が直接基板、各層(膜)または、パターンの上に形成されること、パターンの下に位置することを意味し、他の層(膜)、他のパターンまたは、他の構造物が基板上に追加的に形成される。
【0026】
フォトレジスト組成物
本発明の一実施形態に係るフォトレジスト組成物はa)アルカリ可溶性樹脂、b)溶解抑制剤、c)第1添加剤、d)第2添加剤およびe)有機溶媒を含む。
【0027】
(a)アルカリ可溶性樹脂
アルカリ可溶性樹脂は分級タイプのノボラック系樹脂(fractionated novolac resin)を含む。分級タイプのノボラック系樹脂は、合成された樹脂を分別処理し、樹脂の分子量分布中で中分子領域を切断(cut)して得た高分子領域および低分子領域の樹脂として定義し、以下では「分級ノボラック系樹脂(fractionated novolac resin)」と称する。
【0028】
アルカリ可溶性樹脂はフェノール系化合物と、アルデヒド系化合物またはケトン系化合物を付加−縮合反応させて得てもよい。付加−縮合反応された化合物に対して分別処理をし、高分子領域と低分子領域を除くように切断して分級ノボラック樹脂を得ることができる。例えば、分級方法はアルカリ可溶性樹脂が部分的に溶解することができる溶媒または溶媒の組合を用いてアルカリ可溶性樹脂を選択的に洗浄する方法、アルカリ可溶性樹脂を溶媒に溶解して析出する方法、溶媒と混合可能な非溶媒から析出する方法、希薄によって望ましい分画分子量を得ることができる予備スケールサイズ排除クロマトグラフィから析出する方法などが使われる。
【0029】
フェノール系化合物の具体的な例としては、フェノール(phenol)、o−クレゾール(ortho−cresol)、m−クレゾール(meta−cresol)、p−クレゾール(para−cresol)、2,5−キシレノール(2,5−xylenol)、3,5−キシレノール(3,5−xylenol)、3,4−キシレノール(3,4−xylenol)、2,3,4−トリメチルフェノール(2,3,4−trimethylphenol)、4−t−ブチルフェノール(4−t−butylphenol)、2−t−ブチルフェノール(2−t−butylphenol)、3−t−ブチルフェノール(3−t−butylphenol)、3−エチルフェノール(3−ethylphenol)、2−エチルフェノール(2−ethylphenol)、4−エチルフェノール(4−ethylphenol)、3,3−メチル−6−t−ブチルフェノール(3,3−methyl−6−t−butylphenol)、4−メチル−2−t−ブチルフェノール(4−methyl−2−t−butylphenol)、2−ナフトール(2−naphthol)、1,3−ジヒドロキシナフタレン(1,3−dihydroxynaphthalene)、1,7−ジヒドロキシナフタレン(1,7−dihydroxynaphthalene)または1,5−ジヒドロキシナフタレン(1,5−dihydroxynaphthalene)などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合され用いてもよい。
【0030】
アルデヒド系化合物の例としては、ホルムアルデヒド(formaldehyde)、パラホルムアルデヒド(paraformaldehyde)、アセトアルデヒド(acetaldehyde)、プロピオンアルデヒド(propionaldehyde)、ベンズアルデヒド(benzaldehyde)、フェニルアルデヒド(phenylaldehyde)、−フェニルプロピオンアルデヒド(alpha−phenylpropionaldehyde)、−フェニルプロピオンアルデヒド(beta−phenylpropionaldehyde)、o−ヒドロキシベンズアルデヒド(ortho−hydroxybenzaldehyde)(サリチルアレデヒド(salicylaldehyde))、m−ヒドロキシベンズアルデヒド(meta−hydroxybenzaldehyde)、p−ヒドロキシベンズアルデヒド(para−hydroxybenzaldehyde)、グルタルアルデヒド(glutaraldehyde)、グリオキサル(glyoxal)、o−メチルベンズアルデヒド(ortho−methylbenzaldehyde)またはp−メチルベンズアルデヒド(para−methylbenzaldehyde)などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合され用いてもよい。
【0031】
ケトン系化合物の例としては、アセトン(acetone)、メチルエチルケトン(methylethylketone)、ジエチルケトン(diethylketone)、メチルフェニルケトン(methyphenylketone)(アセトンフェノン(acetophenone))、ジフェニルケトン(diphenylketone)などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合され用いられてもよい。
【0032】
フェノール化合物とアルデヒド化合物またはケトン系化合物間の付加−縮合の反応は酸触媒の存在の下で行われる。例えば、約60℃以上約250℃以下の温度で、約2時間以上約30時間以下にかけて付加−縮合反応が行われてもよい。酸触媒の例としては、シュウ酸(oxalic acid)、ギ酸(formic acid)、トリクロロ酢酸(trichloroacetic acid)、p−トルエンスルホン酸(para−toluenesufonic acid)などを含む有機酸、塩酸(hydrochloric acid)、硫酸(sulfuric acid)、過塩素酸(perchloric acid)、リン酸(phosphoric acid)などを含む無機酸、酢酸亜鉛(acetic acid zinc salt)、酢酸マグネシウム(acetic acid magnesium salt)などを含む二価金属塩などが挙げられる。これらの酸触媒を混合して用いてもよい。
【0033】
分級ノボラック系樹脂のポリスチレンで換算した重量平均分子量が約20000g/mol未満の場合、分級ノボラック系樹脂がアルカリ現像液に簡単に溶解して失われる。分級ノボラック系樹脂の重量平均分子量が約30000g/mol超過の場合、フォトレジスト組成物の露光部と非露光部でのアルカリ現像液に対する溶解度の差が小さく、鮮明なフォトレジストパターンを形成することが困難である。したがって、分級ノボラック系樹脂は重量平均分子量が約20000g/mol以上30000g/mol以下であることが望ましい。望ましくは、重量平均分子量は約21000g/mol以上29000g/mol以下であり、より望ましくは22500g/mol以上27500g/mol以下である。分級ノボラック系樹脂は3以下の狭い多分散指数を有してもよく、望ましくは2.5以下、より望ましくは2以下多分散指数を有する。
【0034】
分級ノボラック系樹脂はガラス転移点(glass transition temperature、Tg)が約120℃以上約150℃以下であってもよい。これによって、フォトレジストパターンの一般的な熱処理工程の約120℃以上約140℃以下でも本発明の実施形態に係るフォトレジスト組成物を用いて製造したフォトレジストパターンは変成されない。これによって、本発明の実施形態によると、例えば,約150℃以上の高温でもフォトレジスト組成物を用いて製造したフォトレジストパターンは熱によって変成されないフォトレジストパターンの高耐熱性を確保してもよい。
【0035】
分級ノボラック系樹脂がフォトレジスト組成物全体の重量に対して約10重量%未満の場合、フォトレジストパターンの耐熱性が低く、熱処理工程でフォトレジストパターンが形状を維持することができず簡単に崩れることもある。また、ノボラック系樹脂が約25重量%超過の場合、フォトレジストパターンの除去が難しくフォトレジストパターンに簡単にクラック(crack)が生じることがある。したがって、分級ノボラック樹脂はフォトレジスト組成物全体重量の約10重量%以上約25重量%以下であることが望ましく、より望ましくは12重量%以上23重量%以下、さらに望ましくは15重量%以上20重量%以下である。
【0036】
アルカリ可溶性樹脂は異なる種類の分級ノボラック系樹脂を含んでもよい。一例として、分級ノボラック系樹脂それぞれはメタクレゾールおよびパラクレゾールを40:60以上60:40以下の重量比で混合したフェノール混合物を、ホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た樹脂であってもよい。本発明の他の実施形態として、例えば、アルカリ可溶性樹脂はメタクレゾールおよびパラクレゾールを約60:40の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第1分級ノボラック系樹脂と、メタクレゾールおよびパラクレゾールを約50:50の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第2分級ノボラック系樹脂を含んでもよい。
【0037】
(b)溶解抑制剤
溶解抑制剤はキノンジアジド系化合物を含む。具体的に、キノンジアジド系化合物はキノンジアジドスルホン酸エステル化合物(quinone diazide sulfonic acid ester compound)、ジアゾナフトキノン(diazonaphthoquinone;DNQ)ともいう。キノンジアジドスルホン酸エステル化合物はヒドロキシ基を有するフェノール系化合物(バックボーンともいう)とキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物を反応させて得るようにしてもよい。
【0038】
ヒドロキシ基を有するフェノール系化合物の具体的な例としては、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、トリ(p−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェニル)エタン、4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ジフェノールなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0039】
キノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物の具体的な例としては、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド、o−キノンジアジドスルホニルクロライドなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0040】
例えば、キノンジアジド系化合物は、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンを、トリエチルアミンなどを含む塩基の存在の下でo−キノンジアジドスルホニルクロライドと反応させた後、後処理を通じて分離することによって得るようにしてもよい。フェノール系化合物とキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物のモル比はバックボーンに対するDNQの比がバックボーンのヒドロキシル基の数に基づいて1:1またはその以下のキノンジアジド化合物を形成するように選択される。例えば、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンはo−キノンジアジドスルホニルクロライドと1:1、1:2、1:3のモル比で反応またはこれらの平均組合せで反応して縮合してもよい。後処理の一例で、反応物を水と混合して望む化合物を沈殿させ、濾過および乾燥して粉末上の生成物を得てもよい。あるいは、反応物を2−ヘプタノンなどを含むレジスト溶媒で処理し、水洗し、相分離し、蒸留または平衡フラッシュ蒸留で溶媒を除去してレジスト溶媒中の溶液の状態で生成物を得てもよい。平衡フラッシュ蒸留は液体混合物の一部を蒸留させて、生成された蒸気を液状と十分に接触させて平衡が形成されれば蒸気と液状で分離する一種の連続蒸留を意味する。
【0041】
溶解抑制剤がフォトレジスト組成物の全体重量に対して約1重量%未満の場合、溶解抑制剤は非露光部の分級ノボラック系樹脂がアルカリ現像液に溶解するのを抑制できないこともある。溶解抑制剤が約10重量%超過の場合、露光部の分級ノボラック系樹脂がアルカリ現像液に溶解できないことがある。したがって、溶解抑制剤はフォトレジスト組成物全体重量の約1重量%以上約10重量%以下であることが望ましい。
【0042】
(c)第1添加剤
第1添加剤は下記化学式(1)で示すベンゾ−ル類化合物を含む。
【0043】
【化5】

【0044】
化学式(1)で、R1、R2およびR3はそれぞれ独立的に水素原子、1〜10の炭素原子数を有するアルキル基または1〜10の炭素原子数を有するアルキルヒドロキシ基を示し、R1、R2およびR3のうち少なくとも1つはヒドロキシ基を示す。アルキル基は直鎖型または分枝鎖型を示してもよい。例えば、アルキル基はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1−ブチルまたは2−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチルまたは3−ペンチル、1,1−または2,2−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチルまたは3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−オクチル、3−オクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−デシル、シクロペンチル、1−メチルシクルロペンチル、シクルロヘキシル、2−メトキシエチル、2−エキトシエチル、2−メキトシプロピル、2−エキトシプロピルなどが挙げられる。これらを混合して用いてもよい。また、アルキルヒドロキシ基は直鎖型または分枝鎖型を示してもよい。例えば、アルキルヒドロキシ基は2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−ヒドロキシペンチル、2−ヒドロキシへキシル、ヒドロキシシクロへキシル、メチルヒドロキシシクロヘキシル、2,3−または2,4−ジヒドロキシメチル、ヒドロキシメチルシクロヘキシル、イノシチル(inocityl)、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチルなどが挙げられる。これらを混合して用いてもよい。
【0045】
第1添加剤は分級ノボラック系樹脂と、分級ノボラック系樹脂を溶解させるアルカリ現像液の相互作用を向上させることによって、フォトレジストパターンと下部膜の間に親水性溶媒の剥離膜が容易に浸透するようにする。これは分級ノボラック系樹脂と第1添加剤の相溶性官能基(例えば、フェノール性ヒドロキシ基)の水素結合による相互作用によるものであり、分級ノボラック系樹脂の塩基に溶解可能なフェノールヒドロキシ基のpKaを減少させ、分級ノボラック系樹脂の塩基溶解性を増加させるためである。これによって、フォトレジスト組成物によって製造されたフォトレジストパターンが容易に除去される。
【0046】
第1添加剤がフォトレジスト組成物の全体重量に対して0.1重量%未満の場合、分級ノボラック系樹脂とアルカリ現像液の間の相互作用を向上させることができず、フォトレジストパターンを除去することは困難である。第1添加剤が10重量%超過の場合、フォトレジストパターンの耐熱性が低下する。したがって、フォトレジスト組成物は約0.1重量%以上約10重量%以下の第1添加剤を含むことが望ましい。より望ましくは、フォトレジスト組成物は約0.1重量%以上約5重量%以下の第1添加剤を含むことが望ましい。
【0047】
(d)第2添加剤
第2添加剤は下記化学式(2)で示すアクリル供重合体を含む。
【0048】
【化6】

【0049】
化学式(2)で、R4、R5およびR6はそれぞれ独立的に水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、R7は水素原子価置換または非置換された炭素原子数1〜6の炭化水素を示し、R8は置換または非置換のベンジル基またはフェニル基を示し、m、nおよびkはそれぞれ独立的に1〜99の自然数を示し、m+n+k=100を示す。例えば、アルキル基はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1、1−または2,2−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−オクチル、3−オクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−デシル、シクロペンチル、1−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−メトキシプロピル、2−エトキシプロピルなどが挙げられる。置換された炭化水素は炭化水素の水素原子価炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のハイドロキシアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基または炭素原子数3〜6のシクロアルキル基、炭素原子数3〜6であり、少なくとも1つの水素が酸素、窒素、シリコンなどで置換されたシクアルキル基などの作用基で置換されたものを意味する。
【0050】
第2添加剤はフォトレジストパターンの下部膜をエッチングするための硝酸含有量が高いエッチング液によるフォトレジストパターンの内部のストレスを最小化させることによってフォトレジストパターンの表面にクラックが発生するのを防止してもよい。また、第2添加剤は、分級ノボラック系樹脂の使用によって、低い温度、例えば、約120℃未満でフォトレジストパターンの表面に簡単にクラックが発生するのを防止してもよい。
【0051】
第2添加剤は、不飽和カルボン酸とラジカル重合性化合物(例えば,コモノマ)を共重合として製造してもよい。不飽和カルボン酸の例としては、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸が挙られる。これらはそれぞれ単独でまたは混合され用いてもよい。ラジカル重合性化合物の具体的な例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ぺチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0052】
第2添加剤がフォトレジスト組成物全体重量の約0.1重量%未満の場合、外部温度および/または外部の化学物質によってフォトレジストパターンに簡単にクラックが形成される。第2添加剤が約10重量%超過の場合、フォトレジスト組成物の感度特性が低下する。したがって、第2添加剤はフォトレジスト組成物全体重量の約0.1重量%以上約10重量%以下であることが望ましく、より望ましくは0.5重量%以上約9重量%以下である。
【0053】
第2添加剤の重量平均分子量が約5000g/mol未満の場合、フォトレジストパターンに形成されたクラックの発生を防止することができず、第2添加剤の重量平均分子量が約10000g/mol超過の場合、フォトレジスト組成物の感度特性が低下する。したがって、第2添加剤の重量平均分子量は約5000g/mol以上約10000g/mol以下であることが望ましく、より望ましくは6000g/mol以上9000g/mol以下である。
【0054】
e)有機溶媒
有機溶媒の例としては、エーテル類、グリコールエーテル類、エチレングリコールアルキルエーテルアセテート類、ジエチレングリコール類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類、芳香族炭化水素類、ケトン類、エステル類などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。具体的に、有機溶媒の例は乳酸エチル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、アニソール(anisole)、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメテルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルアセテート、ブチルアセテート、ペンチルアセテート、エトキシエチルプロピオネートなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0055】
f)その他
フォトレジスト組成物はアルカリ可溶性樹脂、溶解抑制剤、第1および第2添加剤と、有機溶媒の他に、界面活性剤、接着増進制などをさらに含んでもよい。界面活性剤、接着増進制などの含有量はアルカリ可溶性樹脂、溶解抑制剤、第1および第2添加剤の含有量を考慮して決めてもよい。ただし、界面活性剤、接着増進制などの含有量は溶解抑制剤、第1および第2添加剤の反応に影響を与えるのを防止するためにフォトレジスト組成物全体重量の約0重量%以上約1重量%以下に考慮することが望ましい。
【0056】
界面活性剤はフォトレジスト組成物の塗布性や現象性を向上させることができる。界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンオクチルフェ二ルエーテル(poly oxyethyleneothylphenyl ether)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(poly oxyethylenenonylphenyl ether)、商品名、F171、F172、F173(大日本インク社)、商品名、FC430、FC431(住友3M社)、商品名、KP341(信越化学工業社)などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0057】
接着増進剤は下部膜とフォトレジストパターンの接着性を向上させることができる。接着増進剤の例としては、カルボキシル基、メタクリル基、イソシアネート基、エポキシ基などの反応性置換基を有するシランカップリング剤などが挙げられる。シランカップリング剤の具体的例としては、−メタアクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(gamma−metha acryloxypropyltrimethoxysilane)、ビニルトリアセトキシシラン(vinyltriacetoxysilane)、ビニルトリメトキシラン(vinyltrimethoxysilane)、−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン(gamma−isocyanatopropyltriethoxysilane)、−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン)(beta−3,4−epoxy cyclo hexylehtyltrimethoxysilane)などが挙げられる。これらはそれぞれ単独でまたは混合して用いてもよい。
【0058】
本発明の実施形態に係るフォトレジスト組成物の粘度は約3cP(centi poise)以上約15cP以下であってもよい。フォトレジスト組成物はパターンニングされてもよい。本発明の一実施形態に係るフォトレジスト組成物を用いたパターン形成方法は、基板の上にフォトレジスト組成物でフォトレジストフィルムを形成し、フォトレジストフィルムを、例えば、UV、g−ライン、i−ラインなどで露光し、露光されたフォトレジストフィルムを現像してパターンされたフォトレジストを形成し、基板をエッチングしてパターンを形成することを含んでもよい。現像液は望ましくは、水溶性塩基性現像液であってもよい。フォトレジスト組成物を用いることによって、120℃未満の処理温度でまたはエッチング液の存在の下でクラックを形成しないフォトレジストパターンを形成することができる。
【0059】
以下では具体的な実施例および比較例を参照して本発明の実施形態に係るフォトレジスト組成物に対して具体的に説明する。
【実施例1】
【0060】
(a−1)メタクレゾールおよびパラクレゾールを約60:40の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第1分級ノボラック系樹脂約12.0重量%、(a−2)メタクレゾールおよびパラクレゾールを約50:50の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第2分級ノボラック系樹脂約8.0重量%、(b)2,6−ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−2,5−ジメチルベンジル]−4−メチルフェノールと1,2−ナフトキノンジアジド5−フォニルクロライドを反応モール比約1:2.2で縮合させたキノンジアジド系化合物約7重量%、(c)1,3−ジヒドロベンゼン(1,3−dihydrobenzene)約0.5重量%、(d)昭和高分子社の重量平均分子量約8000g/molのSPCY−シリーズ(商品名)アクリル供重合体約0.5重量%、(e)有機溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)約36.5重量%およびエチルラクテート(EL)約35.5重量%に混合し、フッ素樹脂フィルタで濾過して粘度が約15cPのフォトレジスト組成物を製造した。第1および第2分級ノボラック系樹脂のガラス転移点はそれぞれ約120℃であった。
【実施例2】
【0061】
(a−1)メタクレゾールおよびパラクレゾールを約60:40の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第1分級ノボラック系樹脂約12.0重量%、(a−2)メタクレゾールおよびパラクレゾールを約50:50の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/molの第2分級ノボラック系樹脂約8.0重量%、(b)2,6−ビス[4−ヒドロキシ-3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−2,5−ジメチルベンジル]−4−メチルペノルと1,2−ナフトキノンジアジド−5−フォニルクロライド(1,2−naphthoquinonediazide−5−sulfonic acid chloride)を反応モール比約1:2.2で縮合させたキノンジアジド系化合物約7重量%、(c)1,2,3−トリヒドロベンゼンピロガロール酸(1,2,3−trihydrobenzene pyrogallic acid)約0.5重量%、(d)昭和高分子社の重量平均分子量約8000g/molのSPCY−シリーズ(商品名)アクリル供重合体約0.5重量%、(e)有機溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)約36.5重量%およびエチルラクテート(EL)約35.5重量%に混合し、フッ素樹脂フィルタで濾過して粘度が約15cPのフォトレジスト組成物を製造した。第1および第2分級ノボラック系樹脂のガラス転移点はそれぞれ約120℃であった。
【0062】
[比較例1〜6]
下記表1のように比較例1〜6に係るフォトレジスト組成物を製造した。
【0063】
【表1】

【0064】
A−1:メタクレゾールおよびパラクレゾールを約60:40の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/mol、ガラス転移点約120℃を有する第1分級ノボラック系樹脂。
【0065】
A−2:メタクレゾールおよびパラクレゾールを約50:50の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約20000g/mol、ガラス転移点約120℃を有する第2分級ノボラック系樹脂。
【0066】
A−3:メタクレゾールおよびパラクレゾールを約60:40の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約16000g/mol、ガラス転移点約100℃を有する第3分級ノボラック系樹脂。
【0067】
A−4:メタクレゾールおよびパラクレゾールを約50:50の重量比で混合したフェノール混合物をホルムアルデヒドと反応させた後、分級して得た重量平均分子量約15000g/mol、ガラス転移点約100℃を有する第4分級ノボラック系樹脂。
【0068】
B:2,6−ビス[4−ヒドロキシ-3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−2,5−ジメチルベンジル]−4−メチルフェノールと1,2−ナフトキノンジアジド−5−フォニールクロライドを反応モール比約1:2.2で縮合させたキノンジアジド系化合物。
【0069】
C−1:1、3−ジハイドロベンゼン。
【0070】
C−2:1、2、3−トリヒドロベンゼンピロガロール酸。
【0071】
D−1:昭和高分子社の重量平均分子量約8000g/molのSPCY−シリーズ(商品名)アクリル供重合体。
【0072】
D−2:昭和高分子社の重量平均分子量約20000g/molのSPCY−シリーズ(商品名)アクリル供重合体。
【0073】
E:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)。
【0074】
F:エチルラクテート(EL)。
【0075】
フォトレジストパターンの形成
実施例1、2および比較例1〜6のフォトレジスト組成物をそれぞれヘキサメチルジシラザン(hexamethyldisilazane)で処理されたシリコンウェハ上にスピンコーティングし、ホットプレートで約90℃で約60秒間プレ−ベイキング(pre−baked)して約1.50μmのフォトレジスト膜を形成した。フォトレジスト膜が形成されたシリコンウェハをNSR−2005 i9C I−ラインステッパの(ニコン社、NA=0.57,=0.60)を使い露光量を段階的に変化させながら露光させた。続いて、露光されたフォトレジスト膜を約110℃で約60秒間熱処理した後、約2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液を用いて約60秒間現像してフォトレジストパターンを形成した。
【0076】
フォトレジストパターンの特性評価
(1)耐クラック性評価
実施例1、2および比較例1〜6のフォトレジスト組成物を用いて形成したフォトレジストパターンそれぞれにT−01(商品名、東友FINE−CHEM社製、韓国)を加えた後、フォトレジストパターンの表面での均熱程度を顕微鏡で観察して、その結果を、常に良い(◎)、良い(○)、普通(△)および悪い(×)で下記表2に示した。
【0077】
(2)ストリップ特性評価
実施例1、2および比較例1〜6のフォトレジスト組成物を用いて形成したフォトレジストパターンそれぞれにPRS−2000(東友FINE−CHEM社製、韓国)を使い除去した後、シリコンウェハ表面を観察して、その結果を、非常に良い(◎)、良い(○)、普通(△)および悪い(×)で下記表2に示した。
【0078】
(3)耐熱性評価
実施例1、2および比較例1〜6のフォトレジスト組成物を用いて形成したフォトレジストパターンそれぞれを約150℃で約150秒の間熱処理した後、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた熱処理前後プロファイルを比較して、その結果を、変わらない(◎)、少し変わる(○)、普通(△)および非常に変わる(×)で下記表2に示した。
【0079】
【表2】

【0080】
表2を参照すれば、実施例1および2を、比較例1〜6と比較すると、耐クラック性およびストリップ特性が良いことがわかる。 また、実施例1および2によると、約120℃のガラス転移点を有する分級ノボラック系樹脂を用いることによって、フォトレジストパターンが約150℃でも変形されないことがわかる。
【0081】
表示基板の製造方法
以下、図1〜図7を参照して、本発明の実施形態に係る表示基板の製造方法について詳細に説明する。
【0082】
図1を参照すれば、ベース基板110上にゲート金属層および第1フォトレジストパターン210を形成する。第1フォトレジストパターン210をエッチング防止膜として用いてゲート金属層をパターニングして、ゲート線121およびゲート電極123を含むゲートパターンを形成する。ゲート金属層はアルミニウム層およびモリブデン層(図示せず)を含む二重膜構造で形成される。
【0083】
図2を参照すれば、ゲートパターンを含むベース基板110上にゲート絶縁層130、半導体層140a、オーミックコンタクト層140bおよびソース金属層150を順次形成する。ソース金属層150はモリブデンを含む第1金属膜M1、アルミニウムを含む第2金属膜M2およびモリブデンを含む第3金属膜M3を含む三重膜構造で形成される。
【0084】
ソース金属層150を含むベース基板110上に第2フォトレジストパターン220を形成する。第2フォトレジストパターン220はソース金属層150を含むベース基板110上にアルカリ可溶性樹脂約10重量%以上約25重量%以下、キノンジアジド系化合物を含む溶解抑制剤約1重量%以上約10重量%以下を含む。下記化学式(1)で示すベンゾ−ル類化合物を含む第1添加剤約0.1重量%以上約10重量%以下、下記化学式(2)で示すアクリル供重合体を含む第2添加剤約0.1重量%以上10重量%以下および有機溶媒を含むポジティブ型フォトレジスト組成物を含むフォトレジスト膜を形成し、フォトレジスト膜をマスク300を用いて露光させた後、現像して形成してもよい。
【0085】
【化7】

【0086】
【化8】

【0087】
化学式(1)で、R1、R2およびR3はそれぞれ独立的に水素原子、1〜10の炭素原子数を有するアルキル基または1〜10の炭素原子数を有するアルキルヒドロキシ基を示し、R1、R2およびR3のうち少なくとも1つはヒドロキシ基を示し、化学式(2)で、R4、R5およびR6はそれぞれ独立的に水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、R7は水素原子価置換または非置換された炭素原子数1〜6の炭化水素を示し、R8はベンジル基またはフェニル基を示し、m、nおよびkはそれぞれ独立的に1〜99の自然数を示し、m+n+k=100を示す。置換された炭化水素は非置換された炭化水素の水素原子価アルキル基、ハイドロキシアルキル基、アルコキシ基または炭素原子数3〜6のシクロアルキル基などの作用基を意味する。
【0088】
図2に示すように、マスク300は光を遮断する遮光部310、光の一部だけ透過させる半透光部320および光を透過させる透光部330を含む。遮光部310と対応するフォトレジスト膜は現像液によって除去されずソース金属層150上に第1の厚さd1で残留する。第1の厚さd1はフォトレジスト膜の初期の厚さと実質的に同一であってもよい。半透光部320と対応するフォトレジスト膜は、一部は現像液によって除去され、一部が残留する。これによって、半透光部320と対応する領域には、フォトレジスト膜が第2の厚さd2で残留する。第2の厚さd2は第1の厚さd1より薄い。透光部330と対応するフォトレジスト膜は現像液によって除去される。これによって、フォトレジスト膜はパターニングされて第1の厚さd1を有する第1の厚さ部TH1と第2の厚さd2を有する第2の厚さ部TH2を含む第2フォトレジストパターン220を形成する。第1の厚さ部TH1は以後工程でソースパターンが形成される領域に形成される。フォトレジスト組成物は光感度が良いため、微細の大きさの第1の厚さ部TH1および第2の厚さ部TH2を安定した形態で形成してもよい。
【0089】
第2フォトレジストパターン220を形成した後、第2フォトレジストパターン220を含むベース基板110は熱処理されてもよい。熱処理によって第2フォトレジストパターン220とソース金属層150の間の接着力が向上する。熱処理工程は約140℃以上約150℃以下の温度で行われる。フォトレジスト組成物によって形成された第2フォトレジストパターン220は熱処理工程を経ても変成されない。また、フォトレジスト組成物によって形成された第2フォトレジストパターン220は熱処理工程を経ても、第2フォトレジストパターン220の側壁は、ベース基板110の表面を基準とした傾斜角(θ)が熱処理工程前後に実質的に殆ど変化がない。傾斜角(θ)の変化は約0°以上約15°以下であってもよく、好ましくは約5°以上約10°以下であってもよい。したがって、熱処理工程前の第2フォトレジストパターン220の形状は熱処理工程後の第2フォトレジストパターン220の形状と実質的に同一であってもよい。
【0090】
図3に示すように、第2フォトレジストパターン220をエッチング防止膜によりソース金属層150をエッチングし、続いてオーミックコンタクト層140bおよび半導体層140aをエッチングする。例えば、ソース金属層150は、第1、第2および第3金属膜M1、M2、M3を同時にエッチングしてもよい。統合エッチング液を用いてエッチングしてもよい。統合エッチング液は硝酸を含んでもよい。フォトレジスト組成物によって形成された第2フォトレジストパターン220は統合エッチング液を用いても、その表面にクラックが発生しない。また、第2フォトレジストパターン220の側壁面がソース金属層150のエッチング面と実質的に同一であってもよい。
【0091】
以下、図3〜図7では三重膜構造のソース金属層150を便宜上1つの層で示して説明する。
【0092】
図3を参照すれば、ソース金属層150がパターニングされることによって、ベース基板110上にデータ線152およびデータ線152と接続された予備電極パターン154が形成される。データ線152はゲート線121と交差し、予備電極パターン154はゲート電極123上にゲート電極123と重なる。
【0093】
続いて、データ線152および予備電極パターン154と、第2フォトレジストパターン220をエッチング防止膜としてオーミックコンタクト層140bおよび半導体層140aをエッチングする。これによって、予備電極パターン154下部に予備アクティブパターン142が形成され、データ線152下部にラインパターン(図示せず)が形成される。予備アクティブパターン142は半導体パターン142aおよびオーミックコンタクトパターン142bを含む。
【0094】
図4を参照すれば、第2フォトレジストパターン220の第2の厚さ部TH2を除去して残留パターン222を形成する。第2フォトレジストパターン220の厚さを第2の厚さd2ほど除去することによって、第2の厚さ部TH2は除去され、第1の厚さ部TH1は第3の厚さd3ほど残留する残留パターン222を形成する。残留パターン222を通じて予備電極パターン154の一部が露出する。
【0095】
図5を参照すれば、残留パターン222をエッチング防止膜で利いて予備電極パターン154の一部を除去して、データ線152と接続されたソース電極156およびソース電極156と離隔されたドレイン電極158を形成する。これによって、データ線152、ソース電極154およびドレイン電極156を含むソースパターンがベース基板110上に形成される。
【0096】
予備電極パターン154は統合エッチング液を用いてパターニングしてもよい。フォトレジスト組成物を用いて形成された残留パターン222は統合エッチング液による内部または外部ストレスを殆ど受けない。これによって、残留パターン222の表面にはクラックが発生しない。
【0097】
続いて、ソース電極156およびドレイン電極158をエッチング防止膜として、ソース電極156およびドレイン電極158の間で露出した予備アクティブパターン142のオーミックコンタクトパターン142bを除去する。これによって、ソース電極156およびドレイン電極158の間で半導体パターン142aの一部が露出するアクティブパターン146が形成される。
【0098】
残留パターン222は図4および図5で説明した工程を経るにもかかわらず、変成またはその表面にクラックが発生しない。したがって、図5の「SP」で表示した部分と同じようにソース電極156およびドレイン電極158のエッチング面はアクティブパターン146のエッチング面と実質的に同一であってもよい。すなわち、アクティブパターン146がソース電極156およびドレイン電極158に比べて相対的に突出しないことがある。また、データ線152とラインパターン144のエッチング面が実質的に同一であってもよい。
【0099】
図6を参照すれば、残留パターン222をストリップ溶液を用いて除去する。残留パターン222は高耐熱性を有しながら、容易に除去することができ、ソースパターンの形成工程の信頼性を向上させることができる。
【0100】
ゲート電極123、ソース電極156およびドレイン電極158の間のチャネル部CHを含むアクティブパターン146、ソース電極156およびドレイン電極158を含む薄膜トランジスタSWを有するベース基板110上に、連続してパッシベーション層160および平坦化層170を形成する。
【0101】
図7を参照すれば、パッシベーション層160および平坦化層170をパターニングしてドレイン電極158の一端部を露出させるコンタクトホールCNTを形成する。平坦化層170は省略されることもある。
【0102】
続いて、コンタクトホールCNTが形成されたベース基板110上に電極層を形成し、電極層をパターニングして画素電極180を形成する。画素電極180はコンタクトホールCNTを通じてドレイン電極158とコンタクトして薄膜トランジスタSWと電気的に接続される。
【0103】
本発明の実施形態では、コンタクトホールCNTを形成する工程および電極層をパターニングする工程をそれぞれ別の工程で説明したが、コンタクトホールCNTおよび電極層は1つのマスクを用いてパターニングしてもよい。
【0104】
本発明の実施形態によれば、耐熱性を向上させながらもフォトレジストパターンを容易に除去することができ、フォトレジストパターンにクラックが発生するのを最小化することができる。さらに、1つのマスクを用いてアクティブパターンおよびソースパターンを形成する工程を含む薄膜トランジスタの製造方法で、アクティブパターンがソースパターンに比べて突出するのを防止することができる。
【0105】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと理解される。
【符号の説明】
【0106】
110 ベース基板
121 ゲート線
123 ゲート電極
130 ゲート絶縁層
140a 半導体層
140b オーミックコンタクト層
146 アクティブパターン
150 ソース金属層
M1、M2,M3 第1、第2、第3金属膜
152 データ線
154 予備電極パターン
156 ソース電極
158 ドレイン電極
160 パッシベーション層
170 平坦化層
180 画素電極
210、220 第1、第2フォトレジストパターン
222 残留パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリ可溶性樹脂と、
キノンジアジド系化合物を含む溶解抑制剤と、
下記化学式(1)で示すベンゾール類化合物を含む第1添加剤と、
下記化学式(2)で示すアクリル供重合体を含む第2添加剤と、
有機溶媒と、
を含むことを特徴とするフォトレジスト組成物。
【化1】


【化2】


(前記化学式(1)で、R1、R2およびR3はそれぞれ独立的に水素原子、1〜10の炭素原子数を有するアルキル基または1〜10の炭素原子数を有するアルキルヒドロキシ基を示し、R1、R2およびR3の中で少なくとも1つはヒドロキシ基を示し、前記化学式(2)で、R4、R5およびR6はそれぞれ独立的に水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、R7は水素原子価置換または非置換された炭素原子数1〜6の炭化水素を示し、R8はベンジル基またはフェニル基を示し、m、nおよびkはそれぞれ独立的に1〜99の自然数であって、m+n+k=100である)。
【請求項2】
前記アルカリ可溶性樹脂は、
分級タイプのノボラック系樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項3】
前記分級タイプのノボラック系樹脂のガラス転移点は120℃以上150℃以下であることを特徴とする請求項2に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項4】
前記分級タイプのノボラック系樹脂の重量平均分子量は20000g/mol以上30000g/mol以下であることを特徴とする請求項2に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項5】
前記溶解抑制剤は、
少なくとも1つのヒドロキシ基を有するフェノール系化合物とキノンスルホン酸ハロゲン化合物を反応させたエステール化合物であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項6】
前記第2添加剤の重量平均分子量は5000g/mol以上10000g/mol以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項7】
前記第2添加剤は、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ぺチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトル(メタ)アクリレート、ペノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートでからなる群から選ばれた少なくとも1つが不飽和カルボン酸と供重合されたことを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項8】
前記アルカリ可溶性樹脂は、
メタクレゾールおよびパラクレゾールを60:40の重量比で混合したフェノール混合物を用いた第1分級ノボラック系樹脂と、
メタクレゾールおよびパラクレゾールを50:50の重量比で混合したフェノール混合物を用いた第2分級ノボラック系樹脂と、を含むことを特徴とする請求項第1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項9】
10重量%以上25重量%以下の前記アルカリ可溶性樹脂、1重量%以上10重量%以下の前記溶解抑制剤、0.1重量%以上10重量%以下の前記第1添加剤、0.1重量%以上10重量%以下の前記第2添加剤および有機溶媒を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項10】
ベース基板上にゲート線およびゲート電極を含むゲートパターンを形成し、
前記ゲートパターンを含む前記ベース基板上に、ゲート絶縁層、半導体層、オーミックコンタクト層およびソース金属層を形成し、
前記ソース金属層を含む前記ベース基板上に、アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド系化合物を含む溶解抑制剤、下記化学式(1)で示すベンゾ−ル類化合物を含む第1添加剤、下記化学式(2)で示すアクリル供重合体を含む第2添加剤および有機溶媒を含むフォトレジスト組成物を用いてフォトレジストパターンを形成し、
前記フォトレジストパターンをエッチング防止膜として前記ソース金属層をパターニングしてデータ線、ソース電極およびドレイン電極を含むソースパターンと、前記ソース電極およびドレイン電極下部に形成されたアクティブパターンを形成し、
前記ソースパターンおよび前記アクティブパターンを含む前記ベース基板上に前記ドレイン電極と電気的に接続された画素電極を形成すること特徴とする表示基板の製造方法。
【化3】


【化4】


(前記化学式(1)で、R1、R2およびR3はそれぞれ独立的に水素原子、1〜10の炭素原子数を有するアルキル基または1〜10の炭素原子数を有するアルキルヒドロキシ基ことを示し、R1、R2およびR3のうち少なくとも1つはヒドロキシ基を示し、前記化学式(2)で、R4、R5およびR6はそれぞれ独立的に水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、R7は水素原子価置換または非置換された炭素原子数1〜6の炭化水素を示し、R8はベンジル基またはフェニル基を示し、m、nおよびkはそれぞれ独立的に1〜99の自然数であって、m+n+k=100)である。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−95746(P2011−95746A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238319(P2010−238319)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【出願人】(503454506)東友ファインケム株式会社 (42)
【Fターム(参考)】