説明

プリント包装装置、これを用いたプリント作成装置、および、プリント作成方法

【課題】同一のプリンタで複数サイズのプリントを作成した場合にも、各プリントサイズに対応する適切なサイズの包装袋にプリントを自動で包装することのできるプリント包装装置、これを用いたプリント作成装置およびプリント作成方法を提供する。
【解決手段】プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて決定された寸法の包装袋を作製し、作製した包装袋にプリントを封入することにより、上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文に応じた1枚または複数枚の写真プリントを包装してプリント製品とするプリント包装装置、このプリント包装装置を用いたプリント作成装置およびプリント作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラボ店やプリントサービス業者に対して写真プリント作成の注文が行われると、ラボ店やプリントサービス業者は、注文に応じたプリントを作成し、作成したプリントやインデックスプリント、写真フィルム等を、DP袋と呼ばれるプリント・フィルム収納袋に収納して顧客へ渡している。DP袋には、顧客情報、注文情報(プリント枚数、サイズ等)およびプリント料金などの情報が記録されている。すなわち、DP袋は、プリントおよびフィルムを収納して保管する袋であると同時に、プリント作成における作業票でもあり、注文管理票も兼ねている。
【0003】
DP袋へ仕上がりプリントおよび写真フィルム等を収納するに際しては、プリントおよび写真フィルム等とDP袋との照合作業が行われる。しかし、この照合は、手間の掛かる作業である。これに対し、照合作業を行わずにプリントを収納袋に収納でき、そのプリントの注文情報を、収納袋を開封せずに参照できる方法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、1オーダ分の写真プリントと、そのオーダの処理に対応する料金が記録された記録媒体とを、該記録媒体が写真プリントの上に置かれた状態で写真袋に梱包して写真製品とすることが記載されている。写真袋は、上面が透明な樹脂フィルムとされており、一番上に置かれた記録媒体の情報が写真袋の外から読み取れるようになっている。さらに、料金が記録された記録媒体には、料金のほかにも、発注内容や発注者情報が表示され、写真袋(DP袋)に様々な情報を印字する必要がないとされている。
【0005】
また、特許文献2には、写真プリントと注文情報プリントをプリント収納袋(DP袋)に順次入り込ませるようにした写真処理機において、プリント収納袋を透明または半透明の袋にするとともに、注文情報プリントを写真プリントの上に配置することが記載されている。
【0006】
このような写真プリントの作成・包装方法によれば、プリントと収納袋(DP袋)との照合が不要である。さらに、プリントとともにオーダープリントを作成し、プリントの最上部にオーダープリントを配置することによって、注文情報、料金等を表示でき、DP袋等にこれらの情報を改めて記録する必要もない。
【特許文献1】特許3551402号公報
【特許文献2】特開2003−35938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
注文されるプリントサイズは、ネガからのプリントに最も一般的なLサイズのほか、2Lサイズや、デジタルカメラによる撮影画像データからのプリントに用いられるDSCサイズ、DSCWサイズと呼ばれるサイズなど複数種類あり、顧客によって適宜選択されている。
また、プリント注文の受付け方法は、顧客がラボ店等に立ち寄って注文する方法のほかに、近年では、コンビニエンスストアや各種店舗に設置されたプリント注文自動受付機から顧客が自分で注文入力を行う方法や、顧客のパソコンから注文入力を行ってインターネットを介して注文する方法なども多く利用されている。
【0008】
そのため、ラボ店やプリントサービス業者には、各種サイズのプリントの注文がランダムに入ってくる。ラボ店やプリントサービス業者では、それに応じて、同一プリンタで各注文に応じた各種サイズのプリントを順次作成する。
【0009】
しかしながら、特許文献1の方法では、写真プリントや料金等が記録された記録媒体(オーダープリント)とともに、ネガシートも写真袋に入れるため、写真袋のサイズは、写真プリントのサイズ(例えば、一般的なLサイズ)に対して非常に大きなものとなっている。そのため、各種サイズのプリントを同じ写真袋に入れることはできるが、写真袋の中でプリントが動いて乱れてしまうという問題がある。また、オーダープリントを写真プリントと同等のサイズで作成した場合には、最前面に配置されるべきオーダープリントの上に写真プリントが移動して、表示された注文情報が隠れてしまうこともある。
【0010】
また、特許文献2の方法では、プリント収納袋の形状が固定されているので、プリント収納袋よりも大きなサイズのプリントを収納することはできず、プリント収納袋に対応する特定サイズ以下のプリントしか収納できない。プリント収納袋を各種のプリントサイズに対応するように十分大きなサイズに設定した場合には、上記特許文献1の場合と同様の問題を生じる。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、同一のプリンタで複数サイズのプリントを作成した場合にも、各プリントサイズに対応する適切なサイズの包装袋にプリントを自動で包装することのできるプリント包装装置、これを用いたプリント作成装置およびプリント作成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて決定された寸法の包装袋を作製し、作製した前記包装袋に前記プリントを封入するプリント包装装置を提供する。
【0013】
ここで、上記プリント包装装置は、
長尺なシート状の包装材料を供給する供給手段と、
前記長尺な包装材料を引き出して2枚重ね合わせた所定長さの被製袋部分をセットするセット手段と、
前記被製袋部分の前記包装材料幅方向端部を接着する第1接着手段と、
前記被製袋部分の前記包装材料長手方向端部を接着する第2接着手段と、
前記包装材料を前記長手方向に切断する切断手段と、
前記被製袋部分のプリント挿入口以外が閉じられて成る前記包装袋に、前記プリント挿入口からプリントを挿入する挿入手段と、
前記包装袋に挿入する前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記セット手段、前記第1接着手段および前記第2接着手段の1以上を制御する制御手段と、を有するのが好ましい。
【0014】
また、前記セット手段は、前記包装材料をその長手方向に折り返して2枚重ね合わせ、前記所定長さの被製袋部分をセットするのが好ましい。
【0015】
また、前記制御手段は、前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記セット手段によりセットする前記被製袋部分の長さを制御することにより、前記包装袋の長さを調整するのが好ましく、
前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記第1接着手段による接着位置を制御することにより、前記包装袋の幅を調整するのが好ましい。
【0016】
また、前記第1接着手段によって接着された前記包装材料の非包装袋部分を切り取る切取手段をさらに有するのが好ましく、
前記プリントを前記包装袋に挿入する前に前記プリントのサイズに応じて前記プリントの向きを90度回転する回転手段をさらに有するのが好ましい。
【0017】
また、本発明は、記録媒体に画像を形成してプリントを作成する画像形成手段と、上記のいずれかに記載のプリント包装装置と、を有するプリント作成装置を提供する。
【0018】
ここで、前記画像形成手段または前記プリント包装装置が、前記プリントを前記包装袋に挿入する前に前記プリントのサイズに応じて前記プリントの向きを90度回転する回転手段を有するのが好ましい。
【0019】
また、前記画像形成手段は、同一の前記包装袋に封入する複数の前記プリントのサイズが異なる場合には、同一サイズの前記プリントが連続するように前記プリントの作成順を変更し、作成した順に前記プリントを前記プリント包装装置に供給するのが好ましい。
【0020】
また、本発明は、記録媒体に画像を形成してプリントを作成し、
前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて包装袋の寸法を決定し、
決定された前記寸法の包装袋を作製し、
作製された前記包装袋に前記プリントを封入するプリント作成方法を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、1件のプリント注文に対応するプリントのサイズまたは枚数に応じてプリント包装袋のサイズを決定し、その1件分のプリントに対応する適切な大きさのプリント包装袋を作製するので、注文ごとに複数サイズのプリントを作成した場合にも、プリントを安定性が良く整頓された状態で包装したプリントパックを作製することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明に係るプリント包装装置、これを用いたプリント作成装置、および、プリント作成方法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明のプリント作成方法を実施する本発明のプリント作成装置の一実施形態の概略構成を示す概念図である。
図1に示すプリント作成装置10は、プリント注文を受けて注文に応じたプリントを作成し、そのプリントのサイズおよび枚数に応じた寸法の包装袋を作製し、1件の注文ごとにプリントを包装袋に包装(パッキング)してプリントパック製品とするものであり、画像形成手段であるプリンタ12と、製袋・包装手段であるパッカー14とを有している。このパッカー14は、本発明のプリント包装装置の一実施形態である。また、プリンタ12には画像処理装置16が接続されており、画像処理装置16には受付機18が接続されている。
【0024】
受付機18は、プリント注文を受けた画像の画像データおよびプリント注文内容のデータ(プリント注文情報とする)を取得し、取得したデータをプリント作成処理のために画像処理装置16へ送る。画像処理装置16には、1台または複数台の受付機18を接続することができる。
受付機18は、例えば、ミニラボ店や写真店、コンビニエンスストア、駅、大型ショッピングセンターなど、各種店舗の店頭や店舗内などに設置され、顧客が自分でプリント注文入力を行うことのできるプリント注文の専用機である。また、例えば、ミニラボ店等に設置され、インターネットその他の有線または無線の通信手段を介して送られてきた画像データおよびプリント注文情報を受信してプリント注文を受け付ける装置であってもよいし、ミニラボ店等に設置され、顧客からのプリント注文を受けてオペレータが受付機18を操作することによって、画像データおよびプリント注文情報を取得する装置であってもよい。もちろん、1台の受付機18が上記のうちの複数の機能を有していてもよい。
【0025】
また、プリント注文は、顧客のパソコン等からインターネット等の通信手段を介して行われてもよいし(いわゆるネット注文)、顧客の携帯電話等から無線通信手段を介して行われてもよい。この場合には、顧客のパソコンや携帯電話等が、受付機18として機能し、顧客のパソコンや携帯電話等から送られた画像データおよびプリント注文情報が画像処理装置16へ送信される。
【0026】
受付機18による画像データの取得方法としては、画像データの記録メディア(メモリカード、光ディスク、磁気ディスク等)に記録されたデータを読み出す方法、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話等に接続してデジタルカメラ等の内部に記憶されている画像データを読み出す方法、インターネットその他の有線または無線の通信手段を介して送られてきた画像データを受信する方法などがある。受付機18には、記録メディアのドライバ、デジタルカメラ等との接続端子、ネットワーク接続部、無線通信部などが適宜設けられている。また、受付機18は、フィルムスキャナを備え、写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って画像データを取得できるようにしてもよい。
いずれの場合にも、画像データの取得源である記録メディアや写真フィルム等は、受付機18による画像データ取得の後直ちに顧客に返却されるのが好ましい。
【0027】
プリント注文情報は、プリントサイズおよびプリント枚数、顧客(プリント注文者)または各注文を識別可能な情報を含み、その他にも、その画像に施す画像処理の指定など、顧客から指定されたプリント作成に関する各種の情報を含んでいてもよい。
受付機18は、顧客またはオペレータによって受付機18に備えられたキーボード、マウス、タッチパネルなどの入力手段から入力されたプリント注文内容をプリント注文情報として取得する。また、受付機18は、インターネット等の通信手段を介して送信されてきたプリント注文情報を受信して取得する。
【0028】
画像処理装置16は、受付機18が取得した画像データおよびプリント注文情報を受け取って、受け取った画像データに注文内容に応じた画像処理を施してプリント用画像データを生成し、生成したプリント用画像データをプリント作成装置10へ出力する。
画像処理装置16で実施する画像処理には、特に限定はなく、画像の拡大/縮小(電子変倍処理)、階調補正、色/濃度補正、彩度補正、シャープネス処理等の各種の画像処理を行うことができる。これらの画像処理は、公知の方法で実施すればよい。
【0029】
また、画像処理装置16は、受付機18から送られたプリント注文情報に基づいて、オーダープリントを作成するためのオーダープリント用データを生成してプリント作成装置10へ出力する。オーダープリントには、顧客または各注文を識別可能な情報、プリントサイズ、プリント枚数などのプリント注文情報に加え、画像処理装置16または受付機18等で生成されたプリント料金などのプリント注文内容に関する情報を記録することができる。
さらに、画像処理装置16は、注文1件分の画像データの最後のデータ(プリント用画像データまたはオーダープリント用データ)を供給した後、件の区切りを示すソート情報をプリント作成装置10へ出力する。
【0030】
また、画像処理装置16は、受付機18から受け取ったプリント注文情報のうちプリントサイズとプリント枚数の情報を、プリント作成装置10のパッカー14(後述する制御部46)に送る。パッカー14は、このプリントサイズとプリント枚数の情報に基づいて注文1件分のプリント用の包装袋を作製する。
【0031】
上述したように、プリント作成装置10は、プリンタ12とパッカー14とを有している。プリント作成装置10は、画像処理装置16から出力されたデータの順に、プリント注文に応じたプリントおよびオーダープリントを作成し、作成した仕上がりプリントおよびオーダープリントを1件の注文ごとに仕分けし、仕分けした1件の注文ごとのプリントを、その1件分のプリントのサイズおよび枚数に応じた寸法に作製された包装袋にパッキング(包装)して、プリントパック製品を作製する。
プリントの包装には透明または半透明の包装材を用い、注文1件分のプリントの最上位または最下位にオーダープリントを重ね、その記録面を外側に向けた状態で包装する。これにより、パックされたままで各件のプリントを識別でき、さらには料金等の情報を得ることができる。このオーダープリントは、写真プリントとほぼ同じサイズまたはそれ以下のサイズで作成される。
【0032】
プリンタ12は、画像処理装置16から出力されたデータを受け取って、出力された順に、プリント注文に応じたプリントおよびオーダープリントを作成する。
プリンタ12は、本発明のプリント作成装置の画像形成手段を構成するもので、本実施形態においては、画像データに基づいて感光材料を露光することにより潜像を形成した後、現像処理を施して、画像データに応じた可視像を再生するデジタルフォトプリンタである。
【0033】
なお、本発明のプリント作成装置を構成する画像形成手段は、本実施形態には限定されず、画像データに基づいて可視像を形成できるものであれば、どのような方式のものであってもよい。例えば、デジタルフォトプリンタ以外にも、高品質な画像を形成でき、本発明のプリント作成装置に好適に利用可能な画像形成手段として、電子写真方式により画像を記録する電子写真プリンタ、インクジェット記録方式によるインクジェットプリンタなどが挙げられる。
また、画像記録媒体としては、普通紙、塗工紙、フィルム、各種繊維のシート状物などを、利用する記録方式によって記録可能である限り、特に制限することなく用いることができる。
【0034】
図1に示すプリンタ12は、画像処理装置16から供給されたプリント用画像データおよびオーダープリント用データに応じて、感光材料(印画紙)Aを露光して潜像を形成し、所定の湿式現像処理を施した後、乾燥させて、仕上がりプリントP(プリント、オーダープリント)とする。
【0035】
プリンタ12には、感光材料Aを巻回してなる感光材料ロールを収容するマガジン20が、2個装填可能とされている。感光材料Aは、マガジン20から排出されるまでの各処理工程を、搬送ローラ対や搬送ガイド等の通常の搬送手段によって、所定の位置を所定の速度で搬送される。
感光材料Aは、マガジン20から引き出されて、カッタ22によってプリントサイズに応じて切断され、バックプリンタ24によってバックプリントを記録された後、所定の露光位置に供給される。
【0036】
画像処理装置16から供給された画像データ(プリント用画像データおよびオーダープリント用画像データ)は、制御部28に供給される。
制御部28は、供給された画像データに応じて露光ユニット26を制御する。
露光ユニット26は、画像データに応じて変調した光ビームL(記録光)を主走査方向に偏向して、前記露光位置に入射する。一方、感光材料Aは、前記露光位置に位置されつつ、主走査方向と直交する副走査方向に走査搬送される。従って、感光材料Aは、画像に応じて変調された光ビームLによって二次元的に走査露光され、潜像を記録される。潜像を記録された感光材料Aは、順次、現像部30に供給される。
【0037】
潜像を形成された感光材料Aは、現像部30において、各処理槽に搬送されて、現像、漂白/定着、水洗の各処理を順次施され、次いで、乾燥部32において、ヒータ等によって乾燥され、搬送部34を経て、仕上がりプリントPとして、パッカー14(そのプリント集積部38)に排出される。
なお、パッキングされない大きなサイズのプリントは、搬送部34には搬送されず、乾燥部32から上方の大サイズプリント排出部36に排出される。搬送路の切り替えは、切り替えガイドを用いる方法等の公知の方法で行えばよい。
【0038】
パッカー14は、本発明のプリント包装装置を構成するものであり、本発明のプリント作成装置の製袋・包装手段として機能する。図1の例のパッカー14は、長尺なシート状の包装材料から、プリンタ12で作成された1件分のプリントのサイズおよび枚数に応じてそのプリント用の包装袋を作製し、作製した包装袋に1件分の仕上がりプリントおよびオーダープリントをパッキング(袋詰め包装)してプリントパックを作製するもので、プリント集積部38と、包装用シート供給部40と、製袋・包装部42と、製品収容部44と、パッカー14の全体の動作を制御する制御部46とを有している。
【0039】
プリント集積部38は、集積ガイド47と、ストッパ48とを備えている。プリント集積部38は、製袋・包装部42において作製される包装袋に、そのプリント挿入口から注文1件分のプリントPを挿入する挿入手段として機能する。
プリントPの集積ガイド47は、プリンタ12によって作成されて排出されたプリントPを受け取って集積するもので、プリントPの搬送方向先端側(図1中右側)を製袋・包装部42において作製される包装袋のプリント挿入口に向けて、下方へ傾斜して配置されている。集積ガイド47の先端部には、開閉可能なストッパ48が設けられている。ストッパ48は、通常の状態では集積ガイド47の先端を閉塞している。したがって、搬送部54から搬出されたプリントPは、一旦、集積部58に集積される。
【0040】
プリント集積部38は、画像処理装置16から送られたソート情報によって、注文1件分のプリントP(オーダープリントを含む)が集積ガイド47に集積されたことを検知すると、ストッパ48を開放して、集積ガイド47上のプリントPを製袋・包装部42へ投入し、次のプリントPが集積ガイド47に排出される前にストッパ48を閉塞する。
なお、1件分のプリントPを集積し終えたことの検出は、画像処理装置16からのプリント注文情報と、プリンタ12またはパッカー14の適部に配置されたプリントPの検出器および枚数カウンタとから行ってもよいし、オーダープリントの検出手段によって、写真プリントの先頭または末尾に作成され搬送されるオーダープリントを検出することによって行ってもよい。
【0041】
包装用シート供給部40には、包装袋の材料となる長尺な包装用シートSがロール状に巻回された包装材ロール50が装填されている。包装用シートSは、透明または半透明のシートである。また、本実施形態においては、後述する製袋・包装部42において、包装用シートSをヒートシールすることにより包装袋を形成するので、包装用シートSとしては、熱可塑性プラスチックのシートが用いられる。
なお、製袋・包装部42における製袋方法として、ヒートシール以外の方法、例えば、接着剤を用いた接着手段などを用いる場合には、包装用シートSは、熱可塑性プラスチックには限定されない。
【0042】
包装用シート供給部40は、制御部46の制御によって、包装用シートSを包装材ロール50から引き出して、ガイドロール52および図示しない搬送ローラ対等によって所定の経路を搬送し、製袋・包装部42へ供給する。
【0043】
製袋・包装部42は、プリントPの包装袋となる被製袋部分をセットするためのチャック54および袋形成ガイド棒56と、ガイド板58と、第1接着手段である第1シーラー60と、第2接着手段である第2シーラー62と、包装用シートSを切断するカッター64とを有している。
図2に、製袋・包装部42の構成をより詳細に示す。図2(a)は、製袋・包装部42を図1に対して左側から見た図であり、図2(b)は、右側から見た図である。また、図1が、包装用シートSによる被製袋部分70の形成前の状態を示しているのに対し、図2(a)および(b)は、包装用シートSによる被製袋部分70がセットされた状態を示している。以下、図1および図2を参照して説明する。
【0044】
チャック54は、ガイド板58に対して集積ガイド47の側で包装用シートSの先端部を把持する把持具である。図2(a)に示すように、チャック54は、包装用シートSの幅方向の両端部に1組ずつ計2組配置されている。
【0045】
袋形成ガイド棒56は、図1の位置(待機位置)から、チャック54によって先端が把持された包装用シートSを押しながらガイド板58のチャック54と反対側の面(図1中右側の面)に沿って下方へ移動することによって、包装用シート供給部40から包装用シートSを引き出して、ガイド板58に沿って2枚重ね合わされた被製袋部分を形成する。
図2(b)に示すように、袋形成ガイド棒56は、被製袋部分70の略中央で分割されており、包装用シートSの幅方向(以下、単に、幅方向ともいう)に移動可能とされている。すなわち、被製袋部分70を形成するときには、包装用シートSの領域に配置されて包装用シートSを引き出すことができ、被製袋部分70を形成した後には、被製袋部分70の輪の部分から抜き出すことができる構成とされている。
【0046】
ガイド板58は、包装用シートSの幅よりも広幅で、被製袋部分70が形成される領域よりも下方まで延びる平板である。ガイド板58の少なくとも第1シーラー60および第2シーラー62に対向する領域(シール領域)は、ヒートシール温度に耐え得る耐熱材料で構成されている。
【0047】
第1シーラー60は、被製袋部分70の図2(b)における左右両側の端部、すなわち、包装用シートSの幅方向の両端部をそれぞれヒートシールするもので、被製袋部分70の幅方向に並んで2つ配置されている。第1シーラー60は、加熱部(ヒーター)を有しており、図中、上下方向に移動しながら包装用シートSを加熱および必要に応じて加圧して、包装用シートSが2枚重ね合わされた被製袋部分70の両端部を接着させる。さらに、第1シーラー60は、加熱後のシール領域を冷却する手段を有していてもよい。また、ヒートシールを行わないときは、第1シーラー60は、ガイド板58から離れた位置に退避する。
【0048】
第1シーラー60は、制御部46の制御により、被製袋部分70の幅方向の加熱位置(シール位置)を変更する。
第1シーラー60は、加熱素子を幅方向に延びるライン状に配置したサーマルヒーターを有している。第1シーラー60のヒーター幅は、幅広に設けられており、その加熱領域が選択可能とされている。したがって、第1シーラー60の被製袋部分70に対する幅方向の位置はそのままに、ヒーターの加熱領域を選択することによって、被製袋部分70の加熱位置を変更することができる。本実施形態では、被製袋部分70のシール位置から外側の全領域が接着され、シール位置によって異なるシール幅が形成される。
【0049】
なお、シール位置が異なる場合にも、常に一定のシール幅でシールするようにしてもよい。この場合には、シール位置によっては、シール部分よりも外側は未接着部分となる。
また、別の形態として、第1シーラー60は、加熱領域を選択せず、第1シーラー60自体が被製袋部分70に対して幅方向に移動可能とすることにより、シール位置を変更できるようにしてもよい。この場合には、第1シーラー60のヒーター幅が十分広ければ、被製袋部分70のシール位置から外側の全領域が接着され、ヒーター幅を狭くすれば、シール位置によっては、シール部分よりも外側が未接着部分となる。
【0050】
第2シーラー62は、チャック54の直下方に配置されている。第2シーラー62は、被製袋部分70の図2における上端部、すなわち、包装用シートSの長手方向の端部をヒートシールするもので、被製袋部分70(包装用シートS)の全幅に亘る長さの加熱部を有している。第2シーラー62は、ガイド板58の図中上部に対向する位置において、ヒートシール時はガイド板58に接し、ヒートシールを行わないときはガイド板58から退避するように移動する。
第2シーラー62は、被製袋部分70が第1シーラー60によって両端部が接着された包装袋72とされ、この包装袋72にプリントPが挿入された後、ガイド板58に接する位置に移動して、包装袋72の上端のプリント挿入口を加熱および加圧し、必要に応じてその後冷却して、2枚重ね合わされた包装用シートSを接着させる。
【0051】
第2シーラー62は、2枚の包装用シートSを接着して十分な強度を得られる幅のヒーターを有していればよい。また、本実施形態では、第2シーラー62は、包装用シートSの全幅に亘る長さの加熱部を有しているが、包装用シートSの幅よりも短い加熱部を有し、包装用シートSの幅方向に移動しながら被製袋部分70の全幅領域をシールするものとしてもよい。
【0052】
なお、第1シーラー60および第2シーラー62によるヒートシール方式としては、直接加熱方式(熱板シール方式)以外にも、インパルスシール方式、高周波シール方式、超音波シール方式等、各種のヒートシール方式を利用することができる。
また、別の形態として、第1シーラー60および第2シーラー62に代えて、ヒートシール方式以外の方法で包装用シートSを接着する手段を用いてもよい。例えば、溶剤や固着剤等の接着剤を用いて接着する手段や、圧着手段や、縫合手段など、各種の接合・接着手段を利用することができる。
【0053】
カッター64は、チャック54の直上方に、包装用シートSの全幅に亘って配置されている。カッター64は、第2シーラー62によるシール位置の上流側で包装用シートSを切断し、封がされた包装袋72を包装用シートSから切り離してプリントパック80とする。
製袋・包装部42で得られたプリントパック80は、図3に示すように、下端部が輪とされ、左右両側の端部と上端部がシールされた包装袋72にプリントPが包装されたものとなる。
【0054】
製袋・包装部42で作製されたプリントパック80は、搬送ローラ対66によって搬送され、製品ガイド68に案内されて、製品収容部44に収容される。
【0055】
制御部46は、パッカー14の各部の動作を制御する。
また、制御部46は、画像処理装置16から送られたプリントサイズとプリント枚数の情報に基づいて、包装する1件分のプリント用の包装袋72の寸法を決定し、決定した寸法の包装袋72を作製する。包装袋72の寸法の決定およびそれに応じた包装袋72の作製については、後に詳述する。
【0056】
次に、パッカー14におけるパッキングシーケンスについて図4を参照して説明する。図4は、パッカー14の各部の各工程における動作を説明する模式図である。
【0057】
まず、図4(a)に示すように、包装材ロール50から包装用シートSを引き出し、引き出された包装用シートSの先端をチャック54によってチャックする。このとき、袋形成ガイド棒56は、カッター64よりも上方の待機位置にある。また、第1シーラー60および第2シーラー62はそれぞれ退避位置にあり、カッター64も袋形成ガイド棒56の移動経路ならびに包装用シートSおよびプリントPの搬送経路から退避している。
【0058】
次に、図4(b)に示すように、袋形成ガイド棒56が、チャック54によって先端をチャックされた包装用シートSを押しながら、ガイド板58のチャック54と反対側の面に沿って下方へ移動する。
袋形成ガイド棒56の移動量は、プリントPのサイズから決定された包装袋72の寸法に応じて設定される。袋形成ガイド棒56の移動により、その移動量に応じた所定の長さ(深さ)の被製袋部分70がセットされる。
【0059】
被製袋部分70がセットされると、図4(c)に示すように、第1シーラー60によって、被製袋部分70の幅方向両端部を加熱溶着(熱融着)する。第1シーラー60は、図4(a)に示す退避位置からガイド板58の方へ移動し、被製袋部分70の底部を支持する袋形成ガイド棒56の直上から被製袋部分70の開口端へ、図中下から上へ、ガイド板58に所定の圧力で接しながら移動する。これにより、被製袋部分70の幅方向両端部が接着され、上端部のみが未接着の開口部となった包装袋72が形成される。
第1シーラー60による被製袋部分70の加熱位置すなわちシール位置は、プリントPのサイズから決定された包装袋72の寸法に応じて設定される。
ヒートシール後の第1シーラー60は、退避位置へ戻る。
【0060】
次に、図4(d)に示すように、2組のチャック54が互いに近付く方向に、すなわち包装袋72の中心側に移動して、包装袋72の開口(プリント挿入口)を開く。このとき、包装袋72の開放を補助するために送風機を用い、包装袋72の開口に向けてエアーを吹き込むことにより包装袋72の中央部においても2枚の包装用シートSを離れさせて、包装袋72の内部を開くようにするのも好ましい。
【0061】
チャック54を移動して包装袋72を開口させた後、ストッパ48を外して、集積ガイド47に集積したプリントPを集積ガイド47に沿って滑らせて、開口した包装袋72に落とし込む。図4(d)は、包装袋72にプリントPが挿入された状態を示している。
【0062】
袋形成ガイド棒56は、包装袋72の外側へ移動して包装袋72から抜けて、待機位置へ戻る。上述したように、袋形成ガイド棒56は中央で分割されており(図2(b)参照)、それぞれを包装袋72の外側へ移動させて、包装袋72から抜き出すことができる。
なお、袋形成ガイド棒56は、包装袋72の底部を支持する機能も有するので、第1シーラー60によるシールおよびプリントPの挿入の後に抜き出すのが好ましいが、プリントPの挿入前に抜き出してもよいし、第1シーラー60によるシール方向の変更(上から下へシールするなど)等によりシール時の包装袋72(被製袋部分70)の形状を安定させられれば、第1シーラー60によるシールの前に抜き出してもよい。袋形成ガイド棒56を第1シーラー60によるシールの後に抜き出す場合には、包装袋72の底部に袋形成ガイド棒56の径程度の空隙が残るが、プリントPに比して非常に小さい空隙であるため問題は無く、実質的に包装袋72の幅方向端部は閉じているといえる。また、この空隙を包装袋72の空気抜き穴として機能させることもできる。
【0063】
次に、図4(e)に示すように、第2シーラー62によって包装袋72の開口部を加熱溶着する。第2シーラー62は、図4(a)に示す退避位置からガイド板58へ向かって移動し、包装袋72の上端部を第2シーラー62とガイド板58との間で押圧しながら加熱する。これにより、包装袋72の開口部が接着されて封じられる。包装袋72の長さ(深さ)は、プリントPのサイズに応じて設定されており、第2シーラー62によるシール位置は、包装袋72に挿入されたプリントPの上端から所定の間隔をおいた位置となる。
【0064】
その後、カッター64によって包装袋72の上部をカットして、長尺な包装用シートSから切り離し、チャック54による把持を解放して、プリントパック80を下方(搬送ローラ対66)へ送る。このプリントパック80は、搬送ローラ対66によって搬送され、製品ガイド68に案内されて、製品収容部44に収容される(図1参照)。
カッター64によってカットされた包装用シートSの端部は、チャック54に把持され、以下、同様にして、次の1件分のプリントP用の包装袋72の作製およびプリントPの包装が行われる。
【0065】
次に、本実施形態における包装袋72のサイズの決定方法について詳細に説明する。
上述したように、制御部46は、プリント集積部38に集積される1件分のプリントPのサイズおよび枚数に応じて、1件分のプリントPを収納するのに適切な包装袋72の寸法を決定し、その結果に基づいて、パッカー14の各部を制御する。
すなわち、制御部46は、袋形成ガイド棒56の移動量を制御することによって包装袋72の長さ(深さ)を制御し、第1シーラー60によるシール位置を制御することによって、包装袋72の幅を制御する。また、包装袋72の寸法に応じて、包装用シート供給部40からの包装用シートSの供給量や、第1シーラー60のシール方向移動量や、各部材の動作タイミングも適宜変更する。
ここで、包装袋72の寸法とは、包装袋72のプリント封入領域の寸法をいうものとする。
【0066】
プリンタ12で作成されるプリントPのサイズとしては、例えば、フィルムからのプリントの汎用サイズであるLサイズ(89mm×127mm)や、2Lサイズ(127mm×178mm)、デジタルスチルカメラ(DSC)からのプリントの汎用サイズであるDSCサイズ(89mm×119mm)、DSCWサイズ(127mm×169mm)が挙げられる。
【0067】
本実施形態においては、制御部46は、プリントサイズに応じて袋形成ガイド棒56の移動量を変化させて、包装袋72の深さを決定する。この移動量は、包装袋72が各プリントサイズの規定の長さに所定の余裕分(例えば、20mm)を加えた深さとなるように予め設定しておけばよい。また、包装袋72の深さは、挿入されるプリントPの対角線長さより短く設定するのが好ましい。これにより、包装袋72の中でプリントPが回転するのを防ぐことができる。
【0068】
また、制御部46は、好ましい形態として、さらに、プリントPの枚数に応じて袋形成ガイド棒56の移動量を調整し、包装袋72をプリント枚数に応じたサイズにする。プリント枚数に応じて包装袋72の深さを調整することにより、プリント枚数の多少に係らず、適切なサイズの包装袋72を形成できる。
【0069】
ここで、包装袋72の適切なサイズとは、プリント封入時の安定性が良く、プリントPの整頓性が良いサイズを言う。例えば、包装袋72を大きなサイズにし、複数のサイズのプリントに対応するように、あるいは多数のプリントを包装できるようにすると、封入されたプリントPのサイズが包装袋72に対して小さい場合には、包装袋72の内部でプリントPが移動してばらばらになってしまい、安定性も整頓性も悪い。また、プリントPの移動により、一番表側に挿入したオーダープリントに他の写真プリントが被さり、表示されたプリント注文情報が隠されてしまうこともある。
これに対し、包装袋72を、そこに封入されるプリントPのサイズに対応した適切なサイズとすることにより、プリントPの移動を抑制することができ、プリントPの安定性および整頓性がよいプリントパック80を得ることができる。
【0070】
プリント枚数に応じた包装袋72の深さの算定は、例えば、次のようにして行うことができる。図5は、プリントPが封入された包装袋72(すなわちプリントパック80)の断面を模式的に示す図である。図5において、左側端部が包装袋72のプリント挿入口、右側端部が包装用シートSの輪で形成した包装袋72の底部である。
【0071】
包装袋72にプリントPを挿入するには、包装袋72の厚さ(図5中、上下方向長さ)として、挿入するプリントPの合計の厚さHpに加え、「包装袋厚さ方向マージン」Hmが必要であり、さらに、包装袋72の深さ(図5中、左右方向長さ)として、プリントPの長さLpに加え、その厚さに対応する「包装袋長さ方向マージン」Lm×2(上下分)が必要である。
したがって、プリントPのサイズ(長さ)および厚さと、「包装袋厚さ方向マージン」Hmと、「包装袋長さ方向マージン」Lmとから、プリント挿入前の包装袋72の深さ(=「プリント長」Lp+「プリント袋斜辺長」Lh×2)を算出する。
【0072】
具体的計算例を示す。
1枚のプリントPの厚さを0.25mmとし、包装袋厚さ方向マージンHmを5mmと設定し、包装袋長さ方向マージンLmを10mmと設定する。
プリント10枚を包装する場合は、「プリント袋斜辺長」Lhは、Lhを斜辺とし、Lmおよび(Hp+Hm)/2を一辺とする三角形についてみれば、
Lh=√(Lm2+((Hp+Hm)/2)2
=√(102+((0.25×10+5)/2)2
=10.7mm
と算出される。
また、プリント100枚を包装する場合は、同様にして、
Lh=√(102+((0.25×100+5)/2)2
=18mm
と算出される。
このように、プリントPを10枚入れる場合と、100枚入れる場合とでは、包装袋72に必要な深さはLh×2(上下分)=14.6mmだけ異なる計算になり、100枚を包装するには、10枚のときよりも、14.6mm長く包装袋72を作る必要がある。
【0073】
このようなプリント枚数に応じた包装袋72の長さの補正量、すなわち、袋形成ガイド棒56の移動量の補正量は、プリント1枚単位で計算し連続的に変更してもよいし、5枚単位や10枚単位などのように段階的に変更してもよい。
【0074】
同様の方法で、包装袋72の幅(マチ量)を決定し、調整してもよい。包装袋72の幅も調整することにより、収納するプリントPの収まりがさらに良くなる。包装袋72の幅の調整は、第1シーラー60によるシール位置を調整することで行う。
上述したように、第1シーラー60は、加熱素子をライン上に配置したサーマルヒータを用いているので、ヒーターの加熱領域を変更することによって、シール位置すなわち幅方向の溶着部の長さを変更できる。
【0075】
以下、プリント作成装置10の作用を説明する。
【0076】
受付機18は、プリント注文を受け付けると、画像データおよびプリント注文情報を画像処理装置16へ送る。このとき、画像データの取得源である記録メディアやデジタルカメラや写真フィルムは、受付機18によって画像データを取得した後、すぐに、顧客に返却されるのが望ましい。
【0077】
画像処理装置16は、受付機18から受け取った画像データにプリント注文情報に応じた画像処理を施してプリント用画像データおよびオーダープリント用データを作成してプリンタ12へ送り、また、注文1件の区切りを示すソート情報をプリンタ12およびパッカー14へ送る。さらに、画像処理装置16は、プリント注文情報に含まれるプリントサイズおよびプリント枚数の情報をパッカー14へ送る。
【0078】
プリンタ12は、画像処理装置16から受け取った画像データに基づいてプリントおよびオーダープリントを作成してパッカー14のプリント集積部38へ排出する。
【0079】
パッカー14では、制御部46が、画像処理装置16から受け取ったプリントサイズおよびプリント枚数の情報に基づいて、該当する1件分のプリント用の包装袋の寸法を決定し、包装袋の深さを決定する袋形成ガイド棒56の移動量、および、包装袋の幅を決定する第1シーラー60のシール位置(ヒーターの加熱領域)を決定する。また、制御部46は、決定した包装袋の寸法に応じて、包装用シート供給部40および製袋・包装部42の各部を制御する。
【0080】
包装用シート供給部40からは、所要長さの包装用シートSが引き出される。
そして、製袋・包装部42において、包装用シートSの先端がチャック54によってチャックされ、袋形成ガイド棒56によって所定長さの被製袋部分70がセットされ、第1シーラー60によって所定位置がシールされて、所定幅の包装袋72が形成される。
包装袋72が形成されると、チャック54が互いに接近する方向へ移動して、包装袋72の開口部を開口させる。
【0081】
パッカー14における包装袋72の作製までの工程は、プリンタ12におけるプリントPの作成と同期して、1件分のプリントPがプリント集積部38に集積し終えるまでに行うのが、生産効率の点で好ましい。
【0082】
1件分のプリントPがプリント集積部38に集積され、包装袋72が開口されると、プリントPのストッパ48が解除されて、1件分のプリントPが包装袋72に挿入される。
その後、包装袋72の開口部が第2シーラー62によってシールされてプリントパック80とされ、カッター64よって包装用シートSから切り離されて、製品収容部44へ送られる。
【0083】
このようにして作製されたプリントパック80は、プリントPのサイズおよび枚数に応じた適切なサイズの包装袋72に包装されており、プリントPが大きく乱れることがなく、形状が安定した整頓性の良いものとなっている。
【0084】
このように、プリント作成装置10によれば、プリント作成装置10において、プリントPに応じたサイズの包装袋を作製するので、複数サイズのプリントを自動包装できる。また、プリントサイズおよび枚数に応じて包装袋のサイズを変更することができるので、包装袋に必要以上の空間がない、プリントサイズに合った包装袋を形成することができ、プリントパックにおけるプリントの安定性および整頓性を高めることができる。
【0085】
なお、パッカー14は、第1シーラー60によるシールの後、余分なシール幅をカットする切取手段を有しているのも好ましい。この切取手段は、特に限定されず、各種の方法を利用することができるが、例えば、切刃をガイド板58に当てて第1シーラー60の移動方向と同一の方向(包装袋72の長さ方向)に移動するカッターにより構成し、第1シーラー60がシールを終えて退避し、袋形成ガイド棒56が包装袋72から抜き出された後に、ガイド板58上の包装袋72の幅方向両端部のシール部分に移動して、包装袋72のシール幅を所定幅だけ残して、余分を切り取るようにすればよい。
また、第1シーラー60を所定の狭い幅のヒーターで構成する場合には、ヒーターのすぐ外側に切刃を取り付け、第1シーラー60によって、ヒートシールを行うと同時に包装袋72のシール部分より外側の余分を切刃で切り取るようにしてもよい。
あるいは、包装袋72(プリントパック80)が包装用シートSから切り離された後に、回転刃など任意のカッターによってシール幅の余分を切り取るようにしてもよい。
【0086】
ところで、プリンタ12は、注文に応じた各種のサイズのプリントPを作成することができる。また、パッカー14は、プリンタ12が作成した各種のサイズのプリントPに応じた寸法の包装袋72を、幅が固定された長尺の包装用シートSから作製することができる。
ここで、包装用シートSを有効に利用するためには、プリンタ12またはパッカー14は、プリントPを包装袋72に挿入する前に、プリントPの挿入の向きを変更して、異なる件における、各種サイズのプリントPの幅方向(挿入方向に直交する方向)の差異を小さくするのが好ましい。
【0087】
すなわち、例えば、L(89mm×127mm)、2L(127mm×178mm)、DSC(89mm×119mm)、DSCW(127mm×169mm)の各サイズのプリントを作成する場合、ペーパー(感光材料A)としては、89mm幅(L、DSC)のものと127mm幅(2L、DSCW)のものが用いられている場合、プリントを作成した向きのまま、すなわちプリンタ12においてマガジン20から引き出された向きのまま包装すると、その幅方向の差分ΔWとして、使用するペーパー幅の差分と同じ、ΔW=127mm−89mm=38mmの差分が発生する。
この場合、包装時のプリントPの安定性の良い包装袋とするためには、包装袋の幅を上記差分に応じて変更して作製する必要がある。包装用シートSは、広幅のプリントPに対応できる幅のものが用意されるため、小さいプリントPに対しては、幅方向に包装用シートSの無駄が生じる。
【0088】
これに対し、例えば、LサイズとDSCサイズについては、プリントPの縦横方向を変更するようにすると、Lサイズの幅は長手方向長さの127mmとなって、127mm幅のペーパーで作成された2LやDSCWサイズの幅と等しくなり、DSCサイズの幅は長手方向の長さの119mmとなって、2LやDSCWサイズの幅との差分ΔWは、ΔW=127mm−119mm=8mmとなる。すなわち、幅方向の差分を小さくできる。
これにより、幅が固定された包装用シートSから包装袋を作製する際に、幅方向の包装用シートSの無駄をなくすことができる。
また、8mm程度の差分であれば、包装袋の幅を変更しなくてもプリントPの安定性をある程度は確保できるので、包装袋の幅を一定とした場合にも、プリントサイズの異なるプリントPを、安定した状態で包装することができる。
【0089】
このような、プリントPの向きの変更は、プリンタ12またはパッカー14において、プリントPを包装袋へ挿入する前に、プリントPを90度回転させることによって行えばよい。例えば、プリンタ12の搬送部34に、ターンテーブルなどの搬送路回転手段や吸着移動手段などのプリント回転移動手段を配置し、画像処理装置16からのプリントサイズの情報に応じて、ターンテーブルを回転させ、またはプリントPを吸着移動手段によって回転させて、プリントPの搬送方向に対する方向を90度変えた後、パッカー14のプリント集積部38へ排出するようにすればよい。パッカー14のプリント集積部38の上流に、同様のプリント回転移動手段を配置して、プリントPの向きを変更できるようにしてもよい。
【0090】
また、同一の注文件内で異なるプリントサイズが混在する場合には、同一サイズのプリントPがまとまるように、その件内でプリント順序を変更するのも好ましい。
例えば、画像処理装置16は、同一のプリント注文の中で、同一サイズのプリントPが連続して作成されるように、プリント用画像データを並べ替えてプリンタ12に出力する。さらに、大サイズのプリントPから作成するようにして、プリント集積部38の下部に、大サイズのプリントが排出されるようにするのも好ましい。ただし、オーダープリントは、上記に関わらず、プリントパック80の状態で外部から表示面が見えるように、プリントPの束の最下位または最上位に排出する。
このように、同一件内で同一サイズのプリントPをまとめることにより、複数のプリントサイズを含むプリント注文でも、自動的に包装でき、またその際の包装袋への挿入をより一層容易にでき、プリントパック80におけるプリントの安定性も高くできる。
【0091】
なお、上記の例では、第1シーラー60として、包装袋72(被製袋部分70)の幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に2つ配置されているが、第1シーラー60として、包装袋72の全幅に亘って配列されたヒーターを有するものを用いてもよい。この場合には、第1シーラー60の加熱領域を選択することにより、左右それぞれの両端部を選択的に加熱して接着することができる。
また、第1シーラー60が包装袋72の全幅に亘るヒーターを備える場合には、第1シーラー60が包装袋72の開口端部を接着する第2シーラー62を兼ねることもできる。
【0092】
また、上記の例では、1件分のプリントのサイズおよび枚数に応じて、そのプリントを包装する包装袋の深さおよび幅の両方を変更するようにしたが、本発明はこれには限定されず、包装袋の幅を固定し、深さのみを変更するようにしてもよい。
例えば、上述したプリントの回転を行うことにより、複数のプリントサイズのものを包装する場合でも、幅方向の差分を十分小さくできる場合には、包装袋の幅を固定とし、長さだけを変えてもよい。また、LサイズおよびDSCサイズ(いずれも幅89mm)のように、同一幅のプリントのみをパッカー14でパッキングする場合や、単一幅のペーパー(感光材料A)を用いて、プリンタ12において画像の形成向きを変更して同一幅のプリントを作成する場合などは、上記のように、幅が固定され、深さが自在に変更可能な包装袋を作製すればよい。
【0093】
また、上記の例では、1件分のプリントのサイズおよび枚数の両方に応じて、そのプリントを包装する包装袋の寸法を変更するようにしたが、本発明はこれには限定されず、プリントのサイズおよび枚数のいずれか一方に応じて、包装袋の寸法を変更するようにしてもよい。
例えば、パックするプリントの枚数に上限を設け、その枚数が挿入可能なマージンを設定しておき、プリントのサイズにのみ応じて包装袋の寸法を決めてもよい。
また、プリンタ12において作成するプリントのサイズが固定されている場合や、プリンタ12で作成したプリントのうち、パッカー14でパッキングするプリントサイズが固定されている場合には、プリント枚数にのみ応じて包装袋の寸法を決定すればよい。
【0094】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
上述のプリント作成装置10では、長尺な包装用シートSを長手方向に折り返して2枚重ね合わせて被製袋部分を形成し、包装袋を作製したが、包装用シートSに代えて、予め幅方向に2つ折りにされた長尺な包装用シートS1を用い、この包装用シートS1から包装袋を作製してもよい。この場合の製袋シーケンスを図6に示す。
【0095】
図6(a)に示すように、まず包装用シートS1の先端のやや上流側をチャック78で掴み、先端部を第2シーラー62で接着して包装袋の底部を作る。ここで、本実施形態におけるチャック78は、ガイド板58の包装用シートS1をガイドする側の面で包装用シートS1を把持するものである。包装袋の底部の形成に次いで、チャック78および第2シーラー62を包装用シートS1およびプリントPの搬送経路から退避させ、図6(b)のように、包装用シートS1の接着された先端部に袋形成ガイド棒56を引っ掛けて包装用シートS1を所定長さだけ引き出すことにより、被製袋部分70をセットする。
そして、図6(c)に示すように、被製袋部分70の幅方向端部を接着する。包装用シートS1の幅方向の一方の端部(図6では右側の端部)は輪になっているので、他方の端部(図6(c)では左側の端部)のみを、第1シーラー60によって接着する。これにより、三方が封じられた包装袋ができる。
【0096】
この包装袋の両端部を2組のチャック78で把持し、両チャック78を近づけるように移動させて包装袋の開口部を開く。あるいは、包装袋の開口部の対向する位置を2組の吸引吸着手段によって吸着保持し、両吸着手段を離れるように移動させて包装袋の開口部を開いてもよい。
以下、先の例と同様にして、プリントPを挿入し、包装袋の開口部を接着し、包装用シートS1から切り離して、プリントパックを作製する。
【0097】
この実施形態のように、2つ折りの状態で供給された包装用シートS1を用いる場合には、第1シーラー60は、包装用シートS1の一方の端部に対応する領域にのみ設ければよい。
また、袋形成ガイド棒56の移動量を一定とし、第2シーラー62を被製袋部分70の長さ方向に移動可能に構成して、第2シーラー62による開口部のシール位置を変更することにより、包装袋の深さを変更するようにしてもよい。この場合には、カッター64として押し切り用カッターを使用し、カッター64を第2シーラー62に伴って移動させて、包装袋の開口部のシール部直上をガイド板58の上で押し切りして、プリントパックを切り離すようにすればよい。
【0098】
これにより作製されたプリントパック82は、図7に示すように、包装用シートS1の幅方向の一端が輪となり、他の三方がヒートシールにより接着された包装袋74に、プリントPが収納されたものであり、包装袋74の寸法は、プリントPのサイズおよび枚数に応じて定められているので、過剰な隙間が無く、プリントPが安定した状態で収納されている。
【0099】
次に、本発明のさらに異なる実施形態について説明する。
図8は、本発明のプリント作成装置における本発明のパッカー(プリント包装装置)の他の例の概略構成を示す図である。図8のパッカー14Aが図1のパッカー14と異なる主要な点は、図1のパッカー14が、1つの包装材ロール50を備え、1枚の包装用シートSから包装袋72を作製するものであったのに対し、パッカー14Aは、2つの包装材ロール50A,50Bを備え、2枚の包装用シートS2,S3がそれぞれ包装袋の表裏面を構成するようにして、包装袋を作製する点である。
【0100】
図8に示すように、包装材ロール50Aおよび50Bからの包装用シートS2およびS3は、プリント集積部38によるプリント挿入部を挟むように、2方向から供給される。
供給された包装用シートS2およびS3の先端部は、2枚重ねた状態で前述の例と同様のチャック78に把持され、第2シーラー62によって接着される。これにより、包装袋の底部が形成される。続いて、チャック78および第2シーラー62を包装用シートS2,S3およびプリントPの搬送経路から退避させ、袋形成ガイド棒56を接着された包装用シートS2およびS3の先端部に引っ掛けて、包装用シートS2およびS3を所定長さだけ引き出すことにより、被製袋部分70をセットする。
【0101】
次に、被製袋部分70の幅方向両側の端部を第1シーラー60によって接着して、三方が接着された包装袋を形成し、以下、先の例と同様にして、包装袋の開口部を開き、プリントPを挿入し、包装袋74の開口部を接着し、カッター64によって包装用シートS2およびS3から切り離して、プリントパック84を作製する。
【0102】
これにより作製されたプリントパック84は、図9に示すように、包装用シートS2,S3の四方がヒートシールにより接着された包装袋76に、プリントPが収納されたものであり、包装袋76の寸法は、プリントPのサイズおよび枚数に応じて定められているので、過剰な隙間が無く、プリントPが安定した状態で収納されている。
【0103】
包装用シートS2,S3としては、異なる材質のものを用いても良い。例えば、オーダープリントが配置される側のシートには透明なものを用い、反対側のシートには不透明なものを用いるなど、適宜選択することができる。
また、本実施形態においても、袋形成ガイド棒56の移動量を一定とし、第2シーラー62を被製袋部分70の長さ方向に移動可能に構成して、第2シーラー62による開口部のシール位置を変更することにより、包装袋の深さを変更するようにしてもよい。
【0104】
なお、上記の例では、本発明のプリント包装装置を画像形成装置に接続して本発明のプリント作成装置を構成したが、本発明のプリント包装装置は、画像形成装置に接続せずに、プリント包装装置単体で用いることもできる。例えば、本発明のプリント包装装置は、既に作成されたプリントと、そのプリントのサイズおよび枚数の情報を取得し、1件分のプリントをそのプリントに応じた適切な寸法の包装袋で包装することもできる。
【0105】
以上、本発明に係るプリント包装装置、これを用いたプリント作成装置およびプリント作成方法について詳細に説明したが、本発明は上記種々の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明のプリント作成装置の一実施形態の概略構成を示す概念図である。
【図2】(a)は、製袋・包装部を図1中左側から見た図であり、(b)は、右側から見た図である。
【図3】プリントパックの概念図である。
【図4】(a)〜(e)は、パッキングシーケンスを説明する模式図である。
【図5】プリントパックの模式的断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態の製袋シーケンスを説明する模式図である。
【図7】プリントパックの概念図である。
【図8】本発明の他の実施形態の概略構成を示す概念図である。
【図9】プリントパックの概念図である。
【符号の説明】
【0107】
10 プリント作成装置
12 プリンタ
14、14A パッカー
16 画像処理装置
18 受付機
20 マガジン
22 カッター
24 バックプリンタ
26 露光ユニット
28 制御部
30 現像部
32 乾燥部
34 搬送部
36 大サイズプリント排出部
38 プリント集積部
40 包装用シート供給部
42 製袋・包装部
44 製品収容部
46 制御部
47 集積ガイド
48 ストッパ
50、50A、50B 包装材ロール
52 ガイドロール
54、78 チャック
56 袋形成ガイド棒
58 ガイド板
60 第1シーラー
62 第2シーラー
64 カッター
66 搬送ローラ対
68 製品ガイド
70 被製袋部分
72、74、76 包装袋
80、82、84 プリントパック
A 感光材料
P (仕上がり)プリント
S、S1、S2、S3 包装用シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて決定された寸法の包装袋を作製し、作製した前記包装袋に前記プリントを封入するプリント包装装置。
【請求項2】
長尺なシート状の包装材料を供給する供給手段と、
前記長尺な包装材料を引き出して2枚重ね合わせた所定長さの被製袋部分をセットするセット手段と、
前記被製袋部分の前記包装材料幅方向端部を接着する第1接着手段と、
前記被製袋部分の前記包装材料長手方向端部を接着する第2接着手段と、
前記包装材料を前記長手方向に切断する切断手段と、
前記被製袋部分のプリント挿入口以外が閉じられて成る前記包装袋に、前記プリント挿入口からプリントを挿入する挿入手段と、
前記包装袋に挿入する前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記セット手段、前記第1接着手段および前記第2接着手段の1以上を制御する制御手段と、を有する請求項1に記載のプリント包装装置。
【請求項3】
前記セット手段は、前記包装材料をその長手方向に折り返して2枚重ね合わせ、前記所定長さの被製袋部分をセットする請求項2に記載のプリント包装装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記セット手段によりセットする前記被製袋部分の長さを制御することにより、前記包装袋の長さを調整する請求項2または3に記載のプリント包装装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて、前記第1接着手段による接着位置を制御することにより、前記包装袋の幅を調整する請求項2〜4のいずれかに記載のプリント包装装置。
【請求項6】
前記第1接着手段によって接着された前記包装材料の非包装袋部分を切り取る切取手段をさらに有する請求項2〜5のいずれかに記載のプリント包装装置。
【請求項7】
前記プリントを前記包装袋に挿入する前に前記プリントのサイズに応じて前記プリントの向きを90度回転する回転手段をさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載のプリント包装装置。
【請求項8】
記録媒体に画像を形成してプリントを作成する画像形成手段と、
請求項1〜6のいずれかに記載のプリント包装装置と、を有するプリント作成装置。
【請求項9】
前記画像形成手段または前記プリント包装装置が、前記プリントを前記包装袋に挿入する前に前記プリントのサイズに応じて前記プリントの向きを90度回転する回転手段を有する請求項8に記載のプリント作成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段は、同一の前記包装袋に封入する複数の前記プリントのサイズが異なる場合には、同一サイズの前記プリントが連続するように前記プリントの作成順を変更し、作成した順に前記プリントを前記プリント包装装置に供給する請求項8または9に記載のプリント作成装置。
【請求項11】
記録媒体に画像を形成してプリントを作成し、
前記プリントのサイズおよび枚数の少なくとも一方に応じて包装袋の寸法を決定し、
決定された前記寸法の包装袋を作製し、
作製された前記包装袋に前記プリントを封入するプリント作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−306421(P2006−306421A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−129620(P2005−129620)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】