説明

ベンズアゼピン誘導体及びそれらのヒスタミンH3拮抗薬としての使用

式:


を有する化合物であって、式中:
R1はそれぞれ任意にC1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルまたはOR15で置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキレン-C3〜8シクロアルキルであるか、R1は任意にC1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキルまたはOR15で置換されているヘテロシクリルであり;
nは0、1、2、3または4であり、よって形成されたアルキレン基-(CH)-は任意にC1〜4アルキル、C3〜8シクロアルキルおよびアリールスルホニルから選択される基で置換され;
Aは-N(R2)CO-、-CON(R2)-、-OC(O)-、-C(O)O-、-CO-、-C(R2)(OR3)-、-C(=N-O-R3)-、-C(=CR2R3)-、-C3〜8シクロアルキレン、-C(R2)(ハロC1〜6アルキル)-、C1〜4アルキレンおよび-C(OR3)(ハロC1〜6アルキル)-から選択される基であり;
R2およびR3はそれぞれ単独でH、C1〜6アルキル、およびC3〜8シクロアルキルから選択されるか、Aが-N(R2)CO-でXが存在しない場合、R2は隣接する窒素原子およびZとともに任意に置換されていてもよいN含有ヘテロシクリル基を形成していてもよく;
Xは存在しないか、それぞれ任意に1個以上のC1〜4アルキル基、OR16、ハロゲンまたはハロC1〜6アルキルで置換されていてもよいC1〜4アルキレンまたはC2〜4アルケニレンであり;
Zはそれぞれ任意に-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択される基で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C3〜8シクロアルキル、およびヘテロシクリルから選択されるか、Xが存在する場合ZはHであってもよく、Xが存在せずAが-C(R2)(OR3)-または-N(R2)CO-である場合ZはHであってもよく、Aが-N(R2)CO-でXが存在しない場合Zは隣接する窒素原子およびR2とともに任意に置換されていてもよいN含有ヘテロシクリル基を形成していてもよいが、Aが-CO-である場合Zは炭素原子によってXまたはAと結合し、Aが-N(R2)CO-でZがHである場合R1はC3〜8シクロアルキルであり;
Yは結合手、C1〜6アルキレン、CO、NR14、COC2〜6アルケニレン、O、SOまたはNHCOC1〜6アルキレンを示すが;
該シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基Zは任意に、同一でも異なっていてもよく、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、=O、-R4、-COR4、-COR4、-NR5R6、-C1〜6アルキル-NR5R6、-C3〜8シクロアルキル-NR5R6、-CONR12R13、-NR12COR13、-NR5SOR6、-OCONR5R6、-NR5COR6、-NR4CONR5R6または-SONR5R6-SHR8、-アルキル-OR8、-SOR8、-OR9、-SOR9、-OSOR9、-アルキル-SOR9、-アルキル-CONHR9、-アルキル-SONHR9、-アルキル-COR10、-CO-アルキル-R10、-O-アルキル-R11(式中、R4、R5およびR6は単独で水素、C1〜6アルキル、-C3〜8シクロアルキル、-C1〜6アルキレン-C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを示し、R8は-C1〜6アルキルを示し、R9はC1〜6アルキルまたはアリールを示し、R10はアリールを示し、R11はC3〜8シクロアルキルまたはアリールを示し、R12、R13、R14、R15およびR16はそれぞれ単独でHまたはC1〜6アルキルを示し、-NR5R6および-NR12R13は窒素含有ヘテロシクリル基を示してもよい)から選択される、1個以上の置換基で置換されていてもよいが;該R4、R5、R6、R8、R9、R10およびR11基は任意に、同一でも異なっていてもよく、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、シアノ、アミノ、=Oまたはトリフルオロメチルからなる群から選択される、1個以上の置換基で置換されていてもよく;
-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択されるZの置換基は任意に=O、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルおよびC1〜6アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
AがC1〜4アルキレンである場合、該シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基Z(例えばヘテロシクリル基Zなど)は少なくともヒドロキシ、CFまたは=Oで置換され;
AがCON(R2)である場合、nは1である、化合物;
あるいは薬学的に許容可能なその塩またはエステルにおいて:
Aが-CO-であり、R1がCH、C3〜8シクロアルキル置換C1〜6アルキレンまたはn-ブチルであり、nが0であり、Xが-CHCH-である場合、ZはN-ベンジル置換4-ピペリジニル、N-(3-フルオロベンジル)置換4-ピペリジニルまたはN-アセチル置換4-ピペリジニルではなく;
Aが-OC(O)-であり、R1がシクロブチルであり、nが0であり、Xが-CHCH-である場合、ZはHではなく;
Aが-OC(O)-であり、R1がn-プロピルであり、nが0であり、Xが-CH-である場合、ZはHではなく;
Aが-CO-であり、R1がCHであり、nが0であり、XがCHである場合、ZはHではない、化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

を有する化合物であって、式中:
R1はそれぞれ任意にC1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルまたはOR15で置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキレン-C3〜8シクロアルキルであるか、R1は任意にC1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキルまたはOR15で置換されているヘテロシクリルであり;
nは0、1、2、3または4であり、よって形成されたアルキレン基-(CH)-は任意にC1〜4アルキル、C3〜8シクロアルキルおよびアリールスルホニルから選択される基で置換され;
Aは-N(R2)CO-、-CON(R2)-、-OC(O)-、-C(O)O-、-CO-、-C(R2)(OR3)-、-C(=N-O-R3)-、-C(=CR2R3)-、-C3〜8シクロアルキレン、-C(R2)(ハロC1〜6アルキル)-、C1〜4アルキレンおよび-C(OR3)(ハロC1〜6アルキル)-から選択される基であり;
R2およびR3はそれぞれ単独でH、C1〜6アルキル、およびC3〜8シクロアルキルから選択されるか、Aが-N(R2)CO-でXが存在しない場合、R2は隣接する窒素原子およびZとともに任意に置換されていてもよいN含有ヘテロシクリル基を形成していてもよく;
Xは存在しないか、それぞれ任意に1個以上のC1〜4アルキル基、OR16、ハロゲンまたはハロC1〜6アルキルで置換されていてもよいC1〜4アルキレンまたはC2〜4アルケニレンであり;
Zはそれぞれ任意に-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択される基で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C3〜8シクロアルキル、およびヘテロシクリルから選択されるか、Xが存在する場合ZはHであってもよく、Xが存在せずAが-C(R2)(OR3)-または-N(R2)CO-である場合ZはHであってもよく、Aが-N(R2)CO-でXが存在しない場合Zは隣接する窒素原子およびR2とともに任意に置換されていてもよいN含有ヘテロシクリル基を形成していてもよいが、Aが-CO-である場合Zは炭素原子によってXまたはAと結合し、Aが-N(R2)CO-でZがHである場合R1はC3〜8シクロアルキルであり;
Yは結合手、C1〜6アルキレン、CO、NR14、COC2〜6アルケニレン、O、SOまたはNHCOC1〜6アルキレンを示すが;
該シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基Zは任意に、同一でも異なっていてもよく、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、=O、-R4、-COR4、-COR4、-NR5R6、-C1〜6アルキル-NR5R6、-C3〜8シクロアルキル-NR5R6、-CONR12R13、-NR12COR13、-NR5SOR6、-OCONR5R6、-NR5COR6、-NR4CONR5R6または-SONR5R6-SHR8、-アルキル-OR8、-SOR8、-OR9、-SOR9、-OSOR9、-アルキル-SOR9、-アルキル-CONHR9、-アルキル-SONHR9、-アルキル-COR10、-CO-アルキル-R10、-O-アルキル-R11(式中、R4、R5およびR6は単独で水素、C1〜6アルキル、-C3〜8シクロアルキル、-C1〜6アルキレン-C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを示し、R8は-C1〜6アルキルを示し、R9はC1〜6アルキルまたはアリールを示し、R10はアリールを示し、R11はC3〜8シクロアルキルまたはアリールを示し、R12、R13、R14、R15およびR16はそれぞれ単独でHまたはC1〜6アルキルを示し、-NR5R6および-NR12R13は窒素含有ヘテロシクリル基を示してもよい)から選択される、1個以上の置換基で置換されていてもよいが;該R4、R5、R6、R8、R9、R10およびR11基は任意に、同一でも異なっていてもよく、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、シアノ、アミノ、=Oまたはトリフルオロメチルからなる群から選択される、1個以上の置換基で置換されていてもよく;
-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択されるZの置換基は任意に=O、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルおよびC1〜6アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
AがC1〜4アルキレンである場合、該シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基Z(例えばヘテロシクリル基Zなど)は少なくともヒドロキシ、CFまたは=Oで置換され;
AがCON(R2)である場合、nは1である、化合物;
あるいは薬学的に許容可能なその塩またはエステルにおいて:
Aが-CO-であり、R1がCH、C3〜8シクロアルキル置換C1〜6アルキレンまたはn-ブチルであり、nが0であり、Xが-CHCH-である場合、ZはN-ベンジル置換4-ピペリジニル、N-(3-フルオロベンジル)置換4-ピペリジニルまたはN-アセチル置換4-ピペリジニルではなく;
Aが-OC(O)-であり、R1がシクロブチルであり、nが0であり、Xが-CHCH-である場合、ZはHではなく;
Aが-OC(O)-であり、R1がn-プロピルであり、nが0であり、Xが-CH-である場合、ZはHではなく;
Aが-CO-であり、R1がCHであり、nが0であり、XがCHである場合、ZはHではない、化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、式中:R1はそれぞれ任意に1個もしくは2個のハロゲン、ヒドロキシ、またはC1〜6アルコキシ(例えばメトキシなど)で置換されていてもよいC1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル-C1〜6アルキレン、またはC3〜8シクロアルキルであるか、R1は任意にヒドロキシ、C1〜6アルコキシまたはC1〜6アルキルで置換されているヘテロシクリルであり;
nは0、1または2であり;
Aは-N(R2)CO-、-OC(O)-、-CON(R2)-、-CO-、-C(R2)(OR3)-、C1〜4アルキレン、-C(=N-O-R3)-または-C(=CHR3)-であり;
R2およびR3はそれぞれ単独でHまたはC1〜6アルキルであり;
あるいは、Aが-N(R2)CO-でXが存在しない場合、R2は隣接する窒素原子およびZとともに任意に1〜3個のハロゲン原子またはカルバモイル基で置換されていてもよいN含有ヘテロシクリル基を形成していてもよく;
Xは存在しないか、それぞれ任意にC1〜4アルキル基で置換されていてもよいC1〜4アルキレンまたはC2〜4アルケニレンであり;
Zはアリール、ヘテロアリール、C3〜8シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
それぞれ任意に
(1)-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-ヘテロシクリル、および-Y-C3〜8シクロアルキルから選択される基
であって、Yは結合手、O、NR14、またはC1〜6アルキレンを示し、該アリールはフェニルであり、該ヘテロアリールはトリアゾリル、チアゾリル、チエニルおよびピラゾリルから選択され、該ヘテロシクリルはモルホリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよびピロリジニルから選択され、該C3〜8シクロアルキルはシクロブチルおよびシクロプロピルから選択される基;または
(2)C1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、シアノ、アミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル-カルボニル、ヒドロキシ置換C1〜6アルキル-カルボニル、C3〜8シクロアルキル-カルボニル、カルボキシル、C1〜6アルコキシ-カルボニル、カルバモイル、C1〜6アルキル-カルバモイル、C1〜6アルキルアミノ、および=Oから選択される1〜3個の置換基
で置換されていてもよく;あるいは
Xが存在する場合ZはHであってもよく、Xが存在せずAが-C(R2)(OR3)-または-N(R2)CO-である場合ZはHであってもよいが、
-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択されるZの置換基は任意に=O、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルおよびC1〜6アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
AがC1〜4アルキレンである場合、該シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基Z(例えばヘテロシクリル基Zなど)は少なくともヒドロキシ、CFまたは=Oで置換され;
AがCON(R2)である場合、nは1である、化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物であって、式中:R1は任意にハロゲンまたはC1〜6アルコキシで置換されているC1〜6アルキルまたはC3〜8シクロアルキルであるか、R1は任意にC1〜6アルキルで置換されているヘテロシクリルであり;
nは1であり;
Aは-CON(R2)-または-N(R2)CO-であり;
R2はHおよびC1〜6アルキルから選択され;
Xは存在しないか、任意に1個以上のC1〜4アルキルまたはヒドロキシ基で置換されていてもよいC1〜4アルキレンであり;
Zはアリール、ヘテロアリール、C3〜8シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
それぞれ任意に
(1)-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-ヘテロシクリル、および-Y-C3〜8シクロアルキルから選択される基
であって、Yは結合手、O、NR14、またはC1〜6アルキレンを示し、該アリールはフェニルであり、該ヘテロアリールはトリアゾリル、チアゾリル、チエニルおよびピラゾリルから選択され、該ヘテロシクリルはモルホリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルおよびピロリジニルから選択され、該C3〜8シクロアルキルはシクロブチルおよびシクロプロピルから選択される基;または
(2)C1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、シアノ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、N,N-C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル-カルボニル、カルボキシル、C1〜6アルコキシ-カルボニル、カルバモイル、C1〜6アルキル-カルバモイル、ヒドロキシC1〜6アルキルおよび=Oから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;あるいは
Xが存在する場合ZはHであってもよいが、
-Y-アリール、-Y-ヘテロアリール、-Y-C3〜8シクロアルキルおよび-Y-ヘテロシクリルから選択されるZの置換基は任意に=O、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルおよびC1〜6アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい、化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物であって、式中:R1はC1〜6アルキルまたはC3〜8シクロアルキルであり;
nは1であり;
Aは-C(R2)(OR3)-であり;
R2およびR3はそれぞれ単独でHまたはC1〜6アルキルであり;
Xは存在しないかC1〜4アルキレンであり;
Zはヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
それぞれ任意に
1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル-カルボニル、ヒドロキシ置換C1〜6アルキル-カルボニル、カルボキシル、C1〜6アルコキシ-カルボニル、C3〜8シクロアルキル-カルボニル、カルバモイル、C1〜6アルキル-カルバモイル
から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物であって、式中:R1はC1〜6アルキルまたはC3〜8シクロアルキルであり;
nは0であり;
AはC1〜4アルキレンであり;
R2およびR3はそれぞれ単独でHまたはC1〜6アルキルであり;
Xは存在しないかC1〜4アルキレンであり;
Zはヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
それぞれ任意に
1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル-カルボニル、ヒドロキシ置換C1〜6アルキル-カルボニル、カルボキシル、C1〜6アルコキシ-カルボニル、C3〜8シクロアルキル-カルボニル、カルバモイル、C1〜6アルキル-カルバモイル
から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいが、
該ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基Zは少なくともヒドロキシ、CFまたは=Oで置換されている、化合物。
【請求項6】
R1がC1〜3アルキル、ヘテロシクリルまたはC3〜8シクロアルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
R1がC3〜8シクロアルキルで置換されているC1〜3アルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
R1がシクロプロピルエチルまたはシクロプロピルメチルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項9】
R1がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、テトラヒドロフラニルおよびシクロペンチルから選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
R1がF、メチル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシおよびCHFから選択される基でさらに置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R2がHである、前請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R3がHである、前請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Xが任意に1個以上のメチルまたはエチル置換基を有する直鎖C1〜4アルキレン基である、前請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
Xがメチレンまたはエチレンである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
ZがそれぞれC1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル、シアノ、アミノ、C1〜6アルコキシ、-COR4-、-CONR12R13、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C3〜8シクロアルキルまたはヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Zがチエニル、フリル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピラゾリル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリジル、トリアジニル、テトラジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、プテリジニル、シンノリニル、フタラジニル、ナフタリジニル、インドリル、イソインドリル、アザインドリル、インドリジニル、インダゾリル、プリニル、ピロロピリジニル、フロピリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾキサジアゾリル、およびベンゾチアジアゾリル基から選択されるヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Zがフェニル、ナフチルおよびテトラヒドロナフタレニル基から選択されるアリールである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項18】
Zがピロリジニル、アゼチジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、ジオキソラニル、ジオキサニル、オキサチオラニル、オキサチアニル、ジチアニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、ジアゼパニル、アゼパニル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾピラニル、キヌクリジニル、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、およびテトラヒドロイソキノリニル基から選択されるヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
Zがシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基から選択されるシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
Aが-CON(R2)-であり、nが0、1または2である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
Aが-OC(O)-または-C(O)O-であり、nが0、1または2である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項22】
Aが-C(R2)(OR3)-または-CO-であり、nが0、1または2である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項23】
R2がHである、請求項20または請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
R3がHまたはC1〜4アルキルである、請求項22または請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
前請求項のいずれかに記載の化合物を1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項26】
治療用の、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物、または請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
発症または症候がヒスタミンH3受容体活性に関連する症状の治療または予防用の、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物、または請求項25に記載の組成物であって、請求項1への条件が適用されない、化合物または組成物。
【請求項28】
発症または症候がヒスタミンH3受容体活性に関連する症状の治療または予防方法であって、こうした治療または予防が必要な対象への請求項1〜24のいずれかに記載の化合物の組成物の治療に効果的な量の投与を含む方法において、請求項1への条件が適用されない、方法。
【請求項29】
症状が中枢神経系の障害である、請求項27に記載の化合物、または請求項28に記載の方法。
【請求項30】
障害が統合失調症、神経変性障害(例えばアルツハイマー病など)、認知障害(例えば認知症など)、睡眠障害、疼痛、肥満、注意障害およびてんかんから選択される、請求項29に記載の化合物または方法。
【請求項31】
式:
【化2】


を有する中間体化合物であって、式中、n、A、XおよびZは請求項1と同一の意味を有するか、Z-X-A-はともにC1〜6アルキルスルホニルオキシ、ニトロ、ハロゲン(例えばBrなど)、カルバルデヒドO-C1〜6アルキルオキシム、アミノ、アミノ保護基に結合したアミノ、またはアリールスルホニルを示し、Jはアミノ保護基またはHであり、Zがピペラジニル部分を含む場合Zは炭素原子によってXまたはAに結合しているが:
Aが-OC(O)-であり、JがHであり、nが0であり、Xが-CHCH-である場合、ZはHではなく;
Aが-OC(O)-であり、Jがtert-ブトキシカルボニルであり、nが0であり、Xが-CH-である場合、ZはHではなく;
Aが-NHCO-であり、Jがtert-ブトキシカルボニルであり、nが0であり、Xが-イソプロピルである場合、ZはHではなく;
Aが-NHCO-であり、Jがtert-ブトキシカルボニル、アミノイミノメチル、またはHであり、nが0であり、Xが-CH-または-CHCH-である場合、Zはオキソ、フェニルプロピルおよび酢酸置換基で置換されているピロリジン-2-イルではない、化合物。
【請求項32】
式:
【化3】


を有する中間体化合物であって、式中、nおよびR1は請求項1と同一の意味を有し、Qはシアノ、アミノ、アミノ保護基に結合したアミノ、アリールスルホニルおよびハロゲン(例えばBrなど)から選択される、化合物。
【請求項33】
請求項31への条件が適用されない、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物の合成における請求項31または請求項32に記載の中間体化合物の使用。
【請求項34】
請求項1に記載の化合物の合成方法において、Aは-N(R2)CO-であり、該方法は
式:
【化4】

を有する中間体のアミン(Z-X)(R2)NHとの触媒存在下での反応を含み、式中、n、Z、X、R1およびR2は請求項1と同一の意味を有し、MはHまたは一価金属カチオンを示す、方法。
【請求項35】
請求項1に記載の化合物の合成方法において、Aは-CO-または-C(R2)(OR3)-であり、Xは存在し、該方法は保護された中間体:
式:
【化5】

のアルデヒドZ-CHOとの触媒存在下での反応、次いで保護されたアミンの脱保護およびそのR1での置換、ならびに任意で接触水素化を含み、式中、n、Z、X、R1、R2およびR3は請求項1と同一の意味を有し、Protはアミン保護基を示す、方法。

【公表番号】特表2011−528341(P2011−528341A)
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517994(P2011−517994)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【国際出願番号】PCT/GB2009/001774
【国際公開番号】WO2010/007382
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】