説明

メロキシカム含有組成物

本発明は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及びビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる第2医薬活性化合物を含む医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及びビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる少なくとも第2の医薬的に活性な化合物を含む医薬組成物に関する。更に、本発明は、そのような組成物を含む経口投与用医薬組成物(oral pharmaceutical dosage form)に関する。本発明の更なる対象は、組成物及び経口投与用医薬組成物の使用に関する。また、本発明は、そのような経口投与用医薬組成物を製造するための、メロキシカム及びビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる少なくとも第2の医薬的に活性な化合物の使用に関する。更に、本発明は、炎症性疾患、炎症性疾患の症状、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、のどの痛み、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋痛、肩の筋硬直、打撲傷の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、生理痛、外傷痛、悪寒、発熱反応、熱(fever)及び/又は風邪及び風邪の種々の症状、例えば、熱、発熱(pyrexia)、関節痛、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛、鼻水の垂れている鼻、鼻づまり、くしゃみ、咳及び粘液分泌過多を治療又は緩和する方法に関する。
【0002】
発明の背景
多くのNSAIDは、COX抑制剤であり、それは、非特異的に、シクロオキシナーゼ(COX)、アラキドン酸からのプロスタグランジン(PG)の生合成のための律速酵素を抑制する。COXの抑制は、PGE2の生成を抑制することにより、抗炎症性、鎮痛及び解熱作用に貢献し、一方、それは、また、医薬品副作用、例えば、消化器疾患及び腎機能異常をもたらす。付随的に、COXは、2つのタイプのイソ型、即ち、COX−1及びCOX−2を含む。COX−1は、構成的に(ある量のタンパクは、増殖又は環境変化にかかわらず発達される)、器官の多く、例えば、胃及び腎臓において発達される。また、COX−2は、局所炎症エリアにおける種々の炎症媒介物(mediator)又はエンドトキシンにより誘発されることが明らかとなっている。メロキシカムは、既知の選択的COX−2抑制剤である。
選択的COX−2抑制剤の経口投与は、更に、しかしながら、消化器系におけるいくつかの副作用、例えば、胃の軽い病気(indisposition)及び胃痛を引き起こし得る。従って、抗炎症性、鎮痛及び解熱作用を上昇させるが、副作用、例えば、胃腸病を緩和することにより強化された作用及び優れた安全性を有する経口医薬組成物が望まれる。
【0003】
国際特許出願WO 2005/016243は、中枢神経系障害の治療のための、COX−2抑制剤及び酸化防止剤の組成物を記載する。
炎症及び炎症性疾患の治療のための酸化窒素合成の抑制剤及び炎症関連疾患の治療のためのCOX−2抑制剤の組み合わせが、国際公開WO 99/18960の明細書に開示されている。
炎症及び炎症関連疾患の治療のために効果的なものとしてのロイコトリエンB4レセプターアンタゴニスト及びCOX−2抑制剤の組み合わせが、国際公開96/41645の明細書に開示されている。
炎症及び炎症関連疾患の治療のために効果的なものとしての5−リポキシゲナーゼ抑制剤及びCOX−2抑制剤の組み合わせが、国際公開96/41626の明細書に開示されている。
炎症及び炎症関連疾患の治療のためのロイコトリエンA4ヒドロキシラーゼ抑制剤及びCOX−2抑制剤を含む組成物が、国際公開96/41625の明細書に開示されている。
メロキシカムの効果を上昇させる方法としてのオピオイド鎮痛薬及びCOX−2抑制剤を含む医薬組成物が、国際公開WO99/13799の明細書に開示されている。1:10の比でモルヒネ及びメロキシカムを含む医薬組成物がその中において開示されている。そのような組成物は、しかしながら、安全性の理由から都合が悪く、なぜなら、オピオイドが、望ましくない副作用を引き起こし得るからである。
【0004】
本発明の目的
本発明の目的は、起こり得る副作用に関連してメロキシカムの安全性プロフィールを更に改良すること及び改良された抗炎症性、鎮痛及び解熱作用を有する及びメロキシカムを含む医薬組成物及び経口投与用医薬組成物を提供することである。
本発明は、より改良された抗炎症性、鎮痛及び解熱作用を有する、メロキシカムを含む、安全性の高い経口医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明の更なる目的は、改良された効果及び安全性を有する、風邪の治療用の、より効果的な医薬組成物を提供することである。
本発明の更なる目的は、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、のどの痛み、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋痛、肩の筋硬直、打撲傷の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、生理痛、外傷痛、悪寒、熱などを治療又は緩和する方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、風邪及びそれらの種々の症状、例えば、のどの痛み、熱、悪寒、頭痛、鼻水の垂れている鼻、鼻づまり、くしゃみ、咳、痰、節々の痛み、筋肉痛などを治療又は緩和する方法を提供することである。
【0005】
発明の説明
本発明は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及びビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる第2の医薬的に活性な化合物を含む新規医薬組成物に関する。好ましくは、メロキシカム又はその塩は、それ自身が、抗炎症性、鎮痛及び解熱作用を発揮するのに効果的な量で存在する。
本発明の利点は、本発明の組成物が、治療効果、例えば、鎮痛、抗炎症性及び解熱作用の強化を、メロキシカムの投与量を上昇させる必要なしに可能にする点にある。改良された効果及び安全性を有する経口投与用医薬組成物として医薬組成物を提供することが可能である。例えば、胃腸病のような、通常のNSAIDの起こり得る副作用が、メロキシカムを用いることにより回避又は緩和される。従って、本発明の組成物は、特に、炎症性疾患の治療又は緩和のために及びその症状、例えば、頭痛、歯痛、生理痛、のどの痛み、節々の痛み、筋肉痛、神経痛、腰痛、肩こり、抜歯痛、打撲傷の痛み、耳痛、骨折の痛み、関節痛、外傷性の痛み、悪寒及び/又は熱を緩和するのに適する。また、本発明は、特に、通常の風邪の治療又は緩和のために及びその症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛及び/又は痰を緩和するのに適する。改良された安全性プロフィールは、非処方薬におけるそのような組成物の使用を可能にする。
【0006】
メロキシカムは、既知の選択的COX−2抑制剤であり、それは、酸エノールカルボキシアミド(オキシカム(oxicam))タイプの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)に属する。化合物(4-ヒドロキシ-2-メチル-N-(5-メチル-2-チアゾリル)-2H1,2-ベンゾチアジン-3-カルボキサミド1,1-ジオキシド)は、EP 0 002 482 B1及びUS 4,233,299に記載されている。
本発明は、メロキシカム自体又はその医薬的に許容可能な塩のいずれかを使用することができる。メロキシカムの医薬的に許容可能な塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、メルグミン塩、トリス塩、及び例としての塩基性アミノ酸とメロキシカムの塩が挙げられる。メロキシカムの種々の塩は、EP 0 002 482 B1、US 4,233,299及びWO 99/49867に記載されている。
本発明の第1実施態様に従えば、医薬組成物は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンを含む。
上記ビタミン及びメロキシカムに加えて、本発明の組成物は、また、他の薬学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激薬、鎮咳薬及び/又は去痰薬を含んでいてもよい。
【0007】
更なる成分として、酸中和剤を用いることにより、バイオアベイラビリティの改良及び/又は消化器系における副作用の可能性を低減させることができる。
中枢神経系刺激剤を添加することにより、メロキシカムの投与量を増やさずに、治療作用、例えば、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱治療効果を強化することができる。
更なる成分として、鎮静剤を用いることにより、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱治療効果を強化することができる。
更なる成分として、鎮咳薬を用いることにより、症状、例えば、咳及びくしゃみを付加的に緩和することができる。
去痰薬を用いることにより、風邪の症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛及び/又は痰を付加的に緩和させることができる。
従って、本発明の医薬組成物は、本発明により、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンと、一以上の、好ましくは一つの酸中和剤を含んでいてもよい。本発明は、更に、一以上の、好ましくは一つの中枢神経系刺激剤、一以上の、好ましくは一つの鎮咳薬、一以上の、好ましくは一つの去痰薬及び/又は一以上の、好ましくは一つの鎮静剤を含んでいてもよい。
【0008】
本発明の更なる医薬組成物は、本発明により、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンと、一以上の、好ましくは一つの中枢神経系刺激剤を含んでいてもよい。この組成物は、一以上の、好ましくは一つの酸中和剤、一以上の、好ましくは一つの鎮咳薬、一以上の、好ましくは一つの去痰薬及び/又は一以上の、好ましくは一つの鎮静剤を含んでいてもよい。
再び、本発明の更なる医薬組成物は、本発明により、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンと、一以上の、好ましくは一つの鎮咳薬を含んでいてもよい。この組成物は、更に、一以上の、好ましくは一つの中枢神経系刺激剤、一以上の、好ましくは一つの酸中和剤、一以上の、好ましくは一つの去痰薬及び/又は一以上の、好ましくは一つの鎮静剤を含んでいてもよい。
再び、本発明の更なる医薬組成物は、本発明により、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンと、一以上の、好ましくは一つの去痰薬を含んでいてもよい。この組成物は、更に、一以上の、好ましくは一つの中枢神経系刺激剤、一以上の、好ましくは一つの酸中和剤、一以上の、好ましくは1又は2つの鎮咳薬及び/又は一以上の、好ましくは一つの鎮静剤を含んでいてもよい。
【0009】
再び、本発明の更なる医薬組成物は、本発明により、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上のビタミンと、一以上の、好ましくは一つの鎮静剤を含んでいてもよい。この組成物は、更に、一以上の、好ましくは一つの中枢神経系刺激剤、一以上の、好ましくは一つの酸中和剤、一以上の、好ましくは一つの去痰薬及び/又は一以上の、好ましくは1又は2つの鎮咳剤を含んでいてもよい。
本発明の第2実施態様に従えば、医薬組成物は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び一以上の消炎薬を含む。
上記一以上の消炎薬及びメロキシカムに加えて、本発明の組成物は、また、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激剤、鎮咳剤、去痰薬、ビタミン及び/又は抗H1ヒスタミンを含んでいてもよい。
好ましくは、解熱性鎮痛薬について、本発明の医薬組成物は、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激剤及び/又はビタミンを含んでいてもよい。
好ましくは、風邪治療薬について、本発明の医薬組成物は、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、中枢神経系刺激剤、鎮咳薬、去痰薬、ビタミン及び/又は抗H1ヒスタミンを含んでいてもよい。
【0010】
更なる成分として、酸中和剤を用いることにより、バイオアベイラビリティの改良及び/又は消化器系における副作用の可能性を低減することができる。
更なる成分として、鎮静剤を用いることにより、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱処理の治療効果を強化することができる。
中枢神経系刺激剤を添加することにより、メロキシカムの投与量を増やさずに、治療作用、例えば、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱治療効果を強化することができる。
更なる成分として、鎮咳薬を用いることにより、症状、例えば、咳及びくしゃみを付加的に緩和させることができる。
去痰薬を用いることにより、風邪の症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛及び/又は痰を付加的に緩和させることができる。
更なる成分として、ビタミンを用いることにより、治療作用、例えば、鎮痛作用、抗炎症作用及び解熱作用を強化させることができる。
更なる成分として、抗H1ヒスタミンを用いることにより、風邪の症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛、鼻水の垂れている鼻、鼻づまり及び/又はくしゃみを緩和することができる。
【0011】
本発明の第3実施態様によれば、医薬組成物は、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩又は一以上の生薬を含む。
上記一以上の生薬及びメロキシカムに加えて、本発明の組成物は、また、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激剤、鎮咳剤、去痰薬、ビタミン、抗H1ヒスタミン及び/又は消炎剤を含んでいてもよい。
好ましくは、解熱性鎮痛薬について、本発明の医薬組成物は、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激剤、ビタミン及び/又は消炎剤を含んでいてもよい。
好ましくは、風邪治療薬について、本発明の医薬組成物は、他の薬理学的に活性な物質、例えば、酸中和剤、中枢神経系刺激剤、鎮咳剤、去痰薬、ビタミン、抗H1ヒスタミン及び/又は消炎剤を含んでいてもよい。
更なる成分として、酸中和剤を用いることにより、バイオアベイラビリティの改良及び/又は消化器系における副作用の可能性を低減することができる。
更なる成分として、鎮静剤を用いることにより、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱治療の治療作用を強化することができる。
【0012】
中枢神経系刺激剤を添加することにより、メロキシカムの投与量を増やさずに、治療作用、例えば、鎮痛作用、抗炎症性及び解熱治療効果を強化することができる。
更なる成分として、鎮咳剤を使用することにより、症状、例えば、咳及びくしゃみの付加的に緩和することができる。
去痰薬を用いることにより、風邪の症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛及び/又は痰を付加的に緩和することができる。
ビタミン及び/又は消炎剤を用いることにより、治療効果、例えば、鎮痛作用、抗炎症作用及び解熱作用を強化することができる。
更なる成分として、抗H1ヒスタミンを用いることにより、風邪の症状、例えば、熱、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛、鼻水の垂れた鼻、鼻づまり及び/又はくしゃみを緩和することができる。
以下において、本発明の組成物において好ましい活性成分をより詳細に記載する:
本発明の組成物は、メロキシカムに加えて、第2又は更なる活性成分として一以上のビタミンを含んでいてもよい。
先において及び以下において、用語“ビタミン”は、ビタミン、例えば、ビタミン様物質及びビタミンの及びビタミン様物質の塩及び誘導体を含む。
本発明における組成物は、1、2、3又はそれより多くのビタミンを含んでいてもよく、それは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC及び/又はヘスペリジン(それらの塩、特には医薬的に許容可能な塩、及び誘導体を含む)からなる群より選ばれる。
【0013】
本発明において使用されるビタミンB1は、好ましくは、チアミン、チアミン塩酸塩、硝酸チアミン、二硫化硝酸チアミン、二硫化チアミン、ジセチル硫酸チアミン塩、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン(cycothiamine)、ビスブチアミン(bisbutiamine)、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、コカルボキシラーゼ、ジベンゾイルチアマイン(dibenzoylthiamaine)などからなる群より選ばれる。
本発明において使用されるビタミンB2は、好ましくは、リボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビン・アデニン・ジヌクレオチドなどからなる群より選ばれる。
本発明において使用されるビタミンCは、好ましくは、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウムなどからなる群より選ばれる。
本発明において使用されるヘスペリジンは、ヘスペリジン、αGヘスペリジンからなる群より選ばれる。
【0014】
本発明の組成物は、メロキシカムに加えて、第2又は更なる活性成分として一以上の消炎剤を含んでいてもよい。
本発明において使用される1又はそれより消炎剤は、好ましくは、半アルカリ性(semi-alkaline)プロテイナーゼ、セラペプターゼ、ブロメライン及びトラネキサム酸からなる群より選ばれる。これらの消炎剤の一つは、メロキシカムとの組み合わせで使用することができ又はこれらの消炎剤の一以上の組み合わせは、メロキシカムと一緒に使用することができる。
本発明の組成物は、メロキシカムに加えて、第2活性成分として一以上の生薬を含んでいてもよい。
本発明において使用される一以上の生薬は、好ましくは、以下のものからなる群より選ばれる:ミミズ(Lumbricus)、桂皮(Cinnamomi cortex)、シャクヤク(Paeoniae radix)、ボタンビ(Moutan cortex)、カノコソウ(Velerianae radix)、サンショウ(Zanthoxyli fructus)、生姜(Zingiberis rhizoma)、チンピ(Aurantii nobilis pericarpium)、ウイキョウ(Foeniculi fructus)、オウバク(Phellodendri cortex)、オウレン(Copidis rhizoma)、ガジュツ(Zedoariae rhizoma)、ジャーマンカモミール(Chamomilla flos)、リンドウ(Gentianae radix)、牛黄(Bexoar bovis)、熊胆(Fel ursi)、フォーリーフ・レディベル・ルート(fourleaf ladybell root)(Adenophorae radix)、ソウジュツ(Atractylodis lanceae rhizoma)、クローブ(Caryophylli flos)、ビャクジュツ(Atractylodis rhizoma)、チクセツニンジン(Panacis japonici rhizoma)、朝鮮人参(Ginseng radix)、オウゴン(Scutellariae radix)、カッコン(Puerariae radix)、杏仁(Armeniacae semen)、コウブシ(Cyperi rhizoma)、米(Oryzae semen)、コウボク(Mangnoliae cortex)、ゴミシ(Schisandrae fructus)、サイコ(Bupleuri radix)、サイシン(Asiasari radix)、ソヨウ(Perillae harba)、ナツメ(Zizyphi fructus)、バクモンドウ(Ophiopogonis tuber)、半夏(Pinelliae tuber)及びブクリョウ(Poria)。これらの生薬の一つは、メロキシカムとの組み合わせで使用することができ又はこれらの生薬の二以上の組み合わせは、メロキシカムと一緒に使用することができる。
【0015】
好ましくは、一以上の生薬は、ミミズ、桂皮、シャクヤク、カノコソウ、生姜、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ジャーマンカモミール、リンドウ、牛黄、朝鮮人参、オウゴン、カッコン、杏仁、ナツメからなる群より選ばれる。
これらの生薬は、乾燥パウダー、抽出物、流エキス、チンキ剤、オイル又は当該技術分野における当業者に知られる他の種の製剤の形態にあってもよい。
本発明の更なる実施態様によれば、生薬は、漢方薬に従った配合物である。漢方薬配合物の例は、日本における2004-5 Drug: OTC-Drugs (edited by Japan Pharmaceutical Information Center, issued by Yakuji Nippo, Ltd)に記載されている。漢方薬配合物の好ましい例は、葛根湯、桂枝湯、香蘇散、柴胡桂枝湯、小柴胡湯、小青竜湯、麦門冬湯、半夏厚朴湯及び麻黄湯である。以下において、上述したような漢方薬配合物の好ましい内容物を記載する。
葛根湯は、生薬、カッコン、甘草、桂皮、シャクヤク、生姜、マオウ及びナツメの、好ましくは、8:2:3:3:1:4:4の質量比(およそ)での抽出物である。
桂枝湯は、生薬、甘草、桂皮、シャクヤク、生姜及びナツメの、好ましくは、2:4:4:1:4の質量比(およそ)の抽出物である。
香蘇散は、生薬、甘草、生姜、チンピ、コウブシ及びソヨウの、好ましくは、1:1:3:4:2の質量比(およそ)の抽出物又はパウダーである。
【0016】
柴胡桂枝湯は、生薬、甘草、桂皮、シャクヤク、生姜、朝鮮人参、オウゴン、サイコ、ナツメ及び半夏の、好ましくは、2:3:3:1:2:2:5:2:4の質量比(およそ)の抽出物である。
小柴胡湯は、生薬、甘草、生姜、朝鮮人参、オウゴン、サイコ、ナツメ及び半夏の、好ましくは、2:1:3:3:7:3:5の質量比(およそ)の抽出物である。
小青竜湯は、生薬、甘草、桂皮、シャクヤク、生姜、マオウ、ゴミシ、サイシン及び半夏の、好ましくは、2:3:3:2:3:3:3:5の質量比(およそ)の抽出物である。
麦門冬湯は、生薬、甘草、生姜、米、ナツメ、バクモンドウ及び半夏の、好ましくは、2:2:10:3:8:5の質量比(およそ)の抽出物である。
半夏厚朴湯は、生薬、生姜、コウボク、ソヨウ、半夏及びブクリョウの、好ましくは、1:3:2:5:5の質量比(およそ)の抽出物である。
麻黄湯は、生薬、甘草、桂皮、マオウ及び杏仁の、好ましくは、2:3:4:4の質量比(およそ)の抽出物である。
【0017】
以下において、本発明の組成物において好ましい更なる活性成分をより詳細に記載する:
適切な酸中和剤の例は、アミノ酢酸、合成ケイ酸アルミニウム、ハイドロタルサイト、酸化マグネシウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、水酸化アルミニウムゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム−重炭酸ナトリウム共沈殿物、炭酸マグネシウム、マグネシウムアルミノメタシリケート、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム及びリン酸水素カルシウムなどである。
適切な鎮静剤の例は、アリルイソプロピルアセチルウレア及びブロムバレリルウレアなどである。
適切な中枢神経系刺激剤の例は、カフェイン(3,7−ジヒドロ−1,3,7−トリメチル−1H−プリン−2,6−ジオンモノヒドレート)、無水カフェイン(3,7−ジヒドロ−1,3,7−トリメチル−1H−プリン−2,6−ジオン)及びカフェイン及び安息香酸ナトリウムの塩複合体(カフェイン及び安息香酸ナトリウム)などである。また、二以上の中枢神経系刺激剤の組み合わせを使用することもできる。
【0018】
適切な鎮咳剤の例は、チペピジンシトレート、チペピジンヒベンゼート、デキストロメトルファンハイドロブロミド、コデインホスフェート、ジヒドロコデインホスフェート、塩酸ノスカピン、ノスカピン、塩酸ジメチルエフェドリン、ジメモルファンホスフェート、マオウ、ナンテンジツなどである。より好ましくは、一以上の鎮咳剤は、チペピジンシトレート、デキストロメトルファンハイドロブロミド、ジヒドロコデインホスフェート、塩酸ノスカピン、ノスカピン及び塩酸ジメチルエフェドリンからなる群より選ばれる。これらの鎮咳剤は、単独で又は2種より多くとの混合で使用することができる。
適切な去痰薬の例は、グアヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェネシン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、L−カルボシステイン、塩酸L−システインエチル、フドステイン、キキョウ、甘草、オウヒ、オンジ、シャゼンシ、シャゼンソウ、リコリスバルブ(lycoris bulb)、セネガ、フリティラリーバルブ(fritillary bulb)などである。より好ましくは、一以上の去痰薬は、グアイフェネシン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、L−カルボシステイン及びフドステインからなる群より選ばれる。
【0019】
好ましい抗H1ヒスタミンの例は、塩酸ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミンサリチレート、タンニン酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェニルピラリン、ジフェニルピラリンテオクレート(teoclate)、クレマスチンフマレート、塩酸トリプロリジン、塩酸プロメタジン、プロメタジンメチレンジサリチレート、アリメマジンタートレート、塩酸イソチペンジル、塩酸イプロヘプチン、塩酸ジフェテロール、リン酸ジフェテロール、塩酸トリペレンアミン、塩酸トンジラミン、塩酸フェネタジン、塩酸メトジラジン、ナパジシル酸メブヒドロリン、メキタジン、フマル酸ケトチフェン、塩酸エピナスチン、マレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸カルビノキサミンなどである。
好ましい実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、更に、少なくとも一種の医薬的に許容可能な担体及び/又は賦形剤を含む。適切な担体及び賦形剤は、当該技術分野における当業者に知られており、及び、例えば、Japanese Pharmaceutical Excipients Dictionary 2000 (edited by Japan Pharmaceutical Excipients Council, issued by Yakuji Nippo, Ltd.)に記載されている。適切な担体及び/又は賦形剤の例は、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、キシリトール、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、カルボキシメチルナトリウムデンプン、微結晶性セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム(croscarmellose sodium)、カルメロース、カルメロースカリウム、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、植物油、ワックス、クロスポビドン、寒天、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、酸化チタン、アカシア、アルギン酸ナトリウム、エタノール及び精製水である。
【0020】
また、本発明は、本発明の医薬組成物を含む医薬投与形態物に関する。
本発明に記載される経口投与用医薬組成物に使用されるメロキシカム又はその塩の量は、好ましくは、1〜30mgの範囲内、より好ましくは、2.5〜15mgの範囲内、及び最も好ましくは、5〜10mgの範囲内である。これらの量は、成人及び1日一回の投与量に関して好ましい投与量範囲に相当する。
本発明の第1実施態様によれば、少なくとも一種の第2医薬活性化合物が、ビタミンからなる群より選ばれる。本発明の経口投与用医薬組成物における一以上のビタミンの量は、ビタミンのタイプに依存して変動し得る。それは、好ましくは、0.1〜2000mgの範囲内、及びより好ましくは、0.1〜500mgの範囲内にある。これらの量は、成人に日ごとに与えられる好ましい投与量に相当する。以下において、本発明の組成物において含まれる適切なビタミンの、成人に日ごとに与えられる好ましい量(以下において、“日ごとの組み合わせ投与量”と称する)を記載する。
成人についてビタミンB1の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、約0.1〜100mg、好ましくは、0.5〜50mg、及びより好ましくは、1〜25mgである。
成人についてビタミンB2の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、1日当たり、約0.1〜45mg、好ましくは、1〜30mg、及びより好ましくは、2〜12mgである。
成人についてビタミンCの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、1日当たり、約5〜2000mg、好ましくは、25〜1000mg、及びより好ましくは、50〜500mgである。
成人についてヘスペリジンの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、1日当たり、約1〜270mg、好ましくは、9〜180mg、及びより好ましくは18〜90mgである。
【0021】
本発明の第2実施態様によれば、少なくとも一種の第2の医薬的に活性な化合物が、消炎剤からなる群より選ばれる。本発明の経口投与用医薬組成物における一以上の消炎剤の量は、消炎剤のタイプに依存して変動し得る。それは、好ましくは、1〜2000mgの範囲内、及びより好ましくは、3〜750mgの範囲内にある。これらの量は、成人に日ごとに与えられる好ましい投与量に相当する。以下において、本発明の組成物に含まれる適切な消炎剤の、成人に日ごとに与えられる好ましい量(以下において、“日ごとの組み合わせ投与量”と称する)を記載する。
成人について半アルカリ性プロテイナーゼの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、2〜60mg(4000〜120000ユニット)の間、好ましくは4〜45mg(8000〜90000ユニット)の間、より好ましくは6〜30mg(12000〜60000ユニット)の間である。
成人についてセラペプターゼの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、1〜30mg(2000〜60000ユニット)の間、好ましくは2〜22.5mg(4000〜450000ユニット)の間、より好ましくは、3〜15mg(6000〜30000ユニット)の間である。
成人についてブロメラインの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10〜320mg(5000〜160000ユニット)の間、好ましくは、20〜240mg(10000〜120000ユニット)の間、より好ましくは、40〜200mg(20000〜100000ユニット)の間である。
好ましい半アルカリ性プロテイナーゼ、セラペプターゼ及びブロメラインの詳細な規格は、Japanese Pharmaceutical Codex 2002 (edited by Society of Japanese Pharmacopoeia, issued by Jiho, inc.)に記載されている。
成人についてトラネキサム酸の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、25〜2000mgの間、好ましくは、50〜1500mgの間、より好ましくは、75〜750mgの間である。
【0022】
本発明の第3実施態様によれば、少なくとも一種の第2の医薬的に活性な化合物は、生薬からなる群より選ばれる。本発明の経口投与用医薬組成物における一以上の生薬の量は、生薬のタイプに依存して変動し得る。それは、好ましくは、0.001〜20gの範囲内、及びより好ましくは、0.002〜10gの範囲内にある。これらの量は、成人に日ごとに与えられる好ましい投与量に相当する。以下において、本発明の組成物に含まれる適切な生薬の、成人に日ごとに与えられる好ましい量(以下において、“日ごとの組み合わせ投与量”と称する)を記載する。
成人についてミミズ及び/又はオウゴンの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、6gまでの範囲内、好ましくは、0.2〜4.5gの間、より好ましくは、0.4〜3gの間(生薬物質として)である。
成人について桂皮の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.1〜7.5gの間、より好ましくは、0.2〜5gの間(生薬物質として)である。
成人についてシャクヤク、ソウジュツ及び/又はビャクジュツの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.2〜7.5gの間、より好ましくは、0.4〜5gの間(生薬物質として)である。
成人についてボタンビ、カノコソウ、チクセツニンジン及び/又は朝鮮人参の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、12gまでの範囲内、好ましくは0.2〜9gの間、より好ましくは0.4〜6gの間(生薬物質として)である。
【0023】
成人についてサンショウ及び/又はソヨウの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、4gまでの範囲内、好ましくは、0.1〜3gの間、より好ましくは、0.2〜2gの間(生薬物質として)である。
成人について生姜の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、6gまでの範囲内、好ましくは、0.05〜4.5gの間、より好ましくは、0.1〜3gの間(生薬物質として)である。
成人についてチンピの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.15〜7.5gの間、より好ましくは、0.3〜5gの間(生薬物質として)である。
成人についてジャーマンカモミール及び/又は米の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、20gまでの範囲内、好ましくは1〜15gの間、より好ましくは、2〜10gの間(生薬物質として)である。
成人について杏仁の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、8gまでの範囲内、好ましくは、0.3〜6gの間、より好ましくは、0.6〜4gの間(生薬物質として)である。
成人についてブクリョウの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.5〜7.5gの間、より好ましくは、1〜5gの間(生薬物質として)である。
【0024】
成人についてコウブシ及び/又はナツメの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、8gまでの範囲内、好ましくは、0.2〜6gの間、より好ましくは、0.4〜4gの間(生薬物質として)である。
成人についてウイキョウ、オウバク、ガジュツ、コウボク、ゴミシ及び/又はサイシンの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、6gまでの範囲内、好ましくは、0.3〜4.5gの間、より好ましくは、0.6〜3gの間(生薬物質として)である。
成人についてオウレンの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、6gまでの範囲内、好ましくは、0.15〜4.5gの間、より好ましくは、0.3〜3gの間(生薬物質として)である。
成人についてリンドウ及び/又は熊胆の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、1gまでの範囲内、好ましくは、0.05〜0.75gの間、より好ましくは、0.1〜0.5gの間(生薬物質として)である。
成人について牛黄の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、0.04gまでの範囲内、好ましくは、0.001〜0.03gの間、より好ましくは、0.002〜0.02gの間(生薬物質として)である。
【0025】
成人についてフォーリーフ・レディベル・ルートの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.25〜7.5gの間、より好ましくは、0.5〜5gの間(生薬物質として)である。
成人についてクローブの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、4gまでの範囲内、好ましくは、0.05〜3gの間、より好ましくは、0.1〜2gの間(生薬物質として)である。
成人についてカッコン及び/又はバクモンドウの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、16gまでの範囲内、好ましくは、0.8〜12gの間、より好ましくは、1.6〜8gの間(生薬物質として)である。
成人についてサイコの日ごとの組み合わせ投与量は、通常、14gまでの範囲内、好ましくは、0.5〜10.5gの間、より好ましくは、1〜7gの間(生薬物質として)である。
成人について半夏の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、10gまでの範囲内、好ましくは、0.4〜7.5gの間、より好ましくは、0.8〜5gの間(生薬物質として)である。
【0026】
本発明の生薬の好ましい投与量範囲は、上に記載されている。これらの投与量範囲は、一つのみの生薬がメロキシカムと組み合わせられるか、二以上の生薬(例えば、漢方薬配合物として)がメロキシカムと組み合わせられる場合にあてはまる。以下においては、本発明の経口投与用医薬組成物に含まれる漢方薬配合物の、成人に日ごとに与えられる好ましい量(以下において、“日ごとの組み合わせ投与量”と称する)を記載する。
成人について葛根湯の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、25gまでの範囲内、好ましくは、0.5〜20gの間、より好ましくは、5〜12.5gの間(生薬物質として)である。
成人について桂枝湯の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、15gまでの範囲内、好ましくは、0.3〜12.5gの間、より好ましくは、3〜7.5gの間(生薬物質として)である。
成人について香蘇散の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、11gまでの範囲内、好ましくは、0.1〜9gの間、より好ましくは、1.2〜5.5gの間(生薬物質として)である。
成人について柴胡桂枝湯、小柴胡湯及び小青竜湯の日ごとの組み合わせ投与量は、通常、24gまでの範囲内、好ましくは、0.4〜18gの間、より好ましくは、4.8〜12gの間(生薬物質として)である。
【0027】
大人用の麦門冬湯の毎日の組み合わせ投与量は、通常、生薬物質として、30gまで、好ましくは、0.6〜18gの間、より好ましくは、6〜15gの間の範囲である。
大人用の半夏厚朴湯の毎日の組み合わせ投与量は、通常、生薬物質として、16gまで、好ましくは0.3〜12gの間、より好ましくは3.2〜8gの間の範囲である。
大人用の麻黄湯の毎日の組み合わせ投与量は、通常、生薬物質として、13gまで、好ましくは、0.2〜10gの間、より好ましくは、2.6〜6.5gの間の範囲である。
本発明の経口投与用医薬組成物を、経口で、分割投与で例えば1日あたり2、3又は4つの投与を与えることがでできる。しかしながら、経口投与用医薬組成物は、好ましくは経口で、1日1回与えられる。メトキシカム及び生薬の投与量の調節は、年齢、体重、及び顕在性症状を熟考し得る。
【0028】
本発明において記載される経口医薬投与は、錠剤、顆粒、微細な顆粒、粉末、カプセル、カプレット、柔らかいカプレット、錠剤、経口液剤、シロップ、ドライシロップ剤、ドライシロップ剤、チュアブル錠、トローチ、発泡錠、ドロップ、サスペンション、速溶性錠剤、経口速分散性錠剤などを含む。これらの配合物のいずれかを、定法により製造することができ、及び前述の成分に加えて、通常のいくつかの添加剤を、必要なら、これらの配合物の製造に使用することができる。更に、マイクロ小粒子例えばマイクロカプセル、ナノカプセル、ミクロスフェア、ナノスフェア内に形成される製剤はまた、前述の配合物に含まれ得る。
更に、経口投与用医薬組成物の更なる成分及び全成分の配合物は、好ましくは、所望な機戒的、科学的及び生物学的安定性、放散速度、味質のマスキング、外観などを考慮して選択される。
例えば、医薬的活性物質、即ち、メロキシカム又はそれらの医薬的な塩及び第二医薬的活性剤は、分離顆粒、複数層顆粒、複数層錠剤又はドライ被覆錠剤、分離顆粒の錠剤、マイクロカプセルなどにおいて調剤され得る。被覆製剤例えば糖衣錠、フィルム被覆錠剤、被覆顆粒を使用することができ、チュアブル剤、経口速分散性錠剤、マトリックス錠、マトリックス顆粒、発泡剤、散布剤、固体溶液などと同様である。これらの方法をまた、組み合わせることができる。更に、本発明の経口医薬的投与形態の特性例えば、安定性、放散、持続、分解、識別、溶解、味質の隠蔽、使用における改良などは、当該技術分野において知られる添加剤の添加により調整され得る。
【0029】
好ましい実施態様によれば、経口投与形態は、メロキシカム又はそれらの医薬的許容可能な塩を含む第一投与形態及び少なくとも第二の医薬的に活性な化合物を含む第二投与形態の組み合わせである。好ましくは、第一投与形態は、第二投与形態より速く活性成分を放散する。第一投与形態は、更に、第二の医薬的に活性な化合物及び場合により更に活性成分を含み得る。第二投与形態は、更なる活性成分を含み得る。好ましくは、第二投与形態は、メロキシカムを含まない。
例えば、投与形態は、2層錠剤である(第一層は、例えば、ビタミン、消炎剤又は生薬、及び場合により更なる活性成分及び医薬的許容可能な担体及び/又は賦形剤として、メロキシカム又はそれらの医薬的許容可能な塩及び場合により第二の医薬的に活性な化合物を含む)。第二層は、第二の医薬的に活性な化合物を、例えばビタミン、消炎剤又は生薬、及び場合により更なる活性成分及び医薬的許容可能な担体及び/又は賦形剤として含み、従って、第二層は、第一層と比較してゆっくりの放散特性を有する。
更なる例によれば、投与形態は、2種の顆粒を含むカプセルである。顆粒の第1種は、メロキシカム又はそれらの医薬的許容可能な塩及び場合により第二の医薬的に活性な化合物を、例えばビタミン、消炎剤又は生薬、及び場合により更なる活性成分及び医薬的許容可能な担体及び/又は賦形剤として含む。顆粒の第2種は、第二の医薬的に活性な化合物を、例えばビタミン、消炎剤又は生薬及び場合により更なる活性成分及び医薬的許容可能な担体及び/又は賦形剤として含み、従って、顆粒の第2種は、顆粒の第1種と比較してゆっくりの放散特性を有する。
【0030】
これらの配合物は、通常、入手可能な医薬添加剤例えば賦形剤、結合剤、分解剤、潤滑剤、被覆剤、糖被覆剤、可塑剤、消泡剤、光沢剤、起泡剤、帯電防止剤、乾燥剤、界面活性剤、可溶化剤、緩衝化剤、消散剤、溶解補助剤、溶剤、希釈剤、安定剤、乳化剤、サスペンション、懸濁剤、分散剤、等張剤、吸収剤、還元剤、抗酸化剤、湿潤剤、湿潤改質剤、充填剤、増量剤、接着剤、粘着剤、軟化剤、pH調整剤、防腐剤、保存料、甘味剤、矯味薬、冷却剤、着香料、香料、フレグランス、及び有色物質を医薬的に活性な化合物の添加することによる定法を使用して製造することができる。そのような添加剤の例は、日本医薬賦形剤ディレクトリ2000(日本医薬賦形剤協議会編、(株)薬事日報社)に記載されている。
適切な医薬添加剤、担体及び賦形剤の例として、ラクトース、サッカロース、グルコース、マンニトール、キシリトール、とうもろこしでんぷん、じゃがいもでんぷん、小麦でんぷん、米でんぷん、でんぷんグリコール酸ナトリウム、微結晶性セルルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルメロース、カルメロースカリウム、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、植物油、ワックス、コレスポビドン、アガー、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、酸化チタニウム、アカシア、アルギン酸ナトリウム、エタノール、精製水などが挙げられる。
これらの製剤は、好ましくは医薬添加剤を医薬的に活性な化合物に添加することにより製造される。
【0031】
本発明の医薬組成物及び投与形態は、鎮痛剤、解熱剤及び/又は抗炎症薬として有利に有用である。
本発明は、炎症性疾患、炎症性疾患の症状、例えば頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、生理通、咽頭痛、節々の痛み、筋肉の痛み、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩の筋肉硬直、打撲の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、外傷痛、耳鳴り、悪寒、発熱反応、及び/又は風邪の寒さ及び種々の症状、例えば咽頭痛、悪寒、発熱、頭痛、関節痛、及び筋肉の痛みの治療及び緩和のために、上文に記載されるような双方の、医薬的組成物の及び経口医薬的投与形態の使用に関する。
更に、本発明は、通常の風邪の種々の症状、例えば熱、咽頭痛、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉の痛み、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、咳および痰の治療及び緩和のために、上文に記載されるような双方の、医薬組成物及び経口投与用医薬組成物の使用に関する。
本発明の医薬組成物及び投与形態は、炎症性疾患、炎症性疾患の症状、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、咽頭痛、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩の筋肉硬直、打撲の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、生理痛、外傷痛、悪寒、発熱反応、及び/又は風邪の寒さ及び種々の症状、例えば咽頭痛、悪寒、発熱、頭痛、関節痛、及び筋肉の痛みの治療及び緩和に有効である。
更に、本発明は、本発明の経口医薬的投与形態を製造するためのメロキシカム又はそれらの医薬的許容可能な塩の使用に関する。
従って、本発明はまた、本発明の経口投与用医薬組成物を製造するための、ビタミン、消炎剤、及び生薬からなる郡より選択される医薬的に活性な化合物の使用に関する。
【0032】
その結果、本発明は更に、炎症性疾患、炎症性疾患の症状、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、咽頭通、関節痛、耳痛、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩の筋肉硬直、打撲の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、外傷痛、悪寒、発熱反応、熱及び/又は風邪の寒さ及び種々の症状、例えば咽頭痛、悪寒、発熱、頭痛、関節痛、及び筋肉の痛みを治療又は緩和する方法に関し、そのような治療が必要な患者において、それは、本発明の医薬組成物を患者に経口で投与することを含む。
更に、本発明はまた、通常の風邪の種々の症状、例えば、熱、咽頭痛、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉の痛み、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、咳及び痰を治療又は緩和する方法に関し、そのような治療が必要な患者において、それは、本発明の医薬組成物を患者に経口で投与することを含む。
本発明に従って治療されるべき患者は、哺乳類、好ましくはヒトである。
本発明に従って患者に経口で投与される好ましい毎日の投与量は、メロキシカム1〜30mg、より好ましくはメロキシカム2.5〜15mgの範囲であり、及び
a)第二の医薬的に活性な化合物が、1又は2以上のビタミンである場合、0.1〜2000mg、より好ましくは0.1〜500mgの量の1又は2以上のビタミン;
b)第二の医薬的に活性な化合物が、1又は2以上の消炎剤である場合、1〜2000mg、より好ましくは3〜750mgの量の1又は2以上の消炎剤;
c)第二の医薬的に活性な化合物が、1又は2以上の生薬である場合、0.001〜20g、より好ましくは0.002〜10gの量の1又は2以上の生薬。
【0033】
種々の第二医薬活性化合物を考慮する好ましい投与量を、上に特定した。従って、1日あたり患者により必要とされるべき投与形態の量、即ち、錠剤、カプセル、カプレット、トローチなどの数、又は例えばグラム又はミリリットルにおいて測定される、顆粒、シロップ、溶液、サスペンションなどの量は、上の特定の好ましい毎日の投与量が達成されるようなものである。
メロキシカム又はそれらの医薬的許容可能な塩及び少なくとも一種の医薬的に活性な化合物は、好ましくは上記のような単一の経口投与形態において組み合わせられる。メロキシカム又はそれらの塩及び少なくとも一種の医薬的に活性な化合物の双方はまた、2つの分離経口投与形態において投与され得、一つは、メロキシカム又はそれらの塩を含み、及び他は、第二の医薬的に活性な化合物ビタミンを含む。
本発明の組成物及び投与形態を、以下の実施例により説明し、それはしかしながら、本発明の範囲に制限されることはない。実施例1.1〜1.6は、本発明の第一実施態様を説明し、実施例2.1〜2.6は、本発明の第二実施態様を説明し、及び実施例3.1〜3.6は、本発明の第三実施態様を説明する。
【0034】
実施例
実施例1.1
錠剤
以下の成分を均一に混合した。得られた混合を型で圧縮して、250mgの錠剤を製造した。

【0035】
実施例1.2
粉末
以下の成分を均一に混合した。得られた混合粒子を750mg毎に分割した。

【0036】
実施例1.3
2層錠剤
層A及び層Bの以下の成分を定法により製造して、混合粒子を提供し、その粒子を圧縮して320mgの2層錠剤(層A100mg、層B220mg)を形成した。
層A:

層B:

【0037】
実施例1.4
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して混合粒子を製造した。その粒子をパックあたり1,000mgの量で充填した。

【0038】
実施例1.5
フィルム被覆錠剤
以下の成分を定法により製造して混合粒子を提供し、その粒子を圧縮して175mgの錠剤を形成した。

続いて、錠剤を被覆パン内に移し、5%(重量/容積)のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むエチルアルコールと精製水との等量混合物で該錠剤を被覆し、一錠剤あたり5mg(重量/容積)増量した。このようにして、フィルム被覆錠剤を製造した。
【0039】
実施例1.6
カプセル
以下の成分を定法により顆粒として製造し、カプセル内に充填した。カプセルあたりの量は150mgである。

【0040】
実施例2.1
2層錠剤
層A及び層Bの以下の成分をそれぞれ定法により処理して混合粒子を提供し、その粒子を圧縮して、各300gで2つの層(層A100mg、層B200mg)を形成した。
層A:

層B:

【0041】
実施例2.2
2層錠剤
層A及び層Bの以下の成分をそれぞれ定法により処理して混合粒子を提供し、その混合粒子を圧縮して、各310mgで2層錠剤(層A110mg、層B200mg)を形成した。
層A:

層B:

【0042】
実施例2.3
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して混合粒子を製造し、充填して、顆粒の1パックあたり1,300mgの量を得た。

【0043】
実施例2.4
カプセル
以下の成分を定法により速放性顆粒及び徐放性顆粒として製造し、カプセル充填して、1カプセルあたり285mg(速放性顆粒:90mg、遅延放出性顆粒:15mg、徐放性顆粒:180mg)の量を得た。
速放性顆粒:

遅延放出性顆粒顆粒:

徐放性顆粒:

【0044】
実施例2.5
カプセル
以下の成分を、定法により速放性顆粒及び徐放性顆粒として製造し、カプセル充填して、1カプセルあたり365mg(速放性顆粒:115mg、遅延放出性顆粒顆粒:15mg、徐放性顆粒:235mg)の量を得た。
速放性顆粒:

遅延放出性顆粒顆粒:

徐放性顆粒:

【0045】
実施例2.6
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して混合粒子を製造し、充填して、顆粒の1パックあたり1500mgの量を得た。

【0046】
実施例3.1
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して混合粒子を製造し、充填して、顆粒の1パックあたり1400mgの量を得た。

【0047】
実施例3.2
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して混合粒子を製造し、充填して、1パックあたり1500mgの量を得た。

【0048】
実施例3.3
2層錠剤
層A及び層Bの以下の成分を、それぞれ定法により処理して、混合粒子を提供し、その粒子を圧縮して、各400mg(層A200mg,層B200mg)で2層錠剤を形成した。
層A:

層B:

【0049】
実施例3.4
2層錠剤
層A及び層Bの以下の成分を、それぞれ定法により処理して、混合粒子を提供し、及びその粒子を圧縮して、各270mgで2層錠剤(層A130mg、層B140mg)を形成した。
層A:

層B:

【0050】
実施例3.5
顆粒
以下の成分を定法により顆粒として製造して、混合粒子を製造し、充填して、顆粒の1パックあたり1800mgの量を得た。

【0051】
実施例3.6
カプセル
以下の成分を、速放性顆粒及び徐放性顆粒として定法により製造し、カプセル充填して、1カプセルあたり300mgの量(速放性顆粒:120mg、徐放性顆粒)を得た。
速放性顆粒:

徐放性顆粒:


【特許請求の範囲】
【請求項1】
メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩と、ビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる第2の医薬的に活性な化合物とを含む医薬組成物。
【請求項2】
メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩と一以上のビタミンとを含む請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩と一以上の消炎剤とを含む請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩と一以上の生薬とを含む請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
更に、少なくとも一種のビタミンを含む請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項6】
更に、少なくとも一種のビタミンを含む請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
更に、少なくとも一種の消炎剤を含む請求項4又は6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
更に、少なくとも一種の抗H1少なくとも一種を含む請求項3〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
更に、酸中和剤、鎮静剤、中枢神経系刺激剤、鎮咳薬及び去痰薬からなる群より選ばれる一以上の他の薬理学的に活性な物質を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項10】
更に、少なくとも一種の医薬的に許容可能な担体及び/又は賦形剤を含む請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
ビタミンが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC及び/又はヘスペリジン及びそれらの塩及び誘導体からなる群より選ばれる請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項12】
ビタミンが、チアミン、チアミン塩酸塩、硝酸チアミン、二硫化硝酸チアミン、二硫化チアミン、ジセチル硫酸チアミン塩、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、コカルボキシラーゼ、ジベンゾイルチアマイン、リボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビン・アデニン・ジヌクレオチド、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、ヘスペリジン及びαGヘスペリジンからなる群より選ばれる請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
一以上の消炎剤が、半アルカリプロテイナーゼ、セラペプターゼ、ブロメライン及びトラネキサム酸からなる群より選ばれる請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
一以上の生薬が、ミミズ、桂皮、シャクヤク、ボタンビ、カノコソウ、サンショウ、生姜、チンピ、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ガジュツ、ジャーマンカモミール、リンドウ、牛黄、熊胆、フォーリーフ・レディベル・ルート、ソウジュツ、クローブ、ビャクジュツ、チクセツニンジン、朝鮮人参、オウゴン、カッコン、杏仁、コウブシ、米、コウボク、ゴミシ、サイコ、サイシン、ソヨウ、ナツメ、バクモンドウ、半夏及びブクリョウからなる群より選ばれる請求項1〜13のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
生薬が、葛根湯、桂枝湯、香蘇散、柴胡桂枝湯、小柴胡湯、小青竜湯、麦門冬湯、半夏厚朴湯及び麻黄湯からなる漢方医薬配合物の群より選ばれる請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項16】
生薬が、乾燥粉末、抽出物、流エキス剤、チンキ剤又はオイルの形態にある請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物を含む経口投与用医薬組成物。
【請求項18】
メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩の量が、1〜30mgの範囲内にある請求項17に記載の経口投与用医薬組成物。
【請求項19】
第2の医薬的に活性な化合物の量が:
a)第2の医薬的に活性な化合物が一以上のビタミンである場合、0.1〜2000mgの範囲内にあり;
b)第2の医薬的に活性な化合物が一以上の消炎剤である場合、1〜2000mgの範囲内にあり;
c)第2の医薬的に活性な化合物が一以上の生薬である場合、0.001〜20gの範囲内にある、
請求項17又は18に記載の経口投与用医薬組成物。
【請求項20】
請求項17〜19のいずれか1項に記載の経口投与用医薬組成物の、抗炎症剤、鎮痛剤及び/又は解熱剤としての使用。
【請求項21】
炎症性疾患、炎症性疾患の症状、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、のどの痛み、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋痛、肩の筋硬直、打撲傷の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、生理痛、外傷痛、悪寒、発熱反応、熱及び/又は風邪及び風邪の種々の症状、例えば、熱、発熱、関節痛、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛、鼻水の垂れている鼻、鼻づまり、くしゃみ、咳及び粘液分泌過多の治療又は緩和のための、請求項17〜19のいずれか1項に記載の経口投与用医薬組成物の使用。
【請求項22】
炎症性疾患、炎症性疾患の症状、頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、のどの痛み、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋痛、肩の筋硬直、打撲傷の痛み、骨折の痛み、捻挫の痛み、生理痛、外傷痛、悪寒、発熱反応、熱及び/又は風邪及び風邪の種々の症状、例えば、熱、発熱、関節痛、のどの痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み、筋肉痛、鼻水の垂れている鼻、鼻づまり、くしゃみ、咳及び粘液分泌過多の治療又は緩和を、そのような治療を必要としている患者において行う方法であって、患者に対して、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物を経口的に投与することを含む方法。
【請求項23】
患者に対して、1〜30mgのメロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩及び
a)第2の医薬的に活性な化合物が一以上のビタミンである場合、0.1〜2000mgの量の一以上のビタミン;
b)第2の医薬的に活性な化合物が一以上の消炎剤である場合、1〜2000mgの量の一以上の消炎剤;
c)第2の医薬的に活性な化合物が一以上の生薬である場合、0.001〜20gの量の一以上の生薬
を経口的に投与することを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
請求項17〜19のいずれか1項に記載の経口投与用医薬組成物を製造するための、メロキシカム又はその医薬的に許容可能な塩の使用。
【請求項25】
請求項17〜19のいずれか1項に記載の経口投与用医薬組成物を製造するための、ビタミン、消炎剤及び生薬からなる群より選ばれる医薬的に活性な化合物の使用。

【公表番号】特表2008−501655(P2008−501655A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513820(P2007−513820)
【出願日】平成17年5月28日(2005.5.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/005747
【国際公開番号】WO2005/117895
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】