説明

光検出用モニタ装置と面発光レーザパッケージおよびそれを用いた光走査装置と画像形成装置

【課題】光学系の部品を削減でき、小型化と低コスト化を図ることを可能とすると共に、モニタ検出精度を向上させることができる光検出用モニタ装置を提供する。
【解決手段】面発光型のレーザアレイ32から出射され走査される光37を受光して電気信号に変換する光モニタ38を具備し、光モニタ38は、光37の走査方向に平行なスリット状からなり、このスリット状の光モニタ38を、レーザアレイ32から出射され走査光の周辺光を検出する位置に、複数、副走査方向に並べて配置する。さらに、レーザアレイ32が出射する光を反射する反射部材34上に、光モニタ38を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタや複写機等の画像形成装置に設けられる光走査装置の光源、ならびに、光ディスク装置の光ピックアップの光源、光伝送システムの光送受信モジュールや光通信装置などの光源として用いられる垂直共振器型の面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が形成された単一面発光レーザ素子もしくは当該面発光レーザを複数配列してなる面発光レーザアレイ等の面発光レーザ装置に係り、特に、面発光レーザから出射される光量を安定制御するのに好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
垂直共振器型の面発光レーザ(VCSEL)は、基板に垂直な方向に光を射出するものであり、基板に平行な方向に光を射出する端面発光型の半導体レーザよりも低価格、低消費電力、小型、2次元デバイスに好適、かつ、高性能であることから、近年、注目されている。
【0003】
このような面発光レーザの応用分野としては、プリンタにおける光書き込み系の光源(発振波長:780nm帯)や、光ディスク装置における書き込み用光源(発振波長:780nm帯、850nm帯)、光ファイバを用いるLAN(Local Area Network)などの光伝送システムの光源(発振波長:1.3μm帯、1.5μm帯)が挙げられる。さらには、ボード間、ボード内、集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuit)のチップ間、および集積回路のチップ内の光伝送用光源などとしても期待されている。
【0004】
このように、面発光レーザ(VCSEL)は、端面型レーザと比較して消費電力が少なく、モード安定性に優れ、さらに、高集積化が容易であることから、通信分野や画像記録分野への応用が期待され近年盛んに研究開発が行われている。
【0005】
このような面発光レーザ素子および面発光レーザアレイを、例えば、デジタル複写機やレーザプリンタ等の多色画像形成装置における光源として用いる場合、その光量をモニタ制御する必要がある。
【0006】
近年、多色画像形成装置においては、高速化が年々進むことで、オンデマンドプリンティングシステムとして簡易印刷に用いられるようになりつつある。
【0007】
このような装置の記録速度を向上させる技術として、複数の面発光レーザを発光領域とするモノリシックに2次元配置された面発光型レーザアレイを光源として備え、この光源から射出される複数の光ビームで、被走査面上の複数の走査ラインを同時に走査することが可能な画像形成装置が提案されている。
【0008】
光書き込みを行う半導体レーザは、通常APC(Automatic Power Control)制御をかける必要があり、そのために、半導体レーザの発光量をモニタすることが必要となる。
【0009】
端面出射型の半導体レーザでは、後方の出射光を使って光量をモニタしている。しかし、面発光型のレーザ(以下、面発光レーザという)は、後方に出射光が生じない為に、同様の技術で光量をモニタすることができない。
【0010】
そこで、面発光レーザにおいては、例えば、特許文献1,2に記載のように、光を分離して光量のモニタを行う技術等が提案されている。
【0011】
特許文献1においては、面発光レーザにビームスプリッタを固定し、当該面発光レーザから射出する光ビームを、一部モニタ光として分岐させ、分岐させた光ビームを光検出器によって検出する技術が記載されている。
【0012】
しかし、この技術では、光束全部をビームスプリッタで分岐するため、光利用効率が低下するという課題があり、また、ビームスプリッタのコストが高いという課題もある。
【0013】
また、特許文献2においては、アパーチャを通るレーザ光の領域外の光を使って光量モニタを行なう技術が開示されている。この技術においても、光検出の為の光学系を持つ必要があり、この為に部品点数が増加し、コストの増加やユニットのサイズが大きくなってしまう等といった課題がある。
【0014】
また、パッケージに面発光レーザと受光素子を実装し、出射窓からの反射光をモニタする技術等もある。この技術では、反射光の為にモニタできる光量が小さく、S/N比が低くなるといった課題がある。
【0015】
また、例えば、特許文献3においては、受光素子で出射光を反射させて光量モニタを行いつつ、外部への出射を行う技術が開示されている。この技術では、受光素子で出射光の吸収が起きるため光利用効率が低下するという課題がある。
【0016】
また、特許文献4においては、パッケージの出射窓に光モニタを実装し、レーザ光の領域外の光を使って光量モニタを行なう技術が開示されている。レーザアレイの場合、各素子の発光位置が異なる為に、光モニタの位置調整が難しいといった課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、面発光レーザの光量のモニタ制御を、部品点数を増やすことなく簡易な構成で低コスト・高精度に、かつ、光利用効率を低下させることなく行うことができない点である。
【0018】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、光学系の部品を削減でき、小型化と低コスト化を図ることを可能とすると共に、モニタ検出精度を向上させることができる。また、この面発光レーザを用いた光走査装置や画像形成装置に利用できるように小型化と低コスト化を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の光検出用モニタ装置は、
(1)面発光レーザから出射され走査される光を受光して電気信号に変換する光検出器を具備した光検出用モニタ装置であって、光検出器は、光の走査方向に平行なスリット状からなり、このスリット状の光検出器を、面発光レーザから出射され走査光の周辺光を検出する位置に、複数、副走査方向に並べて配置することを特徴とする。
(2)また、本発明の光検出用モニタ装置は、面発光レーザが出射する光を反射する反射部材を有し、この反射部材上に、光検出器を設けることを特徴とする。
(3)また、本発明の光検出用モニタ装置は、光検出器を、面発光レーザが出射する光の光軸に垂直に設けることを特徴とする。
(4)また、本発明の光検出用モニタ装置は、複数の光検出器は、それぞれのスリット幅が不均一であることを特徴とする。
(5)また、本発明の光検出用モニタ装置は、面発光レーザは、面発光レーザ素子もしくは複数の面発光レーザからなる面発光レーザアレイであることを特徴とする。
(6)また、本発明の面発光レーザパッケージは、上述のいずれかの光検出用モニタ装置と、この光検出用モニタ装置に走査光を出射する面発光レーザと、光検出用モニタ装置が同じ走査光を検出した2つの光検出器が変換した電気信号の差信号を生成して出力する差信号出力回路と、光検出用モニタ装置と面発光レーザアレイの少なくともいずれか一方を移動する調整用治具とを有し、差信号出力回路が出力する差信号がゼロとなるよう調整用治具により調整されることを特徴とする。
(7)また、本発明の面発光レーザパッケージは、光検出器が変換した電気信号の強度が予め定められた値となるよう、面発光レーザが出射する光の強度を制御する書き込み制御部を有することを特徴とする。
そして、このような面発光レーザパッケージを、光走査装置と画像形成装置に用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、出射光の周辺光をモニタしており、光学系部品を使って光を分離すること無く面発光レーザの出力のモニタが可能である。また、面発光レーザの出射光の光利用効率を低下させること無く光源を利用することが可能である。さらに、面発光レーザを用いた光学系の部品を削減でき、小型化と低コスト化を図ることを可能とすると共に、モニタ検出精度を向上させて光学系の調整コストを下げることができる。このような面発光レーザを用いた光走査装置や画像形成装置に用いることができるように小型化と低コスト化を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光レーザアレイを具備したレーザ走査ユニットの構成例を示す説明図である。
【図2】図1におけるレーザ走査ユニットの動作例を示す説明図である。
【図3】図1におけるレーザ走査ユニットの制御構成例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る光検出用モニタ装置における光検出器の構成例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る光検出用モニタ装置における第1の制御動作例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る光検出用モニタ装置における第2の制御動作例を示す説明図である。
【図7】本発明に係る光検出用モニタ装置の第1の構成例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る光検出用モニタ装置の第2の構成例を示す説明図である。
【図9】図1に示すレーザ走査ユニットにおける面発光レーザアレイの構成と動作例を示す説明図である。
【図10】本発明に係る光検出用モニタ装置の第3の構成例を示す説明図である。
【図11】本発明に係る光走査装置の構成例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る画像形成装置としてのレーザプリンタの構成例を示す断面図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置としてのカラープリンタの構成例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る光送受信モジュールを用いた光通信装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る面発光レーザアレイを用いた電気機器としての光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図を用いて本発明を実施するための形態例を説明する。図1において、30は本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光レーザを具備したパッケージ(面発光レーザパッケージ)である。このパッケージ30の内部には、ブロック31が設けられており、ブロック31に面発光型レーザがアレイ状に配列された面発光型のレーザアレイ素子32(以下、レーザアレイという)がダイボンドで実装され、このレーザアレイ32はワイヤボンド33によりパッケージ30の電極に接続されている。なお、本明細書において、面発光レーザ装置は、面発光レーザを有して、発光する制御機能を有するものを言う。面発光レーザ装置には、例えば、単一の面発光型レーザを有する面発光型レーザ素子、面発光型レーザをアレイ状に配置した面発光型のレーザアレイ素子の両方を含むものとする。
【0023】
さらに、パッケージ30内には、図1(b)に示すように、本発明に係る光検出用モニタ装置の光検出器としての光モニタ38が設けられている。本図1の例では、光モニタ38は、反射部材35上に設けられており、光モニタ38は配線36を通してパッケージ30の電極に接続されている。
【0024】
光モニタ38は、レーザアレイ32から出射され走査される光を受光して電気信号に変換する。そして、光モニタ38は、この電気信号を配線36およびパッケージの電極を通して外部に出力する。
【0025】
このような構成において、レーザアレイ32から出射された光37は、取り付け台34に設置された反射部材35上で反射されてパッケージ30の外部に出射されると共に、反射部材35上に設けた光モニタ38に照射される。
【0026】
光モニタ38は、図1(b)に示すように、光37の走査方向に平行なスリット状からなる。このようなスリット状の光モニタ38は、レーザアレイ32から出射され走査光37の周辺光を検出する位置に、複数、副走査方向に並べて、反射部材35上に配置されている。
【0027】
尚、本例では、レーザアレイ32の出射ピーク強度の1/e2となる出射角が、全角で、11°とした時、レーザアレイ32の発光面に対して光モニタ38の距離が約400umの距離となるように取り付け台34がコレットを使って実装される。
【0028】
図2においては、面発光型のレーザアレイ32を出射面側から見た場合と、光モニタ38をレーザアレイ32側から見た場合の模式図を示している。レーザアレイ32に関しては、面発光型レーザを示す黒色の丸が4×4に配列されて発光領域40となっている。このように発光領域40はモノリシックに2次元配置されており、主走査方向にそれぞれ平行な配列となっている。
【0029】
そして、光モニタ41(図1の光モニタ38に相当)が、反射部材42(図1の反射部材35に相当)上に、レーザアレイ32の主走査方向に平行となるように、スリット状に設置されている。反射部材42は、ビームスポット43の光軸上に設けられている。このビームスポット43の中心部は、反射部材42で反射され、出射光としてパッケージ外部に出射される。この出射光は、書き込み用の光として用いられる。
【0030】
また、光モニタ41は、ビームスポット43の中心を避けて、つまり、光軸上を避けて設けられている。つまり、光モニタ41は、反射部材42の両脇に設けられ、周辺光の光量をモニタし、出力モニタ信号を出力する。このような構成により、書き込み用の光として十分な出射光を維持し、周辺光を利用してモニタすることができる。
【0031】
図3においては、光検出用モニタ装置の出力信号を用いて面発光レーザアレイを制御するシステムの構成例を示しており、以下、その動作を説明する。
【0032】
面発光型のレーザアレイ50から出射された光51の一部(周辺光)が光モニタ52上に照射される。光モニタ52は、照射された周辺光を出力モニタ信号に変換し、配線を通じてパッケージより、出力モニタ信号として書き込み制御部53に出力される。
【0033】
書き込み制御部53は、出力モニタ信号から各々の面発光レーザのビーム強度(光強度)を検出する。そして、書き込み制御部53は、予め記憶している基準値と比較して、レーザアレイ50の各面発光レーザから出射された光51の光量が所定値となるように、レーザアレイ50の各面発光レーザに対する注入電流を制御し、設定する。
【0034】
このようにして制御し、設定された注入電流は、次の検出時まで保持され、レーザアレイ50の各面発光レーザのビーム強度を一定に保つことができる。
【0035】
尚、本例では、出力モニタ信号は、レーザアレイ50の複数の面発光レーザのビーム(光)に対して同時にモニタすることはできず、それぞれ1ビームずつに対してモニタを行うものとなる。
【0036】
図4においては、図1における光モニタ38の成膜例を示している。図4の(a)において、光モニタ38の成膜例として、SiH4ガスを用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって成膜されるアモルファスシリコン系の層構成を示す。
【0037】
図4の(a)において、光モニタ60は、ガラス基板/Cr/n型a−Si/ITOの成膜例である。また、光モニタ61は、ガラス基板/Cr/n型a−Si/p型a−Si/Auの成膜例である。さらに、光モニタ62は、ガラス基板/Cr/n型a−Si/i型a−Si/p型a−Si/Sn02の成膜例である。
【0038】
これらの光モニタ60〜62は、いずれも、下部電極/光吸収層/上部電極の構成で成膜されている。また、光モニタ60〜62の電極はCr、ITO、Au、SnO2以外にもAlやAg等の他の導電性金属材料を用いても良い。
【0039】
図4の(b)においては、アモルファスシリコン系以外のシリコン単結晶や多結晶シリコンを用いた受光素子の層構成例を示している。光モニタ63は、ガラス基板/Cr/p型p−Si/n+/Auの成膜例である。また、光モニタ64は、ガラス基板/Cr/p型c−Si/n+/Auの成膜例である。さらに、光モニタ65は、ガラス基板/Cr/n/i型a−Si/n型c−Si/p/i型a−Si/Sn02の成膜例である。
【0040】
尚、光モニタとして、シリコン系以外では、InGaAs系、GaAs系等の化合物系等の受光素子もある。これらの受光素子は、高価な為に、半導体レーザの受光素子としてはシリコン系の物を用いるのが一般的である。
【0041】
このような図4に示した光モニタの成膜時に、エッジング処理を行うことで、スリット部をパターン形成する。
【0042】
図5においては、光モニタのスリット部を2つに分割した場合のモニタ信号の動作を示している。以下、本図5を用いて、本発明に係る光検出用モニタ装置の基本的な動作について説明する。
【0043】
光ビーム70に対して左右にスリット状の光モニタ71,72が配置されている。光モニタ71の検出信号をA、光モニタ72の検出信号をBとした場合、例えば、光ビーム70の光軸が、反射部の中心73に対して左側にずれているとすると(図5の最上部に示す例を参照のこと)、「検出信号A−検出信号B」で求められる値は正の値となる。これに対して、光ビーム70の光軸が、反射部の中心73に対して右側にずれているとすると(図5の中間部に示す例を参照のこと)、「検出信号A−検出信号B」で求められる値は負の値となる。そして、光ビーム70の光軸が反射部の中心73を通ると(図5の最下部に示す例を参照のこと)、「検出信号A−検出信号B」で求められる値はゼロ(0)となる。
【0044】
このようにして、光モニタ71,72の差信号をモニタして、「検出信号A−検出信号B」の値がゼロ(0)となるように、面発光レーザアレイもしくは光モニタ71,72を配置した反射部材の位置調整を行う。この位置調整により、光ビーム70の光軸が反射部材の中心73を通るように設定することが可能となる。なお、位置調整については、後述で詳細に述べる。
【0045】
図6においては、面発光型のレーザアレイの4隅のビームを用いた場合を示している。以下、この図6を用いて、本発明に係る光検出用モニタ装置の動作について説明する。
【0046】
図6においては、面発光型のレーザアレイの4つの光ビーム81〜84の周辺に、スリット状の検出用の光モニタ85〜88が配置されている。この場合、レーザアレイを発光させて光ビーム81〜84を出射させると、光モニタ85の検出信号Aとして、光モニタ88の検出信号をDとすると、光ビームの光軸が反射部材の中心89,90に対して左側にずれている場合には、「検出信号A−検出信号D」の値は正の値となる。これに対して、光ビームの光軸が反射部材の中心89,90に対して右側にずれている場合には、「検出信号A−検出信号D」の値は負の値となる。そして、光ビームの光軸が反射部材の中心89,90を通る場合には、「検出信号A−検出信号D」の値はゼロ(0)となる。
【0047】
このようにして、光モニタ85と光モニタ88の2つの差信号をモニタして、「検出信号A−検出信号D」の値がゼロ(0)となるように、光モニタ85と光モニタ88が配置された反射部材もしくはレーザアレイの位置調整を行う。この位置調整により、光ビーム81〜84の光軸が反射部材の中心89,90を通るように設定することが可能となる。尚、ここでの位置調整には検出信号B,Cは使用しない。
【0048】
このような、光ビーム81〜84の光軸が反射部材の中心89,90を通るように設定するための、位置調整の動作に関して、図7を用いて説明する。
【0049】
図7においては、光モニタが配置された反射部材の位置を調整することで、面発光型のレーザアレイからの光ビームに対する光モニタの位置を調整する際の例を示している。面発光型のレーザアレイ95が実装されたパッケージ(面発光型レーザパッケージ)において、反射部材を含む光モニタ91の検出信号がフレキシブルケーブル92を通してパッケージ内に配線されている。
【0050】
レーザアレイ95を発光させて、まず、光モニタ91の位置が、レーザアレイ95からの光ビームの周辺光を検出する様に、突き当て部材93および調整ネジ94を含む調整用治具を用いて、光モニタ91を副走査方向に動かす。
【0051】
その後、光モニタ91の検出信号をモニタしながら、光モニタ91を適切な位置、すなわち、2つの光モニタからの2つの信号の差がゼロ(0)となるように動かす。その後に、硬化性樹脂等を用いて、光モニタ91(反射部材を含む光検出用のモニタ)の位置を固定する。
【0052】
このように、光モニタ91を、そのスリットが主走査方向に対して平行になるように設けることで、レーザアレイ95の全ビームについて位置調整が可能である。
【0053】
尚、本例の技術では、パッケージ(面発光型レーザパッケージ)実装時の調整が多少複雑となるが、パッケージ(面発光型レーザパッケージ)内で発光部と受光部の位置調整が完了する為、その後の工程での調整が不要となる。また、例えば、パッケージ交換を行った際にも、書き込みユニットの再調整等が不要となる為、全体的な調整コストを考えると十分なコストメリットがある。
【0054】
尚、図1に示す例のように、光モニタ38を反射部材35上に配置して、レーザアレイ32からの出射光の光軸に対して斜めに配置した場合、レーザアレイ32内のビーム位置によって、光モニタ38上でのビームスポットの形状が変わる。その為、検出強度の補正が必要になる。
【0055】
このような補正動作を不要とする本発明に係る光検出用モニタ装置について、図8を用いて説明する。
【0056】
図8においては、反射部材71の前に設けられた透過部材102上に、面発光型のレーザアレイ100から出射された光の光軸に対して垂直となるように、光モニタ103を配置した構成を示している。
【0057】
このような構成において、レーザアレイ100から出射された光の中心部は、透過部材102を透過した後に、反射部材71で反射されてパッケージ上面より出射される。また、透過部材102上に出射光軸に対して垂直となるように配置された光モニタ103上には、出射光の周辺光が照射され、配線を通じて出力モニタ信号を出力する。
【0058】
このように、光モニタ103を、レーザアレイ100からの出射光軸に対して垂直となるように配置した構成とすることにより、レーザアレイ100から光モニタ103までの距離は、光モニタ103における走査方向の全ての位置において、ほぼ一定となる。さらに、光モニタ103上において、レーザアレイ100下部のビームスポット104と、レーザアレイ100上部のビームスポット105のスポット形状が等しくなり、強度分布の違いによるビーム位置毎の出力補正を行う必要が無くなる。
【0059】
次に、図9および図10を用いて、他の構成からなる本発明に係る光検出用モニタ装置の動作について説明する。
【0060】
図9に示すように、パッケージ110上に実装された8×5の発光領域をもつ面発光型のレーザアレイ111においては、副走査方向の発光領域の間隔が、中央部112と端部113で異なる配置となっており、中央付近の面発光型レーザへの熱での悪影響を小さくしている。
【0061】
このような構成のレーザアレイ111に対する光強度のモニタを行うために、図10に示す光モニタ120では、中央部121のスリット幅が、端部122のスリット幅に対して、より広くなっている。これにより、図9に示すレーザアレイ111のように、中央付近の面発光型レーザへの熱での悪影響を小さくするために中央部分の発光領域の間隔が広くなっても、それぞれのレーザスポットの周辺光を等しく検出することができる。
【0062】
次に、このような本発明に係る光検出用モニタ装置を設けた光走査装置について、図11を用いて説明する。
【0063】
図11に示す光走査装置900は、本発明に係る光検出用モニタ装置を設けた面発光レーザパッケージを含む光源10と、カップリングレンズ11、アパーチャ12、シリンドリカルレンズ13、ポリゴンミラー14、fθレンズ15、トロイダルレンズ16、2つのミラー17,18、および、各部を統括的に制御する図示していない主制御装置を備えている。
【0064】
カップリングレンズ11は、光源10から出射された光ビームを略平行光に整形する。アパーチャ12は、カップリングレンズ11を介した光ビームのビーム径を規定する。
【0065】
シリンドリカルレンズ13は、アパーチャ12を通過した光ビームを、ミラー17を介してポリゴンミラー14の反射面に集光する。ポリゴンミラー14は、高さの低い正六角柱状部材からなり、側面には6面の偏向面が形成されている。そして、図示していない回転機構により、ポリゴンミラー14に示される矢印の方向に一定の角速度で回転されている。
【0066】
従って、本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光レーザを設けた面発光レーザパッケージを含む光源10から出射され、シリンドリカルレンズ13によってポリゴンミラー14の偏向面に集光された光ビームは、ポリゴンミラー14の回転により一定の角速度で偏向される。
【0067】
fθレンズ15は、ポリゴンミラー14からの光ビームの入射角に比例した像高をもち、ポリゴンミラー14により一定の角速度で偏向される光ビームの像面を、主走査方向に対して等速移動させる。
【0068】
トロイダルレンズ16は、fθレンズ15からの光ビームを、ミラー18を介して、感光体ドラム901の表面上に結像する。
【0069】
ポリゴンミラーでの走査開始後、画像領域に至るまでの時間を利用して、光源10内に実装されている光モニタでビーム強度を検出するが、光源10内に実装されている面発光型のレーザアレイを順次点灯して各々のビーム強度を検出し、基準値と比較して各発光源の出力が所定値となるように書き込み制御部で注入電流をセットする。セットされた注入電流は次の検出時まで保持され、ビーム強度を一定に保つ。
【0070】
次に、図12を用いて、図11に示すような、本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光型レーザを設けた面発光レーザパッケージを有する光走査装置900を具備した画像形成装置としてのレーザプリンタ500について説明する。
【0071】
このレーザプリンタ500は、光走査装置900、感光体ドラム901、帯電チャージャ902、現像ローラ903、トナーカートリッジ904、クリーニングブレード905、給紙トレイ906、給紙コロ907、レジストローラ対908、転写チャージャ911、除電ユニット914、定着ローラ909、排紙ローラ912、および排紙トレイ910などを備えている。
【0072】
帯電チャージャ902、現像ローラ903、転写チャージャ911、除電ユニット914およびクリーニングブレード905は、それぞれ感光体ドラム901の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム901の回転方向に関して、帯電チャージャ902→現像ローラ903→転写チャージャ911→除電ユニット914→クリーニングブレード905の順に配置されている。
【0073】
感光体ドラム901の表面には、感光層が形成されている。ここでは、感光体ドラム901は、図12における面内で時計回り(矢印方向)に回転するようになっている。帯電チャージャ902は、感光体ドラム901の表面を均一に帯電させる。
【0074】
光走査装置900は、帯電チャージャ902で帯電された感光体ドラム901の表面に、例えば、例えばパソコン等の上位装置915からの画像情報に基づいて変調された光を照射する。
【0075】
これにより、感光体ドラム901の表面では、画像情報に対応した潜像が感光体ドラム901の表面に形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム901の回転に伴って現像ローラ903の方向に移動する。
【0076】
光走査装置900の構成については図11で示す通りであり、光源10内に実装されている光モニタでビーム強度を検出するが、感光体ドラム901上の主走査方向に一列書き込みを行う毎に1ビームについてビーム強度を検出し、基準値と比較して各発光源の出力が所定値となるように書き込み制御部(図3における書き込み制御部53等)で注入電流をセットする。
【0077】
トナーカートリッジ904にはトナーが格納されており、このトナーは現像ローラ903に供給される。現像ローラ903は、感光体ドラム901の表面に形成された潜像にトナーカートリッジ904から供給されたトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。
【0078】
このようにしてトナーが付着された潜像は、感光体ドラム901の回転に伴って転写チャージャ911の方向に移動する。
【0079】
給紙トレイ906には記録紙913が格納されている。この給紙トレイ906の近傍には給紙コロ907が配置されており、給紙コロ907は、記録紙913を給紙トレイ906から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対908に搬送する。
【0080】
レジストローラ対908は、転写ローラ911の近傍に配置され、給紙コロ907によって取り出された記録紙913を一旦保持するとともに、この記録紙913を感光体ドラム901の回転に合わせて感光体ドラム901と転写チャージャ911との間隙に向けて送り出す。
【0081】
転写チャージャ911には、感光体ドラム901の表面上のトナーを電気的に記録紙913に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム901の表面の潜像が記録紙913に転写される。ここで転写された記録紙913は、定着ローラ909に送られる。
【0082】
この定着ローラ909では、熱と圧力とが記録紙913に加えられ、これによってトナーが記録紙913上に定着される。ここで定着された記録紙913は、排紙ローラ912を介して排紙トレイ910に送られ、排紙トレイ910上に順次スタックされる。
【0083】
除電ユニット914は、感光体ドラム901の表面を除電する。クリーニングブレード905は、感光体ドラム901の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。尚、除去された残留トナーは、再度利用されるようになっている。残留トナーが除去された感光体ドラム901の表面は、再度帯電チャージャ902の位置に戻る。
【0084】
尚、画像形成装置としては、図12に示すレーザプリンタ500に限定されるものではない。要するに、図11に例示した光走査装置900を備えた画像形成装置であれば良い。
【0085】
例えば、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
【0086】
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
【0087】
また、図13に示されるように、本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光型のレーザアレイを具備した面発光型レーザパッケージからなる光源を、複数の感光体ドラムを備えるカラープリンタ2000に設けることでも良い。
【0088】
この図13に示すカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、ブラック用のステーション(感光体ドラムK1、帯電装置K2、現像装置K4、クリーニングユニットK5、および転写装置K6)と、シアン用のステーション(感光体ドラムC1、帯電装置C2、現像装置C4、クリーニングユニットC5、および転写装置C6)と、マゼンタ用のステーション(感光体ドラムM1、帯電装置M2、現像装置M4、クリーニングユニットM5、および転写装置M6)と、イエロー用のステーション(感光体ドラムY1、帯電装置Y2、現像装置Y4、クリーニングユニットY5、および転写装置Y6)と、本発明に係る光検出用モニタ装置と面発光型のレーザアレイを具備した面発光型レーザパッケージを有する光走査装置2010と、転写ベルト2080と、定着ユニット2030などを備えている。
【0089】
各感光体ドラムは、図13中の矢印の方向に回転し、各感光体ドラムの周囲には、回転方向に沿って、それぞれ帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニングユニットが配置されている。各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面を均一に帯電する。帯電装置によって帯電された各感光体ドラム表面に光走査装置2010により光が照射され、各感光体ドラムに潜像が形成されるようになっている。
【0090】
そして、対応する現像装置により各感光体ドラム表面にトナー像が形成される。さらに、対応する転写装置により、転写ベルト2080上の記録紙に各色のトナー像が転写され、最終的に定着ユニット2030により記録紙に画像が定着される。
【0091】
この光走査装置2010は、本発明に係る面発光レーザパッケージからなる光源を色毎に有しており、図11における光走査装置900と同様な効果を得ることができる。また、カラープリンタ2000は、光走査装置2010を備えているため、図12に示すレーザプリンタ500と同様な効果を得ることができる。
【0092】
尚、カラープリンタ2000では、各部品の製造誤差や位置誤差等によって色ずれが発生する場合がある。このような場合であっても、光走査装置2010の各光源が、本発明に係る光検出用モニタ装置を有していると、各発光部からの光軸を調整することで、色ずれを低減することができる。
【0093】
次に、図14を用いて、本発明に係る光検出用モニタ装置および面発光レーザアレイを具備した面発光レーザパッケージを用いた光送受信モジュールおよび当該光送受信モジュールを用いた光通信装置について説明する。
【0094】
図14おいては、本発明に係る光検出用モニタ装置を付与して面発光型のレーザアレイの光軸が調整された面発光レーザパッケージ1401a,1402aと、面発光レーザパッケージ1401a,1402aの各面発型レーザから出射されたレーザ光を受光して電気信号に変換出力する受光素子1401b,1402bを、ボード1401,1402上に設け、光送受信モジュールを構成している。
【0095】
また、ボード1401,1402上には、面発光レーザパッケージ1401a,1402aを駆動する駆動回路、および、受光素子1401b,1402bからの出力の信号処理を行う制御回路等が搭載されている。
【0096】
ボード1401,1402上の面発光レーザパッケージ1401a,1402aの各面発光レーザと受光素子1401b,1402bのそれぞれは相互に、光ファイバ1403を介して、光信号の送受信を行う光通信装置構成となっている。
【0097】
ボード1401,1402は、さらに、図示していないコンピュータ装置等の通信装置に接続され、データ処理が行われる。
【0098】
このように、本発明に係る光検出用モニタ装置を付与して面発光レーザアレイの光軸が調整された面発光レーザパッケージを用いることにより、光送受信モジュールの高品質化を図ることができ、かつ、それを用いた光通信装置の高品質化を図ることができる。
【0099】
次に、図15を用いて、本発明に係る光検出用モニタ装置を付与して面発光レーザアレイの光軸が調整された面発光レーザパッケージを用いた電気機器の例として、光ディスク装置について説明する。
【0100】
図15において、本例の光ディスク装置は、光ディスク1501へのデータの書き込みや、光ディスク1501に書き込まれたデータの再生に、本発明に係る光検出用モニタ装置を付与して面発光レーザアレイの光軸が調整された面発光レーザパッケージを具備したレーザ装置1502を用いている。
【0101】
光ディスク装置では、光ディスク1501へのデータの書き込み時、レーザ装置1502から光ディスク1501へ向けて信号光(レーザ光)を出射し、この信号光を、コリメートレンズ1503により平行光とし、ビームスプリッタ1504を透過してλ/4偏光板1505で偏光状態を調節した後、レーザ光照射用対物レンズ1506により光ディスク1501の表面に集光させる。
【0102】
また、光ディスク1501に記録されたデータを読み出す際には、レーザ装置1502から、データ信号がのっていないレーザ光を書き込み時と同じ経路をたどって光ディスク1501の表面に照射し、光ディスク1501の表面で反射させたレーザ光を、レーザ光照射用対物レンズ1506、λ/4偏光板1505を経由し、ビームスプリッタ1504により光軸の方向を90°変えて、再生光用対物レンズ1507で信号検出用受光素子1508の表面に集光させ、この信号検出用受光素子1508において、レーザ光が示すデータ信号を電気信号に変換して信号光再生回路1509に出力する。そして、この信号光再生回路1509において、電気信号を元の信号に再生する。
【0103】
このように、本発明に係る光検出用モニタ装置を付与して面発光レーザアレイの光軸が調整された面発光レーザパッケージを光ディスク装置に用いることにより、光ディスク装置の高品質化を図ることができる。
【0104】
以上、図1〜図15を用いて説明したように、本例の光検出用モニタ装置は、面発光型のレーザアレイ(面発光レーザ装置)から出射され走査される光を受光して電気信号に変換する光モニタ(光検出器)を具備した光検出用モニタ装置であって、光モニタは、光の走査方向に平行なスリット状からなり、このスリット状の光モニタを、レーザアレイから出射され走査光の周辺光を検出する位置に、複数、副走査方向に並べて配置する。
【0105】
また、本例においては、光検出用モニタ装置は、レーザアレイが出射する光を反射する反射部材を有し、この反射部材上に、光モニタを設ける。あるいは、本例においては、光検出用モニタ装置は、光モニタを、レーザアレイが出射する光の光軸に垂直に設ける。
【0106】
また、本例の光検出用モニタ装置は、複数の光モニタは、それぞれのスリット幅が不均一である。
【0107】
また、本例の面発光レーザパッケージは、上述のいずれかの光検出用モニタ装置と、この光検出用モニタ装置に走査光を出射する面発光型のレーザアレイと、光検出用モニタ装置が同じ走査光を検出した2つの光モニタが変換した電気信号の差信号を生成して出力する差信号出力回路と、人手による操作に応じて光検出用モニタ装置と面発光型のレーザアレイの少なくともいずれか一方を移動する調整用治具とを有し、差信号出力回路が出力する差信号がゼロとなるよう調整用治具が人手により調整される。
【0108】
また、本例の面発光レーザパッケージは、光モニタが変換した電気信号の強度が予め定められた値となるよう、面発光型のレーザアレイが出射する光の強度を制御する書き込み制御部を有する。そして、本例では、このような面発光レーザパッケージを、光走査装置と画像形成装置ならびに光送受信モジュールと光通信装置および電気機器に用いる。
【0109】
このようにして、本例では、出射光の周辺光をモニタしており、光学系部品を使って光を分離すること無く面発光レーザの出力のモニタが可能であり、光利用効率を低下させること無く光源を利用することが可能であり、面発光レーザを用いた光学系の部品を削減でき、小型化と低コスト化を図ることを可能とすると共に、モニタ検出精度を向上させて光学系の調整コストを下げること、および、出射光の利用効率を上げることを可能とし、面発光型のレーザアレイを用いた光走査装置や画像形成装置、光送受信モジュール、光通信装置、および、電気機器の小型化と低コスト化を可能とすることができる。
【0110】
尚、本発明は、図1〜図15を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、複数の面発光レーザ素子からなる面発光レーザアレイを、光検出用モニタ装置の面発光レーザ装置としているが、面発光レーザ素子を面発光レーザ装置として用いた構成も適用できる。
【符号の説明】
【0111】
10:光源、11:カップリングレンズ、12:アパーチャ、13:シリンドリカルレンズ、14:ポリゴンミラー、15:fθレンズ、16:トロイダルレンズ、17,18:ミラー、30:パッケージ(面発光レーザパッケージ)、31:ブロック、32:レーザアレイ(面発光型のレーザアレイ)、33:ワイヤボンド、34:取り付け台、35:反射部材、36:配線、37:光(レーザ光)、38:光モニタ(光検出器)、40:発光領域(4×4)、41:光モニタ、42:反射部材、43:ビームスポット、50:レーザアレイ、51:光、52:光モニタ、53:書き込み制御部、60〜65:光モニタ、70:光ビーム、71,72:光モニタ、73:反射部材の中心、81〜84:光ビーム、85〜88:光モニタ、89,90:反射部材の中心、91:光モニタ、92:フレキシブルケーブル、93:突き当て部材、94:調整ネジ、95:レーザアレイ、100:レーザアレイ、101:反射部材、102:透過部材、103:光モニタ、104,105:ビームスポット、110:パッケージ、111:レーザアレイ、112:中央部、113:端部、120:光モニタ、121:中央部、122:端部、500:レーザプリンタ、900:光走査装置、901:感光体ドラム、902:帯電チャージャ、903:現像ローラ、904:トナーカートリッジ、905:クリーニングブレード、906:給紙トレイ、907:給紙コロ、908:レジストローラ対、909:定着ローラ、910:排紙トレイ、911:転写チャージャ、912:排紙ローラ、913:記録紙、914:除電ユニット、915:上位装置、1401,1402:ボード、1401a,1402a:面発光レーザアレイ、1401b,1402b:受光素子、1403:光ファイバ、1501:光ディスク、1502:レーザ装置、1503:コリメートレンズ、1504:ビームスプリッタ、1505:λ/4偏光板、1506:レーザ光照射用対物レンズ、1507:再生光用対物レンズ、1508:信号検出用受光素子、1509:信号光再生回路、2000:カラープリンタ(画像形成装置)、2010:光走査装置、2030:定着ユニット、2080:転写ベルト、LA:面発光レーザアレイ、K1:感光体ドラム(ブラック用)、K2:帯電装置(ブラック用)、K4:現像装置(ブラック用)、K5:クリーニングユニット(ブラック用)、K6:転写装置(ブラック用)、C1:感光体ドラム(シアン用)、C2:帯電装置(シアン用)、C4:現像装置(シアン用)、C5:クリーニングユニット(シアン用)、C6:転写装置(シアン用)、M1:感光体ドラム(マゼンタ用)、M2:帯電装置(マゼンタ用)、M4:現像装置(マゼンタ用)、M5:クリーニングユニット(マゼンタ用)、M6:転写装置(マゼンタ用)、Y1:感光体ドラム(イエロー用)、Y2:帯電装置(イエロー用)、Y4:現像装置(イエロー用)、Y5:クリーニングユニット(イエロー用)、Y6:転写装置(イエロー用)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0112】
【特許文献1】特開平08‐330661号公報
【特許文献2】特開2007−298563号公報
【特許文献3】特開昭62−7188号公報
【特許文献4】特開昭60‐177441号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面発光レーザ装置から出射される光を受光して電気信号に変換する光検出器を具備した光検出用モニタ装置であって、
前記光検出器は前記光の走査方向に平行なスリット状からなり、
該スリット状の光検出器を、前記面発光レーザ装置から出射された光の周辺光を検出する位置に、複数に並べて配置する
ことを特徴とする光検出用モニタ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光検出用モニタ装置であって、
前記面発光レーザ装置が出射する光を反射する反射部材を有し、
該反射部材上に、前記光検出器を設ける
ことを特徴とする光検出用モニタ装置。
【請求項3】
請求項1に記載の光検出用モニタ装置であって、
前記光検出器を、前記面発光レーザ装置が出射する光の光軸に垂直に設ける
ことを特徴とする光検出用モニタ装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の光検出用モニタ装置であって、
前記複数の光検出器は、それぞれのスリット幅が不均一である
ことを特徴とする光検出用モニタ装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の光検出用モニタ装置と、
該光検出用モニタ装置に前記走査光を出射する前記面発光レーザ装置と、
前記光検出用モニタ装置が同じ走査光を検出した2つの光検出器が変換した電気信号の差信号を生成して出力する差信号出力回路手段と、
前記光検出用モニタ装置と前記面発光レーザ装置の少なくともいずれか一方を移動する調整用手段と
を有する、
ことを特徴とする面発光レーザパッケージ。
【請求項6】
請求項5に記載の面発光レーザパッケージであって、
前記光検出器が変換した電気信号の強度が予め定められた値となるよう、前記面発光レーザ装置が出射する光の強度を制御する書き込み制御手段を有する
ことを特徴とする面発光レーザパッケージ。
【請求項7】
光によって被走査面を走査する光走査装置であって、
請求項6に記載の面発光レーザパッケージと、
該面発光レーザパッケージからの光を偏向する光偏向器と、
該光偏向器で偏向された光を前記被走査面上に集光する走査光学系と
を有することを特徴とする光走査装置。
【請求項8】
少なくとも1つの像担持体と、
該像担持体に対して画像情報に応じて変調された光を走査する少なくとも1つの請求項7に記載の光走査装置と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像形成装置であって、
前記画像情報は、多色のカラー画像情報であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−195473(P2012−195473A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58870(P2011−58870)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】