説明

円筒部材の保守装置

円筒部材の保守装置は、網状のスチールケーブル等の円筒部材(13)の周囲を閉じるための2つのヒンジで連結されている半ハウジング(11、12)から成るハウジング(10)を備えている。回転螺旋ブラシアセンブリ(21)及び回転縦ブラシアセンブリ(22)がハウジング内に配置されており、ハウジングの軸を中心として回転可能である。各回転ブラシアセンブリは、同軸の分割リング(23、26)を備え、分割リングの間には、回転円筒ワイヤブラシ(25、28)が接続され、それ自体の軸を中心として独立して回転可能である。ノズル(29)は、円筒部材に洗浄液又はペンキを吹き付けるために、ハウジング内部に配置されている。ハウジングの開口部(32)は、環境汚染を避けるために、破片、洗浄液、及びペンキを除去するための吸引装置に接続するためのものである。ハウジング上のループ(18)は、ハウジングを円筒部材に沿って動かすためにケーブルに取り付けるためのものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く構造ケーブル及び他の円筒部材を洗浄するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
つり橋に使われるようなタイプの網状のスチールケーブルは、硬い中心の周りに螺旋状に巻かれた複数の網状のより線からなっている。ケーブルは鋼鉄製であるため、さびを防ぐために定期的なメンテナンスが必要である。このメンテナンスには、表面の汚れ、さび及び古いペンキの除去、そしてきれいになった表面へのペンキの塗布が含まれる。
【0003】
網状のスチールケーブルを洗浄する標準的な洗浄装置は、ケーブル周囲にワイヤブラシを配置するハウジングを備えている。洗浄装置がケーブルに沿って移動すると、ケーブルがワイヤブラシにより洗浄される。一部の洗浄装置は洗浄液を用いる。従来のケーブルクリーナーは、ケーブルの凸部、つまりより線の最外部を洗浄できるが、隣接したより線の間の溝の内部の深いところまでを洗浄することはできない。また、ワイヤブラシはすぐにすり減ってしまう。更に、破片と洗浄液が洗浄装置から飛び散って環境を汚染する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の円筒部材の保守装置の目的は以下の通りである。
・網状のスチールケーブル等の円筒部材を洗浄すること
・より良く洗浄するため、円筒部材へ洗浄液の吹き付けを行うこと
・ケーブルの凸部と溝を徹底的に洗浄すること
・洗浄後、円筒部材にペンキを塗布すること
・破片、洗浄液、又はペンキの環境への放出を回避すること
・ブラシの耐久性を改善すること
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の円筒部材の保守装置は、網状のスチールケーブル等の円筒部材の周囲を閉じるための2つの半ハウジングから成るハウジングを備えている。ハウジングのセンタリングリングが円筒部材の周囲にぴったりはまり、ハウジングを中央に配置すると共に、外部環境から内部を遮断する。回転螺旋ブラシアセンブリ及び回転縦ブラシアセンブリはハウジング内に配置され、ハウジングの軸を中心として回転可能である。回転螺旋ブラシアセンブリは、間に螺旋状に配列された円筒状のワイヤブラシが接続されている同軸のリングを備えている。回転縦ブラシアセンブリは、間に縦に配列された円筒状のワイヤブラシが接続されている同軸のリングを備えている。両ブラシアセンブリのブラシは、それ自体の軸を中心として単独で回転可能である。ノズルは、円筒部材に洗浄液又はペンキを吹き付けるために、ハウジング内部に配置されている。ハウジングの開口部は、環境汚染を避けるために、破片、洗浄液、及びペンキを除去するための吸引装置に接続するためのものである。ハウジング上のコネクタは、ハウジングを円筒部材に沿って動かすためにケーブルに取り付けるためのものである。
【実施例】
【0006】
図1に、開放状態にある円筒部材の保守装置の斜視図を示す。この装置は、網状のスチールケーブルのような、円筒部材13の周囲を閉じるための、ヒンジで連結した2つの半ハウジング11及び12から構成されるハウジング10を備えている。洗浄装置は、パイプなどのほかのタイプの円筒部材の洗浄に使用することができる。半ハウジング11及び12は共に、円筒部材13の周囲で閉じられた後に、掛け金14でロックされる。
【0007】
ハウジング内の分割整列リング15及び16は、円筒部材13をハウジング内において正しく配置し、ハウジング10の内部を外部環境から遮断する。分割密閉リング17は、ハウジング10の第1端部に配置される。密閉リング17の内径は、円筒部材13との接触を避けるために、配置リング15及び16の内径よりもわずかに大きくなっている。各リング15〜17は、半ハウジング11及び12にそれぞれ取り付けられた2つの半リング19及び20を備え、これによりリング15〜17は円筒部材13の周囲で開閉することができる。
【0008】
回転螺旋ブラシアセンブリ21と回転縦ブラシアセンブリ22は、ハウジング10内に配置され、ハウジング10の軸を中心として回転可能である。各タイプのブラシアセンブリの数は幾つでもよい。回転螺旋ブラシアセンブリ21は、スペーサー24によって接続された同軸の分割リング23と、螺旋状に配列された回転円筒ワイヤブラシ25を備えている。
【0009】
回転縦ブラシアセンブリ22は、縦方向に配列された、スペーサー27によって接続された同軸の分割リング26と円筒ワイヤブラシ28を備えている。両方のブラシアセンブリのブラシは、それ自体の軸57の周囲を、単独で回転可能である。各ブラシアセンブリは、円筒部材13の周囲で開閉することができる。
【0010】
ノズル29は、流体を円筒部材13に吹き付けるために、ハウジング10内部の、ブラシアセンブリ21と密閉リング17の間の空間に配置されている。ノズル29は、ハウジング10の外部に取り付けられた分配室31にホース30によって接続されている。ハウジング10の吸引口32は、外部環境の汚染を避けるため、破片と廃液をハウジング10の内部から除去する吸引装置(図示せず)に接続するためのものである。
【0011】
図2に、円筒部材13の周囲で閉じた状態の、円筒部材の保守装置を示す。分配室31から延びたコネクタ33は、洗浄液又はペンキ等の流体の加圧源(図示せず)に接続するように配置されている。バルブ34及び圧力ゲージ35も分配室31に接続されている。ノズル29(図1)によって流体が円筒部材13に吹き付けられると、流体は、外部環境の汚染を避けるために、ハウジング10内部に封入される。
【0012】
吸引分配室36は、吸引口29(図1)に接続されている。吸引分配室36上のコネクタ37は、吸引装置(図示せず)に接続するために設けられている。ハウジング10上のループ18は、ハウジング10を円筒部材13に沿って移動させるために、ケーブル(図示せず)に取り付けるためのものである。ループ18は、ハウジング10が円筒部材13の周りで回転するのを防ぐために、ハウジング10の両側に配置されている。
【0013】
円筒部材の保守装置がスチールケーブルを洗浄するために使用される際、装置はスチールケーブルに沿って上方向に移動する。円筒部材の保守装置がスチールケーブルにペンキを塗るために使用される時は、装置はスチールケーブルに沿って下方向に移動する。ペンキで塗られた部分は、スチールケーブルのペンキ塗りたての部分に接触するのを避けるために整列リング15及び16(図1)の穴よりもわずかに大きい穴を有する密閉リング17だけを通過する。
【0014】
図3は、この実施例においては螺旋状のより線38を含む網状のスチールケーブルを備えた円筒部材13の周囲に配置された、回転螺旋ブラシアセンブリ21の断面図を示す。円筒ブラシ25の数は、スチールケーブル内のより線38の数と一致するように選択される。円筒ブラシ25は、溝39を洗浄するために、スチールケーブルの螺旋状のより線38の間の螺旋状の溝39に合わせて傾いている(図1参照)。
【0015】
ハウジング10がスチールケーブルに沿って移動すると、ブラシ25が螺旋状の溝39に沿って誘導されると共に、ブラシアセンブリ21がスチールケーブルの軸の周りを回転する。溝39の摩擦により、円筒ブラシ25が、ブラシアセンブリ21の回転とは反対の方向に、ブラシ自体の軸を中心として互いに独立して回転し、よってより良い洗浄が行われる。ブラシ25がそれ自体の軸を中心として回転することにより、個々の毛が時々しかスチールケーブルと接触しないため、耐久性も向上する。
【0016】
図4は、スチールケーブルの周りに位置する、回転縦ブラシアセンブリ22の断面図を示す。円筒ブラシ28はスチールケーブルの軸に合わせて配置され、スチールケーブルのより線の隆起部又は凸部40と係合するように位置している。ブラシ28は、螺旋状のより線38により、ブラシ自体の軸を中心として回転する。
【0017】
図5に、分解した回転螺旋ブラシアセンブリ21を示す。分割リング23はそれぞれ、2つの半リング41及び42に分離することができ、互いと嵌合する接触面にピン43と穴44を含む。分割リング23はまた、接触面を越えて延びる傾斜した円筒ブラシ25を取り付けるための、接触面から延びる突起部45を含む。
【0018】
図6に、円筒部材の保守装置の第2の実施形態を示す。この保守装置は、ピン49及び穴50により接合された2つの分離可能な半ハウジング47及び48から成るハウジング46を備える。縦方向の回転円筒ブラシ51は、ハウジング内部46に、ハウジング46の両端の分割リング52及び53の間に配置されている。ブラシ51は、それ自体の軸54を中心として単独で回転可能である。ハウジング46は分割され、網状のスチールケーブル等の、円筒部材55の周囲で閉じられる。ブラシ51は、スチールケーブルと係合するように配置されている。ハウジング46がスチールケーブルに沿って移動すると、ブラシ51はスチールケーブルの螺旋状のより線56によって回転する。
【0019】
前述の説明は具体的なものであるが、本発明の範囲を限定するものではなく、単に好ましい実施形態の一例である。本発明の教示の範囲内において、多様な変形が可能である。特に指定が無い限り、例えば、異なる取り付け方法、ファスナー、材料、寸法などが使用できる。要素の相対位置を変化させることができ、要素の形状を変化させることができる。従って、本発明の範囲は、本明細書に提示した実施例によってではなく、請求の範囲及びその法律的均等物によって決定される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】開放状態にある円筒部材の保守装置の斜視図である。
【図2】閉鎖状態にある円筒部材の保守装置の斜視図である。
【図3】図2の線3−3に沿った、円筒部材の保守装置の断面図である。
【図4】図2の線4−4に沿った、円筒部材の保守装置の断面図である。
【図5】分解した回転螺旋ブラシアセンブリの斜視図である。
【図6】円筒部材の保守装置の第2の実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
10 ハウジング
11 半ハウジング
12 半ハウジング
13 円筒部材
14 掛け金
15 整列リング
16 整列リング
17 密閉リング
18 ループ
19 半リング
20 半リング
21 螺旋ブラシアセンブリ
22 縦ブラシアセンブリ
23 分割リング
24 スペーサー
25 ワイヤブラシ
26 分割リング
27 スペーサー
28 ワイヤブラシ
29 ノズル
30 ホース
31 分配室
32 吸引口
33 コネクタ
34 バルブ
35 圧力ゲージ
36 分配室
37 コネクタ
38 螺旋状のより線
39 溝
40 凸部
41 半リング
42 半リング
43 ピン
44 穴
45 突起部
46 ハウジング
47 半ハウジング
48 半ハウジング
49 ピン
50 穴
51 ブラシ
52 分割リング
53 分割リング
54 軸
55 円筒部材
56 螺旋状のより線
57 軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、
円筒部材と係合して円筒部材を洗浄するための、ハウジング内に設けられた複数の回転可能なブラシ、及び
円筒部材を洗浄した後で円筒部材に新しいペンキを塗布するための、ハウジング内に設けられた1つ以上のノズル
を備える、円筒部材の保守装置。
【請求項2】
環境を汚染することなく汚染物質を安全に除去する吸引装置に接続するための1つ以上の開口部をハウジング内に更に備える、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項3】
ハウジングが円筒部材に沿って第1方向に動くことにより円筒部材を洗浄し、円筒部材に沿ってほぼ反対の第2方向に動くことにより円筒部材にペンキを塗布する、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項4】
円筒部材が網状スチールケーブルを備える、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項5】
ノズルが、円筒部材に洗浄液を吹き付けるためにも使用される、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項6】
回転可能なブラシが螺旋状に配置されている、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項7】
回転可能なブラシがそれ自体の軸を中心として単独で回転可能である、請求項1に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項8】
ハウジング、
円筒部材と係合して円筒部材を洗浄するための、ハウジング内部に設けられた複数の回転可能なブラシ、及び
環境を汚染することなく汚染物質を安全に除去する吸引装置に接続するためのハウジング内の1つ以上の開口部
を備える、円筒部材の保守装置。
【請求項9】
円筒部材を洗浄した後で円筒部材に新しいペンキを塗布するための、ハウジング内に設けられた1つ以上のノズルを更に備える、請求項8に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項10】
ハウジングが、円筒部材に沿って第1方向に動くことにより円筒部材を洗浄し、円筒部材に沿ってほぼ反対の第2方向に動くことにより円筒部材にペンキを塗布する、請求項9に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項11】
ノズルが円筒部材に洗浄液を吹き付けるためにも使用される、請求項9に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項12】
回転可能なブラシが円筒部材の螺旋状の溝に合わせて傾いている、請求項8に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項13】
回転可能なブラシと溝の間の摩擦により、ブラシがそれ自体の軸を中心として互いに独立して回転する、請求項11に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項14】
ハウジング、
円筒部材と係合して円筒部材を洗浄するための、ハウジング内部に設けられた複数の回転可能なブラシ、
円筒部材を洗浄した後で円筒部材に新しいペンキを塗布するための、ハウジング内部に設けられた1つ以上のノズル、及び
環境を汚染することなく汚染物質を安全に除去する吸引装置に接続するための、ハウジングの1つ以上の開口部
を備える、円筒部材の保守装置。
【請求項15】
ハウジングが、円筒部材に沿って第1方向に動くことにより円筒部材を洗浄し、円筒部材に沿ってほぼ反対の第2方向に動くことにより円筒部材にペンキを塗布する、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項16】
ノズルが円筒部材に洗浄液を吹き付けるためにも使用される、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項17】
回転可能なブラシが螺旋状に配置されている、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項18】
回転可能なブラシが円筒部材の螺旋状の溝に合わせて傾いている、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項19】
回転可能なブラシが螺旋状に配置されている、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項20】
円筒部材が網状スチールケーブルを備える、請求項14に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項21】
円筒部材の周囲に配置するための、互いに同軸の第1リング及び第2リング、
前記第1リングと前記第2リングの間に接続されており、前記第1リングと前記第2リングの共通の軸の周囲に配置された回転円筒ブラシであって、それぞれの軸を中心に単独で回転可能な回転円筒ブラシ、並びに
前記第1リングと前記第2リングの周囲に配置されたハウジングであって、前記第1リングと前記第2リングが前記ハウジング内部において前記ハウジングの軸を中心として同時に回転可能であるハウジング
を備える、円筒部材の保守装置。
【請求項22】
円筒部材周囲を開閉するための2つの半ハウジングを備えるハウジング、及び前記ハウジング内に配置されて前記ハウジングの軸の周囲を回転可能な回転ブラシアセンブリを備える円筒部材の保守装置であって、前記回転ブラシアセンブリが、スペーサーにより接続された同軸分割リングと、前記分割リングの共通軸の周囲に配置された回転円筒ブラシとを備え、前記ブラシがそれぞれの軸周囲を単独で回転可能であり、前記分割リングが各々前記円筒部材周囲を開閉するための2つの半リングを備えている、円筒部材の保守装置。
【請求項23】
前記回転円筒ブラシが、前記円筒部材の螺旋状の溝と係合するために、螺旋状に配置されて傾いている、請求項22に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項24】
前記回転円筒ブラシが、前記円筒部材の隆起した凸部と係合するために、前記分割リングの前記共通軸に対して平行である、請求項22に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項25】
前記円筒部材に物質を吹き付けるために前記物質の加圧源に接続する、前記ハウジング内部に配置されたノズルを更に含む、請求項22に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項26】
外部環境の汚染を避けるために、前記ハウジング内に、前記ハウジング内部から汚染物質を除去する吸引装置に接続するための吸引口を更に含む、請求項22に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項27】
円筒部材に沿ってハウジングを動かすために、前記ハウジング上に、ケーブルに取り付けるためのループを更に含み、前記ループが、前記ハウジングが円筒部材の周囲で回転するのを防ぐために、前記ハウジングの両側に配置されている、請求項22に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項28】
円筒部材周囲を閉じるための2つの半ハウジングを備えるハウジングと、前記円筒部材をハウジング内で正しく配置するための前記ハウジング内の分割整列リングであって、各々がそれぞれの半ハウジングに取り付けられた2つの半リングを備えており、前記円筒部材の周囲を開閉するために配置されている前記分割整列リングと、前記ハウジング内に配置されてハウジングの軸を中心に回転可能な回転ブラシアセンブリであって、スペーサーにより接続されて軸方向に間隔を置いて配置された同軸の分割リング及び前記分割リングの共通軸の周囲に配置されている回転円筒ブラシを備え、前記分割リングの各々が前記円筒部材の周囲を開閉するための2つの半リングを備えており、前記回転円筒ブラシがそれぞれの軸を中心に単独で回転可能である回転ブラシアセンブリと、前記円筒部材に物質を吹き付けるための、前記ハウジング内部に配置されたノズルと、外部環境の汚染を避けるために、前記ハウジング内部から汚染物質を除去するための吸引装置に接続する前記ハウジングの吸引口とを備える、円筒部材の保守装置。
【請求項29】
前記回転円筒ブラシが、前記円筒部材の螺旋状の溝と係合するために螺旋状に配置されて傾いている、請求項28に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項30】
前記回転円筒ブラシが、前記円筒部材の隆起した凸部と係合するために、前記分割リングの前記共通軸に対して平行である、請求項28に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項31】
円筒部材に沿ってハウジングを動かすために、前記ハウジング上に、ケーブルに取り付けるためのループを更に含み、前記ループが、前記ハウジングが円筒部材の周囲で回転するのを防ぐために、前記ハウジングの両側に配置されている、請求項28に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項32】
前記ハウジングに取り付けられた分割密閉リングを更に含み、前記円筒部材との接触を避けるために、前記分割密閉リングが前記配置リングの各内径よりも大きい内径を有する、請求項28に記載の円筒部材の保守装置。
【請求項33】
互いに嵌合するために、前記回転ブラシアセンブリの前記分割リングの接触面にピンと穴、及び前記接触面を越えて延びる前記回転円筒ブラシを取り付けるための、前記接触面から延びる突出部を更に含む、請求項28に記載の円筒部材の保守装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2009−524519(P2009−524519A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552280(P2008−552280)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/003093
【国際公開番号】WO2007/086865
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(508226997)
【出願人】(508227008)
【Fターム(参考)】