説明

加工装置

【課題】スライド機構により被加工物を収納する際に、被加工物が収納手段から飛び出してしまうのを確実に防止する。
【解決手段】搬送手段が収納手段31から被加工物W1を搬出して保持手段に搬送し、保持手段に保持された被加工物W1が加工される加工装置において、収納手段31は、搬送手段側に開口する第一の搬送口320とオペレータ側に開口する第二の搬送口321とを有する枠体32と、第二の搬送口321を介して枠体32から引き出し可能な被加工物載置台33と、被加工物載置台33を第二の搬送口321を介して引き出された状態から枠体32の中に押し込む際の慣性力によって被加工物載置台330に載置された被加工物W1が第一の搬送口320から飛び出すのを一定の力で防止する掛止部334とを有し、搬送手段が被加工物W1を第一の搬送口320を介して搬出入する際には掛止部334による掛止を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を収納可能な収納手段を有する加工装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種の被加工物を加工する加工装置には、被加工物を収納する収納手段を備えている。例えば、半導体ウェーハ等の被加工物を切削加工する切削装置においては、被加工物がカセットと呼ばれる収納手段に収納され、カセット載置機構に載置されたカセットから被加工物が取り出されて切削され、切削が終了した被加工物は再びカセットに収納される。また、被加工物が複数収納されるカセットの下に、検査用の被加工物や砥石のドレッシング用のドレスボード等を収納する収納手段が載置されることもある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
収納手段に収納された被加工物は、搬送機構によって取り出されて保持テーブルに搬送されて加工される構成となっており、収納手段は搬送機構側とオペレータ側の双方に開口している。オペレータが収納手段に対して被加工物を出し入れするために、オペレータ側に被加工物の収納部をスライドさせる機構も提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ところが、スライド機構を押すことにより被加工物の収納部を装置側に収納する際には、その押す勢いによって被加工物が搬送機構側に飛び出してしまうことがある。こうして被加工物が搬送機構側に飛び出すと、カセット載置機構や搬送機構と半導体ウェーハとが衝突するおそれがある。そのため、収納手段に、被加工物が飛び出しそうになるのを検知するセンサーを設けたり、被加工物が飛び出さないように突き当てとなる段差を設けたりする等の対策も講じられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−74004号公報
【特許文献2】特許第2997766号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、センサーを用いる場合は、飛び出しを検知するに止まり、飛び出しを防止することはできない。また、段差を設けても、被加工物に反りがある場合等、飛び出し防止が十分でないこともある。
【0007】
本発明は、これらの事実に鑑みてなされたものであり、その主な技術的課題は、スライド機構により被加工物を収納する際に、被加工物が収納手段から飛び出してしまうのを確実に防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、被加工物を保持する保持手段と、保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、被加工物を収納する収納手段と、収納手段から被加工物を搬出して保持手段に搬送する搬送手段とを有する加工装置に関し、収納手段は、搬送手段側に開口する第一の搬送口と第一の搬送口に対向しオペレータ側に開口する第二の搬送口とを有する枠体と、第二の搬送口を介して枠体から引き出し可能な被加工物載置台と、被加工物載置台を第二の搬送口を介して引き出された状態から枠体の中に押し込む際の慣性力によって被加工物載置台に載置された被加工物が第一の搬送口から飛び出すのを一定の力で防止する掛止部とを有し、当該一定の力は、慣性力によって被加工物が第一の搬送口方向に向かって動く際に掛止部に作用する力より大きく、搬送手段によって第一の搬送口を介して被加工物が搬出入される際に掛止部に作用する力より小さく、搬送手段が被加工物を第一の搬送口を介して搬出入する際には掛止部による掛止が解除される。
加工装置。
【0009】
掛止部としては、例えば板バネを使用することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、被加工物が第一の搬送口から飛び出すのを防止する掛止部を有しているため、加工装置に備えた搬送機構等と半導体ウェーハとが衝突するのを確実に回避することができる。また、掛止部から被加工物に対して働く力は、慣性力によって被加工物が第一の搬送口方向に向かって動く際に掛止部に作用する力より大きく、搬送手段によって第一の搬送口を介して被加工物が搬出入される際に掛止部に作用する力より小さいため、搬送手段による被加工物の搬出入機能が阻害されることはない。
【0011】
また、掛止部として板バネを用いると、板の厚さを変えたり、板の面と被加工物またはそれを支持する部材との接触面が成す角度を変化させるように形状を変えたりすることで、被加工物やそれを支持する部材の形状や大きさ、搬送手段の性能等にあわせて、前記一定の力を容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】切削装置の一例を示す斜視図である。
【図2】切削装置の内部構造を示す斜視図である。
【図3】収納手段の一例を示す斜視図である。
【図4】収納手段の一例を示す分解斜視図である。
【図5】収納手段の被加工物載置台が回転した状態を示す斜視図である。
【図6】収納手段の被加工物載置台を元の状態に戻した状態を示す斜視図である。
【図7】被加工物載置台に被加工物が収納された状態を示す斜視図である。
【図8】被加工物載置台から被加工物が搬出される状態を示す斜視図である。
【図9】被加工物載置台に備えた掛止部の一例を示す斜視図である。
【図10】被加工物がテープを介してフレームに支持された状態を示す平面図である。
【図11】掛止部の変化の状態を示す平面図である。
【図12】掛止部によってフレームが支持された状態を示す平面図である。
【図13】被加工物載置台の第二の例において被加工物を収納する状態を示す斜視図である。
【図14】同第二の例における被加工物載置台に被加工物が収納された状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示す切削装置1は、加工装置の一種であり、被加工物を保持して水平方向(図1におけるX軸方向)に移動可能であると共に回転可能な保持手段2を備えている。保持手段2は、半導体ウェーハ等の被加工物を吸引する吸引部20と、周囲を固定するクランプ部21とを有している。
【0014】
保持手段2の可動域の前方には、切削対象の被加工物が収納される第一の収納手段30、検査用の被加工物が収納される第二の収納手段31のいずれか一方または双方が載置され昇降可能な収納手段載置機構3を備えている。図示の例では、収納手段載置機構3に第二の収納手段31が載置され、更にその上に第一の収納手段30が載置されている。図1の例では、第一の収納手段30には、被加工物であるウェーハWがリング状のフレームFに貼着されたテープに貼着されており、ウェーハWがテープTを介してフレームFによって支持された状態となっている。
【0015】
保持手段2の可動域の後部側には、切削後の被加工物を洗浄する洗浄手段4が配設されている。洗浄手段4は、被加工物を保持して回転可能であると共に昇降可能な保持テーブル40と、洗浄水及び高圧エアーを噴出する図示しないノズル類とを備えている。
【0016】
保持手段2の可動域の上方には、第一の搬送手段5、第二の搬送手段6、第三の搬送手段7が配設されている。第一の搬送手段5は、保持手段2と第一の収納手段30または第二の収納手段31との間で被加工物を搬送する機能を有しており、搬送方向(Y軸方向)に延びるガイドレール50と、ガイドレール50に沿って移動するアーム部51と、アーム部51の下端に設けられ被加工物を上下方向に挟持する挟持部52とを備えている。なお、Y軸方向は、保持手段2の移動方向であるX軸方向に対して水平面上において直交する方向である。
【0017】
第二の搬送手段6は、切削後の被加工物を洗浄手段4に搬送する機能を有しており、搬送方向(Y軸方向)に延びるガイドレール60と、ガイドレール60に沿って移動するアーム部61と、アーム部61に対して昇降する昇降部62と、昇降部62の下端に設けられ被加工物を吸着する吸着部63とを備えている。
【0018】
第三の搬送手段7は、洗浄手段4において洗浄された被加工物を第一の収納手段30または第二の収納手段31に収納するために搬送する機能を有しており、搬送方向(Y軸方向)に延びるガイドレール70と、ガイドレール70に沿って移動するアーム部71と、アーム71に対して昇降する昇降部72と、昇降部72の下端に設けられ被加工物を吸着する吸着部73とを備えている。
【0019】
切削装置1の前部側には、オペレータが各種操作を行う際のガイド画面や被加工物の画像等を表示させる表示手段8を備えている。
【0020】
切削装置1の内部には、図2に示すように、加工手段である第一の切削手段10及び第二の切削手段11が配設されている。第一の切削手段10は第一の送り手段12によって駆動されてY軸方向に移動可能であり、第二の切削手段11は、第二の送り手段13によって駆動されてY軸方向に移動可能となっている。
【0021】
第一の切削手段10は、回転可能な第一のブレード100を備えており、第二の切削手段11は、図2においては図示されていないが、回転可能な第二のブレードを備えている。
【0022】
第一の送り手段12は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ120と、ボールネジ120と平行に配設されたガイドレール121と、ボールネジ120を回動させる図示しないパルスモータと、内部のナットがボールネジ120に螺合し側部がガイドレール121に摺接する可動部122と、第一の切削手段10を昇降させる昇降機構123とから構成される。また、第二の送り手段13は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ130と、ボールネジ130と平行に配設されたガイドレール121と、ボールネジ130を回動させるパルスモータ131と、内部のナットがボールネジ130に螺合し側部がガイドレール121に摺接する可動部132と、第二の切削手段11を昇降させる昇降機構133とから構成される。
【0023】
保持手段2に保持された被加工物は、保持手段2がX軸方向に移動しながら、第一の送り手段12による駆動によって下降した第一の切削手段10及び第二の送り手段13による駆動によって下降した第二の切削手段11の作用を受けて切削される。
【0024】
図3に示すように、第二の収納手段31は、枠体32と、枠体32に対して抜き差し可能な被加工物載置台33とを有している。枠体32は、前後方向に貫通しており、図4に示すように、後部側には図1に示した第一の搬送手段5側に開口した第一の搬送口320が形成され、後部側の第一の搬送口320に対して対向する前部側にはオペレータ側に開口した第二の搬送口321が形成されている。
【0025】
被加工物載置台33には、一または複数の被加工物が載置される。図4及び図5に示すように、被加工物載置台33は、第二の搬送口321を介して枠体32から引き出し可能であり、被加工物載置台33をオペレータ側に引き出すための把持部330a及び被加工物の端部を支持する複数の溝状のスロット330bを有する回転部330と、回転部330を回転可能に支持すると共に枠体32に対して摺動可能なスライド部331とを備えている。回転部330の後部側には、被加工物の第二の収納手段31への搬入または被加工物の第二の収納手段31からの搬出時に被加工物の搬出入口となる入出部332が開口した状態で設けられている。
【0026】
回転部330は、回転機構333によってスライド部331に対して回転可能となっている。回転機構333は、被加工物の搬出入方向であるY軸方向と水平面内において直交する方向の回転軸333aを有しており、この回転軸333aを中心として回転部330が回転する構成となっている。図5に示すように、回転部330が起立した状態では、入出部332が上方を向いた状態となり、オペレータが被加工物を出し入れしやすい状態となる。ここで、上方とは真上のみを意味するものではなく、入出部332が枠体32側またはオペレータ側のいずれかに傾いて向いた状態をも含む意味である。
【0027】
このように、入出部332が上方を向いた状態で、回転部330に、例えばテープTを介してフレームFによって支持されたインスペクションワークW1が収納され、また、回転部330から同インスペクションワークW1が取り出される。したがって、オペレータから入出部332を見やすくなり、それぞれのスロットに被加工物を収納しやすくなると共に、所望の被加工物を取りだしやすくなる。回転部330の高さがオペレータの目線より下の位置にあると、被加工物の収納と取り出しをより行いやすくなる。
【0028】
なお、回転部330には、インスペクションワークのほか、テストカットに用いるプリカットボード、図2に示した第一の切削ブレード100及び第二のブレードの目だし、真円だし、ならし等に用いるドレスボード、通常のワーク等も収納される。
【0029】
被加工物を回転部330に収納した後は、図6に示すように、回転部330を倒して寝かせた状態として元の状態に戻す。そして、図7に示すように、被加工物載置台33を枠体32に押し込む。こうして被加工物載置台33に被加工物が収納され枠体32に枠体32が収容されると、第一の搬送手段5によって被加工物を搬出できる状態となる。
【0030】
図1にも示した第一の搬送手段5の挟持部52が被加工物載置台33の後部側から内部に進入してフレームFを挟持し、図8に示すように、挟持状態を維持したまま挟持部52が被加工物載置台33の外部に出ることにより、フレームFに支持されたインスペクションワークW1が第二の収納手段31から搬出される。そして、搬出されたインスペクションワークW1は、図1に示した保持手段2に搬送されて保持され、加工される。
【0031】
図9に示すように、被加工物載置台33には、収納されたインスペクションワークW1が入出部332から被加工物載置台33の外部に飛び出すのを防止する掛止部334が形成されている。図9に示す掛止部334は、複数段あるスロット330bを貫通して形成されているが、スロットの各段にそれぞれ個別に掛止部を設けてもよい。
【0032】
図示の例の掛止部334は板バネであり、図9において拡大して示すように、スロット330bの側壁330cから前面側(オペレータ側)に向けて立ち上がった立ち上がり部334aと、先端が側壁330cに対して摺動可能に接しているストッパ部334bと、立ち上がり部334aとストッパ部334bとを連結する山部334cとから構成されている。
【0033】
山部334cは、フレームFが入出部332から出し入れされる際に出没しながらフレームFの周縁側面を摺動させる。図10に示すように、フレームFの外周は、円形の曲線部F1の外周の一部を直線状に切り取って形成された一対の対向する直線部F2を有している形状となっている。図7、8に示した第一の搬送手段5によってフレームFが挟持されてインスペクションウェーハW1が被加工物載置台33に搬入されるときは、図11において実線で示すように、フレームFの直線部F2が掛止部334の山部334aを押圧しながらスライドする。そして、図11において二点鎖線で示すように、直線部F2が山部334cを通過し終わり山部334aよりも前部側まで進入すると、曲線部F1に沿って山部334cが徐々に突出し、図12にも示すように掛止部334がフレームFによって押圧される前の状態に復帰してストッパ部334b及び山部334cがフレームFの曲線部F1と接し、フレームFが入出部332側に動かなくなる。一方、インスペクションウェーハW1が入出部332を介して被加工物載置第33の外部に搬出される場合は、フレームFのスライドによって直線部F2がストッパ部334b及び山部334cを押圧して没入させ、直線部F2が山部334cと摺接した状態で入出部332側に引き出される。そして、直線部F2が山部334cを完全に通過すると、掛止部334がフレームFによって押圧される前の状態に復帰する。
【0034】
図9に示したように被加工物を収納した被加工物載置台33が第二の搬送口321を介して引き出された状態から、図7に示したように被加工物載置台33を枠体32の中に押し込んだ際には、被加工物載置台33に収納された被加工物には第一の搬送口320側に向けて慣性力が働くが、掛止部334は、その慣性力によって被加工物が第一の搬送口320から飛び出すのを一定の力で防止することができる。ここにいう一定の力とは、当該慣性力によって被加工物が第一の搬送口320に向かって動く際に掛止部334に作用する力より大きく、第一の搬送手段5が被加工物を第一の搬送口320を介して搬入するまたは搬出する際に掛止部334に作用する力より小さい力である。したがって、被加工物が第一の搬送口320から飛び出すのを防止しつつ、第一の搬送手段5が被加工物を第一の搬送口320を介して搬出入する際には、掛止部334による被加工物の掛止が解除されるため、第一の搬送手段5による搬出入機能が阻害されることがない。
【0035】
また、掛止部334として板バネを用いると、立ち上がり部334a、ストッパ部334b、山部334cの板厚を変えたり、板の面とフレームFの接触面とが成す角度を変化させるように板バネの形状を変えたりすることで、フレームFの形状や大きさ、第一の搬送手段5のアーム部51等の性能にあわせて、前記一定の力を容易に調節することができる。
【0036】
図3〜9に示した第二の収納手段31に代えて、図13、14に示す収納手段9を使用することもできる。この収納手段9は、枠体90と、枠体90に対して抜き差し可能な被加工物載置台91とを有している。枠体90は、前後方向に貫通しており、後部側には図1に示した第一の搬送手段5側に開口した第一の搬送口900が形成され、後部側の第一の搬送口900に対して対向する前部側にはオペレータ側に開口した第二の搬送口901が形成されている。
【0037】
一または複数の被加工物が載置される被加工物載置台91は、第二の搬送口901を介して枠体90から引き出し可能であり、起立状態と前方(オペレータ側)に向けて倒した状態とをとりうる開閉部910と、枠体90に対して摺動可能なスライド部911と、開閉部材910の内側に配設され被加工物を複数収納する収容部912とを備えている。収容部912は、被加工物の端部を支持する複数の溝状のスロット912aを有している。また、収容部912の後部側には、被加工物の搬出入口となる入出部913が開口した状態で設けられている。
【0038】
図14に示すように、開閉部910には、開閉時にオペレータが把持する部分である把持部910aが形成されている。図13に示したように、開閉部910を倒して開状態とすると、被加工物を収容部912に対して出し入れすることができる。一方、被加工物の出し入れをしないときは、図14に示すように、開閉部910を起立させて閉状態とする。図13では、テープTを介してフレームFに支持されたインスペクションウェーハW1が、スロット912aに支持された状態で収納された状態を示しているが、インスペクションウェーハW1のほかにも、テストカットに用いるプリカットボード、図2に示した第一の切削ブレード100及び第二のブレードの目だし、真円だし、ならし等に用いるドレスボード、通常のワーク等が収容されることもある。
【0039】
収容部912には、収容されたインスペクションワークW1が入出部913から被加工物載置台91の外部に飛び出すのを防止する掛止部914が形成されている。図13、149に示す掛止部914は、複数段あるスロット912aを貫通して形成されているが、スロットの各段にそれぞれ個別に掛止部を設けてもよい。掛止部914の構造及び作用は、図9、11、12に示した掛止部334と同様である。
【符号の説明】
【0040】
1:切削装置
2:保持手段 20:吸引部 21:クランプ部
3:収納手段載置機構
30:第一の収納手段
31:第二の収納手段
32:枠体
320:第一の搬送口 321:第二の搬送口
33:被加工物載置台
330:回転部 330a:把持部 330b:スロット
331:スライド部 332:入出部
333:回転機構 333a:回転軸
334:掛止部 334a:立ち上がり部 334b:ストッパ部 334c:山部
4:洗浄手段 40:保持テーブル
5:第一の搬送手段 50:ガイドレール 51:アーム部 52:挟持部
6:第二の搬送手段 60:ガイドレール 61:アーム部 62:昇降部
63:吸着部
7:第三の搬送手段 70:ガイドレール 71:アーム部 72:昇降部
73:吸着部
8:表示手段
9:収納手段
90:枠体 900:第一の搬送口 901:第二の搬送口
91:被加工物載置台
910:開閉部 910a:把持部
911:スライド部
912:収容部 912a:スロット
913:入出部 914:掛止部
10:第一の切削手段 100:第一のブレード
11:第二の切削手段
12:第一の送り手段
120:ボールネジ 121:ガイドレール 122:可動部 123:昇降機構
13:第二の送り手段
130:ボールネジ 131:パルスモータ 132:可動部 133:昇降機構
W:ウェーハ W1:インスペクションウェーハ T:テープ F:フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を保持する保持手段と、
該保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、
該被加工物を収納する収納手段と、
該収納手段から該被加工物を搬出して該保持手段に搬送する搬送手段と
を有する加工装置であって、
該収納手段は、該搬送手段側に開口する第一の搬送口と、該第一の搬送口に対向しオペレータ側に開口する第二の搬送口とを有する枠体と、
該第二の搬送口を介して該枠体から引き出し可能な被加工物載置台と、
該被加工物載置台を該第二の搬送口を介して引き出された状態から該枠体の中に押し込む際の慣性力によって該被加工物載置台に載置された該被加工物が該第一の搬送口から飛び出すのを一定の力で防止する掛止部と
を有し、
該一定の力は、該慣性力によって該被加工物が該第一の搬送口方向に向かって動く際に該掛止部に作用する力より大きく、該搬送手段によって該第一の搬送口を介して該被加工物が搬出入される際に該掛止部に作用する力より小さく、
該搬送手段が該被加工物を該第一の搬送口を介して搬出入する際には該掛止部による掛止が解除される
加工装置。
【請求項2】
前記掛止部は、板バネによって構成される
請求項1に記載の加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−251348(P2010−251348A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95799(P2009−95799)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000134051)株式会社ディスコ (2,397)
【Fターム(参考)】