説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】 配線の終端部におけるボイドの爆発により配線に損傷が生じるのを抑制した半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 絶縁膜11上に、複数の配線13aを互いに並ぶように形成すると共に、複数の配線13aの端部13c近傍に、複数の配線13aと交わる方向にダミーパターン13bを形成する。次いで、絶縁膜11上、複数の配線13a上、及びダミーパターン13b上に、第2の絶縁膜を形成する。その後、絶縁膜11、複数の配線13a、ダミーパターン13b及び第2の絶縁膜を加熱し、配線13a相互間のボイドが膨張しても、ダミーパターン13bが設けられているため、配線端部の近傍でボイドが爆発するのを防止でき、それにより配線が損傷することを抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。特に本発明は、配線の終端部におけるボイドの爆発により配線に損傷が生じるのを抑制した半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図4の各図は、従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図4(A)に示すように、シリコン基板101に素子分離膜102を、例えばLOCOS法により形成する。次いで、シリコン基板101を熱酸化することにより、素子分離膜102の相互間に位置するシリコン基板101にゲート酸化膜103を形成する。
【0003】
次いで、ゲート酸化膜103上にゲート電極104を形成し、さらにシリコン基板101に低濃度不純物領域106a,106bを形成する。次いで、ゲート電極104の側壁にサイドウォール105を形成し、さらに、シリコン基板101に、ソース及びドレインとなる不純物領域107a,107bを形成する。このようにしてシリコン基板101にはトランジスタが形成される。
【0004】
次いで、トランジスタ上を含む全面上に、酸化シリコンを主成分とする層間絶縁膜108を形成する。次いで、層間絶縁膜108に、ゲート電極104上に位置するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール中にWプラグ109を埋め込む。次いで、層間絶縁膜108上に、Wプラグ109に接続するAl合金配線110を形成する。
【0005】
次いで、Al合金配線110上を含む全面上に、酸化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜111を形成する。次いで、第2の層間絶縁膜111に、Al合金配線110上に位置するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール中にWプラグ112を埋め込む。
【0006】
次いで,図4(B)に示すように、第2の層間絶縁膜111上に、Wプラグ112に接続するAl合金配線113を形成する。Al合金配線113は電源配線であり、最上層の配線層を構成する。次いで、Al合金配線113を含む全面上に、窒化シリコン等からなるパッシベーション膜114を形成する。
【0007】
図5(A)は、図4(B)の状態における半導体装置の平面概略図である。なお、図4(B)は、図5のA−A断面図に相当する。図5(A)に示すように、パッシベーション膜114の下には、複数のAl合金配線113が互いに平行に配置されている。Al合金配線113それぞれは、終端部113aから例えば2mm程度は直線状である。
これに類似する技術が下記特許文献1に記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開2003−282614号公報(第3段落及び第4段落)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、配線上にCVD法により絶縁膜を成膜する際、その成膜条件や配線パターンの疎密によって配線間に空孔(ボイド)が発生する場合がある。以下にボイドが発生する場合の一例を説明する。
図5(B)は、図5(A)のB−B断面図である。図5(B)に示すように、最上層の配線層に位置するAl合金配線113の相互間には、パッシベーション膜114が完全に埋め込まれないことがあり、ボイド114aがAl合金配線113に沿って細長く形成されることがある。このようなボイドが発生する理由は、半導体装置の高性能化とともに配線パターンなどの設計仕様が微細化されていくに従い、配線同士の間隔も狭くなるため、配線間にパッシベーション膜を十分に埋め込むことが困難になるからである。
【0010】
このようにボイドが発生すると、その後の熱処理工程によってボイド内の気泡が膨張し、配線端に代表される絶縁膜の機械的強度が弱い部分で爆発を起こすことがある。例えば、ボイドが発生した後に、半導体装置の動作を安定させるためのランプアニール処理(ファイナルアニール処理)を行うことがあり、このファイナルアニール処理において、図6に例示するように、ボイド内に含まれる気体が膨張し、ボイドの端部側すなわちAl合金配線113の終端部113a側から、パッシベーション膜114を突き破って爆発し、開口部114bが形成されることがあった。この場合、Al合金配線113に損傷が生じて劣化し、その結果、配線が断線してしまうことがある。
【0011】
このような問題を回避する方法として、パッシベーション膜などの絶縁膜の成膜条件を改善することによってボイドの発生を防止することが考えられる。しかし、配線間隔が狭くなるほどボイドの発生が顕著になるため、成膜条件の改善のみでボイドの発生を防止することが困難になってきている。今後の微細化がさらに進行した半導体装置においてはボイドの発生を抑制することがますます重要となる。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、配線の終端部におけるボイドの爆発により配線に損傷が生じるのを抑制した半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置は、第1の絶縁膜上に形成され、互いに略並行に配置された複数の配線と、
前記第1の絶縁膜上に形成され、前記複数の配線の端部に接触しないように配置され、該複数の配線の長手方向に対して略垂直方向に長手方向が位置するダミーパターンと、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に形成された第2の絶縁膜とを具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、複数の配線の端部に接触しないように、該複数の配線の長手方向に対して略垂直方向に長手方向が位置するダミーパターンを配置している。このため、第2の絶縁膜を形成時に複数の配線相互間にボイドが形成され、熱処理においてボイド内に含まれる気体が膨張しても、配線端部の近傍でボイドが爆発することを防止でき、それにより配線に損傷が生じるのを抑制することができる。
【0013】
本発明に係る半導体装置は、第1の絶縁膜上に形成され、互いに並んで配置された複数の配線と、
前記第1の絶縁膜上に形成され、前記複数の配線の端部近傍に、該複数の配線と交わる方向に配置されたダミーパターンと、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に形成された第2の絶縁膜とを具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、複数の配線の端部近傍に、ダミーパターンを、これら複数の配線と交わる方向に配置している。このため、第2の絶縁膜を形成時に複数の配線相互間にボイドが形成され、熱処理においてボイド内に含まれる気体が膨張しても、配線端部の近傍でボイドが爆発することを防止でき、それにより配線に損傷が生じるのを抑制することができる。
【0014】
また、前記複数の配線は、端部から500μm以上互いに略平行かつ略直線状に形成される場合、本発明は特に効果を発揮する。
前記複数の配線は、最上層の配線層に位置する場合、前記第2の絶縁膜は、パッシベーション膜である。前記ダミーパターンは、前記複数の配線の端部からの最短距離が200nm以上400nm以下となる位置に形成されてもよい。
【0015】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1の絶縁膜上に互いに略並行に位置する複数の配線を形成すると共に、前記第1の絶縁膜上に、該複数の配線の端部に接触しないように位置し且つ該複数の配線の長手方向に対して略垂直方向に長手方向が位置するダミーパターンを形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に第2の絶縁膜を形成する工程とを具備する。
【0016】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1の絶縁膜上に、複数の配線を互いに並ぶように形成すると共に、前記複数の配線の端部近傍に、該複数の配線と交わる方向にダミーパターンを形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上、前記複数の配線上及び前記ダミーパターン上に第2の絶縁膜を形成する工程とを具備する。
また、前記第2の絶縁膜を形成する工程の後に、前記第1の絶縁膜、前記複数の配線、前記ダミーパターン及び前記第2の絶縁膜を加熱する工程をさらに具備することが好ましい。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1の各図及び図3は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。図2は、図1(C)の状態における半導体装置の平面概略図である。
【0018】
まず、図1(A)に示すように、シリコン基板1に、素子分離膜2をLOCOS法により形成する。次いで、シリコン基板1を熱酸化する。これにより、素子分離膜2の相互間に位置するシリコン基板1には、ゲート酸化膜3が形成される。
【0019】
次いで、ゲート酸化膜3上を含む全面上にポリシリコン膜をCVD法により形成する。次いで、このポリシリコン膜上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、ポリシリコン膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてポリシリコン膜をエッチングする。これにより、ポリシリコン膜はパターニングされ、ゲート酸化膜3上に位置するゲート電極4が形成される。その後、レジストパターンを除去する。
【0020】
次いで、素子分離膜2及びゲート電極4をマスクとして、シリコン基板1に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板1には低濃度不純物領域6a,6bが形成される。次いで、ゲート電極4上を含む全面上に窒化シリコン膜を形成し、この窒化シリコン膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極4の側壁にはサイドウォール5が形成される。次いで、素子分離膜2、ゲート電極4及びサイドウォール5をマスクとして、シリコン基板1に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板1には、ソース及びドレインとなる不純物領域7a,7bが形成される。
このようにして、シリコン基板1にはトランジスタが形成される。
【0021】
次いで、このトランジスタ上を含む全面上に、酸化シリコンを主成分とする層間絶縁膜8をCVD法により形成する。次いで、層間絶縁膜8上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、層間絶縁膜8上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜8をエッチングする。これにより、層間絶縁膜8には、ゲート電極4上に位置するコンタクトホール8a、及び不純物領域7a,7bそれぞれの上に位置するコンタクトホール(図示せず)が形成される。
その後、レジストパターンを除去する。
【0022】
次いで、コンタクトホールそれぞれの中及び層間絶縁膜8上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、スパッタリング法を用いて連続堆積し、更にその上に、タングステン(W)膜を堆積する。次いで、層間絶縁膜8上のタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法又はエッチバックにより除去する。これにより、コンタクトホール8aにはWプラグ9が埋め込まれる。また、不純物領域7a,7bそれぞれの上に位置するコンタクトホールにもWプラグ(図示せず)が埋め込まれる。
【0023】
次いで、Wプラグそれぞれの上及び層間絶縁膜8上に導電膜を形成する。この導電膜は、例えば、バリア膜であるTiN膜、Al合金膜、ならびに反射防止膜であるTi膜及びTiN膜を、この順に積層した積層膜である。次いで、この導電膜の上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、導電膜の上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして導電膜をエッチングする。これにより、層間絶縁膜8上には、Al合金配線10a,10b,10cが形成される。Al合金配線10aは、Wプラグ9を介してゲート電極4に接続しており、Al合金配線10b,10cそれぞれは、図示していないWプラグを介して不純物領域7a,7bに接続している。
その後、レジストパターンを除去する。
【0024】
次いで、図1(B)に示すように、Al合金配線10a〜10c上を含む全面上に、酸化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜11を例えばCVD法により形成する。次いで、第2の層間絶縁膜11上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、第2の層間絶縁膜11上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして第2の層間絶縁膜11をエッチングする。これにより、第2の層間絶縁膜11には、Al合金配線10a上に位置するビアホール11aが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。
【0025】
次いで、ビアホール11aの中及び第2の層間絶縁膜11上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、スパッタリング法を用いて連続堆積し、更にその上に、タングステン(W)膜を堆積する。次いで、第2の層間絶縁膜11上のタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法又はエッチバックにより除去する。これにより、ビアホール11aにはWプラグ12が埋め込まれる。
【0026】
次いで、Wプラグ12上及び第2の層間絶縁膜11上に導電膜13を形成する。導電膜13は、例えば、バリア膜であるTiN膜、Al合金膜、ならびに反射防止膜であるTi膜及びTiN膜を、この順に積層した積層膜である。
【0027】
次いで、図1(C)に示すように、導電膜13上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、導電膜13上にはレジストパターン50が形成される。次いで、レジストパターン50をマスクとして導電膜13をエッチングする。これにより、第2の層間絶縁膜11上には、Al合金配線13a、及びAl合金配線13aの近傍に位置するダミーパターン13bが形成される。Al合金配線13aは電源配線であり、最上層の配線層を構成する。また、Al合金配線13aは、Wプラグ12を介してAl合金配線10aに接続している。
【0028】
ここで、図2を用いて、Al合金配線13a及びダミーパターン13bそれぞれの配置について説明する。なお、図2では、図1(C)で示したレジストパターン50を省略している。第2の層間絶縁膜11上には、複数のAl合金配線13aが互いに略平行に形成されている。Al合金配線13aそれぞれは、終端部13cから500μm以上(例えば2mm程度)は略直線状である。また、複数のAl合金配線13aそれぞれの終端部13cの位置は、略同一直線上に位置するように揃えられている。
【0029】
Al合金配線13aのL/S(ライン/スペース)の間隔は狭い。この間隔の狭い配線パターンの端部にダミーパターン13bが配置されている。ダミーパターン13bは、Al合金配線13aの長手方向と略直交する方向に長手方向が位置するように配置されている。Al合金配線13aの終端部13cとダミーパターン13bとの距離Lは、Al合金配線の間隔と同程度にすることが好ましく、例えば200nm以上400nm以下であるのが好ましい。
【0030】
半導体装置の製造方法に戻る。
次いで、図3に示すように、レジストパターン50を除去する。次いで、Al合金配線13a上、ダミーパターン13b上、及び第2の層間絶縁膜11上を含む全面上に、窒化シリコン等からなるパッシベーション膜14をCVD法により形成する。このとき、Al合金配線13aの相互間にはパッシベーション膜14が完全には埋め込まれず、ボイド(図示せず)がAl合金配線13aに沿って細長く形成される。
【0031】
その後、半導体装置の信頼性を上げるために、パッシベーション膜形成後の半導体装置にランプアニール処理(ファイナルアニール処理)を行う。本実施形態では、Al合金配線13aの終端部13c近傍には、ダミーパターン13bが、Al合金配線13aと略直交する方向に配置されている。このため、ボイド内に含まれる気体がファイナルアニール処理において膨張しても、終端部13c近傍においてボイドが爆発することを抑制できる。
【0032】
以上、本実施形態によれば、Al合金配線13aの終端部13c近傍に、ダミーパターン13bを、Al合金配線13aと略直交する方向に配置することにより、パッシベーション膜14の機械的強度の弱い部分を無くしている。このため、ファイナルアニール処理において、Al合金配線13a相互間のボイド内に含まれる気体が膨張しても、パッシベーション膜14が終端部13c近傍でボイド内の気泡の爆発を抑制でき、それによりパッシベーション膜の内側から破られることを抑制できる。従って、配線が損傷することを防止できる。つまり、半導体装置の微細化に伴い、ボイドの発生を抑えることが困難となり、たとえボイドが発生したとしても、配線が損傷することを防止できる。これにより、配線の信頼性を向上できると共に半導体装置の不良率を低減でき、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
【0033】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施形態では、それぞれの配線を構成する材料をAl合金としたが、Al合金以外の導電体で配線を形成してもよい。また、最上層以外の配線層において、互いに平行に配置された複数の配線がある場合、これら複数の配線の端部近傍に、これら複数の配線と交わる方向にダミーパターンを配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(A)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図、(C)は(B)の次の工程を説明するための断面図。
【図2】図1(C)の状態における半導体装置の平面概略図。
【図3】図1(C)の次の工程を説明するための断面図。
【図4】(A)は従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図。
【図5】(A)は、図4(B)の状態における半導体装置の平面概略図、(B)は、(A)のB−B断面図。
【図6】半導体装置にファイナルアニール処理を行った後の半導体装置の断面図。
【符号の説明】
【0035】
1,101…シリコン基板、2,102…素子分離膜、3,103…ゲート酸化膜、4,104…ゲート電極、5,105…サイドウォール、6a,6b,106a,106b…低濃度不純物領域、7a,7b,107a,107b…不純物領域、8,108…層間絶縁膜、8a…コンタクトホール、9,12,109,112…Wプラグ、10a,10b,10c,13a,113…Al合金配線、11…第2の層間絶縁膜、11a…ビアホール、13…導電膜、13b…ダミーパターン、13c,113a…終端部、14,114…パッシベーション膜、50…レジストパターン、114a…ボイド、114b…開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の絶縁膜上に形成され、互いに略並行に配置された複数の配線と、
前記第1の絶縁膜上に形成され、前記複数の配線の端部に接触しないように配置され、該複数の配線の長手方向に対して略垂直方向に長手方向が位置するダミーパターンと、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に形成された第2の絶縁膜と
を具備する半導体装置。
【請求項2】
第1の絶縁膜上に形成され、互いに並んで配置された複数の配線と、
前記第1の絶縁膜上に形成され、前記複数の配線の端部近傍に、該複数の配線と交わる方向に配置されたダミーパターンと、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に形成された第2の絶縁膜と
を具備する半導体装置。
【請求項3】
前記複数の配線は、端部から500μm以上互いに略平行かつ略直線状に形成される、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記複数の配線は、最上層の配線層に位置し、
前記第2の絶縁膜は、パッシベーション膜である請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ダミーパターンは、前記複数の配線の端部からの最短距離が200nm以上400nm以下となる位置に形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
第1の絶縁膜上に互いに略並行に位置する複数の配線を形成すると共に、前記第1の絶縁膜上に、該複数の配線の端部に接触しないように位置し且つ該複数の配線の長手方向に対して略垂直方向に長手方向が位置するダミーパターンを形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上、前記配線上及び前記ダミーパターン上に第2の絶縁膜を形成する工程と
を具備する半導体装置の製造方法。
【請求項7】
第1の絶縁膜上に、複数の配線を互いに並ぶように形成すると共に、前記複数の配線の端部近傍に、該複数の配線と交わる方向にダミーパターンを形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上、前記複数の配線上及び前記ダミーパターン上に第2の絶縁膜を形成する工程と
を具備する半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第2の絶縁膜を形成する工程の後に、前記第1の絶縁膜、前記複数の配線、前記ダミーパターン及び前記第2の絶縁膜を加熱する工程をさらに具備する請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−24685(P2006−24685A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200558(P2004−200558)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】