説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】 配線及びコンタクトを微細化しながら活性領域の増大を抑制して、配線と活性領域とのコンタクトを良好に保つ。
【解決手段】 半導体装置では、配線M1乃至M3がY方向に平行して設けられ、配線直下に活性領域SDGが設けられ、配線M2が第1のコンタクトC1及び第2のコンタクトC2を介して活性領域SDGと接続されている。第1のコンタクトC1は、配線M2よりも幅の広い活性領域SDG内に、第1のコンタクトと活性領域との余裕Zだけ内側に設けられ、開口部にコンタクトプラグ6が埋設されている。配線M2内に設けられた第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1上に第1のコンタクトC1と接して設けられ、X方向の寸法X1が第1のコンタクトC1及び配線M2よりも第2のコンタクトと配線の余裕Wの2倍分だけ小さく、且つY方向の寸法Y1が第1のコンタクトC1よりも大きく、活性領域SDGの外側まで設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、特にコンタクト開口部にプラグを備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の微細化及び半導体装置の高集積化に伴い、半導体素子のコンタクト、及び配線の幅/スペース(L/S)の寸法が狭くなっている。微細化されたコンタクトでは、コンタクトのアスペクト比(層間絶縁膜の厚さ/コンタクトの寸法の比)が大きくなるので配線の被覆性及び平坦性を改善させるためコンタクト開口部にプラグを埋設している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところが、半導体素子の微細化が更に進展し、サブミクロン或いはクオーターミクロン以下になると、微細化と共にコンタクトのアスペクト比及び配線のアスペクト比(配線の高さ/配線幅の比)が大きくなり、コンタクト開口部にプラグを埋設してもコンタクト、及び配線の幅/スペース(L/S)の寸法を微細化するのが困難になり、コンタクト寸法が配線の幅/スペース(L/S)の1/2ピッチよりも大きくなる問題点がある(例えば、非特許文献1参照。)。また、配線の幅(L)及び配線のスペース(S)の微細化を維持し、コンタクト寸法を配線の幅/スペース(L/S)の1/2ピッチ以下にした場合、コンタクトの配線方向の寸法を配線方向と垂直の方向の寸法よりも大きくする必要が生じ、コンタクトが設けられた活性領域、例えば、MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタのソース・ドレイン領域が大きくなりMISトランジスタの容量などが増大するという問題点がある。
【特許文献1】特開2002−280523号公報(頁10、図9)
【非特許文献1】ITRS、“INTERNATIONAL TECHNOLOGY ROADMAP FOR SEMICONDUCTORS 2003 EDTION LITHOGRAPHY(P4 Table77a、P5 Table77b)”、[online]、[2004年4月22日検索]、インターネット<URL:http://public.itrs.net/Files/2003ITRS/Home2003.htm>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、開口部にプラグが埋設された第1のコンタクトと、配線方向と垂直な方向の寸法が第1のコンタクト及び配線幅よりも小さく、且つ配線方向の寸法が第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクトを備えた半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置は、第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられた第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層と、前記拡散層上の層間絶縁膜に設けられ、且つ前記拡散層表面を露出する第1のコンタクト開口部と、前記第1のコンタクト開口部に選択的に埋設されたコンタクトプラグと、前記層間絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上の絶縁膜に設けられ、且つ前記コンタクトプラグ及び前記層間絶縁膜の表面を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部と、前記第2のコンタクト開口部を覆い、且つ前記コンタクトプラグを介して前記拡散層と接続された配線とを具備することを特徴とする。
【0006】
更に、上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板の第1主面に第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層を選択的に形成する工程と、前記拡散層上の層間絶縁膜を除去して前記拡散層を露出する第1のコンタクト開口部を形成する工程と、前記第1のコンタクト開口部内に、タングステンからなるコンタクトプラグを形成する工程と、前記層間絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上の絶縁膜を除去して前記コンタクトプラグ及び前記層間絶縁膜を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部を形成する工程と、前記第2のコンタクト開口部を覆い、第1導電型の半導体基板の第1主面上に配線を選択的に形成する工程とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開口部にプラグが埋設された第1のコンタクトと、配線方向と垂直な方向の寸法が第1のコンタクト及び配線幅よりも小さく、且つ配線方向の寸法が第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクトを備えた半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0009】
まず、本発明の実施例1に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図1は半導体装置を概略的に示す平面図、図2乃至5は図1のA−A線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図、図6は図1のB−B線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0010】
図1に示すように、半導体装置では、配線のライン幅L(例えば、100nm)、配線のスペース幅S(例えば、100nm)を有する配線M1乃至M3がY方向(縦方向)に平行して設けられ、配線直下に活性領域SDGが設けられている。配線M2は第1のコンタクトC1及び第2のコンタクトC2を介して活性領域SDGと接続されている。正方形の第1のコンタクトC1は、例えば、100X100nmの寸法を有し、配線M2よりも幅の広い活性領域SDGの第1のコンタクトと活性領域との余裕Zだけ内側に設けられ、その両端は配線M2の両端直下に設けられている。
【0011】
配線M2内に設けられた第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1上に第1のコンタクトC1と接して設けられ、X方向(横方向)の寸法X1が第1のコンタクトC1及び配線M2よりも第2のコンタクトと配線の余裕Wの2倍分だけ小さく、且つY方向の寸法Y1が第1のコンタクトC1よりも大きく、活性領域SDGの外側まで設けられている。そして、第1のコンタクトC1及び第2のコンタクトC2の中心点は同一に形成され、第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1よりも大きく形成されている。
【0012】
図2に示すように、まず、P型シリコン基板1の第1主面(表面)に素子分離用のSTI(シャロートレンチアイソレーション)2を形成する。その方法は、素子分離領域に、例えば、200nmの浅い溝を形成し、溝表面に薄い熱酸化膜(SiO)を設け、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により溝全体に酸化膜(SiO)を埋め込む。その後、CMP(Chemical Mechanical Polish)によりP型シリコン基板1の第1主面(表面)を完全に平坦化する。次に砒素を、例えば、加速電圧20KeV、ドーズ量5x1015cm−2の条件で活性領域SDGにイオン注入する。続いて、P型シリコン基板1の第1主面(表面)に層間絶縁膜4を堆積する。その方法は、例えばTEOS(Tetraethoxy silane)−O系のCVD法により酸化膜(SiO)及びCVD法によりBPSG(Boro−Phospho Silicate Glass)膜を連続的に堆積する。続いて、RTP(Rapid Thermal Process)と呼ばれるランプによる加熱を、例えば、窒素雰囲気で970℃、10秒行い、砒素イオン注入層を活性化させてN+拡散層3の形成と、層間絶縁膜4をリフローさせて平坦化する。そして、周知のリソグラフィー法により第1のコンタクトC1形成予定領域上に開口部を有するレジスト膜5を形成し、このレジスト膜5をマスクに層間絶縁膜4を異方性エッチング、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法によりエッチング除去して、N+拡散層3のコンタクト開口部表面を露出する。
【0013】
次に、図3に示すように、WF6を用いたタングステン(W)CVD法により、等方的にP型シリコン基板1の第1主面(表面)上にタングステンを堆積する。そして、CMPによりタングステンを研磨平坦化し、コンタクトプラグ(Wプラグ)6を第1のコンタクトC1の開口部に埋設する。ここで、第1のコンタクトC1のアスペクト比(層間絶縁膜の厚さ/コンタクトの寸法の比)は4である。なお、N+拡散層3とタングステンの間にTiN、TiN/Ti、TaN、或いはWNなどのバリアメタル膜を設けてもよい。
【0014】
続いて、図4に示すように、TEOS−O系のCVD法により、P型シリコン基板1の第1主面(表面)上に層間絶縁膜4よりも比較的に膜厚の薄い絶縁膜7を堆積する。そして、周知のリソグラフィー法により第2のコンタクトC2形成予定領域上に開口部を有するレジスト膜5を形成し、このレジスト膜5をマスクに絶縁膜7を異方性エッチング、例えば、RIEによりエッチング除去して、コンタクトプラグ(Wプラグ)6の開口部表面を露出する。
【0015】
そして、図5に示すように、P型シリコン基板1の第1主面(表面)上に第1の金属配線膜、例えば、AL(アルミニウム)−5%Cu(銅)を形成する。なお、コンタクトプラグ(Wプラグ)6と第1の金属配線膜の間にTiN、TiN/Ti、TaN、或いはWNなどのバリアメタル膜を設けてもよい。その後、周知のリソグラフィー法によりレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクに第1の金属配線膜を異方性エッチング、例えば、RIEによりエッチングして、第1の金属配線8を形成する。
【0016】
ここで、第2のコンタクトC2は第1のコンタクトC1よりも第2のコンタクトと配線の余裕W分だけ内側に設けられ、配線M2の第1の金属配線8は第2のコンタクトC2よりも第2のコンタクトと配線の余裕W分だけ外側に設けられている。第2のコンタクトと配線の余裕Wの寸法は、配線M1乃至M3の配線幅(L)及びスペース(S)間隔を維持しながら、第2のコンタクトC2と配線M2の合わせ余裕及び配線M2のエッチングによる寸法変化を考慮して設けられているので、第2のコンタクトC2が露出したり、第2のコンタクトC2が隣接する配線M1或いはM2と接することはない。また、第1のコンタクトC1は、配線のライン幅Lと同じ寸法に設けられているのでN拡散層3とコンタクトプラグ(Wプラグ)6間のコンタクト抵抗の増大を抑制することができる。そして、第2のコンタクトC2のアスペクト比(絶縁膜の厚さ/コンタクトの寸法の比)は1よりも十分小さいので、絶縁膜7よりも上側の部分の配線M2の第1の金属配線8と配線M1、M3の第1の金属配線8は同じ形状となる。
【0017】
続いて、このレジスト膜を除去する。ここで、第1の金属配線8にAL(アルミニウム)−5%Cu(銅)を用いているが、W、AL、Cuなどの単体金属、AL−SiなどのAL−Cu以外のAL合金、又はCu−TiなどのCu合金を用いてもよい。
【0018】
次に、図6に示すように、配線M1乃至M3が平行に設けられているY方向では、第2のコンタクトC2が第1のコンタクトC1よりも大きく設けられ、活性領域SDGであるN拡散層3上及びSTI2領域上の一部まで延長されて設けられている。ここで、第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1よりも大きく、且つ一部がSTI2上に形成されているが、比較的膜厚の厚い層間絶縁膜4上に設けられているので配線M2とN拡散層3が短絡したり、配線M2がP型シリコン基板1と短絡したりすることはない。しかも、配線M2とP型シリコン基板1間の寄生容量は増大しない。
【0019】
そして、図示していないが、P型シリコン基板1の第1主面(表面)上に第2の層間絶縁膜を形成する工程、ビア及びプラグを形成する工程、及び第2の金属配線を形成する工程などによりこの半導体装置は完成する。
【0020】
上述したように、本実施例の半導体装置では、第1のコンタクトC1が活性領域SDGの内部に設けられ、開口部にコンタクトプラグ6が埋設されている。第2のコンタクトC2が第1のコンタクトC1上に第1のコンタクトC1と接して設けられ、X方向の寸法X1が第1のコンタクトC1及び配線M2よりも第2のコンタクトと配線の余裕Wの2倍分だけ小さく、且つY方向の寸法Y1が第1のコンタクトC1よりも大きく、活性領域SDGの外側まで設けられている。このため、配線の幅及び配線のスペースの微細化を維持し、且つ活性領域の面積及び容量増大を抑制しながら配線と活性領域の良好なコンタクトを保つことができる。
【0021】
なお、本実施例では、第1の金属配線8を用いているが、第2の金属配線、或いは第2の金属配線よりも上層の金属配線を用いてもよい。この場合、コンタクトプラグは層間絶縁膜を形成するごとに層間絶縁膜を開口し、開口部に埋設するのが好ましい。
【実施例2】
【0022】
次に、本発明の実施例2に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図7は、Nch MISトランジスタを概略的に示す平面図、図8は図7のC−C線に沿うNch MISトランジスタを示す断面図である。
【0023】
以下、本実施例において、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0024】
図7に示すように、Nch MISトランジスタでは、活性領域SDGのソース部及びドレイン部にそれぞれ正方形の第1のコンタクトC1が第1のコンタクトと活性領域との余裕Zだけ内側に設けられている。第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1上に第1のコンタクトC1と接して設けられ、X方向(横方向)の寸法X2が第2のコンタクトC2と配線の余裕Wの2倍分だけ小さく、且つY方向の寸法Y2が第1のコンタクトC1よりも大きく、活性領域SDGの外側まで設けられている。このため、第1のコンタクトC1は活性領域SDGのソース部及びドレイン部に対して最大のコンタクト面積を形成でき、第2のコンタクトC2はソース配線MS及びドレイン配線MDに対して第2のコンタクトと配線の余裕Wを維持しながら大きなコンタクト面積を確保できる。ここで、第2のコンタクトと配線の余裕Wは、第2のコンタクトC2と配線M2の合わせ余裕及び配線M2のエッチングによる寸法変化などを考慮して第1のコンタクトと活性領域との余裕Zよりも大きくしている。
【0025】
ソース配線MS及びドレイン配線MDのX方向の両端は、活性領域SDGのソース部及びドレイン部のX方向の両端と一致して設けられている。Nch MISトランジスタのゲートG1は、活性領域SDGのソース部とドレイン部の間に設けられている。ここで、第1のコンタクトC1及び第2のコンタクトの中心点は同一に形成されている。
【0026】
図8に示すように、MISトランジスタのゲート電極11は、P型シリコン基板1の第1主面(表面)上にゲート絶縁膜10を介して設けられている。ゲート電極11上にはゲート電極保護膜12が設けられ、ゲート電極11及びゲート電極保護膜12の周囲には選択的にゲート側壁用シリコン窒化膜13が設けられている。STI2とゲート電極11の間のP型シリコン基板1の第1主面(表面)には、MISトランジスタのNソース層14及びNドレイン層15がそれぞれ設けられている。そして、Nソース層14及びNドレイン層15上の第1のコンタクトC1の開口部には、例えば、N型不純物であるリンが高濃度にドープされたポリシリコンプラグ(コンタクトプラグ)9がそれぞれ埋設されている。Nソース層14及びNドレイン層15内には、ポリシリコンプラグ9を拡散源とするN層16がそれぞれ設けられている。
【0027】
ここで、第2のコンタクトC2は、第1のコンタクトC1よりも大きく、且つ一部がSTI2上に形成されているが、比較的膜厚の厚い層間絶縁膜4上に設けられているのでソース配線MSとNソース層14、及びドレイン配線MDとNドレイン層15が短絡したり、ソース配線MS及びドレイン配線MDがP型シリコン基板1と短絡したりすることはない。しかも、ソース配線MS及びドレイン配線MDとP型シリコン基板1間の寄生容量は増大しない。
【0028】
上述したように、本実施例の半導体装置では、第1のコンタクトC1が活性領域SDGのソース部及びドレイン部の内部に設けられ、開口部にポリシリコンプラグ9が埋設されている。第2のコンタクトC2が第1のコンタクトC1上に第1のコンタクトC1と接して設けられ、X方向の寸法X2がソース配線MD及びドレイン配線MDよりも第2のコンタクトと配線の余裕Wの2倍分だけ小さく、且つY方向の寸法Y2が第1のコンタクトC1よりも大きく、活性領域SDGの外側まで設けられている。このため、配線の幅及び配線のスペースの微細化を維持し、且つ活性領域のソース部及びドレイン部の面積及びMISトランジスタの容量増大を抑制しながら配線と活性領域の良好なコンタクトを保つことができる。
【0029】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
【0030】
例えば、実施例2では、N型不純物であるリンが高濃度にドープされたポリシリコンプラグを用いているが、Pch MISトランジスタの活性領域SDGのソース部及びドレイン部にP型不純物が高濃度にドープされたポリシリコンプラグを用いてもよい。そして、本実施例では、活性領域間の分離にSTIを用いているが埋め込み酸化膜を用いたリセスドLOCOSを用いてもよい。
【0031】
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられた第1導電型とは逆導電型である第2導電型のソース・ドレイン層と、前記ソース・ドレイン層上の層間絶縁膜に設けられ、且つ前記ソース・ドレイン層表面を露出する第1のコンタクト開口部と、前記第1のコンタクト開口部に選択的に埋設された第2の導電型のポリシリコンプラグと、前記ソース・ドレイン層内に設けられ、前記ポリシリコンプラグを拡散源とする第2の導電型の高濃度層と、前記層間絶縁膜及び前記ポリシリコンプラグ上の絶縁膜に設けられ、且つ前記ポリシリコンプラグ及び前記層間絶縁膜の表面を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部と、前記第2のコンタクト開口部を覆い、且つ前記ポリシリコンプラグを介して前記ソース・ドレイン層及び前記高濃度層と接続された配線とを具備する半導体装置。
【0032】
(付記2) 第1導電型の半導体基板の第1主面に第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層を選択的に形成する工程と、前記拡散層上の層間絶縁膜を除去して前記拡散層を露出する第1のコンタクト開口部を形成する工程と、前記第1のコンタクト開口部内に、第2導電型の高濃度のポリシリコンプラグを形成する工程と、前記拡散層内に前記ポリシリコンプラグを拡散源とする2の導電型の高濃度層を形成する工程と、前記層間絶縁膜及び前記ポリシリコンプラグ上の絶縁膜を除去して前記ポリシリコンプラグ及び前記層間絶縁膜を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部を形成する工程と、前記第2のコンタクト開口部を覆い、第1導電型の半導体基板の第1主面上に配線を選択的に形成する工程とを具備する半導体装置の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体装置を概略的に示す平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図3】図1のA−A線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図4】図1のA−A線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図5】図1のA−A線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図6】図1のB−B線に沿う半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図7】本発明の実施例2に係るNch MISトランジスタを概略的に示す平面図。
【図8】図7のC−C線に沿うNch MISトランジスタを示す断面図。
【符号の説明】
【0034】
1 シリコン基板
2 STI(シャロートレンチアイソレーション)
3 N拡散層
4 層間絶縁膜
5 レジスト膜
6 コンタクトプラグ(Wプラグ)
7 絶縁膜
8 金属配線
9 ポリシリコンプラグ
10ゲート絶縁膜
11 ゲート電極
12 ゲート電極保護膜
13 シリコン窒化膜
14 Nソース層
15 Nドレイン層
16 N
C1 第1のコンタクトホール
C2 第2のコンタクトホール
G1 Nch MISトランジスタ
L 配線のライン幅
M1〜M3 配線
MD ドレイン配線
MS ソース配線
S 配線のスペース幅
SDG 活性領域
X1、X2 第2のコンタクトのX方向の寸法
Y1、Y2 第2のコンタクトのY方向の寸法
W 第2のコンタクトと配線の余裕
Z 第2のコンタクトと活性領域の余裕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられた第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層と、
前記拡散層上の層間絶縁膜に設けられ、且つ前記拡散層表面を露出する第1のコンタクト開口部と、
前記第1のコンタクト開口部に選択的に埋設されたコンタクトプラグと、
前記層間絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上の絶縁膜に設けられ、且つ前記コンタクトプラグ及び前記層間絶縁膜の表面を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部と、
前記第2のコンタクト開口部を覆い、且つ前記コンタクトプラグを介して前記拡散層と接続された配線と
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられた第1導電型とは逆導電型である第2導電型のソース及びドレイン層と、
前記ソース及びドレイン層上の層間絶縁膜に設けられ、且つ前記拡散層表面を露出する第1のコンタクト開口部と、
前記第1のコンタクト開口部に選択的に埋設されたコンタクトプラグと、
前記層間絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上の絶縁膜に設けられ、且つ前記コンタクトプラグ及び前記層間絶縁膜の表面を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部と、
前記第2のコンタクト開口部を覆い、且つ前記コンタクトプラグを介して前記ソース及びドレイン層と接続された配線と
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
前記コンタクトプラグは、タングステンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられた第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層と、
前記拡散層上の層間絶縁膜に設けられ、且つ前記拡散層表面を露出する第1のコンタクト開口部と、
前記第1のコンタクト開口部に選択的に埋設された第2導電型のポリシリコンプラグと、
前記拡散層内に設けられ、前記ポリシリコンプラグを拡散源とする第2導電型の高濃度層と、
前記層間絶縁膜及び前記ポリシリコンプラグ上の絶縁膜に設けられ、且つ前記ポリシリコンプラグ及び前記層間絶縁膜の表面を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部と、
前記第2のコンタクト開口部を覆い、且つ前記ポリシリコンプラグを介して前記拡散層及び前記高濃度層と接続された配線と
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
第1導電型の半導体基板の第1主面に第1導電型とは逆導電型である第2導電型の拡散層を選択的に形成する工程と、
前記拡散層上の層間絶縁膜を除去して前記拡散層を露出する第1のコンタクト開口部を形成する工程と、
前記第1のコンタクト開口部内に、タングステンからなるコンタクトプラグを形成する工程と、
前記層間絶縁膜及び前記コンタクトプラグ上の絶縁膜を除去して前記コンタクトプラグ及び前記層間絶縁膜を露出し、一方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも小さく、且つ前記一方向とは垂直な方向の寸法が前記第1のコンタクトよりも大きな第2のコンタクト開口部を形成する工程と、
前記第2のコンタクト開口部を覆い、第1導電型の半導体基板の第1主面上に配線を選択的に形成する工程と
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−54397(P2006−54397A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236694(P2004−236694)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】