説明

含窒素二環性化合物の摂食調節剤としての用途

糖尿病疾患などの治療、予防、改善剤として有用な、摂食調節剤として、下記式(1)で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を提供する。


[式中、R、R、RおよびRは、相互に独立して、水素原子、置換されてもよいアルキル等を表す。Rは、置換されてもよいアリール等を表す。Xは、窒素原子等を表す。Wは、式(2):


等を表す。nは、0、1、2または3を表し、mは、0、1、2または3を表す。RおよびRは、相互に独立して、水素原子等を表す。RおよびR10は、相互に独立して、置換されてもよいアルキル等を表す。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):

[式中、R、R、RおよびRは、相互に独立して、水素原子、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、カルボキシ、水酸基、置換されてもよいアミノ、置換されてもよいアルコキシ、置換されてもよいアルカノイル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいスルファモイル、置換されてもよいカルバモイル、置換されてもよいウレイド、置換されてもよいアルキルチオ、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいアルキルスルホニルアミノ、または置換されてもよいアルカノイルアミノを表す。ただし、R、R、RおよびRのすべてが同時に水素原子になることはない。
は、置換されてもよいアリールまたは置換されてもよいヘテロアリールを表す。
Xは、C−Rまたは窒素原子を表す。
は、−OW、−NW13またはフッ素原子を表す。
式(1)中にWが存在する場合、WおよびWは、一方が、水素原子、アルキルまたは−Y−CON(R11)R12を表し、他方が、式(2):

、式(2a):

または式(3):

を表す。
式(1)中にWが存在しない場合、Wは水素原子、アルキル、−Y−CON(R11)R12、式(2)、式(2a)または式(3)を表す。
nは、0、1、2または3を表し、mは、0、1、2または3を表す。
は、単結合またはC〜Cアルキレンを表す。
およびRは、相互に独立して、水素原子、置換されてもよいアルキルもしくは置換されてもよいシクロアルキルを表すか、または一緒になって、隣接する窒素原子と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表す。
およびR10は、相互に独立して、水素原子もしくは置換されてもよいアルキルを表すか、または一緒になって、隣接する炭素原子と共に、置換されてもよいシクロアルキレンもしくは置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表す。
が、水素原子、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいシクロアルキルを表し、R10が、水素原子または置換されてもよいアルキルを表す場合は、RとRは、一緒になって、隣接する窒素原子、炭素原子および−(CH−と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表してもよい。
aおよびR10aは、相互に独立して、水素原子もしくはアルキルを表す。
とR9aは、一緒になって、隣接する窒素原子、炭素原子および−(CH−と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表してもよい。
11およびR12は、相互に独立して、水素原子またはアルキルを表すか、または一緒になって、隣接する窒素原子と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表す。
13は、水素原子またはアルキルを表す。
kは、0または1を表す。
は、シクロアルキレン、置換されてもよいアリーレンまたは置換されてもよいヘテロアリーレンを表す。
XがC−Rを表し、Rが−OWまたは−NW13を表す場合、Wと、RのXに対する結合のオルト位に存在する置換基が一緒になって、新たに置換されてもよいヘテロ環を形成し、式(4):

となってもよい。
は、酸素原子またはNR13を表し、YはC〜Cアルキレンを表す。]
で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項2】
、R、RおよびRが、相互に独立して、水素原子、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいカルバモイル、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、カルボキシ、置換されてもよいアルコキシ、置換されてもよいアルカノイル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいアルキルスルフィニルまたは置換されてもよいアルキルスルホニルである(ただし、R、R、RおよびRのすべてが同時に水素原子になることはない。)、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項3】
、R、RおよびRが、相互に独立して、水素原子、ハロゲン置換されてもよいアルキル、置換されてもよいカルバモイル、カルボキシ、ハロゲン原子、アルコキシ、または−C≡C−(CH−Q(pは1または2を表し、Qは水酸基、置換されてもよいアミノ、置換されてもよいカルバモイル、置換されてもよい飽和ヘテロ環基、アルキルスルホニル、アルカノイルアミノ、アルキルスルホニルアミノまたはアルキルウレイドを表す。)である(ただし、R、R、RおよびRのすべてが同時に水素原子になることはない。)、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項4】
およびRが共に水素原子である、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項5】
およびRが共に水素原子であり、Rがトリフルオロメチル、ハロゲン原子、メチル、またはメトキシであり、Rが、カルバモイル、カルボキシ、ハロゲン原子または−C≡C−(CH−Q(pおよびQは請求項3における意義と同義である。)である、請求項3記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項6】
およびRが共に水素原子であり、Rがトリフルオロメチル、フッ素原子、塩素原子または臭素原子であり、Rがカルバモイルである、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項7】
が、置換されてもよいフェニル、置換されてもよいナフチル、置換されてもよいインドリル、置換されてもよいベンゾフラニルまたは置換されてもよいベンゾチエニルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項8】
が、置換されてもよいフェニル、置換されてもよい2−ナフチルまたは置換されてもよい7−ベンゾフラニルであり、該置換基はハロゲン原子、トリフルオロメチル、アルコキシまたは水酸基で置換されてもよいアルキル、またはアルコキシのいずれかの基であり、該置換基は1個または複数、同一または異なって存在してもよい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項9】
XがC−Rであり、Rが−OWまたは−NHWであり、WおよびWの一方が、水素原子またはアルキルであり、他方が、式(2):

または式(3):

(k、n、m、R、R、RおよびR10は、請求項1における意義と同義である。)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項10】
XがC−Rであり、Rが−OWまたは−NHWであり、Wが水素原子またはメチルであり、Wが、式(5):

(nおよびmは、請求項1における意義と同義である。R’およびR’は、相互に独立して、置換されてもよいアルキルであるか、または一緒になって、隣接する窒素原子と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表す。R’およびR10’は、水素原子を表す。)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤

【請求項11】
が、式(2)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項12】
が、式(5)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項13】
XがC−Rであり、Rが−OWまたは−NHWであり、Wが水素原子またはメチルであり、Wが、式(6):

(nおよびmは、請求項1における意義と同義である。R’’およびR’’は、相互に独立して、メチルまたはエチルであるが、または一緒になって、隣接する窒素原子と共にピペリジンまたはピロリジンを表す。R’およびR10’は、水素原子を表す。)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項14】
が、式(6)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項15】
が、式(7):

(kは、0または1を表す。R’およびR’は、相互に独立して、置換されてもよいアルキルであるか、または一緒になって、隣接する窒素原子と共に、置換されてもよい飽和ヘテロ環基を表す。Y’は、シクロヘキシレン、シクロペンチレン、シクロブチレン、またはフェニレンを表す。)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項16】
が、式(8):

(kは、0または1を表す。R’’およびR’’は、相互に独立して、メチルまたはエチルであるか、または一緒になって、隣接する窒素原子と共にピペリジンまたはピロリジンを表す。Y’’は、シクロヘキシレンまたはシクロブチレンを表す。)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項17】
式(9):

[式中、R、R、R、R、R、RおよびWは、請求項1における意義と同義である。]で表される立体配置である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の光学異性体もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項18】
がトリフルオロメチル、塩素原子またはフッ素原子であり、Rが水素原子であり、Rがカルバモイルであり、Rが水素原子であり、XがC−Rであり、Rが置換されてもよいフェニルであり、Rが水酸基である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項19】
が塩素原子またはフッ素原子であり、Rが水素原子であり、Rがカルバモイルであり、Rが水素原子であり、Xが窒素原子であり、Rは置換されてもよいフェニルである、請求項1〜8、11、12または14〜16のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項20】
XがC−Rであり、Rがフッ素原子である、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項21】
式(4)である、請求項1記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分とする摂食調節剤。
【請求項22】
糖尿病疾患の治療または予防剤である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の摂食調節剤。
【請求項23】
摂食障害の治療または予防剤である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の摂食調節剤。
【請求項24】
肥満症の治療または予防剤である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の摂食調節剤。
【請求項25】
高脂血症治療または予防剤である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の摂食調節剤。
【請求項26】
式(1a):

[式中、R、R、R、R、RおよびWは、請求項1における意義と同義である。]で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩。
【請求項27】
式(4):

[式中、R、R、R、R、R、W、YおよびYは、請求項1における意義と同義である。]で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩。
【請求項28】
請求項26〜27のいずれか一項に記載の化合物もしくはそのプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。

【国際公開番号】WO2005/035498
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【発行日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−514645(P2005−514645)
【国際出願番号】PCT/JP2004/015112
【国際出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【出願人】(000183370)住友製薬株式会社 (29)
【Fターム(参考)】