説明

回路基板

【課題】ICパッケージとプリント基板を接続するはんだの接続信頼性を向上させることができる回路基板を提供することを目的とする。
【解決手段】ICパッケージ1とプリント基板40の絶縁材料及びプリント基板40に内蔵された銅箔からなる内層配線層50に関して、内層配線層50の線膨張係数は、ICパッケージ1及びプリント基板40の絶縁材料の線膨張係数よりも大きい。そのためプリント基板40とICパッケージ1の線膨張係数差により、プリント基板40とICパッケージ1とを接続するはんだ90に繰り返し応力がかかる。従って、ICパッケージ1の実装位置の直下に対応する領域の内層配線層50の一部を除去することにより、ICパッケージ1の実装位置におけるプリント基板40との線膨張係数差を小さくすることができ、はんだ90に作用する応力をより小さくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICパッケージがはんだにより接続される、金属箔を内蔵した回路基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、表面実装型パッケージと配線基板を接合するはんだ部分には、パッケージ本体と配線基板との熱膨張係数差に伴う熱応力が作用する。斯様な熱応力に起因したはんだ部分の熱疲労破壊に対処するために、例えば特許文献1、2に記載されたものが知られている。
【0003】
特許文献1において、熱膨張差による応力を吸収するために、パッケージと配線基板の間にフレキシブルシートとパターン化された銅箔からなる応力緩和用接続媒体を設けている。パッケージと配線基板にそれぞれ設けられる電極が応力緩和用接続媒体を介して電気的に接続されることにより、応力がかかったときにフレキシブルシートが変形する。
【0004】
特許文献2において、はんだ厚を大きく確保するために、パッケージ本体の実装面に疑似電極を設けて、この疑似電極とランドをはんだにより接合する。これにより、接合部分のはんだは疑似電極及びランドから外部へ逃げることができないため、溶解状態のはんだが表面張力に応じてパッケージ本体を押し上げようとする。この上向きの力を利用してパッケージ本体及び配線基板間の空間を保持している。
【特許文献1】特開平8−236898
【特許文献2】特開平10−173324
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1、2に示されるような場合においても、基板とパッケージの線膨張係数差が大きいほど、基板とパッケージを接合するはんだ部分に大きな応力が作用する。特許文献1において、応力緩和用接続媒体を設けた場合でも線膨張係数差によりはんだ部分に大きな応力が作用したときには、はんだに対して損傷を与える。同様に特許文献2においてはんだ厚を大きくした場合でも、大きな応力が作用したときに、はんだに対して損傷を与えるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑み、ICパッケージとプリント基板を接続するはんだの接続信頼性を向上させることができる回路基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の回路基板は、金属箔をほぼ基板全面にわたって内蔵したプリント基板に、ICチップを搭載したICパッケージが実装された回路基板であって、ICパッケージは、その外表面に形成された複数の接続電極を有し、当該複数の接続電極が、プリント基板表面に設けられた複数のランドにはんだを介してそれぞれ接続され、ICパッケージ直下の範囲における金属箔の一部を除去したことを特徴とする。
【0008】
一般的にパッケージ,プリント基板の絶縁材料及び金属箔に関して、金属箔の線膨張係数は、パッケージ及びプリント基板の絶縁材料の線膨張係数よりも大きい。請求項1の回路基板は、上述の構造を採用したことにより、線膨張係数の大きい金属箔の面積が小さくなる。これにより基板の線膨張係数が小さくなるため基板とパッケージの線膨張係数差を低減させることができる。特にICパッケージ直下の範囲における金属箔を除去することによりはんだ部分に対する応力をより緩和することができる。
【0009】
請求項2に記載のように、ICパッケージ直下の範囲における金属箔がストライプ形状となるように、金属箔の一部を除去しても良い。これは、金属箔が接地電極や電源電極として利用される場合に、除去される部分において接続部分を有するように分割してくりぬくことにより、電位が変異しやすくなるのを抑制できるためである。
【0010】
請求項3に記載のように、ICパッケージ直下の範囲における金属箔が、縦方向のストライプ形状に対して横方向にストライプ形状が直交する碁盤目状となるように、金属箔の一部を除去しても良い。これは、金属箔が接地電極や電源電極として利用される場合に、金属箔の一部を除去することにより電位が変異しやすくなるのを抑制するためである。また金属箔の除去部分を少なくすることにより高周波ノイズが作用したときにも、その高周波ノイズを素早く吸収することができる。
【0011】
請求項4に記載のように、ICパッケージ直下の範囲における金属箔が、1本の縦方向のストライプ形状に対して両側に接続される横方向のストライプが異なる位置で交差するあみだ状となるように、金属箔の一部を除去しても良い。これにより、縦方向のストライプ形状に交差する方向において、金属箔の伸縮が1本の長いストライプ上で連鎖しないようにすることができる。換言すれば、横方向のストライプを短く区切ることで、横方向のストライプによる伸縮を分散することができる。
【0012】
請求項5に記載のように、複数の接続電極は、それらによって取り囲まれる形状が矩形状を呈するようにICパッケージに形成されており、ICパッケージは、矩形状の隣接する2辺における長辺が、ストライプ形状の伸びる方向と直交するように、プリント基板に実装されていても良い。金属箔において、ストライプ形状の伸びる方向における伸縮量は、ストライプの伸びる方向と直交する方向における伸縮量よりも大きくなる傾向がある。そのため上述のように配置することにより、はんだ部分に大きな応力をかかりにくくすることができる。
【0013】
請求項1〜5いずれかに記載の回路基板は、請求項6に記載のように樹脂基材と金属箔が交互に積層された多層基板であっても良い。この場合、積層されたすべての金属箔において、金属箔の一部を除去することが好ましい。
【0014】
請求項1〜6いずれかに記載の回路基板は、請求項7に記載のようにICパッケージが低線膨張係数を持つセラミックによって形成されていても良い。
【0015】
尚、請求項1〜7いずれかに記載の回路基板は、請求項8に記載のようにICチップは所定の物理量を検出するセンサチップに好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0017】
図1(a),(b)は本実施形態におけるICパッケージ1を搭載した回路基板100を説明するための図であり、(a)は回路基板100の概略構成を示す断面図であり、(b)は回路基板100のICパッケージ1の搭載部分を上から見た図である。
【0018】
図1(a),(b)に示すように回路基板100は、ICパッケージ1とプリント基板40から構成される。
【0019】
ICパッケージ1は、センサチップ2,信号処理チップ3などを収納するものであり、セラミックから形成されている。またICパッケージ1は、ワイヤボンディング用のパッド11a、開口部周辺に鉄系金属等よりなる蓋4を溶接するための金属からなる接続部材5などを備える。この接続部材5と蓋4とを溶接することによって、ICパッケージ1は封止され、外部からICパッケージ1内に異物が進入することを防止している。
【0020】
本実施形態において、ICパッケージ1はグリーンシート積層法(或いはグリーンテープ積層法)と呼ばれる製造プロセスによって製造される。
【0021】
このグリーンシート積層法は、周知のように、まずアルミナ等のセラミック材料からなる複数のグリーンシート(図示せず)の所定の位置に、各層の配線パターン同士を接続するためのビアホール(図示せず)やセンサチップ2を収納するためのキャビティ等をパンチングにより穿設する。
【0022】
次に、ビアホールを導体ペーストにより穴埋めするスルーホール印刷を行った後、該グリーンシートの所定の位置に配線パターンをスクリーン印刷等により印刷する。
【0023】
そして下層のグリーンシートから順に1層ずつ積み重ねて、これらを一括して加熱加圧することにより、各グリーンシートを一体化するとともに、配線パターンも同時に焼成する。
【0024】
本実施形態において、例えば配線パターンはタングステン粉末に有機バインダ等を加えて混練しペースト化したものからなる。また導体ペーストは、導電性ペーストやはんだ、メッキなどが適用可能である。
【0025】
本実施例において、ICパッケージ1は例えば3層のグリーンシートを積層して一体化することによって構成されている。その最下層を除く各層の中央部には、方形状のキャビティが形成されている。これらのキャビティによりセンサチップ2及び信号処理チップ3を収納するためのチップ搭載部が形成される。以下、各層を下層のものから順に第1層、第2層、第3層という。第2層、第3層におけるキャビティは、第3層のほうが大きなものとされており、第2層はキャビティ周辺部がチップ搭載部の内部に露出されている。そこにパッド11aが設けられており、該パッド11aはグリーンシートの所定の位置に設けられたビアホールの上面を覆うようにICパッケージ1の内部まで延長して設けられている。尚、第2層のグリーンシートは信号処理チップ3の有する高さとほぼ同一の厚さを有するものを用いる。これは信号処理チップ3とのワイヤボンディングによる接続をより効率よくするためである。
【0026】
またICパッケージ1は側面から底面にかけて連続する接続電極(図示せず)が形成されている。この接続電極は、第1層のビアホール内に充填された導電ペーストと接触しており、ワイヤを介してセンサチップ2や信号処理チップ3と導通している。
【0027】
センサチップ2は、図1(b)に示すように、容量変化に基づいて加速度を検出する静電容量式センサチップである。センサチップ2は可動電極と固定電極とからなり、センサチップ2に印加される加速度によって可動電極が変位する。この可動電極の変位量に基づいて可動電極と固定電極との間の静電容量が変化する。センサチップ2は、その静電容量の変化を検出信号(容量信号)として出力する。またセンサチップ2にはアルミなどからなるワイヤボンディング用のパッド11bが複数形成されている。尚、センサチップ2は加速度センサに限定されるものではなく、例えば圧力センサ、ヨーレイトセンサ、赤外線センサなどであっても良い。
【0028】
信号処理チップ3は、センサチップ2から出力される検出信号(容量信号)を電圧等の信号に変換するなどの処理を行うための処理回路である。信号処理チップ3の上面にはアルミなどからなるワイヤボンディング用のパッド11cが複数形成されている。
【0029】
センサチップ2、信号処理チップ3をICパッケージ1に収納する場合、信号処理チップ3はICパッケージ1内のチップ搭載部に、フィルム状接着剤を介して加熱圧着することにより搭載される。そして信号処理チップ3上にフィルム状接着剤を介して加熱圧着することによりセンサチップ2が搭載される。尚、フィルム状接着剤は熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂よりなるフィルムを採用することができる。例えば、ポリイミド系樹脂やアクリル系樹脂等が適用可能である。
【0030】
そして本実施形態において、ICパッケージ1とセンサチップ2はパッド11aと11bをつなぐワイヤ10bによって電気的に接続され、センサチップ2と信号処理チップ3はパッド11bと11cをつなぐワイヤ10cによって電気的に接続される。同様にICパッケージ1と信号処理チップ3はパッド11aと11cをつなぐワイヤ10aによって電気的に接続される。尚、これらのワイヤ10a、10b、10cは金やアルミ等により形成される。
【0031】
プリント基板40は、内層配線50、表面導体60、ランド70、樹脂80等を備える。
【0032】
本実施形態において、プリント基板40は例えばビルドアップ工法と呼ばれる製造プロセスによって製造される。
【0033】
このビルドアップ工法では、まずガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸成形した絶縁基材であるガラスエポキシ基板の両面に銅箔を張り合わせた絶縁基板を準備する。次に、フォトエッチング工程によりパターニングし、内層配線層50を形成する。尚、本実施形態では、内層配線層50が接地電極層及び電源電極層として用いられる。従って、内層配線層50は、プリント基板40のほぼ全面にわたる金属箔として形成され、上述したICパッケージ1の実装位置の直下に対応する領域の内層配線層50のみが、一部パターニングされて除去される。この内層配線層50をパターニングする態様については、後に詳細に説明する。
【0034】
さらにこの内層配線層50が形成された基板の両面に接着層を介して、表面導体60が形成されるべき銅箔面を外側にして第2の基板を積み上げ、これらの積層体を熱圧着して一体化することで積層板を形成する。この後、レーザー照射等によりスルーホール形成用の穴あけ、銅めっき、回路形成、ソルダーレジスト形成等の各工程を経て、表面導体60及びランド70、スルーホールを形成し、プリント基板40が形成される。
【0035】
本実施例において、金属箔として銅箔を用いたが、アルミニウム、金、銀、銅の少なくとも1種または2種の合金からなるものであれば良い。特に銅または銅を含む合金が最も望ましい。またパターニングはエッチング以外にも、印刷法などを用いて行うこともできる。
【0036】
上記のように構成されたICパッケージ1とプリント基板40は、ICパッケージ1の側面及び底面に設けられた接続電極と、プリント基板40の表面に設けられたランド70とがはんだ90を介して接続される。尚、本実施形態においてICパッケージ1は片面にのみ搭載されているが、両面に実装されても良い。
【0037】
ここで、ICパッケージ1とプリント基板40の絶縁材料が異なるため、それぞれの線膨張係数に差が生じる。一般的には、ICパッケージ1はセラミックにより形成されているので、その線膨張係数はおよそ7ppmである。それに対し、プリント基板40の絶縁材料であるガラスエポキシ樹脂の線膨張係数はおよそ10〜15ppmである。ただしプリント基板40は、銅箔からなる内層配線層50を内蔵している。銅箔の線膨張係数はおよそ30ppmと大きく、その結果、プリント基板40全体の線膨張係数は絶縁材料のみの線膨張係数よりも大きくなる。このため、回路基板100は温度変化が繰り返し生じる環境に置かれると、プリント基板40とICパッケージ1とを接続するはんだ90に繰り返し応力がかかる。これにより、はんだ90の接続信頼性が低下する懸念が生じる。さらに、応力ははんだ90からICパッケージ1にも作用する。このためICパッケージ1にセンサチップ2が搭載されている場合、センサチップ2の検知部がその応力の影響を受けて、オフセット誤差を生じたり、感度が変化したりする可能性も生じる。
【0038】
そこで、本実施形態では、はんだ90に作用する応力を極力低減するべく、ICパッケージ1の実装位置の直下に対応する領域の内層配線層50の一部を除去することとした。
【0039】
上述したように、内層配線層50の線膨張係数はプリント基板40の絶縁材料の線膨張係数よりも大きい。従って、内層配線層50の一部でも除去することで、その除去部分におけるプリント基板40の線膨張係数を低下させることができる。
【0040】
従って、ICパッケージ1の直下の領域の内層配線層50の一部を除去することで、ICパッケージ1の実装位置におけるプリント基板40との線膨張係数差を小さくすることができる。その結果、はんだ90に作用する応力も小さくすることができ、上述した問題の発生を抑制することができる。
【0041】
尚、図2〜図5は、ICパッケージ1直下の金属箔の一部が除去される形状についての各種の例を説明するための金属箔の平面図である。
【0042】
図2ではICパッケージ1の搭載範囲における内層配線50は、間に金属箔を除去した部分を挟んで複数本のストライプ状の金属箔が縦方向に平行に伸びるストライプ形状をしている。これは金属箔が接地電極や電源電極として利用される場合に、除去される部分において接続部分を有するように分割してくりぬくことにより、電位が変動しやすくなるのを抑制するためである。
【0043】
このようにICパッケージ1の直下の領域の内層配線層50をストライプ状にパターニングした場合、図2に点線で示すようにICパッケージ1をプリント基板40上に実装することが好ましい。尚、プリント基板40の上面には複数のランド70が設けられており、そのランド70と一部が重なるようにICパッケージ1が搭載される。複数のランド70が取り囲む領域は縦X、横Yの辺を持つ長方形をなしており、ランド70は向かい合う2辺X上に複数並んで形成されている。ここで、縦Xの辺の長さよりも横Yの辺の長さの方が長くなっている。このとき、ICパッケージ1の搭載範囲における内層配線50のストライプ形状は、辺の長さが長いY方向とストライプ形状の伸びる方向が直交するように設けられている。
【0044】
ここで辺の長さの長いY方向におけるはんだ間距離は、X方向でのはんだ間距離に比べて大きいため、Y方向におけるプリント基板40とICパッケージ1との伸縮量の差は、X方向における伸縮量の差よりも大きくなる。そのため辺の長さの長いY方向とストライプ形状の伸びる方向が直交するように配置することにより、はんだ部分に大きな応力をかかりにくくすることができる。
【0045】
図3においても同様にランド70が設けられており、その上にICパッケージ1が搭載されている。図3では、ICパッケージ1の搭載範囲における内層配線50は、図2に示す縦方向のストライプ形状に対して横方向にストライプ形状が直交する碁盤目状をしている。これは、金属箔が接地電極や電源電極として利用される場合に、金属箔の除去部分を極力小さくして電位が変動しやすくなるのを抑制するためである。また金属箔の除去部分をより少なくすることにより高周波ノイズが作用したときにも、その高周波ノイズを素早く吸収することができる。
【0046】
図4及び図5においても同様にランド70が設けられており、その上にICパッケージ1が搭載されている。図4及び図5では、ICパッケージ1の搭載範囲における内層配線50は、1本の縦方向のストライプ形状に対して両側に接続される横方向のストライプが異なる位置で交差するあみだ状をしている。これにより、縦方向のストライプ形状に交差する方向において、金属箔の伸縮が1本の長いストライプ上で連鎖しないようにすることができる。換言すれば、横方向のストライプを短く区切ることで、横方向のストライプによる伸縮を分散することができる。ここで、図5に示すように不規則なあみだ状とすることにより、横方向のストライプによる伸縮をさらに分散することができる。
【0047】
また図2と同様に縦のストライプ形状は、ランド70において辺の長さが長いY方向とストライプ形状の伸びる方向が直交するように設けられている。
【0048】
このように上述したような実施形態におけるICパッケージ1を搭載した回路基板100によると、ICパッケージ1とプリント基板40を接続するはんだ90の接続信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施形態におけるICパッケージ1を搭載した回路基板100を説明するための図であり、(a)は回路基板100の概略構成を示す断面図であり、(b)は回路基板100のICパッケージ1の搭載部分を上面から見た図である。
【図2】ICパッケージ1直下の金属箔がストライプ形状となるように除去された金属箔の平面図
【図3】ICパッケージ1直下の金属箔が碁盤目状となるように除去された金属箔の平面図
【図4】ICパッケージ1直下の金属箔があみだ状となるように除去された金属箔の平面図
【図5】ICパッケージ1直下の金属箔が不規則なあみだ状となるように除去された金属箔の平面図
【符号の説明】
【0050】
1・・・ICパッケージ
2・・・センサチップ
3・・・信号処理チップ
4・・・蓋
5・・・接続部材
10a,10b,10c・・・ワイヤ
11a,11b,11c・・・パッド
40・・・プリント基板
50・・・内層配線
60・・・表面導体
70・・・ランド
80・・・樹脂
90・・・はんだ
100・・・回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属箔をほぼ基板全面にわたって内蔵したプリント基板に、ICチップを搭載したICパッケージが実装された回路基板であって、
前記ICパッケージは、その外表面に形成された複数の接続電極を有し、当該複数の接続電極が、前記プリント基板表面に設けられた複数のランドにはんだを介してそれぞれ接続され、
前記ICパッケージ直下の範囲における前記金属箔の一部を除去したことを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記ICパッケージ直下の範囲における前記金属箔がストライプ形状となるように、前記金属箔の一部を除去したことを特徴とする請求項1記載の回路基板。
【請求項3】
前記ICパッケージ直下の範囲における前記金属箔が、縦方向の前記ストライプ形状に対して横方向にストライプ形状が直交する碁盤目状となるように、前記金属箔の一部を除去したことを特徴とする請求項2記載の回路基板。
【請求項4】
前記ICパッケージ直下の範囲における前記金属箔が、1本の縦方向の前記ストライプ形状に対して両側に接続される横方向のストライプが異なる位置で交差するあみだ状となるように、前記金属箔の一部を除去したことを特徴とする請求項2記載の回路基板。
【請求項5】
前記複数の接続電極は、それらによって取り囲まれる形状が矩形状を呈するように前記ICパッケージに形成されており、前記ICパッケージは、前記矩形状の隣接する2辺における長辺が、前記ストライプ形状の伸びる方向と直交するように、前記プリント基板に実装されることを特徴とする請求項2記載の回路基板。
【請求項6】
前記プリント基板は、樹脂基材と金属箔が交互に積層された多層基板であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の回路基板。
【請求項7】
前記ICパッケージは低線膨張係数を持つセラミックによって形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の回路基板。
【請求項8】
前記ICチップは所定の物理量を検出するセンサチップであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の回路基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−94168(P2009−94168A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261301(P2007−261301)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】