説明

定位置自動停止制御手段を備えた電気車両の制御装置

【課題】従来の定位置自動停止制御では、回生ブレーキと空気ブレーキを合わせた一定ブレーキ力による一定減速パターンによって車両を目標位置に自動停止させていたため、車両の運動エネルギーを空気ブレーキにより無駄に消費していた。
【解決手段】電気車両の制御装置の定位置自動停止制御手段に、主電動機の電力回生によって得られるブレーキ力の範囲で減速を行うことが可能な、全電気ブレーキ減速パターンをあらかじめ持たせ、この全電気ブレーキ減速パターンに従って、車両を目標位置に停止させる。定位置自動停止制御を回生ブレーキのみで行うことで、空気ブレーキによる運動エネルギーの無駄な消費を避けることができ、さらに、空気ブレーキの使用頻度も減る為、ブレーキシューの磨耗を抑える事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両の定位置自動停止制御装置に関し、定位置自動停止制御手段を備えた電気車両の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を定位置に自動で止める事を目的とした定位置自動停止制御技術が知られている。定位置自動停止制御は車両のブレーキ力を自動制御して停止目標点(例えば駅における停止点)に車両を自動的に止める制御である。車両を定位置自動停止させる手法としては、図10に示したように、停止点手前の所定の地点に地点信号発信機(地上子)を設置しこれを車両に搭載されたアンテナ(車上子)及び地点信号検知装置で検知し、車上でこの地点より図10に示すような停止点に向かって目標点で速度が0となるような距離対速度パターン(停止パターン)を生成するとともに、地上子信号受信地点からの進行距離を速度積算などより求めて上記停止パターンとの照合より逐次の目標速度を得て、これに車両速度を追従させ目標点に車両を止めるなどの方法が取られている。
【0003】
実際の例では、図11に示すように停止位置の精度を向上する目的で、停止制御範囲に数個の地上子を設置するなどされる場合も多い。また、この停止に使われる停止パターンは高速域から低速域までは一定減速度を持つ第1の停止パターン、停止間際の最も停止精度に影響する部分で減速度を下げた第2の停止パターンなどを使い停止位置精度の向上を図った方法も採用されている。
【0004】
車両として要求されるブレーキ力は図12に示すように高速域まで所定のブレーキ力が要求されるが、多くの場合は、電動機が発生できるブレーキ力は高速側で弱まる特性になっているので、不足分は空気ブレーキなどの別系のブレーキ装置により補足され、所定のブレーキ力を確保するよう構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これまでの定位置自動停止制御はこのブレーキ特性について考慮されていない為、上記で述べたように、高速域から一定のブレーキ力を要求する一定ブレーキ減速制御を行っている。このため図13のAに示す部分に対応する運動エネルギー分が空気ブレーキなどにより無駄に消費されている。
【0006】
この発明は、空気ブレーキによる運動エネルギーの無駄な消費を避ける事が可能な定位置自動停止制御装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電気車両の制御装置は、電気車両を駆動する主電動機と、当該主電動機を駆動する電力変換装置と、前記電気車両を停止目標点に自動で停止するための定位置自動停止制御手段とを備えた電気車両の制御装置であって、前記定位置自動停止制御手段に、前記主電動機と前記電力変換装置によって決定されるブレーキ力パターンに基づいて生成した全電気ブレーキ減速パターンを備え、前記定位置自動停止制御手段によって前記電気車を自動停止する際に、前記減速パターンに追従して前記電気車を減速することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る定位置自動停止制御手段では、主電動機の発生できるブレーキ力の範囲で減速パターンを予め生成し、定位置自動停止制御を行う際は、この減速パターンにしたがって車両を停止目標点に停止させる。また、一定ブレーキ減速パターンと切り替えることが可能な構成とし、運行ダイヤで決められる通過時間に比べて余裕がある場合は全電気ブレーキ減速パターンによる定位置自動停止制御を行い、余裕が無い場合は一定ブレーキ力減速パターンによる定位置自動停止制御を行えるようにした。
【0009】
さらに、曲線抵抗、勾配抵抗を加味して、各駅ごとに全電気ブレーキ減速パターンを生成し、車両装置に持たせてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、主電動機で発生できるブレーキ力の範囲で減速パターンを生成し、このパターンに従って定位置自動停止制御を行うことで、高速域から停止するまで回生ブレーキのみで車両を停止させる。これにより、空気ブレーキによる運動エネルギーの無駄な消費を避けることができ、回生率の向上が可能となる。
【0011】
また、空気ブレーキの作用頻度も大幅に低減でき、これによりブレーキシューやブレーキパッドなどの消耗も大幅に低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【実施例】
【0013】
まず、図1を用いて、直流車両を例にとって本発明の一実施例を説明する。図示のように、電車線と電気的に接続される集電装置1と、インバータ装置6がフィルタリアクトル2を介して接続される。このインバータ装置6の入力側にフィルタコンデンサ5が、インバータ装置6の出力側に主電動機9がそれぞれ接続される。電力変換装置3はフィルタリアクトル2と、インバータ装置6と、フィルタコンデンサ5で構成される。またインバータ装置6から主電動機9に流れるモータ電流を検出する電流検出器8a、8b、8cと、減速機10と、車輪11の回転速度を検出する回転速度検出器13を設けている。回転速度検出器13は検出した回転速度検出値fを距離積算手段17に送る。
【0014】
さらに、線路上には駅などの目標停止点手前に地上子16を設置し、地上子16から送られる地点信号Pを検知するための車上子15が車上に設けられる。車上子15は距離積算手段17に地点信号Pを送る。距離積算手段17は、地上子16から地点信号Pを受信してから車輪11の回転速度検出値fを用いて速度積算を行うことで、車両が走行した分の積算距離Lを算出するとともに、この積算距離Lを全電気ブレーキ減速パターン発生器18と一定ブレーキ減速パターン発生器19に出力するよう構成される。
【0015】
全電気ブレーキ減速パターン発生器18と一定ブレーキ減速パターン発生器19からは、地上子16からの積算距離Lに応じた速度指令V及びVが出力される。全電気ブレーキ減速度パターン発生器18と一定ブレーキ減速パターン発生器19は運転切替スイッチ20を介してブレーキ制御手段21に接続されており、運転切替器14から送られる切替信号Kによって、全電気ブレーキ減速パターンVと一定ブレーキ減速パターンVのいずれかを選択し速度指令Vとして、定位置自動停止制御を行うよう構成する。定位置自動停止制御装置23は、車上子15、距離積算手段17、全電気ブレーキ減速パターン発生器18、一定ブレーキ減速パターン19、運転切替スイッチ20、ブレーキ制御手段21で構成される。
【0016】
ブレーキ制御手段21では入力された速度指令値Vと車輪11の回転速度fの差分に応じたブレーキ指令値Fを算出し、この算出したブレーキ指令値Fを空気ブレーキ装置22へ送る。空気ブレーキ装置22からは主電動機9による電気ブレーキ指令値Febがインバータ制御装置7に送られる。インバータ制御装置7では、この電気ブレーキ指令値Febに応じてモータ電流を流すためのゲートパルスGが生成され、ゲートパルスGがインバータ装置6へ送られる。また、インバータ制御装置7からは、主電動機9が発生した電気ブレーキ力Febが空気ブレーキ装置22に送られ、空気ブレーキ装置22ではブレーキ制御手段21から送られるブレーキ力指令値Fとインバータ制御装置7から送られる電気ブレーキ力Febの差分から空気ブレーキによるブレーキ力Fを算出する。
【0017】
図1に示した構成にすることで、本発明による全電気ブレーキ減速パターンVもしくは、一定ブレーキ減速パターンVを運転切替器14と運転切替スイッチ20によって切り替えて定位置自動停止制御を行う。この切替スイッチ20により、全電気ブレーキ減速パターンVを選択することで、高速域から停止するまで回生ブレーキのみで車両を停止させる事ができ、その結果、空気ブレーキによる運動エネルギーの無駄な消費を避け、回生率の向上が可能となる。
【0018】
図2は交流区間での電力変換装置の構成例を示した図である。架線から交流電力が供給される場合、電力変換装置3は図2に示すようにコンバータ装置4と、フィルタコンデンサ5と、インバータ装置6で構成される。
【0019】
図3は図1に示した全電気ブレーキ減速パターンVを示す図で、横軸に地上子からの距離、縦軸に車両の速度指令値をとる。この全電気ブレーキ減速パターンVは後述する全電気ブレーキ減速時のブレーキパターンに基づいて生成される減速パターンである。全電気ブレーキ減速パターンVは、地上子16から目標停止点までの距離をから算出し、あらかじめ車上装置に持たせておく。列車が地上子上を通過すると車上子がこれを検出し、距離積算手段が開始される。
【0020】
これにより、地上子設置点からの積算距離Lが求められる。全電気ブレーキ減速度パターンには、定位置自動停止制御装置から地上子13からの積算距離Lが入力され、積算距離Lに応じた速度指令値を出力する。この速度指令位置にしたがって、車両を減速させれば、回生ブレーキによって車両を停止させることができ、回生率の向上が可能となる。全電気ブレーキ減速度パターンVの求め方を図4、図5を用いて以下に示す。
【0021】
図4は主電動機9の一般的な特性を示す図である。図4は横軸に主電動機9の回転速度をとり、縦軸は主電動機9の電圧、電流、ブレーキ力の大きさをとっている。また、aは主電動機電圧、bは主電動機電流を示し、cは主電動機が発生できる主電動機ブレーキ力を示している。ここで、図の一転鎖線で示した速度をブレーキ力低減開始速度とし、ブレーキ力低減開始速度より回転速度が高い領域を高速域、低い領域を低速域とする。図4に示したcのように、主電動機9の発生できるブレーキ力は低速域では一定であるが、高速域では回転速度に従ってブレーキ力が減衰する特性となる。
【0022】
図5は図4に示した主電動機9が発生できるブレーキ力と全電気ブレーキ減速時のブレーキ力のそれぞれの速度対ブレーキ力特性を示している。高速域では主電動機9が発生できるブレーキ力を全電気ブレーキ減速時のブレーキ力とし、低速域では一定ブレーキ制御と同等のブレーキ力を全電気ブレーキ減速時のブレーキ力とする。このように、全電気ブレーキ減速時のブレーキ力は主電動機9が出力できるブレーキ力以下とし、このブレーキ力に基づいて図3に示した全電気ブレーキ減速パターンVを生成する。そして、全電気ブレーキ減速パターンVに車両速度が追従するよう定位置自動停止制御を行えば、高速域から停止するまで回生ブレーキのみで車両を停止させる事ができる。
【0023】
図5に示す速度制御の全電気ブレーキ減速時の速度対ブレーキ力特性をF[N]、車両質量をM[kg]とすると、車両に働く減速力は以下の式(1)で求められる。
【数1】

この減速力と車両の最高速度V0を用いて、以下の式(2)から最高速度V0から速度0に至るまでの車両の全電気ブレーキ減速パターンVを求めることができる。
【数2】

また、地上子からの距離Lにおける目標速度Vとすると、距離Lは
【数3】

以上の式(3)から求められるLを横軸にとり、式(3)から求められる全電気ブレーキ減速パターンVを縦軸にとって、距離対目標速度特性を示したのが図3の全電気ブレーキ減速パターンVである。この全電気ブレーキ減速パターンVをあらかじめ制御装置に持たせ、さらに目標停止点から、前記求めた停止までの走行距離Lmaxだけ離れた地点に地上子16を設置する。地上子16から送られる地点情報を検知した後、この全電気減速パターンVに追従させて定位置停止制御を行えば、高速域から回生ブレーキのみで車両を停止させる事ができるので、空気ブレーキによる無駄な運動エネルギーの消費を避ける事ができる。
【0024】
なお、実際は路線形状、勾配などの影響を受けるので、停止駅毎の全電気減速パターンを備えてもよい。曲線抵抗F1[N]と勾配抵抗F2[N]は、曲線半径r[m]、勾配n[‰]、重力加速度をg[m/s2]とすると以下の式(4)、式(5)で求められる。
【数4】

【数5】

ただし、dは車両特性に応じた定数で、d=800が用いられる。式(4)、式(5)を式(1)に加算して以下の式(6)から減速力を算出する。
【数6】

式(2)、式(3)、式(6)を用いて、各駅ごとに曲線抵抗、勾配を加味した全電気ブレーキ減速パターンVを生成することができる。
【0025】
図6に一定ブレーキ減速パターンVとこれに追従させる場合の減速に要するブレーキ力を示し、図7に全電気ブレーキ減速パターンVとこれに追従させる場合の減速に要するブレーキ力を示す。図6に示した一定ブレーキ減速パターンVを用いる場合、一定減速であることより高速域から一定のブレーキ力を必要とするが、高速域では回生能力が限定されている為、Aに相当する部分は空気ブレーキにより補足され、その分のエネルギーが無駄に消失し、回生されるエネルギーはBに相当する部分のみとなる。
【0026】
一方、図7に示す全電気ブレーキ減速パターンVを用いる場合、電気系の能力範囲内で減速制御を行うことより高速域から減速に対応するブレーキ力はすべて電気系による回生能力の範囲である為、Cに相当する全エネルギーが回生エネルギーとして変換でき、空気ブレーキによる運動エネルギーの無駄な消費を避ける事ができる。
【0027】
図8に一定ブレーキ制御と全電気ブレーキ制御のそれぞれにおける、地上子16から地点信号Pを受信してから停止までの時間と速度パターンの関係を示す。図8より容易に推定できるように一定ブレーキ制御と比較すると、早い地点から減速を開始するので、地上子設置地点から停止目標点までに要する走行時分はt0だけ長くなる(最高速度100km/h、ブレーキ力低減開始速度50km/h程度の場合、地上子設置地点から停止目標点までの同区間における走行時分の長くなる分t0=5秒程度)。
【0028】
したがって、運転士や地上の運行管理システムの判断にしたがって、運転切替装置14によって走行時分に余裕のある場合は全電気ブレーキ制御方式、余裕がない場合は他の方式(例えば図6に示した一定ブレーキ力制御)を切り替えて使用してもよい。
【0029】
図9は図1に示した運転切替器14の構成例を示したブロック図である。地点信号Pが運転切替器14に入力されると、運行ダイヤ上の地上子通過時刻tと地上子を通過した時刻t1の差t2が算出され、比較器24に入力される。比較器24は、図8に示したt0をあらかじめ有しており、比較器24でt0とt2とが比較され、t2がt0をよりも大きければ、走行時分に余裕があると判断して全電気ブレーキ減速パターン18を用い、t2がt0よりも小さければ走行時分に余裕がないと判断して、一定ブレーキ減速パターン19を用いるように、運転切替器14より切替信号Kを運転切替スイッチ20に送る。これにより、走行時分に余裕のある場合は全電気ブレーキ制御方式、余裕がない場合は一定ブレーキ力制御に切り替えて使用することができる。なお、運転切替スイッチ20は運転台から切替信号Kを送って切り替えられるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】図2は、交流電力が供給される場合の電力変換装置の構成例を示す図である。
【図3】図3は、図1に示した全電気ブレーキ減速パターンを示す図である。
【図4】図4は、主電動機の一般的な特性を示す図である。
【図5】図5は、図2に示した全電気減速パターンを生成するための全電気ブレーキ力パターン示す図である。
【図6】図6は、一定ブレーキ減速パターンによる定位置自動停止制御を行った際の減速パターン、ブレーキ力パターン、空気ブレーキによる消失エネルギー、回生エネルギーを示す図である。
【図7】図7は、本発明による全電気ブレーキ減速パターンによる定位置自動停止制御を行った際の減速パターン、ブレーキ力パターン、回生エネルギーを示す図である。
【図8】図8は、一定ブレーキ減速パターンと全電気ブレーキ減速パターンの時間的関係を示す図である。
【図9】図9は、図1に示した運転切替器の構成例を示すブロック図である。
【図10】図10は、従来例の一定ブレーキ減速パターンを示す図である。
【図11】図11は、従来例の地上子を複数設置した場合の一定ブレーキ減速パターンを示す図である。
【図12】図12は、従来例の車両としての要求ブレーキ力と要求ブレーキ力を得る為の電気ブレーキ力と空気ブレーキ力の割合を示す図である。
【図13】図13は、従来例の一定ブレーキ減速パターンを生成する一定ブレーキ力を得る為の電気ブレーキ力と空気ブレーキ力の割合を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 集電装置
2 フィルタリアクトル
3 電力変換装置
4 コンバータ装置
5 フィルタコンデンサ
6 インバータ装置
7 インバータ制御装置
8a、8b、8c 電流検出器
9 主電動機
10 減速機
11 車輪
12 ブレーキシュー
13 回転速度検出器
14 運転切替器
15 車上子
16 地上子
17 距離積算手段
18 全電気ブレーキ減速パターン発生器
19 一定ブレーキ減速パターン発生器
20 運転切替スイッチ
21 ブレーキ制御手段
22 空気ブレーキ装置
23 定位置自動停止制御装置
24 比較器
25 タイマカウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両を駆動する主電動機と、当該主電動機を駆動する電力変換装置と、前記電気車両を停止目標点に自動で停止するための定位置自動停止制御手段とを備えた電気車両の制御装置において、
前記定位置自動停止制御手段に、前記主電動機と前記電力変換装置によって決定されるブレーキ力パターンに基づいて生成した減速パターンを備え、前記定位置自動停止制御手段によって前記電気車を自動停止する際に、前記減速パターンに追従して前記電気車を減速することを特徴とする電気車両の制御装置。
【請求項2】
前記減速パターンを、最高速度から停止に至るまで電動機の出力できるブレーキ力のみで停止可能な、全電気ブレーキ減速パターンとしたことを特徴とする請求項1に記載の電気車両の制御装置。
【請求項3】
前記定位置自動停止制御手段に、複数の減速パターンを有し、そのうちの一つは、前記主電動機と前記電力変換装置によって決定されるブレーキ力パターンに基づいて生成した減速パターンであり、一つは一定ブレーキ力パターンに基づいて生成した減速パターンとする事を特徴とする請求項1に記載の電気車両の制御装置。
【請求項4】
前記定位置自動停止制御手段に有する複数の減速パターンは、主電動機と前記電力変換装置によって決定されるブレーキ力パターンに基づいて生成した減速パターンに、曲線抵抗、勾配抵抗による減速を加味した、各駅毎の減速パターンをとする事を特徴とする請求項3に記載の電気車両の制御装置。
【請求項5】
運行状況に基づいて、減速パターンを切り替えられることを特徴とする請求項3または4に記載の電気車両の制御装置。
【請求項6】
手動で減速パターンを切り替えられることを特徴とする請求項3または4に記載の電気車両の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−296733(P2009−296733A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146092(P2008−146092)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】