説明

情報端末装置

【課題】電源投入に応答して通信により交通情報を入手することができる情報端末装置を提供する。
【解決手段】電源投入に応答して、FM多重放送による交通情報センター300から情報配信センター200に送信される交通情報を移動体通信網250を介して携帯電話機150で受信し、登録されている推奨経路に関する交通情報をモニタに表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される情報端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FM多重放送電波、光ビーコン、電波ビーコンにより、自車位置付近の交通情報を入手する車載用情報端末装置が知られている。この車載用情報端末装置はFM多重放送受信機、光ビーコン受信機、電波ビーコン受信機を搭載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
FM多重放送は受信エリアが限定されており、たとえば、千代田区の自宅から京都市内へ行こうとした場合、出発地である自宅周辺の交通情報は入手できるものの、目的地(京都)付近あるいはその途中の交通情報は、放送エリア外であるため、入手することができない。そのため、交通状況などを考慮して自宅を出発する時間を決めたりすることができない。したがって、このような不便さを解消するためにも、操作性や使い勝手の点で改善する余地がある。
【0004】
本発明は、放送による交通情報が取得できない条件下では通信により交通情報あるいは経路誘導情報を取得することができる情報端末装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、放送受信機で受信できない領域の交通情報を取得する要求があるとき、交通情報の記憶装置を備える基地局から当該領域の交通情報を通信により取得する取得手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の情報端末装置において、取得手段は、交通情報表示要求がある場合、モニタ上の地図表示が放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れたとき、通信により当該地域の交通情報を取得することを特徴とする。
(3)請求項3の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、経路探索命令時の目的地または経由地が放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れているとき、通信により出発地から目的地までの経路探索要求を基地局に出力し、基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項4の発明による情報配信センターは、請求項3に記載の情報端末装置から経路探索命令を受信して交通情報を考慮した経路探索演算を行い、その結果である経路誘導情報を通信により情報端末装置に送信することを特徴とする。
(5)請求項5の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、経路探索命令時の目的地または経由地が放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れているとき、通信により当該地域の交通情報を取得する取得手段と、経路探索データ、放送受信機で受信された交通情報、および交通情報取得要求に応じて通信により受信した交通情報を記憶する記憶手段と、経路探索命令に基づいて、記憶手段に記憶されている経路探索データおよび交通情報を使用し、出発地から目的地までの経路探索演算を行う経路演算手段とを備えることを特徴とする。
(6)請求項6の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、交通情報要求時、放送受信機による交通情報が受信不良のとき、交通情報の記憶装置を備える基地局から通信により交通情報を取得する取得手段とを備えることを特徴とする。
(7)請求項7の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、経路探索命令時に放送受信機による交通情報が受信不良のとき、通信により経路探索に必要な交通情報を取得する取得手段と、経路探索データ、放送受信機で受信された交通情報、および交通情報取得要求に応じて通信で受信した交通情報を記憶する記憶手段と、経路探索命令に基づいて、記憶手段に記憶されている経路探索データおよび交通情報を使用し、出発地から目的地までの経路探索演算を行う経路演算手段とを備えることを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項7に記載の情報端末装置において、交通情報が受信不良のときとは、放送受信機で交通情報が受信できない状態が所定時間以上継続しているときまたは所定頻度以上発生していることであることを特徴とする。
(9)請求項9の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、経路探索命令時に放送受信機による交通情報が受信不良のとき、通信により出発地から目的地までの経路探索要求を基地局に出力し、基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする。
(10)請求項10の発明は、請求項9に記載の情報端末装置において、交通情報が受信不良のときとは、放送受信機で交通情報が受信できない状態が所定時間以上または所定頻度以上のときであることを特徴とする。
(11)請求項11の発明による情報配信センターは、請求項9または10に記載の情報端末装置から経路探索命令を受信して交通情報を考慮した経路探索演算を行い、その結果を通信により情報端末装置に送信することを特徴とする。
(12)請求項12の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、電源投入に応答して、交通情報の記憶装置を備える基地局から通信により登録経路について交通情報を取得する取得手段とを備えることを特徴とする。
(13)請求項13の発明は、請求項12に記載の情報端末装置において、取得手段は、電源が切断されてから投入までの時間に基づいて、交通情報を取得するかしないかを決定することを特徴とする。
(14)請求項14の発明による情報端末装置は、放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、電源投入に応答して通信により登録経路について経路再探索要求を基地局に出力し、基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする。
(15)請求項15の発明は、請求項14に記載の情報端末装置において、取得手段は、電源が切断されてから投入までの時間に基づいて、経路再探索要求を出力するかしないかを決定することを特徴とする。
(16)請求項16の発明は、交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、受信手段にて表示されている地図領域の交通情報が所定時間以上取得できない場合に、通信手段にて情報配信センターから所望の交通情報を取得し、ユーザーに出力することを特徴とする。
(17)請求項17の発明は、交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、経路探索要求があった場合、受信手段にて目的地または経由地付近の交通情報が所定時間内に取得できないならば、通信手段にて情報配信センターから所望の交通情報を取得して経路探索を行うか、経路探索を情報配信センターに要求することを特徴とする。
(18)請求項18の発明は、交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、経路が登録されている状態で、電源が切断されてから所定時間が経過して再び電源が投入された場合、通信手段にて情報配信センターから所望の交通情報を取得して経路探索を行うか、または、経路探索を情報配信センターに要求することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、放送による交通情報が未受信となる各種の条件下において、通信により交通情報や経路誘導情報を取得することができる。その結果、操作性がよく、使い勝手のよい情報端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
−第1の実施の形態−
図1〜9により、本発明による情報端末装置をカーナビゲーション装置(以下、車載機と呼ぶ)100に適用した第1の実施の形態を説明する。車載機100には受信装置130と携帯電話機150が接続されている。受信装置130は、光ビーコン受信機、電波ビーコン受信機、FM多重放送受信機を備えている。車載機100は、交通情報センター300から全国の交通情報を次の(1)〜(3)の媒体を経由して取得する。
(1)車両現在位置付近の情報をメディアセンター350を経由し光ビーコン送信機や電波ビーコン送信機を介して受信装置130で受信する。
(2)FM多重放送網360を介して受信エリア内の交通情報を受信装置130で受信する。
(3)全国任意のエリアの交通情報を移動体通信網250を介して携帯電話機150で受信する。携帯電話機150の代わりに、車載電話機や通信LANの通信装置を用いてもよい。
【0008】
図2は車載機100の構成を表すシステムブロック図である。図2において、111は車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検出する方位センサ111a、車速を検出する車速センサ111b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ111c等からなる。112は全国の道路地図データを格納する記憶装置で、CD−ROM,DVD−ROM、HDD、半導体メモリなどから構成される。114は装置全体を制御する制御回路であり、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなる。制御回路114は、RAM115を作業エリアとしてROM116に格納された制御プログラムを実行して後述する各種の制御を行う。
【0009】
117は車両の目的地等を入力する各種スイッチを有する入力装置である。入力装置117は、経路探索演算などをユーザーが要求する際の入力スイッチとしても機能する。118は表示モニタ119に表示するための画像データを格納する画像メモリであり、この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データなどから作成される。画像メモリ118に格納された画像データは適宜読み出されて表示モニタ119に表示される。表示モニタ119には、交通情報や推奨経路が道路地図とともに表示される。
【0010】
このように構成される車載機100は、現在地検出装置111により取得した自車位置情報および記憶装置112に格納されている道路地図データや経路探索データに基づき各種のナビゲーションを行う。例えば、自車位置近辺の道路地図および自車位置を表示モニタ119に表示し、経路探索処理で得られた経路誘導データによってドライバーを誘導する。また、後述するように、全国の任意の交通情報を情報配信センター200から受信し、道路地図に重畳して表示モニタ119に表示することができる。例えば、自車位置近辺の道路地図を表示し、渋滞情報により渋滞道路は赤色で、混雑道路は黄色で、渋滞混雑していない順調な道路は緑色などで表示し、渋滞情報を視覚的に提供する。もちろん、交通情報センター300からメディアセンター350を経由し光ビーコン送信機や電波ビーコン送信機を介して、またFM多重放送網360を介して同様の交通情報を受信して表示することもできる。
【0011】
図3は情報配信センター200の構成を表すシステムブロック図である。図3において、201は要求受付サーバであり、車載機100からの車両位置情報や地図・経路配信要求を受け付けて要求を実行する。202は地図・POIサーバであり、全国の詳細な道路地図およびPOI情報(Point of Interest 観光地や各種施設の情報)が格納されており、要求受付サーバ201の要求に応じてデータを要求受付サーバ201へ出力する。203は探索・誘導サーバであり、要求受付サーバ201の要求に応じて経路探索および誘導のための演算を行い、演算結果を要求受付サーバ201へ出力する。204は交通情報サーバであり、オンラインで結ばれた交通情報センターから一定時間毎に送られてくる全国の道路交通情報を格納し、要求受付サーバ201の要求に応じて各種の交通情報を要求受付サーバ201へ出力する。205は顧客DBサーバである。車載機100が要求した地図・POIデータや経路探索・誘導の演算結果および各種交通情報は、いったん顧客DBサーバ205へ車載機100ごとに格納された後、要求受付サーバ201を通じて車載機100へ配信される。車載機100にはあらかじめ自車を識別する識別IDが付与されており、顧客DBサーバ205は識別IDに割り当てられている記憶領域に各種の情報を格納する。
【0012】
図4は交通情報センター300の構成を表すシステムブロック図である。交通情報センター300で提供する道路交通情報データの内容は、渋滞情報、事故・工事などの交通規制情報、所要時間情報、都市高速道路における入口閉鎖情報、SA・PAおよび駐車場の位置や満車・空車情報などである。交通情報センター300で提供する道路交通情報データの提供エリアは、一部の県を除く全国である。図4において、301は受信系サーバであり、全国の道路交通情報データを受信する。302は処理系サーバであり、受信系サーバ301で受信した道路交通情報データを送信系サーバ303へ送るための各種処理を実行する。303は送信系サーバであり、情報配信センター200および全国の各需要家に交通情報を配信しており、送信系サーバ303と情報配信センター200の交通情報サーバ204とはオンラインで接続されている。
【0013】
上述したように、交通情報センター300による道路交通情報は、メディアセンター350から光ビーコン、電波ビーコンを介して、移動体に搭載された受信装置130に提供されるほか、FM多重放送網360によっても提供されている。また、受信装置130で受信可能な交通情報は、自車位置に基づいた限られた地理的な領域のものである。FM多重方法は放送エリアが限定されており、走行車両が位置するエリアに提供する周波数のFM多重放送が受信できる。したがって、東京都内を走行中の車両は京都市内に提供しているFM多重放送を受信できない。
【0014】
図5(a),(b)は、車載機100で表示される地図表示データの構成を示した図である。地図表示データは、リンク列データがメッシュコードとともにメッシュ領域単位で分類して格納されている。なお、リンク列データとは、一本の道路を、交差点などのノードと、ノード間のリンクとして定義したデータ構造である。メッシュ領域とは、道路地図を所定範囲毎に区分けしたときの区分けされた各領域をいう。メッシュコードの記憶領域401にはメッシュ領域を識別する番号が格納される。リンク列データの記憶領域402には、図5(b)に示すように、ノードの位置座標X,Yと、ノード間のリンク番号と、リンクをさらに短く分割する補間点の位置座標X,Yとがそれぞれの領域に格納される。これらの位置座標が表示用の形状データとして用いられる。
【0015】
なお、経路探索用データや経路誘導用データも同様なデータ構造であるが、ここでは説明を省略する。
【0016】
図6は、交通情報センター300から情報配信センター200、車載機100へ送信される交通情報データの構成を示した図である。交通情報センター300から送信される交通情報データは、メッシュ領域内に存在するリンク単位で分類された渋滞情報と規制情報がメッシュコードとともにメッシュ領域単位で分類して格納されている。この交通情報センター300から送信される交通情報データのメッシュコードとリンク番号は、車載機100で扱う表示データのメッシュコードとリンク番号に対応づけられて使用される。
【0017】
上記構成によれば、交通情報センター300で提供している全国の最新の道路交通情報のうち、車載機100側が要求した任意の道路交通情報を、携帯電話機150と移動体通信網250を通じて情報配信センター200から車載機100へ送信することができる。情報配信センター200は、全国の任意の道路交通情報を送信することができる。
【0018】
―――情報配信センター200でのデータの流れ―――
図7は、車載機100から交通情報の配信要求を受けた情報配信センター200が交通情報を車載機100へ送信する過程を示したシーケンスチャートである。車載機100から交通情報配信要求コマンド101が情報配信センター200の要求受付サーバ201で受信されると、要求受付サーバ201は、要求受付パラメータ103を顧客DBサーバ205へ送り、交通情報サーバ204に交通情報要求コマンド105を送信する。交通情報サーバ204は、要求受付サーバ201からの要求コマンド105に基づき、符号107のように交通情報を要求受付サーバ201に送信する。要求受付サーバ201は、交通情報サーバ204から受け取った交通情報を符号109で示すように、いったん顧客DBサーバ205へ送信する。顧客DBサーバ205は、要求受付サーバ201から受け取った交通情報をいったん格納した後、符号111,113に示すように、要求受付サーバ201を介して車載機100へ交通情報を送信する。車載機100は、受け取った交通情報113を符号115で示すように表示モニタ119に表示する。
【0019】
なお、経路探索演算要求時の要求コマンドの流れや演算結果の流れも同様である。演算結果である推奨経路と誘導情報は顧客DBサーバ205にいったん格納され、要求受付サーバ201を経由して情報端末装置である車載機100へ通信で送信される。
【0020】
―――車載機100の動作―――
図8は、車載機100の動作を示すフローチャートである。イグニッションキーによりアクセサリーON(ACC ON)になると、車載機100の電源が入り、図8に示す処理を行うプログラムが起動される。なお、図8のプログラムは制御回路114で実行される。
【0021】
ステップS11で、車両の現在位置を中心とする地図を表示モニタ119に表示してステップS12へ進む。ステップS12で、交通情報表示要求があったか否かを判断する。たとえば、ユーザーが入力装置117から交通情報表示モードを選択しているか否かで判断することができる。交通情報表示要求がなければステップS12が否定されてこの処理を終了する。ステップS12で交通情報表示要求があると判断されると、ステップS13へ進む。ステップS13において、表示要求された地域の交通情報が未受信であると判定されると、ステップS14に進む。なお、交通情報が未受信であると判定される場合については後述する。ステップS14において、携帯電話機150により情報配信センター200と通信回線を確立して、未受信の地域に割り当てられたメッシュコードを演算し、そのメッシュの交通情報の配信を情報配信センター200に要求する。
【0022】
ステップS14で車載機100が送信した交通情報配信要求が情報配信センター200で受信されると、上述したように、情報配信センター200では車載機100の要求した交通情報をメッシュ単位で交通情報サーバ204から読み出して顧客DBサーバ205へいったん格納する。格納された交通情報は、車載機100へ送信される。
【0023】
ステップS14で交通情報配信を情報配信センター200に要求した後、ステップS15へ進み、情報配信センター200に要求したすべてのメッシュの交通情報を受信したか否かを判断する。すべてのメッシュの交通情報を受信していないと判断されるとステップS15で待機する。ステップS15で、すべての交通情報が受信していると判断されると、ステップS16へ進み通信を切断する。ステップS17では、受信した交通情報をRAM115や記憶装置112に記憶する。ステップ18において、表示モニタ119に表示された地図にステップS17で記憶した交通情報を重畳して表示を行い、この処理を終了する。
【0024】
ステップS13で表示要求された地域の交通情報が未受信でないと判定されると、すなわち、表示要求された地域の交通情報が受信されていると判定されるとステップS19に進む。ステップS19において、受信した交通情報を読み出してステップS18に進み、表示モニタ119の地図上に交通情報を重畳させる。
【0025】
交通情報の表示例を図9に示す。表示モニタ119には、自車位置近辺の道路地図上に自車位置マーク501が表示され、道路502には渋滞情報503が重畳表示される。太線504は推奨経路を表す。
【0026】
ステップS13で交通情報が未受信であると判定される場合の代表例は以下の(1)、(2)である。
(1)車両の受信機113によりFM多重放送電波が受信できないとき。たとえば、地下駐車場や建築物の陰に車両が位置するときである。なお、本発明では、FM多重放送電波が受信できない環境下でも携帯電話機などの通信装置による通信は可能であることが条件である。たとえば、地下駐車場では、携帯電話機用アンテナが設置されていればよい。
(2)車両の受信機113によりFM多重放送電波が受信できるが、入手したい地域が自車両位置のFM多重放送電波の到達エリア外であるとき。たとえば、自車位置が千代田区のときに、地図をスクロールして京都市内の地図を表示モニタ119に表示するときである。
【0027】
したがって、車載機100は、全国各地のFM多重放送局とその放送エリアのテーブルを備え、図10に示す処理手順により交通情報が未受信であると判定する。
【0028】
図10において、図8のステップS12からステップS131に進むと、モニタ上に地図表示されている領域に対応するFM放送局を特定する。ステップS132では、現在受信中のFM放送局を判別する。ステップS133において、ステップS131で特定したFM放送局とステップS132で判別したFM放送局が合致していれば、図8のステップS19に進む。ステップS133で合致していないと判定されると、ステップS134において、合致しないことが判定されてから所定時間が経過したかを判定する。ステップS133が否定されるとステップS131に戻る。ステップS133が肯定されると、すなわち、地図表示されている領域に対応するFM放送局の放送電波が所定時間以上受信していないときは、ステップS135において放送電波が未受信であるとする。その後、図8のステップS14に進む。
【0029】
以上のように、第1の実施の形態による情報端末装置では、交通情報表示が乗員から要求されているとき、上記(1)、(2)のように交通情報が未受信であると判定される場合は、携帯電話機150により移動体通信網250を経由して通信により交通情報を取得するようにした。したがって、地図をスクロールして全国任意の地点を表示させ、その地点が自車両のFM多重放送エリア外のときでも、表示地点の交通情報を表示モニタ上に重畳表示させることができる。
【0030】
本発明による情報端末装置の第2〜第4の実施の形態について以下説明する。図1〜図7までの構成はこれらの実施の形態で共通であり、異なるのは図8のフローチャートである。したがって、以下では各実施の形態の処理手順についてとくに説明する。
【0031】
−第2の実施の形態−
図11により、本発明による情報端末装置をカーナビゲーション装置(以下、車載機と呼ぶ)100に適用した第2の実施の形態を説明する。図11は、車載機100の動作を示すフローチャートである。車載機100の電源が入るとプログラムが起動され、ステップS21で、車両の現在位置を中心とする地図を表示モニタ119に表示する。ステップS22で経路探索要求があったか否かを判断する。たとえば、ユーザーが入力装置117から経路探索を選択しているか否かで判断することができる。経路探索要求がなければステップS22が否定されてこの処理を終了する。ステップS22で経路探索要求があると判断されると、ステップS23へ進む。ステップS23において、現在地から経由地または目的地に至る地域の交通情報が未受信であると判定されると、ステップS24に進む。
【0032】
ステップS23の未受信判定もステップS13と同様に処理することができる。すなわち、図10のステップS131において、経由地ないし目的地に至る領域のFM放送局を特定し、特定されたFM放送局と受信中のFM放送局が合致しない状態が所定時間以上継続する場合、図10のステップS135で未受信とし、図11のステップS24に進む。
【0033】
ステップS24において、携帯電話機150により情報配信センター200と通信回線を確立し、ステップS25において、現在地から経由地をとおる目的地までの経路を探索する要求ならびに探索結果の経路誘導情報の配信要求を情報配信センター200に送信する。
【0034】
ステップS25で車載機100が送信した経路探索要求および経路誘導情報の配信要求が情報配信センター200で受信されると、情報配信センター200では、要求受付サーバ201を経由して出発地、経由地、目的地、有料道路走行の有無などが探索誘導サーバ203へ送られる。探索誘導サーバ203は、出発地から経由地を通る目的地までの経路探索演算を実行する。経路探索演算は周知であり詳細説明は省略するが、有料道路優先の場合は有料道路を使用することを条件とし、交通情報により渋滞箇所や通行規制箇所があるときは、これらの交通情報も考慮して推奨経路が探索される。経路探索結果すなわち経路誘導情報は探索誘導サーバ203から読み出して顧客DBサーバ205へいったん格納される。格納された経路誘導情報は車載機100へ送信される。
【0035】
ステップS25で経路探索要求を情報配信センター200に送信した後、ステップS26へ進み、情報配信センター200から経路誘導情報を受信したか否かを判断する。すべての経路誘導情報を受信していないと判断されるとステップS26で待機する。ステップS26で、すべての推奨経路誘導情報が受信していると判断されると、ステップS27へ進み通信を切断する。ステップS28では、受信した経路誘導情報をRAM115や記憶装置112に記憶する。ステップ29において、表示モニタ119に表示された地図にステップS28で記憶した経路誘導情報を重畳して表示を行う。そして、ステップS30において、記憶された経路誘導情報に基づいて経路誘導を開始する。
【0036】
ステップS23において、経由地または目的地に至る地域の交通情報が未受信でないと判定されると、すなわち、経由地または目的地に至る地域の交通情報が受信されていると判定されると、ステップS31に進む。これも図10の未受信処理と同様に処理することができる。すなわち、経由地ないし目的地に至る領域のFM放送局を特定し、特定されたFM放送局と受信中のFM放送局が合致すれば、図11のステップS31に進む。ステップS31では、出発地から経由地をとおる目的地までの経路探索演算を実行し、ステップS29に進む。
【0037】
上述したとおり、経由地または目的地に至る地域の交通情報が未受信であると判定される場合とは、それらの地点が自車両のFM多重放送受信機の受信エリア外である場合である。したがって、上述したように車載機100は、全国各地のFM多重放送局とその放送エリアのテーブルを備えている。
【0038】
以上のように、第2の実施の形態による情報端末装置では、経路探索要求(命令)時に交通情報が未受信であると判定されたとき、移動体通信網250を経由して情報配信センター200に経路探索要求を送信して経路探索を行わせ、経路誘導情報を通信で取得するようにした。したがって、経由地や目的地が自車両位置で受信しているFM多重放送では受信できないエリアにあるときでも、交通情報を加味した推奨経路を探索し、表示モニタ上に誘導情報を重畳表示させて誘導することができる。この場合、経路探索演算に使用した推奨経路上の交通情報を同時に表示するようにしてもよい。
【0039】
なお、第2の実施の形態を次のように変形してもよい。
(1)ステップS23において交通情報が未受信のとき、出発地と目的地間のすべてのエリアの交通情報を情報配信センター200から入手し、車載機100で経路探索演算を行うようにしてもよい。
(2)自車両が地下駐車場などに位置していてFM多重放送が受信できないとき、出発地と目的地間のすべてのエリアの交通情報を情報配信センター200から入手し、入手した交通情報を加味して車載機100で経路探索演算を行うようにしてもよい。この場合、車載機100は、経路探索用データ、放送受信機で受信された交通情報、および通信で取得した交通情報を記憶する記憶装置を備え、経路探索要求に基づいて、記憶装置に記憶されている経路探索データおよび交通情報を使用し、出発地から目的地までの経路探索演算を行う。
(3)経路探索命令時、自車位置でFM多重放送が受信不良であるとき、携帯電話機150と移動体通信網250を経由して、情報配信センター200に経路探索要求を送信し、探索された経路誘導情報を受信して経路誘導を行うようにしてもよい。この場合、受信不良とは、探索命令時にFM多重放送が受信できないときはもちろん、探索命令時の直前にFM多重放送が受信できない状態が複数回発生したり、受信不良の頻度が多くなったときを意味する。
【0040】
(1),(2)の場合、出発地と目的地が離れている場合には、交通情報を取得する領域が広範囲に渡り、通信によるデータ授受に時間を要する。したがって、(3)のように情報配信センター200で経路探索を演算させ、演算結果である経路誘導情報だけを車載機100へ送信する方が好ましい。
【0041】
−第3の実施の形態−
図12により、本発明による情報端末装置をカーナビゲーション装置(以下、車載機と呼ぶ)100に適用した第3の実施の形態を説明する。図12は、車載機100の動作を示すフローチャートである。車載機100の電源が入るとプログラムが起動され、ステップS31で、車両の現在位置を中心とする地図を表示モニタ119に表示する。ステップS32で経路が登録されているか否かを判断する。経路の登録がなければステップS32が否定されてこの処理を終了する。
【0042】
ステップS32で経路の登録があると判断されると、ステップS33へ進む。ステップS33において、前回の電源オフから今回の電源オンまでの時間が所定時間以上経過しているか判定する。この判定を行うため、図示を省略したが、制御回路114には電源オフからオンまで計時するタイマを備えている。
【0043】
ステップS33が肯定されるとステップS34に進む。ステップS34において、携帯電話機150により情報配信センター200と通信回線を確立し、ステップS35において、登録経路上、すなわち経由地から目的地までの経路上の交通情報の配信要求を情報配信センター200に送信する。
【0044】
ステップS35で車載機100が送信した交通情報配信要求が情報配信センター200で受信されると、上述したように、情報配信センター200では車載機100の要求した交通情報をメッシュ単位で交通情報サーバ204から読み出して顧客DBサーバ205へいったん格納する。格納された交通情報は、車載機100へ送信される。
【0045】
ステップS35で登録経路上の交通情報配信要求を情報配信センター200に送信した後、ステップS36へ進み、情報配信センター200から経路上の交通情報を受信したか否かを判断する。すべての交通情報を受信していないと判断されるとステップS36で待機する。ステップS36で、すべての交通情報が受信していると判断されると、ステップS37へ進んで通信を切断する。ステップS38では、受信した交通情報をRAM115や記憶装置112に記憶する。ステップ39において、表示モニタ119に表示された地図にステップS38で記憶した交通情報を重畳して表示を行う。
【0046】
ステップS33において、前回の電源オフから今回の電源オンまでの時間が所定時間以上経過していないと判定されると、ステップS40に進む。ステップS40では、電源オフ直前に記憶した交通情報を読み出してステップS39に進む。
【0047】
以上のように、第3の実施の形態による情報端末装置では、経路が登録されているとき、車載機100の電源がオフされてからオンされるまでの時間が長いときは、電源オフ時に記録されていた交通情報の信頼性が低くなっているので、移動体通信網250を経由して情報配信センター200から最新の交通情報を取得するようにした。したがって、最新の交通情報を取得して登録経路の渋滞情報などを表示モニタ119上に表示することができる。
【0048】
経路の登録の有無に関わらず、車載機100を電源オンしたときはいつも、移動体通信網250を経由して情報配信センター200から最新な交通情報を通信で取得するようにしてもよい。
【0049】
なお、経路の登録は次のように行うことができる。ナビゲーション装置では、目的地を入力して経路探索を行うと推奨経路が算出される。この推奨経路をそのまま登録したり、経由地を追加して算出された推奨経路を編集して登録することができる。
【0050】
−第4の実施の形態−
図13により、本発明による情報端末装置をカーナビゲーション装置(以下、車載機と呼ぶ)100に適用した第4の実施の形態を説明する。図13は、車載機100の動作を示すフローチャートである。車載機100の電源が入るとプログラムが起動される。ステップS41〜ステップS44までは図12と同様であり説明を省略する。ステップS45で現在地から経由地を通って目的地に至る経路を再探索する要求を情報配信センター200に送信した後、ステップS46へ進み、情報配信センター200から再探索演算の結果である経路誘導情報を受信したか否かを判断する。すべての経路誘導情報を受信していないと判断されるとステップS46で待機する。すべての経路誘導情報を受信していると判断されるステップS47に進む。ステップS47〜ステップS50までの処理は図11のステップS27〜ステップS30の処理と同様である。ステップS50で再探索結果である経路誘導情報に基づいて経路誘導を開始する。
【0051】
ステップS43において、前回の電源オフから今回の電源オンまでの時間が所定時間以上経過していないと判定されると、ステップS51に進む。ステップS51では、電源オフ時に記憶装置112などに記憶されている経路誘導情報を読み出してステップS49に進む。
【0052】
以上のように、第4の実施の形態による情報端末装置では、経路が登録されているとき、車載機100の電源がオフされてからオンされるまでの時間が長いときは、電源オフ時に記録されていた推奨経路演算に使用した交通情報の信頼性が低くなっているので、移動体通信網を経由して情報配信センター200に再探索演算をするように命令し、最新の交通情報に基づいて推奨経路誘導情報を取得するようにした。したがって、最新の交通情報による経路誘導を電源オン後すぐに行うことができる。
【0053】
経路探索に際して渋滞情報や交通規制情報を加味するので、これらの交通情報が時間とともに古くなる。そのため、上述したように、電源オン時に最新な交通情報を用いて経路を再探索することが望ましい。電源オン時、常に情報配信センター200に登録経路についての再経路演算を要求し、再経路演算結果を取得して登録経路を更新してもよい。経路誘導中の休憩後の電源オン時には、再演算結果をモニタに表示して経路誘導を再開すればよい。登録経路が複数ある時は、すべての経路について再計算して更新してもよい。
【0054】
登録経路を読み出して経路誘導を開始するときに経路探索をやり直すようにしてもよい。この場合も、上述したように、経由地や目的地が自車位置のFM多重放送受信エリア外のときは移動体通信網250を経由して交通情報を通信で取得し、車載機100が探索演算を行ったり、情報配信センター200に探索演算を担当させたりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明による情報端末装置と、情報配信センターと、交通情報センターを示した全体構成図
【図2】本発明による情報端末装置のシステムブロック図
【図3】本発明による情報端末装置へ情報を送信する情報配信センターのシステムブロック図
【図4】本発明による情報端末装置へ情報を送信する交通情報センターのシステムブロック図
【図5】本発明による情報端末装置で表示される地図表示データの構成を示した図である。
【図6】図1の交通情報センターから情報配信センターへ送信される交通情報のデータ構成を示した図
【図7】本発明による情報端末装置からの交通情報配信要求を受信した情報配信センターが交通情報を情報端末装置へ送信する過程を示したシーケンスチャート
【図8】本発明による情報端末装置の動作における第1の実施の形態によるフローチャート
【図9】本発明による情報端末装置の表示モニタを示す図であり、道路地図と推奨経路と交通情報が表示されている。
【図10】FM放送電波未受信を判定する処理を示すフローチャート
【図11】本発明による情報端末装置の動作における第2の実施の形態によるフローチャート
【図12】本発明による情報端末装置の動作における第3の実施の形態によるフローチャート
【図13】本発明による情報端末装置の動作における第4の実施の形態によるフローチャート
【符号の説明】
【0056】
100 車載機 112 メモリカード
114 制御回路 115 RAM
116 ROM 130 受信装置
150 携帯電話機 200 情報配信センター
250 移動体通信網 300 交通情報センター
350 メディアセンター 360 FM多重放送網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
前記放送受信機で受信できない領域の交通情報を取得する要求があるとき、前記交通情報の記憶装置を備える基地局から当該領域の交通情報を通信により取得する取得手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報端末装置において、
前記取得手段は、交通情報表示要求がある場合、モニタ上の地図表示が前記放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れたとき、通信により当該地域の交通情報を取得することを特徴とする情報端末装置。
【請求項3】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
経路探索命令時の目的地または経由地が前記放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れているとき、通信により出発地から目的地までの経路探索要求を基地局に出力し、前記基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、
前記受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報端末装置から前記経路探索命令を受信して交通情報を考慮した経路探索演算を行い、その結果である経路誘導情報を通信により前記情報端末装置に送信することを特徴とする情報配信センター。
【請求項5】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
経路探索命令時の目的地または経由地が前記放送受信機で交通情報を受信可能な地域から外れているとき、通信により当該地域の交通情報を取得する取得手段と、
経路探索データ、前記放送受信機で受信された交通情報、および前記交通情報取得要求に応じて通信により受信した交通情報を記憶する記憶手段と、
前記経路探索命令に基づいて、前記記憶手段に記憶されている経路探索データおよび交通情報を使用し、出発地から目的地までの経路探索演算を行う経路演算手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項6】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
交通情報要求時、前記放送受信機による前記交通情報が受信不良のとき、前記交通情報の記憶装置を備える基地局から通信により交通情報を取得する取得手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項7】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
経路探索命令時に前記放送受信機による交通情報が受信不良のとき、前記通信により経路探索に必要な交通情報を取得する取得手段と、
経路探索データ、前記放送受信機で受信された交通情報、および前記交通情報取得要求に応じて通信で受信した交通情報を記憶する記憶手段と、
前記経路探索命令に基づいて、前記記憶手段に記憶されている経路探索データおよび交通情報を使用し、出発地から目的地までの経路探索演算を行う経路演算手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報端末装置において、
前記交通情報が受信不良のときとは、前記放送受信機で前記交通情報が受信できない状態が所定時間以上継続しているとき、または所定頻度以上発生していることであることを特徴とする情報端末装置。
【請求項9】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
経路探索命令時に前記放送受信機による交通情報が受信不良のとき、通信により出発地から目的地までの経路探索要求を基地局に出力し、前記基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、
前記受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報端末装置において、
前記交通情報が受信不良のときとは、前記放送受信機で前記交通情報が受信できない状態が所定時間以上継続しているとき、または所定頻度以上発生していることであることを特徴とする情報端末装置。
【請求項11】
請求項9または10に記載の情報端末装置から前記経路探索命令を受信して交通情報を考慮した経路探索演算を行い、その結果を通信により前記情報端末装置に送信することを特徴とする情報配信センター。
【請求項12】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
電源投入に応答して、前記交通情報の記憶装置を備える基地局から通信により登録経路に関する交通情報を取得する取得手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報端末装置において、
前記取得手段は、電源が切断されてから投入までの時間に基づいて、前記交通情報を取得するかしないかを決定することを特徴とする情報端末装置。
【請求項14】
放送電波網を経由して送信される交通情報を受信する放送受信機と、
電源投入に応答して通信により登録経路について経路再探索要求を基地局に出力し、前記基地局から送信される経路誘導情報を通信により受信する取得手段と、
前記受信した経路誘導情報に基づいて、推奨経路を表示して経路誘導を行う表示手段とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項15】
請求項14に記載の情報端末装置において、
前記取得手段は、電源が切断されてから投入までの時間に基づいて、前記経路再探索要求を出力するかしないかを決定することを特徴とする情報端末装置。
【請求項16】
交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、
前記受信手段にて表示されている地図領域の交通情報が所定時間以上取得できない場合に、前記通信手段にて前記情報配信センターから所望の交通情報を取得し、ユーザーに出力することを特徴とする情報端末装置。
【請求項17】
交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、
経路探索要求があった場合、前記受信手段にて目的地または経由地付近の交通情報が所定時間内に取得できないならば、前記通信手段にて前記情報配信センターから所望の交通情報を取得して経路探索を行うか、経路探索を前記情報配信センターに要求することを特徴とする情報端末装置。
【請求項18】
交通情報を含む放送データを受信する受信手段と、交通情報などの情報を配信する情報配信センターとの通信手段とを有する情報端末装置であって、
経路が登録されている状態で、電源が切断されてから所定時間が経過して再び電源が投入された場合、前記通信手段にて前記情報配信センターから所望の交通情報を取得して経路探索を行うか、または、経路探索を前記情報配信センターに要求することを特徴とする情報端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−89605(P2008−89605A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298985(P2007−298985)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【分割の表示】特願2002−287613(P2002−287613)の分割
【原出願日】平成14年9月30日(2002.9.30)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(501348139)株式会社 エイチ・シー・エックス (86)
【Fターム(参考)】