説明

新規なシクロペンタ[b]ベンゾフラン誘導体およびその使用

本発明は、新規なシクロペンタ[b]ベンゾフラン誘導体、その製造方法および薬剤、特に細胞ストレスの上昇、局所または全身炎症過程または過剰増殖によって特徴付けられる急性または慢性疾患の予防および/または治療のための薬剤の製造のためのその使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

{式中、
は、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
は、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
は、ヒドロキシまたはアミノであり、
そして、Rは、水素であるか、
または、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一体となって式>C=Oまたは>C=N−OHの基を形成しており、
は、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルであり、
nは、0、1、2または3の数であり、
は、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員〜10員のヘテロアリールまたは式−NR10の基
[ここで、アリールおよびヘテロアリールは、同一または異なって、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルスルホニル、または式−NR10の基によって、それぞれ、一回ないし二回置換されていてもよく、
そして、式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であり、
そして、Rは、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRは、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化2】

の基を形成している}
の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項2】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜6員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシまたはアミノであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって式>C=Oまたは>C=N−OHの基を形成しており、
が、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルであり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員〜6員のヘテロアリールまたは式−NR10の基
[ここで、アリールおよびヘテロアリールは、同一または異なって、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルスルホニル、または式−NR10の基によって、それぞれ、一回ないし二回置換されていてもよく、
そして、式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、
およびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化3】

の基を形成している、
請求項1に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項3】
式(I)において、
およびRが、互いに独立して、水素、エトキシまたはn−プロポキシ(ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されている)、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシまたはアミノであり、
が、水素であり、
が、メチルアミノカルボニルまたはジメチルアミノカルボニルであり、
nが、0または1の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してパラ位に位置し、そして、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
そして、Rが、水素である、
請求項1および請求項2に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項4】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシまたはアミノであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oまたは>C=N−OHの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、(C−C10)−アリール、5員〜10員のヘテロアリールまたは式−NR10の基
[ここで、アリールおよびヘテロアリールは、同一または異なって、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルスルホニル、または式−NR10の基によって、それぞれ、一回ないし二回置換されていてもよく、
そして、式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化4】

の基を形成している、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項5】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシまたはアミノであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oまたは>C=N−OHの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、(C−C10)−アリール、5員〜6員のヘテロアリールまたは式−NR10の基
[ここで、アリールおよびヘテロアリールは、同一または異なって、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルスルホニル、または式−NR10の基によって、それぞれ、一回ないし二回置換されていてもよく、
そして、式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化5】

の基を形成している、
請求項4に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項6】
式(I)において、
が、水素、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよく、
式中、Rは、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルまたはチアジアゾリル(これらのそれぞれは、メチル、エチル、フッ素または塩素によって置換されていてもよい)である]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ(ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよい)であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシまたはアミノであり、
が、水素であり、
が、水素であり、
nが、0または1の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、フェニル、チエニル、インドリル、キノキサリニルまたは式−NR10の基
[ここで、フェニル、チエニルおよびインドリルは、同一または異なって、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはアミノによって、それぞれ、一回ないし二回置換されていてもよく、
そして、式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、メチル、エチル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となってピロリジノ環を形成している]
であり、
そして、Rが、水素である、
請求項4および請求項5に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項7】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、アミノであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=N−OHの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基(式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している)であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化6】

の基を形成している、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項8】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、アミノであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=N−OHの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであるか、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化7】

の基を形成している、
請求項7に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項9】
式(I)において、
が、水素、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよく、
式中、Rは、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルまたはチアジアゾリル(これらのそれぞれは、メチル、エチル、フッ素または塩素によって置換されていてもよい)である]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ(ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよい)であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、アミノであり、
が、水素であり、
が、水素であり、
nが、0または1の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは式−NR1112の基(式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、メチル、エチル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となってピロリジノまたはピペリジノ環を形成している)であるか、
または、
およびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化8】

の基を形成している、
請求項7および請求項8に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項10】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRは、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nは、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、
およびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化9】

の基を形成している、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項11】
式(I)において、
が、水素、ベンジルオキシ、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されていてもよい
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
ここで、ただし、RおよびRが、同時に水素ではなく、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位にあり、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、または式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化10】

の基を形成している、
請求項10に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項12】
式(I)において、
が、水素、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そしてn−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよく、
式中、Rは、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルまたはチアジアゾリル(これらのそれぞれは、メチル、エチル、フッ素または塩素によって置換されていてもよい)である]
であり、
が、水素、エトキシまたはn−プロポキシ(ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置3において、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されていてもよい)であり、
ここで、RまたはRは、水素であるが、両方とも同時に水素であることはない、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0または1の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに関しオルト位に位置し、そして、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシであるかまたは式−NR1112の基(式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、メチル、エチル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となってピロリジノまたはピペリジノ環を形成している)であり、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化11】

の基を形成している、
請求項10および請求項11に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項13】
式(I)において、
が、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されている
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されている
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに関しオルト位に位置し、そして、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたは式−NR1112の基
[式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル、ベンジルまたはピリジルメチルであり、またはそれらが結合している窒素原子と一体となって4員〜7員の複素環を形成している]
であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化12】

の基を形成している、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項14】
式(I)において、
が、エトキシ、n−プロポキシまたは式R−C(=O)−NH−の基
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されている
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)、
そして、式中、Rは、(C−C)−アルキルまたはハロゲンによって置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリールである]
であり、
が、エトキシまたはn−プロポキシ
[ここで、エトキシは位置2において、そして、n−プロポキシは位置2または3において、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、N−(C−C)−シクロアルキル−N−(C−C)−アルキルアミノによって、またはN原子を介して結合している4員〜7員の複素環によって置換されている
(ここで、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノによって置換されていてもよい)]
であり、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0、1、2または3の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり、
そして、
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、アゼチジノまたはピロリジノによって置換されている)であり、
が、ヒドロキシであり、
そして、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となって、式>C=Oの基を形成しており、
が、水素であり、
nが、0または1の数であり、
が、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
そして、Rが、フェニル環の三環への結合点に対してメタまたはパラ位に位置し、そして、Rに対してオルト位に位置し、そして、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは式−NR1112の基(式中、R11およびR12は、互いに独立して、水素、メチル、エチル、ベンジルまたはピリジルメチルであるか、またはそれらが結合している窒素原子と一体となってピロリジノまたはピペリジノ環を形成している)であるか、
または、RおよびRが、それらが結合しているフェニル環と一体となって式:
【化13】

の基を形成している、
請求項13および請求項14に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物。
【請求項16】
式(VI):
【化14】

(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を製造するにあたり、
[A]式(II):
【化15】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下で式(III):
【化16】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有し、
は、たとえば、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートのような適切な脱離基であり、
そして、Tは、(C−C)−アルキルである)
の化合物と反応せしめ、式(IV):
【化17】

(式中、R、R、R、RおよびTは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を生成し、
次いで、塩基または酸加水分解によって、式(V):
【化18】

(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
のカルボン酸に変換せしめ、
次に、後者をルイス酸の存在下で塩化ホスホリルを用いて活性化した後、環化せしめ、式(VI):
【化19】

(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を生成するか、
または、
[B]最初に、式(VII):
【化20】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を、従来方法によって、式(VIII):
【化21】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
のフェナシルブロミドに変換せしめ、
そして、次いで後者を、塩基の存在下で環化せしめ、式(IX):
【化22】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を生成せしめ、
次に、不活性溶媒中でブロム化せしめて、式(X):
【化23】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を生成し、
そして、従来方法によって、式(XI):
【化24】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有し、
そして、T、TおよびTは、同一または異なっており、そして、それぞれ、(C−C)−アルキルまたはフェニルである)
のシリルエノールエーテルに変換せしめ、
次に、不活性溶媒中、適切なパラジウム触媒および塩基の存在下で、式(XII):
【化25】

(式中、RおよびRは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有し、
そして、Zは、水素またはメチルであるか、または二つのZ基が一体となってCHCHまたはC(CH−C(CH架橋を形成している)
の化合物と反応せしめ、式(XIII):
【化26】

(式中、R、R、R、R、T、TおよびTは、それぞれ、請求項1〜請求項15に示された意味を有する)
の化合物を生成し、
そして、次にシリル基を従来方法によって再び除去して、式(VI)の化合物を生成することを特徴とする、式(VI)の化合物の製造方法。
【請求項17】
疾患の処置および/または予防のための請求項1〜請求項15のいずれかに記載の定義の化合物。
【請求項18】
炎症性および自己免疫疾患、神経変性疾患および過剰増殖性疾患の予防および/または処置のための請求項1〜請求項15のいずれかに記載の定義の化合物の使用。
【請求項19】
請求項1〜請求項15のいずれかに記載の定義の化合物を不活性な非毒性の薬学的に適切な補助剤と共に含んでなる薬剤。
【請求項20】
炎症性および自己免疫疾患、神経変性疾患および過剰増殖性疾患の予防および/または処置のための請求項19に記載の薬剤。
【請求項21】
有効な量の請求項1〜請求項15のいずれかに記載の定義の少なくとも一つの化合物または請求項19および請求項20のいずれかに記載の定義の薬剤を投与することによって、ヒトおよび動物の炎症性および自己免疫疾患、神経変性疾患および過剰増殖性疾患の予防および/または処置をする方法。

【公表番号】特表2007−538031(P2007−538031A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517059(P2007−517059)
【出願日】平成17年5月14日(2005.5.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/005298
【国際公開番号】WO2005/113529
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】