説明

新規エストロゲン受容体リガンド

本発明は、式(I)の化合物、またはそのエステル、アミドもしくはカルバメートの塩、およびそのエステル、アミド、カルバメートもしくは塩の溶媒和物を含めた、医薬として許容可能なそのエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩を提供する。本発明は、エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態の治療または予防における、そのような化合物の使用も提供し、式中、R、R、R、R、RおよびRは、本明細書に定義した通りである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エストロゲン受容体リガンドであり、好ましくはエストロゲン受容体βイソ型に対して選択的である化合物、そのような化合物の調製方法、およびエストロゲン受容体に関係する疾患、例えば、抑うつ障害、不安障害、アルツハイマー病、認知障害、骨粗鬆症、血中トリグリセリドレベル上昇、アテローム性動脈硬化、子宮内膜症、尿失禁、自己免疫疾患、ならびに肺、大腸、乳房、子宮および前立腺の癌などの治療における、そのような化合物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エストロゲン受容体(ER)は、遺伝子発現の上方および下方制御に関与するリガンド活性化哺乳動物転写因子である。エストロゲン受容体に関する天然ホルモンは、β−17−エストラジオール(E2)および密接に関係した代謝産物である。エストロゲン受容体へのエストラジオールの結合により、受容体の二量体化が生じ、次にこの二量体は、DNA上のエストロゲン応答エレメント(ERE)に結合する。ER/DNA複合体は、EREから下流のDNAのmRNAへの転写に関与する他の転写因子をリクルートし、このmRNAは、最終的にタンパク質に翻訳される。あるいは、ERのDNAとの相互作用は、他の転写因子、最も顕著にはfosとjunの媒介を通して間接的となり得る。数多くの遺伝子の発現は、エストロゲン受容体によって制御され、エストロゲン受容体は、多くの細胞型において発現されるので、天然ホルモン、または合成ERリガンドのいずれかの結合を介したエストロゲン受容体の調節は、生物体の生理および病態生理に対して大きな影響を及ぼす場合がある。
【0003】
歴史的には、ただ1種のエストロゲン受容体が存在すると考えられてきた。しかし、第2の亜型(ER−β)が発見された。「古典的な」ER−αと、つい最近発見されたER−βの両方は、様々な組織中に広く分布しているが、これらは、顕著に異なる細胞型および組織分布を示す。したがって、ER−αまたはER−β選択的のいずれかである合成リガンドは、望ましくない副作用のリスクを低減すると同時に、エストロゲンの有益な効果を保存することができる。
【0004】
エストロゲンは、メスの性的発育に重要である。さらに、エストロゲンは、骨密度の維持、血中脂質レベルの制御において重要な役割を果たし、神経保護効果も有するように思われる。したがって、閉経後の女性におけるエストロゲン産生の減少は、いくつかの疾患、例えば、骨粗鬆症、アテローム性動脈硬化、抑うつおよび認知障害などに関連している。逆に、乳癌および子宮癌などのある特定の種類の増殖性疾患ならびに子宮内膜症は、エストロゲンによって刺激され、したがって、抗エストロゲン剤(すなわち、エストロゲンアンタゴニスト)は、これらの種類の障害の予防および治療において有用性を有する。
【0005】
様々な形態の抑うつ病の治療に対する、天然エストロゲンである17β−エストラジオールの効力も実証されており、エストロゲンの抗うつ活性は、トリプトファンヒドロキシラーゼ活性の制御、および引き続くセロトニン合成によって媒介され得ることが示された(例えば、Lu N Z、Shlaes T A、Cundlah C、Dziennis S E、Lyle R E、Bethea C L、「Ovarian steroid action on tryptophan hydroxylase protein and serotonin compared to localization of ovarian steroid receptors in midbrain of guinea pigs.」Endocrine 11:257〜267、1999を参照されたい)。天然エストロゲンの多面的性質は、乳房、子宮および卵巣組織への増殖効果のリスクの増大のため、その普及した、より長期的な使用を妨げる。エストロゲン受容体、ERβの同定により、ERαによって媒介される増殖効果の非存在下で、所望の抗うつ活性を有する、より選択的なエストロゲン剤を同定するための手段が提供された。したがって、ERβ選択性を有する治療剤は、抑うつの治療において潜在的に有効であることが示された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
当技術分野で必要とされるものは、負の副作用を伴うことなく、エストロゲン代償療法と同じ正の応答を生じさせることができる化合物である。身体の様々な組織に対して、選択的効果を発揮するエストロゲン様化合物も必要とされている。
【0007】
WO2006/019831には、C型肝炎ウイルス感染の予防または治療において有用性を有する、ある特定のインドール誘導体が開示されている。WO2005/018636には、エストロゲン受容体モジュレーター活性を有する、ある特定のインドール誘導体が開示されており、すべての前記インドールはオキシムである。
【0008】
本発明の化合物は、エストロゲン受容体のためのリガンドであり、それ自体は、骨減少、骨折、骨粗鬆症、軟骨変性、子宮内膜症、子宮筋腫疾患、のぼせ、LDLコレステロールレベル上昇、心血管疾患、認知機能障害、年齢関連性軽度認知障害、脳変性障害、再狭窄、女性化乳房、血管平滑筋細胞増殖、肥満、失禁、不安、抑うつ、閉経期うつ病、産後抑うつ、月経前症候群、躁うつ病、認知症、強迫的行動、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、睡眠障害、被刺激性、衝動性、アンガーマネジメント、聴覚障害、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、脳卒中、自己免疫疾患、炎症、IBD、IBS、性機能障害、高血圧、網膜変性症、肺癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、前立腺癌、および胆管癌を含めた、エストロゲン機能に関係する様々な状態の治療または予防に有用となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式(I)の化合物またはそのエステル、アミド、もしくはカルバメートの塩、およびそのエステル、アミド、カルバメート、もしくは塩の溶媒和物を含めた、医薬として許容可能なそのエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩を提供し、
【0010】
【化1】

(I)
式中Rは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、ハロC2〜6アルケニル、ジハロC2〜6アルケニル、トリハロC2〜6アルケニル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、N(OH)、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−C(COH)=N−OH、−C(NH)=NH、−C(NHC1〜4アルキル)=NH、−C(O−C1〜4アルキル)=NH、−C(NH)=N−NH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−CN、−S−C(NH)=NH、−S−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、−CH(OH)COH、−C(O)COH、SOH、CHSOH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、ただし、RおよびRのうちの一方がハロゲンを表す場合、他方はハロゲン以外の基を表さなければならず、
、R、RおよびRのそれぞれは、水素、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
ただし式(I)の化合物は、
4−[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−インドール−1−イル]−フェノール;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−プロプ−1−イニル−1H−インドール−3−カルボン酸アミド;または
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1H−インドール−3−カルボン酸
ではない。
【0011】
本発明の化合物は、エストロゲン受容体のリガンドであることが驚いたことに判明した。したがってこの化合物は、エストロゲン受容体活性に関連する状態の治療または予防において使用される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の化合物は、キラル(不斉)中心を含有することができ、または分子全体がキラルとなり得る。個々の立体異性体(鏡像異性体およびジアステレオ異性体)およびこれらの混合物は、本発明の範囲内にある。
【0013】
本発明は、エストロゲン受容体リガンドである化合物を提供する。本明細書で使用される場合、用語「エストロゲン受容体リガンド」は、エストロゲン受容体に結合する任意の部分を網羅することが意図されている。このリガンドは、アゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニスト、または部分アンタゴニストとして作用することができる。このリガンドは、ERβ選択的となることができ、または混合したERαとERβの活性を示すことができる。例えば、このリガンドは、ERβのアゴニストまたは部分アゴニスト、およびERαのアンタゴニストまたは部分アンタゴニストの両方として作用することができる。
【0014】
がヘテロシクリル基を表す場合、この基は飽和していても、不飽和であってもよく、1つまたは複数のO、Nおよび/またはS原子を含有することができる。これは5または6員であることが好ましい。適当なヘテロシクリル基として、フリル、チエニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジン、ピラゾリ(pyrazoly)、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピリジル、モルホリニル、およびピペリジルが挙げられ、イソオキサゾリルが特に好ましいヘテロシクリル基である。ヘテロシクリル基に対する好ましい置換基は、1〜3個、例えば、1個または2個の置換基を含み、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキルおよびトリハロC1〜4アルキルからなる群から選択される。特に好ましい置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル(特にメチル)、−C(O)C1〜4アルキル、およびOR(Rは、好ましくは水素原子またはC1〜4アルキル基を表す)から選択される。さらに特に好ましい置換基は、ハロゲン、シアノ、およびC1〜4アルキル(特にメチルまたはエチル)から選択される。
【0015】
フェニルまたはベンジル基Rに対する好ましい置換基には、ヘテロシクリル基Rについて上述したものが含まれる。
【0016】
がヘテロシクリル基を表す場合、この基は例えば、Rについて上述した好ましい基のうちの1つとすることができる。
【0017】
フェニルまたはベンジル基Rに対する好ましい置換基には、ヘテロシクリル基Rについて上述したものが含まれる。
【0018】
別段の記載のない限り、それぞれのRは、水素、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群から独立に選択されることが好ましい。それぞれのRは、水素またはC1〜4アルキル、特にメチルを独立に表すことが好ましい。
【0019】
別段の記載のない限り、それぞれのRは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から独立に選択されることが好ましい。
【0020】
は、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC2〜4アルケニル、ジハロC2〜4アルケニル、トリハロC2〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択されることが好ましく、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができる。Rは、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択されることがより好ましく、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができる。
【0021】
は例えば、Rについて上述した好ましい基のうちの1つから選択することができる。本発明の一実施形態では、Rは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、N(OH)、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−C(COH)=N−OH、−C(O−C1〜4アルキル)=NH、−C(NH)=N−NH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−CN、−S−C(NH)=NH、−S−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、−CH(OH)COH、−C(O)COH、SOH、CHSOH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択される。
【0022】
本発明の代替の実施形態では、Rは、ハロゲン、ニトロ、OR、N(R、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−C(NH)=NH、−COH、−CH−COH、SOH、CHSOH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択される。
【0023】
本発明の好ましい実施形態では、Rは、ハロゲン、ニトロ、OR、N(R、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−C(NH)=NH、−COH、−CH−COH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択される。Rは、−C(O)C1〜4アルキル(特に−C(O)CH)、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択されることがより好ましく、前記ヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができる。Rは、−C(O)CH)、−C(NH)=N−OH、−COH、および−CH−COHからなる群から選択されることが最も好ましく、−C(NH)=N−OHが特に好ましいR基である。
【0024】
、R、RおよびRのうちのそれぞれは、水素、OR、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、例えば、メチル、ハロC1〜4アルキル、例えば、クロロ−またはフルオロ−メチル、ジハロC1〜4アルキル、例えば、ジクロロ−またはジフルオロメチル、およびトリハロC1〜4アルキル、例えば、トリクロロ−またはトリフルオロメチルからなる群から選択されることが好ましい。R、R、RおよびRのうちのそれぞれは、水素、OH、ハロゲン、シアノ、メチル、またはトリフルオロメチルからなる群から選択されることが好ましい。RおよびRのうちの少なくとも一方は水素であることが最も好ましい。RおよびRのうちのそれぞれは、水素および/またはハロゲン、特にフッ素を独立に表すことが最も好ましい。
【0025】
したがって、本発明の化合物の1つの好ましい群では、Rは、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC2〜4アルケニル、ジハロC2〜4アルケニル、トリハロC2〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができ、Rは、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択されることがより好ましく、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができ、
は、−C(O)C1〜4アルキル(特に−C(O)CH)、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、置換されていることができ、
、R、RおよびRのうちのそれぞれは、水素、OR、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキル、特に水素、OH、ハロゲン、シアノ、メチル、またはトリフルオロメチルからなる群から選択され、特に、RおよびRのうちのそれぞれは、水素および/またはハロゲン、特にフッ素を表し、
それぞれのRは、水素、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびベンジル、特に水素およびC1〜4アルキル、特にメチルからなる群から独立に選択されることが好ましく、
それぞれのRは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から独立に選択される。
【0026】
さらなる実施形態では、本発明は、式(I)の化合物またはそのエステルもしくはアミドの塩、およびそのエステル、アミドもしくは塩の溶媒和物を含めた、医薬として許容可能なそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩を提供し、
【0027】
【化2】

(I)
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、ハロC2〜6アルケニル、ジハロC2〜6アルケニル、トリハロC2〜6アルケニル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−C(NH)=NH、−COH、−CH−COH、SOH、CHSOH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、ただし、RおよびRのうちの一方がハロゲンを表す場合、他方はハロゲン以外の基を表さなければならず、
、R、RおよびRのうちのそれぞれは、水素、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
ただし、式(I)の化合物は、4−[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−インドール−1−イル]−フェノールではない。
【0028】
式Iの化合物には、それだけに限らないが、本明細書の実施例において具体的に命名された化合物が含まれる。実施例において、化合物名は、ACD Labs 8.0/名称プログラム、バージョン8.05によるIUPAC、ならびに/またはISIS DRAW Autonom2000、および/もしくはChemBioDraw Ultraバージョン11.0に従って作成した。
【0029】
式Iの化合物中に存在する置換基に応じて、化合物は、エステル、アミド、カルバメートおよび/または塩を形成することができる。医薬において使用するのに適した、式(I)の化合物の塩および溶媒和物は、対イオンまたは関連する溶媒が医薬として許容可能であるものである。しかし、医薬として許容可能でない対イオンまたは関連する溶媒を有する塩および溶媒和物も、例えば、式(I)の化合物ならびにその医薬として許容可能な塩、溶媒和物、および生理的機能性誘導体の調製における中間体として使用するために、本発明の範囲内にある。用語「生理的機能性誘導体」とは、例えば、体内で式(I)の遊離化合物に転換可能であることによって、式(I)の遊離化合物と同じ生理的機能を有する、式(I)の化合物の化学誘導体を意味する。エステル、アミド、およびカルバメートが、生理的機能性誘導体の例である。
【0030】
本発明による適当な塩には、有機または無機の酸または塩基で形成されるものが含まれる。特に、本発明による、酸で形成される適当な塩として、鉱酸、非置換であるか、例えば、ハロゲンによって置換されている1から4個の炭素原子のアルカンカルボン酸などの強有機カルボン酸、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸など、ヒドロキシカルボン酸など、アミノ酸など、または非置換であるか、例えば、ハロゲンによって置換されている(C〜C)−アルキル−もしくはアリール−スルホン酸などの有機スルホン酸で形成されるものが挙げられる。医薬として許容可能な酸付加塩として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、リン酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、コハク酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、オキサロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フタル酸、アスパラギン酸、およびグルタミン酸、リシンおよびアルギニンから形成されるものが挙げられる。それ自体は医薬として許容可能ではないが、シュウ酸などの他の酸も、本発明の化合物およびその医薬の許容可能な酸付加塩を得ることにおいて、中間体として有用となり得る。
【0031】
医薬として許容可能な塩基塩として、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、カリウムおよびナトリウムの塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウムおよびマグネシウムの塩、ならびに有機塩基、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルコミン、モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−、トリ−低級アルキルアミン、例えば、エチル−、tert−ブチル−、ジエチル−、ジイソプロピル−、トリエチル−、トリブチル−もしくはジメチル−プロピルアミン、またはモノ−、ジ−、もしくはトリヒドロキシ低級アルキルアミン、例えば、モノ−、ジ−、もしくはトリエタノールアミンとの塩が挙げられる。対応する内部塩をさらに形成することができる。
【0032】
式(I)の化合物は、エステル、アミド、またはカルバメートに転換される適切な基を有することができる。したがって式Iの化合物中の酸性基から形成される一般的なエステルおよびアミド基には、−COOR、−CONR、−SO.OR、または−SO.NRが含まれる一方で、式Iの化合物中の−OHまたは−NHR基から形成される、一般的なエステルおよびアミドおよびカルバメート基には、−O.CO.R、−NR.CO.R、−NR.CO−O.SO、および−NR.SOが含まれ、Rは、上記に示した意味のうちの1つを有する。
【0033】
有機化学の当業者は、多くの有機化合物は、これらが反応する、またはこれらが沈殿または結晶化する溶媒と複合体を形成することができることを理解するであろう。これらの複合体は、「溶媒和物」として知られている。例えば、水との複合体は、「水和物」として知られている。
【0034】
レシピエントに投与すると、上述した式(I)の化合物、またはその活性な代謝産物、もしくは残基に転換されることができる化合物は、「プロドラッグ」として知られている。プロドラッグは、例えば、血中での加水分解によって体内で転換されて、医療効果を有する活性形態になることができる。医薬の許容可能なプロドラッグは、T.HiguchiおよびV.Stella、Prodrugs as Novel Delivery Systems、A.C.S.Symposium Series(1976)の14巻(1976);「Design of Prodrugs」H.Bundgaard編、Elsevier、1985;ならびにEdward B.Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987に記載されており、これらは、参照により本明細書に組み込まれている。
【0035】
以下の定義は、特定の場合において別に制限されていない限り、本明細書全体にわたって使用される用語に適用する。
【0036】
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、直鎖および分岐鎖の両方の飽和炭化水素基を意味する。アルキル基の例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、ペンチルおよびヘキシル基が挙げられる。非分岐アルキル基の中では、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル基が好ましい。分岐アルキル基の中では、t−ブチル、i−ブチル、1−エチルプロピルおよび1−エチルブチル基を挙げることができる。
【0037】
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、基O−アルキルを意味し、「アルキル」は、上述した通りに使用される。アルコキシ基の例として、メトキシおよびエトキシ基が挙げられる。他の例として、プロポキシおよびブトキシが挙げられる。
【0038】
本明細書で使用される場合、用語「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素炭素二重結合を有する、直鎖および分岐鎖の両方の不飽和炭化水素基を意味する。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルが挙げられる。好ましいアルケニル基として、エテニル、1−プロペニルおよび2−プロペニルが挙げられる。
【0039】
本明細書で使用される場合、用語「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素炭素三重結合を有する、直鎖および分岐鎖の両方の不飽和炭化水素基を意味する。アルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルが挙げられる。好ましいアルキニル基として、エチニル1−プロピニルおよび2−プロピニルが挙げられる。
【0040】
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、環系における飽和基を意味する。シクロアルキル基は、単環式または二環式とすることができる。二環式の基は、例えば、縮合または架橋することができる。単環式シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルが挙げられる。単環式シクロアルキル基の他の例は、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルである。二環式シクロアルキル基の例には、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルが含まれる。シクロアルキル基は、単環式であることが好ましい。
【0041】
本明細書で使用される場合、用語「アリール」は、単環式または二環式の芳香族炭素環基を意味する。アリール基の例として、フェニルおよびナフチルが挙げられる。ナフチル基は、1位または2位を通じて結合することができる。二環式芳香族基では、環のうちの1つは、例えば、部分的に飽和していることができる。そのような基の例として、インダニルおよびテトラヒドロナフチルが挙げられる。特に、用語C5〜10アリールは、単環式または二環式芳香族基において5から10個の炭素原子を含む基を意味するために、本明細書で使用される。特に好ましいC5〜10アリール基はフェニルである。
【0042】
本明細書で使用される場合、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。フッ素、塩素および臭素が特に好ましい。
【0043】
本明細書で使用される場合、用語「ハロアルキル」は、ハロゲン置換基を有するアルキル基を意味し、用語「アルキル」および「ハロゲン」は、上記に概説した意味を有すると理解される。同様に、用語「ジハロアルキル」は、2個のハロゲン置換基を有するアルキル基を意味し、用語「トリハロアルキル」は、3個のハロゲン置換基を有するアルキル基を意味する。ハロアルキル基の例として、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、フルオロメチル、フルオロプロピルおよびフルオロブチル基が挙げられ、ジハロアルキル基の例として、ジフルオロメチルおよびジフルオロエチル基が挙げられ、トリイハロアルキル(triihaloalkyl)基の例として、トリフルオロメチルおよびトリフルオロエチル基が挙げられる。
【0044】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロシクリル」は、1から3個の炭素原子が、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される、1個または複数個のヘテロ原子によって置換されている、芳香族または非芳香族の炭素原子の環式基を意味する。ヘテロシクリル基は、例えば、単環式または二環式とすることができる。二環式ヘテロシクリル基では、各環、または環のうちの1つのみに1個または複数個のヘテロ原子が存在することができる。ヘテロ原子は、OまたはNであることが好ましい。適当な窒素原子を含有するヘテロシクリル基には、対応するN−オキシドが含まれる。
【0045】
単環式の非芳香族へテロシクリル基(単環式へテロシクロアルキル環とも呼ばれる)の例として、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびアゼパニルが挙げられる。
【0046】
環のうちの1つが非芳香族である、二環式ヘテロシクリル基の例として、ジヒドロベンゾフラニル、インダニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリルおよびベンゾアゼパニルが挙げられる。
【0047】
単環式の芳香族へテロシクリル基(単環式ヘテロアリール基とも呼ばれる)の例として、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリルおよびピリミジニルが挙げられる。
【0048】
二環式の芳香族ヘテロシクリル基(二環式ヘテロアリール基とも呼ばれる)の例として、キノキサリニル、キナゾリニル、ピリドピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチリジニル、キノリニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル[4,5−b]ピリジイル、ピリドピリミジニル、イソキノリニルおよびベンゾドロキサゾールが挙げられる。
【0049】
好ましいヘテロシクリル基の例として、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピリジル、ピリミジニルおよびインドリルが挙げられる。好ましいヘテロシクリル基には、チエニル、チアゾリル、フラニル、ピラゾリル、ピロリル、イソキサゾリルおよびイミダゾリルも含まれる。
【0050】
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基を通じて結合した基シクロアルキル−アルキル−を意味し、「シクロアルキル」および「アルキル」は、上記に概説した意味を有すると理解される。
【0051】
上述したように、本発明の化合物は、エストロゲン受容体リガンドとしての活性を有する。本発明の化合物は、エストロゲン受容体モジュレーターとしての活性を有し、エストロゲン受容体のアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニスト、または部分アンタゴニストとなり得る。本発明の特に好ましい化合物は、ERβのアゴニストまたは部分アゴニストとしての活性を有する。この種類の好ましい化合物は、エストロゲン受容体β(ERβ)の選択的アゴニストである。
【0052】
したがって、本発明の化合物は、エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害の治療において使用することができる。特に、エストロゲン受容体のアゴニストまたは部分アゴニストである本発明の化合物は、エストロゲン受容体の選択的アゴニストまたは部分アゴニストが指示される疾患または障害の治療において使用することができる。エストロゲン受容体のアンタゴニストまたは部分アンタゴニストである本発明の化合物は、エストロゲン受容体の選択的アンタゴニストまたは部分アンタゴニストが指示される疾患または障害の治療において使用することができる。
【0053】
アゴニストまたは部分アゴニストが指示される臨床状態として、それだけに限らないが、骨減少、骨折、骨粗鬆症、軟骨変性、子宮内膜症、子宮筋腫疾患、のぼせ、LDLコレステロールレベル上昇、心血管疾患、認知機能障害、脳変性障害、再狭窄、女性化乳房、血管平滑筋細胞増殖、肥満、失禁、不安、抑うつ、自己免疫疾患、炎症、IBD、IBS、性機能障害、高血圧症、網膜変性、ならびに肺癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、および前立腺癌、ならびに/またはエストロゲン機能に関係する障害が挙げられる。
【0054】
本発明の化合物は、以下のもの、すなわち、骨減少、骨折、骨粗鬆症、軟骨変性、子宮内膜症、子宮筋腫疾患、のぼせ、LDLコレステロールレベル上昇、心血管疾患、認知機能障害、年齢関連性軽度認知障害、脳変性障害、再狭窄、女性化乳房、血管平滑筋細胞増殖、肥満、失禁、不安、抑うつ、閉経期うつ病、産後抑うつ、月経前症候群、躁うつ病、認知症、強迫的行動、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、睡眠障害、被刺激性、衝動性、アンガーマネジメント、聴覚障害、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、脳卒中、自己免疫疾患、炎症、IBD、IBS、性機能障害、高血圧、網膜変性症、肺癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、前立腺癌、および胆管癌(cholangiocarcinoma)と命名された胆管癌(bile duct cancer)の治療または予防において特定の用途を見出す。
【0055】
本発明の一実施形態では、本化合物は、抑うつ、閉経期うつ病、産後抑うつ、月経前症候群、および躁うつ病の治療または予防において特定の用途を見出す。
【0056】
男性におけるのぼせ(hot flash)(またはのぼせ(hot flush))の治療または予防は、前立腺癌を治療するためにアンドロゲン除去をした患者にとって好ましい。
【0057】
語句「抑うつ」として、それだけに限らないが、大うつ病性障害、気分変調性障害、双極性障害、気分循環性障害、一般的な医学的状態による気分障害、物質誘発性気分障害、季節性情動障害(SAD)、産後抑うつ、および月経前不快気分障害が挙げられる。
【0058】
本発明は、エストロゲン受容体によって媒介される、哺乳動物における状態の治療または予防方法も提供し、これは、治療有効量の、本発明による化合物を、哺乳動物に投与するステップを含む。本発明の方法によって治療することができる、エストロゲン受容体によって媒介される臨床状態は、好ましくは上述したものである。
【0059】
本発明は、エストロゲン受容体によって媒介される状態の治療または予防用薬物の製造のための、本発明による化合物の使用も提供する。本発明の方法によって治療することができる、エストロゲン受容体によって媒介される臨床状態は、好ましくは上述したものである。
【0060】
治療効果を達成するのに必要とされる活性成分の量は、もちろん、特定の化合物、投与経路、種類、種、年齢、体重、性別を含めた、治療下にある対象、対象の医学的状態、ならびに対象の腎機能および肝機能、ならびに治療中の特定の障害または疾患、ならびにその重症度によって変動することになる。通常に熟練した医師、獣医、または臨床医は、状態の進行を防止する、進行に対抗する、または進行を停止するのに必要とされる薬剤の有効量を容易に決定し、処方することができる。
【0061】
示した効果のために使用される場合、本発明の経口投与量は、成人について、1日当たり、体重1kg当たり約0.01mg(mg/kg/日)から約100mg/kg/日、好ましくは、1日当たり、体重1kg当たり0.01mg(mg/kg/日)から10mg/kg/日、最も好ましくは、0.1から5.0mg/kg/日の間の範囲となる。経口投与については、組成物は、治療される患者への投与量の対症調整(symptomatic adjustment)のために、0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、および500ミリグラムの活性成分を含有する別個の単位で提供される、錠剤の形態、または他の提示形態で提供されることが好ましい。薬物は、約0.01mgから約500mgの活性成分、好ましくは約1mgから約100mgの活性成分を一般に含有する。静脈内では、最も好ましい用量は、一定速度の注入の間で、約0.1から約10mg/kg/分の範囲となる。有利には、本発明の化合物は、単回の1日量で投与することができ、または全1日投与量は、1日に2、3または4回の分割用量で投与することができる。さらに、本発明の好ましい化合物は、適当な鼻腔内ビヒクルの局所使用、または当業者に周知の経皮皮膚パッチの形態を使用する、経皮経路によって、鼻腔内形態で投与することができる。経皮送達系の形態で投与されるためには、投与量投与は、もちろん、投与量レジメン全体を通して、断続的ではなく、連続的となる。
【0062】
活性成分を単独で投与することが可能であるが、活性成分は、医薬製剤または医薬組成物中に存在することが好ましい。したがって、本発明は、本発明による化合物、および医薬として許容可能な希釈剤、賦形剤、または担体(本明細書では、まとめて「担体」材料と呼ばれる)を含む医薬製剤を提供する。本発明の医薬組成物は、以下に説明される医薬製剤の形態をとることができる。
【0063】
本発明による医薬製剤には、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内[ボーラスまたは注入]、および関節内を含めて)、吸入(様々な種類の定量加圧エアロゾルによって生成することができる微粒子ダストまたはミストを含めて)、噴霧器または注入器、直腸、腹腔内および局所(皮膚、頬側、舌下、および眼内を含めて)の投与に適したものが含まれるが、最も適当な経路は、例えば、レシピエントの状態および障害に依存し得る。
【0064】
製剤は、好都合には単位剤形として存在することができ、薬学の技術分野で周知の任意の方法によって調製することができる。すべての方法は、活性成分を、1つまたは複数の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。一般に、製剤は、活性成分を液体担体、または微粉固体担体、またはその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要な場合、生成物を所望の製剤に成形することによって調製される。
【0065】
経口投与に適した本発明の製剤は、別個の単位、例えば、カプセル、カシェ剤、ピル、または錠剤として提供することができ、それぞれは、所定量の活性成分を、粉末もしくは顆粒として、水性液体もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液、例えば、エリキシル剤、チンキ、懸濁液もしくはシロップとして、または水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型液体エマルジョンとして含有する。活性成分は、巨丸剤、舐剤またはペーストとしても提供することができる。
【0066】
錠剤は、場合により1つまたは複数の副成分とともに、圧縮または成形によって作製することができる。圧縮錠剤は、場合により、結合剤、滑剤(lubricant)、不活性希釈剤、滑剤(lubricating agent)、界面活性剤または分散剤と混合した、易流動性形態、例えば粉末または顆粒などとしての活性成分を、適当な装置中で圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を、適当な装置中で成形することによって作製することができる。錠剤は、場合によりコーティングする、または刻むことができ、錠剤中の活性成分が緩徐放出または徐放されるように製剤化することができる。本化合物は、例えば、即時放出または持続放出に適した形態で投与することができる。即時放出または持続放出は、本化合物を含む適当な医薬組成物の使用、または特に、持続放出の場合、皮下インプラントもしくは浸透圧ポンプなどのデバイスの使用によって達成することができる。本化合物は、リポソームで投与することもできる。
【0067】
経口投与用の例示的組成物として、例えば、バルクを与えるための微結晶性セルロース、懸濁剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、粘性エンハンサーとしてのメチルセルロース、および当技術分野で既知のものなどの甘味剤または香味剤を含有することができる懸濁液、ならびに例えば、微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ソルビトール、グルコースおよび/またはラクトース、および/または当技術分野で既知のものなどの他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤、滑剤を含有することができる即時放出錠剤が挙げられる。適当な結合剤として、デンプン、ゼラチン、天然糖、例えば、グルコースまたはβ−ラクトースなど、コーン甘味料、天然および合成ゴム、例えば、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなど、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが挙げられる。崩壊剤として、制限することなく、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。式(I)の化合物は、舌下および/または頬側投与による口腔を通じて送達することもできる。成形錠剤、圧縮錠剤、または凍結乾燥錠剤は、使用することができる例示的な形態である。例示的な組成物には、本化合物(複数も)を、速溶性希釈剤、例えば、マンニトール、ラクトース、スクロースおよび/またはシクロデキストリンなどと製剤化しているものが含まれる。高分子量賦形剤、例えば、セルロース(アビセル)またはポリエチレングリコール(PEG)などもそのような製剤に含めることができる。そのような製剤は、粘膜付着を助長するための賦形剤、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、無水マレイン酸コポリマー(例えば、Gantrez)など、およびポリアクリル酸コポリマー(例えば、Carbopol 934)などの放出を制御するための作用剤も含むことができる。滑剤、流動促進剤、香料、着色剤および安定剤も、製造および使用を容易にするために加えることができる。これらの剤形に使用される滑剤として、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。液体形態での経口投与については、経口薬剤成分は、任意の経口、無毒性の医薬として許容可能な不活性担体、例えば、エタノール、グリセロール、水などと組み合わせることができる。
【0068】
本発明の化合物は、リポソーム送達システム、例えば、小単層小胞、大単層小胞および多層小胞などの形態でも投与することができる。リポソームは、様々なリン脂質、1,2−ジパルミトイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、またはホスファチジルコリン(レシチン)から形成することができる。
【0069】
非経口投与用の製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌薬、および製剤を意図されたレシピエントの血液と等張にする溶質を含有することができる、水性および非水性滅菌注射溶液、ならびに懸濁剤および増粘剤を含むことができる、水性および非水性滅菌懸濁液が含まれる。製剤は、単位用量または多回用量の容器、例えば、密封されたアンプルおよびバイアルで提供することができ、使用直前に、滅菌液体担体、例えば、生理食塩水または注射用水を加えるだけが必要な、凍結乾燥(freeze−dried(lyophilsed))状態で貯蔵することができる。即席の注射溶液および懸濁液は、滅菌粉末、顆粒および以前に説明した種類の錠剤から調製することができる。非経口投与用の例示的な組成物には、注射用溶液または懸濁液が含まれ、これらは、例えば、適当な無毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒、例えば、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー液、等張塩化ナトリウム溶液など、あるいは合成モノグリセリドもしくはジグリセリド、およびオレイン酸を含めた脂肪酸、またはCremaphorを含めた他の適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を含有することができる。
【0070】
経鼻、エアロゾルまたは吸入投与用の例示的な組成物には、生理食塩水溶液が含まれ、これは、例えば、ベンジルアルコール、または他の適当な保存剤、バイオアベイラビリティーを高めるための吸収促進剤、および/または当技術分野で既知のものなどの他の可溶化剤もしくは分散剤を含有することができる。
【0071】
直腸投与用の製剤は、通常の担体、例えば、カカオバター、合成グリセリドエステル、またはポリエチレングリコールなどを含む坐剤として提供することができる。そのような担体は、常温で一般に固体であるが、直腸腔内で液化および/または溶解して薬剤を放出する。
【0072】
口内、例えば頬側または舌下での局所投与用の製剤には、スクロース、およびアカシアまたはトラガカントなどの風味付けされた基剤中に活性成分を含むロゼンジ、ならびにゼラチン、およびグリセリンまたはスクロース、およびアカシアなどの基剤中に活性成分を含む香錠が含まれる。局所投与用の例示的な組成物には、Plastibase(ポリエチレンでゲル化した鉱油)などの局所担体が含まれる。
【0073】
好ましい単位剤形(unit dosage formulation)は、先に述べたような有効用量、またはその適切な一部の活性成分を含有するものである。
【0074】
特に上述した成分に加えて、本発明の製剤は、当該の製剤の種類を考慮して、当技術分野で通常の他の作用剤を含むことができ、例えば、経口投与に適したものは、香味剤を含むことができることを理解するべきである。
【0075】
本発明の化合物は、薬物中の唯一の活性成分として使用することができるが、この化合物を、1つまたは複数の追加の活性剤と組み合わせて使用することも可能である。そのような追加の活性剤は、本発明による追加の化合物とすることができ、あるいはこれらは、異なる治療剤、例えば、抗うつ剤、抗不安薬、抗精神病薬、骨粗鬆症の予防もしくは治療に有用な薬剤、癌の予防もしくは治療に有用な薬剤、または他の医薬として活性な物質とすることができる。例えば、本発明の化合物は、有効量の他の薬剤、例えば、抗うつ剤、抗不安薬、抗精神病薬、有機ビスホスホネート、またはカテプシンK阻害剤などと組み合わせて有効に投与することができる。好適な一実施形態では、本発明の化合物は、有効量の抗うつ剤と組み合わせて有効に投与することができる。抗うつ剤の限定しない例として、ノルアドレナリン再取込み阻害剤(NRI)、選択的セロトニン再取込み阻害剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、三環系抗うつ剤(TCA)、ドーパミン再取込み阻害剤(DRI)、オピオイド、選択的セレトニン再取込みエンハンサー(seretonic reuptake enhancer)、四環系抗うつ剤、モノアミンオキシダーゼの可逆阻害剤、メラトニンアゴニスト、セロトニンおよびノルアドレナリン再取込み阻害剤(SNRI)、コルチコトロピン放出因子アンタゴニスト、α−アドレナリン受容体アンタゴニスト、5HT1α受容体アゴニストおよびアンタゴニスト、リチウムおよび異型抗精神病薬が挙げられる。SSRIの分類の抗うつ剤の例には、フルオキセチンおよびセルトラリンが含まれ、SNRIの分類の抗うつ剤の例は、ベンラフェキシン、シタロプラム、パロキセチン、エシタロプラム、フルボキサミンであり、SNRIの分類の抗うつ剤の例には、デュロキセチンが含まれ、DRIおよびNRIの分類の抗うつ剤の例には、ブプロピオンが含まれ、TCAの分類の抗うつ剤の例には、アミトリプチリンおよびドチエピン(ドスレピン)が含まれる。異型抗精神病薬の例として、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、ジプラシドンおよびドーパミン部分アゴニストが挙げられる。抗不安薬の限定しない例には、ベンゾジアゼピンおよび非ベンゾジアザピン(non−benzodiazapine)が含まれる。ベンゾジアザピンの例として、ロラゼパム、アルプラゾラム、およびジアゼパムが挙げられる。非ベンゾジアザピンの例には、ブスピロン(Buspar(登録商標))、バルビツレートおよびメプロバメートが含まれる。これらの追加の抗うつ剤の1つまたは複数を、組み合わせて使用することができる。
【0076】
抗癌剤の例には、乳癌の治療において使用される、タモキシフェンまたはアロマターゼ阻害剤が含まれる。
【0077】
のぼせが特定の治療によって誘発される場合、本発明の化合物は、そのような治療の薬剤とともに併用療法で使用することができる。そのような併用療法の非限定例として、乳癌のタモキシフェン治療と組み合わせた本発明の化合物、乳癌のアロマターゼ阻害剤治療と組み合わせた本発明の化合物、または骨粗鬆症のラロキシフェン治療と組み合わせた本発明の化合物が挙げられる。
【0078】
上記有機ビスホスホネートの限定しない例として、アデンドロネート(adendronate)、クロドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、インカドロネート、ミノドロネート、ネリドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、チルドロネート、ゾレドロネート、医薬として許容可能なそれらの塩またはエステル、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい有機ビスホスホネートには、アレンドロネート、ならびに医薬として許容可能なその塩および混合物が含まれる。アレンドロネート一ナトリウム三水和物が最も好ましい。
【0079】
ビスホスホネートの正確な投与量は、投与スケジュール、選択した特定のビスホスホネートの経口効力(oral potency)、哺乳動物またはヒトの年齢、サイズ、性別、および状態、治療される障害の性質および重症度、ならびに他の関連する医学的および身体的要因とともに変動することになる。したがって、正確な医薬有効量は、前もって特定することはできないが、介護者または臨床医によって容易に求めることができる。適切な量は、動物モデルおよびヒトの臨床研究から、日常的な実験によって求めることができる。一般に、ビスホスホネートの適切な量は、骨吸収疎外作用を得るように選択され、すなわち、ビスホンスホナート(bisphonsphonate)の骨吸収阻害量が投与される。ヒトについては、ビスホスホネートの有効経口用量は、一般に、体重1kg当たり約1.5から約6000μgであり、体重1kg当たり約10から約2000μgが好ましい。
【0080】
アレンドロネート、医薬として許容可能なその塩、または医薬として許容可能なその誘導体を含むヒトの経口組成物については、単位投与量は、一般に、アレンドロン酸活性重量に基づいて、すなわち、対応する酸に基づいて、約8.75mgから約140mgのアレンドロネート化合物を含む。
【0081】
本発明の化合物は、エストロゲン媒介状態を治療するのに有用な他の薬剤と組み合わせて使用することができる。そのような組合せの個々の成分は、治療過程の間、異なる時間に別々に投与するか、または分割もしくは単一の組合せ形態で同時に投与することができる。したがって、本発明は、同時治療または交互治療のすべてのそのような投与法を包含すると理解され、用語「投与すること」は、それに応じて解釈される。本発明の化合物の、エストロゲン媒介状態を治療するのに有用な他の薬剤との組合せの範囲は、原理的には、エストロゲン機能に関係する障害を治療するのに有用な任意の医薬組成物との任意の組合せを含むことが理解されよう。
【0082】
本発明の化合物と組み合わせて使用される場合、上記の他の治療剤は、例えば、医師用卓上参考書(PDR)に示された量、またはさもなければ当業者によって決定される量で使用することができる。
【0083】
本発明の化合物が、同時または逐次的に、1つまたは複数の治療剤と組み合わせて利用される場合、以下の組合せの比および投与量の範囲が好ましい。
【0084】
抗うつ剤、抗不安薬、抗精神病薬、有機ビスホスホネートまたはカテプシンK阻害剤と組み合わされる場合、式(I)の化合物は、約10:1から約1:10の範囲内の、追加の薬剤との重量比で使用することができる。
【0085】
上述した本発明の化合物は、エストロゲン受容体の機能不全に関連する状態の診断用診断薬として、場合により、標識された形態でも使用される。例えば、そのような化合物は、放射能標識することができる。
【0086】
場合により標識された形態での、上述した本発明の化合物は、エストロゲン受容体の他のアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストまたは部分アンタゴニストの発見方法において、参照化合物としても使用される。したがって、本発明は、エストロゲン受容体のリガンドの発見方法を提供し、これは、参照化合物としての、本発明の化合物、または標識された形態での本発明の化合物の使用を含む。例えば、そのような方法は、競合的結合実験を伴うことができ、この実験において、本発明の化合物の、エストロゲン受容体への結合は、エストロゲン受容体結合特性、例えば、当該の本発明の化合物よりも強いエストロゲン受容体結合特性を有する、追加の化合物の存在によって低減される。
【0087】
本発明の化合物への多数の合成経路は、任意の当業者によって考案することができ、以下に説明される可能な合成経路により、本発明は限定されない。インドールの合成についての文献、例えば、Indoles Part One、W.J.Houlihan(編)、1972;Indoles、Sundberg,R.J.、1996;Heterocyclic Chemistry、Joule,J.A.;Mills,K.2000;Chem.Rev.、2005、105、2873〜2920;Org.Lett.2006、8、5919〜5922;およびBioorg.Med.Chem.Lett.、2007、17、902〜906において、多くの方法が存在する。いくつかの可能な合成経路を以下に概略的に示す。適切な場合、本発明による任意の最初に生成される化合物は、既知の方法によって、本発明による別の化合物に転換することができる。
一般的な方法1
【0088】
【化3】

【0089】
上記反応スキームに示した一般的な方法1を、以下の実施例の合成のために使用した。
● 実施例46〜159および211 − 実施例46〜159および211の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例1〜5、16、および38〜40に記載する。
● 実施例160〜162および196〜210 − 実施例160〜162および196〜210の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例1〜4、8、16、および38〜40に記載する。
● 実施例169および173〜195 − 実施例169および173〜195の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例1〜4、8、10〜13、14〜16、20、25、38〜40、および45に記載する。
● 実施例233〜270 − 実施例233〜270の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例1〜4、10〜11、14〜16、38〜40、および45に記載する。
【0090】
一般的な方法2
【0091】
【化4】

【0092】
上記反応スキームに示した一般的な方法2を、実施例6の合成のために使用した。
一般的な方法3
【0093】
【化5】

【0094】
上記反応スキームに示した一般的な方法3を、実施例212〜232および271の合成のために使用した。実施例212〜232および271の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例2〜4、8、16、24、および38〜40に記載する。
【0095】
一般的な方法4
【0096】
【化6】

【0097】
上記反応スキームに示した一般的な方法4を、実施例163〜168および170〜172の合成のために使用した。実施例163〜168および170〜172の最終化合物の合成に適用可能な一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細を、実施例2〜4、9、20〜21に記載する。
【0098】
一般的な方法5
【0099】
【化7】

【0100】
上記反応スキームに示した一般的な方法5も、本発明の化合物を合成するために潜在的に適用可能である。適切な3−シアノ−N−アリールインドールは、例えば、ビルスマイヤー−ハック反応、その後のアルデヒドのヒドロキシルアミン塩酸塩との反応による、ステップ(a)に示すホルミル化、および引き続いてステップ(b)に示す無水酢酸を使用した脱離を介してN−アリールインドールから得ることができた。
【0101】
以下の実施例は、本発明を例示するものである。
<実施例1>
【0102】
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E1)
【0103】
【化8】

【0104】
ステップ(a):1eqの3−シアノインドール、2eqの4−ヨードアニソール、2.1eqのリン酸カリウム、4.5eqのN,N’−ジメチルエチレンジアミン、および0.2eqのヨウ化銅(I)を、オーブン乾燥したバイアル中で混合し、トルエンを加えた。この混合物をN雰囲気下で、110℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、濾過し、真空で蒸発させた。粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン:EtOAc(4:1)を使用して、シリカで精製した。
【0105】
ステップ(b):1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルを乾燥THF中に溶解させ、−78℃に冷却し、1.1eqのt−BuLiを液滴で加え、この混合物を1時間撹拌した。乾燥THF中の1.3eqの1,2−ジブロモテトラクロロエタンの溶液を加え、この混合物を最大室温まで徐々に加温しながら4時間撹拌し、次いでHOを加えてクエンチした。この反応混合物をDCMで希釈し、相を分離し、有機相を真空で蒸発させた。粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン:DCM(1:1)を使用して、シリカで精製した。
【0106】
ステップ(c):2−ブロモ−1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルを乾燥DCM中に溶解させ、0℃に冷却した。5eqのBBr(ヘキサン中1.0Mの溶液)を加え、この混合物を一晩撹拌した。依然として0℃で、MeOHを加えて反応をクエンチした。この混合物をHOで希釈し、相を分配した。有機相を濃縮し、粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン:EtOAc(4:1)を使用してシリカで精製した。ES/MS m/z: 313, 315 (M+H), 311, 313 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.69 (m, 1H), 7.38-7.30 (m, 4H)および7.16-7.10 (m, 3H).
<実施例2>
【0107】
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル(E2)
【0108】
【化9】

【0109】
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1)に、2eqの3−チオフェンボロン酸、2.1eqの炭酸カリウム、および10mol%のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを加えた。THF:EtOH:HO(4:1:0.5)を加え、バイアルに窒素を流し、密閉し、100℃で48時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、HOで希釈し、EtOAcで抽出し、シリカを通して濾過した。有機相を蒸発させて乾燥させ、粗生成物を逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 317.9 (M+H), 314.8 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.73 (m, 1H), 7.62 (dd, 1H, J=1.3, 2.9Hz), 7.54 (dd, 1H, J=2.9, 5.0Hz), 7.37-7.30 (m, 2H), 7.26 (m, 2H), 7.18 (m, 1H), 7.15 (dd, 1H, J=1.3, 5.0Hz)および7.03 (m, 2H).
<実施例3>
【0110】
2−(3−シアノ−フラン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E3)
【0111】
【化10】

【0112】
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1、40mg、0.13mmol、1eq)、2−トリブチルスタンナニル−フラン−3−カルボニトリル(63.5mg、0.17mmol、1.3eq)、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(9mg、0.01mmol、0.1eq)を計量して電子レンジ用バイアル中に入れた。ジオキサン(1ml)を加え、バイアルに窒素を流し、キャップした。反応混合物を電子レンジ内で、130度で30分間照射し、次いで溶液を濾過した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5ml)を加え、この混合物をDCMで数回抽出した。合わせたDCM相を相分離膜に通過させ、蒸発させた。粗生成物を、n−ヘプタン:酢酸エチル(7:3)勾配を使用してクイックシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(quick silica gel flash chromatography)により精製することによって、残っているスズ試薬残余を除去した。適切な画分を収集し、蒸発させ、アセトニトリル(1ml)中に溶解させ、分取HPLCにより精製することによって、分析用HPLCにより求めた場合に、33mg(79%の収率)の99%純粋な生成物を得た。(カラム:Reprosil Pur 120 ODS−3(C18)、30×100mm、5μm。移動相A:ギ酸0.05%、移動相B:ACN。勾配20%のA〜100%のB。ES/MS m/z: 326.1 (M+H), 324.1 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.89 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.85 (m, 1H), 7.48-7.43 (m, 2H), 7.34 (m, 1H), 7.32 (m, 2H)および7.04-7.01 (m, 3H).
<実施例4>
【0113】
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル(E4)
【0114】
【化11】

【0115】
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1)、1.4eqのピロール、2eqの炭酸セシウム、および20mol%のヨウ化銅(I)を、オーブン乾燥したバイアル中で混合し、DMFを加え、この混合物に窒素を流した。バイアルを密閉し、120℃で48時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、シリカを通して濾過した。粗混合物を蒸発させて乾燥させ、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 300.2 (M+H), 298.3 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.74 (m, 1H), 7.41-7.35 (m, 2H), 7.27 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 6.98 (m, 2H), 6.95 (t, 2H, J=2.2Hz)および6.23 (t, 2H, J=2.2Hz).
<実施例5>
【0116】
2−ジメチルアミノ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E5)
【0117】
【化12】

【0118】
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1)を、DMF(1:3)中の過剰のジメチルアミンと混合し、この混合物を密閉したバイアル中で、80℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、HOおよびDCMで希釈し、次いで相を分離した。有機相を蒸発させて乾燥させ、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 278.1 (M+H), 276.1 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.42 (m, 1H), 7.33 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 7.09-7.05 (m, 3H), 6.95 (m, 1H)および2.93 (s, 6H).
<実施例6>
【0119】
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−イソプロピル−1H−インドール−3−カルボニトリル(E6)
【0120】
【化13】

【0121】
ステップ(a):ベンジルシアニド(1500mg、12.8mmol)を150mlの乾燥THF中に溶解させ、0℃まで冷却した。この溶液をその温度で撹拌し、その間NaH(鉱油中60%、663mg)を徐々に加えた。添加が完了した後、この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで氷浴を除き、撹拌を室温で120分間続けた。イソ酪酸エチル(1785mg、15.4mmol)を一度に加え、この反応混合物を60℃で2時間加熱した。THFを真空で除去し、次いで残渣を氷−水中に注いだ。HCl 6Mを、中性のpHに到達するまで撹拌しながら加えた。この混合物をEtOAcで抽出し、MgSOで乾燥し、真空で濃縮した。化合物をフラッシュクロマトグラフィー[シリカ;n−ヘプタン−EtOAc(9:1)]により精製することによって、4−メチル−3−オキソ−2−フェニル−ペンタンニトリル(460mg、19%)を得た。
【0122】
ステップ(b):4−メチル−3−オキソ−2−フェニル−ペンタンニトリル(100mg、0.53mmol)および4−メトキシアニリンを、AcOH100%(1ml)中に溶解させた。この混合物を電子レンジ内で、160℃で30分の間加熱した。溶媒を、真空でトルエンとともに共蒸発させた。CHCl中に溶解した残渣を、シリカプラグを通して濾過した。溶媒を除去し、得られた混合物を、さらに精製することなく次ステップに直接使用した。
【0123】
ステップ(c):ステップ(b)から得られた混合物(65mg)およびPIFA(26mg)を、CHCl(乾燥、1.5ml)中に溶解させ、室温で一晩撹拌した。この混合物を、相分離器を使用してNaHCO/CHCl中で抽出した。この混合物を分取HPLCにより精製することによって、所望の2−イソプロピル−1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(3mg)を得た。
【0124】
ステップ(d):2−イソプロピル−1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(3mg、0.01mmol)を、乾燥CHCl(0.5ml)中に溶解させ、0℃で撹拌した。BBr(CHCl中1M、50μl)を加え、この混合物を冷蔵庫内で撹拌しながら一晩放置した。数滴のMeOHを加え、撹拌した。溶媒を真空で除去し、混合物をHO/DCM中で分配した。有機相を、相分離器を使用して分離した。溶媒を真空で除去し、混合物を、プレパックドシリカカラム(溶媒:EtOAc:n−ヘプタン 3−7)を使用してクロマトグラフィーにかけることによって、所望の1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−イソプロピル−1H−インドール−3−カルボニトリル(1.1mg、39%)を得た。1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.64 (m, 1H), 7.32 (m, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.11 (m, 2H), 6.98 (m, 1H), 3.07 (m, 1H)および1.43 (d, 6H, J=7.0Hz).
<実施例7>
【0125】
2−アセチル−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E7)
表題の化合物を、2−(1−エトキシ−ビニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルの加水分解によって合成した。ES/MS m/z: 277.1 (M+H), 275.1 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.84 (d, 1H, J=7.5Hz), 7.49-7.42 (m, 2H), 7.32 (m, 2H), 7.18 (m, 1H, J=8.0Hz), 7.06 (m, 1H)および2.46 (s, 3H).
<実施例8>
【0126】
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸(E8)
【0127】
【化14】

【0128】
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例51)を、THFとLiOH(水溶液、2M)の1:2の混合物中に溶解させ、電子レンジ内で、160℃で1時間経過させた。この混合物をHOおよびDCMで希釈し、HCl(1M)を用いてpH1に酸性化し、相を分離した。有機相を真空で濃縮し、移動相としてDCM中の5%のMeOHを使用して、Chromatotroneを用いて精製した。ES/MS m/z: 349.4 (M+H), 347.2 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.31 (m, 1H), 7.32-7.23 (m, 3H), 7.20 (m, 1H), 7.12 (br s, 1H), 6.97 (m, 2H), 2.16 (s, 3H)および2.05 (s, 3H).
<実施例9>
【0129】
1−[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−イル]−エタノン(E9)
【0130】
【化15】

【0131】
ステップ(a)および(b):1eq.の3−ブロモ−1−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール(実施例21のステップ(a)、(b)および(c)において使用した方法と類似した方法、その後の実施例22のステップ(a)および(b)によって1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドールから合成)、5eq.のエチレングリコールモノビニルエーテル、5mol%のPd(OAc)、10mol%のdppp、1.3eq.の酢酸カリウム、5mol%のテトラブチルアンモニウムブロミドを、窒素下で、電子レンジ用バイアル中で、トルエン/水とともに混合した。反応は、マイクロ波反応器内で、150℃で20分間行った。2mlの3MのHClを加え、この混合物を室温で30分間撹拌した。水およびDCMを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を、ヘプタン/EtOAc 9:1を用いてフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0132】
ステップ(c):出発材料を窒素下で乾燥DCM中に溶解させ、0℃に冷却した。BBrを加え、温度を室温に2時間到達させた。反応を水でクエンチし、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を分取HPLCによって精製した。ES/MS m/z: 328.16 (M+H), 326.2 (M-H); 1H NMR (DMSO-d6, 500MHz): 8.35 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.40-7.37 (m, 3H), 7.28 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.10 (m, 2H), 7.00 (m, 1H), 6.73 (m, 2H)および1.88 (s, 3H).
<実施例10>
【0133】
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸アミド(E10)
【0134】
【化16】

【0135】
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例46、10mg、0.03mmol)を、1mlのMeOH中に溶解させた。H(1ml、HO中35重量%)および2MのKOH(0.5ml)を加え、この反応混合物を一晩加熱還流した。この混合物を、1MのHClを用いて酸性化し、EtOAcを加えた。相を分離し、有機溶媒を蒸発させた。粗生成物を逆相分取HPLCにより精製することによって、表題のアミドを得た。ES/MS m/z: 329.1 (M+H), 327.13 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.34 (m, 1H), 7.46 (m, 2H), 7.40-7.37 (m, 3H), 7.24-7.18 (m, 2H), 7.12 (m, 2H), 7.07 (m, 1H)および6.85 (m, 2H).
<実施例11>
【0136】
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E11)
【0137】
【化17】

【0138】
窒素雰囲気下で、EtOH中の2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例51)、12eqのヒドロキシルアミン塩酸塩、および12eqのトリエチルアミンの溶液を、100℃で24時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、メタノールで希釈し、析出物を濾別し(filtered off)、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 363.5 (M+H), 361.6 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.14-8.13 (s, OH), 8.08-8.04 (m, 1H), 7.23-7.14 (m, 3H), 7.15-7.06 (m, 2H), 6.96-6.91 (m, 2H), 5.18-5.07 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.00 (s, 3H).
<実施例12及び13>
【0139】
[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(E12)
4−(3−アミノ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール(E13)
【0140】
【化18】

【0141】
ステップ(a):tert−BuOH中の2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例8)、ジフェニルホスホリルアジド(1.1eq)、およびトリエチルアミン(1.1eq)の混合物を、マイクロ波反応器内で、90℃で1時間加熱した。冷却した後、この混合物を逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させることによって、[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(E12)を得た。ES/MS m/z: 420.21 (M+H), 418.22 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.61 (m, 1H), 7.26-7.13 (m, 5H), 6.93 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.89 (s, 3H)および1.44 (s, 9H).
【0142】
ステップ(b):室温でtert−ブチル2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イルカルバメートをDCM中に溶解させ、反応が完了するまで触媒量のTFAを用いて処理した。この混合物を真空で濃縮し、MeOHとともに共蒸発させた。4−(3−アミノ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール(E13)をLC/MSで同定し、純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 320.2 (M+H) and 318.2 (M-H).
<実施例14>
【0143】
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E14)
【0144】
【化19】

【0145】
ステップ(a):HClガスを、ジオキサン(1.5ml)およびMeOH(0.5ml)中の2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例230、19mg、0.05mmol)の冷却した(0℃)溶液中に10分間バブリングした。管を密閉し、温度を室温に加温させ、混合物を一晩撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。
【0146】
ステップ(b):ヒドロキシルアミン塩酸塩(19mg、0.27mmol)の撹拌水溶液に、固体NaHCO(23mg、0.27mmol)を室温で加えた。EtOH(1.5ml)中に溶解した上記アミデートを加え、この溶液を90℃で、密閉したバイアル中で1時間撹拌した。この混合物を分取HPLCにより精製することによって、表題の化合物である(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミドを、10%の収率で得た。ES/MS m/z: 381.1 (M+H), 279.2 (M-H); 1H NMR (メタノール-d4, 500MHz): 7.68 (dd, 1H, J=8.1, 0.7Hz), 7.13 (m, 1H), 7.08 (m, 2H), 6.93 (m, 1H), 6.77 (m, 2H), 2.16 (s, 3H)および2.00 (s, 3H).
<実施例15>
【0147】
(Z)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E15)
【0148】
【化20】

【0149】
化合物2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例86)を、DMSO(0.25mL)中に溶解させ、水酸化ナトリウムを用いて中和したヒドロキシルアミン塩酸塩(pH計で測定した場合pH=7.01)の2Mの原液から、ヒドロキシルアミン(0.25mL、100eq)を加えた。この混合物を60℃で18時間撹拌した。冷却した混合物をブラインで希釈し、EtOAcで抽出し、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 386.3 (M+H), 384.2(M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.89 (m, 1H), 7.21-7.13 (m, 4H), 7.04 (m, 1H), 7.00-6.97 (m, 3H)および6.91 (d, 1H, J=4.0Hz).
<実施例16>
【0150】
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E16)
【0151】
【化21】

【0152】
2−ブロモ−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例103)に、1.5eqの3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−ボロン酸、4eqの炭酸カリウム、2eqのヨウ化ナトリウム、および10mol%のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを加えた。DME:HO(1:1)を加え、バイアルに窒素を流し、密閉し、150℃で10分間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、HOで希釈し、DCMで抽出した。有機相を蒸発させて乾燥させ、移動相として1:1のn−ヘプタン:EtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。ES/MS m/z: 366.20 (M+H), 364.20 (M-H); 1H NMR (CDCl3, 500MHz): 7.84 (d, 1H), 7.39 (m, 2H), 7.19 (d, 1H), 6.93 (広幅なm, 2H), 2.42 (s, 1.5H), 2.24 (s, 1.5 H), 2.19 (s, 1.5H), 2.01 (s, 1.5H)
<実施例17>
【0153】
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3 カルボヒドラゾンアミド(E17)
【0154】
【化22】

【0155】
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルビミデート(carbimidate)(実施例184)をEtOH中に溶解させ、10eqのヒドラジンを加えた。得られた混合物を90℃で10時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を真空で蒸発させて乾燥させ、次いで逆相分取HPLCを使用して精製した。画分を合わせ、濃縮し、最終生成物をH−NMRおよびLC/MSによって同定した。純度を分析用HPLCによって求めた。ES/MS m/z: 362.21 (M+H), 360.28 (M-H); 1H NMR (メタノール-d3, 500MHz): 7.81 (m, 1H), 7.36-7.32 (m, 3H), 7.08 (m, 2H), 6.90 (m, 2H), 2.16 (s, 3H)および1.96 (s, 3H).
<実施例18>
【0156】
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール(E18)
【0157】
【化23】

【0158】
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3 カルボキシミドアミド(実施例11)を、4Åの粉末分子篩を含有するTHF中に溶解させた。この混合物をN下で30分間撹拌した。NaH(鉱油中60%の分散物、7.0mg、2.1eq)を加え、この混合物を60℃で20分間撹拌した。室温に冷却した後、THF中のギ酸エチル(25.6mg、2.5eq)を液滴で加えた。得られた混合物を還流しながら1時間加熱し、次いで室温に冷却した。この混合物を濾過し、濃縮した。残渣を、シリカを通して濾過し、次いで逆相HPLCを使用して精製することによって、4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノールを白色粉末として得た。ES/MS m/z: 395.17 (M+H), 393.19 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 9.21 (s, 1H), 8.40 (m, 1H), 7.37-7.31 (m, 2H), 7.26-7.22 (m, 3H), 6.98 (m, 2H), 2.17 (s, 3H)および1.98 (s, 3H).
<実施例19>
【0159】
メチル 2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシレート(E19)
【0160】
【化24】

【0161】
ステップ(a):2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例8、6.0mg、0.02mmol)を、0.5mlの塩化チオニル中に溶解させ、2滴のDMFを加えた。この混合物を70℃で1時間加熱し、次いで真空で慎重に蒸発させた。
【0162】
ステップ(b):2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−塩化カルボニルを、0.5mlの乾燥MeOH中に溶解させ、この混合物を氷浴上で冷却した。新鮮なヒドロキシルアミンを、ヒドロキシルアミン塩酸塩(12mg、0.17mmol)のMeOH溶液(0.3ml)を、KOH(19mg、0.33mmol)のMeOH溶液(0.3ml)中に注ぐことによって調製した。この混合物を、シリンジフィルターを通して濾過して、冷却した酸塩化物溶液中に入れた。5分後に、冷却浴を除き、反応物を室温に加温させ、10分間撹拌した。水、1MのHCl、およびEtOAcを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を分取HPLCにより精製することによって、メチル 2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシレートを16%の収率で得た。ES/MS m/z: 363.11 (M+H), 361.13 (M-H); 1H NMR (メタノール-d4, 500MHz): 8.21 (m, 1H), 7.32-7.26 (m, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.13 (br s, 1H), 7.01 (br s, 1H), 6.88 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)および2.03 (s, 3H).
<実施例20>
【0163】
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド(E20)
【0164】
【化25】

【0165】
ステップ(a):二塩化オキサリル(75μl、0.86mmol)および1滴のDMFを、乾燥DCM中の2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例8、30mg、0.09mmol)の冷却した(0℃)溶液に加えた。温度を室温に加温させ、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。
【0166】
ステップ(b):3mlのNMP中のヒドロキシルアミン塩酸塩(30mg、0.43mmol)とトリエチルアミン(60μl、0.43mmol)の混合物を、ステップ(a)からの粗生成物に加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した。水およびEtOAcを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を分取HPLCにより精製することによって、表題の化合物である2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミドを32%の収率で得た。ES/MS m/z: 364.15 (M+H), 362.19 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.40 (m, 1H), 6.80-6.70 (m, 3H), 6.62 (m, 2H), 6.39 (m, 2H), 1.65 (s, 3H)および1.49 (s, 3H).
<実施例21>
【0167】
4−[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−3−メタンスルホニル−インドール−1−イル]−フェノール(E21)
【0168】
【化26】

【0169】
ステップ(a):1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール(実施例1のステップ(a)に記載したプロセスと類似のアリール化プロセス[J.Org.Chem.2008、73(14)、5529〜5535にも記載されているアリール化プロセス]によって、インドールから合成、1.0g、4.48mmol)、2−(メチルチオ)イソインドリン−1,3−ジオン(0.95g、4.93mmol)、および臭化マグネシウム(8mg、0.045mmol)を脱気したDMA中で混合し、窒素雰囲気下で、90℃で90分間撹拌した。1MのNaOHおよびEtOAcを加えた。相を分離し、有機溶媒を蒸発させた。残渣を、ヘプタン/EtAc 20:1を用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドールを80%の収率で得た。ES/MS m/z:270.11(M+H).
【0170】
ステップ(b):NBS(529mg、2.97mmol)を、10mlのDMF中の1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドール(800mg、2.97mmol)の冷却した(0℃)溶液に加えた。温度を室温に加温させ、この混合物を室温で30分間撹拌した。水およびDCMを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を、ヘプタン/EtAc 20:1を用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドールを66%の収率で得た。ES/MS m/z: 348.04, 350.01 (M+H).
【0171】
ステップ(c):4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールを、実施例16に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(b)の生成物から合成した。
【0172】
ステップ(d):オキソン(152mg、0.25mmol)を水(1ml)と混合し、2mlのMeOH中の4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(30mg、0.08mmol)の冷却した(0℃)混合物に加えた。温度を室温に加温させ、このスラリーを室温で一晩撹拌した。1MのHClおよびEtOAcを加え、相を分離した。有機相を濃縮した。
【0173】
ステップ(e):4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルスルホニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールを、2mlの乾燥DCM中に溶解させ、窒素下で−78℃に冷却した。BBr(31μl、0.33mmol)を加え、温度を室温に2時間加温させた。水およびEtOAcを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を分取HPLCにより精製することによって、4−[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−3−メタンスルホニル−インドール−1−イル]−フェノールを27%の収率で得た。ES/MS m/z: 383.11 (M+H), 381.13 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.12 (m, 1H), 7.39-7.34 (m, 2H), 7.25-7.19 (m, 3H), 6.98 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)および2.09 (s, 3H).
<実施例22>
【0174】
1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(E22)
【0175】
【化27】

【0176】
ステップ(a):4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−(メチルチオ)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例21の合成からのステップ(c)の中間生成物、140mg、0.38mmol)、および2−メルカプト安息香酸(118mg、0.77mmol)を、5mlのトリフルオロ酢酸に室温で加えた。この混合物を、窒素雰囲気下で、室温で一晩スラリーとして撹拌した。2MのNaOHおよびEtAcを加え、相を分離した。溶媒を蒸発させ、残渣を、溶離液としてヘプタン/EtAc 4:1を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールを86%の収率で得た。ES/MS m/z: 319.1 (M+H).
【0177】
ステップ(b):NBS(59mg、0.33mmol)を、5mlのDMF中の4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(105mg、0.33mmol)の冷却した(0℃)溶液に加えた。温度を室温に加温させ、この混合物を室温で30分間撹拌した。DMFを蒸発させた。DCMおよび水を加え、相を分離した。溶媒を蒸発させた後、残渣を、ヘプタン/EtOAc 9:1を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(3−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールを98%の収率で得た。ES/MS m/z: 365.14 (M+H), 363.30 (M-H).
【0178】
ステップ(c):n−BuLi(10μl、0.03mmol)を、窒素雰囲気下で、4−(3−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(10mg、0.03mmol)の冷却した(−78℃)溶液に加えた。5分後に、2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物(7μl、0.05mmol)を加えた。温度を室温に加温させ、この混合物を一晩撹拌した。1MのNaHCOおよびDCMを加え、相を分離し、溶媒を蒸発させた。
【0179】
ステップ(d):1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノンを、乾燥DCM中に溶解させ、この混合物を、窒素雰囲気下で、氷浴上で冷却した。BBr(17μl、0.1mmol)を加え、温度を室温に加温させ、この混合物を一晩撹拌した。水、DCM、およびいくらかのジオキサンを加え、相を分離し、溶媒を蒸発させた。残渣を、溶離液としてEtOAcを用いて、シリカの短いプラグに通過させた。残渣を分取HPLCにより精製することによって、表題の化合物である1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノンを46%の収率で得た。ES/MS m/z: 401.1 (M+H), 399.1 (M-H); 1H NMR (メタノール-d4, 500MHz): 8.26 (m, 1H), 7.41-7.34 (m, 2H), 7.18 (m, 1H), 7.11 (m, 2H), 6.89 (m, 2H), 2.19 (s, 3H)および2.01 (s, 3H).
<実施例23>
【0180】
4−[3−ブロモ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル]フェノール(E23)
【0181】
【化28】

【0182】
0℃で、10eqの三フッ化ホウ素−硫化ジメチルを、4−[3−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル]−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(b)の中間生成物)に加え、DCM中に溶解させ、周囲温度で一晩撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機相を濃縮し、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、ES/MS m/z: 385.1 (M+H), 383.09 (M-H)、ならびに1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.60 (m, 1H), 7.31-7.23 (m, 3H), 7.17 (m, 2H), 6.95 (m, 2H), 2.28 (s, 3H)および1.99 (s, 3H)によって同定した。
<実施例24>
【0183】
2−ブロモ−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E24)
【0184】
【化29】

【0185】
ステップ(a):4−フルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール(実施例1のステップ(a)に記載したプロセスと類似のアリール化プロセス[J.Org.Chem.2008、73(14)、5529〜5535にも記載されているアリール化プロセス]によって、4−フルオロ−インドールから合成)を、1,2−ジクロロエタン中に溶解させ、1.2eqのイソシアン酸クロロスルホニルを加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物に水を加え、NaOH(水溶液、1M)を加えることによってpHを中性に調整し、次いでこの混合物をEtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン中の50%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0186】
ステップ(b):4−フルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミドに、50eqのオキシ塩化リンを加え、反応を60℃で2時間、適切に行った。この混合物を室温に冷却し、トルエンとともに共蒸発させた。残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOで最初に洗浄し、次いでブラインで洗浄し、有機相をNaSOで乾燥させた。粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン中の10%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0187】
ステップ(c):中間体を、実施例1のステップ(b)に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(b)の生成物から合成した。
【0188】
ステップ(d):表題の化合物である2−ブロモ−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(c)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 333.04 (M+H), 331.04 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.44 (dd, 1H, J=8.9, 2.6Hz), 7.39 (m, 2H), 7.18 (dd, 1H, J=8.5, 4.2Hz)および7.15-7.09 (m, 3H).
<実施例25>
【0189】
(Z)−2−(4−フルオロフェノキシ)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E25)
【0190】
【化30】

【0191】
ステップ(a):2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1の合成からのステップ(b)の中間生成物)、5eqの4−フルオロフェノール、および5eqの炭酸カリウムの混合物を、不活性雰囲気下で、マイクロ波反応器内で、200℃で20分間加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、移動相としてn−ヘプタン中の20%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0192】
ステップ(b):化合物である2−ブロモ−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(a)の生成物から合成した。
【0193】
ステップ(c):表題の化合物である(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェノキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミドを、実施例14に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(b)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 360.18 (M+H), 358.22 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.24 (m, 1H), 7.25-7.14 (m, 6H), 7.09 (m, 1H), 7.00 (m, 1H)および6.90-6.85 (m, 4H).
<実施例26>
【0194】
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−ニトロ−1H−インドール−1−イル)フェノール(E26)
【0195】
【化31】

【0196】
ステップ(a):DCM中の4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(a)の中間生成物)の溶液に、2eqの硝酸と20eqの酢酸の混合物を徐々に加えた。室温で1時間撹拌した後、この混合物を水で希釈し、相を分配した。有機相を濃縮し、移動相としてn−ヘプタン中の30%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0197】
ステップ(b):表題の化合物である4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−ニトロ−1H−インドール−1−イル)フェノールを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(a)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 350.18 (M+H), 348.22 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.34 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.44-7.40 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 7.01 (m, 2H), 2.22 (s, 3H)および2.11 (s, 3H).
<実施例27>
【0198】
4−(3−(ジヒドロキシアミノ)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール(E27)
【0199】
【化32】

【0200】
ステップ(a):4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例26の合成からのステップ(a)の中間生成物)をEtOH(99%)中に溶解させ、触媒量のPd/C(10%)を加え、この混合物を4psiのH下で一晩撹拌した。この混合物を、セライトのプラグを通して濾過し、濃縮し、移動相としてn−ヘプタン中の45%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0201】
ステップ(b):表題の化合物である4−(3−(ジヒドロキシアミノ)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノールを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(a)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 351.13 (M+H), 350.18 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.31 (d, 1H, J=8.2Hz), 7.44 (t, 1H, J=7.4Hz), 7.36 (m, 1H), 7.30 (m, 2H), 7.22 (d, 1H, J=8.2Hz), 7.05 (m, 2H), 1.81 (s, 3H)および1.80 (s, 3H).
<実施例28>
【0202】
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド(E28)
【0203】
【化33】

【0204】
ステップ(a):0℃で、DMF/水(10:1)中の4−[1−(4−メチオキシフェニル(methyoxyphenyl))−3−ニトロ−1H−インドール−2−イル]−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例26の合成からのステップ(a)の中間生成物)の溶液に、塩化アンモニウム(5eq)および亜鉛(5eq)を加えた。この混合物をその温度で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、形成した析出物を濾別し、有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。この混合物を濃縮し、さらに精製することなく次ステップに使用した。
【0205】
ステップ(b):2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−アミンを、ジエチルエーテル中に溶解させ、0℃に冷却し、次いでNaHCO(2eq)および塩化アセチル(2eq)をジエチルエーテル中の溶液として加え、この混合物を0℃で維持し、1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をEtOAc中に溶解させ、水で洗浄し、次いで引き続いてブラインで洗浄し、次いでNaSOで乾燥させた。この混合物を濃縮し、さらに精製することなく次ステップに使用した。
【0206】
ステップ(c):表題の化合物であるN−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミドを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(b)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 361.21 (M+H), 360.17 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.58 (m, 1H), 7.21-7.11 (m, 5H), 6.93 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.07 (s, 3H)および1.88 (s, 3H).
<実施例29>
【0207】
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)メタンスルホンアミド(E29)
【0208】
【化34】

【0209】
ステップ(a):2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−アミン(実施例28の合成からのステップ(a)の中間生成物)を、ジエチルエーテル中に溶解させ、0℃に冷却し、次いでNaHCO(2eq)および塩化メタンスルホニル(2eq)をジエチルエーテル中の溶液として加え、この混合物を0℃で維持し、1時間撹拌し、次いで週末にわたって室温で撹拌した。溶媒を除去し、残渣をEtOAc中に溶解させ、水で洗浄し、次いで引き続いてブラインで洗浄し、次いでNaSOで乾燥させた。この混合物を濃縮し、さらに精製することなく次ステップに使用した。
【0210】
ステップ(b):表題の化合物であるN−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)メタンスルホンアミドを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(a)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 398.17 (M+H), 396.15 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.82 (m, 1H), 7.24-7.20 (m, 3H), 7.17 (m, 2H), 6.95 (m, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)および1.96 (s, 3H).
<実施例30>
【0211】
1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)尿素(E30)
【0212】
【化35】

【0213】
ステップ(a):DMF中の2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−アミン(実施例28の合成からのステップ(a)の中間生成物)およびイソシアナトトリメチルシラン(6eq)の脱気した(N)混合物を、マイクロ波反応器内で、200℃で2×20分間加熱した。この混合物を冷却し、濃縮し、さらに精製することなく次ステップに使用した。
【0214】
ステップ(b):1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)尿素を、ヨウ化水素酸(水溶液、57%)中で、100℃で3時間、適切に加熱した。この反応混合物を冷却し、濃縮し、DCMおよびEtOAcとともに共蒸発させた。残渣を逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H NMRによって同定した。ES/MS m/z: 363.19 (M+H), 362.18 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.65 (m, 1H), 7.22-7.09 (m, 5H), 6.93 (m, 2H), 2.25 (s, 3H)および1.94 (s, 3H).
<実施例31および32>
【0215】
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−チオシアナト−1H−インドール−1−イル)フェノール(E31)
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル N’−ヒドロキシカルバムイミドチオエート(hydroxycarbamimidothioate)(E32)
【0216】
【化36】

【0217】
ステップ(a):4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(a)の中間生成物)をAcOH中に溶解させ、1.2eqのチオシアン酸アンモニウムを加えた。次いで3eqの酢酸マンガン(III)を加え、この反応物を室温で45分間撹拌し、その後TLCでモニターすると出発材料の完全な消費を示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。相を分配し、有機相をNaHCO(水溶液)で洗浄した。次いで有機相を真空で蒸発させて乾燥させ、粗生成物をさらに精製することなく使用した。ES/MS m/z: 376.14 (M+H);
【0218】
ステップ(b):ステップ(a)の生成物を、実施例9のステップ(c)に記載したプロセスに従って、BBrを使用して脱メチル化にかけることによって、4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−チオシアナト−1H−インドール−1−イル)フェノール(E31)を得た。ES/MS m/z: 362.14 (M+H), 360.18 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.86 (m, 1H), 7.43-7.37 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.26 (m, 2H), 6.98 (m, 2H), 2.34 (s, 3H)および2.03 (s, 3H).
【0219】
ステップ(c):4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−チオシアナト−1H−インドール−1−イル)フェノールをDMSO中に溶解させ、10eqの2Mのヒドロキシルアミン/NaHCO(水溶液)原液を加えた。この反応物を65℃で一晩撹拌し、次いでHOで希釈した。5分間撹拌した後、析出物が形成した。この混合物をEtOAcおよびジエチルエーテルで希釈し、NHCl(水溶液)で洗浄し、相を分配した。有機相を真空で蒸発させて乾燥させ、逆相分取HPLCでの精製にかけることによって、表題の化合物である2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル N’−ヒドロキシカルバムイミドチオエート(E32)を得た。ES/MS m/z: 395.17 (M+H), 393.19 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.88 (広幅なs, 1H), 8.73 (広幅なs, 1H), 7.80 - 7.78 (m, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 3H), 7.18 (d, 2H), 6.95 (d, 2H), 5.11 (広幅なs, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.00 (s, 3H)
<実施例33>
【0220】
4−(3−ベンジル−2−フェニル−1H−インドール−1−イル)フェノール(E33)
【0221】
【化37】

【0222】
ステップ(a):窒素下で、0℃で、0.5mlの乾燥DCM中の19μlのTFAおよび80μlのEtSiHの混合物を、1mlの乾燥DCM中の、47mgの1−(4−メトキシフェニル)−2−フェニル−1H−インドール(J.Org.Chem.2001、66(23)、7729〜7737に記載されているアリール化プロセスによって、2−フェニルインドールから合成)および19μlのベンズアルデヒドの混合物に、5分にわたって液滴で加えた。この混合物を室温に一晩到達させ、その後この混合物を0℃に冷却し、1mlのCHCl中に溶解した160μlのEtSiHおよび38μlのTFAを加えた。この混合物を40分間撹拌し、次いでNaOH 2M(pH約13)で塩基性化し、その後ブラインを加え、ジクロロメタンで抽出し(3回)、蒸発させた。0.2gの固体担持TsNHNHを、3mlのジクロロメタンとともに粗生成物に加えた。この混合物を1時間20分間穏やかに撹拌した。ポリマーを濾別し、粗生成物を、シリカゲルプラグを通して濾過した。さらに精製する必要なく純粋な生成物を得た。
【0223】
ステップ(b):ステップ(a)の生成物を、実施例9のステップ(c)に記載したプロセスに従って、BBrを使用して脱メチル化にかけることによって、4−(3−ベンジル−2−フェニル−1H−インドール−1−イル)フェノールを得た。ES/MS m/z: 376.4 (M+H), 374.2 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.86 (m, 1H), 7.43-7.37 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.26 (m, 2H), 6.98 (m, 2H), 2.34 (s, 3H)および2.03 (s, 3H).
<実施例34および35>
【0224】
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド(E34)
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド(E35)
【0225】
【化38】

【0226】
ステップ(a):4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノールを、実施例1のステップ(c)に記載したプロセスと類似のプロセスによって、4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(a)の中間生成物)から合成した。
【0227】
ステップ(b):4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノールを、窒素下で1mlの乾燥ジクロロメタン中に溶解させ、0℃に冷却した。4mlの塩化オキサリルを加え、この混合物を0℃で2時間15分間撹拌し、次いで室温で1時間15分間撹拌した。この混合物を加熱することなく真空下で濃縮し、1mlのNH/MeOH(飽和)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン;4:6〜8:2)により精製することによって、2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド(E34)を得た。ES/MS m/z: 376.18 (M+H), 374.17 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.33 (m, 1H), 7.37-7.15 (m, 5H), 6.98 (br s, 2H), 2.27 (s, 3H)および2.00 (s, 3H).
【0228】
ステップ(c):50μlのピリジンを、電子レンジ用バイアル中の1.5mlのEtOH中の8.8mgの2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミドおよび32.6mgのヒドロキシルアミン塩酸塩に加えた。このバイアルを密閉し、窒素を流した。この混合物を、Biotage Initiator電子レンジ内で150℃に7.5分間加熱し、次いで150℃に5分間加熱した。この混合物を真空で濃縮し、分取HPLC(ギ酸緩衝液/アセトニトリル)によって精製した。2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2(ヒドロキシイミノ)アセトアミド(E35)を、シンおよびアンチオキシム異性体の混合物として得た。ES/MS m/z: 391.4 (M+H), 389.5 (M-H); 1H NMR (DMSO-d6, 500MHz): 7.37 (m, 1H), 7.20-7.03 (m, 5H), 6.84 (m, 2H), 2.15 (s, 3H)および1.77 (s, 3H).
<実施例36および37>
【0229】
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−ヒドロキシアセトアミド(E36)
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド(E37)
【0230】
【化39】

ステップ(a):9mgの2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド(実施例34)を、1mlのEtOHと混合し、1.8mgのNaBHを加え、この混合物を1.5時間撹拌した。この混合物を蒸発させ、水を加え、その後EtOAcで抽出した。粗生成物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(アセトニトリル/水)により精製することによって、2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−ヒドロキシアセトアミド(E36)を得た。ES/MS m/z: 376.3 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.78 (m, 1H), 7.13-6.93 (m, 5H), 6.79 (m, 2H), 2.23, 2.21 (2s, 3H)および1.93, 1.90 (2s, 3H).
【0231】
ステップ(b):0℃で、1mlのTFAおよび19μlのEtSiHを、2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−ヒドロキシアセトアミドに加え、この混合物を60分間撹拌した。溶媒を加熱することなく蒸発させ、その後短いシリカゲル精製(EtOAc/ヘプタン;1:9〜8:2)をすることによって、2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド(E37)を得た。ES/MS m/z: 362.3 (M+H); 1H NMR (メタノール-d3, 500MHz): 8.98 m, 1H), 8.46-8.35 (m, 5H), 8.16 (m, 2H), 4.78 (d, 2H, J=1.9Hz), 3.54 (s, 3H)および3.19 (s, 3H).
<実施例38>
【0232】
2−((Z)−ブト−1−エニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E38)
【0233】
【化40】

ステップ(a):−78℃で、乾燥THF中の、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1の合成からのステップ(b)の中間生成物)の冷却した溶液に、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、1.2eq)を徐々に加え、この混合物を30分間撹拌した。トリブチルスズ塩化物(1.5eq)を加え、この混合物を−78℃で1時間維持し、次いで室温で一晩撹拌した。この混合物を、飽和NHClを加えることによってクエンチし、次いで濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解させ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、移動相としてn−ヘプタン中の20%のEtOAcを使用して、シリカカラムで精製した。
【0234】
ステップ(b):DMF中の、1−(4−メトキシフェニル)−2−(トリブチルスタンニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル、(Z)−1−ブロモブト−1−エン(1.2eq)、Pd(dba)(3%)、およびトリ(o−トリル)ホスフィン(17%)の混合物を、Nで脱気し、80℃で一晩加熱した。この混合物を飽和NHClおよびEtOAcで希釈し、相を分配した。有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H NMRによって同定した。
【0235】
ステップ(c):表題の化合物である2−((Z)−ブト−1−エニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルを、実施例23に記載した手順と類似の手順を使用して、ステップ(b)の生成物から合成した。ES/MS m/z: 289.11 (M+H), 287.15 (M-H).
<実施例39>
【0236】
2−(イソブト−1−エニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E61)
【0237】
【化41】

【0238】
ステップ(a):1eqの2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例1)を1,4−ジオキサン中に溶解させ、室温で撹拌した。1.9eqのヘキサブチル二スズおよび0.04eqのパラジウム ジ(トリフェニルホウスホル)−ジクロリドを加え、窒素で脱気し、この混合物を80℃に4時間加熱した。この混合物を濾過することによって触媒を除去し、蒸発させることによってほとんどの溶媒を除去し、残渣を、移動相として75:25のn−ヘプタン:酢酸エチルを使用して、シリカカラムで精製した(収率65%)。
【0239】
ステップ(b):ステップ(a)で調製した1eqのスタンニル試薬を、混合溶媒(1−メチル−2−ピロロジノン(pyrrolodinone)および1,4−ジオキサン、2:1)中に溶解させ、室温で撹拌し、2eqの1−ブロモ−メチルプロプ−1−エンおよび0.2%(w/w)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを加え、窒素で脱気し、この混合物を80℃に一晩加熱した。この混合物を濾過することによって触媒を除去し、蒸発させることによってほとんどの溶媒を除去し、残渣を分取HPLCで精製した。ES/MS m/z: 289.11 (M+H), 287.15 (M-H); 1H NMR (クロロホルム-d, 500MHz): 7.76 (m, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.17 (m, 2H), 7.13 (m, 1H), 6.98 (m, 2H), 5.86 (m, 1H), 1.98 (d, 3H, J=1.3Hz)および1.89 (d, 3H, J=1.2Hz).
<実施例40>
【0240】
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−アリル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(E40)
【0241】
【化42】

【0242】
2−ブロモ−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例103)、メタリルトリ−n−ブチルスズ(2eq)、Pd(dba)(0.05%)、およびトリ(o−トリル)ホスフィン(20%)の混合物をDMF中に溶解させ、Nで脱気し、80℃で一晩加熱した。この反応混合物を、飽和NHClを加えることによってクエンチし、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、次いでNaSOで乾燥させた。残渣を逆相分取HPLCにかけた。適切な画分を合わせ、蒸発させ、H NMRによって同定した。ES/MS m/z: 289.11 (M+H), 287.15 (M-H); 1H NMR (クロロホルム-d, 500MHz): 7.76 (m, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.17 (m, 2H), 7.13 (m, 1H), 6.98 (m, 2H), 5.86 (m, 1H), 1.98 (d, 3H, J=1.3Hz)および1.89 (d, 3H, J=1.2Hz).
<実施例41>
【0243】
(Z)−2−(5−エチル−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E41)
【0244】
【化43】

【0245】
ステップ(a):アルゴン下で、−78℃で、38μlのn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)を、1mlの乾燥THF中の2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル(実施例16に記載したプロセスを使用して、実施例1のステップ(b)からの中間生成物と3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−ボロン酸のカップリング反応によって合成)に液滴で加えた。この混合物を−78℃で45分間撹拌した。34μlのヨウ化メチルを加え、この混合物を室温に到達させた。4時間後に、この混合物を真空で濃縮し、シリカゲル(EtOAc/ヘプタン;1:1)によって精製した。
【0246】
ステップ(b):中間体を、実施例1のステップ(c)に記載したプロセスと類似のプロセスによって、4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールから調製した。
【0247】
ステップ(c):表題の化合物を、実施例11に記載したプロセスと類似のプロセスによって、2−(5−エチル−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリルから調製した。ES/MS m/z: 377.3 (M+H), 375.4 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.06 (m, 1H), 7.22-7.10 (m, 5H), 6.94 (m, 2H), 2.56 (m, 2H), 2.02 (s, 3H)および1.03 (t, 3H, J=7.3Hz).
<実施例42>
【0248】
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−フェニル−1H−インドール−1−イル)フェノール(E42)
【0249】
【化44】

【0250】
ステップ(a):DME/ジオキサン(1:1)の混合物を、凍結−ポンプ−解凍によって3回脱気し、次いでアルゴン雰囲気下に置いた。10mgの4−(3−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(b)の中間生成物)、6.1mgのフェニルボロン酸、2.9mgのPd(PPh、21mgの炭酸カリウム、および7.6mgのNaIを電子レンジ用バイアル中に入れ、これを密閉し、アルゴンを流した。0.7mlのDME/水の溶液を電子レンジ用バイアルにカニューレで注入した。
【0251】
この混合物を凍結−ポンプ−解凍によって2回脱気し、次いでアルゴンを流した。この混合物をBiotage Initiator電子レンジ内で150℃/15分に加熱した。粗生成物を濾過し、その後蒸発させ、短いシリカゲルプラグを通して濾過した(EtOAc)。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン;1:9〜2:8)による精製により、LCMSによれば、脱臭素化された出発材料および生成物と、少量の未反応の出発材料の混合物として22.2mgを得た。化合物は、HPLC上で十分に分離したが、TLC上では1つのスポットのみであった。粗材料を以下の脱メチル化ステップに直接使用した。
【0252】
ステップ(b):表題の化合物を、実施例1のステップ(c)に記載したプロセスと類似のプロセスによって、4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールから調製した。ES/MS m/z: 381.2 (M+H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.78 (m, 1H), 7.43-7.37 (m, 4H), 7.30-7.19 (m, 4H), 7.17 (m, 2H), 6.96 (m, 2H), 1.99 (s, 3H)および1.77 (s, 3H).
<実施例43>
【0253】
4−(3−クロロ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール(E43)
【0254】
【化45】

【0255】
ステップ(a):DCM中の4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(a)の中間生成物、7.5mg、0.024mmol)の溶液に、1.5当量のSOClを加え、この混合物を室温で1.5時間撹拌した。この溶液を濃縮することによって粗生成物を得、これを次ステップに直接使用した。
【0256】
ステップ(b):表題の化合物を、実施例23に記載したプロセスと類似のプロセスによって、4−(1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールから調製した。ES/MS m/z: 339.1 /341.1 (M+H), 337.2 /339.2 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 7.78 (m, 1H), 7.43-7.37 (m, 4H), 7.30-7.19 (m, 4H), 7.17 (m, 2H), 6.96 (m, 2H), 1.99 (s, 3H)および1.77 (s, 3H).
<実施例44>
【0257】
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド(E44)
【0258】
【化46】

【0259】
ステップ(a):0℃で、DCM中の4−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(実施例22の合成からのステップ(a)の中間生成物、7.5mg、0.024mmol)の溶液に、1.0当量のHSOClを加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。この溶液を濃縮することによって、未処理生成物を得、これを以下のステップに使用した。
【0260】
ステップ(b):DCM中のステップ(a)からの未処理生成物の溶液に、0.5mLのSOClを加え、この混合物を70℃で15分間撹拌した。この溶液を濃縮し、MeOH中の2mLの飽和NHを加え、この混合物を一晩撹拌した。この溶液を濃縮し、未処理生成物を得、これを次ステップに直接使用した。
【0261】
ステップ(c):表題の化合物を、実施例23に記載したプロセスを使用して、ステップ(b)の未処理生成物から調製した。ES/MS m/z: 384.2 (M+H), 382.2 (M-H); 1H NMR (アセトン-d6, 500MHz): 8.13 (m, 1H), 7.32-7.28 (m, 2H), 7.19-7.15 (m, 3H), 6.93 (m, 2H), 2.24 (s, 3H)および2.05 (s, 3H).
<実施例45>
【0262】
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(E45)
【0263】
【化47】

【0264】
0.5mmolの(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド(実施例235)を、5mlの酢酸中に溶解させた。無水酢酸(4eq)を徐々に加え、この混合物を一晩撹拌した。Pd−C触媒(炭素上10%)を加え、この混合物を50psiのH下の水素化装置内に一晩置いた。この混合物を、セライトを通して濾過し、濃縮した。粗生成物をHPLC:(カラム:Sunfire、20分 酸性勾配:5〜50% MeCN)で精製した。ES/MS m/z: 365.15 (M+H), 363.18 (M-H); 1H NMR (MeOD, 500MHz): 7.86 (m, 1H), 7.41-7.31 (m, 2.5H), 7.25-7.13 (m, 1.5H), 6.76 (m, 1H), 6.67 (m, 1H), 2.21, 2.15 (2s, 3H)および2.08, 2.06 (2s, 3H).
<実施例46〜95>
【0265】
以下の化合物を、上記の一般的な方法1に従って調製した。その一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜5、16および38〜40に記載されている。
【0266】
【化48】

【0267】
【表1】








<実施例96〜159>
【0268】
以下の化合物を、上記の一般的な方法1に従って調製した。その一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜5、16および38〜40に記載されている。
【0269】
【化49】

【0270】
【表2】










<実施例160〜195>
【0271】
以下の実施例160〜162を、上記の一般的な方法1に従って調製した。実施例160〜162の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜4、8、16および38〜40に記載されている。
【0272】
以下の実施例163〜168および170〜172を、上記の一般的な方法4に従って調製した。その一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例2〜4、9および20〜21に記載されている。
【0273】
以下の実施例173〜195を、上記の一般的な方法1に従って調製した。実施例173〜195の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜4、10〜11、14〜16、38〜40および45に記載されている。
【0274】
【化50】

【0275】
【表3】






<実施例196〜210>
【0276】
以下の実施例196〜210を、上記の一般的な方法1に従って調製した。実施例196〜210の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜4、8、16、および38〜40に記載されている。
【0277】
【化51】

【0278】
【表4】



<実施例211>
【0279】
以下の実施例211を、上記の一般的な方法1に従って調製した。実施例211の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜5、16、および38〜40に記載されている。
【0280】
【化52】

【0281】
【表5】

<実施例212〜228>
【0282】
以下の実施例212〜228を、上記の一般的な方法2に従って調製した。実施例212〜228の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例2〜4、8、16、24、および38〜40に記載されている。
【0283】
【化53】

【0284】
【表6】




<実施例229〜232>
【0285】
以下の実施例229〜232を、上記の一般的な方法2に従って調製した。実施例229〜232の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例2〜4、8、16、24、および38〜40に記載されている。
【0286】
【化54】

【0287】
【表7】

<実施例233〜270>
【0288】
以下の実施例233〜270を、上記の一般的な方法1に従って調製した。実施例233〜270の合成に適用可能なその一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例1〜4、10〜11、14〜16、38〜40、および45に記載されている。
【化55】


【表8】








<実施例271>
【0289】
以下の実施例271を、上記の一般的な方法3に従って調製した。その一般的な方法の個々のステップの完全な実験的詳細は、上記の実施例2〜4、8、16、24、および38〜40に記載されている。
【0290】
【化56】

【0291】
【表9】

【0292】
結合アッセイ1:エストロゲン受容体結合アッセイ
エストロゲン受容体リガンド結合アッセイは、トリチウム標識したエストラジオール(H−E2)を使用し、および組換え発現されたビオチン標識したエストロゲン受容体結合ドメインを使用する、シンチレーション近接アッセイ(SPA)として設計される。ヒトERα(ERα−LBD、pET−N−AT #1、aa301−595)およびERβ(ERβ−LBD、pET−N−AT #1、aa255−530)タンパク質の結合ドメインは、50μMのビオチンを補充した2×LB培地中、22Cで、大腸菌(E.coli)((BL21、(DE3)、pBirA))において産生される。3時間のIPTG誘導(0.55mM)の後、細胞を7300×gで15分間遠心することによって採取し、細胞ペレットを−20Cで凍結して貯蔵する。ERαおよびERβの抽出は、50mLの抽出緩衝液(50mMのTris、pH8.0、100mMのKCl、4mMのEDTA、4mMのDDTおよび0.1mMのPMSF)中に懸濁した、5gの細胞を使用して実施する。細胞懸濁液を、マイクロフルイダイザーM−110L(Microfluidics)に2回かけ、15,000×gで60分間遠心する。上澄みをアリコートし、−70Cで貯蔵する。
【0293】
ERα−LBDまたはERβ−LBD抽出物を、アッセイ緩衝液(18mMのKHPO、2mMのKHPO、20mMのNaMoO、1mMのEDTA、1mMのTCEP)で、αおよびβそれぞれについて、1:676および1:517に希釈する。希釈した受容体濃度は、900fmol/Lであるはずである。この抽出物を、0.43mg/mLの濃度で、室温で1時間、ストレプトアビジンをコーティングしたポリビニルトルエンSPAビーズ(RPNQ0007、GE Healthcare)とプレインキュベートする。
【0294】
試験化合物を、157μMから37.5pMの濃度範囲にわたって評価する。試験化合物原液は、アッセイでの試験に対して望まれる最終濃度の5倍で、100%DMSOで作製されるべきである。384ウェルプレートの試験ウェル中のDMSO量は、20%になる。18μlの試験化合物のアリコートをアッセイプレートに加え、その後に35μlのプレインキュベートした受容体/SPAビーズ混合物を加え、最後に35μlの、3nMのH−E2を加える。このプレートをプラスチックシーラーで覆い、1000rpmで1分間遠心し、振盪機上で、室温で一晩平衡化する。翌朝、このプレートを2000rpmで5分遠心し、プレートシンチレーションカウンター、例えば、PerkinElmer Microbeta 1450 Triluxで測定する。
【0295】
受容体からの3[H]−E2を置換することができる化合物について、IC50値(3[H]−E2の結合の50%を阻害するのに必要な濃度)を、非線形4パラメータロジスティックモデル;b=((bmax−bmin)/(1+(I/IC50)S))+bmin(Iは、結合阻害剤の添加濃度であり、IC50は、最大半量の結合での阻害剤の濃度であり、Sは、傾き係数である)によって求めた。Microbeta装置は、平均cpm(カウント毎分)値/分をもたらし、検出器同士間の個々の変動を補正し、したがって補正されたcpm値をもたらす。
【0296】
結合アッセイ2:エストロゲン受容体フィルター結合アッセイ
ヒトエストロゲン受容体β(hERβ−LBD)のリガンド結合ドメインは、結合リガンドおよび遊離リガンドのフィルター分離を伴った競合結合アッセイにおいて使用される。このアッセイは、β粒子放射トレーサーとしてのトリチウム標識したエストラジオール(H−E2)、および組換え発現されたヒトエストロゲンβ受容体結合ドメインを利用する。ヒトERβ(hERβ−LBD、pET−N−AT #1、aa 255−530)タンパク質の結合ドメインは、50μMのビオチンを補充した2×LB培地中、22℃で、大腸菌(Escherichia coli)((BL21、(DE3)、pBirA))において産生される。3時間のイソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシド誘導(0.55mM)の後、細胞を7300×gで15分間遠心することによって採取し、細胞ペレットを−20℃で凍結して貯蔵する。hERβ−LBDの抽出は、50mLの抽出緩衝液(50mMのトリス、pH8.0、100mMのKCl、4mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、4mMのジチオトレイトール、および0.1mMのフッ化フェニルメタンスルホニル(TCEP))中に懸濁した、5gの細胞を使用して実施する。細胞懸濁液を、マイクロフルイダイザーM−110L(Microfluidics)に2回かけ、15,000×gで60分間遠心する。上澄みをアリコートし、−70℃で貯蔵する。エストロゲン受容体抽出物を、アッセイ緩衝液(18mMのKHPO、2mMのKHPO、20mMのNaMoO、1mMのEDTA、1mMのTCEP、pH8.0)で、1:400に希釈する。試験化合物を、2μMから10pMの様々な濃度にわたって評価する。試験化合物原液は、アッセイでの試験に対して望まれる最終濃度の51倍で、100%のジメチルスルホキシド(DMSO)で作製されるべきである。96ウェルアッセイプレートのウェル中のDMSOの最終画分は、2%になる。100μlのH−E2をアッセイプレートに加え、その後に4μlの試験化合物のアリコート、および100μlの希釈した受容体抽出物を加える。アッセイプレートを+4℃で一晩貯蔵する。受容体結合トレーサーおよび遊離トレーサーを、洗浄緩衝液(18mMのKHPO、2mMのKHPO、0.5mMのEDTA)を用いて、細胞ハーベスター(TOMTECMACH3、Tomtec)上のガラス繊維フィルター(FILTERMAT B、PerkinElmer)によって分離する。フィルターを60℃で1時間乾燥させ、次いでシンチレーティングワックス(MELTILEX、PerkinElmer)を用いて加熱することによって合わせた後、プレートβカウンター(Wallac Microbeta Trilux1450−028、PerkinElmer)で測定する。Trilux−計測器は、平均の1分当たりのカウント(cpm)を生成し、検出器同士間の個々の変動を補正し、したがって補正されたcpm値(ccpm)を生成する。S字結合曲線上の最大結合と最小結合の間の中間点として定義されるIC50値は、4パラメータロジスティックモデル;b=((bmax−bmin)/(1+(I/IC50)S))+bmin(Iは、結合阻害剤の添加濃度であり、IC50は、最大半量の結合での阻害剤の濃度であり、Sは、傾き係数である)を有する、XLfitソフトウェアバージョン2.0以降(IDBS)を用いて計算する。
【0297】
トランス活性化アッセイ1:pERE−ALPおよびヒトエストロゲン受容体αを安定にトランスフェクトされたヒト胚腎臓293細胞におけるトランス活性化アッセイ
発現ベクターpMThERαは、リーダーが欠失した野生型ヒトエストロゲン受容体αのインサートを含有する。pERE−ALPレポーターコンストラクトは、胎盤アルカリホスファターゼ(ALP)およびビテロゲニンエストロゲン応答要素(ERE)の分泌型についての遺伝子を含有する。ヒト胚腎臓293細胞を2ステップでトランスフェクトする。第1に、選択のために、pERE−ALPレポーター遺伝子コンストラクトおよびpSV2−Neoをトランスフェクトされた安定なクローンミックス(clone mix)を作る。第2に、選択のために安定なクローンミックスにpMThERαおよびpKSV−Hyg耐性ベクターをトランスフェクトする。すべてのトランスフェクションは、供給者の勧告に従って、Lipofectamine(Invitrogen)を使用して実施する。pERE−ALPおよびpMThERαの両方を有する選択されたクローンを、トランス活性化アッセイに使用する。
【0298】
細胞を、10%のデキストランコート木炭処理(DCC)ウシ胎児血清(FBS)、2mMのL−グルタミン、および50μg/mlのゲンタマイシンを含む、Ham’s F12 Coon改変(フェノールレッドを含まない)中で、1ウェル当たり12500細胞で384ウェルプレート中に播種する。24時間のインキュベーション(37℃、5%のCO)の後、播種培地を処分し、1.5%DCC−FCS、2mMのL−グルタミンを含み、100U/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシンを補充した20μlのHam’s F12 Coon改変(フェノールレッドを含まない)と置換する。選択した化合物を、3.3pMから33μMの範囲の12の濃度でウェルに加える。この化合物を、100%のジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させ、アッセイにおけるDMSOの最終濃度は0.1%である。72時間のインキュベーション(37℃、5%のCO)の後、化学発光アッセイによってALP活性について培地をアッセイする;細胞培地の10μlのアリコートを、100μlのアッセイ緩衝液(0.1Mのジエタノールアミン、1mMのMgCl)、および0.5mMの二ナトリウム3−(4−メトキシスピロ 1,2−ジオキセタン−3,2’−(5’−クロロ)−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−イル)フェニルホスフェート(CSPD)(Tropix、Applied Biosystems)と混合し、37℃で20分間、および室温で15分間インキュベートした後、Wallac Microbeta Trilux 1450−028(PerkinElmer)で化学発光シグナル(1ウェル当たり1秒)を測定する。最大半量の有効濃度(EC50)を、XLfitソフトウェアバージョン2.0(IDBS)またはそれ以降における4パラメータロジスティックモデルを用いて濃度−応答データにフィットした曲線から計算する。
【0299】
トランス活性化アッセイ2:pERE2−ALPおよびヒトエストロゲン受容体βを安定にトランスフェクトしたヒト胚腎臓293細胞におけるトランス活性化アッセイ
レポーターベクターpERE2−ALPおよびヒトエストロゲン受容体β(hERβ530)を発現する、安定なHEK293細胞系(CRL−1573;American Type Culture Collection)の生成が記載されている(Mol Pharmacol 1998、54、105〜112;Endocrinology 2002、143、1558〜1561)。
【0300】
細胞を、10%デキストランコート木炭処理(DCC)ウシ胎児血清(FBS)、2mMのL−グルタミン、および50μg/mlのゲンタマイシンを含む、Ham’s F12 Coon改変(フェノールレッドを含まない)中で、1ウェル当たり12500細胞で384ウェルプレート中に播種する。24時間のインキュベーション(37℃、5%のCO2)の後、播種培地を処分し、1.5%DCC−FCS、2mMのL−グルタミンを含み、100U/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシンを補充した20μlのHam’s F12 Coon改変(フェノールレッドを含まない)と置換する。選択した化合物を、3.3pMから33μMの範囲の12の濃度でウェルに加える。この化合物を、100%のジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させ、アッセイにおけるDMSOの最終濃度は0.1%であった。72時間のインキュベーション(37℃、5%のCO2)の後、化学発光アッセイによってALP活性について培地をアッセイする;調整培地の10μlのアリコートを、100μlのアッセイ緩衝液(0.1Mのジエタノールアミン、1mMのMgCl2)、および0.5mMの二ナトリウム3−(4−メトキシスピロ 1,2−ジオキセタン−3,2’−(5’−クロロ)−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−イル)フェニルホスフェート(CSPD)(Tropix、Applied Biosystems)と混合し、37℃で20分間、および室温で15分間インキュベートした後、Wallac Microbeta Trilux1450−028(PerkinElmer)で化学発光シグナル(1ウェル当たり1秒)を測定する。LCPSにおいて発現されるALP活性は、細胞によって発現されるALPのレベルに直接比例する。試験化合物の最大半量の有効濃度(EC50)を、XLfitソフトウェアバージョン2.0(IDBS)またはそれ以降における4パラメータロジスティックモデルを用いて濃度−応答データにフィットした曲線から計算する。
【0301】
実施例1〜271の化合物は、以下のうちの1つまたは複数を示す:
(i)結合アッセイ1における1〜10,000nMのIC50の範囲でのエストロゲン受容体α−サブタイプに対する結合親和性;
(ii)結合アッセイ1における1〜10,000nMのIC50の範囲でのエストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性;
(iii)結合アッセイ2における1〜10,000nMのIC50の範囲でのエストロゲン受容体α−サブタイプに対する結合親和性;
(iv)結合アッセイ2における1〜10,000nMのIC50の範囲でのエストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性;
(v)トランス活性化アッセイ1における、エストロゲン受容体α−サブタイプでの1〜10,000nMのEC50の範囲の効力;
(vi)トランス活性化アッセイ2における、エストロゲン受容体β−サブタイプでの1〜10,000nMのEC50の範囲の効力。
【0302】
本発明の好ましい実施例の化合物は、上記に示したIC50の範囲内で、より低い濃度で、エストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性を示すものである。例えば、実施例1、2、4〜6、11、23、39、42、43、46、49〜51、53、54、63、64、68、70、83、86、87、95、100、101、107、110、125、126、128、129、132〜141、143、144、146、147、158、163、188、191、194、212〜217、219〜221、223、224、235、243の化合物は、結合アッセイ1において、1〜200nMのIC50の範囲で、エストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性を示す。
【0303】
本発明の好ましい実施例の化合物は、結合アッセイ1において、エストロゲン受容体α−サブタイプよりもエストロゲン受容体β−サブタイプに対して選択的であるものである。例えば、実施例2、4、5、11、23、43、51、53、68、70、39、95、133、134、143、146、188、191、213、215、221、224、235の化合物は、結合アッセイにおいて、50以上のエストロゲン受容体β−サブタイプに対する選択性を示す。
【0304】
本発明の好ましい実施例の化合物は、上記に示したEC50の範囲内で、より低い濃度で、エストロゲン受容体β−サブタイプでの効力を示すものである。例えば、実施例11、14、39、41、42、47、68、163、176、187、188、191、194、220、221、223、235〜238、255、266、268、269、271の化合物は、トランス活性化アッセイ2において、エストロゲン受容体β−サブタイプで、1〜50nMのEC50の範囲の効力を示す。
【0305】
本発明の好ましい実施例の化合物は、トランス活性化アッセイ1および2において、エストロゲン受容体α−サブタイプよりもエストロゲン受容体β−サブタイプに対して選択的であるものである。例えば、実施例11、14、41、42、44、221、235〜238、241、255、260、268、271の化合物は、トランス活性化アッセイにおいて、50以上のエストロゲン受容体β−サブタイプに対する選択性を示す。
【0306】
本発明の特に好ましい実施例の化合物は、上記に示したIC50の範囲内、より低い濃度での、エストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性、および上記に示したEC50の範囲内、より低い濃度での、エストロゲン受容体β−サブタイプでの効力の両方を示すものである。例えば、実施例11、39、42、68、163、188、191、194、220、221、223、235の化合物は、結合アッセイ1において、1〜200nMのIC50の範囲のエストロゲン受容体β−サブタイプに対する結合親和性、およびトランス活性化アッセイ2において、エストロゲン受容体β−サブタイプでの1〜50nMのEC50の範囲の効力を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物またはそのエステル、アミド、もしくはカルバメートの塩、およびそのエステル、アミド、カルバメート、もしくは塩の溶媒和物を含めた、医薬として許容可能なそのエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩
【化1】

(I)
[式中、Rは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、ハロC2〜6アルケニル、ジハロC2〜6アルケニル、トリハロC2〜6アルケニル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR、N(R、N(OH)、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、−C(O)NH−OH、−C(NH)=N−OH、−C(COH)=N−OH、−C(NH)=NH、−C(NHC1〜4アルキル)=NH、−C(O−C1〜4アルキル)=NH、−C(NH)=N−NH、−NH−C(NH)=NH、−NH−C(O)NH、−N=C(−NH−CHCH−NH−)、−S−CN、−S−C(NH)=NH、−S−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、−CH(OH)COH、−C(O)COH、SOH、CHSOH、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、トリハロC1〜6アルキル、シアノC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、フェニル、ベンジル、および5〜10員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニル、ベンジルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、1〜3個の置換基で置換されていることができ、それぞれの置換基は、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から選択され、ただし、RおよびRのうちの一方がハロゲンを表す場合、他方はハロゲン以外の基を表さなければならず、
、R、RおよびRのそれぞれは、水素、OR、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、ジハロC1〜6アルキル、およびトリハロC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
それぞれのRは、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜10アリール、およびC6〜10アリールC1〜6アルキルからなる群から独立に選択され、それぞれは1〜3個のハロゲン原子で場合により置換されており、
ただし、式(I)の化合物は、
4−[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−インドール−1−イル]−フェノール;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−プロプ−1−イニル−1H−インドール−3−カルボン酸アミド;または
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1H−インドール−3−カルボン酸
ではない]。
【請求項2】
それぞれのRが、水素、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
それぞれのRが水素またはC1〜4アルキルを独立に表す、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
それぞれのRが水素およびC1〜4アルキルからなる群から独立に選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC2〜4アルケニル、ジハロC2〜4アルケニル、トリハロC2〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、OR、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、−C(O)C1〜4アルキル、およびOR(Rは、水素またはC1〜4アルキルを表す)から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、ハロゲン、OR、N(R、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC2〜4アルケニル、ジハロC2〜4アルケニル、トリハロC2〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、OR、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、−C(O)C1〜4アルキル、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリル基は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、−C(O)C1〜4アルキル、およびORから選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
、R、R、およびRのそれぞれが、水素、OR、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から独立に選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
、R、R、およびRのそれぞれが、水素、OH、ハロゲン、シアノ、メチル、またはトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
が、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC2〜4アルケニル、ジハロC2〜4アルケニル、トリハロC2〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、上記のように非置換であるか、OR、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができ、
が、ハロゲン、OR、N(R、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、トリハロC1〜4アルキル、ハロC1〜4アルケニル、ジハロC1〜4アルケニル、トリハロC1〜4アルケニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、OR、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができ、
、R、R、およびRのそれぞれが、水素、OR、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、
それぞれのRが、水素、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群から独立に選択され、
それぞれのRが、水素およびC1〜4アルキルからなる群から独立に選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が、OR、N(R、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、フェニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記フェニルまたはヘテロシクリル基は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、−C(O)C1〜4アルキル、およびORから選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができ、
それぞれのRが水素またはC1〜4アルキルを独立に表し、
それぞれのRが水素およびC1〜4アルキルからなる群から独立に選択される、
請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
が、1〜3個のハロゲンで場合により置換された−C(O)C1〜4アルキル、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリル基は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、−C(O)C1〜4アルキル、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、ハロC1〜4アルキル、ジハロC1〜4アルキル、およびトリハロC1〜4アルキル、およびOR(Rは水素またはC1〜4アルキルを表す)からなる群から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、請求項11または請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、−C(O)CH、−C(NH)=N−OH、−COH、−CH−COH、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、および5〜6員のヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリル基は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、C1〜4アルキル、−C(O)C1〜4アルキル、およびOR(Rは水素またはC1〜4アルキルを表す)から選択される、1〜3個の置換基で置換されていることができる、請求項11から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
、R、R、およびRのそれぞれが、水素、OH、ハロゲン、シアノ、メチル、またはトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される、請求項11から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
が5〜6員のヘテロシクリル基であり、前記ヘテロシクリル基は、ハロゲン、シアノ、およびC1〜4アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されており、
が、−C(O)CH、−C(NH)=N−OH、−COH、および−CH−COHからなる群から選択され、
、R、R、およびRのそれぞれが、水素およびハロゲンからなる群から独立に選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
が5員のヘテロシクリル基であり、前記ヘテロシクリル基は、メチルおよびエチルから独立に選択される2個の置換基で置換されており、
が−C(NH)=N−OHであり、
、R、R、およびRのそれぞれが、水素およびハロゲンからなる群から独立に選択される、
請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
以下の化合物:
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3−シアノ−フラン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ジメチルアミノ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−イソプロピル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−アセチル−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−イル]−エタノン;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−イル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル;
4−[3−アミノ−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−インドール−1−イル]−フェノール;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボヒドラゾンアミド;
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、メチルエステル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、ヒドロキシアミド;
4−[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−3−メタンスルホニル−インドール−1−イル]−フェノール;
1−[2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−エタノン;
4−(3−ブロモ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール;
2−ブロモ−5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−2−(4−フルオロフェノキシ)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−ニトロ−1H−インドール−1−イル)フェノール;
4−(3−(ジヒドロキシアミノ)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール;
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)メタンスルホンアミド;
1−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)尿素;
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−チオシアナト−1H−インドール−1−イル)フェノール;
(E)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル N’−ヒドロキシカルバムイミドチオエート;
4−(3−ベンジル−2−フェニル−1H−インドール−1−イル)フェノール;
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド;
(Z)−2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド;
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)−2−ヒドロキシアセトアミド;
2−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)アセトアミド;
2−((Z)−ブト−1−エニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−アリル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−2−(5−エチル−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
4−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−フェニル−1H−インドール−1−イル)フェノール;
4−(3−クロロ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3−シアノ−チオフェン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((E)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピリジン−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−イソプロピルアミノ−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−エチルアミノ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブチルアミノ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピペリジン−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−モルホリン−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ジエチルアミノ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−エチニル−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ビニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−2,3−ジカルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−プロプ−1−イニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピリジン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−アリル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(ブチル−メチル−アミノ)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−1−メチル−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−イミダゾール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピラゾール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(5−メチル−イミダゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(5−メチル−ピラゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−ピラゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メトキシ−チアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チアゾール−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−ブト−2−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−((E)−ブト−1−エニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(5−アセチル−チオフェン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(4−シアノ−チオフェン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−アセチル−ピロール−1−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−エチル−ピロール−1−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−シアノ−ピロール−1−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−シアノ−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−シアノ−フラン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピリジン−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピリジン−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピリジン−4−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ジメチルアミノ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((E)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ビニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−アセチル−ピロール−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−プロプ−1−イニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−アセチル−ピロール−1−イル)−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピラゾール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピラゾール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2,5−ジメチル−ピロール−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−エチル−ピロール−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−シアノ−ピロール−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−エチル−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(2−シアノ−ピロール−1−イル)−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−メチルブト−2−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−イル]−アセトニトリル;
[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−イル]−酢酸;
2−[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−イル]−アセトアミド;
4−(3−イソプロペニル−2−フェニル−インドール−1−イル)−フェノール;
4−[3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−2−フェニル−インドール−1−イル]−フェノール;
4−(2−フェニル−3−チアゾール−4−イル−インドール−1−イル)−フェノール;
4−(2−フェニル−3−プロプ−1−イニル−インドール−1−イル)−フェノール;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((E)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−1−メチル−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
4−(2−フェニル−3−ピラゾール−1−イル−インドール−1−イル)−フェノール;
4−(3−イミダゾール−1−イル−2−フェニル−インドール−1−イル)−フェノール;
4−[3−(5−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−インドール−1−イル]−フェノール;
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−3,3,3−トリフルオロ−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−2−ブロモ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸;ヒドロキシアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボン酸、アミド;
[1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−イル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−N−メチル−1H−インドール−3−カルボキサミジン;
メチル2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルビミデート;
N−((2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−イル)(イミノ)メチル)アセトアミド;
2−(5−エチル−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
(Z)−2−(2−エチル−1H−ピロール−1−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−メチル−1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−メチル−1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
4−(3−クロロ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−1−イル)フェノール;
(Z)−2−((Z)−ブト−2−エン−2−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−メチルチオフェン−3−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェノキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((E)−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−アリル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−((Z)−1−メチル−プロペニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−3−イル−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−チオフェン−2−イル−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸;
1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボン酸;
2,7−ジブロモ−1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−ブロモ−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−フェニル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−ピロール−1−イル−1H−インドール−3−カルボニトリル;
5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2−メチル−プロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−4−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−5−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
4−クロロ−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−4,5−ジフルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(4−シアノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−フルオロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
2−ブロモ−7−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−7−フルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−4,7−ジフルオロ−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−4,7−ジフルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
(Z)−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−4−フルオロ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−4−フルオロ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フルオロ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−4−フルオロ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−4−フルオロ−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
メチル2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルビミデート;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
(Z)−1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;
(Z)−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
(Z)−1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N’−ヒドロキシ−2−(2−メチル−1H−ピロール−1−イル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
1−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−1H−インドール−3−カルボキサミド;および
(Z)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−6−フルオロ−N’−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−3−カルボキシミドアミド;
のうちのいずれか1つ、またはそのエステル、アミド、もしくはカルバメートの塩、およびそのエステル、アミド、カルバメート、もしくは塩の溶媒和物を含めた、医薬として許容可能なそのエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
医薬として許容可能な担体と一緒に、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項20】
薬物として使用するための、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態の治療または予防において使用するための、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態の治療または予防用薬物の製造のための、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項23】
哺乳動物におけるエストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害を治療または予防するための方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物、または請求項19に記載の組成物を投与するステップを含む方法。
【請求項24】
エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態の診断用診断薬としての、標識された形態での、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物の使用、またはエストロゲン受容体のリガンドの同定方法における参照化合物としての、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物、もしくはそのような化合物の標識された形態の使用。
【請求項25】
前記エストロゲン受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態が、骨減少、骨折、骨粗鬆症、軟骨変性、子宮内膜症、子宮筋腫疾患、のぼせ、LDLコレステロールレベル上昇、心血管疾患、認知機能障害、年齢関連性軽度認知障害、脳変性障害、再狭窄、女性化乳房、血管平滑筋細胞増殖、肥満、失禁、不安、抑うつ、閉経期うつ病、産後抑うつ、月経前症候群、躁うつ病、認知症、強迫的行動、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、睡眠障害、被刺激性、衝動性、アンガーマネジメント、聴覚障害、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、脳卒中、自己免疫疾患、炎症、IBD、IBS、性機能障害、高血圧、網膜変性症、肺癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、前立腺癌、および胆管癌から選択される、請求項21に記載の化合物、請求項23に記載の方法、または請求項22もしくは請求項24に記載の使用。

【公表番号】特表2011−516602(P2011−516602A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504464(P2011−504464)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054521
【国際公開番号】WO2009/127686
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(500561610)カロ バイオ アクチェブラーグ (17)
【Fターム(参考)】