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油脂固化剤
説明

油脂固化剤

【課題】本発明は、少量の添加で油脂を増粘、ゲル化することが可能であり、油脂の分離を長期間抑えることができる油脂固化剤及び油脂固化剤を含有する油脂を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリグリセリンの平均重合度が20〜40量体であり、構成脂肪酸は、全構成脂肪酸の内60%以上がベヘン酸であり、且つ(A)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸を少なくとも1種類以上、(B)炭素数8〜14の直鎖飽和脂肪酸、炭素数18〜22の分岐脂肪酸及び炭素数18〜22の不飽和脂肪酸からなる群より選ばれた少なくとも1種類以上を含み、(A):(B)のモル比が、0.91:0.09〜0.99:0.01であり、且つエステル化率が70%以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする油脂固化剤を用いることにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリグリセリン脂肪酸エステルからなる油脂用固化剤及び油脂固化剤を含有する油脂、さらには、それらを含有する化粧料または食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液状の化粧品油剤を増粘、ゲル化させる技術としては、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加する方法が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、そのゲル強度は十分ではなく、油剤を増粘、ゲル化させるには添加量の増加をしなければならない。
その結果、油剤を含む化粧料を塗り広げたときに伸びが悪いといった使用性等の点で問題が生じてくる。また、油脂の分離を長期間抑えることができないために化粧料の調製には不向きである。
一方、食品分野における液状油脂をゲル化させる技術としては、油脂を水素添加する方法が一般的に知られている。しかしながら、油脂中の不飽和脂肪酸が飽和脂肪酸となりそれにともない融点が高くなるため、使用しづらく、食用に供した場合口解けが悪くなる等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−280329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、油脂に対し容易に溶解し、少量の添加で油脂を増粘、ゲル化することが可能であり、長期間油脂の分離を抑えることができる油脂固化剤及び油脂固化剤を含有する油脂、さらにはそれらを含有する化粧料または食品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、次に示す特定の組成を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを化粧品油剤や液状油脂に少量添加することで増粘、ゲル化できることを見出し、本発明の完成に至ったものである。特定の組成のポリグリセリン脂肪酸エステルとは、炭素数16以上の直鎖飽和脂肪酸を主構成成分とし、炭素数8〜14の直鎖脂肪酸、炭素数18〜22の分岐脂肪酸及び炭素数18〜22の不飽和脂肪酸からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を混合した脂肪酸と、20〜40量体のポリグリセリンとをエステル化させたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の油脂固化剤は、油剤に対し容易に溶解し、少量の添加で油剤を増粘、ゲル化することが可能であり、油脂の分離を長期間抑えることが可能となる。本発明を配合した化粧料は、伸びがよく、塗布後のべたつきも少ない化粧料である。また、本発明を添加した食品は、食感がよく、保型性に優れ、油浮きがない。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
本願発明に用いるポリグリセリン脂肪酸エステルは、その構成成分として、脂肪酸、ポリグリセリンが挙げられる。
ここで、脂肪酸は(A)炭素数16以上の直鎖飽和脂肪酸を主構成成分とし、(B)炭素数8〜14の直鎖脂肪酸、炭素数18〜22の分岐脂肪酸及び炭素数18〜22の不飽和脂肪酸からなる群より選ばれた少なくとも1種以上を混合した場合に高いゲル強度が得られる。
脂肪酸(A)にはパルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸が挙げられる。特に好ましくはベヘン酸であり、ベヘン酸が全構成脂肪酸の60%以上である場合、ゲル強度が高く、油脂の分離を長期間抑えることが可能となる。
脂肪酸(B)にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エルカ酸、イソステアリン酸等が挙げられるが、脂肪酸(B)の範囲であれば、特に限定するものではない。これらの群より選ばれた少なくとも1種以上が用いられる。
【0008】
本発明品の構成脂肪酸は、(A):(B)のモル比が0.91:0.09〜0.99:0.01のとき、高いゲル強度で油脂をゲル化でき、油脂の分離を長期間抑えることが可能となる。(A):(B)のモル比の(A)の部分が0.91未満の場合、ゲル強度は低下し、油脂の分離を長期間抑えることができない。
また、(A):(B)のモル比の(A)の部分が0.99をこえると、ゲル強度は低下するため、十分なゲル強度を得るためにはゲル化剤の添加量が多くなってしまい、塗り広げたときの伸びが悪くなるといった使用性等の点で問題が生じてくる。
【0009】
ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成成分であるポリグリセリンには水酸基価から算出した平均重合度が20から40量体のものが用いられる。
20量体よりも平均重合度が低いポリグリセリンを用いた場合、十分なゲル強度は得られない。また、油脂の分離を長期間抑えることができない。
また、ポリグリセリンの重合度が40量体より高いものは油剤への溶解性が低いため好ましくない。
ここで言うポリグリセリンの平均重合度とは、末端基分析法による水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度である。
詳しくは、(式1)、(式2)及び(式3)から算出した平均重合度である。

(式1) 平均重合度=(112.2×10−18×水酸基価)/(74×水酸基価−56.1×10
(式2) 水酸基価=(a−b)×28.05/試料の採取量(g)+酸価
a:空試験における0.5mol/Lエタノール製水酸化カリウム溶液の消費量(ml)
b:本試験における0.5mol/Lエタノール製水酸化カリウム溶液の消費量(ml)
(式3) 酸価=0.1mol/Lエタノール製水酸化カリウム溶液の消費量(ml)×5.611/試料の採取量(g)
上記(式1)中の水酸基価及び(式2)中の酸価は日本食品添加物協会「第8版 食品添加物公定書」の油脂類試験法に準じて算出される値である。
【0010】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は、70%以上のときゲル強度が高くなる。より好ましくは90%以上が良い。
ここで言うエステル化率とは、末端基分析法による水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)、このポリグリセリンが有する水酸基数(n+2)、ポリグリセリンに付加している脂肪酸のモル数(M)としたとき下記の式で算出される値である。

エステル化率(%)=(M/(n+2))×100
【0011】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの融点は、特に限定するものではないが、ゲル強度及び油脂の分離を長期間抑えるという点から、好ましくは融点が60.0〜75.0℃のものが良い。
ここで言う融点とは、社団法人日本油化学会編「日本油化学会制定 基準油脂分析試験法(I)1996年度版」の融点(上昇融点)に準じて測定された値である。
【0012】
本発明品(油脂固化剤)の製造は、上記の各成分を上記条件を満たす組成で仕込み、水酸化ナトリウム等の触媒を加え、常圧もしくは減圧下においてエステル化反応を行うことで製造することが可能である。
【0013】
本発明の油脂固化剤により増粘又はゲル化される油脂や油剤としては、化粧品原料や食品原料として使用される油剤の範疇であれば特に限定されるものではない。例えば油脂としてはアボガド油、アマニン油、アルモンド油、オリブ油、オレンジラフィー油、カカオ脂、カロット油、キューカンバー油、牛脂、ククイナッツ油、グレープシード油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シア脂、ダイズ油、タートル油、チョウジ油、茶油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、パーシック油、ハトムギ油、パーム油、パーム核油、ピーナッツ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、メドウフォーム油、綿実油、ヤシ油、ローズヒップ油、ナタネ油、乳脂、ハトムギ油、ホホバ油、ラベンダー油、卵黄油、ラノリン、ローズマリー油等、ロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ミツロウ、モンタンロウ、ライスワックス、ラノリンワックス等、炭化水素油類としてはイソドデカン、スクワラン、セレシン、パラフィン、プリスタン、流動パラフィン、流動イソパラフィンワセリン等、脂肪酸類としてはアラキドン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、エルカ酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、ステアリン酸、セバシン酸、パーム核脂肪酸、パルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸等、高級アルコール類としてはイソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、オクチルアルコール、キミルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、デシルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、ヘキシルデカノール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、ラノリンアルコール等、シリコーン油類としてはジメチコン、ジフェニルジメチコン、シクロペンタシロキサン、トリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、エステル油類としてはアジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アボカド油脂肪酸エチル、安息香酸アルキル、イソステアリルグリセリル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸コレステリル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸トリデシル、イソパルミチン酸オクチル、イソペラルゴン酸オクチル、エチルヘキサン酸セチル、エルカ酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸セトステアリル、エチレングリコール脂肪酸エステル、エルカ酸オクチルドデシル、オクタン酸アルキル(C14,C16,C18)、オクタン酸イソセチル、オクタン酸セテアリル、オクタン酸ステアリル、オクタン酸セチル、オクタン酸イソステアリル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸フィトステリル、カプリン酸セチル、カプリル酸セチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル、酢酸ラノリン、ジイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジペラルゴン酸プロピレングリコール、ステアリン酸ヘキシルデシル、炭酸ジアルキル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオレイン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリオクタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ノナイソステアリン酸デカグリセリル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソセチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸イソステアリル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、リノール酸トコフェロール、リシノール酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル等、シリコーン類としてはアミノプロピルジメチコン、アルキルメチコン、アルコキシ変性ポリシロキサン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ステアロキシメチコン/ジメチコン)コポリマー、(ジメチルシロキサン/メチルセチルオキシシロキサン)コポリマー、ステアリルジメチコン、セチルジメチコンシリコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、フェニルトリメチコン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体等、精油等が例示できる。
【0014】
本発明の油脂固化剤、油脂固化剤を含有する油脂及びその油脂を含有する化粧料の範疇は特に限定されるものではなく、メイクアップ化粧品や皮膚洗浄剤、スキンケア製品、毛髪化粧品など幅広く適用が可能である。例えば下地化粧料、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、スティックファンデーション、コンシーラー、ルースパウダー、プレストパウダー、チーク、口紅、リップグロス、リップライナー、リップクリーム、リップバーム、リップスティック、アイブロウペンシル、アイブロウパウダー、ペンシルアイライナー、リキッドアイライナー、マスカラ、マスカラ下地、まつげ美容液、アイシャドウ、ネイルカラー、ネイルケア化粧品、ネイルリムーバー、固形石鹸、洗顔フォーム、洗顔パウダー、クレンジングジェル、クレンジングクリーム、クレンジングオイル、ポイントメイク落とし、化粧水、乳液、ジェル・美容液、オイル、クリーム、マッサージクリーム、ハンドクリーム、ボディクリーム、パック、ピールオフパック、ふき取り・洗い流しパック、ゴマージュ、アイケア化粧品、リップケア化粧品、ボディ洗浄料、入浴剤、ボディミルク、ボディローション、ハンドミルク、ハンドローション等の皮膚化粧料、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアカラー、パーマ液等の毛髪化粧料が例示できる。
【0015】
また、本発明の油脂固化剤、油脂固化剤を含有する油脂及びその油脂を含有する食品の範疇は特に限定されるものではなく、調理用素材、加工食品、調理済食品等、幅広く適用が可能である。例えば業務用家庭用の揚げ油、炒め油、離型油、天板油、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、フラワーペースト、クリーム類、粉末油脂類、乳化油脂類といった油脂・加工油脂、即席麺、カップ麺、即席スープ・シチュー類といった即席食品、カレー、スープ・シチュー類、パスタソース、中華食品の素、どんぶりの素といったレトルト食品・缶詰類、高カロリー飲料、流動食、栄養バランス食、栄養補助食品、特定保健用食品といった機能食品、パン、マカロニ・スパゲティ等のパスタ類、ピザパイ、麺類、ケーキミックス、加工米飯、シリアルといった小麦粉・デンプン食品、キャラメル、キャンディ、チューインガム、チョコレート、クッキー・ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、ゼリー、プリンといった菓子・デザート、しょうゆ、みそ、ソース類といった基礎調味料、カレー・シチュー用ルー、たれ、ドレッシング、マヨネーズ風調味料、麺つゆ、鍋料理用つゆ、ラー油、マスタード、からし、わさび、おろししょうが、おろしにんにく、キムチの素、デミグラスソース、ホワイトソース、トマトソースといった複合調味料、乳、加工乳、ヨーグルト類、乳酸菌飲料、チーズ、アイスクリーム類、調整粉乳、クリーム類といった乳製品、水産缶詰、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、油漬け魚肉缶詰といった水産加工品、ピーナツバター、ジャム・マーマレード、チョコレートクリーム、メンマ加工品、ザーサイ加工品、ねりごま・ごまペーストといった農産加工品、畜肉ハム・ソーセージ、畜産缶詰、ペースト類、ハンバーグ、ミートボール、味付け畜肉缶詰といった畜産加工品、冷凍食品、冷蔵食品、パック入りや店頭販売用惣菜といった調理済み・半調理済み食品の他、愛玩動物用ペットフード、家畜用飼料が例示できる。
【0016】
また、本発明の油脂固化剤または油脂固化剤を含有する油脂、それらを含有する化粧料もしくは食品に配合できる原料としては、特に限定されるものではなく上記の油脂や油剤の他に、以下のようなものが例示できる。
例えば、アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホメチルエステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシルイセチオン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等、カチオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等、両性界面活性剤としては、アルキルアミノ酸塩、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミノスルホベタイン等、ノニオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリコシド、アルキルアルカノールアミド、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等、食品用乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、酵素分解レシチン等、炭化水素類としては、例えば、オゾケライト、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス等、多価アルコール類としては、エリスリトール、キシリトール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ソルビット、トレハロース、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリセリン、ポリプロピレン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリグリセリン、マルチトール、マンニトール等、増粘・被膜形成剤類としては、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸アミド・スチレン共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、アラビアガム、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、エチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カラギーナン、カラヤガム、カルボキシメチルセルローススナトリウム、カンテン、キサンタンガム、グアーガム、クインスシードガム、クロトン酸・酢酸ビニル・ネオデカン酸ビニル共重合体、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、ジェランガム、シクロデキストリン、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、セルロース誘導体、タマリンドガム、デキストリン脂肪酸エステル、デンプン類、デンプンリン酸Na、トラガントガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ペクチン、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アルキル、メタクリロイルエチルジメチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体、ローカストビーンガム、ロジン酸ペンタエリスリット等、オイルゲル化剤としてはデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等、ムコ多糖類としては、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等、フッ素化合物としてはトリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケ酸、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロエチルPEGリン酸、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロヒドロキシエチル等、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン等のシリコーン被膜形成剤、有色無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等、白色体質粉体としては、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等、有機高分子樹脂粉末としては、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂等、有機低分子性粉体としては、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等、天然有機粉体としては、でんぷん、シルク粉末、セルロース粉末等、有機顔料粉体としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色226号、赤色228号、青色404号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等、金属粉体としてアルミニウム粉、金粉、銀粉等、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素、酸化チタン被覆ガラス末等の複合粉体、光揮性粉体としては、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末のラメ剤、レシチン誘導体類としては水素添加大豆リン脂質、水酸化大豆リン脂質等、アルコール類としては安息香酸塩、感光素、パラベン類、フェノキシエタノール、サリチル酸、ソルビン酸、イソプロピルメチルフェノール等の防腐剤類、エタノール、イソプロピルアルコール等、その他、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、アスコルビン酸塩誘導体等の美白剤、紫外線吸収剤類、糖類、エーテル及びケトン類、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホフホン酸塩、ポリリン酸塩、グルコン酸等のキレート剤類、アミノ酸類、ビタミン類、pH調整剤、グリチルリチン酸誘導体類、植物エキス類、香料、精油等を挙げられる。
【0017】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではない。
【実施例】
【0018】
実施例1
平均重合度が20のポリグリセリン128.8gとベヘン酸548.4g、カプリル酸22.8gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率91%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品1)643.5gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.91:0.09)
【0019】
実施例2
平均重合度が20のポリグリセリン128.8gとベヘン酸542.6g、カプリン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率93%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品2)639.3gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.91:0.09)
【0020】
実施例3
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸544.0g、ラウリン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率94%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品3)644.6gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.92:0.08)
【0021】
実施例4
平均重合度が20のポリグリセリン128.1gとベヘン酸543.3g、ミリスチン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率92%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品4)647.3gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.93:0.07)
【0022】
実施例5
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸544.0g、オレイン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率92%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品5)646.7gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.94:0.06)
【0023】
実施例6
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸544.0g、イソステアリン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率92%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品6)649.9gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.94:0.06)
【0024】
実施例7
平均重合度が40のポリグリセリン128.8gとベヘン酸542.6g、ラウリン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率96%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品7)636.9gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.92:0.08)
【0025】
実施例8
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸568.6g、ラウリン酸4.0gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率91%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品8)639.7gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は0.99:0.01)
【0026】
実施例9
平均重合度が20のポリグリセリン133.7gとベヘン酸402.1g、ステアリン酸135.9g、ラウリン酸28.3gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率91%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品9)642.7gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は0.92:0.08)
【0027】
実施例10
平均重合度が20のポリグリセリン161.0gとベヘン酸512.1g、ラウリン酸27.0gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率70%のポリグリセリン脂肪酸エステル(本発明品10)640.2gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は0.92:0.08)
【0028】
比較例1
平均重合度が10のポリグリセリン119.7gとベヘン酸551.3g、ラウリン酸29.0gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率94%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品1)645.8gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.92:0.08)
【0029】
比較例2
平均重合度が20のポリグリセリン170.8gとベヘン酸502.7g、ラウリン酸26.5gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率65%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品2)643.9gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.92:0.08)
【0030】
比較例3
平均重合度が20のポリグリセリン125.3gとベヘン酸574.7gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率94%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品3)649.3gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、1:0)
【0031】
比較例4
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸544.0g、パルミチン酸28.6gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率93%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品4)653.7gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、1:0)
【0032】
比較例5
平均重合度が20のポリグリセリン136.5gとベヘン酸366.3g、ステアリン酸112.7g、ラウリン酸84.5gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率93%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品5)645.6gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は、0.78:0.22)
【0033】
比較例6
平均重合度が20のポリグリセリン127.4gとベヘン酸538.2g、ラウリン酸34.4gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率94%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品6)642.5gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は0.90:0.10)
【0034】
比較例7
平均重合度が20のポリグリセリン134.4gとベヘン酸367.6g、ステアリン酸169.7g、ラウリン酸28.3gを反応フラスコに入れ、水酸化ナトリウム0.14gを加えた後、260℃でエステル化反応することにより、エステル化率92%のポリグリセリン脂肪酸エステル(比較品7)641.6gを得た。(構成脂肪酸(A):(B)のモル比は0.92:0.08)
【0035】
試験例1
50mlのガラス瓶に本発明品1〜10及び比較品1〜7のいずれかを2.5gと、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、流動パラフィンの何れかの油剤を47.5g秤量し、80℃で加熱溶解後、20℃で2時間静置冷却し試料を調製した。
【0036】
得られた試料のゲル強度の測定及び、20℃のインキュベータ内で1ヶ月保存した後の状態変化を評価した。ゲル強度の測定には、(株)レオテック製のFUDOH RHEO METER RT−2002D−Dを用い、プランジャーには円柱形の直径12.7mmのものを用いた。
【0037】
また、得られた試料を20℃のインキュベータ内で1ヶ月保存した後の状態変化の評価も行い、以下の評価基準で評価した。
その結果を表1及び2に示す。
【0038】
試験例1で固化した油剤の20℃、1ヵ月後の状態変化の評価基準
◎:固化状態を維持していた。
○:固化状態は維持しているが表面に油滴が見られた。
△:液状油の分離が見られた。
×:液状化していた。
【0039】
【表1】

【0040】
【表2】

【0041】
表1及び2の結果から明らかなように実施例1〜10で調製した本発明品1〜10(油脂固化剤)を添加し得られたゲルは、種々の油剤に対して高いゲル強度を示し、得られたゲルの20℃、1ヵ月後の状態も良好であった。
これに対し、比較例1〜7で調製した比較品1〜7を添加し得られたゲルでは、本発明品1〜10を添加し得られたゲルのようにゲル強度及び20℃、1ヶ月後のゲルの状態両方が良いものはなかった。
【0042】
試験例2
50mlのガラス瓶に本発明品1〜5、7〜10並びに比較品1〜7のいずれかを2.5gとナタネ油、サフラワー油、コーン油のいずれかの油剤を47.5g秤量した。それらを80℃で加熱溶解し、20℃で2時間静置することで試料を調製した。
【0043】
得られた試料のゲル強度の測定及び、20℃のインキュベータ内で1ヶ月保存した後の状態変化を評価した。ゲル強度の測定には、(株)レオテック製のFUDOH RHEO METER RT−2002D−Dを用い、プランジャーには円柱形の直径12.7mmのものを用いた。
【0044】
また、1ヶ月保存した後の状態変化の評価は、以下の評価基準で評価した。
その結果を表3及び4に示す。
【0045】
試験例2で固化した油剤の20℃、1ヵ月後の状態変化の評価基準
◎:固化状態を維持していた。
○:固化状態は維持しているが、表面に油滴が見られた。
△:液状油の分離が見られた。
×:液状化していた。
【0046】
【表3】

【0047】
【表4】

【0048】
表3及び4の結果から明らかなように本発明品1〜5、7〜10を添加し得られたゲルは、種々の植物油に対して高いゲル強度を示し、得られたゲルは20℃、1ヵ月後の状態も良好であった。
これに対し、比較品1〜7を添加し得られたゲルは、本発明品1〜5、7〜10を添加し得られたものよりもゲル強度が低く、20℃、1ヵ月後の状態も液状油の分離が見られるなど不良であった。
【0049】
試験例3
50mlのガラス瓶に本発明品1〜5、7〜10並びに比較品1〜7のいずれかを2.5gとナタネ油、サフラワー油、コーン油の何れかの油剤を47.5g秤量した。それらを80℃で加熱溶解し、撹拌しながら20℃まで冷却しゾル状態となった試料の粘度を測定した。
【0050】
粘度測定には東機産業(株)社製のBL型粘度計を用い、ローターNo.4、ローター回転数30rpm、30秒後の条件で測定した。
その結果を表5及び6に示す。
【0051】
【表5】

【0052】
【表6】

【0053】
表5及び6の結果から明らかなように本発明品1〜5、7〜10を添加し得られたゾルは、種々の植物油に対して高い増粘効果を示した。これに対し、比較品1〜7を添加し得られたゾルは、本発明品1〜5、7〜10を添加し得られたゾルよりも増粘効果が低かった。
【0054】
実施例11.エモリエントクリームの調製
本発明品3を用いてエモリエントクリームを調製した。
(A)
1.本発明品3 15.0g
2.流動パラフィン 99.0g
3.ラノリン 15.0g
4.セタノール 6.0g
5.自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 10.5g
6.モノステアリン酸ソルビタン 4.5g
(B)
7.グリセリン 9.0g
8.カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 15.0g
9.水酸化カリウム 0.6g
10.精製水 133.5g
(A)の成分1〜6を78℃、(B)の成分7〜10を75℃でそれぞれ加熱溶解し、(B)をホモミキサーにかけながら(A)を徐々に添加していき乳化させた。その後、30℃まで冷却し本発明品11(エモリエントクリーム)を得た。この本発明品11は手に取りやすく、塗布時の伸びも軽く、塗布後のべたつきも少なかった。
【0055】
比較例8
上記組成の本発明品3の代わりに比較品1を用い、同様の方法でエモリエントクリームを作成した。その使用感は手に取りにくく、塗布後にべたつくものであった。
【0056】
実施例12.口紅の調製
本発明品5を用いて口紅を調製した。
(A)
1.本発明品5 15.0g
2.キャンデリラロウ 15.0g
3.カルナウバロウ 12.0g
4.セレシン 9.0g
5.マイクロクリスタリンワックス 9.0g
6.ラノリン 30.0g
7.流動パラフィン 30.0g
8.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 120.0g
(B)
9.ヒマシ油 60.0g
10.赤色202号 適量
11.赤色226号 適量
12.黄色4号アルミニウムレーキ 適量
13.黒酸化鉄 適量
(B)の成分9〜13を混練し、ローラーミルで微粉砕した。(A)の成分1〜8を85℃で加熱溶解し、(B)のカラーペーストを加え、ディスパーミキサーで均一に分散し、脱泡後型に流し込み急冷して本発明品12(口紅)を得た。この本発明品12は塗布時の伸び、付着性に優れていた。
【0057】
比較例9
上記組成の本発明品5の代わりに比較品3を用い、同様の方法で口紅を作成した。使用したところ、スティックが折れてしまい、塗布時の伸びも悪かった。
【0058】
実施例13.スティックファンデーションの調製
本発明品6を用いて油性スティックファンデーションを調製した。
(A)
1.本発明品6 15.0g
2.流動パラフィン 45.0g
3.パルミチン酸イソプロピル 45.0g
4.ワセリン 7.5g
5.マイクロクリスタリンワックス 13.5g
6.セレシン 30.0g
7.カルナウバロウ 6.0g
8.セスキオレイン酸ソルビタン 3.0g
(B)
9.酸化チタン 45.0g
10.カオリン 60.0g
11.タルク 30.0g
12.着色顔料 適量
(B)の成分9〜12を混合して粉砕した。(A)の成分1〜8を85℃で加熱溶解させた後、(B)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散した。脱気した後、70℃で型に流し込み急冷して本発明品13(油性スティックファンデーション)を得た。この本発明品13は塗布時の伸びも軽く、塗布後のべたつきも少なかった。
【0059】
比較例10
上記組成の本発明品6の代わりに比較品5を用い、同様の方法で油性スティックファンデーションを作成した。その使用感は塗布時の伸びが悪く、塗布後のべたつきがあるものであった。
【0060】
実施例11〜13、比較例8〜10の結果から明らかなように本発明品11〜13は、比較品8〜10よりも使用感が良好であった。
【0061】
実施例14.ホイップクリームの調製
ナタネ油97gに本発明品1または2(油脂固化剤)をそれぞれ3g添加し、80℃で加熱溶解後に撹拌しながら冷却し本発明品14及び15(油脂)を調製した。
得られた本発明品14または15を用いて下記処方にてホイップクリームを調製した。

1.本発明品14または15 45g
2.脱脂粉乳 4g
3.ヘキサメタリン酸Na 0.1g
4.砂糖 7g
5.カゼインNa 2g
6.フレーバー 微量
7.水にて 100gとする
【0062】
全原料を加熱溶解してホモジナイザー150kg/cmで乳化後、一夜エージングを行った。ホバートミキサーにて3分間ホイップし、本発明品16及び17(ホイップクリーム)を得た。
【0063】
比較例11
本発明品1または2の代わりに、比較品1または2を用いた他は、実施例14と同様の方法で比較品8及び9(油脂)を調製した。
得られた比較品8または9を用いて下記処方にてホイップクリームを調製した。

1.比較品8または9 45g
2.脱脂粉乳 4g
3.ヘキサメタリン酸Na 0.1g
4.砂糖 7g
5.カゼインNa 2g
6.フレーバー 微量
7.水にて 100gとする
【0064】
全原料を加熱溶解してホモジナイザー150kg/cmで乳化後、一晩エージングを行った。ホバートミキサーにて3分間ホイップし、比較品10及び11(ホイップクリーム)を得た。
【0065】
比較例12
比較品8または9をヤシ硬化油に代えた他は、比較例11と同様の方法で比較品12(ホイップクリーム)を得た。
【0066】
試験例4
実施例14、比較例11及び12で得られた本発明品16、17及び比較品10〜12のホイップクリームの食感、造花性及び保型性を評価した。
その結果を表7及び8に示す。
【0067】
なお、食感、造花性及び保型性の評価は、20人のモニターにより評価した。
食感は、滑らかで良好、良好、ややべたつきがある、べたつきがある、口とけが悪いの5つの中から最も当てはまるものを1つ選び、一番多かったものを評価結果として記した。
また、造花性は、ホイップクリームを絞り袋に入れ、花形にしぼり、その形状を目視検査することにより評価した。保型性は、前記のようにして得られた花形の形状を、60分後に目視検査することにより評価した。
【0068】
【表7】

【0069】
【表8】

【0070】
表7及び8の結果から明らかなように、本発明品16及び17のホイップクリームは、比較品10〜12のホイップクリームに比べて、水素添加した油脂を使用することなく、油脂を固化させる効果が発揮され、油脂及び油脂を含有した食品の食感改善に極めて有効であった。
さらに、本発明品のホイップクリームは、造型性及び保型性に優れていた。
【0071】
実施例15.パスタソースの調製
サラダ油99gに本発明品3または4を1g添加し、80℃で加熱溶解後に撹拌しながら冷却し、本発明品18及び19(油脂)を調製した。
【0072】
市販のトマトソース92.5gに、本発明品18または19を7.5g添加し、レトルト包材に充填した。その後121℃で20分間レトルト殺菌を行い、1分間振とうし、本発明品20及び21(パスタソース)を得た。
【0073】
比較例13
本発明品3または4の代わりに比較品3または4を用いた他は、実施例15と同様の方法で比較品13及び14(油脂)を調製した。
これら比較品13または14(油脂)を使用し、実施例15と同様の方法でパスタソースを調製し、比較品15及び16(パスタソース)を得た。
【0074】
試験例5
実施例15及び比較例13で得られた本発明品20、21、比較品15及び16(パスタソース)の油馴染み、油浮きの評価を行った。
その結果を表9及び10に示す。
【0075】
【表9】

【0076】
【表10】

【0077】
表9及び10の結果から明らかなように、本発明品20及び21のパスタソースは、比較品15及び16のパスタソースに比べて油馴染み感は良好であり、油浮きもなかった。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上本発明を油脂に添加することにより、増粘、ゲル化した油脂を得ることができ、さらに油脂の分離を長期間抑えることが出来る油脂組成物を提供することが可能となり、産業上の貢献は大である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリグリセリンの平均重合度が20〜40量体であり、構成脂肪酸は、全構成脂肪酸の内60%以上がベヘン酸であり、且つ(A)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸を少なくとも1種類以上、(B)炭素数8〜14の直鎖飽和脂肪酸、炭素数18〜22の分岐脂肪酸及び炭素数18〜22の不飽和脂肪酸からなる群より選ばれた少なくとも1種類以上を含み、(A):(B)のモル比が、0.91:0.09〜0.99:0.01であり、且つエステル化率が70%以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする油脂固化剤。
【請求項2】
ポリグリセリン脂肪酸エステルの融点が60.0〜75.0℃であることを特徴とする請求項1記載の油脂固化剤。
【請求項3】
請求項1又は2記載の油脂固化剤を含有する油脂。
【請求項4】
請求項3記載の油脂を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項5】
請求項3記載の油脂を含有することを特徴とする食品。

【公開番号】特開2012−82236(P2012−82236A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226812(P2010−226812)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(000204181)太陽化学株式会社 (244)
【Fターム(参考)】