説明

物品搬送装置

【課題】低コストの簡易な制御手段であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる物品搬送装置を提供すること。
【解決手段】複数台のトラバーサ4a,4b,4cが同一のレール5に沿って走行されるとともに、このレール5の複数箇所に設けられるコンベヤ14〜18にて、各トラバーサ4a,4b,4cにコンテナ2が移載されるようになっており、所定の制御条件に基づいて、トラバーサ4a,4b,4cをコンベヤ14〜18に移動させる制御を行う制御手段が設けられる物品搬送装置1であって、制御条件によって、各コンベヤ14〜18が各トラバーサ4a,4b,4cの配置に対応させて予めグループ化されており、制御手段は、各トラバーサ4a,4b,4cが対応するグループS1〜S3のコンベヤ14〜18に向かう動作を互いに同期させる制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数台の物品搬送台車が同一の軌道に沿って走行されるとともに、該軌道の複数箇所に設けられる物品移載箇所にて、前記各物品搬送台車に物品が移載されるようになっており、所定の制御条件に基づいて、前記物品搬送台車を前記物品移載箇所に移動させる制御を行う制御手段が設けられる物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の物品搬送装置は、複数台の物品搬送台車が同一の軌道上を走行するようになっており、各物品搬送台車を用いて物品を搬送元の各物品移載箇所から搬送先の物品移載箇所に搬送する際に、制御手段は、複数台の物品搬送台車のうち、待機中のものや近くの位置にあるもの等の所定の条件により、最適な物品搬送台車を選択するようになっている(例えば、特許文献1〜5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4232112号公報
【特許文献2】特許第4329035号公報
【特許文献3】特許第4329034号公報
【特許文献4】特許第4089154号公報
【特許文献5】特許第2857836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1〜5に記載の物品搬送装置にあっては、制御手段が各物品搬送台車の走行範囲の干渉範囲を常時監視したり、進入禁止範囲を設定したり、制限速度を設けたり、退避動作制御等を行うことで、複数の物品搬送台車の衝突を防止しており、このような複雑な制御条件に基づいて、制御手段が各物品搬送台車を制御している。そのため、このような複雑な制御に対応できる処理能力を有する制御手段を設けなければならず、制御手段の設置コストが嵩んでしまうというという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、低コストの簡易な制御手段であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる物品搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の物品搬送装置は、
複数台の物品搬送台車が同一の軌道に沿って走行されるとともに、該軌道の複数箇所に設けられる物品移載箇所にて、前記各物品搬送台車に物品が移載されるようになっており、所定の制御条件に基づいて、前記物品搬送台車を前記物品移載箇所に移動させる制御を行う制御手段が設けられる物品搬送装置であって、
前記制御条件によって、前記各物品移載箇所が前記各物品搬送台車の配置に対応させて予めグループ化されており、前記制御手段は、前記各物品搬送台車が対応するグループの物品移載箇所に向かう動作を互いに同期させる制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、各物品移載箇所のグループ化及び物品搬送台車の動作の同期化という簡素な制御条件により、隣接する物品搬送台車同士が物品移載箇所に向かう際の走行方向を同じにして、隣接する物品搬送台車同士が互いに干渉されないようにし、低コストの簡易な制御手段であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる。
【0007】
本発明の物品搬送装置は、
前記制御手段は、前記各グループの物品搬送台車の動作開始時刻を互いに同期させる制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、各物品搬送台車が動作開始される際に、各物品搬送台車は互いに走行状態となり、各物品搬送台車が走行状態のときには、軌道において待機状態の物品搬送台車が無くなり、走行状態の物品搬送台車が待機状態の物品搬送台車に干渉されることがなく、物品搬送台車の可動効率を向上させることができる。
【0008】
本発明の物品搬送装置は、
前記制御手段は、前記複数台の物品搬送台車のうち、少なくとも1台の物品搬送台車を物品が載置された状態で走行させるときに、他の物品搬送台車を走行させる制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、所定の物品搬送台車が走行される際に、他の物品搬送台車は、物品を載置しているか否かに係らず走行されるようになり、所定の物品搬送台車が走行状態のときには、軌道において待機状態の物品搬送台車が無くなり、走行状態の物品搬送台車が待機状態の物品搬送台車に干渉されることがなく、物品搬送台車の可動効率を向上させることができる。
【0009】
本発明の物品搬送装置は、
前記制御手段は、前記複数の物品移載箇所のうち、移載する物品が存在する物品移載箇所に向かって対応するグループの物品搬送台車を走行させるときに、他の物品搬送台車を対応するグループの物品移載箇所に向かって走行させる制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、所定の物品搬送台車が走行される際に、他の物品搬送台車は、対応するグループの物品移載箇所に移載対象である物品が存在するか否かに係らず走行されるようになり、所定の物品搬送台車が走行状態のときには、軌道において待機状態の物品搬送台車が無くなり、走行状態の物品搬送台車が待機状態の物品搬送台車に干渉されることがなく、物品搬送台車の可動効率を向上させることができる。
【0010】
本発明の物品搬送装置は、
前記軌道の一側方に沿って物品保管倉庫が配置されるとともに、該軌道の他側方に沿って搬入出用の搬入出部が配置され、前記制御手段は、前記各物品搬送台車が前記物品保管倉庫に対応する入出庫用の物品移載箇所に向かう動作と、前記各物品搬送台車が前記搬入出部に対応する搬入出用の物品移載箇所に向かう動作と、を交互に行うように同期させる制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、各物品搬送台車が行う物品の入出庫動作または搬入出動作が交互に同期され、隣接する物品搬送台車同士が互いに干渉しないようになり、低コストの簡易な制御手段であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる。
【0011】
本発明の物品搬送装置は、
前記各物品搬送台車は、絶対位置を検出する位置検出センサを有し、前記制御手段は、該位置検出センサを用いて前記各物品搬送台車の現在位置を把握することを特徴としている。
この特徴によれば、各物品搬送台車の現在位置の検出の信頼性が向上し、制御手段が各物品搬送台車の現在位置を正確に把握することができ、かつ物品搬送装置を起動する度に、各物品搬送台車の軌道に対する原点合わせ等の動作を行う必要がなくなる。
【0012】
本発明の物品搬送装置は、
前記制御手段は、前記各物品搬送台車に設けられた台車制御手段と、地上部に設けられて前記各台車制御手段を統括的に制御する統括制御手段と、により構成されており、前記各台車制御手段と前記統括制御手段との間の通信を行う無線通信装置が、前記各物品搬送台車及び前記地上部に設けられ、該各無線通信装置により構築されるネットワークがループ状をなすことを特徴としている。
この特徴によれば、統括制御手段から離れた物品搬送台車の台車制御手段に無線通信装置を用いて無線通信を行えるようになり、統括制御手段から台車制御手段まで有線ケーブル等で接続する必要がなく、各制御手段の設置作業やメンテナンス等を容易に行うことができるばかりか、構築されるネットワークがループ状をなすことで、所定の物品搬送台車の無線通信装置が故障して、その一箇所で通信の切断が起きた場合であっても、故障した無線通信装置を有する物品搬送台車を迂回して情報の送受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例における物品搬送装置を示す平面図である。
【図2】トラバーサを示す平面図である。
【図3】トラバーサを示す正面図である。
【図4】バーコードシートと位置検出センサを示す斜視図である。
【図5】物品搬送装置の構成を示すシステムブロック図である。
【図6】コンテナを搬送する際の各情報の送受状況を示す説明図である。
【図7】トラバーサが搬出コンベヤ前に位置する状態を示す平面図である。
【図8】搬入コンベヤからトラバーサにコンテナを移載する際の物品搬送装置を示す平面図である。
【図9】トラバーサから入庫コンベヤにコンテナを移載する際の物品搬送装置を示す平面図である。
【図10】出庫コンベヤからトラバーサにコンテナを移載する際の物品搬送装置を示す平面図である。
【図11】変形例におけるコード板と読取ヘッドを示す図である。
【図12】変形例におけるトラバーサを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る物品搬送装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0015】
実施例に係る物品搬送装置につき、図1から図12を参照して説明する。以下、図1の紙面左側を物品搬送装置の正面側(前方側)とし、図2の紙面左側をトラバーサの正面側(前方側)として説明する。
【0016】
図1の符号1は、本発明の適用された物品搬送装置である。物品搬送装置1は、工場などの生産ライン(図示略)と、生産ラインから搬出されるコンテナ2(物品)を一時的に保管する保管倉庫3と、の間に設けられる複数台のトラバーサ4(物品搬送台車)を有し、これらのトラバーサ4によってコンテナ2が搬送されるようになっている。
【0017】
図1に示すように、任意の長さを有する有端状のレール5(軌道)が敷設されており、このレール5上には、3台のトラバーサ4が配置されている。尚、物品搬送装置1の後方側(紙面右側)から順にトラバーサ4a,4b,4cとして説明する。また、この複数台のトラバーサ4a,4b,4cが同一のレール5上を走行し、トラバーサ4a,4b,4cの上面に載置されるコンテナ2を目的の位置まで搬送するようになっている。
【0018】
本実施例では、複数台のトラバーサ4a,4b,4cは同様の構成となっているため、所定のトラバーサ4aについて図2及び図3を参照して説明する。トラバーサ4aは、平面視で矩形状をなし、上面にコンテナ2を載置できるようになっており、前後方向に走行するための走行モータ6が設けられている。
【0019】
また、トラバーサ4aには、コンテナ2を移載する移載モータ7が設けられるとともに、無端状のローラチェーン8が設けられている。そして、移載モータ7が駆動されて、ローラチェーン8が回転することによって、トラバーサ4aの上面に載置されたコンテナ2を左右方向に移動させることができ、コンテナ2が自動的に移載されるようになっている。
【0020】
図3に示すように、レール5の近傍には、複数のバーコードが連続して印字されたバーコードシート9がレール5の沿って設けられており、トラバーサ4aの下面側には、現在位置情報を検出する位置検出センサ10が取り付けられている。この位置検出センサ10は、アブソリュート・エンコーダを有し、トラバーサ4aの絶対位置を検出するアブソリュート型の位置検出センサ10となっている。
【0021】
本実施例では、トラバーサ4aがバーコードシート9の上方を走行する際に、位置検出センサ10が、バーコードシート9に印字されたバーコードのうち、少なくとも連続する3つのバーコードを読み取るようになっており、このバーコードシート9に基づいて、トラバーサ4aの現在位置が把握される(図4参照)。
【0022】
図2及び図3に示すように、トラバーサ4aの前部及び後部には、赤外線等を用いて光無線通信ができる光無線通信装置11a,11bが取り付けられている。この光無線通信装置11a,11bを介して、トラバーサ4の制御を行う地上盤12(地上部)に現在位置情報を送信したり地上盤12からの移動指示情報などを受信したりするようになっている(図5参照)。
【0023】
尚、他のトラバーサ4b,4cにも、光無線通信装置11c,11d,11e,11fが設けられるとともに、レール5の両端部にも、それぞれ光無線通信装置11g,11hが取り付けられている。そして、レール5の一方の端部の光無線通信装置11hと、トラバーサ4aの光無線通信装置11aが対向するように取り付けられており、通信可能になっている(図5参照)。
【0024】
また、トラバーサ4a,4b同士の光無線通信装置11b,11cがそれぞれ対になって通信可能になっているとともに、トラバーサ4b,4c同士の光無線通信装置11d,11eがそれぞれ対になって通信可能になっている。更に、レール5の他方の端部の光無線通信装置11gと、トラバーサ4cの光無線通信装置11fがそれぞれ対になって通信可能になっている。
【0025】
このように、トラバーサ4a,4b,4c及びレール5の光無線通信装置11a〜11hを用いてループ状のネットワークが構築されており、このネットワーク化により通信用の有線ケーブルの敷設を省略でき、物品搬送装置1の設置コストを低減させることができる。
【0026】
また、地上盤12とトラバーサ4a,4b,4cとの接続は、ループ状をなしているため、一箇所で切断が起きた場合など、例えばトラバーサ4aとトラバーサ4bの間の情報伝達が切断されてしまった場合であっても、トラバーサ4bはトラバーサ4c側からも情報を受信でき、物品搬送装置1の運転を続行することができるようになっている。
【0027】
更に、トラバーサ4aの前部及び後部には、衝突防止センサ13a,13bが取り付けられている。この衝突防止センサ13a,13bにより他のトラバーサ4bやレール5の端部等を検出し、走行速度を制限したり停止させたりすることで衝突を防止できるようになっている。同様の衝突防止センサ13c〜13fが他のトラバーサ4b,4cにも取り付けられている(図5参照)。
【0028】
図1に示すように、レール5の左側(紙面上側)には、生産ライン(図示略)から搬出されるコンテナ2が一時的にストックされる搬出コンベヤ14a,15a,16a(搬入出部,物品移載箇所)と、生産ライン(図示略)に対してコンテナ2を搬入する搬入コンベヤ14b,15b,16b(搬入出部,物品移載箇所)が設けられている。トラバーサ4は、搬出コンベヤ14a,15a,16aからコンテナ2を受け取るとともに、搬入コンベヤ14b,15b,16bにコンテナ2を受け渡すことができるようになっている。
【0029】
レール5の右側(紙面下側)には、保管倉庫3と、保管倉庫3に対してコンテナ2の入出庫を行う複数の入庫コンベヤ17(物品移載箇所)及び出庫コンベヤ18(物品移載箇所)と、が設けられている。トラバーサ4は、出庫コンベヤ18からコンテナ2を受け取ることができるとともに、入庫コンベヤ17にコンテナ2を受け渡すことができるようになっている。
【0030】
保管倉庫3には、コンテナ2を保管するためのラック19が複数配置されており、ラック19,19の間には、ラック19の長手方向に沿ってレール20が敷設され、レール20上をスタッカクレーン21(物品保管倉庫)が走行し、スタッカクレーン21とラック19との間でコンテナ2の入出庫を行うようになっている。
【0031】
図1に示すように、搬出コンベヤと搬入コンベヤは交互に配置され、搬出コンベヤ14a,15a,16aと、搬入コンベヤ14b,15b,16bと、がそれぞれ一対の搬入出コンベヤとなっている。
【0032】
また、入庫コンベヤ17と出庫コンベヤ18も同様に交互に配置され、入庫コンベヤ17及び出庫コンベヤ18は、トラバーサ4a,4b,4cとスタッカクレーン21との間でコンテナ2の移載を行うようになっている。例えば、物品搬送装置1における後方側(紙面最右側)では、入庫コンベヤ17と出庫コンベヤ18とスタッカクレーン21とにより、1組の入出庫ユニットS1−1が構成されている。
【0033】
本実施例では、レール5の左側(紙面上側)に設けられた搬出コンベヤ14a及び搬入コンベヤ14bと、入出庫ユニットS1−1〜S1−3と、によりグループS1が構成されている。同様に、搬出コンベヤ15a及び搬入コンベヤ15bと、入出庫ユニットS2−1〜S2−4と、によりグループS2が構成され、搬出コンベヤ16a及び搬入コンベヤ16bと、入出庫ユニットS3−1〜S3−3と、によりグループS3が構成されている。
【0034】
そして、トラバーサ4aはグループS1を担当し、トラバーサ4bはグループS2を担当し、トラバーサ4cはグループS3を担当するように割り振られている。例えば、グループS1の搬出コンベヤ14aから入出庫ユニットS1−1の入庫コンベヤ17にコンテナ2を搬送する場合には、トラバーサ4aが搬送を行うようになっている。
【0035】
ここで、グループS1における搬出コンベヤ14aから搬入コンベヤ14bまでに対応するレール5上の領域は、トラバーサ4aとトラバーサ4bがいずれも走行する干渉領域Xとなっている。また、搬出コンベヤ16a近傍におけるレール5上の領域は、トラバーサ4bとトラバーサ4cがいずれも走行する干渉領域Yとなっている(図1参照)。
【0036】
本発明における物品搬送装置1は、干渉領域X,Yにおけるトラバーサ4a,4b,4cの衝突が起こらないように制御されている。尚、地上盤12が各トラバーサ4a,4b,4cの走行制御を行うようになっている。
【0037】
図5に示すように、トラバーサ4a,4b,4cには、光無線通信装置11a〜11fと、スイッチングハブ22と、トラバーサ4a,4b,4cを走行させる走行モータ6と、コンテナ2を移載させる移載モータ7と、走行モータ6及び移載モータ7を制御する動作PLC23(制御手段,台車制御手段)と、衝突防止センサ13a〜13fと、位置検出センサ10と、がそれぞれ設けられている。前述したように各トラバーサ4a,4b,4cはいずれも同一構成となっている。
【0038】
地上盤12には、トラバーサ4a,4b,4cを統括的に制御する台車PLC24(制御手段,統括制御手段)と、スイッチングハブ25と、が設けられている。また、このスイッチングハブ25には、搬出コンベヤ14a,15a,16a及び搬入コンベヤ14bを制御する搬入出コンベヤPLC26と、入庫コンベヤ17及び出庫コンベヤ18を制御する入出庫コンベヤPLC27と、が接続されている。
【0039】
次に、コンテナ2の搬入出及び入出庫を行う際のトラバーサ4a,4b,4cの動作及び制御について、図5から図10を参照して説明する。図7に示すように、トラバーサ4a,4b,4cは、それぞれ搬入コンベヤ14b,15b,16bに対応するレール5上に位置している。
【0040】
図6に示すように、搬出コンベヤ14a,15a,16aのいずれかにコンテナ2が到着すると、搬入出コンベヤPLC26によってスイッチングハブ25を介して地上盤12における台車PLC24に対して搬送要求情報が伝達される。尚、本実施例では、搬出コンベヤ15a,16aに搬送の対象となるコンテナ2が存在し、搬出コンベヤ14aには搬送が必要なコンテナ2が無い状態となっている場合を例に説明する。
【0041】
台車PLC24が搬送要求情報を受信すると、台車PLC24によってトラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23に対して移動指示情報が送信される。そして、各動作PLC23によって走行モータ6が同時に駆動され、トラバーサ4a,4b,4cは、それぞれ担当するグループに属する搬出コンベヤ14a,15a,16aに対応する位置に移動される(図7及び図8参照)。
【0042】
図8に示すように、トラバーサ4a,4b,4cがそれぞれ搬出コンベヤ14a,15a,16aに対応する位置に移動されると、トラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23がそれぞれ台車PLC24に対して移動完了情報を送信する。
【0043】
搬送対象のコンテナ2がない搬出コンベヤ14aの属するグループS1を担当するトラバーサ4aに対しても移動指示情報を送信し、トラバーサ4a,4b,4cを同時に搬出コンベヤ14a,15a,16aに対応する位置に移動させることにより、トラバーサ4a,4b,4cが互いに干渉し合うことがなく、衝突を防止できるようになっている。
【0044】
台車PLC24によって、搬入出コンベヤPLC26に対して搬出コンベヤ15a,16aの搬出動作開始指示情報が送信され、トラバーサ4bにおける動作PLC23と、トラバーサ4cにおける動作PLC23と、に対してコンテナ2の引込指示情報が送信される。
【0045】
搬出コンベヤ15aの動作が開始されるとともに、動作PLC23によって移載モータ7が駆動されてローラチェーン8が回転し、コンテナ2をトラバーサ4bの上面にコンテナ2を引き込むことで、トラバーサ4bにコンテナ2が移載されるとともに、搬出コンベヤ16aとトラバーサ4cも同様に動作し、トラバーサ4cにコンテナ2が移載される。
【0046】
次に、トラバーサ4b,4cに対してコンテナ2の移載が完了すると、トラバーサ4bの動作PLC23とトラバーサ4cの動作PLC23とから移載完了情報が台車PLC24に送信される。
【0047】
また、台車PLC24は、入出庫コンベヤPLC27からの情報をもとに、コンテナ2を移載する入庫コンベヤ17を選択して各トラバーサ4に移動指示情報を送信するようになっている。尚、本実施例では、トラバーサ4bが搬送するコンテナ2の搬送先として入出庫ユニットS2−1における入庫コンベヤ17が選択され、トラバーサ4cが搬送するコンテナ2の搬送先として入出庫ユニットS3−1における入庫コンベヤ17が選択された場合を例に説明する。
【0048】
トラバーサ4bに対するコンテナ2の移載が完了すると、台車PLC24によってトラバーサ4bに対しては入出庫ユニットS2−1における入庫コンベヤ17への移動指示情報が送信され、トラバーサ4c対しては入出庫ユニットS3−1における入庫コンベヤ17への移動指示情報が送信される。
【0049】
尚、台車PLC24は、トラバーサ4a,4b,4cにおける各位置検出センサ10によって検出した現在位置情報を各動作PLC23から受信している。トラバーサ4aは干渉領域Xに位置しているため、このままトラバーサ4bが移動されるとトラバーサ4aに衝突してしまう虞がある。
【0050】
そこで、本発明における物品搬送装置1では、搬送するコンテナ2が無いトラバーサ4aにおける動作PLC23に対しても移動指示情報が送信され、トラバーサ4b,4cと同期させてトラバーサ4aをトラバーサ4bから離れる方向に移動させることで衝突を回避できるようになっている。
【0051】
動作PLC23によって走行モータ7が駆動され、トラバーサ4bは入出庫ユニットS2−1における入庫コンベヤ17に対応する位置に移動するとともに、トラバーサ4cは入出庫ユニットS3−1における入庫コンベヤ17に対応する位置に移動し、トラバーサ4aは、干渉領域Xから脱出する(図9参照)。
【0052】
そして、トラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23によって台車PLC24に移動完了情報が送信されると、台車PLC24によって、トラバーサ4b,4cの動作PLC23に対してコンテナ2の払出指示情報が送信され、入出庫コンベヤPLC27に対して入出庫ユニットS2−1における入庫コンベヤ17及び入出庫ユニットS3−1における入庫コンベヤ17の入庫動作開始指示情報が送信される。
【0053】
トラバーサ4bにおける動作PLC23によって移載モータ7が駆動され、トラバーサ4bから入出庫ユニットS2−1における入庫コンベヤ17に対してコンテナ2の払出が行われるとともに、入庫コンベヤ17が駆動してコンテナ2がラック19の方向に移動される。トラバーサ4cも同様に動作し、トラバーサ4cから入出庫ユニットS3−1における入庫コンベヤ17にコンテナ2が移載される。
【0054】
入庫コンベヤ17に移載されたコンテナ2は、対応するスタッカクレーン21に移載された後に、ラック19に運ばれて保管される。尚、保管倉庫3におけるスタッカクレーン21の制御は、他の制御装置(図示略)によって行われている。
【0055】
トラバーサ4b,4cにおける各動作PLC23によって台車PLC24に対して払出完了情報が送信されると、トラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23に対して出庫対象のコンテナ2がある出庫コンベヤ18への移動指示情報が送信される。
【0056】
台車PLC24は、入出庫コンベヤPLC27からの情報をもとに、コンテナ2を出庫する出庫コンベヤ18への移動指示情報をトラバーサ4a,4b,4cにおける動作PLC23に送信するようになっている。尚、本実施例ではトラバーサ4bが入出庫ユニットS2−1における出庫コンベヤ18のコンテナ2を搬送し、トラバーサ4cが入出庫ユニットS3−2における出庫コンベヤ18のコンテナ2を搬送する場合を例に説明する。
【0057】
図10に示すように、トラバーサ4bが入出庫ユニットS2−1における出庫コンベヤ18に対応する位置に移動され、トラバーサ4cが入出庫ユニットS3−2における出庫コンベヤ18に対応する位置に移動されると、トラバーサ4b,4cにおける動作PLC23,23がそれぞれ台車PLC24に対して移動完了情報を送信する。
【0058】
そして、台車PLC24によって、入出庫コンベヤPLC27に対して入出庫ユニットS2−1における出庫コンベヤ18及び入出庫ユニットS3−2における出庫コンベヤ18の出庫動作開始指示情報が送信されるとともに、トラバーサ4bにおける動作PLC23と、トラバーサ4cにおける動作PLC23と、にコンテナ2の引込指示情報が送信される。
【0059】
出庫コンベヤ18の動作が開始されるとともに、動作PLC23によって移載モータ7が駆動されてローラチェーン8が回転し、トラバーサ4b,4cの上面からコンテナ2の引込が行われ、コンテナ2が出庫コンベヤ18からトラバーサ4bに移載される。トラバーサ4cと出庫コンベヤ18も同様に動作し、コンテナ2が出庫コンベヤ18からトラバーサ4cに移載される。
【0060】
トラバーサ4b,4cに対してコンテナ2の移載が完了すると、トラバーサ4bの動作PLC23とトラバーサ4cの動作PLC23とから移載完了情報が台車PLC24に送信され、台車PLC24によってトラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23に対してそれぞれ担当する搬入コンベヤ14b,15b,16bへの移動指示情報が送信される。
【0061】
トラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23によって各走行モータ6が駆動され、トラバーサ4aは搬入コンベヤ14bに、トラバーサ4bは搬入コンベヤ14bに、トラバーサ4cは搬入コンベヤ15bに移動される。(図7参照)。
【0062】
このように、トラバーサ4a,4b,4cを同時に搬入コンベヤ14b,15b,16bに対応する位置に移動させることにより、トラバーサ4a,4b,4cが互いに干渉し合うことがなく、衝突を防止できるようになっている。
【0063】
そして、トラバーサ4a,4b,4cにおける各動作PLC23によって台車PLC24に移動完了情報が送信されると、台車PLC24によってトラバーサ4b,4cの動作PLC23,23に対して払出指示情報が送信される。
【0064】
トラバーサ4bにおける動作PLC23によって移載モータ7が駆動され、トラバーサ4bから搬入コンベヤ14bに対してコンテナ2の払出が行われる。トラバーサ4cも同様に動作し、トラバーサ4cから搬入コンベヤ15bにコンテナ2が移載される。
【0065】
このように、物品搬送装置1では、搬出コンベヤ14a,15a,16aからトラバーサ4a,4b,4cにコンテナ2を移載、搬送して保管倉庫3に入庫した後、保管倉庫3からトラバーサ4a,4b,4cにコンテナ2を出庫、搬送して搬入コンベヤ14b,15b,16bに移載するまでの一連の動作を1セットとして繰り返し行うようになっている。このようにトラバーサ4a,4b,4cが行うコンテナ2の入出庫動作または搬入出動作が交互に同期される。
【0066】
グループS1〜S3のようにグループ分けをして、トラバーサ4a,4b,4cがそれぞれ担当する搬出コンベヤ14a,15a,16a及び搬入コンベヤ14bに移動する移動開始時刻を同期させることにより、トラバーサ4a,4b,4cのうち2台が同時に干渉領域XまたはYに位置することがなくなり、物品搬送装置同士の衝突を防止できるようになっている。
【0067】
次に、現在位置を把握するためのその他の変形例について、図11及び図12を参照して説明する。図11及び図12に示すように、2本のレール5の間には、形状の異なる多数の貫通孔28が形成されたコード板29がレール5の長手方向に設けられており、トラバーサ4の下面側には、コード板29を挟むようにU字状の読取ヘッド30が取り付けられている。
【0068】
コード板29における複数の貫通孔28からなるコードパターンを読取ヘッド30で読み取り、動作PLCが地上盤12の台車PLC24に送信することによって台車PLC24は各トラバーサ4の現在位置情報を把握することができる。尚、現在位置を把握する手段としては、前述したバーコードシート9またはコード板29のいずれを用いてもよい。
【0069】
以上、本実施例における物品搬送装置1では、複数台のトラバーサ4a,4b,4cが同一のレール5に沿って走行されるとともに、このレール5の複数箇所に設けられるコンベヤ14〜18にて、各トラバーサ4a,4b,4cにコンテナ2が移載されるようになっており、所定の制御条件に基づいて、トラバーサ4a,4b,4cをコンベヤ14〜18に移動させる制御を行う台車PLC24が設けられる物品搬送装置1であって、制御条件によって、各コンベヤ14〜18が各トラバーサ4a,4b,4cの配置に対応させて予めグループ化されており、台車PLC24は、各トラバーサ4a,4b,4cが対応するグループS1〜S3のコンベヤ14〜18に向かう動作を互いに同期させる制御を行うことで、各コンベヤ14〜18のグループ化及びトラバーサ4a,4b,4cの動作の同期化という簡素な制御条件により、隣接するトラバーサ4a,4b,4c同士がコンベヤ14〜18に向かう際の走行方向を同じにして、隣接するトラバーサ4a,4b,4c同士が互いに干渉されないようにし、低コストの簡易な台車PLC24であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる。
【0070】
また、台車PLC24は、各グループS1〜S3のトラバーサ4a,4b,4cの動作開始時刻を互いに同期させる制御を行うことで、各トラバーサ4a,4b,4cが動作開始される際に、各トラバーサ4a,4b,4cは互いに走行状態となり、各トラバーサ4a,4b,4cが走行状態のときには、レール5において待機状態のトラバーサ4a,4b,4cが無くなり、走行状態のトラバーサ4a,4b,4cが待機状態のトラバーサ4a,4b,4cに干渉されることがなく、トラバーサ4a,4b,4cの可動効率を向上させることができる。
【0071】
また、台車PLC24は、複数台のトラバーサ4a,4b,4cのうち、少なくとも1台のトラバーサ4a,4b,4cをコンテナ2が載置された状態で走行させるときに、他のトラバーサ4a,4b,4cを走行させる制御を行うことで、所定のトラバーサ4a,4b,4cが走行される際に、他のトラバーサ4a,4b,4cは、コンテナ2を載置しているか否かに係らず走行されるようになり、所定のトラバーサ4a,4b,4cが走行状態のときには、レール5において待機状態のトラバーサ4a,4b,4cが無くなり、走行状態のトラバーサ4a,4b,4cが待機状態のトラバーサ4a,4b,4cに干渉されることがなく、トラバーサ4a,4b,4cの可動効率を向上させることができる。
【0072】
また、台車PLC24は、複数のコンベヤ14〜18のうち、移載するコンテナ2が存在するコンベヤ14〜18に向かって対応するグループS1〜S3のトラバーサ4a,4b,4cを走行させるときに、他のトラバーサ4a,4b,4cを対応するグループS1〜S3のコンベヤ14〜18に向かって走行させる制御を行うことで、所定のトラバーサ4a,4b,4cが走行される際に、他のトラバーサ4a,4b,4cは、対応するグループS1〜S3のコンベヤ14〜18に移載対象であるコンテナ2が存在するか否かに係らず走行されるようになり、所定のトラバーサ4a,4b,4cが走行状態のときには、レール5において待機状態のトラバーサ4a,4b,4cが無くなり、走行状態のトラバーサ4a,4b,4cが待機状態のトラバーサ4a,4b,4cに干渉されることがなく、トラバーサ4a,4b,4cの可動効率を向上させることができる。
【0073】
また、レール5の一側方に沿って物品保管倉庫3が配置されるとともに、レール5の他側方に沿って搬入出用の搬入出部(生産ライン)が配置され、台車PLC24は、各トラバーサ4a,4b,4cが物品保管倉庫3に対応する入出庫用のコンベヤ17〜18に向かう動作と、各トラバーサ4a,4b,4cが搬入出部に対応する搬入出用のコンベヤ14〜16に向かう動作と、を交互に行うように同期させる制御を行うことで、各トラバーサ4a,4b,4cが行うコンテナ2の入出庫動作または搬入出動作が交互に同期され、隣接するトラバーサ4a,4b,4c同士が互いに干渉しないようになり、低コストの簡易な台車PLC24であっても制御できるように制御条件を簡素化することができる。
【0074】
また、各トラバーサ4a,4b,4cは、絶対位置を検出する位置検出センサ10を有し、動作PLC23及び台車PLC24は、位置検出センサ10を用いて各トラバーサ4a,4b,4cの現在位置を把握することで、各トラバーサ4a,4b,4cの現在位置の検出の信頼性が向上し、動作PLC23及び台車PLC24が各トラバーサ4a,4b,4cの現在位置を正確に把握することができ、かつ物品搬送装置1を起動する度に、各トラバーサ4a,4b,4cのレール5に対する原点合わせ等の動作を行う必要がなくなる。
【0075】
また、各トラバーサ4a,4b,4cと地上盤12との間の通信を行う光無線通信装置11a〜11hが、各トラバーサ4a,4b,4c及び地上盤12に設けられ、各光無線通信装置11a〜11hにより構築されるネットワークがループ状をなすことで、地上盤12から離れたトラバーサ4a,4b,4cに光無線通信装置11a〜11hを用いて無線通信を行えるようになり、地上盤12からトラバーサ4a,4b,4cまで有線ケーブル等で接続する必要がなく、動作PLC23及び台車PLC24の設置作業やメンテナンス等を容易に行うことができるばかりか、ネットワークがループ状をなすことで、所定のトラバーサ4a,4b,4cの光無線通信装置11a〜11hが故障して、その一箇所で通信の切断が起きた場合であっても、故障した光無線通信装置11a〜11hを有するトラバーサ4a,4b,4cを迂回して情報の送受信を行うことができる。
【0076】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0077】
例えば、前記実施例では、トラバーサ4a,4b,4cの3台を設けているが、2台でも、4台以上組み合わせてもよい。
【0078】
また、前記実施例では、各グループS1〜S3に一台づつのトラバーサ4a,4b,4cを割り当てて運用しているが、各グループS1〜S3に複数台づつのトラバーサを割り当てて運用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 物品搬送装置
2 コンテナ(物品)
3 保管倉庫
4a,4b,4c トラバーサ(物品搬送台車)
5 レール(軌道)
10 位置検出センサ
12 地上盤(地上部)
14a 搬出コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
14b 搬入コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
15a 搬出コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
15b 搬入コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
16a 搬出コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
16b 搬入コンベヤ(搬入出部,物品移載箇所)
17 入庫コンベヤ(物品移載箇所)
18 出庫コンベヤ(物品移載箇所)
21 スタッカクレーン(物品保管倉庫)
23 動作PLC(制御手段,台車制御手段)
24 台車PLC(制御手段,統括制御手段)
26 搬入出コンベヤPLC
27 入出庫コンベヤPLC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の物品搬送台車が同一の軌道に沿って走行されるとともに、該軌道の複数箇所に設けられる物品移載箇所にて、前記各物品搬送台車に物品が移載されるようになっており、所定の制御条件に基づいて、前記物品搬送台車を前記物品移載箇所に移動させる制御を行う制御手段が設けられる物品搬送装置であって、
前記制御条件によって、前記各物品移載箇所が前記各物品搬送台車の配置に対応させて予めグループ化されており、前記制御手段は、前記各物品搬送台車が対応するグループの物品移載箇所に向かう動作を互いに同期させる制御を行うことを特徴とする物品搬送装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記各グループの物品搬送台車の動作開始時刻を互いに同期させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記複数台の物品搬送台車のうち、少なくとも1台の物品搬送台車を物品が載置された状態で走行させるときに、他の物品搬送台車を走行させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の物品搬送装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記複数の物品移載箇所のうち、移載する物品が存在する物品移載箇所に向かって対応するグループの物品搬送台車を走行させるときに、他の物品搬送台車を対応するグループの物品移載箇所に向かって走行させる制御を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の物品搬送装置。
【請求項5】
前記軌道の一側方に沿って物品保管倉庫が配置されるとともに、該軌道の他側方に沿って搬入出用の搬入出部が配置され、前記制御手段は、前記各物品搬送台車が前記物品保管倉庫に対応する入出庫用の物品移載箇所に向かう動作と、前記各物品搬送台車が前記搬入出部に対応する搬入出用の物品移載箇所に向かう動作と、を交互に行うように同期させる制御を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品搬送装置。
【請求項6】
前記各物品搬送台車は、絶対位置を検出する位置検出センサを有し、前記制御手段は、該位置検出センサを用いて前記各物品搬送台車の現在位置を把握することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の物品搬送装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記各物品搬送台車に設けられた台車制御手段と、地上部に設けられて前記各台車制御手段を統括的に制御する統括制御手段と、により構成されており、前記各台車制御手段と前記統括制御手段との間の通信を行う無線通信装置が、前記各物品搬送台車及び前記地上部に設けられ、該各無線通信装置により構築されるネットワークがループ状をなすことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の物品搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−219266(P2011−219266A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93396(P2010−93396)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】