説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置の設置作業時に、画像形成装置の傾斜を少なくすることおよび画像形成装置の設置作業を容易に行えるようにすること。
【解決手段】給紙トレイ(TR1)、シート搬送装置(SH)、画像記録装置(G+TC)および表示器(UI1)を支持するフレーム(F1)と、前記フレーム(F1)の下端から下方に延びて下端が画像形成装置支持面(PS)に支持される高さ調節可能な3個以上の傾斜調節部材(LV)を有し、前記フレーム(F1)に支持された傾斜センサ(SN1+SN2)の検出信号に応じて前記フレーム(F1)の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段(C5a)と、検出したフレームの傾斜状態を前記表示器(UI1)に表示する傾斜状態表示手段(C5b)とを備えたことを特徴とする画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、FAX(ファクシミリ)、複合機等の画像形成装置に関し、特に画像形成装置支持面上に水平な状態で容易に設置可能な画像形成装置に関する。
本発明は、水平な状態での使用が望ましい電子写真方式の画像形成装置等に特に好適に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
前記種類の画像形成装置では、画像形成装置がユーザに配達された時に、画像形成装置を使用可能な状態に設置する作業が行われる。前記設置作業時に画像形成装置が傾斜状態で設置されると、用紙走行が不安定になったり、画像品質が低下する等の問題が生じることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで画像形成装置の設置作業者は、画像形成装置を水平に設置するため、水準器を使用して画像形成装置の傾斜を測定し、画像形成装置の下端から下方に延びて下端が画像形成装置支持面に支持される複数の各傾斜調節部材の高さを調節する作業を行っていた。
【0004】
前記作業を行う場合、画像形成装置の設置作業者は、画像形成装置の所定位置に水準器をセットして目視により画像形成装置の傾斜状態を何度も確認しながら前記複数の各傾斜調節部材の高さを調節しなければならなかった。また、水準器をセットして傾斜状態を確認する箇所は1箇所ではなく複数箇所で確認しなければならない場合がある。その場合、複数の各傾斜調節部材の高さ調節次第では、1箇所が水平状態になったとしても、他の箇所では傾斜状態になることがある。
【0005】
また、画像形成装置の配置スペースを満足に得られない場合(狭い場合)には、画像形成装置を水平に設置する作業(複数の傾斜調節部材を調節する作業)が困難になる。特に、設置する場所が上下に動く免震床の場合には、設置する作業を行う際に、免震床が上下に揺れたりする。そのような場合、水準器の姿勢が変化するので水準が取りにくい。
したがって、上記のような状況下での画像形成装置の設置作業には困難を要した。
【0006】
本発明は前記事情に鑑み、次の記載内容(O01),(O02)を技術的課題とする。
(O01)画像形成装置の設置作業時に、画像形成装置を傾斜の少ない状態で設置すること。
(O02)画像形成装置の設置作業を容易に行えるようにすること。
【課題を解決するための手段】
【0007】
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の構成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易にするため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0008】
(本発明)
前記課題を解決するため本発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A09)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像記録用の複数枚のシート(P)を積層状態で収容する給紙トレイ(TR1)、
(A02)前記給紙トレイ(TR1)のシート(P)を画像記録位置(Q1)に搬送する画像記録前シート搬送装置(BR,BR+K1+K2)と、前記画像記録位置(Q1)通過時に画像が記録されたシート(P)をシート排出口(TR2)に搬送する記録済シート搬送装置(K3+Rb,Rb)とを有するシート搬送装置(SH)、
(A03)前記画像記録位置(Q1)を通過するシート(P)に画像を記録する画像記録装置(G+TC)、
(A04)画像形成装置のユーザに必要な情報を表示する表示器(UI1)、
(A05)前記給紙トレイ(TR1)、シート搬送装置(SH)、画像記録装置(G+TC)および表示器(UI1)を支持するフレーム(F1)、
(A06)前記フレーム(F1)の下端から下方に延びて下端が画像形成装置支持面(PS)に支持される高さ調節可能な3個以上の傾斜調節部材(LV)、
(A07)前記フレーム(F1)に支持された傾斜センサ(SN1+SN2)、
(A08)前記傾斜センサ(SN1+SN2)の検出信号に応じて前記フレーム(F1)の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段(C5a)、
(A09)検出したフレームの傾斜状態を前記表示器(UI1)に表示する傾斜状態表示手段(C5b)。
【0009】
(本発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A09)を備えた本発明では、給紙トレイ(TR1)は、画像記録用の複数枚のシート(P)を積層状態で収容する。
シート搬送装置(SH)の画像記録前シート搬送装置(BR,BR+K1+K2)は、前記給紙トレイ(TR1)のシート(P)を画像記録位置(Q1)に搬送する。記録済シート搬送装置(K3+Rb,Rb)は、前記画像記録位置(Q1)通過時に画像が記録されたシート(P)をシート排出口(TR2)に搬送する。
画像記録装置(G+TC)は、前記画像記録位置(Q1)を通過するシート(P)に画像を記録する。
表示器(UI1)は、画像形成装置のユーザに必要な情報を表示する。
フレーム(F1)は、前記給紙トレイ(TR1)、シート搬送装置(SH)、画像記録装置(G+TC)および表示器(UI1)を支持する。
高さ調節可能な3個以上の傾斜調節部材(LV)は、前記フレーム(F1)の下端から下方に延びて下端が画像形成装置支持面(PS)に支持される。
傾斜センサ(SN1+SN2)は、フレーム(F1)に直接または間接に支持することが可能である。
傾斜状態検出手段(C5a)は、前記フレーム(F1)に支持された傾斜センサ(SN1+SN2)の検出信号に応じて前記フレーム(F1)の傾斜状態を検出する。
傾斜状態表示手段(C5b)は、検出したフレーム(F1)の傾斜状態を前記表示器(UI1)に表示する。
【0010】
したがって、前記傾斜センサ(SN1+SN2)が検出した前記フレーム(F1)の傾斜状態が前記表示部(UI1)に表示されるため、画像形成装置(U)の設置作業者は前記表示部(UI1)が表示する前記傾斜状態に応じて傾斜調節部材(LV)を調節することができる。その結果、画像形成装置(U)を傾斜の少ない状態で容易に設置することができる。
【0011】
(本発明の形態1)
本発明の形態1の画像形成装置は、前記本発明において次の構成要件(A010)〜(A012)を備えたことを特徴とする。
(A010)前記傾斜状態の許容範囲を記憶する傾斜許容範囲記憶手段(C5c)、
(A011)検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する傾斜状態判別手段(C5d)、
(A012)検出したフレームの傾斜状態が許容範囲を超えていると判別された場合に前記傾斜状態を前記表示器(UI1)に表示する前記傾斜状態表示手段(C5b)。
【0012】
(本発明の形態1の作用)
前記構成要件(A010)〜(A012)を備えた本発明の形態1では、傾斜許容範囲記憶手段(C5c)は、前記傾斜状態の許容範囲を記憶する。
傾斜状態判別手段(C5d)は、検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する。
前記傾斜状態表示手段(C5b)は、検出したフレームの傾斜状態が許容範囲を超えていると判別された場合に前記傾斜状態を前記表示器(UI1)に表示する。
したがって、前記傾斜センサ(SN1+SN2)が検出した前記フレーム(F1)の傾斜状態が許容範囲を超えた場合、前記表示部(UI1)に前記傾斜状態が許容範囲を超えたことが表示されるため、画像形成装置(U)の設置作業者は前記表示部(UI1)に表示された前記傾斜状態にしたがって傾斜調節部材(LV)の高さを調節することができる。その結果、前記設置作業者は画像形成装置(U)を傾斜の少ない状態で容易に設置することができる。
【0013】
(本発明の形態2)
本発明の形態2の画像形成装置は、前記本発明において次の構成要件(A010),(A011),(A013)を備えたことを特徴とする。
(A010)前記傾斜状態の許容範囲を記憶する傾斜許容範囲記憶手段(C5c)、
(A011)検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する傾斜状態判別手段(C5d)、
(A013)検出したフレーム(F1)の傾斜状態が許容範囲を超えていないと判別された場合に前記傾斜状態が許容範囲内であることを前記表示器(UI1)に表示する前記傾斜状態表示手段(C5b)。
【0014】
(本発明の形態2の作用)
前記構成要件(A010),(A011),(A013)を備えた本発明の形態2では、傾斜許容範囲記憶手段(C5c)は、前記傾斜状態の許容範囲を記憶する。
傾斜状態判別手段(C5d)は、検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する。
前記傾斜状態表示手段(C5b)は、検出したフレーム(F1)の傾斜状態が許容範囲を超えていないと判別された場合に前記傾斜状態が許容範囲内であることを前記表示器(UI1)に表示する。
【0015】
したがって、前記傾斜センサ(SN1+SN2)が検出した前記フレーム(F1)の傾斜状態が許容範囲を超えていない場合、前記表示部(UI1)に前記傾斜状態が許容範囲を超えていないことが表示されるため、設置作業者は前記傾斜調節部材(LV)を調節しなくてもよいことが判断できる。その結果、前記設置作業者は画像形成装置(U)の傾斜の少ない状態に短時間で設置することができる。
【0016】
(本発明の形態3)
本発明の形態3の画像形成装置は、前記本発明において次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする。
(A014)回転する像担持体(PR)の感光体表面を帯電部材(CC)により一様に帯電させ、帯電した前記感光体表面に潜像形成装置(ROS)により光ビーム(L)を照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像装置(D)によりトナー像に現像するトナー像形成装置(G)と、前記トナー像を前記画像記録位置(Q1)において前記シート(P)に転写する転写装置(TC)とを有する前記画像記録装置(G+TC)。
【0017】
(本発明の形態3の作用)
前記構成要件(A014)を備えた本発明の形態3では、前記画像記録装置(G+TC)のトナー像形成装置(G)は、回転する像担持体(PR)の感光体表面を帯電部材(CC)により一様に帯電させ、帯電した前記感光体表面に潜像形成装置(ROS)により光ビーム(L)を照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像装置(D)によりトナー像に現像する。転写装置(TC)は、前記トナー像を前記画像記録位置(Q1)において前記シート(P)に転写する。
【0018】
(本発明の形態4)
本発明の形態4の画像形成装置は、前記本発明において次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする。
(A015)前記トナー像形成装置(G)により形成された前記トナー像を1次転写部材により中間転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を前記画像記録位置において2次転写部材により前記シートに2次転写する前記転写装置。
【0019】
(本発明の形態4の作用)
前記構成要件(A014)を備えた本発明の形態4では、前記転写装置は、前記トナー像形成装置(G)により形成された前記トナー像を1次転写部材により中間転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を前記画像記録位置において2次転写部材により前記シートに2次転写する。
【発明の効果】
【0020】
前述の本発明は、下記の効果(E01),(E02)を奏する。
(E01)画像形成装置の設置作業時に、画像形成装置を傾斜の少ない状態で設置することができる。
(E02)画像形成装置の設置作業を容易に行えるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【実施例1】
【0022】
図1は本発明の実施例1の用紙搬送装置を備えた画像形成装置の説明図である。
図1において、画像形成装置としての送り孔付き連続用紙およびピンレス連続用紙を使用可能な画像形成装置Uは、フレームF1の下端にあるレベラLV(傾斜調節部材)とキャスタCAによってプリンタ支持面PS上に支持されている。前記レベラLVは、左前方の第1レベラLV1、左後方の第2レベラLV2、右前方の第3レベラLV3、および右後方の第4レベラLV4によって構成されている。また、キャスタCAも前記レベラLVと同様に、左前方の第1キャスタCA1、左後方の第2キャスタCA2、右前方の第3キャスタCA3、および右後方の第4キャスタCA4によって構成されている。
【0023】
また、前記画像形成装置Uの右側上部にUI(ユーザインタフェース)が設けられている。UI(ユーザインタフェース)には、図示しない電源スイッチ、ディスプレイ等が設けられている。前記UIの下側には右端部に図示しない制御ボードを収容するためのボード収容部Sが設けられている。
【0024】
前記ボード収容部Sの左側には、ROS(潜像形成装置)が配置されている。前記ROS(潜像形成装置)の左側には、ドラム状の感光体PRが回転可能に支持されている。前記感光体PRの左側面には、コロトロン式の転写器TCが配置されている。前記感光体PRの周囲には、その回転方向に沿って前記転写器TC、クリーナCL、コロトロン式の帯電器CC、現像器Dが配置されている。前記転写器TC、帯電器CCは、コロトロン式に限定されず、ローラ式のものを使用可能である。
【0025】
回転する前記感光体PRの表面は、帯電器CCにより一様に帯電され、前記帯電された感光体PR表面は、ROS(潜像形成装置)から出射されるレーザビームLにより静電潜像が形成される。前記感光体PR表面の静電潜像は現像器Dによりトナー像に現像される。前記感光体PR表面のトナー像は、前記転写器TCに対向する転写領域(画像記録位置)Q1に搬送される。前記現像器Dの下方には電源回路Eが配置されている。前記電源回路Eの左側には、送り孔付き連続用紙(シート)Pを収容する連続用紙収容部TR1が設けられている。
【0026】
図1において、前記連続用紙収容部TR1に収容された連続用紙Pは、用紙搬送路上に配置され、連続用紙Pがたるまないようにテンションを付与するためのバックテンションローラ(搬送ローラ)BR,BRにより挟持される。前記バックテンションローラBR,BRは、スプリングにより所定の押圧力で連続用紙Pを挟持している。前記バックテンションローラBR,BRの用紙搬送方向下流側には、第1サブトラクタK1が配置されている。前記第1サブトラクタK1の用紙搬送方向下流側には、従動回転する第1ゴムローラ(従動ローラ)Rg1と、図示しないピンチローラ離接機構により前記第1ゴムローラRg1に対して当接、離隔可能な第1ピンチローラ(駆動ローラ)Rp1とが配置されている。前記第1ピンチローラRp1は、連続用紙Pのオートロード時に第1ゴムローラRg1に当接して駆動され、連続用紙Pを下流側に搬送してオートロード作業(新たな連続用紙をセットする作業)を行う。前記第1ゴムローラRg1および第1ピンチローラ等により、第1オートロード時搬送部材(Rg1+Rp1)が構成されている。
【0027】
前記第1サブトラクタK1の用紙搬送方向下流側には、用紙幅方向に対向して一対のトラクタ支持フレームFtが配置されている。前記トラクタ支持フレームFtには、第1サブトラクタK1で搬送された送り孔付き連続用紙を転写領域Q1に搬送する転写領域上流側トラクタK2が支持されている。前記転写領域上流側トラクタK2と転写領域Q1との間には、ガイドバーGBがトラクタ支持フレームFtにより支持されており、転写領域Q1の近傍には用紙ガイドG1が支持されている。前記転写領域Q1の用紙搬送方向下流側には、前記第1オートロード時搬送部材(Rg1+Rp1)と同様に構成された第2オートロード時搬送部材(Rg2+Rp2)が配置されている。したがって、前記第2オートロード時搬送部材(Rg2+Rp2)は、従動回転する第2ゴムローラRg2と、第2ゴムローラRg2に当接、離隔可能に支持された駆動する第2ピンチローラRp2とを有する。前記第2ピンチローラRp2は、第1ピンチローラRp1と同様に、オートロード時に第2ゴムローラRg2に当接して連続用紙Pを下流側に搬送する。
前記第1オートロード時搬送部材(Rg1+Rp1)および第2オートロード時搬送部材(Rg2+Rp2)等によりオートロード時搬送部材(Rg1+Rp1+Rg2+Rp2)が構成されている。
【0028】
前記第2オートロード時搬送部材(Rg2+Rp2)の用紙搬送方向下流側には、前記トラクタ支持フレームFtに支持された転写領域下流側トラクタK3が配置されている。
また、前記転写領域上流側トラクタK2の下方には、連続用紙Pとしてピンレス連続用紙を使用する場合に、ピンレス連続用紙のオートロード時に用紙前端を転写領域Q1にガイドするための図示しない可動ガイド部材が配置されている。
【0029】
連続用紙Pとして送り孔付き連続用紙(ピンフォールト紙)を使用する場合、前記第1サブトラクタK1により搬送された送り孔付き連続用紙Pは、転写領域上流側トラクタK2により下流側に搬送され、ガイドバーGB、用紙ガイドG1によりガイドされて転写領域Q1に搬送される。転写領域Q1において、転写器TCにより感光体PRのトナー像が連続用紙Pに転写される。トナー像が転写された感光体PRは、クリーナーCLによりクリーニングされて、再び帯電器CCにより表面が帯電される。トナー像が転写された連続用紙Pは、用紙ガイドG1、ガイドバーGBによりガイドされて、転写領域下流側トラクタK3により下流側に搬送される。
【0030】
前記感光体PR、帯電器CC、ROS(潜像形成装置)、現像器D等によりトナー像形成装置G(PR+CC+ROS+D)が構成されている。
また、前記トナー像形成装置G、転写器TC等により画像記録装置(G+TC)が構成されている。
【0031】
前記転写領域下流側トラクタK3により搬送された送り孔付き連続用紙Pは、用紙ガイドG1によりガイドされて定着領域Q2に搬送される。定着領域Q2を通過する連続用紙P上のトナー像はフラッシュランプFIを使用した定着器Fにより定着用の光を照射されて加熱定着される。
【0032】
前記定着領域Q2の通過時に定着器Fでトナー像が加熱定着された連続用紙Pは、冷却用ブロワ2から送風される冷却風により冷却される。前記冷却風は排気ダクト3から後方に排気される。前記冷却風により冷却されたトナー像が形成された連続用紙Pは、一対の排出ローラ(駆動ローラ)Rb,Rbの間を通って、シートガイドG2から下方のスタックトレイTR2に搬送される。なお、ピンレス連続用紙使用時は、駆動する排出ローラRb,Rbにより連続用紙Pの搬送が行われる。
前記バックテンションローラBR,BR、第1サブトラクタK1、転写領域上流側トラクタK2、転写領域下流側トラクタK3、排出ローラRb,Rb等によりシート搬送装置SH(BR,BR+K1+K2+K3+Rb,Rb)が構成されている。
【0033】
スタックトレイTR2(シート排出口)に搬送された送り孔付き連続用紙Pは折り目(図示せず)により自動的に折り畳まれた状態で前記スタックトレイTR2上に積載される。前記スタックトレイTR2は矢印Ya方向に上下動可能に構成されており、積載された送り孔付き連続用紙Pの高さに応じて自動的に下方に移動し、順次搬送されて来る送り孔付き連続用紙Pが積載される位置が常時一定に保持される。
【0034】
図2は実施例1の画像形成装置のプリンタ支持面近傍の要部拡大説明図である。
図1、図2において、前記画像形成装置Uは、前記フレームF1の下端を構成する台座1上にナットNが固定されており、ボルトにより形成されている前記第1レベラLV1は、前記ナットNと螺合している。したがって、前記第1レベラLV1を回転させて高さを調節することにより、前記画像形成装置Uの傾きを調節することができる。
【0035】
なお、図2には左前方の第1レベラLV1および第1キャスタCA1のみ記載されているが、前記図1に示す左後方の第2レベラLV2および第2キャスタCA2、右前方の第3レベラLV3および第3キャスタCA3、右後方の第4レベラLV4および第4キャスタCA4も図2と同じ状態である。
【0036】
図3は本発明の実施例1の傾斜調節モード制御手段を備えた画像形成装置の制御部のブロック線図である。
図3において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インタフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0037】
(前記コントローラCに接続された信号出力要素)
前記コントローラCには、次の信号出力要素UI(ユーザインタフェース)、第1傾斜センサSN1、第2傾斜センサSN2等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、表示部UI1、テンキーUI2等を備えている。
SN1:第1傾斜センサ
第1傾斜センサSN1は、前記フレームF1に直接または間接に支持された第1サブトラクタK1の傾斜角を検出する。
SN2:第2傾斜センサ
第2傾斜センサSN2は、前記フレームF1に直接または間接に支持された定着器Fの傾斜角を検出する。
【0038】
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、次の被制御要素の制御信号を出力している。
IPS:イメージプロセッシングシステム
イメージプロセッシングシステムIPSは、ホストコンピュータHCからコントローラCを介して入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換してレーザ駆動信号出力回路DLに出力する。
DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、入力された画像書込信号に応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。前記レーザ駆動信号に応じて、ROS(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)から照射されたレーザビームLは、前記感光体PR表面を走査して、前記感光体PR表面に静電潜像を形成する。
【0039】
D1:メインモータ駆動回路
メインモータ駆動回路D1は、メインモータM1を駆動することにより、前記現像器Dの現像ロール、感光体PR等を回転駆動する。
D2:シート搬送用モータ駆動回路
シート搬送用モータ駆動回路D2は、シート搬送用モータM2を駆動することにより第1サブトラクタK1、転写領域上流側トラクタK2、転写領域下流側トラクタK3、バックテンションローラBR,BRを回転駆動する。
【0040】
E:電源回路
電源回路Eは、現像バイアス用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写用電源回路E3および定着用電源回路E4を有している。
E1:現像バイアス用電源回路
現像バイアス用電源回路E1は、現像器Dの現像ロールに現像バイアスを印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電器CCに帯電バイアスを印加する。
E3:転写用電源回路
転写用電源回路E3は、転写器TCに転写バイアスを印加する。
E4:定着用電源回路
定着用電源回路E4は、フラッシュランプFIに定着用の光を照射する電力を供給する。
【0041】
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を実現するプログラム(機能実現手段)を有している。前記コントローラCの各種機能を実現するプログラム(機能実現手段)を次に説明する。
C1:画像記録制御手段
画像記録制御手段C1は、コピースタートキーUI3の入力等に応じて、前記ROS、像担持体PR、転写ロールRt、定着装置F等の動作を制御して、画像記録動作であるジョブ(印刷動作、コピー動作)を実行する。
C2:電源回路制御手段
電源回路制御手段C2は、次の手段C2a〜C2dを有しており、前記電源回路Eを制御して、前記現像バイアス、帯電バイアス、転写バイアス、フラッシュランプFIへの定着用の光の照射のオンオフ等を制御する。
【0042】
C2a:現像バイアス制御手段
現像バイアス制御手段C2aは、前記現像バイアス用電源回路E1の動作を制御して現像器Dの現像ロールにバイアスを印加する。
C2b:帯電バイアス制御手段
帯電バイアス制御手段C2bは、前記帯電用電源回路E2の動作を制御して帯電器CCに印加する帯電バイアスを制御する。
C2c:転写バイアス制御手段
転写バイアス制御手段C2cは、前記転写用電源回路E3の動作を制御して転写器TCに印加する転写バイアスを印加する。
C2d:定着用電源制御手段
定着用電源制御手段C2dは、定着用電源回路E4の動作を制御して、前記フラッシュランプFIへの定着用の光の照射をオンオフ制御する。
【0043】
C3:シート搬送制御手段
シート搬送制御手段C3は、前記シート搬送用モータ駆動回路D2の動作を制御して、前記転写領域上流側トラクタK2、転写領域下流側トラクタK3、バックテンションローラBR,BRの回転を制御する。
C4:定着温度制御手段
定着温度制御手段C4は、前記定着用電源回路E4の動作を制御して前記、フラッシュランプFIへの定着用の光の強さを調節して定着温度を制御する。
【0044】
C5:傾斜調節モード制御手段
傾斜調節モード制御手段C5は、次の手段C5a〜C5dを有しており、第1傾斜センサSN1および傾斜センサSN2の検出信号に基づいて、前記表示部UI1にフレームF1の傾斜情報を表示する。
C5a:傾斜状態検出手段
傾斜状態検出手段C5aは、第1傾斜センサSN1および傾斜センサSNの検出信号から前記フレームF1の傾斜状態を検出する。
C5b:傾斜状態表示手段
傾斜状態表示手段C5bは、検出したフレームF1の傾斜状態に関する情報を前記表示部UI1に表示する。
C5c:傾斜許容範囲記憶手段
傾斜許容範囲記憶手段C5cは、傾斜状態の許容範囲を記憶する。
C5d:傾斜状態判別手段
傾斜状態判別手段C5dは、検出したフレームF1の傾斜状態が許容範囲か否かを判別する。
【0045】
(姿勢調節モードの画面)
図4は本発明の実施例1の画像形成装置Uの表示部UI1に表示される画面を示した図であり、図4Aはメニュー画面(初期画面)のときの表示部UI1を示す図であり、図4Bは姿勢調節モードの姿勢調節エラー画面のときの表示部UI1を示す図であり、図4Cは姿勢調節モードの姿勢調節完了画面のときの表示部UI1を示す図である。
【0046】
図4Aにおいて、前記ユーザインターフェイスUIに表示されたメニュー画面11は、前記画像形成装置Uの電源オン時に表示される。前記メニュー画面11には、姿勢調節モードを使用するための「姿勢調節」アイコン16、および画像形成装置Uの各種設定のための登録・変更モードを使用するための「登録・変更」アイコン17等が表示されている。
【0047】
図4Bにおいて、前記ユーザインターフェイスUIに表示された姿勢調節エラー画面18は、前記図4Aの「姿勢調節」アイコン16押下後もしくは前記姿勢調節エラー画面18の「再測定」アイコン21押下後に傾斜角が許容範囲を超える場合に表示される。姿勢調節エラー画面18には、前後左右の傾斜角とレベラを調節させるメッセージを表示するエラーメッセージ表示部19、再測定を促す傾斜角が許容範囲であるかどうかを再測定するための「再測定」アイコン21、および姿勢調節モードをキャンセルするための「キャンセル」アイコン22が表示されている。
【0048】
図4Cにおいて、前記ユーザインターフェイスUIに表示された姿勢調節完了画面23は、前記図4Aの「姿勢調節」アイコン16押下後もしくは前記姿勢調節エラー画面18の「再測定」アイコン21押下後に傾斜角が許容範囲の場合に表示される。姿勢調節完了画面18には、傾斜角は許容範囲であるメッセージを表示する完了メッセージ表示部24、および姿勢調節モードを終了するための「終了」アイコン25が表示されている。
【0049】
(実施例1のメニュー画面のメイン処理フローチャートのフローチャートの説明)
図5は実施例1のメイン処理のフローチャートである。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図5に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入時に開始される。
【0050】
図5のST1において、メニュー画面を表示する。次にST2に移る。
ST2において、アイコンが押されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST2を繰り返し、イエス(Y)の場合はST3に移る。
ST3において、押されたのは「登録・変更」か否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST4に移る。
ST4において、登録・変更モード処理を実行する。なお、前記登録・変更モード処理は、一般的に使用されている画像形成装置の登録・変更モード処理と同様であるため、詳細な説明については省略する。
ST5において、姿勢調節モード処理を実行する。なお、前記姿勢調節モード処理は、後述の図6(ST11のサブルーチン)において説明する。
【0051】
(実施例1の姿勢調節モード処理のフローチャートの説明)
図6は実施例1の姿勢調節モード処理のフローチャート(ST5のサブルーチン)である。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
【0052】
図6のST21において、ユーザインタフェースUIの表示部UI1に姿勢調節モードが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST1を繰り返し、イエス(Y)の場合はST22に移る。
ST22において、傾斜センサによって前後の傾斜角と,左右の傾斜角を測定して記憶する。次にST23に移る。
ST23において、前後の傾斜角と左右の傾斜角は許容範囲であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST25に移り、イエス(Y)の場合はST24に移る。
ST24において、画面に傾斜角は許容範囲であることと「終了」アイコンを表示する。次にST26に移る。
【0053】
ST25において、画面に前後の傾斜角、左右の傾斜角、レベラを調節させる指示と「再測定」アイコンと「キャンセル」アイコンを表示する。次にST27に移る。
ST26において、「終了」アイコンが押されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST26を繰り返し、イエス(Y)の場合は姿勢調節モードを終了する。
ST27において、「再測定」アイコンか「キャンセル」アイコンが押されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST27を繰り返し、イエス(Y)の場合はST28に移る。
ST28において、押されたのは「再測定」アイコンか否かを判別する。ノー(N)の場合は姿勢調節モードを終了し、イエス(Y)の場合はST22に移る。
【0054】
(実施例1の作用)
(姿勢調節エラー時のレベラの調節方法)
前記構成要件を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、図2において、前記キャスタCA1は、画像形成装置Uを移動するときに使用されると共に、前記レベラLVの調節時にレベラ位置の基準点として利用される。前記レベラLVを調節するときは、まず基準点となる前記キャスタCAと同じ高さに調節し、前記レベラLVに傾きが発生している場合、水平より低い位置になっている前記第1レベラLV1から第4レベラLV4のいずれかを、前記キャスタCAが前記プリンタ支持面PSから離れるように、ボルトの軸を回転させて高くする。
したがって、姿勢調節モードでエラーが発生している場合、前記姿勢調節モードのエラー画面を確認すれば前後左右の傾斜角が判断できるため、前記レベラLVを適切に調節することができる。この結果、画像形成装置Uを傾斜の少ない状態で設置することが容易となる。
【0055】
(変更例)
(H01)本発明は、プリンタに限定されず、複合機、FAX等の画像形成装置に適用可能である。
(H02)本発明は、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。
(H03)本発明は、連続用紙用の画像形成装置に限定されず、カットシート用の画像形成装置にも適用可能である。
【0056】
(H04)本発明の実施例1において、設置作業を容易に行うために、キャスタCAを使用しているが、前記キャスタCAは省略することも可能である。また、本発明の実施例1の画像形成装置Uは、大型の連続用紙用の画像形成装置であるため、キャスタCAを取外すことは容易ではないが、小型から中型の画像形成装置であれば、設置作業後にキャスタCAを取外すことができるようにすることも可能である。
(H05)本発明の実施例1において、姿勢調節モードのエラー画面には前後と左右の傾斜角を表示しているが、どのレベラLVを調節すればよいか指示するメッセージを表示することも可能である。その際、調節するのに最適なレベラLVは、第1レベラLV1〜第4レベラLV4の高さを確認できるセンサを取付けることで判断できる。
【0057】
(H06)本発明の実施例1において、姿勢調節モード以外の時にも、前記第1傾斜センサSN1および前記第2傾斜センサSN2によって前記画像形成装置Uの傾斜状態を監視して、傾斜異常を検出した場合、アラームとして前記ユーザインターフェイスUIに表示することは可能である。例えば、画像形成動作時に前記第1傾斜センサSN1または前記第2傾斜センサSN2が傾斜異常を検出したときに、前記画像形成動作を停止して前記ユーザインターフェイスUIに姿勢調節エラー画面(図4B参照)と同様の画面を表示することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】図1は本発明の実施例1の用紙搬送装置を備えた画像形成装置の説明図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置のプリンタ支持面近傍の要部拡大説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の傾斜調節モード制御手段を備えた画像形成装置の制御部のブロック線図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の画像形成装置Uの表示部UI1に表示される画面を示した図であり、図4Aはメニュー画面(初期画面)のときの表示部UI1を示す図であり、図4Bは姿勢調節モードの姿勢調節エラー画面のときの表示部UI1を示す図であり、図4Cは姿勢調節モードの姿勢調節完了画面のときの表示部UI1を示す図である。
【図5】図5は実施例1のメニュー画面のメイン処理フローチャートのフローチャートである。
【図6】図6は実施例1の姿勢調節モード制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
BR,BR+K1+K2…画像記録前シート搬送装置
C5a…傾斜状態検出手段
C5b…傾斜状態表示手段
C5c…傾斜許容範囲記憶手段
C5d…傾斜状態判別手段
CC…帯電部材
D…現像装置
F1…フレーム
G…トナー像形成装置
G+TC…画像記録装置
K3+Rb,Rb…記録済シート搬送装置
L…光ビーム
LV…傾斜調節部材
P…シート
PR…像担持体
PS…画像形成装置支持面
Q1…画像記録位置
ROS…潜像形成装置
SH…シート搬送装置
SN1+SN2…傾斜センサ
TC…転写装置
TR1…給紙トレイ
TR2…シート排出口
UI1…表示器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構成要件(A01)〜(A09)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
(A01)画像記録用の複数枚のシートを積層状態で収容する給紙トレイ、
(A02)前記給紙トレイのシートを画像記録位置に搬送する画像記録前シート搬送装置と、前記画像記録位置通過時に画像が記録されたシートをシート排出口に搬送する記録済シート搬送装置とを有するシート搬送装置、
(A03)前記画像記録位置を通過するシートに画像を記録する画像記録装置、
(A04)画像形成装置のユーザに必要な情報を表示する表示器、
(A05)前記給紙トレイ、シート搬送装置、画像記録装置および表示器を支持するフレーム、
(A06)前記フレームの下端から下方に延びて下端が画像形成装置支持面に支持される高さ調節可能な3個以上の傾斜調節部材、
(A07)前記フレームに支持された傾斜センサ、
(A08)前記傾斜センサの検出信号に応じて前記フレームの傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段、
(A09)検出したフレームの傾斜状態を前記表示器に表示する傾斜状態表示手段。
【請求項2】
下記の構成要件(A010)〜(A012)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
(A010)前記傾斜状態の許容範囲を記憶する傾斜許容範囲記憶手段、
(A011)検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する傾斜状態判別手段、
(A012)検出したフレームの傾斜状態が許容範囲を超えていると判別された場合に前記傾斜状態を前記表示器に表示する前記傾斜状態表示手段。
【請求項3】
下記の構成要件(A010),(A011),(A013)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
(A010)前記傾斜状態の許容範囲を記憶する傾斜許容範囲記憶手段、
(A011)検出された前記傾斜状態が許容範囲内か否かを判別する傾斜状態判別手段、
(A013)検出したフレームの傾斜状態が許容範囲を超えていないと判別された場合に前記傾斜状態が許容範囲内であることを前記表示器に表示する前記傾斜状態表示手段。
【請求項4】
下記の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画像形成装置、
(A014)回転する像担持体の感光体表面を帯電部材により一様に帯電させ、帯電した前記感光体表面に潜像形成装置により光ビームを照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像装置によりトナー像に現像するトナー像形成装置と、前記トナー像を前記画像記録位置において前記シートに転写する転写装置とを有する前記画像記録装置。
【請求項5】
下記の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置、
(A015)前記トナー像形成装置により形成された前記トナー像を1次転写部材により中間転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を前記画像記録位置において2次転写部材により前記シートに2次転写する前記転写装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−333884(P2007−333884A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−163744(P2006−163744)
【出願日】平成18年6月13日(2006.6.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】