説明

着信報知方法及び携帯端末

【課題】 利用者がおかれる状況及び利用用途などに応じて、適切な報知能力の実現、あるいは消費電流および騒音性の低減を図る。
【解決手段】 着信報知動作が利用者により着信応答されずに終了した場合に、報知方法決定部6が、その未応答であった着信回数を計数しておく。記憶部5には予め複数の着信報知方法が記憶されている。新規の着信報知動作時に、報知方法決定部6は、計数した未応答着信回数に基づいて、記憶部5に記憶されている着信報知方法の中から計数した応答着信回数に応じた着信報知方法を決定し、制御部3は、決定された着信報知方法に従って着信報知を実行する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、簡易型携帯電話(所謂、PHS)、および個人用携帯情報端末(所謂、PDA)等の携帯端末に関するものであって、特に着信報知方法に特徴を有する携帯端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の携帯端末の着信報知における技術としては、着信報知動作中に適宜報知方法を変更することにより、消費電流及び騒音性の低減を抑えつつ報知能力の向上を図るものが知られている。例えば、特開平5−153201号公報には、着信報知開始直後は小音量で鳴音し、着信継続中に一定時間を経過すると今度は大音量で鳴音する携帯電話機が開示されている。また、特開平8−195792号公報には、複数の報知手段を予め設定される着信報知の制御用データに基づいて動作させることにより、利用者が任意に設定した報知方法で着信報知動作を行う技術が開示されている。また、特開平11−68888号公報には、カバンやポケット等の中に収納された携帯電話に着呼した際に、周囲に不快感を与えることなく効率的に着呼を報知するために、周囲の明度に基づいて報知音量を調節する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の携帯端末では、利用者が近くに居るにもかかわらず着信報知動作に気付かなかった場合、次回以降の着信においても報知動作は予め設定された一定の方法によって行われるため、着信毎に変化がなく、緊急の連絡などで何度も呼出が行われたとしても、その後の着信報知に気付く可能性は極めて低かった。また、利用者が着信に気付く可能性が低いにもかかわらず、繰り返し同じ方法での着信報知を行うことによって、報知のための消費電力の増加及び/あるいは騒音の増大という問題が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、着信ごとに適切な方法で着信報知を行うことが可能な携帯端末及びその着信報知方法を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、着信報知能力を向上することが可能な携帯端末及びその着信報知方法を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的は、着信報知による消費電力を低減することが可能な携帯端末及びその着信方法を提供することにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、着信報知による騒音を低減することが可能な携帯端末及びその着信方法を提供することにある。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、着信報知方法を決定する。
【0009】また、本発明の請求項2に係る着信報知方法は、未応答で終了した着信報知の回数に応じて、今回の着信に対する着信報知方法を決定する。
【0010】また、本発明の請求項3に係る着信報知方法は、着信報知に応答しない場合にカウント値を計数し、応答した場合に当該カウント値をリセットし、当該着信報知後の新規の着信において、前記カウント値に基づいて、予め記憶された複数の着信報知方法から適切な着信報知方法を決定する。
【0011】また、本発明の請求項4に係る着信報知方法は、未応答で終了した着信報知動作の時間に応じて、着信報知方法を決定する。
【0012】また、本発明の請求項5に係る着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、報知音の音量レベルあるいはパターンの少なくともいずれか一方を変更するように、着信ごとの着信報知方法を決定する。
【0013】また、本発明の請求項6に係る着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、実際に動作させる報知手段の組合せを変更するように、今回の着信に対する着信報知方法を決定する。ここで、前記第1の報知手段がLED、前記第2の報知手段が振動器、前記第3の報知手段がスピーカであることが好ましい。
【0014】本発明の請求項8に係る着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更するように、今回の着信に対する着信報知方法を決定する。なお、留守番電話サービスあるいは転送電話サービスへの移行時間を変更することによって、前記着信報知動作の時間を変更することが可能である。
【0015】また、本発明の請求項10に係る着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、今回の着信において実際に動作させる報知手段の組合せを変更する第1の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における音量レベルを変更する第2の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における報知音パターンを変更する第3の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更する第4の着信報知方法とのうち少なくとも2つの着信報知方法を実行する。
【0016】また、本発明の請求項11に係る着信報知方法は、同じ発信者からの過去の着信に対する未応答の状況に応じて、当該発信者からの着信に対する着信報知方法を決定する。
【0017】また、本発明の請求項12に係る着信報知方法は、着信に対し未応答であった場合に当該着信の発信者情報を記憶しておき、当該着信の後、新規の着信について、当該新規の着信の発信者が記憶された発信者と一致するか否かに基づいて、予め記憶した複数の着信報知方法から当該新規の着信に対する適切な着信報知方法を決定する。
【0018】また、本発明の請求項13に係る着信報知方法は、前回未応答であった着信から今回の着信までの時間に基づいて、今回の着信における着信報知方法を決定する。
【0019】また、本発明の請求項14に係る着信報知方法は、着信報知に対して未応答であった場合に、当該着信報知の第1の着信時刻あるいは未応答が確定した未応答時刻を記憶し、当該未応答着信報知に続く新規の着信において、当該新規の着信の第2の着信時刻と前記第1の着信時刻あるいは未応答確定時刻とを比較し、その比較結果に基づいて、新規の着信に対する着信報知方法を決定する。
【0020】また、本発明の請求項15に係る携帯端末は、過去の着信に対する未応答の状況を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記未応答の状況に基づいて着信報知方法を決定する決定手段を備える。
【0021】また、本発明の請求項16に係る携帯端末は、過去の着信に対する未応答の状況を検出する検出手段と、複数の着信報知方法を記憶する記憶手段と、前記検出手段によって検出された前記未応答の状況に基づいて、前記記憶手段に記憶された複数の着信報知方法のうち少なくとも1つの着信方法を決定する決定手段を備える。ここで、前記記憶手段に記憶された複数の着信方法は利用者によって書き換え可能であることが好ましい。また、前記記憶部に記憶された複数の着信報知方法は、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、実際に動作させる報知手段の組合せを変更する第1の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における音量レベルを変更する第2の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における報知音パターンを変更する第3の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更する第4の着信報知方法のうち少なくとも1つであることが好ましい。
【0022】また、本発明の請求項19に係る携帯端末は、過去の着信に対する未応答であった場合に、当該着信にかかわる発信者番号を記憶する記憶手段と、着信が、前記記憶手段に記憶された発信者番号と同じ番号からのものであるか否かを判定する判定手段と、当該着信が、前記記憶手段に記憶された発信者番号と同じ番号からのものである場合に、着信報知方法を変更する変更手段とを備える。
【0023】また、本発明の請求項20に係る携帯端末は、着信報知に対し未応答であった場合にカウント値を計数するとともに、着信報知に対し応答した場合にカウント値をリセットするカウンタと、前記カウント値に応じて、複数の着信報知方法が予め記憶する記憶手段と、新規の着信について、前記記憶手段に記憶された情報及び前記カウント値に基づいて、当該カウント値に応じた着信報知方法を決定する決定手段とを備える。
【0024】ここで、本発明は、着信報知に応答しない場合にカウント値を計数し、応答した場合に当該カウント値をリセットするカウンタを用い、当該着信報知後の新規の着信において、カウンタで計数されたカウント値に基づいて、予め記憶手段に記憶された複数の着信報知方法から適切な着信報知方法を決定し、決定された着信報知方法に従って着信報知動作を行うように作用する。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例の携帯端末、例えば携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1に示されるような本発明の携帯電話機は、基地局(図示省略)とアンテナ1を介して無線信号の送受信を行う無線部2と、携帯電話機全体の制御を行う制御部3と、通話経路確立時に音声の入出力を行う送受話器4と、着信報知方法に関する情報、メモリダイヤル等に用いられる特定の電話番号、着信履歴、発信履歴など携帯電話機で使用される情報、データを記憶する記憶部5と、予め選択可能に設定された複数の着信報知方法の中から適当な着信報知方法を決定する報知方法決定部6と、携帯電話機に関する各種入力を行う操作用の入力部7と、着信報知動作における鳴音、発光、振動動作を制御する報知部8と、データ入力時や着信あるいは発信時に各種情報の表示を行う表示部9と、着信報知として振動による報知を行う振動器10と、着信報知として音による報知を行うスピーカ11と、着信報知として発光による報知を行うLED12とを有している。なお、振動器10、スピーカ11及びLED12は、それぞれ着信報知を、触覚的に行うもの、聴覚的に行うもの、視覚的に行うものであれば他の手段に置き換えても差し支えない。
【0027】次に、本発明の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。基地局からの無線信号を受信したアンテナ1は、無線部2に対してその旨を通知する。無線部2は通知された無線信号を復調および復号化して制御部3に送出する。制御部3では復号化された信号が自局宛の呼出信号か否かを判断し、自局宛の呼出信号であれば報知方法決定部6に今回の着信報知動作における報知方法を決定させる。報知方法決定部6は、過去の着信報知動作に対する応答/未応答の状況に応じて記憶部5に予め記憶されている複数の着信報知方法の中から適切な報知方法を選択し決定する。制御部3は報知方法決定部6が決定した報知方法で、報知部8に対し着信報知動作を行わせる。必要ならば同時に表示部9に対し着信情報等(例えば、発信者の電話番号や着信時刻など)を表示させる。制御部3より要求を受けた報知部8では、報知方法決定部6にて決定された着信報知方法で着信報知動作を行う。振動器10、スピーカ11、LED12は報知部8の制御の下で報知動作を行う。
【0028】そして、報知部8による着信報知動作中に入力部7を通して利用者の着信応答操作があった場合、制御部3は着信応答信号を無線部2に対して出力する。無線部2では符号化および変調を行い、アンテナ1を介して基地局へ無線信号を送信する。これで、この携帯電話機は通話状態に移行することができ、このあと利用者は送受話器4を用いて基地局あるいは別の電話機との間で通話を行うことができる。
【0029】次に、図1および図2を参照して本発明の実施の形態の動作について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態において、着信があった場合の一連の動作を示すフローチャートである。
【0030】制御部3は、アンテナ1および無線部2を通して自局宛の呼出信号を受けると(S101)、報知方法決定部6に報知方法を決定するように要求する。要求を受けた報知方法決定部6は、過去の着信ごとに計数してきた、利用者が応答することなく(未応答で)終了した着信報知動作の回数(以降カウント値と呼ぶ)に基づき記憶部5に予め記憶されている着信報知方法の中から今回の着信における着信報知方法を決定し(S102)、制御部3に対して決定した着信報知方法を通知する。通知を受けた制御部3は、報知部8に対し決定された着信報知方法で着信報知動作を行わせる(S103)。その後、着信応答が行われずに着信報知動作が終了した場合(S104)は、報知方法決定部6にその旨を通知する。報知方法決定部6は、その通知によりカウント値を計数する(S105)。一方、入力部7などの操作により着信応答が行われた場合にも、報知方法決定部6にその旨が通知され、報知方法決定部6は、その通知によりカウント値をリセットする(S106)。
【0031】ここで、着信の応答とは、着信があったときに、受信者が入力部7を通じて着信応答の操作を行い、発信者との回線が確立された状態になることを言う。また、着信の未応答とは、着信時、発信者が呼出を諦めて回線を切断してしまうか、あるいは予め決められた時間内に着信応答の操作が行われない場合に着信端末側あるいは網側(基地局、交換局など)の少なくともいずれか一方で回線を切断してしまう状態になることを言う。
【0032】次に、報知方法決定部6による着信報知方法の決定方法について図3及び4を参照して詳細に説明する。図3は、着信報知方法の決定方法を示すフローチャートであり、図4は、図3に示すフローチャートを実行するために、記憶部5に予め記憶された複数の着信報知方法を示すテーブルである。
【0033】報知方法決定部6は、前回の着信までに計数されたカウント値Cを取得する(S201)。さらに、報知方法決定部6は、取得したカウント値Cが初期値(0)か否かを判定し(S202)、初期値(0)である場合(C=0)には、テーブル40を参照して音量レベル1でスピーカ11から報知音を発生させるような着信報知方法を選択し決定する(S202)。ここで、音量レベルは、レベル1、レベル2、レベル3の順番で大きくなるものとする。S202で、カウント値Cが初期値(0)ではないと判定されると、次に、それが0より大きくN(正の整数)以下であるか否かが判定される(S204)。カウント値Cが当該範囲内(0より大きくN以下)にある場合には、テーブル40を参照して音量レベル2でスピーカ11から報知音を発生させるような着信報知方法を選択し決定する。S202で、カウント値Cが0より大きくN以下ではない(すなわち、N<C)と判定されると、着信報知決定部6は、テーブル40を参照して音量レベル3でスピーカ11から報知音を発生させるような着信報知方法を選択し決定する(S206)。報知方法決定部6において決定された着信報知方法は、制御部3に通知され、制御部3はその通知(着信報知方法)にしたがってスピーカ11から報知音を発生させる。ここで、カウント値Cは、図2に示されるとおり、着信に対し未応答であるごとに1加算され、応答された場合にリセットされ初期値(0)に戻る値である。
【0034】なお、上記説明では、報知方法決定部6により計数されるカウント値Cは、入力部7などによる応答操作が行われた時点で初期値(0)にリセットされるとしたが、たとえ着信時には未応答であったとしても着信があったことを利用者が確認した時点で初期化するようにしてもよい。
【0035】本実施の形態では、着信報知動作が応答されずに終了する状況が続けば続くほど報知音の音量レベルが大きくなる。したがって、当初の着信に対しては、それに気づかずに応答しなかった利用者も、未応答の着信回数が増加するごとに通知音の音量レベルが大きくなるので、着信に対して早期に気づくようになる。すなわち、報知能力が向上しており、緊急の連絡の際には効果を発揮する。さらに、報知能力の向上により、未応答となってしまう着信報知の頻度が減少するために、着信報知のために要する消費電力の低減及び繰返し発生される報知音による騒音の低減を実現することができる。
【0036】なお、本実施の形態では、着信に対し未応答である回数が増えるのに応じて報知音の音量レベルを上げるようにしているが、逆に、報知音の音量レベルを下げるようにしてもよいことは言うまでもない。1回目の着信報知動作に気付かなかった利用者は続く着信報知動作にも気付く可能性は低いと考えられる状況下においては、このような段階的に音量レベルを下げるような設定を行う。報知音の音量レベルを低下させることによって、長時間に渡り応答できないような状況にある携帯電話機に対する無駄な報知音による消費電力の低減および騒音の低減を実現することができる。
【0037】過去の未応答の状況に応じて、着信報知音の音量レベルを上げるように設定するか下げるように設定するかは利用者による携帯電話機の用途あるいは状況に応じて決定される。この設定は、予め利用者により設定可能とすることが好ましい。
【0038】さらに、本実施の形態において、音量レベル1及び2を零レベル、すなわち報知音を発生させないようなレベルとして初期設定されている場合には、カウント値CがNを超えた場合に、音量レベル3で報知音が発生することになる。このように設定することによって、利用者が報知音を当初、無音状態に設定していたとしても、所定の回数だけ着信未応答が続けば自動的に報知音が発生するようになり、緊急の連絡が必要な場合には特に有効である。
【0039】また、本実施の形態では、カウント値Cが初期値(0)の場合に音量レベル1で報知音を発生させ、カウント値Cが初期値以外、すなわち0を越えると音量レベル2で報知音を発生させるようになっている。しかしながら、カウント値Cが0以上N1(1以上の整数)以下の場合に、音量レベル1で報知音を発生させ、カウント値CがN1を越えた場合に、音量レベル2で報知音を発生させるようにしてもよい。すなわち、未応答が最初の数回までは、初期の音量レベルで報知音を発生させ、未応答の回数が0より大きい所定回数を越えた段階で、初期の音量レベルとは異なる音量レベルで報知音を発生させるようにしてもよい。これらの設定も利用者が適宜設定可能であるものとする。
【0040】また、本実施の形態では、着信報知方法を3段階に変更しているが、これに限られるものではなく、2段階以上であればよい。場合によっては、カウント値Cが1計数されるごとに、着信報知方法を変更するようにしてもよい。
【0041】次に、報知方法決定部6により決定される着信報知方法の他の実施例について図5及び図6を参照して説明する。図5は、本実施例の着信報知方法の決定の手順を示すフローチャートであり、図6は、図5に示すフローチャートの動作を実行するために予め記憶部5に記憶された複数の選択可能な着信報知方法を示すテーブルである。
【0042】本実施例においては、報知方法決定部6により計数されるカウント値Cに応じて報知音の音量レベルを変更する代りに、報知音の報知音パターンを変更させるものである。すなわち、テーブル60には、報知音パターン1としてやさしい調子のメロディ音、報知音パターン2として激しい調子のメロディ音、報知パターン3として大音量のビープ音をそれぞれ記憶しておく。そして、報知方法決定部6により計数されるカウント値C(S301)が初期値(0)の場合には(S302)、報知音パターン1を選択決定し(S303)、制御部3はその決定に基づいてスピーカ11から報知音としてやさしい調子のメロディ音を発生させる。カウント値Cが0より大きくN以下である場合には(S304)、同様の制御によりスピーカ11から報知音として激しい調子のメロディ音を発生させる(S305)。同様に、カウント値CがNより大きい場合には、スピーカ11より激しいビープ音を発生させる(S306)。ここで、報知音パターン1、報知音パターン2、報知音パターン3は、この順番で報知能力が高くなっていくものとする。この場合、単に音量レベルを変更するよりも、メロディ自体が変更するので、利用者によってはより報知能力の向上を実現することになり、前述と同様の消費電力の低減及び騒音の低減を図ることができる。
【0043】なお、カウント値Cに応じて変更され得る着信報知方法として、報知音の音量レベルと報知音パターンとを別々に説明したが、双方を組合せてもよいことは明らかである。すなわち、カウント値Cが初期値(0)の場合は、音量レベル1で報知音パターン1の報知音を発生させ、カウント値Cが0より大きくN以下である場合には、音量レベル2で報知音パターン2の報知音を発生させ、カウント値CがNより大きい場合には、音量レベル3で報知パターン3の報知音を発生させるようにしてもよい。状況に応じて、音量レベルと報知音パターンを適宜組合せて実施することにより報知能力をより向上させることができる。
【0044】また、着信報知として、着信当初は小音量の報知音を発生させ、所定時間経過後に大音量の報知音を発生させるように設定されている場合、カウント値Cに応じて、音量切替えのタイミングを規定するその所定時間を変更するように着信報知方法を決定してもよい。例えば、カウント値CがN1以下の場合には、所定時間を10秒、すなわち着信報知音が小音量から大音量に切り替わるタイミングを着信開始から10秒経過後とし、カウント値CがN1を越える場合には、所定時間を5秒、すなわち着信報知音が小音量から大音量に切り替わるタイミングを着信開始から5秒経過後とする。こうすることにより、着信に対する未応答の回数が増加するにつれて、より早いタイミングで大音量による報知音に切り替わることになるので、より報知能力が向上することになる。
【0045】次に、報知方法決定部6により決定される着信報知方法のさらに他の実施例について図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施例の着信報知方法の決定の手順を示すフローチャートであり、図8は、図7R>7に示すフローチャートの動作を実行するために予め記憶部5に記憶された複数の選択可能な着信報知方法を示すテーブルである。
【0046】前述した各実施例においては、報知方法として聴覚に訴えるもの、すなわち報知音についてその音量レベルあるいは/及び報知音パターンを変更するようにしていたが、本実施例では、視覚に訴える報知、例えばLEDや、触覚に訴える報知、例えば振動器をも組合せることによって、より報知能力を高めるものである。
【0047】テーブル80には、LEDのみによる着信報知、LED及び振動器の双方による着信報知及びLED、振動器及びスピーカの全てによる着信報知の3つの組合せの着信報知方法を選択可能に記憶されている。そして、報知方法決定部6は、カウント値C(S401)が初期値(0)である場合(S402)、LEDのみによる報知方法を選択決定し(S403)、またカウント値Cが0より大きくN以下である場合には(S404)、LED及び振動の双方による報知方法を選択決定し(S405)、カウント値CがNより大きい場合には(S406)、LED、振動及び報知音の全てによる報知方法を選択決定する(S406)。
【0048】このように、本実施例においては、未応答の着信回数に応じて、報知手段を追加していくようになっているので報知能力の著しい向上を実現している。なお、利用者による報知方法の初期設定がLEDのみによる報知ではなく、LED及び振動器による報知である場合には、着信未応答の着信回数が所定回数を越えた段階でLED及び振動器による着信報知に加え、報知音を発生するようにしてもよい。同様に、利用者による初期設定がLED及び報知音による報知である場合には、未応答の着信回数が所定回数を越えた段階でLED及びスピーカによる着信報知に加え、振動器による報知も実行するようにしてもよい。
【0049】次に、報知方法決定部6により決定される着信報知方法のさらに他の実施例について図9及び図10R>0を参照して説明する。図9は、本実施例の着信報知方法の決定の手順を示すフローチャートであり、図10は、図9に示すフローチャートの動作を実行するために予め記憶部5に記憶された複数の選択可能な着信報知方法を示すテーブルである。
【0050】本実施例は、未応答の着信回数に応じて、着信報知の時間を変更するものである。通常、携帯電話機には、留守番電話サービスや転送電話サービスが設定可能となっている。例えば留守番電話サービスが設定されていると、着信に対して所定時間内に応答しない場合、すなわち未応答である場合、受信側携帯電話機については回線が切断され、一方、発信側携帯電話機は中央局と回線がつながり、所望のメッセージを記録することができる。そして、受信側利用者は、後刻、中央局にアクセスして記憶されているメッセージを確認する。このように、携帯電話機では、予め設定可能な所定時間内に着信応答がされない場合には、着信呼を留守番電話サービスなどの電話サービスに移行させ、自身は回線を切断する。本実施例では、着信開始から留守番電話サービス等へ移行するまでの所定時間を、未応答の着信回数に応じて変更していくものである。
【0051】図10に示すテーブル100には、未応答の着信回数、すなわちカウント値Cに応じて自動的に設定変更可能な留守番電話サービスなどへの移行時間t1からt3が予め記憶されている。ここで、移行時間は、t1>t2>t3であるものとする。移行時間t1、t2及びt3はそれぞれ、例えば30秒、20秒、10秒に設定される。
【0052】報知方法決定部6は、カウント値C(S501)が初期値(0)である場合(S502)、移行時間t1を設定し(S503)、その旨を制御部3へ通知する。制御部3は、その通知に基づき、時間t1が経過するまで報知し、経過後は自動的に留守番電話サービスなどに移行するように制御する。また、報知方法決定部6は、カウント値Cが0より大きくN以下である場合には(S504)、移行時間t2を設定し(S505)、その旨を制御部3へ通知する。制御部3は、その通知に基づき、時間t2が経過するまで報知し、経過後は自動的に留守番電話サービスなどに移行するように制御する。さらに、報知方法決定部6は、カウント値CがNより大きい場合には、移行時間t3を設定し(S506)、その旨を制御部3へ通知する。制御部3は、その通知に基づき、時間t3が経過するまで報知し、経過後は自動的に留守番電話サービスなどに移行するように制御する。
【0053】このように、カウント値Cの値が増加するにつれて、留守番電話サービスなどへの移行時間、すなわち報知時間を減少させていくことにより、受信者が長時間にわたり着信に応答できないような場合に、無駄な報知を低減することができ、結果として報知による消費電力の低減及び騒音の低下を実現できる。なお、着信未応答の回数に応じて、逆に留守番電話サービスなどへの移行時間を増加させるように設定してもよい。この場合は、短時間の報知では着信に気づかなかった受信者が、報知時間を増加させることによってより着信に気づく可能性が増すことになり、緊急の連絡については有効である。報知時間の減少あるいは増加のいずれを設定するかは、状況、用途等を考慮して利用者が予め選択可能なものとする。
【0054】ここで、着信未応答の回数に応じて、留守番電話サービスなどへの移行時間を変更していく制御のみを単独で適用してもよいが、既に説明した他の報知方法、すなわち音量レベルの変更(図3及び4参照)、報知音パターンの変更(図5及び6参照)及び複数種類の報知手段の組合せ変更(図7及び8参照)などを適宜組合せて適用してもよいことは明らかである。そのためにも、本実施の形態において、記憶部5に予め記憶されるカウント値に応じて決定されるべき報知方法は、利用者によって適宜書き換え可能であることが好ましい。ただし、書き換え不可であっても差し支えない。
【0055】例えば、図11に示すように、着信未応答の回数に応じて、留守番電話サービスなどへの移行時間を減少させていくとともに、報知音の音量レベルを増加させていくように制御してもよい。この場合、報知音の音量レベルの増加によって、報知能力の増加を実現する一方で、報知時間を減少させることによって騒音の低下を図っている。また、図12に示すように、着信未応答の回数に応じて、留守番電話サービスなどへの移行時間及び報知音の音量レベルの双方を増加させていくように制御してもよい。この場合、報知音の音量レベルの増加及び報知時間の増加の双方により報知能力を大幅に向上させることになる。
【0056】次に、本発明の他の実施の形態について、図13を参照して詳細に説明する。
【0057】図13は、本実施形態の動作を説明するフローチャートである。図2に示すフローチャートでは、着信報知動作に対する未応答の回数をカウント値Cとして計数し、そのカウント値Cに応じて、報知方法を決定していたが、本実施形態では、着信報知動作が行われた時間をカウント値として計数し、そのカウント値に応じて報知方法を決定するものである。
【0058】すなわち、制御部3は、アンテナ1および無線部2を通して呼出信号を受けると(S601)、報知方法決定部6に報知方法を決定するように要求する。要求を受けた報知方法決定部6は、過去の着信ごとに計数してきた、利用者が応答することなく(未応答で)終了した着信報知動作の時間(以降カウント値と呼ぶ)に基づき記憶部5に予め記憶されている着信報知方法の中から今回の着信における着信報知方法を決定し(S602)、制御部3に対して決定した着信報知方法を通知する。通知を受けた制御部3は、報知部8に対し決定された着信報知方法で着信報知動作を行わせる(S603)。着信報知動作の開始とともに、図示せぬカウンタにより着信報知動作の時間の計数を開始する(S604)。既に、過去の着信により未応答の着信報知時間が計数され、その計数動作が停止されている状況にある場合には、その計数を再開する(S604)。カウンタは、例えば報知方法決定部6に備えられる。その後、着信応答が行われずに着信報知動作が終了した場合(S605)は、報知方法決定部6にその旨を通知する。報知方法決定部6は、その通知により着信報知動作時間のカウントを停止する(S606)。一方、入力部7などの操作により着信応答が行われた場合にも、報知方法決定部6にその旨が通知され、報知方法決定部6は、その通知によりカウント値をリセットする(S607)。
【0059】このように、着信未応答の着信回数ではなく、未応答の着信報知時間のカウント値に応じて、報知方法を適宜選択的に決定しているので、発信者の意図がより効率的に反映された報知を実現できる。
【0060】なお、カウンタによる計数動作に関し、例えば、着信報知動作が10秒行われる毎にカウント値を1加算していくような制御も可能である。
【0061】ここで、本実施の形態において、未応答の着信報知時間のカウント値に応じて決定される着信報知方法としては、図3から12を参照してすでに説明した全ての実施例及びそれらの組合せを適用できることは言うまでもない。
【0062】次に、本発明のさらに他の実施の形態について、図14を参照して詳細に説明する。
【0063】本実施の形態は、カウント値に基づく報知方法の決定に関する動作については、前述の各実施の形態と同様であるが、未応答であった着信における発信者情報、例えば発信者電話番号を登録しておき、次の着信において、それが登録されている発信者と同一の発信者からの着信であった場合に、そのカウント値に基づく着信報知方法の決定を行い、異なる発信者からの着信である場合には初期設定された着信報知方法を適用するというものである。
【0064】すなわち、制御部3は、アンテナ1および無線部2を通して呼出信号を受けると(S701)、報知方法決定部6に報知方法を決定するように要求する。要求を受けた報知方法決定部6は、過去の着信ごとに計数してきた、利用者が応答することなく(未応答で)終了した着信報知動作の回数(以降カウント値Cと呼ぶ)を取得する(S702)。取得したカウント値Cが初期値(0)か否かを判定し(S703)、カウント値Cが初期値(0)ではない場合には、次に、今回の着信が記憶部5に記憶された前回の未応答着信の発信者情報、例えば発信者電話番号を読み出し、今回の着信の発信者情報と照合して、今回の着信の発信者と前回の着信の発信者とが同一か否かを判定する(S704)。そして、同一である場合には、予め記憶部5に記憶された複数の着信報知方法のうちいずれか1つをカウント値Cの値に基づき決定する(S706)。
【0065】一方、同じ発信者からの着信ではないと判定された場合には、カウント値Cをリセットする(S705)。結果として、S703でカウント値Cが初期値(0)である場合及びS705でカウント値Cがリセットされた場合には、カウント値Cが初期値(0)であることに応じた着信報知方法が決定される。通常、この着信報知方法は初期設定されたものである。
【0066】報知方法決定部6で決定された着信報知方法に基づき、制御部3は、振動器10、スピーカ11及び/またはLED12を動作させて着信報知を行う(S707)。その後、着信応答が行われずに着信報知動作が終了した場合(S708)は、制御部3から報知方法決定部6にその旨とともに当該着信の発信者情報(発信者電話番号など)が通知される。報知方法決定部6は、その通知によりカウント値を計数する(S709)とともに、発信者情報を記憶部5に登録させる(S710)。記憶部5に登録された発信者情報は、S704における前回未応答の発信者と今回の着信の発信者とが同一であるか否かの判定に用いられる。一方、入力部7などの操作により着信応答が行われた場合にも、報知方法決定部6にその旨が通知され、報知方法決定部6は、その通知によりカウント値をリセットする(S711)。
【0067】未応答時には、発信者情報が例えば図15(A)のように登録される。この場合、新規の着信が発信者Aからのものである場合には、カウント値C=2として、着信報知方法が決定される。一方、新規の着信が発信者Bからのものである場合には、前回未応答時の発信者Aと新規の着信の発信者Bとが同一ではないので、カウント値Cはリセットされ初期値(0)として着信報知方法が決定される。
【0068】こうすることによって、特定の発信者からの何回かの着信に対して未応答であって、新規の着信に対して報知能力の高い(例えば、大音量報知音によるもの)報知方法に選択されてしまうような場合、同じ発信者からのものであれば、それが緊急の連絡によるものである可能性が高いのでかまわないが、他の発信者からのものである場合、最初の報知にもかかわらず、いきなり大音量で報知されてしまうような状況を防止することができる。
【0069】特定の発信者が緊急連絡したいときなどに別の発信者に割り込まれてカウント値がクリアされてしまい、思ったとおりに報知能力を上げることができないような場合には、図15(B)に示すように、発信者ごとに、未応答であった着信の回数を計数していき、着信報知方法の決定においても発信者ごとにその計数値に基づき決定するようにしてもよい。すなわち、図15(B)のような状況において、新規の着信が発信者Aからのものである場合には、カウント値C=3に基づき着信報知方法が決定される。また、新規の着信が発信者Bからのものである場合には、カウント値C=1に基づき着信報知方法が決定される。
【0070】以上説明した実施の形態では、着信に対する未応答の回数あるいは未応答となった着信の報知時間の計数値(カウント値)に基づいて着信報知方法を決定していたが、これに限られるものではない。本発明の主旨は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、今回の着信報知方法を決定する点にある。この過去の着信に対する未応答の状況には、前回未応答であった着信から今回の着信までの時間の長さも含まれる。すなわち、前回未応答であった着信の着信時刻(あるいは未応答が確定した時刻)を記憶しておき、それと今回の着信の着信時刻との比較から前回未応答であった着信から今回の着信までの時間の長さを算出する。この時間の長さが短いほど(例えば、1分以内であれば)報知能力をより高くするように、今回の着信における着信報知方法を変更することによってより緊急の連絡に対応することができる。また、逆にこの時間の長さが短いほど(例えば、1分以内であれば)報知能力をより低くするように、今回の着信における着信報知方法を決定することもできる。利用者が応答できないような状況にある場合、短時間で応答できるようになる可能性は低いと考えられ、短時間で繰り返し行われる着信に対しては、より報知能力を低くすることによって消費電力の低減及び騒音の低減を実現できる。いずれの設定をするかは、利用者が用途、状況に応じて選択可能であるものとする。
【0071】なお、本発明は携帯電話機に限られるものではなく、簡易型携帯電話機(PHS)、個人用携帯情報端末(PDA)、及び携帯型パーソナルコンピュータなど、携帯型であって直接あるいは間接的に無線あるいは有線回線を介して相手側機器などと通信が可能な装置にも適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報端末及び着信報知方法は、過去の着信に対する未応答の状況に応じて、今回の着信報知方法を決定しているので、利用者がおかれる状況、または用途に応じて適切な報知方法を選択して実行することができ、その結果、緊急の連絡への対応、消費電力の低減及び/あるいは騒音の低減に関し、顕著な作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯端末の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態における報知方法の第1の決定方法を示すフローチャートである。
【図4】図3に示される方法において決定されるべき報知方法を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態における報知方法の第2の決定方法を示すフローチャートである。
【図6】図5に示される方法において決定されるべき報知方法を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態における報知方法の第3の決定方法を示すフローチャートである。
【図8】図7に示される方法において決定されるべき報知方法を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態における報知方法の第4の決定方法を示すフローチャートである。
【図10】図9に示される方法において決定されるべき報知方法を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態における報知方法の第5の決定方法を説明するための図である。
【図12】本発明の一実施の形態における報知方法の第6の決定方法を説明するための図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図15】図14に示されたフローチャートによる動作を実施するために用いられる情報を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 無線部
3 制御部
4 送受話器
5 記憶部
6 報知方法決定部
7 入力部
8 報知部
9 表示部
10 振動器
11 スピーカ
12 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】 過去の着信に対する未応答の状況に応じて、着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項2】 未応答で終了した着信報知の回数に応じて、今回の着信に対する着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項3】 着信報知に応答しない場合にカウント値を計数し、応答した場合に当該カウント値をリセットし、当該着信報知後の新規の着信において、前記カウント値に基づいて、予め記憶された複数の着信報知方法から適切な着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項4】 未応答で終了した着信報知動作の時間に応じて、着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項5】 過去の着信に対する未応答の状況に応じて、報知音の音量レベルあるいはパターンの少なくともいずれか一方を変更するように、着信ごとの着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項6】 過去の着信に対する未応答の状況に応じて、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、実際に動作させる報知手段の組合せを変更するように、今回の着信に対する着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項7】 前記第1の報知手段がLED、前記第2の報知手段が振動器、前記第3の報知手段がスピーカである請求項6記載の着信報知方法。
【請求項8】 過去の着信に対する未応答の状況に応じて、着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更するように、今回の着信に対する着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項9】 留守番電話サービスあるいは転送電話サービスへの移行時間を変更することによって、前記着信報知動作の時間を変更することを特徴とする請求項8記載の着信報知方法。
【請求項10】 過去の着信に対する未応答の状況に応じて、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、今回の着信において実際に動作させる報知手段の組合せを変更する第1の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における音量レベルを変更する第2の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における報知音パターンを変更する第3の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更する第4の着信報知方法とのうち少なくとも2つの着信報知方法を実行することを特徴とする着信報知方法。
【請求項11】 同じ発信者からの過去の着信に対する未応答の状況に応じて、当該発信者からの着信に対する着信報知方法を決定する着信報知方法。
【請求項12】 着信に対し未応答であった場合に当該着信の発信者情報を記憶しておき、当該着信の後、新規の着信について、当該新規の着信の発信者が記憶された発信者と一致するか否かに基づいて、予め記憶した複数の着信報知方法から当該新規の着信に対する適切な着信報知方法を決定する着信報知方法。
【請求項13】 前回未応答であった着信から今回の着信までの時間に基づいて、今回の着信における着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項14】 着信報知に対して未応答であった場合に、当該着信報知の第1の着信時刻あるいは未応答が確定した未応答時刻を記憶し、当該未応答着信報知に続く新規の着信において、当該新規の着信の第2の着信時刻と前記第1の着信時刻あるいは未応答確定時刻とを比較し、その比較結果に基づいて、新規の着信に対する着信報知方法を決定することを特徴とする着信報知方法。
【請求項15】 過去の着信に対する未応答の状況を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記未応答の状況に基づいて着信報知方法を決定する決定手段を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項16】 過去の着信に対する未応答の状況を検出する検出手段と、複数の着信報知方法を記憶する記憶手段と、前記検出手段によって検出された前記未応答の状況に基づいて、前記記憶手段に記憶された複数の着信方法のうち少なくとも1つの着信報知方法を決定する決定手段を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項17】 前記記憶手段に記憶された複数の着信方法は利用者によって書き換え可能である請求項16記載の携帯端末。
【請求項18】 前記記憶部に記憶された複数の着信報知方法は、視覚的な第1の報知手段、触覚的な第2の報知手段及び聴覚的な第3の報知手段のうち、実際に動作させる報知手段の組合せを変更する第1の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における音量レベルを変更する第2の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて前記第1の報知手段における報知音パターンを変更する第3の着信報知方法と、当該未応答の状況に応じて着信から回線切断までの着信報知動作の時間を変更する第4の着信報知方法のうち少なくとも1つである請求項16記載の携帯端末。
【請求項19】 過去の着信に対する未応答であった場合に、当該着信にかかわる発信者番号を記憶する記憶手段と、着信が、前記記憶手段に記憶された発信者番号と同じ番号からのものであるか否かを判定する判定手段と、当該着信が、前記記憶手段に記憶された発信者番号と同じ番号からのものである場合に、着信報知方法を変更する変更手段とを備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項20】 着信報知に対し未応答であった場合にカウント値を計数するとともに、着信報知に対し応答した場合にカウント値をリセットするカウンタと、前記カウント値に応じて、複数の着信報知方法が予め記憶する記憶手段と、新規の着信について、前記記憶手段に記憶された情報及び前記カウント値に基づいて、当該カウント値に応じた着信報知方法を決定する決定手段とを備えることを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図14】
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【公開番号】特開2001−94637(P2001−94637A)
【公開日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−265257
【出願日】平成11年9月20日(1999.9.20)
【出願人】(000197366)静岡日本電気株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】