説明

経路案内システム、経路案内装置および経路案内プログラム

【課題】電子メールを利用して経路探索を実行すると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を実行すること。
【解決手段】端末1から送信された電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて経路探索を実行する経路探索手段23と、経路探索手段23による経路探索結果情報を電子メールで送信する第1電子メール送信手段24と、経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段22bと、経路探索結果に基づいて経路案内時刻に経路案内情報を含む電子メールを前記端末1に送信する第2電子メール送信手段25と、を備えた経路案内システムS。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者に出発地から目的地までの経路を案内する経路案内システム、経路案内装置および経路案内プログラムに関し、特に、案内する経路の出発時間や乗り換え等の案内を実行する経路案内システム、経路案内装置および経路案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、出発地から目的地までの経路案内を行うナビゲーション技術は、カーナビゲーションのような専用の装置を使用したり、携帯電話のような携帯端末に専用のソフトウェアを組み込んだりすることで実現されている。
【0003】
しかしながら、従来の技術では、専用の装置やソフトウェアが組み込める対応端末が必要となる問題があり、これら機能を有しない装置あるいは、ソフトウェアを組み込みたくない場合には利用できないという問題がある。近年、ネットワーク技術の発達に伴い、電子メールで情報のやりとりが頻繁に行われるようになっており、電子メールの送受信機能を有する端末は広く普及している。したがって、一般的な電子メールの送受信を行って、経路案内(ナビゲーション)ができれば、非常に便利である。
【0004】
前記ナビゲーション技術とは異なるが、特定のアドレスのホームページに検索文が記載された電子メールを送って、その回答を返信メールで得る技術が特許文献1(特開2000−285045号公報)に記載されている。また、インターネット上に実在する検索サイトでは、検索文として「乗車駅 から 下車駅」までと入力することで乗車駅から下車駅までの経路探索を実行することが実現されている(非特許文献1参照)。したがって、これらを組み合わせることで、「乗車駅から下車駅」という検索文を入力した電子メールを送信して、その経路探索結果を電子メールで受信する技術が実現できる可能性がある。
【0005】
【特許文献1】特開2000−285045号公報
【非特許文献1】japan.internet.com 編集部、「Googleで、ヤマトの荷物配達状況や企業の株価などが検索可能に」、[online]、2004年、Jupitermedia Corporation、「平成18年1月31日検索」、インターネット<URL:http://japan.internet.com/busnews/20040422/5.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(従来技術の問題点)
しかし、前記従来技術を組み合わせても実行可能なのは、経路探索までであり、乗換駅に到着したことを案内するリアルタイムの経路案内は実行できない。したがって、電子メールで受信した経路探索結果を利用者が参照しながら、自分で判断して乗り換え等を実行しなければならない。しかし、経路探索結果を電子メールで受信した場合、その後、通常の電子メールを多数受信したり、経路探索を何回かやり直したりすると、必要な電子メールがどれであるかを判断するのが困難となり、目的の電子メールを見つけだすのに時間がかかるという問題がある。特に、経路探索を実行してから、出発する(経路探索結果を利用する)までの期間が長くなると、その後に来た電子メールが数多く蓄積され、目的の電子メールを見つけだすのに非常に時間がかかる問題がある。
【0007】
近年、電子メール送受信ソフトウェアには、受信した電子メールのメールアドレスに応じて、自動的に特定のフォルダに振り分ける機能を有するものがあるが、この機能を利用して、経路探索結果を特定のフォルダに振り分けることも考えられる。しかし、複数の経路探索を実行して、未消化の日程が数多くある場合、誤って他の電子メールを参照してしまうことがあり、誤った経路で乗り換え等を実行してしまい、最悪の場合には全く違う目的地に案内されてしまう問題がある。
【0008】
前記問題に鑑み、本発明は、電子メールを利用して経路探索を実行すると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を実行することを第1の技術的課題とする。
また、本発明は、容易な操作で経路探索および経路案内を実行可能なシステムを提供することを第2の技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明の経路案内システムは、
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記受信した電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段と、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段と、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段と、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段と、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段と、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の経路案内システムでは、電子メール受信手段は、端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する。経路探索手段は、前記受信した電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する。第1電子メール送信手段は、前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する。経路案内時刻設定手段は、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する。経路案内メール作成手段は、前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する。経路案内時刻判別手段は、前記経路案内時刻になったか否かを判別する。第2電子メール送信手段は、前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する。
【0011】
したがって、第1発明の経路案内システムでは、経路探索条件を含む電子メールを送信することで経路探索結果を電子メールで速やかに受信できると共に、経路案内時刻になると、経路案内情報を含む電子メールを受信できる。この結果、電子メールを利用して経路探索ができると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を受けることができる。また、広く普及している電子メールの送受信機能を有する端末を利用するので、経路探索、経路案内用の専用の装置や専用のソフトウェアを組み込む必要が無く、経路探索と経路案内のサービスを受けることができる。
【0012】
また、前記第1発明において、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を実行しない経路案内不実行手段と、
前記経路探索条件情報を含む電子メールの経路探索条件情報に基づいて、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行する前記経路探索手段と、
前記経路探索手段により探索された他の経路の経路探索結果情報を含む電子メールを前記端末に送信する前記第1電子メール送信手段と、
を備えることも可能である。
【0013】
前記構成要件を備えた場合、受信メール判別手段は、前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する。経路案内不実行手段は、前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を実行しない。前記経路探索手段は、前記経路探索条件情報を含む電子メールの経路探索条件情報に基づいて、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行する。前記第1電子メール送信手段は、前記経路探索手段により探索された他の経路の経路探索結果情報を含む電子メールを前記端末に送信する。
したがって、経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを送信するだけで、前回探索された経路の経路案内がキャンセルされ、他の経路の経路探索を実行できる。よって、簡便な操作で経路の再探索を実行できる。
【0014】
さらに、前記第1発明において、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された再探索不実行様式の電子メールであるか否かを判別する前記受信メール判別手段と、
前記返信電子メールが前記再探索不実行様式の電子メールである場合に、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行しない前記経路探索手段と、
を備えることもできる。
【0015】
前記構成要件を備えた場合、前記受信メール判別手段は、前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された再探索不実行様式の電子メールであるか否かを判別する。前記経路探索手段は、前記返信電子メールが前記再探索不実行様式の電子メールである場合に、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行しない。したがって、再探索不実行様式の返信電子メールを送信するだけで、再探索を実行せず、前回探索された経路の経路案内のキャンセルを実行できる。
【0016】
また、前記第1発明において、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式であるか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式である場合に、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する前記経路案内時刻設定手段と、
を備えることもできる。
【0017】
前記構成要件を備えた場合、受信メール判別手段は、前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式であるか否かを判別する。前記経路案内時刻設定手段は、前記返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式である場合に、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する。したがって、経路案内を実行する指示がされた場合に、経路案内時刻の設定が行われるので、経路探索のみを行い経路案内が必要ない場合に、経路案内時刻の設定や経路案内情報を含む電子メールの作成を省略できる。この結果、処理の負荷を低減することができ、悪意のある人物からの攻撃に対して処理がパンクすることを低減できる。
【0018】
さらに、前記第1発明において、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールに予め設定された追加案内様式の情報が含まれているか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記返信電子メールに前記追加案内様式の情報が含まれている場合に、前記追加案内用式の情報に基づいて、追加の経路案内を実行する経路案内時刻を設定する前記経路案内時刻設定手段と、
前記返信電子メールに含まれている前記追加案内様式の情報に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する追加の経路案内情報を含む電子メールを作成する前記経路案内メール作成手段と、
を備えることもできる。
【0019】
前記構成要件を備えた場合、受信メール判別手段は、前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールに予め設定された追加案内様式の情報が含まれているか否かを判別する。前記経路案内時刻設定手段は、前記返信電子メールに前記追加案内様式の情報が含まれている場合に、前記追加案内用式の情報に基づいて、追加の経路案内を実行する経路案内時刻を設定する。前記経路案内メール作成手段は、前記返信電子メールに含まれている前記追加案内様式の情報に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する追加の経路案内情報を含む電子メールを作成する。したがって、追加案内様式の情報を含む返信電子メールを送信することで追加の経路案内情報を含む電子メールを受信することができ、利用者が追加のスケジュールを自由に設定することができ、利便性が向上する。
【0020】
また、前記第1発明において、
前記経路探索手段により検索された第1の経路とは異なる第2の経路であって、既に経路案内時刻が設定された前記第2の経路が存在するか否かを判別する複数経路有無判別手段と、
前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれているか否かを判別する案内期間重複判別手段と、
前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれている場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない前記経路案内時刻設定手段と、
を備えることもできる。
【0021】
前記構成要件を備えた場合、複数経路有無判別手段は、前記経路探索手段により検索された第1の経路とは異なる第2の経路であって、既に経路案内時刻が設定された前記第2の経路が存在するか否かを判別する。案内期間重複判別手段は、前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれているか否かを判別する。前記経路案内時刻設定手段は、前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれている場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない。したがって、同一の利用者に重複する複数の経路の案内が混在して実行されることを防止でき、利用者の混乱を防止でき且つ悪意のある人物からの攻撃を防御できる。
【0022】
さらに、前記第1発明において、
前記経路案内時刻設定手段により前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しないことを利用者に通知する電子メールを送信する前記第1電子メール送信手段、
を備えることもできる。
【0023】
前記構成要件を備えた場合、前記第1電子メール送信手段は、前記経路案内時刻設定手段により前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しないことを利用者に通知する電子メールを送信する。したがって、利用者は複数の経路の案内が重複していることを認識できる。
【0024】
また、前記第1発明において、
前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する前記受信メール判別手段と、
前記前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を途中で中止する経路案内中止手段と、
を備えることもできる。
【0025】
前記構成要件を備えた場合、前記受信メール判別手段は、前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する。経路案内中止手段は、前記前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を途中で中止する。したがって、経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを送信するという簡便な操作で、経路案内を途中でキャンセルすることができる。
【0026】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の経路案内装置は、
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記受信した電子メールに含まれた経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段と、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段と、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段と、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段と、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段と、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0027】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の経路案内装置では、電子メール受信手段は、端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する。経路探索手段は、前記受信した電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する。第1電子メール送信手段は、前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する。経路案内時刻設定手段は、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する。経路案内メール作成手段は、前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する。経路案内時刻判別手段は、前記経路案内時刻になったか否かを判別する。第2電子メール送信手段は、前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する。
【0028】
したがって、第2発明の経路案内装置では、経路探索条件を含む電子メールを送信することで経路探索結果を電子メールで速やかに受信できると共に、経路案内時刻になると、経路案内情報を含む電子メールを受信できる。この結果、電子メールを利用して経路探索ができると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を受けることができる。また、広く普及している電子メールの送受信機能を有する端末を利用するので、経路探索、経路案内用の専用の装置や専用のソフトウェアを組み込む必要が無く、経路探索と経路案内のサービスを受けることができる。
【0029】
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明の経路案内プログラムは、
コンピュータを、
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段、
前記受信した電子メールに含まれた経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段、
として機能させる。
【0030】
(第3発明の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の経路案内プログラムにより、電子メール受信手段は、端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する。経路探索手段は、前記受信した電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する。第1電子メール送信手段は、前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する。経路案内時刻設定手段は、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する。経路案内メール作成手段は、前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する。経路案内時刻判別手段は、前記経路案内時刻になったか否かを判別する。第2電子メール送信手段は、前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する。
【0031】
したがって、第3発明の経路案内プログラムにより、経路探索条件を含む電子メールを送信することで経路探索結果を電子メールで速やかに受信できると共に、経路案内時刻になると、経路案内情報を含む電子メールを受信できる。この結果、電子メールを利用して経路探索ができると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を受けることができる。また、広く普及している電子メールの送受信機能を有する端末を利用するので、経路探索、経路案内用の専用の装置や専用のソフトウェアを組み込む必要が無く、経路探索と経路案内のサービスを受けることができる。
【発明の効果】
【0032】
前述の本発明は、電子メールを利用して経路探索を実行すると共に、利用時に適切なタイミングで経路案内を実行することができる。
また、本発明は、容易な操作で経路探索および経路案内を実行可能なシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0034】
図1は、本発明の経路案内システムの実施例1の説明図である。
図1において、実施例1の経路案内システムSでは、ユーザ(利用者)が携帯可能な携帯電話1(端末)は、携帯電話ネットワーク2を介して携帯電話事業者の電子メールサーバ3と接続されている。前記電子メールサーバ3は、インターネット回線(公衆通信回線)6を介して、他の電子メールサーバ7や、その他の情報配信業者(コンテンツプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ)の情報配信サーバ8に接続されている。前記電子メールサーバ7は、受信した電子メールをネットワークに接続された経路案内サーバ(経路案内装置)9やその他のサーバや端末に配信したり、電子メールサーバ7に送信された電子メールを他の電子メールサーバ3に送信する。
【0035】
なお、電子メールの送受信を行う電子メールサーバ3,7は、従来公知であるので、詳細な説明は省略する。
図1において、前記携帯電話1は、表示画像が表示される情報表示画面(表示器)11や、ユーザが各種入力を行う入力キー12を有し、内部にプログラム等が記録された記憶装置(記録媒体)を備えている。実施例1の携帯電話1は、従来公知の電子メール送信手段、電子メール受信手段、電子メール作成・編集手段等を有し、電子メール送受信機能を有する。
【0036】
(実施例1の制御部の説明)
図2は前記図1に示す経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、実施例1の経路案内サーバ9は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0037】
経路案内サーバ9は、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1の経路案内サーバ9は、以下の機能(制御手段)21〜25を有する。
【0038】
図3は実施例1の経路案内システムにおいて端末で送受信される電子メールの具体例の説明図であり、図3Aは端末から送信される新規の経路探索要求の電子メールの説明図、図3Bは図3Aの新規の経路探索要求に対する経路探索結果の受信電子メールの説明図、図3Cは図3Bの経路探索結果に基づいて送信される経路案内の受信電子メールの説明図、図3Dは経路案内を中止する場合に送信される経路案内中止指示様式の送信電子メールの説明図、図3Eは経路の再探索を実行する場合に送信される再探索指示様式の送信電子メールの説明図、図3Fは探索した経路を削除して経路案内を実行しない指示をする場合に送信される経路案内不実行指示様式の送信電子メールの説明図である。
【0039】
図2において、電子メール受信手段21は、電子メールサーバ7が受信した経路案内サーバ9向けの電子メール(図3A、図3D、図3E、図3F参照)を受信する。なお、実施例1では、理解の容易のために、経路案内サーバ9の電子メールアドレスが「rootsearch@xxx.co.jp」、利用者の電子メールアドレスが「user1@yyy.ne.jp」、15:30に「淡路町」を出発して「東京タワー」に至る経路案内を実行する場合を例に挙げて説明する。
【0040】
経路案内手段22は、電子メール受信手段21が受信した電子メールの内容に応じた処理を実行する。経路案内手段22の詳細な機能については後述する。
経路探索手段23は、前記電子メール受信手段21が受信した電子メールの経路探索条件に基づいて、経路の探索を行う。なお、経路探索を行う技術は従来公知(例えば、特開2003−214860号公報等参照)であるため、詳細な説明は省略する。
【0041】
第1電子メール送信手段(探索結果メール送信手段)24は、経路探索条件の情報が含まれる電子メールを送信した利用者に対して、経路探索手段23による経路探索結果を電子メールで送信する(図3B参照)。すなわち、利用者からの電子メールを利用した経路探索の要求に対して、経路探索結果の情報を含む電子メールを返信する。図3Bにおいて、実施例1の第1電子メール送信手段24が送信する電子メールは、件名の欄に経路探索条件および経路の順番(図3Bでは「第1経路」)が記載され、本文に経路探索結果が記載される。
【0042】
第2電子メール送信手段(経路案内メール送信手段)25は、経路案内手段22からの信号に応じて、経路探索の要求を行った利用者に対して、経路案内の情報を含む電子メール(図3C参照)を送信する。図3Cにおいて、実施例1の第2電子メール送信手段25では、送信される電子メールの件名には、経路案内の内容(案内時刻、乗換駅等)が記載され、本文には第1電子メール送信手段24が送信した電子メールの件名と同一の内容が記載されている。
【0043】
(経路案内手段の詳細な説明)
経路案内手段22は、受信メール判別手段22aと、経路案内時刻設定手段22bと、経路案内メール作成手段22cと、キュー管理手段22dと、経路案内時刻判別手段22eと、経路案内不実行手段22fと、経路案内中止手段22gと、経路再探索手段22hを有する。
【0044】
前記受信メール判別手段22aは、前記電子メール受信手段21が受信した電子メールの内容を判別する。実施例1の受信メール判別手段22aは、受信した電子メールの件名(題名)と本文とを参照して、電子メールが経路探索の要求であるか、再探索の要求であるか、探索した経路を削除して経路案内を実行しない指示(経路案内不実行指示、再探索不実行様式)であるか、経路案内を途中で中止する指示(経路案内中止指示)であるかを判別する。
【0045】
図3において、実施例1の受信メール判別手段22aは、受信した電子メールの件名と本文とを参照して、件名が空欄の場合(図3A参照)には、新規の経路探索の要求であると判断し、本文に予め設定された探索条件入力様式で記載された経路探索条件を前記経路探索手段23に出力する。例えば、実施例1では電子メールの本文に「出発地」「から」「目的地」「まで」「日時(年月日時分)」「条件(「出発」、「到着」、「最終」等)」と記載されている場合に、経路探索条件としての「出発地」、「目的地」、「日時」、「条件」を抽出して経路探索手段23に出力する。
【0046】
また、図3Dにおいて、実施例1の受信メール判別手段22aは、件名と本文を参照して、受信した電子メールが、第2メール送信手段25が送信した経路案内の電子メールに対する返信メールである場合(件名が「Re〜」で、本文に経路案内メールが引用されている場合、すなわち、経路案内中止様式の場合)、経路案内の中止の指示であると判別する。
さらに、図3Eにおいて、実施例1の受信メール判別手段22aは、件名と本文を参照して、受信した電子メールが、第1メール送信手段24が送信した経路探索結果の電子メールに対する返信メールである場合(件名が「Re〜」で、本文に経路探索結果が引用されている場合、すなわち、再探索指示様式の場合)、同じ経路探索条件での別の経路の再探索の指示であると判別する。
【0047】
また、図3Fにおいて、実施例1の受信メール判別手段22aは、件名と本文を参照して、受信した電子メールが、第1メール送信手段24が送信した経路探索結果の電子メールに対して、本文が削除された返信メールである場合(件名が「Re〜」で、本文が空欄の場合、すなわち、経路案内不実行様式の場合)、探索した経路を削除して経路案内を実行しない指示であると判別する。
【0048】
前記経路案内時刻設定手段22bは、第1電子メール送信手段24が送信した経路探索結果(図3B参照)に基づいて、経路案内を実行する時刻を設定する。図3Bにおいて、実施例1の経路案内時刻設定手段22bは、先ず、探索された経路の出発地、乗車駅(実施例1では出発地と一致)、乗換駅、降車駅、目的地の各時刻を案内時刻として抽出する。すなわち、図3Bでは、「15:37」、「15:45」、「15:51」、「15:54」、「16:04」を案内時刻として抽出する。そして、各時刻の3分前を、経路案内メールを送信して経路案内を行う案内メール送信時刻(経路案内実行時刻)として設定する。
【0049】
図4は実施例1の経路案内システムで作成される電子メールのキューの説明図である。
前記経路案内メール作成手段22cは、第1電子メール送信手段24が送信した経路探索結果(図3B参照)に基づいて、各案内メール送信時刻に第2電子メール送信手段25により利用者に送信される電子メール(経路案内メール)を作成する。図4において、実施例1の経路案内メール作成手段22cは、経路探索結果から案内時刻と案内時刻に対応する案内内容の部分を抜き出して、送信先として利用者の電子メールアドレス(user1@yyy.ne.jp)、件名に案内内容(案内時刻、乗降駅(または乗換駅)、路線等)、本文に経路探索条件に経路の順番(すなわち、経路探索結果の電子メールの件名の欄の内容(図3B参照))が記載された電子メールを、案内メール送信時刻毎に作成する。
【0050】
図2において、前記キュー管理手段22dは、前記経路案内時刻設定手段22bで設定された案内メール送信時刻と、経路案内メール作成手段22cで作成された案内メールを案内メール送信時刻の順に並べたキュー(図4参照)の作成、記憶、削除等の管理を行う。すなわち、キュー管理手段22dは、新規または再度の経路探索が行われた場合には探索された経路毎のキューを作成するキュー作成手段や、作成されたキューを記憶するキュー記憶手段、第2電子メール送信手段25で送信されて経路案内が実行された案内メールを削除したり、経路案内の中止や不実行によりキューを削除するキュー削除手段を有する。なお、実施例1では、案内する経路毎にキューが作成される。
【0051】
図2において、前記経路案内時刻判別手段22eは、現在時刻とキューに記憶された案内メール送信時刻とに基づいて、案内メール送信時刻になったか否かを判別する。
前記経路案内不実行手段22fは、前記経路案内不実行様式(図3F参照)の電子メールを受信した場合に、経路案内を行わないようにする。実施例1の経路案内不実行手段22fは、キューに記憶された電子メールの本文の欄を参照して、該当する経路探索条件に基づいて作成された案内メール送信時刻及び案内メールのキューを削除させることで、案内メールが送信されないようにし、経路案内を実行しないようにする。
【0052】
前記経路案内中止手段22gは、前記経路案内中止様式(図3D参照)の電子メールを受信した場合に、実行中の経路案内を中止する。実施例1の経路案内中止手段22gは、キューに記憶された電子メールの本文の欄を参照して、該当する経路探索条件に基づいて作成された案内メール送信時刻及び案内メールのキューを削除させることで、案内メールが送信されないようにして、経路案内を中止する。
【0053】
前記経路再探索手段22hは、再探索指示様式(図3E参照)の電子メールを受信した場合に、経路の再探索を実行する。実施例1の経路再探索手段22hは、受信した電子メールの経路の順番が「第1経路」であった場合、先ず、第1経路の案内メール等のキューを削除し、経路探索条件に次の経路の順番である「第2経路」という条件を付加して、経路探索条件を経路探索手段23に出力する。
【0054】
(フローチャートの説明)
(携帯電話1の処理の説明)
図5は実施例1の経路案内示システムの経路案内サーバが備えている経路案内処理のフローチャートである。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、経路案内サーバ9のROM等に記憶された経路案内プログラムに従って行われる。また、この処理は経路案内サーバ9の他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートは、経路案内プログラムが起動された時に開始される。
【0055】
図5のST1において、電子メールを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST2において、受信した電子メールの件名は返信であるか、すなわち、件名の最初に「Re」が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合(新規の経路探索要求の場合)はST3に進み、ノー(N)の場合はST8に進む。
ST3において、受信した電子メールの本文に記載された経路探索条件に応じた経路探索を実行する。そして、ST4に進む。
【0056】
ST4において、第1電子メール送信手段24により探索結果を電子メールで利用者に送信する。そして、ST5に進む。
ST5において、探索結果に基づいて、案内時刻を抽出する。そして、ST6に進む。
ST6において、ST5で抽出された各案内時刻の3分前を案内メール送信時刻に設定する。そして、ST7に進む。
ST7において、探索結果に基づいて、各案内時刻毎の案内メールを作成し、案内メールのキューを作成し、記憶する。そして、ST1に戻る。
【0057】
ST8において、受信した電子メールに本文が記載されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に進み、ノー(N)の場合(経路案内不実行様式の場合)はST12に進む。
ST9において、受信した電子メールの本文に、第1電子メール送信手段24で送信された探索結果が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合(再探索指示様式の場合)はST10に進み、ノー(N)の場合(経路案内中止様式の場合)はST12に進む。
【0058】
ST10において、前回の経路探索結果に基づいて作成された案内メールのキューを削除する。そして、ST11に進む。
ST11において、再探索の指示がされた電子メールの件名に記載された経路探索条件に基づいて、次の経路の探索を実行する。そして、ST4に進む。
ST12において、経路案内の不実行または中止の指示がされているので、受信した電子メールの件名(経路案内中止の場合)または本文(経路案内不実行の場合)を参照して、該当する案内メールのキューを削除する。そして、ST1に戻る。
【0059】
ST13において、キューを参照して、案内メール送信時刻になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST14において、案内メール送信時刻になった案内メールを第2電子メール送信手段25により送信する。そして、ST15に進む。
ST15において、ST14で送信された案内メールをキューから削除する。そして、ST1に戻る。
【0060】
(実施例1の作用)
図6は実施例1の経路案内システムのシーケンス図であり、図6Aは通常の経路案内処理時のシーケンス図、図6Bは経路案内途中で経路案内を中止する場合のシーケンス図、図6Cは経路の再探索を要求した場合のシーケンス図、図6Dは探索した経路の経路案内をキャンセルする場合のシーケンス図である。
前記構成を備えた実施例1の経路案内システムSでは、利用者が携帯電話1から経路探索サーバ9に経路探索要求の電子メール(図3A参照)を送信すると、経路探索サーバ9で経路探索が実行され、経路探索結果が速やかに電子メール(図3B参照)で返信される。
【0061】
このとき、経路探索サーバ9では、経路探索結果に基づいて案内メール送信時刻と案内メールとからなるキューが作成され、案内メール送信時刻(利用時)になると、順次案内メール(図3C参照)が利用者の携帯電話1に送信される。
また、利用者が経路の再探索を要求する場合には、経路探索結果の電子メール(図3B参照)に対して、経路探索結果の本文を引用した返信メール(図3E参照)を送信することで、経路の再探索が実行される。したがって、再探索された経路の検索結果を直ぐに電子メールで受信でき、利用時に再探索された経路の案内メールが配信される。
【0062】
さらに、利用者の予定変更や探索条件の入力ミス等により、経路探索した経路案内を受けないようにしたい場合には、経路探索結果の電子メール(図3B参照)に対して、本文を空欄にした返信メール(図3F参照)を送信することで、経路案内の不実行(キャンセル)を指示できる。
また、利用者が経路案内を受けている途中で、行き先を変更したり、後の車両に乗車したりして経路案内を途中でキャンセルしたい場合には、案内メール(図3C参照)に対する返信メールを送信することにより、経路案内の中止を指示できる。
【0063】
したがって、実施例1の経路案内システムSにより、利用者は、専用のソフトウェアを組み込んだり、専用の装置を準備しなくても、広く普及している電子メールを利用して経路探索要求をし、その結果を電子メールで直ぐに受信できる。また、経路案内サービスを提供する事業者の設備投資も抑えることができる。
【0064】
また、経路探索により探索された案内時刻(乗車時刻や乗り換え時刻、降車時刻)に合わせて電子メールが順次配信されるので、利用者は利用時に順次送信されてくる電子メールを参照するだけで、経路案内のサービスを受けることができる。よって、経路探索を要求した時刻から利用時までの間隔が開いている場合にも、経路探索結果の電子メールを探したりする手間をなくすことができる。また、複数の経路探索結果を受信している場合でも、利用時に送信されてくる案内メールを参照することで、経路案内を受けることができ、誤った経路探索結果を参照して、誤った交通機関に乗車することを防止できる。
【0065】
さらに、実施例1の経路案内システムSでは、実際の乗車時刻や乗り換え時刻の3分前に電子メールが送信されるので、ユーザが前もって乗り換えや降車を認識することができる。
また、経路案内中に配信される案内メールは、件名の欄に経路案内が記載されているので、電子メールの表示をスクロールさせて本文を参照しなくても、件名を参照するだけで経路案内を受けることができ、利用者が経路案内を把握しやすい。特に、電子メール受信時に件名が表示部に所定時間表示される機能を有する携帯電話では、電子メール閲覧画面に移行しなくても、経路案内を受けることができる。
さらに、受信した電子メールに対する返信メールを送信するだけで、再探索や経路案内のキャンセル、経路案内途中での中止の指示ができるので、シンプルな操作方法で様々な指示を行うことができる。
【実施例2】
【0066】
次に本発明の実施例2の経路案内システムの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0067】
図7は実施例2の経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図7において、実施例2の経路案内システムでは、実施例1の場合に比べ、経路案内中止様式が無く、再探索指示様式が実施例1の場合の経路案内中止様式と同一の様式となっている。したがって、実施例2の経路案内サーバ9の経路案内手段22′では、受信メール判別手段22a′は、受信した電子メールの件名(題名)と本文とを参照して、電子メールが経路探索の要求であるか、再探索の要求であるか、経路案内を途中で中止する指示(経路案内中止指示)であるか、経路案内の実行を要求する指示(経路案内実行指示)であるかを判別する。
【0068】
図8は実施例2の経路案内システムで送受信される電子メールの説明図であり、図8Aは経路案内実行指示様式の電子メールの説明図、図8Bは追加スケジュールの案内メールの説明図である。
すなわち、実施例2の受信メール判別手段22a′は、件名と本文を参照して、受信した電子メールが、第1メール送信手段24が送信した経路探索結果の電子メールに対して、本文が引用された返信メール(図8A参照)である場合(件名が「Re〜」で、本文に経路探索結果が引用されている場合、すなわち、経路案内実行指示様式の場合)、探索した経路の経路案内の実行を要求する指示であると判別する。
【0069】
これに伴い、実施例2の経路案内時刻設定手段22bや経路案内メール作成手段22c、キュー管理手段22dは、前記経路案内実行指示があった場合に、案内メール送信時刻の設定や案内メールの作成、キューの作成を実行する。
また、実施例2の経路案内手段22′は、実施例1の経路案内不実行手段22fが省略され、経路探索結果記憶手段22iと、追加スケジュール有無判別手段22jとを有する。
前記経路探索結果記憶手段22iは、経路探索手段23により探索された経路探索結果を記憶する。
【0070】
追加スケジュール有無判別手段22jは、受信した経路案内実行指示様式の電子メールに、第1電子メール送信手段24で送信された経路探索結果に対して追加されたスケジュール(経路案内)があるか否かを判別する。すなわち、図3B、図8Aにおいて、第1電子メール送信手段24により送信された経路探索結果(図3B参照)に対して、返信された電子メール(図8A参照)に、利用者により「16:00 会社に電話」というスケジュール追加様式の記載が追加されている場合、追加された部分を追加スケジュールとして判別する。なお、追加スケジュールがあった場合には、前記経路案内時刻設定手段22bは追加スケジュールで指定された時刻を案内メール送信時刻に設定し、経路案内メール作成手段22cは追加スケジュールの文面を件名とする案内メール(図8B参照)を作成する。
【0071】
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明を行うが、実施例1と同様の処理については、同一のST番号を付し、詳細な説明は省略する。
図9は実施例2の経路案内システムの経路案内処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。
図9において、図5に示す実施例1の経路案内処理のST1〜ST4、ST13〜ST15と同様の処理を実行し、ST4の処理がされるとST21に進み、ST2において、ノー(N)の場合はST22に進む。
ST21において、経路探索手段23による経路探索結果を記憶する。そして、ST1に戻る。
【0072】
ST22において、受信した電子メールに本文が記載されているか否かを判別する。ノー(N)の場合(再探索指示様式の場合)はST23に進み、イエス(Y)の場合はST24に進む。
ST23において、再探索の指示がされた電子メールの件名に記載された経路探索条件に基づいて、次の経路の探索を実行する。そして、ST4に進み、ST21の処理を経てST1に戻る。
ST24において、受信した電子メールの本文に、第1電子メール送信手段24で送信された探索結果が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合(経路案内実行指示様式の場合)はST5に進み、ノー(N)の場合(経路案内中止様式の場合)はST12に進み、ST1に戻る。
【0073】
次に、ST5〜ST7の処理を実行し、ST26に進む。
ST26において、受信した経路案内実行指示様式の電子メールと、記憶された経路探索結果とを比較して、追加スケジュールがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST27に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST27において、追加スケジュールの案内時刻を抽出し、抽出された案内時刻を案内メール送信時刻に設定する。そして、ST28に進む。
ST28において、追加スケジュールの案内メールを作成し、キューに追加する。そして、ST1に戻る。
【0074】
(実施例2の作用)
図10は実施例1の図6に対応する実施例2の経路案内システムのシーケンス図であり、図10Aは通常の経路案内処理時のシーケンス図、図10Bは経路案内実行指示の返信メールが送信されない場合のシーケンス図、図10Cは経路の再探索を要求した場合のシーケンス図である。
図10において、前記構成を備えた実施例2の経路案内システムSでは、利用者が経路探索要求を実行し、経路探索結果の電子メールを送信した後に、経路案内実行指示様式の返信メールを経路案内サーバ9が受信した場合にキューが作成される(図10A参照)。したがって、実施例2の経路案内システムSでは、実施例1と異なり、利用者が経路探索要求を実行し、経路探索結果の電子メールを送信しても、経路案内実行指示様式の返信メールを受信しないと、経路案内サーバ9で電子メールのキューが作成されない(図10B参照)。また、本文が空欄の再探索指示様式の場合には、再探索が実行され、再探索に対する経路案内実行指示様式の返信メールを受信すると、キューが作成される(図10C参照)。
【0075】
前記実施例1の経路案内システムSでは、悪意を持った人物により架空の経路探索要求を大量に送信されると、大量のキューが作成され、大量の案内メールが配信されてしまい、処理能力を超え、システムがパンクする恐れがある。これに対して、実施例2の経路案内システムSでは、経路案内を実行する指示の返信メールが送信されないとキューが作成されない。したがって、実施例2の経路案内システムSでは、システムの付加を軽減することができ、悪意のある攻撃に対してシステムがパンクすることを低減できる。
【0076】
また、実施例2の経路案内システムSでは、経路探索結果を引用した返信メールというシンプルな操作で経路案内の実行指示ができるので、利用者にとって利用しやすい。さらに、経路案内実行指示様式の返信メールを作成する際に、利用者が追加したいスケジュールを追加でき、追加スケジュールの案内メールを案内時刻に受信でき、利便性が向上する。
【実施例3】
【0077】
次に本発明の実施例3経路案内システムの説明を行うが、この実施例3説明において、前記実施例1,2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3、下記の点で前記実施例1,2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
【0078】
図11は実施例3の経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例2の図7に対応する図である。
図11において、実施例3の経路案内システムSでは、経路案内サーバ9の経路案内手段22″は、実施例2の経路案内手段22′の各機能手段に加え、複数経路有無判別手段22kと、案内期間重複判別手段22mとを有する。
【0079】
前記複数経路有無判別手段22kは、既に案内時刻が設定された経路(第2の経路)とは異なる経路(第1の経路)が存在するか否かを判別する。すなわち、同一の利用者が複数の経路案内を実行するように設定されているか否かを判別する。実施例3の複数経路有無判別手段22kは、経路案内実行指示があった場合に、経路案内実行指示がされた電子メールの利用者の送信メールアドレスと、各キューに登録された案内メールを送信する送信先の利用者の送信メールアドレスとを比較して、メールアドレスが一致するキューが存在するか否かを判別することで、複数の案内経路があるか否かを判別する。
【0080】
前記案内期間重複判別手段22mは、新たに案内時刻が設定される経路(第1の経路)に設定された複数の案内時刻の期間内に、既に登録されている経路(第2の経路)の複数の経路案内時刻の一部が含まれているか否かを判別する。すなわち、実施例3の案内期間重複判別手段22mは、キューに登録(記憶)されている案内メール送信時刻の最初の時刻と最後の時刻との間の期間と、新たに抽出、設定される案内メール送信時刻の最初の時刻と最後の時刻との間の期間とが重複しているか否かを判別する。なお、実施例3では、期間が重複する場合、重複する期間があることをユーザに告知する重複告知メールが第1電子メール送信手段24により自動的に送信される。
【0081】
(実施例3のフローチャートの説明)
次に、実施例3のフローチャートの説明を行うが、実施例1、2と同様の処理については、同一のST番号を付し、詳細な説明は省略する。
図12は実施例3の経路案内システムの経路案内処理のフローチャートであり、実施例2の図9に対応する図である。
図12において、実施例3の経路案内処理では、実施例2の経路案内処理において、ST5とST6の処理の間に、下記のST31〜ST34が実行される。
【0082】
ST31において、経路案内実行指示様式の電子メールの送信メールアドレスと同一のメールアドレスが登録されたキューが存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST32において、ST5で抽出された案内時刻の中に、キューに登録されている最初の案内時刻と最後の案内時刻との間の期間に含まれる案内時刻が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST33において、ST5で抽出された最初の案内時刻と最後の案内時刻との間の期間に含まれるキューに登録された案内時刻が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST34において、重複告知メールを利用者に送信する。そして、ST1に戻る。
【0083】
(実施例3の作用)
図13は実施例2の図10に対応する実施例3の経路案内システムのシーケンス図であり、図13Aは経路案内を行う期間が重複して経路案内が実行できない場合のシーケンス図、図13Bは経路案内を行う期間が重複しているが経路案内が実行可能な場合のシーケンス図である。
図13において、前記構成を備えた実施例3の経路案内システムSでは、同一の利用者(同一のメールアドレス)から複数の経路探索要求があった場合に、案内する経路の時刻が重複していない場合には、それぞれの経路を案内できるが、一方の経路と他方の経路で案内時刻が重複し、2つの経路の経路案内が同時並行することは、現実にはありえない。よって、実施例3の経路案内システムSでは、2つの経路が重複した場合に、後から経路探索の要求および経路案内実行指示がされた経路については、重複していることを利用者に告知し、キューが作成されない(図13A参照)。
【0084】
一方、他方の経路の経路案内の期間が、全て一方の経路案内の期間に含まれ且つ他方の経路案内の期間内に一方の経路案内の案内時刻がない場合(ST33でノー(N)の場合参照)、2つの経路の経路案内が同時並行しないので、経路案内が可能である。よって、この場合には、他方の経路についてもキューが作成され、経路案内が実行される(図13B参照)。例えば、出張による長距離の移動の経路探索がされた後に、出張先での細かい移動の経路探索がされる場合に対応できる。
【0085】
したがって、実施例3の経路案内システムSでは、現実問題としてはあり得ない複数の経路案内が混在して同時並行して行われることを防止でき、利用者が混乱してしまう自体を避けることができる。また、悪意のある人物により、同一のメールアドレスから大量の経路探索および経路案内実行指示がされた場合に、キューが作成されて、処理速度が低下することを防止できる。
【0086】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、実施例2、3において、経路案内実行指示がされた後に、経路案内をキャンセルするための経路案内不実行様式を設定し、実施例1と同様に経路案内のキャンセルが可能とすることも可能である。
【0087】
また、前記実施例において、サーバ側の電子メールアドレスは1つの場合を例示したが、これに限定されず、第1電子メール送信手段24が送信する電子メールの電子メールアドレスと、第2電子メール送信手段25が送信する電子メールの電子メールアドレスとを異なるアドレスとすることも可能である。この場合、利用者が経路探索結果の電子メールなのか、経路案内の電子メールなのかを判断しやすくすることができる。
【0088】
さらに、実施例において、端末として携帯電話を例示したが、これに限定されず、電子メールの送受信が可能な端末であれば、任意の端末に適用可能である。例えば、PDA(Personal Digital Assistance)やパーソナルコンピュータ、或いは、電子メール送受信機能が内蔵された携帯型音楽再生機等にも適用可能である。
また、実施例において、送受信される電子メールの様式は、実施例で例示された様式に限定されず、任意の様式を採用可能である。また、これに伴い、件名や本文に記載される内容も実施例で例示した内容に限定されず、様式や経路案内サーバ9での判別方法等の設計に応じて適宜変更可能である。また、各様式に適合しない電子メールを受信した場合に、そのことを利用者に告知する電子メールを送信するように構成することも可能である。
【0089】
さらに、実施例において、案内メール送信時刻を案内時刻の3分前に設定したが、これに限定されず、案内時刻と一致させたり、任意の時刻(2分前等)としたり、利用者が設定可能としたり、或いは、乗換駅の前の駅の出発時刻としたり、任意に変更可能である。
また、実施例において、経路案内メールを送信する際に、例えば、乗換駅の構内や近辺にある店舗の広告の電子メールを送信または案内メールに記載することも可能である。他にも、乗り換え駅での待ち時間が長い場合にのみ広告の電子メールを送信したり、待ち時間が短い場合には雑誌売り場の広告、待ち時間が長い場合には喫茶店やレストランの広告とする等、待ち時間に応じて送信する電子メールの内容を変えることも可能である。
【0090】
さらに、前記実施例3において、経路が重複した場合に、後から経路探索された経路の案内メールを作成しないように設定したが、これに限定されず、重複告知メールに対する利用者からの返信に基づいて、いずれか一方の経路を選択可能とするように構成したり、両方削除したりすることも可能である。
また、前記実施例において、経路案内メールを作成し、キューに登録することが望ましいが、これに限定されず、経路案内時刻のみを抽出しておき、経路案内時刻になった時に送信する経路案内メールをその都度作成するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の経路案内システムの実施例1の説明図である。
【図2】前記図1に示す経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】実施例1の経路案内システムにおいて端末で送受信される電子メールの具体例の説明図であり、図3Aは端末から送信される新規の経路探索要求の電子メールの説明図、図3Bは図3Aの新規の経路探索要求に対する経路探索結果の受信電子メールの説明図、図3Cは図3Bの経路探索結果に基づいて送信される経路案内の受信電子メールの説明図、図3Dは経路案内を中止する場合に送信される経路案内中止指示様式の送信電子メールの説明図、図3Eは経路の再探索を実行する場合に送信される再探索指示様式の送信電子メールの説明図、図3Fは探索した経路を削除して経路案内を実行しない指示をする場合に送信される経路案内不実行指示様式の送信電子メールの説明図である。
【図4】実施例1の経路案内システムで作成される電子メールのキューの説明図である。
【図5】実施例1の経路案内示システムの経路案内サーバが備えている経路案内処理のフローチャートである。
【図6】実施例1の経路案内システムのシーケンス図であり、図6Aは通常の経路案内処理時のシーケンス図、図6Bは経路案内途中で経路案内を中止する場合のシーケンス図、図6Cは経路の再探索を要求した場合のシーケンス図、図6Dは探索した経路の経路案内をキャンセルする場合のシーケンス図である。
【図7】実施例2の経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図8】実施例2の経路案内システムで送受信される電子メールの説明図であり、図8Aは経路案内実行指示様式の電子メールの説明図、図8Bは追加スケジュールの案内メールの説明図である。
【図9】実施例2の経路案内システムの経路案内処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。
【図10】実施例1の図6に対応する実施例2の経路案内システムのシーケンス図であり、図10Aは通常の経路案内処理時のシーケンス図、図10Bは経路案内実行指示の返信メールが送信されない場合のシーケンス図、図10Cは経路の再探索を要求した場合のシーケンス図である。
【図11】実施例3の経路案内システムの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例2の図7に対応する図である。
【図12】実施例3の経路案内システムの経路案内処理のフローチャートであり、実施例2の図9に対応する図である。
【図13】実施例2の図10に対応する実施例3の経路案内システムのシーケンス図であり、図13Aは経路案内を行う期間が重複して経路案内が実行できない場合のシーケンス図、図13Bは経路案内を行う期間が重複しているが経路案内が実行可能な場合のシーケンス図である。
【符号の説明】
【0092】
1…端末
9…経路案内装置
21…電子メール受信手段
22a,22a′…受信メール判別手段
22b…経路案内時刻設定手段
22c…経路案内メール作成手段
22e…経路案内時刻判別手段
22f…経路案内不実行手段
22g…経路案内中止手段
22k…複数経路有無判別手段
22m…案内期間重複判別手段
23…経路探索手段
24…第1電子メール送信手段
25…第2電子メール送信手段
S…経路案内システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記受信した電子メールに含まれる経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段と、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段と、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段と、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段と、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段と、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする経路案内システム。
【請求項2】
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を実行しない経路案内不実行手段と、
前記経路探索条件情報を含む電子メールの経路探索条件情報に基づいて、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行する前記経路探索手段と、
前記経路探索手段により探索された他の経路の経路探索結果情報を含む電子メールを前記端末に送信する前記第1電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項3】
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された再探索不実行様式の電子メールであるか否かを判別する前記受信メール判別手段と、
前記返信電子メールが前記再探索不実行様式の電子メールである場合に、前記第1電子メール送信手段が送信した経路とは異なる他の経路の経路探索を実行しない前記経路探索手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の経路案内システム。
【請求項4】
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式であるか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記返信電子メールが予め設定された経路案内実行指示様式である場合に、前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する前記経路案内時刻設定手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項5】
前記第1電子メール送信手段により送信された経路探索結果情報を含む電子メールに対する返信電子メールに予め設定された追加案内様式の情報が含まれているか否かを判別する受信メール判別手段と、
前記返信電子メールに前記追加案内様式の情報が含まれている場合に、前記追加案内用式の情報に基づいて、追加の経路案内を実行する経路案内時刻を設定する前記経路案内時刻設定手段と、
前記返信電子メールに含まれている前記追加案内様式の情報に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する追加の経路案内情報を含む電子メールを作成する前記経路案内メール作成手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項6】
前記経路探索手段により検索された第1の経路とは異なる第2の経路であって、既に経路案内時刻が設定された前記第2の経路が存在するか否かを判別する複数経路有無判別手段と、
前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれているか否かを判別する案内期間重複判別手段と、
前記第2の経路に設定された複数の経路案内時刻の期間内に、前記第1の経路の複数の経路案内時刻の一部が含まれている場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない前記経路案内時刻設定手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項7】
前記経路案内時刻設定手段により前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しない場合に、前記第1の経路の経路案内時刻の設定を実行しないことを利用者に通知する電子メールを送信する前記第1電子メール送信手段、
を備えたことを特徴とする請求項6に記載の経路案内システム。
【請求項8】
前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信したか否かを判別する前記受信メール判別手段と、
前記前記第2電子メール送信手段により送信された経路案内情報を含む電子メールに対する返信電子メールを受信した場合に、設定された経路案内時刻を削除して経路案内情報を含む電子メールによる経路案内を途中で中止する経路案内中止手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項9】
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記受信した電子メールに含まれた経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段と、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段と、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段と、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段と、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段と、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする経路案内装置。
【請求項10】
コンピュータを、
端末から送信された経路探索条件情報を含む電子メールを受信する電子メール受信手段、
前記受信した電子メールに含まれた経路探索条件情報に基づいて、経路探索を実行する経路探索手段、
前記経路探索手段による経路探索結果情報を電子メールで前記端末に送信する第1電子メール送信手段、
前記第1電子メール送信手段で送信した前記経路探索結果に基づいて経路案内を実行する経路案内時刻を設定する経路案内時刻設定手段、
前記経路探索手段により探索された経路探索結果に基づいて、前記経路案内時刻に前記端末に送信する経路案内情報を含む電子メールを作成する経路案内メール作成手段、
前記経路案内時刻になったか否かを判別する経路案内時刻判別手段、
前記経路案内時刻になった場合に前記経路案内情報を含む電子メールを前記端末に送信する第2電子メール送信手段、
として機能させるための経路案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−232441(P2007−232441A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−51916(P2006−51916)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】