説明

表示装置、受光方法、および情報処理装置

【課題】簡単な構成で、受光信号のS/N比を向上させることができるようにする。
【解決手段】表示パネルでは、画像の表示解像度の単位としてのピクセルPixか、または、ピクセルPixを構成するサブピクセルSubPixごとに配置されたサブ受光回路101a乃至101cが、表示回路と同一の基板上でセンサ接続線102を介して接続されている。サブ受光回路101cは、サブ受光回路101a乃至101cの各受光センサSSRから得られる受光信号を受光回路101の受光信号として出力する。本発明は、例えば、LCDやELディスプレイなどの表示装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、受光方法、および情報処理装置に関し、特に、簡単な構成で、受光信号のS/N比を向上させることができるようにする表示装置、受光方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示回路と受光回路を同一の基板上に配置し、画像を表示するとともに、外部からの光を受光することが可能な表示装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。表示装置の受光回路は、LED(Light Emitting Diode)等の外部光源を持つ物体(例えば、ペンなど)から発せられる光や、バックライトからの光が画面に触れている指やペンで反射して戻ってきた光などを検出する。特許文献2では、バックライトからの光が画面に触れている指やペンで反射して戻ってきた光を検出する場合の受光回路の駆動方法が、本出願人により提案されている。
【0003】
特許文献1および2は、表示回路が液晶を制御するタイプの液晶表示装置についての技術であるが、自発光素子である有機EL(Electro luminescence )素子を用いて画像の表示と受光を行う表示装置もある(例えば、特許文献3,4参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−19478号公報
【特許文献2】特開2006−127212号公報
【特許文献3】特開2004−127272号公報
【特許文献4】特開2005−293374号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような表示回路と受光回路が同一の基板上に配置された表示装置において、受光回路が出力する受光信号のS/N比を上げようとした場合、受光センサのセンササイズを拡大する必要があるが、受光センサのセンササイズを単純に拡大するのは、開口部の確保など表示性能を維持するための物理的な制限により困難であった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、受光信号のS/N比を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示装置は、画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサを同一の基板上に形成した表示装置において、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路を備える。
【0008】
前記表示回路は、バックライトからの光の透過率を液晶層で制御する回路であるようにさせることができる。
【0009】
前記表示回路は、自発光素子を制御する回路であるようにさせることができる。
【0010】
前記受光センサは、TFTまたはダイオードであるようにさせることができる。
【0011】
本発明の受光方法は、画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサを同一の基板上に形成し、画像の表示と受光を行う表示装置の受光方法において、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしが前記基板上で接続され、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する。
【0012】
本発明の表示装置および受光方法においては、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしが前記基板上で接続され、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号が出力される。
【0013】
本発明の情報処理装置は、画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサが同一の基板上に形成され、所定の情報を画像として表示するとともに、前記受光センサにより光を検出する表示受光手段と、前記受光センサが出力する受光信号から生成される受光画像を用いて、ユーザが入力した入力情報を解析する入力情報解析手段と、前記入力情報解析手段から供給されるメッセージに対応して、所定の制御処理を行う制御手段とを備え、前記表示受光手段は、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路を有する。
【0014】
本発明の情報処理装置においては、画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサが同一の基板上に形成され、所定の情報が画像として表示されるとともに、受光センサにより光が検出される。そして、受光センサが出力する受光信号から生成される受光画像を用いて、ユーザが入力した入力情報が解析され、解析されて供給されるメッセージに対応して、所定の制御処理が行われる。また、情報処理装置の表示受光手段においては、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている受光センサどうしが基板上で接続され、その接続された複数の受光センサから得られる受光信号が出力される。
【発明の効果】
【0015】
本発明においては、簡単な構成で、受光信号のS/N比を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0017】
本発明の表示装置は、画像を表示するための表示回路(例えば、図10の表示回路41)と、光を検出する受光センサ(例えば、図8のセンサSSR)を同一の基板上に形成した表示装置(例えば、図1の表示パネル25)において、画像の表示解像度の単位としてのピクセル(例えば、図8のピクセルPix)か、または、前記ピクセルを構成するサブピクセル(例えば、図8のサブピクセルSubPix)ごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路(例えば、図8の受光回路101)を備える。
【0018】
本発明の情報処理装置(例えば、図1の情報処理装置1)は、画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサが同一の基板上に形成され、所定の情報を画像として表示するとともに、前記受光センサにより光を検出する表示受光手段(例えば、図1の表示パネル25)と、前記受光センサが出力する受光信号から生成される受光画像を用いて、ユーザが入力した入力情報を解析する入力情報解析手段(例えば、図1の入力情報解析部27)と、前記入力情報解析手段から供給されるメッセージに対応して、所定の制御処理を行う制御手段(例えば、図1の制御部11)とを備え、前記表示受光手段は、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路(例えば、図8の受光回路101)を有する。
【0019】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明を適用した情報処理装置の一実施の形態の構成例を示している。
【0021】
図1の情報処理装置1は、所定の情報を画像として表示する表示装置を少なくとも備え、通話処理、撮像処理、データの送受信処理などの所定の情報処理を行う、携帯電話機、デジタルスチルカメラ、または、PDA(Personal Digital Assistant)などである。この情報処理装置1では、表示装置の画面上を指やペンなどで指示することによって所定の情報を入力することが可能である。
【0022】
情報処理装置1は、制御部11、ROM12、通信部13、および表示処理部14などにより構成される。表示処理部14は、上述の表示装置に対応し、画像信号生成部21、コントローラ22、ゲートドライバ23、ソースドライバ24、表示パネル25、受光信号処理部26、入力情報解析部27、および記憶部28により構成される。
【0023】
制御部11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されている制御プログラムに基づいて情報処理装置1の全体の動作を制御する。例えば、制御部11は、図示せぬ他のモジュールからの指令や、通信部13が受信したデータに基づいて、表示パネル25に表示させる表示データを画像信号生成部21に供給する。また、制御部11は、後述するように、入力情報解析部27から供給されるメッセージに対応して、画像信号生成部21に供給する表示データを更新したり、通信部13や他のモジュールにデータを供給したりもする。
【0024】
ここで、他のモジュールとは、例えば、情報処理装置1が携帯電話機であれば通話機能を実行するモジュールなどであり、情報処理装置1がデジタルスチルカメラであれば撮像機能を実行するモジュールなどである。通信部13は、インターネットなどのネットワークを介して、各種の機器と有線または無線により通信し、取得したデータを制御部11に供給する。なお、情報処理装置1が外部との通信を必要としない場合には、通信部13を省略することができる。
【0025】
画像信号生成部21は、制御部11から供給される表示データに対応する画像を表示するための画像信号を生成し、生成した画像信号を、表示パネル25の駆動を制御するコントローラ22に出力する。
【0026】
コントローラ22は、表示パネル25の各画素に配置されているスイッチング素子のオン(導通)またはオフ(非導通)を制御するゲートドライバ23の駆動と、ゲートドライバ23の駆動に連動して、画像信号に対応する電圧信号(以下、表示信号と称する)を各画素に供給するソースドライバ24の駆動を制御する。
【0027】
表示パネル25は、例えば、水平方向にm個および垂直方向にn個のm×n個からなる画素がマトリクス状に配置されたLCD(Liquid Crystal Display)であり、図示せぬバックライトからの光の透過率を液晶層で変化させることにより、所定の情報を画像として表示する。また、表示パネル25は、受光センサを内蔵し、バックライトからの光が、表示パネル25の最上部の表面に接触または近接している指やペンなどに反射して戻ってきた戻り光を受光して、その結果得られる受光信号を、受光信号処理部26に供給する。従って、表示パネル25には、画像の表示を行うための表示回路と、入力情報としての光を検出する受光回路が設けられている。
【0028】
なお、表示解像度の単位(画像の表示単位)としての1画素は、R(Red),G(Green)、およびB(Blue)の3画素から構成されるので、表示パネル25を構成する画素の全画素数は、厳密には、3m×n個となる。以下では、R,G、およびBの3画素からなる表示解像度の単位としての画素をピクセル、ピクセルを構成するR,G、およびBの各画素をサブピクセルと称する。
【0029】
受光信号処理部26は、表示パネル25から供給される受光信号に対して、所定の増幅処理、フィルタ処理、または画像処理などを行い、処理後の整形された受光信号を入力情報解析部27に供給する。
【0030】
入力情報解析部27は、受光信号から生成される受光画像を用いて、指やペンなどで指示された画面上の位置(接触位置)を解析することにより、ユーザが入力した情報を解析し、解析結果をメッセージとして制御部11に供給する。例えば、受光信号処理部26からNフレーム目の受光信号が供給されるとすると、入力情報解析部27は、Nフレーム目の受光信号から生成した受光画像を、記憶部28に記憶されている1つ前のフレーム(N−1フレーム目)の受光画像と比較し、両受光画像の差分を算出する。そして、入力情報解析部27は、算出された差分に基づいて、前フレームからの接触位置の動きを解析する。接触位置が複数ある場合には、その複数の接触位置それぞれについて解析が行われる。さらに、入力情報解析部27は、記憶部28に記憶されている所定フレーム期間前からの接触位置の変化の情報と照合し、制御部11へ供給する接触位置の検出に関するメッセージを決定する。
【0031】
次に、表示パネル25に設けられている表示回路と受光回路の配置について説明するが、その前に、表示回路と受光回路の配置の基本パターンである、受光回路の数がサブピクセルまたはピクセルの数と一致する配置例、即ち、受光回路がサブピクセルまたはピクセルと1対1に配置される例について、図2乃至図7を参照して説明する。但し、図2乃至図7を参照して説明する基本パターンの配置は、表示パネル25の受光回路の配置ではない。なお、図2乃至図7の説明では、情報処理装置1の各ブロックを適宜引用して説明する。
【0032】
図2は、受光回路がサブピクセルと1対1に配置される場合の、表示回路と受光回路のピクセル内の配置例を示している。
【0033】
ピクセルPixは、図2に示すように、R,G、およびBの各サブピクセルSubPixを水平方向に配列して構成される。そして、R,G、またはBの各サブピクセルSubPix内の、図中上側に表示回路41が配置されるとともに、図中下側に受光回路42が配置される。この表示回路41と受光回路42は、同一の基板(ガラス基板)上に形成されている。
【0034】
各サブピクセルSubPixの表示回路41には、表示信号線51がそれぞれ接続されており、その表示信号線51を介して、表示信号がソースドライバ24から供給される。また、R,G、およびBのサブピクセルSubPixの表示回路41は、水平方向に延びる同一の表示選択線52とも接続されている。R,G、およびBのサブピクセルSubPixの表示回路41には、表示選択信号が、表示選択線52を介してゲートドライバ23から供給される。表示回路41は、表示選択信号および表示信号に応じてバックライトからの光を制御する。
【0035】
一方、各サブピクセルSubPixの受光回路42には、受光信号線53がそれぞれ接続されている。受光回路42は、受光センサSSR(図4)による受光を制御し、受光センサSSRが受光して生成した受光信号を、受光信号線53を介して受光信号処理部26に供給する。
【0036】
図2に示したピクセルPixがマトリクス状に配置された様子を図3に示す。図3では、4×4の計16個のピクセルPix(48個のサブピクセルSubPix)について示しており、また、符号の図示が一部省略されている(後述する図7、図12、図14、および図17についても同様)。
【0037】
図3に示される配列は、垂直方向に同色のサブピクセルSubPixが配置されることにより、Rライン、Gライン、およびBラインを形成し、そのRライン、Gライン、およびBラインが水平方向に繰り返し配置された、いわゆるストライプ配列となっている。
【0038】
図4は、表示回路41および受光回路42の回路例を示している。
【0039】
表示回路41は、スイッチング素子SW1、液晶層LC、および保持容量Cなどにより構成されている。スイッチング素子SW1は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)で構成される。
【0040】
表示回路41において、スイッチング素子SW1は、表示選択線52を介してゲートドライバ23から供給される表示選択信号に応じて、接続をオンまたはオフする。スイッチング素子SW1がオンしているとき、ソースドライバ24からの表示信号が、表示信号線51を介して液晶層LCおよび保持容量Cに供給され、所定の電圧が液晶層LCおよび保持容量Cに印加される。液晶層LCでは、印加された電圧に応じて、液晶分子の配列が変化し、バックライトからの光が表示パネル25の前面側に出射される。スイッチング素子SW1がオフしているときは、液晶層LCおよび保持容量Cに印加された電圧が保持される。このスイッチング素子SW1のオンおよびオフを、水平方向に一列に並ぶサブピクセルSubPixを水平ラインとして、1水平ラインずつ垂直方向に順次切替えることにより、即ち、線順次走査することにより、表示パネル25全体として画像が表示される。
【0041】
受光回路42は、スイッチング素子SW2およびSW3、センサSSR、並びにアンプAMPにより構成されている。スイッチング素子SW2およびSW3のそれぞれは、例えば、TFTで構成され、センサSSRは、例えば、フォトダイオードやTFTなどで構成される。
【0042】
センサSSRは、表示パネル25の表面から入射される光を受光し、受光量に応じた電流信号をアンプAMPに出力する。アンプAMPは、入力される電流信号を電圧信号に変換するとともに増幅し、受光信号として出力する。スイッチング素子SW3は読み出し制御信号に応じて接続をオンまたはオフし、スイッチング素子SW3がオンしているとき、出力された受光信号が、受光信号線53を介して受光信号処理部26に供給される。スイッチング素子SW2は、リセット制御信号に応じて接続をオンまたはオフし、スイッチング素子SW2がオンしているとき、受光信号がリセットされる。
【0043】
以上のように構成される表示回路41および受光回路42が、図2に示したように、サブピクセルSubPix内に配置されている。
【0044】
なお、表示パネル25を、LCDではなく、自発光素子である有機または無機のEL素子を用いたELディスプレイによって実現することも可能である。
【0045】
図5は、表示パネル25がELディスプレイで構成される場合の、表示回路41および受光回路42の回路例を示している。なお、受光回路42は、図4における場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0046】
表示回路41は、スイッチング素子SW1およびSW4、回路群61、およびEL素子62により構成されている。
【0047】
回路群61は、例えば、表示データ書き込み回路、閾値ばらつき補正回路などからなる。表示データ書き込み回路は、スイッチング素子SW1から供給されてきた表示信号(電圧信号)を電流信号に変換するI/V(電流/電圧)変換回路である。閾値ばらつき補正回路は、表示信号のスイッチング素子SW1によるばらつきを補正する回路(TFTの閾値補正回路)である。
【0048】
スイッチング素子SW1は、表示選択線52を介してゲートドライバ23から供給される表示選択信号に応じて、接続をオンまたはオフする。スイッチング素子SW1がオンしているとき、ソースドライバ24からの表示信号が、表示信号線51を介して回路群61に供給される。回路群61は、入力される表示信号に対して、上述したI/V変換やばらつき補正などの処理を行い、処理後の表示信号をスイッチング素子SW4に出力する。スイッチング素子SW4は、発光制御信号に応じて接続をオンまたはオフし、スイッチング素子SW4がオンしているとき、回路群61からの表示信号がEL素子62に供給される。これにより、EL素子62が発光する。
【0049】
なお、図4および図5を参照して説明した読み出し制御信号、リセット信号、および発光制御信号のそれぞれは、図示せぬ制御線を介してゲートドライバ23またはソースドライバ24から供給される。
【0050】
図6は、受光回路42がピクセルPixと1対1に配置される場合の、表示回路41と受光回路42のピクセルPix内の配置例を示している。
【0051】
受光回路42がピクセルPixと1対1に配置される場合には、図6に示されるように、水平方向に並んで配置されるR,G、およびBのサブピクセルSubPixのうちの、BのサブピクセルSubPixのさらに隣りに受光回路領域71が設けられ、そこに受光回路42が配置される。
【0052】
受光回路42は、受光センサSSRが受光して生成した受光信号を、受光回路領域71内を垂直方向に配線された受光信号線53を介して、受光信号処理部26に供給する。表示回路41、表示信号線51、および表示選択線52の配置は、図2における場合と同様である。
【0053】
図6に示したピクセルPixと受光回路領域71がマトリクス状に配置された様子を図7に示す。
【0054】
ピクセルPixごとに受光回路42が配置される場合には、図7に示されるように、Rライン、Gライン、Bラインの次に、受光回路42を配置した受光回路ラインが配置され、Rライン、Gライン、Bライン、および受光回路ラインが水平方向に繰り返し配置される。
【0055】
以上、図2乃至図7を参照して、受光回路42がサブピクセルSubPixまたはピクセルPixごとに配置されている、表示回路41と受光回路42の配置の基本パターンについて説明したが、図1の表示パネル25に設けられている受光回路は、この受光回路42よりも、S/N比の高い受光信号を出力するように構成されている。
【0056】
受光信号のS/N比をより向上させるためには、単純には、各サブピクセルSubPixに設けられているセンサSSRのサイズ(受光面積)を拡大させればよいが、サブピクセルSubPix内でのセンササイズの拡大は、開口部の縮小など表示性能に悪影響を与えるため、行わない方がよい。
【0057】
また、表示回路と受光回路を同一の基板上に設けるのではなく、表示基板と受光基板というように分けて作成し、表示基板と受光基板を貼り合わせる構造にすれば、センサSSRのサイズを拡大させるための物理的な制約はなくなるが、コストが高くなるという問題がある。
【0058】
そこで、表示パネル25は、図8に示されるように、各ピクセルPixまたはサブピクセルSubPixに配置されているセンサSSRを基板上で並列に接続することにより、センササイズを実質的に拡大させることで、S/N比を向上させている。
【0059】
即ち、図8は、情報処理装置1の表示パネル25で採用されている受光回路101の概念図である。
【0060】
図8の受光回路101は、3種類のサブ受光回路101a乃至101cと、サブ受光回路101a乃至101cのセンサSSRの出力どうしを接続するセンサ接続線102により構成される。サブ受光回路101aは、センサSSRとスイッチング素子SW2からなり、サブ受光回路101bは、センサSSRからなり、サブ受光回路101cは、センサSSR、アンプAMP、およびスイッチング素子SW3からなる。
【0061】
なお、サブ受光回路101aとサブ受光回路101cとの間に挿入されるサブ受光回路101bの個数は、任意の数とすることができる。サブ受光回路101bを省略することも可能である。
【0062】
また、アンプAMPおよびスイッチング素子SW3は、受光信号線53と接続されるサブ受光回路101cに設ける必要があるが、スイッチング素子SW2については、センサSSRの出力に接続されていれば、サブ受光回路101a乃至101cの何処に配置させてもよい。
【0063】
なお、サブ受光回路101a乃至101cに設けられる各センサSSRのセンササイズは、同一である必要はないが、本実施の形態では、説明を簡単にするため、同一であるものとし、受光回路42のセンサSSRのサイズとも同一であるものとする。
【0064】
受光回路101では、サブ受光回路101aおよび101bの各センサSSRから出力された受光信号が、センサ接続線102を介してサブ受光回路101cのアンプAMPに入力される。サブ受光回路101cのアンプAMPには、自身のセンサSSRが出力した受光信号も入力される。従って、アンプAMPに入力される信号は、サブ受光回路101a乃至101cの各センサSSRから出力された受光信号の総和信号である。アンプAMPは、自身に入力される受光信号(電流信号)を、電圧信号に変換し、増幅して出力する。
【0065】
従って、サブ受光回路101cは、受光回路101を構成するサブ受光回路101a乃至101cが有する全センサSSRから出力された受光信号を、受光回路101の受光信号として出力する。サブ受光回路101cから出力された受光信号は、受光信号線53を介して受光信号処理部26に供給される。
【0066】
図9は、受光回路101が図8に示したように構成される場合の、センササイズと出力信号のレベルの関係を示す図である。
【0067】
図9の横軸は、受光回路101が有するセンサSSRのセンササイズを表し、受光回路101を構成するサブ受光回路101a乃至101cの個数が多くなるほど、センササイズも大きくなる。また、図9の縦軸は、受光回路101が出力する出力信号のレベル(以下、出力レベルと称する)を表す。
【0068】
受光回路101が出力する出力信号は、シグナル成分としての受光信号と、ノイズ成分としてのセンサ起因のノイズ信号およびアンプAMPによるノイズ信号から構成される。アンプAMPの回路の構成や回路定数が変わらなければ、アンプAMPによるノイズ成分は変わらない。アンプAMPの回路定数は、アンプAMPの後段に接続される回路(システム)に合わせて設計される。表示パネル25においては、受光回路101を構成するサブ受光回路101a乃至101cの個数が変化しても、アンプAMP以降の回路は変わらないので、回路定数も変わらない。従って、アンプAMPによるノイズ成分は、センササイズが拡大しても変わらない。
【0069】
一方、例えばリーク成分などのセンサSSR起因のノイズ成分、および、センサSSRが出力する受光信号は、ともに、センササイズに比例して増大する。しかしながら、センサSSR起因のノイズ成分の増加率は、図8に示されるように、受光信号の増加率と比べると僅かである。
【0070】
従って、センサSSRを並列に接続して実質的にセンササイズを拡大させることにより、受光信号のS/N比を上げることができる。
【0071】
なお、以下では、サブ受光回路101a乃至101cそれぞれが、ピクセルPixごとに配置されている受光回路101について説明するが、サブ受光回路101a乃至101cそれぞれが、サブピクセルSubPixごとに配置されている場合であっても同様の効果を奏することができる。
【0072】
図10は、受光回路101の第1の実施の形態を示している。
【0073】
即ち、図10は、受光回路101が、サブ受光回路101aとサブ受光回路101cで構成される場合の、表示回路41と受光回路101の配置例を示している。なお、以下において、表示回路41の配置は、図2乃至図7を参照して説明した表示回路41の配置と同様であるので、その説明は省略する。
【0074】
受光回路101が、サブ受光回路101aとサブ受光回路101cで構成される場合、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixを組として、その組の上側のピクセルPixに対して設けられた受光回路領域71にサブ受光回路101aが配置され、その組の下側のピクセルPixに対して設けられた受光回路領域71にサブ受光回路101cが配置される。サブ受光回路101aとサブ受光回路101cとは、センサ接続線102で接続されており、センサ接続線102は、表示選択線52と交差している。なお、サブ受光回路101aとサブ受光回路101cの配置は、上下逆であってもよい。
【0075】
図11は、図10に示した受光回路101の回路を示している。図12は、図10に示したピクセルPixがマトリクス状に配置された表示パネル25の例を示している。
【0076】
垂直方向に並んだ2つのピクセルPixに対してサブ受光回路101aとサブ受光回路101cを配置して受光回路101を構成すると、図10に示したように、センサ接続線102が表示選択線52と交差して配置されることになるが、水平方向に並んだ2つのピクセルPixに対してサブ受光回路101aとサブ受光回路101cを配置して受光回路101を構成させるようにすると、センサ接続線102が表示選択線52と交差しないようにすることができる。
【0077】
具体的には、図13Aに示すように、Bのサブピクセルの隣りに受光回路領域71を配置したピクセルPixと、図13Bに示すように、Rのサブピクセルの隣りに受光回路領域71を配置したピクセルPixとを水平方向に隣り合わせて配置させる。
【0078】
そして、一方のピクセルPix (図13では、図13Aに示すピクセルPix) の受光回路領域71には、サブ受光回路101cを配置し、他方のピクセルPix(図13では、図13Bに示すピクセルPix) の受光回路領域71には、サブ受光回路101aを配置させれば、センサ接続線102が表示選択線52と交差しない。
【0079】
図14は、図13Aおよび図13Bに示したピクセルPixがマトリクス状に配置された表示パネル25の例を示している。
【0080】
図15は、受光回路101の第2の実施の形態を示している。
【0081】
即ち、図15は、受光回路101が、サブ受光回路101a、2個のサブ受光回路101b、およびサブ受光回路101cで構成される場合の、表示回路41と受光回路101の配置例を示している。
【0082】
受光回路101が、サブ受光回路101a、2個のサブ受光回路101b、およびサブ受光回路101cで構成される場合、垂直方向および水平方向それぞれに並んだ2×2の計4個のピクセルPixを組として、その組の左上のピクセルPixに対して設けられた受光回路領域71にサブ受光回路101aが配置され、その組の左下および右上のピクセルPixに対して設けられた受光回路領域71にサブ受光回路101bが配置され、その組の右下のピクセルPixに対して設けられた受光回路領域71にサブ受光回路101cが配置される。
【0083】
このとき、垂直方向に並ぶサブ受光回路101aとサブ受光回路101bを接続するセンサ接続線102、および、サブ受光回路101bとサブ受光回路101cを接続するセンサ接続線102は、表示選択線52と交差する。また、水平方向に並ぶサブ受光回路101bとサブ受光回路101cを接続するセンサ接続線102は、その間のR,G、およびBのサブピクセルSubPix内の3本の表示信号線51を交差する。
【0084】
図16は、図15に示した受光回路101の回路を示している。図17は、図15に示した4個のピクセルPixがマトリクス状に配置された表示パネル25の例を示している。
【0085】
以上では、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixに対してそれぞれ設けられた受光回路領域71で受光回路101を構成した例、および、垂直方向および水平方向それぞれに並んだ2×2の計4個のピクセルPixに対してそれぞれ設けられた受光回路領域71で受光回路101を構成した例について説明したが、受光回路101を構成するサブ受光回路101a乃至101cを配置させる垂直方向および水平方向の配列数は任意に決定することができる。
【0086】
次に、複数のセンサSSRを並列に接続することによりS/N比を高くした受光信号を処理した結果について、図18乃至図20を参照して説明する。なお、表示パネル25の表示解像度は240×320ピクセルであるとする。
【0087】
図6を参照して説明したように、受光回路42がピクセルPixと1対1に配置されている場合の受光信号の処理画像は、図18に示すようになる。
【0088】
即ち、受光回路42がピクセルと1対1に配置されている場合、受光解像度は表示解像度と同一であるので、受光信号を処理した処理画像も、表示解像度と同一の240×320ピクセルとなる。図18の処理画像において、白色(高輝度)で表されている位置(ピクセル)は、ユーザが指などで指定した位置を表す。
【0089】
一方、表示パネル25内の受光回路101が、図10を参照して説明したように、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixに対して配置されたサブ受光回路101aとサブ受光回路101cとで構成される場合、表示パネル25からの受光信号を処理した処理画像は、図19に示すようになる。
【0090】
即ち、図19に示す処理画像の水平方向の解像度は、表示解像度と同一の240(ピクセル)であるが、垂直方向の解像度は、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixで1つの受光信号を出力するため、表示解像度の1/2の160(ピクセル)となり、処理画像は、図18の画像を垂直方向に1/2に間引いた画像となる。従って、受光解像度は、表示解像度の1/2である。
【0091】
同様に、表示パネル25内の受光回路101が、図15を参照して説明したように、2×2のピクセルPixに対して配置されたサブ受光回路101a、2個のサブ受光回路101b、およびサブ受光回路101cで構成される場合、表示パネル25からの受光信号を処理した処理画像は、図20に示すようになる。
【0092】
即ち、処理画像は、水平方向および垂直方向ともに表示解像度の1/2の、120×160(ピクセル)となり、図18の画像を水平方向と垂直方向の両方で1/2に間引いた画像となる。従って、受光解像度は、表示解像度の1/4である。
【0093】
図19および図20に示すように、複数のピクセルPixで1つの受光信号を出力するということは、処理画像を小さくさせるので、表示パネル25から出力される受光信号を処理する後段の受光信号処理部26では、表示解像度と同一の受光解像度の受光信号を処理するよりも処理負荷が軽減する。また、処理に必要なCPUのスペックやメモリの容量を低く設定することができる。
【0094】
また、図8を参照して説明したように、サブ受光回路101aとサブ受光回路101cとの間に、いくつのサブ受光回路101bを接続するかを任意に決定することができるので、設計段階で、表示解像度に依存せず、受光解像度を自由に設定することができる。
【0095】
さらに、垂直方向の受光解像度の低下には、図21を参照して説明するその他のメリットもある。
【0096】
表示処理部14は、1フレームの画像を表示する時間(以下、1フレーム期間と称する)に、バックライトを点灯させた状態と消灯させた状態の両方で受光することで、表示パネル25に接触または近接している物体の位置を検出する。また、受光回路101が正確な受光信号を出力するためには、その前に、リセット制御信号によってこれまでの蓄積された電荷をリセットする必要があるので、結局、コントローラ22は、1フレーム期間に、点灯状態でのリセットおよび読み出し、消灯状態でのリセットおよび読み出し、の計4回の線順次走査を表示パネル25に対して行わせる。換言すれば、コントローラ22は、フレームレートの1/4の時間で、1回分の受光信号を受光信号処理部26に出力するように、ゲートドライバ23およびソースドライバ24の駆動を制御する。
【0097】
ここで、表示解像度が図18に示したのと同様の240×320ピクセルで、かつ、フレームレートが60[Hz]であるとすると、図6に示したように、ピクセルPixごとに受光回路42を配置した場合では、1つの受光回路42が1回のリセットまたは読み出しの処理にかけられる時間は、1/60×1/4×1/320=1/76800[sec]=13[μsec]となる。
【0098】
図21の上段の出力波形fAは、受光回路42から出力される受光信号の波形を示しており、この出力波形fAの周期Tが13[μsec]である。
【0099】
一方、図10に示したように、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixを組としてサブ受光回路101aとサブ受光回路101cで構成される受光回路101を配置した場合では、1つの受光回路101が1回のリセットまたは読み出しの処理にかけられる時間は、1/60×1/4×1/160=1/38400[sec]=26[μsec]となり、図6の受光回路42における場合の2倍となる。
【0100】
図21の下段の出力波形fBは、垂直方向に並んだ2つのピクセルPixにサブ受光回路101aとサブ受光回路101cが配置された受光回路101が出力する波形を示している。
【0101】
図22のフローチャートを参照して、受光回路101による受光処理について説明する。
【0102】
受光回路101のスイッチング素子SW2に対して、接続をオフするリセット制御信号が供給されると、ステップS1において、スイッチング素子SW2は、接続をオフして、受光信号をリセットする。
【0103】
ステップS2において、受光回路101を構成するサブ受光回路101a乃至101cの各センサSSRは、受光量に応じた電流信号をアンプAMPに出力する。
【0104】
受光回路101のスイッチング素子SW3に対して、接続をオンする読み出し制御信号が供給されると、ステップS3において、受光回路101は、受光信号を出力する。即ち、サブ受光回路101cのアンプAMPは、そこに入力される電流信号を電圧信号に変換し、増幅したものを受光信号として出力する。
【0105】
このステップS1乃至S3の処理が、図10に示した受光回路101では、26[μsec]で実行されることになる。
【0106】
従って、受光回路101のアンプAMPが受光信号を出力するのに使える時間が受光回路42のときの2倍となり、アンプAMPの処理負荷が軽減するので、アンプAMPの回路を小型化することが可能となる。また、アンプAMPの回路の小型化により、消費電力を低減させることもできる。さらに、アンプAMPの回路の小型化は、図9を参照して説明したアンプAMP起因のノイズ成分も低減することになるので、受光信号のS/N比がより一層向上する。
【0107】
以上、説明したように、情報処理装置1の表示パネル25によれば、各ピクセルPixまたはサブピクセルSubPixに配置されているセンサSSRを基板上で並列に接続することにより、センササイズを実質的に拡大させ、受光信号のS/N比をより向上させることができる。即ち、簡単な構成で、受光信号のS/N比を向上させることができる。
【0108】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明を適用した情報処理装置の一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】従来の表示回路と受光回路の配置例を示す図である。
【図3】図2に示したピクセルがマトリクス状に配置された様子を示す図である。
【図4】表示パネルがLCDで構成される場合の表示回路および受光回路の回路例を示す図である。
【図5】表示パネルがELディスプレイで構成される場合の表示回路および受光回路の回路例を示す図である。
【図6】従来の表示回路と受光回路のその他の配置例を示す図である。
【図7】図6に示したピクセルがマトリクス状に配置された様子を示す図である。
【図8】図1の表示パネルで採用されている受光回路の概念図である。
【図9】センササイズと出力信号のレベルの関係を示す図である。
【図10】図1の表示パネルの表示回路と受光回路の配置例を示す図である。
【図11】図10の受光回路の回路を示す図である。
【図12】図10に示したピクセルがマトリクス状に配置された表示パネルを示す図である。
【図13】図1の表示パネルの表示回路と受光回路のその他の配置例を示す図である。
【図14】図13に示したピクセルがマトリクス状に配置された表示パネルを示す図である。
【図15】図1の表示パネルの表示回路と受光回路のさらにその他の配置例を示す図である。
【図16】図15の受光回路の回路を示す図である
【図17】図15に示したピクセルがマトリクス状に配置された表示パネルを示す図である。
【図18】図6の受光回路が出力した受光信号を処理した処理結果について説明する図である。
【図19】図10の受光回路が出力した受光信号を処理した処理結果について説明する図である。
【図20】図15の受光回路が出力した受光信号を処理した処理結果について説明する図である。
【図21】図6と図10の受光回路が出力する受光信号の周期について説明する図である。
【図22】受光処理について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
1 情報処理装置, 14 表示処理部, 25 表示パネル, 41 表示回路, Pix ピクセル, SubPix サブピクセル, SSR センサ, AMP アンプ, 62 EL素子, 101 受光回路, 101a乃至101c サブ受光回路, 102 センサ接続線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサを同一の基板上に形成した表示装置において、
画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路を備える
表示装置。
【請求項2】
前記表示回路は、バックライトからの光の透過率を液晶層で制御する回路である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示回路は、自発光素子を制御する回路である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記受光センサは、TFTまたはダイオードである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサを同一の基板上に形成し、画像の表示と受光を行う表示装置の受光方法において、
画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしが前記基板上で接続され、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する
受光方法。
【請求項6】
画像を表示するための表示回路と、光を検出する受光センサが同一の基板上に形成され、所定の情報を画像として表示するとともに、前記受光センサにより光を検出する表示受光手段と、
前記受光センサが出力する受光信号から生成される受光画像を用いて、ユーザが入力した入力情報を解析する入力情報解析手段と、
前記入力情報解析手段から供給されるメッセージに対応して、所定の制御処理を行う制御手段と
を備え、
前記表示受光手段は、画像の表示解像度の単位としてのピクセルか、または、前記ピクセルを構成するサブピクセルごとに配置されている前記受光センサどうしを前記基板上で接続し、その接続された複数の前記受光センサから得られる受光信号を出力する受光回路を有する
情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−97171(P2008−97171A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276042(P2006−276042)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】