説明

表示装置及びその駆動方法

【課題】消費電力を低減した表示装置を提供することを課題とする。
【解決手段】複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、映像信号入力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線に順に出力する。一方、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバへのスタートパルスの入力を停止し、且つ映像信号入力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線全てに同時に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
マトリクス状に配置された複数の画素を有し、当該複数の画素各々にビデオ信号(画像信号、映像信号ともいう)を入力して画像表示を行う表示装置及びその駆動方法に関する。特に、入力されたビデオ信号をシフトレジスタの出力信号を用いてサンプリングし、各列の画素に対応する複数のソース信号線に出力するドライバ(以下、ソースドライバという)を有する表示装置及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソースドライバの消費電力を抑え、表示装置の消費電力を低減する試みがされてきた。例えば、複数の画素各々において入力されるビデオ信号が複数のフレーム期間の間に変化しない場合、即ち静止画像を表示する場合に、ソースドライバの有するシフトレジスタの動作を停止させ、消費電力を低減する表示装置及びその駆動方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また別の例として、複数のソース信号線各々において、複数の画素のある1行が選択されている期間に入力されるビデオ信号が当該行の前の行が選択されていた期間に入力されたビデオ信号と等しい場合に、ソースドライバの有するシフトレジスタの動作を停止させ、消費電力を低減する表示装置及びその駆動方法が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−169499号公報
【特許文献2】特開2003−44017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のソースドライバでは、複数の画素の1行の画素全てに入力されるビデオ信号が同じであっても、1行全ての画素に対応するビデオ信号をサンプリングしていた。
【0005】
本発明では、複数の画素の1行の画素全てに入力されるビデオ信号が同じ場合に、更に消費電力を低減することができる表示装置及びその駆動方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マトリクス状に配置された複数の画素と、複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有する表示装置において、以下の駆動方法を用いる。
【0007】
(第1の駆動方法)
ソースドライバが、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線とを有する構成の表示装置では以下の駆動方法を用いる。
【0008】
複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する。複数の画素の1行に対応するビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、映像信号入力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線に順に出力する。サンプリングパルスとは、シフトレジスタの複数の出力端子から順に出力されるパルスのことである。一方、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ映像信号入力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線全てに同時に出力する。
【0009】
なお、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0010】
なお、ビデオ信号はデジタルビデオ信号であっても良いしアナログビデオ信号であっても良い。ビデオ信号としてデジタルの信号を用いる場合、時分割階調方式の駆動方法と組み合わせることも可能である。時分割階調方式とは、1フレーム期間中にデジタルビデオ信号の各ビットに対応した複数のサブフレーム期間を設定し、複数のサブフレーム期間各々において複数の画素各々を第1の輝度で表示するか第1の輝度より暗い第2の輝度で表示するかをデジタルビデオ信号の各ビットの信号によって選択する階調方法である。例えば、第1の輝度での表示を「白」表示とし、第2の輝度での表示を「黒」表示として、各画素において1フレーム期間中に「白」表示された期間を制御することによって階調を表現する。
【0011】
(第2の駆動方法)
ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のラッチ回路と、ラッチパルスが入力されると複数の第1のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数の第2のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数のD/A変換回路とを有する構成としてもよい。D/A変換回路は、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する回路である。ここで、ラッチパルスとは、複数の第1のラッチ回路に保持された情報を複数の第2のラッチ回路に転送するタイミングを定める信号である。当該ソースドライバは、入力されたデジタルビデオ信号を対応するアナログビデオ信号に変換して複数のソース信号線に同時に出力することができる。当該ソースドライバを有する表示装置では以下の駆動方法を用いる。
【0012】
複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する。複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路に順に出力する。一方、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路全てに同時に出力する。
【0013】
なお、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0014】
なお、第2の駆動方法において、複数の映像信号入力線を1本とし、時分割階調方式と組み合わせることも可能である。この場合、上記D/A変換回路は必ずしも必要ない。
【0015】
つまり、第2の駆動方法において、複数の映像信号入力線を1本とし、デジタルビデオ信号を1つのサブフレーム期間において1ビットずつ1本の映像信号入力線に入力する。入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路に保持する。第1のラッチ回路の出力信号は、ラッチパルスが入力されると一斉に複数の第2のラッチ回路に入力される。D/A変換回路を設けない場合、複数の第2のラッチ回路から出力されるデジタルビデオ信号は複数のソース信号線に出力される。こうして、各サブフレーム期間において、複数の第2のラッチ回路は1ビット分のデジタルビデオ信号を複数のソース信号線に出力する。ここで、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する。複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路に順に出力する。一方、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路全てに同時に出力する。以上によって、第2の駆動方法において、時分割階調方式を組み合わせることが可能である。
【0016】
(第3の駆動方法)
第1の駆動方法では、シフトレジスタからの出力信号に同期して映像信号入力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線に順に出力するか否かを選択している。また、第2の駆動方法では、シフトレジスタからの出力信号に同期して複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を複数の第1のラッチ回路に順に出力するか否かを選択している。しかし、本発明はこれに限定されない。
【0017】
映像信号入力線とは別の配線である出力信号線を設け、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かに応じて、ソースドライバからの出力信号を複数のソース信号線に出力するか、出力信号線に入力された所定の信号を複数のソース信号線全てに同時に出力するかを選択しても良い。つまり、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する。複数の画素の1行に対応するビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、ソースドライバの有するシフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、映像信号入力線に入力されたビデオ信号をサンプリングし複数のソース信号線に出力する。一方、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ出力信号線に入力された所定の信号を複数のソース信号線全てに同時に出力する。
【0018】
なお、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0019】
なお、ビデオ信号はデジタルビデオ信号であっても良いしアナログビデオ信号であっても良い。ビデオ信号としてデジタルの信号を用いる場合、時分割階調方式の駆動方法と組み合わせることも可能である。
【0020】
また、上記第1の駆動方法乃至第3の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法(以下、ソースライン反転駆動ともいう)と組み合わせてもよい。同じ極性のビデオ信号が入力され続けたとき劣化が起こる素子を表示媒体として用いた表示装置に対して、ソースライン反転駆動は有効である。例えば、表示媒体として液晶素子を有する表示装置に対してソースライン反転駆動は有効である。
【0021】
なお、ソースライン反転駆動を行う場合において、あるビデオ信号と当該ビデオ信号の極性を反転したビデオ信号とは、画素に入力された際同じ輝度を表現するものであると考え、同じビデオ信号であるとみなすことにする。
【0022】
上記第1の駆動方法において、映像信号出力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線に出力する前に、信号の電圧振幅を変換してもよいし、信号の電流を増大させてもよい。
【0023】
上記第2の駆動方法において、D/A変換回路から出力された信号を複数のソース信号線に出力する前に、信号の電圧振幅を変換してもよいし、信号の電流を増大させてもよい。また、上記第2の駆動方法において時分割階調方式を組み合わせる場合、複数の第2のラッチ回路から出力された信号を複数のソース信号線に出力する前に、信号の電圧振幅を変換してもよいし、信号の電流を増大させてもよい。
【0024】
上記第3の駆動方法において、ソースドライバから出力された信号を複数のソース信号線に出力する前に、信号の電圧振幅を変換してもよいし、信号の電流を増大させてもよい。
【0025】
以上、本発明の表示装置の駆動方法について説明した。次いで上記駆動方法を用いて表示を行う表示装置の構成について説明する。
【0026】
(第1の回路構成)
上記第1の駆動方法を行う表示装置の構成について説明する。
【0027】
表示装置は、マトリクス状に配置された複数の画素と、複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、制御信号を出力し且つソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有する。
【0028】
ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、複数の第3のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子とを有する。複数の第3のスイッチ各々は制御端子を有し、制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフとなる。複数の第3のスイッチ各々の制御端子は、複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介してシフトレジスタの出力端子と接続され、且つ第2のスイッチを介して電源端子と接続される。複数の第3のスイッチ各々は、複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線1本に対応して設けられる。こうして、映像信号入力線は、複数の第3のスイッチのうちの1つを介して複数のソース信号線のうちの1本と接続される。複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチは、ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、複数の第1のスイッチと第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフである。
【0029】
制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有する。制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ第2のスイッチがオンとなるような制御信号を出力する。
【0030】
なお、制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0031】
なお、ビデオ信号は、デジタルビデオ信号であっても良いし、アナログビデオ信号であっても良い。ビデオ信号がアナログビデオ信号の場合、複数の第3のスイッチ各々はアナログのスイッチとすることができる。アナログスイッチとしては、例えば、nチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタとを並列に接続した構成のトランスミッションゲート(伝送ゲート、伝達ゲート、トランスファゲートともいう)を用いることができる。なお、シフトレジスタからサンプリングパルスが出力されているか否かに関わらず、即ちシフトレジスタの出力信号が高電位か低電位かに関わらず、第1のスイッチは制御信号に応じてオンまたはオフが制御されなくてはならない。よって、第1のスイッチとしてはCMOS型のスイッチング素子を用いるのが好ましい。例えば、第1のスイッチとしてnチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタとを並列に接続した構成のトランスミッションゲートを用いるのが好ましい。
【0032】
(第2の回路構成)
上記第1の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の回路構成について説明する。
【0033】
第1の回路構成における映像信号入力線を2本にする。この2本の映像信号入力線を第1の映像信号入力線、第2の映像信号入力線と呼ぶ。ソースライン反転駆動を行う場合、第1の映像信号入力線と第2の映像信号入力線とでは、入力されるビデオ信号の極性を反転させる。複数の第3のスイッチのうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、奇数列のソース信号線各々は第1の映像信号入力線に接続し、偶数列のソース信号線各々は第2の映像信号入力線に接続する。
【0034】
映像信号入力線の構成と、映像信号入力線と複数の第3のスイッチと複数のソース信号線との接続の仕方以外の構成については、上記第1の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0035】
(第3の回路構成)
上記第1の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の回路構成について前記第2の回路構成とは別の構成を説明する。
【0036】
第1の回路構成における制御信号を2つにする。この2つの制御信号を第1の制御信号及び第2の制御信号と呼ぶ。また、第1の回路構成における第2のスイッチを少なくとも2つ設ける。2つの第2のスイッチのうち一方を介して電源端子は複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチの制御端子に接続する。2つの第2のスイッチのうち他方を介して電源端子は複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチの制御端子に接続する。2つの第2のスイッチのうち一方には第1の制御信号が入力され、オンまたはオフが制御される。2つの第2のスイッチのうち他方には第2の制御信号が入力され、オンまたはオフが制御される。また、複数の第1のスイッチにおいて、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第1の制御信号が入力され、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第2の制御信号が入力される。
【0037】
複数のソース信号線のうち同じソース信号線に対応する第1のスイッチと第2のスイッチとでは、一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオンのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオフとなる。複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオフのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオンとなる。
【0038】
制御信号と、第2のスイッチの構成と、第2のスイッチと複数の第3のスイッチと電源端子との接続の仕方と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチへの制御信号の入力の仕方と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチのオンまたはオフの関係以外の構成については、上記第1の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0039】
(第4の回路構成)
上記第2の駆動方法を行う表示装置の構成について説明する。
【0040】
表示装置は、マトリクス状に配置された複数の画素と、複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、制御信号を出力し且つソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有する。
【0041】
ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子と、複数の第1のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路と、複数のD/A変換回路とを有する。複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は、制御端子に入力される信号に応じて複数の映像信号入力線との接続を選択される。複数の第1のラッチ回路各々の制御端子は、複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介してシフトレジスタの出力端子と接続され、且つ第2のスイッチを介して電源端子と接続される。複数の第1のラッチ回路のうちの互いに異なる第1のラッチ回路の出力端子は、ラッチパルスが入力されると複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の入力端子と接続される。複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の出力端子は、複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の入力端子と接続される。複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の出力端子は、複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続される。複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチは、ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、複数の第1のスイッチと第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフである。
【0042】
制御回路は、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有する。制御回路は、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号が全て等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ第2のスイッチがオンとなるような制御信号を出力する。
【0043】
なお、制御回路は、複数の画素の1行に対応するデジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0044】
シフトレジスタからサンプリングパルスが出力されているか否かに関わらず、即ちシフトレジスタの出力信号が高電位か低電位かに関わらず、第1のスイッチは制御信号に応じてオンまたはオフが制御されなくてはならない。よって、第1のスイッチとしてはCMOS型のスイッチング素子を用いるのが好ましい。例えば、第1のスイッチとしてnチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタとを並列に接続した構成のトランスミッションゲートを用いるのが好ましい。
【0045】
(第5の回路構成)
上記第2の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の回路構成について説明する。
【0046】
第4の回路構成における複数の映像信号入力線を2組にする。この2組の映像信号入力線を第1の複数の映像信号入力線、第2の複数の映像信号入力線と呼ぶ。ソースライン反転駆動を行う場合、第1の複数の映像信号入力線と第2の複数の映像信号入力線とでは、入力されるデジタルビデオ信号の極性を反転させる。複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は第1の複数の映像信号入力線に接続し、複数のソース信号線のうちの偶数列のソース信号線に対応する複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は第2の複数の映像信号入力線に接続する。
【0047】
複数の映像信号入力線の構成と、複数の映像信号入力線と複数の第1のラッチ回路との接続の仕方以外の構成については、上記第4の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0048】
(第6の回路構成)
上記第2の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合う信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の構成について第5の回路構成とは別の構成を説明する。
【0049】
第4の回路構成における制御信号を2つにする。この2つの制御信号を第1の制御信号及び第2の制御信号と呼ぶ。また、第4の回路構成における第2のスイッチを少なくとも2つ設ける。2つの第2のスイッチのうち一方を介して電源端子は複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路の制御端子に接続される。2つの第2のスイッチのうち他方を介して電源端子は複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路の制御端子に接続される。2つの第2のスイッチのうち一方には第1の制御信号が入力され、オンまたはオフが制御される。2つの第2のスイッチのうち他方には第2の制御信号が入力され、オンまたはオフが制御される。また、複数の第1のスイッチにおいて、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第1の制御信号が入力され、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第2の制御信号が入力される。
【0050】
複数のソース信号線のうち同じソース信号線に対応する第1のスイッチと第2のスイッチとでは、一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオンのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオフとなる。複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオフのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオンとなる。
【0051】
制御信号と、第2のスイッチの構成と、第2のスイッチと複数の第1のラッチ回路の制御端子と電源端子との接続の仕方と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチへの制御信号の入力の仕方と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチのオンまたはオフの関係以外の構成については、上記第4の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0052】
(第7の回路構成)
上記第3の駆動方法を行う表示装置の構成について説明する。
【0053】
表示装置は、マトリクス状に配置された複数の画素と、複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、複数のソース信号線各々にビデオ信号を出力するソースドライバと、制御回路と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の信号が入力される出力信号線とを有する。制御回路は、制御信号を出力し且つソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する。
【0054】
複数のソース信号線各々は、複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介してソースドライバの出力端子と接続され、且つ第2のスイッチを介して出力信号線と接続される。複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチは、制御信号によってオンまたはオフが選択され、複数の第1のスイッチと第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフである。
【0055】
制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有する。制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止し、且つ第2のスイッチがオンとなるような制御信号を出力する。
【0056】
なお、制御回路は、複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、ソースドライバ(ソースドライバが有するシフトレジスタ)へのスタートパルスの入力を停止するかわりにクロックパルスの入力を停止しても良いし、スタートパルスの入力及びクロックパルスの入力の両方を停止しても良い。
【0057】
ソースドライバから信号が出力されているか否かに関わらず、即ちソースドライバの出力信号の電位に関わらず、第1のスイッチは制御信号に応じてオンまたはオフが制御されなくてはならない。よって、第1のスイッチとしてはCMOS型のスイッチング素子を用いるのが好ましい。例えば、第1のスイッチとしてnチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタとを並列に接続した構成のトランスミッションゲートを用いるのが好ましい。
【0058】
出力信号線の電位に関わらず、第2のスイッチは制御信号に応じてオンまたはオフが制御されなくてはならない。よって、第2のスイッチとしてはCMOS型のスイッチング素子を用いるのが好ましい。例えば、第2のスイッチとしてnチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタとを並列に接続した構成のトランスミッションゲートを用いるのが好ましい。
【0059】
(第8の回路構成)
上記第3の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の構成について説明する。
【0060】
第7の回路構成における出力信号線を2本にする。この2本の出力信号線を第1の出力信号線、第2の出力信号線と呼ぶ。第1の出力信号線と第2の出力信号線とでは、入力される所定の信号の極性を反転させる。複数の第2のスイッチのうちの互いに異なる第2のスイッチを介して、奇数列のソース信号線各々は第1の出力信号線に接続し、偶数列のソース信号線各々は第2の出力信号線に接続する。
【0061】
出力信号線の構成と、出力信号線と複数の第2のスイッチと複数のソース信号線との接続の仕方以外の構成については、上記第7の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0062】
(第9の回路構成)
上記第3の駆動方法において、複数のソース信号線の隣り合うソース信号線において、入力される信号の極性が反転するような駆動方法と組み合わせた駆動方法を用いる場合の表示装置の構成について第8の回路構成とは別の構成を説明する。
【0063】
第7の回路構成における制御信号を2つにする。この2つの制御信号を第1の制御信号及び第2の制御信号と呼ぶ。複数の第1のスイッチにおいて、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第1の制御信号が入力され、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチには第2の制御信号が入力される。
【0064】
複数のソース信号線のうち同じソース信号線に対応する第1のスイッチと第2のスイッチとでは、一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオンのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオフとなる。複数のソース信号線のうち奇数列のソース信号線に対応する第1のスイッチがオフのとき、複数のソース信号線のうち偶数列のソース信号線に対応する第1のスイッチはオンとなる。
【0065】
制御信号と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチへの制御信号の入力の仕方と、複数の第1のスイッチ及び第2のスイッチのオンまたはオフの関係以外の構成については、上記第7の回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0066】
上記第1の回路構成乃至第3の回路構成において、映像信号出力線に入力されたビデオ信号を複数のソース信号線に出力する前に、信号の電圧振幅を変換する回路(レベルシフタ回路)を設けてもよいし、電圧利得が1で電流利得が1より大きい回路(バッファ回路)を設けてもよいし、レベルシフタ回路及びバッファ回路の両方を設けてもよい。
【0067】
上記第4の回路構成乃至第6の回路構成において、D/A変換回路から出力された信号を複数のソース信号線に出力する前に、レベルシフタ回路を設けてもよいし、バッファ回路を設けてもよいし、レベルシフタ回路及びバッファ回路の両方を設けてもよい。
【0068】
上記第7の回路構成乃至第9の回路構成において、ソースドライバから出力された信号を複数のソース信号線に出力する前に、レベルシフタ回路を設けてもよいし、バッファ回路を設けてもよいし、レベルシフタ回路及びバッファ回路の両方を設けてもよい。
【0069】
上記第1の回路構成乃至第9の回路構成において、複数の画素各々は表示媒体として液晶素子を有していても良い。また、複数の画素各々は表示媒体として発光素子を有していても良い。例えば、エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)を有していても良し、発光ダイオードを有していても良い。複数の画素各々の表示媒体として、電気磁気的作用によりコントラストが変化する表示媒体を自由に適用することができる。また、複数の画素各々はスイッチング素子を有していても良い。
【0070】
表示装置は、ELディスプレイ、液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ)とすることができる。また、プラズマディスプレイ(PDP)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、SED方式平面型ディスプレイ(SED:Surface−conduction Electron−emitter Disply)、電子インクを用いた電子ペーパーとすることができる。
【0071】
なお、スイッチ(スイッチング素子)は、様々な形態のものを用いることができ、一例として、スイッチ(スイッチング素子)として、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがある。つまり、スイッチ(スイッチング素子)は電流の流れを制御できるものであればよく、様々なものを用いることができる。例えば、スイッチ(スイッチング素子)は、トランジスタでもよいし、ダイオード(PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)でもよいし、それらを組み合わせた論理回路でもよい。よって、スイッチ(スイッチング素子)としてトランジスタを用いる場合、そのトランジスタは、単なるスイッチとして動作するため、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。なお、スイッチとして動作させるトランジスタのソースの電位が電源電位のうち低電位側に近い状態で動作する場合はnチャネル型を、反対に、ソースの電位が電源電位のうち高電位側に近い状態で動作する場合はpチャネル型を用いることが望ましい。なぜなら、ゲートとソース間の電圧の絶対値を大きくできるため、スイッチとして動作しやすいからである。なお、nチャネル型とpチャネル型の両方を用いて、CMOS型のスイッチにしてもよい。CMOS型のスイッチにすると、スイッチへの入力電位が出力電位に対して、高い場合と低い場合の両方において当該スイッチを適切に動作させることができる。
【0072】
なお、接続されているとは、電気的に接続されている場合と直接接続されている場合の両方を含むものとする。したがって、本発明の効果を奏するための所定の接続関係に加え、所定の接続関係の素子と素子の間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチやトランジスタや容量素子やインダクタや抵抗素子やダイオードなど)が配置されていてもよい。
【0073】
なお、トランジスタは様々な形態のものを用いることができる。例えば、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(TFT)、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるMOS型トランジスタを用いることができる。また、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、ZnO、a−InGaZnO等の化合物半導体を用いたトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ等を適用することができる。なお、非単結晶半導体膜には水素またはハロゲンが含まれていてもよい。また、トランジスタが配置されている基板の種類は、様々なものを用いることができる。従って例えば、単結晶基板、SOI基板、ガラス基板、石英基板、樹脂基板、紙基板、セロファン基板、石材基板などに配置することができる。また、ある基板でトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを移動させて、別の基板上に配置するようにしてもよい。
【0074】
なお、トランジスタの構成は、様々な形態をとることができる。例えば、2つ以上のトランジスタを直列に接続した構成と等価のマルチゲート構造のトランジスタを用いてもよい。マルチゲート構造にすることにより、オフ電流を低減したり、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くしたり、飽和領域で動作する時にドレインとソースの間の電圧が変化に対するドレインとソースの間の電流の変化を小さくすることができる。また、トランジスタは、チャネルの上下にゲート電極が配置された構造でもよいし、チャネルの上にゲート電極が配置された構造でもよいし、チャネルの下にゲート電極が配置された構造でもよいし、正スタガ構造であってもよいし、逆スタガ構造でもよい。チャネルの上下にゲート電極が配置された構成のトランジスタでは、チャネルの領域が増えるため、電流値を大きくしたり、空乏層ができやすくなりS値を小さくすることができる。また、トランジスタにおいてチャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっていてもよい。チャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっている構造とすることにより、チャネルの一部に電荷がたまってトランジスタの動作が不安定になることを防ぐことができる。また、トランジスタにおいてLDD(低濃度ドレイン)領域があってもよい。LDD領域を設けることにより、トランジスタのオフ電流を低減したり、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くしたり、飽和領域で動作する時にドレインとソースの間の電圧が変化に対するドレインとソースの間の電流の変化を小さくすることができる。
【0075】
なお、複数の画素の各々は、一つの色要素に対応するものとする。従って、R(赤)G(緑)B(青)の三つの色要素からなるカラー表示装置の場合には、画像の最小単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との三つの画素から構成されるものとする。なお、色要素は三つに限定されず、例えば、RGBW(Wは白)の四つや、RGBの三つに、イエロー、シアン、マゼンダを追加したものなどを用いることができる。
【0076】
なお、複数の画素がマトリクス状に配置(配列)されているとは、複数の色要素でカラー表示を行う場合に複数の画素がストライプ配置されている場合、デルタ配置されている場合、ベイヤー配置されている場合を含んでいる。
【発明の効果】
【0077】
複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、当該行の画素に所定のビデオ信号を入力し、且つソースドライバ中のシフトレジスタの動作を停止することができる。こうして、ソースドライバの消費電力を低減することができる。
【0078】
特に、第3の駆動方法、第7の回路構成乃至第9の回路構成では、ソースドライバのシフトレジスタだけでなくソースドライバ全体の動作を停止することができるので、ソースドライバの消費電力を大きく低減することができる。例えば、ソースドライバがD/A変換回路やラッチ回路等を有する場合、これらの回路の動作も停止することができる。
【0079】
こうして、表示装置の消費電力を大きく低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0080】
本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の主旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0081】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、第1の駆動方法及び第1の回路構成に対応した実施の形態である。なお、ビデオ信号としてアナログビデオ信号を用いた場合に対応する例である。第1の実施の形態について、図1、図2及び図3を用いて説明する。図1は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図2及び図3は図1のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。
【0082】
図1において、ソースドライバは、シフトレジスタ100と、複数の第1のスイッチ(SW1)と、複数の第2のスイッチ(SW2)と、複数の第3のスイッチ(ASW1乃至ASWm)と、制御信号が入力される配線2001と、電源端子2003と、ビデオ信号が入力される配線2002とを有する。ソースドライバは、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する。
【0083】
図1の表示装置の駆動方法について、図2及び図3を参照して説明する。複数の画素の1行に対応するビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合(以下、通常駆動という)と複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合(以下、省電力駆動という)とに分けて説明する。通常駆動のタイミングチャートを図2に示し、省電力駆動のタイミングチャートを図3に示す。なお、図2及び図3のタイミングチャートにおいて、スイッチがオフした状態または所定のビデオ信号が入力されていない状態を斜線で示し、スイッチがオンした状態または所定のビデオ信号が入力されている状態を白抜きで示す。複数の画素の1行に対応するビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なるとは、図2中、例えば1とmの信号が異なることである。複数の画素の1行に対応するビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいとは、図2中1乃至mの信号が全て同じことである(この状態を図3に表記)。
【0084】
図2を参照して通常駆動について説明する。通常駆動時は、配線2001に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオンし、配線2001に入力される制御信号をインバータ5002で反転した信号により第2のスイッチ(SW2)はオフしている。スタートパルス及びクロックパルスが入力されたシフトレジスタ100は、複数の出力端子(図中、SRout 1乃至SRout m(mは自然数)で示す)から順にパルスを出力する。このパルスをサンプリングパルスと呼ぶ。サンプリングパルスは、オンである第1のスイッチ(SW1)を介して第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)に入力される。第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)各々は、アナログスイッチであり、制御端子を有し当該制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフが制御される。なお、図1に示す第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)各々は2つの制御端子を有し、一方の制御端子に入力される信号に対して反転した信号をもう一方の制御端子に入力する構成となっている。即ち、図1に示す第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)各々は、2つの制御端子にサンプリングパルス及びその反転した信号が入力され、オンまたはオフが制御される。サンプリングパルスはインバータ5001によって反転される。サンプリングパルスによって、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)を順にオンさせることによって、映像信号入力線に相当する配線2002に入力されたビデオ信号(図2中、1乃至mと表記)を順にソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に出力することができる。ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に順にビデオ信号を出力する駆動方法を点順次駆動という。
【0085】
次に、図3を参照して省電力駆動について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフとし、制御信号の反転した信号により第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、シフトレジスタ100と第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ100に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ100の駆動を停止させる。シフトレジスタの駆動を停止させるとは、当該シフトレジスタがサンプリングパルスを出力しないようにすることである。
【0086】
第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電源端子2003は第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電位VDDが全ての第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子に入力される。電位VDDは、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子に入力された際、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)をオンするような電位にしておく。こうして、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)全てを同時にオンすることができるため、同じビデオ信号(所定のビデオ信号)を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0087】
以上の動作によって、シフトレジスタ100を駆動させることなく、同じビデオ信号を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ100の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0088】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0089】
なお、電源端子2003は、第2のスイッチ(SW2)がオンとなるときに電位VDDが与えられていれば良い。電源端子2003に入力される信号として、例えば、配線2001に入力される制御信号を用いてもよいし、スタートパルスを用いてもよい。
【0090】
図1に示す構成のソースドライバでは、第2のスイッチ(SW2)はソース信号線(SLine 1乃至SLine m)毎に設けられた構成を示したがこれに限定されない。第2のスイッチ(SW2)は複数のソース信号線で共有することもできる。
【0091】
ソースドライバに制御信号、ビデオ信号、スタートパルス及びクロックパルスを入力する手段(以下、ソースドライバ制御回路という)について、図28(A)を用いて説明する。
【0092】
ソースドライバ制御回路1900は、制御回路1901と、メモリ1902とを有し、ソースドライバ1910に制御信号、ビデオ信号、スタートパルス及びクロックパルスを入力する。
【0093】
メモリ1902にはビデオ信号が記憶されている。メモリ1902から複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が読み出される。読み出されたビデオ信号はソースドライバ1910に入力される。
【0094】
制御回路1901は判定回路1903とパルス出力回路1904とを有する。メモリ1902から読み出されたビデオ信号は制御回路1901にも入力される。制御回路1901が有する判定回路1903において、複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が全て等しいか否かが判断される。判定回路1903は、複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が全て等しい場合と対応するビデオ信号の少なくとも2つが互いに異なる場合とでは異なる制御信号を出力する。この制御信号がソースドライバ1910に入力される。
【0095】
また、パルス出力回路1904には判定回路1903から制御信号が入力される。複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号の少なくとも2つが互いに異なる場合に対応する制御信号が入力されると、パルス出力回路1904はソースドライバ1910へ通常駆動時のスタートパルス及びクロックパルスを供給する。一方、複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が全て等しい場合に対応する制御信号が入力されると、パルス出力回路1904はソースドライバ1910へのスタートパルスの出力を停止する。なお、パルス出力回路1904は入力される制御信号に応じて、ソースドライバ1910へのクロックパルスの出力を停止する構成であってもよいし、ソースドライバ1910へのスタートパルス及びクロックパルスの両方の出力を停止する構成であってもよい。
【0096】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、第1の駆動方法及び第2の回路構成に対応した実施の形態である。第2の実施の形態について、図4、図5及び図6を用いて説明する。なお、ビデオ信号としてアナログビデオ信号を用いた場合に対応する例である。図4は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図5及び図6は図4のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。図4、図5及び図6において、図1、図2及び図3と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。通常駆動のタイミングチャートを図5に示し、省電力駆動のタイミングチャートを図6に示す。
【0097】
図4に示すソースドライバでは、図1に示したソースドライバにおける配線2002のかわりに配線2202a及び配線2202bの2本の配線を設けている点に特徴がある。即ち、図4に示すソースドライバでは図1に示したソースドライバに対して映像信号入力線に相当する配線を2本設けている点で異なる。複数の第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)のうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々は配線2202aに接続し、偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々は配線2202bに接続する。配線2202aには第1のビデオ信号が入力され、配線2202bには第2のビデオ信号が入力されている。第1のビデオ信号(図中、ビデオ信号1と表記)に対して第2のビデオ信号(図中、ビデオ信号2と表記)の極性を反転させることによって、ソースライン反転駆動を行うことができる。
【0098】
図5を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、配線2001に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオン、第2のスイッチ(SW2)はオフしている。シフトレジスタ110にスタートパルスを入力し、その出力により得られるサンプリングパルスにより、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)をオンさせることで第1のビデオ信号及び第2のビデオ信号をソース信号線に出力する。
【0099】
なお、本実施の形態で示すソースドライバでは、映像信号入力線に相当する配線を2本(配線2202a及び配線2202b)設けている。よって、奇数列のソース信号線のうちの1本(SLine p:pはmより小さい奇数)に対応する第1のビデオ信号と、偶数列のソース信号線のうち奇数列のソース信号線(SLine p)と隣接する1本(SLine p+1)に対応する第2のビデオ信号とを同時にサンプリングすることができる。つまり、通常駆動時において、ソース信号線(SLine p)に対応する第3のスイッチ(ASWp)とソース信号線(SLine p+1)に対応する第3のスイッチ(ASWp+1)とを同時のオン・オフさせることができる。よって、ソースドライバの出力端子は、第3のスイッチ(ASWp)と第3のスイッチ(ASWp+1)とに対して1つ設ければよい。従って、第1の実施の形態で示したソースドライバに対して、本実施の形態で示したソースドライバでは、シフトレジスタ110の出力端子を約半分の数とすることが可能である。図3では、mを偶数としてシフトレジスタ110の出力端子をSLine1乃至SLinem/2とした例を示した。こうして、シフトレジスタ110の駆動周波数を低減することができる。
【0100】
一般に、異なるビデオ信号が入力される映像信号入力線の数をk(kは2以上の自然数)本とし、複数のソース信号線をk本ずつの組に分割してk本のソース信号線に対応するk個の第3のスイッチを同時にオンまたはオフさせる駆動方法(以下、ソースライン分割駆動といい、kを分割数という)を用いてもよい。
【0101】
本実施の形態では、ソースライン反転駆動と分割数2のソースライン分割駆動とを組み合わせた例について示した。しかし、本発明は任意の分割数のソースライン分割駆動と組み合わせることもできる。なお、ソースライン反転駆動と分割数kのソースライン分割駆動とを組み合わせる場合、kは偶数とする必要がある。また、任意の分割数のソースライン分割駆動のみを行ってもよい。なお、ソースライン反転駆動を行わない場合は、複数の映像信号入力線において入力されるビデオ信号の極性を反転させる必要はない。
【0102】
図6を参照して省電力駆動時について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフ、第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、シフトレジスタ110と第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ110に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ110の駆動を停止させる。
【0103】
第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電源端子2003は第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電位VDDが全ての第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子に入力される。電位VDDは、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子に入力された際、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)をオンするような電位にしておく。こうして、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)全てを同時にオンすることができるため、第1のビデオ信号の奇数列のソース信号線への出力と、第2のビデオ信号の偶数列のソース信号線への出力とを同時に行うことができる。こうして、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に第1のビデオ信号(所定のビデオ信号)または第1のビデオ信号の極性が反転した信号である第2のビデオ信号を出力することができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0104】
以上の動作によって、シフトレジスタ110を駆動させることなく、同じビデオ信号(但し、ソース信号線毎に極性が反転したビデオ信号)を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ110の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0105】
その他の構成については、図1に示したソースドライバと同様であるので、説明は省略する。
【0106】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0107】
ソースドライバ制御回路について、図28(B)を用いて説明する。図28(B)において、図28(A)と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。図28(B)のソースドライバ制御回路1911は、反転回路1905を有する点で図28(A)のソースドライバ制御回路1900と異なる。ソースドライバ制御回路1911において、メモリ1902から読み出されたビデオ信号は反転回路1905に入力され、極性が反転されて出力される。こうして、ソースドライバ制御回路1911は第1のビデオ信号(図中、ビデオ信号1と表記)と第1のビデオ信号の極性が反転された第2のビデオ信号(図中、ビデオ信号2と表記)とを出力する。
【0108】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、第1の駆動方法及び第3の回路構成に対応した実施の形態である。第3の実施の形態について、図7、図8及び図9を用いて説明する。なお、ビデオ信号としてアナログビデオ信号を用いた場合に対応する例である。図7は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図8及び図9は図7のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。図7、図8及び図9において、図1、図2及び図3と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。通常駆動のタイミングチャートを図8に示し、省電力駆動のタイミングチャートを図9に示す。
【0109】
図7に示すソースドライバでは、図1に示したソースドライバにおける配線2001のかわりに配線2301a及び配線2301bの2本の配線を設けている点に特徴がある。即ち、図7に示すソースドライバでは図1に示したソースドライバに対して制御信号が入力される配線を2本設けている点で異なる。配線2301aには第1の制御信号(図中、制御信号1と表記)が入力され、配線2301bには第2の制御信号(図中、制御信号2と表記)が入力される。
【0110】
奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−a)の制御端子には、配線2301aに入力された第1の制御信号が入力される。奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−a)の制御端子には、配線2301aに入力された第1の制御信号の反転信号が入力される。第1の制御信号はインバータ5002aによって反転される。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−b)の制御端子には、配線2301bに入力された第2の制御信号が入力される。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−b)の制御端子には、配線2301bに入力された第2の制御信号の反転信号が入力される。第2の制御信号はインバータ5002bによって反転される。第1のスイッチ(SW1−a)と第2のスイッチ(SW2−a)とでは一方がオンのとき他方はオフである。第1のスイッチ(SW1−b)と第2のスイッチ(SW2−b)とでは一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、第1のスイッチ(SW1−a)がオンのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオフとなり、第1のスイッチ(SW1−a)がオフのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオンとなる。
【0111】
図8を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。シフトレジスタ120にスタートパルスを入力し、その出力により得られるサンプリングパルスにより、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)を順にオンさせることでビデオ信号を順にソース信号線に出力する。
【0112】
図9を参照して省電力駆動時について説明する。画素の1行にビデオ信号を出力する期間(以下、1ライン期間という)を前半と後半にわけ、前半または後半の一方において奇数列に対応するソース信号線にビデオ信号を入力し、他方において偶数列に対応するソース信号線にビデオ信号を入力する。1ライン期間の前半と後半において、入力されるビデオ信号の極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。なお、本実施の形態では、1ライン期間の前半に奇数列に対応するソース信号線にビデオ信号を入力し、後半に偶数列に対応するソース信号線にビデオ信号を入力する例について説明する。
【0113】
1ライン期間の前半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオフし、第2のスイッチ(SW2−a)はオンしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。第1のスイッチ(SW1−a)をオフすることによって、シフトレジスタの出力端子と奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ120に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ120の駆動を停止させる。
【0114】
第2のスイッチ(SW2−a)はオンなので、電源端子2003は奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2−a)をオンさせることによって、電位VDDが奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)の制御端子に入力される。電位VDDは、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)の制御端子に入力された際、第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)をオンするような電位にしておく。こうして、奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)を同時にオンすることができるため、ビデオ信号を奇数列のソース信号線に同時に出力することができる。このとき、第1のスイッチ(SW1−b)はオンしているので、偶数列のソース信号線に対応するシフトレジスタ120の出力信号(SRout2、SRout4、・・・・)は偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 2、ASW 4、・・・・)の制御端子に入力される。シフトレジスタ120にはスタートパルスが入力されないので、シフトレジスタ120はサンプリングパルスを出力しない。よって、偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 2、ASW 4、・・・・)はオフしている。こうして、偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)は何も出力されていない状態となっている。
【0115】
1ライン期間の後半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオフし、第2のスイッチ(SW2−b)はオンしている。第1のスイッチ(SW1−b)をオフすることによって、シフトレジスタ120の出力端子と偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ120に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ120の駆動を停止させる。
【0116】
第2のスイッチ(SW2−b)はオンなので、電源端子2003は偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 2、ASW 4、・・・・)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2−b)をオンさせることによって、電位VDDが偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 2、ASW 4、・・・・)の制御端子に入力される。こうして、偶数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 2、ASW 4、・・・・)を同時にオンすることができるため、ビデオ信号を偶数列のソース信号線に同時に出力することができる。このとき、第1のスイッチ(SW1−a)はオンしているので、奇数列のソース信号線に対応するシフトレジスタ120の出力(SRout1、SRout3、・・・・)は奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)の制御端子に入力される。シフトレジスタ120にはスタートパルスが入力されないので、シフトレジスタ120はサンプリングパルスを出力しない。よって、奇数列のソース信号線に対応する第3のスイッチ(ASW 1、ASW 3、・・・・)はオフしている。こうして、奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)は何も出力されていない状態となっている。
【0117】
1ライン期間の前半と後半において、入力されるビデオ信号の極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0118】
図8及び図9のタイミングチャートでは、図9に示した省電力駆動時においてのみソースライン反転駆動を行う例について示した。しかし本発明はこれに限定されず、図8に示した通常駆動時においてもソースライン反転駆動を行ってもよい。
【0119】
以上の動作によって、シフトレジスタ120を駆動させることなく、同じビデオ信号(但し、ソース信号線毎に極性が反転したビデオ信号)を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ120の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0120】
その他の構成については、図1に示したソースドライバと同様であるので、説明は省略する。
【0121】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0122】
ソースドライバ制御回路について、図28(C)を用いて説明する。図28(C)において、図28(A)と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。図28(C)のソースドライバ制御回路1912は、図28(A)の制御回路1901とは異なる構成の制御回路1906を有する。ソースドライバ制御回路1912において、メモリ1902から読みされたビデオ信号は制御回路1906に入力される。制御回路1906が有する判定回路1907において、複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が全て等しいか否かが判断される。判定回路1907は、複数の画素のうち1行の画素に対応するビデオ信号が全て等しい場合と対応するビデオ信号の少なくとも2つが互いに異なる場合とでは異なる第1の制御信号(図中、制御信号1と表記)及び第2の制御信号(図中、制御信号2と表記)を出力する。この第1の制御信号及び第2の制御信号がソースドライバ1910に入力される。なお、制御回路1906が有するパルス出力回路1904の構成については図28(A)と同様であるので説明は省略する。
【0123】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、第2の駆動方法及び第4の回路構成に対応した実施の形態である。第4の実施の形態について、図10、図11及び図12を用いて説明する。図10は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図11及び図12は図10のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。
【0124】
図10に示す構成のソースドライバは、第1の実施の形態において図1で示したソースドライバにおいて、ビデオ信号をデジタルビデオ信号とし、ビデオ信号が入力される映像信号入力線を当該デジタルビデオ信号の各ビットに対応した数配置した構成である。つまり、デジタルビデオ信号がn(nは自然数)ビットであった場合、映像信号入力線をn本設ける。図10のソースドライバは、nが4の場合の例に相当する。また、図10に示す構成のソースドライバは、第1のラッチ回路(図中、LAT1 1乃至LAT1 mと表記)と第2のラッチ回路(図中、LAT2 1乃至LAT2 mと表記)と、第2のラッチ回路(LAT2 1乃至LAT2 m)に信号を入力する配線2403とを有する。
【0125】
図11を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、配線2001に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオンし、配線2001に入力される制御信号を反転した信号により第2のスイッチ(SW2)はオフしている。制御信号の反転はインバータ5002によって行われる。シフトレジスタ130にスタートパルスを入力し、その出力により得られるサンプリングパルスは第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力される。制御端子にサンプリングパルスが入力されと、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)各々は配線2402に入力されるデジタルビデオ信号(4ビットのデジタルビデオ信号)を保持する。配線2402は複数の映像信号入力線に相当する。こうして、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)は、配線2402に入力されるデジタルビデオ信号を順に保持する。第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に保持された4ビットのデジタルビデオ信号は、配線2403に入力されるラッチパルスに同期して第2のラッチ回路(LAT2 1乃至LAT2 m)に同時に入力され保持される。第2のラッチ回路(LAT2 1乃至LAT2 m)に保持された4ビットのデジタルビデオ信号は、D/A変換回路(図中、DAC1乃至DACmと表記)に入力される。D/A変換回路(DAC1乃至DACm)は4ビットのデジタルビデオ信号を対応するアナログ信号に変換する。変換されたアナログ信号(アナログビデオ信号)は、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力される。こうして、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に信号を出力する駆動方法(線順次駆動)を行う。
【0126】
なお、図11及び図12のタイミングチャートにおいて、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)のうちの1本(SLine p:pはm以下の自然数)とソース信号線(SLine p)に対応する第2のラッチ回路(LAT2 p)の信号の状態をまとめてSLine/LAT2 pと示した。図11中、SLine/LAT2 pは、1ライン期間前にサンプリングパルスによって第1のラッチ回路(LAT1 p)に保持されたデジタルビデオ信号または当該デジタルビデオ信号をアナログ変換した信号が出力されていることを示している。
【0127】
図12を参照して省電力駆動時について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフし、制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、シフトレジスタ130の出力端子と第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ130に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ130の駆動を停止させる。第2のスイッチ(SW2)をオンすることによって、電源端子2003に与えられる電位VDDは、全ての第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に同時に入力される。第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力された際、配線2402に入力されたデジタルビデオ信号を保持するような電位に電位VDDを設定しておく。こうして、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に対応するビデオ信号を同時に第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に保持することができる。以上によって、シフトレジスタ130を駆動させることなく、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に対応するデジタルビデオ信号を同時に第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に保持することができる。こうして、保持されたデジタルビデオ信号をアナログ変換した信号をソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0128】
本実施の形態で図10を用いて説明したソースドライバにおいて、ソースライン反転駆動を行う場合は、D/A変換回路(DAC1乃至DACm)により奇数列に対応するソース信号線と偶数列に対応するソース信号線とで出力するアナログの信号の極性を反転させればよい。
【0129】
以上の動作によって、シフトレジスタ130を駆動させることなく、同じビデオ信号を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ130の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0130】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0131】
なお、電源端子2003は、第2のスイッチ(SW2)がオンとなるときに電位VDDが与えられていれば良い。電源端子2003に入力される信号として、例えば、配線2001に入力される制御信号を用いてもよいし、スタートパルスを用いてもよい。
【0132】
図10に示す構成のソースドライバでは、第2のスイッチ(SW2)はソース信号線(SLine 1乃至SLine m)毎に設けられた構成を示したがこれに限定されない。第2のスイッチ(SW2)は複数のソース信号線で共有することもできる。
【0133】
ソースドライバ制御回路については、第1の実施の形態において図28(A)で説明した構成と同様である。しかし、本実施の形態のソースドライバ制御回路では、ビデオ信号がデジタルビデオ信号であり、当該デジタルビデオ信号の各ビットに対応した信号を複数の映像信号入力線に入力する点で異なる。
【0134】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、第2の駆動方法及び第5の回路構成に対応した実施の形態である。第5の実施の形態について、図13、図14及び図15を用いて説明する。図13は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図14及び図15は図13のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。図13、図14及び図15において、図10、図11及び図12と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0135】
図13に示す構成のソースドライバは、図10に示したソースドライバにおける配線2402のかわりに配線2502a及び配線2502bの2組の配線を設けている点に特徴がある。即ち、図13に示すソースドライバでは図10に示したソースドライバに対して複数の映像信号入力線に相当する配線を2組設けている点で異なる。複数の第1のラッチ回路のうちの1つ(LAT1 p:pはm以下の自然数)と、複数の第2のラッチ回路のうちの1つ(LAT2 p)と、複数のD/A変換回路のうちの1つ(DACp)とを介して、奇数列のソース信号線各々は配線2502aに接続し、偶数列のソース信号線各々は配線2502bに接続する。配線2502aには第1のデジタルビデオ信号が入力され、配線2502bには第2のデジタルビデオ信号が入力されている。第1のデジタルビデオ信号に対して第2のデジタルビデオ信号の極性を反転させることによって、ソースライン反転駆動を行うことができる。
【0136】
図14を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、配線2001に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオン、配線2001に入力される制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)はオフしている。制御信号の反転はインバータ5002で行われる。シフトレジスタ140にスタートパルスを入力し、その出力により得られるサンプリングパルスによって、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に順に第1のデジタルビデオ信号及び第2のデジタルビデオ信号を保持する。保持されたデジタルビデオ信号をアナログ変換してソース信号線に出力する動作については、第4の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0137】
なお、本実施の形態で示すソースドライバでは、複数の映像信号入力線に相当する配線を2組(配線2502a及び配線2502b)設けている。よって、奇数列のソース信号線のうちの1本(SLine p:pはmより小さい奇数)に対応する第1のデジタルビデオ信号と、偶数列のソース信号線のうち奇数列のソース信号線(SLine p)と隣接する1本(SLine p+1)に対応する第2のデジタルビデオ信号とを同時にサンプリングすることができる。つまり、通常駆動時において、ソース信号線(SLine p)に対応する第1のラッチ回路(LAT1 p)とソース信号線(SLine p+1)に対応する第1のラッチ回路(LAT1 p+1)とを同時にデジタルビデオ信号の保持が可能な状態とすることができる。よって、ソースドライバの出力端子は、第1のラッチ回路(LAT1 p)と第1のラッチ回路(LAT1 p+1)とに対して1つ設ければよい。従って、第4の実施の形態で示したソースドライバに対して、本実施の形態で示したソースドライバでは、シフトレジスタ140の出力端子を約半分の数とすることが可能である。図13では、mを偶数としてシフトレジスタ140の出力端子をSLine1乃至SLinem/2とした例を示した。こうして、シフトレジスタ140の駆動周波数を低減することができる。
【0138】
一般に、異なるデジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線の組をk(kは2以上の自然数)組とし、複数のソース信号線をk本ずつの組に分割してk本のソース信号線に対応するk個の第1のラッチ回路を同時にデジタルビデオ信号の保持が可能な状態とさせる駆動方法(ソースライン分割駆動といい、kを分割数という)を用いてもよい。
【0139】
本実施の形態では、ソースライン反転駆動と分割数2のソースライン分割駆動とを組み合わせた例について示した。しかし、本発明は任意の分割数のソースライン分割駆動と組み合わせることもできる。なお、ソースライン反転駆動と分割数kのソースライン分割駆動とを組み合わせる場合、kは偶数とする必要がある。また、任意の分割数のソースライン分割駆動のみを行ってもよい。なお、ソースライン反転駆動を行わない場合は、複数組の映像信号入力線において入力されるビデオ信号の極性を反転させる必要はない。
【0140】
図15を参照して省電力駆動時について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフ、制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、シフトレジスタ140と第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ140に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ140の駆動を停止させる。
【0141】
第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電源端子2003は第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2)をオンさせることによって、電位VDDが全ての第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力される。電位VDDは、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力された際、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)をデジタルビデオ信号の保持が可能な状態とするような電位にしておく。こうして、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)全てに同時にデジタルビデオ信号を保持させることができる。こうして、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に、第1のデジタルビデオ信号をアナログ変換した信号または当該信号の極性が反転した信号を出力することができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0142】
以上の動作によって、シフトレジスタ140を駆動させることなく、同じデジタルビデオ信号に対応したアナログ信号(但し、ソース信号線毎に極性が反転した信号)を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ140の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0143】
その他の構成については、図10に示したソースドライバと同様であるので、説明は省略する。
【0144】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0145】
ソースドライバ制御回路については、第2の実施の形態において図28(B)で説明した構成と同様である。しかし、本実施の形態のソースドライバ制御回路では、ビデオ信号がデジタルビデオ信号であり、当該デジタルビデオ信号の各ビットに対応した信号を複数の映像信号入力線に入力する点で異なる。
【0146】
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態は、第2の駆動方法及び第6の回路構成に対応した実施の形態である。第6の実施の形態について、図16、図17及び図18を用いて説明する。図16は表示装置のソースドライバの構成を示す図である。図17及び図18は図16のソースドライバの駆動方法を示すタイミングチャートである。図16、図17及び図18において、図10、図11及び図12と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0147】
図16に示すソースドライバでは、図10に示したソースドライバにおける配線2001のかわりに配線2601a及び配線2601bの2本の配線を設けている点に特徴がある。即ち、図16に示すソースドライバでは図10に示したソースドライバに対して制御信号が入力される配線を2本設けている点で異なる。配線2601aには第1の制御信号(図中、制御信号1と表記)が入力され、配線2601bには第2の制御信号(図中、制御信号2と表記)が入力される。
【0148】
奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−a)の制御端子には、配線2601aに入力された第1の制御信号が入力される。奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−a)の制御端子には、配線2601aに入力された第1の制御信号の反転信号が入力される。第1の制御信号の反転は、インバータ5002aによって行われる。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−b)の制御端子には、配線2601bに入力された第2の制御信号が入力される。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−b)の制御端子は、配線2601bに入力された第2の制御信号の反転信号が入力される。第2の制御信号の反転は、インバータ5002bによって行われる。第1のスイッチ(SW1−a)と第2のスイッチ(SW2−a)とでは一方がオンのとき他方はオフである。第1のスイッチ(SW1−b)と第2のスイッチ(SW2−b)とでは一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、第1のスイッチ(SW1−a)がオンのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオフとなり、第1のスイッチ(SW1−a)がオフのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオンとなる。
【0149】
図17を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。シフトレジスタ150にスタートパルスを入力し、その出力により得られるサンプリングパルスを第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力することにより、第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に順にデジタルビデオ信号を保持する。保持されたデジタルビデオ信号をアナログ変換してソース信号線に出力する動作については、第4の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0150】
図18を参照して省電力駆動時について説明する。画素の1行に対応するデジタルビデオ信号を第1のラッチ回路(LAT1 1乃至LAT1 m)に出力する期間(以下、1ラインサンプリング期間という)を前半と後半にわける。前半または後半の一方において奇数列に対応する第1のラッチ回路にデジタルビデオ信号を保持し、他方において偶数列に対応する第1のラッチ回路にデジタルビデオ信号を保持する。1ラインサンプリング期間の前半と後半において、入力されるビデオ信号の極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。なお、本実施の形態では、1ラインサンプリング期間の前半に奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路にデジタルビデオ信号を保持し、後半に偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路にデジタルビデオ信号を保持する例について説明する。
【0151】
1ラインサンプリング期間の前半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオフし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオンしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。第1のスイッチ(SW1−a)をオフすることによって、シフトレジスタ150の出力端子と奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ150に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ150の駆動を停止させる。
【0152】
第2のスイッチ(SW2−a)はオンなので、電源端子2003は奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2−a)をオンさせることによって、電位VDDが奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)の制御端子に入力される。電位VDDは、第1のラッチ回路((LAT1 1乃至LAT1 m)の制御端子に入力された際、第1のラッチ回路((LAT1 1乃至LAT1 m)をデジタルビデオ信号の保持が可能な状態とするような電位にしておく。こうして、奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)に同時にデジタルビデオ信号を保持することができる。このとき、第1のスイッチ(SW1−b)はオンしているので、偶数列のソース信号線に対応するシフトレジスタ150の出力信号(SRout2、SRout4、・・・・)は偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)の制御端子に入力される。シフトレジスタ150にはスタートパルスが入力されないので、シフトレジスタ150はサンプリングパルスを出力しない。よって、偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)には新たにデジタルビデオ信号は保持されない。よって、偶数列のソース信号線に対応するる第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)には1ラインサンプリング期間前にサンプリングされたデジタルビデオ信号が保持されている。
【0153】
1ラインサンプリング期間の後半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオフし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオンしている。第1のスイッチ(SW1−b)をオフすることによって、シフトレジスタ150の出力端子と偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)の制御端子とが非接続状態となる。この状態で、シフトレジスタ150に入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、シフトレジスタ150の駆動を停止させる。
【0154】
第2のスイッチ(SW2−b)はオンなので、電源端子2003は偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)の制御端子と接続される。電源端子2003には所定の電位VDDが与えられている。よって、第2のスイッチ(SW2−b)をオンさせることによって、電位VDDが偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)の制御端子に入力される。こうして、偶数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 2、LAT1 4、・・・)に同時にデジタルビデオ信号を保持することができる。このとき、第1のスイッチ(SW1−a)はオンしているので、奇数列のソース信号線に対応するシフトレジスタ150の出力信号(SRout1、SRout3、・・・・)は奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)の制御端子に入力される。シフトレジスタ150にはスタートパルスが入力されないので、シフトレジスタ150はサンプリングパルスを出力しない。よって、奇数列のソース信号線に対応する第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)には新たにデジタルビデオ信号は保持されない。よって、奇数列のソース信号線に対応するる第1のラッチ回路(LAT1 1、LAT1 3、・・・)には1ラインサンプリング期間の前半でサンプリングされたデジタルビデオ信号が保持されている。
【0155】
1ラインサンプリング期間の前半と後半において、入力されるデジタルビデオ信号の極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0156】
図17及び図18のタイミングチャートでは、図18に示した省電力駆動時においてのみソースライン反転駆動を行う例について示した。しかし本発明はこれに限定されず、図17に示した通常駆動時においてもソースライン反転駆動を行ってもよい。
【0157】
以上の動作によって、シフトレジスタ150を駆動させることなく、同じデジタルビデオ信号に対応したアナログ信号(但し、ソース信号線毎に極性が反転した信号)を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバの消費電力をシフトレジスタ150の動作に必要な分だけ小さくすることができる。
【0158】
その他の構成については、図10に示したソースドライバと同様であるので、説明は省略する。
【0159】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0160】
ソースドライバ制御回路については、第3の実施の形態において図28(C)で説明した構成と同様である。しかし、本実施の形態のソースドライバ制御回路では、ビデオ信号がデジタルビデオ信号であり、当該デジタルビデオ信号の各ビットに対応した信号を複数の映像信号入力線に入力する点で異なる。
【0161】
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態は、第3の駆動方法及び第7の回路構成に対応した実施の形態である。第7の実施の形態について、図19、図20及び図21を用いて説明する。図19は表示装置のソースドライバと当該ソースドライバの出力信号を選択的に複数のソース信号線に出力する切換回路の構成を示す図である。図20及び図21は図19のソースドライバ及び切換回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。
【0162】
図19に示す本実施の形態の構成は、任意の構成のソースドライバ200において、その出力部分に切換回路2700を設けた構成である。本実施の形態は、線順次駆動、点順次駆動に関係なく、複数の画素のうち1行の画素全てに同じビデオ信号を入力する場合にソースドライバ200を駆動させることなくソース信号線に当該ビデオ信号を書き込む構成である。図20及び図21では一例として、点順次駆動の場合のタイミングチャートを示している。また、ソースドライバ200が出力するビデオ信号は、デジタルビデオ信号でもアナログビデオ信号でもよい。
【0163】
図20を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、配線2701に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオンし、制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)はオフしている。制御信号の反転はインバータ5003によって行われる。第1のスイッチ(SW1)をオンすることにより、ソースドライバの出力端子(図中、SDout 1乃至SDout mと表記)とソース信号線(SLine 1乃至SLine m)を接続させる。第2のスイッチ(SW2)をオフすることにより所定の電位に保たれた配線2702とソース信号線(SLine 1乃至SLine m)とを非接続状態とする。配線2702を出力信号線とも呼ぶ。ソースドライバ200が有するシフトレジスタにスタートパルスを入力し、ソースドライバ200は出力端子(SDout 1乃至SDout m)から順にビデオ信号を出力する。出力されたビデオ信号は、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力される。
【0164】
図21を参照して省電力駆動時について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフし、制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、ソースドライバ200の出力端子とソース信号線(SLine 1乃至SLine m)とが非接続状態となる。この状態で、ソースドライバ200が有するシフトレジスタに入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、ソースドライバ200の駆動を停止させる。第2のスイッチ(SW2)をオンすることによって、配線2702に与えられる所定の電位は、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に入力される。ここで、当該所定の電位を、1行の画素で等しいビデオ信号に対応するよう設定すれば、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)において、同じビデオ信号を同時に入力することができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0165】
以上の動作によって、ソースドライバ200を駆動させることなく、同じビデオ信号を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバ200の動作に必要な分だけ消費電力を小さくすることができる。
【0166】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0167】
本実施の形態において、切換回路2700を制御する制御回路は、第1の実施の形態において図28(A)で説明したソースドライバ制御回路と同様の構成とすることができる。しかし、本実施の形態の切換回路2700では、判定回路1903から出力される制御信号はソースドライバ200ではなく切換回路2700に入力する点、ビデオ信号に対応した出力信号を切換回路2700の配線2702に入力する点で異なる。
【0168】
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態は、第3の駆動方法及び第8の回路構成に対応した実施の形態である。第8の実施の形態について、図22、図23及び図24を用いて説明する。図22は表示装置のソースドライバ210と当該ソースドライバ210の出力信号を選択的に複数のソース信号線に出力する切換回路2800の構成を示す図である。図23及び図24は図22のソースドライバ210及び切換回路2800の駆動方法を示すタイミングチャートである。図22、図23及び図24において、図19、図20及び図21と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0169】
図22に示す本実施の形態の構成は、任意の構成のソースドライバ210において、その出力部分に切換回路2800を設けた構成である。本実施の形態は、線順次駆動、点順次駆動に関係なく、複数の画素のうち1行の画素全てに同じビデオ信号を入力する場合にソースドライバ210を駆動させることなくソース信号線に当該ビデオ信号を書き込む構成である。図23及び図24では一例として、点順次駆動の場合のタイミングチャートを示している。また、ソースドライバが出力するビデオ信号は、デジタルビデオ信号でもアナログビデオ信号でもよい。
【0170】
図22に示す切換回路2800では、図19に示した切換回路2700における配線2702のかわりに配線2802a及び配線2802bの2本の配線を設けている点に特徴がある。即ち、図22に示す切換回路2800では図19に示した切換回路2700に対して出力信号線に相当する配線を2本設けている点で異なる。第2のスイッチ(SW2)を介して、奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々は配線2802aに接続し、偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々は配線2802bに接続する。
【0171】
図23を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、配線2701に入力される制御信号により第1のスイッチ(SW1)はオンし、配線2701に入力される制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)はオフしている。制御信号の反転はインバータ5003によって行われる。第1のスイッチ(SW1)をオンすることにより、ソースドライバ210の出力端子(図中、SDout 1乃至SDout mと表記)とソース信号線(SLine 1乃至SLine m)を接続させる。第2のスイッチ(SW2)をオフすることにより所定の電位に保たれた配線2802aまたは配線2802bとソース信号線(SLine 1乃至SLine m)とを非接続状態とする。ソースドライバ210が有するシフトレジスタにスタートパルスを入力し、ソースドライバ210は出力端子(SDout 1乃至SDout m)から順にビデオ信号を出力する。出力されたビデオ信号はソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力される。
【0172】
図24を参照して省電力駆動時について説明する。省電力駆動時は、制御信号により第1のスイッチ(SW1)をオフし、制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2)をオンしている。第1のスイッチ(SW1)をオフすることによって、ソースドライバ210の出力端子とソース信号線(SLine 1乃至SLine m)とが非接続状態となる。この状態で、ソースドライバ210が有するシフトレジスタに入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、ソースドライバ210の駆動を停止させる。第2のスイッチ(SW2)をオンすることによって、配線2802aに与えられる第1の所定の電位は奇数列のソース信号線に同時に入力され、配線2802bに与えられる第2の所定の電位は偶数列のソース信号線に同時に入力される。第2の所定の電位を第1の所定の電位の極性が反転した電位とし、第1の所定の電位を1行の画素で等しいビデオ信号に対応するよう設定すれば、全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)において、同じビデオ信号を同時に入力し、且つソースライン反転駆動を行うことができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0173】
以上の動作によって、ソースドライバ210を駆動させることなく、同じビデオ信号を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に同時に出力することができる。そのため、ソースドライバ210の動作に必要な分だけ消費電力を小さくすることができる。
【0174】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0175】
本実施の形態において、切換回路2800を制御する制御回路は、第2の実施の形態において図28(B)で説明したソースドライバ制御回路と同様の構成とすることができる。しかし、本実施の形態の切換回路2800では、判定回路1903から出力される制御信号はソースドライバではなく切換回路2800に入力する点、ビデオ信号に対応した出力信号を切換回路2800の配線2802a及び配線2802bに入力する点で異なる。
【0176】
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態は、第3の駆動方法及び第9の回路構成に対応した実施の形態である。第9の実施の形態について、図25、図26及び図27を用いて説明する。図25は表示装置のソースドライバ220と当該ソースドライバ220の出力信号を選択的に複数のソース信号線に出力する切換回路2900の構成を示す図である。図26及び図27は図25のソースドライバ220及び切換回路2900の駆動方法を示すタイミングチャートである。図25、図26及び図27において、図19、図20及び図21と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0177】
図25に示す本実施の形態の構成は、任意の構成のソースドライバ220において、その出力部分に切換回路2900を設けた構成である。本実施の形態は、線順次駆動、点順次駆動に関係なく、複数の画素のうち1行の画素全てに同じビデオ信号を入力する場合にソースドライバ220を駆動させることなくソース信号線に当該ビデオ信号を書き込む構成である。図26及び図27では一例として、点順次駆動の場合のタイミングチャートを示している。また、ソースドライバ220が出力するビデオ信号は、デジタルビデオ信号でもアナログビデオ信号でもよい。
【0178】
図25に示す切換回路2900では、図19に示した切換回路2700における制御信号が入力される配線2701のかわりに配線2901a及び配線2901bの2本の配線を設けている点に特徴がある。
【0179】
奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−a)の制御端子は、配線2901aに入力された第1の制御信号が入力される。奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−a)の制御端子は、配線2901aに入力された第1の制御信号の反転信号が入力される。第1の制御信号の反転はインバータ5003aによって行われる。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第1のスイッチ(SW1−b)の制御端子は、配線2901bに入力された第2の制御信号が入力される。偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・・)各々に対応する第2のスイッチ(SW2−b)の制御端子は、配線2901bに入力された第2の制御信号の反転信号が入力される。第2の制御信号の反転はインバータ5003bによって行われる。第1のスイッチ(SW1−a)と第2のスイッチ(SW2−a)とでは一方がオンのとき他方はオフである。第1のスイッチ(SW1−b)と第2のスイッチ(SW2−b)とでは一方がオンのとき他方はオフである。また、ソースライン反転駆動を行う場合、第1のスイッチ(SW1−a)がオンのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオフとなり、第1のスイッチ(SW1−a)がオフのとき第1のスイッチ(SW1−b)はオンとなる。
【0180】
図26を参照して通常駆動時について説明する。通常駆動時は、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。ソースドライバ220が有するシフトレジスタにスタートパルスを入力し、ソースドライバ220は出力端子(SDout 1乃至SDout m)から順にビデオ信号を出力する。出力されたビデオ信号は、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力される。
【0181】
図27を参照して省電力駆動時について説明する。1ライン期間を前半と後半にわけ、前半または後半の一方において奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)にビデオ信号を出力し、他方において偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)にビデオ信号を出力する。1ライン期間の前半と後半において、配線2901aに入力されるビデオ信号と配線2901bに入力されるビデオ信号との極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。本実施の形態では、1ライン期間の前半において奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)にビデオ信号を出力し、後半において偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)にビデオ信号を出力する例について説明する。
【0182】
1ライン期間の前半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオフし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオンしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオンし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオフしている。第1のスイッチ(SW1−a)をオフすることによって、ソースドライバ220の出力端子と奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)とが非接続状態となる。この状態で、ソースドライバ220が有するシフトレジスタに入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、ソースドライバ220の駆動を停止させる。
【0183】
第2のスイッチ(SW2−a)はオンなので、配線2702は奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)と接続される。配線2702に与えられる所定の電位は奇数列のソース信号線に同時に入力される。当該所定の電位を1行の画素で等しいビデオ信号に対応するよう設定すれば、奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)において、同じビデオ信号を同時に入力することができる。
【0184】
このとき、第1のスイッチ(SW1−b)はオンしているので、偶数列のソース信号線に対応する出力端子から出力される信号(SDout 2、SDout 4、・・・)は偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)に入力される。ソースドライバ220の有するシフトレジスタにはスタートパルスが入力されないので、当該シフトレジスタはサンプリングパルスを出力しない。よって、偶数列のソース信号線には新たにビデオ信号は出力されない。
【0185】
1ライン期間の後半では、第1の制御信号により第1のスイッチ(SW1−a)はオンし、第1の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−a)はオフしている。第2の制御信号により第1のスイッチ(SW1−b)はオフし、第2の制御信号の反転信号により第2のスイッチ(SW2−b)はオンしている。第1のスイッチ(SW1−b)をオフすることによって、ソースドライバ220の出力端子と偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)とが非接続状態となる。この状態で、ソースドライバ220が有するシフトレジスタに入力されるスタートパルスを停止させる。こうして、ソースドライバ220の駆動を停止させる。
【0186】
第2のスイッチ(SW2−b)はオンなので、配線2702は偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)と接続される。配線2702に与えられる所定の電位は偶数列のソース信号線に同時に入力される。当該所定の電位を1行の画素で等しいビデオ信号に対応するよう設定すれば、偶数列のソース信号線(SLine 2、SLine 4、・・・)において、同じビデオ信号を同時に入力することができる。
【0187】
このとき、第1のスイッチ(SW1−a)はオンしているので、奇数列のソース信号線に対応する出力端子から出力される信号(SDout 1、SDout 3、・・・)は奇数列のソース信号線(SLine 1、SLine 3、・・・)に入力される。ソースドライバ220の有するシフトレジスタにはスタートパルスが入力されないので、当該シフトレジスタはサンプリングパルスを出力しない。よって、奇数列のソース信号線には新たにビデオ信号は出力されない。
【0188】
1ライン期間の前半と後半において、、配線2702に入力される所定の電位の極性を変えれば、ソースライン反転駆動を行うことができる。なお、ソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に信号を出力する期間は、任意の長さに設定することができる。
【0189】
図26及び図27のタイミングチャートでは、図27に示した省電力駆動時においてのみソースライン反転駆動を行う例について示した。しかし本発明はこれに限定されず、図26に示した通常駆動時においてもソースライン反転駆動を行ってもよい。
【0190】
以上の動作によって、ソースドライバ220を駆動させることなく、同じビデオ信号を全てのソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に出力することができる。そのため、ソースドライバ220の動作に必要な分だけ消費電力を小さくすることができる。
【0191】
上述のとおりの通常駆動または省電力駆動によってソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に入力されたビデオ信号は、表示装置の有する複数の画素の1行に入力される。同様に複数の画素の全ての行に対して、通常駆動または省電力駆動によってビデオ信号を入力し、複数の画素は表示を行う。
【0192】
本実施の形態において、切換回路2900を制御する制御回路は、第3の実施の形態において図28(C)で説明したソースドライバ制御回路と同様の構成とすることができる。しかし、本実施の形態の切換回路2900では、判定回路1907から出力される第1の制御信号及び第2の制御信号はソースドライバ220ではなく切換回路2900に入力する点、ビデオ信号に対応した出力信号を切換回路2900の配線2702に入力する点で異なる。
【0193】
(第10の実施の形態)
第10の実施の形態では、複数の画素が形成されたパネルの例について図29を用いて説明する。図29(A)において、パネル101は、マトリクス状に配置された複数の画素500よりなる画素部501を有する。画素部501は、画素500毎に薄膜トランジスタ等のスイッチング素子を配置したアクティブマトリクス方式の構成とすることができる。画素500の表示媒体として、エレクトロルミネッセンス素子等の発光素子を設けても良いし、液晶素子を設けても良い。
【0194】
なお、図29(B)に示すように、画素部501が形成された基板と同じ基板上に画素部501を駆動する駆動回路を設けても良い。図29(B)において図29(A)と同じ部分は同じ符号を用いて示し説明は省略する。図29(B)では、駆動回路としてソースドライバ503及びゲートドライバ504を示した。なおこれに限定されず、ソースドライバ503、ゲートドライバ504の他に更に駆動回路を設けても良い。駆動回路は、別基板上に形成され画素部501が形成された基板上に実装されていても良い。例えば、画素部501はガラス基板上に薄膜トランジスタを用いて形成し、駆動回路は単結晶基板上に形成しそのICチップをCOG(Chip On Glass)によって当該ガラス基板上に接続してもよい。あるいは、そのICチップをTAB(Tape Auto Bonding)によって当該ガラス基板上に接続してもよいし、プリント基板を用いて当該ガラス基板と接続してもよい。
【0195】
また、駆動回路は、画素部501が形成された基板と同一基板上に画素500の有する薄膜トランジスタと同じ工程で形成された薄膜トランジスタを用いて形成されていても良い。薄膜トランジスタのチャネル形成領域は、多結晶半導体で形成されていてもよいし非晶質半導体で形成されていても良い。
【0196】
本実施の形態は、第1の実施の形態乃至第9の実施の形態と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0197】
(第11の実施の形態)
図30(A)に、図29(A)や図29(B)で示した画素部501の構成例(以下、第1の画素構成という)を示す。画素部501は、複数のソース信号線S乃至S(pは自然数)と、複数のソース信号線S乃至Sと交差するように設けられた複数の走査線G乃至G(qは自然数)と、ソース信号線S乃至Sと走査線G乃至Gの交差部毎に設けられた画素600とを有する。
【0198】
図30(A)の画素600の構成を図30(B)に示す。図30(B)では、複数のソース信号線S乃至Sのうちの1本S(xはp以下の自然数)と、複数の走査線G乃至Gのうちの1本G(yはq以下の自然数)との交差部に形成された画素600を示す。画素600は、第1のトランジスタ601と、第2のトランジスタ602と、容量素子603と、発光素子604とを有する。なお、本実施の形態では、発光素子604として一対の電極を有し、当該一対の電極間に電流が流れることによって発光する素子を用いた例を示す。また、容量素子603として、第2のトランジスタ602の寄生容量等を積極的に利用してもよい。第1のトランジスタ601及び第2のトランジスタ602は、nチャネル型のトランジスタであってもpチャネル型のトランジスタであっても良い。画素600を構成するトランジスタとして、薄膜トランジスタを用いることができる。
【0199】
第1のトランジスタ601のゲートは走査線Gに接続され、第1のトランジスタ601のソース及びドレインの一方はソース信号線Sに接続され、他方は第2のトランジスタ602のゲート及び容量素子603の一方の電極に接続される。容量素子603の他方の電極は、電位Vが与えられる端子605に接続される。第2のトランジスタ602のソース及びドレインの一方は発光素子604の一方の電極に接続され、他方は電位Vが与えられる端子606に接続される。発光素子604の他方の電極は、電位Vが与えられる端子607に接続される。
【0200】
図30(A)及び図30(B)に示した画素部501の表示方法について説明する。
【0201】
複数の走査線G乃至Gのうち1本を選択し、当該走査線が選択されている間に複数のソース信号線S乃至S全てに画像信号を入力する。こうして、画素部501の1行の画素に画像信号を入力する。複数の走査線G乃至Gを順に選択し同様の動作を行って、画素部501の全ての画素600に画像信号を入力する。
【0202】
複数の走査線G乃至Gのうちの1本Gが選択され、複数のソース信号線S乃至Sのうちの1本Sから画像信号が入力された画素600の動作について説明する。走査線Gが選択されると、第1のトランジスタ601がオン状態となる。トランジスタのオン状態とはソースとドレインが導通状態であることを言い、トランジスタのオフ状態とはソースとドレインが非導通状態であることを言うものとする。第1のトランジスタ601がオン状態となると、ソース信号線Sに入力された画像信号は、第1のトランジスタ601を介して第2のトランジスタ602のゲートに入力される。第2のトランジスタ602は入力された画像信号に応じてオン状態またはオフ状態を選択される。第2のトランジスタ602のオン状態が選択されると、第2のトランジスタ602のドレイン電流が発光素子604に流れ、発光素子604は発光する。
【0203】
電位Vと電位Vとは、第2のトランジスタ602がオン状態となった際に電位差が常に一定となるように保たれる。電位Vと電位Vとを同じ電位としてもよい。電位Vと電位Vとを同じ電位とする場合は、端子605と端子606とを同じ配線に接続しても良い。電位Vと電位Vとは、発光素子604の発光を選択された際に所定の電位差を有するように設定される。こうして、発光素子604に電流を流し、発光素子604を発光させる。
【0204】
本実施の形態は、第1の実施の形態乃至第10の実施の形態と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0205】
(第12の実施の形態)
図31(A)に、図29(A)や図29(B)で示した画素部501の構成例を示す。図31(A)では、第11の実施の形態で示した第1の画素構成とは異なる例(以下、第2の画素構成という)を示す。画素部501は、複数のソース信号線S乃至S(pは自然数)と、複数のソース信号線S乃至Sと交差するように設けられた複数の走査線G乃至G(qは自然数)及び複数の走査線R乃至Rと、ソース信号線S乃至Sと走査線G乃至Gの交差部毎に設けられた画素700とを有する。
【0206】
図31(A)の画素700の構成を図31(B)に示す。図31(B)では、複数のソース信号線S乃至Sのうちの1本S(xはp以下の自然数)と、複数の走査線G乃至Gのうちの1本G(yはq以下の自然数)及び複数の走査線R乃至Rのうちの1本Rとの交差部に形成された画素700を示す。なお、図31(B)に示す構成の画素において、図30(B)と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。図31(B)では、図30(B)で示した画素600において、第3のトランジスタ701とを有する点で異なる。第3のトランジスタ701は、nチャネル型のトランジスタであってもpチャネル型のトランジスタであっても良い。画素700を構成するトランジスタとして、薄膜トランジスタを用いることができる。
【0207】
第3のトランジスタ701のゲートは走査線Rに接続され、第3のトランジスタ701のソース及びドレインの一方は第2のトランジスタ602のゲート及び容量素子603の一方の電極に接続され、他方は電位Vが与えられる端子702に接続される。
【0208】
図31(A)及び図31(B)に示した画素部501の表示方法について説明する。
【0209】
発光素子604を発光させる方法は、第11の実施の形態で説明した方法と同じである。図31(A)及び図31(B)で示す構成の画素では、走査線R及び第3のトランジスタ701を有することによって、ソース信号線Sから入力される画像信号に関わらず、画素700の発光素子604を非発光とすることができる点に特徴がある。走査線Rに入力される信号によって、画素700の発光素子604が発光する時間を設定することができる。こうして、走査線G乃至Gを順に選択し全ての走査線G乃至Gを選択する期間よりも短い発光期間を設定することができる。こうして、時分割階調方式で表示を行う場合に、短いサブフレーム期間を設定することができるので、高階調を表現することができる。
【0210】
電位Vは、第3のトランジスタ701がオン状態となった際に第2のトランジスタ602がオフ状態となるように設定すれば良い。例えば、第3のトランジスタ701がオン状態となった際に、電位Vと同じ電位になるように電位Vを設定することができる。電位Vと電位Vとを同じ電位とすることによって、容量素子603に保持された電荷を放電し、第2のトランジスタ602のソースとゲート間の電圧をゼロとして第2のトランジスタ602をオフ状態とすることができる。なお、電位Vと電位Vとを同じ電位とする場合は、端子605と端子702とを同じ配線に接続しても良い。
【0211】
なお、第3のトランジスタ701は、図31(B)に示した配置に限定されない。例えば、第2のトランジスタ602と直列に第3のトランジスタ701を配置してもよい。この構成では、走査線Rに入力される信号により、第3のトランジスタ701をオフ状態にすることによって、発光素子604に流れる電流を遮断し、発光素子604を非発光とすることができる。
【0212】
図31(B)で示した第3のトランジスタ701の代わりにダイオードを用いることもできる。第3のトランジスタ701の代わりにダイオードを用いた画素の構成を図31(C)に示す。なお、図31(C)において図31(B)と同じ部分は同じ符号を用いて示し説明は省略する。ダイオード771の一方の電極は走査線Rに接続され、他方の電極は第2のトランジスタ602のゲート及び容量素子603の一方の電極に接続されている。
【0213】
ダイオード771は一方の電極から他方の電極に電流を流す。第2のトランジスタ602をpチャネル型のトランジスタとする。ダイオード771の一方の電極の電位を上昇させることによって、第2のトランジスタ602のゲートの電位を上昇させ、第2のトランジスタ602をオフ状態とすることができる。
【0214】
図31(C)では、ダイオード771は、走査線Rに接続された一方の電極から第2のトランジスタ602のゲートに接続された他方の電極に電流を流すとし、第2のトランジスタ602をpチャネル型のトランジスタとした構成を示したがこれに限定されない。ダイオード771は、第2のトランジスタ602のゲートに接続された他方の電極から第3の走査線Rに接続された一方の電極に電流を流すとし、第2のトランジスタ602をnチャネル型のトランジスタとした構成としてもよい。第2のトランジスタ602がnチャネル型のトランジスタのときは、ダイオード771の一方の電極の電位を下降させることによって、第2のトランジスタ602のゲートの電位を下降させ、第2のトランジスタ602をオフ状態とすることができる。
【0215】
ダイオード771としては、ダイオード接続されたトランジスタを用いてもよい。ダイオード接続されたトランジスタとは、ドレインとゲートが接続されたトランジスタを示すものとする。ダイオード接続されたトランジスタとしては、pチャネル型のトランジスタを用いても良いしnチャネル型のトランジスタを用いても良い。
【0216】
本実施の形態は、第1の実施の形態乃至第11の実施の形態と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0217】
(第13の実施の形態)
図36(A)に、図29(A)や図29(B)で示した画素部501の構成例(以下、第3の画素構成という)を示す。画素部501は、複数のソース信号線S乃至S(pは自然数)と、複数のソース信号線S乃至Sと交差するように設けられた複数の走査線G乃至G(qは自然数)と、ソース信号線S乃至Sと走査線G乃至Gの交差部毎に設けられた画素600とを有する。
【0218】
図36(A)の画素600の構成を図36(B)に示す。図36(B)では、複数のソース信号線S乃至Sのうちの1本S(xはp以下の自然数)と、複数の走査線G乃至Gのうちの1本G(yはq以下の自然数)との交差部に形成された画素600を示す。また、各行に対応して容量線Cが設けられている。画素600は、トランジスタ4601と、液晶素子4602と、容量素子4603とを有する。トランジスタ4601は、nチャネル型のトランジスタであってもpチャネル型のトランジスタであっても良い。画素600を構成するトランジスタとして、薄膜トランジスタを用いることができる。
【0219】
トランジスタ4601のゲートは走査線Gに接続され、トランジスタ4601のソース及びドレインの一方はソース信号線Sに接続され、他方は液晶素子4602の一方の電極及び容量素子4603の一方の電極に接続される。液晶素子4602の他方の電極は、電位Vが与えられる端子4604に接続される。容量素子4603の他方の電極は、容量線Cに接続される。容量線Cには、端子4604に与えられる電位Vと同じ電位が与えられる。
【0220】
図36(A)及び図36(B)に示した画素部501の表示方法について説明する。
【0221】
複数の走査線G乃至Gのうち1本を選択し、当該走査線が選択されている間に複数のソース信号線S乃至S全てに画像信号を入力する。こうして、画素部501の1行の画素に画像信号を入力する。複数の走査線G乃至Gを順に選択し同様の動作を行って、画素部501の全ての画素600に画像信号を入力する。
【0222】
複数の走査線G乃至Gのうちの1本Gが選択され、複数のソース信号線S乃至Sのうちの1本Sから画像信号が入力された画素600の動作について説明する。走査線Gが選択されると、トランジスタ4601がオン状態となる。トランジスタのオン状態とはソースとドレインが導通状態であることを言い、トランジスタのオフ状態とはソースとドレインが非導通状態であることを言うものとする。トランジスタ4601がオン状態となると、ソース信号線Sに入力された画像信号は、トランジスタ4601を介して液晶素子4602の一方の電極及び容量素子4603の一方の電極に入力される。こうして、液晶素子4602の一対の電極間に電圧(入力された画像信号の電位と端子4604の電位Vの電位差に相当)が印加され、液晶素子4602の透過率が変化する。
【0223】
本実施の形態は、第1の実施の形態乃至第10の実施の形態と自由に組み合わせて実施することが可能である。
(第14の実施の形態)
本発明の表示装置におけるソースドライバの一部のレイアウトの例を示す。図1に示した回路図のソースドライバの一部のレイアウトを例を図41に示す。
【0224】
ソースドライバには、トランジスタ4101、トランジスタ4102、トランジスタ4103、トランジスタ4104、トランジスタ4105、トランジスタ4106が配置されている。トランジスタ4101は、図1の第1のスイッチSW1に対応する。トランジスタ4102は、図1の第2のスイッチSW2に対応する。トランジスタ4103とトランジスタ4104とで図1のインバータ5001を構成する。トランジスタ4105とトランジスタ4106とはアナログスイッチを構成しており、このアナログスイッチは図1の第3のスイッチ(ASW 1乃至ASW m)に対応する。
【0225】
図41のソースドライバの接続関係について説明する。なお、トランジスタにおいて、ソース及びドレインの一方を第1端子と呼び、他方を第2端子と呼ぶ。トランジスタ4101の第1端子が入力端子4107に接続され、第2端子がトランジスタ4102の第2端子、トランジスタ4103の第2端子、トランジスタ4104の第2端子、及びトランジスタ4106のゲートに接続されている。トランジスタ4101のゲートが配線4108に接続されている。トランジスタ4102の第1端子が配線4110に接続され、ゲートが配線4109に接続されている。トランジスタ4103の第1端子が配線4110に接続され、第2端子がトランジスタ4104の第2端子、及びトランジスタ4105のゲートに接続されている。トランジスタ4104の第1端子が配線4111に接続されている。トランジスタ4105の第1端子が配線4112に接続され、第2端子がトランジスタ4106の第2端子、及び出力端子4113に接続されている。トランジスタ4106の第1端子が配線4112に接続されている。
【0226】
なお、入力端子4107は、図1のシフトレジスタ100の出力端子に接続されている。配線4108は、図1の配線2001に対応する。配線4109は、図1においてインバータ5002を介して配線2001と接続される配線に対応する。配線4110は図1の電源端子2003に対応する。更に、図41では、配線4110は図1のインバータ5001の高電源電位を供給する配線としても機能する。配線4111は、図1のインバータ5001の低電源電位を供給する配線として機能する。配線4112は、図1の配線2002に対応する。出力端子4113は、図1のソース信号線(SLine 1乃至SLine m)に接続される。
【0227】
ソースドライバを構成するトランジスタがトップゲート構造の場合は、絶縁表面上に、半導体層4114、ゲート絶縁膜、ゲート電極として機能する配線4115、層間絶縁膜、ソース電極及びドレイン電極として機能する配線4116の順で形成される。ソースドライバを構成するトランジスタがボトムゲート構造の場合は、絶縁表面上に、ゲート電極として機能する配線4115、ゲート絶縁膜、半導体層4114、層間絶縁膜、ソース電極及びドレイン電極として機能する配線4116の順で膜が形成される。なお、トップゲート構造の場合もボトムゲート構造の場合も、コンタクトホール4117によって半導体層4114と配線4116とが接続される。
【0228】
なお、トランジスタ4101はpチャネル型でも、nチャネル型でもよい。トランジスタ4102はpチャネル型でも、nチャネル型でもよい。トランジスタ4103はpチャネル型であり、トランジスタ4104はnチャネル型である。トランジスタ4105はpチャネル型でも、nチャネル型でもよい。トランジスタ4106は、トランジスタ4105がpチャネル型であればnチャネル型とし、トランジスタ4105がnチャネル型であればpチャネル型とする。
【0229】
なお、配線4110の配線幅を配線4111の配線幅より大きくしてもよい。通常駆動から省電力駆動に切り替わるとき、全てのトランジスタ4102がオンするため配線4110には大きな瞬間電流が流れる。配線4110の配線幅を配線4111の配線幅よりも大きくすることによって、配線4110の配線抵抗を減らし、通常駆動から省電力駆動に切り替えを良好に行うことができる。
【0230】
また、配線4112とシフトレジスタ100の間に配線4111を配置する。こうして、配線4111を遮蔽材として機能させ、配線4112に供給されているビデオ信号の電位の変動の影響をシフトレジスタ100に与えないようにすることができる。
【0231】
なお、本実施の形態で述べた内容は、第1の実施の形態乃至第13の実施の形態で述べた内容と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例1】
【0232】
本実施例では、画素を実際に作製した例について説明する。図32(A)及び図32(B)は、第11の実施の形態乃至第12の実施の形態で説明したパネルの画素の断面図である。画素に配置されるスイッチング素子としてTFTを用い、画素に配置される表示媒体として発光素子を用いた例を示す。
【0233】
図32(A)及び図32(B)において、1000は基板、1001は下地膜、1002は半導体層、1102は半導体層、1003は第1の絶縁膜、1004はゲート電極、1104は電極、1005は第2の絶縁膜、1006は電極、1007は第1の電極、1008は第3の絶縁膜、1009は発光層、1010は第2の電極である。1100はTFT、1011は発光素子、1101は容量素子である。図32では、画素を構成する素子として、TFT1100と、容量素子1101とを代表で示した。図32(A)の構成について説明する。
【0234】
基板1000としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を用いても良い。基板1000の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
【0235】
下地膜1001としては、酸化珪素や、窒化珪素または窒化酸化珪素などの絶縁膜を用いることができる。下地膜1001によって、基板1000に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が半導体層1002に拡散しTFT1100の特性に悪影響をおよぼすのを防ぐことができる。図32では、下地膜1001を単層の構造としているが、2層あるいはそれ以上の複数層で形成してもよい。なお、石英基板など不純物の拡散がさして問題とならない場合は、下地膜1001を必ずしも設ける必要はない。
【0236】
半導体層1002及び半導体層1102としては、所定の形状に加工された結晶性半導体膜や非晶質半導体膜を用いることができる。結晶性半導体膜は非晶質半導体膜を結晶化して得ることができる。結晶化方法としては、レーザ結晶化法、RTA又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法等を用いることができる。半導体層1002は、チャネル形成領域と、導電型を付与する不純物元素が添加された一対の不純物領域とを有する。なお、チャネル形成領域と一対の不純物領域との間に、前記不純物元素が低濃度で添加された不純物領域(LDD領域)を有していてもよい。半導体層1102には、全体に導電型を付与する不純物元素が添加された構成とすることができる。
【0237】
第1の絶縁膜1003としては、酸化珪素、窒化珪素または窒化酸化珪素等を用い、単層または複数の膜を積層させて形成することができる。
【0238】
なお、第1の絶縁膜1003として水素を含む膜を用い、半導体層1002を水素化してもよい。
【0239】
ゲート電極1004及び電極1104としては、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた一種の元素または該元素を複数含む合金若しくは化合物を用いることができる。更に、これらの単層または積層構造を用いることができる。
【0240】
TFT1100は、半導体層1002と、ゲート電極1004と、半導体層1002とゲート電極1004との間の第1の絶縁膜1003とによって構成される。図32では、画素を構成するTFTとして、発光素子1011の第1の電極1007に接続されたTFT1100のみを示したが、複数のTFTを有する構成としてもよい。また、本実施例では、TFT1100をトップゲート型のトランジスタとして示したが、半導体層の下方にゲート電極を有するボトムゲート型のトランジスタであっても良いし、半導体層の上下にゲート電極を有するデュアルゲート型のトランジスタであっても良い。
【0241】
容量素子1101は、第1の絶縁膜1003を誘電体とし、第1の絶縁膜1003を挟んで対向する半導体層1102と電極1104とを一対の電極として構成される。なお、図32では、画素の有する容量素子として、一対の電極の一方をTFT1100の半導体層1002と同時に形成される半導体層1102とし、他方の電極をTFT1100のゲート電極1004と同時に形成される電極1104とした例を示したが、この構成に限定されない。
【0242】
第2の絶縁膜1005としては、無機絶縁膜や有機絶縁膜の単層または積層を用いることができる。無機絶縁膜としては、CVD法により形成された酸化シリコン膜や、SOG(Spin On Glass)法により形成された酸化シリコン膜などを用いることができ、有機絶縁膜としてはポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、アクリルまたはポジ型感光性有機樹脂、ネガ型感光性有機樹脂等の膜を用いることができる。
【0243】
また、第2の絶縁膜1005として、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される材料を用いることができる。この材料の置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基としてフルオロ基を用いてもよい。または置換基として少なくとも水素を含む有機基とフルオロ基とを用いてもよい。
【0244】
なお、第2の絶縁膜1005の表面を高密度プラズマによって処理し、窒化させてもよい。高密度プラズマは、高い周波数のマイクロ波、例えば2.45GHzを使うことによって生成される。なお、高密度プラズマとしては電子密度が1011cm−3以上かつ電子温度が0.2eV以上2.0eV以下(より好ましくは0.5eV以上1.5eV以下)であるものを用いる。このように低電子温度が特徴である高密度プラズマは、活性種の運動エネルギーが低いため、従来のプラズマ処理に比べプラズマダメージが少なく欠陥が少ない膜を形成することができる。高密度プラズマ処理の際、基板1000は350℃から450℃の温度とする。また、高密度プラズマを発生させる装置において、マイクロ波を発生するアンテナから基板1000までの距離を20mm以上80mm以下(好ましくは20mm以上60mm以下)とする。
【0245】
窒素(N)と希ガス(He、Ne、Ar、Kr、Xeの少なくとも一つを含む)雰囲気下、または窒素と水素(H)と希ガス雰囲気下、またはNHと希ガス雰囲気下において、上記高密度プラズマ処理を行い第2の絶縁膜1005表面を窒化する。高密度プラズマにより窒化処理により形成された第2の絶縁膜1005表面にはHや、He、Ne、Ar、Kr、Xeの元素が混入している。例えば、第2の絶縁膜1005として酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜を用い、当該膜の表面を高密度プラズマで処理することによって窒化シリコン膜を形成する。こうして形成した窒化シリコン膜に含まれる水素を用いて、TFT1100の半導体層1002の水素化を行ってもよい。なお当該水素化処理は、前述した第1の絶縁膜1003中の水素を用いた水素化処理と組み合わせてもよい。
【0246】
なお、上記高密度プラズマ処理によって形成された窒化膜の上に更に絶縁膜を形成して、第2の絶縁膜1005としてもよい。
【0247】
電極1006としては、Al、W、Mo、Ti、Pt、Cu、Ta、Au、Mnから選ばれた一種の元素、またはAl、Ni、C、W、Mo、Ti、Pt、Cu、Ta、Au、Mnから選ばれた一種の元素を複数含む合金を用いることができる。更に、これらの単層または積層構造を用いることができる。
【0248】
第1の電極1007及び第2の電極1010の一方もしくは両方を透明電極とすることができる。透明電極としては、酸化タングステンを含むインジウム酸化物(IWO)、酸化タングステンと酸化亜鉛を含む酸化インジウム(IWZO)、酸化チタンを含むインジウム酸化物(ITiO)、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物(ITTiO)などを用いることができる。勿論、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物(ITSO)なども用いることができる。
【0249】
また、発光素子は、直流電圧を印加することによって発光する発光素子(以下、直流駆動発光素子という)と、交流電圧を印加することによって発光する発光素子(以下、交流駆動発光素子という)に分けられる。
【0250】
直流駆動発光素子では、発光層は、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層など、機能の異なる複数の層を用いて構成することが好ましい。
【0251】
正孔注入輸送層は、ホール輸送性の有機化合物材料と、その有機化合物材料に対して電子受容性を示す無機化合物材料とを含む複合材料で形成することが好ましい。このような構成とすることで、本来内在的なキャリアをほとんど有さない有機化合物に多くのホールキャリアが発生し、極めて優れたホール注入性・輸送性が得られる。この効果により、従来よりも駆動電圧を低くすることができる。また、駆動電圧の上昇を招くことなく正孔注入輸送層を厚くすることができるため、ゴミ等に起因する発光素子の短絡も抑制することができる。
【0252】
ホール輸送性の有機化合物材料としては、4,4’,4’’−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン(略称:MTDATA)、1,3,5−トリス[N,N−ジ(m−トリル)アミノ]ベンゼン(略称:m−MTDAB)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(略称:TPD)、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0253】
電子受容性を示す無機化合物材料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化レニウム、酸化ルテニウム、酸化亜鉛などが挙げられる。特に酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化レニウムは真空蒸着が可能で扱いやすいため、好適である。
【0254】
電子注入輸送層は、電子輸送性の有機化合物材料を用いて形成する。具体的には、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq)などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0255】
直流駆動発光素子では、発光層は、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)、9,10−ジ(2−ナフチル)−2−tert−ブチルアントラセン(略称:t−BuDNA)、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(略称:DPVBi)、クマリン30、クマリン6、クマリン545、クマリン545T、ペリレン、ルブレン、ペリフランテン、2,5,8,11−テトラ(tert−ブチル)ペリレン(略称:TBP)、9,10−ジフェニルアントラセン(略称:DPA)、5,12−ジフェニルテトラセン、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−[p−(ジメチルアミノ)スチリル]−4H−ピラン(略称:DCM1)、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−[2−(ジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCM2)、4−(ジシアノメチレン)−2,6−ビス[p−(ジメチルアミノ)スチリル]−4H−ピラン(略称:BisDCM)等が挙げられる。また、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(ピコリナート)(略称:FIrpic)、ビス{2−[3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジナト−N,C2’}イリジウム(ピコリナート)(略称:Ir(CFppy)(pic))、トリス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(略称:Ir(ppy))、ビス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(アセチルアセトナート)(略称:Ir(ppy)(acac))、ビス[2−(2’−チエニル)ピリジナト−N,C3’]イリジウム(アセチルアセトナート)(略称:Ir(thp)(acac))、ビス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(アセチルアセトナート)(略称:Ir(pq)(acac))、ビス[2−(2’−ベンゾチエニル)ピリジナト−N,C3’]イリジウム(アセチルアセトナート)(略称:Ir(btp)(acac))などの燐光を放出できる化合物用いることもできる。
【0256】
その他に、発光層の形成に用いることができる高分子系の電界発光材料は、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリパラフェニレン系、ポリチオフェン系、ポリフルオレン系が挙げられる。
【0257】
第1の電極1007及び第2の電極1010の他方は、透光性を有さない材料で形成されていてもよい。例えば、LiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、およびこれらの化合物(CaF、窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。
【0258】
第3の絶縁膜1008としては、第2の絶縁膜1005と同様の材料を用いて形成することができる。第3の絶縁膜1008は、第1の電極1007の端部を覆うように第1の電極1007の周辺に形成され、隣り合う画素において発光層1009を分離する機能を有する。
【0259】
発光層1009は、単数または複数の層で構成されている。複数の層で構成されている場合、これらの層は、キャリア輸送特性の観点から正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などに分類することができる。なお各層の境目は必ずしも明確である必要はなく、互いの層を構成している材料が一部混合し、界面が不明瞭になっている場合もある。各層には、有機系の材料、無機系の材料を用いることが可能である。有機系の材料として、高分子系、低分子系のいずれの材料も用いることが可能である。
【0260】
発光素子1011は、発光層1009と、発光層1009を介して重なる第1の電極1007及び第2の電極1010とによって構成される。第1の電極1007及び第2の電極1010の一方が陽極に相当し、他方が陰極に相当する。発光素子1011は、陽極と陰極の間にしきい値電圧より大きい電圧が順バイアスで印加されると、陽極から陰極に電流が流れて発光する。
【0261】
一方、交流駆動発光素子は、一対の電極間に2つの絶縁膜で挟まれた発光層を有する絶縁二重構造を有しており、一対の電極の間に交流電圧を印加することにより発光が得られる。交流駆動発光素子において、発光層は、ZnS、SrS、BaAlなどを用いることができる。発光層を挟む絶縁膜は、Ta、SiO_、Y_O_、BaTiO、SrTiO_、窒化珪素などを用いることができる。
【0262】
図32(B)の構成について説明する。なお、図32(A)と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0263】
図32(B)は、図32(A)において、第2の絶縁膜1005と第3の絶縁膜1008の間に絶縁膜1108を有する構成である。電極1006と第1の電極1007とは、絶縁膜1108に設けられたコンタクトホールにおいて、電極1106によって接続されている。
【0264】
なお、電極1106は、必ずしも必要ではない。つまり、第1の電極1007は、電極1106を介さずに電極1006に直接接続されていてもよい。こうして、電極1106を形成するための工程数を減らすことができ、コストを低減することができる。
【0265】
また、電極1106を介さず第1の電極1007を電極1006に直接接続する場合、第1の電極1007の材料や作製方法によっては、第1の電極1007の被覆性が悪化し断線することがある。このような場合は、図32(B)のように、絶縁膜1108に設けられたコンタクトホールにおいて、電極1106によって電極1006と第1の電極1007とを接続したほうが有利である。
【0266】
絶縁膜1108は、第2の絶縁膜1005と同様の構成とすることができる。電極1106は、電極1006と同様の構成とすることができる。
【0267】
本実施例は、発明を実施する最良の形態と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例2】
【0268】
本実施例では、画素を実際に作製した例について説明する。図37は、第11の実施の形態乃至第12の実施の形態で説明したパネルの画素の断面図である。画素に配置されるスイッチング素子としてTFTを用い、画素に配置される表示媒体として発光素子を用いた例を示す。なお、実施例1に示した図32と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0269】
図37で示した画素は、実施例1において図32(A)で示した構成において、TFT1100と容量素子1101の構成が異なる。TFT1100としてボトムゲート型のTFTを用いた例である。TFT1100は、ゲート電極2703と、チャネル形成領域2706、LDD領域2707及び不純物領域2708を有する半導体層と、ゲート電極2703と、当該半導体層との間の第1の絶縁膜2705とによって構成される。第1の絶縁膜2705はTFT1100のゲート絶縁膜として機能する。不純物領域2708はTFT1100のソース領域及びドレイン領域となる。
【0270】
容量素子1101は、第1の絶縁膜2705を誘電体とし、第1の絶縁膜2705を挟んで対向する半導体層と電極2704とを一対の電極として構成される。当該半導体層は、チャネル形成領域2709、LDD領域2710及び不純物領域2711を有する。なお、図37では、画素の有する容量素子として、一対の電極の一方をTFT1100の活性層となる半導体層と同時に形成される半導体層とし、他方の電極をTFT1100のゲート電極2703と同時に形成される電極2704とした例を示したが、この構成に限定されない。
【0271】
チャネル形成領域2706、LDD領域2707及び不純物領域2708を有する半導体層や、チャネル形成領域2709、LDD領域2710及び不純物領域2711を有する半導体層としては、図32における半導体層1002や半導体層1102と同様の材料を用いることができる。第1の絶縁膜2705としては、図32における第1の絶縁膜1003と同様の材料を用いることができる。ゲート電極2703や電極2704としては、図32におけるゲート電極1004と同様の材料を用いることができる。
【0272】
チャネル形成領域2706及びチャネル形成領域2709は導電型を付与する不純物元素が添加されていてもよい。
【0273】
本実施例は、発明を実施する最良の形態、実施例1と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例3】
【0274】
本実施例では、画素を実際に作製した例について説明する。図38は、第11の実施の形態乃至第12の実施の形態で説明したパネルの画素の断面図である。画素に配置されるスイッチング素子としてTFTを用い、画素に配置される表示媒体として発光素子を用いた例を示す。なお、実施例1に示した図32と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0275】
図38(A)及び図38(B)で示した画素は、実施例1において図32(A)で示した構成において、TFT1100と容量素子1101の構成が異なる。図38(A)は、TFT1100としてボトムゲート型でチャネルエッチ構造のTFTを用いた例である。図38(B)は、TFT1100としてボトムゲート型でチャネル保護構造のTFTを用いた例である。図38(B)に示したチャネル保護構造のTFT1100は、図38(A)に示したチャネルエッチ構造のTFT1100において半導体層2906のチャネルが形成される領域上にエッチングのマスクとなる絶縁物3001が設けられている点が異なる。
【0276】
図38(A)及び図38(B)において、TFT1100は、ゲート電極2903と、ゲート電極2903上の第1の絶縁膜2905と、第1の絶縁膜2905上の半導体層2906と、半導体層2906上のN型半導体層2908及びN型半導体層2909とによって構成される。第1の絶縁膜2905はTFT1100のゲート絶縁膜として機能する。N型半導体層2908及びN型半導体層2909がTFT1100のソース及びドレインとなる。N型半導体層2908及びN型半導体層2909の上にはそれぞれ電極2911、電極2912が形成される。電極2911の一方の端部は半導体層2906が無い領域まで延びて存在し、半導体層2906が無い領域において電極2911の上部に接して電極1006が形成されている。
【0277】
容量素子1101は、第1の絶縁膜2905を誘電体とし、電極2904を一方の電極とし、第1の絶縁膜2905を挟んで電極2904と対向する半導体層2907、半導体層2907上のN型半導体層2910、及びN型半導体層2910上の電極2913とを他方の電極として構成される。電極2904はゲート電極2903と同時に形成することができる。半導体層2907は半導体層2906と同時に形成することができる。N型半導体層2910はN型半導体層2908及びN型半導体層2909と同時に形成することができる。電極2913は電極2911及び電極2912と同時に形成することができる。
【0278】
ゲート電極2903や電極2904としては、図32におけるゲート電極1004と同様の材料を用いることができる。半導体層2906や半導体層2907としては、非晶質半導体膜を用いることができる。第1の絶縁膜2905としては、図32における第1の絶縁膜1003と同様の材料を用いることができる。電極2911、電極2912及び電極2913としては、電極1006と同様の材料を用いることができる。N型半導体層2910はN型半導体層2908及びN型半導体層2909としては、N型の不純物元素を含む半導体膜を用いることができる。
【0279】
本実施例は、発明を実施する最良の形態、実施例1及び実施例2と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例4】
【0280】
本実施例では、画素を実際に作製した例について説明する。図39は、第13の実施の形態で説明したパネルの画素の断面図である。画素に配置されるスイッチング素子としてTFTを用い、画素に配置される表示媒体として液晶素子を用いた例を示す。
【0281】
図39(A)、図39(B)及び図39(C)で示した画素は、実施例1において図32(A)及び図32(B)で示した構成、実施例2において図37で示した構成において、発光素子1011の代わりに液晶素子を設けた例である。図32、図37と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0282】
液晶素子は、第1の電極4000と、第1の電極4000上に形成された配向膜4001と、液晶4002と、配向膜4003と、第2の電極4004とによって構成される。第1の電極4000と第2の電極4004の間に電圧が印加されることによって、液晶の配向状態が変化し、液晶素子の透過率が変化する。第2の電極4004及び配向膜4003は、対向基板4005に形成されている。
【0283】
第1の電極4000及び第2の電極4004の一方もしくは両方を透明電極とすることができる。透明電極としては、酸化タングステンを含むインジウム酸化物(IWO)、酸化タングステンと酸化亜鉛を含む酸化インジウム(IWZO)、酸化チタンを含むインジウム酸化物(ITiO)、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物(ITTiO)などを用いることができる。勿論、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物(ITSO)なども用いることができる。第1の電極4000及び第2の電極4004の他方は、透光性を有さない材料で形成されていてもよい。例えば、LiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、およびこれらの化合物(CaF、窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。
【0284】
液晶4002としては公知の液晶を自由に用いることができる。例えば、液晶4002として強誘電性の液晶を用いてもよいし反強誘電性の液晶を用いてもよい。また、液晶の駆動方式は、TN(Twisted Nematic)モード、MVA(Multi−domain Vertical Alignment)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optical Compensated Bend)モード等を自由に用いることができる。
【0285】
本実施例では、液晶4002に電圧を印加する一対の電極(第1の電極4000及び第2の電極4004)を異なる基板上に形成した例を示したがこれに限定されない。第2の電極4004を基板1000上に設けてもよい。こうして、液晶の駆動方式として、IPS(In−Plane−Switching)モードを用いてもよい。また、液晶4002によっては、配向膜4001及び配向膜4003の一方または両方が無くてもよい。
【0286】
本実施例は、発明を実施する最良の形態、実施例1乃至実施例3と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例5】
【0287】
本実施例では、画素を実際に作製した例について説明する。図40は、第13の実施の形態で説明したパネルの画素の断面図である。画素に配置されるスイッチング素子としてTFTを用い、画素に配置される表示媒体として液晶素子を用いた例を示す。
【0288】
図40(A)及び図40(B)で示した画素は、実施例3において図38(A)及び図38(B)で示した構成において、発光素子1011の代わりに液晶素子を設けた例である。図38と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。また、液晶素子の構成等については、実施例4において図39で示した構成と同様であるので説明は省略する。
【0289】
本実施例は、発明を実施する最良の形態、実施例1乃至実施例4と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例6】
【0290】
本実施例では、画素の形成された基板の封止を行った構成について、図33を用いて説明する。図33(A)は、画素の形成された基板を封止することによって形成されたパネルの上面図であり、図33(B)、図33(C)はそれぞれ図33(A)のA−A’における断面図である。図33(B)と図33(C)とは、異なる方法で封止を行った例である。
【0291】
図33(A)乃至図33(C)において、基板1301上には、複数の画素を有する画素部1302が配置され、画素部1302を囲むようにしてシール材1306が設けられシーリング材1307が貼り付けられている。画素の構造については、上述の発明を実施するための最良に形態や、実施例1、実施例2、実施例3で示した構成を用いることができる。
【0292】
図33(B)の表示パネルでは、図33(A)のシーリング材1307は、対向基板1321に相当する。シール材1306を接着層として用いて透明な対向基板1321が貼り付けられ、基板1301、対向基板1321及びシール材1306によって密閉空間1322が形成される。対向基板1321には、カラーフィルタ1320と該カラーフィルタを保護する保護膜1323が設けられる。画素部1302に配置された発光素子から発せられる光は、該カラーフィルタ1320を介して外部に放出される。密閉空間1322は、不活性な樹脂もしくは液体などで充填される。なお、密閉空間1322に充填する樹脂として、吸湿材を分散させた透光性を有する樹脂を用いても良い。また、シール材1306と密閉空間1322に充填される材料とを同一の材料として、対向基板1321の接着と画素部1302の封止とを同時に行っても良い。
【0293】
図33(C)に示した表示パネルでは、図33(A)のシーリング材1307は、シーリング材1324に相当する。シール材1306を接着層として用いてシーリング材1324が貼り付けられ、基板1301、シール材1306及びシーリング材1324によって密閉空間1308が形成される。シーリング材1324には予め凹部の中に吸湿剤1309が設けられ、上記密閉空間1308の内部において、水分や酸素等を吸着して清浄な雰囲気に保ち、発光素子の劣化を抑制する役割を果たす。この凹部は目の細かいメッシュ状のカバー材1310で覆われている。カバー材1310は空気や水分は通すが、吸湿剤1309は通さない。なお、密閉空間1308は、窒素もしくはアルゴン等の希ガスで充填しておけばよく、不活性であれば樹脂もしくは液体で充填することも可能である。
【0294】
基板1301上には、画素部1302等に信号を伝達するための入力端子部1311が設けられ、該入力端子部1311へはFPC(フレキシブルプリントサーキット)1312を介して映像信号等の信号が伝達される。入力端子部1311では、基板1301上に形成された配線とFPC(フレキシブルプリントサーキット)1312に設けられた配線とを、導電体を分散させた樹脂(異方性導電樹脂:ACF)を用いて電気的に接続してある。
【0295】
画素部1302が形成された基板1301上に、画素部1302に信号を入力する駆動回路が一体形成されていても良い。画素部1302に信号を入力する駆動回路をICチップで形成し、基板1301上にCOG(Chip On Glass)で接続しても良いし、ICチップをTAB(Tape Auto Bonding)やプリント基板を用いて基板1301上に配置しても良い。
【0296】
本実施例は、発明を実施するための最良の形態、実施例1乃至実施例5と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例7】
【0297】
本発明は、パネルに、パネルに信号を入力する回路を実装した表示モジュールに適用することができる。
【0298】
図34はパネル900と回路基板904を組み合わせた表示モジュールを示している。図34では、回路基板904上にコントローラ905や信号分割回路906などが形成されている例を示した。回路基板904上に形成される回路はこれに限定されない。パネルを制御する信号を生成する回路であればどのような回路が形成されていてもよい。
【0299】
回路基板904上に形成されたこれらの回路から出力された信号は、接続配線907によってパネル900に入力される。
【0300】
パネル900は、画素部901と、ソースドライバ902と、ゲートドライバ903とを有する。パネル900の構成は、実施例1乃至実施例6で示した構成と同様とすることができる。図34では、画素部901が形成された基板と同一基板上に、ソースドライバ902及びゲートドライバ903が形成されている例を示した。しかし、本発明の表示モジュールはこれに限定されない。画素部901が形成された基板と同一基板上にゲートドライバ903のみが形成され、ソースドライバは回路基板上に形成されていても良い。ソースドライバ及びゲートドライバの両方が回路基板上に形成されていても良い。
【0301】
このような表示モジュールを組み込んで、様々な電子機器の表示部を形成することができる。
【0302】
本実施例は、発明を実施するための最良の形態、実施例1乃至実施例6と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例8】
【0303】
本発明は、様々な電子機器に適用することができる。電子機器としては、カメラ(ビデオカメラ、デジタルカメラ等)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、ナビゲーションシステム、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置などが挙げられる。記録媒体を備えた画像再生装置としては、具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置などが挙げられる。電子機器の例を図35に示す。
【0304】
図35(A)は、ノート型パーソナルコンピュータであり、本体911、筐体912、表示部913、キーボード914、外部接続ポート915、ポインティングマウス916等を含む。本発明は、表示部913に適用される。本発明を用いることによって、表示部の消費電力を低減することができる。
【0305】
図35(B)は記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体921、筐体922、第1の表示部923、第2の表示部924、記録媒体(DVD等)読み込み部925、操作キー926、スピーカー部927等を含む。第1の表示部923は主として画像情報を表示し、第2の表示部924は主として文字情報を表示する。本発明は、第1の表示部923、第2の表示部924に適用される。本発明を用いることによって、表示部の消費電力を低減することができる。
【0306】
図35(C)は携帯電話であり、本体931、音声出力部932、音声入力部933、表示部934、操作スイッチ935、アンテナ936等を含む。本発明は、表示部934に適用される。本発明を用いることによって、表示部の消費電力を低減することができる。
【0307】
図35(D)はカメラであり、本体941、表示部942、筐体943、外部接続ポート944、リモコン受信部945、受像部946、バッテリー947、音声入力部948、操作キー949等を含む。本発明は、表示部942に適用される。本発明を用いることによって、表示部の消費電力を低減することができる。
【0308】
本実施は、発明を実施するための最良の形態、実施例1乃至実施例7と自由に組み合わせて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0309】
【図1】第1の実施の形態を示す図。
【図2】第1の実施の形態を示す図。
【図3】第1の実施の形態を示す図。
【図4】第2の実施の形態を示す図。
【図5】第2の実施の形態を示す図。
【図6】第2の実施の形態を示す図。
【図7】第3の実施の形態を示す図。
【図8】第3の実施の形態を示す図。
【図9】第3の実施の形態を示す図。
【図10】第4の実施の形態を示す図。
【図11】第4の実施の形態を示す図。
【図12】第4の実施の形態を示す図。
【図13】第5の実施の形態を示す図。
【図14】第5の実施の形態を示す図。
【図15】第5の実施の形態を示す図。
【図16】第6の実施の形態を示す図。
【図17】第6の実施の形態を示す図。
【図18】第6の実施の形態を示す図。
【図19】第7の実施の形態を示す図。
【図20】第7の実施の形態を示す図。
【図21】第7の実施の形態を示す図。
【図22】第8の実施の形態を示す図。
【図23】第8の実施の形態を示す図。
【図24】第8の実施の形態を示す図。
【図25】第9の実施の形態を示す図。
【図26】第9の実施の形態を示す図。
【図27】第9の実施の形態を示す図。
【図28】第1、2、3の実施の形態を示す図。
【図29】第10の実施の形態を示す図。
【図30】第11の実施の形態を示す図。
【図31】第12の実施の形態を示す図。
【図32】実施例1を示す図。
【図33】実施例6を示す図。
【図34】実施例7を示す図。
【図35】実施例8を示す図。
【図36】第13の実施の形態を示す図。
【図37】実施例2を示す図。
【図38】実施例3を示す図。
【図39】実施例4を示す図。
【図40】実施例5を示す図。
【図41】第14の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
【0310】
101 パネル
100 シフトレジスタ
110 シフトレジスタ
120 シフトレジスタ
130 シフトレジスタ
140 シフトレジスタ
150 シフトレジスタ
200 ソースドライバ
210 ソースドライバ
220 ソースドライバ
500 画素
501 画素部
503 ソースドライバ
504 ゲートドライバ
600 画素
601 第1のトランジスタ
602 第2のトランジスタ
603 容量素子
604 発光素子
605 端子
606 端子
607 端子
700 画素
701 第3のトランジスタ
702 端子
771 ダイオード
900 パネル
901 画素部
902 ソースドライバ
903 ゲートドライバ
904 回路基板
905 コントローラ
906 信号分割回路
907 接続配線
911 本体
912 筐体
913 表示部
914 キーボード
915 外部接続ポート
916 ポインティングマウス
921 本体
922 筐体
923 第1の表示部
924 第2の表示部
925 記録媒体(DVD等)読み込み部
926 操作キー
927 スピーカー部
931 本体
932 音声出力部
933 音声入力部
934 表示部
935 操作スイッチ
936 アンテナ
941 本体
942 表示部
943 筐体
944 外部接続ポート
945 リモコン受信部
946 受像部
947 バッテリー
948 音声入力部
949 操作キー
1000 基板
1001 下地膜
1002 半導体層
1003 第1の絶縁膜
1004 ゲート電極
1005 第2の絶縁膜
1006 電極
1007 第1の電極
1008 第3の絶縁膜
1009 発光層
1010 第2の電極
1011 発光素子
1100 TFT
1101 容量素子
1102 半導体層
1104 電極
1106 電極
1108 絶縁膜
1301 基板
1302 画素部
1306 シール材
1307 シーリング材
1308 密閉空間
1309 吸湿剤
1310 カバー材
1311 入力端子部
1312 FPC(フレキシブルプリントサーキット)
1320 カラーフィルタ
1321 対向基板
1322 密閉空間
1323 保護膜
1324 シーリング材
1900 ソースドライバ制御回路
1901 制御回路
1902 メモリ
1903 判定回路
1904 パルス出力回路
1905 反転回路
1906 制御回路
1907 判定回路
1910 ソースドライバ
1911 ソースドライバ制御回路
1912 ソースドライバ制御回路
2001 配線
2002 配線
2003 電源端子
2202a 配線
2202b 配線
2301a 配線
2301b 配線
2402 配線
2403 配線
2502a 配線
2502b 配線
2601a 配線
2601b 配線
2700 切換回路
2701 配線
2702 配線
2703 ゲート電極
2704 電極
2705 第1の絶縁膜
2706 チャネル形成領域
2707 LDD領域
2708 不純物領域
2709 チャネル形成領域
2710 LDD領域
2711 不純物領域
2800 切換回路
2802a 配線
2802b 配線
2900 切換回路
2901a 配線
2901b 配線
2903 ゲート電極
2904 電極
2905 第1の絶縁膜
2906 半導体層
2907 半導体層
2908 N型半導体層
2909 N型半導体層
2910 N型半導体層
2911 電極
2912 電極
2913 電極
3001 絶縁物
4000 第1の電極
4001 配向膜
4002 液晶
4003 配向膜
4004 第2の電極
4005 対向基板
4101 トランジスタ
4102 トランジスタ
4103 トランジスタ
4104 トランジスタ
4105 トランジスタ
4106 トランジスタ
4107 入力端子
4108 配線
4109 配線
4110 配線
4111 配線
4112 配線
4113 出力端子
4114 半導体層
4115 配線
4116 配線
4117 コンタクトホール
4601 トランジスタ
4602 液晶素子
4603 容量素子
4604 端子
5001 インバータ
5002 インバータ
5002a インバータ
5002b インバータ
5003 インバータ
5003a インバータ
5003b インバータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線に順に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項2】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線に順に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項3】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のラッチ回路と、ラッチパルスが入力されると前記複数の第1のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数の第2のラッチ回路と、前記複数の第2のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を前記複数の第1のラッチ回路に順に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ前記複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を前記複数の第1のラッチ回路全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項4】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のラッチ回路と、ラッチパルスが入力されると前記複数の第1のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数の第2のラッチ回路と、前記複数の第2のラッチ回路各々の出力信号が入力される複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を前記複数の第1のラッチ回路に順に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ前記複数の映像信号入力線に入力されたデジタルビデオ信号を前記複数の第1のラッチ回路全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項5】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ出力信号線に入力された所定の信号を前記複数のソース信号線全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項6】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバとを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線とを有し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において少なくとも2つの画素に対応する信号が互いに異なる場合に、前記シフトレジスタから出力されるサンプリングパルスに同期して、前記映像信号入力線に入力されたビデオ信号を前記複数のソース信号線に出力し、
前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ出力信号線に入力された所定の信号を前記複数のソース信号線全てに同時に出力することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項7】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する手段とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、複数の第3のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子とを有し、
前記複数の第3のスイッチ各々は制御端子を有し、当該制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフとなり、
前記複数の第3のスイッチ各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記映像信号入力線は、前記複数の第3のスイッチのうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する手段とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、複数の第3のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子とを有し、
前記複数の第3のスイッチ各々は制御端子を有し、当該制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフとなり、
前記複数の第3のスイッチ各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記映像信号入力線は、前記複数の第3のスイッチのうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、制御信号を出力し且つ前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、複数の第3のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子とを有し、
前記複数の第3のスイッチ各々は制御端子を有し、当該制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフとなり、
前記複数の第3のスイッチ各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記映像信号入力線は、前記複数の第3のスイッチのうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項10】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、制御信号を出力し且つ前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、ビデオ信号が入力される映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、複数の第3のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子とを有し、
前記複数の第3のスイッチ各々は制御端子を有し、当該制御端子に入力される信号に応じてオンまたはオフとなり、
前記複数の第3のスイッチ各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記映像信号入力線は、前記複数の第3のスイッチのうちの互いに異なる第3のスイッチを介して、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項7乃至請求項10のいずれか一項において、
前記複数の第1のスイッチ各々及び前記第2のスイッチはデジタルのスイッチであり、前記複数の第3のスイッチ各々はアナログのスイッチであることを特徴とする表示装置。
【請求項12】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する手段とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子と、複数の第1のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路と、複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の第1のラッチ回路各々は制御端子を有し、前記複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は当該制御端子に入力される信号に応じて前記複数の映像信号入力線と接続を選択され、
前記複数の第1のラッチ回路各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記複数の第1のラッチ回路のうちの互いに異なる第1のラッチ回路の出力端子は、ラッチパルスが入力されると前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の入力端子と接続され、
前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の出力端子は、前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の入力端子と接続され、
前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の出力端子は、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項13】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する手段とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子と、複数の第1のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路と、複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の第1のラッチ回路各々は制御端子を有し、前記複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は当該制御端子に入力される信号に応じて前記複数の映像信号入力線と接続を選択され、
前記複数の第1のラッチ回路各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記複数の第1のラッチ回路のうちの互いに異なる第1のラッチ回路の出力端子は、ラッチパルスが入力されると前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の入力端子と接続され、
前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の出力端子は、前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の入力端子と接続され、
前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の出力端子は、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子と、複数の第1のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路と、複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の第1のラッチ回路各々は制御端子を有し、前記複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は当該制御端子に入力される信号に応じて前記複数の映像信号入力線と接続を選択され、
前記複数の第1のラッチ回路各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記複数の第1のラッチ回路のうちの互いに異なる第1のラッチ回路の出力端子は、ラッチパルスが入力されると前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の入力端子と接続され、
前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の出力端子は、前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の入力端子と接続され、
前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の出力端子は、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項15】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々に信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する制御回路とを有し、
前記ソースドライバは、シフトレジスタと、デジタルビデオ信号が入力される複数の映像信号入力線と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた電源端子と、複数の第1のラッチ回路と、複数の第2のラッチ回路と、複数のD/A変換回路とを有し、
前記複数の第1のラッチ回路各々は制御端子を有し、前記複数の第1のラッチ回路各々の入力端子は当該制御端子に入力される信号に応じて前記複数の映像信号入力線と接続を選択され、
前記複数の第1のラッチ回路各々の制御端子は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記シフトレジスタの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記電源端子と接続され、
前記複数の第1のラッチ回路のうちの互いに異なる第1のラッチ回路の出力端子は、ラッチパルスが入力されると前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の入力端子と接続され、
前記複数の第2のラッチ回路のうちの互いに異なる第2のラッチ回路の出力端子は、前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の入力端子と接続され、
前記複数のD/A変換回路のうちの互いに異なるD/A変換回路の出力端子は、前記複数のソース信号線のうちの互いに異なるソース信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記ソースドライバに入力される制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記デジタルビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項16】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々にビデオ信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する手段と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた出力信号線とを有し、
前記複数のソース信号線各々は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記ソースドライバの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記出力信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項17】
複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々にビデオ信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する手段と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた出力信号線とを有し、
前記複数のソース信号線各々は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記ソースドライバの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記出力信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであることを特徴とする表示装置。
【請求項18】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々にビデオ信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルスを入力するか否かを制御する制御回路と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた出力信号線とを有し、
前記複数のソース信号線各々は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記ソースドライバの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記出力信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項19】
マトリクス状に配置された複数の画素と、前記複数の画素にビデオ信号を入力する複数のソース信号線と、前記複数のソース信号線各々にビデオ信号を出力するソースドライバと、前記ソースドライバにスタートパルス及びクロックパルスを入力するか否かを制御する制御回路と、複数の第1のスイッチと、第2のスイッチと、所定の電位に保たれた出力信号線とを有し、
前記複数のソース信号線各々は、前記複数の第1のスイッチのうちの互いに異なる第1のスイッチを介して前記ソースドライバの出力端子と接続され、且つ前記第2のスイッチを介して前記出力信号線と接続され、
前記複数の第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、制御信号によってオンまたはオフが選択され、前記複数の第1のスイッチと前記第2のスイッチの一方がオンのとき他方はオフであり、
前記制御回路は、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しいか否かを判断する判定回路を有し、前記複数の画素の1行に対応する前記ビデオ信号において全ての画素に対応する信号が等しい場合に、前記シフトレジスタへのスタートパルス及びクロックパルスの入力を停止し、且つ前記第2のスイッチがオンとなるような前記制御信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項20】
請求項16乃至請求項19のいずれか一項において、
前記複数の第1のスイッチ各々及び前記第2のスイッチはアナログのスイッチであることを特徴とする表示装置。
【請求項21】
請求項7乃至請求項20のいずれか一項において、
前記複数の画素各々は表示媒体として発光素子を有していることを特徴とする表示装置。
【請求項22】
請求項7乃至請求項20のいずれか一項において、
前記複数の画素各々は表示媒体としてEL素子を有していることを特徴とする表示装置。
【請求項23】
請求項7乃至請求項20のいずれか一項において、
前記複数の画素各々は表示媒体として液晶素子を有していることを特徴とする表示装置。
【請求項24】
請求項7乃至請求項23のいずれか一項において、
前記複数の画素各々はスイッチング素子を有していることを特徴とする表示装置。
【請求項25】
請求項7乃至請求項24のいずれか一項において、
前記表示装置を用いたことを特徴とする表示モジュール。
【請求項26】
請求項25において、
前記表示モジュールを用いたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2006−330709(P2006−330709A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−120011(P2006−120011)
【出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】