説明

認証履歴管理装置

【課題】認証履歴情報の肥大化を抑制しつつ、ICカード所持者が変更された場合でも、新旧利用者を区別した認証履歴情報の表示を可能とする認証履歴管理装置を提供する。
【解決手段】記憶部140はICカードの所持者の履歴を示す所持者履歴情報200と各ICカードの現使用者を示すカード所持者情報400を記憶する。受付部110がカードIDを含む入退室データを受領すると、履歴制御部120はカード所持者情報400から特定された現在の使用者を示す名称IDを含む情報を入退室履歴情報500として記憶部140に記憶する。ICカードの再配布時には、変更制御部160が所持者履歴情報200に新所持者の情報を追加し、カード所持者情報400を更新する。ICカードの再配布後も所持者履歴情報200に旧所持者の情報が保持されるため、新旧利用者を区別した入退室履歴情報の表示を可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証履歴管理技術に関し、認証を行う認証装置から受領した認証データを管理する認証履歴管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業等において、様々な認証方法による認証管理が行われており、認証方法として、専用データ記録媒体、例えばICカードを使用するものがある。
ICカードを使用する場合、認証を受ける者それぞれにICカードを配布する必要がある。一般的に企業等が保有するICカードの数には限りがあるため、認証を受ける必要がなくなった者(以下、「旧所持者」という)から返却されたICカードを、新たに認証を受ける必要が生じた者(以下、「新所持者」という)に再配布する場合がある。
【0003】
ところで、認証装置の認証結果を管理する認証履歴管理装置は、認証がなされる毎に認証装置からICカードを識別するカードIDと認証成功/失敗等の認証結果の状態を示す状態情報とからなる認証データを受領して、受領したカードIDと状態情報とを対応付けたデータを認証履歴情報として記録する(例えば、特許文献1参照)。
また、認証履歴管理装置には、カードIDとそのカード所持者の名称とを対応付けたカード情報が記録されている。
【0004】
認証履歴管理装置の管理者等が、認証履歴情報を参照する場合、認証履歴管理装置はカード情報に基づき、認証履歴情報のカードIDについてのカード所持者の名称を特定し、カード所持者の名称と状態情報とを対応付けて表示する。
ここで、ICカードを再配布する際には、新所持者の認証履歴について認証履歴情報に基づき上述の表示を行うために、カード情報において、再配布されるICカードのカード所持者の名称を旧所持者から新所持者に変更する必要がある。
【0005】
しかしながら、カード所持者の名称を旧所持者から新所持者に変更した後に認証履歴情報を参照すると、本来、旧所持者の認証履歴として表示されるべき状態情報までもが、新所持者の認証履歴として表示されてしまうという問題がある。
この問題に対しては、認証履歴情報にカードIDではなく、直接、そのカードIDが示すICカードのカード所持者の名称を記録する方法が考えられる。
【特許文献1】特開2005−301928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、認証履歴情報として、カードIDの代わりにカード所持者の名称を記録した場合、カードIDを記録するよりも認証履歴情報のサイズは増大する。
認証履歴管理装置を専用ハードウェアにより実現する場合があるが、専用ハードウェアは、一般的に、パソコン等に比べて内蔵する記憶媒体の容量が少ない、或いは容易に容量を増加させることができないことが多いため、認証履歴情報のサイズが増大すると、認証履歴情報を外部の記憶媒体や紙等に頻繁に出力する必要が生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、認証履歴情報の肥大化を抑制しつつ、ICカード所持者が変更された場合でも、新旧利用者を区別した認証履歴情報の表示を可能とする認証履歴管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明にかかる認証履歴管理装置は、媒体を用いて媒体所持者の認証を行う認証装置から受領した認証データを管理する認証履歴管理装置であって、前記認証データに含まれる、前記媒体を識別する媒体IDと認証結果とを逐次受け付ける認証データ受付部と、各媒体に対応して前記媒体IDと当該媒体IDが示す前記媒体を所持している者を識別する名称IDとを対応付けてなるカード所持者情報を記憶する記憶部と、前記認証データ受付部が前記媒体IDを受け付ける毎に、前記カード所持者情報に基づき、当該媒体IDに対応する前記名称IDを特定する特定部と、前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果とを対応付けてなる認証履歴情報を前記記憶部に記憶させるよう制御する履歴制御部とを備えることを特徴とする。
【0009】
ここで、名称IDとは、例えば名称を媒体所持者の氏名とすると、氏名を示す文字コードのデータサイズの平均値よりデータサイズが小さくなるように定めたデータをいう。
日本人の氏名の平均文字数を4文字とすると、日本人の氏名を示す文字コードの平均データサイズは8バイトとなる。よって、例えば名称IDを、2の15乗個の数字(1〜32767)を識別できるバイナリーデータとすれば、氏名を示す文字コードのデータサイズの平均値よりデータサイズを小さくすることができる。
【0010】
また、所持とは、媒体を特定の者に割り当てた状態をいう。
【発明の効果】
【0011】
1つの媒体について所持者を変更する場合に、旧所持者と新所持者を区別できるように名称IDを付与することによって、認証履歴情報には、旧所持者と新所持者とを区別できる名称IDが記録されるため、旧所持者と新所持者とを区別して認証履歴情報を表示することができる。
また、認証履歴情報には、名称そのものではなく、名称を示す文字コードのデータサイズの平均値よりもデータサイズが小さくなるように定められた名称IDが記録されるため、名称が記録される場合に比べて、認証履歴情報の肥大化を抑制することができる。
【0012】
ここで、前記記憶部は、更に前記媒体を所持したことがある者の前記名称IDと当該媒体を所持したことがある者の名称とを対応付けてなる所持者履歴情報を記憶するものであり、前記認証履歴管理装置は、更に前記認証履歴情報を出力する必要が生じた場合に、当該認証履歴情報の一部、又は全部のデータを出力する出力部と、前記出力部が出力したデータを前記認証履歴情報から削除し、削除後の所持者履歴情報に記録されている前記名称IDのうち、前記認証履歴情報に記録されておらず、かつ、前記カード所持者情報に記録されていない前記名称IDが存在する場合には、前記所持者履歴情報から当該名称IDと対応付けられたデータを削除する削除部を備えることとしてもよい。
【0013】
これにより、出力部が出力したデータを、削除部が認証履歴情報から削除することによって、所持者履歴情報に記録されているが、認証履歴情報には記録されていない名称IDが存在する場合に、その名称IDがカード所持者情報にも記録されていない、即ち、その名称IDが、現在カードを所持していない者の名称IDであるときは、その名称IDは以降、認証履歴情報に記録されることがないため、これを削除することによって、所持者履歴情報の肥大化を抑制することができる。
【0014】
ここで、前記記憶部は、更に前記媒体を所持したことがある者の前記名称IDと当該媒体を所持したことがある者の名称と前記媒体の所持者が変更された場合には、当該媒体を所持したことがある者が所持する前に所持していた旧所持者の前記名称IDとを対応付けてなる所持者履歴情報を記憶するものであり、前記認証履歴情報は、更に、認証された日時を対応付けてなるものであり、前記認証履歴管理装置は、更に前記認証履歴情報を出力する必要が生じた場合に、前記認証された日時が所定日時以前のデータを出力する出力部と、前記出力部が出力したデータに含まれる各名称IDに対応する前記所持者履歴情報の当該名称IDについての前記旧所持者の名称IDが存在する場合には、当該旧所持者の名称IDと対応付けられたデータを前記所持者履歴情報から削除し、前記出力部が出力したデータを削除する削除部とを備えることとしてもよい。
【0015】
これにより、出力部が、認証履歴情報から認証された日時が所定日時以前のデータを出力し、削除部が出力したデータを削除した場合に、出力したデータに含まれる名称IDと対応する、所持者履歴情報の名称IDについての旧所持者の名称IDが記録されているときは、削除後の認証履歴情報には、旧所持者の名称IDは記録されておらず、また、以降、認証履歴情報に記録されることはないため、これを削除することによって、所持者履歴情報の肥大化を抑制することができる。
【0016】
ここで、前記記憶部は、更に前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果と当該名称IDと当該認証結果との組み合わせを識別する履歴IDとを対応付けた履歴内容情報を記憶し、前記履歴制御部は、前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果との組み合わせについての前記履歴IDが前記履歴内容情報に記録されているときは、当該履歴IDを前記認証履歴情報として前記記憶部に記録し、前記組み合わせについての前記履歴IDが前記履歴内容情報に記録されていないときは、前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果と当該名称IDと当該認証結果との組み合わせを識別する履歴IDとを前記履歴内容情報に記録し、当該履歴IDを前記認証履歴情報として前記記憶部に記録することとしてもよい。
【0017】
これにより、認証履歴情報には、名称IDと認証結果の組み合わせを識別する履歴IDのみが記録されるため、名称IDと認証結果の組み合わせがある程度限定されるような使用環境、例えばサーバルーム等の入退室履歴を管理する場合に、数名のサーバ管理者のみが入退室を行うような場合には、認証履歴情報の肥大化を抑制することができる。
ここで、前記認証履歴管理装置は、更に前記媒体を所持する者を変更する場合に、変更に係る当該媒体の媒体IDと変更後の当該媒体の所持者の名称とを含む変更登録要求を受け付ける変更受付部と、前記変更受付部が受け付けた前記名称と当該名称を識別する名称IDとを対応付けたデータを前記所持者履歴情報に追加し、前記カード所持者情報に記録されている変更に係る前記媒体を示す媒体IDについての名称IDを、前記変更受付部が受け付けた前記名称を識別する前記名称IDにより書き換える変更部とを備えることとしてもよい。
【0018】
これにより、1つの媒体について所持者を変更する場合に、変更部は所持者履歴情報に新所持者の名称IDと名称とを追加するため、旧所持者の名称IDと名称とは削除されず保持され、旧所持者と新所持者とを区別して認証履歴情報を表示することができる。
ここで、前記変更部は、前記変更受付部が受け付けた前記名称と同一の名称が前記所持者履歴情報に記録されているときは、前記カード所持者情報に記録されている変更に係る前記媒体を示す媒体IDについての名称IDを、当該所持者履歴情報に記録済みの前記名称についての名称IDにより書き換えることとしてもよい。
【0019】
これにより、1つの媒体について所持者を変更する場合に、新所持者の名称が所持者履歴情報に既に記録されている名称と同一の場合には、所持者履歴情報に名称IDと名称とを追加しないため、所持者履歴情報の肥大化を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態に係る認証履歴管理装置について、入退室に関する履歴を管理する場合を例に、図面を参照しながら説明する。
≪実施の形態1≫
<概要>
実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100は、ICカードによりICカードを所持する者の入退室に関する認証を行う認証装置から受領した入退室データを記録する入退室履歴管理装置であって、従来の入退室履歴管理装置を改良したものである。
【0021】
<入退室データの生成処理の概要>
以下では、まず、入退室履歴管理装置100が受領する入退室データの生成処理の概要について説明する。
ICカード所持者が入退室を行うドア等の近傍に設置されたカードリーダにICカードをかざすと、カードリーダはICカードに記憶されたICカードを識別するカードIDを読み取り、そのカードリーダを識別するリーダIDと共に認証装置に送出する。
【0022】
認証装置は、カードリーダ毎に入退室を許可する者を定義したリストを記憶しており、受領したリーダIDとカードIDとから、そのICカード所持者が入退室を許可された者であるかを認証する。
認証装置は、そのICカード所持者が入退室を許可された者である場合には、ドア等に設置された電子錠を開錠するよう制御すると共に、カードIDと、受領したリーダIDから判定された入室/退室等の認証結果の状態を識別する状態IDと認証日時とからなる入退室データを入退室履歴管理装置100に送出する。
【0023】
ここで、入室/退室等の認証結果の状態の判定について、例えば1つのドア等について、部屋の外側のカードリーダのリーダIDを「1」、部屋の内側のカードリーダのリーダIDを「2」とすると、リーダID「1」を受領した場合には入室と、リーダID「2」を受領した場合には退室と判定することができる。
<入退室履歴管理装置100の概要>
次に、入退室履歴管理装置100の概要について説明する。
【0024】
入退室履歴管理装置100は、現在までにICカードを所持したことがある者を管理する所持者履歴情報と、配布されている各カードについての現所持者を管理するカード所持者情報と、認証装置から送出され得る認証結果の状態を管理する状態情報とをリレーショナルデータベースの各別のテーブルとしてそれぞれ記憶している。
具体的には、所持者履歴情報(テーブル)にはICカードを所持したことがある者を識別するため名称IDとその名称IDが示す名称とからなるレコードが、カード所持者情報(テーブル)には各ICカードを識別するためのカードIDとそのカードIDが示すICカードの現所持者を示す名称IDとからなるレコードが、状態情報(テーブル)には、認証装置から送出され得る認証結果の状態を識別するための状態IDとその状態IDが示す状態の名称とからなるレコードが登録されている。
【0025】
入退室履歴管理装置100は、認証装置から入退室データを受領すると、カード所持者情報(テーブル)に基づいて、受領した入退室データに含まれるカードIDからそのICカードの現所持者の名称を示す名称IDを特定し、特定した名称IDと状態IDと認証日時とからなるレコードを、リレーショナルデータベースのテーブルである入退室履歴情報に追加する。
【0026】
入退室履歴管理装置の管理者等から入退室履歴情報(テーブル)の表示要求がなされた場合、入退室履歴管理装置100は、所持者履歴情報(テーブル)に基づいて入退室履歴情報(テーブル)に登録されている各レコードの名称IDから入退室を行った者の名称を特定し、また、状態情報(テーブル)に基づいて入退室履歴情報(テーブル)に登録されている各レコードの状態IDから入室/退出等の認証結果の状態を特定し、特定した入退室を行った者の名称と入室・退出等の認証結果の状態と認証日時とを対応付けて表示する。
【0027】
ICカードの再配布が発生し、入退室履歴管理装置の管理者等からICカード所持者を変更登録する旨の変更登録要求がなされた場合、入退室履歴管理装置100は、新所持者を示す新たな名称IDと新所持者の名称とからなるレコードを所持者履歴情報(テーブル)へ追加し、カード所持者情報(テーブル)について、再配布されたICカードを示すカードIDについてのレコードの名称IDを、新所持者を示す名称IDに更新する。
【0028】
ICカードの新所持者が入退室を行い、入退室履歴管理装置100が入退室データを受領すると、カード所持者情報(テーブル)に基づいて、受領した入退室データに含まれるカードIDからそのICカードの現所持者である新所持者の名称を示す名称IDを特定し、新所持者の名称IDを含むレコードが入退室履歴情報(テーブル)に追加される。
上述の通り、新所持者には新たな名称IDが割り当てられ、旧所持者と新所持者との名称IDは異なるため、入退室履歴情報(テーブル)に新旧所持者のレコードが混在する場合でも、両者を区別して表示することができる。
<構成>
以下、実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100の構成について説明する。
【0029】
図1は、入退室履歴管理装置100の構成図である。
入退室履歴管理装置100は、同図に示すとおり、受付部110、履歴制御部120、特定部130、記憶部140、操作部150、変更制御部160、表示制御部170、表示部180から構成される。
なお、入退室履歴管理装置100は、図示していないが、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを備え、受付部110、履歴制御部120、特定部130、変更制御部160、表示制御部170の各機能は、メモリに記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。
【0030】
受付部110は、ICカード所持者が入退室を行う毎に入退室に関する認証を行う認証装置から送出された、ICカードを識別するカードIDと入室/退室等の認証結果の状態を識別する状態IDと認証装置により認証された日時である認証日時とからなる入退室データを受領し、履歴制御部120に転送する機能を有する。
履歴制御部120は、受付部110から入退室データを受領すると、入退室データのカードIDが示すICカードの現所持者の名称を示す名称IDを特定部130に問い合わせ、その名称IDと状態IDと認証日時とからなるレコードを記憶部140の後述する入退室履歴情報500に追加する機能を有する。
【0031】
特定部130は、履歴制御部120からカードIDを受領すると、記憶部140に記憶されている後述するカード所持者情報400を参照し、受領したカードIDが示すICカードの現所持者の名称を示す名称IDを取得して履歴制御部120に送出する機能を有する。
記憶部140は、所持者履歴情報200、状態情報300、カード所持者情報400、入退室履歴情報500を記憶する不揮発性のメモリである。所持者履歴情報200、状態情報300、カード所持者情報400、入退室履歴情報500は、それぞれリレーショナルデータベースのテーブルである。
【0032】
所持者履歴情報200はICカードを所持したことがある者を管理するテーブルであり、ICカードを所持したことがある者を識別するため名称IDとその名称IDが示す名称とからなるレコードが登録される。
状態情報300は認証装置が送出し得る入室/退室等の認証結果の状態を管理するテーブルであり、認証装置から送出され得る認証結果の状態を識別するための状態IDとその状態IDが示す状態の名称とからなるレコードが登録される。
【0033】
カード所持者情報400は配布されている各ICカードの現所持者を管理するテーブルであり、各ICカードを識別するためのカードIDとそのカードIDが示すICカードの現所持者を示す名称IDとからなるレコードが登録される。
入退室履歴情報500は入退室履歴を管理するテーブルであり、入退室を行った者の名称IDと認証結果の状態を識別するための状態IDと認証日時とからなるレコードが登録される。
【0034】
各情報のデータ構成の詳細については後述する。
操作部150は、いわゆるキーボードやマウス等の入力装置であって、入退室履歴管理装置100の管理者等が、ICカード所持者の変更登録要求を行う際に指定するカードIDやICカード所持者の名称を入力する場合や、記憶部140に記憶された入退室履歴情報500の表示要求を行う場合等に使用される。
【0035】
操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等から変更登録要求がなされると、変更登録要求がなされた旨を示す情報と変更登録要求を行う際に指定されたカードIDやICカード所持者の名称を含む変更登録要求情報を変更制御部160に送出する。
また、操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等から入退室履歴情報500の表示要求がなされると、表示要求がなされた旨の表示要求情報を表示制御部170に送出する。
【0036】
変更制御部160は、操作部150から変更登録要求情報を受領した場合に、記憶部140に記憶された所持者履歴情報200にICカードの新所持者を示す名称IDと名称とからなるレコードを追加し、カード所持者情報400の再配布されたICカードについてのレコードの所持者の名称IDを新所持者の名称IDに更新する機能を有する。
表示制御部170は、ICカード所持者の変更登録要求がなされた場合に、操作部150から入力されたカードIDやICカード所持者の名称を表示部180に表示させるよう制御し、また、操作部150から表示要求情報を受領した場合に、所持者履歴情報200に基づいて、入退室履歴情報500に登録された各レコードの名称IDが示す入退室者の名称を特定し、状態情報300に基づいて、状態IDが示す入室・退出等の認証結果の状態を特定し、特定した入退室者の名称と入室・退出等の認証結果の状態と認証日時とを対応付けて表示させるよう表示部180を制御する機能を有する。
【0037】
表示部180は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)を含み、表示制御部170からの指示に従い、操作部150から入力されたカードIDやカード所持者の名称、入退室履歴情報500に登録されたレコードの内容を表示する機能を有する。
<データ>
以下、入退室履歴管理装置100の記憶部140が記憶する情報について説明する。
【0038】
図2は、所持者履歴情報200のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、所持者履歴情報200は、現在までにICカードを所持したことがある者毎に、名称ID201、名称202を対応付けて構成されている。
ここで、名称ID201は、各ICカード所持者を識別するための番号であり、管理上割り振られる番号である。名称ID201に割り振られる番号は、重複しないように定められる。名称202は、各ICカード所持者を示す名称である。
【0039】
同図は、例えば、現在までにICカードを所持したことがある者である「山田一郎」という人に管理上割り当てられた番号は「1」であることを示している。
操作部150から変更登録要求情報を受領する毎に、変更制御部160は、登録済みのレコードの名称ID201と重複しない番号を採番し、その番号を名称ID201とし、変更登録要求情報に含まれるICカードの新所持者の名称を名称202としてレコードを追加する。
【0040】
また、入退室履歴管理装置100は図示しない登録部を有し、登録部が操作部150を介して入退室履歴管理装置100の管理者等からの登録要求を受領する毎に、同様に所持者履歴情報200へのレコードの追加がなされる。
なお、ICカード所持者の登録要求は、入退室履歴管理装置100の運用開始時等、未だ配布されたことのないICカードを配布する場合になされる要求であり、ICカード所持者の登録要求の際には、入退室履歴管理装置100の管理者等によって、ICカードのカードIDとICカード所持者の名称とが操作部150から入力され、操作部150はこれらを登録部に転送する。
【0041】
所持者履歴情報200は、入退室履歴管理装置100の運用開始時に生成され、上述のように運用開始後はレコードが追加されるのみであり、本実施の形態では、所持者履歴情報200からレコードが削除されることはない。
図3は、状態情報300のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、状態情報300は、受付部110が受領し得る認証結果毎に状態ID301、状態302を対応付けて構成されている。
【0042】
ここで、状態ID301は、入室/退室等の認証結果の状態を識別するための番号であり、管理上割り振られる番号である。状態ID301に割り振られる番号は、重複しないように定められる。状態302は、入室、退室等の認証結果の状態を示す名称である。例えば、1つのドア等について、部屋の外側と内部とにカードリーダが設置されている場合に、「入室」とは、部屋の外部に設置されたカードリーダから認証装置が受領したカードIDが示すICカードの所持者が、入退室を許可された者である認証結果の状態をいう。
【0043】
「退室」とは、部屋の内部に設置されたカードリーダから認証装置が受領したカードIDが示すICカードの所持者が、入退室を許可された者である認証結果の状態をいう。
「異常入室」とは、本実施の形態では、ICカードの所持者が退室することなく、続けて入室を行ったことを示す認証結果の状態をいう。例えば、退室時にカードリーダにICカードをかざすことなく、いわゆる共連れにより退室を行い、再度入室しようとした場合に「異常入室」の状態になる。
【0044】
同図は、例えば、受付部110が受領する認証結果の状態である「入室」に管理上割り当てられた番号は「1」であり、「退室」に管理上割り当てられた番号は「2」であることを示している。
状態情報300は、入退室履歴管理装置100の運用開始時において予め用意されており、基本的に、運用開始後に各レコードが更新、削除されることはない。
【0045】
図4は、カード所持者情報400のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、カード所持者情報400は、配布されているICカード毎にカードID401、名称ID402を対応付けて構成されている。
ここで、カードID401は、各ICカードを識別するための番号であり、ICカードに記憶されている番号である。
【0046】
本実施の形態では、100枚のICカードが存在し、各ICカードには、1から100までの重複しない番号が記憶されているものとする。なお、各ICカードに記憶されているカードID401は書き換えられないものとする。
名称ID402は、カードID401が示すICカードの現在の所持者の名称を識別する番号である。名称ID402は、リレーショナルデータベースにおけるキーとなっており、名称ID402を用いて、図2に示す所持者履歴情報200の名称202を特定することができる。
【0047】
同図は、例えば、配布されているICカードを識別する番号が「1」のICカードの所持者は、名称ID402が「1」の者(山田一郎)であることを示している。
図示しない登録部が、操作部150を介して入退室履歴管理装置100の管理者等からICカード所持者の登録要求を受領する毎に、登録部は、登録要求時に入退室履歴管理装置100の管理者等から指定されたカードIDをカードID401とし、図2に示す所持者履歴情報200に追加した新所持者についてのレコードの名称IDを名称ID402として、レコードを追加する。
【0048】
また、変更制御部160が、操作部150から変更登録要求情報を受領する毎に、変更登録要求時に入退室履歴管理装置100の管理者等から指定されたICカードIDと一致するカードID401についてのレコードの名称ID402を、図2に示す所持者履歴情報200に追加した新所持者についてのレコードの名称IDで更新する。
カード所持者情報400は、上述のように入退室履歴管理装置100の運用開始時に生成され、運用開始後はレコードが追加、又は更新されるが、基本的にレコードが削除されることはない。
【0049】
図5は、入退室履歴情報500のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、入退室履歴毎に、即ち入退室データを受領する毎に、名称ID501、状態ID502、日時503を対応付けて構成されている。
ここで、名称ID501は、入退室を行った者を識別するための番号である。名称ID501は、リレーショナルデータベースにおけるキーとなっており、名称ID501を用いて、図2に示す所持者履歴情報200の名称202を特定することができる。
【0050】
状態ID502は、名称ID501が示す者の行った入室/退室等の認証結果の状態を示す番号である。状態ID502は、リレーショナルデータベースにおけるキーとなっており、状態ID502を用いて、図3に示す状態情報の状態302を特定することができる。
日時503は、名称ID501が示す者が入室・退室等を行い、認証装置が認証した日時である。
【0051】
同図は、例えば、名称ID501が「1」の者(山田一郎)が、状態ID502が「1」の状態、即ち、入室した時間が、「2006/11/01 09:00」であることを示している。
履歴制御部120が、受付部110を介して入退室データを受領する毎に、特定部130から受領した、入退室データに含まれるカードIDについての名称ID402を名称ID501として、入退室データに含まれる状態IDを状態ID502として、認証日時を日時503としてレコードを追加する。
【0052】
入退室履歴情報500は、入退室履歴管理装置100の運用開始時に生成され、上述のように運用開始後は、本実施の形態では、レコードが追加されるのみであり、レコードが削除されることはない。
<動作>
以下、上記構成を備え、上述したデータを取り扱う入退室履歴管理装置100の動作を説明する。
【0053】
<入退室データの記録>
まず、入退室履歴情報500への記録動作について、図6に示すフローチャートに基づき、説明する。
受付部110は、認証装置から入退室データを受領すると(ステップS601)、履歴制御部120に転送する。
【0054】
履歴制御部120は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードIDを特定部130に送出する。
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報400に基づき、履歴制御部120から受領したカードIDについての名称ID402を特定し、履歴制御部120に送出する(ステップS602)。
【0055】
履歴制御部120は、特定部130から受領した名称ID402と受付部110から受領した入退室データに含まれる状態IDと認証日時とからなるレコードを、記憶部140の入退室履歴情報500に追加する(ステップS603)。
<入退室履歴情報の表示>
次に、入退室履歴情報500の表示動作について、図7に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0056】
操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等から入退室履歴情報500の表示要求を受領すると、表示制御部170に入退室履歴情報500の表示要求を受領した旨の表示要求情報を送出する。
表示制御部170は、操作部150より表示要求情報を受領すると、記憶部140に記憶された所持者履歴情報200に基づき、入退室履歴情報500の名称ID501についての名称202を特定する(ステップS701)。
【0057】
また、表示制御部170は、記憶部140に記憶された状態情報300に基づき、入退室履歴情報500の状態ID502についての状態302を特定する(ステップS702)。
表示制御部170は、特定した名称202と状態302と認証日時とを対応付けて表示する(ステップS703)。
【0058】
<ICカード所持者の変更>
次に、ICカードの再配布が発生し、ICカード所持者が変更された場合の動作について、図8に示すフローチャートに基づき、説明する。
操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等からICカード所持者の変更登録要求を受領すると(ステップS801)、ICカード所持者の変更登録要求時に指定された変更対象であるICカードのカードIDと、新所持者の名称とを含む変更登録要求情報を変更制御部160に送付する。
【0059】
変更制御部160は、変更登録要求情報を受領すると、記憶部140に記憶する所持者履歴情報200に最後に追加されたレコードの名称ID201の次の番号を採番し、採番した番号と変更登録要求情報に含まれる新所持者の名称とからなるレコードを追加する(ステップS802)。
変更制御部160は、操作部150から受領したカードIDと一致する記憶部140に記憶されたカード所持者情報400のカードID401についての名称ID402を、ステップS803で追加した所持者履歴情報200のレコードの新所持者の名称ID201で更新する(ステップS803)。
<具体的な動作>
以下、「山田一郎」が使用していたICカードを「花沢四郎」に再配布し、「花沢四郎」が入退室を行った後に、入退室履歴管理装置100の管理者等が入退室履歴情報を参照する場合を例に入退室履歴管理装置100の動作を説明する。
【0060】
なお、ICカードの再配布前において、所持者履歴情報は図2の状態、状態情報は図3の状態、カード所持者情報は図4の状態、入退室履歴情報は図5の状態であるとする。
<ICカード所持者の変更>
まず、ICカードの再配布が発生し、カードIDが「1」のICカード所持者が「山田一郎」から「花沢四郎」に変更された場合の動作について、図8に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0061】
操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等からICカード所持者の変更登録要求を受領すると(ステップS801)、ICカード所持者の変更登録要求時に指定された変更対象であるICカードのカードID「1」と、新所持者の名称「花沢四郎」とを含むICカード所持者の変更登録要求情報を変更制御部160に送付する。
変更制御部160は、変更登録要求情報を受領すると、記憶部140に記憶する所持者履歴情報200に最後に追加されたレコードの名称ID201の番号の次の番号「4」を採番し、採番した番号「4」と変更登録要求情報に含まれる新所持者の名称「花沢四郎」とからなるレコードを追加する(ステップS802)。
【0062】
変更制御部160は、操作部150から受領したカードID「1」と一致する記憶部140に記憶されたカード所持者情報400のカードID401についての名称ID402「1」を、ステップS803で追加した所持者履歴情報200のレコードの新所持者の名称ID201「4」で更新する(ステップS803)。
【0063】
以上のICカード所持者の変更により、図2に示す所持者履歴情報200は図9に示す所持者履歴情報900のように変更され、図4に示すカード所持者情報400は図10に示すカード所持者情報1000のように変更される。
<入退室データの記録>
次に、ICカードの再配布後に、「花沢四郎」が入室を行った場合の入退室履歴情報500への入退室データの記録動作について、図6に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0064】
受付部110は、認証装置から入退室データ(カードID「1」、状態ID「1」、日時「2006/11/01 18:09」)を受領すると(ステップS601)、履歴制御部120に転送する。
履歴制御部120は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードID「1」を特定部130に送出する。
【0065】
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報1000に基づき、履歴制御部120から受領したカードID「1」についての名称ID「4」を特定し、履歴制御部120に送出する(ステップS602)。
履歴制御部120は、特定部130から受領した名称ID402「4」と受付部110から受領した入退室データの状態ID「1」と日時「2006/11/01 18:09」とからなるレコードを記憶部140の入退室履歴情報500に追加する(ステップS603)。
【0066】
以上の入退室履歴情報への記録により、図5に示す入退室履歴情報500は、図11に示す入退室履歴情報1100のように変更される。
<入退室履歴情報の表示>
次に、図11に示す入退室履歴情報1100の表示動作について、図7に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0067】
操作部150は、入退室履歴管理装置100の管理者等から入退室履歴情報1100の表示要求を受領すると、表示制御部170に入退室履歴情報1100の表示要求を受領した旨の表示要求情報を送出する。
表示制御部170は、操作部150より表示要求情報を受領すると、記憶部140に記憶された所持者履歴情報200に基づき、入退室履歴情報1100の名称ID1101が「1」の部分についての名称202を「山田一郎」と、名称ID1101が「2」の部分についての名称202を「川本二郎」と、名称ID1101が「3」の部分についての名称202を「野口三郎」と、名称ID1101が「4」の部分についての名称202を「花沢四郎」と特定する(ステップS701)。
【0068】
また、表示制御部170は、記憶部140に記憶された状態情報300に基づき、入退室履歴情報1100の状態ID1102が「1」の部分についての状態302を「入室」と、状態ID1102が「2」の部分についての状態302を「退室」と特定する(ステップS702)。
表示制御部170は、特定した名称502と状態302と日時1103とを対応付けて表示する(ステップS703)。
【0069】
以上の入退室履歴情報の表示により図12に示す入退室履歴情報1200が表示される。カードID「1」のカードの使用者が「山田一郎」から「花沢四郎」に変更されても、同図において両者の入退室履歴が区別されて表示できていることが分かる。
≪実施の形態2≫
<概要>
実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100の所持者履歴情報200には、ICカードの新規配布や再配布が発生する度にレコードが追加され、削除されることはないため、長期間の運用によって、所持者履歴情報200のサイズが肥大化する恐れがある。
【0070】
一般的に、入退室履歴情報500上のレコードは、入退室履歴管理装置に内蔵する記憶媒体の容量が一杯になる前に、入退室履歴管理装置の管理者等によって外部記憶装置や紙等に出力され、出力されたレコードは入退室履歴管理装置上の入退室履歴情報500から削除される。
実施の形態2に係る入退室履歴管理装置は、上記入退室履歴情報500の出力に伴うレコードの削除によって、入退室履歴情報500におけるレコードの登録数がゼロとなった者について、カード所持者情報400にもその者のレコードが登録されていない場合、即ち、その者がICカードの現所持者でない場合には、その者のレコードを所持者履歴情報から削除することによって、所持者履歴情報のサイズの肥大化を抑制するものである。
<構成>
以下、実施の形態2に係る入退室履歴管理装置1300の構成について説明する。
【0071】
図13は、入退室履歴管理装置1300の構成図である。
入退室履歴管理装置1300は、同図に示すとおり、受付部110、特定部130、記憶部140、変更制御部160、表示制御部170、表示部180、履歴制御部1301、操作部1302、出力部1303、削除部1304から構成される。
履歴制御部1301、操作部1302、出力部1303、削除部1304以外は、実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100と同様であるため、説明は省略する。
【0072】
なお、入退室履歴管理装置1300は、入退室履歴管理装置100と同様に、図示していないが、CPU及びメモリを備え、受付部110、特定部130、変更制御部160、表示制御部170、履歴制御部1301、出力部1303、削除部1304の各機能は、メモリに記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。
履歴制御部1301は、基本的には、実施の形態1の履歴制御部120と同様の機能を有するが、受付部110から入退室データを受領すると、受領した入退室データに含まれるカードIDが示すICカードの現所持者の名称を識別する名称IDを特定部130に問い合わせ、記憶部140に記憶する後述する所持者履歴情報1400におけるその名称IDが示す者についての登録数1403を1つ増加させる機能を有する点で、履歴制御部120とは異なる。
【0073】
なお、登録数1403は、所持者履歴情報1400に記録されたICカードを所持者したことがある者それぞれの入退室履歴情報500におけるレコード数を示すものである。
操作部1302は、基本的には、実施の形態1の操作部150と同様の入力装置であるが、入退室履歴管理装置1300の管理者等が、記憶部140に記憶された入退室履歴情報500を外部の記憶装置や紙等に出力する旨の出力要求を行う場合にも使用される。出力要求の際、入退室履歴管理装置1300の管理者等により、期間を示す情報が入力される。
【0074】
操作部1302は、出力要求がなされた旨の情報と期間を示す情報とからなる出力要求情報を出力部1303に送出する。
出力部1303は、操作部1302から入退室履歴情報500の出力要求情報を受領した場合に、入退室履歴情報500に記録されているレコードの日時503が、出力要求情報に含まれる指定された期間に含まれるレコードを入退室履歴管理装置1300に接続された外部記憶装置や紙等に出力する機能を有する。
【0075】
なお、出力部1303が入退室履歴情報500のレコードを出力する場合には、これと共に、所持者履歴情報200、状態情報300、カード所持者情報400に登録されているレコードも出力するものとする。
また、出力部1303は、出力が完了すると、削除部1304に入退室履歴管理装置1300の管理者等から指定された期間を含む出力完了情報を送出する機能を有する。
【0076】
削除部1304は、出力部1303から出力完了情報を受領すると、記憶部140に記憶された入退室履歴情報500のうち、日時503が入退室履歴管理装置1300の管理者等が指定した期間に含まれるレコードを削除し、削除したレコードの名称IDが示す者の所持者履歴情報1400のレコードの登録数1403を1つ減少させる機能を有する。
また、削除部1304は、登録数1403を減少させることにより登録数1403がゼロになると、登録数1403がゼロになったレコードの名称IDがカード所持者情報400に登録されていないか確認し、登録されていない場合にはその名称IDについてのレコードを所持者履歴情報1400から削除する機能を有する。
<データ>
以下、入退室履歴管理装置1300の記憶部140が記憶する所持者履歴情報1400について説明する。
【0077】
図14は、所持者履歴情報1400のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、所持者履歴情報1400は、現在までにICカードを所持したことがある者毎に、名称ID1401、名称1402、登録数1403を対応付けて構成されている。
ここで、名称ID1401は、図2に示す所持者履歴情報200の名称ID201と、名称1402は名称202と同様であるため、説明は省略する。
【0078】
登録数1403は、名称ID1401が示す者についての入退室履歴情報500における登録レコード数を示す数字である。登録数1403は、以下のように処理されることにより増減する。
履歴制御部1301が、受付部110を介して認証装置から入退室データを受領すると、受領した入退室データに係る入退室者を示す名称ID1401についての登録数1403を1つ増加させた値で更新する。
【0079】
また、出力部1303が、操作部1302から出力要求情報を受領すると、入退室履歴情報500から出力要求において指定された期間に含まれるレコードを出力し、削除部1304が、出力した各レコードを1件ずつ削除し、削除する毎に削除したレコードの名称ID501と一致する名称ID1401についての登録数1403を1つ減少させた値で更新する。
【0080】
同図は、例えば、ICカードを所持したことがある者である「山田一郎」という人に管理上割り当てられた番号は「1」であり、入退室履歴情報500における登録レコード数は「2」であることを示している。
また、本実施の形態では、所持者履歴情報1400は、入退室履歴管理装置1300の運用開始後に、レコードが追加されるだけでなく、レコードが削除される場合がある。
【0081】
具体的には、上述のように、入退室履歴情報500のレコードを出力し、出力したレコードを削除した場合に、登録数1403がゼロになった者のレコードが所持者履歴情報1400から削除される。
<動作>
<入退室データの記録>
まず、入退室データの記録動作について、図15に示すフローチャートに基づき、説明する。ステップS1501からステップS1503までは、図6に示すフローチャートのステップS601からステップS603とそれぞれ対応するため、説明は省略する。
【0082】
履歴制御部1301は、所持者履歴情報1400において、特定部130から受領した名称ID402と一致する名称ID1401についての登録数1403を1つ増加させる(ステップS1504)。
<入退室履歴情報の出力>
次に、入退室履歴情報500の出力動作について、図16に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0083】
操作部1302は、入退室履歴管理装置1300の管理者等から入退室履歴情報500の出力要求を受領すると、出力要求時に指定された期間情報を含む出力要求情報を出力部1303に送出する。
出力部1303は、操作部1302から出力要求情報を受領すと、入退室履歴情報500から、入退室履歴情報500の日時503が入退室履歴管理装置1300の管理者等から指定された期間に含まれるレコードを出力し(ステップS1601)、出力が完了すると、削除部1304に入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間を含む出力完了情報を送出する。
【0084】
削除部1304は、入退室履歴情報500の日時503を参照し、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコードがあるかを確認する(ステップS1602)。
入退室履歴情報500に、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコードがある場合には(ステップS1602:Y)、削除部1304は、そのレコードを入退室履歴情報500から削除し(ステップS1603)、削除したレコードの名称ID501についての所持者履歴情報1400の登録数1403を1つ減少させる(ステップS1604)。
【0085】
削除部1304は、ステップS1604において、1つ減少させた所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロになったかを確認する(ステップS1605)。
所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロになった場合(ステップS1605:Y)、削除部1304は、登録数1403がゼロになった者の名称ID1401が、カード所持者情報400に登録されていないか確認する(ステップS1606)。
【0086】
登録数1403がゼロになった者の名称ID1401が、カード所持者情報400に登録されていない場合には(ステップS1606:Y)、その名称ID1401についてのレコードを所持者履歴情報1400から削除し(ステップ1607)、ステップS1602に戻る。
登録数1403がゼロになった者の名称ID1401が、カード所持者情報400に登録されている場合には(ステップS1606:N)、又は所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロでない場合(ステップS1605:N)は、ステップS1602に戻る。
【0087】
入退室履歴情報500に、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコードがない場合には(ステップS1602:N)、処理を終了する。
<具体的な動作>
<入退室データの記録>
次に、図5に示す入退室履歴情報500、図10に示すカード所持者情報1000、及び図14に示す所持者履歴情報1400の状態で、「花沢四郎」が入室を行った場合の入退室データの記録動作について、図15に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0088】
受付部110は、認証装置から入退室データ(カードID「1」、状態ID「1」、日時「2006/11/01 18:09」)を受領すると(ステップS1501)、履歴制御部120に転送する。
履歴制御部120は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードID「1」を特定部130に送出する。
【0089】
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報1000に基づき、履歴制御部120から受領したカードID「1」についての名称ID1002「4」を特定し、履歴制御部120に送出する(ステップS1502)。
履歴制御部120は、特定部130から受領した名称ID1002「4」と受付部110から受領した入退室データに含まれる状態ID「1」と日時「2006/11/01 18:09」とからなるレコードを、記憶部140の入退室履歴情報500に追加する(ステップS1503)。
【0090】
履歴制御部1301は、所持者履歴情報1400において、特定部130から受領した名称ID1002「4」と一致する名称ID1401についての登録数1403「0」を1つ増加させ、「1」とする(ステップS1504)。
以上の入退室履歴情報への記録により図5に示す入退室履歴情報500は図11に示す入退室履歴情報1100のように変更され、また、図14に示す所持者履歴情報1400は、名称ID1401が「4」のレコードの登録数1403が「1」に更新された状態になる。
【0091】
<入退室履歴情報の出力>
次に、図11に示す入退室履歴情報1100の出力動作について、図16に示すフローチャートに基づき、説明する。
以下では、図10に示すカード所持者情報1000の状態で、入退室履歴管理装置1300の管理者等から出力する期間「2006/11/01 09:00〜2006/11/01 18:01」が指定された場合を例に説明する。
【0092】
操作部1302は、入退室履歴管理装置1300の管理者等から入退室履歴情報1100の出力要求を受領すると、出力要求時に指定された期間情報「2006/11/01 09:00〜2006/11/01 18:01」を含む出力要求情報を出力部1303に送出する。
出力部1303は、操作部1302から出力要求情報を受領すと、入退室履歴情報1100から、入退室履歴情報1100の日時503が入退室履歴管理装置1300の管理者等から指定された期間「2006/11/01 09:00〜2006/11/01 18:01」に含まれるレコードを出力し(ステップS1601)、出力が完了すると、削除部1304に入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間「2006/11/01 09:00〜2006/11/01 18:01」を含む出力完了情報を送出する。
【0093】
削除部1304は、入退室履歴情報1100の日時1103を参照し、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコードがあるかを確認する(ステップS1602)。
入退室履歴情報1100に、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコード(名称ID1101「1」、状態ID1102「1」、日時1103「2006/11/01 09:00」)があるため(ステップS1602:Y)、削除部1304は、そのレコードを入退室履歴情報1100から削除し(ステップS1603)、削除したレコードの名称ID1101についての所持者履歴情報1400の登録数1403「2」を1つ減少させ、「1」とする(ステップS1604)。
【0094】
削除部1304は、ステップS1604において、1つ減少させた所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロになったかを確認する(ステップS1605)。
所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロでないため(ステップS1605:N)は、ステップS1602に戻る。
削除部1304は、入退室履歴情報1100の日時1103を参照し、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコードがあるかを確認する(ステップS1602)。
【0095】
入退室履歴情報1100に、入退室履歴管理装置100の管理者等から指定された期間に含まれるレコード(名称ID1101「1」、状態ID1102「2」、日時1103「2006/11/01 09:31」)があるため(ステップS1602:Y)、
削除部1304は、そのレコードを入退室履歴情報1100から削除し(ステップS1603)、削除したレコードの名称ID1101についての所持者履歴情報1400の登録数1403「1」を1つ減少させ、「0」とする(ステップS1604)。
【0096】
削除部1304は、ステップS1604において、1つ減少させた所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロになったかを確認する(ステップS1605)。
所持者履歴情報1400の登録数1403がゼロになったため(ステップS1605:Y)、削除部1304は、登録数1403がゼロになった者の名称ID1401「1」が、カード所持者情報1000に登録されていないか確認する(ステップS1606)。
【0097】
登録数1403がゼロになった者の名称ID1401が、カード所持者情報1000の名称ID1002に登録されていないため(ステップS1606:Y)、その名称ID1401についてのレコードを所持者履歴情報1400から削除し(ステップ1607)、ステップS1602に戻る。
以下、ステップS1602からステップS1607の処理を繰り返すことにより、図11に示す入退室履歴情報1100は、名称ID1101が「4」、状態ID1102が「1」、日時1103が「2006/11/01 18:09」のレコードのみを残し、その他のレコードは削除され、図14に示す所持者履歴情報1400からは名称ID1401が「1」のレコードが削除された状態になる。
≪変形例1≫
<概要>
変形例1に係る入退室履歴管理装置は、実施の形態2の入退室履歴管理装置1300と同様、不要となった旧所持者のレコードを所持者履歴情報から削除することによって、所持者履歴情報のサイズの肥大化を抑制するものである。
【0098】
実施の形態2の入退室履歴管理装置1300は、所持者履歴情報1400に登録された者について、入退室履歴情報500におけるレコード数を計数しておき、計数したレコード数がゼロとなり、かつ、その者がカード所持者情報に登録されていない者、即ちICカードの旧所持者である場合に、その旧所持者のレコードを所持者履歴情報1400から削除する。
【0099】
変形例1に係る入退室履歴管理装置は、入退室履歴情報500におけるレコード数を計数するのではなく、ICカード所持者の変更が生じた場合に、所持者履歴情報において新所持者の名称ID及び名称と、その新所持者についての旧所持者の名称IDを対応付けたレコードを追加し、その新所持者についての旧所持者を管理する。
変形例1に係る入退室履歴管理装置の管理者等から入退室履歴情報500の出力要求がなされると、変形例1に係る入退室履歴管理装置は、入退室履歴情報500に記録された日時503が入退室履歴管理装置の管理者等によって指定された日時以前である全てのレコードを入退室履歴情報500から出力する。
【0100】
出力したレコードに新所持者の入退室履歴を示すレコードが存在する場合には、そのレコードが登録された以降にその新所持者についての旧所持者のレコードが登録されることはないため、変形例1に係る入退室履歴管理装置は、所持者履歴情報から旧所持者を示すレコードを削除し、また、出力したレコードを入退室履歴情報500から削除する。
<構成>
以下、変形例1に係る入退室履歴管理装置1700の構成について説明する。
【0101】
図17は、入退室履歴管理装置1700の構成図である。
入退室履歴管理装置1700は、同図に示すとおり、受付部110、履歴制御部120、特定部130、記憶部140、表示制御部170、表示部180、操作部1302、出力部1303、変更制御部1701、削除部1702から構成される。
変更制御部1701、削除部1702以外は、実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100、又は実施の形態2に係る入退室履歴管理装置1300と同様であるため、説明は省略する。
【0102】
なお、入退室履歴管理装置1700は、入退室履歴管理装置100と同様に、図示していないが、CPU及びメモリを備え、受付部110、履歴制御部120、特定部130、表示制御部170、出力部1303、変更制御部1701、削除部1702の各機能は、メモリに記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。
変更制御部1701は、基本的には、実施の形態1の表示制御部170と同様の機能を有するが、操作部150からICカード所持者の変更登録要求情報を受領した場合に、記憶部140に記憶された後述する所持者履歴情報1800に新所持者の名称IDと名称と新所持者についての旧所持者の名称を示す旧所持者IDとからなるレコードを登録する点で表示制御部170と異なる。
【0103】
削除部1702は、出力部1303から出力完了情報を受領すると、所持者履歴情報1800に旧所持者IDが登録されている新所有者の名称IDを取得し、出力部1303が出力したレコードに取得した新所有者の名称IDが含まれているかを確認し、新所有者の名称IDが含まれていた場合には、所持者履歴情報1800から旧所有者についてのレコードを削除する機能を有する。
【0104】
また、削除部1702は、出力部1303が出力したレコードを入退室履歴情報500から削除する機能を有する。
<データ>
以下、入退室履歴管理装置1700の記憶部140が記憶する所持者履歴情報1800について説明する。
【0105】
図18は、所持者履歴情報1800のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、所持者履歴情報1800は、現在までにICカードを所持したことがある者毎に、名称ID1801、名称1802、旧所持者ID1803を対応付けて構成されている。
ここで、名称ID1801は、図14に示す所持者履歴情報1400の名称ID1401と、名称1802は名称1402と同様であるため、説明は省略する。
【0106】
旧所持者ID1803は、名称ID1801が示す者が、ICカード所持者の変更が発生した場合の新所持者である場合における、旧所持者の名称を示す番号である。
旧所持者ID1803は、リレーショナルデータベースにおけるキーとなっており、旧所持者ID1803を用いて、旧所持者の名称である名称1802を特定することができる。
【0107】
変更制御部1701が、操作部1302からICカード所持者の変更要求情報を受領する毎に、変更制御部1701は、カード所持者情報400に基づき、変更要求情報に含まれるカードIDから旧所持者の名称IDを取得し、取得した旧所持者の名称IDを含むレコードを所持者履歴情報1800に追加することによって、旧所持者ID1803は登録される。
【0108】
同図は、例えば、ICカードを所持したことがある者である「花沢四郎」に管理上割り当てられた番号は「4」であり、この者が所持したICカードの旧所持者は旧所持者IDが「1」の者(山田一郎)であることを示している。
また、本実施の形態では、所持者履歴情報1800は、入退室履歴管理装置1700の運用開始後に、レコードが追加されるだけでなく、レコードが削除される場合がある。
【0109】
具体的には、出力部1302が入退室履歴情報500のレコードを出力した場合に、そのレコードが、旧所持者IDが登録されている新所持者の所持者IDを含むものであったときは、その旧所持者についてのレコードが所持者履歴情報1800から削除される。
<動作>
<ICカード所持者の変更>
ICカードの再配布が発生し、ICカード所持者が変更された場合の動作について、図19に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0110】
操作部1302は、入退室履歴管理装置1700の入退室履歴管理装置100の管理者等からICカード所持者の変更登録要求を受領すると(ステップS1901)、ICカード所持者の変更登録要求時に指定された変更対象であるICカードのカードIDと、新所持者の名称とを含む変更登録要求情報を変更制御部1701に送付する。
変更制御部1701は、変更登録要求情報を受領すると、カード所持者情報400を参照し、受領した変更登録要求情報に含まれるカードIDと一致するカードID401についての名称ID402を取得する(ステップS1902)。
【0111】
変更制御部1701は、記憶部140に記憶する所持者履歴情報1800に最後に追加されたレコードの名称ID1801の次の番号を採番し、採番した番号と変更登録要求情報に含まれる新所持者の名称とステップS1902で取得した名称ID402とからなるレコードを所持者履歴情報1800に追加する(ステップS1903)。
変更制御部1701は、操作部1302から受領したカードIDと一致する記憶部140に記憶されたカード所持者情報400のカードID401についての名称ID402を、ステップ1903で追加した所持者履歴情報1800のレコードの新所持者の名称ID1801で更新する(ステップS1904)。
【0112】
<入退室履歴情報の出力>
次に、入退室履歴情報が図11に示す状態である場合に、入退室履歴情報1100の出力動作について、図20に示すフローチャートに基づき、説明する。
操作部1302は、入退室履歴管理装置1700の管理者等から入退室履歴情報1100の出力要求を受領すると、出力要求時に指定された日時情報を含む出力要求情報を出力部1303に送出する。
【0113】
出力部1303は、操作部1302から出力要求情報を受領すと、入退室履歴情報1100から、入退室履歴情報1100の日時1103が入退室履歴管理装置1700の管理者等から指定された日時以前のレコードを出力し(ステップS2001)、出力が完了すると、削除部1702に入退室履歴管理装置1700の管理者等から指定された日時を含む出力完了情報を送出する。
【0114】
削除部1702は、所持者履歴情報1800を参照し、旧所持者ID1803に登録があるレコードの名称ID1801を全て取得する(ステップS2002)。
削除部1702は、出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードにステップS2002で取得した名称ID1801と一致する名称ID1101が存在するかを確認する(ステップS2003)。
【0115】
出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードに取得した名称ID1801と一致する名称ID1101が存在する場合には(ステップS2003:Y)、削除部1702は、一致した全ての名称ID1801それぞれに対応する旧所持者ID1803を所持者履歴情報1800から取得する(ステップS2004)。
削除部1702は、取得した全ての旧所持者ID1803と一致する名称ID1801についてのレコードを所持者履歴情報1800から削除する(ステップS2005)。
【0116】
削除部1702は、出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードを入退室履歴情報1100から削除する(ステップS2006)。
出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードに取得した名称ID1801と一致する名称ID1101が存在しない場合には(ステップS2003:N)、ステップS2006に進む。
<具体的な動作>
<ICカード所持者の変更>
ICカードの再配布が発生し、カードIDが「2」のICカード所持者が「川本二郎」から「木村五郎」に変更された場合の動作について、図19に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0117】
なお、ICカードの再配布前において、カード所持者情報は図10の状態であるとする。
操作部1302は、入退室履歴管理装置1700の入退室履歴管理装置100の管理者等からICカードの変更登録要求を受領すると(ステップS1901)、ICカード所持者の変更登録要求時に指定された変更対象であるICカードのカードID「2」と、新所持者の名称「木村五郎」とを含む変更登録要求情報を変更制御部1701に送付する。
【0118】
変更制御部1701は、変更登録要求情報を受領すると、カード所持者情報1000を参照し、受領した変更登録要求情報に含まれるカードID「2」と一致するカードID1001についての名称ID1002「2」を取得する(ステップS1902)。
変更制御部1701は、記憶部140に記憶する所持者履歴情報1800に最後に追加されたレコードの名称ID1801の次の番号「5」を採番し、採番した番号「5」と変更登録要求情報に含まれる新所持者の名称「木村五郎」とステップS1902で取得した名称ID402「2」とからなるレコードを所持者履歴情報1800に追加する(ステップS1903)。
【0119】
変更制御部1701は、操作部150から受領したカードIDと一致する記憶部140に記憶されたカード所持者情報1000のカードID1001についての名称ID1002を、ステップS1903で追加した所持者履歴情報1800のレコードの新所持者の名称ID1801「5」で更新する(ステップS1904)。
以上のICカード所持者の変更により、図10に示す所持者履歴情報1000は、カードID1001が「2」のレコードの名称ID1002が「5」に更新された状態になる。
【0120】
<入退室履歴情報の出力>
次に、図11に示す入退室履歴情報1100の出力動作について、図20に示すフローチャートに基づき、説明する。
以下では、カード所持者情報は、図10に示す状態であり、入退室履歴管理装置1700の管理者等から日時「2006/11/01 18:09」が指定されたものとして説明する。
【0121】
操作部1302は、入退室履歴管理装置1700の入退室履歴管理装置100の管理者等から入退室履歴情報1100の出力要求を受領すると、出力要求時に指定された日時「2006/11/01 18:09」を含む出力要求情報を出力部1303に送出する。
出力部1303は、操作部1302から出力要求情報を受領すると、入退室履歴情報1100から、入退室履歴情報1100の日時1103が入退室履歴管理装置1700の管理者等から指定された日時「2006/11/01 18:09」以前のレコードを出力し(ステップS2001)、出力が完了すると、削除部1702に入退室履歴管理装置1700の管理者等から指定された日時を含む出力完了情報を送出する。
【0122】
削除部1702は、所持者履歴情報1800を参照し、旧所持者ID1803に登録があるレコードの名称ID1801「4」を取得する(ステップS2002)。
削除部1702は、出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードにステップS2002で取得した名称ID1801「4」と一致する名称ID1101が存在するかを確認する(ステップS2003)。
【0123】
出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードに取得した名称ID1801「4」と一致する名称ID1101が存在するため(ステップS2003:Y)、削除部1702は、名称ID1801「4」についての旧所持者ID1803「1」を所持者履歴情報1800から取得する(ステップS2004)。
削除部1702は、取得した旧所持者ID1803「1」と一致する名称ID1801についてのレコードを所持者履歴情報1800から削除する(ステップS2005)。
【0124】
削除部1702は、出力部1303が出力した入退室履歴情報1100のレコードを入退室履歴情報1100から削除する(ステップS2006)。
以上の入退室履歴情報の出力により、入退室履歴情報1100からは全てのレコードが出力され、削除され、所持者履歴情報1800からは、名称ID1801が「1」の山田一郎のレコードが削除された状態になる。
≪実施の形態3≫
<概要>
実施の形態1の入退室履歴情報500は、名称ID501と状態ID502と日時503との3つのデータ項目からなるレコードを登録するものである。
【0125】
実施の形態3の入退室履歴管理装置は、更に、実施の形態1の入退室履歴情報500における名称ID501と状態ID502と、名称ID501と状態ID502との組み合わせを識別する履歴IDとからなるレコードを登録する履歴内容情報を記憶し、実施の形態3の入退室履歴情報には、履歴IDと日時との2つのデータ項目からなるレコードを登録するものである。
【0126】
これにより、実施の形態3の入退室履歴情報に登録されるデータ項目数を、実施の形態1の入退室履歴情報500より減らすことができ、特に名称IDと状態IDの組み合わせがある程度特定されるような使用環境、例えばサーバルーム等であって数名のサーバ管理者のみが入退室を行うような場合には、入退室履歴情報のサイズの肥大化を抑制することができる。
<構成>
以下、実施の形態3に係る入退室履歴管理装置2100の構成について説明する。
【0127】
図21は、入退室履歴管理装置2100の構成図である。
入退室履歴管理装置2100は、同図に示すとおり、受付部110、特定部130、記憶部140、操作部150、変更制御部160、表示部180、履歴制御部2101、表示制御部2102から構成される。
履歴制御部2101、表示制御部2102以外は、実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100と同様であるため、説明は省略する。
【0128】
履歴制御部2101は、基本的には、実施の形態1の履歴制御部120と同様の機能を有するが、受付部110から入退室データを受領すると、記憶部140に記憶する後述する入退室履歴情報2300に、名称IDと状態IDとの組み合わせを示す履歴IDと日時とからなるレコードを追加する点で履歴制御部120と異なる。
また、履歴制御部2101は、記憶部140に記憶する後述する履歴内容情報2200に基づいて、名称IDと状態IDとの組み合わせを示す履歴IDを特定するが、履歴内容情報2200にその組み合わせを示すレコードが登録されていない場合には、その組み合わせを示すレコードを、履歴内容情報2200に追加する機能を有する。
【0129】
表示制御部2102は、基本的には、実施の形態1の表示制御部170と同様の機能を有するが、操作部150から入退室履歴情報2300の表示要求情報を受領した場合に、記憶部140に記憶された履歴内容情報2200に基づき、入退室履歴情報2300に登録された各レコードの履歴IDについての名称IDと状態IDとを特定する機能を有する点で、表示制御部170と異なる。
<データ>
以下、入退室履歴管理装置2100の記憶部140が記憶する情報について説明する。
【0130】
図22は、履歴内容情報2200のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、履歴内容情報2200は、履歴の組み合わせ毎に、履歴ID2201、名称ID2202、状態ID2203を対応付けて構成されている。
ここで、名称ID2202は入退室履歴情報500の名称ID501と同様であり、状態ID2203は入退室履歴情報500の状態ID502と同様であるため、説明は省略する。
【0131】
履歴ID2201は、名称ID2002と状態ID2203の組み合わせを識別するための番号であり、管理上、割り振られる番号である。履歴ID2201は、重複しないよう定められる。
履歴制御部2101が、認証装置から受付部110を介して入退室データを受領すると、履歴制御部2101は、特定部130から受領した、入退室データに含まれるカードIDについての名称ID402と入退室データに含まれる状態IDとの組み合わせを示すレコードが、履歴内容情報2200に登録されているかを確認し、登録されていない場合には、登録済みの履歴ID2201と重複しない番号を採番し、その番号と特定部130から受領した名称ID402と入退室データに含まれる状態IDとからなるレコードを追加する。
【0132】
同図は、例えば、管理上割り当てられた番号が「1」の者(山田一郎)の管理上割り当てられた番号が「1」(入室)という認証結果の状態に管理上割り当てられた番号は「1」であることを示している。
図23は、入退室履歴情報2300のデータ構成および内容例を示す図である。
同図に示すように、入退室履歴情報2300は、入退室履歴毎に、即ち入退室データを受領する毎に、履歴ID2301、日時2302を対応付けて構成されている。
【0133】
履歴ID2301は、履歴制御部2101が特定部130から受領した名称ID402と受付部110を介して認証装置から受領した状態IDの組み合わせを識別するための番号である。履歴ID2302は、リレーショナルデータベースにおけるキーとなっており、履歴ID2302を用いて、図22に示す履歴内容情報2200の名称ID2202と状態ID2203とを特定することができる。
【0134】
履歴制御部2101が、認証装置から受付部110を介して入退室データを受領すると、履歴制御部2101は、特定部130から受領した、入退室データに含まれるカードIDについての名称ID402と入退室データに含まれる状態IDとの組み合わせを示すレコードの履歴ID2201を履歴内容情報2200から取得し、取得した履歴ID2201を履歴ID2301とし、入退室データに含まれる日時を日時2302として、入退室履歴情報2300にレコードを追加する。
【0135】
同図は、管理上割り当てられた番号が「1」の履歴内容、即ち管理上割り当てられた番号が「1」の者(山田一郎)の管理上割り当てられた番号が「1」(入室)という認証は、「2006/11/01 09:00」になされたことを示している。
<動作>
<入退室データの記録>
まず、入退室履歴情報2300への入退室データの記録動作について、図24に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0136】
なお、ステップS2401とステップS2402は、図6に示すフローチャートのステップS601とステップS602とそれぞれ対応するため、説明は省略する。
履歴制御部2101は、特定部130から取得した名称ID402と受付部110を介して認証装置から受領した入退室データに含まれる状態IDとの組み合わせを示すレコードが記憶部140に記憶されている履歴内容情報2200に存在するかを確認する(ステップS2403)。
【0137】
名称ID402と状態IDとの組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在する場合には(ステップS2403:Y)、履歴制御部2101は、履歴内容情報2200からその組み合わせを示す履歴ID2201を取得する(ステップS2404)。
名称ID402と状態IDとの組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在しない場合には(ステップS2403:N)、履歴制御部2101は、履歴内容情報2200に最後に追加されたレコードの履歴ID2201の次の番号を採番し、採番した番号と、特定部130から取得した名称ID402と状態IDとからなるレコードを履歴内容情報2200に追加する(ステップS2405)。
【0138】
履歴制御部2101は、履歴内容情報2200から取得した履歴ID2201、又はステップ2405で新たに採番した履歴ID2201と入退室データに含まれている日時とからなるレコードを入退室履歴情報2300に追加する(ステップS2406)。
<入退室履歴情報の表示>
次に、入退室履歴情報2300の表示動作について、図25に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0139】
なお、ステップS2502〜ステップ2504は、図7に示すフローチャートのステップS701〜ステップS603とそれぞれ対応するため、説明は省略する。
操作部150は、入退室履歴管理装置2100の管理者等から入退室履歴情報2300の表示要求を受領すると、表示制御部2102に入退室履歴情報2300の表示要求を受領した旨の表示要求情報を送出する。
【0140】
表示制御部2102は、操作部150より表示要求情報を受領すると、記憶部140に記憶された履歴内容情報2200に基づき、記憶部140に記憶された入退室履歴情報2300の履歴ID2301から名称ID2202と状態ID2203とを特定する(ステップS2501)。
<具体的な動作>
<入退室データの記録>
以下、「山田一郎の入室」→「山田一郎の退室」→「山田一郎の入室」の順で入退室が行われ、それぞれの入退室日時を、「2006/11/01 09:00」、「2006/11/01 09:31」、「2006/11/01 09:40」とした場合を例に、入退室履歴情報2300への入退室データの記録動作を、図24に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0141】
なお、所持者履歴情報は図2の状態、カード所持者情報は図4の状態であり、履歴内容情報2200と入退室履歴情報2300とには、未だレコードが登録されていないものとする。
まず、1回目の山田一郎の入室時の動作について説明する。
受付部110は、認証装置から入退室データ(カードID「1」、状態ID「1」、日時「2006/11/01 09:00」)を受領すると(ステップS2401)、履歴制御部2101に転送する。
【0142】
履歴制御部2101は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードID「1」を特定部130に送出する。
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報400に基づき、履歴制御部2101から受領したカードID401「1」についての名称ID402「1」を特定し、履歴制御部2101に送出する(ステップS2402)。
【0143】
履歴制御部2101は、特定部130から取得した名称ID402「1」と受付部110を介して認証装置から受領した入退室データに含まれる状態ID「1」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在するかを確認する(ステップS2403)。
名称ID402「1」と状態ID「1」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在しないため(ステップS2403:N)、履歴制御部2101は、採番した番号「1」と特定部130から取得した名称ID402「1」と状態ID「1」とからなるレコードを追加する(ステップS2005)。
【0144】
履歴制御部2101は、ステップS2405で新たに採番した
履歴ID2201「1」と入退室データに含まれた日時「2006/11/01 09:00」とからなるレコードを入退室履歴情報2300に追加する(ステップS2406)。
次に、山田一郎の退室時の動作について説明する。
【0145】
受付部110は、認証装置から入退室データ(カードID「1」、状態ID「2」、日時「2006/11/01 09:31」)を受領すると(ステップS2401)、履歴制御部2101に転送する。
履歴制御部2101は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードID「1」を特定部130に送出する。
【0146】
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報400に基づき、履歴制御部2101から受領したカードID401「1」についての名称ID402「1」を特定し、履歴制御部2101に送出する(ステップS2402)。
履歴制御部2101は、特定部130から取得した名称ID402「1」と受付部110を介して認証装置から受領した入退室データに含まれる状態ID「2」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在するかを確認する(ステップS2403)。
【0147】
名称ID402「1」と状態ID「2」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在しないため(ステップS2403:N)、履歴制御部2101は、履歴内容情報2200に最後に追加されたレコードの履歴ID2201の次の番号「2」を採番し、採番した番号「2」と特定部130から取得した名称ID402「1」と状態ID「2」とからなるレコードを追加する(ステップS2005)。
【0148】
履歴制御部2101は、ステップS2405で新たに採番した
履歴ID2201「2」と入退室データに含まれた日時「2006/11/01 09:31」とからなるレコードを入退室履歴情報2300に追加する(ステップS2406)。
次に、2回目の山田一郎の入室時の動作について説明する。
【0149】
受付部110は、認証装置から入退室データ(カードID「1」、状態ID「1」、日時「2006/11/01 09:40」)を受領すると(ステップS2401)、履歴制御部2101に転送する。
履歴制御部2101は、受付部110より受領した入退室データのうち、カードID「1」を特定部130に送出する。
【0150】
特定部130は、記憶部140に記憶されているカード所持者情報400に基づき、履歴制御部2101から受領したカードID401「1」についての名称ID402「1」を特定し、履歴制御部2101に送出する(ステップS2402)。
履歴制御部2101は、特定部130から取得した名称ID402「1」と受付部110を介して認証装置から受領した入退室データに含まれる状態ID「1」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在するかを確認する(ステップS2403)。
【0151】
名称ID402「1」と状態ID「1」との組み合わせを示すレコードが履歴内容情報2200に存在するため(ステップS2403:Y)、履歴制御部2101は、履歴内容情報2200からその組み合わせを示す履歴ID2201「1」を取得する(ステップS2404)。
履歴制御部2101は、履歴内容情報2200から取得した履歴ID2201「1」と入退室データに含まれた日時「2006/11/01 09:40」とからなるレコードを入退室履歴情報2300に追加する(ステップS2406)。
【0152】
以上の入退室履歴情報の記録により履歴内容情報2200は図22、入退室履歴情報2300は図23に示すようになる。
<入退室履歴情報の表示>
次に、図23に示す入退室履歴情報2300の表示動作について、図25に示すフローチャートに基づき、説明する。
【0153】
なお、所持者履歴情報は、図2の状態とする。
操作部150は、入退室履歴管理装置2100の管理者等から入退室履歴情報2300の表示要求を受領すると、表示制御部2102に入退室履歴情報2300の表示要求を受領した旨の表示要求情報を送出する。
表示制御部2102は、操作部150より表示要求情報を受領すると、記憶部140に記憶された履歴内容情報2200に基づき、記憶部140に記憶された入退室履歴情報2300の履歴ID2301が「1」の部分についての名称ID2202を「1」、状態ID2203を「1」と、履歴ID2301が「2」の部分についての名称ID2202を「1」、状態ID2203を「2」と特定する(ステップS2501)。
【0154】
表示制御部2102は、記憶部140に記憶された所持者履歴情報200に基づき、特定した名称ID2202が「1」の部分についての名称202を「山田一郎」と、特定した名称ID2202が「2」の部分についての名称202を「川本二郎」と特定する(ステップS2502)。
表示制御部2102は、記憶部140に記憶された状態情報300に基づき、特定した状態ID2203が「1」の部分についての状態302を「入室」と、状態ID2203が「2」の部分についての状態302を「退室」と特定する(ステップS2503)。
【0155】
表示制御部2102は、特定した名称202及び状態302と日時2302とを対応付けて表示する(ステップS2504)。
<補足>
以上、本発明に係る認証履歴管理装置について実施形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施形態で示した通りの認証履歴管理装置に限られないことは勿論である。
(1)実施の形態1の変更制御部160は、操作部150から変更対象であるICカードのカードIDと、新所持者の名称とを含むICカード所持者の変更要求情報を受領すると、無条件で、所持者履歴情報200に新所持者の情報を追加するとしたが、新所持者の名称と同一の名称が、既に所持者履歴情報200に登録されているときは、所持者履歴情報200への追加を行わないこととしてもよい。これにより、同一の名称を重複登録することを防止し、所持者履歴情報200の肥大化を抑制することができる。
(2)実施の形態2の所持者履歴情報1400、又は変形例1の所持者履歴情報1800から、旧所持者についてのレコードが削除されるによって、それぞれの名称IDに欠番が生じることがあるが、ICカードの再配布により、ICカード所持者の変更があった場合に、新所持者に対し、欠番となった名称IDを採番することとしてもよい。
(3)実施の形態1〜3、及び変形例1においては、入退室に関する履歴を管理する場合を例に、本発明に係る認証履歴管理装置について説明したが、入退室に関する履歴を管理する場合に限られず、例えば、認証結果に応じて施錠/開錠されるキーボックス等の履歴を管理する場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】実施の形態1に係る入退室履歴管理装置100の構成図である。
【図2】入退室履歴管理装置100の所持者履歴情報200のデータ構成および内容例を示す図である。
【図3】入退室履歴管理装置100の状態情報300のデータ構成および内容例を示す図である。
【図4】入退室履歴管理装置100のカード所持者情報400のデータ構成および内容例を示す図である。
【図5】入退室履歴管理装置100の入退室履歴情報500のデータ構成および内容例を示す図である。
【図6】入退室履歴管理装置100の入退室履歴情報500への記録手順を示すフローチャートである。
【図7】入退室履歴管理装置100の入退室履歴情報500の表示手順を示すフローチャートである。
【図8】入退室履歴管理装置100のICカード所持者が変更された場合の変更手順を示すフローチャートである。
【図9】所持者履歴情報200にICカードの新所持者のレコードを追加した状態を示す図である。
【図10】ICカード所持者の変更に伴い、カード所持者情報400を更新した状態を示す図である。
【図11】入退室履歴情報500にICカードの新所持者の入退室を示すレコードを追加した状態を示す図である。
【図12】ICカードの新旧所持者の入退室を示すレコードが混在する入退室履歴情報1100を表示した状態を示す図である。
【図13】実施の形態2に係る入退室履歴管理装置1300の構成図である。
【図14】入退室履歴管理装置1300の所持者履歴情報1400のデータ構成および内容例を示す図である。
【図15】入退室履歴管理装置1300の入退室履歴情報500への記録手順を示すフローチャートである。
【図16】入退室履歴管理装置1300の入退室履歴情報1100の出力手順を示すフローチャートである。
【図17】変形例1に係る入退室履歴管理装置1700の構成図である。
【図18】入退室履歴管理装置1700の所持者履歴情報1800のデータ構成および内容例を示す図である。
【図19】入退室履歴管理装置1700のICカード所持者が変更された場合の変更手順を示すフローチャートである。
【図20】入退室履歴管理装置1700の入退室履歴情報1100の出力手順を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態3に係る入退室履歴管理装置2100の構成図である。
【図22】入退室履歴管理装置2100の履歴内容情報2200のデータ構成および内容例を示す図である。
【図23】入退室履歴管理装置2100の入退室履歴情報2300のデータ構成および内容例を示す図である。
【図24】入退室履歴管理装置2300の入退室履歴情報2300への記録手順を示すフローチャートである。
【図25】入退室履歴管理装置2300の入退室履歴情報2300の表示手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0157】
100、1300、1700、2100 入退室履歴管理装置
110 受付部
120、1301、2101 履歴制御部
130 特定部
140 記憶部
150、1302 操作部
160、1701 変更制御部
170、2102 表示制御部
180 表示部
200、1400、1800 所持者履歴情報
300 状態情報
400 カード所持者情報
500、2300 入退室履歴情報
1303 出力部
1304、1702 削除部
2200 履歴内容情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体を用いて媒体所持者の認証を行う認証装置から受領した認証データを管理する認証履歴管理装置であって、
前記認証データに含まれる、前記媒体を識別する媒体IDと認証結果とを逐次受け付ける認証データ受付部と、
各媒体に対応して前記媒体IDと当該媒体IDが示す前記媒体を所持している者を識別する名称IDとを対応付けてなるカード所持者情報を記憶する記憶部と、
前記認証データ受付部が前記媒体IDを受け付ける毎に、前記カード所持者情報に基づき、当該媒体IDに対応する前記名称IDを特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果とを対応付けてなる認証履歴情報を前記記憶部に記憶させるよう制御する履歴制御部とを備える
ことを特徴とする認証履歴管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、更に
前記媒体を所持したことがある者の前記名称IDと当該媒体を所持したことがある者の名称とを対応付けてなる所持者履歴情報を記憶するものであり、
前記認証履歴管理装置は、更に
前記認証履歴情報を出力する必要が生じた場合に、当該認証履歴情報の一部、又は全部のデータを出力する出力部と、
前記出力部が出力したデータを前記認証履歴情報から削除し、削除後の所持者履歴情報に記録されている前記名称IDのうち、前記認証履歴情報に記録されておらず、かつ、前記カード所持者情報に記録されていない前記名称IDが存在する場合には、前記所持者履歴情報から当該名称IDと対応付けられたデータを削除する削除部を備える
ことを特徴する請求項1記載の認証履歴管理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、更に
前記媒体を所持したことがある者の前記名称IDと当該媒体を所持したことがある者の名称と前記媒体の所持者が変更された場合には、当該媒体を所持したことがある者が所持する前に所持していた旧所持者の前記名称IDとを対応付けてなる所持者履歴情報を記憶するものであり、
前記認証履歴情報は、更に、認証された日時を対応付けてなるものであり、
前記認証履歴管理装置は、更に
前記認証履歴情報を出力する必要が生じた場合に、前記認証された日時が所定日時以前のデータを出力する出力部と、
前記出力部が出力したデータに含まれる各名称IDに対応する前記所持者履歴情報の当該名称IDについての前記旧所持者の名称IDが存在する場合には、当該旧所持者の名称IDと対応付けられたデータを前記所持者履歴情報から削除し、前記出力部が出力したデータを削除する削除部とを備える
ことを特徴する請求項1記載の認証履歴管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、更に
前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果と当該名称IDと当該認証結果との組み合わせを識別する履歴IDとを対応付けた履歴内容情報を記憶し、
前記履歴制御部は、前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果との組み合わせについての前記履歴IDが前記履歴内容情報に記録されているときは、当該履歴IDを前記認証履歴情報として前記記憶部に記録し、前記組み合わせについての前記履歴IDが前記履歴内容情報に記録されていないときは、前記特定部により特定された前記名称IDと前記認証結果と当該名称IDと当該認証結果との組み合わせを識別する履歴IDとを前記履歴内容情報に記録し、当該履歴IDを前記認証履歴情報として前記記憶部に記録する
ことを特徴とする請求項1記載の認証履歴管理装置。
【請求項5】
前記認証履歴管理装置は、更に
前記媒体を所持する者を変更する場合に、変更に係る当該媒体の媒体IDと変更後の当該媒体の所持者の名称とを含む変更登録要求を受け付ける変更受付部と、
前記変更受付部が受け付けた前記名称と当該名称を識別する名称IDとを対応付けたデータを前記所持者履歴情報に追加し、前記カード所持者情報に記録されている変更に係る前記媒体を示す媒体IDについての名称IDを、前記変更受付部が受け付けた前記名称を識別する前記名称IDにより書き換える変更部とを備える
ことを特徴する請求項1記載の認証履歴管理装置。
【請求項6】
前記変更部は、前記変更受付部が受け付けた前記名称と同一の名称が前記所持者履歴情報に記録されているときは、前記カード所持者情報に記録されている変更に係る前記媒体を示す媒体IDについての名称IDを、当該所持者履歴情報に記録済みの前記名称についての名称IDにより書き換える
ことを特徴する請求項5記載の認証履歴管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2008−130045(P2008−130045A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−317680(P2006−317680)
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】