説明

超高分解能走査光学測定装置

超高分解能走査光学測定装置が開示され、該走査光学測定装置は、光源と、光源から照射された光を集束させる第1レンズと、第1レンズの次に配される第1ピンホールと、第1ピンホールを通過した光を発散させる第2レンズと、第2レンズを通過した光を走査するための走査ユニットと、第2レンズと走査ユニットとの間に配された第1ビームスプリッタと、走査ユニットから出てきた光を第1経路上に配させるものであり、被検体をスキャニングするためのスキャニング・ユニットと、スキャニング・ユニットを通過した光を被検体に集束するための対物レンズと、被検体が置かれるスライドと、光源から照射された後、被検体を通過した光を反射させる光学探針と、スキャニング・ユニットと対物レンズとの間に配された第2ビームスプリッタと、被検体と光学探針とから反射され、第1ビームスプリッタを経由した光を検出するための第1光検出器と、第1ビームスプリッタと第1光検出器との間に配された第2ピンホールと、被検体と光学探針とから反射され、第2ビームスプリッタを経由した光を検出するための第2光検出器とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走査光学測定装置に係り、さらに詳細には、被検体の相対的に広い面積を、高速でスキャニングすると共に、所望の局所領域を高分解能で観察できる超高分解能走査光学測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生体やnm単位の微細素子構造、または表面の形状を観測するための器具として使われる光学顕微鏡は、光で物体を観測するために、回折限界現象によって分解能に限界がある。すなわち、大きさが光の波長の1/2以下である物体は、光学的に観測できなくなる。このような回折限界を克服し、光学的特性の測定を波長よりもはるかに小さいレベルで行うことができる近接場光学顕微鏡が登場することになった。近接場光学顕微鏡では、光の波長より小さい開口を通過した光が、この開口の大きさと類似した距離にある被検物質を照射するが、被検物質の表面から光の波長より小さい距離内にある近接場は、回折を起こさない現象を利用したものである。従って、近接場光学顕微鏡の分解能を向上させるためには、開口の大きさを小さくし、開口と被検物質の表面との間の距離を縮める努力を行わねばならない。
【0003】
このような近接場光学顕微鏡に使われる近接場光学探針(near field optical probe)として、最も周知であるものは、図1に図示されているような光ファイバ近接場光学探針100である。光ファイバ近接場光学探針100は、光ファイバ102に熱を加えて細く伸ばしたり、または化学薬品でエッチングし、一方の端部を、数十ないし数百nmの大きさを有するように作る。そして、前記光ファイバ102の外部面への光漏れを防止するために、金属膜104を蒸着し、終端部に数十ないし数百nmの径を有する開口105を形成する。未説明符号である103は、近接場を示す。
【0004】
このような光ファイバ近接場光学探針を利用し、ナノ構造の被検物質106の光学的特性を測定するために、前記光ファイバ近接場光学探針100を、前記被検物質106から数ないし数十nm範囲まで近接させた後、被検物質表面に対して光を走査しつつ、各走査ポイントでの反射された光信号を測定し、それら光信号を総合して全体映像を得る。
【0005】
探針を、被検物質にnm距離まで接近させるために、水晶振動子110に光ファイバ探針100を付着させた後、ピエゾ(piezo)振動子113を利用し、一定の周波数に前記水晶振動子110を振動させる。そして、ロックイン(lock-in)増幅器115を利用し、ピエゾ振動子113に振動信号を印加する。探針100と被検物質106との距離変化によって、水晶振動子110から検出される信号が変化する。この信号を検出し、探針100と被検物質106との距離を調節する。
【0006】
検出された信号は、ロックイン増幅器115と比例積分器117とを介して、フィードバック信号としてピエゾ・トランスレータ120に提供され、この信号を利用し、前記ピエゾ・トランスレータ120の移動量を補正する。
【0007】
近接場走査光学探針が被検物質の表面を走査するとき、被検物質表面の微小変化によって、水晶振動子110の検出信号が変化し、このような検出信号の変化を利用し、被検物質表面の精密な高さ情報を得ることができる。
【0008】
しかし、生物学的有機物や、光学的な位相情報を有している被検物質の分析のためには、被検物質を通過する光を分析するのが望ましい。例えば、探針から照射された光を被検物質に通過させた後、探針の反対方向で光度分布を得ることができる。
【0009】
しかし、光学探針を介して光を照射するとき、探針の終端に達した光の密度が増大し、探針周囲にコーティングされた金属膜を溶かすようになり、それによって開口が大きくなって、数十nmサイズの開口としての役割を喪失することがありうる。一方、探針周囲にコーティングされた金属層が溶けることを防止するために、光ファイバを介して入射させる光量を減らせば、検出される信号対ノイズ比が相対的に低下することになり、分解能が落ちるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は被検体の相対的に広い面積を高速でスキャニングすると共に、所望の局所領域を高分解能で観察できる超高分解能走査光学測定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、光源と、前記光源から照射された光を集束させる第1レンズと、前記第1レンズの次に配される第1ピンホールと、前記第1ピンホールを通過した光を発散させる第2レンズと、前記第2レンズを通過した光を走査するための走査ユニットと、前記第2レンズと走査ユニットとの間に配された第1ビームスプリッタと、前記走査ユニットから出てきた光を第1経路上に配させるものであり、被検体をスキャニングするためのスキャニング・ユニットと、前記スキャニング・ユニットを通過した光を被検体に集束するための対物レンズと、前記被検体が置かれるスライドと、前記光源から照射された後、前記被検体を通過した光を反射させる光学探針と、前記スキャニング・ユニットと対物レンズとの間に配された第2ビームスプリッタと、前記被検体と前記光学探針とから反射され、前記第1ビームスプリッタを経由した光を検出するための第1光検出器と、前記第1ビームスプリッタと第1光検出器との間に配された第2ピンホールと、前記被検体と前記光学探針とから反射され、前記第2ビームスプリッタを経由した光を検出するための第2光検出器とを含む走査光学測定装置を提供する。
【0012】
前記スキャニング・ユニットは、ガルバノミラーを含むことができる。
【0013】
前記走査光学測定装置は、前記第1ビームスプリッタと第2レンズとの間に配された第1ミラーと、前記スキャニング・ユニットと第2ビームスプリッタとの間に配された第2ミラーと、前記第1ミラーと第2ミラーとが装着され、第1ミラーと第2ミラーとを移動させることができるフリップ・マウントとを含むことができる。
【0014】
前記光学探針は、被検体の近接場内に配されうる。
【0015】
前記第2光検出器は、前記被検体の表面から反射された光と前記光学探針から反射された光とが干渉を起こして生じた干渉光を検出する。
【0016】
前記被検体を通過した光が光学探針から反射される領域は、光源から照射される光の波長より小さいサイズを有する。
【0017】
前記スライドは、ナノスライドでありうる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は従来の走査光学測定装置の概略的な構成図を示した図面である。
【図2】図2は本発明の一実施形態による走査光学測定装置を示した図面である。
【図3】図3は本発明の他の実施形態による走査光学測定装置を示した図面である。
【図4】図4は本発明による走査光学測定装置に備わったナノスライドの例を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の望ましい実施形態による走査光学測定装置について、添付された図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
本発明の一実施形態による走査光学測定装置は、図2を参照すれば、光を照射する光源1と、被検体Pが置かれるスライド20と、前記光源1から出射されて被検体Pを通過した光を反射させる光学探針22とを含む。前記光源1とスライド20との間の光路上に、入射光を分離する第1ビームスプリッタ30と第2ビームスプリッタ16とが配される。前記光源1と前記第1ビームスプリッタ30との間には、光源1から照射された光を集束するための第1レンズ5と、前記第1レンズ5の次に配される第1ピンホール7と、前記第1ピンホール7を通過した光を発散させる第2レンズ9とが配されうる。
【0021】
前記第1レンズ5で集束された光は、第1ピンホール7を通過して発散され、第2レンズ9に入射する。第2レンズ9を通過した光は、前記第1レンズ5に入射される光の断面径より大きい直径を有する。前記光源1としては、例えば、650nm波長帯域、480nm波長帯域、または350nm波長帯域の光を出力するレーザが使われうる。例えば、He−Neレーザ、Arレーザ、またはHe−Cdレーザが使用可能である。前記第1ビームスプリッタ30は、ダイクロイックミラーで代替されることも可能である。一方、前記光源1と第1レンズ5との間には、シャッタ3がさらに備わりうる。前記シャッタ3は、白色光源を使用する場合、白色光とレーザビームとを同時に見たり、または別々に見るときに、レーザビームを通過または遮断するために使われうる。
【0022】
前記第1ビームスプリッタ30と第2ビームスプリッタ16との間には、光をスキャニングするためのスキャニング・ユニット34が備わる。前記スキャニング・ユニット34は、光源1から照射された光を、前記被検体Pにスキャニングし、高速で被検体Pの広い面積を観察できるようにする。スキャニング・ユニット34としては、例えば、ガルバノ(Galvano)ミラー35,36が備わりうる。前記第2ビームスプリッタ16とスライド20との間には、対物レンズ18が備わり、前記スライド20を通過した光の経路上に、光学探針22が備わる。
【0023】
前記光源1から出射され、第1ビームスプリッタ30とスキャニング・ユニット34と対物レンズ18とを経て、スライド20上の被検体Pで反射された後、前記第1ビームスプリッタ30側に戻ってきた光を検出するために、第1光検出器49が、前記第1ビームスプリッタ30の後経路(back-path)に備わる。前記スライド20上の被検体Pで反射された光と、光学探針22で反射された光とが干渉された光を検出するために、第2光検出器26が、第2ビームスプリッタ16の後経路に備わる。ここで、後経路とは、光源1から出射され、前記被検体Pで反射された光が、第1ビームスプリッタと第2ビームスプリッタとを介して、最初の経路と異なる経路に進む経路をいう。
【0024】
前記第1ビームスプリッタ30と第1光検出器49との間には、第2ピンホール48が備わる。前記第2ピンホール48は、焦点が合わない光を遮断し、焦点が一致する部分の光のみを第1光検出器49に結ばせて解像度を向上させる。第1光検出器49としては、PMT(photo multiplication tube)が使われうる。前記第2ピンホール48と第1ビームスプリッタ30との間には、レンズ47とフィルタ46とがさらに備わりうる。前記フィルタ46は、光量を調節するためのND(neutral density)フィルタであったり、蛍光を見るときにさまざまな波長の蛍光が共に出てくることがあるが、そのうち特定波長の光だけを通過させるバンド・パスフィルタが使われうる。
【0025】
前記第1ビームスプリッタ30とスキャニング・ユニット34との間の光路上に、光路を変換するための第1光路変換ユニット32が備わりうる。このような光路変換ユニットは、光学システムの幾何学的配置のために、選択的に備わりうる。一方、前記第2レンズ9を通過した光の経路を変換するための第2光路変換ユニット15がさらに備わりうる。前記第2光路変換ユニット32は、前記第1ビームスプリッタ30と第2レンズ9との間に配された第1ミラー10、前記スキャニング・ユニット34と第2ビームスプリッタ16との間に配された第2ミラー14、前記第1ミラー10と第2ミラー14とが装着され、第1ミラー10と第2ミラー14とを移動させることができるフリップ・マウント12を含んで構成されうる。前記フリップ・マウント12は、第1ミラー10と第2ミラー14をと光軸に位置させたり、光軸から外れるように移動させることができる。
【0026】
前記第2光路変換ユニット15が光軸上に配されるとき、前記光源1から出射された光がスキャニング・ユニット34を経由せずに、直接スライド20を通過して被検体Pに入射される。第2光路変換ユニット15が光軸から外れるとき、光源1から出射された光は、第1ビームスプリッタ30、スキャニング・ユニット34を経て、スライド20に入射される。
【0027】
前記スキャニング・ユニット34と第2ビームスプリッタ16との間には、少なくとも1つのレンズ38,39がさらに備わりうる。
【0028】
本発明による走査光学測定装置は、前記スキャニング・ユニット34によって被検体Pをスキャニングし、第1光検出器49を介して被検体Pの広い面積を高速で観察できる。そして、第2ピンホール48を介して、焦点が一致する光のみを第1光検出器49に受光させて測定することによって、分解能を向上させられる。このように、スキャニングを介して被検体Pの広い面積を測定し、所望の特定領域の映像を、前記第2光検出器26を介して検出する。前記第2光検出器26は、光源1から出射された光が、第1レンズ5、第1ピンホール7及び第2レンズ9を経て、スライド20上の被検体Pで反射され、光学探針22で反射された後、干渉された光を検出する。
【0029】
光学探針22は、被検体Pを通過した光を反射させる反射型探針で構成され、例えば光ファイバから構成されうる。また、光学探針22は、被検体Pに対して、近接場範囲内に位置させる。さらに、光学探針22の反射領域が、光源1から出射される光の波長より小さいサイズを有するのが望ましい。光学探針22の反射領域が、使われる光の波長より小さいサイズを有するとき、光学探針22で反射された光は、点光源としての機能を行える。新しい点光源として作用するために、反射領域から反射された光発生しうる収差問題が解消されうる。また、光学探針22側には、別途の光源を具備する必要がないために、コストが節減されるだけではなく、装備が簡単になる。
【0030】
前記光源1から出射された光が対物レンズ18を通過し、被検体Pで反射された第1光と、光学探針22から反射された第2光とが干渉を起こし、この干渉光は、第2ビームスプリッタ16で反射され、第2光検出器26に入射される。前記第2光検出器26では、干渉光の光量を測定する。被検体Pの内部構造や光学的特性によって、干渉光の光量が変わる。光量の変化を検出することによって、例えば、被検体の屈折率変化を測定でき、この屈折率変化による位相情報を知ることができる。
【0031】
このように、反射型光学探針による干渉光を利用して被検体の特性を測定するために、微細な被検体の形状、または被検体内部構造の変化を、非常に敏感に測定及び観測できる。
【0032】
一方、前記光学探針22は、入射光を反射だけではなく、透過させることもできる。従って、前記被検体Pを通過した光が、光学探針22を介して透過されうる。光学探針22を介して透過された光の光量を、第3光検出器29を介して測定することによって、被検体Pの透過率の変化及び光学的スペクトルを測定できる。それによって、被検体Pの吸収率変化を分析することができる。
【0033】
また、光学探針22を被検体Pに対して近接場範囲内に位置させ、近接場走査顕微鏡の原理によって、被検体Pの表面形状を測定できる。前記第2ビームスプリッタ16と第2光検出器26との間には、レンズ24がさらに備わり、光学探針22と第3光検出器29との間に、レンズ28がさらに備わりうる。前記光学探針22は、第1コントローラ40によって、局所領域をスキャニングするように制御され、前記スキャニング・ユニット34は、第2コントローラ44で制御される。前記第1コントローラ40及び第2コントローラ44は、コンピュータ42によって作動されうる。
【0034】
図3は、本発明の他の実施形態を図示したものであり、光源51と、前記光源51から出射された光を分離させる第1ビームスプリッタ88と、光をスキャニングするためのスキャニング・ユニット62と、第2ビームスプリッタ70と、対物レンズ72と、被検体Pが置かれるスライド74と、光学探針76とを含む。
【0035】
前記光源51と第1ビームスプリッタ88との間には、第1レンズ55、第2レンズ59、並びに前記第1レンズ55及び第2レンズ59間に配された第1ピンホール57が配される。前記光源51と第1レンズ55との間には、シャッタ53がさらに備わりうる。前記スキャニング・ユニット62は、第1ミラー63及び第2ミラー64を含むガルバノミラーを含むことができる。前記スキャニング・ユニット62と第2ビームスプリッタ70との間には、少なくとも1枚のレンズ66,68が備わりうる。前記少なくとも1つのレンズは、例えば、スキャンレンズとチューブレンズとを含むことができる。
【0036】
前記被検体Pで反射されて第1ビームスプリッタ88を経由した光を検出するための第1光検出器82が備わる。前記第1光検出器82と第1ビームスプリッタ88との間には、第2ピンホール84、レンズ86、フィルタ88が備わりうる。前記第2ピンホール84は、焦点に一致する光をアパーチャを介して通過させ、焦点が合わない光を遮断し、分解能を改善する。次に、前記被検体Pで反射された光と、光学探針76で反射された光とが干渉された光は、第2ビームスプリッタ70で反射され、第2光検出器80によって検出される。前記第2ビームスプリッタ70と第2光検出器80との間には、レンズ78がさらに備わりうる。
【0037】
前記スキャニング・ユニット62を作動させ、被検体Pの広い面積をスキャニングし、スキャニングしつつ得た映像は、第1光検出器82で検出できる。干渉光を利用する第2光検出器では、被検体に係わるさらに詳細な情報を得ることができる。第2光検出器80で被検体の光学情報を得るときには、前記スキャニング・ユニット62を作動させない。また、前記光学探針76を制御するための第1コントローラ90、前記スキャニング・ユニット62を制御するための第2コントローラ94が備わり、前記第1コントローラ90及び第2コントローラ94は、コンピュータ92によって作動されうる。
【0038】
図4は、スライド74’の一例を図示したものであり、ベース93にnm単位の幅を有する開口95が形成され、少なくとも前記開口95を覆うnm単位厚を有するスライド板94が備わる。
【0039】
前記ベース93には、上部へ行くほどその幅が狭くなる貫通ホール97が形成され、この貫通ホール97の上部に、開口95が、下部には、前記開口95より広い入口96が形成される。前記貫通ホール97は、例えば、截頭ピラミッド型によって形成されうる。
【0040】
前記スライド板94は、少なくとも前記開口95を覆うように、前記ベース93上に形成されて、光学的に透明な材質から形成される。例えば、前記スライド板94は、Si材質から形成され、nm単位厚を有する。ナノスライドを利用する場合、分解能が改善され、前記スライド板94の内側または外側の側に被検体を置いて観察できる。スライド板の外側に被検体を載せ、光学探針を利用して被検体の表面に沿って動かしつつ、表面情報と位相情報とを共に得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源から照射された光を集束させる第1レンズと、
前記第1レンズの次に配される第1ピンホールと、
前記第1ピンホールを通過した光を発散させる第2レンズと、
前記第2レンズを通過した光を走査するための走査ユニットと、
前記第2レンズと走査ユニットとの間に配された第1ビームスプリッタと、
前記走査ユニットから出てきた光を第1経路上に配させるものであり、被検体をスキャニングするためのスキャニング・ユニットと、
前記スキャニング・ユニットを通過した光を被検体に集束するための対物レンズと、
前記被検体が置かれるスライドと、
前記光源から照射された後、前記被検体を通過した光を反射させる光学探針と、
前記スキャニング・ユニットと対物レンズとの間に配された第2ビームスプリッタと、
前記被検体と前記光学探針とから反射され、前記第1ビームスプリッタを経由した光を検出するための第1光検出器と、
前記第1ビームスプリッタと第1光検出器との間に配された第2ピンホールと、
前記被検体と前記光学探針とから反射され、前記第2ビームスプリッタを経由した光を検出するための第2光検出器とを含む走査光学測定装置。
【請求項2】
前記スキャニング・ユニットは、ガルバノミラーを含むことを特徴とする請求項1に記載の走査光学測定装置。
【請求項3】
前記第1ビームスプリッタと第2レンズとの間に配された第1ミラーと、
前記スキャニング・ユニットと第2ビームスプリッタとの間に配された第2ミラーと、
前記第1ミラーと第2ミラーとが装着され、第1ミラーと第2ミラーとを移動させることができるフリップ・マウントとを含むことを特徴とする請求項1に記載の走査光学測定装置。
【請求項4】
前記光学探針は、被検体の近接場内に配されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の走査光学測定装置。
【請求項5】
前記第2光検出器は、前記被検体の表面から反射された光と、前記光学探針から反射された光とが干渉を起こして生じた干渉光を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の走査光学測定装置。
【請求項6】
前記被検体を通過した光が光学探針から反射される領域は、光源から照射される光の波長より小さいサイズを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の走査光学測定装置。
【請求項7】
前記スライドは、ナノスライドであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の走査光学測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−501184(P2011−501184A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530914(P2010−530914)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000939
【国際公開番号】WO2009/054576
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(309000598)インダストリー−アカデミック コオペレーション ファウンデーション ヨンセイ ユニバーシティ (2)
【Fターム(参考)】