説明

車両用案内装置、車両用案内方法および車両用案内プログラム

【課題】運転者の運転に対する注意を希薄にさせることなく、かつ、運転者にとって余裕のあるタイミングで、自動料金収受システムの利用準備を促すことができる技術を提供する。
【解決手段】自車両に搭載されている、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出し、前記自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料道路の自動料金収受システムの利用に際して利用準備を促す案内を行う車両用案内装置、車両用案内方法および車両用案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有料道路の自動料金収受システムを利用する際に、決済情報等が記憶されているカードが車載機に未挿入である場合、料金所の所定距離手前にて、挿入を促す警告を実施する技術や、車両の速度を減速させる技術が知られている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−188261号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の技術においては、警告が実施された時点で運転者がカードを挿入しやすい状況であるか、特に考慮されていない。例えば運転者が車両を運転している最中であれば、そのような状況で警告を実施されても、運転者は余裕を持ってカードを挿入することができない。運転中にカードを挿入しようとする場合、カードを手元に準備し、車載機のカード挿入口に挿入を完了するまでの間、運転者は運転に対する注意が希薄になる。したがって、運転者がカードを挿入しやすいタイミングで、カードの挿入を促す案内を実施できることが望ましい。また例えば、特許文献1に記載されているように、料金所から所定距離以内であるために警告が実施されたとしても、その時点では運転中であるため挿入できず、なおかつその後は料金所までの間に車両を停止する機会がない場合は、結局料金所の直前で車両を停止させて慌ててカードを挿入する状況が発生しうる。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、運転者の運転に対する注意を希薄にさせることなく、かつ、運転者にとって余裕のあるタイミングで、自動料金収受システムの利用準備を促すことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明においては、自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停車すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す。すなわち、自車両が停止しそうなときに、前記記憶媒体を車載機にセットするように案内する構成であるため、運転者が余裕を持って記憶媒体をセットしやすいタイミングにて案内を実施することができる。ここで、自動料金収受システムは、有料道路の出入口に設けられた料金所において、料金所に設置された路側機と、料金所を通過する車両に搭載された車載機との間で無線通信を行い、自動的に通行料金を収受するシステムである。なお、所定時間とは、例えば、記憶媒体を手元に準備して、車載機にセットを完了するために要する時間を考慮して設計してよい。
【0006】
記憶媒体検出手段は、自車両に搭載されている、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出することができればよい。自動料金収受システムを利用するための情報には、当該記憶媒体に固有の情報や、車両がどの料金所から進入したか等を示す通行情報などが含まれる。これらの情報を記憶する記憶媒体は、読み書き可能な記憶媒体であり、例えば集積回路を備えたICカードが用いられる。
【0007】
車載機は、記憶媒体が車載機に使用可能な状態でセットされたことを検出し、その旨を示す信号を出力する機能と、当該記憶媒体に対して情報を読み書きする機能と、自動料金収受システムに対応する路側機と無線通信する機能などを有している。なお、記憶媒体がセットされる車載機は、磁気アクセスインタフェースを備えていてもよいし、カード形状以外の記憶媒体とのインタフェースを備えていてもよく、その場合記憶媒体は、磁気カードやその他のカード形状以外の読み書き可能な記憶媒体であってもよい。
【0008】
停止判定手段は、自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止すること、すなわち停止する可能性があるか否かを判定することができればよい。自車両の車速を取得する構成は、例えば、車輪の回転速度から車速を導出する車速センサから取得する構成や、リンクの通過時間とリンクの長さから速度を導出する構成などを採用可能である。所定速度とは、今後停止するだろうと見なすことができる速度であり、例えば5km/h程度であってよい。
【0009】
停止判定手段においては、自車両が所定時間以上継続して停止する可能性を示す情報を取得し、当該情報に基づいて自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する。自車両が所定時間以上継続して停止する可能性を示す情報は、例えば経路上の自車両の所定距離以内の前方に信号機が設置されている地点が存在することを示す情報であってもよい。すなわち信号機が設置されている地点がある場合、当該地点において信号待ちのために所定時間以上継続して停止する可能性があるとしてもよい。また、交差点に関しては、例えば自車両が走行しているリンクの終点のノードに対応する交差点が信号機の設置されている交差点(信号交差点)であることを示す情報であってもよい。すなわち、信号機の設置されていない交差点(非信号交差点)は、交差する道路の交通量が少ないことが考えられるため、当該交差点において所定時間以上継続して停止する可能性が低いとの設計思想に基づいて、非信号交差点においては所定時間以上継続して停止する可能性がないとし、逆に、信号交差点においては所定時間以上継続して停止する可能性があるとしてもよい。この場合、停止判定手段においては例えば、自車両の現在位置を取得し、地図情報を参照して、対象とするリンクに信号機が設置されている地点があるか、またはノードに信号機が設置されているか否かを特定することができる。なお、信号交差点を含む、信号機が設置されている地点を信号機設置地点というものとする。
【0010】
案内手段は、前記記憶媒体が車載機にセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体を車載機にセットするように運転者に促す案内を実施することができればよい。案内の形態に制限はなく、音声によって案内してもよいし、ディスプレイに表示させることによって案内してもよいし、シートやシートベルト、ステアリングなどを振動させて案内してもよい。それらを組み合わせてもよい。
【0011】
本発明において、停止判定手段は、自車両が信号機設置地点において所定時間以上継続して停止するか否かを判定してもよい。この構成において、案内手段は、前記信号機設置地点において自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、すなわち所定時間以上継続して停止する可能性があると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促してもよい。この構成によると、信号待ちで所定時間以上停止するタイミングに合わせて、記憶媒体のセットを運転者に促すことができる。具体的には例えば、停止判定手段は、自車両の位置を特定し、自車両が所定速度以下に減速したとき、自車両前方に設置されている信号機の点灯タイミング情報を取得し、当該情報に基づいて、自車両が継続して停止する停止予想時間を導出する。停止予想時間が所定時間以上であると判定されたとき、案内手段は、記憶媒体のセットを促す。
【0012】
信号機の点灯タイミング情報は、例えば、信号の色が赤から緑に変わる時刻でもよいし、現在の信号の色とその色の点灯が継続する時間を示す情報であってもよい。また、信号機の点灯タイミング情報は、信号機やその他の路上に設置された機器と路車間通信によって取得する構成を採用してもよいし、信号機の制御を行う管制センタや点灯タイミングを保持し配信する情報センタ等から取得する構成を採用してもよい。また、自車両に搭載されているナビゲーション装置に個々の信号機に対応する点灯タイミング情報を保持し、それを取得する構成を採用してもよい。また例えば、自車両の前方にある信号機を含む画像の画像情報を所定時間間隔ごとに取得し、各画像内の信号の点灯色と画像情報取得間隔とに基づいて所定時間以上継続して停止するか否かを判定してもよい。
【0013】
さらに本発明において、停止判定手段は、自車両が渋滞区間において所定時間以上継続して停止するか否かを判定してもよく、この場合、案内手段は、前記渋滞区間において自車両が停止すると判定されたとき、記憶媒体のセットを促してもよい。この構成によると、渋滞区間において自車両が所定時間以上停止するタイミングに合わせて、運転者に記憶媒体のセットを促すことができる。例えば停止判定手段は、経路上であって車両前方に渋滞区間が存在する旨の情報を取得すると、その渋滞区間の長さや渋滞の程度などに基づいて自車両が停止を継続する停止予想時間を導出する。導出した停止予想時間が所定時間以上であって、当該渋滞区間において車速が所定速度以下に減速したとき、案内手段は、記憶媒体のセットを促す。
【0014】
停止判定手段においては、自車両に搭載されたセンサやカメラ等によって自車両の周囲の他車両を検出して渋滞の発生を検出してもよいし、通信を介して渋滞の発生状況を取得してもよく、種々の構成を採用可能である。例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System:VICSは登録商標)や、その他の渋滞情報を送信するシステムから渋滞情報を取得してもよい。
【0015】
さらに、本発明において、自車両の現在位置から自動料金収受システムに対応する路側機の設置地点までの経路上において、自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する経路上停止判定手段を備えてもよい。この構成において案内手段は、記憶媒体が車載機にセットされていない状態であって、前記経路上において、自車両が所定時間以上継続して停止しないと判定されたとき、すなわち停止する可能性がないと判定されたとき、記憶媒体のセットを運転者に促してもよい。この場合、料金所までの間において自車両が所定時間以上継続して停止しないことが予測される時点で、記憶媒体のセットを促す構成であるので、早めに運転者にセットを案内することができる。その結果、料金所の直前で案内される場合と比較すると、運転者は事前にどこかに寄って停止する等、記憶媒体をセットする機会を作りやすい。
【0016】
経路上停止判定手段において、自車両の現在位置から料金所の路側機が設置されている地点までの経路上に所定時間以上継続して停止するか否かの判定は、例えば、信号機設置地点があるか否かによって判定してもよい。すなわち、信号機設置地点が経路上に存在しない場合、経路上で所定時間以上継続して停止する可能性がないと判断してもよい。
【0017】
さらに、本発明において、経路上停止判定手段は、経路上にある全ての信号機設置地点における自車両の停止予想時間を取得し、停止予想時間が所定時間以上であるか否かをそれぞれ判定してもよく、この場合、案内手段は、全ての信号機設置地点における停止予想時間がいずれも所定時間以上でないと判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促してもよい。経路上にある全ての信号機における停止予想時間を取得する構成は、例えば、経路上にある全ての信号機の点灯タイミング情報を取得し、経路上の各リンクの平均旅行時間を取得して、点灯タイミング情報と各リンクの平均旅行時間に基づいて、全ての信号機設置地点における停止予想時間を導出する構成を用いることができる。信号機の点灯タイミング情報や、各リンクの平均旅行時間は、上述のように、無線通信によって外部から取得してもよいし、ナビゲーション装置の記憶媒体に記憶されている場合は当該記憶媒体から取得してもよい。
【0018】
さらに、本発明において、経路上停止判定手段は、経路上の全ての渋滞区間に関する渋滞情報を取得し、前記渋滞情報に基づいて自車両が全ての渋滞区間において継続して停止する停止予想時間を取得し、前記停止予想時間が所定時間以上であるか否かをそれぞれ判定してもよい。この場合、案内手段は、全ての渋滞区間における停止予想時間がいずれも所定時間以上でないと判定されたとき、記憶媒体のセットを促してもよい。経路上の渋滞情報を取得する手法は、上述のように、VICSやその他の渋滞情報配信センタから取得するなどの手法を採用可能である。渋滞情報には、例えば渋滞区間に対応するリンク番号や、渋滞区間に対応するリンクの平均速度(または平均旅行時間)などが含まれている。経路上停止判定手段は、取得した渋滞情報に基づいて、渋滞区間にて自車両が継続して停止する可能性のある時間(停止予想時間)を取得してもよい。
【0019】
なお、本発明のように、自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停車すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す手法は、この処理を行うプログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなナビゲーション装置、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、ナビゲーション装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第一実施形態:
(1−1)ナビゲーション装置の構成:
(1−2)カード挿入案内処理:
(2)第二実施形態:
(3)他の実施形態:
【0021】
(1)第一実施形態:
(1−1)ナビゲーション装置の構成:
図1は、本発明にかかるナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。自車両(ナビゲーション装置10が搭載された車両)は、有料道路の出入口にある料金所において路車間で無線通信することによって通行料金を収受する自動料金収受システム(以降、ETC(Electronic Toll Collection System)という。ETCは登録商標。)に対応する車載機(ETC車載機40)を備えている。
【0022】
ナビゲーション装置10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20と記憶媒体30とを備えており、記憶媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラム21を実施可能であり、当該ナビゲーションプログラム21は、目的地までの経路を探索する経路探索機能、探索された経路を案内する経路案内機能、ETCを利用するための情報を記憶している記憶媒体(本実施形態では、ETCカード40a)をETC車載機40に挿入することを運転者に促すカード挿入案内機能を備えている。
【0023】
自車両には、ナビゲーションプログラム21による上記の機能を実現するために、上述のETC車載機40と、GPS受信部41、車速センサ42、ジャイロセンサ43、信号機情報受信部44、道路交通情報受信部45、スピーカ46とが備えられており、これらの各部と制御部20との信号の授受が図示しないインタフェースによって実現されている。
【0024】
ETC車載機40は、料金所に設置されたETCに対応する路側機との間で無線通信を行う機能と、ETCカード40aに対して決済情報や通行記録情報などを読み書きする機能と、ナビゲーションプログラム21の上述の機能と連動するためにナビゲーション装置10と通信する機能とを備えている。ETC車載機40にはETCカード40aを挿入するための挿入口が設けられており、当該挿入口にETCカード40aが挿入されると、その旨がナビゲーション装置10に通知される。ETCカード40aには、自車両が、何時にどの料金所において有料道路に進入または退出したか等を示す通行情報や、ETCカード番号等のカード固有の情報が記憶される。ETCカード40aは、読み書き可能な記憶媒体であり、例えば集積回路を備えたICカードが用いられる。
【0025】
GPS受信部41は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して自車両の現在地を算出するための情報を出力する。制御部20は、この信号を取得して自車両の現在地を取得する。車速センサ42は、自車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、自車両の速度を取得する。ジャイロセンサ43は、自車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、自車両の走行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43は、GPS受信部41の出力信号から特定される自車両の現在位置を補正するなどのために利用される。また、自車両の現在位置は、後述する地図情報30aと照合することにより適宜補正される。
【0026】
信号機情報受信部44は、信号機の点灯タイミング情報などを送信する送信部からの信号を受信し、図示しないインタフェースを介して当該情報を出力する。制御部20は、これを取得して、経路探索機能によって探索され、経路案内機能によって案内中の経路上に設置されている信号機の点灯タイミング情報を検出する。信号機の点灯タイミング情報は、例えば、信号の色が変わる時刻や、現在の信号の色とその色の点灯が継続する時間を示す情報などを採用可能である。信号機の点灯タイミング情報は、信号機やその他の路上に設置された機器と路車間通信によって取得する構成を採用してもよいし、信号機の制御を行う管制センタや点灯タイミングを保持し配信する情報センタ等から取得する構成を採用してもよい。
【0027】
道路交通情報受信部45は、渋滞情報を送信する送信部からの信号を受信し、図示しないインタフェースを介して渋滞情報を出力する。制御部20は、この信号を取得して自車両が走行する予定の経路における渋滞の発生を検出する。なお、渋滞情報の提供システムとしては、VICS(登録商標)を利用してもよいし、渋滞情報を送信する他のシステムを利用してもよい。渋滞情報には、例えば渋滞区間に対応するリンク番号や、渋滞区間に対応するリンクの平均速度(または平均旅行時間)などが含まれている。
【0028】
本実施形態においては、ナビゲーションプログラム21によるカード挿入案内機能を実現するために、記憶媒体検出部21aと停止判定部21bと経路上停止判定部21cと案内部21dとを備えている。また、記憶媒体30には、ナビゲーションプログラム21による上述の機能を実現するために地図情報30aが記憶されている。地図情報30aは、道路上に設定されたノードを示すノードデータや、ノードとノードの連結を示すリンクデータなどを含み、自車両の現在地の特定や経路探索、経路案内、自車両の停止機会の有無の判定などに利用される。ノードデータには、ノード番号、ノードの位置座標、接続リンク数、信号機の有無、信号機の識別番号などの情報が含まれている。リンクデータには、リンク番号、道路種別、リンク長、レーン数、交通規制(制限速度など)、平均旅行時間などの情報が含まれる。
【0029】
記憶媒体検出部21aは、ETC車載機40にETCカード40aが挿入されているか否かを検出する機能を制御部20に実現させるモジュールである。具体的には、ETC車載機40の挿入口にETCカード40aが挿入されセットされた旨の信号をETC車載機40から取得することにより、ETCカード40aが挿入されたことを検出する。
【0030】
停止判定部21bは、車速センサ42から車速を取得して、自車両が所定速度以下になったとき、自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する機能を制御部20に実現させるモジュールである。所定速度とは、今後停止するだろうとみなすことができる速度であり、例えば5km/h程度であってもよい。また、停止判定部21bは、GPS受信部41、車速センサ42、ジャイロセンサ43から出力される自車両の現在位置を示す情報と地図情報30aとに基づいて自車両の現在位置を特定する機能を有している。なお、所定時間とは、例えば、ETCカード40aを手元に準備して、ETC車載機40に挿入完了するために必要な時間を想定しており、例えば本実施形態では30秒程度とする。
【0031】
また、停止判定部21bは、信号機情報受信部44から自車両の前方の信号の点灯タイミング情報を取得し、当該情報に基づいて自車両が継続して停止する停止予想時間を導出する機能を有している。さらに停止判定部21bは、車両前方の渋滞情報を取得し、渋滞情報に基づいて渋滞区間にて自車両が停止を継続する停止予想時間を導出する機能を有している。
【0032】
経路上停止判定部21cは、自車両の現在位置からETC対応の路側機設置地点までの経路上において、自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する機能を制御部20に実現させるモジュールである。より具体的には、経路上停止判定部21cは、停止判定部21bと同様に自車両の現在位置を特定する機能を有している。また、経路上にある全ての信号機が設置されている地点を、地図情報30aを基に取得する機能、経路上の全ての信号機の点灯タイミング情報を信号機情報受信部44から取得して全ての信号機設置地点での停止予想時間を導出する機能や、道路交通情報受信部45から経路上の全ての渋滞区間の渋滞情報を取得して、渋滞区間での停止予想時間を導出する機能を有している。なお、信号機が設置されている交差点(信号交差点)を含む、信号機が設置されている地点を信号機設置地点というものとする。また、経路上停止判定部21cは、前記経路上に有料道路があるか否かを判定する機能を有している。
【0033】
案内部21dは、ETCカード40aがETC車載機40に挿入されていない状態であって、上述の停止判定部21bや経路上停止判定部21cによる判定結果を基に、ETCカード40aの挿入を促す機能を制御部20に実現させるモジュールである。本実施形態においては、「この先有料道路を走行します。ETCカードを挿入してください」などの音声信号をスピーカ46に出力する。他にも例えば、図示しないディスプレイに挿入を促すメッセージを表示させてもよいし、シートやシートベルト、ステアリングなどを振動させることによってカードの挿入を促してもよい。また、それらを組み合わせることによってカードの挿入を促してもよい。
以上、ナビゲーション装置10の構成を説明した。
【0034】
(1−2)カード挿入案内処理:
次に、以上の構成においてナビゲーション装置10が実施するカード挿入案内処理について説明する。図2は、カード挿入案内処理の流れを示すフローチャートである。図2に示す処理は、所定時間経過ごとに繰り返し制御部20によって実行される。
【0035】
はじめに、制御部20は、経路上停止判定部21cの処理を実行することにより、案内中の経路に有料道路が含まれているか否かを判定する(ステップS100)。具体的には、ナビゲーション装置10において案内中の経路の情報を参照し、当該経路における有料道路の有無を判定する。さらに、当該有料道路の料金所にETCレーンやETC対応の路側機が整備されているか否かを判定し、整備されていない料金所の場合は、この処理を終了してもよい。
【0036】
ステップS100において案内中の経路に有料道路が含まれていると判定された場合、制御部20は、記憶媒体検出部21aの処理を実行することにより、ETCカード40aがETC車載機40に挿入されているか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105においてETCカードが挿入されていないと判定された場合、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、自車両が所定速度以下に減速したか否かを判定する(ステップS110)。具体的には例えば、制御部20は車速センサ42から自車両の現在の車速を取得し、車速が5km/h以下まで減速したかどうかを判定する。
【0037】
ステップS110において自車両が所定速度以下まで減速したと判定された場合、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、自車両から所定距離以内に信号機設置地点があるか否かを判定する(ステップS115)。具体的には例えば、制御部20は自車両の現在位置を取得し、地図情報30aに基づいて自車両の現在位置から進行方向に所定距離以内に信号機設置地点があるか否かを判定する。なお、所定距離以内に交差点が存在する場合であっても当該交差点が信号機の設置されていない交差点(非信号交差点)である場合、非信号交差点においては交差する道路の交通量が多くないことが予想されるため、所定時間以上継続して停止しないとの設計思想に基づいて、本実施形態では非信号交差点においては所定時間以上継続して停止しないものとして扱う。
【0038】
ステップS115にて所定距離以内に信号機設置地点があると判定された場合、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、所定距離以内に存在する信号機設置地点のうち直近の信号機設置地点における信号待ち時間としての停止予想時間を取得する(ステップS120)。具体的には例えば、制御部20は、点灯タイミング情報を信号機情報受信部44から取得する。例えば点灯タイミング情報は、対象となる信号機の、赤、黄色、緑の切り替わり時刻であるとすると、制御部20は点灯色が赤から緑に切り替わる時刻と現在時刻との差分を、当該信号機に対応する待ち時間としての停止予想時間としてよい。なお、制御部20は現在時刻を取得する機能を有し、制御部20にて基準とされる時刻と点灯タイミング情報の基準とされる時刻とは同期されている。
【0039】
次に、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、ステップS120で取得した停止予想時間が予め決められた所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS125)。停止予想時間が所定時間以上である場合、制御部20は、案内部21dの処理を実行することにより、ETCカード40aの挿入を促す音声案内をスピーカ46に出力させる(ステップS130)。以上説明したように、本実施形態によると、信号待ちで所定時間以上停止するタイミングに合わせて、ETCカード40aの挿入を運転者に促すことができる。すなわち、信号待ちで自車両が停止しそうなときに、ETCカード40aをETC車載機40に挿入するように案内する構成であるため、運転者が余裕を持ってETCカード40aを挿入しやすいタイミングにて案内を実施することができる。
【0040】
なお、ステップS110において所定速度以下に減速したと判定されない場合や、ステップS115にて所定距離以内に信号機設置地点があると判定されない場合や、ステップS125において停止予想時間が所定時間以上であると判定されない場合、制御部20は、経路上停止判定部21cの処理を実行することにより、経路上において信号機設置地点がこの先料金所までの間にまだ残っているか否かを判定する(ステップS135)。具体的には例えば、現在案内中の経路上であり、自車両の現在位置から料金所までの間の経路上に信号機設置地点が含まれているか否かを、案内中の経路を示す情報と地図情報30aに基づいて判定する。ステップS135にて、自車両の現在位置から信号機設置地点がこの先残っていないと判定された場合は、案内が実施される(ステップS130)。例えば、「この先、料金所まであとX(km)です。お早めにETCカードをご準備ください。」などのように案内する。
【0041】
すなわち、料金所までの経路上で最後の信号機設置地点で停止したが停止予想時間が所定時間以上でない場合や、停止した交差点が非信号交差点である場合や、所定速度以上で走行中である場合であっても自車両の現在位置から料金所までの間に信号機設置地点がもうない場合は、ただちにカードの挿入を促すことができる。このように本実施形態においては、料金所までの間において自車両が所定時間以上継続して停止しないことが予測された時点で、カードの挿入を促す構成であるので、早めに運転者に、余裕を持ってカードを挿入する機会があまり残されていないことを認識させることができる。その結果、料金所の直前までそのことに気付かない場合と比較すると、運転者は事前にどこかに寄って停止する等、カードを挿入する機会を作りやすい。
【0042】
(2)第二実施形態:
図3は、第二実施形態にかかるカード挿入案内処理の流れを示すフローチャートである。第二実施形態のナビゲーション装置10の構成は第一実施形態と共通するため、説明を省略する。また、フローチャートの各ステップに関して、第一実施形態と共通する処理については説明を省略する。図3に示す処理は、所定時間経過ごとに繰り返し制御部20によって実行される。
【0043】
はじめに、制御部20は、経路上停止判定部21cの処理を実行することにより、案内中の経路に有料道路が含まれているか否かを判定する(ステップS200)。案内中の経路に有料道路が含まれていると判定された場合、制御部20は、記憶媒体検出部21aの処理を実行することにより、ETCカード40aが挿入されているか否かを判定する(ステップS205)。ETCカード40aが挿入されていない場合、制御部20は、経路上停止判定部21cの処理を実行することにより、自車両の現在位置から目的地までの経路上であって最初のETC対応路側機の設置地点までの間の全ての信号機の点灯タイミング情報と、当該路側機の設置地点までの全て渋滞区間の渋滞情報を取得する(ステップS210)。次に、各信号機設置地点や各渋滞区間での停止予想時間を導出する(ステップS215)。
【0044】
ここで、経路上にある全ての信号機設置地点における停止予想時間や、渋滞区間における停止予想時間を取得する手法については、例えばまず、制御部20は信号機情報受信部44から、経路上にある全ての信号機の点灯タイミング情報を取得する。点灯タイミング情報とは、例えば前述のように、信号の色が変わる時刻を表すもの等である。また、道路交通情報受信部45から経路上の渋滞情報を取得する。渋滞情報には、上述のように渋滞区間に対応するリンク番号や、渋滞区間に対応するリンクの平均速度(または平均旅行時間)などが含まれている。次に、地図情報30aに含まれるリンクデータや渋滞情報を参照して、経路上の各リンクの平均旅行時間を取得する。次に、制御部20は現在時刻を取得し、点灯タイミング情報と、各リンクの平均旅行時間と、現在時刻とに基づいて、全ての信号機設置地点における自車両の停止予想時間や、渋滞区間における停止予想時間を導出する。
【0045】
より具体的には、経路上において自車両に最も近い信号機設置地点である第一の交差点における停止予想時間を、当該交差点までの平均旅行時間と当該交差点の信号の点灯タイミング情報と現在時刻に基づいて導出する。次に、経路上において第一の交差点から、第一の交差点の次の信号機設置地点としての第二の交差点までの平均旅行時間を取得する。次に、前述の現在時刻に、第一の交差点までの平均旅行時間と、第一の交差点における停止予想時間と、第一の交差点から第二の交差点までの平均旅行時間と、を加算して第二の交差点到達時刻を導出する。次に、第二の交差点到達時刻と、第二の交差点の信号の点灯タイミング情報とに基づいて、第二の交差点における停止予想時間を導出する。以下、同様にして、経路上において料金所までの間にある全ての信号機設置地点における停止予想時間を導出することができる。また、渋滞区間における停止予想時間も同様にして、信号機設置地点における停止予想時間や、渋滞区間に至るまでのリンクの平均旅行時間や、渋滞区間に対応するリンクの平均時間や平均車速などに基づいて導出することができる。
【0046】
なお、例えば、経路上に停止予想時間が所定時間以上の渋滞区間がある場合、経路上の全ての信号機設置地点における停止予想時間を導出する処理を行わなくてもよい。すなわち、信号機設置地点においてカード挿入案内を行わず、停止予想時間が所定時間以上の渋滞区間に到達したときにのみカード挿入案内を実施するようにしてもよい。
【0047】
次に、制御部20は、経路上停止判定部21cの処理を実行することにより、自車両の現在位置から最初の料金所までの間に自車両が所定時間以上継続して停止する可能性があるかどうかを判定する(ステップS220)。すなわち、各信号機設置地点や各渋滞区間に関して、停止予想時間が所定時間以上である信号機設置地点や渋滞区間が存在するか否かを判定する。
【0048】
ステップS220において、自車両の現在位置から最初の料金所までの間に自車両が所定時間以上継続して停止する可能性があると判定された場合、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、自車両が所定速度以下に減速したか否かを判定する(ステップS225)。所定速度以下まで減速したと判定された場合、制御部20は、停止判定部21bの処理を実行することにより、停止を継続する停止予想時間が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS230)。停止予想時間が所定時間以上である場合、制御部20は、案内部21cの処理を実行することにより、ETCカード40aの挿入を促す旨の音声をスピーカ46から出力させる(ステップS235)。
【0049】
以上、説明したように、本実施形態によると、信号待ちで所定時間以上停止するタイミングに合わせて、ETCカード40aの挿入を運転者に促すことができる。また、渋滞区間において自車両が所定時間以上停止するタイミングに合わせて、運転者にETCカード40aの挿入を促すことができる。
【0050】
ステップS220にて、自車両の現在位置から最初の料金所までの間に自車両が所定時間以上継続して停止する可能性があると判定されない場合、制御部20は、ETCカード40aの挿入を促す案内を実施する(ステップS235)。すなわち、料金所までの間で自車両が所定時間以上継続して停止しないことが予測される時点で、ETCカード40aの挿入を促す構成であるので、早めに運転者に、余裕を持ってカードを挿入できる機会がこのまま走行しているとあまり残されていないことを認識させることができる。その結果、料金所の直前までそのことに気付く場合と比較すると、運転者は事前にどこかに寄って停止する等、余裕を持ってカードを挿入する機会を作りやすい。
【0051】
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は、本発明を実施するための一例であり、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出し、前記自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す限りにおいて他にも種々の実施形態を採用可能である。
【0052】
例えば、記憶媒体がセットされる車載機は、磁気アクセスインタフェースを備えていてもよいし、カード形状以外の記憶媒体とのインタフェースを備えていてもよく、その場合記憶媒体は、磁気カードやその他のカード形状以外の読み書き可能な記憶媒体であってもよい。
また、停止判定手段において、自車両の車速を取得する構成は、車速センサから取得する構成の他に、リンクの平均旅行時間とリンクの長さから速度を導出する構成を用いてもよい。
【0053】
また、停止判定手段において、自車両が所定時間以上継続して停止するか否かの判定は、例えば経路上の自車両の所定距離以内の前方における信号機設置地点の有無を判定することであってもよい。すなわち信号機が設置されている地点がある場合、当該地点において信号待ちのために所定時間以上継続して停止する可能性があるとしてもよい。また、交差点に関しては、例えば自車両が走行しているリンクの終点のノードに対応する交差点が信号機の設置されている交差点であることを示す情報であってもよい。その場合に案内手段は、記憶媒体のセットを促してもよい。すなわち、非信号交差点は、交差する道路の交通量が少ないことが考えられるため、当該交差点において所定時間以上継続して停止する可能性が低いとの設計思想に基づいて、非信号交差点においては所定時間以上継続して停止する可能性がないとし、逆に、信号交差点は所定時間以上継続して停止する可能性があるとしてもよい。
【0054】
また、停止判定手段および経路上停止判定手段において、信号機の点灯タイミング情報は、自車両に搭載されているナビゲーション装置の記憶媒体に個別の信号機の点灯タイミング情報が記憶されている場合、それを取得してもよい。また例えば、停止判定手段においては、自車両の前方にある信号機を含む画像の画像情報を所定時間間隔ごとに取得し、各画像内の信号の点灯色と画像情報取得間隔とに基づいて所定時間以上継続して停止するか否かを判定してもよい。
【0055】
また、停止判定手段において渋滞情報を取得する構成は、自車両に搭載されたセンサやカメラ等によって自車両の周囲の他車両を検出して渋滞の発生を検出してもよい。経路上停止判定手段において渋滞情報を取得する構成は、車車間通信を利用するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるカード挿入案内処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第二実施形態にかかるカード挿入案内処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
10:ナビゲーション装置、20:制御部、21:ナビゲーションプログラム、21a:記憶媒体検出部、21b:停止判定部、21c:経路上停止判定部、21d:案内部、30:記憶媒体、30a:地図情報、40:ETC車載機、40a:ETCカード、41:GPS受信部、42:車速センサ、43:ジャイロセンサ、44:信号機情報受信部、45:道路交通情報受信部、46:スピーカ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両に搭載されている、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出する記憶媒体検出手段と、
前記自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する停止判定手段と、
前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す案内手段と、
を備える車両用案内装置。
【請求項2】
前記停止判定手段は、前記自車両が信号機設置地点において所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、
前記案内手段は、前記信号機設置地点において前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促す、
請求項1に記載の車両用案内装置。
【請求項3】
前記停止判定手段は、前記自車両が渋滞区間において所定時間以上継続して停止するか否かを判定し、
前記案内手段は、前記渋滞区間において前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促す、
請求項1または請求項2に記載の車両用案内装置。
【請求項4】
前記自車両の現在位置から前記自動料金収受システムに対応する路側機の設置地点までの経路上において、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する経路上停止判定手段を備え、
前記案内手段は、前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記経路上において、前記自車両が所定時間以上継続して停止しないと判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用案内装置。
【請求項5】
前記経路上停止判定手段は、前記経路上にある全ての信号機設置地点における前記自車両の停止予想時間を取得し、前記停止予想時間が前記所定時間以上であるか否かをそれぞれ判定し、
前記案内手段は、前記全ての信号機における前記停止予想時間がいずれも前記所定時間以上でないと判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促す、
請求項4に記載の車両用案内装置。
【請求項6】
前記経路上停止判定手段は、前記経路上の全ての渋滞区間に関する渋滞情報を取得し、前記渋滞情報に基づいて前記自車両が前記全ての渋滞区間において継続して停止する停止予想時間を取得し、前記停止予想時間が前記所定時間以上であるか否かをそれぞれ判定し、
前記案内手段は、前記全ての渋滞区間における前記停止予想時間がいずれも前記所定時間以上でないと判定されたとき、前記記憶媒体のセットを促す、
請求項4または請求項5に記載の車両用案内装置。
【請求項7】
自車両に搭載されている、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出する記憶媒体検出工程と、
前記自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する停止判定工程と、
前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す案内工程と、
を含む車両用案内方法。
【請求項8】
自車両に搭載されている、自動料金収受システムに対応する車載機に、前記自動料金収受システムを利用するための情報が記憶されている記憶媒体がセットされているか否かを検出する記憶媒体検出機能と、
前記自車両が所定速度以下になったとき、前記自車両が所定時間以上継続して停止するか否かを判定する停止判定機能と、
前記記憶媒体がセットされていない状態であって、前記自車両が所定時間以上継続して停止すると判定されたとき、前記記憶媒体のセットを運転者に促す案内機能と、
をコンピュータに実現させる車両用案内プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−146094(P2009−146094A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321677(P2007−321677)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】