説明

車両用案内装置

【課題】車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うことが可能な車両用案内装置を提供すること。
【解決手段】ECU9は、車両の運転が開始された直後に、第1設定時間経過後の当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する。予測した走行地点から所定範囲内に休憩エリアが設けられていない場合には、車両が走行を開始してから第1設定時間が経過するまでの間に立ち寄れる各休憩エリアに接近するたびに、休憩を行うよう案内する。これにより、ユーザーがトイレに行くことも考慮した上で、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のユーザーに対して休憩を適切に行うよう案内することが可能な車両用案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のユーザーに対して給油を行うべきガソリンスタンドを案内する装置が公知である。例えば特許文献1の装置では、車両が目的地までの移動経路を走行中において燃料残量が所定量以下となると、当該所定量で到達可能な移動経路上のガソリンスタンドを抽出するとともに、抽出したガソリンスタンドについて燃料補給指示とともにユーザーに案内する。また、例えば特許文献2では、車両前方の道路の道路種別や道路状況に応じて車両の燃費を予測するとともに、燃料残量が完全に消費される地点を給油ポイントとし、当該給油ポイント付近にあるガソリンスタンドを案内する。
【特許文献1】特開平5−71974号公報
【特許文献2】特開平9−297034号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来装置では、給油すべきガソリンスタンドを案内するのみであり、車両のユーザーに対して適切な休憩を行うよう案内することまでは考慮されていない。前述の休憩案内は、給油すべきガソリンスタンドを案内する場合と異なり、例えばユーザーがトイレに行くこと等も考慮して行う必要がある。
【0004】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うことが可能な車両用案内装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両用案内装置では、車両が運転を開始してからの経過時間を計測する計時手段と、休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、車両の走行経路を推測する推測手段、または、車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、推測手段が推測した走行経路に沿って、または、設定手段が設定した移動経路に沿って車両が走行する場合において、計時手段が経過時間の計測を開始した時点から予め設定された第1設定時間経過後における当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する予測手段と、位置記憶手段が記憶する休憩地の位置情報より、予測手段が予測した走行地点から所定範囲内に休憩地が設けられていない場合には、車両が所定範囲内に到達するまでの間に立ち寄れる休憩地で休憩を行うようユーザーに案内する案内手段を備えることを特徴とする。
【0006】
このように、本発明の車両用案内装置では、車両の運転が開始されてからの経過時間を計時手段によって計測し、休憩地の位置情報を位置記憶手段に記憶する。予測手段は、推測手段が推測した走行経路に沿って、または、設定手段が設定した移動経路に沿って車両が走行する場合において、計時手段が経過時間の計測を開始した時点から予め設定された第1設定時間経過後における当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する。案内手段は、位置記憶手段が記憶する休憩地の位置情報より、予測手段が予測した走行地点から所定範囲内に休憩地が設けられていない場合には、車両が所定範囲内に到達するまでの間に立ち寄れる休憩地で休憩を行うようユーザーに案内する。
【0007】
車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うためには、ユーザーがトイレに行くことも考慮する必要がある。すなわち、推測手段が推測した走行経路に沿って、または、設定手段が設定した移動経路に沿って車両が走行する場合において、計時手段が経過時間の計測を開始した時点から第1設定時間経過後における車両の走行位置から所定範囲内に休憩地があるか否かが重要となる。そこで、予測手段が予測した車両の走行地点から所定範囲内に休憩地が設けられていない場合には、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、車両が所定範囲内に到達するまでの間に立ち寄れる休憩地で休憩を行うようユーザーに案内する。これにより、ユーザーがトイレに行くことも考慮した上で、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うことができる。ここで、「車両が運転を開始した」とは、ユーザーが最初に車両に搭乗して運転を開始した場合のみでなく、ユーザーが休憩地で休憩をとった後、再び車両の運転を再開する場合も含む。なお、車両の運転開始や運転再開については、例えばユーザーの車両への搭乗や、エンジンの起動・停止等によって判断する。
【0008】
請求項2に記載のように、案内手段は、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上に位置する休憩地を位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報に基づいて決定し、決定した休憩地を案内することが望ましい。走行経路上または移動経路上に設けられた休憩地をユーザーに案内することで、ユーザーは当該休憩地を容易に把握することができるとともに、休憩のために車両を走行経路または移動経路から外す必要もなくなる。
【0009】
請求項3に記載のように、車両の現在位置を検出する位置検出手段を設け、案内手段は、位置検出手段が検出した車両の現在位置に最も近い休憩地を案内することが望ましい。通常、ユーザーは車両の現在位置に最も近い休憩地で休憩を行いたいと考える可能性が大きいためである。
【0010】
請求項4に記載のように、休憩地の利用しやすさの度合いを記憶する利用度記憶手段を設け、案内手段は、利用度記憶手段が記憶する利用しやすさの度合いが所定度合いよりも大きい休憩地を案内することとしても良い。ユーザーによっては、利用しやすさの度合いが所定度合いよりも大きい休憩地で休憩を行いたいと考える場合もあるためである。
【0011】
請求項5に記載のように、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上における渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を設け、予測手段は、渋滞情報取得手段が取得した渋滞情報から、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上において渋滞が発生している場合には、渋滞が発生していない場合よりも手前の地点を走行地点と予測することが望ましい。これにより、予測手段は、第1設定時間経過後における車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を、道路状況に合わせて正確に予測することができる。
【0012】
請求項6に記載の車両用案内装置では、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、車両の走行経路を推測する推測手段、または、車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、位置検出手段が検出した車両の現在位置、および、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地とを決定する決定手段と、決定手段の決定結果から、車両が次に到達する休憩地を出発した後、その次に到達する休憩地に到達するまでの走行時間を予測する予測手段と、予測手段が予測した走行時間が予め設定された第2設定時間以上である場合、次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する案内手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
前述したように、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うためには、ユーザーがトイレに行くことも考慮する必要があるが、車両が走行経路上または移動経路上を走行中である場合には、当該車両が次に到達する休憩地を出発した後、その次に到達する休憩地に到達するまでの走行時間が重要となる。すなわち、車両が走行中の走行経路または移動経路によっては、車両が次に到達する休憩地からその次に到達する休憩地に到達するまでの走行時間が長くなると予測される場合があるが、当該休憩地間を車両が走行している間は、ユーザーは休憩を行いたくとも行えないこととなる。
【0014】
そこで、位置検出手段が検出した車両の現在位置、および、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地とを、決定手段によって決定する。次に、決定手段の決定結果から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地を出発してその次の休憩地へ到達するまでの走行時間を予測手段によって予測する。そして、案内手段は、予測された走行時間が第2設定時間以上である場合には、次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する。これにより、予測された走行時間が第2設定時間以上となる場合でも、ユーザーは案内手段の案内に従って車両が次に到着する休憩地で休憩を行うことができ、ユーザーが休憩を行いたくとも行えないような状況となるのを回避できる。
【0015】
請求項7に記載のように、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上における渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を設け、予測手段は、渋滞情報取得手段が取得した渋滞情報から、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上において渋滞が発生している場合には、渋滞が発生していない場合と比較して、走行時間が長くなると予測することが望ましい。これにより、予測手段は、推測手段が推測した走行経路上、または、設定手段が設定した移動経路上における渋滞状況も加味して、前述の走行時間を予測することができる。
【0016】
請求項8に記載の車両用案内装置では、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、車両の走行経路を推測する推測手段、または、車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地とその次の休憩地とを決定する決定手段と、決定手段の決定結果、および、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地との距離を取得する距離取得手段と、距離取得手段が取得した距離が予め設定された所定距離以上である場合、次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する案内手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
前述したように、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うためには、ユーザーがトイレに行くことも考慮する必要があるが、車両が走行経路上または移動経路上を走行中である場合には、当該車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地との距離が重要となる。すなわち、車両が走行中の走行経路または移動経路によっては、車両が次に到達する休憩地からその次に到達する休憩地までの距離が長くなる場合があるが、当該休憩地間を車両が走行している間は、ユーザーは休憩を行いたくとも行えないこととなる。
【0018】
そこで、位置検出手段が検出した車両の現在位置、および、位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地とを、決定手段によって決定する。次に、決定手段の決定結果から、推測手段が推測した走行経路上において、または、設定手段が設定した移動経路上において、車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地との距離を距離取得手段によって取得する。そして、案内手段は、距離取得手段によって取得した距離が所定距離以上である場合には、次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する。これにより、車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地との距離が所定距離以上となる場合でも、ユーザーは案内手段の案内に従って車両が次に到着する休憩地で休憩を行うことができ、ユーザーが休憩を行いたくとも行えないような状況となるのを回避できる。
【0019】
請求項9に記載のように、第2設定時間は、車両の車室内の気温が低くなるほど短く設定されることが望ましい。車両の車室内の気温が低くなるほど、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなるため、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。
【0020】
請求項10に記載のように、第2設定時間は、車外の気温が低くなるほど短く設定されることが望ましい。前述した場合と同様に、車外の気温が低くなるほど、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなるため、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。
【0021】
請求項11に記載のように、第1設定時間または第2設定時間は、天候が雨天または曇天の場合、天候が晴天の場合と比較して短く設定されることが望ましい。前述した場合と同様、天候が雨天または曇天の場合には、天候が晴天の場合と比較して、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなったり、車両の運転による疲労がたまりやすい等により、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における車両用案内装置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態の車両用案内装置は、車両用ナビゲーション装置に組み込まれて動作する。
【0023】
図1において、位置検出器1は、地磁気センサ1A、ジャイロスコープ1B、距離センサ1C、GPS受信機1Dから構成され、車両の現在位置および進行方向の検出を行う。
【0024】
地磁気センサ1Aは、例えばパーマロイ等の環状の強磁性体に、これを励磁するための励磁巻線と、方向検出用の直交する2つの検出巻線とが巻かれた構成を持つ。そして、励磁巻線に交流電圧を印加することによって2つの検出巻線に発生する電圧を計測し、これに基づいて車両の進行方向を絶対方位として検出する。
【0025】
ジャイロスコープ1Bは、例えば水晶振動子を備え、当該振動子を振動させた際に発生する、コリオリ力に基づく振動から、車両のヨー角速度(ヨーレート)を検出する。
【0026】
距離センサ1Cは、例えば車両に搭載された図示しない車輪や車軸の回転信号に基づいて、車両の移動距離を検出する。
【0027】
GPS受信機1Dは、人工衛星である図示しないGPS衛星から送信される位置測定用のGPS信号を受信し、車両が現在走行している地点の緯度や経度、高度を検出する。
【0028】
位置検出器1は、前述した4つの機器の検出結果を相互に補間することによって、車両の現在位置および進行方向を大きい精度で検出する。もちろん、要求される検出精度によっては、前述の4つの機器を全て備える必要はない。なお、車両の現在位置および進行方向に関しては、例えば三次元ジャイロによって、車両の左右方向および高さ方向における加速度を検出し、当該検出結果にも基づいて検出することとしても良い。また、ステアリングセンサ等、他のセンサによる検出信号にも基づいて行うこととしてもよい。この位置検出器1は、位置検出手段を構成するものである。
【0029】
地図データ記憶器2は、例えば記憶媒体としてハードディスクを有し、道路情報、建造物情報、各地域の住所情報や郵便番号情報等を含む地図データと、地図画像を表示するための地図画像データとを記憶する。この地図データには、例えばパーキングエリアやサービスエリア等の休憩エリア(休憩地)の位置情報と、当該休憩エリアの利用しやすさの度合いを示す利用度とが含まれる。前述の地図データおよび地図画像データに関しては、CD−ROMやDVD−ROM等に記憶することとしても良い。この地図データ記憶器2は、位置記憶手段および利用度記憶手段として機能するものである。
【0030】
ディスプレイ3は、車載用の小型ディスプレイであり、地図画像の表示を含む各種ナビゲーション表示を行う。このディスプレイ3は、車両のユーザーに休憩を行うか否かを問い合わせる休憩推奨画像を表示したり、車両から最も近い位置にある休憩エリア、または、利用度が所定値以上である休憩エリアのいずれかを選択するよう要求する休憩エリア選択画像を表示する。また、車両から最も近い位置にある休憩エリアまたは利用度が所定値以上である休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像を表示することも行う。前述した各種表示に関しては、車載用のヘッドアップディスプレイ等を用いることとしても良い。このディスプレイ3は、案内手段の一部として機能するものである。
【0031】
操作スイッチ4は、複数のメカニカルなスイッチから構成され、各種ナビゲーション動作の開始や終了を指示する。また、休憩を行うか否かを決定したり、車両から最も近い位置にある休憩エリア、または、利用度が所定値以上の休憩エリアのいずれを案内するかを選択することも行う。前述の各種指示、決定、選択に関しては、操作キーを表示する表示パネルと、当該表示パネルに表示された操作キーを押したことを検出するタッチパネルを備えたタッチスイッチによって構成しても良い。また、音声認識を利用して行うこととしても良い。
【0032】
リモコン5は、例えば各種機能スイッチを備えた多機能リモコンであり、リモコンセンサ6を介して、前述した操作スイッチ4とほぼ同様の操作を行うことができる。
【0033】
通信機8は、車載用の小型通信機であり、図示しない情報センターから送信される、車両の走行経路や移動経路における渋滞情報を示す渋滞データや、車両が走行中の地域の天候を示す天候データを受信する。渋滞情報や天候に関しては、ラジオ放送等から受信することとしても良い。
【0034】
ECU9は、公知のコンピュータから構成され、地図画像表示を含む各種ナビゲーション動作を実行する。具体的には、ECU9は、位置検出器1が検出した車両の現在位置および進行方向に基づいて、地図データ記憶器2から車両の現在位置周辺の地図画像データを読み出し、車両の現在位置を示すマークを重畳した地図画像をディスプレイ3に表示させるとともに、スピーカ10から各種音声案内を行わせる。また、ユーザーが目的地を設定すると、当該目的地までの移動経路を設定することも行う。
【0035】
さらに、ECU9は内部タイマ11を有し、ユーザーが車両の運転を開始すると、予め設定された第1設定時間経過後における車両の走行地点を予測する。そして、当該走行地点から所定範囲内に休憩エリアが設けられていない場合には、車両が走行を開始してから第1設定時間が経過するまでの間に立ち寄れる各休憩エリアに接近するたびに、休憩を行うよう案内する。なお、所定範囲とは、車両が運転を開始した地点から前述の走行地点までよりも十分に短い範囲とする。
【0036】
具体的には、ECU9は、ユーザーが車両の運転を開始した場合、既に車両の移動経路が設定されている場合を除き、車両の走行経路を推測する。次に、前述の走行経路または移動経路に沿って車両が走行する場合において、予め設定された第1設定時間経過後における当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する。その際には、通信機8が受信した渋滞データが利用される。そして、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報より、予測した走行地点から所定範囲内に休憩エリアが設けられていない場合には、内部タイマ11を起動して経過時間のカウントを開始する。
【0037】
ユーザーが車両の運転している場合において、内部タイマ11の示す経過時間が第1設定時間経過前であり、かつ、位置検出器1の検出結果および地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、走行経路上または移動経路上に位置する休憩エリアが車両の現在位置から所定範囲内に入った場合には、ECU9はディスプレイ3に休憩推奨画像を表示させる。操作スイッチ4またはリモコン5から、休憩を行うことが決定されると、ECU9は当該休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。ただし、前述の所定範囲内に複数の休憩エリアが入った場合には、ECU9は休憩エリア選択画像をディスプレイ3に表示させる。その後、操作スイッチ4またはリモコン5から、車両から最も近い位置にある休憩エリア、または、利用度が所定値以上である休憩エリアのいずれかが選択されると、ECU9は、位置検出器1が検出した車両の現在位置と、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報および利用度とから、選択された休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。なお、内部タイマ11は計時手段として機能し、ECU9は推測手段、設定手段、予測手段、案内手段として機能する。
【0038】
また、前述の第1設定時間は、通信機8が受信した天候データに基づいて、ユーザーが車両の運転を開始した際に設定される。具体的には、第1設定時間は、所定時間を基準とし、通信機8が受信した天候データの示す天候が雨天や曇天であり、晴天ではない場合には、短くなるよう設定される。これは、天候が雨天や曇天の場合、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなったり、車両の運転による疲労がたまりやすい等により、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。
【0039】
メモリ12は、ECU9が各種動作を行う際の一時的な記憶領域として利用される。このメモリ12としては、例えばメモリカード等を利用する。
【0040】
図2は、本実施形態の車両用案内装置において、車両の運転開始時にECU9が行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、ユーザーが車両の運転を開始した直後に実行が開始される。
【0041】
ステップ201では、ECU9は、車両の移動経路が設定されているか否かを判定する。移動経路が設定されていない場合は、ステップ202へ進み、車両の走行経路を推測してステップ203へ進む。移動経路が設定されている場合は、即座にステップ203へ進む。
【0042】
ステップ203では、通信機8が受信した天候データと渋滞データを取得する。ステップ204では、ステップ203で取得した天候データから、第1設定時間を設定する。
【0043】
ステップ205では、車両が走行経路または移動経路に沿って走行する場合の、ステップ204で設定された第1設定時間経過後における当該車両の走行地点を、ステップ203で取得した渋滞データを利用して予測する。渋滞データを利用することで、第1設定時間経過後における車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を、道路状況に合わせて正確に予測できるのである。
【0044】
ステップ206では、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、ステップ205で予測した走行地点から所定範囲内に休憩エリアが設けられているか否かを判定する。設けられていない場合は、内部タイマ11を起動して経過時間のカウントを開始し、処理を終了する。設けられている場合は、即座に処理を終了する。
【0045】
図3は、本実施形態の車両用案内装置において、車両の運転中にECU9が行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、ユーザーが車両を運転している間、所定時間毎に実行される。
【0046】
ステップ301では、ECU9は、内部タイマ11の示す経過時間から、第1設定時間経過前か否かを判定する。第1設定時間経過前である場合は、ステップ302へ進む。第1設定時間経過後である場合や、内部タイマ11が起動されていない場合は、処理を終了する。
【0047】
ステップ302では、位置検出器1の検出結果、および、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報より、車両の現在位置から所定範囲内に休憩エリアが入ったか否かを判定する。所定範囲内に休憩エリアが入った場合は、ステップ303へ進む。所定範囲内に休憩エリアが入っていない場合は、処理を終了する。
【0048】
ステップ303では、ディスプレイ3に休憩推奨画像を表示させて待機する。ステップ304では、操作スイッチ4またはリモコン5から、休憩を行うことが決定されたか否かを判定する。休憩を行うことが決定された場合は、ステップ305へ進む。そうでない場合は、処理を終了する。
【0049】
ステップ305では、前述の所定範囲内に複数の休憩エリアが入ったか否かを判定する。所定範囲内に複数の休憩エリアが入った場合は、ステップ306へ進む。所定範囲内に単一の休憩エリアが入った場合は、ステップ308へ進む。
【0050】
ステップ306では、ディスプレイ3に休憩エリア選択画像を表示させて待機する。ステップ307では、操作スイッチ4またはリモコン5から、車両から最も近い位置にある休憩エリア、または、利用度が所定値以上である休憩エリアのいずれが選択されたかを判定する。車両から最も近い位置にある休憩エリアが選択された場合には、ステップ308へ進む。利用度が所定値以上である休憩エリアが選択された場合は、ステップ309へ進む。
【0051】
ステップ308では、位置検出器1が検出した車両の現在位置、および、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、車両から最も近い休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させて、処理を終了する。通常、ユーザーは車両から最も近い休憩エリアで休憩を行いたいと考える可能性が高い。
【0052】
ステップ309では、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの利用度から、当該利用度が所定値以上である休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させて、処理を終了する。ユーザーによっては、利用度が所定値以上である休憩エリアで休憩を行いたいと考える場合もあるためである。
【0053】
なお、内部タイマ11の示す経過時間が第1設定時間に達する前にユーザーが車両の運転を終了すると、本フローチャートの処理は即座に終了する。こうして、走行経路上または移動経路上に位置する休憩エリアをユーザーに案内することで、ユーザーは走行経路上または移動経路上の休憩エリアを容易に把握することができるとともに、ユーザーは休憩のために走行経路または移動経路を外れる必要がない。
【0054】
このように、本実施形態の車両用案内装置では、ECU9は、車両の運転が開始された直後に、第1設定時間経過後の当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する。予測した走行地点から所定範囲内に休憩エリアが設けられていない場合には、車両が走行を開始してから第1設定時間が経過するまでの間に立ち寄れる各休憩エリアに接近するたびに、休憩を行うよう案内する。これにより、ユーザーがトイレに行くことも考慮した上で、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行うことができる。
【0055】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態の車両用案内装置では、車両が設定された移動経路上を走行中である場合に、車両のユーザーに対して適切な休憩案内を行う。上述した点が、本実施形態のポイントである。
【0056】
温度計測器7は、例えば白金抵抗温度センサを備えた電気式の温度計測器であり、車外の気温および車室内の温度を計測し、車外気温データおよび車室内温度データとして出力する。車外の気温および車室内の温度の計測に関しては、放射温度計等を利用することとしても良い。
【0057】
ECU9は、操作スイッチ4またはリモコン5から目的地が入力されると、地図データ記憶器2に記憶された地図データを利用して、当該目的地までの移動経路を設定する。その際、ECU9は、設定した移動経路上に位置する各休憩エリア間を車両が移動するのに必要となる走行時間を予測し、予測走行時間として記憶する。具体的には、ECU9は、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、設定した移動経路上に位置する各休憩エリアを識別し、各休憩エリア間の距離を算出する。次に、通信機8が受信した渋滞データを取得し、算出した各休憩エリア間の距離と取得した渋滞データとから、車両が各休憩エリア間を移動するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶する。
【0058】
さらに、ECU9は、車両が設定した移動経路上を走行中である場合において、当該車両がいずれかの休憩エリアに所定距離以下まで接近すると、当該休憩エリアとその次の休憩エリアとの間における、記憶された予測走行時間を調べる。前述の予測走行時間が予め設定された第2設定時間よりも大きい場合、ECU9は、車両が接近中の休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。
【0059】
なお、前述の第2設定時間は、温度計測器7から出力される車外気温データおよび車室内温度データ、通信機8が受信した天候データに基づいて、ユーザーが車両の運転を開始した際に設定される。具体的には、第2設定時間は、所定時間を基準とし、温度計測器7から出力される車外気温データの示す車外の気温が低ければ低いほど、短くなるよう設定される。さらに、同じく温度計測器7から出力される車室内温度データの示す車室内の温度が低ければ低いほど、短くなるよう設定される。また、通信機8が受信した天候データの示す天候が雨天や曇天であり、晴天ではない場合にも、短くなるよう設定される。これは、車外の気温や車室内の気温が低ければ低いほど、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなるため、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。天候が雨天や曇天の場合も、ユーザーが短い時間間隔でトイレに行きたくなったり、車両の運転による疲労がたまりやすい等により、短い時間間隔で休憩案内を行うことが好ましいためである。
【0060】
なお、このECU9は、推奨手段、設定手段、予測手段、決定手段として機能するものである。
【0061】
その他の機械的構成に関しては、前述の実施形態の場合と同様であるため、説明を省略する。以下に、その動作について説明する。
【0062】
図4は、本実施形態の車両用案内装置において、ECU9が設定した移動経路上における各休憩エリア間を車両が移動するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶する処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、車両の移動経路が設定されるたびに実行される。
【0063】
ステップ401では、ECU9は、地図データ記憶器2が記憶する地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、設定した移動経路上に位置する各休憩エリアを識別する。ステップ402では、ステップ401で識別した各休憩エリアの位置情報から、各休憩エリア間の距離を算出する。ステップ403では、通信機8が受信した渋滞データを取得する。
【0064】
ステップ404では、ステップ402で算出した各休憩エリア間の距離と、ステップ403で取得した渋滞データとから、車両が各休憩エリア間を移動するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶する。これにより、ECU9は移動経路上における渋滞状況も加味して、予測走行時間を算出できる。
【0065】
ステップ405では、温度計測器7から出力される車外気温データおよび車室内温度データを取得し、通信機8が受信した天候データを取得して、第2設定時間を設定し、処理を終了する。
【0066】
図5は、本実施形態の車両用案内装置において、ECU9が車両のユーザーに休憩案内を行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、車両が設定した移動経路上を走行中である場合において、所定時間毎に実行される。
【0067】
ステップ501では、ECU9は、位置検出器1が検出した車両の現在位置、および、地図データ記憶器2が記憶する地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、車両が移動経路上に位置する休憩エリアに所定距離以下まで接近したか否かを判定する。所定距離以下まで接近した場合は、ステップ502へ進む。未だ所定距離以下まで接近していない場合は、処理を終了する。
【0068】
ステップ502では、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの間における、記憶された予測走行時間が第2設定時間より大きいか否かを判定する。第2設定時間より大きい場合は、ステップ503へ進む。第2設定時間より小さい場合は、処理を終了する。ステップ503では、車両が接近中の休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。
【0069】
このように、本実施形態の車両用案内装置では、ECU9は、設定した移動経路上に位置する各休憩エリア間を移動するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶する。車両が移動経路上の休憩エリアに所定距離以下まで接近した際、当該休憩エリアとその次の休憩エリアとの間の予測走行時間が第2設定時間よりも大きいのであれば、ECU9は車両が接近中の休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。これにより、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの間の予測走行時間が第2設定時間以上となる場合でも、ユーザーは休憩案内に従って接近中の休憩エリアで休憩を行うことができ、ユーザーが休憩を行いたくとも行えないような状況となるのを回避できる。
【0070】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
【0071】
本変形例の車両用案内装置では、車両が移動経路上の各休憩エリアに所定距離以下まで接近した際、当該休憩エリアと次の休憩エリアとの距離が予め設定された設定距離以上である場合に、休憩案内を行う。上述した点が、本実施形態のポイントである。
【0072】
ECU9は、地図データ記憶器2に記憶された地図データに含まれる休憩エリアの位置情報から、設定した移動経路上に位置する各休憩エリアを識別し、各休憩エリア間の距離を算出して記憶する。車両が設定した移動経路上を走行中である場合に、当該車両がいずれかの休憩エリアに所定距離以下まで接近すると、ECU9は、当該休憩エリアとその次の休憩エリアとの距離を読み出す。読み出した距離が予め設定された設定距離以上である場合、ECU9は、車両が接近中の休憩エリアを案内する休憩エリア案内画像をディスプレイ3に表示させる。このECU9は、推奨手段、設定手段、距離取得手段、決定手段として機能するものである。
【0073】
その他の機械的構成に関しては、前述の実施形態の場合と同様であるため、説明を省略する。以下に、その動作について説明する。
【0074】
図6は、本変形例の車両用案内装置において、ECU9が車両のユーザーに休憩案内を行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、前述の図5のフローチャートの処理において、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの間における予測走行時間が第2設定時間より大きいか否かを判定するステップに代えて、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの距離が設定距離より大きいか否かを判定するステップを設ける。言い換えれば、ステップ602以外の全ての処理は、前述の図5のフローチャートの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
ステップ602では、ECU9は、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの距離を読み出すとともに、読み出した距離が設定距離より大きいか否かを判定する。設定距離よりも大きい場合は、ステップ603へ進む。設定距離よりも小さい場合は、処理を終了する。
【0076】
このように、本変形例の車両用案内装置では、車両が移動経路上の各休憩エリアに所定距離以下まで接近した際、当該休憩エリアと次の休憩エリアとの距離が予め設定された設定距離以上である場合に、休憩案内を行う。これにより、車両が接近中の休憩エリアとその次の休憩エリアとの距離が設定距離以上となる場合でも、ユーザーは休憩案内に従って接近中の休憩エリアで休憩を行うことができ、ユーザーが休憩を行いたくとも行えないような状況となるのを回避できる。
【0077】
前述した各実施形態では、第1設定時間および第2設定時間は温度計測器7から出力される車外気温データおよび車室内温度データ、通信機8が受信した天候データに基づいて設定された。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば季節や月(1月や8月等)に関する情報等にも基づいて設定することとしても良い。これにより、車両のユーザーに対してさらに適切に休憩案内を行うことができる。
【0078】
前述した第2の実施形態では、車両の移動経路の設定時において、当該車両が各休憩エリア間を走行するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶した。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば車両が各休憩エリアに接近するたびに、当該休憩エリアとその次の休憩エリアとの間における予測走行時間を算出することとしても良い。また、前述した予測走行時間については、渋滞データに限らず、例えば速度制限情報や道路工事情報等、様々な道路交通情報を示すデータも用いて予測することとしても良い。これにより、前述した予測走行時間をより正確に算出できる。
【0079】
前述した各実施形態および変形例の車両用案内装置は、単独でも十分な効果を発揮することができる。しかしながら、組み合わせて用いることにより、さらなる効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両用案内装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の車両用案内装置において、車両の運転開始時にECUが行う処理に関するフローチャートである。
【図3】第1の実施形態の車両用案内装置において、車両の運転中にECUが行う処理に関するフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の車両用案内装置において、ECUが設定した移動経路上における各休憩エリア間を車両が移動するのに必要となる予測走行時間を算出して記憶する処理に関するフローチャートである。
【図5】第2の実施形態の車両用案内装置において、ECUが車両のユーザーに休憩案内を行う処理に関するフローチャートである。
【図6】第2の実施形態の変形例の車両用案内装置において、ECUが車両のユーザーに休憩案内を行う処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
1…位置検出器、 1A…地磁気センサ、 1B…ジャイロスコープ、 1C…距離センサ、 1D…GPS受信機、 2…地図データ記憶器、 3…ディスプレイ、 4…操作スイッチ、 5…リモコン 6…リモコンセンサ、 7…温度計測器、 8…通信機、 9…ECU、 10…スピーカ、 11…内部タイマ、 12…メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が運転を開始してからの経過時間を計測する計時手段と、
休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、
車両の走行経路を推測する推測手段、または、前記車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、
前記推測手段が推測した走行経路に沿って、または、前記設定手段が設定した移動経路に沿って前記車両が走行する場合において、前記計時手段が経過時間の計測を開始した時点から予め設定された第1設定時間経過後における当該車両の走行経路上または移動経路上における走行地点を予測する予測手段と、
前記位置記憶手段が記憶する休憩地の位置情報より、前記予測手段が予測した前記走行地点から所定範囲内に休憩地が設けられていない場合には、前記車両が前記所定範囲内に到達するまでの間に立ち寄れる休憩地で休憩を行うようユーザーに案内する案内手段を備えることを特徴とする車両用案内装置。
【請求項2】
前記案内手段は、前記推測手段が推測した走行経路上、または、前記設定手段が設定した移動経路上に位置する休憩地を前記位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報に基づいて決定し、決定した休憩地を案内することを特徴とする請求項1記載の車両用案内装置。
【請求項3】
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段を設け、
前記案内手段は、前記位置検出手段が検出した前記車両の現在位置に最も近い休憩地を案内することを特徴とする請求項2記載の車両用案内装置。
【請求項4】
休憩地の利用しやすさの度合いを記憶する利用度記憶手段を設け、
前記案内手段は、前記利用度記憶手段が記憶する前記利用しやすさの度合いが所定度合いよりも大きい休憩地を案内することを特徴とする請求項2記載の車両用案内装置。
【請求項5】
前記推測手段が推測した走行経路上、または、前記設定手段が設定した移動経路上における渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を設け、
前記予測手段は、前記渋滞情報取得手段が取得した渋滞情報から、前記推測手段が推測した走行経路上、または、前記設定手段が設定した移動経路上において渋滞が発生している場合には、渋滞が発生していない場合よりも手前の地点を前記走行地点と予測することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用案内装置。
【請求項6】
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、
車両の走行経路を推測する推測手段、または、前記車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、
前記位置検出手段が検出した前記車両の現在位置、および、前記位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、前記推測手段が推測した走行経路上において、または、前記設定手段が設定した移動経路上において、前記車両が次に到達する休憩地とその次に到達する休憩地とを決定する決定手段と、
前記決定手段の決定結果から、前記車両が前記次に到達する休憩地を出発した後、前記その次に到達する休憩地に到達するまでの走行時間を予測する予測手段と、
前記予測手段が予測した走行時間が予め設定された第2設定時間以上である場合、前記次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する案内手段とを備えることを特徴とする車両用案内装置。
【請求項7】
前記推測手段が推測した走行経路上、または、前記設定手段が設定した移動経路上における渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を設け、
前記予測手段は、前記渋滞情報取得手段が取得した渋滞情報から、前記推測手段が推測した走行経路上、または、前記設定手段が設定した移動経路上において渋滞が発生している場合には、渋滞が発生していない場合と比較して、前記走行時間が長くなると予測することを特徴とする請求項6記載の案内装置。
【請求項8】
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
休憩地の位置情報を記憶する位置記憶手段と、
車両の走行経路を推測する推測手段、または、前記車両の移動経路を設定する設定手段のいずれか一方と、
前記位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、前記推測手段が推測した走行経路上において、または、前記設定手段が設定した移動経路上において、前記車両が次に到達する休憩地とその次の休憩地とを決定する決定手段と、
前記決定手段の決定結果、および、前記位置記憶手段に記憶された休憩地の位置情報から、前記次に到達する休憩地と前記その次に到達する休憩地との距離を取得する距離取得手段と、
前記距離取得手段が取得した距離が予め設定された設定距離以上である場合、前記次に到着する休憩地で休憩をとるよう案内する案内手段とを備えることを特徴とする車両用案内装置。
【請求項9】
前記第2設定時間は、前記車両の車室内の気温が低くなるほど短く設定されることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の車両用案内装置。
【請求項10】
前記第2設定時間は、車外の気温が低くなるほど短く設定されることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の車両用案内装置。
【請求項11】
前記第1設定時間または前記第2設定時間は、天候が雨天または曇天の場合、天候が晴天の場合と比較して短く設定されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両用案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−32558(P2008−32558A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206897(P2006−206897)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】