説明

軟性金属積層板及びその製造方法

【課題】最適の接着力とエッチング性を有する軟性金属積層板及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】軟性金属積層板の製造に必要なポリイミドからなる高分子フィルム10を用意する第1ステップと、ニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングする第2ステップと、前記第2ステップで形成されたタイコート層20の表面に金属シード層30を形成する第3ステップと、前記金属シード層上に金属伝導層40を形成する第4ステップと、を含み、また、軟性金属積層板は、前記高分子フィルムの一面にニッケル−クロム合金のコーティングで形成されたタイコート層と、前記タイコート層上に形成された金属シード層と、前記金属シード層の表面に形成された金属伝導層と、を含み、前記タイコート層において、ニッケル−クロム合金比を80:20以上、95:5以下とする軟性金属積層板の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟性金属積層板及びその製造方法に関し、より詳しくは、タイコート層の構成成分と厚さが最適化された軟性金属積層板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷回路は部品を接続する電気配線を回路設計に従って配線図形で表現したものであって、これを適切な方法で絶縁物上に電気導体として再現したものを印刷回路基板(Printed Circuit Board; PCB)または印刷配線基板(Printed Wiring Board; PWB)と言う。
【0003】
印刷回路基板は予め配線された基板に電子部品を取り付け、配線作業を一度に完成させる量産工程に使われる。印刷回路基板を用いれば、電子装置の小型軽量化を実現し、安価な生産コストと配線の高い信頼性が得られる利点がある。従って、近年の電子応用機器は、家庭用、産業用を問わず、ほとんど印刷回路基板を使っている実情である。
【0004】
一方、近年にはLCDモニター、PDP、ノートパソコン、携帯電話、PDA、小型ビデオカメラ及び電子手帳などの電子機器の小型化に伴い、印刷回路基板の小型化が求められ、これにより、印刷回路基板が軟性材料であるポリエステルまたはポリイミドのような耐熱性プラスチックフィルムからなる軟性印刷回路基板(Flexible Print Circuit Board; FPCB)の使用が増大している。このような軟性印刷回路基板は反られたり、重なれたり、曲げられたり、巻かれたり、捻られたりなどの柔軟性のため、小型電子機器や薄型電子部品に多く使われている。
【0005】
軟性印刷回路基板に回路を形成する前の原板を軟性金属積層板と言い、このような軟性金属積層板は軟性の良いフィルムに導電体金属を接着して製造することが一般的である。しかし、フィルムと金属との接着が容易に行われず、フィルム表面の粗度調整方法、フィルム表面を活性化させる方法及びフィルムとの結合性の良い金属を付着してタイコート層を形成する方法などを通じて、フィルムと導電層の金属との接着力を増大させる方案が講じられている。
【0006】
しかし、前記のような方法で軟性金属積層板を製造しても、軟性金属積層板にパターン工程を行う場合、パターンを形成する作業時の温度上昇によって接着層が剥がれたり、メッキ作業時のメッキ液浸透によって接着層が剥がれたり、または素子の実装作業時、フィルムに残渣が残るなどの問題点が生じる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題点を解決するためのものであり、タイコート層の構成成分と厚さを調節して最適の接着力とエッチング性を有する軟性金属積層板、及びこれを製造する方法を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するため、本発明の一側面による軟性金属積層板の製造方法は、軟性金属積層板の製造に必要な高分子フィルムを用意する第1ステップと、ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であるニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングする第2ステップと、前記第2ステップで形成されたタイコート層の表面に金属シード層を形成する第3ステップと、前記金属シード層上に金属伝導層を形成する第4ステップと、を含む。
【0009】
望ましくは、前記第3ステップにおいて、前記金属シード層はスパッタリング(sputtering)方式または真空蒸着法(evaporation)で形成する。
【0010】
本発明の他の側面による軟性金属積層板の製造方法は、真空状態で耐熱高分子フィルムの表面を処理する第1ステップと、ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であるニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングする第2ステップと、前記第2ステップで形成されたタイコート層上にスパッタリング方式によって第1金属シード層を形成する第3ステップと、前記第1金属シード層上に真空蒸着法によって第2金属シード層を形成する第4ステップと、前記第2金属シード層に金属伝導層を形成する第5ステップと、を含む。
【0011】
望ましくは、本発明による軟性金属積層板の製造方法において、前記タイコート層は50オングストローム以上、200オングストローム以下の厚さで形成する。
【0012】
本発明のさらに他の側面による軟性金属積層板は、ポリイミドからなる高分子フィルムと、前記高分子フィルムの一面にニッケル−クロム合金のコーティングで形成されたタイコート層と、前記タイコート層が前記高分子フィルムと接する面の他面に形成された金属シード層と、前記金属シード層に金属の蒸着で形成された金属伝導層と、を含み、前記タイコート層において、ニッケル−クロム合金比は80:20以上、95:5以下を維持する。
【0013】
望ましくは、前記タイコート層は50オングストローム以上、200オングストローム以下の厚さで形成する。
【0014】
本発明のさらに他の側面による軟性金属積層板は、ポリイミドからなる高分子フィルムと、前記高分子フィルムの一面にニッケル−クロム合金のコーティングで形成されたタイコート層と、前記タイコート層が前記高分子フィルムと接する面の他面にスパッタリング方式によって形成された第1シード層及び前記第1シード層に蒸着法によって形成された第2シード層を備える金属シード層と、前記金属シード層の表面に金属の蒸着で形成された金属伝導層と、を含む。
【0015】
前記タイコート層においてニッケル−クロム合金比は80:20以上、95:5以下を維持する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、タイコート層の組成と厚さを最適化することで接着力とエッチング性に優れた軟性金属積層板を製造することができる。
【0017】
また、タイコート層と金属シード層との強い接着力を維持しながら生産速度を増加させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自らが発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想をすべて代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0019】
図1ないし図4は本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板の製造工程の手順断面図であり、図5は本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板の製造工程のフロー図である。
【0020】
図1ないし図5を参照すれば、本発明の実施例による軟性金属積層板の製造方法は、軟性金属積層板の製造に必要な高分子フィルム10を用意するステップ(S10)、所定の割合で製造されたニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングしてタイコート層20を形成するステップ(S20)、ステップS20で形成されたタイコート層20に金属シード層30を形成するステップ(S30)、及び金属シード層30に金属伝導層40を形成するステップ(S40)を含む。
【0021】
ステップS10においては、耐熱高分子フィルムを真空状態で活性化イオンを介して表面処理し、軟性金属積層板の製造に必要な高分子フィルム10を用意する。ここで、高分子フィルム10は軟性金属積層板の基礎部材であって、屈曲性と機械的強度に優れた物質を使う。望ましくは、高分子フィルム10としては、高い耐熱性と屈曲性及び優れた機械的強度を有する物質であるポリイミドフィルムを使う。
【0022】
ステップS20においては、高分子フィルム10に金属からなるタイコート層20を真空成膜法によって形成する(ステップS20)。具体的に、高分子フィルム10を5E−6Torrの真空が維持されるチャンバー内に搬入し、アルゴン、酸素、窒素などのガスまたはこれらの混合ガスを2E−2Torrになるように注入した後、プラズマで乾式処理して高分子フィルムの表面を改質する。次いで、チャンバー内の真空度を1.5E−3Torrに維持し、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で金属ターゲット(ニッケル−クロム合金元素の金属ターゲット)を用いてスパッタリング工程を行うことで、高分子フィルム10上にタイコート層20を形成する。
【0023】
ここで、製造されたタイコート層20が薄過ぎた場合には、耐熱性と耐食性が脆弱となって高温処理後、または回路形成時、メッキ液の浸透によって剥がれる恐れがあり、タイコート層20は高分子フィルム10と金属シード層30とを強く結合させるために形成されるものであるため、あまり厚く形成する必要はない。従って、タイコート層20の厚さは50オングストローム以上、200オングストローム以下とすることが望ましい。
【0024】
一方、本発明の実施例においては、タイコート層20を形成する方法としてスパッタリング方式を採用したが、本発明はこれに限られず、真空蒸着法など公知の他の方式が採用できることは勿論である。
【0025】
次いで、ステップS30においては、チャンバー内の真空度を1.5E−3Torrに維持し、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で、銅または銅合金ターゲットを用いてスパッタリング工程を行うことで、タイコート層20上に金属シード層30を形成する。
【0026】
ステップS40においては、金属シード層30に金属伝導層40を形成する。例えば、金属伝導層40は銅イオンを含む銅メッキ液を使う電解メッキ方式を用いて形成する。なお、本発明の実施例において、金属シード層30及び金属伝導層40が銅または銅合金から形成されることを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】
図6は本発明の他の実施例による軟性金属積層板の断面を概略的に示した断面図であり、図7は本発明の他の実施例による軟性金属積層板の製造工程のフロー図である。図6または図7で図1ないし図4と同じ参照符号の付いた要素は前述した要素と同じであるため、その詳細な説明は略する。
【0028】
図6または図7を参照すれば、金属シード層30は第1金属シード層31と第2金属シード層32の二重層で形成する。このために、金属シード層30の製造ステップは、第1金属シード層31の形成ステップ(S31)と第2金属シード層32の形成ステップ(S32)とに区分して行われる。ステップS31においては、チャンバー内の真空度を1.5E−3Torrに維持し、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で、銅または銅合金ターゲットを用いてスパッタリング工程を行うことでタイコート層20上に第1金属シード層31を形成し、ステップS32においては、チャンバー内の真空度を1.5E−4Torrに維持し、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で、真空蒸着法を用いて第1金属シード層31上に銅または銅合金からなる第2金属シード層32を形成する。
【0029】
真空蒸着法はスパッタリング方式より相対的に生産速度が速く、スパッタリング方式は真空蒸着法より相対的に接着力に優れる。従って、前記のようにS31ステップ及びS32ステップを経て金属シード層30を形成すれば、タイコート層20との強い接着力を維持しながら生産速度を増加させることができる。
【0030】
以下、実験例を挙げて本発明の目的を達成するためのタイコート層の最適組成と厚さを開示する。
実験例
【0031】
本発明者は次のような過程を経て軟性金属積層板を製造した。まず、高分子フィルムの表面を乾式処理した後、スパッタリング方式でニッケル−クロム合金からなるタイコート層を形成した。このとき、タイコート層の組成と厚さは下記表1に提示された条件で多様に変化させた。その後、タイコート層上に銅ターゲットを用いたスパッタリング方式で第1金属シード層を形成し、電子ビーム蒸発方式の真空蒸着で銅からなる第2金属シード層を形成し、電解メッキによって8μmまで金属伝導層を形成して軟性金属積層板の製造を完了した。
【0032】
その後、軟性金属積層板上に耐酸テープまたはフォトレジストを用いて10cm×3mm大きさのマスクパターンを形成した。次いで、FeCl 45%、45℃のエッチング溶液に軟性金属積層板を40秒間浸漬させ、マスクパターンが形成された部分を除いた他の部分の金属層を除去した。それから、常温の蒸溜水に3ないし5回水洗して、超音波洗浄機を用いて10分間、2回以上洗浄して残留物を完全に除去し、圧縮窒素を吹き込んで水気を除去して試料作製を完了した。
【0033】
前記のような方法で試料作製を完了した後、剥離強度を測定し、サンプルをスズメッキしてパターンフィルム部位に残渣があるか否かを光学顕微鏡で確認した。
【0034】
下記の表1は、30種のケースにタイコート層の組成と厚さを変化させて試料を作製した場合、各試料に対する剥離強度の測定結果と光学顕微鏡による観察結果をまとめたものである。表1において、パターンのフィルム部位に残渣が残っている場合「○」で表示し、残渣が残っていない場合「×」で表示した。
【0035】
【表1】

【0036】
一方、図8ないし図10は、それぞれ第8実験例によって製造された軟性金属積層板の上面を光学顕微鏡で撮影した写真(図8参照)、第18実験例によって製造された軟性金属積層板の上面を光学顕微鏡で撮影した写真(図9参照)、及び第23実験例によって製造された軟性金属積層板の上面を光学顕微鏡で撮影した写真(図10参照)である。図面において、中の明るい部分がエッチングで金属を除去した部分である。
【0037】
前記表1と図面(図8ないし図10)を参照すれば、実験例1ないし15に示されたように、ニッケル−クロム合金のニッケル含有の割合が70%以下である場合には、フィルムに残渣があって軟性金属積層板としての使用が適切ではないことが確認でき、実験例16ないし30に示されたように、ニッケル−クロム合金のニッケル含有の割合が80%以上である場合には、タイコート層20の厚さと関係なくフィルムに残渣が残っていないことを確認することができる。また、実験例16ないし30において測定されたタイコート層20の剥離強度は、実験例1ないし5において示される接着力の強いクロムだけでなるタイコート層20の剥離強度と類似して測定されることを確認することができる。従って、最適の剥離強度、具体的に常温で0.60kgf/cm以上及び高温処理後0.3kgf/cm以上の剥離強度を維持しながら最適のエッチング性を維持するため、ニッケルとクロムとの成分比を80:20以上、95:5以下に維持することが望ましい。
【0038】
以上のように、上記実施例を参照して詳細に説明され図示されたが、本発明は、これに限定されるものでなく、このような本発明の基本的な技術的思想を逸脱しない範囲内で、当業界の通常の知識を有する者にとっては、他の多くの変更が可能であろう。また、本発明は、添付の特許請求の範囲により解釈されるべきであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【0040】
【図1】本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板を製造手順に従って示した手順断面図である。
【図2】本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板を製造手順に従って示した手順断面図である。
【図3】本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板を製造手順に従って示した手順断面図である。
【図4】本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板を製造手順に従って示した手順断面図である。
【図5】本発明の望ましい実施例による軟性金属積層板の製造方法のフロー図である。
【図6】本発明の他の実施例による軟性金属積層板の断面を概略的に示した図面である。
【図7】本発明の他の実施例による軟性金属積層板の製造方法のフロー図である。
【図8】本発明の第8実験例によって製造された軟性金属積層板を光学顕微鏡で撮影した写真である。
【図9】本発明の第18実験例によって製造された軟性金属積層板を光学顕微鏡で撮影した写真である。
【図10】本発明の第23実験例によって製造された軟性金属積層板を光学顕微鏡で撮影した写真である。
【符号の説明】
【0041】
10 高分子フィルム
20 タイコート層
30 金属シード層
31 第1金属シード層
32 第2金属シード層
40 金属伝導層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟性金属積層板の製造に必要な高分子フィルムを用意する第1ステップと、
ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であるニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングする第2ステップと、
前記第2ステップで形成されたタイコート層の表面に金属シード層を形成する第3ステップと、
前記金属シード層上に金属伝導層を形成する第4ステップと、を含む軟性金属積層板の製造方法。
【請求項2】
前記第2ステップにおいて、
前記タイコート層の厚さは50オングストローム以上、200オングストローム以下であることを特徴とする請求項1に記載の軟性金属積層板の製造方法。
【請求項3】
前記第3ステップにおいて、
前記金属シード層はスパッタリング方式で形成することを特徴とする請求項1に記載の軟性金属積層板の製造方法。
【請求項4】
前記第3ステップにおいて、
前記金属シード層は真空蒸着法で形成することを特徴とする請求項1に記載の軟性金属積層板の製造方法。
【請求項5】
真空状態で耐熱高分子フィルムの表面を処理する第1ステップと、
ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であるニッケル−クロム合金を前記高分子フィルムの一面にコーティングする第2ステップと、
前記第2ステップで形成されたタイコート層上にスパッタリング方式を用いて第1金属シード層を形成する第3ステップと、
前記第1金属シード層上に真空蒸着法を用いて第2金属シード層を形成する第4ステップと、
前記第2金属シード層上に金属伝導層を形成する第5ステップと、を含む軟性金属積層板の製造方法。
【請求項6】
前記第2ステップにおいて、
前記タイコート層の厚さは50オングストローム以上、200オングストローム以下であることを特徴とする請求項5に記載の軟性金属積層板の製造方法。
【請求項7】
ポリイミドからなる高分子フィルムと、
前記高分子フィルムの一面にニッケル−クロム合金のコーティングで形成されるタイコート層と、
前記タイコート層上に形成される金属シード層と、
前記金属シード層の表面に形成される金属伝導層と、を含み、
前記タイコート層において、ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であることを特徴とする軟性金属積層板。
【請求項8】
前記タイコート層の厚さは50オングストローム以上、200オングストローム以下であることを特徴とする請求項7に記載の軟性金属積層板。
【請求項9】
ポリイミドからなる高分子フィルムと、
前記高分子フィルムの一面にニッケル−クロム合金のコーティングで形成されたタイコート層と、
前記タイコート層上にスパッタリング方式によって形成された第1シード層及び前記第1シード層に真空蒸着法によって形成された第2シード層を備える金属シード層と、
前記金属シード層上に形成された金属伝導層と、を含み、
前記タイコート層において、ニッケル−クロム合金比が80:20以上、95:5以下であることを特徴とする軟性金属積層板。
【請求項10】
前記タイコート層の厚さは50オングストローム以上、200オングストローム以下であることを特徴とする請求項9に記載の軟性金属積層板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−223312(P2007−223312A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−23964(P2007−23964)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【出願人】(505297002)エルエス ケーブル リミテッド (44)
【氏名又は名称原語表記】LS Cable Ltd.
【住所又は居所原語表記】19−20F ASEM Tower 159 Samsung−dong, Gangnam−gu, Seoul 135−090 Republic of Korea
【Fターム(参考)】