説明

農作業機

【課題】トラクタからの外部電源が不要で、トラクタから下りて手作業で配線接続をする必要がない農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタ2のPTO軸11にジョイント12を介して連結する入力軸13を備える。農作業機1は、入力軸13の回転に基づいて作動して発電する発電手段31を備える。農作業機1は、発電手段31による電力で作動する接触センサ41,42およびランプ43を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行車に連結されこの走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば走行車であるトラクタの3点リンク部と耕耘装置等の農作業機の3点連結部との連結と同時に、トラクタ側配線(制御線或いは電力線等)と作業機側配線とを接続する配線カプラーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−289606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような配線カプラーを用いた場合、トラクタ側配線と作業機側配線との接続に不具合が生じやすく、接続に不具合が生じた際には、作業者は、わざわざトラクタから下りて手作業でトラクタ側配線と作業機側配線とを接続しなければならない。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、走行車からの外部電源が不要で、走行車から下りて手作業で配線接続をする必要がない農作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の農作業機は、走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備えるものである。
【0006】
請求項2記載の農作業機は、走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、前記走行車のPTO軸にジョイントを介して連結される入力軸と、この入力軸の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備えるものである。
【0007】
請求項3記載の農作業機は、走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、圃場側から受ける力で回転する接地輪と、この接地輪の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備えるものである。
【0008】
請求項4記載の農作業機は、請求項3記載の農作業機において、被散布物を散布する散布手段と、発電手段の発電量を検知する検知手段と、この検知手段からの検知信号に応じて前記散布手段による被散布物の散布量を制御する制御手段とを備えるものである。
【0009】
請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機において、発電手段からの電力を貯えるバッテリを備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備える構成であるから、走行車からの外部電源が不要で、走行車から下りて手作業で配線接続をする必要がない。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、入力軸の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備える構成であるから、走行車からの外部電源が不要で、走行車から下りて手作業で配線接続をする必要がない。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、接地輪の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、この発電手段による電力で作動する電気部品とを備える構成であるから、走行車からの外部電源が不要で、走行車から下りて手作業で配線接続をする必要がない。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、制御手段が検知手段からの検知信号に応じて被散布物の散布量を制御するため、走行車の走行速度に対応した適量の被散布物を散布できる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、発電手段からの電力を貯えるバッテリを備えるため、電力消費の無駄を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の農作業機の一実施の形態を図1を参照して説明する。
【0016】
図1において、1は農作業機で、この農作業機1は、走行車であるトラクタ2に連結され、このトラクタ2の走行により進行方向前方(図示矢印方向)へ移動しながら耕耘整地作業をする耕耘装置である。
【0017】
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク部(3点ヒッチ部)に連結される機体4を備えている。
【0018】
機体4は、左右方向に長手状のフレームパイプ部5を有している。フレームパイプ部5には、1本のトップマスト(図示せず)および左右2本のロワアーム6等にて構成されトラクタ2の後部の3点リンク部に連結される3点リンク部7が設けられている。
【0019】
フレームパイプ部5の長手方向中央部にはギアボックス8が形成され、このギアボックス8にはトラクタ2のPTO軸11にジョイント(ユニバーサルジョイント)12を介して連結される入力軸13が回転可能に設けられている。入力軸13はギアボックス8の前面から前方に向って突出している。また、ギアボックス8には、入力軸13に連結されこの入力軸13とともに回転する発電用出力軸14が入力軸13と同軸状に回転可能に設けられている。発電用出力軸14はギアボックス8の後面から後方に向って突出している。
【0020】
また、機体4は、左右両側にチェーンケース部21およびブラケット部22を有している。チェーンケース部21とブラケット部22との間には、入力軸13側からの動力で回転して耕耘作業をする耕耘手段(図示せず)が設けられている。耕耘手段は、チェーンケース部21の下端部とブラケット部22の下端部との間に設けられ入力軸13側からの動力を受けて回転する水平状の耕耘軸を有し、この耕耘軸には複数の耕耘爪が軸方向および周方向に等間隔をおいて設けられている。
【0021】
さらに、機体4は、耕耘手段の上方部を覆う湾曲板状のカバー部23を有している。カバー部23の後端部には、耕耘手段の後方で整地作業をする整地手段24が設けられている。整地手段24は、カバー部23の後端部に上下回動可能に設けられた第1整地体(均平板)25を有し、この第1整地体25の下端部には第2整地体(レーキ)26が上下回動可能に設けられている。
【0022】
また、機体4のカバー部23の上面側には、トラクタ2からの動力による入力軸13の回転に基づいて作動して発電する発電手段(電気発生装置)31が設けられている。発電手段31は、ユニット状の発電本体32を有し、この発電本体32には回転軸33が回転可能に設けられ、この回転軸33は発電用出力軸14と離間対向して平行状に位置する。発電用出力軸14に固着された回転体であるプーリ34と発電手段31の回転軸33に固着された回転体であるプーリ35とには、無端体であるベルト36が掛け渡されている。そして、トラクタ2からの動力で入力軸13が回転すると、プーリ34,35およびベルト36が回転するとともに回転軸33が回転し、この回転軸33の回転により発電本体32が発電する。
【0023】
さらに、機体4の側面部および第2整地体26には、障害物(図示せず)との接触により検知信号を出力する検知手段である接触センサ(電気部品)41,42が突出状に設けられている。機体4の側面部に設けられた接触センサ41は機体4から側方に向って突出し、第2整地体26に設けられた接触センサ42は第2整地体26から後方に向って突出している。また、機体4のフレームパイプ部5の端部には、接触センサ41,42からの検知信号に基づいて光を発する光発生手段であるランプ(電気部品)43が設けられている。接触センサ41,42とランプ43とが配線44にて接続され、ランプ43と発電手段31の発電本体32とが配線45にて接続されている。そして、これら接触センサ41,42およびランプ43は、発電手段31を電源とするもので、発電手段31による電力で作動する。
【0024】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0025】
農作業機1をトラクタ2の後部に連結し、農作業機1をトラクタ2の走行により圃場上を移動させると、耕耘手段の複数本の耕耘爪によって耕耘作業が行われ、耕耘手段の後方では第1整地体25および第2整地体26によって整地作業が行なわれる。
【0026】
また、トラクタ2のPTO軸11側からの動力で入力軸13が回転すると、発電手段31は、入力軸13の回転に基づいて作動して発電する。そして、例えば接触センサ41,42が障害物と接触して検知信号を出力すると、ランプ43がその検知信号に基づいて光を発し、トラクタ2に乗った作業者はその光で障害物の存在を知ることとなる。
【0027】
そして、農作業機1によれば、発電手段31とこの発電手段31による電力で作動する接触センサ41,42およびランプ43とを備える構成であるから、トラクタ2からの外部電源が不要で、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2から下りて手作業で配線接続をする必要がなく、しかも、配線不良等によるトラクタ2の火災事故等をなくすことができる。
【0028】
なお、上記実施の形態では、トラクタ2からの動力により作動して発電する発電手段31を備えた構成について説明したが、例えば図2に示すように、原動機である小型エンジン51を機体4に設け、この小型エンジン51からの動力により発電手段31が作動して発電する構成でもよい。
【0029】
小型エンジン51はエンジン本体52を有し、このエンジン本体52には回転軸53が回転可能に設けられ、この回転軸53は発電手段31の回転軸33と離間対向して平行状に位置する。回転軸53に固着された回転体であるプーリ34と発電手段31の回転軸33に固着された回転体であるプーリ35とに無端体であるベルト36が掛け渡されている。そして、機体4に搭載された小型エンジン51からの動力で回転軸53が回転すると、プーリ34,35およびベルト36が回転するとともに回転軸33が回転し、この回転軸33の回転により発電本体32が発電し、接触センサ41,42およびランプ43が発電本体32からの電力により作動する。
【0030】
また、発電手段31は、太陽光により発電するソーラーパネルにて構成してもよい。
【0031】
さらに、農作業機1は、発電手段31からの電力を貯えるバッテリを機体4に設け、このバッテリからの電力でランプ43等の電気部品が作動するようにしてもよい。
【0032】
次に、本発明の農作業機の他の実施の形態を図3を参照して説明する。
【0033】
図3に示す農作業機1は、中央作業部61と、この中央作業部61の左右方向両端部に回動軸63を中心として回動可能に設けられ一方向への回動により折畳み非作業状態になり他方向への回動により展開作業状態になる左右の延長作業部62とを備えた3分割式の折畳み耕耘装置である。
【0034】
中央作業部61は、トラクタ2の後部の3点リンク部(3点ヒッチ部)に連結される機体64を備えている。
【0035】
機体64は、左右方向に長手状のフレームパイプ部65を有している。フレームパイプ部65には、1本のトップマスト(図示せず)および左右2本のロワアーム等にて構成されトラクタ2の後部の3点リンク部に連結される3点リンク部(図示せず)が設けられている。
【0036】
フレームパイプ部65の長手方向中央部にはギアボックス66が形成され、このギアボックス66にはトラクタ2のPTO軸11にジョイント12を介して連結される入力軸67が回転可能に設けられている。入力軸67はギアボックス66の前面から前方に向って突出している。また、ギアボックス66には、入力軸67に連結されこの入力軸67とともに回転する発電用出力軸68が入力軸67と同軸状に回転可能に設けられている。発電用出力軸68はギアボックス66の後面から後方に向って突出している。
【0037】
また、機体64は、左右両側にチェーンケース部69およびブラケット部70を有している。チェーンケース部69とブラケット部70との間には、入力軸67側からの動力で回転して耕耘作業をする耕耘手段(図示せず)が設けられている。耕耘手段は、チェーンケース部69の下端部とブラケット部70の下端部との間に設けられ入力軸67側からの動力を受けて回転する水平状の耕耘軸を有し、この耕耘軸には複数の耕耘爪が軸方向および周方向に等間隔をおいて設けられている。さらに、機体64は、耕耘手段の上方部を覆う湾曲板状のカバー部71を有している。カバー部71の後端部には、耕耘手段の後方で整地作業をする整地手段が設けられている。
【0038】
延長作業部62は、中央作業部61の機体64に回動軸63を中心として回動可能に設けられた延長機体74を有している。この延長機体74には、延長作業部62の展開作業状態時に中央作業部61の作業幅を延長する耕耘手段および整地手段がそれぞれ設けられている。
【0039】
また、中央作業部61の機体64のカバー部71の上面側には、トラクタ2からの動力による入力軸67の回転に基づいて作動して発電する発電手段(電気発生装置)81が設けられている。発電手段81は、ユニット状の発電本体82を有し、この発電本体82には回転軸83が回転可能に設けられ、この回転軸83は発電用出力軸68と離間対向して平行状に位置する。発電用出力軸68に固着された回転体であるプーリ84と発電手段81の回転軸83に固着された回転体であるプーリ85とには、無端体であるベルト86が掛け渡されている。そして、トラクタ2からの動力で入力軸67が回転すると、プーリ84,85およびベルト86が回転するとともに回転軸83が回転し、この回転軸83の回転により発電本体82が発電する。
【0040】
さらに、中央作業部61の機体64のカバー部71の上面側には、発電手段81からの電力を貯えるバッテリ88が設けられている。バッテリ88と発電手段81の発電本体82とが配線89にて接続されている。また、中央作業部61と延長作業部62との間には、延長作業部62を回動軸63を中心として回動させる駆動手段である電動油圧シリンダ(電気部品)90が設けられている。左右の電動油圧シリンダ90とバッテリ88とが配線91にて接続されている。そして、各電動油圧シリンダ90は、バッテリ88を電源とするもので、発電手段81による電力で作動する。
【0041】
そして、このような図3に示す農作業機1でも、図1等に示すものと同様、発電手段81とこの発電手段81による電力で作動する電動油圧シリンダ90とを備える構成であるから、トラクタ2からの外部電源が不要で、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2から下りて手作業で配線接続をする必要がなく、しかも、配線不良等によるトラクタ2の火災事故等をなくすことができる。
【0042】
次に、本発明の農作業機のさらに他の実施の形態を図4を参照して説明する。
【0043】
図4に示す農作業機1は、走行車であるトラクタ(図1に示すものと同じもの)に連結されトラクタの走行により進行方向前方へ移動しながら耕耘整地作業と被散布物の散布作業(例えば施肥作業)とを行うものである。
【0044】
農作業機1は、トラクタの後部の3点リンク部(3点ヒッチ部)に連結される機体104を備えている。
【0045】
機体104は、左右方向に長手状のフレームパイプ部105を有している。フレームパイプ部105には、1本のトップマスト(図示せず)および左右2本のロワアーム等にて構成されトラクタの後部の3点リンク部に連結される3点リンク部が設けられている。フレームパイプ部105の長手方向中央部にはギアボックス108が形成され、このギアボックス108にはトラクタのPTO軸にジョイントを介して連結される入力軸113が回転可能に設けられている。
【0046】
また、機体104は、左右両側にチェーンケース部114およびブラケット部(図示せず)を有している。チェーンケース部114とブラケット部との間には、入力軸113側からの動力で回転して耕耘作業をする耕耘手段115が設けられている。耕耘手段115は、チェーンケース部114の下端部とブラケット部の下端部との間に設けられ入力軸113側からの動力を受けて回転する水平状の耕耘軸を有し、この耕耘軸には複数の耕耘爪が軸方向および周方向に等間隔をおいて設けられている。
【0047】
さらに、機体104は、耕耘手段115の上方部を覆う湾曲板状のカバー部123を有している。カバー部123の後端部には、耕耘手段115の後方で整地作業をする整地手段124が設けられている。整地手段124は、機体104のカバー部123の後端部に上下回動可能に設けられた第1整地体(均平板)125を有し、この第1整地体125の下端部には第2整地体(レーキ)126が上下回動可能に設けられている。
【0048】
また、機体104のフレームパイプ部105から後方に向って突出したフレーム部131には、棒状の車輪保持部材132が上下からばね133にて弾持された状態で昇降可能に設けられている。車輪保持部材132の下端部には、圃場側から受ける力で回転するゲージ輪等の接地輪135が回転可能に設けられている。また、車輪保持部材132の長手方向中間部には、トラクタの走行による接地輪135の回転に基づいて作動して発電する発電手段(電気発生装置)136が設けられている。発電手段136は、ユニット状の発電本体137を有し、この発電本体137には回転体138が回転可能に設けられ、この回転体138は接地輪135の外周面に圧接している。そして、トラクタの走行により接地輪135が回転すると、発電手段136の回転体138が回転し、この回転体138の回転により発電本体137が発電する。
【0049】
また一方、機体104には、肥料、種子等の被散布物を散布する散布手段141が設けられている。散布手段141は、被散布物を収容するホッパ142と、ホッパ142の下部に設けられホッパ142から被散布物を送り出す送出手段143と、ホッパ142からの被散布物を圃場に向けて案内する可撓性のホース144とを有している。
【0050】
また、機体104のフレーム部131には、発電手段136の発電量(電圧)を検知する検知手段(電気部品)145と、この検知手段145からの検知信号に応じて散布手段141による圃場への被散布物の散布量を制御する制御手段(電気部品)146と、発電手段136からの電力を貯えるバッテリ147とが設けられている。さらに、機体104のチェーンケース部114およびブラケット部の上部には、農作業機1の左右方向の端部位置を視認するための光発生手段であるランプ(電気部品)148が設けられている。そして、これら検知手段145、制御手段146およびランプ148は、発電手段136またはバッテリ147を電源とするもので、発電手段136による電力で作動する。
【0051】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0052】
農作業機1をトラクタの後部に連結し、農作業機1をトラクタの走行により圃場上を移動させると、耕耘手段115の複数本の耕耘爪によって耕耘作業が行われ、整地手段124の第1整地体125および第2整地体126によって整地作業が行なわれ、散布手段141によって被散布物の散布作業が行なわれる。この際、制御手段146が、発電手段136の発電量を検知する検知手段145からの検知信号に応じて被散布物の散布量を制御し、トラクタの走行速度に対応した適量の被散布物が圃場に散布される。
【0053】
また、トラクタの走行により接地輪135が回転すると、発電手段136が接地輪135の回転に基づいて作動し、検知手段145、制御手段146およびランプ148が発電手段136による電力で作動する。
【0054】
そして、このような図4に示す農作業機1でも、図1等に示すものと同様、発電手段136とこの発電手段136による電力で作動する検知手段145、制御手段146およびランプ148とを備える構成であるから、トラクタからの外部電源が不要で、トラクタに乗った作業者がトラクタから下りて手作業で配線接続をする必要がなく、しかも、配線不良等によるトラクタ2の火災事故等をなくすことができる。
【0055】
なお、バッテリ88,147は必ずしも必要ではなく、電動油圧シリンダ90等の電気部品が発電手段から動力を直接受けて作動するようにしてもよい。
【0056】
また、発電手段31,81,136は、電気を発生して自ら電源となるもの或いはバッテリを充電するもので、例えばダイナモ、オルターネータ等である。
【0057】
さらに、発電手段31,81,136を設ける位置は任意で、例えば発電手段を機体のギアボックス内に設けてもよい。
【0058】
また、発電手段31,81,136による電力で作動する電気部品は任意であり、例えば発電手段による電力で電動モータ(電気部品)を作動させて耕耘軸を回転させるようにしてもよい。
【0059】
さらに、農作業機1は、耕耘装置、代掻き装置、或いは畦塗り装置等、任意である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の農作業機の一実施の形態の平面図である。
【図2】本発明の農作業機の他の実施の形態の平面図である。
【図3】本発明の農作業機のさらに他の実施の形態の平面図である。
【図4】本発明の農作業機のさらに他の実施の形態の側面図である。
【符号の説明】
【0061】
1 農作業機
2 走行車であるトラクタ
11 PTO軸
12 ジョイント
13 入力軸
31 発電手段
41,42 電気部品である接触センサ
43 電気部品であるランプ
67 入力軸
81 発電手段
88 バッテリ
90 電気部品である電動油圧シリンダ
135 接地輪
136 発電手段
141 散布手段
145 検知手段
146 制御手段
147 バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、
発電手段と、
この発電手段による電力で作動する電気部品と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項2】
走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、
前記走行車のPTO軸にジョイントを介して連結される入力軸と、
この入力軸の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、
この発電手段による電力で作動する電気部品と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項3】
走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機であって、
圃場側から受ける力で回転する接地輪と、
この接地輪の回転に基づいて作動して発電する発電手段と、
この発電手段による電力で作動する電気部品と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項4】
被散布物を散布する散布手段と、
発電手段の発電量を検知する検知手段と、
この検知手段からの検知信号に応じて前記散布手段による被散布物の散布量を制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項3記載の農作業機。
【請求項5】
発電手段からの電力を貯えるバッテリを備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−325499(P2006−325499A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155082(P2005−155082)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】