説明

通信端末装置

【課題】土地勘のない人でも、現在地と近接するLAN施設施設までの経路を容易に表示し、確認できるナビゲーション機能を備える通信端末装置を提供する。
【解決手段】複数の無線LAN接続施設の位置情報が予め登録され、GPS位置測定手段で測定した現在位置に基づいて、登録された無線LAN接続施設のうちから、近接した距離にある無線LAN接続施設を目標地として検索して、その位置と現在位置とを地図データ上に表示する第1のナビゲーション手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地球上空を周回する周回衛星から発信される測位電波を受信して、測定した現在地を地図データ上に表示するGPS位置測定手段を備えた通信端末装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、喫茶店やインターネットカフェなどの一定空間において、無線LANを利用できる無線LAN接続施設が急速に普及してきている。
【0003】
このような施設の場所を探索するには、従来より、インターネット上の検索システムが存在している。このような検索システムにおいては、鉄道の駅名、住所などを検索キーワードとして入力し、検索依頼をすれば、検索キーワードで指定される場所の近隣に位置する施設の場所、名称などを一覧表示するようになっている(下記非特許文献1参照)。
【非特許文献1】http://www.dokoyo.jp/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記した検索システムでは、無線LAN接続施設の住所や名称などの情報は確認できても、任意の現在地からどこが最も近接しているかは確認できるとは限らず、また、現在地がどこにあり、至近の施設までの経路を確認することも困難な場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、土地勘のない人でも、現在地を把握して近接する施設までの経路を容易に確認できるナビゲーション機能を備えた通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、複数の無線LAN接続施設の位置情報が予め登録され、上記GPS位置測定手段で測定した現在位置に基づいて、登録された無線LAN接続施設のうちから、近接した距離にある無線LAN接続施設を目標地として検索して、その位置と現在位置とを地図データ上に表示する第1のナビゲーション手段を備えている。
【0007】
ここに近接した距離とは、通信端末装置で測位した現在地から実際の距離上で最も近接した目標地のみを意味するのではなく、ユーザが自己の望む条件を加えて検索した結果、目標地として選択した1以上の目標地を含んでいてもよい。
【0008】
請求項2では、通信ネットワーク上に設置された、無線LAN接続施設検索サービスを提供するサービスサーバにアクセスして、GPS位置測定手段で測定した現在位置情報を送信することによって目標地として入手した近接した距離にある無線LAN接続施設の位置情報を取り込み、その位置と現在位置とを地図データ上に表示する第2のナビゲーション手段を備えている。
【0009】
ここに、この通信端末装置では、第2のナビゲーション手段は、測位した現在地を通信ネットワーク上に設置したサーバに送り、サーバで検索を行なった目標地を取り込んで、近接した距離にある無線LAN接続施設への誘導表示が行なえるようになっている。
【0010】
また、請求項3〜5では、請求項1において、無線LAN接続施設から発信される施設IDコードを含んだ電波を通信端末装置で取りこみ、その所在地を自動登録する機能を備えた通信端末装置が提案されている。
【0011】
すなわち、請求項3では、無線LAN接続施設は、それぞれの施設IDコードを含んだ電波を出力しており、かつ、ナビゲーション手段は、上記施設IDコードを含んだ電波を受信した時点でGPS位置測定手段が測定した現在位置を、無線LAN接続施設の位置情報として記録する、位置情報テーブルを自動的に作成するようにしている。
【0012】
請求項4では、ナビゲーション手段が、同じ施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、そのときに測定された現在位置の平均値を順次算出して、位置情報テーブルに記録された、無線LAN接続施設の位置情報を記録更新するようにしている。
【0013】
請求項5では、ナビゲーション手段が、同じ施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、その電波の受信強度に応じた重み付け処理を行ってから、平均値を順次算出して、位置情報テーブルに記録された、無線LAN接続施設の位置情報を記録更新するようにしている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1では、第1のナビゲーション手段は、GPS位置測定手段で測定した現在位置に基づいて、予め登録されている複数の無線LAN接続施設のうちから、近接した距離にある無線LAN接続施設を目標地として検索して、その目標地と現在地とを地図データ上に表示するので、現在地から目標地に至る経路が、地図上で容易に表示確認できる。
【0015】
請求項2では、第2のナビゲーション手段によって、通信ネットワーク上に設置された、無線LAN接続施設検索サービスを提供するサービスサーバにアクセスして、GPS位置測定手段で測定した現在位置情報を送信することによって、近接した距離にある無線LAN接続施設を検索させることができる。
【0016】
請求項3では、第1のナビゲーション手段は、それぞれの施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、検出した時点における現在地を、当該無線LAN接続施設の位置情報に置き換えて自動登録することが出来る。
【0017】
したがって、予め通信端末装置に、数多く存在する無線LAN接続施設の位置情報を、ユーザが登録する手間がなくなるため、無線LAN接続施設の位置情報が入ったCD−ROMなどを必要とせず、通信端末装置が移動すれば、より多くの無線LAN接続施設の位置情報を登録することができ、利便である。
【0018】
請求項4では、ナビゲーション手段は、同じ施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、そのときに測定された現在地の平均値を順次算出して、その施設の位置情報を記録更新でき、更に請求項5では、それぞれの位置情報に対応する電波の受信強度(現在地における電波強度が強いほど無線LAN接続施設が近接すると推定される)に応じた重みづけ処理をしてから平均値を求めているので、平均化により、また平均化に更に電波強度を加味して無線LAN接続施設の位置情報を把握するので、より正確な位置情報として登録できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の通信端末装置の要部構成の一例を示す図である。
【0021】
通信端末装置1は、制御マイコン10と、地球上の周回衛星の電波を捉えて現在地を測定するGPS位置測定手段11と、地図データを表示する表示モニタ12と、操作手段13と、後述する無線LAN接続施設探索サービスを提供するサービスサーバとの通信を行う通信手段14と、無線LAN接続施設内で伝播される、施設IDコードを含む電波を検出する無線検出手段15と、予め地図データを格納した地図データ格納手段16と、無線LAN接続施設の位置情報を予め登録した無線LAN接続施設位置情報格納手段17とを備えている。
ここに、無線LAN接続施設の位置情報は、予め製造段階で、もしくは操作手段13での操作により、無線LAN接続施設位置情報格納手段17に登録される。
【0022】
このような構成において、第1のナビゲーション手段は、制御マイコン10、表示モニタ12、操作手段13、無線検出手段15、地図データ格納手段16、無線LAN施設位置情報格納手段17とを備えて構成され、第2のネットワークナビゲーション手段は、更に、後述する無線LAN接続施設探索サービスを提供するサービスサーバとの通信を行う通信手段14を付加して構成される。
【0023】
第1のナビゲーション手段は、現在地から近接した距離にある無線LAN接続施設を探索して、上記表示モニタ12に目標地として表示し、GPS位置測定手段11で測位した現在地と目標地までの経路を、地図データ格納手段16より読み出した地図データ上で必要に応じてガイド表示する。
また、第2のナビゲーション手段は、通信ネットワーク上に設置された後述するサービスサーバ2との間で通信を行って無線LAN接続施設を探索するネットワーク対応機能を備えている。
【0024】
更に、無線LAN接続施設位置情報格納手段17は、図2に示すような位置情報テーブルを備えており、アクセスポイントとなる無線LAN接続施設の位置情報(緯度、経度)の他、無線LAN接続施設の番号、施設IDコード、備考欄が格納できる。なお、備考欄には、ユーザが操作手段13を操作して入力することができる。たとえば、図示するように、「××駅西口から5分」といった情報や、「電波が途切れやすい」といった情報を任意に登録できる。
【0025】
第1のナビゲーション手段は、以下のような処理を行う。
【0026】
すなわち、図3(100〜106)とともに説明すると、操作手段13での操作や、電源オンなどによって、近接した距離にある無線LAN接続施設の探索指令があった場合、GPS位置測定手段11により現在地を測定し、その緯度、経度の情報を基にして、至近距離にある無線LAN接続施設を、無線LAN施設位置情報格納手段17に予め登録されている位置情報と比較して検索する。
ここで、「近接した距離」とは、ユーザが設定したエリアや、条件を付加した対象内で、現在地から近接したものを意味し、複数であってもよい。
【0027】
検索すれば、地図データ格納手段16から読み出した地図データに、無線LAN接続施設の緯度、経度情報と、GPS位置測定手段11で測位した現在地の緯度、経度情報を読み取って、地図データ上に合成して表示する。その表示態様の一例を図4に示す。
【0028】
図4では、現在地が黒丸表示される一方、目的地となる無線LAN接続施設が星印として表示されている。なお、この際、目的地までの道程を誘導する経路(ガイド指標G)を表示すれば、一層利便である。また、両地点が離れている場合には、表示モニタ12上に表示された地図データをスクロール表示したり、縮小することができ、更に詳細に位置関係を知りたい場合には、拡大表示する。検索した無線LAN接続施設の位置は、目標地として設定され、公知の手法によって、通信端末装置1の移動に合わせて地図データを切り替えながら順次経路を案内する。
【0029】
なお、ここでは、目標地を1つだけ表示しているが、操作手段13での選択に基づいて複数の目標地を探索し、表示するようにしてもよい。具体的には、複数の至近距離にある無線LAN接続施設をピックアップし、各々の施設の位置を地図データ上に表示し、現在地から各々の施設までのガイド指標を表示してもよい。
【0030】
図5は、インターネットなどの通信ネットワークに設置され、無線LAN接続施設探索サービスを提供するサービスサーバの要部構成の一例を示す図である。
【0031】
このものは、このサーバ2を制御するマイコン20と、通信端末装置1との間で通信を行う通信手段21と、予め無線LAN接続施設の位置情報を登録した無線LAN接続施設位置情報格納手段22と、目標地となる無線LAN施設を検索する目標施設検索手段23とを備える。
【0032】
このサーバ2は、インターネットなどの通信ネットワークに接続して使用され、その通信ネットワークに接続した通信端末装置1との通信を行って、前述したように、通信端末装置1に対して、現在地に対して近接した距離にある目標地を検索し、また、現在地と検索した目標地とを組み合わせて、無線LAN接続施設の所在地とを組み合わせた位置情報テーブルを無線LAN接続施設位置情報格納手段22に保存する。
【0033】
通信手段21は、通信端末装置1の通信手段14ととともに、所定の通信プロトコルに従った通信を行う。
【0034】
このようなサーバ2と通信端末装置1とを用いることにより、図6(200〜208)の処理を行う。つまり、通信端末装置1の第2のナビゲーション手段は、サービスサーバ2と通信を行うことで、サービスサーバ2に対して、通信端末装置1の現在地と近接した距離にある無線LAN接続施設の位置を検索させ、検索させた位置情報を受信して、上記と同じように、目標地と現在地とを地図データ上に表示する。
【0035】
すなわち、操作手段13での操作や、電源オンなどによって、通信端末装置1から近接距離にある無線LAN接続施設の探索指令があった場合、GPS位置測定手段11により測位された現在地の緯度、経度情報を受け取る。
【0036】
そして、サービスサーバ2では、目標施設検索手段23によって、その現在地の近接した距離にある無線LAN接続施設を、格納手段22に予め登録されている位置情報と比較して検索する。
【0037】
検索すれば、その無線LAN接続施設の緯度、経度を通信端末装置1に送出する。
これを受けた通信端末装置1では、地図データ格納手段16から地図データを読み出し、受信した無線LAN接続施設の緯度、経度の情報と、現在地の緯度、経度の情報とを合成して表示し、必要な誘導を行なう。
【0038】
なお、操作手段13での選択により、複数の施設を探索して表示するようにしてもよい。
【0039】
具体的には、複数の施設探索指令をサービスサーバ2に送出し、これを受けたサービスサーバ2が、受信した現在地の緯度、経度に近接している無線LAN接続施設を複数ピックアップし、各々の緯度、経度情報を通信端末装置1に送出し、通信端末装置1では、各々の無線LAN接続施設の位置を地図データ上に表示して、各々の施設までのガイド指標を表示するようにすればよい。
【0040】
ついで、無線LAN接続施設の位置情報を自動登録する機能を備えた通信端末装置について説明する。
【0041】
この通信端末装置では、無線LAN接続施設が出力する施設IDコードを受信する毎に、通信端末装置の現在地を、無線LAN接続施設の位置とみなして、位置情報テーブルに自動登録するようにしている。従って、図2と同じような位置情報テーブルが自動で作成される。
【0042】
すなわち、図7にこの場合の基本動作手順を示している。現在地を測定する毎に、無線LAN接続施設内で伝播される無線信号を検出しているか判定し、無線信号を検出している場合には、測定した現在地の緯度、経度を、無線LAN接続施設の位置情報として登録する。緯度、経度だけでなく、無線信号(電波)に含まれる施設IDコードを合わせて登録する。
【0043】
そして、格納手段17に、同じ施設IDコードを有する無線LAN接続施設の位置情報が既に登録されているかを判定し、同じものが既に登録されている場合には、図9の(式1)または(式2)に従って緯度、経度の平均値を算出する。そして、算出した平均値を、更に当該無線LAN接続施設の位置情報として更新し登録する(以上、図7のステップ300〜305)。
【0044】
なお、式1、2において、nは、同じ施設IDコードを有する無線LAN接続施設の数、X1〜Xnはそれぞれの緯度、Y1〜Ynはそれぞれの経度を示している。
【0045】
図8は、図7の位置情報テーブル自動登録機能の概要について説明するための図である。すなわち、移動体が地点P1(Xn−1,Yn−1)に位置したときに、無線LAN接続施設APから伝播されている無線信号を検出した際には、その地点P2の緯度Xn,経度Ynと、無線LAN接続施設APの施設IDコードとが少なくとも位置情報テーブル17に登録される。
【0046】
なお、この地点P1は、最初に図示する無線LAN接続施設AP周辺に移動体が来たときに登録された位置情報であることを前提とする。
【0047】
ついで、移動体がP2(Xn,Yn)に来たときには、既に、その無線LAN接続施設APの施設IDコードが位置情報テーブル17に登録されているため、図9の(式1)または(式2)に従い、地点P1と地点P2とそれぞれの緯度、経度の平均値が算出される。
【0048】
このようにして算出された平均値(X、Y)は、当該無線LAN接続施設APの現在知りうる最も確からしい位置情報として、位置情報テーブル17において更新登録される。
【0049】
このように、同じ施設IDコードを有する無線LAN接続施設APの位置情報の平均値を算出することで、同じ無線LAN接続施設APの周囲を移動体が移動するにつれて、より正確な位置情報を求め、位置情報テーブル17に更新してゆくことができる。
【0050】
また、ステップ302で位置情報を格納する前には、無線信号検出手段15により無線信号の電波強度に応じた係数を対応して登録しておき、その係数を、それぞれの位置情報に乗算して重みづけ処理した後、乗算した位置情報の平均値を取るようにしてもよい。
【0051】
具体的には、第1のナビゲーション手段において、無線信号の電波強度を1〜5までにランク付けするとともに、それぞれのランクに応じた係数を、電波強度が1に対して0.2、電波強度が2に対して0.8、電波強度が3に対して0.6、電波強度が4に対して0.8、電波強度が5に対して1.0というように対応付けて登録したテーブルを備えておく。
【0052】
そして、ステップ301において無線信号を検出した場合、その無線信号の電波信号の強さを判定しておく。ステップ302で、無線LAN接続施設の位置情報を登録する際には、判定したランクを合わせて登録する。
【0053】
ステップ304で平均値を算出する場合、判定したランクから、係数を判定して、図9の(式3)に従って平均値を算出する。この(式3)において、nは、同じ施設IDコードを有する無線LAN接続施設の数、X1〜Xnはそれぞれの緯度、Y1〜Ynはそれぞれの経度を示している。
この(式3)では、それぞれの緯度、経度に、対応する係数を乗算してから平均値を算出するようにしている。
【0054】
このように、電波強度に応じた係数を乗算した重みづけ処理をしてから平均値を算出しているので、現在地における電波強度が強いほど無線LAN接続施設が近接することから、より一層正確な無線LAN接続施設の位置情報を登録することが可能となる。
【0055】
更に、サービスサーバ2においても、図7で例示したような無線LAN接続施設の自動登録をすることができる。
【0056】
その場合、通信端末装置1が無線信号を検出して無線LAN接続施設を検出する毎に、その施設IDコードを含めた位置情報をサービスサーバ2に送出し、これを受けてサービスサーバ2が格納手段22に登録すればよい。
【0057】
また、この場合、無線LAN接続施設の位置情報の平均化は、マイコン20で行えばよく、サーバ2のマイコン2が、通信端末装置1よりその装置1の現在位置情報と、無線LAN接続施設の施設IDコードとを受信する毎に、式1〜3に従って平均値を求める。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の通信端末装置の内部構成を示す図
【図2】無線LAN接続施設位置情報格納手段の構成を示す図
【図3】目的地となる無線LAN接続施設探索処理の一例を示すフローチャート
【図4】目的地表示態様について説明するための図
【図5】サービスサーバの内部構成の一例を示す図
【図6】目的地となる無線LAN接続施設探索処理の他例を示すフローチャート
【図7】無線LAN接続施設の位置情報自動登録処理の一例を示すフローチャート
【図8】位置情報自動登録処理の概要について説明するための図
【図9】無線LAN接続施設の位置情報テーブルを作成する際に、現在地の平均値を求めるための数式、(式1)、(式2)、(式3)をそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0059】
1 通信端末装置
10 マイコン
11 GPS位置測定手段
12 表示モニタ
13 操作手段
14 通信手段
15 無線検出手段
16 地図データ格納手段
17 無線LAN接続施設位置情報格納手段(位置情報テーブル)
2 サービスサーバ
AP 無線LAN接続施設

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地球上空を周回する周回衛星から発信される測位電波を受信して、現在位置を測定し、地図データ上に表示するGPS位置測定手段を備えた通信端末装置において、
複数の無線LAN接続施設の位置情報が予め登録され、上記GPS位置測定手段で測定した現在位置に基づいて、登録された無線LAN接続施設のうちから、近接した距離にある無線LAN接続施設を目標地として検索して、その目標地と現在地とを上記地図データ上に表示する第1のナビゲーション手段を備えている通信端末装置。
【請求項2】
地球上空を周回する周回衛星から発信される測位電波を受信して、現在位置を測定し、地図データ上に表示するGPS位置測定手段を備えた通信端末装置において、
通信ネットワーク上に設置された、無線LAN接続施設検索サービスを提供するサービスサーバにアクセスして、上記GPS位置測定手段で測定した現在位置情報を送信することによって目標地として入手した近接した距離にある無線LAN接続施設の位置情報を取り込み、その目標地と現在地とを上記地図データ上に表示する第2のナビゲーション手段を備えている通信端末装置。
【請求項3】
請求項1において、
上記無線LAN接続施設は、それぞれの施設IDコードを含んだ電波を出力しており、
かつ、上記第1のナビゲーション手段は、上記施設IDコードを含んだ電波を受信した時点で上記GPS位置測定手段が測定した現在地を、無線LAN接続施設の位置情報として記録する、位置情報テーブルを自動的に作成するようにした通信端末装置。
【請求項4】
請求項3において、
上記第1のナビゲーション手段が、上記無線LAN接続施設の同じ施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、そのときに測定された現在地の平均値を順次算出して、上記位置情報テーブルに、無線LAN接続施設の位置情報を記録更新するようにした通信端末装置。
【請求項5】
請求項4において、
上記第1のナビゲーション手段が、上記無線LAN接続施設の同じ施設IDコードを含んだ電波を受信する毎に、その電波の受信強度に応じた重み付け処理を行ってから、平均値を順次算出して、上記位置情報テーブルに、無線LAN接続施設の位置情報を記録更新するようにした通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−145438(P2006−145438A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337953(P2004−337953)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】