説明

遠隔監視システム及び管理装置

【課題】宅内装置のバージョンモデルに関わらずユーザが容易に画像情報等を確認できる遠隔監視システムを提供する。
【解決手段】ネットワーク接続された、画像情報を取得するカメラ端末、サーバ3、ユーザ端末を備える遠隔監視システムにおいて、サーバ3に、識別情報とカメラ端末のバージョンモデル情報A3とを対応付けて記憶するモデルデータベース33Aと、CPU31に、識別情報に対応するバージョンモデル情報A3をモデルデータベース33Aから取得させるモデル情報取得プログラム33Hと、CPU31に、バージョンモデル情報A3に対応し、画像情報を掲載するWebページ画面情報をユーザ端末に送信させる画面情報送信プログラム33Jと、を備え、ユーザ端末に、識別情報を入力するための操作部と、識別情報をサーバ3に送信する通信部と、サーバ3から送信されたWebページ画面情報を表示する表示部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔監視システム及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔監視システムとして、様々なものが開発されている(例えば、特許文献1−4)。例えば、宅内に設けられた家電製品や宅内の様子を監視するカメラ等の宅内装置と、当該宅内装置とインターネットを介して接続された管理装置と、当該管理装置とインターネットを介して接続された携帯などのユーザ端末からなる遠隔監視システムにおいて、宅内装置が取得した宅内情報を管理装置に送信し、管理装置が開設しているホームページにユーザがユーザ端末からアクセスすることにより、当該ホームページ上にて当該宅内情報を閲覧できるようにしたもの(特許文献1)や、宅内装置が取得した宅内情報を管理装置に送信させ、管理装置が当該宅内情報をユーザの携帯にメール送信するものが知られている(特許文献2)。
【0003】
また、宅内に設置される複数の火災感知器と、当該火災感知器とネットワークを介して接続される火災受信機とからなる火災報知システムにおいて、個々の火災感知器の識別情報を電源投入時に火災受信機に送信することにより、新たに設置された火災感知器と以前に設置された火災感知器の識別を確実に行うようにしたものも知られている(特許文献3)。
【0004】
また、ビルに設置され、ビルのエレベータ等の状態を監視する監視端末装置と、当該監視端末装置とネットワークを介して接続された管理装置を備えるシステムにおいて、監視端末装置から当該監視端末装置の固有情報を管理装置に送信させるとともに、管理装置から当該監視端末装置の固有情報を送信することにより、該固有情報の設定を行えるものも知られている(例えば、特許文献4)。
【0005】
また、ホームページに関する技術としても様々なものが知られており、例えば、ホームページのURLが変更された場合に、当該ホームページの変更後のURLをサーバが自動的にユーザ端末に提供するシステム(例えば、特許文献5)や、ネットワーク上に、各ユーザが当該ユーザ端末を介して当該ネットワーク上にホームページを作成するのを支援するサービスサーバを設けたシステム等が知られている(例えば、特許文献6)。
【特許文献1】特開2001−313987号公報
【特許文献2】特開2003−333672号公報
【特許文献3】特開2003−223686号公報
【特許文献4】特開2003−152883号公報
【特許文献5】特開2001−134530号公報
【特許文献6】特開2001−243181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば、各宅内に設けられるカメラ等の宅内装置と当該宅内装置とネットワークを介して接続される管理装置,当該管理装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末等を備える遠隔監視システムにおいては、宅内装置によって取得された画像等の情報が管理装置に送信され、ユーザは、ユーザ端末を介して管理装置のホームページにアクセスすることにより、当該ホームページ上にて宅内装置によって取得された画像情報を確認できるようになっている。そして、当該遠隔監視システムにおいて、宅内装置のバージョンモデルにより、当該宅内装置から得られる画像情報は、例えば、静止画のみ,静止画及び動画,静止画及び音声というように異なるため、宅内装置のバージョンモデル毎に当該画像情報を掲載するホームページを設けるようになっている。
【0007】
しかしながら、バージョンモデル毎にホームページを設けることとすると、各ユーザは、見たい宅内情報が取得された宅内装置のバージョンモデルに対応したホームページにアクセスしなければならず、バージョンモデルに対応したホームページのURLを認識する必要があり面倒であった。また、宅内装置のバージョンモデルが更新され、且つ、ユーザが宅内装置のバージョンモデルが更新されたことを気づかない場合には、更新前に接続していたホームページにアクセスしてしまい、画像情報等を得ることができないという問題もあった。
【0008】
本発明の課題は、宅内装置のバージョンモデルに関わらずユーザが容易に画像情報等を確認できる遠隔監視システムおよび管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、
前記宅内装置とネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内情報を受信する管理装置と、
前記管理装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末と、を備える遠隔監視システムにおいて、
前記宅内装置は、
電源投入時に、前記宅内装置の識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて前記管理装置に送信するバージョンモデル情報通知手段と、
宅内を撮像して画像情報を取得する撮像手段と、を備え、
前記撮像手段により取得された画像情報を宅内情報として前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、前記バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報を更新する更新手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記宅内装置の識別情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、
前記管理装置から送信されたWebページ画面情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、
前記宅内装置とネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内
情報を受信する管理装置と、
前記管理装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末と、を備える遠隔監視システムにおいて、
前記管理装置は、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記宅内装置の識別情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、
前記管理装置から送信されたWebページ画面情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遠隔監視システムにおいて、
前記宅内装置は、
所定のタイミングで、前記宅内装置の識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて前記管理装置に送信するバージョンモデル情報通知手段を備え、
前記管理装置は、
前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、前記バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報を更新する更新手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の遠隔監視システムにおいて、
前記宅内装置は、
宅内を撮像して画像情報を取得する撮像手段を備え、
前記撮像手段により取得された画像情報を宅内情報として前記管理装置に送信することを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、ユーザ端末とにネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内情報を受信する管理装置において、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、管理装置において、宅内情報記憶手段により、宅内装置の識別情報と宅内情報とが対応付けられて記憶され、バージョンモデル情報記憶手段により、識別情報と宅内装置のバージョンモデル情報とが対応付けられて記憶され、宅内情報取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報が宅内情報記憶手段から取得され、バージョンモデル取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報がバージョンモデル情報記憶手段から取得され、制御手段により、バージョンモデル取得手段によって取得されたバージョンモデル情報に対応し、宅内情報取得手段によって取得された宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報をユーザ端末に送信する制御が行われ、ユーザ端末において、入力手段により、宅内装置の識別情報が入力され、送信手段により、入力手段によって入力された識別情報が管理装置に送信され、表示手段により、管理装置から送信されたWebページ画面情報が表示されるので、ユーザは、バージョンモデルに対応したWebページのURLを認識する必要がなく、また、例えば、宅内装置のバージョンモデルが更新され、且つ、ユーザが宅内装置のバージョンモデルが更新されたことに気づかない場合であっても、宅内装置のバージョンモデル情報に応じたWebページ画面情報が自動的にユーザ端末に送信されることとなって、宅内装置のバージョンモデルに関わらず、ユーザは容易に宅内情報を確認することができる。
【0015】
また、宅内装置において、バージョンモデル情報通知手段により、電源投入時に、宅内装置の識別情報と宅内装置のバージョンモデル情報とが対応付けられて管理装置に送信され、管理装置において、判断手段により、宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なるか否かが判断され、判断手段により、宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、更新手段により、バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報が更新されるので、宅内装置のバージョンモデルが更新され、ユーザがWebページにおいて宅内情報を確認する場合、更新された後のバージョンモデル情報に対応するWebページ画面情報がユーザ端末に送信されることとなって、宅内装置のバージョンモデルの更新の有無に関わらず、ユーザは容易に宅内情報を確認することができる。
【0016】
また、管理装置のバージョンモデル情報記憶手段が自動的に更新されるので、当該バージョンモデル情報記憶手段の管理を容易にすることができる。
【0017】
また、撮像手段により、宅内が撮像されて画像情報が取得され、取得された画像情報が宅内情報として管理装置に送信されるので、ユーザは、画像情報を見ることにより宅内の様子を容易に確認することができるとともに、特に、画像情報は、動画、静止画等のように比較的バージョンモデルが多様なので、より好適な効果が得られる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、管理装置において、宅内情報記憶手段により、宅内装置の識別情報と宅内情報とが対応付けられて記憶され、バージョンモデル情報記憶手段により、識別情報と宅内装置のバージョンモデル情報とが対応付けられて記憶され、宅内情
報取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報が宅内情報記憶手段から取得され、バージョンモデル取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報がバージョンモデル情報記憶手段から取得され、制御手段により、バージョンモデル取得手段によって取得されたバージョンモデル情報に対応し、宅内情報取得手段によって取得された宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報をユーザ端末に送信する制御が行われ、ユーザ端末において、入力手段により、宅内装置の識別情報が入力され、送信手段により、入力手段によって入力された識別情報が管理装置に送信され、表示手段により、管理装置から送信されたWebページ画面情報が表示されるので、ユーザは、バージョンモデルに対応したWebページのURLを認識する必要がなく、また、例えば、宅内装置のバージョンモデルが更新され、且つ、ユーザが宅内装置のバージョンモデルが更新されたことに気づかない場合であっても、宅内装置のバージョンモデル情報に応じたWebページ画面情報が自動的にユーザ端末に送信されることとなって、宅内装置のバージョンモデルに関わらず、ユーザは容易に宅内情報を確認することができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、宅内装置において、バージョンモデル情報通知手段により、所定のタイミングで、宅内装置の識別情報と宅内装置のバージョンモデル情報とが対応付けられて管理装置に送信され、管理装置において、判断手段により、宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なるか否かが判断され、判断手段により、宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、更新手段により、バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報が更新されるので、宅内装置のバージョンモデルが更新され、ユーザがWebページにおいて宅内情報を確認する場合、更新された後のバージョンモデル情報に対応するWebページ画面情報がユーザ端末に送信されることとなって、宅内装置のバージョンモデルの更新の有無に関わらず、ユーザは容易に宅内情報を確認することができる。
【0020】
また、管理装置のバージョンモデル情報記憶手段が自動的に更新されるので、当該バージョンモデル情報記憶手段の管理を容易にすることができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、撮像手段により、宅内が撮像されて画像情報が取得され、取得された画像情報が宅内情報として管理装置に送信されるので、ユーザは、画像情報を見ることにより宅内の様子を容易に確認することができるとともに、特に、画像情報は、動画、静止画等のように比較的バージョンモデルが多様なので、より好適な効果が得られる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、宅内情報記憶手段により、宅内装置の識別情報と宅内情報とが対応付けられて記憶され、バージョンモデル情報記憶手段により、識別情報と宅内装置のバージョンモデル情報とが対応付けられて記憶され、宅内情報取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報が宅内情報記憶手段から取得され、バージョンモデル取得手段により、ユーザ端末から送信される識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報がバージョンモデル情報記憶手段から取得され、制御手段により、バージョンモデル取得手段によって取得されたバージョンモデル情報に対応し、宅内情報取得手段によって取得された宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報をユーザ端末に送信する制御が行われるので、ユーザは、バージョンモデルに対応したWebページのURLを認識する必要がなく、また、例えば、宅内装置のバージョンモデルが更新され、且つ、ユーザが宅内装置のバージョンモデルが更新されたことに気づかない場合であっても、宅内装置のバージョ
ンモデル情報に応じたWebページ画面情報が自動的にユーザ端末に送信されることとなって、宅内装置のバージョンモデルに関わらず、ユーザは容易に宅内情報を確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図を参照して、本発明に係る遠隔監視システムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明の範囲は図示例に限定されない。
(遠隔監視システム全体の構成)
まず、本実施の形態の構成を説明する。
【0024】
本発明に係る遠隔監視システム100は、例えば、図1に示すように、複数のユーザ宅U内に設けられた宅内装置としてのカメラ端末1・・・,複数のユーザ端末2・・・,管理装置としてのサーバ3等を備えて構成され、サーバ3は、カメラ端末1及びユーザ端末2と、ネットワークNを介して接続されている。
【0025】
ネットワークNは、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通
信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等を含む。
(カメラ端末の構成)
カメラ端末1は、例えば、図2に示すように、通信部10,撮像手段としてのカメラ11,CPU(Central Processing Unit)12,RAM(Random Access Memory)1
3,記憶部14等を備えて構成され、各部はバス15により接続される。
【0026】
通信部10は、例えば、モデム(MODEM:Modulater/DEModulater)等を備えて構成され
、ネットワークNを介して、サーバ3等との通信を行う。
【0027】
カメラ11は、例えば、CCD(Charge Coupled Devise)等を備えて構成され、ユ
ーザ宅U内を撮像して、宅内情報としての画像情報A4を取得する。カメラ11には、複数のバージョンモデルがあり、例えば、静止画の画像情報A4のみを取得するバージョンモデル、静止画及び動画の画像情報A4を取得するバージョンモデル、音声記録手段(図示省略)を内蔵して、画像情報A4の他に宅内の音声情報A5を取得するバージョンモデル等がある。そして、カメラ端末1には、カメラ11のバージョンモデルに応じたバージョンモデルがある。
【0028】
CPU12は、記憶部14に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM13に展開して実行することにより、カメラ端末1全体の制御を行う。
【0029】
RAM13は、CPU12により実行された処理プログラム等を、RAM13内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
【0030】
記憶部14は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部14は、CPU12がカメラ端末1全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部14は、例えば、図2に示すように、カメラデータベース14A,カメラ制御プログラム14B,タイマープログラム14C,モデル情報通知プログラム14C等を格納している。
【0031】
カメラデータベース14Aは、例えば、当該カメラ端末1の認証情報としてのID番号A1及びパスワードA2,カメラ端末1のバージョンモデル情報A3,画像情報A4,音声情報A5等を対応付けて記憶している。カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2は、例えば、工場出荷時において、当該カメラデータベース14Aに設定されるものであり、変更することができないようになっている。
【0032】
カメラ制御プログラム14Bは、例えば、CPU12に、カメラ11を制御して、ユーザ宅U内を撮像させ、また、宅内の音声を音声記録手段に録音させることにより、画像情報A4,音声情報A5等を取得させる機能を実現させるプログラムである。
【0033】
モデル情報通知プログラム14Cは、例えば、CPU12に、カメラ端末1の電源投入時に、カメラデータベース14Aを参照して、ID番号A1,パスワードA2,バージョンモデル情報A3,画像情報A4を抽出し、通信部10を制御して、当該ID番号A1,パスワードA2,バージョンモデル情報A3,画像情報A4をサーバ3に送信する機能を実現させるプログラムである。CPU12は、かかるモデル情報通知プログラム14Cを実行することにより、バージョンモデル情報通知手段として機能する。
(ユーザ端末の構成)
ユーザ端末2は、例えば、図3に示すように、送信手段としての通信部20,表示手段としての表示部21,入力手段としての操作部22,CPU23,RAM24,記憶部25等を備えて構成され、各部はバス26により接続される。
【0034】
通信部20は、例えば、モデム等を備えて構成され、ネットワークNを介して、サーバ3等との通信を行う。
【0035】
表示部21は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネル等であり、CPU23から出力される画像信号に基づいて画像を表示する。より具体的には、表示部21は、CPU23から出力されるWebページ画面情報に基づくWebページ画面を表示する。
【0036】
操作部22は、例えば、図示しないテンキーや各種ファンクションキー等を有し、そのキー操作による操作信号をCPU31に出力する。また、ユーザが操作部22の各種キーを押下することにより、ログインID番号A6,ログインパスワードA7を入力できるようになっている。ここで、ログインID番号A6,ログインパスワードA7は、例えば、予めカメラ端末1に設定されたID番号A1,パスワードA2と同じ番号に設定されており、alias等によって、カメラ端末1に設定されたID番号A1,パスワードA2とは異なる番号に設定することができるようになっている。
【0037】
CPU23は、記憶部25に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM24に展開して実行することにより、ユーザ端末2全体の制御を行う。
【0038】
RAM24は、CPU23により実行された処理プログラム等を、RAM24内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
【0039】
記憶部25は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部25は、CPU23がユーザ端末2全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部25は、例えば、図3に示すように、通信制御プログラム2
5A,表示制御プログラム25B等を格納している。
【0040】
通信制御プログラム25Aは、例えば、CPU23に、通信部20を制御して、操作部22から入力されたログインID番号A6,ログインパスワードA7,Webページ画面情報要求信号等の各種信号を送信させるとともに、Webページ画面情報等を受信させる機能を実現させるプログラムである。
【0041】
表示制御プログラム25Bは、例えば、ブラウザソフト等であり、CPU23に、表示部21を制御して、CPU23から出力されるWebページ画面情報に基づくWebページ画面を表示させる機能を実現させるプログラムである。
(サーバの構成)
サーバ3は、例えば、図4に示すように、通信部30,CPU31,RAM32,記憶部33等を備えて構成され、各部はバス34により接続される。
【0042】
通信部30は、例えば、モデム等を備えて構成され、ネットワークNを介して、カメラ端末1,ユーザ端末2等との通信を行う。
【0043】
CPU31は、記憶部33に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM32に展開して実行することにより、サーバ3全体の制御を行う。
【0044】
RAM32は、CPU31により実行された処理プログラム等を、RAM32内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
【0045】
記憶部33は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部33は、CPU31がサーバ3全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部33は、例えば、図4に示すように、モデルデータベース33A,画像・音声データベース33B,ページデータベース33C,ユーザ認証データベース33D,判断プログラム33E,更新プログラム33F,ユーザ認証プログラム33G,モデル情報取得プログラム33H,画像・音声取得プログラム33I,画面情報送信プログラム33J等を格納している。
【0046】
モデルデータベース33Aは、例えば、図5に示すように、カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2,バージョンモデル情報A3を対応付けて記憶している。カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2は、予め、当該モデルデータベース33Aに登録されるようになっており、カメラ端末1が工場において生産される際に、登録されているID番号A1,パスワードA2が当該カメラ端末1に割り当てられる。なお、ID番号A1,パスワードA2がモデルデータベース33Aに登録される際のバージョンモデル情報A3は、デフォルト、即ち、最低限の機能を持ったバージョンが登録されるようになっており、例えば、静止画のみ撮像できるバージョンモデルが登録されている。記憶部33は、モデルデータベース33Aを格納することにより、バージョンモデル情報記憶手段として機能する。
【0047】
画像・音声データベース33Bは、例えば、図6に示すように、カメラ端末1のID番号A1及びパスワードA2と当該カメラ端末1により取得された画像情報A4及び音声情報A5とを対応付けて記憶している。記憶部33は、画像・音声データベース33Bを格納することにより、宅内情報記憶手段として機能する。
【0048】
ページデータベース33Cは、例えば、カメラ端末1のバージョンモデル毎に異なるWebページ画面情報を当該バージョンモデル情報A3と対応付けて記憶している。
【0049】
ユーザ認証データベース33Dは、例えば、図7に示すように、ユーザがサーバ3のWebページにログインするためのログインID番号A6,ログインパスワードA7と当該ユーザのユーザ宅U内に設置されたカメラ端末1のID番号A1,パスワードA2とを対応付けて記憶している。
【0050】
判断プログラム33Eは、例えば、CPU31に、カメラ端末1から送信された当該カメラ端末1のバージョンモデル情報A3がモデルデータベース33Aに記憶されている当該カメラ端末1のバージョンモデル情報A3と異なるか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、判断プログラム33Eは、CPU31に、カメラ端末1から送信されたID番号A1,パスワードA2に基づいて、モデルデータベース33Aを検索して当該ID番号A1,パスワードA2に対応するバージョンモデル情報A3を抽出し、カメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3と抽出したバージョンモデル情報A3とを比較して異なっているか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。CPU31は、かかる判断プログラム33Eを実行することにより、判断手段として機能する。
【0051】
更新プログラム33Fは、例えば、CPU31に、判断プログラム33Eを実行することにより、カメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3とモデルデータベース33Aから抽出したバージョンモデル情報A3とが異なると判断した場合に、モデルデータベース33Aに記憶されたバージョンモデル情報A3をカメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3に書き換えることにより更新する機能を実現させるプログラムである。CPU31は、かかる更新プログラム33Fを実行することにより更新手段として機能する。
【0052】
ユーザ認証プログラム33Gは、例えば、CPU31に、ユーザ認証データベース33Dを参照して、ユーザ端末2から送信されたログインID番号A6,ログインパスワードA7に一致するログインID番号A6,ログインパスワードA7があるかないかを判断し、ユーザ端末2から送信されたログインID番号A6,ログインパスワードA7に一致するログインID番号A6,ログインパスワードA7があった場合には、当該ログインID番号A6,ログインパスワードA7に対応するカメラ端末1のID番号A1,パスワードA2を抽出する機能を実現させるプログラムである。
【0053】
モデル情報取得プログラム33Hは、例えば、CPU31に、ユーザ認証プログラム33Gを実行することにより抽出されたID番号A1,パスワードA2に基づいて、モデルデータベース33Aを参照して、当該ID番号A1,パスワードA2に対応するバージョンモデル情報A3を取得する機能を実現させるプログラムである。CPU31は、かかるモデル情報取得プログラム33Hを実行することにより、バージョンモデル取得手段として機能する。
【0054】
画像・音声取得プログラム33Iは、例えば、CPU31に、ユーザ認証プログラム33Gを実行することにより抽出されたID番号A1,パスワードA2に基づいて、画像・音声データベース33Bを参照して、当該ID番号A1,パスワードA2に対応する画像情報A4,音声情報A5の中からユーザが所望する画像情報A4,音声情報A5を取得する機能を実現させるプログラムである。CPU31は、かかる画像・音声取得プログラム33Iを実行することにより、宅内情報取得手段として機能する。
【0055】
画面情報送信プログラム33Jは、例えば、CPU31に、モデル情報取得プログラム33Hを実行することにより取得したバージョンモデル情報A3に基づいて、ページデータベース33Cを参照して、当該バージョンモデル情報A3に対応するWebページ画面情報を抽出し、当該Webページ画面情報と、画像・音声取得プログラム33Iを実行することにより取得した画像情報A4,音声情報A5とを合成したWebページ画面情報を作成し、作成したWebページ画面情報を通信部30を制御してユーザ端末2に送信する機能を実現させるプログラムである。CPU31は、かかる画面情報送信プログラム33Jを実行することにより、制御手段として機能する。
(遠隔監視システムの動作)
次に、上述のような構成の遠隔監視システム100の動作について、図8,図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
(サーバとカメラ端末の間で行われる処理動作)
まず、サーバ3とカメラ端末1の間で行われる処理動作について説明する。
【0056】
図8に示すように、まず、ユーザにより、カメラ端末1の電源が投入されると(ステップS1)、CPU12は、モデル情報通知プログラム14Cを実行することにより、カメラデータベース14Aに記憶されている当該カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2,バージョンモデル情報A3,画像情報A4,音声情報A5等を通信部10を制御してサーバ3へ送信させる(ステップS2)。
【0057】
次に、サーバ3において、CPU31が、ID番号A1,パスワードA2,バージョンモデル情報A3,画像情報A4,音声情報A5等を受信すると(ステップS3)、CPU31は、判断プログラム33Eを実行することにより、送信されたバージョンモデル情報A3とモデルデータベース33Aに記憶されているバージョンモデル情報A3とが異なるか否かを判断する(ステップS4)。なお、モデルデータベース33Aには、最初はバージョンモデル情報A3として、デフォルトが記憶されているため、カメラ端末1のバージョンモデルがデフォルトのものと異なる場合には、CPU31は、送信されたバージョンモデル情報A3とモデルデータベース33Aに記憶されているバージョンモデル情報A3と異なると判断される。
【0058】
ステップS4において、CPU31が、送信されたバージョンモデル情報A3とモデルデータベース33Aに記憶されているバージョンモデル情報A3とが一致すると判断した場合には(ステップS4;No)、ステップS6に進む。
【0059】
ステップS4において、CPU31が、送信されたバージョンモデル情報A3とモデルデータベース33Aに記憶されているバージョンモデル情報A3とが異なると判断した場合には(ステップS4;Yes)、CPU31は、更新プログラム33Fを実行することにより、モデルデータベース33Aのバージョンモデル情報A3を送信されたバージョンモデル情報A3に書き換えることにより更新する(ステップS5)。
【0060】
次に、CPU31は、送信された画像情報A4,音声情報A5をID番号A1,パスワードA2と対応付けて、画像・音声データベース33Bに記憶させる(ステップS6)。
(サーバとユーザ端末の間で行われる処理動作)
次に、サーバ3とユーザ端末2の間で行われる処理動作について説明する。
【0061】
図9に示すように、まず、ユーザ端末2において、ユーザが、サーバ3がネットワークN上に開設しているWebページのURL(Uniform Resource Locator)を操作部22から入力することにより、Webページ画面情報要求信号が入力されると、CPU23は、通信制御プログラム25Aを実行することにより、通信部20を制御して、当該Webページ画面情報要求信号をサーバ3に送信させる(ステップS101)。
【0062】
次に、サーバ3において、CPU31が、Webページ画面情報要求信号を受信すると(ステップS102)、CPU31は、ユーザ認証プログラム33Gを実行することにより、ユーザ認証画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS103)。
【0063】
次に、ユーザ端末2において、CPU23が、ユーザ認証画面情報を受信すると(ステップS104)、CPU23は、表示制御プログラム25Bを実行することにより、表示部21にユーザ認証画面を表示させる。次いで、CPU23は、通信制御プログラム25Aを実行することにより、通信部20を制御して、表示部21に当該ユーザ認証画面が表示されている際にユーザが操作部22から入力したログインID番号A6,ログインパスワードA7をサーバ3に送信する(ステップS105)。
【0064】
次に、サーバ3において、CPU31が、ログインID番号A6,ログインパスワードA7を受信すると(ステップS106)、CPU31は、ユーザ認証プログラム33Gの実行に基づいて、受信したログインID番号A6,ログインパスワードA7に一致するログインID番号A6,ログインパスワードA7がユーザ認証データベース33Dに記憶されているか否かを判断する(ステップS107)。
【0065】
ステップS107において、CPU31が、受信したログインID番号A6,ログインパスワードA7に一致するログインID番号A6,ログインパスワードA7がユーザ認証データベース33Dに記憶されていないと判断した場合には(ステップS107;No)、ステップS103に戻る。
【0066】
ステップS107において、CPU31が、受信したログインID番号A6,ログインパスワードA7に一致するログインID番号A6,ログインパスワードA7がユーザ認証データベース33Dに記憶されていると判断した場合には(ステップS107;Yes)、CPU31は、当該ログインID番号A6,ログインパスワードA7に対応するID番号A1,パスワードA2を抽出し、次いで、モデル情報取得プログラム33Hを実行することにより、モデルデータベース33Aを参照して、当該ID番号A1,パスワードA2に対応するバージョンモデル情報A3を取得する(ステップS108)。
【0067】
次に、CPU31は、画面情報送信プログラム33Jを実行することにより、通信部30を制御して、画像情報選択画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS109)。
【0068】
次に、ユーザ端末2において、CPU23が、画像情報選択画面情報を受信すると(ステップS110)、CPU23は、表示制御プログラム25Bを実行することにより、表示部21に画像情報選択画面を表示させる。次いで、CPU23は、通信制御プログラム25Aを実行することにより、通信部20を制御して、表示部21に当該画像情報選択画面が表示されている際にユーザが操作部22から入力した画像情報選択情報をサーバ3に送信する(ステップS111)。
【0069】
次に、サーバ3において、CPU31が、画像情報選択情報を受信すると(ステップS112)、CPU31は、画像・音声取得プログラム33Iを実行することにより、画像・音声データベース33Bを参照して、ステップS108で抽出されたID番号A1,パスワードA2に対応する画像情報A4,音声情報A5の中から、受信した画像情報選択情報に相当する画像情報A4,音声情報A5を取得する(ステップS113)。
【0070】
次に、CPU31は、画面情報送信プログラム33Jの実行に基づいて、ページデータベース33Cを参照して、ステップS108で取得したバージョンモデル情報A3に対応するWebページ画面情報を抽出し、抽出したWebページ画面情報と、ステップS113で取得した画像情報A4,音声情報A5とを合成したWebページ画面情報を作成し、
通信部30を制御して、作成したWebページ画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS114)。
【0071】
次に、ユーザ端末2において、CPU23が、ステップS110で作成されたWebページ画面情報を受信すると(ステップS115)、CPU23は、表示制御プログラム25Bを実行することにより、表示部21を制御して、当該Webページ画面情報に基づくWebページ画面を表示させる(ステップS116)。
【0072】
以上に説明した、本発明に係る遠隔監視システム100によれば、サーバ3において、画像・音声データベース33Bに、カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2と画像情報A4,音声情報A5とが対応付けられて記憶され、モデルデータベース33Aに、ID番号A1,パスワードA2とカメラ端末1のバージョンモデル情報A3とが対応付けられて記憶され、CPU31が画像・音声取得プログラム33Iを実行することにより、ユーザ端末2から送信されるログインID番号A6,ログインパスワードA7に対応するID番号A1,パスワードA2に基づいて、当該ID番号A1,パスワードA2に対応する画像情報A4,音声情報A5が画像・音声データベース33Bから取得され、CPU31がモデル情報取得プログラム33Hを実行することにより、ユーザ端末2から送信されるログインID番号A6,ログインパスワードA7に対応するID番号A1,パスワードA2に基づいて、当該ID番号A1,パスワードA2に対応するバージョンモデル情報A3がモデルデータベース33Aから取得され、CPU31が画面情報送信プログラム33Jを実行することにより、取得されたバージョンモデル情報A3に対応し、取得された画像情報A4,音声情報A5を掲載するためのWebページ画面情報をユーザ端末2に送信する制御が行われ、ユーザ端末2において、操作部22からログインID番号A6,ログインパスワードA7が入力され、通信部20により、入力されたログインID番号A6,ログインパスワードA7がサーバ3に送信され、表示部21により、サーバ3から送信されたWebページ画面情報が表示されるので、ユーザは、バージョンモデルに対応したWebページのURLを認識する必要がなく、また、例えば、カメラ端末1のバージョンモデルが更新され、且つ、ユーザがカメラ端末1のバージョンモデルが更新されたことに気づかない場合であっても、カメラ端末1のバージョンモデル情報A3に応じたWebページ画面情報が自動的にユーザ端末2に送信されることとなって、カメラ端末1のバージョンモデルに関わらず、ユーザは容易に画像情報A4,音声情報A5を確認することができる。
【0073】
また、カメラ端末1において、CPU12が、モデル情報通知プログラム14Cを実行することにより、電源投入時に、カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2とカメラ端末1のバージョンモデル情報A3とが対応付けられてサーバ3に送信され、サーバ3において、CPU31が判断プログラム33Eを実行することにより、カメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3と、モデルデータベース33Aに記憶され、カメラ端末1から送信されたID番号A1,パスワードA2に対応付けられたバージョンモデル情報A3とが異なるか否かが判断され、カメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3と、モデルデータベース33Aに記憶され、カメラ端末1から送信されたID番号A1,パスワードA2に対応付けられたバージョンモデル情報A3とが異なると判断された場合に、CPU31が更新プログラム33Fを実行することにより、モデルデータベース33Aに記憶されたバージョンモデル情報A3が更新されるので、カメラ端末1のバージョンモデルが更新され、ユーザがWebページにおいて画像情報A4,音声情報A5を確認する場合、更新された後のバージョンモデル情報A3に対応するWebページ画面情報がユーザ端末2に送信されることとなって、カメラ端末1のバージョンモデルの更新の有無に関わらず、ユーザは容易に画像情報A4,音声情報A5を確認することができる。
【0074】
また、サーバ3のモデルデータベース33Aが自動的に更新されるので、当該モデルデータベース33Aの管理を容易にすることができる。
【0075】
また、カメラ11により、宅内が撮像されて画像情報A4が取得され、取得された画像情報A4が宅内情報としてサーバ3に送信されるので、ユーザは、画像情報A4を見ることにより宅内の様子を容易に確認することができるとともに、特に、画像情報は、動画、静止画等のように比較的バージョンモデルが多様なので、より好適な効果が得られる。
【0076】
なお、本実施形態では、電源投入時にカメラ端末1のバージョンモデル情報A3がサーバ3に送信されて、サーバ3のモデルデータベース33Aに記憶されているバージョンモデル情報A3とカメラ端末1から送信されたバージョンモデル情報A3とが異なる場合に、モデルデータベース33Aのバージョンモデル情報A3が更新されることとしたが、更新のタイミングはこれに限られるものではなく、所定時間毎,サーバ3がモデルデータベース33A更新を要求する時,ユーザ端末2からサーバ3を介してモデルデータベース33A更新を要求する時等であってもよい。
【0077】
また、カメラ端末1のID番号A1,パスワードA2は、予め、サーバ3のモデルデータベース33Aに登録されており、カメラ端末1が工場において生産される際に、モデルデータベース33Aに登録されているID番号A1,パスワードA2が当該カメラ端末1に割り振られることとしたが、これに限られるものではなく、カメラ端末1が初めてサーバ3にネットワークNを介して接続する際に登録されるようにしてもよい。
【0078】
宅内情報としてカメラ端末1のカメラ11により撮像した画像情報A4及び音声記録手段により録音された音声情報A5を例示したが、宅内情報はこれに限られるものではなく、例えば、ユーザ宅U内の冷蔵庫のドアの開閉,ポットの湯量,宅内温度等を感知する各種センサの感知情報などでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明に係る遠隔監視システムの構成を示す図である。
【図2】本発明に係るカメラ端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るサーバの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るモデルデータベースのデータ構造を説明する図である。
【図6】本発明に係る画像・音声データベースのデータ構造を説明する図である。
【図7】本発明に係るユーザ認証データベースのデータ構造を説明する図である。
【図8】本発明に係るサーバとカメラ端末の間で行われる処理動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明に係るサーバとユーザ端末の間で行われる処理動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
1 カメラ端末(宅内装置)
11 カメラ(撮像手段)
12 CPU(バージョンモデル情報通知手段)
14C モデル情報通知プログラム(バージョンモデル情報通知手段)
2 ユーザ端末
20 通信部(送信手段)
21 表示部(表示手段)
22 操作部(入力手段)
3 サーバ
31 CPU(判断手段,更新手段,バージョンモデル取得手段,宅内情報取得手段,
制御手段)
33 記憶部(バージョンモデル情報記憶手段,宅内情報記憶手段)
33A モデルデータベース(バージョンモデル情報記憶手段)
33B 画像・音声データベース(宅内情報記憶手段)
33E 判断プログラム(判断手段)
33F 更新プログラム(更新手段)
33H モデル情報取得プログラム(バージョンモデル取得手段)
33I 画像・音声取得プログラム(宅内情報取得手段)
33J 画像情報送信プログラム(制御手段)
100 遠隔監視システム
A1 ID番号(識別情報)
A2 パスワード(識別情報)
A3 バージョンモデル情報
A4 画像情報
A5 音声情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、
前記宅内装置とネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内情報を受信する管理装置と、
前記管理装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末と、を備える遠隔監視システムにおいて、
前記宅内装置は、
電源投入時に、前記宅内装置の識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて前記管理装置に送信するバージョンモデル情報通知手段と、
宅内を撮像して画像情報を取得する撮像手段と、を備え、
前記撮像手段により取得された画像情報を宅内情報として前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、前記バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報を更新する更新手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記宅内装置の識別情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、
前記管理装置から送信されたWebページ画面情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項2】
ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、
前記宅内装置とネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内情報を受信する管理装置と、
前記管理装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末と、を備える遠隔監視システムにおいて、
前記管理装置は、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられ
たバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記宅内装置の識別情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、
前記管理装置から送信されたWebページ画面情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項3】
前記宅内装置は、
所定のタイミングで、前記宅内装置の識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて前記管理装置に送信するバージョンモデル情報通知手段を備え、
前記管理装置は、
前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報と、が異なるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記宅内装置から送信されたバージョンモデル情報と、前記バージョンモデル情報記憶手段に記憶され、前記宅内装置から送信された識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報とが異なると判断された場合に、前記バージョンモデル記憶手段に記憶されたバージョンモデル情報を更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の遠隔監視システム。
【請求項4】
前記宅内装置は、
宅内を撮像して画像情報を取得する撮像手段を備え、
前記撮像手段により取得された画像情報を宅内情報として前記管理装置に送信することを特徴とする請求項2又は3に記載の遠隔監視システム。
【請求項5】
ユーザの宅内情報を取得する宅内装置と、ユーザ端末とにネットワークを介して接続され、前記宅内装置から送信される前記宅内情報を受信する管理装置において、
前記宅内装置の識別情報と前記宅内情報とを対応付けて記憶する宅内情報記憶手段と、
前記識別情報と前記宅内装置のバージョンモデル情報とを対応付けて記憶するバージョンモデル情報記憶手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた宅内情報を前記宅内情報記憶手段から取得する宅内情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送信される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられたバージョンモデル情報を前記バージョンモデル情報記憶手段から取得するバージョンモデル取得手段と、
前記バージョンモデル取得手段により取得されたバージョンモデル情報に対応し、前記宅内情報取得手段により取得された前記宅内情報を掲載するためのWebページ画面情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−49401(P2007−49401A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231337(P2005−231337)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】